JP2002116971A - 情報通信システム - Google Patents

情報通信システム

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JP2002116971A
JP2002116971A JP2000307360A JP2000307360A JP2002116971A JP 2002116971 A JP2002116971 A JP 2002116971A JP 2000307360 A JP2000307360 A JP 2000307360A JP 2000307360 A JP2000307360 A JP 2000307360A JP 2002116971 A JP2002116971 A JP 2002116971A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応答速度を向上させることとができるととも
に、通信路の負荷を軽減し効率的な利用をできるように
する情報通信システムを提供する。 【解決手段】 データ収集装置50は、第5の通信路5
を通じて通信中継装置20から供される情報に基づい
て、提供が要求されるであろう提供データを、第3の通
信路3を通じて予め収集し、これを第4の通信路4を通
じてデータ記憶装置30に供給して、これに記憶保持す
る。クライアント装置群10のクライアント装置かた提
供データの提供要求があるときには、通信中継装置20
は、まず、データ記憶装置30に要求されたデータがあ
るか否かを確認し、ある場合にはデータ記憶装置30に
記憶媒体記憶されているデータを第2の通信路2を通じ
て要求元のクライアント装置に提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、インタ
ーネットなどの通信ネットワーク上に設けられるサーバ
装置などから目的とするコンテンツなどの提供データの
提供を受けるようにする情報通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】通信ネットワークに多数のサーバ装置
や、通信機能を備えたパーソナルコンピュータなどの多
数のクライアント装置を接続するようにし、クライアン
ト装置から通信ネットワークを通じて送信されて来るリ
クエスト(情報提供要求)に基づいて、サーバ装置が要
求されたコンテンツなどの提供データを要求元のクライ
アント装置に対して提供するようにする情報通信システ
ムが広範に利用されるようになってきている。
【0003】例えば、インターネットに接続可能なパー
ソナルコンピュータから、インターネット上に提供され
たいわゆるWebページの閲覧ソフトウエアであるブラ
ウザを用いてURL(Universal Resou
rce Locator)を送信し、WWWサーバ装置
が送信されてきたURLに対応するWebページを要求
元のパーソナルコンピュータに提供するようにするWW
W(World Wide Web)システムも上述し
たような形態を持つ情報通信システムである。
【0004】このような情報通信システムにおいては、
クライアント装置からのリクエストに対する応答速度の
向上、および、通信路(通信回線)の効率的利用のため
に、通信路上にデータの記憶保持機構であるいわゆるキ
ャッシュシステムを設けるようにしている場合がある。
【0005】このキャッシュシステムは、パーソナルコ
ンピュータのモデムやターミナルアダプタの後段などに
パーソナルコンピュータのハードディスク用いて実現し
たり、あるいは、LAN(Local Area Ne
twork)が形成されている場合には、プロキシサー
バ(Proxy Saver)装置などに設けられる。
【0006】そして、サーバ装置から提供を受けた提供
データについては、前述したキャッシュシステムに記憶
保持し、クライアント装置から、再度同じ提供データの
リクエストがあった場合には、キャッシュシステム上に
記憶保持されている提供データを提供する。
【0007】このように、クライアント装置からのリク
エストの全てについて、サーバ装置にデータを要求する
のではなく、キャッシュシステムに記憶保持されている
データをも用いることによって、応答速度の向上をはか
るとともに、通信路を効率的に利用するようにすること
が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たようにキャッシュシステムを有する従来の情報通信シ
ステムにおいては、以下に示すような問題がある。 .初めて要求されたデータについては効果がない。つ
まり、1度も提供を受けたことがなく、キャッシュシス
テムに記憶されていないデータについては、サーバ装置
から提供を受けなければならないため、応答速度の向
上、通信路の効率利用の両方を実現できない。
【0009】.キャッシュシステムに保存されるデー
タは必ず通常の通信路(通信回線)を通じて送受信され
るので、例えば、モデムやタミーナルアダプタ、あるい
は、プロキシサーバ装置などの通信中継装置からクライ
アント装置までの回線容量(伝送容量)が、サーバ装置
から通信中継装置までの回線容量(伝送容量)よりも大
幅に大きいような場合であっても、利用可能なデータサ
イズは後者(サーバ装置から通信中継装置までの回線容
量)の制限を大きく受けてしまう。
【0010】.個々のユーザが利用するサーバ装置や
アクセスする提供データが属する分野に強い傾向がある
場合でも、これらに関するデータアクセスについて、他
に比べて応答速度が改善されることはない。例えば、邦
楽についての提供データの提供をよく受けるユーザの場
合、初めて提供を受ける提供データの場合には、それが
邦楽についての提供データであっても、ほとんどアクセ
スすることのないスポーツに関する提供データであって
も、ほぼ同じ応答速度がかかる。
【0011】.キャッシュシステムは通信中継装置ご
とに管理されるため、全ユーザについて、アクセスする
提供データに強い傾向があるような場合であっても、通
信中継装置それぞれについて少なくとも1回は同じデー
タを通信することになり、結果的に通信回線の効率的利
用が阻害される。
【0012】以上のことにかんがみ、この発明は、上記
問題点を一掃し、応答速度を向上させることとができる
とともに、通信路の負荷を軽減し効率的な利用をできる
ようにする情報通信システムを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の情報通信システムは、1つ
以上のサーバ装置と、1つ以上クライアント装置と、す
くなくとも1つの通信中継装置と、前記サーバ装置と前
記通信中継装置とを接続する第1の通信路と、前記通信
中継装置と前記クライアント装置とを接続する第2の通
信路とを備え、前記クライアント装置から目的とする提
供データの識別情報を送信し、前記サーバ装置が前記識
別情報に対応する前記提供データを決定して、これを要
求元のクライアント装置に提供する機能を有する情報通
信システムにおいて、前記クライアント装置を通じて要
求される可能性のある提供データを推測して、これを前
記サーバ装置との間に接続される第3の通信路を通じて
前記サーバ装置から収集するデータ収集装置と、前記デ
ータ収集装置との間に接続される第4の通信路を通じ
て、前記データ収集装置により収集された前記提供デー
タとその提供データの識別情報との組の供給を受けて、
これを記憶するデータ記憶装置とを設け、前記通信中継
装置は、前記クライアント装置からの前記識別情報に対
応する前記提供データが前記データ記憶手段に記憶され
ている場合には、当該提供データを前記データ記憶装置
から取得し、前記第2の通信路を通じて要求元の前記ク
ライアント装置に提供することを特徴とする。
【0014】この請求項1に記載の発明の情報通信シス
テムによれば、サーバ装置と通信中継装置とが第1の通
信路を通じて接続されるとともに、通信中継装置とクラ
イアント装置とが第2の通信路を通じて接続されて形成
され、クライアント装置が提供を要求した提供データを
サーバ装置が提供するようにする情報通信システムに、
データ収集装置と、データ記憶装置とが設けられる。
【0015】データ収集装置は、第3の通信路を通じて
サーバ装置と接続するようにされ、データ収集装置とデ
ータ記憶装置とは、第4の通信路を通じて接続するよう
にされる。そして、データ収集装置により、例えば、通
信中継装置からの情報やサーバ装置から得られる情報や
自己が保持する情報などから、クライアント装置を通じ
てサーバ装置に対して提供が要求される可能性のある提
供データが推測され、その推測された提供データが予め
第3の通信路を通じてサーバ装置から収集される。
【0016】データ収集装置により収集された提供デー
タは、第4の通信路を通じて、データ記憶装置に送信さ
れ、データ記憶装置に記憶保持される。そして、第2の
通信路を通じてクライアント装置から提供を要求する提
供データの識別情報が送信されてきたときには、通信中
継装置により要求された提供データがデータ記憶装置に
存在するか否かが確認される。
【0017】そして、クライアント装置から要求された
提供データがデータ記憶装置に存在する場合には、通信
中継装置により、目的とするデータがデータ記憶装置か
ら取得され、これが第2の通信路を通じて要求元のクラ
イアント装置に送信される。また、クライアント装置に
より要求された目的とする提供データが、データ記憶装
置に存在しない場合には、従来からのデータ取得経路で
ある通信中継装置と第1の通信路とを通じて、サーバ装
置から目的とするデータの提供を受けることができるよ
うにされる。
【0018】これにより、いちいちサーバ装置にアクセ
スしなくても、第3の通信路を通じてデータ収集装置に
より収集され、第4の通信路を通じてデータ記憶装置に
格納されて、これに記憶されている提供データを用いる
ことによって、ユーザが目的とするデータを迅速かつ正
確に取得することができる。また、第1の通信路の負荷
を軽減し、第1の通信路を効率的に利用することができ
る。
【0019】また、通信中継装置は、自機が管理するよ
うにするデータ記憶装置から目的とするデータを取得
し、提供することができるので、第1の通信路を通じて
サーバ装置にアクセスする場合に比べ応答速度を向上さ
せることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
による情報通信システムの一実施の形態について説明す
る。以下においては、まず、この発明による情報通信シ
ステムの一実施の形態の基本的な構成とその動作につい
て説明し、その後に、この発明による情報通信システム
の具体的な構成例について説明する。
【0021】[情報通信システムの基本的な構成と動作
について]図1は、この実施の形態の情報通信システム
の基本的な構成を説明するためのブロック図である。図
1に示すように、この実施の形態の情報通信システム
は、クライアント装置11、12、13、…からなるク
ライアント装置群10と、通信中継装置20と、データ
記憶装置30と、サーバ装置41、42、43、…から
なるサーバ装置群40と、データ収集装置50とを備え
ている。
【0022】そして、図1に示すようにサーバ装置4
1、42、43…のそれぞれと通信中継装置20とは、
第1の通信路1を通じて接続され、通信中継装置20と
クライアント装置11、12、13のそれぞれとは、第
2の通信路2を通じて接続されている。
【0023】また、データ収集装置50は、第3の通信
路3を通じて、サーバ装置41、42、43、…のそれ
ぞれと接続されるとともに、データ記憶装置30とは、
第4の通信路4を通じて接続されている。また、データ
収集装置40は、第5の通信路5を通じて通信中継装置
20とも接続されている。
【0024】この実施の形態の情報通信システムにおい
ては、ユーザは、クライアント装置群10のいづれかの
クライアント装置を通じて、サーバ装置群40のいずれ
かのサーバ装置にアクセスし、目的とするコンテンツな
どの提供データの提供を受けることができるものであ
る。
【0025】ユーザは、クライアント装置群10のいづ
れかのクライアント装置を通じて、必要とする提供デー
タを示すID情報(識別情報)を第2の通信路2を通じ
て通信中継装置20に送信する。通信中継装置20は、
クライアント装置からのID情報を第1の通信路1を通
じて目的とするサーバ装置に送信するようにする。
【0026】クライアント装置からのID情報を受信し
たサーバ装置群10のサーバ装置は、受信したID情報
