JP2006352745A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複写時に特別な処理を必要とすることなく複写物から改竄の有無及び改竄内容を一目で確認し得る原稿を作成すること。
【解決手段】 原稿画像復元処理部51により原稿情報に基づいて復元された原稿画像と,地紋生成処理部52により上記原稿情報に基づいて生成された地紋とが,合成画像データ生成処理部53により合成されて合成画像データが生成され,該合成画像データに基づく画像形成が画像形成部6により実行される。このとき,上記地紋生成処理部52により生成される地紋は,作成後の原稿が複写されたときに可視化される可視像部分と可視化されない被可視化像部分とから構成されており,該可視像部分は,上記原稿画像の一部又は全部自体,或いは該原稿画像の一部又は全部自体に相似のものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は,原稿の改竄を防止する技術に関し,特に,改竄の有無及び改竄内容を複写後の印刷物から一目で確認し得る原稿を作成する技術に関するものである。
近年,複写機やスキャナ装置,プリンタ等の画像処理装置の飛躍的な性能向上によって,上記画像処理装置が紙幣や有価証券類などの複写禁止物の偽造に利用される危険性が増大してきている。そのような問題に対処するため,原稿と該原稿の複写後の印刷物(以下「複写物」という)とを区別できるようにする数々の技術が提案されている。かかる技術の一例に,複写時に可視化される「複写禁止」や「コピー物」などの情報を含む可視像部分と,複写時に可視化されない非可視像部分とから構成される地紋が背景に印刷された原稿を作成する技術がある(例えば,特許文献1参照)。このように作成された原稿が複写機で複写されたときには,上記非可視像部分が可視化されずに,上記可視像部分として予め背景に印刷された「複写禁止」や「コピー物」などの隠し文字が複写物に可視化されて表示されるため,原稿と複写物とを容易に区別することが可能となる。この技術は,上記可視像部分と上記非可視像部分とから構成される地紋を印刷するプリンタの解像度に対して,一般に多く用いられる複写機の解像度が低いことを利用したものである。なお,以下,複写機とは,上記地紋が印刷された原稿の画像を読み取るときに,上記可視像部分を認識することはできるが,上記非可視像部分は認識することができない画像読取装置を用いて複写を実行する複写機をいう。
一方,特許文献2には,原稿と複写物とを区別するだけではなく,原稿の改竄の有無や改竄内容を複写物から一目で確認することが可能な技術が開示されている。この技術では,まず,原稿を作成する際に,その原稿画像の内容を代用情報に変換して地紋として背景に印刷する。そして,複写時には,原稿から読み取られた画像と,地紋に含まれた代用情報に基づいて再生される画像とを合成して出力する。これにより,複写物において両者の画像を容易に比較することができるため,原稿の改竄の有無や改竄内容を一目で確認することが可能となる。
特開2001−197297号公報 特開2004−64327号公報
しかしながら,特許文献2の技術では,原稿画像の内容が代用情報に変換されて地紋として背景に印刷された原稿が,該地紋から代用情報を抽出して画像に変換するという特別な処理を実行する手段を有する特定の複写機によって複写された複写物においてのみ,改竄の有無や改竄内容を一目で確認することを可能としているに過ぎない。したがって,地紋から代用情報を抽出して画像に変換するという特別な処理を実行する手段を有さない複写機で複写された複写物では,改竄の有無や改竄内容を一目で確認することができないという問題がある。
また,複写時に画像読取装置で読み取られる画像に,原稿の状態や周囲の環境条件等によって歪みやバラツキが発生すると,その画像中の地紋から抽出される代用情報に誤りが生じるおそれがある。この場合,その代用情報を変換した画像が原稿と異なるため,改竄の有無や改竄内容を確認することができないという問題が生じる。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,複写時に特別な処理を必要とすることなく複写物から改竄の有無及び改竄内容を一目で確認し得る原稿を作成することにある。
上記目的を達成するために本発明は,入力された原稿情報に対して所定の画像処理を施す画像処理装置であって,当該画像処理装置により上記所定の画像処理が施された原稿が複写されたときに可視化される可視像部分と可視化されない非可視像部分とから構成される地紋を生成し,上記原稿情報に基づく原稿画像と上記地紋とを合成して合成画像データを生成するよう構成され,上記可視像部分が,上記原稿画像の一部又は全部自体,或いは該原稿画像の一部又は全部自体に相似のものであることを特徴とする画像処理装置である。
ここに,上記所定の画像処理は,例えば上記合成画像データに基づいて画像を形成する画像形成処理である。具体的には,上記画像処理装置或いは外部に設けられた画像形成装置に,上記合成画像データを出力することが考えられる。
