JP2006351597A - 太陽電池モジュール用端子ボックス - Google Patents

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裕之 吉川
Makoto Toukosono
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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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Abstract


【課題】 中間接続端子によって安定した放熱効果が得られるようにする。
【解決手段】 基板11上に4つの端子板30が並設され、このうち2つの端子板30は太陽電池モジュールから起電力を取り出すための出力ケーブル90が接続されたケーブル接続端子30Aとされ、残りの端子板30は両ケーブル接続端子30Aとの間にバイパスダイオード50を介して短絡可能に接続された中間接続端子30Bとされる。中間接続端子30Bは、その並び方向の両端部にバイパスダイオード50との接続部31を備えるとともに、両接続部31間に断熱部35を備えている。中継接続端子30Bは、断熱部35によってケーブル接続端子30Aへの放熱経路が構築されたケーブル側放熱領域36と、基板11への放熱経路が構築された基板側放熱領域37とに分割されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽電池モジュール用端子ボックスに関する。
太陽光発電システムは、家屋の屋根上に敷設した太陽電池パネルからの直流電流をインバータ等を介して各電器製品に供給するものである。太陽電池パネルは、複数の太陽電池モジュールからなり、各太陽電池モジュールの電極を端子ボックスを介して直列または並列接続した構造となっている。
端子ボックスとしては、以下の特許文献1に記載のものが知られている。このものは、ボックス本体の基板上に4つの端子板が並列して載せられ、このうち両端に位置する2つの端子板には太陽電池セル群からの起電力を取り出すための出力ケーブルが接続され、隣接する端子板間には太陽電池セル群の出力極性とは逆向きの並列となるようにしたバイパスダイオードが接続されている。逆負荷がかかった場合には、太陽電池セルの電流がバイパスダイオード側にバイパスされて端子板間が短絡されるようになっている。そして、ケーブルが接続された端子板間に位置する2つの中間接続端子は、両側縁部にバイパスダイオードとの接続部を同軸上に備えている。
特開2002−252356公報
ところで、上記の場合には、バイパスダイオードで発生する熱を端子板を介して基板側に放熱したりケーブル側に放熱したりする構成とされ、このとき、中間接続端子が放熱板として機能するようになっている。しかし、中間接続端子は両側縁部に2つの接続部を備えているため、両接続部に接続されたバイパスダイオードの発熱が相互に干渉し合って熱干渉を起こす懸念があり、とりわけ両接続部間の中央部にて顕著な温度上昇を招く懸念があった。したがって、中間接続端子により十分な放熱効果を得るのが困難になるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、熱干渉を低減して、中間接続端子によって安定した放熱効果が得られるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、基板上に少なくとも3つの端子板が並設されており、このうち2つの端子板は、太陽電池モジュールから起電力を取り出すための出力ケーブルが接続されたケーブル接続端子とされ、残りの端子板は、両ケーブル接続端子との間に逆負荷時バイパス用の整流素子を介して短絡可能に接続された中間接続端子とされており、前記中間接続端子は、その並び方向の両端部に前記整流素子との接続部を備えるとともに、両接続部間に断熱部を備えており、この断熱部によって複数領域に分割されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記中間接続端子には、前記両接続部のうちの一方に整流機能を有するチップ状の整流素子本体のN側(カソード側)が接続可能とされるとともに、他方に前記整流素子本体のP側(アノード側)が接続可能とされるものが含まれているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記中間接続端子は、前記断熱部を境として