JP2004260341A - 画像処理装置、画像形成システム、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像処理装置は、目的の画像の印刷文書データを生成する(ステップS2)。また、複写を禁止する文書であることを示すドットパターンのパターンデータを生成する(ステップS4)。そして、印刷文書データの文書の背景に、このパターンデータを形成するように両者を重ね合わせて1枚の画像に合成する(ステップS5)。この合成後の画像の画像データは、画像形成装置3に出力して(ステップS6)、画像形成される。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成しようとする画像と複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンとを重ね合わせて合成する処理を行う画像処理装置、この画像処理装置を備えた画像形成システム、画像形成しようとする画像と複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンとを重ね合わせて合成する処理を行うプログラム及びそのプログラムを記憶する記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、あらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印刷あるいは複写した用紙を用いて機密文書を作成する技術について開示されている。具体的には、デジタル複写機に用意されているマル秘ナンバリング機能によって紙面全体に複写禁止を表示する画像パターンをあらかじめ印刷した用紙を用意し、この用紙を使って機密文書を印刷するものである。
【0003】
【特許文献1】
特許第3078433号公報(特に、0023〜0024の欄を参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、あらかじめ機密文書専用紙を用意することになるので、文書データを印刷するに際して、機密文書であるときとそうでないときで、用紙の入れ替えや、用紙カセットの選択を行うなどの作業や操作が必要となり、煩雑であるという不具合がある。
【0005】
また、マル秘ナンバリング機能で印刷したパターンと文書の画像とを重ね合わせると、文書が読みづらいという不具合もある。
【0006】
この発明の目的は、複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンを入れて目的の画像の画像形成を行う場合に、用紙の入れ替えや、用紙カセットの選択などの煩雑な作業や操作を省くことができるようにすることである。
【0007】
この発明の別の目的は、この場合に、画像形成後の文書が読みづらくならないようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、目的の画像と複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンとを重ね合わせて合成する合成手段と、この合成後の画像の画像データを所定の出力先に出力する出力手段と、を備えている画像処理装置である。
【0009】
したがって、複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンを入れて目的の画像を媒体上に形成する場合に、あらかじめ複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンを印刷してある専用紙などを媒体として用意しなくても、合成後の画像データの出力先で画像形成できるので、用紙の入れ替えや、用紙カセットの選択などの煩雑な作業を省くことができる。また、目的の画像と複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンとをあらかじめ重ね合わせて合成してから画像形成できるので、画像形成後の文書が読みづらくなることもない。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記パターン生成手段は、前記パターンは読み取られ当該読取り後の画像データを対象として所定の画像処理を行うことにより検出可能な所定の特徴量を備えている。
【0011】
したがって、合成後の画像データに基づいて画像形成後の用紙などの媒体を原稿として複写等を行おう際に、原稿からの読み取り画像データを対象として所定の画像処理を行うことにより所定の特徴量を検出できるので、その特徴量の検出により当該原稿を複写を禁止する文書であると判定でき、複写機において複写等を禁止する処理などを行うことができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像処理装置において、前記パターン生成手段は、前記パターンとしてドットパターンを生成する。
【0013】
したがって、ドットパターンにより複写禁止であることを表示し、あるいは、合成後の画像データに基づいて画像形成後の用紙などの媒体を原稿として複写等を行おう際に、そのドットパターンのサイズなどの特徴量から原稿が複写を禁止する文書であると判定でき、複写機において複写等を禁止する処理などを行うことができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像処理装置において、前記パターン生成手段は、複数のサイズのドットからなる前記ドットパターンを生成する。
【0015】
したがって、所定の機種の複写機などで再現しにくいサイズのドットと、再現しやすいサイズのドットとによりドットパターンを形成することなどにより、合成後の画像データに基づいて画像形成後の用紙などの媒体を原稿として複写等を行おう際に、ドットのサイズの違いにより複写禁止を示すような図形や文字などを表示することが可能となる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの一に記載の画像処理装置において、あらかじめ記憶装置に記憶されている基本パターンの繰り返しにより前記パターンの画像を生成するパターン生成手段をさらに備えている。