これにより,上記画像処理装置で生成された合成画像データに基づいて作成された原稿には,上記原稿画像の一部又は全部自体,或いは該原稿画像の一部又は全部自体に相似の上記可視像部分が含まれているため,上述した代用情報の抽出処理や該代用情報の画像への変換処理などの特別な処理を実行する手段を有しない複写機により複写された複写物においても,上記原稿画像と上記可視像部分とが複写物に現れるため,これらを比較することにより該複写物から改竄有無及び改竄内容を一目で確認することができる。したがって,結果的に原稿の改竄を防止することができる。また,複写時に読み取られた画像に歪みやバラツキが発生したとしても,複写物上の上記可視像部分が,上記原稿画像と大きく異なるものではなく多少不鮮明となるだけであり,該可視像部分により改竄の有無や改竄内容を確認することができる。
ここで,上記原稿画像自体を上記可視像部分として該原稿画像に合成すれば,該原稿画像と該可視像部分とが重なるため,上記可視像部分は,上記原稿画像の一部又は全部自体の拡大画像であることが望ましい。例えば,上記原稿画像を相似的に拡大した画像を該原稿画像に重ねて合成することにより,複写物には,該拡大された画像が上記原稿画像を縁取ったように現れるため,該複写物から改竄の有無や改竄内容を確認することができる。また,上記原稿画像のうち特に重要な一部だけを大きく拡大した拡大画像を上記可視像部分として合成すれば,複写物からその一部の改竄の有無や改竄内容を確認し易い。
また,上記可視像部分を上記原稿画像の余白部分に配置するように合成画像データを生成することも考えられる。例えば,上記可視像部分が上記原稿画像に含まれる文書の行間に位置するように少しずらして配置すれば,該可視像部分と該原稿画像とが重ならないため,複写物から改竄の有無や改竄内容を確認し易い。
本発明によれば,上記画像処理装置で生成された合成画像データに基づいて作成された原稿には,上記原稿画像の一部又は全部自体,或いは該原稿画像の一部又は全部自体に相似の上記可視像部分が含まれているため,上述した代用情報の抽出処理や該代用情報の画像への変換処理などの特別な処理を実行する手段を有しない複写機により複写された複写物においても,上記原稿画像と上記可視像部分とが複写物に現れるため,これらを比較することにより該複写物から改竄有無及び改竄内容を一目で確認することができ,結果的に原稿の改竄を防止することができる。
また,複写時に読み取られた画像に歪みやバラツキが発生したとしても,複写物上の上記可視像部分が,上記原稿画像と大きく異なるものではなく多少不鮮明となるだけであり,該可視像部分により改竄の有無や改竄内容を確認することができる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るプリンタXの概略構成を示すブロック図,図2は上記プリンタXにおける画像データの処理経路を示すブロック図,図3は上記プリンタXの制御部1により実行される原稿作成処理の手順の一例を説明するフローチャート,図4は改竄されていない作成原稿の複写物と改竄された作成原稿の複写物との差異を説明するための図である。
まず,図1のブロック図を用いて,本発明の実施の形態に係るプリンタXの概略構成について説明する。なお,当該プリンタXは本発明に係る画像処理装置の単なる一例に過ぎず,本発明は,複写機や複合機,パーソナルコンピュータ(情報処理装置)等にも適用することが可能である。
図1に示すように,本発明の実施の形態に係るプリンタXは,LAN10を介して複数の情報処理装置20に接続されている。当該プリンタXは,CPU及びROM,RAM等の周辺装置からなり上記ROMに格納された所定のプログラムに従った処理を実行することにより当該プリンタXを統括的に制御する制御部1と,液晶ディスプレイ,タッチパネルなどの操作表示部2と,上記情報処理装置20から受信した画像データや後記する画像処理部5で所定の画像処理が施された後の画像データなどを記憶するハードディスク等の記憶部3と,IEEE802.3規格やIEEE802.11b規格などに準拠した有線又は無線による通信媒体,通信機器などからなり上記LAN10を介して接続された上記情報処理装置20とのデータ通信を可能にするデータ通信部4と,上記情報処理装置20或いは図外の画像読取装置(スキャナ装置など)から入力された画像データ(原稿情報の一例)に所定の画像処理を施す画像処理部5と,不図示の給紙カセットから供給された用紙に,上記画像処理部5で所定の画像処理が施された画像データに基づいて画像を形成する画像形成部6と,を備えて概略構成されている。当該プリンタXは,上記画像処理部5が備える画像処理機能に特徴を有しており,この点については後述する。