に対応する提供データを第1の通信路1を通じて通信中
継装置20に送信する。通信中継装置20は、サーバ装
置から送信されてきた提供データを第2の通信路を通じ
て要求元のクライアント装置に送信する。
【0027】このように、図1に示すこの実施の形態の
情報通信システムにおいては、サーバ装置群40のサー
バ装置と、第1の通信路1と、通信中継装置20と、第
2の通信路2と、クライアント装置群10のクライアン
ト装置とによって、基本的な通信を行うことができるよ
うにされている。
【0028】さらに、図1に示したこの実施の形態の情
報通信システムには、データ記憶装置30と、データ収
集装置50とが設けられている。データ収集装置50
は、サーバ装置群10の各サーバ装置41、42、4
3、…と第3の通信路3を通じて接続されるとともに、
通信中継装置20と第5の通信路5を通じて接続されて
いる。
【0029】そして、データ収集装置50は、第5の通
信路5を通じて通信中継装置20から供給される各クラ
イアント装置11、12、13、…のアクセス履歴など
の情報や、自機が保持する通信環境についての情報など
に基づいて、各クライアント装置11、12、13、…
がサーバ装置41、42、43、…に対して提供を要求
するであろう提供データを推測する。
【0030】この推測結果に基づいて、データ収集装置
50は、クライアント装置から提供が要求されるであろ
う提供データを第3の通信路3を通じて、サーバ装置群
40のサーバ装置41、42、43、…から収集する。
そして、データ収集装置50は、予め収集するようにし
た提供データを、第4の通信路4を通じてデータ記憶装
置30に送付(提供)する。
【0031】データ記憶装置30は、大容量のデータの
記憶が可能であるとともに、図1に示したように通信中
継装置20に接続されたものである。そして、データ記
憶装置30は、第4の通信路4を通じて提供されるデー
タ収集装置50からの提供データを記憶保持することが
できるようにされている。
【0032】このようにすることによって、クライアン
ト装置群10のいづれかのクライアント装置からID情
報を送信することによって、サーバ装置群40のいづれ
かのサーバ装置に対してコンテンツなどの提供データの
提供を要求しようとする場合に、その要求するデータが
データ記憶装置30にあるときには、通信中継装置20
が、データ記憶装置30からその提供データを取得し
て、要求元のクライアント装置に提供する。
【0033】クライアント装置群10、通信中継装置2
0、データ記憶装置30とは、いわばユーザ側の装置で
あり、クライアント装置は、第1の通信路1を通じてサ
ーバ装置から目的とする提供データの提供を受けること
なく、その目的とする提供データをデータ記憶装置30
から通信中継装置20を通じて取得し、利用することが
できるようにしている。
【0034】この図1に示した情報通信システムを、W
WWシステムを利用して形成すると、図1に示したクラ
イアント装置11、12、13、…のそれぞれは、パー
ソナルコンピュータ(図1においては、PCと記載。)
において実行されるブラウザに相当し、サーバ装置4
1、42、43、…のそれぞれは、WWWサーバ装置に
相当する。
【0035】また、第1の通信路1は、各種の接続形態
によって実現されたTCP/IPネットワーク(インタ
ーネット)に相当し、通信中継装置20は、プロキシサ
ーバ装置(Proxy Server)に相当し、第2
の通信路は、LAN(Local Area Netw
ork)に相当し、ID情報は、URL(Univer
sal Resource Locator)に相当す
る。
【0036】この場合、通信中継装置20に相当するプ
ロキシサーバは、通常の場合、LANとインターネット
とを接続し、LAN内のクライアント装置からの要求を
代行し、インターネット上のサーバ装置に対して要求を
行い、サーバ装置から送付されたデータを中継してクラ
イアント装置に提供する。
【0037】通常、プロキシサーバは、インターネット
上からLAN内への進入を阻止するためのセキュリティ
機構として設けられるが、同時に、内部にキャッシュシ
ステムを持ち、応答速度の向上と、通信回線の効率的な
利用のためにも用いられる。この後者の機能に注目する
と、図1に示したデータ記憶装置30は、プロキシサー
バ装置(通信中継装置20)のキャッシュシステムを利
用することによって実現することができる。
【0038】また、データ収集装置50とデータ記憶装
置30とをつなぐ第4の通信路4は、大量のデータを迅
速かつ正確に伝送可能な大容量の通信路であることが望
ましい。このため、データ収集装置50とデータ記憶装
置30との間においては、例えば、通信衛星(CS)に
よるデータ放送システムを利用して提供データを伝送す
るようにする。
【0039】このようにした場合、データ収集装置50
は、インターネット上に設けられたWWWクライアント
装置兼CS放送データ送信システムに相当する。また、
データ記憶装置30は、通信中継装置20にSCSI、
IEEE1394、LANなどによって接続された「ハ
ードディスク装置(HDD)+CSチューナー」に相当
する。
【0040】ここでSCSIは、Small Comp
uter System Interfaceの略称で
あり、IEEE1394は、IEEE(Institu
teof Electrical and Elect
ronics Engineers)において規格化さ
れたインターフェースの略称である。
【0041】また、データ収集装置50とサーバ装置群
40の各サーバ装置とを接続する第3の通信路3は、高
速回線で接続されたTCP/IPネットワーク(インタ
ーネット)に、第4の通信路4は、CSデータ放送ネッ
トワークに、第5の通信路5は、TCP/IPネットワ
ーク(インターネット)に(第1の通信路と物理的には
共通のネットワークでもよい)に相当する。
【0042】このように、図1に示したこの実施の形態
の情報通信システムは、WWWシステムを利用して、多
くのユーザが利用可能な規模の大きなシステムとして構
成することができる。もちろん、クライアント装置1
1、12、13、…、通信中継装置20、サーバ装置4
1、42、43、…、のそれぞれは、各種組み合わせ
で、同一の機器内にソフトウェアモジュールとして実装
するようにすることもできる。
【0043】すなわち、1つのコンピュータ内に図1に
示した構成の情報通信システムの各機器の機能をソフト
ウエアにより実現し、1つのコンピュータ内にこの発明
による情報通信システムを構築することもできる。ま
た、例えば、また、通信中継装置20の機能だけを、ク
ライアント装置において実行するようにされるソフトウ
エアによって実現するようにしてもよい。この場合、第
1の通信路、第2の通信路は、ともにソフトウェアモジ
ュール間通信となる。
【0044】このように、第1の通信路1、第2の通信
路2、第5の通信路5などは、ソフトウェアモジュール
間通信であってもよい。また、また、ビルなどの同一構
内の中に、図1に示した各装置の機能を実現する設置し
て、この発明が適用された比較的に規模の小さな情報通
信システムを構築することもできる。
【0045】このように、第1の通信路1、第2の通信
路2、第3の通信路3、第4の通信路4、第5の通信路
5のそれぞれは、構築する情報通信システムの規模など
に応じて、どのような通信路であってもよく、また、ク
ライアント装置、通信中継装置、サーバ装置は、各種組
み合わせで、同一の機器内にソフトウェアモジュールと
して実装するように構成することもできる。
【0046】[データ収集装置、データ記憶装置、通信
中継装置における処理]次に、図1に示した情報通信シ
ステムのデータ収集装置50において行われる処理、デ
ータ記憶装置30において行われる処理、および、通信
中継装置20において行われる処理について、フローチ
ャートを参照しながら説明する。
【0047】[データ収集装置における処理について]
まず、クライアント装置からのアクセスに先立って、デ
ータ収集装置50により行われる提供データの収集処理
について説明する。図2は、データ収集装置50におい
て行われるデータ収集処理について説明するためのフロ
ーチャートである。
【0048】前述したように、データ収集装置50は、
通信中継装置20から第5の通信路5を通じて、全クラ
イアント装置11、12、13、…のアクセス履歴の提
供を受け、これを保持している。アクセス履歴は、アク
セスした(提供を要求した)提供データのID情報、ア
クセス日時、クライアント装置の識別情報などからなる
ものである。
【0049】データ収集装置50は、保持している全ク
ライアント装置のアクセス履歴から、所定の回数以上ア
クセスされた提供データのID情報をリストアップし、
収集対象とする提供データのID情報を特定する(ステ
ップS101)。
【0050】そして、データ収集装置50は、ステップ
S101においてリストアップしたID情報に基づい
て、第3の通信路を通じて各サーバ装置から、目的とす
る提供データと、その提供データのデータサイズ、更新
日時などのクライアント装置から要求される可能性の高
いデータ(配信すべきデータ)を推測するために用いる
情報とを取得する(ステップS102)。
【0051】次に、データ収集装置5は、ステップS1
01において使用したアクセス履歴や、ステップS10
2において取得した推測するために用いる情報に基づい
て、リストアップされたID情報によって特定される提
供データの中から、第4の通信路4の伝送容量やデータ
記憶装置30の記憶容量などに基づいて、最終的にデー
タ記憶装置30に送付(提供)する提供データを推測す
る処理を行う(ステップS103)。
【0052】そして、データ集計装置50は、送付する
提供データとその提供データのID情報との組(提供デ
ータとその提供データのID情報とからなる送信デー
タ)に対して、必要があれば、関連情報を付加する(ス
テップS104)。ここで付加される関連情報は、例え
ば当該提供データの更新日時や、データ記憶装置30が
記憶する提供データを選択する際に用いるデータ選択キ
ー情報などである。
【0053】次に、データ収集装置50は、データ記憶
装置30に対して第4の通信路4を通じて送信するデー
タを送信用の適切なフォーマットに変換し(ステップS
105)、変換後のデータを第4の通信路を通じてデー
タ記憶装置30に送信する(ステップS106)。
【0054】このようにして、データ収集装置50は、
クライアント装置が提供を要求するであろう提供データ
を推測し、その推測結果に応じた提供情報をデータ記憶
装置30に予め配信して、データ記憶装置30において
記憶保持することができるようにしている。
【0055】そして、データ収集装置50は、図2に示
したステップS103の推測処理において、通信回線
やデータ記憶装置30に関する情報、データ収集装置
50からのデータ送付(提供)履歴、各ID情報に対
応する提供データに関する情報、全クライアント装置
のアクセス履歴、各クライアント装置を利用するユー
ザの嗜好に関する情報、各クライアント装置のアクセ
ス履歴、当該ユーザと同様の嗜好を持つユーザ群に属
する他のユーザのアクセス履歴などに基づいて、クライ
アント装置を通じて提供が要求されるであると推測され
る提供データを判定する。
【0056】ここで、通信回線やデータ記憶装置30
に関する情報は、第4の通信路によって送信できる時間
あたりのデータ容量、第4の通信路を利用可能な時間、
各データ記憶装置30が記憶できるデータ容量などであ
る。データ収集装置50はこのような情報を利用するこ
とで、利用できる通信回線やデータ記憶装置30に適し
たデータを選択するようにしている。
【0057】また、データ収集装置50からのデータ送
付(提供)履歴は、データ収集装置50から過去一定期
間以内に送付した提供データのID情報の履歴である。
データ記憶装置30は、一旦送られた情報はある期間保
持することが可能である。したがって、データ収集装置
30は、データ送付(提供)履歴やデータ記憶装置のデ
ータ保持期間などの情報を利用することで、現在、記憶
保持されている提供データを重複して送信することを防
止し、保持期間が過ぎた提供データについては再度送信
するというように、複数回のデータの送信によって、1
回あたりの通信可能容量を越えてデータを送付すること
ができるようにしている。
【0058】また、各ID情報に対応する提供データ
に関する情報は、ID情報に対応する提供データのデー