【0017】
したがって、目的の画像と合成するパターンを生成することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの一に記載の画像処理装置において、基本パターンを生成し、この基本パターンの繰り返しにより前記パターンの画像を生成するパターン生成手段をさらに備えている。
【0019】
したがって、目的の画像と合成するパターンを生成することができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかの一に記載の画像処理装置において、前記合成手段は、前記画像形成しようとする画像である文書の画像の背景が前記画像のパターンとなるように前記合成を行う。
【0021】
したがって、文書の画像の背景に複写を禁止することを表示するパターンを合成して画像形成することができる。
【0022】
請求項8に記載の発明は、画像データに基づいて媒体上に画像形成を行う画像形成装置と、前記出力手段は合成後の画像の画像データを前記画像形成装置に出力して前記画像形成に供する請求項1〜7のいずれかの一に記載の画像処理装置と、を備えている画像形成システムである。
【0023】
したがって、複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンを入れて目的の画像を媒体上に形成する場合に、あらかじめ複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンを印刷してある専用紙などを媒体として用意しなくても、合成後の画像データの出力先で画像形成できるので、用紙の入れ替えや、用紙カセットの選択などの煩雑な作業を省くことができる。また、目的の画像と複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンとをあらかじめ重ね合わせて合成してから画像形成できるので、画像形成後の文書が読みづらくなることもない。
【0024】
請求項9に記載の発明は、目的の画像と複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンとを重ね合わせて合成する合成処理と、この合成後の画像の画像データを所定の出力先に出力する出力処理と、をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムである。
【0025】
したがって、複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンを入れて目的の画像を媒体上に形成する場合に、あらかじめ複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンを印刷してある専用紙などを媒体として用意しなくても、合成後の画像データの出力先で画像形成できるので、用紙の入れ替えや、用紙カセットの選択などの煩雑な作業を省くことができる。また、目的の画像と複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンとをあらかじめ重ね合わせて合成してから画像形成できるので、画像形成後の文書が読みづらくなることもない。
【0026】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のプログラムにおいて、前記パターン生成処理は、前記パターンは読み取られ当該読取り後の画像データを対象として所定の画像処理を行うことにより検出可能な所定の特徴量を備えている。
【0027】
したがって、合成後の画像データに基づいて画像形成後の用紙などの媒体を原稿として複写等を行おう際に、原稿からの読み取り画像データを対象として所定の画像処理を行うことにより所定の特徴量を検出できるので、その特徴量の検出により当該原稿を複写を禁止する文書であると判定でき、複写機において複写等を禁止する処理などを行うことができる。
【0028】
請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載のプログラムにおいて、前記パターン生成処理は、前記パターンとしてドットパターンを生成する。
【0029】
したがって、ドットパターンにより複写禁止であることを表示し、あるいは、合成後の画像データに基づいて画像形成後の用紙などの媒体を原稿として複写等を行おう際に、そのドットパターンのサイズなどの特徴量から原稿が複写を禁止する文書であると判定でき、複写機において複写等を禁止する処理などを行うことができる。
【0030】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のプログラムにおいて、前記パターン生成処理は、複数のサイズのドットからなる前記ドットパターンを生成する。
【0031】
したがって、所定の機種の複写機などで再現しにくいサイズのドットと、再現しやすいサイズのドットとによりドットパターンを形成することなどにより、合成後の画像データに基づいて画像形成後の用紙などの媒体を原稿として複写等を行おう際に、ドットのサイズの違いにより複写禁止を示すような図形や文字などを表示することが可能となる。
【0032】
請求項13に記載の発明は、請求項9〜12のいずれかの一に記載のプログラムにおいて、あらかじめ記憶装置に記憶されている基本パターンの繰り返しにより前記パターンの画像を生成するパターン生成処理をさらにコンピュータに実行させる。
【0033】
したがって、目的の画像と合成するパターンを生成することができる。
【0034】
請求項14に記載の発明は、請求項9〜12のいずれかの一に記載のプログラムにおいて、基本パターンを生成し、この基本パターンの繰り返しにより前記パターンの画像を生成するパターン生成処理をさらにコンピュータに実行させる。
【0035】
したがって、目的の画像と合成するパターンを生成することができる。
【0036】
請求項15に記載の発明は、請求項9〜14のいずれかの一に記載のプログラムにおいて、前記合成処理は、前記画像形成しようとする画像である文書の画像の背景が前記画像のパターンとなるように前記合成を行う。
【0037】
