JP2007088603A - 画像処理装置、画像システム及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像が、電気的な状態、或いは用紙に印刷された物理的な状態であっても、この画像の履歴情報が継承される。
【解決手段】 画像読取部103により原稿Dから画像データを取得し、この画像データから不可視トナーで印刷された履歴情報テーブルを抽出し、今回のジョブ情報を履歴情報テーブルに追加する。そして、この履歴情報テーブルをイメージ化して履歴画像データとし、この履歴画像データを画像データと共に記憶部102に記憶する。
【選択図】 図7
【解決手段】 画像読取部103により原稿Dから画像データを取得し、この画像データから不可視トナーで印刷された履歴情報テーブルを抽出し、今回のジョブ情報を履歴情報テーブルに追加する。そして、この履歴情報テーブルをイメージ化して履歴画像データとし、この履歴画像データを画像データと共に記憶部102に記憶する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、画像データから印刷物を生成したり、あるいは印刷物から画像データを読み込んだりする際に、画像の履歴情報が印刷物と電子データとの間で継承されるようにした技術に関する。
近年、広く普及している複合機は簡単に文書の複写が行えるために、機密内容の文書が複写されて外部に漏洩するという問題がある。
この問題を解決する技術として、機密文書作成時に記録用紙に視認性の低い黄色のトナーでマークを印刷し、複写処理時にこのマークが読み取られた場合に、この文書が機密文書であるとして全面黒となる印刷を施す機密文書保護処理がある(特許文献1,2、参照)。
この問題を解決する技術として、機密文書作成時に記録用紙に視認性の低い黄色のトナーでマークを印刷し、複写処理時にこのマークが読み取られた場合に、この文書が機密文書であるとして全面黒となる印刷を施す機密文書保護処理がある(特許文献1,2、参照)。
このように、各特許文献では、機密文書の保護を図るために、記録用紙に印刷された画像が視認できないような工夫が施されているが、上記各特許文献では、機密文書については一切印刷ができないという問題が発生する。
本発明は、前述した先行技術に鑑みてなされたもので、機密文書を印刷することを可能にしつつ、情報漏洩を抑止することができる画像処理装置、システム及び方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明が採用する画像処理装置は、画像データが入力される画像データ入力手段と、前記画像データ入力手段により入力された画像データに履歴情報が含まれていれば、当該履歴情報を抽出する履歴情報抽出手段と、画像データに対して処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段の処理状況を監視してジョブ情報を生成するジョブ情報生成手段と、前記ジョブ情報を前記履歴情報に追加して新履歴情報を生成する履歴情報生成手段と、を具備したことを特徴とする。
このように構成することにより、履歴情報生成手段でジョブ情報を履歴情報に追加して生成するから、この画像データに基づいた画像を被画像形成物に形成する場合には、この履歴情報も合わせて形成する。これにより、画像を電気的な状態から物理的な状態に移行する場合であっても、この画像の履歴情報が継承される。
上記画像処理装置において、前記画像データに基づく画像を被画像形成物に形成する画像形成手段と、前記履歴情報生成手段によって生成された新履歴情報を前記被画像形成物に添付する履歴情報添付手段とを備えたことが望ましい。
上記画像処理装置において、前記履歴情報添付手段は、不可視トナーによる画像形成であることが望ましい。
上記画像処理装置において、前記履歴情報添付手段は、予め被画像形成物に設けられた情報書込手段に対し、前記新履歴情報を書き込むことが望ましい。
上記画像処理装置において、前記履歴情報添付手段は、前記新履歴情報に基づく特殊画像を前記被画像形成物に形成することが望ましい。
前記目的を達成するために、本発明が採用する画像処理システムは、上記画像処理装置と、前記画像処理装置との間でデータの授受を行うサーバ装置と、を具備することを特徴とする。
前記目的を達成するために、本発明が採用する画像処理方法は、画像データが入力される画像データ入力ステップと、前記画像データ入力ステップにより入力された画像データに履歴情報が含まれていれば、当該履歴情報を抽出する履歴情報抽出ステップと、画像データに対して処理を行う画像処理ステップと、前記画像処理ステップの処理状況を監視してジョブ情報を生成するジョブ情報生成ステップと、前記ジョブ情報を前記履歴情報に追加して生成する履歴情報生成ステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置によれば、履歴情報生成手段でジョブ情報を履歴情報に追加して生成するから、この画像データに基づいた画像を被画像形成物に形成する場合には、この履歴情報も合わせて被画像形成物に形成される。これにより、画像が電気的な状態となるデータから物理的な状態となる画像に移行する場合であっても、この画像の履歴情報が継承される。利用者は、被画像形成物に形成された履歴情報からこの画像の履歴を把握することが可能となる。