タサイズ、ID情報に対応する提供データの種類、ID
情報に対応する提供データが存在するサーバ装置、ID
情報に対応する提供データが作成、更新、アクセスされ
た日時、などを示すものである。
【0059】データ収集装置50は、例えば、データサ
イズが大きくて第1の通信路でのアクセスではレスポン
スが遅くなる提供データを優先したり、提供データの種
類に応じて画像や音声に関するデータを優先したり、提
供データが置かれているサーバ装置のレスポンスが遅い
ものを優先したり、最近更新された情報を優先したりと
いったように、個々のデータに対応して提供データを選
択することができる。
【0060】また、全クライアント装置のアクセス履
歴は、通信中継装置20から第5の通信路を通じて提供
される各クライアント装置のアクセス履歴を集計した情
報であり、各ID情報ごとにアクセスされた回数に関す
る情報などを得ることができる。この情報によって、デ
ータ収集サーバは、予め他の手段での判定の対象とする
ID情報を限定したり、アクセスされた回数の多いデー
タを優先するように、データを選択することができる。
【0061】また、各クライアント装置のユーザの嗜
好に関する情報は、例えば、予め各クライアント装置の
ユーザごとに登録されたユーザが興味を持つ分野に関す
る情報のことを示している。データ収集装置50は、収
集したり配信したりするデータの分野を判定すること
で、ユーザが興味を持つであろうデータを優先して収集
したり配信したりするようにデータを選択することがで
きる。
【0062】また、各クライアント装置のアクセス履
歴は、前述したように通信中継装置から第5の通信路を
通じて提供される各クライアント装置のアクセス履歴情
報であって、各ID情報ごとに当該ユーザがデータをア
クセスした回数を示す。この情報によって、データ収集
装置50は、例えば、ユーザが頻繁にアクセスするニュ
ースサーバの最新の日時に対応したデータを優先して収
集したり配信したりするなどのように、処理するデータ
を選択することができる。
【0063】また、当該ユーザと同様の嗜好を持つユ
ーザ群に属する他のユーザのアクセス履歴は、ある特定
のユーザをグループ化し、そのグループに属するユーザ
のアクセス履歴を集計したものである。ここで特定のユ
ーザのグループ化とは、例えば予め登録してあるユーザ
の嗜好に関する情報が共通したユーザ、あるいは、類似
したユーザ、あるいは、ユーザのアクセス履歴から特定
の分野に興味があることが想定されるユーザなどのよう
に、同様の提供データをアクセスする可能性が高いと判
定されるユーザのグループを示している。
【0064】データ収集装置50は、同一のグループに
属するユーザについては、当該同一のグループに属する
他のユーザがアクセスした提供データについては、当該
ユーザがアクセスする可能性が高いと推定して、同一の
グループに属するユーザがアクセスしたデータを優先し
て処理するようにすることができる。
【0065】[データ収集装置におけるデータの推測処
理について]次に、データ収集装置50において行われ
る処理であって、図2のステップS103において行わ
れるデータの推測処理について、図3のフローチャート
を参照しながら説明する。図3は、図2のステップS1
03において実行されるデータ推測処理の一例について
説明するためのフローチャートである。
【0066】まず、データ収集装置50は、図2に示し
た処理のステップS102において取得した回線容量、
データ記憶装置の記憶容量、前回までにデータ記憶装置
に提供したデータ量から新たに提供可能なデータサイズ
を算出する(ステップS201)。そして、データ収集
装置50は、図2に示したステップS102の処理にお
いて収集した提供データのうち、一定期間内に送付(提
供)対象となった提供データを提供対象から除外する
(ステップS202)。
【0067】そして、データ収集装置50は、関連する
ID情報を予測し、その予測したID情報により特定さ
れる提供データについても処理対象にできるようにする
(ステップS203)。
【0068】このステップS203の処理を具体的に説
明すると、例えば、ニュース記事に関する提供データに
ついて、その提供データを特定するためのID情報に日
付データが含まれる場合には、その日付を当日に変更し
たID情報を自動的に生成して当日の提供データを処理
できるようにしたり、また、目的とするサーバ装置にア
クセスして、最新の提供データに関するID情報リスト
を生成するなどして、最新のデータも対象に加える処理
を行う。
【0069】次に、データ収集装置は50は、クライア
ント装置を利用するユーザの嗜好との適合度を点数化
し、この点数化に基づいて、提供データの送信順序をソ
ート(並べ換え)を行う(ステップS204)。嗜好の
点数化は、例えば、同一の嗜好を持つと判定されたユー
ザ群がアクセスした提供データの回数を点数として加え
たり、データがテキストデータであれば、ユーザが興味
を示す単語を含むか否かを点数化して加えることなどに
よって行う。
【0070】また、データ収集装置50は、収集した提
供データのうち、同一の優先度を持つ提供データについ
ては、全クライアント装置のアクセス履歴に基づいて、
アクセス回数で提供データの送信順序のソートを行う
(ステップS205)。
【0071】また、データ収集装置50は、配信する提
供データの推測処理のため情報(提供データに関する情
報)の各情報(各項目)を点数化し、合計点により、提
供データのソートを行う(ステップS206)。そし
て、データ収集装置50は、ステップS204、ステッ
プS205、ステップS206の処理により並べ換えた
提供データについて、ステップS201において算出し
た提供可能データサイズに達するまで上位の提供データ
から順に実際に配信する提供データとして採用する(ス
テップS207)。
【0072】このようにデータ収集装置50は、様々な
情報を用いて、クライアント装置が要求する可能性が高
いと思われるデータを推定して、これを送付(提供)の
対象とするようにすることができる。もちろん、データ
収集装置50は、これ以外の情報に基づいて、送付すべ
きデータを推測するようにすることもできる。また、前
述の例と同じ情報を用いる場合であっても、異なる方法
によって送付すべきデータを選択するようにすることも
できる。
【0073】このような推測処理は、第4の通信路が個
々のクライアント装置ごとに独立してデータを送付する
ことが可能である場合にもっとも適合する。例えば、通
信衛星を用いたデータ放送を、第4の通信路として用い
る場合、送付することのできるデータは、全クライアン
ト装置に対して共通であるし、同一の通信中継装置20
を、複数のクライアント装置が共用する場合等、通信中
継装置20およびデータ記憶装置30が、クライアント
装置と1対1に対応しない状況下では、必ずしもクライ
アント装置にそれぞれのユーザが満足するように、提供
データをデータ記憶装置に記憶させることはできない場
合があると考えられる。
【0074】そこで、そのような場合には、データ収集
装置50は、前述した図2のステップS104の処理で
ある関連情報を付加する処理において、ID情報と提供
データの組のそれぞれに対して、送付する全データの中
から、個々のデータ記憶装置が必要とするデータを判定
して記憶できるように、データ選択キー情報を付与する
ようにする。
【0075】例えば、予めクライアント装置をグループ
化してグループIDを付与し、データ選択キー情報とし
て、全クライアント装置を指定するIDか、特定のクラ
イアント装置グループを示すグループIDか、特定のク
ライアント装置を示すクライアントIDを用いるように
し、データ記憶装置および通信中継装置が、関連するク
ライアント装置に関する情報に基づいて、データを選択
的に記憶するようにすることができる。
【0076】あるいは、予め提供データを分野別に分類
し、データ選択キー情報として分野IDを用い、新た
に、データ収集装置とデータ記憶装置、あるいは通信中
継装置間に、他の通信路を設け、この他の通信路を通じ
て、個々のクライアント装置にに対し、このクライアン
ト装置に対応するデータ選択キー情報(1つまたは複
数)をあらかじめデータ記憶装置に送付し、データ記憶
装置はこのデータ選択キー情報を持つデータと同一のデ
ータのみ選択的に記憶するようにしてもよい。
【0077】なお、ここで他の通信路は、第1の通信路
1、あるいは、第5の通信路5と同一の通信路であって
もよい。また、通信中継装置20では、クライアント装
置からの要求をサーバ装置に中継するたびに、クライア
ント装置ごとに、要求された提供データを特定するID
情報とその提供データのアクセス回数が内部に記憶保持
するようにしている。
【0078】そして、前述もしたように、通信中継装置
20は、この情報を予め定められた一定期間ごとに、第
5の通信路5を通じて、データ収集装置50に送付す
る。データ収集装置50は、この情報を前述したクライ
アント装置のアクセス履歴として用いることになる。
【0079】また、第5の通信路は、どのような通信手
段を用いてもよく、例えば、第1の通信路と同様にイン
ターネット経由のTCP/IPによる通信を用いてもよ
い。また、通信中継装置20から履歴情報の送信のタイ
ミングについても、一定期間ごとでなくともよく、例え
ば、データの要求毎に即座に情報をデータ収集装置50
に送信するようにしてもよい。
【0080】[データ記憶装置における処理について]
次に、前述のデータ収集装置50から提供データの送付
(提供)を受けて、これを記憶保持するデータ記憶装置
30における処理について説明する。なお、データ記憶
装置30の記憶容量が大容量であるといっても限りがあ
る。したがって、第4の通信路を通じてデータ収集装置
50から提供データの送付(提供)があった場合に、以
前に提供を受けた提供データを消去し、データ記憶領域
の空き領域を設けなければならない場合もある。
【0081】そこで、この実施の形態のデータ記憶装置
は、提供された提供データの消去のタイミングを個々の
提供データによって変更する機構を設けることにより、
より効率的な通信を行うことができるようにしている。
【0082】図4は、データ記憶装置30において行わ
れる処理を説明するためのフローチャートである。ま
ず、データ記憶装置30は、データ収集装置50から第
4の通信路を通じて送信されてきた提供データを受信し
(ステップS301)、受信した提供データを記憶する
のに必要な記憶領域のサイズを計算する(ステップS3
02)。
【0083】そして、新たに受信した提供データを記憶
することが可能な大きさの空き領域が存在するか否かを
判断し(ステップS303)、充分な空き領域が無いと
判断したときには、データ記憶装置30は、既に記憶し
ているデータをその必要性に基づいてソートし(ステッ
プS304)、必要な大きさの空き領域が確保できるま
で、必要性の低い提供データから順に消去していく(ス
テップS305)。
【0084】そして、データ記憶装置30は、新たに受
信した提供データをステップS305において確保した
空き領域に記憶する(ステップS306)。最後に、受
信した提供データにデータ収集装置側で予めデータに応
じてデータ保持期間が設定されているかをチェックし、
もし設定されていなければデフォルト値を設定し(ステ
ップS307)、ステップS301からの処理を繰り返
す。
【0085】また、ステップS303の判断処理におい
て、新たに受信した提供データを記憶することが可能な
大きさの空き領域が既に存在していると判断した場合に
は、データ記憶装置30は、即座にステップS306の
処理に進み、提供データの記憶(ステップS306)、
保存期間の設定処理(ステップS307)を行うことに
なる。
【0086】なお、ステップS304における既記憶デ
ータの必要性の判定はどのような方法を用いてもよい。
しかし、図5を用いて以下に説明するような方法をとる
ことができる。
【0087】図5は、図4に示した処理において、ステ
ップS304において行われる既記憶データの必要性の
判定処理について説明するためのフローチャートであ
る。この図5に示した方法を用いることによって、デー
タ記憶装置30は一連の提供データを受信するたびに、
既存の提供データをすべて消去してから記憶する場合に
比べて、長期間にわたる提供データを、その必要性に応
じて柔軟に保持することが可能となり、それによって、
データ収集装置50でも長期間にわたる継続的なデータ
送信を前提に提供データの推測処理が行うことができる
ようになる。