したがって、文書の画像の背景に複写を禁止することを表示するパターンを合成して画像形成することができる。
【0038】
請求項16に記載の発明は、請求項9〜15のいずれかの一に記載のプログラムを記憶している記憶媒体である。
【0039】
したがって、複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンを入れて目的の画像を媒体上に形成する場合に、あらかじめ複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンを印刷してある専用紙などを媒体として用意しなくても、合成後の画像データの出力先で画像形成できるので、用紙の入れ替えや、用紙カセットの選択などの煩雑な作業を省くことができる。また、目的の画像と複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンとをあらかじめ重ね合わせて合成してから画像形成できるので、画像形成後の文書が読みづらくなることもない。
【0040】
【発明の実施の形態】
[発明の実施の形態1]
本発明の一実施の形態を発明の実施の形態1として説明する。
【0041】
図1は、本実施の形態の画像形成システム1の全体構成を示すブロック図である。この画像形成システム1は、パーソナルコンピュータなどからなる1又は複数台の画像処理装置2と、プリンタ、デジタル複写機などで構成される画像形成装置3とが、所定のインターフェイス又はネットワーク3で接続されて構成されている。
【0042】
なお、画像形成装置3の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式などさまざまな方式を適用することができる。
【0043】
図2は、画像処理装置2の電気的な接続を示すブロック図である。図2に示すように、画像処理装置2は、各種演算を行ない画像処理装置2の各部を集中的に制御するCPU11と、各種のROMやRAMからなるメモリ12とが、バス13で接続されている。
【0044】
バス13には、所定のインターフェイスを介して、ハードディスクなどの磁気記憶装置14と、マウスやキーボードなどで構成される入力装置15と、LCDやCRTなどの表示装置16と、光ディスクなどの記憶媒体17を読取る記憶媒体読取装置18とが接続され、また、インターネットなどのネットワーク19と通信を行なう所定の通信インターフェイス20が接続されている。なお、記憶媒体17としては、CDやDVDなどの光ディスク、光磁気ディスク、フレキシブルディスクなどの各種方式のメディアを用いることができる。また、記憶媒体読取装置18は、具体的には記憶媒体17の種類に応じて光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブなどが用いられる。
【0045】
磁気記憶装置14には、この発明のプログラムを実施する画像処理プログラムが記憶されている。この画像処理プログラムは、この発明の記憶媒体を実施する記憶媒体17から記憶媒体読取装置18により読取るか、あるいは、インターネットなどのネットワーク19からダウンロードするなどして、磁気記憶装置14にインストールしたものである。このインストールにより画像処理装置2は、以下のような処理を行うために動作可能な状態となる。なお、この画像処理プログラムは、所定のOS上で動作するものであってもよい。また、特定のアプリケーションソフトの一部をなすものであってもよい。
【0046】
図3は、画像形成システム1が実現する機能の機能ブロック図である。図3に示すように、指示入力部31は、ユーザの指示を受け付ける。全体制御部32は、印刷データ生成部33の各部を制御する。印刷データ生成部33は、印刷文書データ生成部34と、パターンデータ生成部35と、合成部36とからなる(その詳細は後述する)。これらは全体で画像処理部37を実現する。印刷部38は、媒体上に画像形成する。
【0047】
画像処理部37の機能は、画像処理装置2において、前述の画像処理プログラムに基づいてCPU11が実行する処理により実現される。また、かかる機能は、ネットワーク接続された複数のコンピュータ上で分散処理してもよい。あるいは、かかる機能を画像処理装置2に接続された図示しない別装置によって実現するようにしてもよい。さらに、かかる機能の一部を画像形成装置3上で実現するようにしてもよい。より具体的には、画像形成装置3に搭載されたCPU上でプログラムに基づいて実行する処理、または、画像形成装置3に搭載された電子回路の機能によって実現するようにすることができる。印刷部37の機能は画像形成装置3により実現する。
【0048】
次に、図3の機能ブロックにより実現する処理を、図4のフローチャートを参照して説明する。まず、指示入力部31が、ユーザからの印刷指示の入力を受け取ることにより(ステップS1のY)、かかる処理は開始する。この印刷指示には、印刷対象となる文書データ(さらには、この文書データにアクセスするための情報)が含まれている。この文書データには、文書属性(機密文書であるか否かなどの情報が含まれる)を含めることができる。また、印刷指示に、文書データ以外に機密印刷(後述する)の対象とする文書であるか否かを示す情報(機密印刷対象文書情報)を含めるようにしてもよい。
【0049】
次に、この印刷対象となる文書データから印刷文書データ生成部33により印刷文書データを生成する(ステップS2)。この印刷文書データの形式は、最終的には、画像形成装置3のプリンタエンジンに送られる印刷データの形式に依存し、印刷データの形式は画像形成装置3に依存する(詳細な説明は省略する)。
【0050】
そして、印刷対象となる文書データが機密印刷の対象であるか否かを判断する(ステップS3)。この判断は、前述の機密印刷対象文書情報や、文書属性により行う。よって、印刷指示中に、機密印刷するとの機密印刷対象文書情報が含まれる場合には機密文書であると判断する。また、印刷対象文書の文書属性として、機密印刷するとの情報が含まれる場合にも機密文書であると判断する。さらには、機密印刷対象文書情報及び文書属性の両方が機密印刷である場合に機密文書であるとする(ステップS3のY)。
【0051】
