JP4655843B2 - ログ情報管理システム及びログ情報管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、特に不正な画像形成を監視するためのログ情報を生成管理するログ情報管理システム及びログ情報管理方法に関する。
従来の複写機では、専用のハードウェアにより、有価証券及び紙幣のコピーを禁止している。しかしながら、禁止されるのがコピー動作だけであるので、例えば、ファックス、スキャナ及びプリンタのいずれかの機能を併せ持つ複写機においては、例えばスキャナとプリンタとを組み合わせて不正な画像形成が行われる可能性があった。また、有価証券や紙幣だけでなく顧客情報をはじめとしたユーザ固有の機密情報を複写しての持ち出し等も発生している。これらのような不正な画像形成を監視するために、コピー、ファックス、スキャナ及びプリンタの各機能を実行する前にユーザの認証を行い、読み込んだ画像となるログ情報と認証情報とを、複写機内或いはネットワークにより接続されたファイルサーバに蓄積し、後に確認可能とすることで、不正な画像形成を行ったユーザを特定するシステムが利用され始めている。
一例として、プリンタから印刷された情報、日付、出力者等を蓄積しておき、また蓄積された情報を検索可能にし、万が一情報が漏洩した場合でも履歴を追跡することで情報漏洩の出所を特定することができる技術がある(例えば、特許文献1参照)。この種の技術によれば、情報漏洩の抑止力を高める効果がる。
また、セキュリティ管理サーバが文書のイメージデータ及びセキュリティデータを大容量メモリに格納してセキュリティ管理を行うセキュリティシステムが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、クライアント側からの印刷データ(電子文書)を全てサーバ経由で印刷して印刷ログを取得し、情報の漏洩が起こった際に、印刷ログを追跡する技術が記載されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−118243号公報 特開2003−122616号公報 特開2003−330677号公報
このように、各特許文献では、情報の漏洩時等に原因を追跡調査するために、例えば複合機におけるスキャン・印刷・FAX等で用いられた画像データをイメージに展開したイメージデータをログ情報として外のサーバに蓄積し、後にこれらのログ情報を参照して追跡調査をするものである。
しかしながら、サーバに蓄積されたイメージデータの解像度が低かったり、複数のページを1枚に印刷した形式のように文字が小さくなったりした場合には、文字認識処理が困難となってしまい、ログ情報から正確な画像を取得することが困難になる場合があった。
このため、ログ情報のイメージデータは、その解像度が比較的高くなくてはならず(例えば、200dpi)、サーバにおいてログ情報を格納するための記憶スペースを相当確保する必要ある。
本発明は、前述した先行技術に鑑みてなされたもので、同じイメージデータが記憶されるのを禁止してログ情報の記憶容量を低減することができるログ情報管理システム及びログ情報管理方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明が採用するログ情報管理システムは、画像データに対して処理を行う画像処理手段と、前記画像データをイメージに展開してイメージデータを生成するイメージデータ生成手段と、前記イメージデータ生成手段によって生成されたイメージデータに対応するユニーク番号を生成するユニーク番号生成手段と、前記画像処理手段によって行われた処理に関するジョブ情報を生成するジョブ情報生成手段と、前記ジョブ情報、前記イメージデータおよび前記ユニーク番号を含むログ情報を生成するログ情報生成手段と、前記ログ情報を記憶するログ情報記憶手段と、前記ユニーク番号生成手段がユニーク番号を生成する毎に、前記ログ情報記憶手段に記憶されているログ情報の中に、当該ユニーク番号と同一のユニーク番号が存在するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定が肯定的な場合に、前記ログ情報生成手段が生成するログ情報から前記イメージデータを削除させるログ情報変更手段と、を具備し、前記ログ情報記憶手段は、イメージデータが削除されたログ情報を記憶する際には、当該ログ情報と、当該ログ情報中のユニーク番号と同一のユニーク番号を有するログ情報とを関連付けて記憶することを特徴とする。
