JP2006350606A - 電子的情報の一時蓄積装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体 - Google Patents

電子的情報の一時蓄積装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 手元の装置の限られた記憶資源を有効利用する装置を提供する。
【解決手段】 コンテンツ入力装置80は、所定の入力元100から電子的情報を受けてコンテンツ記憶部104に格納するための格納手段(106)と、コンテンツ記憶部104内の電子的情報の各々に関する状態を表す状態情報を記憶する状態記憶部122と、新たな電子的情報に関する状態情報を状態記憶部122内に生成し第1の値で初期化するための状態情報初期化手段(106,120)と、外部装置と通信可能になると第1の値を持つ状態情報に対応する電子的情報を外部装置に出力するための出力手段(106,112)と、出力された電子的情報に対応する状態情報を第2の値で更新するための更新手段(106,120)と、第2の値を持つ状態情報に対応し所定の加工方法での加工によりデータ量の削減可能な電子的情報を、その加工方法で加工する整理部120とを含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子的情報を所定の記録媒体に一時蓄積するための一時蓄積装置に関し、特に、他の装置と通信可能な環境下において、所定の記録媒体に電子的情報を一時蓄積するとともに、その記録媒体内の電子的情報を整理する装置に関する。
近年、情報のデジタル化に伴い、高密度の電子的情報を身近な情報機器で容易に入手できるようになった。特に最近では、映像、動画像、静止画像、音声、及び文書等がデジタル化されている。本明細書ではこのようなデジタルデータ化された電子的情報全般を「コンテンツ」と呼ぶ。コンテンツについては、複製しても劣化しないこと、記録媒体に記憶することにより半永久的な保存が可能なこと、移動・複製が容易に行なえる(可搬性に優れる)こと、等の特徴がある。
コンテンツを扱う機器も小型化し、ユーザは機器の設置場所に縛られることなく、所望の場所でコンテンツを入手して保存し、好きなときに利用できるようになった。例えば一般的なデジタルカメラは、撮像により得られる画像データを記憶するための大容量の記録媒体と、その画像データを表示するための液晶表示パネルとを持つ。そのため、ユーザは、画像を記録媒体内に大量に所持し閲覧することができる。また例えば一般的な携帯電話機は、いわゆるインターネットへの接続機能を備えており、どこでもインターネット経由でコンテンツを授受できる。
コンテンツの入手が容易になったこと、及びコンテンツが高密度化・遍在化しつつあることに伴い、ユーザの入手できるコンテンツは莫大な量となった。事実上、コンテンツの量には限りがないといえる。これに対し、どのような記録媒体でもその記憶容量には限界がある。そのため、コンテンツの入手及び保存に用いられる情報機器においては、新たに入手されるコンテンツを保存するための記憶領域を予め確保するように記憶媒体を運用することが絶えず求められる。また、コンテンツの保存及び利用が手軽に行なえるようになったことに伴い、コンテンツをユーザの携帯する機器に保存しておき、いつでも利用できるようにしておくことを望むユーザが多くなった。そのため、そうした機器においては、ユーザの利用しそうなコンテンツを記録媒体内に可能な限り大量に保存することが、絶えず求められる。
従来、記録媒体内のコンテンツを削除することにより、記憶領域を確保する方法が広く用いられてきた。例えば、記録媒体内のコンテンツを、適宜一括して削除するという方法がある。この方法では、新たなコンテンツを格納するための記憶領域を多く確保できる。また例えば、ユーザにより選択されたコンテンツを記録媒体内から削除するという方法がある。この方法では、ユーザが不要と考えるコンテンツを選んで削除し、ユーザが有用と考えるコンテンツを記録媒体内に残しておくことができる。ところで、当然のことながら、一度記録媒体から削除されたコンテンツは二度と利用できなくなる。その結果ユーザがコンテンツを利用しようと思ったときにはコンテンツが消滅しているという事態が発生するおそれがある。
そのため、コンテンツのバックアップをとってからコンテンツを削除する方法が、一般的に用いられている。すなわち、情報機器の備える記録媒体から、着脱可能な記録媒体又は別の機器へコンテンツを移動させた後に、当該情報機器の記録媒体内のコンテンツを削除する方法である。例えば、デジタルカメラにおいては、デジタルカメラに接続されたパーソナルコンピュータ(PC)へのユーザの操作にしたがい、保持している画像をPCに移動させるものが一般化している。PCに移動した画像はデジタルカメラから削除できる。また最近では、ポータブルな蓄積装置が普及している。このような蓄積装置を用いれば、ユーザは、デジタルカメラ等で入手したコンテンツを外出先において蓄積装置内に退避させ、その後にデジタルカメラ等の中に記憶されたコンテンツを削除し、新たなコンテンツの作成及び保存に利用できる。さらにユーザは、蓄積装置内に退避させたコンテンツを家庭内のPCに移動させることも可能である。
デジタルカメラ等で得られるコンテンツを他の機器又は記録媒体に移動させ、コンテンツのバックアップを確実にとるための技術が、後掲の特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1に記載の技術では、画像を撮像しフラッシュメモリに記憶する機能をもつデジタルカメラにおいて、PCに画像を送信したか否かを管理する。この技術では、デジタルカメラは、画像を管理するための画像管理テーブルを持つ。そのテーブルには、PCに送信済か未送信かを表す状態マークが格納される。そして、デジタルカメラは、この状態マークを参照して、未送信の画像を選んでPCに送信したり、フラッシュメモリからの削除対象として送信済の画像を選択したりする。したがって、PCに未送信の画像をフラッシュメモリから削除したり、同じ画像を重複してPCに送信したりすることを防止できる。
後掲の特許文献2に記載の技術では、電子カメラのデータのバックアップをとることを容易にする電子カメラ用ステーション装置が開示されている。この装置は、電子カメラのバッテリに充電を行なうための充電器を兼ねる装置である。この装置はさらに、バックアップ用の記録媒体を内蔵しており、電子カメラがセットされると、電子カメラ内に記憶されている画像データとバックアップ用の記録媒体に記憶している画像データとを相互参照し、電子カメラ内の新規の画像データを判別する。そして新規の画像データをバックアップ用の記録媒体にコピーする。したがって、電子カメラでの撮影で得られた画像データのバックアップを確実かつ容易にとることができる。
また、オリジナルのコンテンツのバックアップを他の機器等にとっておき、オリジナルよりデータ量の少ないコンテンツを情報機器で利用する技術が後掲の特許文献3、特許文献4、及び特許文献5に開示されている。
特許文献3に記載の画像管理装置は、画像のデータから、その画像を他の画像と区別できる程度に画素数を減少させた縮小画像(サムネイル画像)のデータを生成し、元の画像のデータを外部蓄積装置に送信する。さらに、撮像情報とサムネイル画像のデータとを残して元の画像のデータを削除する。縮小画像データの再生画像を閲覧しながら撮像情報を確認可能にすることにより、画像検索が容易になる。
特許文献4に記載の画像管理システムは、医療用の画像のデータを画像データベースに保存しておき、低解像度の2次画像データを作成する。さらに元のデータの保存場所と2次画像データとを関連付けておく。通常時には2次画像データを利用し、詳細な画像を閲覧する必要が生じた場合に、2次画像データに関連付けられた元のデータを参照する。
特許文献5に記載の文書処理システムにおいては、文書全体はサーバ装置におかれ、クライアント端末は、文書の一部をデータ量の少ない状態に変換させて保持する。クライアント端末では文書の検索にデータ量の少ない状態の文書を用い、文書の内容を編集する時にはサーバに保存されている文書を用いる。
また、デジタルカメラ等の機器からコンテンツの移動先となるサーバへのコンテンツの伝送を効率的に行なうための画像伝送システムが後掲の特許文献6及び特許文献7に開示されている。
特許文献6に記載の画像伝送システムにおいては、電子カメラからサーバへの画像データの伝送を携帯電話機が中継する。携帯電話機は、電子カメラ等より画像データを受信してそれをサーバへ中継している期間中、送信中の画像を表示する。ユーザは、携帯電話機に表示される画像を見て、画像の伝送動作の状態と伝送中の画像とを包括的に視認できる。
特許文献7に記載の画像伝送システムにおいては、電子カメラからサーバへの画像データの伝送を、ゲートウェイサーバが中継する。ゲートウェイサーバは、電子カメラの識別情報に基づき複数のカメラからなるグループを形成する。画像データの伝送先であるサーバは、画像データを保存するためのアルバムをグループごとに用意する。このグループは、ユーザに対応している。ゲートウェイサーバは、電子カメラから受信した画像データを、その送信元の電子カメラの識別情報に基づき、グループに応じたアルバムに保存させる。ユーザがサーバに保存された画像を利用する際には、ゲートウェイサーバが、ユーザを識別し、そのユーザに対応するグループのアルバムをユーザが利用するようにする。
また、ユーザにとって有用なコンテンツと不要なコンテンツとの分類を援助することが可能な再生装置が、後掲の特許文献8に開示されている。特許文献8に記載の再生装置は、予めオブジェクトを分類するための複数のグループを管理するためのグループ管理ファイルを含む。この再生装置は、オブジェクトが複数のグループのうちいくつに属するかを表すグループ数と、そのオブジェクトが再生された回数又は再生時間とに基づいて重要度を算出する。そして、重要度を用いてオブジェクトの表示順序の並べ替え、重要度の高いオブジェクトの抽出、及びオブジェクトの一括消去を行なう。
特開2000−209536号公報 特開2000−312325号公報 特開2003−333495号公報 特開2003−196300号公報 特開2003−36200号公報 特開2003−348555号公報 特開2004−48139号公報 特開2004−32503号公報
デジタルカメラに接続されたPCをユーザが操作して画像を移動させる方法では、ユーザは、デジタルカメラ内のコンテンツを閲覧して、PCに移動させるコンテンツとデジタルカメラ内に残しておくコンテンツとをいちいち選ばなければならず、煩わしい。また、いちいちPCを起動して煩雑な処理を行なったりしなければならない。加えて、PCの操作には知識が必要である。さらに、情報機器は多機能化し、一つの機器が複数の用途で利用されることも多くなっている。機能が重複する複数の情報機器を所持するユーザも多くなっている。したがって、ユーザ携帯する情報機器と、その機器でユーザが利用するコンテンツとの組合せとして、莫大な数の組合せが想定される。この莫大な数の組合せの中から適切な組合せを選ぶのは、極めて困難である。
また、コンテンツをデジタルカメラの記録媒体内から削除しまうと、そのデジタルカメラではコンテンツを再生できなくなる。削除済のコンテンツをその機器で再生するには、機器のユーザは、PCを操作して、PCからその機器の記録媒体にコンテンツを再移動させなければならない。これもまた煩わしい。
さらには、外出先等の環境下では、機器からPCへ又はPCから機器へ、いつでもコンテンツを移動させることができるとは限らない。コンテンツを移動させたいとユーザが感じたときに移動させることができず、そのためにユーザがコンテンツを入手又は利用する機会を失うこともありうる。さらに、コンテンツを移動させるためには、機器同士の通信が不可欠となる。外出先では、通信距離がおのずから長くなる。特に長距離の通信経路には、様々なものがある。その中には、高額な通信費用を必要とするもの、通信速度が遅くコンテンツの伝送に時間を要するもの、高出力でデータの送受信を行なわなければならないものもある。したがって、コンテンツの授受に、適切な通信経路を用いることが求められる。さもなければ、コンテンツの授受に多くの時間、費用、エネルギを費やすことになり、ユーザにとって不利益が生じることになる。
ポータブルな蓄積装置にコンテンツを退避させる方法では、デジタルカメラ等に内蔵された記憶媒体に空き領域を確保することができるかもしれない。また、外出先等において、コンテンツを移動させることができ、ユーザがコンテンツを入手又は利用する機会を失うことを回避できるかもしれない。しかし、デジタルカメラ等から蓄積装置にコンテンツを移動させるためには、予め蓄積装置側に空き領域を確保しておかなければならない。すなわち、蓄積装置においてもデジタルカメラ等と同様に、空き容量の確保という問題が発生する。さらに、デジタルカメラ等からPCにコンテンツを移動させる際に生じる上記の問題と同一の問題が、蓄積装置からPCにコンテンツを移動させる際にも生じる。
さらに、ユーザが携帯することを前提とする機器は、通常、バッテリから電源の供給を受ける。バッテリの残量がほとんどない状況でコンテンツの整理又は退避等の操作を行なった場合、せっかく空き領域を確保できても、新規のコンテンツを取得したりコンテンツを利用したりするだけの電力が残っていないという事態も起こりうる。
特許文献1に記載の技術によって、手作業による誤操作を防止することができるかもしれない。しかし、この技術において、送信する画像を選択する方法は次の二つのいずれかである。すなわち、PC内の記録媒体に格納できる最大量の画像コンテンツを一括して選択する方法と、ユーザが明示的に選択した画像を選択する方法とである。前者の方法で画像を選択すると、デジタルカメラ内に十分な空き領域を確保できるかもしれない。しかし、この方法では、デジタルカメラにおいて閲覧できる画像の数は減少してしまい、ユーザが不自由を感じるおそれがある。後者の方法では、ユーザは送信すべきコンテンツをいちいち選択しなければならず、煩わしい。
特許文献2の電子カメラ用ステーション装置によれば、電子カメラ内の新規の画像データを判別して、確実にバックアップを行なうことができるかもしれない。また、バックアップの処理によるバッテリの枯渇を心配する必要はなくなるかもしれない。しかし、バックアップ用の記録媒体に格納されたデータを、このステーション装置又は電子カメラにおいて利用することは想定されていない。バックアップ用の記録媒体に格納し、電子カメラ内の記録媒体から削除したデータは、PC等に移動させない限り、PCにおいても電子カメラにおいても利用できない。また、利用しそうな画像を手元に保存しておきいつでも利用できるようにしたいと望むユーザの要望に応えるものではない。また、バックアップをとるために、電子カメラをいちいちステーション装置にセットしなければならない。外出先等でバックアップをとるためには、ステーション装置も携帯しなければならず、不便である。
特許文献3の画像管理装置が外部蓄積装置に画像を送った後に保持する画像データは、その画像を他の画像と区別できる程度に画素数を減少させた縮小画像データである。この縮小データを再生することにより得られるサムネイル画像は、他の画像と区別できる程度の画質でしかなく、鑑賞に堪えうるものではない。よって、画像管理装置内の画像データを利用することは困難である。
特許文献4及び5に記載のシステムを用いることにより、オリジナルのコンテンツを再取得することが可能になるかもしれない。しかしこのシステムは、限られた記憶資源を前提としたものではない。すなわち、特許文献4及び5に記載の技術は、限られた記憶資源の中で、利用しそうなコンテンツを手元に保存しておきいつでも利用できるようにしたいというユーザの要望に応えるものではない。
特許文献6及び7に記載の技術では、中継装置を利用してコンテンツを外部の装置に転送することは容易になるかもしれない。しかし、ユーザが興味を持つコンテンツを、できるだけ多く中継装置に蓄積できるようには構成されておらず、また、利用しそうなコンテンツを手元に保存しておきいつでも利用できるようにしたいというユーザの要望に応えるものではない。
特許文献8に記載の再生装置では、重要度の高いコンテンツを抽出したり、不要なコンテンツを削除したりすることは可能かもしれない。しかし、この再生装置で削除されたコンテンツは、後にユーザにとって必要となるかもしれない。そのようなコンテンツが削除されると、二度と利用できなくなるおそれがある。
それゆえに、本発明の目的は、取得したコンテンツを消去しないと新しいコンテンツを入手できないといった事態を解決しつつ、手元の装置の限られた記憶資源を有効利用して、コンテンツをより多く利用可能にする装置を提供することである。
本発明の別の目的は、ユーザがコンテンツをいちいち分別したり、バッテリや通信の状況を心配したりしなくても、適切にコンテンツの取得、バックアップ、整理、及び加工を行なうことができる装置を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、今後ユーザが利用しそうなコンテンツが、ユーザの携帯する装置においてより多く利用可能になる装置を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、迅速に、効率よくコンテンツを収集管理する装置を提供することである。
本発明の第1の局面に係る電子的情報の一時蓄積装置は、電子的情報を所定の記録媒体に一時蓄積するための装置である。この電子的情報の一時蓄積装置は、所定の入力元から電子的情報を受けて、電子的情報を記録媒体内に格納するための格納手段と、記録媒体内に蓄積される電子的情報の各々に関し、その電子的情報の状態を表す状態情報を記憶するための状態記憶手段と、記録媒体に新たな電子的情報が格納されたことに応答して、新たな電子的情報に関する状態情報を状態記憶手段内に生成し、状態情報を予め定める第1の値で初期化するための状態情報初期化手段と、所定の外部装置と通信可能になったことに応答して、記録媒体内にある電子的情報のうち対応する状態情報として第1の値を持つものを外部装置に出力するための出力手段と、出力手段により外部装置に電子的情報が出力されたことに応答して、その電子的情報に対応する状態情報の値を第1の値と異なる予め定める第2の値で更新するための更新手段と、予め定められた加工開始条件が充足されたことに応答して、記録媒体にある電子的情報のうち、対応する状態情報として第2の値を持つものであって所定の加工方法で加工することによりデータ量が削減可能なものを、その加工方法で加工するための加工手段とを含む。
格納手段により電子的情報が記録媒体内に格納されると、状態情報初期化手段がその電子的情報に関する状態情報を状態記憶手段内に生成して第1の値で初期化する。出力手段は、外部装置と通信可能になると、自動的に記録媒体内の電子的情報を外部装置に出力する。よって、電子的情報は外部装置において集約される。更新手段はその電子的情報に対応する状態情報の値を第2の値で更新する。電子的情報の各々について外部装置に出力済か否かの別が状態情報により判別可能になる。加工手段は、対応する状態情報として第2の値を持つものであって、所定の加工方法で加工することによりデータ量が削減可能なものを、加工の対象とする。外部装置に対し未出力の電子的情報を記録媒体内に保持しつつ、出力済の電子的情報を加工して記録媒体内に空き領域を確保することができる。したがって、記録媒体内に格納した電子的情報を消去しないと新しい電子的情報を格納できないといった事態を解決しつつ、限られた記憶資源を有効利用できる。
好ましくは、加工手段は、加工開始条件が充足されたことに応答して、記録媒体に蓄積された電子的情報のうち、対応する状態情報として第2の値を持つものであって、かつ電子的情報の一時蓄積装置において予め指定されている所定の情報形式に変換することによりデータ量を削減可能なものを、その情報形式に変換するための手段を含む。
外部装置に出力済の電子的情報は予め指定されている情報形式に変換されるため、一時蓄積装置における電子的情報の価値を損ねることはなく、その電子的情報のデータ量を削減できる。
より好ましくは、一時蓄積装置はさらに、電子的情報を再生するための再生出力手段を含む。所定の情報形式として、再生出力手段による電子的情報の再生出力の性能に応じた情報形式が指定される。
再生出力手段により、一時蓄積装置において当該電子的情報が利用可能になる。さらに、所定の情報形式として、再生出力手段の再生出力の性能に応じた情報形式が指定されると、変換するための手段は、電子的情報を再生出力手段の性能に合せて変換する。そのため、記録媒体内に効率的に電子的情報を蓄積しておくことができる。
好ましくは、一時蓄積装置はさらに、電子的情報のうち、加工手段による加工の対象から除外するものをユーザに選択させるための手段を含む。
ユーザは、記録媒体内にある対応する状態情報として第2の値を持つ電子的情報のうち加工手段による加工を望まないものを選択し、その電子的情報を加工手段による加工の対象から除外することができる。
好ましくは、一時蓄積装置はさらに、所定の準備方法により電子的情報を準備し、格納手段に対し当該電子的情報を与えるための入力手段を含む。