、隣接する前記ケーブル接続端子への放熱経路が構築されたケーブル側放熱領域と、前記基板への放熱経路が構築された基板側放熱領域とに分割されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記両接続部のそれぞれは、前記並び方向に沿った一直線上の位置からずれて設定されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載のものにおいて、前記基板側放熱領域には、前記断熱部によって前記接続部から前記中間接続端子の端末部への放熱経路を迂回させる迂回部が形成されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記断熱部は、前記中間接続端子の側縁に開口するスリット状の空気層からなるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
中間接続端子がその並び方向の両端部に整流素子との接続部を備えているため、整流素子が発熱したときに、両接続部間にて熱干渉を起こすことが懸念される。しかし、請求項1の発明によれば、中間接続端子の両接続部間に断熱部を備えており、この断熱部によって中間接続端子が複数領域に分割されているから、整流素子で発生した熱が各放熱領域毎に効率良く放熱される。その結果、両接続部に接続された整流素子の相互の熱干渉が抑えられ、中間接続端子によって安定した放熱効果が得られる。
<請求項2の発明>
中間接続端子には両接続部のうちの一方に整流機能を有するチップ状の整流素子本体のN側(カソード側)が接続可能とされるとともに、他方に整流素子本体のP側(アノード側)が接続可能とされるものが含まれているから、2つの端子板を用いることなく整流素子のPN接合に基づく電流の流れが実現される。よって、端子板全体をコンパクトにまとめることができる。なお、1つの中間接続端子に2つの整流素子本体が接続されるから、相互の熱干渉による影響を無視できなくなるが、断熱部によってかかる熱干渉を効果的に遮断できるため、中間接続端子による良好な放熱特性を維持することができる。
<請求項3の発明>
中間接続端子が断熱部を境として隣接するケーブル接続端子への放熱経路が構築されたケーブル側放熱領域と基板への放熱経路が構築された基板側放熱領域とに分割されるから、中間接続端子の両接続部に接続された整流素子のうちの一方はケーブル接続端子を経由してケーブル側へ効率良く放熱され、他方は基板を経由して太陽電池モジュール側へ効率良く放熱される。つまり、1つの中間接続端子に接続された2つの整流素子が互いに異なるルートで放熱されるから、放熱効率がより向上する。
<請求項4の発明>
両接続部のそれぞれが並び方向に沿った一直線上の位置からずれているため、並び方向に関する中間接続端子の幅寸法を格別大きくしなくても、両接続部に接続された整流素子の相互の熱干渉を効果的に抑えることができる。
<請求項5の発明>
基板側放熱領域には断熱部によって接続部から中間接続端子の端末部への放熱経路を迂回させる迂回部が形成されているから、迂回させた分だけ沿面距離が長くなり、整流素子で発生した熱が迂回部を伝わる間に十分に冷却される。
<請求項6の発明>
断熱部が中間接続端子の側縁に開口するスリット状の空気層からなるため、低コストで簡単に製造される。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1及び図2によって説明する。本実施形態にかかる太陽電池モジュール用端子ボックスは、直列接続された多数の太陽電池セルを配した太陽電池モジュール(図示せず)の裏面側に取り付けられるものであって、ボックス本体10と、ボックス本体10内に並設された複数の端子板30と、隣接する端子板30間に架橋された複数のバイパスダイオード50(本発明の「逆負荷時バイパス用の整流素子」に相当する)とを備えている。
ボックス本体10は、合成樹脂材によって上面開放の箱型に形成されており、その内部に絶縁樹脂が充填され、かつ、上方からカバー(図示せず)が被せられるようになっている。詳しくはボックス本体10は、図1に示すように、複数の端子板30が横並びで載置された略矩形状の基板11と、この基板11の周縁部から立ち上げられて周囲を取り囲む側板12と、基板11の所定位置から立ち上げられて端子板30間を区画する仕切り壁13とを備える。
