JP2003248065A - 時計の調節装置用の操作ユニット及びそれを組込んだ時計 - Google Patents

時計の調節装置用の操作ユニット及びそれを組込んだ時計

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JP2003248065A
JP2003248065A JP2003036332A JP2003036332A JP2003248065A JP 2003248065 A JP2003248065 A JP 2003248065A JP 2003036332 A JP2003036332 A JP 2003036332A JP 2003036332 A JP2003036332 A JP 2003036332A JP 2003248065 A JP2003248065 A JP 2003248065A
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Ferdinand Speichinger
シュパイヒンガー フェルディナント
Denis Zimmermann
ツィマーマン デニス
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Richemont International SA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時計のプッシュピースの第1機能と第2機能
のいずれかを選択することを可能にする操作ユニット及
びそれを組込んだ時計を提供する。 【解決手段】 本発明による操作ユニットは、少なくと
も2つの係合位置、即ち、1つの静止位置及び少なくと
も1つの引張り位置を有する竜頭(11)と、少なくとも1
つのプッシュピース(12)とを有する。プッシュピース(1
2)は、副時間表示部(5)の時針(22)と昼夜表示部(10)を
修正する第1機能と、それらに加えて世界の地域を示す
指針(15)を修正する第2機能とを有する。プッシュピー
スの第1機能と第2機能とは、ヨーク(13)の操作によっ
て選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2つの
係合位置、すなわち、1つの静止位置及び少なくとも1
つの引張り位置を有する主調節装置と、少なくとも1つ
の副調節装置とを備えた、時計への組込み用の操作ユニ
ット、並びに、この操作ユニットの組込みに適し且つこ
の種の操作ユニットを有するタイプの時計、特に、現地
時間と、それと1時間又は半時間の倍数の時間的ずれの
ある様々な時間帯に位置した地域の時間とをアナログ表
示し、表示時間帯における時間の明確な同時読取りを可
能にする世界時間時計に関する。
【0002】
【従来の技術】目的の類似した世界時間時計は、188
4年の米国のワシントンにおける子午線会議の結果とし
ての世界時間帯の導入以来、多種多様な形態及び機能を
有するものが製造されてきた。これらの時計は、中心で
回転する分針と時針とに加えて、選択時間帯における時
間を表示する少なくとも1つの別の指針を有しているこ
とが多く、しかも、一部には、例えば、永久的な印字、
世界の地域が記載された回転可能なリング等のような、
表示時間帯の確認のための手段が備えられている。
【0003】フランス特許明細書第2,672,399
号には、現地時間とは異なる時間帯における時間を表示
する追加のアナログ表示部を備えた世界時間時計が開示
されている。さらに、この時計は、選択時間帯を代表す
る地域を表示するのに用いられ、プッシュピースにより
様々位置にセットすることができる別の同心配置された
指針を有することもできる。複数の追加的な世界時間の
表示にはこの配置形態が適していないのはもちろんであ
る。
【0004】スイス特許明細書第665,930号に
は、少なくとも1つの追加的表示部を備え、しかも、追
加的時間表示部が、24時間で1回転する時針をそれぞ
れ備え、中央の主文字盤に対して非同心配置された3つ
の副文字盤により行われる世界時間時計が記載されてい
る。これらの追加的時間表示部の各々には、カレンダデ
ィスクに類似した世界の地域ディスクの形の地域表示部
と、2つの位置を有する別個の竜頭とが備えられてい
る。この竜頭が引張り位置にある場合は、この竜頭によ
り、追加的時間表示部においては、時間と希望の時間帯
に応じた世界の地域とをその他の時間表示部から独立し
て調節することが可能である。さらに、この時計は、3
つの位置を、すなわち、時計のぜんまいを巻くための静
止位置と、主文字盤の、プッシュピースが操作された場
合は、全ての文字盤の時間表示部を調節するための引張
り位置と、カレンダ調節のための中間位置とを有する主
竜頭を有している。しかしながら、特に追加的時間表示
部の調節はとりわけ竜頭の使用により複雑で面倒なもの
になる。
【0005】英国特許明細書第0 588 756号も、
様々な世界時間帯における時間用の少なくとも1つの追
加的アナログ表示部を有する世界時間時計に関する。こ
の場合にも、副文字盤が中央主文字盤のまわりに非同心
配置されており、3つの位置を有する竜頭が、その非引
張り位置ないしは第1及び第2引張り位置における時計
のぜんまい巻きと、カレンダ調節と、全ての時間表示部
の同時時間調節を可能にする。追加的時間表示部を簡単
に調節するために、これらの追加的時間表示部はそれぞ
れプッシュピースを有しており、このプッシュピースは
押される度に時間を1時間調節する。もちろん、この場
合は、その都度表示される時間帯の確認を可能にする追
加的時間表示部に付属の地域表示部が存在しないため
に、特に複数の追加的表示部が存在する限りは、これら
の表示部における時間帯時間の読取りがかなり困難であ
る。さらに、プッシュピースは常時使用可能であり、従
って、時間表示部が誤って調節されやすくなる。
【0006】しかしながら、上記適用例のいずれにおい
ても、関連の調節装置の様々な調節ないしは操作を簡単
かつ最適に行うための配置が行われておらず、その結
果、一般的にはこの種の時計の様々な表示部の調節が比
較的複雑になるか、あるいは又、複雑な時計のいくつか
の有用な機能がこの理由から搭載されないことになるか
のいずれかである。いずれの場合も、この種の時計の使
用という点で重大な欠点となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
欠点を排除し、時計の副調節装置の第1機能とこの副調
節装置の第2機能のいずれかを選択することを可能にす
る操作ユニットを提供し、それにより、この操作ユニッ
トを組込んだ時計、特に、現地時間と、それと1時間又
は半時間の倍数の時間的ずれのある様々な時間帯に位置
する地域の時間とをアナログ表示し、表示時間帯におけ
る時刻の明確な同時読取りを可能にし、時計の誤った調
節を阻止するとともに、特に簡単、迅速かつ確実な操作
と調節とを可能にする世界時間時計を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、特許請求の範囲の請求項1又はその従属請求項に挙
げられた特徴により記述された操作ユニット、及び、請
求項8以降に記載した時計が本発明により提供される。
【0009】上記課題を解決するために、本発明の操作
ユニットは、少なくとも2つの係合位置、すなわち、1
つの静止位置及び少なくとも1つの引張り位置を有する
主調節装置と、少なくとも1つの副調節装置とを備え
た、時計への組込み用の操作ユニットであって、副調節
装置の第1機能と第2機能のいずれかを選択するように
なっていることを特徴とする。
【0010】また、上記課題を解決するために、本発明