次に、印刷対象となる文書データが機密印刷の対象であると判定した場合は(ステップS3のY)、パターンデータ生成部35により所定のパターンデータの生成を行う(ステップS4)(パターン生成手段、パターン生成処理)。このパターンは、一例をあげるならば、図5に示すような、一定のサイズ、配置のドット41からなるドットパターン42である。このパターンは、複写を禁止する文書であることを示す一定の特徴量を備えている。そして、そのパターンが画像形成された用紙などの媒体を原稿として、複写機のスキャナで読み取った際に、その読み取った画像データ中において、その特徴量の検知が可能となる。すなわち、このパターンは、その画像を読み取って所定の画像処理を行うことで検出することができるので、複写機において、複写が禁止されている原稿の画像であると判断することができる(その詳細は後述する)。
【0052】
図5においては、ある範囲におけるドット41の配置を示しているが、後述のように、このドットパターン42が文書画像の全体の背景として合成されることになる。模式的に示すならば、図6(a)は、通常のように印刷した紙文書43であり、図6(b)は、これと同一の文書を機密印刷した印刷物44である。印刷物44は、文書45の背景にドットパターン42の画像が合成されている。
【0053】
次に、パターンデータの生成処理(ステップS4)についてより詳細に説明する。一つの処理例としては、図5に示したドットパターン42のようなある範囲の基本パターンの画像データを所定のメモリ等の記憶装置に保持しておき、この基本パターンの画像データを記憶装置から読み出し、印刷物44の文書サイズ全面に相当するだけ、その基本パターンを繰り返して配置することで、文書全面サイズのパターンデータを生成する。他の例としては、図5に示したような基本パターンを必要に応じて生成するようにしてもよい。具体的には、パターンデータ生成部35が画像処理プログラムに基づくCPU11の実行する処理により実現されている場合に、メモリ12や磁気記憶装置14に保持されたパターン特徴量(ドットサイズ、ドット間隔等)にしたがって、CPU11が演算することによって、ドットパターン42の基本パターンの画像を生成する。そして、生成された基本パターンを、文書サイズ全面に相当するだけ繰り返し配置することで、文書全面サイズのパターンデータを生成する。
【0054】
このように、パターンデータの生成処理(ステップS4)を実行すると、ステップS2で生成した印刷文書データと、ステップS4で生成したパターンデータとを合成する(合成手段、合成処理)(ステップS5)。
【0055】
この合成の処理について一例を示すならば、印刷文書データが白黒2値の画素配置であり、パターンデータも白黒2値の画素配置である場合、単純にOR処理(どちらかの画素が黒ならば合成後の画素を黒とする)を行う。または、印刷データの形式として「背景」という属性がある場合であれば、パターンデータを「背景」として印刷データを構成する。
【0056】
このようにして合成後の印刷データは、印刷部38に出力される(出力手段、出力処理)(ステップS6)。これにより、合成後の画像データに基づいて印刷部38により用紙などの媒体上に画像形成が行われ、これにより、背景にドットパターン42が印刷される機密印刷が実行される。なお、ステップS3において、対象文書が機密文書ではないと判定した場合には(ステップS3のN)、ステップS2で生成した印刷文書データを印刷部38に出力して、合成後の画像データに基づいて媒体上に画像形成が行われる。なお、図4の処理例では、ステップS2はステップS4より先に実行する手順としているが、画像の合成前であればどちらが先でも構わない。
【0057】
前述のように、ドットパターン42は、一定の特徴量を持つことにより、そのパターンが画像形成された用紙などの媒体を原稿として、スキャナで読み取った際に、その読み取った画像データ中の当該特徴量の有無により、検知することが可能である。以下では、この特徴量について説明する。
【0058】
[発明の実施の形態2]
別の実施の形態を発明の実施の形態2として説明する。
【0059】
この実施の形態2が実施の形態1と相違するのは、ステップS4で作成するパターンデータとして、ドットサイズの異なる複数のパターンを用いることにある。その他の構成、処理の内容については、実施の形態1と同様であり、図1〜図6と同様の符号を説明に用い、詳細な説明は省略する。
【0060】
一例として、ここでは、ステップS4で作成するパターンデータとして、図7に示す2つのドットパターン51,52を用いる。図7(a)のドットパターン51は、複写機で複写した際に再現されやすいサイズのドット53で構成されている。図7(b)のドットは、複写機で複写した際に再現されにくいサイズのドット54で構成されている。ここで、複写機で複写した際の再現されやすさとは、主に複写機の解像度との関係で、スキャナで的確に読み取ることができて画像形成しやすいようなサイズのドットか、しにくいサイズのドットかを示すものである。また、複写機に画像のノイズ除去処理の機能を備えているかなど、さまざまな要因により、複写機で複写した際の再現されやすさが定まる。この2つのドットパターン51,52は、単位面積あたりの黒画素密度がほぼ等しくなっており、並べて配置した場合、人間の目には一様に見える。
【0061】
そして、図7(b)のドットパターン52で隠蔽文字列を構成することにより、後述のようなパターン検知機能のない複写機で複写した際には、ドットパターン52は再現されにくいので、ドットパターン52で構成される隠蔽文字列が白抜き又はそれに近い状態で顕在化する。図8(a)は、ドットパターン51,52が背景に合成された印刷物55であり、それをパターン検知機能のない複写機で複写したものが図8(b)の印刷物56となるとなる。印刷物56においては、印刷文書57の背景にドットパターン51が印刷されるが、ドットパターン52で構成される隠蔽文字列58が白抜きに近い状態で顕在化する。
【0062】
また、図8の例では、隠蔽文字列58の部分(仮にメッセージ領域と呼ぶ)が図7(b)のドットパターン52で構成されていたが、逆に、文字列以外の部分(仮にベース領域と呼ぶ)が図7(b)のドットパターン52で構成され、メッセージ領域が図7(a)のドットパターン51で構成されるものとしてもよい。その場合、図8(a)(b)の印刷物55と56との関係は、図9(a)(b)のようになる。