基板11には略全幅に亘って開口部14が開設されており、この開口部14に各端子板30の先端部が臨んでいる。そして、基板11の開口部14には各太陽電池セル群と対応するリード(図示せず)が通され、通された各リードが対応する端子板30の先端部に半田付け等により接続される。また、基板11には上方から別体として形成された固定部材80が端子板30上を横切るように組み付けられ、この固定部材80によって端子板30が基板11との間に押さえ付けられた状態で固定される。
側板12には左右1対の切り欠き部17が設けられ、ここに上方から外部接続用の出力ケーブル90が嵌め込まれ、さらにケーブル押さえ部材20が嵌着されて出力ケーブル90が固定されるとともに、ケーブル押さえ部材20と側板12とが一体に連なるようになっている。仕切り壁13は端子板30の外縁に沿うような態様で区画されており、この仕切り壁13の案内によって端子板30が位置決めされた状態で組み付けられる。また、仕切り壁13によって区画された内側空間の端子板30上に絶縁樹脂が充填され、絶縁樹脂の使用量が少なく済むようにしてある。
端子板30は、導電性の金属板材を切断して略帯状に形成され、基板11の幅方向に並設されている。端子板30のうち、並び方向の両端側に配された2つの端子板30には各太陽電池セル群からの起電力を取り出すための出力ケーブル90が圧着接続されている。出力ケーブル90の端末は被覆92の剥離によって芯線91が露出しており、この芯線91に対して端子板30の端部に形成されたバレル部32がかしめ付けられる。本発明では、この出力ケーブル90に接続された端子板30をケーブル接続端子30Aと呼称するものである。
端子板30のうち、ケーブル接続端子30Aを除いた残余のものは、両側縁部(並び方向の両端部)にバイパスダイオード50との接続部31を備えた中間接続端子30Bとされる。中間接続端子30Bは、両ケーブル接続端子30Aの間に2つ並設されており、両者共に、リードとの接続領域を除いてケーブル接続端子30Aよりも幅広に形成され、さらに、図示する左側のもの(以下、「大型端子30L」と呼称する)は右側のもの(以下、「中型端子30R」と呼称する)よりも幅広に形成されている。
バイパスダイオード50は、中間接続端子30Bの接続部31上に直接載置されて半田付け等により接続されるベアチップ52(本発明の「整流機能を有するチップ状の整流素子本体」に相当)と、このベアチップ52を接続部31との間に挟み込みつつ隣接する端子板30上に延出され、その端子板30上に半田付け等により接続される薄板状の導体片51とからなる。本実施形態におけるバイパスダイオード50は、導体片51が端子板30の並び方向(幅方向)に沿って延出する形態とされ、4つの端子板30間に架け渡されるようにして全部で3つ配設されている。
ケーブル接続端子30Aには導体片51との接続部位に接続突起33が切り起こして形成されており、この接続突起33が導体片51に形成された接続孔53に貫通して根元部分に半田が施されることで、ケーブル接続端子30Aがバイパスダイオード50と接続される。また、ケーブル接続端子30Aには接続突起33の切り起こしに伴って肉抜き部34が開口して形成されるが、この肉抜き部34によって半田熱が周囲に拡散するのが防止される。
中間接続端子30Bのうちの大型端子30Lは、両側縁部にバイパスダイオード50との接続部31を備えている。両接続部31のそれぞれは、端子板30の並び方向に沿った一直線上の位置からずれて配されている。大型端子30Lにおける両接続部31のうち右側に位置するものには、メサ型のベアチップ52のN側領域(カソード側)が載せられて半田付け等により接続され、左側に位置するものには、ベアチップ52のP側領域(アノード側)が載せられて半田付け等により接続される。したがって、逆負荷がかかったときには、大型端子30Lを介してアノード側からカソード側(左側から右側)へ電流が流れることになり、この大型端子30Lと隣接する端子板30上にベアチップ52を載置接続しなくて済むようになっている。
中間接続端子30Bのうちの中型端子30Rは、同じく両側縁部において端子板30の並び方向に沿った一直線上の位置からずれた位置に接続部31を備えている。中型端子30Rにおける両接続部31のうち右側に位置するものには、ベアチップ52のN側領域が載せられて半田付け等により接続され、左側に位置するものには、大型端子30L側から延出する導体片51が載せられて半田付け等により接続される。中型端子30Rにおける両接続部31のうち左側に位置するものは、大型端子30Lにおける両接続部31のうち右側に位置するものと隙間を挟んで対向する位置関係にあり、両者間で1つのバイパスダイオード50を共有している。