の時計は、少なくとも2つの係合位置、すなわち、1つ
の静止位置及び少なくとも1つの引張り位置を有する主
調節装置と、少なくとも1つの副調節装置とを備えた時
計において、上述の操作ユニットを有することを特徴と
している。特に、現地時間と、それと1時間又は半時間
の倍数の時間的ずれのある様々な時間帯に位置した地域
の時間とをアナログ表示する世界時間時計が好ましく、
表示時間帯における時刻の明確な同時読取りを可能にす
るとともに、特に簡単、迅速かつ確実な操作と調節とを
可能にする。
【0011】
【発明の実施の形態】添付図面は、本発明による操作ユ
ニットそれ自体及びこの操作ユニットを組込んだ世界時
間時計の1つの実施例を例示的に示したものである。
【0012】以下、本発明の1つの実施例を示した添付
図面を参照しつつ、例示的に、本発明を詳細に説明す
る。
【0013】図1に示した世界時間時計1は、モジュー
ル構造である点で非常に優れている。機械式モジュール
が、様々な地域の標準時を表示する主文字盤及び、場合
によっては存在するその他の表示部の下に、時計の大部
分の機能を搭載している。このモジュールは、機械式、
クオーツ制御式又は自動クオーツ制御式の基本ムーブメ
ントの形にすることができる基礎ムーブメント上に、別
個のムーブメントとして取付け可能であり、従って、以
下の説明では、これら全ての組合せの可能性について言
及することができる。
【0014】さらに図1から分かるように、主文字盤2
の中心には、時針19、分針20及び秒針21を備えた
アナログ式主時間表示部4があり、しかも、時針19
は、好ましくは、12区分目盛8の形に形成された主文
字盤2上を1日あたり2回転し、主時間表示部の秒針2
1はオプションである。主時間表示部4には、通常、現
地時間が表示されるが、時計所有者にとって重要な任意
のその他の世界の地域の標準時を表示させることもでき
る。もう1つのオプションは、カレンダ窓24を通じて
見ることが可能なカレンダ表示器7であり、カレンダ窓
24は、この場合には、主文字盤2内に形成され、主文
字盤2の軸心27から一定の間隔のところに且つその他
の表示エレメントに対して好ましい任意の角度で設けら
れている。カレンダの切替えは、通常のように、主時間
表示部4により真夜中に行われる。さらに、主文字盤2
の外縁には、レオーとも呼ばれる世界の地域を示すリン
グ17があり、このリング17上には、リング17の2
4区分目盛に対応する時間帯をそれぞれ代表する重要な
世界の地域又はその工夫をこらした略称6が示されてい
る。
【0015】複数の、ここに例示した場合には3つの、
副文字盤3と、好ましくはその軸心28とが、少なくと
も一方の側において、互いに同じ角度間隔で主文字盤2
の軸心27のまわりに且つ円上に非同心配置されてい
る。好ましくは、これらの副文字盤3はそれぞれ同様
に、12区分目盛8と、24区分目盛に世界の地域6の
文字が示されている世界の地域を示すリング18とを有
し、しかも、12区分目盛8と世界の地域を示すリング
18とは、主文字盤2の場合と同様、様々な方法で形成
することができる。これらの副文字盤3の各々は、アナ
ログ式副時間表示部5に使用され、副時間表示部5は、
1日あたり2回転する時針22と、時間表示用分針23
と、時計の通常動作時には静止しており、調節装置12
により24段階で1回転させることができる、表示時間
帯を確認するために世界の地域を示す指針15とを有す
る。オプションとして、副時間表示部5は、昼夜表示部
10を有することもでき、しかも、昼夜表示部10は、
例えば、6つの部分に細分されたディスクが副文字盤の
下において72時間で1回転し、昼夜表示窓25を通じ
て、時計所有者に朝又は夕暮れの訪れに関する情報を事
前に伝える。さらに、副文字盤3を24区分目盛にし、
それにより、表示時間帯における時間を絶対表示即ち2
4時間表示することも可能である。それにより、現地時
間に対して1時間の倍数の時間的ずれがある任意のあら
ゆる時間帯における時間の表示と、この時間帯の簡単な
同時的な確認が可能である。
【0016】さらに、半時間の倍数の時間的ずれがある
時間帯を表示できるようにするために、主文字盤2と、
希望に応じていくつかの副文字盤3とは、24区分目盛
に対する1/48のオフセットの形で目立つようにした
目印として存在する半時間帯用のインデックス29を各
世界の地域のリング17及び18の内側に有しており、
しかも、インデックス29のわきにある文字が、半時間
帯から選択された世界の地域を表すことができる。この
場合、その他の場合には必ずしも必要ではない分針23
がそのように形成された副時間表示部5においては不可
欠であり、それは、この分針23が主時間表示部4の分
針に対して半時間だけずらされているからである。区別
をよりはっきりさせるために、半時間帯用副時間表示部
においては、世界の地域の指針は別な形に形成されてお
り、副文字盤3には、例えば“1/2”等の対応する目
印26が付けられている。図1には、例えば、半時間帯
の表示部としての副時間表示部5の1つが示してある。
【0017】全ての時間表示部4、5の時針19、22
は、時計の通常動作時、相互に同期回転し、しかも、選
択された世界の地域に応じて各時間帯の時刻を表示す
る。同様に、全ての時間表示部の分針20、23も、相
互に同期回転し、しかも、上記のように、半時間帯用副
時間表示部5の分針23は、主時間表示部4の分針20
に対して180°回転させられており、1時間帯用副時
間表示部5の分針23は、主時間表示部5の分針20と
一致しているという理由で省略することができる。さら
に、昼夜表示部10も、相互に同期回転する。世界の地
域を示す指針15は、時計の通常動作時には回転しない
が、以下に説明する機構を通じて手動調節可能である。
【0018】主文字盤2と副文字盤3とを同じように形
成することにより、より小さな副文字盤の読取りが楽に
なり、世界の地域を示す指針15と世界の地域を示すリ
ング18とによる副文字盤3への世界の地域6の割当て
により、表示時間帯がはっきりと識別され、昼夜表示部
10は、選択された世界の地域が朝なのか、夕方なの
か、昼なのか、夜なのかに関する情報を提供する。
【0019】本発明による世界時間時計のその他の基本
的エレメントについて詳細に説明する前に、以下、アナ
ログ表示用機械式モジュールの時計仕掛けの機能と用語
とを簡単に紹介することにする。発明の対象が第一義的
に世界時間時計の表示エレメントと操作エレメントとに
関することから、ここでは、時計仕掛けの基本的構造部
分についてのみ記述を行う。
【0020】図4を見れば、分表示部100の時計仕掛
けの基本的部分が分かり、しかも、係合しているホイー
ルの回転方向が矢印により示されている。カノンピニオ
ンホイール50が、一方では、分中間ホイール51を通
じて、副時間表示部5の分針23が確実に取付けられて
いる副時間表示部5の分ホイール52を駆動し、他方で
は、主時間表示部4の分針20を支持している図示され
てないカノンピニオンとしっかり連結されている。
【0021】図5は時表示部101の時計仕掛けをより
詳細に示したものであり、そこでは、カノンピニオン5
3はチェンジホイール54と係合しており、このチェン
ジホイール54は、チェンジホイールピニオン55を通
じて、主時間表示部4の時針19を支持している主時間
表示部4の時ホイール56を駆動する。主時間表示部4
の時ホイール56は、さらに、時中間ホイール57を通
じて、時表示ホイール59を備えた副時間表示部5の時
ホイール58を駆動し、この時ホイール58は、副時間
表示部5の時針22を支持している。時表示ホイール5
9は、各副時間表示部5内で、星形ホイール63とラッ
チ64とばね65とからなる時表示用の継手109によ