入力手段により準備された電子的情報は、格納手段により記録媒体に格納する。格納された電子的情報は、出力手段により自動的に外部装置に出力され、加工手段により加工される。この結果、当該電子的情報のデータ量が減少し、今後新たに準備される電子的情報の格納可能な領域が記録媒体内に確保される。したがって、限られた記憶資源を有効利用できる。
より好ましくは、電子的情報は、予め定められた複数の種別のいずれかに属する。電子的情報の一時蓄積装置はさらに、種別の各々に対し、記録媒体においてその種別の電子的情報を記憶するために用いることのできるデータ量を配分するための配分手段を含む。
記録媒体内に、種別ごとに、その種別の電子的情報を記憶するために用いることのできる領域を確保できる。よって、記録媒体内に電子的情報を、配分手段により配分された種別ごとのデータ量に合せて格納することにより、記録媒体内に各種別の電子的情報を適切な割合で蓄積することが可能になる。
さらに好ましくは、一時蓄積装置はさらに、種別のうち、その種別に属しかつ記録媒体内に格納済の電子的情報のデータ量が配分手段により配分されたデータ量を上回っているものについて、記録媒体内においてその種別に属する電子的情報の格納されている領域を解放するための手段を含む。
ユーザが記録媒体内に格納済の電子的情報の中から消去すべきものをいちいち取捨選択しなくても、種別ごとに、その種別に属する電子的情報のデータ量が配分されたデータ量を超えないように調整することができる。
さらに好ましくは、一時蓄積装置はさらに、種別のうち、その種別に属しかつ記録媒体内に格納済の電子的情報のデータ量が、配分手段により配分されたデータ量を下回っているものについて、入力手段による電子的情報の準備及び入力を要求するための手段を含む。
要求するための手段による要求に応じて入力手段が準備する電子的情報を格納手段が格納することにより、電子的情報を、各種別の電子的情報のデータ量が配分手段により配分されたデータ量になるように、収集することができる。
配分手段は、ユーザから記録媒体の利用目的の設定入力を受けて、当該設定入力に基づき、種別の各々に対し、記録媒体において当該種別の電子的情報を記憶するために用いることのできるデータ量を配分するための手段を含んでもよい。
ユーザによる設定入力に基づき、利用目的に適合する種別の電子的情報に対しデータ量を重点的に配分することができる。ユーザが利用しそうな電子的情報を、記録媒体内により多く蓄積させることが可能になる。
より好ましくは、入力手段は、所定の操作入力に応答して電子的情報を発生し、格納手段に与えるための電子的情報発生手段を含む。
操作入力に応答して電子的情報発生手段が発生した電子的情報は、格納手段により記録媒体に格納される。格納された電子的情報は、出力手段により外部装置に出力される。出力済の電子的情報は、加工手段により加工され、データ量が削減される。この結果、今後新たに発生する電子的情報の格納可能な領域が記録媒体内に確保される。記録媒体内の電子的情報を消去しないと新しい電子的情報を記録媒体内に格納できないといった事態を回避できる。ユーザは、記憶資源が枯渇する事態を気にすることなく操作入力を行なって、電子的情報を発生させ蓄積させることができる。
電子的情報発生手段は、所定の操作入力に応答して撮像を行なうことにより映像の電子的情報を発生し、格納手段に与えるための撮像手段を含んでもよい。
ユーザは、記憶資源の枯渇を気にすることなく、撮像するための操作入力を行なうことができる。さらに、記録媒体内に電子的情報が保持されるため、撮像された電子的情報を記録媒体から読出して利用することが可能になる。
より好ましくは、入力手段は、電子的情報を所定の装置から受信し、受信した電子的情報を格納手段に与えるための電子的情報受信手段を含む。
出力済の電子的情報は、加工手段により加工され、データ量が削減される。この結果、今後新たに受信される電子的情報の格納可能な領域が記録媒体内に確保される。過去に受信した電子的情報を消去しないと新しい電子的情報を記録媒体内に格納できないといった事態を回避し、限られた記憶資源を有効利用して、電子的情報をより長期にわたり保持することができる。
さらに好ましくは、一時蓄積装置はさらに、所定の装置より、所定の装置が提供可能な電子的情報の属性を表す属性情報を受信するための属性情報受信手段と、所定の装置との間の通信速度を判別するための手段とを含む。電子的情報受信手段は、属性情報及び通信速度が所定の条件を充足することに応答して、属性情報に対応する電子的情報を所定の装置から受信し格納手段に与えるための手段とを含む。
与えるための手段による電子的情報の受信に先立ち、属性情報受信手段が所定の装置より当該電子的情報の属性情報を受信し、判別するための手段が所定の装置との通信速度を判別する。与えるための手段は、属性情報及び通信情報が所定の条件を充足した場合に、電子的情報を所定の装置から受信する。したがって、電子的情報を受信するには不適切な通信環境下で電子的情報を受信したためにエネルギ及び時間等を空費して、ユーザにとって不利益が生じるという事態を防止できる。
一時蓄積装置はさらに、属性情報及び通信速度が所定の条件を充足しないことに応答して、与えるための手段による電子的情報の受信を保留するための保留手段を含んでもよい。
所定の条件が充足されない場合に電子的情報の受信を保留しておくと、所定の条件が充足されたときにその電子的情報の受信を再開することができる。したがって、効率のよい通信経路を用いて電子的情報を受信し、記録媒体内に蓄積することができる。
一時蓄積装置はさらに、保留手段が電子的情報の受信を保留したことに応答して、ユーザに対し保留を表す所定の通知を行なうための通知手段を含んでもよい。
所定の通知により、ユーザは、所定の装置から受信可能な電子的情報の存在を知ることができる。所定の通知がユーザに所定の装置と一時蓄積装置との通信状態の改善を促す効果も期待できる。よって、迅速に、効率のよい通信経路を用いて電子的情報を受信し記録媒体内に蓄積することができる。
好ましくは、一時蓄積装置はさらに、所定の出力条件が充足されたか否かを判定するための出力条件判定手段と、出力条件判定手段により出力条件が充足されたと判定されたことに応答して、出力手段による外部装置との間の通信を許可するための通信許可手段とを含む。出力手段は、通信許可手段により通信が許可されているときに限り、所定の外部装置と通信可能になったことに応答して、記録媒体内にある電子的情報のうち対応する状態情報として第1の値を持つものを外部装置に出力する。
すなわち出力手段は、所定の出力条件が充足されたときに限り、所定の外部装置と通信可能になったことに応答して、記録媒体内にある電子的情報を外部装置に出力する。そのため、電子的情報が外部装置に出力されたためにユーザにとって不利益が生じるという事態を回避できる。
より好ましくは、出力条件判定手段は、電子的情報の一時蓄積装置への給電が途絶えないことが期待できるか否かを判定するための給電状況判定手段を含む。
出力手段は、一時蓄積装置への給電が途絶えないことが期待できるときに限り、所定の外部装置と通信可能になったことに応答して記録媒体内にある電子的情報を外部装置に出力する。そのため、給電が途絶え一時蓄積装置の使用できるエネルギに限りがあるときに、出力によりエネルギが消費される事態を防止できる。エネルギを新たな電子的情報の格納又は電子的情報の利用に優先的に使用することができる。
より好ましくは、加工開始条件は、更新手段により状態情報の全ての値が更新され、かつ給電が途絶えないことが期待できる条件を含む。
給電の途絶えないことが期待できる期間において、出力手段による外部装置への電子的情報の出力が、加工手段による加工より優先的に行なわれる。これにより、加工可能な電子的情報が増えるため、加工により多くのデータ量を削減することができる。また、一時蓄積装置の使用できるエネルギに限りがあるときに、加工によりエネルギが消費される事態を防止できる。
より好ましくは、出力条件判定手段は、記録媒体内の空き領域に格納可能なデータ量と、記録媒体にある電子的情報のうち対応する状態情報として第2の値を持つもののデータ量との和が、所定の基準値を下回っているという条件が充足されたか否かを判定するための媒体使用状況判定手段を含む。
電子的情報のうち対応する状態情報として第2の値を持つものは、外部装置に出力済であるため、外部装置において利用可能である確率が高い。対応する状態情報として第1の値を持つ電子的情報及び格納手段により新たに格納される電子的情報に比べて、記録媒体内に蓄積させておくことの必要性は少ない。そのため新たな電子的情報を格納するために、出力済の電子的情報を消去することが想定される。この想定の下では、媒体使用状況判定手段による判定対象であるデータ量の和が、記録媒体内に新たに格納可能な電子的情報のデータ量となる。新たに格納可能な電子的情報のデータ量が所定の基準値を下回ると、通信許可手段が、出力手段による外部装置との間の通信を許可する。出力手段は、通信許可手段により通信が許可されているときに、所定の外部装置と通信可能になったことに応答して、記録媒体内にある電子的情報を外部装置に出力する。この結果、対応する電子的情報として第2の値をもつ電子的情報が増え、記録媒体内に新たに格納可能な電子的情報のデータ量も増加する。よって記憶資源の逼迫を回避できる。
さらに好ましくは、加工開始条件は、更新手段により、状態情報のいずれかの値が更新されたという条件を含む。
新たに格納可能な電子的情報のデータ量が所定の基準値を下回っている状態で、出力手段により電子的情報が外部装置に出力される。その電子的情報に対応する状態情報が更新されると、加工手段は、対応する電子的情報として第2の値をもつ電子的情報を加工する。そのため、新たに格納可能な電子的情報のデータ量が所定の基準値を下回っている状態で、電子的情報を消去することなく、記録媒体内の空き領域を増加させることができる。
好ましくは、出力手段は、予め定められた基準を満たす通信経路を介して所定の外部装置と通信可能になったことに応答して、記録媒体内にある電子的情報のうち対応する状態情報として第1の値を持つものを外部装置に出力するための手段を含む。
出力するための手段は、予め定められた基準を満たす通信経路を介して外部装置と通信可能になった場合に、電子的情報を外部装置に出力する。電子的情報を出力するには不適切な通信環境下で電子的情報を出力したためにエネルギ及び時間等を空費するという事態を、防止できる。
出力するための手段は、通信速度が予め定められた基準速度以上であるという条件を充足する通信経路を介して所定の外部装置と通信可能になったことに応答して、記録媒体内にある電子的情報のうち、対応する状態情報として第1の値を持つものを外部装置に出力してもよい。
好ましくは、一時蓄積装置はさらに、記録媒体において、格納手段が新たな電子的情報を格納するために必要な領域の大きさを予測するための予測手段と、必要な領域の大きさが記録媒体内の空き領域より大きいことに応答して、空き領域の大きさが必要な領域の大きさを上回るまで、記録媒体内の対応する状態情報として第2の値を持つ電子的情報の格納されている領域を解放するための解放手段とを含む。格納手段は、必要な領域の大きさ以上の空き領域が記録媒体内に存在するときに限り、所定の入力元から電子的情報を受けて、電子的情報を記録媒体内に格納するための条件付格納手段を含む。
予測手段により予測される必要な領域の大きさが、空き領域より大きい場合、解放手段が、外部装置に出力済の電子的情報の格納されている領域を、新たな電子的情報を格納するために解放する。外部装置に未出力の電子的情報を保護しつつ、新たな電子的情報を格納可能な空き領域を確保することができる。また、条件付格納手段は、必要な領域の大きさ以上の空き領域が記録媒体内に存在するときに限り、電子的情報を記録媒体内に格納する。したがって、記録媒体内からあふれることなく新たな電子的情報を格納することができる。
より好ましくは、一時蓄積装置はさらに、出力手段により外部装置に電子的情報が出力されたことに応答して、外部装置からその電子的情報を再取得する際に参照するための再取得用情報を準備するための手段を含む。解放手段は、必要な領域の大きさが記録媒体内の空き領域より大きいことに応答して、記録媒体内の対応する状態情報として第2の値を持つ電子的情報に関する所定の識別情報と再取得用情報とからなる代替情報を準備し、空き領域の大きさが必要な領域の大きさを上回るまで、記録媒体内の第2の値を持つ電子的情報を代替情報で置換するための手段を含む。
置換するための手段により置換された電子的情報のオリジナルを、再取得用情報に基づいて外部装置から再取得し、利用することができる。
条件付格納手段は、与えられた電子的情報を一時的に保持するための一時的保持手段と、必要な領域の大きさ以上の空き領域が記録媒体内に存在することに応答して、一時的保持手段に保持された電子的情報を記録媒体に格納するための手段とを含んでもよい。予測手段は、一時的保持手段に保持された電子的情報のサイズをもとに、必要な領域の大きさを予測するための手段を含む。
与えられた電子的情報は、一時的保持手段により一時的に保持される。予測するための手段は、この電子的情報のサイズをもとに、必要な領域の大きさを予測する。空き領域が不足する場合、解放手段が必要な空き領域を確保する。必要な領域の大きさ以上の空き領域が記録媒体内に確保されると、格納するための手段がこの電子的情報を記録媒体内に格納する。したがって、与えられた電子的情報に対し、適切な大きさの空き領域を事後的に確保することができる。
条件付格納手段は、所定の入力元から、電子的情報のサイズ情報を取得するためのサイズ情報取得手段と、必要な領域の大きさ以上の空き領域が記録媒体内に存在することに応答して、所定の入力元から電子的情報を取得し、記録媒体に格納するための手段とを含み、予測手段は、サイズ情報をもとに、必要な領域の大きさを予測するための手段を含んでもよい。
予測するための手段は、サイズ情報取得手段により取得されたサイズ情報をもとに、必要な領域の大きさを予測する。空き領域が不足する場合、解放手段が必要な空き領域を確保する。必要な領域の大きさ以上の空き領域が記録媒体内に確保されると、格納するための手段がこの電子的情報を記録媒体内に格納する。したがって、与えられる電子的情報に対し適切な大きさの空き領域を予め確保することができる。
一時蓄積装置はさらに、必要な領域の大きさが、記録媒体内に存在する空き領域と対応する状態情報として第2の値を持つ電子的情報の格納された領域とを合せた領域の大きさより大きいことに応答して、格納手段への電子的情報の入力を抑止するための手段を含んでもよい。
対応する状態情報として第1の値を持つ電子的情報は、外部装置に未出力であり、記録媒体内に蓄積させておくことの必要性が高い。抑止するための手段は、空き領域と外部装置に出力済の電子的情報が格納された領域とを合せた領域の大きさより、必要な領域の大きさが大きいことに応答して、格納手段への電子的情報の入力を抑止する。そのため、外部装置に未出力の電子的情報を消去しないと新しい電子的情報を格納できないといった事態が回避される。
本発明の第2の局面に係るコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されると、当該コンピュータを上記したいずれかの電子的情報の一時蓄積装置として動作させる。したがって、このコンピュータプログラムをコンピュータで実行することにより、上記した本発明の第1の局面の作用及び効果をコンピュータで実現することができる。
本発明の第3の局面に係る記録媒体は、本発明の第2の局面に係るコンピュータプログラムを記録した、コンピュータで読取可能な記録媒体である。この記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをコンピュータで読取り実行することにより、本発明の第1の局面の作用及び効果を実現できる。
本発明の第1の局面によれば、限られた記憶資源を有効利用できる。外部装置に対し未出力の電子的情報を記録媒体内に保持するとともに、出力済の電子的情報を加工して記録媒体内に空き領域を確保できる。記録媒体内に格納した電子的情報を消去しないと新しい電子的情報を格納できないといった事態を解決できる。電子的情報を一時的蓄積装置において予め指定されている情報形式に変換する加工を行なうことにより、情報としての価値を損ねることなくデータ量を削減できる。また、ユーザが加工を望まない電子的情報を加工の対象から除外できる。
今後新たに与えられる電子的情報を格納可能な領域を記録媒体内に確保できる。また、電子的情報の種別ごとに領域を配分することにより、記録媒体内に各種別の電子的情報を適切な割合で蓄積できる。ユーザがいちいち取捨選択しなくても、種別ごとに電子的情報のデータ量を配分できる。記録媒体内に格納される各種別の電子的情報のデータ量を調整し、効率よく電子的情報を収集することもできる。また、ユーザによる設定入力に基づき、ユーザが利用しそうな電子的情報を重点的に記録媒体内に蓄積させることが可能になる。
操作入力に応答して発生した電子的情報又は所定の装置から受信した電子的情報を一時蓄積装置に蓄積させることにより、ユーザは、記憶資源が枯渇する事態を気にすることなく、電子的情報をより長期にわたり保持させておくことができる。不適切な通信環境下において電子的情報の受信を保留することにより、効率のよい通信経路を用いて電子的情報を受信し記録媒体内に蓄積することもできる。ユーザに受信可能な電子的情報の存在を知らせ、所定の装置と一時蓄積装置との通信状態の改善を促すことができる。迅速に、効率のよい通信経路を用いて電子的情報を受信し記録媒体内に蓄積することができる。
不適切な環境下で電子的情報を外部装置に出力してユーザに不利益をもたらすという事態を回避できる。多くのデータ量を削減しつつ、限りあるエネルギが電子的情報の出力又は加工により消費されることを回避し、新たな電子的情報の格納又は電子的情報の利用に優先的に使用することができる。また、電子的情報を消去することなく記憶資源の逼迫を事前に回避し、記録媒体内の空き領域を増加させることができる。
外部装置に未出力の電子的情報を保護しつつ、新たな電子的情報を格納可能な空き領域を確保し、記録媒体内からあふれることなく新たな電子的情報を格納することができる。また、再取得用情報を参照して外部装置から再取得し利用することが可能になる。
本発明の第2の局面に係るコンピュータプログラムをコンピュータで実行することにより、上記した本発明の第1の局面の作用及び効果をコンピュータで実現することができる。
本発明の第3の局面に係る記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをコンピュータで読取り実行することにより、本発明の第1の局面の作用及び効果を実現できる。
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態について説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、同一の部品に同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
また、「コンテンツ」とは、本明細書ではデジタルデータ化された電子的情報全般を指すものとし、特に、その出所に関わらず、電子的な手段を用いることによりユーザが視聴、鑑賞、経験、又は理解することが可能な状態に再生したり利用したりすることができる情報を含むものとする。例えば、電子的に再生可能な動画、静止画、及び音声、並びにメッセージ及びHTML(Hyper Text Markup Language)に代表される構造化文書等を含む。コンテンツは、ユーザが視聴できないようなデータであってもよい。
<構成>
図1に、本実施の形態のコンテンツ入力装置80を含むシステム全体を概略的に示す。図1を参照して、本実施の形態のシステム60は、それぞれ無線通信機能とコンテンツを記憶する機能とを持つ外部装置64A,64B,及び64Cと、外部装置64A,64B,及び64Cと同様の無線通信機能及びコンテンツを記憶する機能に加えて、コンテンツを準備する機能及びコンテンツを再生する機能を持ち、コンテンツの準備、コンテンツの一時的な蓄積、当該コンテンツの外部装置64A,64B,及び64Cへの出力、及び蓄積しているコンテンツの再生を行なうためのコンテンツ入力装置80とを含む。コンテンツ入力装置80は、具体的には、デジタルカメラ及びカムコーダ等の撮像機器、並びに撮像機器を備えた携帯電話機、並びに蓄積型の放送受信装置、並びに録音再生装置等である。外部装置64A,64B,及び64Cは、携帯電話機及びPDA(Personal Data Assistant)、ポータブルなデータ蓄積装置等のユーザが携帯する装置、並びにハードディスクレコーダ、PVR(Personal Video Recorder)、及びAV(Audio−Visual)レコーダ等の大容量の記憶装置である。
本実施に係るシステム60においては、外部装置64A,64B,及び64Cと、コンテンツ入力装置80とは、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11bに代表される電波による無線通信、又はIrDA(Infrared Data Association)の規格に準拠する赤外線通信方式に代表される光による無線通信で、短距離ではあるが高速の通信(以下、「短距離高速通信」と呼ぶことがある。)でデータの授受を行なう。また本実施の形態に係るシステム60においては、外部装置64A,64B,及び64Cと、コンテンツ入力装置80とは、予め秘密鍵を共有し、秘密鍵を用いてコンテンツ及びその他システム60の各装置間で授受されるデータを暗号化することにより、悪意を持ったユーザによるいたずら、及び誤った機器との通信を回避する。