<実施形態>
以下、図面を参照し、本発明に係る第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態による画像形成システム1の全体構成を示す図である。このシステム1は、ネットワーク400を介して接続された複合機100、クライアント端末200A,200B…200N及び管理者端末300を具備している。複合機100は、コピー、スキャナ、プリンタ、ファクスの機能を備える。
以下、図面を参照し、本発明に係る第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態による画像形成システム1の全体構成を示す図である。このシステム1は、ネットワーク400を介して接続された複合機100、クライアント端末200A,200B…200N及び管理者端末300を具備している。複合機100は、コピー、スキャナ、プリンタ、ファクスの機能を備える。
本実施形態を説明するに当たり、その適用の事例として、本実施形態にかかるシステム1を社内で使用する場合について述べる。この場合、ネットワーク400はLAN(Local Area Network)となる。
クライアント端末200及び管理者端末300は、パーソナルコンピュータ等によって構成されている。端末200及び300では、各種アプリケーションによって画像データが生成され、この画像データは、複合機100にて印刷可能なデータとなる。
<1.複合機100の構成>
図2は、複合機100の機能構成を示すブロック図である。複合機100は、制御部101と、記憶部102と、画像読取部103と、画像形成部104と、画像処理部105と、ネットワークインターフェース(IF)部106と、UI(User Interface)部107と、認証部108と、を備える。
図2は、複合機100の機能構成を示すブロック図である。複合機100は、制御部101と、記憶部102と、画像読取部103と、画像形成部104と、画像処理部105と、ネットワークインターフェース(IF)部106と、UI(User Interface)部107と、認証部108と、を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の各種メモリとを備えており、記憶部102に記憶された各種プログラムを実行することにより複合機100各部の動作を制御する。ここで「プログラム」とは、複合機100の基本的な制御を行うファームウェアと、後述する図4〜図7に示す処理等を実行するためのソフトウェアとを含んでいる。記憶部102は例えばHDD(Hard Disk Drive)と不揮発性メモリからなるキャッシュ等であり、通常の複合機としての動作処理、個人認証処理を行う各種プログラムに加え、後述する処理によって生成される履歴情報テーブル102Aがキャッシュに一時的に記憶されている。
ここで、履歴情報テーブル102Aを図3に示す。この履歴情報テーブル102Aでは、画像データ名(例えば、000A)に対して履歴情報が記憶され、この履歴情報は、ジョブ情報に応じて追加更新されるようになっている。
ここで、ジョブ情報は、この画像データの経歴を示すもので、日付情報・機種情報・ジョブ・利用者情報等に分かれる。具体的には、画像データの作成時には、「日付情報」が「制作日時」・「機種情報」が「制作した端末名或いはIPアドレス」・「ジョブ」が「画像制作」・「利用者情報」が「制作者名」となり、この画像データで印刷を行った場合には、「日付情報」が「印刷日時」・「機種情報」が「印刷に使用したプリンタ名或いはIPアドレス」・「ジョブ」が「印刷」・「利用者情報」が「操作名」となる。さらに、この画像データを用いて新たな処理が行われた場合は、その際のジョブ情報が追加記憶されるようになる。
ここで、ジョブ情報は、この画像データの経歴を示すもので、日付情報・機種情報・ジョブ・利用者情報等に分かれる。具体的には、画像データの作成時には、「日付情報」が「制作日時」・「機種情報」が「制作した端末名或いはIPアドレス」・「ジョブ」が「画像制作」・「利用者情報」が「制作者名」となり、この画像データで印刷を行った場合には、「日付情報」が「印刷日時」・「機種情報」が「印刷に使用したプリンタ名或いはIPアドレス」・「ジョブ」が「印刷」・「利用者情報」が「操作名」となる。さらに、この画像データを用いて新たな処理が行われた場合は、その際のジョブ情報が追加記憶されるようになる。
画像読取部103は、図示せぬプラテン、光源、ミラー、レンズ及び受光素子等を備えており、プラテン上に載置された原稿Dを光学的に読み取ることで画像信号を生成する。この画像読取部103には原稿Dを自動的にプラテン上に移動させる自動原稿送り装置(図示せず)も設けられている。生成された画像信号は、画像処理部105において各種の画像処理が施されて画像データへと変換される。画像形成部104は、図示せぬ感光体、帯電装置、露光装置、現像装置及び転写ベルト等を備え、この画像データに基づく画像を用紙等の記録材表面に形成(すなわち印刷)して印刷物Pを出力する。