り、副時間表示部5の時ホイール58と摩擦連結されて
いる。さらに、時計の通常動作時には、各副時間表示部
5において、時表示ホイール59又は時ホイール58と
係合している時チェンジホイール60と修正チェンジホ
イール66とが相互に同期回転し、さらに、修正チェン
ジホイール66と係合している修正ホイール67が自由
回転する。この自由回転が可能であるのは、図5cから
分かるように、修正ホイール67が、第1ラチェットホ
イールに隣接し且つばね69によって横から押付けられ
ているラチェット68が第1ラチェットホイール70を
簡単に乗り越えて滑動することができるように第1ラチ
ェットホイール70と協働しているからである。この第
1ラチェットホイール70は、以下に説明する修正時に
始めて作動し、世界時間時計1の通常動作時には、停止
している。図10c及び11bの説明の際にさらに詳細
に記述するが、修正ホイール67は、さらに、2つの逆
方向からの運動、すなわち、時計の通常運動と、それと
は逆方向からの修正運動とを受取り、転送することがで
きる二重継手108を有する。両方向継手は公知のラチ
ェット・鋸歯原理により作動し、運動の受取り先に応じ
てその運動を一定の方向又はその他の方向に転送するよ
うに取付けられている。
【0022】昼夜表示部102の時計仕掛けを示した図
6に図示するように、各副時間表示部5の昼夜表示部1
0はそれぞれ、昼夜表示ホイール62と確実に連結され
ており、この昼夜表示ホイール62は、それぞれ、時チ
ェンジホイール60と連結された時チェンジホイールピ
ニオン61を通じて、副時間表示部5の時表示ホイール
59と同期駆動される。
【0023】カレンダ表示器7の駆動は、図7に示した
カレンダ表示部103の時計仕掛けを通じて、公知の方
法により行われる。ここでは、カノンピニオン53が、
カレンダチェンジホイール93を駆動し、このカレンダ
チェンジホイール93は、カレンダスイッチホイール9
5と係合しているカレンダチェンジホイールピニオン9
4と連結されている。カレンダスイッチホイール95は
24時間で1回転し、それとともに、その上に固定され
たスイッチフィンガ96とカレンダ表示器7の内側の歯
とにより、カレンダ表示器7を1日に1回その軸を中心
に1/31回転させる。
【0024】さらに、本発明による世界時間時計1は一
連の操作エレメントと調節エレメントとを有しており、
これらのエレメントについては、以下、図2a〜c及び
図3a〜bを利用してより詳細な説明を行う。
【0025】ケース14の外側から突出している竜頭1
1の形の主調節装置は、3つの係合位置を有している。
非引張り静止位置11aは、図2aに矢印により示され
ているように、基本ムーブメントのぜんまいを巻くため
の位置である。第1引張り位置11bは、図2bに示さ
れたように、主時間表示部4の時表示部とカレンダ表示
部の両回転方向の1時間単位の修正に用いられる。主時
間表示部4の時針19は、分針20から独立して12段
階で1回転し、従って、例えば、夏時間から冬時間への
切替え又は時間帯の切替えの際、迅速かつ快適な時調節
が可能になる。さらに、12時位置からの主時間表示部
4の時針19の前進運動と後退運動とにより、竜頭11
がこの位置にある場合のカレンダ表示部7は、常に、1
段階前進し、これにより、迅速なカレンダ調節が保証さ
れる。第2引張り位置11cは、主時間表示部の秒単位
の調節に用いられ、しかも、図2cに示されたように、
この位置にある竜頭の同様に両方向への回転は全ての時
間表示部4、5の時針及び分針を同期運動させる。
【0026】さらに、世界時間時計は、各追加的アナロ
グ式時間表示部5のために、世界時間時計1のケース1
4の横に関連の副時間表示部5に対向又は隣接して同様
に取付けられたプッシュピース12の形の副調節装置を
有する。対応するプッシュピース機構104を備えたこ
の種のプッシュピース12は、例えば、クロノグラフで
は公知のものであり、押込み位置12bから元の位置1
2aに自動的に再びはね返る、固有の圧縮ばねを備えた
可動部分である。図10から分かるように、各プッシュ
ピース12には、安全のために、ばね48とそれに関連
したヨーク47とからなり且つプッシュピース機能の実
行に必要な圧力が最小で済む圧力作用点を有する機構が
組込まれており、その結果、例えば、時計を付けたり、
外したりする際に、誤って落としたとしても、副時間表
示部5の時間又は世界の地域が狂うことはない。これら
のプッシュピース12は2つの機能を有している。第1
に、副時間表示部5の分表示部が上記のように竜頭11
を通じて主時間表示部4により調節される間、プッシュ
ピース12は、相互に独立し、副時間表示部5の分針2
3と主時間表示部の全ての針19、20、21とからも
独立した副時間表示部5の時針22の調節を可能にし、
図3bに示すように、希望の副時間表示部5に対応する
プッシュピース12を押す度に、時針22と昼夜表示部
10とを同期させた状態で1時間だけ変位させる。第2
に、図3aに示すように、以下に説明するプッシュピー
ス機能の切替えの後、プッシュピース12を操作するこ
とにより、それと関連した世界の地域を示す指針15が
1/24回転切替え、この場合、副時間表示部5の世界
の地域を示す指針15と時針22と昼夜表示部10とは
同時に動くが、一方、この動きはその他の全ての表示エ
レメントには何の影響も与えない。これにより、主時間
表示部4の場合と同様、副時間表示部5における世界の
地域もそれと関連した時間の表示も、簡単、迅速かつ確
実に調節することができる。
【0027】プッシュピース12のこの二重機能は、こ
の実施例においては、本発明による世界時間時計の図1
0及び11に示すエレメントにより確保される。プッシ
ュピース12を操作すると、一方では、それに対応する
副時間表示部5の時針22の調節が、プッシュピース1
2とともに移動可能なプッシュピーススライダ43を通
じて行われ、このプッシュピーススライダ43の端は、
ヨーク47の一方の先端と協働して、ヨーク47のもう
一方の先端に回転自在に取付けられた連結具74を動か
し、その結果、この連結具74は、第1ラチェットホイ
ール70に対して同軸に配置されたリング72をその軸
を中心に一定の角度β1だけ回転させる。図10bで
は、この回転を矢印で示し、理解を深めるために、各部
品の第1位置を破線で、第2位置を実線で示し、時表示
部101の時計仕掛けのあまり重要ではない部分を点線
のみで示しており、図10cでは、修正機構107を詳
細に示している。リング72が、第2ラチェットホイー
ル71と係合することができるリングラチェット73を
備えている限り、第2ラチェットホイール71もリング
72に応答して回転する。第2ラチェットホイール71
上に確実に取付けられた第1ラチェットホイール70
は、その歯が、上述したばね69により横から第1ラチ
ェットホイール70に押付けられているラチェット68
と係合し、その結果、ラチェット68が運動自在に取付
けられている修正ホイール67も同様に回転する。図1
0aから分かるように、修正ホイール67は、修正チェ
ンジホイール66と、時表示ホイール59と係合してい
る時チェンジホイール60を動かす。
【0028】図5の説明の際に述べたように、副時間表
示部5の各時ホイール58は、時表示部の継手109に
より、副時間表示部5の時針22を支持している時表示
ホイール59と摩擦連結されている。ばね65により継
手109のラッチ64に加えられている力に打勝つこと
により、ラッチ64をそれと関連し且つ12又は24本
の歯を有する星形ホイール63の次のノッチに係合さ
せ、それにより、副時間表示部5の時ホイール58とそ
れと関連した時表示ホイール59とを1時間単位に相当