コンテンツを準備する機能を持つ装置等と、コンテンツを記憶する機能を持つ装置とが通信可能な環境においては、準備されたコンテンツが、この環境下にある機器において利用でき、かつより大容量の記憶資源を有する装置に集約されるようにすることが望ましい。また、コンテンツを準備する機能を持つ装置においては、内部の記憶資源を逼迫させることなく、かつ可能な限り多くのコンテンツが再生可能に保持されるよう、記憶資源を運用することが望ましい。
そこで、本実施の形態のコンテンツ入力装置80は、内蔵の記憶資源に記憶されているコンテンツを外部装置に登録しておく。すなわち、コンテンツを外部装置に送信し、外部装置64A,64B,又は64Cに保持させる。さらに、コンテンツ入力装置80の持つコンテンツの再生に関する性能に応じて送信済のコンテンツを加工し、データ量を軽減する。そして、当該記憶資源の不足が不可避となった場合にコンテンツを削除する。
図2に、コンテンツ入力装置80の機能的構成をブロック図形式で示す。図2を参照して、コンテンツ入力装置80は、コンテンツを準備するためのコンテンツ取得部100と、ユーザの操作を受付けてその操作に対応する操作信号を発生するための操作入力部102と、コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶部104と、コンテンツ入力装置80が使用する電力の供給源であるバッテリ92と、外部からの電源の供給を受けるための外部電源コネクタ94と、外部電源コネクタ94より得られる電力をバッテリ92に充電し、さらにバッテリ92及び外部電源コネクタ94より得られる電力をコンテンツ入力装置80の各部に供給するための給電部108と、給電部108による電力供給の状況を監視し、バッテリ92への充電の開始に応答して、Wake (up) On LAN機能等を用いて入力装置80の所定の機能を起動させるとともに、その状況の通知を発行するための給電管理部110とを含む。
コンテンツ入力装置80はさらに、外部装置64A,64B,及び64Cとの無線通信を行なうための通信部112と、通信部112による通信の相手となる外部装置64A,64B,及び64Cを管理するための情報により構成された局リスト116を保持するための外部装置管理部114を含む。コンテンツ入力装置80はさらに、操作入力部102からの操作信号と、給電の状況と、無線通信の状況とに基づき、コンテンツ取得部100によるコンテンツの取得及びコンテンツ記憶部104へのコンテンツの格納と、コンテンツ記憶部104内のコンテンツの加工、削除、及び再生と、コンテンツ記憶部104内のコンテンツの外部装置64A,64B,及び64Cへの登録とを管理するためのコンテンツ管理部106を含む。コンテンツ管理部106の詳細については、図6を用いて後述する。
コンテンツ入力装置80はさらに、コンテンツ及びその他の表示画面の入力を受けて再生表示するための表示出力部118を含む。コンテンツ入力装置80はさらに、コンテンツ管理部106による制御にしたがいコンテンツ記憶部104内のコンテンツの加工と削除とを行ない、コンテンツのコンテンツ記憶部104内での記憶状態と、当該コンテンツの登録の状況と、当該コンテンツに関するその他の属性とを表す属性情報を作成するための整理部120と、整理部120が作成した属性情報を記憶するための状態記憶部122を含む。コンテンツ入力装置80はさらに、表示出力部118の性能に関する情報を記憶するための出力性能記憶部124とを含む。表示出力部118の性能に関する情報は、コンテンツを加工する際に整理部120により参照される。
具体的には、コンテンツ取得部100は、光学系と光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)等とを備えたデジタルカメラ等の撮像装置、又は放送番組のアンテナとチューナとを備えた装置、又はネットワーク62上で授受されるコンテンツを受信するための通信装置を含む。操作入力部102は、ボタン又はタッチパネル等の入力デバイスを含む。コンテンツ記憶部104は、ハードディスク又はシリコンメモリ等の記録媒体を含む。表示出力部118は、液晶パネルとスピーカ等とを含む。表示出力部118は、VGA(Video Graphics Array)出力端子及びヘッドフォン出力端子等を含んでもよい。出力性能記憶部124に記憶される情報は、例えば、表示出力部118がVGA解像度の液晶パネルであれば、横640ピクセル縦480ピクセルの画面サイズを表す情報、及び16ビットの色深度を表す情報等を含む。
図3に、本実施の形態に係る局リスト116の構成を示す。図3を参照して、局リスト116は、コンテンツ入力装置80自身、及び通信部112による通信の相手となる外部装置64A,64B,及び64Cにそれぞれ対応する複数のエントリを含む。各エントリは、当該エントリに対応する装置をネットワーク62上で識別するための識別子(ID)を含む。各エントリはさらに、そのエントリに対応する装置とコンテンツ入力装置80との間でのコンテンツの授受に関する関係を表す続柄を含む。各エントリはさらに、そのエントリに対応する装置の種別と、データの暗号化及び暗号解読の際に用いる秘密鍵とを含む。IDはそのエントリに対応する装置のIPv6(Internet Protocol Version 6)のアドレスを含む。続柄は、次の2種類の値のいずれかをとる。すなわち、そのエントリがコンテンツ入力装置80自身に対応することを表す所定の値(self)と、そのエントリに対応する装置がコンテンツ入力装置80によるコンテンツの登録先になりうる装置であることを表す所定の値(ancestor)とのいずれかの値をとる。種別は、ユーザがその装置を識別する際に参照される情報を含む。秘密鍵は、予めシステム60(図1参照)の各装置において共有される所定のデータ(図3に示す例では「himitsu」という文字列)を含む。
図4に、本実施の形態において状態記憶部122に記憶されるコンテンツの属性情報140の構成を示す。図4を参照して、属性情報140は、コンテンツを識別するためのコンテンツIDと、コンテンツの取得された日時(取得日時)と、コンテンツを取得した装置の種別(取得機器)と、コンテンツそのものの種別とを含む。属性情報140はさらに、ユーザが個人的に作成し所持しているコンテンツであるか第三者により公開されたコンテンツであるかの別を表す公私情報と、コンテンツの出力状態と、外部装置64A,64B,又は64Cへ登録したコンテンツをそれらの装置から再取得する際に参照される再取得用情報とを含む。属性情報140はさらに、コンテンツの品質に関する以下の情報を含む。すなわちそのコンテンツを取得した時点での品質を表す情報(元品質)及びデータ量を表す情報(元サイズ)と、現時点でのそのコンテンツの品質を表す情報(現品質)及びデータ量を表す情報(現サイズ)と、整理部120によるコンテンツの加工の進行状況を表す情報(変更状態)とを含む。属性情報140はさらに、ユーザが現在視聴している箇所を表す視聴ポイントと、ユーザにとってそのコンテンツが重要なもの又は興味深いものであるかについてユーザがそのコンテンツに与えた評価を表す1〜5の整数値(お気に入り度)と、コンテンツを取得した地点について得られる地理的な情報(場所)と、そのコンテンツを最後に再生出力した日時(最終アクセス)と、このコンテンツのタイトルと、サブタイトルとを含む。
属性情報140はさらに、コンテンツの加工をユーザが認めるか否かの別を表す保護属性を含む。保護属性の値は、初期的には加工を認めることを示す所定の値「NO」に設定され、ユーザが当該コンテンツの加工を禁止するための所定の操作を行なうことにより、「YES」に設定される。
図4に示す属性情報140において、コンテンツIDは、コンテンツ記憶部104内でのコンテンツの格納場所情報を表すためのパス名及びファイル名を含む。コンテンツの種別は、撮像動画、撮像静止画、放送番組、ウェブドキュメント、地図等のデータ、及び楽曲の音声等の別を表す所定の値をとる。出力状態は、このコンテンツを外部装置64A,64B,又は64Cに登録済であるか未登録であるかの別を表す。公私種別は、装置の種別、コンテンツの取得経路、及びその他そのコンテンツを取得した時点で得られた情報をもとに適宜設定される。例えば、コンテンツ取得部100が撮像装置であり、コンテンツがその撮像装置で撮像された画像コンテンツであれば、そのコンテンツの公私種別は、個人的に所持しているコンテンツであることを表す値(私的コンテンツ)に設定される。また例えば、コンテンツ取得部100が放送信号の受信装置等であり、コンテンツが放送番組等であれば、そのコンテンツの公私種別は、第三者により公開されたコンテンツであることを表す値(公的コンテンツ)に設定される。
再取得用情報は、そのコンテンツのリンク情報を含む。図4に示す属性情報140では、リンク情報として、ネットワーク62上においてコンテンツの場所を指すURI(Uniform Resource Identifier)が用いられている。元品質及び現品質の情報は、デジタルデータ化する際の符号化レート等に関する情報を含む。図4に示す属性情報140は、MPEG2(Motion Pictures Expert Group 2)方式の動画像の画質に関する表記として一般的な、プロファイルとレベルとの組合せ表記の情報を含む。すなわち、取得の画質は、MP@ML(Main Profile Main Level)であり、現時点での画質はMP@LL(Main Profile Low Level)であることを示す。図4に示す例では、取得時にはMP@MLであったコンテンツがMP@LLに圧縮されており、データ量が1.3(GB)から100(MB)に削減されている。したがって変更状態は、圧縮が完了していることを表す値「圧縮済」に設定されている。なお、コンテンツが静止画であれば、元品質及び現品質の情報は、縦横の解像度及び色深度の情報を含む。コンテンツが音声であれば、元品質及び現品質の情報は、量子化ビット数、サンプリング周波数等、及びチャネル数等の情報を含む。
視聴ポイントは、現在視聴している箇所を表す所定の値をとる。例えば、コンテンツが動画及び音声等のように再生出力が時間の経過とともに変化するものであるときに、コンテンツの先頭から視聴済の部分と未視聴の部分との境界まで再生するのに要する時間を表す値をとる。
場所は、ユーザによる操作入力部102に対する操作入力にしたがい設定される。又は、コンテンツを取得した時点で全地球測位システム(Global Positioning System)に代表される測位システムを用いた所定の取得方法で得られる座標情報等を用いて設定される。
なお、最終アクセス日時は、コンテンツの再生出力又は加工が実行された時点で、当該再生出力及び加工等を実行する装置により更新される。コンテンツ入力装置80により再生出力又は加工が行なわれていないコンテンツであっても、他の装置が過去にそのコンテンツに対し再生出力又は加工を行なっていたのであれば、その装置により最後に再生出力又は加工により更新されたアクセス日時が、当該コンテンツの最終アクセス日時となる。タイトル及びサブタイトルは、操作入力部102による操作にしたがって付与される。又は、そのコンテンツが放送コンテンツであり、既存の番組情報サービス等によりその番組に関する電子的な番組案内の情報が得られる場合、番組情報をもとに設定される。図5に番組案内により得られる番組情報の構成を示す。図5を参照して、この番組情報160は、放送コンテンツについて、既存の番組情報サービス等によりその番組に関する番組案内の情報である。番組情報160には、当該コンテンツを識別するためのコンテンツIDが付与されている。番組情報160はさらに、番組の種類を示す番組種別と、番組の画質と、放送日時と、放送チャンネルと、番組IDと、当該番組の放送回数等を示す番組番号(NO)と、その番組の視聴率と、タイトル及びサブタイトルと、キーワードと、出演者と、番組の紹介文(内容)とを含む。番組種別とは、例えば連続ドラマ、ニュース、ドキュメンタリー等の区別をいう。これら情報はいずれも番組案内から得られることが想定されている。
図6に、コンテンツ管理部106の機能的構成をブロック図形式で示す。図6を参照して、コンテンツ管理部106は、操作入力部102から操作信号を受け、その内容に応じた出力先に操作信号を出力するための操作信号処理部200と、コンテンツ取得部100、表示出力部118、及びコンテンツ記憶部104に接続され、コンテンツ取得部100により取得されるコンテンツをコンテンツ記憶部104に格納する処理、そのために必要なユーザ通知、及びコンテンツ管理部106内の各部への処理の要請を行なうための格納管理部202とを含む。コンテンツ管理部106はさらに、コンテンツ記憶部104、格納管理部202、及び状態記憶部122に接続され、コンテンツ記憶部104においてコンテンツの記憶に利用されていない空き領域に格納可能なデータ量(以下、「実際の空き容量」と呼ぶ。)と、整理部120がコンテンツの整理を行なうという条件下で確保できる空き領域に格納可能なデータ量の予測値(以下、「(記憶領域の)残量」と呼ぶ。)とを監視し、その状況を通知するための空き容量管理部204を含む。コンテンツ管理部106はさらに、空き容量管理部204及び給電管理部110からの通知に応答して、外部装置管理部114内の局リスト116及び状態記憶部122内の属性情報140をもとに、外部装置64A,64B,及び64Cに登録するコンテンツとその登録先とを決定し、通信部112による通信を制御してコンテンツの登録を実行させ、登録の完了を確認し、登録済のコンテンツに関する加工及び整理に関する要求を発行するための登録管理部208と、格納管理部202及び登録管理部208から要求を受けて、その要求に応じて整理部120によるコンテンツ及び属性情報140の整理及び更新を制御するための整理管理部206と、登録管理部208による決定及び操作信号処理部200から与えられる操作信号にしたがい、状態記憶部122内の属性情報140を参照してコンテンツ記憶部104からコンテンツを読出し、表示出力部118及び通信部112に当該コンテンツを出力するためのコンテンツ出力管理部210とを含む。通信部112は、コンテンツの送信に応答して外部装置により送信されるAcknowledge信号を受信することにより、コンテンツの送信の成功を確認し、送信成功を登録管理部208に通知する機能を持つ。
本実施の形態の空き容量管理部204は、記憶領域の残量として、コンテンツ記憶部104の実際の空き容量と、属性情報140(図4参照)に記憶されているコンテンツのうちで保護属性が「NO」でありかつ出力状態が「登録済」となっているコンテンツのデータ量の合計との和を算出し、その変化を監視する。
本実施の形態に係るコンテンツ入力装置80は、コンテンツを取得するための撮像を行なうカメラ等の特殊な装置を除き、一般的なコンピュータと同様にコンピュータプログラムを実行可能なハードウェアと、そのハードウェアにより実行されるコンピュータプログラム(以下単に「プログラム」と呼ぶ。)と、ハードウェアに格納されるデータとにより実現される。図7に、コンテンツ入力装置80の機能を実現するコンピュータの内部構成を示す。
図7を参照して、このコンピュータ220は、カメラ222と、マウス、キーボード、及びボタン等からなる入力装置224と、液晶表示パネル及びスピーカ等からなる出力装置226と、CPU(中央処理装置)228とを含む。このコンピュータ220はさらに、カメラ222、入力装置224、出力装置226、及びCPU228に接続されたバス230と、バス230に接続され、ブートアッププログラム、システムプログラム、及び作業データ等を記憶するためのメモリ232と、プログラム命令、システムプログラム、及びコンテンツを形成するデータファイル、属性情報、保存リスト等を記憶するためのHDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性メモリ234と含む。このコンピュータ220はさらに、無線通信を提供するための無線接続回路238と、無線接続回路238を用いてネットワーク62に接続するための処理を行なうネットワーク接続回路236を含む。
コンピュータ220にコンテンツ入力装置80の機能を実現させるためのプログラムは、不揮発性メモリ234に格納される。又は、プログラムはネットワーク62からネットワーク接続回路236を介して不揮発性メモリ234に記憶されてもよい。又はプログラムは無線経由で無線接続回路238により受信され不揮発性メモリ234に記憶されてもよい。
プログラムは実行の際にメモリ232にロードされる。又はネットワーク62若しくは無線を介して、直接にメモリ232にプログラムをロードしてもよい。
このプログラムは、コンピュータに本実施の形態に係るコンテンツ入力装置80の機能を実現させる複数の要求を含む。これらの機能を実現するのに必要な基本的機能のいくつかはコンピュータ上で動作するオペレーティングシステム(OS)又はサードパーティのプログラム、若しくはコンピュータにインストールされる各種ツールキットのモジュールにより提供される。したがって、このプログラムはこの実施の形態のシステム及び方法を実現するのに必要な機能全てを必ずしも含まなくてよい。このプログラムは、要求のうち、所望の結果が得られるように制御されたやり方で適切な機能又は「ツール」を呼出すことにより、上記したコンテンツ入力装置80の機能を実現するための要求のみを含んでいればよい。コンピュータの動作は周知であるので、ここでは繰返さない。
図8に、コンテンツ入力装置80が新規のコンテンツを取得する処理をコンピュータ220に実現させるプログラムの制御構造をフローチャートで示す。図8を参照して、このプログラム300は、コンテンツの取得準備が開始される際に自動的に開始される。すなわち、図7に示すカメラ222が起動した時点、及びユーザがコンテンツを取得するための所定の操作を行なった時点等に開始される。プログラム300が開始されると、ステップ302において、記憶領域の残量と、取得されるコンテンツの予測サイズとを比較する。予測サイズより記憶領域の残量が多ければステップ304に進む。さもなければステップ306に進み、コンテンツの取得が不可能である旨のメッセージを表示出力して、ステップ302に戻る。
ステップ304では、コンテンツの取得を命じる操作が検出されたか否かを判定する。操作が検出されたならばステップ308に進む。さもなければステップ302に戻る。ステップ308では、ステップ304で検出された操作にしたがい、新規のコンテンツを取得し一時的に保持しておく。ステップ310では、記憶領域の実際の空き容量と一時的に保持している新規のコンテンツのデータ量とを比較する。実際の空き容量が新規のコンテンツのデータ量より多ければ、ステップ312に進む。さもなければステップ314に進む。ステップ312では、一時的に保持しているコンテンツを記憶領域に格納し、そのコンテンツに関する属性情報140(図4参照)を準備し記憶して、ステップ302に戻る。この際に必要であればコンテンツの登録及び加工を行なう。コンテンツの登録及び加工については後述する。
ステップ314では、記憶領域内のコンテンツを整理して新規のコンテンツを格納する領域を確保する。すなわち、新規のコンテンツのデータ量と実際の空き容量との差を同定しておき、登録済のコンテンツを取得日時が古いものから順に、削除したコンテンツのデータ量の合計が同定した差を越えるまでコンテンツを順次削除する。削除したコンテンツのデータ量の合計がその差を越えると、ステップ312に進む。
図9に、ステップ312において実行される、コンテンツの取得時にコンテンツの登録及び加工を行なうプログラムの制御構造をフローチャートで示す。図9を参照して、このプログラム340が開始されると、ステップ342において、プログラム300のステップ312の処理により、コンテンツが記憶領域に格納されるのを待つ。コンテンツが格納されるとステップ344に進む。
ステップ344では、その時点での記憶領域の実際の空き容量と、各コンテンツの属性情報140(図4参照)とをもとに、記憶領域の残量確認を行なう。記憶領域の残量が記憶領域の総記憶容量の10%未満であればステップ346に進む。10%以上であればステップ342に戻る。
ステップ346では、局リスト116に列挙された外部装置64A,64B,及び64Cとの接続を試みる。接続を試みることにより、外部装置64A,64B,及び64Cのいずれか一つへの接続が確立する。又は外部装置64A,64B,及び64Cのいずれへの接続も確立されず、接続に失敗する。続くステップ348では、ステップ346で接続に成功したか否かを判定する。接続に成功していればステップ350に進む。さもなければステップ342に戻る。ステップ350では、接続された外部装置にコンテンツの登録の可否を問合せる。すなわち、属性情報140の出力状態が「未登録」のコンテンツのうち最も古いものについて、接続された外部機器に対し登録を要求する信号を送信し、当該外部機器から返答として、登録の可否を表すデータを受信する。