【0088】以下、図5に示した既記憶データの必要性
の判定処理について説明する。まず、データ記憶装置3
0は、記憶されているデータに付加されているデータの
データ保存期間に基づいて、保存期間が長いデータが必
要性がら高いものとしてソート(並べ換え)を行う(ス
テップS401)。次に、データ記憶装置30は、デー
タの保存期間の順位が同順位のデータが存在する場合に
は、アクセスの多いデータを必要性が高いものとしてソ
ートする(ステップS402)。
【0089】また、データ記憶装置30は、データの保
存期間の長さが、同順位のデータが存在する場合には、
アクセスの多いサーバ装置からの提供データをアクセス
の多いサーバからのデータをより必要性が高いものとし
てソートする(ステップS403)。また、データ記憶
装置30は、同順位のデータについて、予め設定したデ
ータの種類に関する優先順位に基づいてソートする(ス
テップS404)。
【0090】さらに、データ記憶装置30は、同順位の
データについて、データサイズの小さいものをより必要
性の高いものとしてソートする(ステップS405)。
このようにして、データの必要性に応じて並べ換え、必
要性の少ないデータを効率よく消去し、必要な空き領域
をデータ記憶装置の記憶領域に確保することができるよ
うにされる。
【0091】このように、この実施の形態のデータ記憶
装置30は、第4の通信路4を通じて伝送されてくるデ
ータ収集装置50からの提供データを受信して、効率よ
く自機の記憶領域に記憶し、迅速に利用できるようにす
ることができる。
【0092】[通信中継装置における処理について]次
に、通信中継装置20における処理の詳細について、図
6のフローチャートを参照しながら説明する。まず、通
信中継装置20は、第2の通信路を通じて、クライアン
ト装置からID情報を受信する(ステップS501)。
通信中継装置20は、受信したID情報と対応する提供
データがデータ記憶装置30に存在するかを判断する
(ステップS502)。
【0093】そして、ステップS502の判断処理にお
いて、受信したID情報と対応する提供データがデータ
記憶装置30に存在しないと判断した場合には、通信中
継装置20は、クライアント装置からのID情報を第1
の通信路1を通じてサーバ装置に送信する(ステップS
503)。
【0094】すると、サーバ装置群40のサーバ装置か
らは、通信中継装置20と第1の通信路1とを通じて提
供されたID情報に応じた提供データが送信されてくる
ので、通信中継装置20はこれを受信し(ステップS5
04)、これを要求元のクライアント装置に第2の通信
路2を通じて提供する(ステップS505)。
【0095】そして、通信中継装置20は、今回使用し
たID情報をアクセス履歴として保存し(ステップS5
06)、これを第5の通信路5を通じてデータ収集装置
50へ送信するのに備えるようにする。そして、通信中
継装置20は、ステップS506までの一連の処理を終
了すると、ステップS501からの処理を繰り返し、ク
ライアント装置からの次の要求に備えることになる。
【0096】また、ステップS502の判断処理におい
て、クライアント装置からのID情報に対応する提供デ
ータが、データ記録装置に存在する場合には、通信中継
装置20は、データ記憶装置30から当該提供データを
読み出して取得し(ステップS507)、ステップS5
05からの処理を行う。
【0097】このように、図1に示したこの実施の形態
の情報通信システムにおいては、データ収集装置50に
よって、クライアント装置を通じて提供が要求されるで
あろう提供データが予め収集され、これがデータ記憶装
置に送信されて記憶保持するようにされている。したが
って、クライアント装置11、12、13、…からのリ
クエストは、高確率でサーバ装置群への通信、すなわ
ち、第1の通信路を用いた通信が不要となる。
【0098】そして、前述したように、データ記憶装置
30は、プロキシサーバのキャッシュシステムやユーザ
が所有するハードディスク装置などのクライアント装置
に隣接する機器により実現されるので、迅速なデータの
送受が可能となり、クライアント装置からのリクエスト
に対して、より高速な応答が可能となる。
【0099】また、データ収集装置50からデータ記憶
装置30への収集した提供データの送信は、第1の通信
路によらず、第4の通信路を通じて行われるので、第1
の通信路の負荷軽減にもなる。
【0100】さらに、データ記憶装置30が存在するこ
とにより、第4の通信路を通じて、要求される可能性あ
りと推測された各提供データを1度だけ送信対象とする
だけで、クライアント装置からの任意の時点の要求に備
えることができる。したがって、クライアント装置から
の要求どおりにサーバ装置との間で通信を行う場合と比
較して通信回線を効率的に利用できる。
【0101】特に、第4の通信路として、放送型のデー
タ通信路を用いる場合、クライアント数、あるいは、ユ
ーザ数によらず一定容量のデータを送付(提供)するこ
とで、対応することができ、各クライアント、ユーザ
で、アクセスする提供データに共通の傾向が存在する場
合には効果が大きい。
【0102】実際に、一般に行われているインターネッ
トを通じてWebページをアクセスするようにしている
場合には、アクセスするWebページの種類やそのアク
セス数などに大きな傾向がみられるので、高速な応答の
実現、通信路の負荷の軽減という観点から大きな効果が
期待できる。
【0103】また、一般に放送型のデータ通信路は、送
付(提供)できるデータ容量が非常に大きいため、例え
ば、第1の通信路を用いる場合には実用的ではないよう
な大容量のデータ(例えば映画や音楽などのAVコンテ
ンツ)であっても十分に送信することができ、クライア
ントからみた場合、あたかもブロードバンドネットワー
ク(Virtual Broadband Netwo
rk)を利用しているかのような快適な利用が可能とな
る。
【0104】また、データ収集装置50からデータ記憶
装置30にデータを送信する場合に使用する第4の通信
路として、一般のインターネット接続(CATVケーブ
ルネットワークを含む)のような、状況によって時間あ
たりに通信可能なデータ容量が変動するような場合にも
応用することができる。そのような場合には、データ収
集装置がデータを送付する際に、その実効レートを計測
し、その後の推測処理で用いるデータ通信可能な容量
を、動的に変更するように構成することで、適切に対応
することが可能となる。
【0105】また、データ収集装置50からデータ記憶
装置30にデータを送信する場合に使用する第4の通信
路として、通信を限定された時間のみ行うような機能を
持つ場合、あるいは、ユーザが明示的にそのように利用
するような通信路を用いることもできる。
【0106】これには、例えば、通信事業者によって時
間帯別に料金等の条件が個別に設定されており、ユーザ
が有利な時間帯のみに限定して通信を行うような場合が
想定される。そのような場合には、データ収集装置50
が、推測処理で用いるデータ通信可能な容量を、利用可
能な時間に基づいて算出することにより、適切に対応す
ることが可能となる。
【0107】さらに、データ収集装置50からデータ記
憶装置30にデータを送信する場合に使用する第4の通
信路において、通信可能なデータ容量が変動するような
場合には、前述したように、実際にデータを送信する場
合に送信可能なデータ容量(実効レート)を計測し、こ
れをデータ通信可能なデータ容量の算出に反映させるこ
とにより、適切に対応することが可能となる。
【0108】また、前述したように、データ収集装置5
0は、実際にデータ記憶装置30に提供する提供データ
を推測する際に、例えば、データ記憶装置におけるデー
タの更新などを考慮して、送信対象にする提供データを
推測するが、提供データをデータ記憶装置30に送信し
てから、クライアント装置から実際に提供データをアク
セスするまでにタイムラグが存在する可能性があり、必
ずしもデータ記憶装置30に記憶されているデータが常
に最新の招待にあるとは限らない。
【0109】そこで、通信中継装置20は、クライアン
ト装置からID情報を送信された際に、データ記憶装置
30に対応する提供データが存在している場合であって
も、サーバ装置に更新日時に関する問い合せだけは行う
にし、もしデータ記憶装置30に記憶されている提供デ
ータよりも新しい場合には、データ記憶装置30にその
提供データが存在しない場合と同様にサーバ装置からそ
の提供データを取得して、クライアント装置に送付する
ことにより、クライアント装置に対して常に最新の提供
データの送付(提供)を保証することができる。
【0110】この場合、日時確認のための通信が発生す
る分だけ、応答速度が低下することになるが、データが
更新されていない場合であれば、提供データ本体のサー
バ装置からの取得は行わないために、提供データ本体の
提供を受ける場合に比べ、通信にかかる時間は短くて済
み、応答速度は早くなることが期待できる。
【0111】さらに、特に応答速度を重視する場合に
は、クライアント装置からの要求にしたがって、一旦、
データ記憶装置30からデータを送付(提供)したのち
に、更新日時の確認のためにサーバ装置との間で通信を
行い、更新されている場合にはサーバ装置からの提供デ
ータをクライアント装置に再度送信するように構成する
こともできる。この場合、クライアント装置は提供デー
タの再送信に対応する必要があるが、更新されている確
率は低いと考えられるので、多くの場合、応答速度は改
善されることになる。
【0112】また、この実施の形態の情報通信システム
においては、クライアント装置からみた場合、第1の通
信路による通信と、通信中継装置20とデータ記憶装置
30との間の蓄積型の通信との違いは認識されない。し
かし、ユーザの利便性のためにこれを明示的に示すこと
もできる。
【0113】すなわち、クライアント装置上でユーザに
ID情報もしくはID情報に対応づけられた提供データ
を示す際に、予め通信中継装置20に対して提供データ
がデータ記憶装置30に存在するか否かに関する情報を
問い合わせるとうにする。
【0114】そして、クライアント装置においては、第
1の通信路1を通じてサーバ装置から直接的に提供を受
ける提供データを表示する場合と、データ記憶装置30
から提供を受ける提供データを表示する場合とで、例え
ば、画面に表示される情報の色や下線の有無などといっ
た視覚的な情報を変化させて画面上に表示するなど、明
示的に対応するデータがどのように取得されるかを示す
ようにする。
【0115】これにより、ユーザは、サーバ装置から直
接的に提供データの提供を受けているのか、データ記憶
装置30に記憶されているデータの提供を受けているの
かを認識することができる。そして、ユーザは応答速度
の速いと見込まれるデータを選択的に利用するといった
ようなことが可能となる。
【0116】また、この実施の形態においては、それぞ
れの通信路は、どのようなものも用いることができ、ま
た、第1、第3の通信路以外は、同一の通信路を用いて
もかまわない。あるいは、第1、第3の通信路について
も、利用する時間帯が異なっていれば、同一の通信路を
用いることもできる。
【0117】例えば、第1の通信路1として、各種接続
形態によるインターネット通信網、あるいは、携帯電話
通信網、あるいは、ソフトウェアベースのモジュール間
通信を利用することができる。
【0118】また、例えば、第3の通信路として、各種
接続形態によるインターネット通信網、あるいは、携帯
電話通信網、あるいは、ソフトウェアベースのモジュー
ル間通信、あるいは、記録メディアへの記録・運搬・再
生を利用することができる。ここで、記憶メディアへの
記録・運搬・再生とは、通信回線を介した通信でなく、
例えば送付したいデータをCD−Rなどのメディアに記
憶し、これを運搬し、再度読み出すことでデータを送付
する形態を意味している。
【0119】また、第4の通信路として、各種接続形態
によるインターネット通信網、あるいは、通信衛星また
は放送衛星または地上波または有線によるデータ放送
網、あるいは、ソフトウェアベースのモジュール間通
信、あるいは、記録メディアへの記録・運搬・再生を利
用することができる。また、第5の通信路として、各種
接続形態によるインターネット通信網、あるいは、ソフ
トウェア上のモジュール間通信、を利用することもでき
る。
【0120】また、第5の通信路5として、インターネ
ット通信網、あるいは、ソフトウェア上のモジュール間
通信を利用することもできる。また、前述もしたよう