する角度β2だけ相互にねじることができる。それによ
り、副時間表示部5のプッシュピース12を操作する度
に、関連の時針22が1時間だけ進むことになる。プッ
シュピース12が解放されると、そのヨーク47とプッ
シュピーススライダ43は、圧力作用点のばね48、ヨ
ークばね75及びスライダばね99の働きにより、再び
元の位置にはね返る。
【0029】一方、以下に説明するプッシュピース機能
の切替えの後、運動経過の概略図である図11a及び修
正ホイール67の二重継手108の詳細断面図及び平面
図である図11bに示すように、プッシュピース12を
通じて、副時間表示部5の世界の地域を示す指針15を
調節することができる。この調節は、前段落に記述した
経過と同じ経過を経た後に完了するが、しかしながら、
修正ホイール67がそれに運動自在に取付けられたラチ
ェット68により回転させられるだけではなく、修正ホ
イール67に対して同心配置された摩擦ホイール76も
摩擦ばね77により回転させられるという相違点があ
る。この摩擦ホイール76は、各副時間表示部5におい
て、第1の世界地域中間ホイール78と、世界地域表示
ホイール80と係合している第2の世界の地域中間ホイ
ール79とを通じて、世界の地域を示す指針15を回転
させる。この世界地域表示ホイール80は、時表示部の
継手109に類似しており、ラッチ82とばね83と2
4本の歯を備えた星形ホイール81とを有し、従って、
世界の地域を示す指針15の調節を、1回転ごとに1/
24の移動の形で可能にする公知の星形ホイール・ラッ
チ継手を備えている。従って、プッシュピース12が第
1機能モードにある場合には、プッシュピース12に対
応する副時間表示部5の時針22と昼夜表示部10だけ
が動かされるが、プッシュピース12が第2機能モード
にある場合には、プッシュピース12と関連した世界の
地域を示す指針15も回転する。
【0030】例えば、図1から分かるように、本発明に
よる世界時間時計は、さらに、副時間表示部5のプッシ
ュピース12の上記機能を選択するための、ヨークの形
の特別の操作ユニットを有する。このヨーク13は、例
えば、2つの位置13a及び13bを有する係合押しボ
タンとして実現することができ、しかも、ケース14か
ら横に突出しているヨーク13の部分が、プッシュピー
ス12の機能調節を行う。図3aによれば、副時間表示
部5の世界の地域を示す指針15の調節のためには、ヨ
ーク13を下向きに押さなければならず、図3bに示さ
れたように、副時間表示部5の時針22の調節のために
は、上向きに押さなければならない。このために、オプ
ションで、これらの機能に対応する2つの記号をケース
14のヨーク13の両端に近い部分又は直接ヨーク上に
表示することもできる。
【0031】この種のヨーク13の好ましい実施例の概
略を図8a〜eに示す。ヨーク13の両端部の内側に設
けられた2つの中空部に、その外向きの先端のまわりで
旋回自在な接触ピン131と、例えば、ねじ止めされ
た、いわゆる保持ねじ132の形の、ケース14に取付
けられた保持ピンとが収容されており、ヨーク13は、
世界時間時計1のケース14の横の浅いくぼみの中に、
ヨーク13のほぼ中心に位置した、例えばスイングボル
ト133の形の軸を中心として旋回自在に配置されてい
る。ヨーク13の位置の微調整の目的で、例えば、ねじ
回しにより回転させることにより調節自在な保持ピン1
32は、ヨーク13の切替え運動がばね134と小形プ
レート135とによってヨーク13の2つの位置におい
て行われるよう、二重円錐形部分を有するエレメントと
してケース14の対応する孔に収容されている。しか
も、保持ピン132の二重円錐形部分、すなわち、頭部
は、ばね134との協働により、ヨーク13が2つの安
定状態になるように且つヨーク13の2つの切替え位置
を定めるよう形成されている。ヨーク13を押すと、図
8に示すように、ヨーク13に取付けられたばね134
の両端部は保持ねじ132の二重円錐形頭部を越えて滑
動し、その結果、明瞭なカチッという音が聞こえ、この
音により時計の利用者はヨークの切替えを確認する。図
8aによれば、接触ピンは、ヨーク13に取付けられて
いるばね134が内部につり下がる半径方向縦孔136
を有しており、このばねを利用した孔の深さの変化によ
り、接触ピン131の調整が可能である。この接触ピン
131は、ヨーク13からケース内部への力の伝達を保
証するとともに、ケース14を貫通しており、ケース内
部に対する水密性を確保する内部取付け密封スリーブ1
37及び密封リング、すなわち、Oリング138によ
り、接触ピン131がケース14の内部に案内される接
触ピン131と関連した孔が存在するという理由から、
ケース内部に存在する部品と協働することができる。
【0032】図11aから理解できるように、プッシュ
ピース機能の上記切替えを可能にするこの協働には、ヨ
ーク機構105とともに、固有のブロッキング機構10
6も関与している。調節の際、ヨーク13は、上向きに
押されたその第1位置においては、接触ピン131をそ
れに対応した孔の中に少し押込み、これにより、その端
に取付けられたヨークスライダ84が、この運動をこの
ヨークスライダ84の他端に取付けられたヨークラック
85に伝え、しかも、このヨークラック85自体は、そ
の先端部が旋回自在に取付けられている。ヨークラック
85のラックアームは、同様に旋回自在なラックホイー
ル86の第1のアームと係合しており、その結果、ヨー
クラック85により伝えられた回転運動は、ラックホイ
ール86の第2アームを通じて第1のラック中間ホイー
ル87に、そこから第2のラック中間ホイール88に伝
えられる。第2ラック中間ホイール88は、カムディス
ク90を支持しているカムディスクホイール89と係合
しており、カムディスク90は、伝えられた回転運動に
より、各副時間表示部5のそれぞれのブロッキングレバ
ー91に力を加える。この力は、ブロッキングレバー9
1の引戻しばね92によってブロッキングレバー91に
伝えられる力よりも大きく、その結果、ブロッキングレ
バー91は、副時間表示部5と関連した世界地域表示ホ
イール80を横から押し、それにより、その回転が妨げ
られる。従って、ヨーク13が上向きに押された位置1
3aにある場合には、副時間表示部5の世界の地域を示
す指針15の調節は不可能であるが、ヨーク13が下向
きに押された第2位置にある場合には、引戻しばね92
がブロッキングレバー91を世界地域表示ホイール80
から切離し、それにより、各副時間表示部5の世界地域
表示ホイール80上に位置する世界の地域を示す指針1
5を調節することができる。
【0033】図12a〜bによれば、ブロッキング機構
106は、竜頭11を引張ることによっても操作しても
良い。竜頭11とともに巻真スライダ41及び巻真42
が引張られると、中心に位置する軸を中心に旋回自在な
セッティングレバー33が動かされ、セッティングレバ
ー33は、制御ヨーク32に作用し、制御ヨーク32
は、カムディスクホイール89と係合しているラック9
7を一定の角度だけ回転させ、それにより、第2のカム
ディスク98が副時間表示部5のブロッキングレバー9
1を副時間表示部に対応する世界地域表示ホイール80
に横から押付ける。それにより、竜頭11の第1及び第
2引張り位置においては、世界地域表示ホイール80上
に位置する世界の地域を示す指針15の調節は不可能で
あるが、竜頭11の静止位置11aにおいては、世界の
地域表示ホイール80と、従って、世界の地域指針15
は、ブロッキングレバー31に対する引戻しばね92の
働きのため、可動になる。
【0034】最後に、世界時間時計1は、図9のその基
本的構成部分に示された制御機構30を有しており、こ