ステップ352では、外部装置からの返答をもとに、コンテンツが外部装置に登録可能か否かを判定する。登録可能であればステップ354に進む。さもなければステップ342に戻る。ステップ354では、ステップ350での問合せの対象となった未登録で最も古いコンテンツを、接続された外部装置に登録する。すなわち、当該コンテンツを外部装置に送信する。送信の成功を確認した後、当該コンテンツの属性情報140における出力状態を「登録済」に変更する。ステップ356では、ステップ354において送信したコンテンツを図7に示す出力装置226の出力性能において出力できる品質に適合するように加工し、記憶領域内における当該コンテンツの容量を削減する。ステップ358では、バッテリ92の残量をもとに、今後バッテリ92が枯渇するまでに取得可能なコンテンツの予測サイズと、記憶領域の残量とを比較する。得られたバッテリ残量で取得可能なコンテンツの予測サイズが、記憶領域の残量にさらに所定のマージンを加えた値より多ければ、ステップ360に進む。予測サイズが残量にマージンを加えた値以下であればステップ342に戻る。ステップ360では、属性情報140を参照して、出力状態が「未登録」となっているコンテンツがあるか否かを判定する。「未登録」となっているコンテンツがあればステップ350に戻る。「未登録」となっているコンテンツがなければステップ342に戻る。
図10に、バッテリ92からの電力の供給を受けて起動している時のコンテンツの登録処理を実現するプログラムの制御構造をフローチャートで示す。図10を参照して、このプログラム380が開始されると、ステップ382で、バッテリ92の残量を調べる。バッテリ92の残量がフル充電時のバッテリ容量の70%以上あれば、ステップ384に進む。なければプログラム380を終了する。
ステップ384では、出力状態が「未登録」となっているコンテンツの有無を判定する。「未登録」のコンテンツがあればステップ386に進む。なければステップ400に進む。ステップ386では、図9に示すステップ346と同様に、外部装置との接続を試みる。続くステップ388では接続の成否を判定する。接続に成功していればステップ390に進む。さもなければステップ400に進む。ステップ390では、接続された外部装置にコンテンツの登録の可否を問合せる。ステップ392では、コンテンツの登録可能か否かを判定する。登録可能であればステップ394に進む。さもなければステップ400に進む。ステップ394では、未登録で最も古いコンテンツを外部装置に送信し、属性情報140における出力状態を変更する。ステップ396では、属性情報140を参照して、出力状態が「未登録」となっているコンテンツの有無を判定する。「未登録」のコンテンツがあればステップ398に進む。なければステップ400に進む。ステップ398では、ステップ382と同様にバッテリ残量を調べる。バッテリ残量がフル充電時のバッテリ容量の70%以上あれば、ステップ388に戻る。さもなければ、プログラム380を終了する。ステップ400では、一定時間待機しステップ382に戻る。
図11に、外部電源コネクタ94(図2参照)からの給電を受けてバッテリ92への充電が行なわれている時のコンテンツの登録処理を実現するプログラムの制御構造をフローチャートで示す。図11を参照して、プログラム420が開始されると、ステップ422でバッテリ92への充電状態になるのを待つ。充電状態になったことが検出されるとステップ424に進む。ステップ424では、コンテンツの外部装置への登録と加工とを開始するために必要な一連の処理を実行する。この際、コンテンツ入力装置80が起動していなければ、コンテンツ入力装置80を起動する。
ステップ426では、出力状態が「未登録」となっているコンテンツの有無を判定する。「未登録」のコンテンツがあればステップ428に進む。なければステップ446に進む。ステップ428では、図9に示すステップ346と同様に外部装置との接続を試みる。ステップ430では、接続の成否を判定する。成功していればステップ432に進む。さもなければステップ442に進む。ステップ432では、接続された外部装置にコンテンツの登録の可否を問合せる。ステップ434では、コンテンツの登録の可否を判定する。登録可能であればステップ436に進む。さもなければステップ442に進む。ステップ436では、未登録で最も古いコンテンツを外部装置に送信し、属性情報140における出力状態を変更する。ステップ438では、属性情報140を参照し、出力状態が「未登録」となっているコンテンツの有無を判定する。「未登録」のコンテンツがあればステップ440に進む。なければステップ446に進む。ステップ440では、その時点でバッテリ92への充電が継続しているか否かを判定する。充電状態が継続していればステップ430に戻る。さもなければステップ422に進む。
一方、ステップ430又はステップ434から分岐したステップ442では、一定時間待機し、ステップ440に進む。
ステップ426又はステップ438から分岐したステップ446では、属性情報140を参照し、出力状態、変更状態、及び保護属性の値がそれぞれ「登録済」、「未整理」、及び「NO」であるという条件を満たすコンテンツを特定する。条件を満たすコンテンツが特定されればステップ448に進む。さもなければステップ422に戻る。ステップ448では、ステップ446で特定されたコンテンツを図9に示すステップ356と同様の処理で出力性能に適合するよう加工し、記憶領域内における当該コンテンツの容量を削減する。続くステップ450では、ステップ440と同様に充電状態が継続しているか否かを判定する。充電状態が継続していればステップ446に戻る。さもなければステップ422に戻る。
<動作>
本実施の形態のコンテンツ入力装置80は、以下のように動作する。
図2を参照して、外部電源コネクタ94を介して外部から電力が供給されると、給電部108は、バッテリ92への充電を行なう。これに応答して、コンテンツ入力装置80は充電時の自動登録動作を行なう。この動作については後述する。なお、外部からの給電が開始された時点でコンテンツ入力装置80が起動していない場合、給電管理部110が、コンテンツ入力装置80を起動する。
コンテンツ入力装置80が起動すると、給電管理部110が給電状態を監視し、外部電源コネクタ94からの給電の開始時及び終了時に、コンテンツ管理部106にその旨の通知を発行する。また、給電管理部110は、バッテリ駆動時にはバッテリ残量を監視し、バッテリ残量を定期的にコンテンツ管理部106に通知する。図6に示す空き容量管理部204は、コンテンツ記憶部104の実際の空き容量について情報を得る。また、状態記憶部122内の属性情報140(図4参照)をもとに、出力状態が「登録済」となっており、保護属性が「NO」になっているコンテンツの「現サイズ」の合計を計算し、実際の空き容量と「現サイズ」の合計との和を求めてコンテンツ記憶部104内に確保可能な領域の大きさ(残量)を求める。空き容量管理部204は、コンテンツ記憶部104における記憶領域の残量と実際の空き容量とを格納管理部202に定期的に通知する。
コンテンツ入力装置80は、コンテンツ記憶部104の空き容量が逼迫した場合、又はコンテンツ入力装置80の使用できる電力に余裕がある場合に、外部装置へのコンテンツの登録、コンテンツの整理、又はその両方を行なう。コンテンツの整理には、出力能力に応じた品質に合せてコンテンツを加工する方法と、コンテンツを削除する方法との2種類の方法のいずれかを用いる。
コンテンツ記憶部104の空き容量が逼迫した場合には、バッテリ92が枯渇するか否かに関わらず、短時間で所定量の空き容量を確保することが求められる。そこで、新たにコンテンツが取得され、そのコンテンツを格納するのに必要な空き容量がコンテンツ記憶部104にないという状態まで空き容量が逼迫していれば、外部装置64A、64B、又は64Cへ登録済のコンテンツを削除する。取得したコンテンツが格納可能な空き容量が確保できれば削除を終了する。今後コンテンツ記憶部104の空き容量の逼迫が予想される場合には、未登録のコンテンツの登録と加工とを逐次的に実行する。コンテンツが1項目分処理されるごとに新たな空き容量が得られる。当座必要な実際の空き容量が確保できれば逐次的な登録及び整理を終了する。
バッテリ駆動時であり、バッテリ残量に余裕がある場合には、少ない電力でより多くのコンテンツを登録済にする。すなわち、バッテリ残量に余裕がある限り外部装置へのコンテンツの登録を行なう。ただしこの場合、登録済のコンテンツの整理は行なわない。
コンテンツ入力装置80が充電状態にある場合、バッテリ92が枯渇することはない。この場合、まず未登録のコンテンツを外部装置に登録し、未登録のコンテンツがなくなると登録済で未加工のコンテンツを加工する。充電状態が持続すれば、登録可能な全てのコンテンツが外部装置に登録され加工される。
以下にまず、バッテリ92での駆動状態でコンテンツ入力装置80が行なう定期的なコンテンツの登録動作について説明する。コンテンツ入力装置80がバッテリ92で駆動する状態になると、給電管理部110はその旨をコンテンツ管理部106の登録管理部208(図6参照)に通知する。なお、給電管理部110は、バッテリ残量が所定のしきい値(本実施の形態ではフル充電時の70%)以下になると再度通知を行なう。
登録管理部208は、状態記憶部122に記憶されているコンテンツの属性情報140を参照して、出力状態が「未登録」となっているコンテンツを検索する。未登録のコンテンツがあれば、登録管理部208は、外部機器管理部114に保持されている局リスト116(図3参照)をもとに、コンテンツの登録先となる外部装置の探索を行なう。すなわち、局リスト116において続柄の値が「ancestor」に設定されている外部装置を一つ選び、そのIDを取得する。登録管理部208は、取得したIDを通信部112に与えて通信部112に当該外部装置への接続を要求する。通信部112が接続に成功すると、登録管理部208は、状態記憶部122を参照して、出力状態が「未登録」のコンテンツの中から最も古いコンテンツを選び、通信部112を介して外部装置に当該コンテンツの属性情報140を送信し、コンテンツの登録を要求する。
通信部112は、外部装置からコンテンツの登録可能との返答を受信すると、この返答を登録管理部208に与える。登録管理部208はコンテンツ出力管理部210に、登録すべきコンテンツのIDを与え、通信部112への当該コンテンツの出力を要求する。コンテンツ出力管理部210は、与えられたIDのコンテンツをコンテンツ記憶部104から読出して通信部112に与える。通信部112は接続中の外部装置にこのコンテンツを送信する。この送信が成功し、外部装置より送信されるAcknowledge信号を通信部112が受信すると、通信部112は、Acknowledge信号を登録管理部208に与え、コンテンツの送信の完了を登録管理部208に通知する。登録管理部208は、この通知に応答して、送信したコンテンツのIDを整理管理部206に与えて属性情報140の更新を要求する。整理管理部206は、与えられたIDのコンテンツについての属性情報140の更新を、整理部120に対し要求する。整理部120は、当該IDのコンテンツの属性情報140において、出力状態の値を「登録済」にする。
以下、コンテンツの取得とそれに伴うコンテンツ記憶部104の空き容量の逼迫に対応する動作について説明する。
格納管理部202は、コンテンツ取得部100により今後取得されるコンテンツのサイズの予測値を得る。例えば、コンテンツ取得部100が静止画像を取得するものであれば、1回の撮像で得られる静止画像のデータ量として想定される最大のデータ量を予測値とする。また例えば、コンテンツ取得部100が動画像を取得するものであれば、所定時間分の動画像のデータ量を予測値とする。予測値は、コンテンツ取得部100の性能によって定数として保持するものとする。格納管理部202は、コンテンツのサイズの予測値と空き容量管理部204からのコンテンツ記憶部104の残量の通知とを受けて、予測値とコンテンツ記憶部104の残量との比較を行なう。残量が予測値に満たない場合、コンテンツ記憶部104内を整理部120が整理しても、新規のコンテンツを格納するだけの空き容量が確保できないおそれがある。そのため格納管理部202は、予測値以上の残量が通知されるまで、コンテンツが取得不可納である旨のメッセージを表示出力部118に表示させ、コンテンツ取得部100によるコンテンツの取得を抑止する。予測値以上の残量が通知されると、格納管理部202はメッセージの表示を停止し操作信号の受付を開始する。
図2を参照して、ユーザが操作入力部102に対してコンテンツを取得するための操作を行なうと、操作入力部102は対応する操作信号を発生する。図6に示すコンテンツ管理部106の操作信号処理部200はこの操作信号から操作内容を特定する。ユーザが行なった操作がコンテンツを取得するための操作であると特定されると、操作信号処理部200は操作信号を格納管理部202に与える。
格納管理部202は、与えられた操作信号にしたがい、コンテンツ取得部100に対しコンテンツの取得を要求する。コンテンツ取得部100はこの要求に応じてコンテンツを取得し格納管理部202に与える。格納管理部202は、与えられたコンテンツを一時的に保持し、当該コンテンツのデータ量を計測する。格納管理部202は、計測により得えられたデータ量と、空き容量管理部204から通知されるコンテンツ記憶部104の実際の空き容量とを比較する。計測により得られたデータ量が実際の空き容量を上回っていたならば、実際の空き容量の不足分を算出し、整理管理部206に空き容量の確保を要求する。
整理管理部206は、格納管理部202からのこの要求に応答して、状態記憶部122内の属性情報140を参照し、登録済のコンテンツを古いものから順に、選択したコンテンツの現サイズの和が不足分以上になるまで選択する。整理管理部206は選択したコンテンツのIDとこれらのコンテンツを削除する旨の要求とを整理部120に与える。整理部120は、この要求にしたがいコンテンツ記憶部104内から与えられたIDのコンテンツを削除する。さらに、これらのコンテンツの属性情報140における変更状態の値を「削除済」に変更する。
空き容量管理部204は、この間も空き容量の監視と通知を行なっている。整理部120によるコンテンツの整理の結果、コンテンツ記憶部104において新規のコンテンツの格納に必要な空き容量が確保されると、そのことが空き容量管理部204から格納管理部202に通知される。格納管理部202は、コンテンツにIDを付与してコンテンツ記憶部104に格納する。格納管理部202は、新規のコンテンツのIDとそのコンテンツの格納が完了したことを整理管理部206に通知する。整理管理部206は、この通知をもとに新規のコンテンツに関する属性情報140の作成を整理部120に要求する。整理部120は、この要求にしたがい、新規のコンテンツの属性情報140を作成し、状態記憶部122に格納する。
新規のコンテンツが格納されると、その分コンテンツ記憶部104の残量が減少する。コンテンツ記憶部104の残量が所定量(例えばコンテンツ記憶部104に格納可能な総データ量の10%)未満になると、以下のようにしてコンテンツの整理を実行する。
図6を参照して、空き容量管理部204は、コンテンツ記憶部104の残量が所定量以下になると、その旨を登録管理部208に通知する。この通知に応答して、登録管理部208及び通信部112が、上記の定期的なコンテンツの登録動作と同様の動作で、未登録の最も古いコンテンツの登録を行なう。通信部112が当該コンテンツの外部装置への送信を完了すると、その旨を登録管理部208に通知する。
この場合、コンテンツ記憶部104の空き容量が逼迫しているため、登録管理部208は、送信したコンテンツのIDを整理管理部206に与えて、当該コンテンツの整理を要求する。整理管理部206は、この要求に応答して、整理部120に当該IDのコンテンツの出力性能に応じた加工と属性情報140の更新とを要求する。整理部120は、この要求を受けると、出力性能記憶部124から出力性能に関する情報を読出す。例えば、加工対象のコンテンツが6メガピクセルの画像であり、表示出力部118が横640ピクセル縦480ピクセル(VGA相当)の0.3メガピクセル程度の出力性能であったものとする。コンテンツの画質は明らかに表示出力部118の出力性能を上回っている。このようなコンテンツを表示出力部118で表示するためには、コンテンツをVGA相当に合せるように解像度を低下させる処理、又はコンテンツからVGA相当の画面サイズに合せてトリミングし部分的なコンテンツを抽出する処理を行なわなければならない。そこで、登録済のコンテンツの画素数をVGAに合わせるように解像度を変換する。解像度を低下させた分コンテンツのデータ量は削減される。
加工対象のコンテンツについて加工が完了し空き容量が変化すると、空き容量管理部204は残量の値を再計算し、登録管理部208に残量を再通知する。登録管理部208は、その時点でのバッテリ残量をもとに、バッテリ92を使い切るまでコンテンツを取得した場合に得られるコンテンツのデータ量を概算し、空き容量管理部204から通知された残量と比較する。比較の結果、概算したデータ量が多い場合、次の充電までに取得されうるコンテンツをコンテンツ記憶部104に格納できないおそれがある。そのため、登録管理部208はさらに未登録の古いコンテンツを外部装置に登録し、コンテンツの整理を要求する。このようなコンテンツの選択、登録、整理、及びコンテンツ記憶部104の残量計算を繰返して、次の充電時までに取得されるコンテンツが格納できるように、空き容量を確保する。
以下、バッテリ92(図2参照)への充電時にコンテンツを登録し整理する動作について説明する。外部電源コネクタ94(図2参照)からの給電を受けてバッテリ92への充電が開始されると、給電管理部110は、まずコンテンツ入力装置80が起動しているか否かを確認する。起動していなければコンテンツ入力装置80を起動する。続いて給電管理部110は、コンテンツ管理部106の図6に示す登録管理部208に対し、現在充電状態にあることを通知する。なお、給電管理部110はこの後充電状態の終了時に、その旨を通知する。
登録管理部208がこの通知を受けると、コンテンツ入力装置80は、充電状態が持続している期間中、バッテリ92で駆動状態でのコンテンツの登録動作と同様の動作で、外部装置へのコンテンツの登録を行なう。充電状態が持続している期間内にコンテンツの登録が完了すると、登録管理部208は、整理管理部206に対し加工可能なコンテンツ全ての加工を要求する。
整理管理部206は、この要求に応答して、状態記憶部122内に格納されている属性情報140を参照し、出力状態、変更状態、及び保護属性の値がそれぞれ「登録済」、「未整理」、及び「NO」であるという条件を満たすコンテンツを特定する。条件を満たすコンテンツがあれば、そのコンテンツを加工対象に定め、IDを取得し整理部120に当該取得したIDのコンテンツの加工を要求する。整理部120は、加工の要求に応答して、出力性能記憶部124に格納された出力性能に関する情報に基づき、加工可能なコンテンツのうち登録済かつ未整理のものを加工し、当該コンテンツの属性情報140における変更状態を変更する。
整理管理部206は、加工対象に定めたコンテンツについて状態記憶部122に記憶されている属性情報140が変更されると、次の整理対象の特定を行なう。以下、整理管理部206と整理部120とは、この動作を、上記の条件を充足するコンテンツがなくなるか、充電状態が終了するまで繰返す。
ユーザが、操作入力部102に対し、コンテンツ記憶部104に格納されたコンテンツを再生するための操作を行なうと、操作入力部102は、当該操作に対応する操作信号を発生する。発生した操作信号は、図6に示すコンテンツ管理部106の操作信号処理部200に与えられる。操作信号処理部200は対応する操作内容を特定すると、操作信号をコンテンツ出力管理部210に与える。コンテンツ出力管理部210は、与えられた操作信号にしたがい、状態記憶部122に記憶された属性情報140を参照してユーザが所望するコンテンツを特定する。コンテンツ出力管理部210はさらに、特定したコンテンツをコンテンツ記憶部104から読出して表示出力部118に出力する。表示出力部118では、自己の出力性能に応じてコンテンツが加工され出力される。例えば、未加工の高解像度のコンテンツも、再生時には出力性能に応じた解像度に変換して表示される。すなわち、表示出力部118での再生表示時には、未加工のままコンテンツ記憶部104に高品質の状態で記憶されているコンテンツも、整理部120により加工されたコンテンツも同じ品質で出力される。
以上のように本実施の形態のコンテンツ入力装置80は、新規のコンテンツの取得で実際に削除が必要不可避になるまでは、保持しているコンテンツを削除しない。そのため、より多くのコンテンツをコンテンツ記憶部104に保持させておくことができる。