この画像形成部104では、通常の画像形成動作に加えて不可視トナーによる画像形成機構も備えており、この不可視トナーによる画像形成機構によって前述した履歴情報に基づいた履歴が用紙上に形成される。
この画像形成部104では、通常の画像形成動作に加えて不可視トナーによる画像形成機構も備えており、この不可視トナーによる画像形成機構によって前述した履歴情報に基づいた履歴が用紙上に形成される。
画像処理部105は複数のLSI(Large Scale Integration)を備え、種々の画像処理を行う。この画像処理には、例えば画像信号から画像データを生成するためのAD変換、γ変換、シェーディング補正に加え、利用者の指示によって行われる画像回転、濃度変換、画像形成モード変換等が含まれる。これらの画像処理にはそれぞれの処理に対応したLSIがあり、画像処理部105においては、画像処理の種類に応じたLSIに画像信号または画像データが供給されるようになっている。この画像処理部105では、クライアント端末200から送信されるテキスト化された印刷データ(電子文書)、或いは画像読取部103で読み取ったイメージ化された画像データを受け、このデータを処理した後の画像データを画像形成部104に転送する。
ネットワークIF部106はネットワーク400に接続するためのインターフェースであり、ネットワーク400を介してクライアント端末200及び管理者端末300との間でデータの授受を行う。さらに、ネットワークIF部106は、複合機100をファックス機として動作させる場合には、ネットワーク400を介して外部のファックス機(図示せず)に画像データを送信するインターフェースとなる。
UI部107は、利用者に各種情報を表示出力し、利用者からの入力を受け付けるためのインターフェースであり、例えば種々のボタンやタッチパネル式の液晶ディスプレイ(いずれも図示せず)等を備えている。
UI部107は、利用者に各種情報を表示出力し、利用者からの入力を受け付けるためのインターフェースであり、例えば種々のボタンやタッチパネル式の液晶ディスプレイ(いずれも図示せず)等を備えている。
認証部108は、利用者を特定する個人情報(暗証番号や指紋,声紋,網膜等の人体情報等)を予め記憶しておき、入力された個人情報から個人認証を行うもので、個人情報に対応する認証情報(例えば、氏名・会社名・部署等)は前記記憶部102に記憶されている。
この複合機100では、コピー機として動作させる場合には、UI部107から入力される利用者からの指示を受け、制御部101は、画像読取部103、画像処理部105及び画像形成部104を動作させ、原稿Dに基づいて印刷物Pを出力する。複合機100をスキャナ機として動作させる場合には、UI部107から入力される利用者からの指示を受け、制御部101は、画像読取部103、画像処理部105及びネットワークIF部106を動作させ、原稿Dの画像データを例えばクライアント端末200に送信する。
また、複合機100をプリンタ機として動作させる場合には、例えばクライアント端末200から送信されるクライアントからの指示を受け、制御部101は、ネットワークIF部106、画像処理部105及び画像形成部104を動作させ、クライアント端末200から送信される印刷データに基づいた印刷物Pを出力する。さらに、複合機100をファックス機として動作させる場合には、UI部107から入力される利用者からの指示を受け、制御部101は、画像読取部103、画像処理部105及びネットワークIF部106を動作させ、原稿Dの画像データを他のファックス機に送信する。
また、複合機100をプリンタ機として動作させる場合には、例えばクライアント端末200から送信されるクライアントからの指示を受け、制御部101は、ネットワークIF部106、画像処理部105及び画像形成部104を動作させ、クライアント端末200から送信される印刷データに基づいた印刷物Pを出力する。さらに、複合機100をファックス機として動作させる場合には、UI部107から入力される利用者からの指示を受け、制御部101は、画像読取部103、画像処理部105及びネットワークIF部106を動作させ、原稿Dの画像データを他のファックス機に送信する。
<2.動作処理の説明>
次に、図4乃至図7のフローチャートに基づいて、本実施形態による複合機100の動作処理について説明する。
次に、図4乃至図7のフローチャートに基づいて、本実施形態による複合機100の動作処理について説明する。
まず、図4に示すように、複合機100の制御部101は、利用者に機能を選択させるべく、UI部107の表示部に初期画面を表示させる。この初期画面にはタッチパネル上に「コピー」「ファックス」「スキャナ」の3つの機能が表示され、利用者からの指示を待つ(ステップS1)。
この初期表示の段階で、ネットワークIF部106を介して端末200或いは300から印刷データが送信された場合(ステップS1;X)には、制御部101はプリント処理(ステップS2)に移行する。
