JP4298371B2 - 画像形成装置及び当該装置におけるプログラム起動方法、画像形成システム及びそのプログラムと記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信部を介して外部機器と接続される画像形成装置及び当該画像形成装置におけるプログラム起動方法、及び画像形成システムと、そのプログラム及び当該プログラムを記憶する記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワーク等の通信手段を介して複数のPCと、LBP(レーザビームプリンタ)や複合機などの画像形成装置等が接続される画像形成システムがある。このような画像形成システムにおける画像形成装置が提供する機能には種々のものがあり、それら機能は価格などに応じて差を設けるのが一般的である。いま例えば姉妹機のような商品構成となる画像形成装置を開発する場合、その装置の動作を制御する基本プログラムとしては1つのみ開発し、その装置が提供する機能を担うプログラムモジュールを予めそれぞれ複数作り込み、各装置の仕様に応じたプログラムモジュールを有効化することで、その装置の商品構成に応じた機能を提供することなどが行なわれている。
【0003】
また姉妹機の妹機には、姉機と同じ仕様になるためのオプションが用意されている場合があり、その装置を購入したユーザが後になってオプションを購入すると、その新たな機能が使用できるようになっている。その際、ハード的なオプションであれば機械的、電気的な識別手段により、そのハードウェアが実装されると、そのプログラムモジュールを自動的に有効化することにより対処できるが、純粋にソフトウェア的な機能などの場合には、外部から明示的に有効化することが必要なものもある。この有効化を行う手段として、従来はサービスマンなどが、起動プログラム識別手段が保持するプログラム識別情報を書き換えるための専用の装置を画像形成装置に接続し、その内容を書き換えるか、画像形成装置の操作部から、その或いは画像形成装置と接続されるPCなどから、プログラムモジュールに対応するパスワードを入力するなどの方法が取られていた。
【0004】
また、従来のプログラムモジュールの有効化は、一度行うと永続的に有効となっていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−189857号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の技術においては下記のような問題があった。
【0007】
即ち、上述のように、サービスマン等が専用の書き換え装置を使用する場合、その装置自身の製造コストがかかる。またサービスマンなどがその装置が設置されている場所まで赴かなければならない、などの理由でコストの面で問題があった。またパスワードを入力する方法では、そのパスワードが漏洩した場合、本来機能を利用できないはずのユーザが、その機能を利用できてしまうなどセキュリティ上の問題があった。更に従来の技術では、ある製品に対して1つの書き換え装置、或いはパスワードが使用されており、画像形成装置毎に書き換えを行なうことができないため、書き換え装置の不正使用やパスワードの漏洩対策が充分に取れないでいた。また従来は、一旦、有効化されたプログラムモジュールは永続的に使用可能であるため、長期間に亙って不正に使用される可能性があった。
【0008】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、起動時に実行するプログラムモジュールを簡単に変更できるようにすることを目的とする。
【0009】
また本発明の目的は、有効化されたプログラムモジュールの使用制限条件を付加して、プログラムモジュールの永続的な使用を制限できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
通信部を介して外部機器と接続される画像形成装置であって、
前記画像形成装置を特定する識別情報と、プログラムモジュールのライセンス情報を特定するライセンス識別情報とを記憶する記憶手段と、
前記画像形成装置の複数の機能を実現するための複数のプログラムモジュールを記憶するプログラム記憶手段と、
起動された際に実行するプログラムモジュールを前記複数のプログラムモジュールの中から特定する起動プログラム情報を記憶する起動プログラム識別手段と、
前記起動プログラム識別手段により記憶されている前記起動プログラム情報に基づいて前記画像形成装置の起動時に、前記起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行させるプログラム管理手段と、
前記識別情報と前記ライセンス識別情報と前記起動プログラム情報とを含むライセンス情報を、前記通信部を介して前記外部機器から取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記ライセンス情報に基づいて前記起動プログラム識別手段に記憶される前記起動プログラム情報を更新する更新手段とを有し、
前記更新手段は、前記取得手段により取得した前記ライセンス情報に含まれる前記識別情報が前記記憶手段に記憶されている識別情報と一致する場合には、前記プログラム管理手段が前記起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行させる前に、前記識別情報及び前記ライセンス識別情報に対応する前記起動プログラム識別手段に記憶されている起動プログラム情報を更新し、前記プログラム管理手段は前記画像形成装置の起動時に当該更新された起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行し、
前記ライセンス情報は、有効期限、形成画像数、起動プログラムモジュールの実行可能回数を規定する回数情報のすくなくとも1つを含むことを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置におけるプログラム起動方法は以下のような工程を備える。即ち、
通信部を介して外部機器と接続される画像形成装置におけるプログラム起動制御方法であって、
起動された際に実行する起動プログラムモジュールを、起動プログラム情報に従って複数のプログラムモジュールの中から特定して起動するプログラム起動工程と、
前記画像形成装置の識別情報とライセンス情報を特定するライセンス識別情報と前記起動プログラムモジュールを特定する起動プログラム情報とを含むライセンス情報を、前記通信部を介して前記外部機器から取得する取得工程と、
前記取得工程で取得した前記ライセンス情報に基づいて前記起動プログラムモジュールを特定する起動プログラム情報を更新する更新工程とを有し、
前記更新工程では、前記取得工程で取得した前記ライセンス情報に含まれる前記識別情報が前記画像形成装置の識別情報と一致する場合に、前記識別情報及び前記ライセンス識別情報に対応する前記起動プログラム情報を更新し、前記プログラム起動工程では、前記画像形成装置の起動時に当該更新された起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行し、
前記ライセンス情報は、有効期限、形成画像数、起動プログラムモジュールの実行可能回数を規定する回数情報のすくなくとも1つを含むことを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するために本発明の画像形成システムは以下のような構成を備える。即ち、
ネットワークを介して情報処理装置と画像形成装置とが接続された画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
前記画像形成装置を特定する識別情報とプログラムモジュールのライセンス情報を特定するライセンス識別情報とを記憶する記憶手段と、
前記画像形成装置の複数の機能を実現するための複数のプログラムモジュールを記憶するプログラム記憶手段と、
起動された際に実行するプログラムモジュールを前記複数のプログラムモジュールの中から特定する起動プログラム情報を記憶する起動プログラム識別手段と、
前記起動プログラム識別手段により記憶されている前記起動プログラム情報に基づいて前記画像形成装置の起動時に、前記起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行させるプログラム管理手段と、
前記識別情報と前記ライセンス識別情報と前記起動プログラム情報とを含むライセンス情報を、前記ネットワークを介して前記情報処理装置に要求して取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記ライセンス情報に基づいて前記起動プログラム識別手段に記憶される起動プログラム情報を更新する更新手段とを有し、
前記情報処理装置は、
前記識別情報と前記ライセンス識別情報とに対応して前記ライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、
前記画像形成装置からの要求に基づいて、前記画像形成装置の識別情報及び前記画像形成装置が記憶するライセンス識別情報に対応する前記ライセンス情報を前記画像形成装置に伝送する伝送手段とを有し、