【0063】
次に、本実施の形態におけるパターンデータの生成処理(ステップS4)について説明する。一例としては、図7(a)に示したようなある範囲のドットパターン51をメモリ12、磁気記憶装置14などの記憶装置に保持しておき、このドットパターン51の画像データを読み出し、印刷しようとする文書サイズ全面に相当するだけ繰り返し配置することで、文書全面サイズのベース領域のパターンデータ61を生成する(図10(a))(なお、図10においては、(c)を除く各図につき、各パターンデータの平面図に、その一部拡大図を付する)。さらに、図7(b)に示したようなある範囲のドットパターン52をメモリ12、磁気記憶装置14などの記憶装置に保持しておき、このドットパターン52を読み出し、文書サイズ全面に相当するだけ繰り返し配置することで、文書全面サイズの全面パターンデータ62を生成する(図10(b))。ここで、後述する手段で隠蔽文字形状63(図10(c))が生成され、ベース領域のパターンデータ61は隠蔽文字形状63部分以外のドット54が残るようにマスク処理がされ、パターンデータ64が得られる(図10(e))。パターンデータ62は隠蔽文字形状63部分のドット54が残るようにマスク処理がされ、パターンデータ65が得られる(図10(d))。最後に、パターンデータ64とパターンデータ65のOR処理がされて両者が合成され、最終的なパターンデータ66(図10(f))が完成する。このパターンデータ66が、合成処理(ステップS5)で用いられるパターンデータとなる。
【0064】
隠蔽文字形状63のデータの生成は、例えば、パターンデータ生成部35において行われる。より具体的には、隠蔽文字のコードデータを受け取り、あらかじめ決めたサイズのフォントデータにおいてビットマップパターンに変換する。フォントデータは印刷指示中の隠蔽文字列に関する指示に応じてサイズや種類などを変更するようにしてもよい。
【0065】
隠蔽文字形状63のデータの生成は、他の一例として、印刷データ生成部33又は画像処理部37に用意された図示しない隠蔽文字形状データ生成部によって実現するようにしてもよい。より具体的には、隠蔽文字コードデータを受け取り、あらかじめ決めたサイズのフォントデータにおいてビットマップパターンに変換する。フォントデータは印刷指示中の隠蔽文字列に関する指示に応じてサイズや種類などを変更するのでもよい。
【0066】
パターンデータの生成処理(ステップS4)の他の構成例としては、図7に示したようなドットパターン51,52を、必要に応じて生成する。より具体的には、パターンデータ生成部35がCPU11の実行する処理により実現される場合であれば、メモリ12、ハードディスク14などの記憶装置に保持されているドットパターン51,52の特徴量(ドットサイズ、ドット間隔)にしたがって、CPU11で計算することによって、ドットパターン51,52の基本パターンを生成する。このドットパターン51,52の生成後の処理については前述した例と同様である。
【0067】
パターンデータ生成処理(ステップS4)の他の例としては、図7(a)のドットパターン51のみをメモリ12、ハードディスク14などの記憶装置に保持しておき、このドットパターン51を読み込み、対となる図7(b)のドットパターン52については、読み込んだドットパターン51に対応するようにCPU11が実行する計算によって生成する。これによる基本パターン生成後の処理については先に説明した例と同様である。
【0068】
[機密印刷物を複写する複写機について]
前述のとおり、印刷物44,56を所定の複写機で複写しようとすると、その印刷されているドットパターン44,51を検知することができる。次に、このような検知機能を備えた複写機について説明する。
【0069】
(1)原稿画像について
まず、この複写機で用いられる原稿画像について図11〜図15を参照して説明する。
【0070】
図11は、原稿画像を例示する正面図である。図12は、原稿画像に埋め込まれた背景ドットパターンが浮き上がって見えている原稿画像の複写物の一例を示す模式図である。図13は、原稿画像に埋め込まれた背景ドットパターンが浮き上がって見えている原稿画像の複写物の別の一例を示す模式図である。図14は、図13に例示する背景ドットパターンを拡大して示す模式図である。図15は、図12に例示する背景ドットパターンを拡大して示す模式図である。
【0071】
原稿画像101、図11に示す原稿画像101を作成する原稿用紙102として、背景に背景ドットパターン103が埋め込まれた原稿用紙102が用いられている。もっとも、別の例として、背景ドットパターン103が形成されていない原稿用紙102を用い、原稿画像101を作成するに際して同時に背景ドットパターン103を形成するようにしてもよい。つまり、背景ドットパターン103は、原稿用紙102に予め印刷形成されていても良く、原稿用紙102に文字や図形等を画像形成するに際して同時に画像形成するようにしてもよい。
【0072】
背景ドットパターン103は、ベース領域104とメッセージ領域105とを含んでいる。ベース領域104は、原稿用紙102の大部分を占める地部分の領域である。メッセージ領域105は、そのようなベース領域104中に分散されたメッセージを表現する領域である。これらのベース領域104とメッセージ領域105とは、背景ドットパターン103それ自体の基本的な構成そのものを異にするわけではなく、背景ドットパターン103に対する人間の価値判断としてベース領域104とメッセージ領域105とに別れているに過ぎない。本例において、メッセージ領域105は「複写禁止」という文字から構成されている。このようなメッセージ領域105を構成する文字としては、「複写禁止」の他、いかなる文字や記号その他のものをも用い得る。
【0073】
このような原稿用紙102を用いて作成された原稿画像101は、この原稿画像101が複写等されると、背景ドットパターン103の一部が浮かび上がる。この場合、図2に例示する原稿画像101では、「複写禁止」という文字で表現されたメッセージ領域105が浮かび上がり、図13に例示する原稿画像101では、ベース領域104が浮かび上がる。