に、第1、第3、第5の通信路として、インターネット
通信網を用い、前記第4の通信路として、通信衛星また
は放送衛星または地上波または有線によるデータ放送網
を用い、前記サーバ装置としてWWWサーバを用い、前
記クライアント装置としてWebブラウザを用い、前記
通信中継装置として、プロキシーサーバシステムを用い
るようにすることができる。
【0121】また、第1、第3、第5の通信路として、
インターネット通信網を用い、前記第4の通信路とし
て、CATVケーブルネットワークを利用したデータ放
送網を用い、サーバ装置としてWWWサーバを用い、ク
ライアント装置としてWebブラウザを用い、通信中継
装置20として、プロキシーサーバシステムを用いるよ
うにしてもよい。
【0122】また、第1、第3、第5の通信路として、
インターネット通信網を用い、前記第4の通信路とし
て、接続時間を限定されたインターネット通信網を用
い、前記サーバ装置としてWWWサーバ装置を用い、前
記クライアント装置としてWebブラウザを用い、前記
通信中継装置20として、プロキシーサーバシステムを
用いるようにしてもよい。
【0123】また、第1の通信路として、携帯電話通信
網もしくは携帯電話通信網上に実現されたインターネッ
ト通信網を用い、第3の通信路としてインターネット通
信網を用い、第4、第5の通信路として、有線あるいは
赤外線あるいは近距離ワイヤレス通信網を用い、サーバ
装置としてWWWサーバ装置を用い、クライアント装置
としてWebブラウザを用い、データ収集装置50とし
てパーソナルコンピュータを用い、通信中継装置をソフ
トウェアモジュールとしてクライアント内に内蔵、ある
いは、携帯情報端末に接続される携帯型通信装置に内蔵
し、クライアントとして携帯情報端末を用いるようにし
てもよい。
【0124】[情報通信システムの具体的な構成例につ
いて]図1〜図6を参照しながら説明したこの発明が適
用された情報通信システムの一実施の形態は、多彩なシ
ステム構成によって実施されうるものである。以下にお
いては、特徴的なシステム構成によって実現されるこの
発明による情報通信システムの一実施の形態の構成例に
ついて説明する。
【0125】[第1の構成例]図7は、この実施の形態
の情報通信システムの第1の構成例を説明するためのブ
ロック図である。この図7に示す情報通信システムは、
インターネット100上に設けられたWWWサーバ装置
(Webサーバ装置)に蓄積されているWebデータを
閲覧することが可能ないわゆるWWWシステムを利用し
て、この発明による情報通信システムを構成するように
したものである。
【0126】なお、後述もするように、この図7に示す
情報通信システムにおいて、各クライアントは、ISD
N(Integrated Services Dig
ital Network)網およびISP(Inte
rnet ServiceProvider)を通じて
インターネットに接続することができるようにされてい
る。
【0127】この図7に示す情報通信システムにおいて
は、Webブラウザが実行可能なパーソナルコンピュー
タ111が、図1に示したクライアント装置群10のク
ライアント装置に対応し、ISDNルータ120が、図
1に示した通信中継装置20に対応する。また、ISD
Nルータ120に設けられ、ISDNルータ120のキ
ャッシュシステムとしても機能するハードディスク装置
130が、図1に示したデータ記憶装置30に相当す
る。
【0128】また、図7に示すように、WWWサーバ装
置140が、図1に示したサーバ装置群40のサーバ装
置に対応し、データ収集装置151とCSデータ放送設
備152とからなる機器群が、図1に示したデータ収集
装置50に対応する。なお、この図7に示す情報通信シ
ステムの場合には、データ収集装置151がデータ記憶
装置130にデータを提供する経路としてCS放送を用
いるようにしており、データ収集装置151が収集した
データは、CSデータ放送設備152、通信衛星153
を通じて、ハードディスク装置100に供給するように
される。このために、ISDNルータ120には、CS
チューナ160が接続するようにされている。
【0129】そして、図7に示す情報通信システムにお
いて、ISP190経由でのISDNによるインターネ
ット接続が、図1に示した第1の通信路1に対応する第
1の通信路101である。また、クライアント装置11
1とISDNルータ120とを接続するようにする10
0BaseTのEthernet接続が、図1に示した
第2の通信路2に対応する第2の通信路102である。
ここで、100BaseTは、イサーネットの接続規格
の1つであり、10BaseTの拡張版である。
【0130】また、WWWサーバ装置とデータ収集装置
とのインターネット接続が、図1に示した第3の通信路
に対応する第3の通信路103であり、通信衛星153
経由のデータ放送路が、図1に示した第4の通信路4に
対応する第4の通信路104である。また、この例にお
いても、提供データを特定するID情報としてURLが
用いられる。
【0131】そして、図7に示すように、通信中継装置
としての機能を有するISDNルータ120は、ISD
N通信部121、Ethernet通信部122、プロ
キシサーバ123、CSデータ受信部124を備えたも
のである。ここで、ISDN通信部121は、ISDN
網との間のデータの送受を行い、Ethernet通信
部122は、100BaseTとの間、すなわち、10
0BaseTに接続された各クライアント装置との間の
データの送受を行うようにする部分である。
【0132】また、プロキシサーバ123は、前述もし
たように、各クライアント装置からの情報をISDN網
などへ送出することを許可し、ISDN網などからクラ
イアント装置を制御するようなデータを阻止するように
する機能を有するものである。また、CSデータ受信部
124は、CSチューナ160からのデータをこのIS
DNルータに取り込む処理を行うものである。
【0133】そして、前述もしたように、この発明が適
用された情報通信システムにおいては、クライアント装
置からの提供データのリクエストに対する応答速度を向
上させるという効果を持つ。そして、この図7に示す情
報通信システムにおいては、目的とする提供データがI
SDNルータ120に内蔵されたハードディスク装置内
に存在する場合には、ISDNルータ120は、ハード
ディスク装置130から取得する提供データを100M
bpsでパーソナルコンピュータ111において実行さ
れているブラウザに対して送信することができる。
【0134】また、提供データがISDNルータ120
に内蔵されたハードディスク装置130内に存在しない
場合には,WWWサーバ装置140→インターネット1
00→ISP190→ISDN網→ISDNルータ12
0→第2の通信路102という経路を通じて、WWWサ
ーバ装置140から提供データの提供を受けることにな
り、この場合には、ISDN網の伝送容量64kbps
より早くISDNルータからパーソナルコンピュータ1
11にデータを送信することはできない。
【0135】したがって、第2の通信路102における
伝送速度が、ISDN網を通じて供給されるデータを伝
送する場合には、64kbpsであり、ハードディスク
装置130に記憶されているデータを伝送する場合には
100Mbpsでありので、と、多くの場合、見かけ上
の通信速度は1600倍に向上することになり、ブラウ
ザはあたかもブロードバンドネットワークに接続されて
いるかのように動作することができる。
【0136】さらに、この図7に示した情報通信システ
ムにおいては、上述のように1600倍の通信速度の向
上を利用する形で特にAVコンテンツの利用について工
夫を行っている。すなわち、図7に示すように、データ
収集装置151には、データ登録用のデータベース15
4が接続されている。データ登録用データベース154
は、ハードディスク装置などの大容量記憶装置である。
【0137】そして、データ登録用のデータベース15
4には、データを登録するためのデータ登録装置170
が接続されている。データ登録装置170は、ID情報
とそれに対応する提供データとを組にして、データベー
ス154に登録することができるものである。また、デ
ータ登録装置154は、ID情報と提供データの組に加
えて、事業者ID情報を付与することもできる。ここ
で、事業者ID情報とは、ID情報に対応するデータを
提供する情報提供者に対して割り振られた識別情報であ
る。
【0138】データ収集装置151は、通常の場合、提
供データを特定するID情報と提供データとの組を第3
の通信路を通じて取得するが、データ登録用データベー
ス154に目的とする提供データがある場合には、第3
の通信路103を通じて提供情報を取得して用いるので
は無く、登録用データベース154に登録されている提
供データを用いるように動作する。
【0139】登録用データベース154には、第3の通
信路を通じて取得可能な提供データと同一のものを登録
するようにしてもよいが、これに限るものではない。同
じ情報内容を有する提供データであっても、データ形式
の異なる提供データを登録用データベース154に登録
するようにしてもよい。
【0140】例えば、WWWサーバ140にはMPEG
1で圧縮された低品質、低ビットレートのAVコンテン
ツ(映画など)を置き、登録用データベース154に
は、MPEG2で圧縮された高品質、高ビットレートの
AVコンテンツを置くようにすることができる。
【0141】このようにすることで、同じURLを用い
て、一般のクライアントはWWWサーバ装置からの低品
質ではあるが、第1の通信路に適したビットレートのコ
ンテンツが利用できる。また、図7に示す情報通信シス
テムにおいて、ISDNルータ120に接続するように
される各クライアント装置(パーソナルコンピュータ)
111などからは、より高いビットレートの高品質なA
Vコンテンツを利用するようにすることができる。
【0142】もちろん、データ収集装置151は、第3
の通信路103を通じてWWWサーバ140から取得し
たデータと、登録用データベース154に登録されてい
るデータのいづれか一方を選択的に利用するのではな
く、双方のデータをともに送付対象に含めることもでき
る。その場合、データ中継装置151側でどちらのデー
タを送付するかは、ユーザの設定によって切り換えるこ
とができる。
【0143】また、提供データがAVコンテンツなどの
場合、著作権保護に対する対策が必要となる。そこで、
この図7に示す情報通信システムにおいては、データ記
憶装置130がクライアント装置であるパーソナルコン
ピュータ111内ではなく、ISDNルータ120内の
ハードディスク装置130である。そこで、通信中継装
置120が提供データを送信する際、提供データそのも
のを送信するのではなく、ストリーム形式での送信のみ
行えるように構成することで、著作権保護を考慮した配
信手段を実現することができる。
【0144】ストリーム形式での送信は、提供データ全
体をファイルなどの形式で一括して送信するのではな
く、送信側と受信側が同期を取りながらデータのやり取
りを行い、受信側は部分的に受け取ったデータでコンテ
ンツの再生を行うようにすることで、クライアント機器
側にデータのコピーを行う余地が与えないようにする伝
送形態を意味している。
【0145】また、この図7に示す情報通信システムに
おいては、AVコンテンツの利用に関して、通信衛星放
送システムの課金システムをそのまま利用し、利用した
有料コンテンツのID情報をCSチューナ160経由で
課金サーバ180に通知するように構成することで、イ
ンターネット上のコンテンツを高速にアクセスすること
に対する課金処理を行えるようにしている。また、この
課金処理は、前述したデータ収集装置151への高品質
データの登録機能と組み合わせて用いてもよい。
【0146】さらに、別途各ID情報に対応する課金情
報を管理する課金情報データベース181を用意するこ
とで、課金サーバ180は、各ユーザが利用した提供デ
ータのID情報に基づいて、課金情報データベース18
1内を検索し、前述した事業者IDごとに課金額を集計
することで、各事業者についての課金代行処理を、上記
方式に基づいて行うこともできる。もちろん、課金サー
バや課金データベースを、CS放送システムにおいて用
いられているものを共用するのではなく、CS放送シス
テムとは別個独立に設けるようにしてもよい。
【0147】また、課金情報を課金サーバ装置に送信す
る第6の通信路106は、提供データの送信のための通