さて、中間接続端子30Bには、各接続部31の間に位置してバイパスダイオード50の放熱領域を複数領域に分割するための断熱部35が形成されている。この断熱部35は、中間接続端子30Bの一側縁に開口して導体片51と平行に並び方向に延出するスリット状の空気層からなり、大型端子30L及び中型端子30Rのそれぞれに2つずつ形成されている。
大型端子30Lには、開口部14に近い位置に、第1断熱部35Pが左側縁に開口して右側縁の近傍位置に達する深さでほぼ水平に切り入れられるとともに、開口部14から遠い位置に、第2断熱部35Qが右側縁に開口して左側縁寄りの位置に達する深さでほぼ水平に切り入れられている。大型端子30Lのうち第1断熱部35Pを挟んで開口部14側の領域は、ケーブル側放熱領域36として区画され、ここの接続部31に接続されるバイパスダイオード50で発生する熱が主としてケーブル接続端子30Aを経由して出力ケーブル90へ放熱されるようになっている。一方、大型端子30Lのうち第1断熱部35Pを挟んで開口部14側と反対側の、第2断熱部35Qを含む領域は、基板側放熱領域37として区画され、ここの接続部31に接続されるバイパスダイオード50で発生する熱が主として基板11を経由して太陽電池モジュール側へ放熱されるようになっている。
基板側放熱領域37には、その接続部31から端末部39(図示する右下端部)にかけて、第2断熱部35Qを回り込むよう蛇行する迂回部38が形成されている。基板側放熱領域37の接続部31に接続されたバイパスダイオード50で発生する熱は、迂回部38を伝って端末部39に至るまでに効率良く放熱されるようになっている。なお、第1断熱部35Pと第2断熱部35Qの各切り込み方向が長さ方向(並び方向と直交する方向)に互い違いとなっているので、放熱経路の沿面距離が長く確保されて放熱特性の向上が図られるようになっている。
中型端子30Rには、開口部14に近い位置に、第3断熱部35Rが右側縁に開口して左側縁の近傍位置に達する深さでほぼ水平に切り入れられるとともに、開口部14から遠い位置に、第4断熱部35Sが左側縁に開口して右側縁寄りの位置に達する深さでほぼ水平に切り入れられている。第3断熱部35Rと第1断熱部35Pのそれぞれは並び方向に沿った一直線上に配置されている。第4断熱部35Sと第2断熱部35Qのそれぞれも並び方向に沿った一直線上に配置され、さらに互いの開口を向かい合わせた状態で配置されている。
中型端子30Rのうち第3断熱部35Rを挟んで開口部14側の領域は、ケーブル側放熱領域36として区画され、また、中型端子30Rのうち第3断熱部35Rを挟んで開口部14側と反対側の、第4断熱部35Sを含む領域は、基板側放熱領域37として区画されている。この点は、大型端子30Lと同様の構成である。もっとも、中型端子30Rにおける基板側放熱領域37は、その接続部31がバイパスダイオード50のベアチップ52と直接接触していないので、大型端子30Lにおける基板側放熱領域37に比べ、バイパスダイオード50(ベアチップ52)の発熱に起因する温度上昇が低く抑えられる。
次に、本実施形態の製造方法及び作用効果を説明する。まず、大型端子30L及び中型端子30Rの各接続部31に半田を供給し、そこに対応するベアチップ52もしくは導体片51を載せ、リフロー炉(図示せず)に通して半田を加熱溶融する。その後、半田が冷却固化されると、大型端子30Lと中型端子30Rとが一体化した図2に示す端子ユニット60が形成される。なお、リフロー半田付けの間、大型端子30Lと中型端子30Rとは、両者を一定間隔で保持するための連結片(図示せず)により連結され、これにより半田接続部分に無用な応力がかからないようにしてある。この連結片は、後に切除されて大型端子30L及び中型端子30Rから切り離される。
上記と前後して、出力ケーブル90にケーブル接続端子30Aをかしめ付け、この出力ケーブル90付きのケーブル接続端子30Aを仕切り壁13に嵌め込むようにして基板11に載せ、さらに出力ケーブル90にケーブル押さえ部材20を被着させて基板11に出力ケーブル90を固定する。
続いて、端子ユニット60を同じく仕切り壁13に嵌め込むようにして基板11に載せ、その載置動作に伴って左右に突出する導体片51の接続孔53にケーブル接続端子30Aの接続突起33を貫通させ、接続突起33の根元部分に半田を施してケーブル接続端子30Aと端子ユニット60とをバイパスダイオード50を介して接続する。なお、ケーブル接続端子30Aと端子ユニット60とをバイパスダイオード50を介して接続した後、これらを基板11上に載せても構わない。