このように構成することにより、ユニーク番号生成手段でユニーク番号が生成される毎に、判定手段が、このユニーク番号と同一のユニーク番号がログ情報記憶手段に存在しないかを判定し、既に記憶されている場合には、ログ情報変更手段で生成されたログ情報からイメージデータを削除し、このログ情報をログ情報記憶手段に記憶されたユニーク番号に対応付けて記憶する。これにより、同じ画像データから得られるイメージデータがログ情報記憶手段に記憶されるのを禁止し、記憶手段におけるログ情報の記憶容量を低減することができる。
しかも、ユニーク番号で各ジョブ情報が一元管理されているため、各ジョブ情報から関連を持った操作/処理履歴等を得ることができる。
上記ログ情報管理システムにおいて、前記ユニーク番号生成手段は、前記イメージデータに対して一方向関数を用いることによって前記ユニーク番号を生成することが好ましい。
本発明に係るログ情報管理システムによれば、ユニーク番号生成手段でユニーク番号が生成される毎に、このユニーク番号と同一のユニーク番号がログ情報記憶手段に存在しないかを判定手段で判定し、同一のユニーク番号が存在する場合には、ログ情報変更手段で生成されたログ情報からイメージデータを削除し、このログ情報をログ情報記憶手段に記憶されたユニーク番号に対応付けて記憶する。これにより、同じ画像データから得られるイメージデータがログ情報記憶手段に記憶されるのを禁止し、記憶手段におけるログ情報の記憶容量を低減することができる。
しかも、ユニーク番号で各ジョブ情報が一元管理されるため、各ジョブ情報から関連を持った操作/処理履歴等を得ることができる。例えばユニーク番号から各ジョブ情報を参照することにより、関連を持った操作/処理履歴等を取得することができる。
<実施形態>
以下、図面を参照し、本発明に係る第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態によるログ情報管理システム1の全体構成を示す図である。このシステム1は、ネットワーク500を介して接続された複合機100、クライアント端末200、管理者端末300及びログ情報サーバ400を具備している。複合機100は、コピー、スキャナ、プリンタ、ファクスの機能を備える。
本実施形態を説明するにあたり、その適用の事例として、本実施形態にかかるシステム1を社内で使用する場合について述べる。この場合、ネットワーク500はLAN(Local Area Network)となる。
クライアント端末200及び管理者端末300は、パーソナルコンピュータ等によって構成されている。ログ情報サーバ400は、複合機100から送信されるログ情報を蓄積する。また、ログ情報サーバ400は、管理者端末300からのログ情報抽出処理の指示を受け、蓄積されたログ情報から指定のログ情報を抽出する機能を有する。
なお、図1においては図面が煩雑になるのを防ぐため、複合機100及びクライアント端末200はそれぞれ1台のみ図示されているが、ログ情報管理システム1は、複合機100及びクライアント端末200を複数有してもよいことは勿論である。
<1.複合機100の構成>
図2は、複合機100の機能構成を示すブロック図である。複合機100は、制御部101と、記憶部102と、画像読取部103と、画像形成部104と、画像処理部105と、通信部106と、UI(User Interface)部107と、ハッシュ値生成部108と、ログ情報生成部109と、を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の各種メモリとを備えており、記憶部102に記憶された各種プログラムを実行することにより複合機100各部の動作を制御する。ここで「プログラム」とは、複合機100の基本的な制御を行うファームウェアと、後述するログ情報生成部109における処理等を実行するためのソフトウェアとを含んでいる。記憶部102は例えばHDD(Hard Disk Drive)等の主記憶装置であり、通常の複合機としての動作処理を行う各種プログラムに加え、上述したログ情報生成処理に用いられる対応テーブル102A(図4参照)等を記憶している。
ここで、対応テーブル102Aを説明するに当たり、ログ情報サーバ400に格納されるデータテーブル400Aについて説明する。
このデータテーブル400Aは、複合機100から送信されるログ情報を格納することによって形成されるものである。その構成は、ログ情報を示すユニークなデータとなるハッシュ値をキーとし、画像データから得られたイメージデータ、ジョブ情報からなる。ジョブ情報には日時、操作者、ジョブ等の情報が記載され、このジョブ情報は、後述する処理により追加される。このデータテーブル400Aにおいて、太枠内は一度書き込まれたら変動しない固定値となり、ジョブ情報が適宜追加される。このジョブ情報の記憶エリアが、例えば10個のジョブ情報が記憶できるキャッシュとした場合には、適宜新しいジョブ情報が追加されることになる。