初期表示の段階で、利用者がファックス或いはスキャナを選択した場合(ステップS1;Y)には、制御部101は画像データ作成処理(ステップS3)に移行する。この処理が実行された後には、制御部101はファックスの指示であったか否かを判定し(ステップS4)、ファックスであった場合(ステップS4;YES)には、生成された画像データをネットワークIF部106を介して外部のファックス機に送信する(ステップS5)。
一方、ステップS4の判定処理でスキャナであった場合(ステップS4;NO)には、画像データを記憶し(ステップS6)、この画像データがクライアント端末200から読み出されるのを待つ。
また、初期表示の段階で、利用者がコピーを選択した場合(ステップS1;Z)には、制御部101はコピー作成処理(ステップS7)に移行する。
また、初期表示の段階で、利用者がコピーを選択した場合(ステップS1;Z)には、制御部101はコピー作成処理(ステップS7)に移行する。
<2−1.プリント処理の動作>
次に、利用者によって設定された処理をそれぞれについて説明する。
まず、図5を参照しつつ、プリント処理について述べる。
前述した如く、このプリント処理は、例えばクライアント端末200Aから送信される印刷データ、例えば、“000A”を受信することによって開始される。以下においては、印刷データ“000A”を受信した場合を想定して説明を行う。
次に、利用者によって設定された処理をそれぞれについて説明する。
まず、図5を参照しつつ、プリント処理について述べる。
前述した如く、このプリント処理は、例えばクライアント端末200Aから送信される印刷データ、例えば、“000A”を受信することによって開始される。以下においては、印刷データ“000A”を受信した場合を想定して説明を行う。
まず、制御部101は、ネットワークIF部106を介して印刷データ“000A”を受信する(ステップS11)。この印刷データはテキスト化されており、文書を示すデータと履歴情報(制作日時・制作した端末名或いはIPアドレス・画像制作・制作者名)を示すデータとを有する。
次に、制御部101は、受信した印刷データから履歴情報を取得し、記憶部102に一時的に記憶する(ステップS12)。
次に、制御部101は、受信した印刷データから履歴情報を取得し、記憶部102に一時的に記憶する(ステップS12)。
次に、制御部101は、利用者に対し履歴情報を作成を促すべく、ネットワークIF部106およびネットワーク400を介してクライアント端末200Aのモニタに「履歴情報を作成しますか?」というメッセージを表示させる。そして、制御部101は、利用者のクライアント端末200Aの操作による履歴情報作成の有無を受ける(ステップS13)。
このステップS13における判定処理で履歴情報を作成すると利用者が指定した場合(ステップS13;YES)には、制御部101は、利用者に対し認証を受けるか否かを促すべく、ネットワークIF部106およびネットワーク400を介してクライアント端末200Aのモニタに「認証を受けますか?」というメッセージを表示させる。そして、制御部101は、利用者のクライアント端末200Aの操作による認証の有無を受ける(ステップS14)。
このステップS13における判定処理で履歴情報を作成すると利用者が指定した場合(ステップS13;YES)には、制御部101は、利用者に対し認証を受けるか否かを促すべく、ネットワークIF部106およびネットワーク400を介してクライアント端末200Aのモニタに「認証を受けますか?」というメッセージを表示させる。そして、制御部101は、利用者のクライアント端末200Aの操作による認証の有無を受ける(ステップS14)。
このステップS14における判定処理で認証を受けると利用者が指定した場合(ステップS14;YES)には、制御部101は、個人情報を取得する(ステップS15)。この個人情報は、暗証番号や指紋,声紋,網膜等の人体情報であってもよく、公知の個人認証の技術を用いて利用者の認証を行う(ステップS16)。
認証の結果、利用者が予め登録された利用者であることが確認できた場合(ステップS16;YES)には、予め記憶された認証情報(例えば、氏名・会社名・部署等)を記憶部102から読み出して取得する(ステップS17)。
認証の結果、利用者が予め登録された利用者であることが確認できた場合(ステップS16;YES)には、予め記憶された認証情報(例えば、氏名・会社名・部署等)を記憶部102から読み出して取得する(ステップS17)。
制御部101は、印刷データ中の履歴情報を含むデータが暗号化されていた場合には、解凍して履歴情報のデータを得る(ステップS18)。
制御部101は、複合機100のジョブ情報を取得する(ステップS19)。この場合、ジョブ情報の「日付情報」が「印刷日時」・「機種情報」が「複合機の名前或いはIPアドレス」・「ジョブ」が「プリンタ」・「利用者情報」が「操作者名或いは認証情報」となる。
次に、制御部101は、取得したジョブ情報を既知の履歴情報テーブル102Aに追加する(ステップS20)。具体的には、図3に示す履歴情報テーブル102Aのように、画像データ名“000A”に対して履歴情報の行に前記ジョブ情報が書き込まれる。