上記画像形成部6は,上記画像処理部5で所定の画像処理が施された後,上記記憶部3に記憶された画像データを印字出力するものであって,図外のレザースキャニングユニットなどの露光装置,上記露光装置によって露光される感光体ドラム,上記感光体ドラムの表面上に形成された静電潜像をトナーカートリッジから供給されるトナーによって現像する現像器,及び上記現像器によって上記感光体ドラムの表面上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写装置,該トナーを用紙に定着させる定着装置などを備えて構成されている。
ここで,図2のブロック図を用いて,上記画像処理部5が備える画像処理機能について説明する。
上記画像処理部5は,入力された画像データに基づいて原稿画像を復元する原稿画像復元機能と,上記画像データに基づいて地紋を生成する地紋生成機能と,上記原稿画像復元機能により復元された原稿画像と上記地紋生成機能により生成された地紋とを合成して合成画像データを生成する合成画像データ生成機能と,を備えている。この原稿画像復元機能,地紋生成機能及び合成画像データ生成機能は,図2に示すように,例えばCPUやASIC等を有する集積化回路から構成された原稿画像復元処理部51,地紋生成処理部52及び合成画像データ生成処理部53により具現される。なお,上記地紋生成処理部52が地紋生成手段に相当し,上記合成画像データ生成処理部53が合成画像データ生成手段に相当する。また,上記地紋生成機能及び上記合成画像データ生成機能が,上記制御部1により上記所定のプログラムに従って実行される処理により具現されることも他の実施例として考えられる。この場合,上記制御部1が地紋生成手段及び合成画像データ生成手段に相当する。
ここに,上記地紋生成処理部52により上記画像データに基づいて生成される地紋は,上記合成画像データが上記画像形成部6に入力されることによって該画像形成部6により印字出力(画像処理)されて作成された原稿(以下「作成原稿」という)が複写されたときに可視化される可視像部分と可視化されない非可視像部分とから構成されている。なお,上記可視像部分及び上記非可視像部分は,上記プリンタXの印字出力時の解像度と複写機が有する画像読取装置の解像度との差異を利用して,例えば,上記可視像部分が複写機の画像読取装置で認識し得る線数で形成され,上記非可視像部分が複写機の画像読取装置で認識し得ない線数で形成される。これにより,上記作成原稿を複写した複写物では,複写機の画像読取装置で認識されない上記非可視像部分が消えて,上記可視像部分が浮かび上がって表示されることとなる。
以下,図2のブロック図を参照しつつ,図3のフローチャートに従って,上記プリンタXにおいて上記制御部1により実行される原稿作成処理の手順の一例について説明する。なお,図中のS1,S2,…は処理手順(ステップ)の番号を表している。
ここでは,上記情報処理装置20から上記プリンタXに,文字サイズが10ptの「○○年△△月□□日」という文字(原稿画像の一例)を示す画像データ(原稿情報の一例)が入力された場合に,該プリンタXにおいて上記制御部1により実行される原稿作成処理について説明する。
ステップS1では,上記制御部1により,上記データ通信部4に画像データが入力されたか否かが判断される。ここで,上記情報処理装置20により上記データ通信部4に画像データが入力されると(S1のYes側),処理はステップS2に移行する。
そして,ステップS2では,上記制御部1によって上記画像データが上記記憶部3に格納され,続いて,上記制御部1によって下記のステップS3及びステップS4の処理が略並行して実行される。
ステップS3では,上記記憶部3に格納された上記画像データが上記制御部1により読み出され,上記原稿画像復元処理部51に出力される。これにより,上記原稿画像復元処理部51では,上記画像データに基づいて原稿画像が復元される。
ステップS4では,上記記憶部3に格納された上記画像データが上記制御部1により読み出され,上記地紋生成処理部52に出力される。これにより,上記地紋生成処理部52では,上記画像データに基づいて地紋が生成される。ここでは,上記地紋生成処理部52により,上記画像データに基づく原稿画像の全部自体に相似のものとなるように拡大した拡大画像を上記可視像部分とする地紋が生成される。具体的には,「○○年△△月□□日」の文字サイズが10ptから12ptに拡大された文字が上記可視像部分となる。
そして,上記ステップS3において上記原稿画像復元処理部51により復元された原稿画像,及び上記ステップS4において上記地紋生成処理部52で生成された地紋が,上記制御部1によって上記合成画像データ生成処理部53に出力される(S5)。これにより,上記合成画像データ生成処理部53では,上記原稿画像と上記地紋とが合成されて合成画像データが生成される。ここに,図4(a)は,上記原稿画像と上記地紋とが合成された合成画像を示している。上記合成画像は,図示するように,見た目上,文字サイズ10ptの「○○年△△月□□日」の文字だけが明確に表示され,上記可視像部分である文字サイズ12ptの「○○年△△月□□日」は上記非可視像部分と共に背景として表示されている。