また、図4に示す対応テーブル102Aは、このデータテーブル400Aのうち、ハッシュ値の数値のみを記憶したもので、記憶部102のキャッシュ(図示せず)に記憶される。そして、この対応テーブル102Aを利用することにより、ログ情報サーバ400に格納されているログ情報を、複合機100においてハッシュ値で管理するものである。
図2に戻って、画像読取部103は、図示せぬプラテン、光源、ミラー、レンズ及び受光素子等を備えており、プラテン上に載置された原稿Xを光学的に読み取ることでイメージデータを生成する。生成されたイメージデータは、画像処理部105において各種の画像処理が施されて画像データへと変換される。画像形成部104は、図示せぬ感光体、帯電装置、露光装置、現像装置及び転写ベルト等を備え、この画像データに基づく画像を用紙等の記録材表面に形成(すなわち印刷)して印刷物Yを出力する。
画像処理部105は複数のLSI(Large Scale Integration)を備え、種々の画像処理を行う。この画像処理には、例えば画像信号から画像データを生成するためのAD変換、γ変換、シェーディング補正に加え、ユーザの指示によって行われる画像回転、濃度変換、画像形成モード変換等が含まれる。これらの画像処理にはそれぞれの処理に対応したLSIがあり、画像処理部105においては、画像処理の種類に応じたLSIに画像信号または画像データが供給されるようになっている。この画像処理部105では、クライアント端末200から送信される印刷データ(電子文書)、或いは画像読取部103で読み取った画像データを受けて処理後の画像データを画像形成部104に転送する。
通信部106はネットワーク500に接続するためのインターフェースであり、ネットワーク500を介してクライアント端末200、管理者端末300及びログ情報サーバ400との間でデータの授受を行う。さらに、通信部106は、複合機100をファックス機として動作させる場合には、ネットワーク500を介して外部のファックス機(図示せず)に画像データを送信するインターフェースとなる。UI部107は、ユーザに各種情報を表示出力し、ユーザからの入力を受け付けるためのインターフェースであり、例えば種々のボタンやタッチパネル式の液晶ディスプレイ等を備えている。
ハッシュ値生成部108は、画像データをハッシュ値関数(例えば、“SHA−1”,“MD5”)に掛けることにより、ハッシュ値を生成するものである。このハッシュ値は、記憶部12の不揮発性メモリに一時的に記憶する。なお、ハッシュ値関数は1方向関数であるため、生成されたハッシュ値からは原文を推定することは不可能である。このように、ハッシュ値は画像データ毎にユニークなデータとなる。
ログ情報生成部109は、後述する処理により生成されたログ情報をログ情報サーバ400に通信部106を経由して転送する。
この複合機100では、コピー機として動作させる場合には、UI部107から入力されるユーザからの指示を受け、制御部101は、画像読取部103、画像処理部105及び画像形成部104を動作させ、原稿Xに基づいて印刷物Yを出力する。複合機100をスキャナ機として動作させる場合には、UI部107から入力されるユーザからの指示を受け、制御部101は、画像読取部103、画像処理部105及び通信部106を動作させ、原稿Xの画像データを例えばクライアント端末200に送信する。
また、複合機100をプリンタ機として動作させる場合には、例えばクライアント端末200から送信されるクライアントからの指示を受け、制御部101は、通信部106、画像処理部105及び画像形成部104を動作させ、クライアント端末200から送信される印刷データに基づいた印刷物Yを出力する。さらに、複合機100をファックス機として動作させる場合には、UI部107から入力されるユーザからの指示を受け、制御部101は、画像読取部103、画像処理部105及び通信部106を動作させ、原稿Xの画像データを他のファックス機に送信する。
<2.ログ情報の生成動作>
次に、図5および図6のフローチャートに基づいて、本実施形態によるログ情報生成処理について説明する。
この処理は、複合機100をプリンタ機、コピー機、ファクス機、スキャナ機として機能させた場合に開始される。なお、スキャナ機における処理においては、ファクス機とほぼ同様であるので、その説明は省略する。
複合機100がプリンタ機(ステップSa)として動作する場合、クライアント端末200からの電子文書の印刷データを複合機100の通信部106で受信することにより処理が開始される(ステップS1a)。制御部101は、印刷データを画像処理部105に転送して画像データの生成を開始すると共に、ログ情報生成部109でジョブ情報を生成する(ステップS2a)。この場合のジョブ情報は、処理が行われた日時・操作者・ジョブ内容“プリンタ”となる。操作者名は、UI部107から入力させるようにしても、画像データの作成者から読み取るようにしてもよく、要は操作者名を取得する仕掛けを設けていればよい。