制御部101は、複合機100のジョブ情報を取得する(ステップS19)。この場合、ジョブ情報の「日付情報」が「印刷日時」・「機種情報」が「複合機の名前或いはIPアドレス」・「ジョブ」が「プリンタ」・「利用者情報」が「操作者名或いは認証情報」となる。
次に、制御部101は、取得したジョブ情報を既知の履歴情報テーブル102Aに追加する(ステップS20)。具体的には、図3に示す履歴情報テーブル102Aのように、画像データ名“000A”に対して履歴情報の行に前記ジョブ情報が書き込まれる。
さらに、制御部101は、ジョブ情報が追加された履歴情報テーブル102Aを画像処理部105に転送し、この画像処理部105において履歴情報をイメージ化した履歴画像データに変換する(ステップS21)。
また、制御部101は、記憶部102に記憶しておいた印刷データを画像処理部105に転送し、この画像処理部105において印刷データをイメージ化して画像データに変換する(ステップS22)。
また、制御部101は、記憶部102に記憶しておいた印刷データを画像処理部105に転送し、この画像処理部105において印刷データをイメージ化して画像データに変換する(ステップS22)。
そして、制御部101は、変換された履歴画像データおよび画像データを画像形成部104に転送し、画像データに基づく画像を用紙に形成すると共に、履歴画像データに基づく画像(履歴情報テーブル102A)を不可視トナーで用紙の所定位置に形成する(ステップS23)。
これにより、複合機100は、クライアント端末200Aの印刷要求を受け、画像データ“000A”に基づいた画像を用紙に形成した印刷物Pを出力する。しかも、印刷物Pの所定位置には、図3に示すような履歴情報テーブル102Aが不可視トナーで印刷されているため、利用者は、用紙に画像を形成した場合であっても、印刷データ“000A”の履歴を把握することが可能となる。
これにより、複合機100は、クライアント端末200Aの印刷要求を受け、画像データ“000A”に基づいた画像を用紙に形成した印刷物Pを出力する。しかも、印刷物Pの所定位置には、図3に示すような履歴情報テーブル102Aが不可視トナーで印刷されているため、利用者は、用紙に画像を形成した場合であっても、印刷データ“000A”の履歴を把握することが可能となる。
一方、ステップS13,S14の判定処理において、利用者が否定的な選択を行った場合(即ち、履歴情報を作成せず、認証も必要としないを選択した場合)(ステップS13,S14;NO)には、制御部101は、ステップS22以降の処理を行う。つまり、画像形成部104によって得られる印刷物Pには、印刷データ“000A”に基づく画像と、この画像に付加されていた履歴情報が形成される。
<2−2.画像データ作成処理の動作>
次に、図6を参照しつつ、画像データ作成処理について述べる。
前述した如く、この画像データ作成処理は、利用者がファックス或いはスキャナを選択した場合に開始される。この場合、利用者は、画像読取部103の自動原稿送り装置に原稿Dをセットする。
セットされる原稿Dは、先のプリント処理によって印刷された印刷物Pであり、用紙には画像が印刷されると共に、履歴情報テーブル102Aの内容が不可視トナーで印刷されているものとする。
この処理においては、前述した図5に示すプリント処理と同じ工程には同じステップ番号を付し、その説明を省略するものとする。
次に、図6を参照しつつ、画像データ作成処理について述べる。
前述した如く、この画像データ作成処理は、利用者がファックス或いはスキャナを選択した場合に開始される。この場合、利用者は、画像読取部103の自動原稿送り装置に原稿Dをセットする。
セットされる原稿Dは、先のプリント処理によって印刷された印刷物Pであり、用紙には画像が印刷されると共に、履歴情報テーブル102Aの内容が不可視トナーで印刷されているものとする。
この処理においては、前述した図5に示すプリント処理と同じ工程には同じステップ番号を付し、その説明を省略するものとする。
まず、制御部101は、画像読取部103によって原稿Dからイメージ化された画像データを取得し、この画像データを記憶部102に一時的に記憶する(ステップS31)。
次に、制御部101は、読み取った画像データから不可視トナーによって形成された履歴情報テーブル102Aを取得する(ステップS32)。
この際、原稿Dが前述したプリント処理で印刷された印刷物Pであるとする。この場合、履歴情報テーブル102Aは、その画像データ名が“000A”、履歴情報の日付情報・機種情報・ジョブ・利用者情報の欄には、1行目(制作日時・制作した端末名或いはIPアドレス・画像制作・制作者名)、2行目(印刷日時・複合機の名前或いはIPアドレス・印刷・操作名或いは認証情報)となっている。この履歴情報テーブル102Aはイメージとして読み取られるため、OCR処理によってテキスト化された履歴情報を生成して記憶部102に記憶する。
次に、制御部101は、読み取った画像データから不可視トナーによって形成された履歴情報テーブル102Aを取得する(ステップS32)。