【0074】
このように、背景ドットパターン103が埋め込まれた原稿画像101が複写されると、背景ドットパターン103においてメッセージ領域105とベース領域104との何れか一方が浮かび上がるのは、他方の領域104又は105が再現されにくいからである。換言すると、浮かび上がらない方の領域104又は105が消えることによって、残った方の領域104又は105が浮かび上がって見えるわけである。
【0075】
このような現象を生じさせる背景ドットパターン103は、例えば、図14及び図15に例示するように、大きさが異なる二種類のドット106の集合によって構成されている。つまり、これらの二種類のドット106のうち、小さなドット106bは再現されにくく、大きなドット106aは再現される。そこで、複写後にメッセージ領域105が浮き上がる図12に例示する背景ドットパターン103では、図15に示すように、ベース領域104を構成する方に小さなドット106bが用いられ、メッセージ領域105を構成する方に大きなドット106aが用いられている。反対に、複写後にベース領域104が浮き上がる図13に例示する背景ドットパターン103では、図14に示すように、メッセージ領域105を構成する方に小さなドット106bが用いられ、ベース領域104を構成する方に大きなドット106aが用いられている。
【0076】
背景ドットパターン103の他の構成例として、浮かび上がるメッセージ領域105又はベース領域104は、ドットに限らず、細線パターンや特定の模様パターン等によっても構成可能である。
【0077】
ここで、後述の本例の複写機では、メッセージ領域105又はベース領域104を特徴量として扱う。例えば、浮かび上がるメッセージ領域105又はベース領域104がドット106で構成されているとすると、そのサイズや密度(単位面積当たりにおけるドット数)を、浮かび上がるメッセージ領域105又はベース領域104が細線パターンで構成されているとすると、その線の幅を、浮かび上がるメッセージ領域105又はベース領域104が特定の模様パターンで構成されているとすると、その模様の特徴等を、それぞれ特徴量として用いることができる。
【0078】
以上の例では、浮かび上がるメッセージ領域105又はベース領域104についての特徴量について限定したが、このような特徴量として、浮かび上がらないベース領域104又はメッセージ領域105、あるいは浮かび上がるメッセージ領域105又はベース領域104と浮かび上がらないベース領域104又はメッセージ領域105との双方について、それぞれの特徴量を求めてもよい。要は、背景ドットパターン103が埋め込まれた画像データが記録された原稿画像101が読み取られた際にそのベース領域104又はメッセージ領域105の何れか一方又は両方がデータとして判読できるものであれば、それを特徴量として扱うことが可能である。又は、データの形態で存在する背景ドットパターン103が埋め込まれた画像データにおいて、その背景ドットパターン103を構成するベース領域104又はメッセージ領域105の何れか一方又は両方がデータとして判読できるものであれば、それを特徴量として扱うことが可能である。
【0079】
(2)複写機の構成例
本例の複写機の一構成例について説明する。
【0080】
図16は、本例の複写機のハードウェア構成を示すブロック図である。図17は、図16中に示されている背景ドットパターン検出部210のブロック図である。
【0081】
図16に示すように、この複写機は、スキャナ201、デジタル回路構成の画像処理部202、及びプロッタ203をシステムコントローラ204で制御するデジタル複写機構成とされている。システムコントローラ204は、内蔵するCPU204a、ROM204b、及びRAM204cから構築されるコンピュータ機能を活用し、操作表示部205からの指示に応じてスキャナ201、画像処理部202、及びプロッタ203を制御し、必要な情報を操作表示部205に返して表示させる。
【0082】
画像処理部202は、シェーディング補正部213、フィルタ処理部206、変倍処理部207、γ処理部208、及び階調処理部209を含んでいる。これらの各部213、206、207、208及び209は、一般的なデジタル複写機が備える同等の回路構成と異なる点はないため、その説明は省略する。
【0083】
これに対して、画像処理部202は、背景ドットパターン検出部210、複写禁止文書判定部211、及びセレクタ212を具備する。これらの背景ドットパターン検出部210、複写禁止文書判定部211、及びセレクタ212は、機密文書のような複写禁止文書を検出判定し、その複写を禁止するデジタル回路構成のハードウェアである。
【0084】
背景ドットパターン検出部210は、図17に例示するハードウェア構成を有する。つまり、スキャナ201によって読み取られた原稿画像101に基づく画像データから黒ドット検出部251によってドット106を検出する。この場合の検出手法としては、デジタル回路によって画像パターンを検出する従来の各種の手法、例えばパターンマッチングを用い得る。次いで、黒ドット密度判断部252は、黒ドット検出部251で検出されたドット106におけるある面積内でのドット密度を計算する。このような計算処理は、デジタル回路構成のカウンタや加算器等によって実行される。
【0085】
ここで、背景ドットパターン検出部210は、黒ドット密度判断部252の後段に、ベース領域ドット数判断部253とメッセージ領域ドット数判断部254とを有する。これらのベース領域ドット数判断部253とメッセージ領域ドット数判断部254とは、それぞれ図示しない記憶領域を有する。ベース領域ドット数判断部253は、黒ドット密度判断部252でのドット密度計算の基準となるある面積内における出力を禁止する背景ドットパターン103のベース領域104のドット密度に対する同一性判断の許容値となる閾値と、一つの原稿用紙102が含んでいる出力を禁止する背景ドットパターン103のベース領域104のドット数に対する同一性判断の許容値となる閾値とを記憶保存している。メッセージ領域ドット数判断部254は、黒ドット密度判断部252でのドット密度計算の基準となるある面積内における出力を禁止する背景ドットパターン103のメッセージ領域105のドット密度に対する同一性判断の許容値となる閾値と、一つの原稿用紙102が含んでいる出力を禁止する背景ドットパターン103のメッセージ領域105のドット数に対する同一性判断の許容値となる閾値とを記憶保存している。