その後、ボックス本体10を太陽電池モジュールの裏面側に接着材、両面テープ、もしくはボルトで固着する。取り付けの過程で太陽電池モジュールの電極に接続されたリードを基板11の開口部14を通してボックス本体10内に引き込み、該リードを端子板30の先端部に半田接続する。それからシリコン樹脂等の絶縁樹脂をボックス本体10内における仕切り壁13の内側空間に充填し、さらにカバーを被せて蓋締めをする。絶縁樹脂により、かしめ接続部分、半田接続部分等の各接続部分が気密に封止されることになる。
ところで、使用時においてケーブル側放熱領域36のバイパスダイオード50(ベアチップ52)が発熱すると、その熱は、第1断熱部35P(第3断熱部35R)によって基板側放熱領域37へはあまり伝熱されずに主としてケーブル接続端子30Aへ伝熱され、さらに出力ケーブル90へ放熱されることになる。一方、使用時において基板側放熱領域37のバイパスダイオード50が発熱すると、その熱は、第1断熱部35P(第3断熱部35R)によってケーブル側放熱領域36へはあまり伝熱されずに主として迂回部38に沿って端末部39へ伝熱されることになる。すなわち、基板側放熱領域37のバイパスダイオード50で発生する熱は、図2の矢印で示すように、いったん出力ケーブル90側へ伝熱されたあと第2断熱部35Q(第4断熱部35S)の先方にて折り返されて端末部39へと伝熱され、その間に基板11を経由して太陽電池モジュール側へ放熱される。
このように本実施形態によれば、中間接続端子30B(大型端子30Lまたは中型端子30R)の両接続部31間に第1断熱部35P(第3断熱部35R)が備えられ、この第1断熱部35P(第3断熱部35R)によって中間接続端子30Bがケーブル側放熱領域36と基板側放熱領域37とに分割されているから、両接続部31に接続されたバイパスダイオード50で発生した熱が各放熱領域36,37の放熱経路を伝って出力ケーブル90と基板11とにそれぞれ効率良く放熱される。つまり、第1断熱部35P(第3断熱部35R)によってバイパスダイオード50の相互の熱干渉が抑えられるから、中間接続端子30Bに熱がこもるのを防止でき、安定した放熱効果が得られる。
また、中間接続端子30Bのうちの大型端子30Lは、両接続部31のうちの一方にベアチップ52のN側領域を載置接続するとともに他方にベアチップ52のP側領域を載置接続することで、2つのベアチップ52と接続可能となっているから、2つの端子板30に分ける必要がなく、端子板30全体をコンパクトにまとめることができる。
さらに、中間接続端子30Bにおける両接続部31のそれぞれが並び方向に沿った一直線上の位置からずれて設定されているため、並び方向に関する中間接続端子30Bの幅寸法を格別増大させることなく、両接続部31に接続されたバイパスダイオード50の相互の熱干渉を効果的に抑えることができる。
さらにまた、中間接続端子30Bにおける基板側放熱領域37には第2断熱部35Q(第4断熱部35S)によって迂回部38が形成されているから、バイパスダイオード50で発生した熱が迂回部38を伝わる間に基板11側へ効率良く放熱される。
<実施形態2>
図3は、本発明の実施形態2における端子ユニット60Aの平面図である。この端子ユニット60Aが収容されるボックス本体10の形態は実施形態1とほぼ同様であるため、重複する説明は省略する。
端子ユニット60Aは、実施形態1と違って1つの中間接続端子30Bからなり、この1つの中間接続端子30Bの両側にケーブル接続端子30Aが配置されるようになっている。つまり、実施形態3では基板11上に全部で3つの端子板30が並設されている。
この中間接続端子30Bは、両側縁部にバイパスダイオード50との接続部31を備えている。両接続部31のそれぞれは、端子板30の並び方向に沿った一直線上に並んで配置されている。両接続部31の一方には、ベアチップ52のN側領域(カソード側)が載せられて半田付け等により接続され、他方には、ベアチップ52のP側領域(アノード側)が載せられて半田付け等により接続される。よって、逆負荷がかかったときには、この中間接続端子30Bを介してアノード側からカソード側へ電流が流れ、両ケーブル接続端子30A間が短絡されるようになっている。
そして、中間接続端子30Bには、両接続部31間に、下端側縁に開口して長さ方向(並び方向と直交する方向)に延出する、スリット状の空気層からなる断熱部35としての第5断熱部35Wが形成されている。第5断熱部35Wは上端部を残して中間接続端子30Bを縦断する深さをもって切り入れられ、この第5断熱部35Wを挟んで中間接続端子30Bが左右の放熱領域に分割されている。両放熱領域のバイパスダイオード50は導体片51の自由端側にてケーブル接続端子30Aと接続され、したがって、両バイパスダイオード50で発生する熱は主としてケーブル接続端子30Aを経由して出力ケーブル90へ放熱されるようになっている。つまり、両放熱領域は、ケーブル側放熱領域36として構成される。