この際、原稿Dが前述したプリント処理で印刷された印刷物Pであるとする。この場合、履歴情報テーブル102Aは、その画像データ名が“000A”、履歴情報の日付情報・機種情報・ジョブ・利用者情報の欄には、1行目(制作日時・制作した端末名或いはIPアドレス・画像制作・制作者名)、2行目(印刷日時・複合機の名前或いはIPアドレス・印刷・操作名或いは認証情報)となっている。この履歴情報テーブル102Aはイメージとして読み取られるため、OCR処理によってテキスト化された履歴情報を生成して記憶部102に記憶する。
このステップS32以下のステップS13〜S21は前述した処理と同様であるので、その説明は省略する。要点だけ述べれば、この画像データ作成処理では、画像読取部103により原稿Dから画像データを取得し、この画像データから不可視トナーで印刷された履歴情報テーブルを抽出し、今回のジョブ情報を履歴情報テーブルに追加する。そして、この履歴情報テーブルをイメージ化して履歴画像データとし、この履歴画像データを画像データと共に記憶部102に記憶する。
因みに、この処理においては、履歴情報テーブルに追加されるジョブ情報においては、「日付情報」が「画像データ作成日時」・「機種情報」が「複合機の名前或いはIPアドレス」・「ジョブ」が「ファックスorスキャナ」・「利用者情報」が「操作名或いは認証情報」となる。
因みに、この処理においては、履歴情報テーブルに追加されるジョブ情報においては、「日付情報」が「画像データ作成日時」・「機種情報」が「複合機の名前或いはIPアドレス」・「ジョブ」が「ファックスorスキャナ」・「利用者情報」が「操作名或いは認証情報」となる。
ここで、複合機100をファックス機として機能させた場合(ステップS4;YES)には、制御部101は、画像データをネットワークIF部106を介して外部のファックス機に送信する(ステップS5)。
この際、外部のファックス機が複合機100の画像形成部104および画像処理部105と同じ機能を備えていれば、用紙に画像を印刷すると共に、履歴情報テーブル102Aを用紙に印刷させることも可能となる。
この際、外部のファックス機が複合機100の画像形成部104および画像処理部105と同じ機能を備えていれば、用紙に画像を印刷すると共に、履歴情報テーブル102Aを用紙に印刷させることも可能となる。
一方、複合機100をスキャナ機として機能させた場合(ステップS4;NO)には、制御部101は、クライアント端末200から画像データが読み出されるのを待ち、読み出す場合には、認証部108で認証処理を行った後、画像データを送信する。
なお、ステップS13,S14の判定処理において、利用者が否定的な選択を行った場合(即ち、履歴情報を作成せず、認証も必要としないを選択した場合)(ステップS13,S14;NO)には、制御部101は、ステップS31の処理によって読み取った画像データのみを記憶部102に記憶する。これにより、この処理によって生成された画像データは文書に基づいた画像データのみが記憶部102に記憶されることになる。
<2−3.コピー処理の動作>
次に、図7を参照しつつ、コピー処理について述べる。
前述した如く、この画像データ作成処理は、利用者がコピーを選択した場合に開始される。この場合、利用者は、画像読取部103の自動原稿送り装置に原稿Dをセットする。
セットされる原稿Dが、前述したプリント処理によって印刷された印刷物Pであるとすると、用紙には画像が印刷されると共に、履歴情報テーブル102Aが不可視トナーで印刷されている。
次に、図7を参照しつつ、コピー処理について述べる。
前述した如く、この画像データ作成処理は、利用者がコピーを選択した場合に開始される。この場合、利用者は、画像読取部103の自動原稿送り装置に原稿Dをセットする。
セットされる原稿Dが、前述したプリント処理によって印刷された印刷物Pであるとすると、用紙には画像が印刷されると共に、履歴情報テーブル102Aが不可視トナーで印刷されている。
この図においては、前述した図5に示すプリント処理、図6に示す画像データ生成処理と同じ工程には同じステップ番号を付し、その説明を省略するものとする。
ここで、このコピー処理の要点だけ述べれば、このコピー処理では、画像読取部103により原稿Dから画像データを取得し、この画像データから履歴情報テーブルを抽出し、今回のジョブ情報を履歴情報テーブルに追加する。そして、この履歴情報テーブルをイメージ化して履歴画像データとし、この履歴画像データを画像データと共に記憶部102に記憶する。
さらに、制御部101は、画像データと履歴画像データとを画像形成部104に転送し、この画像形成部104では、画像データに基づく画像を用紙に形成すると共に、履歴画像データに基づく画像(履歴情報テーブル102A)を不可視トナーで用紙の所定位置に形成する。
因みに、この処理においては、履歴情報テーブルに追加されるジョブ情報は、「日付情報」が「コピー日時」・「機種情報」が「複合機の名前或いはIPアドレス」・「ジョブ」が「コピー」・「利用者情報」が「操作名或いは認証情報」となる。