一方、複合機100がコピー機(ステップSb)として動作する場合、ユーザによるUI部107の操作によるコピー指示を受ける(ステップS1b)。画像読取部103が原稿Xを読み取ってイメージデータを取得し(ステップS2b)、イメージデータを画像処理部105に転送して画像データの生成を開始すると共に、ログ情報生成部109でジョブ情報を生成する(ステップS3b)。この場合のジョブ情報は、処理が行われた日時・操作者・ジョブ内容“プリンタ”となる。
また、複合機100がファックス機(ステップSc)として動作する場合、ユーザによるUI部107の操作によるファックス指示を受ける(ステップS1c)。画像読取部103が原稿Xを読み取ってイメージデータを取得し(ステップS2c)。ログ情報生成部109でジョブ情報を生成する(ステップS3c)。この場合のジョブ情報は、処理が行われた日時・操作者・ジョブ内容“ファックス”となる。
制御部101では、このような処理によって得られたジョブ情報を記憶部102に一時的に記憶する(ステップS4)。
以上の処理は、プリンタ機、コピー機またはファックス機として個々に複合機100を動作させた場合を示している。なお、便宜上併記して説明したが、複合機100においては、各機能が同時に実行されることはない。
次に、制御部101は、記憶部102に記憶したジョブ情報を読み出し(ステップS5)、次のステップS6のラスタライズ処理に移る。このラスタライズ処理について、ジョブ情報に応じて行う。このラスタライズ(ラスタライゼーション)処理とは、コンピュータ内部における表現形式から印刷に適応した点の集まりにイメージデータに変換することをいう。
さらに、制御部101では、ログ情報生成処理を行う(ステップS7)。
このログ情報生成処理終了後、制御部101は、ジョブ情報から一連の処理がファックス機として動作してきたか否かを判定する(ステップS8)。複合機100がファックス機として処理してきた場合(ステップS8;YES)には、制御部101は、記憶部102に記憶されたイメージデータを通信部106を経由して対象となるファックス機に送信し(ステップS9)、この処理を終了する。
一方、一連の処理がファックス機として処理されていない場合(ステップS8;NO)には、制御部101は、画像処理部105において記憶部102に記憶された画像データを画像形成部104に転送し、この画像形成部104で画像データを印刷し(ステップS10)、この処理を終了する。
ここで、ステップS7のログ情報生成処理について、図6を参照しつつ説明する。
まず、制御部101はハッシュ値生成部108にイメージデータを転送し、ハッシュ値生成部108は、イメージデータからハッシュ値を生成する(ステップS11)。このハッシュ値は画像データ毎にユニークなデータとなる。
制御部101は、算出したハッシュ値が対応テーブル102Aに存在するか否かを判定する(ステップS12)。存在していない場合(ステップS12;NO)には、このハッシュ値に対応したイメージデータのログ情報は、ログ情報サーバ400に登録されていないから、次のステップS13に移る。
制御部101は、ログ情報サーバ400に対して通信部106を経由してこのハッシュ値に対応したログ情報が登録されているか否かを問い合わせる(ステップS13)。ログ情報サーバ400では、データテーブル400Aを参照してこのハッシュ値が存在しているか否かを確認し、その結果を複合機100に送信する。この結果、データテーブル400Aにもこのハッシュ値が存在していない場合(ステップS13;NO)には、ログ情報の新規登録を行うべく次の処理に進む。
制御部101は、記憶部102の対応テーブル102Aにこのハッシュ値を新規登録すると共に、このハッシュ値と記憶部102に一時的に記憶したイメージデータ、ジョブ情報とをログ情報生成部109に転送し、このログ情報生成部109では、ハッシュ値・イメージデータ・ジョブ情報からログ情報を生成し、ログ情報サーバ400に通信部106を介して送信する(ステップS14)。このログ情報を受信したログ情報サーバ400では、このログ情報中のハッシュ値を基に、図3に示すデータテーブル400Aに新規登録する。この際、ジョブ情報には1行のみが記載されることになる。