信路とは全く別の通信路であるので、提供データの送信
に影響を及ぼすことがない。したがって、提供データの
送信と課金データの送信および課金処理を相互に影響を
及ぼし合うこと無く適正に処理することができるように
される。
【0148】さらに、図7に示した情報通信システムに
おいては、任意のWWWサーバ装置で公開されている提
供データを予め第3の通信路103を通じてデータ収集
装置151が収集してデータ記憶装置に配信することが
できるようにしている。しかし、WWWサーバ装置14
0上で情報を提供している情報提供者が、データ収集装
置151を通じての提供データの配布を拒否したい場合
もあると考えられる。
【0149】このような場合においては、例えば、図8
Aに示すように、元のID情報(URL)から一定の命
名規則に基づいて一意に決定できるID情報に対応する
データを設けたり、また、図8Bに示すように、提供デ
ータの内部に提供を制限するための特定の記述を行った
り、また、図8Cに示すように、データ収集装置151
に対して予め提供を制限したい提供データについての情
報を登録することによって、提供データの各々につい
て、収集対象からはずすようにする機能を設けることも
できる。これにより、情報提供者が、その配信手段に関
しても制限を設けることができるようになる。
【0150】なお、図8Aの方法の場合、サーバ装置お
よび提供データに一切変更を加えず、かつ、情報提供者
が自分の管理するサーバ装置内で配信の許可/不許可を
容易に制御できるので有効な方法である。
【0151】すなわち、図8Aの方法の場合、情報提供
者は、配信制限したい提供データがある場合は、そのI
Dを一定のルールで変換したID(Converted
ID)に対応する提供データを予めサーバに用意してお
く。このデータの内容はどのようなものでもかまわず、
例えばサイズ0のファイルを用いてもかまわない。
【0152】そして、データ収集装置は、データ収集を
行う際にIDを送付して提供データを取得するのに先立
ち、そのIDからConvertedIDを生成し、こ
れを用いてサーバ装置に提供データを要求する。もしサ
ーバ装置がこれに対して提供データを送付した場合は、
データ収集装置は、当該IDは、配信制限したい旨を表
明していると判断し、収集対象から除外する。
【0153】サーバ装置がConvertedIDにタ
イミングに対応するデータが存在しないというエラーを
返した場合には、あらためてIDを送付することで、目
的とするデータを取得することになる。
【0154】[第4の通信路における通信データ構造お
よび通信プロトコルについて]また、この図7に示した
情報通信システムの場合には、データ収集装置151が
収集した提供データは、第4の通信路104として、C
S放送によって、データ記憶装置としての機能を有する
ハードディスク装置130に提供する。このように放送
メディアを通じての提供データの配信においては、通信
データ構造や通信プロトコルが問題になる。
【0155】CS放送を用いたデータ通信(データ放
送)の場合には、その特性からエラー訂正、符号化、暗
号化などを規定するプロトコルが用いられ、その上にデ
ータ通信レイヤが構成される。このデータ通信レイヤ
は、実際には、例えば、データのサイズなどについての
制限などが存在するが、このような詳細なプロトコル上
の制約を取り除くために、複数のデータ領域を連続した
1つのデータと判定するなど、さらに上位のプロトコル
を規定することで、より汎用的なデータ通信レイヤを構
成することができる。
【0156】図9〜図12は、図7に示した情報通信シ
ステムにおいて、第4の通信路104を通じて提供され
る提供データのデータ通信レイヤについて説明するため
の図である。図9は、図7に示した情報通信システムに
おいて、第4の通信路104を通じて提供される提供デ
ータのデータ通信レイヤのフォーマットを示し、図10
は、図9に示したデータ通信レイヤにおける各項目を説
明するための図である。
【0157】図7に示す情報通信システムにおいて、第
4の通信路104を通じて提供される提供データは、図
9に示すデータ通信レイヤにしたがって送信される。こ
の例のデータ通信レイヤは、図9に示すように、16バ
イトのデータ選択キー部710と、4バイトのデータタ
イプ部720と、4バイトのデータサイズ部730と、
可変長のデータボディ部740とを有するものである。
【0158】データ選択キー部710には、データボデ
ィ部740に格納された提供データがどのような提供デ
ータであるかを示すデータ選択キーが格納される。具体
的には、図10に示すように、全クライアントを対象と
する提供データであることを示す「FORALL」や、
提供データがPCネットワークに関する技術情報である
ことを示す「TECH.PC.NET」などの任意の文
字列や、提供データが邦楽に関する情報であることを示
す「MUSIC.J−POPS」がある。
【0159】この他、提供データが、一般的な情報でな
く、データ収集装置にて一定の傾向を持つユーザグルー
プとして判定されたユーザのための情報であることを示
す「GROUP1224322」などのように、特定の
ユーザグループに対する情報であることを示すものなど
がある。これらのデータ選択キーは、データ収集装置に
おいて付与されることになる。
【0160】また、データタイプ部720には、提供す
る提供データは、提供を受けるデータ記憶装置130側
において、どのように処理すべき提供データであるかを
示すデータタイプが格納される。この例においては、デ
ータ更新を要求する「DT_CACHEUPDATE」
と、データの更新を勧告する「DT_RECOMMEN
D」との2つが用いられるようにされている。
【0161】すなわち、この例の場合、データ更新を要
求する「DT_CACHEUPDATE」は、同じUR
L、同じデータタイプのコンテンツなどの提供データに
ついて、新たに提供データを受信した場合には、以前の
提供データ(古い提供データ)は消去し、新たに提供を
受けた提供データを記憶保持するように支持するもので
ある。
【0162】また、データの更新を勧告する「DT_R
ECOMMEND」は、提供された提供データは、その
時点での情報通信システムにおけるデータ提供側(通常
はコンテンツなど提供データを提供するサービス事業
者)からのコンテンツなどの提供データに関する推薦情
報であり、予め定められた個数分のデータを記憶するよ
うにすることを促すものである。データタイプに「DT
_RECOMMEND」が付加された提供データは、ク
ライアント側で専用のクライアント(ソフトウエアな
ど)を用いて、リスト表示することができるようにされ
る。
【0163】このように、この実施の形態において、提
供データには、オーディオデータ、ビデオデータ、テキ
ストデータなどの各種のコンテンツの他、データ提供側
から提供される通知情報や制御情報などをも含むもので
ある。
【0164】また、データサイズ部730には、可変長
とされるデータボディの長さを示すデータサイズが可能
される。この例の場合には、例えば、バイト単位でデー
タボディ部740のデータ長が示すようにされる。
【0165】また、データボディ部740には、実際に
提供される提供データが格納される。そして、この例に
おいて、データボディ部740は、データタイプが、
「DT_CACHEUPDATE」か、「DT_REC
OMMEND」かによって、データボディ部740内部
のレイアウトが規定されている。
【0166】図11は、データタイプが「DT_CAC
HEUPDATE」である場合のデータボディ部740
のレイアウトを説明するための図である。図11に示す
ように、データタイプが「DT_CACHEUPDAT
E」である場合のデータボディ部740は、URLサイ
ズ部741、ボディ部のデータタイプ部742、データ
部749のデータサイズ部743、アクセス方式部74
4、ライセンス部745、更新日付部746、収集日時
部747、URL部748、データ部749とからなっ
ている。
【0167】URLサイズ部741には、URL部74
8に格納されるURLのデータ長が格納される。データ
部749のデータタイプ部742には、データ部749
に格納される提供データは、どのようなデータであるか
を示す情報が格納される。この例においては、図11に
示すように、10個のデータタイプが用意されている。
【0168】図11において、(CU_DT_HTM
L)は、提供データがHTML(HyperText
Markup Language)ドキュメントである
ことを示し、(CU_DT_TXT)は、提供データが
テキストデータであることを示すものである。また、
(CU_DT_BINARY)は、提供データが2進数
データであることを示し、(CU_DT_JPEG)
は、提供データがJPAG(Joint Photog
raphic Expert Group)画像である
ことを示すものである。
【0169】さらに、(CU_DT_GIF)は、提供
データがGIF(GraphicsInterrcha
nge Format)画像であることを示し、(CU
_DT_WAV)は、提供データがWAV(WAVe)
音声であることを示すものである。また、(CU_DT
_ATRAC3)は、提供データがATRAC3(Ad
aptive Transform Acoustic
Cording3)音楽であることを示し、(CU_
DT_MP3)は、提供データがMP3(MPeg a
udio layer 3)音楽であることを示すもの
である。
【0170】また、(CU_DT_MPEG1)は、提
供データが、MPEG1(Motion Pictur
e Expert Group 1)画像であることを
示し、(CU_DT_MPEG2)は、提供データがM
PEG2画像であることを示すものである。
【0171】また、データサイズ部743には、データ
部749のデータ長が格納され、アクセス方式部744
は、データのアクセス方式が格納される。この例の場合
には、図11に示すように、任意のアクセス(ダウンロ
ード)が可能な(CU_AC_FREE)と、ストリー
ミング(STREAMING)のみ可能であることを示
す(CU_AC_STREAM)とが用意されている。
【0172】また、ライセンス部745には、アクセス
に際し、使用許可(ライセンス)が必要か否かを示す情
報が格納され、この例の場合には、ライセンスは不要で
あることを示す(CU_LI_FREE)、あるいは、
各種ライセンスキーが格納される。また、更新日時部7
46には、提供された提供データ自体の更新日時が格納
され、データ収集日時部747には、提供データを収集
した日時が格納される。また、URL部748には、そ
の提供データのURLが可能され、データ部749に
は、提供データ自体が格納される。
【0173】このように、データタイプが「DT_CA
CHEUPDATE」である場合には、図11に示すレ
イアウトにしたがって、種々の形式の提供データを送信
し、データ記憶装置側に提供することができるようにさ
れる。
【0174】また、図12は、データタイプが「DT_
RECOMMEND」である場合のデータボディ部74
0のレイアウトを説明するための図である。図12に示
すように、データタイプが「DT_RECOMMEN
D」である場合のデータボディ部740は、データ部7
53のデータサイズ部751、更新日付部752、デー
タ部753とからなっている。
【0175】データサイズ部751には、可変長のデー
タ部753のデータ長を示す情報が格納され、更新日時
には、データ部753に格納されるデータ自体の更新日
時が格納される。また、データ部753には、提供デー
タが格納される。このように、データタイプが「DT_
RECOMMEND」である場合には、図12に示すレ
イアウトにしたがって、提供データの提供業者からの情
報を効率よく、データ記憶装置側に提供することができ
るようにされる。
【0176】なお、図7に示したデータ収集装置150
により収集され、CS放送である第4の通信路104を
通じてデータ記憶装置130に提供される提供データに
は、図9に示したように、データ選択キーがデータ収集
装置150において付与(付加)される。
【0177】データ選択キーは、データ収集装置150
において行われる提供データ判定処理の判定結果に基づ
いて形成され、前述もしたように、「FORALL」、
「TECH.PC.NET」、「MUSIC.J−PO
PS」などのデータ選択キーが付与される。上述のよう