ここで、このコピー処理の要点だけ述べれば、このコピー処理では、画像読取部103により原稿Dから画像データを取得し、この画像データから履歴情報テーブルを抽出し、今回のジョブ情報を履歴情報テーブルに追加する。そして、この履歴情報テーブルをイメージ化して履歴画像データとし、この履歴画像データを画像データと共に記憶部102に記憶する。
さらに、制御部101は、画像データと履歴画像データとを画像形成部104に転送し、この画像形成部104では、画像データに基づく画像を用紙に形成すると共に、履歴画像データに基づく画像(履歴情報テーブル102A)を不可視トナーで用紙の所定位置に形成する。
因みに、この処理においては、履歴情報テーブルに追加されるジョブ情報は、「日付情報」が「コピー日時」・「機種情報」が「複合機の名前或いはIPアドレス」・「ジョブ」が「コピー」・「利用者情報」が「操作名或いは認証情報」となる。
なお、ステップS13,S14の判定処理において、利用者が否定的な選択を行った場合(即ち、履歴情報を作成せず、認証も必要としないを選択した場合)(ステップS13,S14;NO)には、制御部101は、画像データに基づく画像を用紙に印刷するだけとなり、履歴情報が形成されることになる。
<3.実施形態の効果>
このように、本実施形態による複合機100は、コピー、スキャナ、プリンタ、ファクスを備えており、原稿Dから読み取られる画像データ或いはクライアント端末200から送信される印刷データ等があった場合には、このデータの履歴情報をこのデータと共に印刷或いは記憶するようになっている。
これにより、電子的な状態にある画像データを、用紙に印刷された物理的な状態となる画像に変換するに際しても、履歴情報を履歴情報テーブル102Aとして不可視トナーで被画像形成物上に印刷する。また、この履歴情報テーブル102Aには複合機100におけるジョブ情報が追加記憶される。この結果、利用者は、この画像データの履歴を容易に把握することができる。
このように、本実施形態による複合機100は、コピー、スキャナ、プリンタ、ファクスを備えており、原稿Dから読み取られる画像データ或いはクライアント端末200から送信される印刷データ等があった場合には、このデータの履歴情報をこのデータと共に印刷或いは記憶するようになっている。
これにより、電子的な状態にある画像データを、用紙に印刷された物理的な状態となる画像に変換するに際しても、履歴情報を履歴情報テーブル102Aとして不可視トナーで被画像形成物上に印刷する。また、この履歴情報テーブル102Aには複合機100におけるジョブ情報が追加記憶される。この結果、利用者は、この画像データの履歴を容易に把握することができる。
例えば、持ち出し禁止の書類がコピーされる等の不正行為が発生した場合には、管理者が用紙に不可視トナーで印刷された履歴情報テーブル102Aを見て、コピーを行った操作者を特定したり、複合機100の記憶部102に記憶された履歴情報テーブル102Aを検索してジョブ情報を取得するようにして、不正行為を追跡することができる。しかも、印刷物Pに履歴情報テーブル102Aの画像が不可視トナーで形成することで、利用者に対しては不正行為を防止する抑止力を働かせることができる。
また、上記効果に加え、画像データが紙のような視覚的に認識できる記録媒体に描画された状態にあっても、データのまま電子的状態にあっても、その履歴情報を参照することができるから、電子的状態であるか視認できる状態であるかを問わず、履歴情報をシームレスに把握することができるという効果も得られる。
また、上記効果に加え、画像データが紙のような視覚的に認識できる記録媒体に描画された状態にあっても、データのまま電子的状態にあっても、その履歴情報を参照することができるから、電子的状態であるか視認できる状態であるかを問わず、履歴情報をシームレスに把握することができるという効果も得られる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の態様が可能である。
複合機100内に個人認証を行う認証部108を持たせたが、本発明はこれに限らず、図1に示すように、認証サーバ500をネットワーク400に接続させ、この認証サーバ500に個人情報を送信することにより認証情報を読み出してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の態様が可能である。
複合機100内に個人認証を行う認証部108を持たせたが、本発明はこれに限らず、図1に示すように、認証サーバ500をネットワーク400に接続させ、この認証サーバ500に個人情報を送信することにより認証情報を読み出してもよい。
前記実施形態では、履歴情報テーブル102Aを不可視トナーで印刷した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、履歴情報テーブル102Aを暗号化して空白に不可視トナーで印刷したり、履歴情報テーブル102Aをバーコードのような特殊画像に変換して印刷したもよい。さらに、予め用紙に情報書込手段(Radio Frequency-IdentIFication:電波方式認識)(所謂、「ICタグ」)を設けておき、このICタグに履歴情報テーブル102Aを書き込むようにしてもよい。