【0086】
そこで、ベース領域ドット数判断部253は、黒ドット密度判断部252で計算されたドット106の密度が、図示しない記憶領域に記憶保存されているドット密度に関する閾値内に含まれていると判定した場合、黒ドット検出部251で検出された同一サイズのドット106のドット数を例えばカウンタに累積する。そして、累積したドットの数が、図示しない記憶領域に記憶保存されているドット数に関する閾値内に含まれている場合、出力が禁止される背景ドットパターン103のベース領域104が存在すると判断し、その判断結果を複写禁止文書判定部211へ出力する。
【0087】
一方、メッセージ領域ドット数判断部254は、黒ドット密度判断部252で計算されたドット106の密度が、図示しない記憶領域に記憶保存されているドット密度に関する閾値内に含まれていると判定した場合、黒ドット検出部251で検出された同一サイズのドット106のドット数を例えばカウンタに累積する。そして、累積したドットの数が、図示しない記憶領域に記憶保存されているドット数に関する閾値内に含まれている場合、出力が禁止される背景ドットパターン103のメッセージ領域105が存在すると判断し、その判断結果を複写禁止文書判定部211へ出力する。
【0088】
複写禁止文書判定部211は、背景ドットパターン検出部210の処理結果を受け、複写禁止文書の判断処理を、予め設定した判断基準によって実行する。この判断基準は、例えば、複写禁止文書判定部211が備える図示しない記憶領域にパラメータとして保存してもよく、操作表示部205からの入力によってそのような記憶領域に設定されていてもよい。例えば、複写禁止文書判定部211は、スキャナ201で読み取った原稿画像101中に、背景ドットパターン103のベース領域104とメッセージ領域105との一方が存在する場合に、機密文書のような複写禁止文書であると判断する。あるいは、複写禁止文書判定部211は、スキャナ201で読み取った原稿画像101中に、背景ドットパターン103のベース領域104とメッセージ領域105との双方が存在する場合に、機密文書のような複写禁止文書であると判断する。
【0089】
こうして、原稿画像101の画像データに含まれる背景画像に埋め込まれた背景ドットパターン103を画像データから検出する手段と、検出した背景ドットパターンを、記憶領域に記憶されている出力を禁止する背景ドットパターンと比較し、その同一性を判定する手段とが実行されることになる。これにより、本実施の形態では、原稿画像の種類を問わず、検出した背景ドットパターン103と記憶領域に記憶されている背景ドットパターン103との同一性を確認することで、原稿画像101の画像データの出力を禁止すべきかどうかを判定することが可能となる。
【0090】
そして、複写禁止文書判定部211は、スキャナ201で読み取った原稿画像101が複写禁止文書であると判定した場合、画像処理部202のセレクタ212へ複写禁止文書が検出されたことを送信する。これに応じて、セレクタ212は、複写禁止文書検知後の処理、つまり、プロッタ203での複写動作の禁止を選択する。ここに、スキャナ201で読み取った原稿画像101が複写禁止文書であると判定した場合、つまり、前記同一性を判定する手段による判定の結果、検出した背景ドットパターン103と出力を禁止する背景ドットパターン103との同一性が判定された場合、画像データの出力処理を禁止する手段が実行される。これにより、スキャナ201で読み取った原稿画像101が機密文書のような複写禁止文書である場合には、その再現が防止される。
【0091】
以上の構成の複写機を用いれば、本実施の形態1,2における印刷物44,56のドットパターン42,51を検知することができ、その印刷物44,56を複写禁止文書であると判定することが可能となるので、複写禁止文書の複写を防止することができる。
【0092】
【発明の効果】
請求項1,8,9,16に記載の発明は、複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンを入れて目的の画像を媒体上に形成する場合に、あらかじめ複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンを印刷してある専用紙などを媒体として用意しなくても、合成後の画像データの出力先で画像形成できるので、用紙の入れ替えや、用紙カセットの選択などの煩雑な作業を省くことができる。また、目的の画像と複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンとをあらかじめ重ね合わせて合成してから画像形成できるので、画像形成後の文書が読みづらくなることもない。
【0093】
請求項2,10に記載の発明は、請求項1,9に記載の発明において、合成後の画像データに基づいて画像形成後の用紙などの媒体を原稿として複写等を行おう際に、原稿からの読み取り画像データを対象として所定の画像処理を行うことにより所定の特徴量を検出できるので、その特徴量の検出により当該原稿を複写を禁止する文書であると判定でき、複写機において複写等を禁止する処理などを行うことができる。
【0094】
請求項3,11に記載の発明は、請求項1,2,9,10に記載の発明において、ドットパターンにより複写禁止であることを表示し、あるいは、合成後の画像データに基づいて画像形成後の用紙などの媒体を原稿として複写等を行おう際に、そのドットパターンのサイズなどの特徴量から原稿が複写を禁止する文書であると判定でき、複写機において複写等を禁止する処理などを行うことができる。
【0095】
請求項4,12に記載の発明は、請求項3,11に記載の発明において、所定の機種の複写機などで再現しにくいサイズのドットと、再現しやすいサイズのドットとによりドットパターンを形成することなどにより、合成後の画像データに基づいて画像形成後の用紙などの媒体を原稿として複写等を行おう際に、ドットのサイズの違いにより複写禁止を示すような図形や文字などを表示することが可能となる。