また、コンテンツ記憶部104内のコンテンツを外部装置に登録し、登録済のコンテンツを加工して、記憶資源を節約する。取得されたコンテンツのオリジナルは外部装置において保持される。そのため、コンテンツのオリジナルを、外部装置で利用することが可能になる。コンテンツの加工は、表示出力部118の出力性能に合せて行なわれる。表示出力部118によるコンテンツの出力が加工によって損なわれることはない。よって、コンテンツ入力装置80におけるそのコンテンツの利用価値を損ねることなく記憶資源を節約でき、より多くのコンテンツを内部に保持しておくことができる。さらに、コンテンツの削除が必要不可避になった場合、登録済のコンテンツを削除する。したがって、必要があれば、コンテンツ入力装置80が外部装置からコンテンツを再取得して、当該コンテンツを利用することも可能になる。
また、コンテンツ入力装置80は、バッテリ92への充電時にコンテンツの登録及び加工を行なう。例えば、昼間にコンテンツ入力装置80で多量の新規のコンテンツを取得し、夜に宿泊施設等においてコンテンツ入力装置80のバッテリ92に充電を行なうと、自動的に外部装置を探索し、接続に成功すると自動的に登録処理を行なう。そのため、コンテンツの登録及び加工によりバッテリ92を消耗してしまうことを回避しつつ、事前に記憶領域の逼迫を回避できる。
コンテンツの登録及び加工は、記憶資源の逼迫が予測された場合、又は使用可能な電力に余裕がある場合に行なわれる。使用可能な電力の枯渇を回避しつつ、記憶資源を有効に運用することができる。例えば外部装置が小型のハードディスク等を内蔵したPDAのような蓄積装置であり、コンテンツ入力装置80の記憶資源が半導体記憶装置であった場合、蓄積装置には、コンテンツ入力装置80の記憶容量よりはるかに大きな容量のコンテンツを記憶させることができる。外出先等において、コンテンツ入力装置80が取得したコンテンツを適宜蓄積装置へ登録する。これにより、コンテンツ入力装置80に大容量の半導体記憶装置を用意しなくても、大量のコンテンツを取得することが可能となる。
なお、局リスト116において、さらに所有者の情報を管理するようにすると、AVレコーダ等においてユーザごとにコンテンツを管理することが可能になり、利便性が向上する。局リスト116は予め設定されているものであってもよい。又はユーザの手入力により登録されるもの若しくは所定の処理により自動登録されるものであってもよい。
なお、本実施の形態では、定期的なコンテンツの登録を行なう際には、1項目分のコンテンツが処理されるごとにバッテリ92のチェックを行なっている。しかし、非常に大きなコンテンツがある場合には、一つの転送で多くの電力を消費してしまうことが考えられるので、常時監視するようにすることも有用である。
なお、コンテンツのサイズが大きい場合、すべてを一度のセッションで転送できないという事態が想定される。そこで、その事態に対処するために、所定のサイズ以上のコンテンツは分割して順次登録するように構成してもよい。又は、連続したデータの任意部分を登録する動作を複数回繰返すことにより、コンテンツ全体を転送するようにしてもよい。この場合、コンテンツがMPEG形式のものであれば、Iピクチャー単位で区切るようにすることが望ましい。
サイズの小さなコンテンツが多数項目ある場合、定期的なコンテンツの登録を行なう際に、一度のセッションで多数項目分のコンテンツを転送できるという事態が想定される。このような場合に、1項目分のコンテンツが処理されるごとにバッテリ92のチェックを行なうと、チェックの実行回数が増え、チェックに要する電力量が増加することが考えられる。そこで、複数項目分のコンテンツの登録に要する電力に関する換算表又は関数を予め用意しておき、当該換算表又は関数によって処理可能なコンテンツの項目数を見積るようにしてもよい。この場合、処理の開始時に項目数を見積り、その項目数に応じて、コンテンツを連続的に登録するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、コンテンツの登録の可否を、1項目分ずつ外部装置に問合せた。しかし、外部装置において登録可能なコンテンツの総量に制限が設けられており、セッション開始時に外部装置がコンテンツ入力装置80に対し、総量を提示することも想定される。このような場合、コンテンツ入力装置80は、提示された総量に応じてコンテンツを選び、選んだコンテンツをまとめて外部装置に転送するようにしてもよい。
なお、図9に示すコンテンツの整理プログラムのステップ358では、バッテリ92の残量をもとに、今後バッテリ92を使い切るまでに取得可能なコンテンツの予測サイズと、記憶領域の残量とを比較した。しかし、コンテンツ取得以外の動作に必要な電力を温存しておくことを想定して、コンテンツの予測サイズを算出するようにしてもよい。コンテンツ取得以外の動作としては、例えば、コンテンツ入力装置80でコンテンツを表示する動作、コンテンツ入力装置80のアイドル状態の動作、外部装置との間での通信動作、及びその他種々の動作が想定される。また例えば、コンテンツ入力装置が撮像機能付の携帯電話機等であれば、受信待機及びメッセージの送受信をはじめとする携帯電話としての動作に電力を要する。このような場合、これらの動作に必要な電力が温存されるように、コンテンツの予測サイズを算出することが望ましい。
図8に示すプログラムにおいて、ステップ302での判定は定期的に行なうようにしてもよい。又は、電源ONの直後、及びコンテンツの取得処理が終了するごとに、行なうようにしてもよい。このように処理を行なうことにより、撮像の瞬間まで撮像済コンテンツを残しておき、操作入力部102の操作に応じて適宜表示出力部118に出力することが可能となる。
なお、属性情報140は、複数のエントリにより構成されたリスト形式のものであった。しかし、コンテンツの属性の表現形式は、このような形式には限定されない。XML(eXtensible Markup Language)等の構造化文書を用いて表現してもよい。表現されるべき属性に対し予めコードを割当てておき、当該コードを用いてコンテンツの属性を表現するようにしてもよい。
また、散発的な短時間の充電状態が繰返された場合には、未整理のコンテンツがコンテンツ記憶部104内に蓄積されることがある。このような事態に対処するために、再充電時に継続してコンテンツの整理処理を行なうようにするようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態のコンテンツ入力装置80は、コンテンツを内部で準備し当該準備したコンテンツを外部装置に出力した。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。例えば、携帯電話機やPDA等の装置は、デジタルカメラ等の装置よりコンテンツを取得し利用するために用いられることがある。このような装置においても記憶資源には限度があるため、コンテンツをより大容量の記憶資源を持つAVレコーダ等へ転送することが望ましい。以下に、このような機能を持ち、デジタルカメラ等からコンテンツを取得して保持するとともに、AVレコーダ等にコンテンツを中継するコンテンツ中継装置について説明する。
図12に、本実施の形態に係るコンテンツ中継装置480を含むシステムの概要を示す。図12を参照して、本実施の形態に係るコンテンツ中継装置480A,480B等は、通信機能を持つデジタルカメラ及びカムコーダ等の外部装置482A,482B等からコンテンツ(画像、映像)を取得し保持する。さらにAVレコーダ等の外部装置484に対しコンテンツを転送する。以下、コンテンツ中継装置480によるコンテンツの取得元となる外部装置482A,482B等を「子の外部装置」と呼ぶ。また、コンテンツ中継装置480によるコンテンツの転送先となる外部装置484を「親の外部装置」と呼ぶ。なお、このシステムにおいては、コンテンツ中継装置480と、子の外部装置482A,482B等、親の外部装置484とは、IEEE802.11bに代表される電波による無線通信、又はIrDAにより策定された規格に準拠する赤外線通信に代表される光による無線通信でデータの授受を行なうものとする。
図13に、本実施の形態に係るコンテンツ中継装置480の機能的構成をブロック図形式で示す。図13を参照してコンテンツ中継装置480は、図2に示すコンテンツ入力装置80のものと同様のバッテリ92と、外部電源コネクタ94と、給電部108と、給電管理部110と、操作入力部102と、コンテンツ記憶部104と、表示出力部118と、状態記憶部122と、出力性能記憶部124とを含む。
コンテンツ中継装置480はさらに、親の外部装置484及び子の外部装置482A,482B等との無線通信を行なうための通信部502と、親の外部装置484及び子の外部装置482A,482B等に関する局リスト506を格納する外部装置管理部504と、操作入力部102からの操作信号、コンテンツ中継装置480への電力供給の状態、並びに親の外部装置484及び子の外部装置482A,482B等との通信の状況に基づき、子の外部装置482A,482B等からのコンテンツの取得、取得したコンテンツのコンテンツ記憶部104への格納、コンテンツ記憶部104内のコンテンツの再生、加工、及び親の外部装置484への登録を管理するためのコンテンツ管理部510と、図2に示すコンテンツ入力装置80の整理部120と同様の属性情報の変更及びコンテンツの加工と、コンテンツの削除に代る整理方法として、コンテンツの識別情報と再取得用情報とからなる代替情報を準備し、コンテンツを代替情報で置換する処理を行なう整理部512とを含む。識別情報は、例えばコンテンツを識別可能な程度のサイズの画像(以下、「サムネイル画像」と呼ぶ。)等である。再取得用情報は、例えば親の外部装置へのリンク情報である。以下、コンテンツを代替情報で置換する処理を「リンク化」と呼ぶ。
図14に、本実施の形態に係る局リスト506の一例を示す。図14を参照して、本実施の形態の局リスト506は、図3に示す第1の実施の形態に係る局リスト116と同様に、コンテンツ中継装置480自身、並びに通信部502による通信の相手となる子の外部装置482A,482B等、及び親の外部装置484にそれぞれ対応する複数のエントリを含む。各エントリは、第1の実施の形態に係る局リスト116のものと同様に、IDと、続柄と、種別と、秘密鍵とを含む。局リスト506における続柄がとりうる値は、図3に示す局リスト116における値と同様の値「self」と「ancestor」とに加え、その装置がコンテンツ中継装置480に対する子の外部装置であることを表す所定の値「descendant」と、その装置がコンテンツ中継装置480と同じ外部装置との間に親子の続柄を持つ装置であることを示す所定の値「mate」とを含む。
図15に、本実施の形態に係るコンテンツ管理部510の機能的構成をブロック図形式で示す。図15を参照して、コンテンツ管理部510は、第1の実施の形態に係るコンテンツ入力装置80のコンテンツ管理部106(図6参照)と類似の構成である。ただし、本実施の形態のコンテンツ管理部510は、第1の実施の形態に係る格納管理部202に替えて、通信部502、表示出力部118、コンテンツ記憶部104、空き容量管理部204、及び整理管理部206に接続され、通信部502を介して子の外部装置からのコンテンツの取得を管理するための格納管理部520を含む。格納管理部520は、通信部502を介して子の外部装置からコンテンツの登録要求を受けて、当該登録要求をもとに、コンテンツの取得の可否を判定する。また、通信部520を介して当該登録要求の発信元である子の外部装置に、コンテンツ取得の可否の判定結果を送信する機能を持つ。
本実施の形態のコンテンツ中継装置480は、第1の実施の形態に係るコンテンツ入力装置80と同様に、一般的なコンピュータと同様にプログラムを実行可能なハードウェアと、そのハードウェアにより実行されるプログラムと、ハードウェアに格納されるデータとにより実現される。
図16に、本実施の形態のコンテンツ中継装置480が新規のコンテンツを取得する処理をコンピュータに実現させるプログラムの制御構造をフローチャートで示す。図16を参照して、このプログラム600が開始されると、ステップ602において、子の外部装置からの登録要求の受信待ちを行なう。子の外部装置からコンテンツの属性情報140を含む登録要求を受信するとステップ604に進む。ステップ604では、登録要求に含まれる属性情報140をもとに、当該登録要求を受付けた場合に取得することになるコンテンツ(以下、「取得予定のコンテンツ」と呼ぶ。)の現サイズを特定し、当該現サイズと記憶領域の残量とを比較する。記憶領域の残量が取得対象のコンテンツの現サイズより多ければステップ606に進む。さもなければステップ618に進み、登録要求の発信元である子の外部装置に、コンテンツの受付が不可能であることを示す受付不可メッセージを送信して、ステップ602に戻る。
ステップ606では、その時点での給電状態を調べる。すなわち、後述する取得対象のコンテンツの受信及び格納の処理に要する電力量を見積もり、バッテリ92の残量と見積もった電力量とを比較する。バッテリ残量が受信及び格納の処理に要する電力量以下であれば、ステップ618に進み、その後ステップ602に戻る。さもなければ、ステップ608に進む。
ステップ608では、登録要求の発信元である子の外部装置に対し、受付可能を表す受付可メッセージを送信する。ステップ610では、ステップ604で特定した取得対象のコンテンツの現サイズと、記憶領域の実際の空き容量とを比較する。記憶領域の実際の空き容量が取得対象のコンテンツの現サイズより多ければステップ614に進む。さもなければステップ612に進む。
ステップ612では、登録済のコンテンツを整理して新規のコンテンツを格納するための領域を確保する。すなわち登録済のコンテンツを取得日時が古いものから順にリンク化する。この処理により登録対象のコンテンツを格納可能な空き容量が確保されると、ステップ614に進む。ステップ614では、子の外部装置から登録対象のコンテンツを受信する。ステップ616では、受信したコンテンツを記憶領域に格納し、ステップ602に戻る。
図17に、コンテンツの整理プログラムの制御構造をフローチャートで示す。図17を参照して、このプログラム640は、図9に示す第1の実施の形態に係るプログラム340と同様のステップ342〜ステップ354を含む。ステップ354において最も古い未登録のコンテンツを親の外部装置に登録すると、ステップ642に進む。
ステップ642では、登録したコンテンツの親の外部装置における所在を表すリンク情報を取得し、このコンテンツの属性情報140における再取得用情報に設定する。ステップ644では、図9に示すプログラムのステップ356と同様に、登録したコンテンツを出力性能に応じて加工する。ステップ646では、バッテリ残量を調べる。バッテリ残量がフル充電時の50%以下になっていれば、ステップ342に戻る。50パーセントを超えていればステップ648に進む。ステップ648では、親の外部装置に未登録のコンテンツの有無を判定する。未登録のコンテンツがあればステップ350に進む。さもなければステップ342に戻る。
なお、このプログラム640においては、ステップ646でバッテリ残量のチェックを行なっているが、さらにステップ344において、記憶領域の残量確認に併せてバッテリの残量のチェックを行なうようにしてもよい。この場合、ステップ344では、記憶領域の残量が記憶領域の総記憶容量の10%未満であり、かつバッテリの残量がフル充電時の50%以上であれば、ステップ346に進む。さもなければステップ342に戻る。
図18に、充電が行なわれている時のコンテンツの登録処理を実現するプログラムの制御構造をフローチャートで示す。図18を参照して、本実施の形態に係る充電時のコンテンツの登録処理を実現するプログラム700は図11に示す第1の実施の形態に係るプログラムと類似する。ただしこのプログラム700において、ステップ436の処理が終了すると、ステップ702に進む。ステップ702では、登録したコンテンツの親の外部装置における所在を表すリンク情報を取得し、このコンテンツの属性情報140における再取得用情報に設定し、ステップ438に進む。
本実施の形態に係るコンテンツ中継装置480は、以下のように動作する。
コンテンツ中継装置480の通信部502が子の外部装置482からコンテンツの登録要求を受信すると、その登録要求は、コンテンツ管理部510の格納管理部520(図15参照)に与えられる。格納管理部520は、登録要求に含まれる、登録対象のコンテンツの属性情報140(図4参照)をもとに、登録対象のコンテンツのデータ量とコンテンツ記憶部104の残量との比較、及びバッテリ残量とコンテンツの登録に要する電力量との比較を行なう。コンテンツ記憶部104及びバッテリ92の残量のいずれかが不足していれば、受付不可メッセージを子の外部装置482に返信する。さもなければ受付可メッセージを返信し、登録対象のコンテンツの格納領域を確保する。すなわち、コンテンツ記憶部104の実際の空き容量が不足していれば、整理管理部206に対して、コンテンツの整理を要求する。整理管理部206及び図13に示す整理部512は、第1の実施の形態と同様の動作で、親の外部装置に登録済のコンテンツを古いものから順にリンク化する。コンテンツ記憶部104内に空き領域が確保されると、子の外部装置480から登録対象のコンテンツを受信し、コンテンツ記憶部104に格納する。
図19に、本実施の形態に係るコンテンツ中継装置480の動作の概略を示す。図19を参照して、ユーザの自宅には、AVレコーダ等の親の外部装置484が設置されているものとする。ユーザが子の外部装置482とコンテンツ中継装置480とを所持しており、外出先において子の外部装置482からコンテンツ中継装置480に、コンテンツ720が登録されたものとする。すなわち、子の外部装置482内のコンテンツと同じコンテンツがコンテンツ中継装置480に格納される。子の外部装置482内から当該コンテンツを削除しても、コンテンツ中継装置480において利用可能である。すなわち、例えばデジタルカメラで利用される記憶装置の容量が1GBであり、本装置のコンテンツ記憶部の記憶容量が50GB程度であった場合、デジタルカメラ単体では撮像しきれない画像を外出先で取得することが可能になる。
その後ユーザが自宅に移動し、親の外部装置484と通信可能な位置にコンテンツ中継装置480を持込むと、コンテンツ中継装置480は、バッテリ92に余裕がある間、又は充電が実行されている間に、取得したコンテンツ720を親の外部装置484に登録する。この際、親の外部装置484に登録したコンテンツを再取得するためのリンク情報を取得する。ユーザに特段の手作業を発生させること無く、子の外部装置482より得られるコンテンツを、親の外部装置に中継する環境が実現できる。また、サーバへの登録時にリンク情報を併せて取得するため、サーバへの通信が可能な状態においては、容易にもとのデータに復元することが可能となる。
図20に、本実施の形態に係るコンテンツ中継装置480の動作の別の一例を示す。
図20に示す例では、街頭で提供されている、無線を介したネットワーク接続サービスを利用して、コンテンツの登録を行なう。ISP(Internet Services Provider)等は、街頭及び飲食店の店内等に短距離高速通信の局を設置し、無線を介したネットワークへの接続サービスを提供している。このサービスの提供業者は、ISPや飲食店など様々であり、サービスの形態も有料・無料を問わず多種多様である。このようなサービスを利用すると、街頭及び飲食店の店内等から、局を経由して広域高速通信網に接続し、自宅のAVサーバなど所定の外部装置への高速通信を行なうことも可能である。以下、こうしたサービスを利用した通信の形態を含んで、短距離高速通信と称する。図20に示す例では、街頭にあるIEEE802.11bによる短距離高速通信の接続サービスを利用して、コンテンツの登録を行なう。この例においてもAVレコーダ等の親の外部装置484は、ユーザの自宅に設置されているものとする。街頭には、短距離高速通信のための局932が存在する。局932は、所定のアクセスポイント934内にある短距離高速通信が可能な装置と、ネットワーク62との接続を仲介する。
ここで、ユーザが子の外部装置482とコンテンツ中継装置480とを所持しており、外出先において子の外部装置482からコンテンツ中継装置480に、コンテンツ720が登録されたものとする。その後ユーザは、街頭にある短距離高速通信の局932付近に移動し、コンテンツ中継装置480をアクセスポイント934内に持込むと、コンテンツ中継装置480は、バッテリ92に余裕がある間、又は充電が実行されている間に、局932及びネットワーク62を介して親の外部装置484に対しコンテンツ720を登録する。この際、コンテンツ中継装置480は、親の外部装置484に登録したコンテンツを再取得するためのリンク情報を取得する。このように、街頭にある短距離高速通信のための局932を利用することにより、外出先においても、子の外部装置482より得られるコンテンツを親の外部装置484に中継する環境が実現できる。また、親の外部装置484への登録時にリンク情報を併せて取得するため、親の外部装置484との通信が可能な状態においては、容易にもとのデータに復元することが可能となる。なお、コンテンツ中継装置480がアクセスポイント934に持込まれたときに、ユーザに対して、親の外部装置484への登録を行なうか否かを問合せるようにしてもよい。例えば、バッテリ92の消費をユーザが回避したいと考えた場合に、ユーザが所定の操作を行なうことにより、コンテンツの登録を行なわないようにすることも可能である。