前記更新手段は、前記取得手段により取得した前記ライセンス情報に含まれる前記識別情報が前記記憶手段に記憶されている識別情報と一致する場合には、前記プログラム管理手段が前記起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行させる前に、前記識別情報及び前記ライセンス識別情報に対応する前記起動プログラム識別手段に記憶されている起動プログラム情報を更新し、前記プログラム管理手段は前記画像形成装置の起動時に当該更新された起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行し、
前記ライセンス情報は、有効期限、形成画像数、起動プログラムモジュールの実行可能回数を規定する回数情報のすくなくとも1つを含むことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置100の全体構成を示すブロック図である。尚、この画像形成装置は、スキャナ、ファクシミリ装置及びプリンタとして動作する多機能装置の例で説明するが、本発明はこれに限定されるものではないことはもちろんである。
【0015】
図において、101はコントローラで、この画像形成装置100全体の動作を制御しており、後述する図2に示すようなハードウェア構成を有している。102は通信部で、パーソナルコンピュータ(PC)などの外部機器との間で各種データを送受信している。この通信部102は、例えば、イーサネット(登録商標)やIEE1284、若しくはその他の通信機能を有していても良く、またこの通信機能はいずれか1つに限らず、複数備えていても良い。103はスキャナエンジンで、コントローラ101によって制御され、原稿などを読み取って電気信号である画像信号を生成する。104はプリンタエンジンで、実際に記録紙に画像を印刷する野に使用される。このプリンタエンジン104は、例えば、レーザビームプリンタやインクジェットプリンタ、若しくはその他のプリンタであっても良い。105はFAX(ファクシミリ)ボードで、画像信号の送受信時の通信制御等といったFAX通信機能を実現するためのものであり、その動作はコントローラ101によって制御される。106は操作部で、後述のLCD(液晶表示器)等のディスプレイとキーボードや各種スイッチ等を備えている。この操作部106は、コントローラ101から送られる情報をディスプレイ3040に表示するとともに、キーボードやスイッチ等を使用してユーザにより入力された指示をコントローラ101に伝える機能を有する。
【0016】
以上の構成を備える本実施の形態に係る画像形成装置によれば、スキャナエンジン103を選択して原稿読み取りなどのスキャンジョブの発行を可能にする。またプリンタエンジン104とスキャナエンジン103を選択して、コピージョブの発行を可能にする。またプリンタエンジン104とスキャナエンジン103及びFAXボード105を選択してFAX受信ジョブ及びFAX送信ジョブの発行を可能にすることができる。
【0017】
図2は、本実施の形態に係るコントローラ101の概略構成を示すブロック図で、前述の図1と共通する部分は同じ記号で示している。
【0018】
図2において、このコントローラ101は、CPU(中央演算処理装置)201と、RAM(ランダムアクセスメモリ)202と、ROM(リードオンリーメモリ)203と、ハードディスク(DISK)204と、LCDインターフェース(I/F)205と、キーボードI/F206と、通信I/F207と、スキャナI/F208と、プリンタI/F209と、FAXボードI/F210と、タイマ212を備え、これらはシステムバス211を介して相互に接続されている。
【0019】
CPU201は、ROM203に格納されているプログラム、又はディスク204に格納されている制御プログラムを後述のプログラム管理部501(図5)によりRAM202に読み出して実行することにより、各種制御が実行される。尚、このROM203及びディスク204には、制御プログラム以外にも、この画像形成装置や当該画像形成装置で処理されるジョブの機能及び状態を示す属性情報や出力の対象となるジョブデータ等が格納されている。またCPU201は、操作部106とLCDI/F205を通して情報やメッセージ等をディスプレイ3040に表示し、キーボードI/F206を介してユーザの指示を入力する。またCPU201は、通信I/F207を通じて外部機器と通信を行う。LCDI/F205は操作部106への表示を制御している。キーボードI/F206は、操作部106のキーボードやスイッチ等よりの信号を入力する。通信I/F207は、通信部102との間のインターフェースを制御している。スキャナI/F208は、スキャナエンジン103とのインターフェースを制御している。プリンタI/F209は、プリンタエンジン104とのインターフェースを制御している。FAXボードI/F210は、FAXボード105との間のインターフェースを制御している。
【0020】
図3は、本実施の形態に係る画像形成装置が接続されているネットワークシステムの構成例を示すブロック図である。
【0021】
図において、本実施の形態に係る画像形成装置100は、MFP(Multi Function Peripheral:スキャナ、プリンタ、ファクシミリ等の機能を有する複合機)で、前述の画像形成装置に対応している。302〜304は、パーソナルコンピュータPCである。これらPC302乃至304はそれぞれ後述する図4に示すようなハードウェア構成を有し、ネットワーク305経由でMFP301と接続されている。尚、このネットワーク305経由でMFP301と接続されるのは、ワークステーションであっても良いし、他の画像形成装置やその他の機器であっても良い。
【0022】
図4は、本実施の形態に係るPC302〜304のそれぞれのハードウェア構成を示すブロック図で、これらPCはそれぞれ同じハードウェア構成を有しているものとするが、同じようなコンピュータ機器であれば、特に同じ構成に限定されるものではない。
【0023】
図4において、CPU401は、RAM402に記憶された制御プログラムに従ってPCの動作を制御している。RAM402はハードディスク(DISK)407からロードされた制御プログラムを記憶すると共に、CPU401の動作時にワークエリアとして使用されて各種データを一時的に保存するのに使用される。CRT403はモニタ表示部で、液晶等の表示部であっても良い。キーボード404及びマウス等のポインティングデバイス405は、ユーザにより操作されて各種データや命令等を入力するのに使用される。ハードディスク(DISK)407は、OSや各種アプリケーション等がインストールされており、プログラムの起動時に、そのプログラムが読み出されRAM402に格納されて実行される。ROM406はBIOSやブートプログラム等を記憶している。通信インターフェース408は、不図示の通信回線との間でのデータの送受信を実行する。システムバス409は、上述したこれらを接続する内部バスである。
【0024】
図5は、本実施の形態に係るコントローラ101が備える機能構成を説明する機能ブロック図である。尚、これら各種機能は、本実施の形態ではプログラムにより実現されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0025】
501はプログラム管理部で、コントローラ101が起動された直後にCPU201により実行され、後述の起動プログラム識別部502が保持する情報に従って、起動すべきプログラムモジュールを順次起動する。起動プログラム識別部502は、起動すべきプログラムモジュールの情報を管理している。503はライセンス管理部で、操作部106或いは通信部102と通信し、指定されたライセンス情報を取得して、そのライセンス情報に対応するプログラムモジュールを起動プログラムとして登録する等の処理を行なう。504は使用資源集計部で、スキャナエンジン103、プリンタエンジン104、FAXボード105で使用される資源をプログラムモジュール毎に集計する。
【0026】
図6は、本実施の形態に係る起動プログラム識別部502が管理する起動プログラム管理データを説明する図である。ここでは各レコードが1つのプログラムモジュールの情報を管理している。
【0027】
601はモジュール番号フィールドを示し、起動プログラム管理データとして管理するプログラムモジュールに対し、シーケンシャルな番号を付与している。602はモジュール名フィールドを示し、各プログラムモジュールの名称が記憶される。603はモジュールIDフィールドを示し、各プログラムモジュールを一意に識別するためのモジュールIDが格納されている。本実施の形態では、このモジュールIDとして、UUID(Universal Unique ID)を使用する。604は起動フラグフィールドで、この装置の起動時に、このプログラムモジュールが起動するように設定されているか否かを識別するための情報(「起動する」、「起動しない」)が格納される。605はモジュールフィールドで、当該プログラムモジュールの実体への参照が格納されており、起動フラグフィールド604の内容に従って、プログラム管理部501により参照されているプログラムモジュールが実行される。
【0028】