【0096】
請求項5,6,13,14に記載の発明は、請求項1〜4,9〜12のいずれかの一に記載の発明において、目的の画像と合成するパターンを生成することができる。
【0097】
請求項7,15に記載の発明は、請求項1〜6,9〜14のいずれかの一に記載の発明において、文書の画像の背景に複写を禁止することを表示するパターンを合成して画像形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である画像形成システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態である画像処理装置の電気的な接続のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態である画像処理装置の機能ブロック図である。
【図4】画像処理装置が実行する処理のフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1で用いるドットパターンの説明図である。
【図6】通常の文書の例(a)と実施の形態1で作成する文書の例(b)の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態2で用いる2種類のドットパターンの説明図である。
【図8】実施の形態2で作成する文書の例(a)と、その文書を原稿として複写した文書(b)の説明図である。
【図9】実施の形態2で作成する文書の例(a)と、その文書を原稿として複写した文書(b)の他の例の説明図である。
【図10】実施の形態2で実行する画像の合成の説明図である。
【図11】機密印刷物を複写する複写機で用いる原稿画像を例示する正面図である。
【図12】原稿画像に埋め込まれた背景ドットパターン(背景ドットパターン)が浮き上がって見えている原稿画像の複写物の一例を示す模式図である。
【図13】原稿画像に埋め込まれた背景ドットパターン(背景ドットパターン)が浮き上がって見えている原稿画像の複写物の別の一例を示す模式図である。
【図14】図12に例示する背景ドットパターン(背景ドットパターン)を拡大して示す模式図である。
【図15】図13に例示する背景ドットパターン(背景ドットパターン)を拡大して示す模式図である。
【図16】複写機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図17】図16中に示されている背景ドットパターン検出部のブロック図である。
【符号の説明】
1 画像形成システム
2 画像処理装置
3 画像形成装置
17 記憶媒体
Claims (16)
- 目的の画像と複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンとを重ね合わせて合成する合成手段と、
この合成後の画像の画像データを所定の出力先に出力する出力手段と、
を備えている画像処理装置。 - 前記パターン生成手段は、前記パターンは読み取られ当該読取り後の画像データを対象として所定の画像処理を行うことにより検出可能な所定の特徴量を備えている、請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記パターン生成手段は、前記パターンとしてドットパターンを生成する、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 前記パターン生成手段は、複数のサイズのドットからなる前記ドットパターンを生成する、請求項3に記載の画像処理装置。
- あらかじめ記憶装置に記憶されている基本パターンの繰り返しにより前記パターンの画像を生成するパターン生成手段をさらに備えている、請求項1〜4のいずれかの一に記載の画像処理装置。
- 基本パターンを生成し、この基本パターンの繰り返しにより前記パターンの画像を生成するパターン生成手段をさらに備えている、請求項1〜4のいずれかの一に記載の画像処理装置。
- 前記合成手段は、前記画像形成しようとする画像である文書の画像の背景が前記画像のパターンとなるように前記合成を行う、請求項1〜6のいずれかの一に記載の画像処理装置。
- 画像データに基づいて媒体上に画像形成を行う画像形成装置と、
前記出力手段は合成後の画像の画像データを前記画像形成装置に出力して前記画像形成に供する請求項1〜7のいずれかの一に記載の画像処理装置と、
を備えている画像形成システム。 - 目的の画像と複写を禁止する文書であることを示す画像のパターンとを重ね合わせて合成する合成処理と、
この合成後の画像の画像データを所定の出力先に出力する出力処理と、
をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラム。 - 前記パターン生成処理は、前記パターンは読み取られ当該読取り後の画像データを対象として所定の画像処理を行うことにより検出可能な所定の特徴量を備えている、請求項9に記載のプログラム。
- 前記パターン生成処理は、前記パターンとしてドットパターンを生成する、請求項9又は10に記載のプログラム。
- 前記パターン生成処理は、複数のサイズのドットからなる前記ドットパターンを生成する、請求項11に記載のプログラム。
- あらかじめ記憶装置に記憶されている基本パターンの繰り返しにより前記パターンの画像を生成するパターン生成処理をさらにコンピュータに実行させる、請求項9〜12のいずれかの一に記載のプログラム。
- 基本パターンを生成し、この基本パターンの繰り返しにより前記パターンの画像を生成するパターン生成処理をさらにコンピュータに実行させる、請求項9〜12のいずれかの一に記載のプログラム。
- 前記合成処理は、前記画像形成しようとする画像である文書の画像の背景が前記画像のパターンとなるように前記合成を行う、請求項9〜14のいずれかの一に記載のプログラム。
- 請求項9〜15のいずれかの一に記載のプログラムを記憶している記憶媒体。
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