一方、ステップS12の判定処理において、算出したハッシュ値が対応テーブル102Aに存在していた場合(ステップS12;YES)には、生成されたログ情報からイメージデータを削除し、このログ情報(ハッシュ値+ジョブ情報)を通信部106を介して送信する(ステップS16)。このログ情報(ハッシュ値+ジョブ情報)を受けたログ情報サーバ400では、送信されたログ情報のハッシュ値に対応付けて記憶する。即ち、ハッシュ値をキーとして、図4に示すデータテーブル400Aにジョブ情報を追加する。
また、ステップS13の判定処理において、算出したハッシュ値が対応テーブル102Aに存在せず、ログ情報サーバ400に存在していた場合(ステップS13;YES)には、このハッシュ値を対応テーブル102Aに新規登録すると共に、生成されたログ情報からイメージデータを削除し、このログ情報(ハッシュ値+ジョブ情報)を通信部106を介して送信する(ステップS17)。このログ情報(ハッシュ値+ジョブ情報)を受けたログ情報サーバ400では、ハッシュ値をキーとして、図4に示すデータテーブル400Aのジョブ情報を追加する。
<3.実施形態の効果>
このように、本実施形態によるログ情報管理システム1では、画像データから得たイメージデータを含むログ情報をログ情報サーバ400に登録する際、ログ情報サーバ400にログ情報が既に登録されている場合には、ジョブ情報のみを追加記憶し、イメージデータの追加を行わないようにしたから、ログ情報(イメージデータ)が重複して登録されるのを禁止してログ情報サーバ400の記録領域を有効的利用することができる。
しかも、ログ情報のうちジョブ情報のみを追加して記憶しているので、ジョブ情報から関連を持った操作/処理履歴等を得ることができる。
具体的には、ログ情報サーバ400に検索機能を持たせておくことにより、クライアント(または管理者)が各自の端末を操作して画像データから得たハッシュ値をログ情報サーバ400に送信することにより、ログ情報サーバ400ではデータベース400Aを参照して、このハッシュ値をキーとしてジョブ情報を読み出すことができる。これにより、要求したクライアントは、同じ画像データがどのように利用されたかを容易に把握することができる。
また、図3に示すようなデータベース400Aがログ情報サーバ400に備えられている場合には、ハッシュ値のみをキーとして検索するのみではなく、日時・期間・操作者・ジョブ等をキーとして関連する内容を読み出すことも可能となる。
実施形態の複合機100では、ログ情報サーバ400に登録されているログ情報のハッシュ値をキャッシュに対応テーブル102Aとして記憶しているから、画像データからハッシュ値が算出される度に、このハッシュ値をログ情報サーバ400に送信して問い合わせる必要がなく、複合機100内でログ情報の新規登録・ジョブ情報の追加更新を判定することができ、処理の簡略化を図ることができる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の態様が可能である。
前記実施形態のログ情報管理システム1では、複合機100で生成したログ情報をログ情報サーバ400に転送する構成としたが、本発明はこれに限らず、複合機100内にログ情報を記憶する記憶部を設けるようにしてもよい。
なお、本システム1の使用範囲は社内に用いる場合に限らず、社外の使用範囲にも適用される。この場合の使用例としては、例えば、複合機100をコンビニ等に設置した場合には、この複合機100はインターネットを介してログ情報サーバ400に接続される。このログ情報サーバ400は、事業者によって管理される。また、ネットワーク500は、LAN(Local Area Network)に限るものではなく、社外での使用範囲にも適用される場合には、ネットワーク500がインターネットとなり、ログ情報サーバ400は事業者によって管理されてもよい。
前記実施形態では、図4に示す対応テーブル102Aを複合機100のキャッシュに記憶させ、この対応テーブル102Aを利用して、画像データから算出されるイメージデータを含むログ情報がログ情報サーバ400に登録されているか否かを判定するようにしたが、本発明はこれに限らず、画像データからハッシュ値が算出される度にログ情報サーバ400にこのハッシュ値をキーとしたログ情報が登録されているか否かを問い合わせるようにしてもよいことは勿論である。
前記実施形態では、画像データから算出されるユニーク番号にハッシュ値を用いたが、これに限らず、他の算出方法であっても、画像データから一意的に決定される数値であればよい。
本発明の実施形態によるログ情報管理システムを示す図である。 実施形態による複合機の構成を示すブロック図である。 ログ情報サーバに登録されるログ情報のデータテーブルを示す図である。 複合機に記憶されるハッシュ値の対応テーブル示す図である。 実施形態による処理を示す流れ図である。 実施形態による処理を示す流れ図である。