尚、本実施の形態では、起動対象のプログラムモジュールの管理方法として図6に示すテーブルを使用しているが、関連するプログラムモジュールと起動の有無が識別できるものであれば、本実施の形態のようなテーブルに限定されるものではない。また、プログラムモジュールを一意に識別する情報も本実施の形態のUUIDに限定したものではない。
【0029】
図7は、本実施の形態1に係るライセンス管理部503の機能構成を示す機能ブロック図である。
【0030】
701はコア部で、ライセンス管理部503の核を構成しており、後述の図15に示すフローチャートに従った処理を実行する。702は通信I/F処理部で、通信部102との間での通信を行なう。703は操作部I/F処理部で、操作部106との通信を行う。704は暗号解読部で、後述のライセンス情報を解読するための復号処理を行なう。705は秘密鍵で、暗号解読部704で暗号を解読する時に使用する秘密鍵情報である。
【0031】
尚、本実施の形態では、ライセンス情報の暗号化、復号には公開鍵と秘密鍵を用いる方式を採用するが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、秘密鍵だけを使用しても良い。また秘密鍵705は、後述の公開鍵と対である事は言うまでも無い。
【0032】
図8(A)は、本実施の形態に係るライセンス管理部503のコア部701が管理する管理情報を説明する図である。
【0033】
801はモジュールIDフィールドを示し、コア部701が管理しているプログラムモジュールを特定するID情報を格納している。ここではモジュールID603(図6)の内容が格納されている。802はライセンスフラグで、モジュールIDフィールド801に与えられているライセンス情報を識別するための識別情報を示し、データの各ビットが後述の各ライセンス(有効期限、総印刷面数、総原稿面数)のいずれかを参照するのかが示されている。ここでビットが「0」のライセンス項目については、そのライセンスが存在しないことを示す。このライセンスフラグは16ビット、即ち16項目のライセンスの有無を記憶することができ、最上位ビットのみが「1」、即ち、(0x8000)は、有効期限803に対応し、総印刷面数804はその次の下位ビット、即ち、(0x4000)に対応し、総原稿枚数805は更にその次の下位ビット(0x2000)に対応している。尚、これら識別情報に関しては、本実施の形態の形態に限定するものではない。
【0034】
803は有効期限を示すライセンス情報が格納されるフィールドである。本実施の形態では絶対日時(年月日)を用いるが、何日間有効であるなどの有効期間を用いてもよい。804は使用可能な総印刷面数のライセンス情報が格納されるフィールドである。805は使用可能な総原稿面数のライセンス情報が格納されるフィールドである。尚、使用可能な資源の内容に関して、特に本実施の形態の内容に限定したものではなく、例えばネットワーク上に送出するデータのバイト数などであってもよい。
【0035】
尚、図8(A)では、810は図6のPDL展開モジュール(1)に、811は画像圧縮伸張モジュール(1)に、そして812はネットワーク通信モジュール(1)にそれぞれ対応している。そして画像圧縮伸張モジュール(1)によりスキャンされた原稿枚数は200000枚であり、ネットワーク通信モジュール(1)の有効期限は、「2006年6月30日」となっている。
【0036】
図8(B)は、この画像形成装置100の識別情報の一例を示す図で、この識別情報はこの画像形成装置を一意に識別するための情報で、RAM202,ROM203或いはディスク204等に保持され、本実施の形態ではシリアル番号を使用する。尚、このような機器を一意に識別するための識別情報は、本実施の形態のシリアル番号に限定するものではなく、UUID等のように、機器を一意に識別できるものであれば良い。
【0037】
図9は、本実施の形態に係るPCにおけるライセンス情報を生成するためのツールのソフトウェア構成を示す図である。
【0038】
ツール901は、後述の暗号化部902、公開鍵903を備えている。暗号化部902は、後述のライセンス条件904が入力されると、公開鍵903を用いて暗号化を行い、ライセンス情報905を出力する。公開鍵903は、前述の秘密鍵705と対になるものである。ライセンス条件904は、ライセンス情報905を生成するために必要な情報を含んでいる。このライセンス情報905は、前述のライセンス管理部503に渡されることにより、所定のプログラムモジュールの起動を制御するものである。
【0039】
図10は、本実施の形態1に係るライセンス条件904の内容の一例を示す図で、それぞれデータの項目を示す情報と項目の内容を含んでいる。尚、これら情報の持ち方についてはテキストデータでも、或いはバイナリデータでも良く、そのデータフォーマットを特に規定するものではない。
【0040】
図10において、1001はシリアル番号を示すデータ項目である。データ項目1001には、図8(B)に示す、本実施の形態の画像形成装置100を一意に特定する識別情報がセットされている。1002はモジュールIDを示し、図6のモジュールID603と同じ情報(ファクシミリ用スキャンモジュール)が記憶されている。本実施の形態では、ファクシミリ用スキャンモジュールのモジュールIDを使用して説明する。1003はライセンスフラグを示し、図8(A)に示すライセンスフラグ802に対応している。1004は有効期限(図8(A))を示し、モジュールID1002で指定されるプログラムモジュール(ファクシミリ用スキャンモジュール)が利用できる期間が設定されている。1005は、使用可能な総印刷面数(図8(A))のライセンス情報が格納されるフィールドである。図10の例では、ライセンスフラグ1003により、このライセンスフィールド1005が参照されないようになっている。1006は総原稿面数のライセンス情報が格納されるフィールドである。本実施の形態では百万枚の原稿面数までの利用が可能であることを示している。尚、使用可能な資源の内容に関して、特に本実施の形態の内容に限定したものではなく、例えばネットワーク上に送出するデータのバイト数などであってもよい。
【0041】
尚、本実施の形態では、ライセンス情報905は予め生成されて、PCのディスク407の所定の位置に格納されているものとする。
【0042】
図11は、本実施の形態に係る画像形成装置100の操作部106の構成及びディスプレイ1130に表示される画面例を示す図である。尚、この表示画面はタッチパネルとなっており、それぞれ表示される機能の枠内を触れることにより、その機能が実行される。
【0043】
コピーモードキー1123は、複写動作を指示するためのキーである。そして、このコピーモードキー1123が押されたときに、ディスプレイ1130に表示されるコピーモードの画面例を示している。
【0044】
拡張機能キー1101は、両面複写、多重複写、移動、綴じ代の設定、枠消しの設定等のモードに入るように指示するキーである。画像モードキー1102は、複写画像に対して網掛け、影付け、トリミング、マスキングを行うためのモードを設定するキーである。ユーザモードキー1103は、モードメモリの登録、標準モード画面の設定を行うためのキーである。応用ズームキー1104は、原稿のX方向、Y方向を独立に変倍するモード、原稿サイズと複写サイズから変倍率を計算するズームプログラムのモードの設定に使用される。M1キー1105、M2キー1106、M3キー1107は、それぞれに登録されたモードメモリを呼び出すためのキーである。オプションキー1109は、フィルムから直接複写するため、フィルムプロジェクタ等のオプション機能の設定を行うキーである。ソータキー1110は、ソート、ノンソート、グループの設定を行うキーである。原稿混載キー1111は、原稿フィーダにA4サイズとA3サイズ、又はB5サイズとB4サイズの原稿を一緒にセットする際に押すキーである。等倍キー1112は、複写倍率を100%にする際に押すキーである。用紙選択キー1113は、複写用紙の選択を行う際に押すキーである。縮小キー1114、拡大キー1115は、定型の縮小、拡大を行う際に押すキーである。濃度キー1118、1120は、キー1118を押す毎に濃く複写され、キー1120を押す毎に薄く複写される。濃度表示1117は、濃度キー1118、1120を押すと表示が左右に変化する。AEキー1119は、新聞のように地肌の濃い原稿を自動濃度調整複写するときに押すキーである。HiFiキー1121は、写真原稿のように中間調の濃度が濃い原稿の複写の際に押すキーである。文字強調キー1122は、文字原稿の複写で文字を際だたせたい場合に押すキーである。送信モードキー1124は、ファックス送信等を行うときに押すキーである。ボックスモードキー1125は、ボックスに格納されたデータをを操作するときに押すキーである。1140はステータスラインであり、装置の状態や印刷情報を示すメッセージを表示する。図11では、コピー中であることを示している。1150は履歴キーであり、これを押下することで、印刷済みのジョブの履歴情報を表示することができる。例えば、印刷ジョブの、終了時刻、ユーザ名、ファイル名、印刷枚数等の情報を表示する。
【0045】