実施形態2によれば、中間接続端子30Bが第5断熱部35Wによって2つのケーブル側放熱領域36に分割され、両接続部31に接続されたバイパスダイオード50で発生する熱が両放熱領域36,36毎に放熱されるから、バイパスダイオード50の相互の熱干渉が抑えられ、中間接続端子30Bによる安定した放熱効果を得ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明によれば、基板上に5つ以上の端子板を並設し、このうちの2つをケーブル接続端子とした上でこれらをバイパスダイオードで短絡可能に連結しても構わない。
(2)本発明によれば、バイパスダイオードがベアチップとベアチップを挟み込みつつ延出する2つの導体片とからなり、両導体片が対応する端子板上に半田付け等して接続されてもよく、また、バイパスダイオードが樹脂封止によりパッケージ化されていてもよい。もっとも、上記実施形態のようにベアチップが中間接続端子上に直接載置接続されているものは、ベアチップの発熱によって中間接続端子が顕著に温度上昇するので、断熱部によって中間接続端子を複数領域に分割して熱干渉を抑制する意義は大きいと言える。
(3)本発明によれば、中間接続端子に3つ以上の断熱部を交互に設定し、これらによって3つ以上の領域に分割してもよい。こうすると、放熱経路の沿面距離がより長くなるから、放熱特性の向上を図れる。
(4)本発明によれば、空気層に代わって低熱伝導材を配合したものを中間接続端子に取り付ける等して断熱部としてもよい。
本発明の実施形態1におけるボックス本体の内部構造を示す平面図 端子ユニットの平面図 実施形態2における端子ユニットの平面図
符号の説明
10…ボックス本体
11…基板
30…端子板
30A…ケーブル接続端子
30B…中間接続端子
31…接続部
35…断熱部
35P…第1断熱部
36…ケーブル側放熱領域
37…基板側放熱領域
38…迂回部
50…バイパスダイオード(逆負負荷時バイパス用の整流素子)
90…出力ケーブル

Claims (6)

  1. 基板上に少なくとも3つの端子板が並設されており、このうち2つの端子板は、太陽電池モジュールから起電力を取り出すための出力ケーブルが接続されたケーブル接続端子とされ、残りの端子板は、両ケーブル接続端子との間に逆負荷時バイパス用の整流素子を介して短絡可能に接続された中間接続端子とされており、
    前記中間接続端子は、その並び方向の両端部に前記整流素子との接続部を備えるとともに、両接続部間に断熱部を備えており、この断熱部によって複数領域に分割されていることを特徴とする太陽電池モジュール用端子ボックス。
  2. 前記中間接続端子には、前記両接続部のうちの一方に整流機能を有するチップ状の整流素子本体のN側(カソード側)が接続可能とされるとともに、他方に前記整流素子本体のP側(アノード側)が接続可能とされるものが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
  3. 前記中間接続端子は、前記断熱部を境として、隣接する前記ケーブル接続端子への放熱経路が構築されたケーブル側放熱領域と、前記基板への放熱経路が構築された基板側放熱領域とに分割されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
  4. 前記両接続部のそれぞれは、前記並び方向に沿った一直線上の位置からずれて設定されていることを特徴とする請求項3に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
  5. 前記基板側放熱領域には、前記断熱部によって前記接続部から前記中間接続端子の端末部への放熱経路を迂回させる迂回部が形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
  6. 前記断熱部は、前記中間接続端子の側縁に開口するスリット状の空気層からなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
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