の制御機構30は、竜頭11とプッシュピース12とを
同時に操作しても、時計が損傷したり、時間表示部4、
5のいずれかが誤って調節されたりすることが絶対にな
いように、可動操作エレメントである竜頭11、プッシ
ュピース12及びヨーク13とそれらの機能を、利用者
にとって分かりやすい方法である阻止又は解放によっ
て、相互に制御する。図2a〜cには、この制御機構の
作用が矢印により示されている。竜頭11が時計のぜん
まいを巻くための静止位置11aにある場合には、3つ
のプッシュピース12がヨーク13と全く同様に利用可
能であり、それにより、副時間表示部5の時針22と世
界の地域を示す指針15が調節可能である。しかしなが
ら、竜頭11がその引張り位置11b又は11cにある
場合には、図2b及び2cのX印のついた矢印により示
すように、プッシュピース12を操作することができな
くなっており、その結果、追加的時間表示部5のエレメ
ントの調節は不可能であり、竜頭11の位置に対応する
調節だけしか行うことができず、従って、可能であるの
は、竜頭11の第1引張り位置11bにおいては、主時
間表示部4の時及びカレンダの1時間単位の調節であ
り、第2引張り位置11cにおいては、主時間表示部4
の時針19及び分針20と副時間表示部4の時針22及
び分針23の同時調節である。ヨーク13は、竜頭11
の引張り位置11b及び11cにおいても引続き利用可
能ではあるが、何の効果もない。他方、竜頭11が静止
位置11aにある場合に少なくとも1つのプッシュピー
ス12を押すことにより、竜頭11の移動が阻止され、
その結果、プッシュピース12の操作中、竜頭を同時に
引張ることはできず、従って、この位置関係においても
プッシュピース12と竜頭11との調節機能を同時に実
行することはできない。プッシュピース12が押されて
いる間、ヨーク13はその両方の位置13a及び13b
に切替え可能であるが、何の効果もない。押されたプッ
シュピース12を解放するか、又は、竜頭11を静止位
置11aに戻すことにより、阻止が再び解除される。
【0035】操作エレメントのこの制御は、図9に詳細
に示された機構により行われる。例示的に紹介した実施
例においては、制御機構30の主要構成部分は、時計1
の軸心27のまわりに同心配置された制御リング31で
あり、この制御リング31は、好ましくは、制御ヨーク
32とセッティングレバー33と同一であるヨークとレ
バーとを通じて、巻心スライダ41と巻心42、従っ
て、竜頭11と協働しており、外側にプッシュピース1
2と対向する横方向切欠き34を有している。プッシュ
ピース12の係合位置に応じて、図9に矢印で示すよう
に、リング31の切欠き34は、セッティングレバー3
3の働きにより少なくとも2つの異なる半径方向位置3
1a及び31bを占めることになり、しかも、第1位置
31aは竜頭11の静止位置11aに、第2位置31b
は引張り位置11b及び11cに対応する。さらに、プ
ッシュピース12は、2つの位置43a及び43bを占
めることが可能なプッシュピーススライダ43をその上
に固定されたピン44とともに有しており、プッシュピ
ース12を操作した場合は、竜頭11がその静止位置1
1aにある場合に限り、このピン44をリング31の対
向する切欠き34の中に押込むことができ、その結果、
切欠き34はピン44と対向することになる。竜頭1の
引張り位置11b及び11cにおいては、このような状
態は存在せず、その結果、リング31の外縁へのピン4
4の当接により、プッシュピース12の操作の試みが阻
止される。これに対して、プッシュピース12が竜頭1
1の静止位置11aにあるときに押されると、関連した
ピン44は、リング31の対向する切欠き34の中に位
置することになり、図9の詳細図のぎざぎざ矢印により
示すように、リング31は回転することができず、従っ
て、これにより、竜頭11の引張り即ち引出しが阻止さ
れる。これにより、操作エレメントである竜頭11とプ
ッシュピース12との簡単で効果的な制御が保証されて
いる。
【0036】構成部分が多種多様であるために、これま
での説明においては個別に明確には指摘していないが、
個々の機械的部分とその配置は、説明した実施の形態に
限定されるものではなく、本発明において開示された発
明的着想の範囲に影響を及ぼさない限りは、機能的に同
一の方法での変形例が可能である。従って、説明した本
発明による世界時間時計の実施例を決して制限的に解釈
してはならない。
【0037】特に、プッシュピース12の両機能選択用
操作ユニット13の詳細な形態には、例えば、ヨーク1
3の代わりに、行われたプッシュピース12の機能の切
替えを同様にその操作により視覚及び/又は音響により
確認する1つ又は2つの隣接押しボタンを使用するとい
うように、発明的着想の枠内であれば、様々な変更を加
えることができる。
【0038】特に、別の実施例として、副時間表示部5
に表示される時間に一定の表示時間帯に対応する世界の
地域が割当てれず、その結果、副調節装置12の二重機
能性、従って、その機能の選択用操作ユニットとが省略
されている世界時間時計も実現可能である。主調節装置
11と副調節装置12との相互制御用制御機構30は、
それとは無関係な操作機能の向上のための簡単かつ効果
的な手段であり、従って、この種の時計の重要な構成要
素である。
【0039】これと同様に、副時間表示部5に表示され
た時間について対応する世界の地域6の上記表示部を備
えた世界時間時計において、例えば、製造コストの削減
のために、制御機構30を省略することも可能である。
そのまま残されているこの種の時計の操作ユニット13
が、主調節装置11の操作に従属した副調節装置12の
操作の制御から独立して、副調節装置12の機能の選択
を保証する。
【0040】これまでに説明した本発明による世界時間
時計の実施の形態は、発明的着想により可能で、本発明
による世界時間時計が受入れることのできる変化と変更
の大枠を示したものであるが、しかしながら、上記のよ
うに、構造部分が多種多様であるために、個々の部分の
変更については触れていないが、これを制限的に解釈し
てはならない。
【0041】これまで世界時間時計の実施例に導入され
た本発明の主要エレメント、すなわち、時計の調節装置
の機能の選択用操作エレメントと、時計の主調節装置及
び副調節装置の機能及び操作の調整用制御機構は、当然
のことながら、紹介された世界時間時計と同じ必要性を
感じ、かかる構造エレメントに対して同じ要求を有して
いるその他のタイプの時計にも使用することができる。
従って、この2つの構造エレメントの特性については、
その都度、個別に考えなければならない場合もある。一
般的には、本発明によるこの両構造部分は、少なくとも
1つの副調節装置と、少なくとも2つの係合位置を、す
なわち、1つの静止位置と少なくとも1つの引張り位置
とを有する1つの主調節装置を備えたあらゆる任意の時
計において利用することができる。
【0042】例えば、上記制御機構を、世界時間時計の
場合のように、通常のアナログクロノグラフにも、デジ
タルクロノグラフにも使用することが可能である。この
種の事例では、クロノグラフは、通常は、その主時間表
示部又は別個の副時間表示部に組込まれ、計時用に、ほ
とんどの場合1つ又は2つの追加的クロノグラフ針又は
ストップ針を備えているクロノグラフ表示部を有してい
る。従って、この種のクロノグラフは、ほとんどの場
合、主時間表示部の調節用の少なくとも2つの係合位置
を有する主調節装置と、クロノグラフ表示部又はその針
に割当てられた少なくとも1つの副調節装置とを有す
る。しかしながら、当然のことながら世界時間時計の調
節装置の機能とは異なっているその機能の調整は、同一