な一般的なカテゴリに含まれないようなコンテンツなど
の提供データの場合には、「GROUP122432
2」のような機会的に生成されたデータ選択キーが付与
される。
【0178】データ収集装置150において行われるデ
ータ選択キーを付与するための提供データ判定処理は、
どのような方法によってもよい。例えば、テキストベー
スの提供データの場合には、携帯素解析処理と呼ばれる
自然言語処理技術を用いて、テキストを単語別に分解
し、利用されている単語に特定のキーワードが含まれる
か否かを元に判定を行うことができる。
【0179】そして、データ記憶装置130は、データ
収集装置150から第4の通信路104を通じて送信さ
れてくる提供データのデータ選択キーを用いて、自機が
記憶すべき提供データを選択することになる。しかし、
この場合に、どのようなデータ選択キーを有する提供デ
ータを記憶保持するかが問題になる。
【0180】もちろん、予めクライアント装置のユーザ
が指定するようにしたデータ選択キーを有する提供デー
タを記憶保持対象とすることもできる。しかし、図7に
示した、情報通信システムにおいては、データ収集装置
150において、過去のユーザのアクセス履歴や、多数
の他のユーザがアクセスした提供データの傾向などを分
析して、個々のユーザごとに対象となるデータ選択キー
の一覧をデータ記憶装置側に送信しておくようにする。
【0181】例えば、図9〜図12を用いて前述した例
の場合には、データ収集装置150は、 TECH.PC.NET MUSIC.J−POPS GROUP1224322 などのデータ記憶装置130が記憶保持対象とするデー
タ選択キーの一覧リストを、例えばインターネットや電
話通信網、あるいは、専用回線を通じて、予めデータ記
憶装置130に対して送付しておく。
【0182】上述したデータ選択キーの一覧リストの提
供を受けたデータ記憶装置130を利用するユーザは、
PC(パーソナルコンピュータ)のネットワークと邦楽
という一般的な提供データに関する興味を持ち、さら
に、一般的ではないが特定のグループにのみ支持される
GROUP1224322とたまたま名付けられた提供
データに興味を持っていることになる。
【0183】このようにすることによって、予め決めら
れた一般的なデータ選択キーだけでなく、その時点での
アクセスの傾向分析に基づいて、データ選択キーを生成
し、それを保持すべき一覧リストとして送付しておくこ
とで、データ記憶装置側において柔軟な対応を行うこと
ができるようになっている。
【0184】[第1の構成例のAV(Audio&Vi
sual)拡張について]図7に示した情報通信システ
ムにおいて説明したように、提供データが映画などのい
わゆるAVデータである場合に、クライアント装置11
1は、第1の通信路と、第4の通信路104とでは、そ
れらの伝送容量の違いから、同じ内容の提供データであ
っても、その品質(品位)の異なるものを提供すること
ができることを説明した。
【0185】つまり、クライアント装置111は、イン
ターネット経由の第1の通信路101を通じては、デー
タ量がある程度押さえられた比較的に低品質のAVデー
タの提供を受け、CS放送などが利用される第4の通信
路104を通じては、大容量伝送が可能であるため、高
品質のAVデータの提供を受けることができる。
【0186】このような場合の提供データの第4の通信
路を通じてのAVデータの提供について、図13、図1
4を用いて具体的に説明する。図13は、図7に示した
情報通信システムに多少の変更を加えて、提供データで
あるAVデータの提供について説明するための図であ
る。
【0187】図13において、クライアント装置11
1、ISDNルータ120、データ記憶装置130、W
WWサーバ装置140、データ収集装置151、CSデ
ータ放送設備152、通信衛星153、CSチューナ1
60、衛星放送受信用アンテナ161、ISP190
は、図7に示した対応する各部と同様に構成されたもの
である。
【0188】なお、図13のISDNサーバ120に
は、ISDN通信部121、Ethernet通信部1
22、CSデータ受信部124を図示しなかったが、こ
れらの各部についても、図7に示したISDNルータ1
20と同様に備えるものである。また、図13には、図
示しないが、データ収集装置151側には、データ登録
用データベース154およびデータ登録装置170も設
けられている。また、この図13の情報通信システム
は、図7に示した情報通信システムにさらに、インター
ネット経由でのみWWWサーバ140と接続されるクラ
イアント装置511設けられている。
【0189】そして、もともとのコンテンツなどの提供
データは、WWWサーバ装置140に存在し、ここに
は、セキュリィティや通信路の伝送容量などから、通常
においては、図13において、Movie.mpg
(1)が示すように、低品質でサイズの小さな提供デー
タが保持されている。すなわち、WWWサーバ140に
は、データフォーマットがMPEG1で、データサイズ
が640KB(キロバイト)のAVデータが格納されて
いる。
【0190】これに加え、図7、図13に示す情報通信
システムにおいては、データ収集装置151側にWWW
サーバ装置140に格納されているAVデータと同じU
RLを持ち、より高品質でサイズの大きいAVデータを
登録することを可能にしている。すなわち、データ収集
装置151側には、図13において、Movie.mp
g(2)が示すように、URLは、WWWサーバ装置1
40に記憶されているAVデータのURL(http/
/.../Movie.mpg)と同じであるが、デー
タフォーマットがMPEG2で、データサイズが4.7
GB(ギガバイト)のAVデータが格納されている。
【0191】そして、WWWサーバ装置140に記憶保
持されているMovie.mpg(1)のAVデータ
は、第1の通信路101を通じて、クライアント装置1
11、あるいは、クライアント装置511が、WWWサ
ーバ装置140に直接的に隠せすし、ダウンロードする
こともできるが、そのAVデータがよくアクセスされて
いるものであれば、データ収集装置151が、WWWサ
ーバ装置140から取得し、第4の通信路104を通じ
てデータ記憶装置130に送信する。
【0192】同様に、データ収集装置151に登録され
ているMovie.mpg(2)のAVデータもまた、
データ収集装置151から第4の通信路104を通じて
データ記憶装置130に送信する。
【0193】図14A、Bは、データ収集装置151か
らAVデータを送信する場合の送信データを説明するた
めの図である。このうち、図14Aは、WWWサーバ装
置140に格納されていたAVデータであるMovi
e.mpg(1)を送信する場合の送信データのフォー
マットを示し、図14Bは、データ収集装置150側に
登録されているAVデータであるMovie.mpg
(2)を送信する場合の送信データのフォーマットであ
る。
【0194】図14Aに示したMovie.mpg
(1)の送信データと、図14Bに示したMovie.
mpg(2)の送信データとでは、URLは同じである
が、データボディ部のデータタイプ(DATATYP
E)が異なっているので、ともに送信されデータ記憶装
置130に記憶保持されることになる。
【0195】しかし、図14Aに示したMovie.m
pg(1)の送信データと、図14Bに示したMovi
e.mpg(2)の送信データとでは、ボディ部のデー
タサイズ(DATASIZE)、アクセス方式(ACC
ESS)、ライセンス(LISENCE)が異なってい
る。
【0196】そしこれにより、クライアント装置111
が自機にダウンロドを行おうとした場合には、アクセス
が許可されているMPEG1形式のAVデータが利用さ
れることになる。これは通常の通信路である第1の通信
路101を通じて直接WWWサーバ装置140にアクセ
スした場合と応答速度が高速化されている以外は同じ結
果をもたらす。
【0197】一方、クライアント装置111が、ストリ
ームで高品質のAVデータを利用しようとした場合に
は、MPEG2形式のデータが利用される。このとき、
アクセスに先立って、通信中継装置であるISDNルー
タ120は、クライアント装置111がライセンスを予
め取得しているかを確認し、もしなければ、ユーザに取
得するかを確認し、取得要求があった場合にライセンス
を取得することになる。このときAVデータの利用に対
する課金が発生することになる。
【0198】これにより、高品質のMPEG2のAVデ
ータが、データ記憶装置130からクライアント装置1
11に、ストリーム形式で第2の通信路を通じて提供さ
れる。この場合AVデータはストリーム形式で提供され
るので、装置111においては、保存するなどのことは
できないが、クライアント装置111のユーザは、課金
と引き換えに、良好な品質のAVデータにより、高品位
の映像、音声を試聴することができる。
【0199】また、この図13の例の場合には、クライ
アント装置511は、通信中継装置としてのISDNで
たルータ120には接続されていないので、データ記憶
装置130からの提供データの提供を受けることができ
ない。そして、クライアント511もデータ記憶装置1
30に記憶保持されるデータの利用を受けたい場合に
は、ISDNルータ120のLANに加入するが、51
1側にも通信中継装置としての機能を有する装置と、デ
ータ記憶装置としての機能を有する装置を設けるように
すればよい。
【0200】もちろん。クライアント装置511の内部
に、通信中継装置としての機能と、データ記憶装置とし
ての機能とを、ソフトウエアによって、1台の通信機器
内に、クライアント装置としての機能、通信中継装置と
しての機能、データ記憶装置としての機能を搭載し、こ
の発明による情報通信システムを構築することもでき
る。
【0201】[第2の構成例]次に、この実施の形態の
第2の構成例について説明する。図15は、この実施の
形態の情報通信システムの第2の構成例を説明するため
のブロック図である。この図15に示す情報通信システ
ムの場合にも、図7に示した第1の構成例の場合と同様
に、インターネット100上に設けられたWWWサーバ
装置に蓄積されているWebデータを閲覧することが可
能ないわゆるWWWシステムを利用して、この発明によ
る情報通信システムを構成するようにしたものである。
【0202】また、この図15に示す情報通信システム
の場合にも、図7に示した第1の構成例の場合と同様
に、各クライアントは、ISDN網およびISPを通じ
てインターネットに接続することができるようにされて
いる。
【0203】パーソナルコンピュータ211が、クライ
アント装置、通信中継装置、データ記憶装置としての機
能を実現している。すなわち、図15に示すように、パ
ーソナルコンピュータ211内において実行されるブラ
ウザ2111が、図1に示したクライアント装置10に
対応し、パーソナルコンピュータ211内でソフトウェ
アとして構成された通信中継モジュール220が、図1
に示した通信中継装置20に対応する。また、パーソナ
ルコンピュータ211に装備されているハードディスク
装置230が、図1に示したデータ記憶装置30に対応
する。
【0204】また、図15に示すように、WWWサーバ
装置240が、図1に示したサーバ装置群40のサーバ
装置に対応し、データ収集装置251とCATVデータ
放送設備252とCATV放送設備253とからなる機
器群が、図1に示したデータ収集装置50に対応する。
【0205】なお、この図15に示す情報通信システム
の場合には、データ収集装置251がデータ記憶装置2
30にデータを提供する経路としてCATV放送を用い
るようにしており、データ収集装置251が収集したデ
ータは、CATVデータ放送設備252、CATV放送
設備253を通じて、ハードディスク装置230に供給
するようにされる。このために、パーソナルコンピュー
タ211には、ケーブルモデム208が接続され、ケー
ブルテレビ放送によるデータ放送を受信することができ
るようにされている。
【0206】そして、図15に示すように、ISP経由
でのISDNによるインターネット接続が、図1に示し
た第1の通信路1および第5の通信路5に対応する第1
の通信路201、第5の通信路205である。また、W
ebブラウザ2111と通信中継モジュール220間で
のソフトウェア間通信が,図1に示した第2の通信路2
に対応する第2の通信路202に対応する。
【0207】また、インターネット接続が、図1に示し
た第3の通信路3に対応する第3の通信路203であ