また、デジタルカメラ等の入力装置が複数ある場合等、それらの入力装置の各々からコンテンツ中継装置480にコンテンツを登録するようにすることも可能である。さらに、中継機能を備えた入力装置も充電中にコンテンツの登録及び整理処理を行なうように制御することにより、双方のバッテリを消耗する心配をする必要もなくなり、効果的である。
なお、図17の処理においては、バッテリ残量が50%となると自動的にコンテンツの登録を停止したが、予めユーザから登録に使用できる電力の許容量に関し指定を受けておき、その量を基準にコンテンツの登録を行なうようにしてもよい。
なお、コンテンツ中継装置480は、子の外部装置から、コンテンツの受付の要求を1項目分ずつ受けてその都度受付の可否を判定したが、複数項目分のコンテンツを一括して処理するようにしてもよい。例えば、要求を受信時に、受付可能なコンテンツの合計容量を受付可メッセージと共に返信するようにし、子の外部装置からは、その合計容量に応じて選択された複数項目分のコンテンツをまとめて受信するようにしてもよい。
[第3の実施の形態]
第2の実施の形態では、コンテンツ中継装置480は、コンテンツを子の外部装置482から親の外部装置484への一方向に中継した。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。携帯電話機、PDA、及びポータブル蓄積装置等は、静止画、動画、及び音声等を再生出力する出力能力を備えていることが多い。そこで、以下に説明する第3の実施の形態に係るコンテンツ中継装置は、この際、携帯電話網等を利用した広域低速の無線通信網(以下、「広域通信網」と呼ぶ。)により、外出先においても、親の外部装置と通信を行ない、親の外部装置に集約されたコンテンツを取得する。
コンテンツ中継装置の記憶資源が逼迫した際に、親の外部装置にコンテンツを自動的に移動させる。また、親の外部装置に移動させたコンテンツをコンテンツ中継装置において必要とするときには、コンテンツ中継装置が親の外部装置からコンテンツを取得する。ユーザにとっては、親の外部装置の記憶資源をコンテンツ中継装置の仮想的な記憶資源として扱うことができ、利便性が向上する。
さらに、コンテンツ中継装置は、コンテンツ中継装置を用いてどのようなコンテンツを多く利用したいと考えているかについてユーザから入力を受ける。この入力をもとに、内部の記憶資源をコンテンツの種別に応じて配分する。そしてコンテンツ中継装置の使用目的に適した配分でコンテンツが記憶されるよう、コンテンツの整理及び取得を行なう。
図21に、本実施の形態のコンテンツ中継装置750の機能的構成をブロック図形式で示す。本実施の形態に係るコンテンツ中継装置750は、図2に示す第1の実施の形態に係るコンテンツ入力装置80のものと同一のバッテリ92、外部電源コネクタ94、給電部108、給電管理部110、及び表示出力部118と、図13に示す第2の実施の形態に係るコンテンツ中継装置480のものと同一の局リスト506を記憶する外部装置管理部504と、整理部512とを含む。
コンテンツ中継装置750はさらに、第2の実施の形態に係るコンテンツ中継装置480の通信部502、コンテンツ記憶部104、及びコンテンツ管理部510にそれぞれ替えて、外部装置との間での短距離高速通信を実現するための第1通信部764及び広域通信網での通信を実現するための第2通信部766と、コンテンツ中継装置750の利用目的に応じて記憶領域が仮想的に分割されたコンテンツ記憶部760と、コンテンツ管理部510の機能に加え、第1通信部764及び第2通信部766を状況に応じて使い分けて外部装置とのコンテンツの授受を行なう機能を持つコンテンツ管理部762とを含む。コンテンツ管理部762はさらに、コンテンツ記憶部760内に複数の仮想の記憶領域を設定し、当該記憶領域ごとに空き容量の管理を行なう機能を持つ。
第1通信部764は、例えば、IEEE802.11bでの短距離高速通信を行なう。物理転送速度11Mbpsと高速ではあるが、通信可能距離が短く限られたエリアでしか利用できない。これに対して第2通信部766は、例えば携帯電話の定額制のパケット通信網を利用して通信を行なう。通信速度は、最大384kbpsと低速であるが、通信可能距離は長く通信可能なエリアは広い。そこで、本実施の形態のコンテンツ中継装置750は、第2通信部での通信によりコンテンツの概略(例えばリンク化されたコンテンツ)を受信しておき、第1通信部での高速通信が可能になると、第1通信部を介して外部装置との通常通りのコンテンツの授受を行なう。
図22に、本実施の形態のコンテンツ記憶部760における記憶領域の構成を示す。図22を参照して、コンテンツ記憶部760は、複数の記憶領域780A〜780Eを含む。複数の記憶領域780A〜780Eはそれぞれ、コンテンツの属性情報140(図4参照)におけるコンテンツの種別に対応している。例えば、撮像動画及び撮像静止画等の種別に属するコンテンツは記憶領域780Bに格納される。これら記憶領域780A〜780Eの大きさは必ずしも均等ではない。また図22ではコンテンツ記憶部760は5個の記憶領域に分けられているが、この数は任意である。すなわち、コンテンツ中継装置750におけるコンテンツの利用目的に応じたユーザの設定操作にしたがって、記憶領域の数及び大きさが設定される。
図23に、コンテンツ管理部762の機能的構成をブロック図形式で示す。図23を参照して、コンテンツ管理部762は、第1の実施の形態に係るコンテンツ管理部106のものと同一の操作信号処理部200と、第1通信部764に接続された、第1の実施の形態のものと同一のコンテンツ出力管理部210及び登録管理部208とを含む。
コンテンツ管理部762は、第1通信部764及び第2通信部766を使い分けてコンテンツを取得するために必要なユーザ通知の出力、及びそのユーザ通知に応答してユーザが行なう操作にしたがったコンテンツの取得を行ない、コンテンツをその種別に基づきコンテンツ記憶部760内の記憶領域780A〜780Eに分類して格納するための格納管理部802と、第1の実施の形態に係る空き容量管理部204の持つ空き容量の監視機能を、コンテンツ記憶部760の記憶領域780A〜780Eごとに行なう機能を持つ空き容量管理部804と、整理対象のコンテンツの選択を記憶領域780A〜780Eごとに行なう機能を持つ整理管理部806とを含む。コンテンツ管理部762はさらに、ユーザからの操作入力にしたがい、記憶領域780A〜780Eのサイズの設定を行ない、各記憶領域780A〜780Eの容量を空き容量管理部804に通知するための目的設定部800とを含む。
目的設定部800により記憶領域780A〜780Eのサイズが変更されると、記憶領域780A〜780Eにおける残量も変化する。空き容量管理部804は、記憶領域780A〜780Eのサイズの設定に基づき、各領域における残量の過不足を監視する。
格納管理部802は、第2通信部766を用いて親の外部装置にある未受信のコンテンツを確認し、さらに当該未受信のコンテンツに関する属性情報140(図4参照)を受信して、コンテンツを第1通信部764及び第2通信部766のいずれを用いて受信するかを選択する。すなわち、コンテンツのサイズが小さければ、第2通信部766を用いて広域通信網でコンテンツを受信する。コンテンツのサイズが大きければ、コンテンツの受信を予定しておき、当該コンテンツの再取得用情報となるリンク情報を受信する。ユーザに、未受信のコンテンツの存在を通知するための出力を表示出力部118に与える。コンテンツの受信が予定された状態で第1通信部764を用いた短距離高速通信で親の外部装置と接続可能になると、第1通信部764を用いてコンテンツの実体を受信する。
図24に、本実施の形態の格納管理部802がユーザ通知を行なう際に出力するコンテンツリストの一例を示す。図24を参照して、コンテンツリスト810は、それぞれ状態記憶部122に記憶されている属性情報140(図4参照)に対応する複数のエントリを含む。各エントリは、当該エントリに対応する属性情報140により表されるコンテンツの取得日時と、そのコンテンツのタイトルと、サブタイトルとを含む。コンテンツリスト810はさらに、当該コンテンツの実体を親の外部装置から受信するか否かの別を表すリストアフラグ812と、当該コンテンツのユーザによる視聴の進行状況814とを含む。親の外部装置より新たに取得されたコンテンツを表す属性情報140に対応するエントリにおいて、リストアフラグ812の項目には、そのエントリの取得が予定されていることを示す記号「○」が表示される。又は、ユーザがコンテンツを親の外部装置から取得することを望む場合、ユーザがGUI(Graphical User Interface)要素のカーソル816を操作して、所望のエントリにおいてリストアフラグ812の項目を選択すると、当該項目に記号「○」が表示される。視聴状況は、それぞれユーザがコンテンツを利用していない状態、利用途中である状態、利用済である状態を表す「未」、「途中」、「済」のいずれかの値をとる。この値は、属性情報140における視聴ポイントの値に応じて定められる。
図24のコンテンツリスト810において斜体字で表示されているエントリは、そのエントリに対応する属性情報により表されるコンテンツの実体がコンテンツ記憶部760に格納されていないことを示す。太字及びアンダーラインで強調表示されているエントリは、そのエントリにおいて、視聴状況の値が「未」及び「途中」のいずれかに設定されていることを示す。このようなエントリに対応する属性情報により表されるコンテンツは、ユーザにより利用されていない部分を含む。なお、ユーザ通知は、コンテンツリスト810を用いたものに限らず、未受信の状態にあるコンテンツ又は再取得可能な状態にあるコンテンツの存在を通知するための表示であってもよい。又は警告音等であってもよい。
本実施の形態のコンテンツ中継装置750は、第2の実施の形態に係るコンテンツ中継装置480と同様に、プログラムを実行可能なハードウェアと、そのハードウェアにより実行されるプログラムと、ハードウェアに格納されるデータとにより実現される。
図25に、コンテンツ中継装置750の使用目的をユーザが設定する操作に応答した処理を実現するためのプログラムの制御構造をフローチャートで示す。図25を参照して、このプログラム820が開始されると、ステップ822において、使用目的を設定する操作を待つ。使用目的を設定する操作が検出されるとステップ824に進む。ステップ824では、その時点での給電の状態について調べる。バッテリ残量が所定量以上(例えばフル充電時の70%以上)ある状態、又は充電が行なわれている状態であれば、ステップ826に進む。さもなければステップ834に進む。ステップ826では、局リスト506における種別が「ancestor」である外部装置との通信の可否を判定する。通信可能であればステップ828に進む。さもなければステップ834に進む。ステップ834では、記憶領域の再配分をキャンセルする処理を行なう。続くステップ836では、操作に応じた記憶領域780A〜780Eの再配分が実行されなかったことをユーザに通知してステップ822に戻る。
一方、ステップ828では、記憶領域780A〜780Eの再配分を行なう。すなわち、与えられた目的変更の操作内容にしたがい、記憶領域780A〜780Eのサイズを再計算する。
ステップ830では、記憶領域780A〜780Eの各々について、再配分後の記憶領域780A〜780Eのサイズに対するコンテンツの超過分を整理する。すなわち、当該記憶領域に属するコンテンツの現サイズの合計が当該記憶領域の再配分後のサイズ以下になるまで、当該記憶領域に属する登録済のコンテンツを古いものから順にリンク化する。全ての記憶領域780A〜780Eにおいて、その記憶領域に属するコンテンツの現サイズの合計が再配分後の記憶領域のサイズ以下になると、ステップ832に進む。
ステップ832では、外部装置からコンテンツを取得し、記憶領域780A〜780Eの各々にコンテンツを補充して、プログラム820を終了する。なお、コンテンツを最新のものに保つために、2時間など一定時間おきに、ステップ830及びステップ832の処理を繰返し行なってもよい。以下、ステップ832の処理について、図26〜図28を用いて説明する。
図26に、コンテンツ中継装置750が、親の外部装置からコンテンツを取得し、記憶領域780A〜780Eの各々にコンテンツを補充する動作を実現するプログラムの制御構造を、フローチャートで示す。図26を参照して、このプログラム850が開始されると、ステップ852において、短距離高速通信でコンテンツを受信する予定があるか否かの別を表す受信予約フラグを初期化する。図26に示す例では、予定がないことを表す所定値「0」に設定する。ステップ854では、広域通信網を介して親の外部装置からコンテンツの通知を受信したか否かを判定する。受信したならばステップ856に進む。さもなければステップ858に進む。ステップ856では、広域通信網を介してコンテンツのリンク情報及びサムネイル画像等を受信するための簡略受信処理を行なった後ステップ858に進む。ステップ856の処理については図27を用いて後述する。
ステップ858では、短距離高速通信で通信可能な範囲内に短距離高速通信の局が存在するか否かを判定する。通信可能な局が検出されればステップ860に進む。さもなければステップ854に戻る。
ステップ860では、未登録のコンテンツが存在するか否かを判定する。未登録のコンテンツが存在すれば、ステップ862に進む。さもなければステップ864に進む。ステップ862では、短距離高速通信で図10に示す第1の実施の形態に係るプログラム380と同様のコンテンツの登録処理を行なう。
ステップ864では、受信予約フラグの値を判定する。受信予約フラグの値が、コンテンツを受信する予定の存在を表す値「1」となっていれば、ステップ866に進む。さもなければステップ854に戻る。ステップ866では、短距離高速通信で、局リスト506に列挙された親の外部装置に接続し、親の外部装置から新規のコンテンツを受信した後、ステップ868に進む。ステップ866の処理については、図28を用いて後述する。
ステップ868では、受信予約フラグの値を「0」に再設定し、ステップ854に戻る。なお、図26に示す各ステップの処理は、通信が途絶した場合、又はバッテリ92が逼迫した場合は中断され、通信又はバッテリ92の状況が復旧した時点で、中断した時点から再開するものとする。
図27に、図26のステップ856において行なわれる簡略受信処理の制御構造をフローチャートで示す。図27を参照して、簡略受信処理880が開始されると、ステップ882において、広域通信網を介して外部装置と接続し、当該外部装置から未受信のコンテンツの属性情報140を、1項目分受信する。ステップ884では、ステップ882で受信した属性情報140を参照し、この属性情報140に対応するコンテンツの現サイズが所定値以上であるか否かを判定する。例えば、1メガバイト以上であると判定されればステップ886に進む。さもなければステップ890に進む。ステップ886では、親の外部装置におけるコンテンツの所在を表すリンク情報及びサムネイル画像等を受信する。ステップ888では、受信予約フラグを1に設定してステップ892に進む。
ステップ890では、広域通信網を介して外部装置から、当該コンテンツの全体を受信する。ステップ892では、未受信のコンテンツの有無を判定する。未受信のコンテンツがなければステップ894に進む。未受信のコンテンツがあればステップ882に戻る。ステップ894では、コンテンツリスト810を表示して、ユーザに対しステップ882からステップ892までの一連の処理の結果を通知する。
図28に、図26のステップ866において実行されるコンテンツの受信処理の制御構造をフローチャートで示す。図28を参照して、コンテンツの受信処理900が開始されると、ステップ902において、外部装置が保持しかつコンテンツ中継装置750が保持していないコンテンツのうち、取得日時が最新のものを処理対象に定め、そのコンテンツについての属性情報140を読出す。ステップ904では、コンテンツ中継装置750が既に保持しているコンテンツについて記憶している属性情報140を参照して、変更状態が「未整理」に設定されているもののうち、取得日時が最も古いものを選び、選んだ属性情報140における取得日時と処理対象のコンテンツの取得日時とを比較する。選んだ属性情報140における取得日時が処理対象のコンテンツの取得日時より古ければステップ906に進む。さもなければ、コンテンツの受信処理900を終了する。
ステップ906では、処理対象のコンテンツの種別をもとに、記憶領域780A〜780Eの中から当該コンテンツが属するべき記憶領域を選び、当該記憶領域の実際の空き容量と、処理対象のコンテンツの現サイズとを比較する。記憶領域の実際の空き容量がコンテンツの現サイズ以上であればステップ908に進む。さもなければステップ910に進む。なお、親の外部装置においてコンテンツ中継装置750の出力性能に合せて加工済のコンテンツが予め用意されている場合には、用意されている加工済のコンテンツの現サイズを比較に用いる。又は、コンテンツ中継装置750における出力性能に合せて加工した後のデータ量を予め概算して、比較に用いるようにしてもよい。
ステップ908では、処理対象のコンテンツを、親の外部装置から取得して記憶し、ステップ902に戻る。ステップ910では、ステップ906で選んだ記憶領域に属しているコンテンツのうち最も古い未整理のコンテンツを整理し、ステップ904に戻る。
本実施の形態のコンテンツ中継装置は以下のように動作する。まず、ユーザによるコンテンツ中継装置750の使用目的の設定に応じてコンテンツを取捨選択する動作について説明する。
図21を参照して、ユーザが操作入力部102を用いて、コンテンツ中継装置の使用目的を変更する操作を行なうと、操作入力部102は対応する操作信号を発生する。操作信号は、コンテンツ管理部762の図23に示す操作信号処理部200を介して目的設定部800に与えられる。目的設定部800は、この操作信号に応答して、コンテンツ中継装置750が使用目的の変更を行なえる状況にあるか否かを判定する。すなわち、給電管理部110から給電状態の情報を取得し給電の状況を確認する。バッテリ残量が所定値以下に低下していれば、目的設定の変更を棄却する。また、第1通信部764を介して親の外部装置に接続できない状態にある場合も、目的設定の変更操作を棄却し、その旨を表すメッセージを表示出力部118に表示させる。
使用目的の変更が可能な状況にあれば、目的設定部800は、使用目的の変更設定をユーザが行なうための操作画面を作成し、表示出力部118に表示させる。
図29に、使用目的の変更設定を行なうための操作画面の一例を示す。図29を参照して、画面920には、コンテンツ記憶部760の記憶領域780A〜780E(図22参照)の概略表示922と、変更操作をGUI上で実現するためのGUI要素である矢印924とが表示されている。この画面920においては、コンテンツ記憶部760の総記憶容量も表示されている。
例えば、ユーザがある記憶領域の容量を変更する際の操作について説明する。矢印924を、対象記憶領域の右側にある境界に合せる操作を行なう。これにより、対象記憶領域が選択される。図29に示す例では、図22に示す「アルバム」の記憶領域780Bが、変更の対象として選択されている。例えばユーザがカーソルを右に移動させると、その移動に追従して当該境界の左にある「アルバム」の記憶領域780B(図22参照)のサイズの設定値が増加し、「汎用」の記憶領域780Eのサイズの設定値が減少する。逆にカーソルを左に移動させると、「アルバム」の記憶領域780Bのサイズの設定値が減少し、「汎用」の記憶領域780Eのサイズの設定値が増加する。この設定値の変更操作に対応する操作信号が操作入力部102により発生され、コンテンツ管理部762の図23に示す操作信号処理部200を介して目的設定部800に与えられると、目的設定部800は、空き容量管理部804に、各記憶領域780A〜780Eのサイズの設定値を与える。空き容量管理部804は、各記憶領域780A〜780Eのサイズの設定値が与えられると、サイズの設定値と、現時点でそれらの記憶領域780A〜780Eに属するコンテンツの現サイズの合計とを比較する。各記憶領域780A〜780Eのうち、現サイズの合計が設定値を上回る記憶領域があれば、当該記憶領域に属するコンテンツの種別と、設定値に対する現サイズの合計の超過分とを整理管理部806に通知する。また、現サイズの合計が設定値以下となる記憶領域があれば、その記憶領域における再配分後の実際の空き容量及び残量を算出し、その記憶領域に属するコンテンツの種別と、再配分後の実際の空き容量及び残量とを格納管理部802に通知する。
整理管理部806は、状態記憶部122に保存されている、通知されたコンテンツの種別に属するコンテンツの属性情報140をもとに、超過分以上のデータ削減が可能な組合せで整理対象のコンテンツを選択し、当該コンテンツの整理を整理部512に要求する。整理部512は、この要求にしたがいコンテンツを整理する。
格納管理部802は、空き容量管理部804からの通知に応答して、記憶領域の空き容量に格納できる範囲内で、外部装置からコンテンツを取得しコンテンツ記憶部760に格納する動作を実行する。