図12は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の操作部106のディスプレイ1130に表示されるライセンス情報の読み込みを指示する画面例を示す図である。この画面はサービスマン等の特殊な操作者のみが操作可能であり、図11に示した画面から本画面に遷移するには不図示のテンキーなどを使用し、特殊な操作により遷移するものとする。また本実施の形態では、この画面を制御するプログラムは、ライセンス管理部503で動作するものとする。
【0046】
1201はライセンス情報を入力するフィールドで、本実施の形態1ではネットワーク305上のPC1(302)のディスク407のフォルダ(Licence)のライセンスデータ(faxscan.dat)が指定されている。1202は、PC302からのライセンス情報の読み込みを指示するOKボタンであり、このボタン1202が指示されることにより、後述の図14のフローチャートで示す処理が実行される。1203は本画面の処理を中断し所定の画面に戻ることを指示するキャンセルボタンである。本実施の形態では、このキャンセルボタン1203が押下されると、図11のコピーモード画面に戻るものとする。
【0047】
尚、ライセンス情報の指定方法に関しては、特に本実施の形態の方法に限定するものではない。ネットワーク305上のPC302、PC303、PC305等を視覚的に並べ、かつPC内のディスク407の内容を視覚的に表示しライセンス情報が選択できるように構成されてもよい。また、ライセンス情報の格納先としてネットワーク305上のPC302を使用しているが、ローカルに接続された他のPC304でもよく、或いは取り外し可能な記憶デバイス(不図示)であってもよい。
【0048】
図13(A)(B)は、図12の状態で、ライセンス情報の読み込み指示ボタン1202が押された場合のディスプレイ1130の表示例を説明する図である。
【0049】
図13(A)は、ライセンス情報の読込み処理が成功した場合に表示される正常終了時の画面例を示す図である。1302は、図13(A)の画面を閉じるためのボタンであり、このOKボタン1302を選択すると図12の画面に遷移する。図13(B)は、ライセンス情報の読込み処理が失敗した場合に表示されるエラー終了画面を示している。1304は、この画面を閉じるためのOKボタンで、このOKボタン1304が指示されると図12の画面に遷移する。
【0050】
図14は、図12に示す状態において、読み込みを指示するOKボタン1202が指示された場合の処理を説明するフローチャートで、この処理を実行するプログラムは実行時にはRAM202に記憶され、CPU201の制御の下に実行される。
【0051】
まずステップS1で、入力フィールド1201に入力されたデータの正当性を判定する。その入力されたデータが正当であればステップS2に進み、不当であればステップS9に進み、エラーとして処理を終了する。ステップS2では、入力フィールド1201に入力されたライセンス情報の格納先(ここではPC302)と通信を確立するために、通信部102を使用し、ネットワーク305を介してPC302の通信インターフェース408と接続する。次にステップS3に進み、ステップS2の通信確立の処理結果を判定し、エラーが発生していればステップS9に進むが、正常に通信可能であればステップS4に進み、入力フィールド1201に入力されたライセンス情報が存在するかを判定する。これは、その通信接続されているPC302とのデータとのやり取りにより判定される。そして、そのライセンス情報がそのPC302に存在しない場合はステップS9に進むが、存在する場合はステップS5に進み、そのPC302からライセンス情報905を取得する。ここでは、例えばPC302のディスク407に格納されたライセンス情報を読み出し、この画像形成装置100のRAM202或いはディスク204に格納する。次にステップS6に進み、ステップS5で格納したライセンス情報を、実際に画像形成装置100に反映するためのライセンス入力処理を行なうもので、図5のライセンス管理部503による処理を実行する。尚、このライセンス管理部503の処理は後述の図15のフローチャートを参照して詳述する。
【0052】
次にステップS7に進み、ステップS6における処理結果を判定し、正常終了であればステップS8に進み、そうでなければステップS9に進む。ここでステップS8では、図13(A)に示す正常終了画面を表示し、ここでOKボタン1302が指示されると、このステップを終了する。またステップS9は、図13(B)に示すエラー終了画面を表示し、ここでOKボタン1304が指示されると、このステップを終了する。こうしてステップS10に進み、PC302との通信を切断する。
【0053】
このようにして、本実施の形態に係る画像形成装置100の操作部106を使用して、ネットワークに接続されているPCからライセンス情報を取得し、装置100内のメモリに格納することができる。
【0054】
図15は、本実施の形態に係るライセンス管理部503の処理(図7のコア部701による処理)、即ち、図14のステップS6の詳細を示すフローチャートである。
【0055】
まずステップS21で、暗号化されたライセンス情報を解読する。前述のステップS5で取得したライセンス情報905はPC302内で暗号化されて送られくるため、その暗号化されたライセンス情報を暗号解読部704により秘密鍵705を用いて解読して、ライセンス条件904を取得するための処理を行う。次にステップS22に進み、その暗号解読に成功したかどうかを判定し、成功しなければステップS28進んでエラー処理を実行する。ステップS22で、暗号解読に成功するとステップS23に進み、前述の図8(B)に示す機器識別情報と、解読したライセンス条件904の機器識別情報であるシリアル番号1001(図10)とを比較する。これらが一致しない時はステップS28に進むが、一致するとステップS24に進み、起動プログラム識別部502が保持する起動プログラム管理データ(図6)の各モジュールID603とライセンス条件904のモジュールID1002(図10)とを比較する。ここで一致するデータが存在するとステップS25に進み、そうでなければステップS28に進む。ステップS25では、起動プログラム識別部502の起動プログラム管理データ(図6)のデータを更新する。即ち、ここではライセンス条件904のモジュールID1002(図10)と一致するデータ、即ち図6のモジュールNoが「4」のファクシミリ用スキャンモジュールを起動対象に変更する(図16参照)。次にステップS26に進み、ライセンス管理部503が管理する管理情報を更新する。即ち、ここでは、モジュールID1002と一致するデータがあればそのレコードを更新し、一致するデータがなければレコードを追加する(図17参照)。そしてステップS27に進み、正常終了を示すステイタスを設定する。またステップS28は、この処理の異常終了を示すステイタスを設定する。
【0056】
このような処理により、PCから取得したライセンス条件に合致するモジュールを起動するように設定することにより、コントローラ101が起動された直後に、そのモジュールを起動することができる。
【0057】
図16は、図15に示すフローチャートが正常終了した後の起動プログラム管理データの一例を示す図で、モジュールNoが「4」のファクシミリ用スキャンモジュールが、図6の「起動しない」から「起動する」に変更されて起動対象となっている。
【0058】
図17は、図15のフローチャートで示される処理が正常終了した後の、図8の管理情報が更新されて状態を説明する図である。
【0059】
ここで図6と図17とを比較すると明らかなように、ファクシミリ用スキャンモジュールが管理情報として追加されている。813は、ファクシミリ用スキャンモジュールの管理情報を示し、ここではライセンスフラグ802は、有効期限と総原稿面数を参照するべく(0xA000)に設定されており、有効期限が「2099年12月31日」に、総原稿面数が「1000000枚」にそれぞれ設定されている。
【0060】
図18は、本実施の形態に係る画像形成装置100のコントローラ101により実行されるプログラムの使用資源集計部504が保持する使用資源集計テーブルを説明する図である。尚、本実施の形態では、スキャナエンジン103、プリンタエンジン104、FAXボード105において所定の処理が実行され、資源が消費される度に使用資源集計部504に、モジュールIDと使用資源内容が通知され、これに基づいて使用資源集計テーブルが更新されるものとする。尚、通知されるタイミングや資源の種別については本実施の形態の内容に制限するものではない。
【0061】
図において、1801は使用資源集計部504が管理するモジュールIDであり、本実施の形態ではスキャナエンジン103、プリンタエンジン104、FAXボード105を使用するモジュールIDが管理されているものとする。尚、使用資源集計部504が集計する対象はスキャナエンジン103、プリンタエンジン104、FAXボード105に限定するものではなく、例えばネットワーク305に送出するパケットのバイト数等であってもよい。1802は総印刷面数を集計する項目で、プリンタエンジン104からの1ページの印刷終了通知によりカウントアップされる。1803は総原稿面数を集計する項目で、スキャナエンジン103からの1枚の原稿読み取り完了通知によりカウントアップされる。1804はFAX送信ページ数を集計する項目で、FAXボード105からの1ページの送信完了通知によりカウントアップされる。