の原理に従い、全く同一の上記手段により、すなわち、
上記制御機構により実現することができる。
【0043】少なくとも2種類の機能が割当てられてい
る調節装置を有する任意の時計において使用することが
できる時計の調節装置の機能の選択用操作エレメントに
ついても、それがヨークであれ、押しボタンであれ、ほ
ぼ同じことが言える。
【0044】従って、本発明の発明的着想の範囲には、
本発明の両中核エレメント、すなわち、時計の調節装置
の機能の選択用操作エレメントと、時計の主調節装置及
び副調節装置の機能及び操作の調整用制御機構だけでは
なく、これらの装置とこれらの構造エレメントの組込み
に適した様々な種類の対応する時計との組合せも含まれ
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】針と操作エレメントとを含む1つの主時間表示
部と、3つの追加的副時間表示部とを備えた世界時間時
計の概略図である。
【図2a】世界時間時計の操作エレメント、特に竜頭
の、様々な位置における概略図である。
【図2b】世界時間時計の操作エレメント、特に竜頭
の、様々な位置における概略図である。
【図2c】世界時間時計の操作エレメント、特に竜頭
の、様々な位置における概略図である。
【図3a】副時間表示部の時表示の修正時における、世
界の地域の修正の選択の原理図である。
【図3b】副時間表示部の時表示の修正時における、世
界の地域の修正の選択の原理図である。
【図4】分表示部の時計仕掛けの簡略図である。
【図5a】時表示部の時計仕掛けの図である。
【図5b】時表示部の時計仕掛けの図である。
【図5c】時表示部の時計仕掛けの図である。
【図6】昼夜表示部の時計仕掛けの図である。
【図7】カレンダ表示器の時計仕掛けの図である。
【図8a】副時間表示部のプッシュピースの機能選択用
ヨークの横断面図である。
【図8b】副時間表示部のプッシュピースの機能選択用
ヨークの横断面図である。
【図8c】副時間表示部のプッシュピースの機能選択用
ヨークの断面図である。
【図8d】副時間表示部のプッシュピースの機能選択用
ヨークの断面図である。
【図8e】副時間表示部のプッシュピースの機能選択用
ヨークの断面図である。
【図9a】操作エレメント用制御機構の概略図である。
【図9b】操作エレメント用制御機構の概略図である。
【図9c】操作エレメント用制御機構の概略図である。
【図10a】副時間表示部の時修正用機構の図である。
【図10b】副時間表示部の時修正用機構の図である。
【図10c】副時間表示部の時修正用機構の図である。
【図11a】副時間表示部の世界の地域選択機構の図で
ある。
【図11b】副時間表示部の世界の地域選択機構の図で
ある。
【図12a】竜頭と協働した、世界の地域を示す指針用
のブロッキング機構の図である。
【図12b】竜頭と協働した、世界の地域を示す指針用
のブロッキング機構の図である。
【符号の説明】
1 世界時間時計 4 主時間表示部 5 副時間表示部 6 世界の地域 7 カレンダ表示器 11 竜頭 11a 非引張り位置 11b 第1引張り位置 11c 第2引張り位置 12 プッシュピース 13 ヨーク 14 ケース 15 世界の地域を示す指針 18 リング 19 時針 20 分針 22 時針 23 分針 27 軸心 31 制御リング 32 制御ヨーク 33 セッティングレバー 34 切欠き 41 巻真スライダ 42 巻真 44 ピン 43 プッシュピーススライダ 47 ヨーク 58 時ホイール 59 時表示ホイール 60 時チェンジホイール 63 星形ホイール 64 ラッチ 65 ばね 66 修正チェンジホイール 67 修正ホイール 68 ラチェット 69 ばね 70 第1ラチェットホイール 71 第2ラチェットホイール 72 リング 73 リングラチェット 74 連結具 76 摩擦ホイール 77 摩擦ばね 78 第1の世界地域中間ホイール 79 第2の世界地域中間ホイール 80 世界地域表示ホイール 84 ヨークスライダ 85 ヨークラック 86 ラックホイール 87 第1のラック中間ホイール 88 第2のラック中間ホイール 89 カムディスクホイール 90 カムディスク 91 ブロッキングレバー 92 引戻しばね 97 ラック 98 カムディスク 105 ヨーク機構 106 ブロッキング機構 107 修正機構 109 継手 131 接触ピン 132 保持ねじ 133 スイングボルト 134 ばね 135 小形プレート
フロントページの続き (72)発明者 デニス ツィマーマン スイス 8451 クライナンデルフィンゲン ジーゲルヴィースシュトラーセ 8

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの係合位置(11a〜
    c)、すなわち、1つの静止位置(11a)及び少なく
    とも1つの引張り位置(11b、11c)を有する主調
    節装置(11)と、少なくとも1つの副調節装置(1
    2)とを備えた、時計(1)への組込み用の操作ユニッ
    ト(13)において、前記副調節装置(12)の第1機
    能と前記副調節装置(12)の第2機能のいずれかを選
    択するようになっていることを特徴とする操作ユニット
    (13)。
  2. 【請求項2】 前記操作ユニットは、2つの位置(13
    a、13b)を有するヨークの形で配置され、前記時計
    のケース(14)から横に突出している前記ヨーク(1
    3)の部分が、前記副調節装置(12)の機能調節を行
    う、請求項1記載の操作ユニット(13)。
  3. 【請求項3】 前記ヨーク(13)は、そのほぼ中心に
    位置する軸(133)を中心として旋回自在に前記時計
    (1)のケース(14)の横に配置され、前記ヨーク
    (13)の切替え運動がその前記2つの位置で行われる
    ように、調節自在な保持ピン(132)が前記ケース
    (14)の孔に収容され、接触ピン(131)が前記時
    計のケース(14)を貫通している孔によって前記ケー
    ス内部にある部品と水密状態で協働する、請求項2記載
    の操作ユニット(13)。
  4. 【請求項4】 前記ヨーク(13)は、少なくとも1つ
    のばね(134)と1つの小形プレート(135)とを
    使用して、前記ヨーク(13)の切替え運動をその前記
    2つの位置において2つの安定状態で行い、前記ヨーク
    の切替えを音響により確認する二重円錐形部分所有エレ
    メント(132)と協働する、請求項2又は3に記載の
    操作ユニット(13)。
  5. 【請求項5】 前記操作ユニット(13)は、2つの位
    置(13a、13b)を有するプッシュピースの形で配
    置されており、前記時計のケース(14)から突出して
    いる前記プッシュピースの部分が、前記副調節装置の機
    能調節を指示する、請求項1記載の操作ユニット(1
    3)。
  6. 【請求項6】 前記操作ユニット(13)と前記時計
    (1)の内部にある前記部品との協働は、ヨーク機構
    (105)とブロッキング機構(106)とに基づく、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の操作ユニット(1
    3)。
  7. 【請求項7】 前記ヨーク機構(105)の働きは、前
    記操作ユニット(13)がその第1位置(13a)への
    調節の際に前記ケース(14)を貫通している前記接触
    ピン(131)を前記孔の中に少し押込み、それによ
    り、その端に取付けられたヨークスライダ(84)がこ