次に,上記合成画像データ生成処理部53により生成された合成画像データは,上記制御部1により上記記憶部3に記憶される(S6)。
そして,上記制御部1により上記記憶部3から上記合成画像データが読み出されて上記画像形成部6に出力され(S7),上記制御部1により実行される当該原稿作成処理は終了する。一方,上記合成画像データが入力された上記画像形成部6では,該合成画像データに基づく画像形成により作成原稿が印字出力される。
以上のような一連の処理(S1〜S7)が上記制御部1により実行されることによって,上記プリンタXで印字出力(画像処理)された作成原稿が,複写機によって複写されると,その複写物には,図4(b)に示すように,上記拡大文字が,文字サイズ10ptの「○○年△△月□□日」の文字に重なって表示されるため,「○○年△△月□□日」の文字が縁取られているように見える。このとき,上記作成原稿の複写を実行する複写機では,通常の複写処理を実行するだけで上記可視像部分が可視化されるため,従来(特許文献2参照)のような特別な処理(代用情報の変換処理)を実行する必要はない。
ここで,例えば図4(a)に示す「○○年△△月□□日」の文字内容が,一部の文字の切り貼りにより「○○年△○月□□日」という文字内容に改竄されたと仮定する。このとき,改竄後の作成原稿が複写機で複写された複写物では,図4(c)に示すように,改竄された「○」の部分に,上記可視像部分である拡大文字が存在しないことになる。これにより,複写物から作成原稿の改竄が有ったこと,及びその改竄箇所を容易に確認することができる。したがって,従来のように特別な処理を実行する機能を有する特定の複写機ではなく,一般に多く用いられる複写機により複写された複写物から,作成原稿の改竄の有無及び改竄箇所を確認することができるため,結果的に,上記原稿の改竄防止を図ることができる。
また,複写機が有する画像読取装置と同様に,一般的に多く用いられているスキャナ装置では,上記非可視像部を認識することができない程度の解像度で画像の読取が行われる。したがって,このスキャナ装置で上記作成原稿が読み取られた場合にも,上記可視像部分だけが可視化されるため,上記スキャナ装置による画像読取後に,パーソナルコンピュータ等の情報処理装置により改竄されることをも防止することができる。
なお,上記作成原稿に文字が追加された場合は,該追加された文字に縁取りが表示されないことをもって,その改竄の有無及び改竄箇所を容易に確認することができる。
なお,本実施の形態では,上記可視像部分が,上記画像データに基づく原稿画像である「○○年△○月□□日」自体に相似なものとなるように,該原稿画像の全部自体を拡大した拡大画像である例について説明したが,上記可視像部分が,上記原稿画像の全部自体やその全部自体に相似となるように縮小したものであること,或いは上記原稿画像の一部やその一部に相似となるように拡大・縮小したものであることも他の実施例として考えられる(後述の実施例1及び2参照)。
また,上記画像データは,文書データ(テキストデータ)に限られず,例えばBMP,TIFF形式などのイメージ(描画)データであってもよい。この場合,上記イメージデータそのもののサイズや位置を調整してもかまわないが,上記画像処理部5により,上記イメージデータを解析して文字データを抽出することによりテキストデータ化するOCR(光学文字認識)処理が実行されることも考えられる。
なお,上記情報処理装置20から出力されるイメージデータに,既に該情報処理装置20によりOCR処理が実行されて得られたテキストデータが添付されることも考えられる。このとき,上記テキストデータの添付は,電子透かしなどの従来技術により実現可能である。この場合,上記ステップS4では,上記制御部1によって上記イメージデータに添付されたテキストデータが抽出され,上記地紋生成処理部52に出力される。
さらに,上記情報処理装置20において上記合成画像データが生成され,該生成された合成画像データが上記プリンタXに出力される構成も考えられる。この場合,上記情報処理装置20が,本発明に係る画像処理装置の一例に相当する。
ここでは,上記可視像部分が原稿画像の余白部分に配置されるように,上記地紋と上記原稿画像とを合成して合成画像データを生成する実施例について説明する。
この場合,上記合成画像データ生成処理部53では,「○○年△△月□□日」が記載された部分の上の余白部分に,上記可視像部分が配置されるように,該可視像部分のサイズや位置が調整された後,上記原稿画像と上記地紋とが合成されることにより合成画像データが生成される。なお,この場合も,上記合成画像データに基づいて作成される作成原稿は,見た目上は図4(a)に示すものとなる。
そして,このようにして生成された上記合成画像データに基づいて作成された作成原稿が複写機で複写されると,その複写物には,図4(d)に示すように,「○○年△△月□□日」が記載された部分の上の余白部分に,上記可視像部分として配置された「○○年△△月□□日」が浮かび上がって表示される。このとき,これらを比べて相違がなければ,上記作成原稿が改竄されていないと判断することができる。