【0062】
また1810はPDL展開モジュール(1)、1811はPDL展開モジュール(2)、1812は画像圧縮伸張モジュール(1)、そして1813はファクシミリ用スキャンモジュールにそれぞれ対応している。図18において、PDL展開モジュール(1)により展開されて印刷された枚数は54562枚であり、画像圧縮伸張モジュール(1)でスキャンされた原稿枚数は658898枚となっている。
【0063】
図19は、図6に示すような起動プログラム管理データに管理されている全てのプログラムモジュールが、資源を使用する処理を開始する前に、処理を開始してよいかを判定するために呼び出す、ライセンス管理部503の動作判定モジュールによる処理を示すフローチャートである。尚、この処理の呼び出し時に、呼び出し元のプログラムモジュールからモジュールIDが示されるものとする。
【0064】
まずステップS31で、呼び出し元のプログラムモジュールから示されたモジュールIDがライセンス管理部503が管理する管理情報(図8)の各モジュールID801と一致するかを判定する。一致する場合はステップS32に進み、そうでなければS39に進む。ステップS32では、有効期限をチェックするか否かを判定する。即ち、ここでは図8の管理情報の対応するモジュールIDのライセンスフラグ802の最上位ビットが「1」であるかに基づいて判定する。「1」であればステップS33に進み、そうでなければステップS34に進む。ステップS33では、既に有効期限を超過しているか否かを判定する。これは管理情報の対応するモジュールIDの有効期限803とタイマ212による計時値とを比較して判定する。有効期限内であればステップS34に進み、そうでなければステップS39に進む。ステップS34では、総印刷面数のチェックを行なうか否かを判定する。ここでは管理情報の対応するモジュールIDのライセンスフラグ802の最上位から2番目のビットが「1」であるかを判定する。「1」であればステップS35に進み、そうでなければステップS36に進む。ステップS35では、総印刷面数が予め設定されている所定値を超過しているか判定する。即ち、ここでは管理情報の所定のモジュールIDの総印刷面数804と、使用資源集計部504が保持する使用資源集計テーブルのそのモジュールIDの総印刷面数1802(図18)とを比較し、それ以下であればステップS36に進み、そうでない時はステップS39に進む。ステップS36では、総原稿面数のチェックを行なうかを判定する。これは図8の管理情報の対応するモジュールIDのライセンスフラグ802の最上位から3番目のビットが「1」であるかにより判定する。「1」であればステップS37に進み、そうでなければステップS39に進む。ステップS37は、総原稿面数が所定値を超過しているか判定するもので、管理情報の対応するモジュールIDの総印刷面数805と使用資源集計部504が保持する使用資源集計テーブルの対応するモジュールIDの総原稿面数1803とを比較して判定する。ここで総原稿面数が超過していなければステップS38に進み、そうでなければステップS39に進む。ステップS38は、この処理の正常終了を示すステイタスを設定し、ステップS39ではこの処理の異常終了を示すステイタスを設定する。
【0065】
以上説明した処理により、起動プログラム管理データに管理されている全てのプログラムモジュールが、資源を使用する処理を開始する前に、そのモジュールの処理を開始してよいかを判定することができ、これにより有効期限、総印刷面数、総原稿面数等の項目がチェック対象になっているモジュールにおいて、各項目の設定期限内であることが確認されて初めて、そのモジュールを起動可能にすることができる。
【0066】
尚、本実施の形態では、処理開始前にのみ図19に示すフローチャートに従って有効期限や使用資源の超過を判定するように構成されているが、使用資源集計部504の使用資源集計テーブル(図18)が更新される度に図19に示すフローチャートの処理を呼び出すように構成されていてもよい。
【0067】
図20は、本実施の形態に係る画像形成装置のコントローラ101のタイマ212の日付けが更新されたことに伴って実行される、ライセンス管理部503による有効期限を確認する処理を説明するフローチャートである。
【0068】
まずステップS41で、ライセンス管理部503が管理する管理情報の最初のレコードを選択する。次にステップS42に進み、有効期限をチェックするかどうかを判定する。これは管理情報の現在選択中のレコードのモジュールIDのライセンスフラグ802の最上位ビットが「1」かどうかを判定し、「1」であればステップS43に進み、有効期限を超過しているかを判定する。ここでは、管理情報の現在選択中のモジュールIDの有効期限803とタイマ212による計時値とを比較して判定する。このステップS43で、有効期限を過ぎていればステップS44に進み、起動プログラム識別部502の起動プログラム管理データ(図6)のデータを更新する。ここでは現在選択中のモジュールIDと一致するデータの起動フラグ604を「起動しない」に変更してステップS45に進む。またステップS42で有効期限をチェックしない場合、或いはステップS43で有効期限を過ぎていない場合はステップS45に進む。ステップS45では、管理情報の次のレコードを選択し、次にステップS46に進み、全てのレコードを処理しかどうかを判定し、処理が完了していなければステップS42に戻って、その選択したレコードの処理を継続する。こうしてステップS46で処理が完了すると、この処理を終了する。
【0069】
尚、本実施の形態では、日付けのみを対象としているが、時刻を対象としても良く、またある時点からの経過時間であっても良く、特にこれらのいずれにも制限するものではない。
【0070】
図21は、本実施の形態に係るコントローラ101の使用資源集計部504が保持する使用資源集計テーブル(図18)が更新されたことに伴って実行されるライセンス管理部503による使用資源確認処理を説明するフローチャートである。
【0071】
まずステップS51で、ライセンス管理部503が管理する管理情報の最初のレコードを選択する。次にステップS52に進み、総印刷面数をチェックするかどうかを判定する。これは管理情報の現在選択中のレコードのモジュールIDのライセンスフラグ802の最上位から2番目のビットが「1」であるかにより判定し、「1」であればステップS53に進み、印刷した総印刷面数が、この管理情報の総印刷面数を超過しているか判定する。即ち、ここでは現在選択中のレコードの総印刷面数804と、使用資源集計部504が保持する使用資源集計テーブル(図18)の対応するモジュールIDの総印刷面数1802とを比較して判定する。ここで、実際に印刷した総印刷面数1802が管理情報の総印刷面数804を超過していればステップS56に進み、起動プログラム識別部502の起動プログラム管理データのデータを更新する。即ち、ここでは現在選択中のモジュールID802と一致するデータの起動フラグ604を「起動しない」に変更する。
【0072】
一方、ステップS52で、総印刷面数がチェック対象でない場合、或いはステップS53で総印刷面数を越えていない場合はステップS54に進み、総原稿面数のチェックを行なうか否かを判定する。これは現在選択中のレコードのモジュールIDのライセンスフラグ802の最上位から3番目のビットが「1」であるかを判定し、「1」であればステップS55に進み、総原稿面数が超過しているか判定する。ここでは、現在選択中のレコードのモジュールIDの総印刷面数805と、使用資源集計部504が保持する使用資源集計テーブル(図18)の対応するモジュールIDの総原稿面数1803とを比較し、総原稿面数1803の方が大きい場合に総原稿面数が超過していると判定する。総原稿面数が超過している場合はステップS56に進み、そうでない場合はステップS57に進む。ステップS57では、管理情報の次のレコードを選択し、ステップS58では全てのレコードを処理したのかを判定する。全てのレコードに対する処理が完了していなければステップS52に戻り、ステップS57で選択したレコードの処理を継続する。こうしてステップS58で全てのレコードに対する処理が完了すると、この処理を終了する。
【0073】
尚、本実施の形態では、総印刷面数、総原稿面数のみを対象として説明したが本発明はこれに限定されるものでなく、他の資源を対象にしても良い。
【0074】
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2は、前述の実施の形態1に対し、操作部106からの操作ではなく、PCで動作しているアプリケーションからの指示により、前述の実施の形態1と同様の機能を実現したものである。より具体的には、本実施の形態に係る画像形成装置100に通信部102を介して外部から通信するためのHTTPサーバモジュールを設け、PC上の一般的なWebブラウザアプリケーションからライセンス情報905を送信することにより実現するものである。尚、この実施の形態2に係る画像形成装置のハードウェア構成は前述の実施の形態1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