さらに、画像データに対して処理を加える度に、履歴情報テーブル102Aにはジョブ情報が追記されていく。そこで、ジョブ情報が一定量を上回った場合には、ジョブ情報を間引くようにしてもよい。間引く方法としては、同じジョブが連続した場合には後続を削除、操作者毎にまとめて信用のおける操作者のジョブ情報を削除等、種々の方法が挙げられ、管理者等によって設定される。
なお、本システム1の使用範囲は社内に用いる場合に限らず、社外の使用範囲にも適用される。社外での使用範囲にも適用される場合には、ネットワーク400がインターネットとなり、認証サーバ500は事業者によって管理されてもよい。
1…画像処理システム、100…複合機、101…制御部、102…記憶部、102A…履歴情報テーブル、103…画像読取部、104…画像形成部、105…画像処理部、106…ネットワークIF部、107…UI部、108…認証部、200…クライアント端末、300…管理者端末、400…ネットワーク、500…認証サーバ。
Claims (7)
- 画像データが入力される画像データ入力手段と、
前記画像データ入力手段により入力された画像データに履歴情報が含まれていれば、当該履歴情報を抽出する履歴情報抽出手段と、
画像データに対して処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段の処理状況を監視してジョブ情報を生成するジョブ情報生成手段と、
前記ジョブ情報を前記履歴情報に追加して新履歴情報を生成する履歴情報生成手段と、を具備した
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置において、
前記画像データに基づく画像を被画像形成物に形成する画像形成手段と、
前記履歴情報生成手段によって生成された新履歴情報を前記画像データに添付する履歴情報添付手段と、を備えた
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2記載の画像処理装置において、
前記履歴情報添付手段は、不可視トナーによる画像形成である
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2記載の画像処理装置において、
前記履歴情報添付手段は、予め被画像形成物に設けられた情報書込手段に対し、前記新履歴情報を書き込むことある
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2記載の画像処理装置において、
前記履歴情報添付手段は、前記新履歴情報に基づく特殊画像を前記被画像形成物に形成する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置と、
前記画像処理装置との間でデータの授受を行うサーバ装置と、を具備する
ことを特徴とする画像処理システム。 - 画像データが入力される画像データ入力ステップと、
前記画像データ入力ステップにより入力された画像データに履歴情報が含まれていれば、当該履歴情報を抽出する履歴情報抽出ステップと、
画像データに対して処理を行う画像処理ステップと、
前記画像処理ステップの処理状況を監視してジョブ情報を生成するジョブ情報生成ステップと、
前記ジョブ情報を前記履歴情報に追加して生成する履歴情報生成ステップと、を備えた
ことを特徴とする画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005272287A JP2007088603A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | 画像処理装置、画像システム及び画像処理方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007166361A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2007194806A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Casio Comput Co Ltd | 出力装置 |
JP2010004124A (ja) * | 2008-06-18 | 2010-01-07 | Canon Inc | 画像処理装置、制御方法、及びプログラム |
-
2005
- 2005-09-20 JP JP2005272287A patent/JP2007088603A/ja active Pending
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US8630019B2 (en) | 2008-06-18 | 2014-01-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus, method of controlling the image processing apparatus, and storage medium |
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