しかし,上記作成原稿の「○○年△△月□□日」が「○○年△○月□□日」に改竄された後に,該作成原稿が複写機で複写されると,その複写物では,図4(e)に示すように,改竄後の作成原稿に記載された「○○年△○月□□日」の上に,該内容とは異なる「○○年△△月□□日」が表示される。したがって,これらを比較することにより,上記複写物から作成原稿の改竄の有無や改竄箇所を確認することができる。さらに,上記可視像部分は余白部分に表示されるため,改竄内容をも一目で容易に確認することができる。
ここで,上記実施の形態では,上記可視像部分が上記原稿画像と重なるために,該原稿画像を拡大した拡大画像を該可視像部分としていたが,本実施例1では,上記可視像部分が上記原稿画像と重ならないため,該可視像部分は該原稿画像と同一サイズ或いは相似的に縮小したものであってもかまわない。
ここでは,原稿画像のうちの一部だけを上記可視像部分として,上記地紋と上記原稿画像とを合成して合成画像データを生成する実施例について説明する。
この場合,上記合成画像データ生成処理部53では,上記可視像部分として「○○年△△月□□日」の一部である「△△月」を拡大した拡大画像を含む地紋と上記原稿画像とが合成されることにより合成画像データが生成される。なお,この場合も,上記合成画像データに基づいて作成される作成原稿は,見た目上は図4(a)に示すものとなる。
そして,このようにして生成された上記合成画像データに基づいて作成された作成原稿が複写機で複写されると,その複写物には,図4(f)に示すように,「○○年△△月□□日」の記載上に,上記可視像部分として合成された「△△月」の拡大画像が浮かび上がって表示される。この「△△月」の拡大画像を参照することにより,上記作成原稿における「△△月」が改竄されていないと判断することができる。
しかし,上記作成原稿の「○○年△△月□□日」が「○○年△○月□□日」に改竄された後に,該作成原稿が複写機で複写されると,その複写物では,図4(g)に示すように,改竄後の作成原稿における「○○年△○月□□日」の記載上に,該内容の一部である「△○月」とは異なる「△△月」が表示される。したがって,これらを比較することにより,上記複写物から作成原稿の一部である「△△月」の改竄の有無及び改竄内容を一目で容易に確認することができる。
本発明の実施の形態に係るプリンタXの概略構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係るプリンタXにおける画像データの処理経路を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係るプリンタXの制御部1により実行される原稿作成処理の手順の一例を説明するフローチャート。 改竄されていない作成原稿の複写物と改竄された作成原稿の複写物との差異を説明するための図。
符号の説明
1…制御部
2…操作表示部
3…記憶部
4…データ通信部
5…画像処理部
6…画像形成部
10…LAN
20…情報処理装置
51…原稿画像復元処理部
52…地紋生成処理部
53…合成画像データ生成処理部
S1,S2,,,…処理手順(ステップ)番号

Claims (4)

  1. 入力された原稿情報に対して所定の画像処理を施す画像処理装置であって,
    当該画像処理装置により上記所定の画像処理が施された原稿が複写されたときに可視化される可視像部分と可視化されない非可視像部分とから構成される地紋を生成する地紋生成手段と,
    上記原稿情報に基づく原稿画像と上記地紋生成手段により生成された地紋とを合成して合成画像データを生成する合成画像データ生成手段と,
    を備えてなり,
    上記可視像部分が,上記原稿画像の一部又は全部自体,或いは該原稿画像の一部又は全部自体に相似のものであることを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記所定の画像処理が,上記合成画像データ生成手段により生成された合成画像データに基づいて画像を形成する画像形成処理である請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記可視像部分が,上記原稿画像の一部又は全部自体の拡大画像である請求項1又は2のいずれかに記載の画像処理装置。
  4. 上記合成画像データ生成手段が,上記可視像部分が上記原稿画像の余白部分に配置された合成画像データを生成するものである請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
JP2005179073A 2005-06-20 2005-06-20 画像処理装置 Pending JP2006352745A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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