【0075】
図22は、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置のライセンス管理部503の機能構成を示す機能ブロック図で、前述の図7と共通する部分は同じ記号で示している。
【0076】
701aは、このライセンス管理部503のコア部を示し、図24に示すフローチャートに従って処理が実行される。2202はHTTPサーバで、通信部102を介し接続されるPCからブラウザアプリケーションによるアクセスを可能としている。尚、PCと通信を行なうためのサーバモジュールは、HTTPサーバに特に限定したものでない。2203は通信I/F処理部で、通信部102との通信を行なう。
【0077】
尚、本実施の形態2では、ライセンス情報の暗号化、復号には公開鍵と秘密鍵を用いる方式を採用するが、本実施の形態の形態に特に限定するものではない。また、秘密鍵705は前述の公開鍵903と対である事は言うまでも無い。
【0078】
図23は、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置において、ディスク204に格納され、HTTPサーバ2202により送信されたホームページを、PC上で動作するブラウザアプリケーションにより、PCのCRT403に表示した例を示す図である。
【0079】
図23において、2301は表示しているホームページのアドレスを示しており、この画像形成装置(MFP)100を指定していることを示す。2302はライセンス情報の入力フィールドを示し、PCのディスク407のドライブ「c」のフォルダ(Licence)に格納されているライセンス情報(faxscan.dat)が指定されている。2303はライセンス情報の入力を容易にするための図外のファイル検索画面を表示する「参照」ボタンである。2304は送信ボタンで、入力フィールド2302に入力されたライセンス情報を画像形成装置100に送信するのに使用される。本実施の形態2では、ディスク407からライセンス情報を読み出して転送するためのボタンである。2305はリセットボタンで、入力フィールド2302の内容をクリアするためのボタンである。
【0080】
尚、PC上に表示される画面に関して特に本実施の形態の形態に限定するものではない。
【0081】
図24は、本実施の形態2に係るライセンス管理部503のコア部701aにおいて、HTTPサーバ2202がライセンス情報を受信したことに伴って実行される処理の一部を示すフローチャートである。
【0082】
まずステップS61で、HTTPサーバ2202がPCから送信されるライセンス情報をRAM202或いはディスク204に蓄積する。次にステップS62に進み、ステップS61で格納されたライセンス情報を実際に画像形成装置100に反映するためのライセンス情報を入力する。これは前述の図15のフローチャートで示される。次にステップS63に進み、ステップS62によるライセンス情報の入力処理の結果を判定する。ここで正常終了であればステップS64に進み、処理の正常終了を示すステイタスを設定して処理を終了する。一方、エラーが発生した時はステップS65に進み、異常終了を示すステイタスを設定して処理を終了する。
【0083】
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3では、前述の実施の形態2に対し、PC上のアプリケーションからの指示によるものではなく、画像形成装置100からPCに対して定期的にライセンス情報の有無を調べ、そのライセンス情報が存在する場合、そのライセンス情報を取り出すことにより実施の形態1と同様の機能を実現したものである。より具体的には、画像形成装置100に電子メールのクライアントモジュールを設け、且つPC303上にメールサーバを設け、前記クライアントモジュールは、そのPC上のメールサーバに定期的にメールの着信を問い合わせ、メールが着信していれば受信することにより実現するものである。尚、本実施の形態に係るライセンス情報905は、メールの添付ファイルとして画像形成装置100宛てに送信されるものとする。
【0084】
図25は、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置のライセンス管理部503の機能構成を示すブロック図で、前述の図7と共通する部分は同じ記号で示している。
【0085】
701bは、この実施の形態3に係るライセンス管理部503のコア部を示し、前述の図24のフローチャートに従って処理が実行される。2502はPOPクライアントで、通信部102を介し接続されるネットワーク上のアカウントを持つメールサーバPC(例えば303)にアクセスし、そのPCから電子メールを受信することができる。尚、本実施の形態3では、メールサーバPC303に対するアカウントの設定、及びPOPクライアント2502の設定などは、不図示の一般的な方法により事前に行なわれているものとする。2503は通信I/F処理部で、通信部102との通信を行なう。
【0086】
尚、本実施の形態3では、ライセンス情報の暗号化、復号には公開鍵と秘密鍵を用いる方式を採用するが、本実施の形態の形態に特に限定するものではない。また秘密鍵705は前述の公開鍵903と対である事は言うまでも無い。さらに、PC等と通信しデータを受信するための処理はPOPクライアントに限定したものでないことは言うまでも無い。
【0087】
この実施の形態3に係るライセンス情報の入力処理を前述の図24のフローチャートを参照して簡単に説明する。尚、メールサーバPC303には、予め画像形成装置100宛てにライセンス情報905がメールに添付されて送信されているものとする。
【0088】
ステップS61では、POPクライアント2502がメールサーバPC303から受信したライセンス情報をRAM202或いはディスク204に蓄積し、次にステップS62で、その格納したライセンス情報を実際に画像形成装置100に反映するためにライセンス情報の入力処理を行なう(図15)。そしてステップS63で正常終了かどうかを判定し、そうであれBAステップS64に進んで、正常終了を示すステイタスを設定し、エラーの場合はステップS65に進み、異常終了を示すステイタスを設定する。
【0089】
[実施の形態4]
本発明に係る実施の形態4では、前述の実施の形態1に対し、ライセンス情報に、そのライセンス情報を一意に識別する情報と、アプリケーションプログラムの起動、停止を指示する起動情報とを付加し、ライセンス情報の内容によりアプリケーションプログラムの起動/停止制御を行なうと共に、一度使用されたライセンス情報が再利用できないようにしたものである。
【0090】
図26は、図9に示すライセンス条件904の内容の一例を示す図で、それぞれデータの項目を示す情報と、その項目の内容とで構成されている。尚、情報の持ち方についてはテキストデータでもよいしバイナリデータでも良く、データフォーマットを特に規定するものではない。図26において、前述の図10と共通する部分は同じ記号で示している。
【0091】
シリアル番号1001は、本実施の形態に係る画像形成装置を一意に特定する情報であり、この画像形成装置が保持する識別情報(図8(B))と同じ情報である。2602はライセンス識別情報で、ライセンス情報を一意に特定するための情報である。これは本実施の形態では、UUID(Universal Unique ID)を使用する。モジュールID1002は、ここではファクシミリ用スキャンモジュールのモジュールIDを使用して説明する。
【0092】
2604は起動情報で、モジュールID1002で特定されるプログラムモジュールの起動/停止を指示する情報である。2605は、ライセンス情報の使用可能回数である。ライセンスフラグ1003乃至総原稿面数1006は、前述の実施の形態の場合と同じ意味を有している。
【0093】
図27は、本実施の形態4に係る画像形成装置100のコントローラ101のRAM202或いはディスク204に格納されているライセンス識別情報記憶部を説明する図である。
【0094】
図27において、2701は情報を格納しているレコード番号を示す。2702は、一度処理されたライセンス情報のライセンス識別情報2602を格納するフィールドである。2703は、ライセンス識別情報2602で示されるライセンスの残りの使用回数を格納するフィールドである。
【0095】
尚、本実施の形態4では、ライセンス識別情報をRAM202又はディスク204に格納しているが、不揮発性の記憶媒体や複数の記憶媒体に記憶しても良いことは言うまでもない。
【0096】
図28は、本発明の実施の形態4に係るライセンス情報の入力処理(図14のステップS6に相当)の詳細を示すフローチャートである。これはライセンス管理部503のコア部701により実行される。
【0097】