    の運動を、先端が旋回自在に前記ヨークスライダの他端
    に取付けられたヨークラック(85)に伝え、このヨー
    クラックの第1のアームは、同様に旋回自在なラックホ
    イール(86)のアームと係合し、その結果、前記ヨー
    クラック(85)から伝えられた回転運動は、前記ラッ
    クホイール(86)の第2アームを通じて第1のラック
    中間ホイール(87)に、さらにそこから第2のラック
    中間ホイール(88)に伝えられ、前記第2のラック中
    間ホイール(88)は、カムディスク(90)を支持し
    ているカムディスクホイール(89)と係合している、
    請求項6記載の操作ユニット(13)。
  8. 【請求項8】 少なくとも2つの係合位置(11a〜
    c)、すなわち、1つの静止位置(11a)及び少なく
    とも1つの引張り位置(11b、11c)を有する主調
    節装置(11)と、少なくとも1つの副調節装置(1
    2)とを備えた時計において、請求項1〜7のいずれか
    一項に記載の操作ユニット(13)を有することを特徴
    とする時計。
  9. 【請求項9】 前記時計は、アナログ式主時間表示部
    (4)と、少なくとも1つのアナログ式副時間表示部
    (5)とを備え、これらの副時間表示部(5)の各々に
    ついて、副調節装置(12)と表示時間帯に対応する世
    界の地域(6)のアナログ表示部(15、18)とを有
    する世界時間時計であり、前記操作ユニット(13)に
    より、他の全ての表示部から独立した前記副時間表示部
    (5)の時間調節である前記副調節装置(12)の第1
    機能と、世界の地域(6)を示す指針(15)の調節で
    ある前記副調節装置(12)の第2機能とのいずれかを
    選択する、請求項8に記載の時計。
  10. 【請求項10】 前記操作ユニット(13)のブロック
    キング機構(106)により、表示時間帯に対応する世
    界の地域(6)のアナログ表示部(15)の調節を阻止
    する、請求項6又は9に記載の時計。
  11. 【請求項11】 前記ブロッキング機構(106)の働
    きにより、前記操作ユニット(13)の第1位置(13
    a)においては、前記カムディスクホイールに伝えられ
    た回転運動により、カムディスクホイール(89)上に
    取付けられたカムディスク(90)が、各副時間表示部
    (5)のブロッキングレバー(91)のそれぞれに力を
    加え、この力は、前記ブロッキングレバー(91)の引
    戻しばね(92)によって前記ブロッキングレバー(9
    1)に伝えられた力よりも大きく、その結果、このブロ
    ッキングレバー(91)は、前記副時間表示部(5)と
    関連した世界地域表示ホイール(80)を横から押し、
    それにより、その回転が妨げられ、一方、前記操作ユニ
    ット(13)の前記第2位置(13b)においては、前
    記引戻しばね(92)が前記ブロッキングレバー(9
    1)を前記世界地域表示ホイール(80)から切離し、
    それにより、各副時間表示部(5)の世界地域表示ホイ
    ール(80)上に位置する世界の地域を示す指針(1
    5)を調節することができる、請求項10に記載の時
    計。
  12. 【請求項12】 前記副調節装置(12)は、前記時計
    (1)のケース(14)と前記関連した副時間表示部
    (5)との横に対向して又は隣接して取付けられたプッ
    シュピースの形で配置される、請求項8〜11のいずれ
    か1項に記載の時計。
  13. 【請求項13】 前記プッシュピース(12)は、それ
    ぞれ2つの位置(12a、12b)と、ばね(48)及び
    関連のヨーク(47)からなる圧力作用点を持つ機構
    と、を有し、その結果、押込み位置(12b)の前記プ
    ッシュピースは、解放されると自動的に元の位置(12
    a)にはね返り、プッシュピース機能の実行のための圧
    力は最小で済む、請求項12に記載の時計。
  14. 【請求項14】 前記操作ユニット(13)の第1位置
    (13a)においては、前記副調節装置(12)を操作
    した場合、前記対応する副時間表示部(5)の時表示ホ
    イール(59)上に取付けられた時針(22)の調節
    は、1時間単位で行われる、請求項9〜13のいずれか
    1項に記載の時計。
  15. 【請求項15】 前記副時間表示部の時針(22)の調
    節は、前記副調節装置(12)とともに移動可能なプッ
    シュピーススライダ(43)を通じて行われ、その端が
    ヨーク(47)の一方の先端と協働することにより、ヨ
    ークのもう一方の先端に回転自在に取付けられた連結具
    (74)が、第1ラチェットホイール(70)に対して
    同軸状態に配置されたリング(72)を再びその軸を中
    心に一定の角度(β1)だけ回転させるよう動き、それ
    により、第2ラチェットホイール(71)と係合するこ
    とができるリングラチェット(73)を前記リング(7
    2)が備えている限り、前記第2ラチェットホイール
    (71)は、前記リング(72)のようにそれに応答し
    て回転し、前記第2ラチェットホイール(71)上に確
    実に取付けられた前記第1ラチェットホイール(70)
    は、その歯が、ばね(69)により横から前記ラチェッ
    トホイール(70)に押付けられたラチェット(68)
    と係合し、その結果、修正機構(107)が前記対応し
    た副時間表示部(5)の時針を1時間だけ調節する、請
    求項14に記載の時計。
  16. 【請求項16】 前記修正機構(107)の働きによ
    り、修正ホイール(67)が、前記第1ラチェットホイ
    ール(70)と前記修正ホイール(67)上に運動自在
    に取付けられたラチェット(68)との係合により、前
    記第1ラチェットホイールの回転に応答して回転し、前
    記修正ホイール(67)は、修正チェンジホイール(6
    6)と、時表示ホイール(59)とも係合している時チ
    ェンジホイール(60)とを動かし、前記副時間表示部
    (5)の時ホイール(58)が、時表示用の継手(10
    9)により、前記副時間表示部(5)の時針(22)を
    支持している時表示ホイール(59)と摩擦連結されて
    おり、その結果、ばね(65)によって前記継手(10
    9)のラッチ(64)に加えられている力に打勝つこと
    により、前記ラッチ(64)を12又は24本の歯を有
    する関連した星形ホイール(63)の次のノッチに係合
    させ、それにより、前記副時間表示部(5)の時ホイー
    ル(58)と前記関連した時表示ホイール(59)とを
    1時間単位に相当する角度(β2)だけ相互にねじるこ
    とができ、それにより、前記副時間表示部(5)の副調
    節装置(12)を操作する度に、前記関連した時針(2
    2)が1時間だけ進む、請求項15に記載の時計。
  17. 【請求項17】 前記操作ユニット(13)の第2位置
    (13b)においては、副調節装置(12)を操作した
    場合、前記世界地域表示ホイール(80)上に取付けら
    れた前記対応した副時間表示部(5)の世界の地域を示
    す指針(15)の調節が行われる、請求項9〜16のい
    ずれか1項に記載の時計。
  18. 【請求項18】 前記副時間表示部(5)の世界の地域