図30に、本実施の形態に係るコンテンツ中継装置750によるコンテンツの取得動作を概略的に示す。図30を参照して、ネットワーク62には、短距離高速通信によってコンテンツ中継装置750とネットワーク62との接続を仲介する第1の局932と、広域通信網によってコンテンツ中継装置750とネットワーク62との接続を仲介する第2の局940とが接続されている。図21に示すコンテンツ中継装置750の第1通信部764は第1の局932との間で通信を行なう。第2通信部766は第2の局940との間で通信を行なう。
第1の局932との間では高速の通信が可能であり大量のデータの授受が可能であるが、通信可能なエリア934は狭い範囲に限られる。これに対し第2の局940を経由した通信は、通信速度は遅く、大量のデータの授受には適していないが、地理的に広い範囲をカバーし、かつ常に情報を授受できる。そこで、コンテンツ中継装置750の格納管理部802は、まず、第2通信部766を用いた広域通信網による通信で、親の外部装置752にまだ取得していないコンテンツが存在するか否かを確認する。コンテンツの存在の確認は、例えば次のようにして行なわれる。親の外部装置は新規のコンテンツが蓄積されると、広域通信網を介した通信によって、新規のコンテンツの存在をコンテンツ中継装置750に通知する。この通知を第2通信部766が受信すると、格納管理部802は、第2受信部766を用いて、親の外部装置752から、未受信のコンテンツについての属性情報140を受信し、当該未受信のコンテンツの現サイズを特定する。未受信のコンテンツのサイズが大きい場合、第2通信部766を用いて当該コンテンツを受信するには時間がかかりバッテリ92内の電力も消費する。そのため、特定した現サイズが1メガバイト以上である場合には、格納管理部802は、コンテンツの実体は受信せず、当該コンテンツのリンク情報942のみを取得し、受信予約フラグの値を「1」にしておく。
現サイズが1メガバイト未満であれば、第2通信部766を用いて当該コンテンツの受信処理を行なう。この際取得した属性情報140の取得日時属性を確認し、コンテンツが古いものであれば、コンテンツの実体の受信を取りやめる。また、そのコンテンツの種別に対応する記憶領域に実際の空き容量がなければ、当該種別に属するコンテンツを整理し、空き容量を確保する。空き容量が確保されると、コンテンツの実体をコンテンツ記憶部760の対応する記憶領域に格納する。
格納管理部802は、親の外部装置752内にある全ての新規のコンテンツについて、リンク情報のみの取得と実体の取得とを選択的に行なう。この動作が終了した段階で受信予約フラグの値が1になっている場合、サイズの大きなコンテンツが未受信の状態にあることになる。そこで、格納管理部802は、表示出力部118にユーザにその旨を伝えるための通知を表示させる。
図30を参照して、ユーザが通知を見て、コンテンツ中継装置750を第1の局との間で高速での通信が可能なアクセスポイント934に移動させると、コンテンツ中継装置750の格納管理部802は、第2の実施の形態に係るコンテンツ中継装置480と同様の動作で、コンテンツの登録を行なう。さらに、リンク情報942を参照して親の外部装置752から、未受信のコンテンツの実体944を受信する。
このように、本実施の形態では、地理的に広い範囲をカバーし、かつ常に情報を受信することができる第2通信部766により新規のコンテンツの通知を受信する。コンテンツサイズが大きい場合には、短距離高速通信が利用可能な場所で受信する。この構成により、いち早く新規のコンテンツの発生をユーザに報知することが可能になる。さらに長時間かかる低速な第2通信部766よる受信動作を避けることが可能となり、バッテリ92内の電力の消費を低減することができる。また、低速な第2通信部766により十分短時間かつ低コストでコンテンツが取得できる場合には、第2通信部766によりコンテンツを取得することもできる。したがって、ユーザにとっての利便性が向上する。
なお、本実施の形態では、1項目分のコンテンツが所定サイズ以上であるか否かを判定し、その判定結果に応じて、当該コンテンツの実体の受信とリンク情報942の受信とを選択的に行なったが、これに限らず、複数項目分のコンテンツについて、そのサイズの合計が所定量以上か否かに応じて、実体の受信とリンク情報942の受信とを選択的に行なうなどしてもよい。
また、ユーザの視聴状況も合わせて伝播するように動作するため、同一あるいは複数のコンテンツを複数の機器をまたいで継続的に視聴を行なうことが可能になる。
<第3の実施の形態の変形例>
本実施の形態のコンテンツ中継装置750は、第2通信部766を用いて広域通信網で親の外部装置と接続する場合に、コンテンツを簡略受信した。しかし、本発明は、このような実施の形態には限定されない。例えば、第1の通信部764を用いて親の外部装置と接続する場合でも、親の外部装置からコンテンツ中継装置750までの通信経路に応じて、コンテンツの簡略受信を行なうか、コンテンツの実体の受信を行なうかを、使い分けるようにしてもよい。
図31に、このような変形例でのコンテンツの授受の概要を示す。図31を参照して、ネットワーク62には、図30に示すものと同様の第1の局932と第2の局940とが接続されている。本変形例において、コンテンツ中継装置750と第2の局940との間の通信を、広域通信網及び短距離高速通信の両方を行なう機能をもつ携帯可能な第3の局950が仲介する。例えば第3の局は、ユーザが所持する携帯電話機等である。第3の局950は、第2の局940と広域通信網によって通信を行ない、コンテンツ中継装置750と短距離高速通信による通信を行なう。
本変形例に係るコンテンツ中継装置750は、図14に示す局リスト506と類似の局リストを持つ。ただし、本変形例における局リストは、第3の局950に対応するエントリを含む。第3の局950に対応するエントリにおける続柄の値は、「mate」に設定される。また、本変形例に係る局リストにおいては、少なくとも第3の局950に対応するエントリにおいて、第3の局としての機能に関する情報を含む。すなわち、当該エントリに対応する装置が中継機能を持つか否かの別を表す情報と、及び当該装置がネットワーク62に接続した場合の通信速度を表す情報とを含む。
再び図31を参照して、第1の局932及び第3の局950はいずれも、コンテンツ中継装置750の第1通信部764(図21参照)による通信の相手局となる点では類似する。しかし、第3の局950と第2の局940との間では広域通信網による通信が行なわれる。そのため、コンテンツ中継装置750が第3の局950を介して親の外部装置752と接続した場合、通信速度は遅い。また、第3の局950と第2の局940との間の通信は、地理的に広い範囲をカバーし、かつ常に情報を授受できる。ユーザが第3の局950とコンテンツ中継装置750とを携帯する場合、第3の局950とコンテンツ中継装置750とは、常時又はユーザが望んだときに通信可能な範囲に位置することになる。したがって、地理的に広い範囲で、かつ常にネットワーク62に接続された装置との間で、情報を授受できる。その結果、コンテンツ中継装置750が第3の局950経由で親の外部装置752と接続する場合、その通信の状況は、図21に示す第2通信部766を用いて行なわれる、広域通信網による通信に類似する。
そこで、本変形例では、第1通信部764により接続可能な局が検出されると、当該局が第3の局950のように通信速度の遅い局であるか、第1の局又は親の外部装置752自体のように通信速度の速い局であるかを判定する。その結果に応じて、簡略受信を行なうか、コンテンツの登録及び実体の受信を行なうかを決定する。
図32に、上記の変形例において、図26に示すプログラム850に替えて実行されるプログラムの制御構造をフローチャートで示す。図32を参照して、このプログラムが開始されると図26に示すプログラム850と同様のステップ852において受信予約フラグを0に設定した後、ステップ958に進む。ステップ958では、短距離高速通信で通信可能な局が検出されるのを待つ。通信可能な局が検出されればステップ960に進む。ステップ960では、検出した局が図31に示す第3の局950のように通信速度の遅い低速中継局であるか否かを判定する。例えば、検出された局と外部装置との間の通信速度が1Mbps未満であれば、局は低速中継局であると判定し、ステップ962に進む。さもなければステップ964に進む。
ステップ962では、ポーリング間隔が十分であるか否かを判定する。すなわち、前回の接続からの経過時間が所定の間隔、例えば10分以上であるか否かを判定する。10分以上であれば、ステップ856に進む。さもなければステップ958に戻る。ステップ856では、図27に示す簡略受信処理を実行してステップ958に戻る。
ステップ964では、ステップ958で検出した局が、外部装置との間で高速の通信を行なう高速中継局又は親の外部装置752自体であるか否かを判定する。例えば、検出された局と外部装置との間の通信速度が1Mbps以上であれば、局は高速中継局であると判定する。この場合には、図24に示すものと同じステップ860に進む。以下、ステップ868までの各ステップの後、ステップ958に戻る。高速中継局及び親の外部装置752のいずれでもなければステップ966に進む。ステップ966では、簡略受信処理、コンテンツの登録、及びコンテンツの受信のいずれとも異なる処理を行ない、ステップ958に戻る。
なお、この変形例においては、検出された接続可能な局を介して通信を行なった場合の通信速度を基準として、コンテンツの簡略受信を行なうか、コンテンツの実体の受信を行なうかを決定した。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。例えば、検出された局を介して通信を行なった場合の通信料金を基準として、コンテンツの簡略受信を行なうか、コンテンツの実体の受信を行なうかを決定してもよい。
例えば、局リストの第3の局950に対応するエントリにおいて、当該装置がネットワーク62に接続した場合の通信料金が従量制か定額制かを表す情報を含むようにしておく。そして、局が検出されると、その局が従量制の料金体系で通信を行なう局であるか否かを判定する。例えば、検出された局を介して接続した場合の通信料金が従量制であれば簡略受信を行ない、定額制であれば実体を受信する。さらに、通信料金、通信速度、及び消費電力等について情報を総合して、簡略受信を行なうか実体の受信を行なうかを決定してもよい。
第3の実施の形態においては、使用目的を変更する際に、図29に示す目的変更設定画面920を表示し、コンテンツ記憶部760の記憶領域の配分をユーザが直接的に決定した。しかし、本発明は、このような実施の形態には限定されない。図33に、目的変更設定画面の別の一例を示す。図33を参照して、この目的変更設定画面990は、使用目的別のモードのリスト992と、モードのリスト992に列挙されたモードの中から一つのモードをユーザが選択するための第1のカーソル996と、第1のカーソル996により選択されたモードにおいて主となる記憶領域への記憶資源をどの程度集中させるかを表す集中度のグラフ994と、集中度をユーザが設定するための第2のカーソル998とを含む。
この目的変更設定画面990を用いて目的変更を行なう際に、ユーザはまず、リスト992の中からユーザが所望する使用目的に合致するモードを、第1のカーソル996で選択する。例えば、ユーザが「映像アルバムモード」を選択したものとする。この場合、コンテンツ記憶部760内の記憶領域780A〜780Eのうち、このモードに対応する記憶領域780Bが主となる記憶領域に設定され、当該記憶領域780が、コンテンツ記憶部760内で最大の記憶領域になるよう、記憶領域の再配分が行なわれる。集中度のグラフ994には、主となる記憶領域780Bのサイズの、コンテンツ記憶部760の総記憶容量に対する割合が表示される。ユーザが、集中度が所望の割合になるよう第2のカーソルを上下させる操作を行なうと、その操作に応答して記憶領域780Bのサイズが総記憶容量に対して所望の割合になるよう、記憶領域を再配分する。記憶領域780A、及び780C〜780Eには、記憶領域780B以外の領域内において、変更前のサイズの割合が維持されるよう記憶領域が配分される。
このような目的変更設定画面990を用いることにより、ユーザは、記憶領域780A〜780Eのサイズを個別に設定しなくても、所望の使用目的にかなった配分で、コンテンツを記憶させておくことができる。
なお、リスト992に示すモードは、記憶領域のいずれか一つに対応するものだけには限定されない。例えば、ビジネス、娯楽といった、コンテンツの種別と直接的な関係を持たない抽象的な使用目的に対応するモードがあってもよい。
なお、図27に示す簡略受信処理880においては、ステップ892において未受信のコンテンツがないと判定されると、ステップ894においてコンテンツリスト810(図24参照)を用いてユーザ通知が行なわれた。しかし、ステップ882からステップ892までの一連のステップにより受信されたコンテンツの中に、ユーザに通知していないものがある場合に限り、ユーザ通知を行なうようにしてもよい。例えば、属性情報140がさらに、そのコンテンツについてのユーザ通知の履歴を表す通知履歴情報を含むようにしておく。さらに、コンテンツ中継装置750において、ユーザ通知の要否を表す通知フラグを用意しておく。
ステップ882で属性情報140を受信する際に、親の外部装置とコンテンツ中継装置750との間で、通知履歴を表す情報の同期をとる。同期をとった結果、その属性情報140に対応するコンテンツについて、ユーザに対し通知していない状態であれば、ユーザ通知フラグを、ユーザ通知が必要であることを示す所定の値に設定する。ステップ894では、まずユーザ通知フラグが上記の所定の値に設定されているか否かを判定する。所定の値に設定されていれば、ユーザ通知を行ない、通知の対象となったコンテンツに関する通知履歴を表す情報を変更する。
上記の実施の形態では、登録済のものでありかつ取得日時が古いものから順に、整理又は削除の対象とするコンテンツを選択した。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。例えば、属性情報140(図4参照)をもとに、コンテンツを記憶しておくことの重要性の指標となる記憶重要度を所定の算出方法で算出し、記憶重要度が低いものから順に整理又は削除を行なうようにすることも可能である。
図34に、状態記憶部122に記憶される属性情報140(図4参照)をもとに、当該コンテンツの記憶重要度を算出する処理の制御構造をフローチャートで示す。図34に示す記憶重要度の算出処理1010においては、記憶重要度は0又は正の整数値であり、大きな値ほど記憶しておくことの重要性が高くなる。
記憶重要度の算出処理1010が開始されると、ステップ1012において、対象コンテンツの記憶重要度を0で初期化する。
ステップ1014では、コンテンツの公私情報に基づき、コンテンツの公私の別を判定する。すなわち、公私情報の値が「私的コンテンツ」に設定されていれば、ステップ1016に進む。「公的コンテンツ」に設定されていればステップ1018に進む。ステップ1016では、記憶重要度に50を加算する。私的コンテンツは、ユーザが個人的に作成し管理しているものであるため、遍在する可能性は低く、一度そのコンテンツを失うと再取得できなくなることが多い。さらに繰返し利用される可能性も高い。それに対して公的コンテンツは、ユーザ以外の提供者によって公開頒布されているため、遍在する可能性が高く、一度失っても提供元からこのコンテンツを再取得することは容易であることが多い。さらにユーザにより繰返し利用される可能性は私的コンテンツと比較して低い。したがって、このように私的コンテンツの記憶重要度が一般的に公的コンテンツより高めに算出されるようにする。
ステップ1018では、属性情報140おけるお気に入り度の値をもとに、ユーザのそのコンテンツに対する評価を記憶重要度に反映させる。ここでは、所定の関数により、1〜5までのお気に入り度の値と正の相関を持つ0から30までの整数値を算出して、当該整数値を記憶重要度に加算する。お気に入り度の値が設定されていない場合には、お気に入り度の値が3をとる場合に算出される整数値を、記憶重要度に加算する。これにより、ユーザが高く評価したコンテンツの記憶重要度が高い値に設定され、コンテンツに対するユーザの主観的な評価が記憶重要度に反映される。
続くステップ1020では、コンテンツの視聴状態について評価を行ない、記憶重要度にその評価を反映させる。視聴状態とは、視聴が中断されているか(すなわち視聴ポイントが設定されているか)等、コンテンツがユーザによりどの程度利用されているかについてコンテンツ管理装置60が収集できる情報のことをいう。視聴状態の評価では、属性情報140において再生開始ポイントがコンテンツの途中に存在するか否かを判定することによりコンテンツがユーザによって視聴途中かどうかを評価する。具体的には、コンテンツ中に含まれる再生開始ポイントがあれば記憶重要度に10を加算する。なお、再生開始ポイントを複数設定できる場合、設定された視聴ポイントの数に10を乗じた整数値を記憶重要度に加算する。これにより多くの視聴開始ポイントが記録されたコンテンツの記憶優先度が高く設定される。
さらに、ユーザによる当該コンテンツの視聴回数、頻度等に関する情報が得られるならば、それらを評価に反映させてもよい。ユーザが一回のみ視聴を完了していた場合は、記憶重要度をそのままとし、ユーザが2回以上視聴したコンテンツについては、合計視聴回数から1を引いた値に5を乗じた数を記憶重要度に加算する。これにより、お気に入りの映画や、お気に入りの私的写真、私的動画のように、何度も繰返して視聴しているコンテンツの記憶優先度が高く設定され、優先的にコンテンツ記憶装置に記憶される。なお、静止画については、回数に加え、表示時間を勘案するようにしてもよい。また、ユーザによるコンテンツの視聴予定に関して情報が得られる場合には、その情報を勘案するようにしてもよい。例えば、あるコンテンツを視聴することをユーザが予定していれば、50を記憶重要度に加算する。
ステップ1022では、今後そのコンテンツがユーザにより視聴される可能性を予測しその可能性を記憶重要度に反映させる。この可能性を次のような点に着目して評価し、記憶重要度に算入する。例えば、ある第1のコンテンツが他の第2のコンテンツと特定の関連性を持つ場合がある。そうした場合、第2のコンテンツをユーザが頻繁に視聴しているならば、第1のコンテンツをユーザが視聴する可能性が高くなると推測される。そこで、ユーザにより視聴される可能性があることを示唆するような他のコンテンツが存在すれば、当該他のコンテンツの視聴状態とを勘案し、そのコンテンツがユーザにより視聴される可能性を予測する。例えば、コンテンツに関して、図5に示す番組情報160等が得られる場合、番組情報160をもとに、コンテンツが視聴される可能性を評価する。すなわち、番組情報160の「番組NO」及び「番組種別」の項目を参照し、評価対象のコンテンツが例えば連続ドラマ等のシリーズもの、又は周期的に放送される定番番組等、他のコンテンツと併せて視聴されることが予測されるような関係にあるコンテンツであるか否かを判定する。評価対象のコンテンツがこのようなコンテンツに該当する場合、シリーズにおける別の回のコンテンツ等、評価対象と関係のあるコンテンツを探し、見つかったコンテンツのうちユーザが視聴したものの割合を算出する。そしてその割合に10を乗じた値を記憶重要度に加算する。
ステップ1024では、コンテンツの鮮度を評価し、鮮度が高いものほど消去される可能性が小さくなるよう、その評価を記憶重要度に反映させる。例えば次のようにして記憶重要度を調整する。すなわち、属性情報140の「取得日時」により示される日付から現在までの経過日数を求める。次にこの経過日数の逆数に所定の定数(例えば30)を乗算し、さらに整数値になるよう小数点以下第1位を四捨五入する。こうして求めた値はコンテンツが新しいほど大きくなる。したがってこの値を鮮度の評価値とする。この評価値を記憶重要度に加算する。
ステップ1026では、評価対象が容易に再取得できるものか否かを評価し、その評価を記憶重要度に反映させる。再取得可能性が高い場合、コンテンツを整理してもよい場合が多い。必要なときにオリジナルのコンテンツを再取得すればよいためである。したがって、再取得可能性が高いときにはコンテンツの重要性が低く、再取得可能性が低いときにはコンテンツの重要性が高くなるように、再取得可能性の指標のとり方を定めればよい。
この評価は例えば次のようにする。属性情報140において「再取得用情報」の項目にリンク情報が格納されていなければ、再取得可能か否か不明であると評価し、評価値として1を設定する。リンク情報が格納されていれば再取得可能であると評価し、評価値を2に設定する。さらに再取得用情報として、読出専用の記録媒体を表す情報等が設定されている場合には、再取得可能性はより高いものであると評価し、評価値を3に設定する。この後、記憶重要度を上記の評価値で除算し小数点以下の切捨てを行なった値を、新しい記憶重要度とする。