まずステップS71で、前述の図7のステップS5で取得したライセンス情報905を暗号解読部704において秘密鍵705を用いて解読し、ライセンス条件904を取得する。次にステップS72に進み、その暗号の解読に成功したかどうかを判定し、成功した場合はステップS73に進み、この画像形成装置の機器識別情報と、その解読したライセンス条件の機器識別情報であるシリアル番号1001とを比較する。ここで一致するとステップS74に進み、ライセンス識別情報記憶部(図27)に、そのライセンス識別情報2602が格納されているかを判別する。格納されていない場合はステップS75に進み、ライセンス識別情報記憶部(図27)で、ライセンス識別情報2602と一致するレコードの使用可能回数2703が「0」か否かを判定し、「0」でなければステップS76に進み、起動プログラム識別部502が保持する起動プログラム管理データ(図6)の各モジュールIDと、図26のライセンス条件のモジュールID1002とを比較し、一致するデータが存在するとステップS77に進む。
【0098】
ステップS77では、起動プログラム識別部502の起動プログラム管理データ(図6)のデータを更新する。図26のライセンス条件のモジュールID2602と一致するデータ、即ちモジュールNo.4のファクシミリ用スキャンモジュールを起動対象に変更する(図16参照)。次にステップS78に進み、ライセンス管理部503が管理する管理情報(図8)を更新する。即ち、ここではモジュールID1002と一致するデータがあればそのレコードを更新し、一致するデータがなければレコードを追加する(図17参照)。次にステップS79に進み、図27のライセンス識別情報記憶部にライセンス識別情報2602が登録されているか判別し、登録されていなければ追加する。
【0099】
本実施の形態4では、図27において、レコード番号2701がNo.2のレコードに新規にデータが格納される。次にステップS80に進み、ステップS79で登録データが一致した、或いは追加したレコードに使用回数を格納する。既にデータが登録されていた場合は、図27の当該レコードの使用可能回数2703を−1し、追加を行なった場合は、図26のライセンス条件の使用可能回数2605を−1した値を格納する。そしてステップS81に進み、正常終了を示すステイタスを設定して処理を終了する。
【0100】
一方、ステップS72でエラーの場合、ステップS73で機器識別情報が不一致の場合、或いはステップS74でライセンス識別情報が登録済みの場合、あるいはステップS75で使用可能回数が「0」の場合、或いはステップS76でモジュールIDが不一致の場合はステップS82に進み、異常終了を示すステイタスを設定して処理を終了する。
【0101】
[他の実施の形態]
本発明の目的は前述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0102】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0103】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
【0104】
以上説明したように本実施の形態によれば、オプション機能の有効化に際し、専用の書き換え装置が不要となりコストの削減が可能となる。また個々の画像形成装置毎に異なるライセンス情報を使用することでオプション機能の有効化に対するセキュリティを向上させることが可能となる。
【0105】
また本実施の形態によれば、サービスマンが装置の設置場所まで赴くことなくネットワーク等の通信系路上の端末からオプション機能の有効化が可能となり、コストの削減が可能なる。
【0106】
また本実施の形態によれば、異なる通信方法によりオプション機能の有効化が可能となり使い勝手がよくなる。
【0107】
また本実施の形態によれば、ライセンス情報内にそれぞれの機能に対する有効期限や使用上限を設けることにより長期に亘る不正使用を抑制することが可能となる。
【0108】
また本実施の形態によれば、ライセンス情報を暗号化することにより、セキュリティがより向上する。
【0109】
また本実施の形態によれば、ライセンス情報内にプログラムモジュールの起動停止を示す機能を付加することにより、使用しないプログラムモジュールを一時的に停止、或いは停止されたアプログラムモジュールを再び起動することが可能になり、画像形成装置全体の操作性が向上する。
【0110】
また本実施の形態によれば、1度使用したライセンス情報を識別するライセンス識別情報を管理することにより、ライセンス情報が何度も使用され、有効期限を意味のないものにすることを防止でき、セキュリティがより向上する。
【0111】
また本実施の形態によれば、既に設定済みの内容を上書きするようなライセンス情報の使用を防ぐことにより、ライセンス情報が不用意に使用できなくなることを防ぐことができる。
【0112】
また本実施の形態によれば、ライセンス情報をある特定の回数使用できる機能を設けることにより、毎回ライセンス情報を作り直す作業を軽減でき、使い勝手が向上する。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、起動時に実行するプログラムモジュールを簡単に変更できる。
【0114】
また本発明によれば、有効化されたプログラムモジュールの使用制限条件を付加してプログラムモジュールの永続的な使用を制限できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略機能構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る画像形成装置のコントローラの構成を主に示すブロック図である。
【図3】本実施の形態に係るネットワークシステムの構成図である。
【図4】本実施の形態に係る情報処理装置(PC)のハードウェア構成を説明するブロック図である。
【図5】本実施の形態に係るコントローラのソフトウェア構成を説明するブロック図である。
【図6】本実施の形態に係る起動プログラムモジュールの管理データの一例を説明する図である。
【図7】本実施の形態に係るライセンス管理部のソフトウェアの機能構成を示すブロック図である。
【図8】本実施の形態に係るライセンス管理部が管理する管理情報を説明する図(A)、及び識別情報の一例を示す図(B)である。
【図9】本実施の形態に係るPCにおけるツールのソフトウェア構成を説明するブロック図である。
【図10】本実施の形態に係るPCが備えているライセンス条件の一例を説明する図である。
【図11】本実施の形態に係る画像形成装置の操作図のディスプレイにおける表示画面例を示す図である。
【図12】本実施の形態に係る画像形成装置の操作部におけるライセンス情報の読み込み指示画面一例を示す図である。
【図13】本実施の形態に係る画像形成装置の操作部に表示される、ライセンス情報の読み込み時の処理結果を表示する画面例を示す図である。
【図14】本実施の形態に係る画像形成装置におけるライセンス情報の読み込み処理を示すフローチャートである。
【図15】図14のステップS6におけるライセンス情報の処理処理を示すフローチャートである。
【図16】本実施の形態に係る画像形成装置においてライセンス情報の取得後における起動プログラム管理データの一例図である。
【図17】本実施の形態に係る画像形成装置においてライセンス情報の取得後における管理情報の一例を示す図である。
【図18】本実施の形態に係る画像形成装置にける使用資源集計テーブルのデータの一例を示す図である。
【図19】本実施の形態に係る画像形成装置における動作判定(図14のS7)の処理を説明するフローチャートである。
【図20】本実施の形態に係る画像形成装置における有効期限確認処理を説明するフローチャートである。
【図21】本実施の形態に係る画像形成装置における使用資源確認処理を説明するフローチャートである。
【図22】本実施の形態に係る画像形成装置におけるライセンス管理部の機能構成を示すブロック図である。
【図23】本実施の形態に係るPCの表示部(モニタ)に表示される画面例を示す図である。
【図24】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置におけるライセンス管理部における処理を説明するフローチャートである。
【図25】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置におけるライセンス管理部の機能構成を示すブロック図である。
【図26】本発明の実施の形態4に係るライセンス条件の内容の一例を示す図である。
【図27】本実施の形態4に係る画像形成装置のコントローラに格納されているライセンス識別情報記憶部を説明する図である。
【図28】本発明の実施の形態4に係るライセンス情報の入力処理(図14のステップS6に相当)の詳細を示すフローチャートである。
Claims (15)
- 通信部を介して外部機器と接続される画像形成装置であって、
前記画像形成装置を特定する識別情報と、プログラムモジュールのライセンス情報を特定するライセンス識別情報とを記憶する記憶手段と、
前記画像形成装置の複数の機能を実現するための複数のプログラムモジュールを記憶するプログラム記憶手段と、
起動された際に実行するプログラムモジュールを前記複数のプログラムモジュールの中から特定する起動プログラム情報を記憶する起動プログラム識別手段と、
前記起動プログラム識別手段により記憶されている前記起動プログラム情報に基づいて前記画像形成装置の起動時に、前記起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行させるプログラム管理手段と、