    を示す指針(15)の調節により、前記修正ホイール
    (67)に加えて、それに対して同心配置された摩擦ホ
    イール(76)が摩擦ばね(77)により回転させら
    れ、前記対応した世界地域表示ホイール(80)は、前
    記時表示用の継手(109)に類似し且つラッチ(8
    2)とばね(83)と24本の歯を備えた星形ホイール
    (81)とを有し、従って、1回転ごとに1/24の移
    動の形での前記世界の地域を示す指針(15)の調節を
    可能にする星形ホイール・ラッチ継手を備えている限
    り、前記摩擦ホイール(76)が、各副時間表示部
    (5)において、それぞれ、第1の世界地域中間ホイー
    ル(78)と、前記対応した世界地域表示ホイール(8
    0)と係合している第2の世界地域中間ホイール(7
    9)とを通じて、前記世界の地域を示す指針(15)を
    回転させる、請求項17記載の時計。
  19. 【請求項19】 前記ケース(14)の外側から突出
    し、3つの係合位置(11a〜c)、すなわち、1つの
    静止位置(11a)と2つの引張り位置(11b、11
    c)とを有する主調節装置(11)を備えている、請求
    項8〜18のいずれか1項に記載の時計。
  20. 【請求項20】 前記主調節装置は、竜頭(11)の形
    で配置されており、その非引張り位置(11a)は、機
    械式基礎ムーブメントの場合、時計のぜんまいを巻くた
    めの位置であり、その第1引張り位置(11b)は、前
    記主時間表示部(4)の時表示部とカレンダ表示器
    (7)の両方向への1時間単位での修正を可能にし、前
    記主時間表示部(4)の時針(19)は、前記主時間表
    示部(4)の分針(20)から独立して12時間で1回
    転し、12時の位置からの前記主時間表示部(4)の時
    針(19)の前進及び後退運動により、前記竜頭(1
    1)がこの位置にある場合、前記カレンダ表示器(7)
    は、常に1段階前進し、第2引張り位置(11c)によ
    り、前記主時間表示部(4)の調節を可能にし、この位
    置において、前記竜頭(11)を両方向に回すことによ
    り、全ての時間表示部(4、5)の時針(19、22)
    と分針(20、23)が同期運動する、請求項19に記
    載の時計。
  21. 【請求項21】 前記竜頭(11)を引張ることによ
    り、前記竜頭(11)の引張り位置(11b、11c)
    における各副時間表示部(5)の世界地域表示ホイール
    (80)上に位置する世界の地域を示す指針(15)の
    移動を阻止することを可能にするブロッキング機構(1
    06)を作動させる、請求項20に記載の時計。
  22. 【請求項22】 前記ブロッキング機構(106)の働
    きにより、前記竜頭とともに巻真スライダ(41)と巻
    真(42)とが引張られ、その結果、ほぼ中心に位置す
    る軸を中心に旋回自在なセッティングレバー(33)が
    動かされ、前記セッティングレバー(33)は、制御ヨ
    ーク(32)に作用し、前記制御ヨーク(32)は、カ
    ムディスクホイール(89)と係合しているラック(9
    7)を一定の角度だけ回転させ、それにより、第2カム
    ディスク(98)が前記副時間表示部(5)のブロッキ
    ングレバー(91)を前記副時間表示部(5)に対応す
    る前記世界地域表示ホイール(80)に横から押付け、
    それにより、前記竜頭(11)の第1及び第2引張り位
    置(11b、11c)においては、前記世界地域表示ホ
    イール(80)上に位置する前記世界の地域を示す指針
    (15)の調節は不可能であり、一方、世界の地域表示
    ホイール(80)と、前記世界の地域を示す指針(1
    5)は、前記ブロッキングレバー(91)に対する引戻
    しばね(92)の働きのため、前記竜頭(11)の静止
    位置(11a)においては可動になる、請求項21に記
    載の時計。
  23. 【請求項23】 静止位置(11a)における時計のぜ
    んまい巻きを除いて、前記主調節装置(11)の機能と
    前記副調節装置(12)の機能とを同時に使用すること
    ができないよう、前記主調節装置(11)と前記副調節
    装置(12)とを制御することを可能にする制御機構
    (30)を有する、請求項8〜22のいずれか1項に記
    載の時計。
  24. 【請求項24】 前記制御機構(30)の主要構成部分
    は、前記時計(1)の軸心(27)のまわりに同心配置
    された制御リング(31)により配置されている、請求
    項23に記載の時計。
  25. 【請求項25】 前記制御リング(31)は、前記制御
    ヨーク(32)と前記セッティングレバー(33)とを
    通じて、前記主調節装置の一部(11)である巻真スラ
    イダ(41)と巻真(42)と協働し、外側に前記副調
    節装置(12)と対向する横方向切欠き(34)を有し
    ており、その結果、前記主調節装置(12)の係合位置
    に応じて、前記リング(31)の切欠き(34)は、セ
    ッティングレバー(33)の働きにより少なくとも2つ
    の異なる半径方向位置(31a、31b)を占めること
    ができ、しかも、前記第1位置(31a)が前記主調節
    装置(11)の前記静止位置(11a)に、前記第2位
    置(31b)が引張り位置(11b、11c)に対応す
    る、請求項24に記載の時計。
  26. 【請求項26】 前記副調節装置(12)を操作した場
    合、前記主調節装置(11)がその静止位置(11a)
    にある限り、各副調節装置(12)の2つの位置(43
    a、43b)を占めることが可能なプッシュピーススラ
    イダ(43)上にそれぞれ固定されているピン(44)
    を前記リングの前記対向する切欠き(34)の中に押込
    むことができ、その結果、前記切欠き(34)は、前記
    ピン(44)と対向することになり、一方、前記主調節
    装置(11)の引張り位置(11b、11c)において
    は、このような状態は存在せず、その結果、これらの位
    置においては、前記リング(31)の外縁への前記ピン
    (44)の当接により、前記副調節装置(12)の操作
    の試みが阻止されことになり、前記副調節装置(12)
    が前記主調節装置(11)の静止位置(11a)におい
    て操作される限り、他方では、前記関連したピン(4
    4)が前記リング(31)の前記対向する切欠き(3
    4)の中に押込まれ、前記リング(31)は前記副調節
    装置(12)の操作中には回転させることができず、従
    って、これにより、引張り位置(11b、11c)にお
    ける前記主調節装置(1)の機能の実行が阻止される、
    請求項25に記載の時計。
  27. 【請求項27】 前記副時間表示部(5)はそれぞれ、
    その副時間表示部(5)の時針(22)と同期回転する
    昼夜表示部(10)を有する、請求項9〜26のいずれ
    か1項に記載の時計。
  28. 【請求項28】 少なくとも1つの副時間表示部(5)
    が、時間を現行の半時間帯で表示することができるよう
    形成されている、請求項9〜27のいずれか1項に記載
    の時計。
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