ステップ1028では、評価対象のコンテンツのサイズを評価し、その評価値を記憶重要度に反映させる。一般的にいって、サイズの大きなコンテンツの場合にはさらに圧縮可能である可能性が高い。そこで、サイズの大きなコンテンツほど整理対象として選ばれやすくなるようにしてよいという考え方が成立する。そこで、例えば、属性情報140における現サイズの値を参照し、評価対象のコンテンツの現サイズが何バイトであるかを特定する。このバイト数に対し、10を底とする対数を求めて評価値とする。又は、ファイルサイズのバイト数を十進数表現したときのケタ数を評価値とする。さらにこの時点での記憶重要度を評価値で除算し、整数値になるよう小数点以下第1位を四捨五入した値を新規の記憶重要度とする。このように対数又はケタ数をサイズの評価値とするのは、サイズが大きくなるほど、サイズの大きさの絶対値が持つ意味が小さくなるためである。
なお、ユーザによる過去所定回分の視聴履歴を総合してコンテンツの鮮度を評価するようにしてもよい。例えば、ユーザによるコンテンツの視聴が完了した時刻を所定N回の視聴分について格納した配列A(i)(i=1〜N)を、コンテンツ属性情報140に記憶しておく。配列A(i)の関数として、これら要素に格納された視聴完了時刻から現在時刻までの経過時間が大きくなるにしたがい関数値が単調減少するような関数を準備しておき、配列A(i)について当該関数の値を求めて評価値PFとする。
例えば、PTを現在時刻、C1及びC2をいずれも定数とし、PFを鮮度の評価値とする。このとき、鮮度の評価値PFを次のようにして求めることが考えられる。
Figure 2006350606
図35に、上記した式を用いて算出される評価値PFの、時間に対する変化の一例を示す。図35を参照して、コンテンツ属性情報140の「取得日時」により示される日から、1日目、7日目、13日目、14日目、及び16日目に当該コンテンツを視聴したものとする。評価値PFは、これらの日に増加し、その他の日には時間の経過とともに減少している。したがってこのような配列と関数とを用いることにより、過去の利用履歴を反映させてコンテンツの鮮度を評価できる。
なお、評価値PFのための関数は上に記載したものには限定されず、既に述べたように各配列に格納された視聴完了時刻から現在時刻までの経過時間が大きくなればその値が単調減少するようなものであればどのようなものでもよい。また上記の式でも、コンテンツ種別に応じてC1及びC2の定数を変化させてもよい。例えば、ニュース速報及び天気予報等、鮮度が重要なコンテンツについて評価する場合と、ドラマ及び映画等、比較的鮮度が重要でないコンテンツについて評価をする場合とで、係数C1及びC2を変化させるようにしてもよい。
なお、第1の実施の形態に係るコンテンツ入力装置80が第3の実施の形態に係るコンテンツ中継装置750の持つコンテンツの取得機能を持つようにしてもよい。このようなコンテンツの取得機能をコンテンツの取得、中継、及び蓄積に関わる各装置が持つことにより、ユーザは、それらの装置の各々が持つ記憶資源を一元的に扱うことが可能になる。すなわち、どの装置においても、新たに入手したコンテンツを格納するための記憶領域をいつでも確保でき、入手したコンテンツをいつでも、どの装置からも利用できるようになる。よって、利便性が向上する。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
本発明の第1の実施の形態のコンテンツ入力装置80を含むシステム全体を概略的に示す図である。 コンテンツ入力装置80の機能的構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る局リスト116の構成を示す図である。 第1の実施の形態に係るコンテンツ状態記憶部122に記憶されるコンテンツの属性情報140の構成を示す図である。 番組案内により得られる番組情報の構成を示す図である。 コンテンツ管理部106の機能的構成を示すブロック図である。 コンテンツ入力装置80の機能を実現するコンピュータの内部構成を示す図である。 新規のコンテンツを取得する処理をコンピュータ220に実現させるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 コンテンツの整理プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 バッテリからの電力の供給を受けて起動している時のコンテンツの登録処理を実現するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 充電が行なわれている時のコンテンツの登録処理を実現するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るコンテンツ中継装置480を含むシステムの概要を示す図である。 コンテンツ中継装置480の機能的構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る局リスト506の一例を示す図である。 コンテンツ管理部510の機能的構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態における新規のコンテンツを取得する処理をコンピュータに実現させるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 第2の実施の形態においてコンテンツの取得プログラムとともに実行されるコンテンツの整理プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 第2の実施の形態において充電が行なわれている時のコンテンツの登録処理を実現するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るコンテンツ中継装置480の動作の一例を示す概略図である。 第2の実施の形態に係るコンテンツ中継装置480の別の動作の一例を示す概略図である。 本発明の第3の実施の形態のコンテンツ中継装置750の機能的構成を示すブロック図である。 コンテンツ記憶部760における記憶領域の構成の一例を示す図である。 コンテンツ管理部762の機能的構成を示すブロック図である。 コンテンツリストの一例を示す図である。 使用目的の設定操作に応答した処理を実現するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 親の外部装置からコンテンツを取得する動作を実現するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図26のステップ856において行なわれる簡略受信処理の制御構造を示すフローチャートである。 図26のステップ866において実行されるコンテンツの受信処理の制御構造を示すフローチャートである。 使用目的の変更設定を行なうための操作画面の一例を示す図である。 コンテンツ中継装置750によるコンテンツの取得動作を概略的に示す図である。 第3の実施の形態の変形例の概要を示す図である。 第3の実施の形態の変形例において、コンテンツ中継装置750が親の外部装置からコンテンツを取得する動作を実現するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 目的変更設定画面の別の一例を示す図である。 コンテンツの記憶重要度を算出する処理の制御構造を示すフローチャートである。 コンテンツの鮮度に関する別の評価方法を用いた場合の、鮮度の評価値PFの変化を表すグラフである。
符号の説明
64A,64B,64C,482A,482B,484,752 外部装置、80 コンテンツ入力装置、92 バッテリ、94 外部電源コネクタ、100 コンテンツ取得部、102 操作入力部、104,760 コンテンツ記憶部、106、510、762 コンテンツ管理部、108 給電部、110 給電管理部、112、502 通信部、114,504 外部装置管理部、116,506 局リスト、118 表示出力部、120,512 整理部、122 状態記憶部、124 出力性能記憶部、140 属性情報、200 操作信号処理部、202,520,802 格納管理部、204,804 空き容量管理部、206,806 整理管理部、208 登録管理部、210 コンテンツ出力管理部、222 カメラ、224 入力装置、226 出力装置、228 CPU、230 バス、232 メモリ、234 不揮発性メモリ、236 ネットワーク接続回路、238 無線接続回路、480,480A,480B,750 コンテンツ中継装置、780A〜780E 記憶領域、810 コンテンツリスト

Claims (29)

  1. 電子的情報を所定の記録媒体に一時蓄積するための電子的情報の一時蓄積装置であって、
    所定の入力元から電子的情報を受けて、当該電子的情報を前記記録媒体内に格納するための格納手段と、
    前記記録媒体内に蓄積される電子的情報の各々に関し、当該電子的情報の状態を表す状態情報を記憶するための状態記憶手段と、
    前記記録媒体に新たな電子的情報が格納されたことに応答して、当該新たな電子的情報に関する前記状態情報を前記状態記憶手段内に生成し、当該状態情報を予め定める第1の値で初期化するための状態情報初期化手段と、
    所定の外部装置と通信可能になったことに応答して、前記記録媒体内にある電子的情報のうち対応する状態情報として前記第1の値を持つものを前記外部装置に出力するための出力手段と、
    前記出力手段により前記外部装置に電子的情報が出力されたことに応答して、当該電子的情報に対応する前記状態情報の値を前記第1の値と異なる予め定める第2の値で更新するための更新手段と、
    予め定められた加工開始条件が充足されたことに応答して、前記記録媒体にある電子的情報のうち、対応する状態情報として前記第2の値を持つものであって所定の加工方法で加工することによりデータ量が削減可能なものを、当該加工方法で加工するための加工手段とを含む、電子的情報の一時蓄積装置。
  2. 前記加工手段は、前記加工開始条件が充足されたことに応答して、前記記録媒体に蓄積された電子的情報のうち、対応する状態情報として前記第2の値を持つものであって、かつ前記一時蓄積装置において予め指定されている情報形式に変換することによりデータ量が削減可能なものを、当該所定の情報形式に変換するための手段を含む、請求項1に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  3. 一時蓄積装置はさらに、電子的情報を再生するための再生出力手段を含み、
    所定の情報形式として、再生出力手段による電子的情報の再生出力の性能に応じた情報形式が指定される、請求項1又は請求項2に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  4. 前記電子的情報のうち、前記加工手段による加工の対象から除外するものをユーザに選択させるための手段を含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  5. さらに、所定の準備方法により電子的情報を準備し、前記格納手段に対し当該電子的情報を与えるための入力手段を含む、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  6. 前記電子的情報は、予め定められた複数の種別のいずれかに属し、
    前記電子的情報の一時蓄積装置はさらに、
    前記種別の各々に対し、前記記録媒体において当該種別の電子的情報を記憶するために用いることのできるデータ量を配分するための配分手段を含む、請求項5に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  7. さらに、前記種別のうち、その種別に属しかつ前記記録媒体内に格納済の電子的情報のデータ量が前記配分手段により配分されたデータ量を上回っているものについて、前記記録媒体内において当該種別に属する電子的情報の格納されている領域を解放するための手段を含む、請求項6に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  8. さらに、前記種別のうち、その種別に属しかつ前記記録媒体内に格納済の電子的情報のデータ量が、前記配分手段により配分されたデータ量を下回っているものについて、前記入力手段による電子的情報の準備及び入力を要求するための手段を含む、請求項6又は請求項7に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  9. 前記配分手段は、ユーザから前記記録媒体の利用目的の設定入力を受けて、当該設定入力に基づき、前記種別の各々に対し、前記記録媒体において当該種別の電子的情報を記憶するために用いることのできるデータ量を配分するための手段を含む、請求項6〜請求項8のいずれかに記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  10. 前記入力手段は、所定の操作入力に応答して電子的情報を発生し、前記格納手段に与えるための電子的情報発生手段を含む、請求項5に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  11. 前記電子的情報発生手段は、所定の操作入力に応答して撮像を行なうことにより映像の電子的情報を発生し、前記格納手段に与えるための撮像手段を含む、請求項10に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  12. 前記入力手段は、前記電子的情報を所定の装置から受信し、当該受信した電子的情報を前記格納手段に与えるための電子的情報受信手段を含む、請求項5に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  13. さらに、前記所定の装置より、前記所定の装置が提供可能な電子的情報の属性を表す属性情報を受信するための属性情報受信手段と、
    前記所定の装置との間の通信速度を判別するための手段とを含み、
    前記電子的情報受信手段は、前記属性情報及び前記通信速度が所定の条件を充足することに応答して、前記属性情報に対応する電子的情報を前記所定の装置から受信し前記格納手段に与えるための手段とを含む、請求項12に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  14. さらに、前記属性情報及び前記通信速度が前記所定の条件を充足しないことに応答して、前記与えるための手段による前記電子的情報の受信を保留するための保留手段を含む、請求項13に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  15. さらに、前記保留手段が前記電子的情報の受信を保留したことに応答して、ユーザに対し当該保留を表す所定の通知を行なうための通知手段を含む、請求項14に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  16. さらに、所定の出力条件が充足されたか否かを判定するための出力条件判定手段と、
    前記出力条件判定手段により前記出力条件が充足されたと判定されたことに応答して、前記出力手段による前記外部装置との間の通信を許可するための通信許可手段とを含み、
    前記出力手段は、前記通信許可手段により通信が許可されているときに限り、前記所定の外部装置と通信可能になったことに応答して、前記記録媒体内にある電子的情報のうち対応する状態情報として前記第1の値を持つものを前記外部装置に出力する、請求項1〜請求項15のいずれかに記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  17. 前記出力条件判定手段は、前記電子的情報の一時蓄積装置への給電が途絶えないことが期待できるか否かを判定するための給電状況判定手段を含む、請求項16に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  18. 前記加工開始条件は、前記更新手段により、状態情報の全ての値が更新され、かつ前記給電が途絶えないことが期待できる条件を含む、請求項16に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  19. 前記出力条件判定手段は、前記記録媒体内の空き容量と、前記記録媒体にある電子的情報のうち対応する状態情報として前記第2の値を持つもののデータ量との和が、所定の基準値を下回っているという条件が充足されたか否かを判定するための媒体使用状況判定手段を含む、請求項16に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  20. 前記加工開始条件は、前記更新手段により、状態情報のいずれかの値が更新されたという条件を含む、請求項19に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  21. 前記出力手段は、予め定められた基準を満たす通信経路を介して前記所定の外部装置と通信可能になったことに応答して、前記記録媒体内にある電子的情報のうち対応する状態情報として前記第1の値を持つものを前記外部装置に出力するための手段を含む、請求項1〜請求項20のいずれかに記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  22. 前記出力するための手段は、通信速度が予め定められた基準速度以上であるという条件を充足する通信経路を介して前記所定の外部装置と通信可能になったことに応答して、前記記録媒体内にある電子的情報のうち対応する状態情報として前記第1の値を持つものを前記外部装置に出力する、請求項21に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  23. さらに、前記記録媒体において、前記格納手段が新たな電子的情報を格納するために必要な領域の大きさを予測するための予測手段と、
    前記必要な領域の大きさが、前記記録媒体内の空き領域より大きいことに応答して、当該空き領域の大きさが前記必要な領域の大きさを上回るまで、前記記録媒体内の、対応する前記状態情報として第2の値を持つ電子的情報の格納されている領域を解放するための解放手段とを含み、
    前記格納手段は、前記必要な領域の大きさ以上の空き領域が前記記録媒体内に存在するときに限り、所定の入力元から電子的情報を受けて、当該電子的情報を前記記録媒体内に格納するための条件付格納手段を含む、請求項1〜請求項22のいずれかに記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  24. さらに、前記出力手段により前記外部装置に電子的情報が出力されたことに応答して、当該外部装置から当該電子的情報を再取得する際に参照するための再取得用情報を準備するための手段を含み、
    前記解放手段は、前記必要な領域の大きさが前記記録媒体内の空き領域より大きいことに応答して、前記記録媒体内の対応する前記状態情報として第2の値を持つ電子的情報に関する所定の識別情報と再取得用情報とからなる代替情報を準備し、前記空き領域の大きさが前記必要な領域の大きさを上回るまで、前記記録媒体内の前記第2の値を持つ電子的情報を前記代替情報で置換するための手段を含む、請求項23に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  25. 前記条件付格納手段は、
    与えられた電子的情報を一時的に保持するための一時的保持手段と、
    前記必要な領域の大きさ以上の空き領域が前記記録媒体内に存在することに応答して、前記一時的保持手段に保持された電子的情報を前記記録媒体に格納するための手段とを含み、
    前記予測手段は、前記一時的保持手段に保持された電子的情報のサイズをもとに、前記必要な領域の大きさを予測するための手段を含む、請求項23に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  26. 前記条件付格納手段は、
    前記所定の入力元から、電子的情報のサイズ情報を取得するためのサイズ情報取得手段と、
    前記必要な領域の大きさ以上の空き領域が前記記録媒体内に存在することに応答して、前記所定の入力元から電子的情報を取得し、前記記録媒体に格納するための手段とを含み、
    前記予測手段は、前記サイズ情報をもとに、前記必要な領域の大きさを予測するための手段を含む、請求項23に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  27. さらに、前記必要な領域の大きさが、前記記録媒体内に存在する空き領域と対応する前記状態情報として前記第2の値を持つ電子的情報の格納された領域とを合せた領域の大きさより大きいことに応答して、前記格納手段への電子的情報の入力を抑止するための手段を含む、請求項23に記載の電子的情報の一時蓄積装置。
  28. コンピュータにより実行されると、当該コンピュータを請求項1〜請求項27のいずれかに記載の電子的情報の一時蓄積装置として動作させる、コンピュータプログラム。
  29. 請求項28に記載のコンピュータプログラムを記録した、コンピュータで読取可能な記録媒体。
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