前記識別情報と前記ライセンス識別情報と前記起動プログラム情報とを含むライセンス情報を、前記通信部を介して前記外部機器から取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記ライセンス情報に基づいて前記起動プログラム識別手段に記憶される前記起動プログラム情報を更新する更新手段とを有し、
前記更新手段は、前記取得手段により取得した前記ライセンス情報に含まれる前記識別情報が前記記憶手段に記憶されている識別情報と一致する場合には、前記プログラム管理手段が前記起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行させる前に、前記識別情報及び前記ライセンス識別情報に対応する前記起動プログラム識別手段に記憶されている起動プログラム情報を更新し、前記プログラム管理手段は前記画像形成装置の起動時に当該更新された起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行し、
前記ライセンス情報は、有効期限、形成画像数、起動プログラムモジュールの実行可能回数を規定する回数情報のすくなくとも1つを含むことを特徴とする画像形成装置。 - 前記取得手段は、前記外部機器と、前記ライセンス情報を記憶している前記外部機器の記憶場所を指定して前記外部機器から前記ライセンス情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記ライセンス情報は暗号化されており、前記取得手段は前記暗号化されたライセンス情報を復号する手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 時間を計時する計時手段を更に有し、
前記計時手段により計時した時間が前記ライセンス情報に含まれる前記有効期限以内である場合に、前記起動プログラム識別手段に記憶されている起動プログラム情報を更新することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記プログラムモジュールに対応して形成された形成画像数を計数する計数手段を更に有し、
前記計数手段により計数された、前記ライセンス情報に含まれる起動プログラムに対応する前記形成画像数が、前記ライセンス情報に含まれる前記形成画像数の上限値以下の場合に、前記更新手段は、前記起動プログラム識別手段に記憶されている起動プログラム情報を更新することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記ライセンス情報は前記回数情報を含むとき、前記ライセンス情報により規定された前記起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールの起動回数が前記回数情報に一致する場合に、前記更新手段は、当該プログラムモジュールの起動を禁止するように前記起動プログラム識別手段に記憶されている起動プログラム情報を更新することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 通信部を介して外部機器と接続される画像形成装置におけるプログラム起動制御方法であって、
起動された際に実行する起動プログラムモジュールを、起動プログラム情報に従って複数のプログラムモジュールの中から特定して起動するプログラム起動工程と、
前記画像形成装置の識別情報とライセンス情報を特定するライセンス識別情報と前記起動プログラムモジュールを特定する起動プログラム情報とを含むライセンス情報を、前記通信部を介して前記外部機器から取得する取得工程と、
前記取得工程で取得した前記ライセンス情報に基づいて前記起動プログラムモジュールを特定する起動プログラム情報を更新する更新工程とを有し、
前記更新工程では、前記取得工程で取得した前記ライセンス情報に含まれる前記識別情報が前記画像形成装置の識別情報と一致する場合に、前記識別情報及び前記ライセンス識別情報に対応する前記起動プログラム情報を更新し、前記プログラム起動工程では、前記画像形成装置の起動時に当該更新された起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行し、
前記ライセンス情報は、有効期限、形成画像数、起動プログラムモジュールの実行可能回数を規定する回数情報のすくなくとも1つを含むことを特徴とするプログラム起動方法。 - 前記取得工程では、前記外部機器と、前記ライセンス情報を記憶している前記外部機器の記憶場所を指定して前記外部機器から前記ライセンス情報を取得することを特徴とする請求項7に記載のプログラム起動方法。
- 前記ライセンス情報は暗号化されており、前記取得工程は前記暗号化されたライセンス情報を復号する工程を有することを特徴とする請求項7又は8に記載のプログラム起動方法。
- 時間を計時する計時工程を更に有し、
前記計時工程で計時した時間が前記ライセンス情報に含まれる前記有効期限以内である場合に、前記更新工程は、前記ライセンス情報に基づいて前記起動プログラム情報を更新することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載のプログラム起動方法。 - 前記プログラムモジュールに対応して形成された形成画像数を計数する計数工程を更に有し、
前記計数工程で計数された、前記ライセンス情報に含まれる起動プログラムに対応する前記形成画像数が、前記ライセンス情報に含まれる前記形成画像数の上限値以下の場合に、前記更新工程は、前記ライセンス情報に基づいて前記起動プログラム情報を更新することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載のプログラム起動方法。 - 前記ライセンス情報は前記回数情報を含むとき、前記ライセンス情報により規定された前記起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールの起動回数が前記回数情報に一致する場合に、前記更新工程は、当該プログラムモジュールの起動を禁止するように前記起動プログラム識別手段に記憶されている起動プログラム情報を更新することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載のプログラム起動方法。
- 請求項7乃至12のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
- 請求項13に記載のプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体。
- ネットワークを介して情報処理装置と画像形成装置とが接続された画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
前記画像形成装置を特定する識別情報とプログラムモジュールのライセンス情報を特定するライセンス識別情報とを記憶する記憶手段と、
前記画像形成装置の複数の機能を実現するための複数のプログラムモジュールを記憶するプログラム記憶手段と、
起動された際に実行するプログラムモジュールを前記複数のプログラムモジュールの中から特定する起動プログラム情報を記憶する起動プログラム識別手段と、
前記起動プログラム識別手段により記憶されている前記起動プログラム情報に基づいて前記画像形成装置の起動時に、前記起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行させるプログラム管理手段と、
前記識別情報と前記ライセンス識別情報と前記起動プログラム情報とを含むライセンス情報を、前記ネットワークを介して前記情報処理装置に要求して取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記ライセンス情報に基づいて前記起動プログラム識別手段に記憶される起動プログラム情報を更新する更新手段とを有し、
前記情報処理装置は、
前記識別情報と前記ライセンス識別情報とに対応して前記ライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、
前記画像形成装置からの要求に基づいて、前記画像形成装置の識別情報及び前記画像形成装置が記憶するライセンス識別情報に対応する前記ライセンス情報を前記画像形成装置に伝送する伝送手段とを有し、
前記更新手段は、前記取得手段により取得した前記ライセンス情報に含まれる前記識別情報が前記記憶手段に記憶されている識別情報と一致する場合には、前記プログラム管理手段が前記起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行させる前に、前記識別情報及び前記ライセンス識別情報に対応する前記起動プログラム識別手段に記憶されている起動プログラム情報を更新し、前記プログラム管理手段は前記画像形成装置の起動時に当該更新された起動プログラム情報に対応するプログラムモジュールを実行し、
前記ライセンス情報は、有効期限、形成画像数、起動プログラムモジュールの実行可能回数を規定する回数情報のすくなくとも1つを含むことを特徴とする画像形成システム。
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