符号の説明
1…ログ情報管理システム、100…複合機、101…制御部、102…記憶部、102A…対応テーブル、103…画像読取部、104…画像形成部、105…画像処理部、106…通信部、107…UI部、108…ハッシュ値生成部、109…ログ情報生成部、200…クライアント端末、300…管理者端末、400…ログ情報サーバ、500…ネットワーク。

Claims (5)

  1. 画像データに対して処理を行う画像処理手段と、
    前記画像データをイメージに展開してイメージデータを生成するイメージデータ生成手段と、
    前記イメージデータ生成手段によって生成されたイメージデータに対応するユニーク番号を生成するユニーク番号生成手段と、
    前記画像処理手段によって行われた処理に関するジョブ情報を生成するジョブ情報生成手段と、
    前記ジョブ情報、前記イメージデータおよび前記ユニーク番号を含むログ情報を生成するログ情報生成手段と、
    前記ログ情報を記憶するログ情報記憶手段と、
    前記ユニーク番号生成手段がユニーク番号を生成する毎に、前記ログ情報記憶手段に記憶されているログ情報の中に、当該ユニーク番号と同一のユニーク番号が存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定が肯定的な場合に、前記ログ情報生成手段が生成するログ情報から前記イメージデータを削除させるログ情報変更手段と、を具備し、
    前記ログ情報記憶手段は、イメージデータが削除されたログ情報を記憶する際には、当該ログ情報と、当該ログ情報中のユニーク番号と同一のユニーク番号を有するログ情報とを関連付けて記憶する
    ことを特徴とするログ情報管理システム。
  2. 前記イメージデータ生成手段は、前記画像処理手段が前記画像データに対して処理を行う毎に前記イメージデータを生成し、
    前記ジョブ情報生成手段は、前記画像処理手段が前記画像データに対して処理を行う毎に前記ジョブ情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載のログ情報管理システム。
  3. 前記ユニーク番号生成手段は、前記イメージデータに対して一方向関数を用いることによって前記ユニーク番号を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載のログ情報管理システム。
  4. 前記ログ情報記憶手段を備える第1の装置と、
    前記画像処理手段、前記イメージデータ生成手段、前記ユニーク番号生成手段、前記ジョブ情報生成手段、前記ログ情報生成手段、前記判定手段及び前記ログ情報変更手段と、前記ユニーク番号生成手段により生成されたユニーク番号を記憶する記憶手段とを備える第2の装置とを備え、
    前記ユニーク番号生成手段は、前記イメージデータ生成手段によって生成されたイメージデータに基づいたハッシュ値を前記ユニーク番号として生成し、
    前記判定手段は、前記記憶手段に記憶されたユニーク番号を用いて判定を行う
    ことを特徴とする請求項1記載のログ情報管理システム。
  5. 画像データに対して処理を行う画像処理ステップと、
    前記画像データをイメージに展開してイメージデータを生成するイメージデータ生成ステップと、
    前記イメージデータ生成ステップによって生成されたイメージデータに対応するユニーク番号を生成するユニーク番号生成ステップと、
    前記画像処理ステップにおいて行われた処理に関するジョブ情報を生成するジョブ情報生成ステップと、
    前記ジョブ情報、前記イメージデータおよび前記ユニーク番号を含むログ情報を生成するログ情報生成ステップと、
    前記ログ情報をログ情報記憶手段に記憶するログ情報記憶ステップと、
    前記ユニーク番号生成ステップでユニーク番号を生成する毎に、前記ログ情報記憶手段に記憶されているログ情報の中に、当該ユニーク番号と同一のユニーク番号が存在するか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定が肯定的な場合に、前記ログ情報生成ステップで生成するログ情報から前記イメージデータを削除させるログ情報変更ステップと、を具備し、
    前記ログ情報記憶ステップは、イメージデータが削除されたログ情報を前記ログ情報記憶手段に記憶する際には、当該ログ情報と、当該ログ情報中のユニーク番号と同一のユニーク番号を有するログ情報とを関連付けて記憶する
    ことを特徴とするログ情報管理方法。
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