り、CATV経由のデータ通信システムが、図1に示し
た第4の通信路に対応する第2の通信路に対応する。ま
た、この例においても、WWWシステムを利用するた
め、目的とする提供データを特定するID情報は、UR
Lが用いられる。
【0208】そして、この図15に示す情報通信システ
ムにおいては、2系統の通信路、すなわち、インターネ
ット経由の通信路と、CATV放送の通信路とを有する
パーソナルコンピュータ211上で、クライアント装
置、通信中継装置、データ記憶装置を実現し、多くの部
分がソフトウェアとして実現するようにされている。
【0209】そして、WWWサーバ装置240と、ブラ
ウザ2111との間の通信は、ISP260、ISDN
TA(TAは、ターミナルアダプタの略称。)270
を経由する第1の通信路201→通信中継モジュール2
20、第2の通信路202を通じて行われる。すなわ
ち、WWWサーバ装置240と、ブラウザ2111との
間の通信は、インターネット100を通じて行うこと
は、図7に示した第1の構成例の情報通信システムの場
合と同じである。
【0210】しかし、データ収集装置251からのデー
タの送信は、CATV通信システムを用いて行うように
されている。そして、パーソナルコンピュータ211の
ハードディスク装置230に設けられた記憶領域に、デ
ータ収集装置251が予め推測するようにしたID情報
とそのID情報に対応する提供データとの組が記憶する
ようにされる。
【0211】このとき、CATVデータ通信システム
は、放送型のデータ通信を行う形態であってもよいし、
一般の通信形態であってもかまわない。一般の通信形態
である場合には、通信可能データ容量は時間の経過とと
もに変化する可能性があるので、前述した方法により、
ID情報と提供データとの組を推測する際に想定するデ
ータ容量を動的に変更することができるようにしてい
る。
【0212】また、一般の通信形態であって、クライア
ント側の通信機器に対して、プライベートなアドレスの
みしか与えられないようなCATVケーブルネットワー
クのような場合、データ収集装置の側からデータを送付
することはできないので、そのような場合には、データ
収集装置はクライアントごとに推測したデータを予め作
成して保存しておき、クライアント側の通信機器、この
図15に示す情報通信システムの場合にはパーソナルコ
ンピュータ211の方からリクエストに応答する形で、
これを送付するようにすることができる。
【0213】また、この図15に示す構成例の場合に
は、通信中継モジュール220はプロキシーサーバとし
て実装されているが、もちろん、これ以外の方法で同様
の機構を実現するようにしてもよい。
【0214】特に、この図15に示す情報通信システム
の場合、クライアント装置と通信中継装置とデータ記憶
装置とが、同一の機器内に実装されているので、例え
ば、Webブラウザの通信処理の際に、予めデータ記憶
装置内の対応する領域を参照し、対応するデータが存在
すればそれを用い、そうでなければ、実際にISDNを
介した通信を行うようにすることもできる。
【0215】[第3の構成例]次に、この実施の形態の
第3の構成例について説明する。図16は、この実施の
形態の情報通信システムの第3の構成例を説明するため
のブロック図である。この図16に示す情報通信システ
ムの場合にも、図7、図15に示した第1、第2の構成
例の場合と同様に、インターネット100上に設けられ
たWebサーバに蓄積されているWebデータを閲覧す
ることが可能ないわゆるWWWシステムを利用して、こ
の発明による情報通信システムを構成するようにしたも
のである。
【0216】また、この図16に示す情報通信システム
の場合にも、図7、図15に示した第1、第2の構成例
の場合と同様に、各クライアントは、ISDN網および
ISPを通じてインターネットに接続することができる
ようにされている。
【0217】この図16に示す情報通信システムは、図
7に示した第1の構成例の情報通信システムの場合と同
様に、Webブラウザが実行可能なパーソナルコンピュ
ータ311が、図1に示したクライアント装置群10の
クライアント装置に対応し、ISDNルータ320が、
図1に示した通信中継装置20に対応する。また、IS
DNルータ320に設けられ、ISDNルータ320の
キャッシュシステムとしても機能するハードディスク装
置330が、図1に示したデータ記憶装置30に相当す
る。
【0218】また、図16に示すように、WWWサーバ
装置140が、図1に示したサーバ装置群40のサーバ
装置に対応し、データ収集装置350が、図1に示した
データ収集装置50に対応する。
【0219】そして、図16に示す情報通信システムに
おいて、ISP190経由でのISDNによるインター
ネット接続が、図1に示した第1の通信路1に対応する
第1の通信路301である。また、100BaseTの
Ethernet接続が、図1に示した第2の通信路2
に対応する第2の通信路302である。
【0220】また、インターネット接続が、図1に示し
た第3の通信路に対応する第3の通信路303であり、
同じく、データ収集装置350とISDNルータとは、
インターネット接続され、これが図1に示した第4の通
信路4、および、第5の通信路5に対応する第4の通信
路304および第5の通信路305である。また、この
例においても、提供データを特定するID情報としてU
RLが用いられる。
【0221】この図16に示す構成例の場合には、第1
の通信路および第4の通信路および第5の通信路に、す
べて同一の通信路、すなわち、インターネット経由の通
信を用いている。
【0222】第1の通信路が用いられるのは、クライア
ント装置側でユーザがブラウザを操作している状況にあ
るときのみであり、第4の通信路、第5の通信路として
用いるのは、ブラウザが操作されているタイミングとは
別の時間帯である。ユーザは、例えば予め設定しておく
ことで、第4の通信路、および、第5の通信路として用
いる時間帯を指示することができる。つまり、データ収
集装置350とISDNルータ220とが通信を行う時
間帯を予め設定することができる。
【0223】これは、例えば、通信事業者が一定の時間
帯に関しては、ユーザに対して一定額、あるいは、割安
な料金で通信サービスを提供しているような場合に利用
されることが想定される。このような構成の場合、デー
タ収集装置350側からデータを送付しようとしても、
そもそもISP経由での通信回線が切断されていたり、
通信回線自体は接続されている場合であっても、通信中
継装置320側のネットワークアドレスが毎回異なるた
めに、データ収集装置350側からデータを送付するこ
とができない場合があると想定される。
【0224】そのような場合には、データ収集装置35
0はクライアント装置ごとに推測したデータをあらかじ
め作成して保存しておき、通信中継装置320側からの
リクエストに応答する形で、これを送付するようにする
ことで、前述した処理を行うことができる。
【0225】[第4の構成例]次に、この実施の形態の
第4の構成例について説明する。図17は、この実施の
形態の情報通信システムの第4の構成例を説明するため
のブロック図である。この図17に示す情報通信システ
ムの場合には、クライアント装置として、携帯型の個人
向け情報通信端末であるいわゆるPDA(Person
al Digital Assistant)411を
用いるようにするとともに、データ収集装置として、P
DA411のユーザに例えば自宅などに設置されている
パーソナルコンピュータ450を用いるようにしたもの
である。
【0226】そして、この図17に示す情報通信システ
ムの場合においても、提供データは、インターネット上
に設けられているWWWサーバ装置に用意されている提
供データの提供を受けるようにするものであり、WWW
システム、および、携帯電話端末通信システムを利用し
て、この発明による情報通信システムを構成するように
したものである。
【0227】そして、この図17に示す情報通信システ
ムにおいては、Webブラウザが実行可能なPDA41
1が、図1に示したクライアント装置群10のクライア
ント装置に対応し、PDA内において実行されるソフト
ウエアによって実現される通信モジュール420が、図
1に示した通信中継装置20に対応する。また、PDA
411内に設けられる比較的に大きな記憶容量を有する
メモリ430が、図1に示したデータ記憶装置30に相
当する。このメモリ430は、PDA411に対して着
脱が可能とされた外部メモリであってもよい。
【0228】また、図17に示すように、WWWサーバ
装置440が、図1に示したサーバ装置群40のサーバ
装置に対応し、ISDN通信部451とソフトウエアに
よって実現されるデータ収集モジュール452とを備え
るパーソナルコンピュータ450が、図1に示したデー
タ収集装置50に対応する。
【0229】そして、図17に示す情報通信システムに
おいて、インターネット100→ゲートウェイ470→
携帯電話通信網400→携帯電話通信アダプタ461→
通信コネクタ462経由の通信路が、図1に示した第1
の通信路1に対応する第1の通信路401である。ま
た、PDA411内において、Webブラウザと通信中
継モジュール間の通信路が、図1に示した第2の通信路
2に対応する第2の通信路402である。
【0230】また、ISP480経由のインターネット
接続が、図1に示した第3の通信路に対応する第3の通
信路403であり、パーソナルコンピュータ450、ク
レイドル経由のUSB(Universal Seri
al Bus)による通信路が、図1に示した第4の通
信路4に対応する第4の通信路404と、第5の通信路
5に対応する第5の通信路405である。また、この例
においても、提供データを特定するID情報としてUR
Lが用いられる。
【0231】この図17に示す情報通信システムにおい
て、クレイドル463は、パーソナルコンピュータ45
0とPDA411間でのデータ通信用に設けられ、PD
A411をその上に設置可能な通信装置であり、USB
により、パーソナルコンピュータ450と接続されてい
る。
【0232】そして、PDA411をクレイドル463
上においた場合には、PDA411に内蔵された通信コ
ネクタ461と接続され、USBを経由して、パーソナ
ルコンピュータ450との接続が自動的に行われて通信
が確立され、自動的にPDA411内の各種データの更
新処理などを行うことができるようにされている。
【0233】また、PDA411に内蔵された通信コネ
クタ461は、携帯電話通信アダプタ462とも接続す
ることが可能であり、この場合には、PDA411は、
携帯電話通信網400、および、携帯電話通信網400
とインターネット100を接続するゲートウェイ470
を介することにより、ワイヤレスでインターネットに接
続し、インターネット通信を実現することができるよう
にされている。
【0234】PDA411は、クレイドル463を通じ
てパーソナルコンピュータ450と接続されていない状
態では、第1の通信路401を通じてインターネットに
接続し、目的とする提供データをWWWサーバ440か
ら取得することができるようにされる。
【0235】ただし、図1を用いて説明したように、こ
の際、PDA411の内部のメモリ(データ記憶装置)
430に必要なデータが存在した場合には、通信中継モ
ジュールがこちらを優先して利用するようにする。デー
タ記憶装置に相当するPDA411の内部のメモリ43
0に保存されたデータの更新は、PDA411がクレイ
ドル463に置かれている間に行うようにしている。
【0236】パーソナルコンピュータ450上にソフト
ウェアとして実現されたデータ収集モジュール452
は、これに先立ち、予めPDA411のブラウザで利用
される可能性の高い提供データを予測して、予め、第3
の通信路であるISP480経由のインターネット通信
を介して、WWWサーバ440からデータを収集してお
くことになる。
【0237】また、データ収集モジュール452におけ
る推測処理は、やはり第5の通信路であるクレイドル経
由の通信で、PDA411の通信中継モジュール420
から送信されるアクセス履歴情報を利用する。この図1
7に示す情報通信システムを構築することにより、PD
Aと携帯電話によるデータ通信のような制限のきびしい
利用環境においても、快適なWebブラウジングを行う
ことが可能となる。
【0238】つまり、必要な提供データをその場でWW
Wサーバ装置から提供を受けたり、あるいは、必要とな
るであろう提供データをWWWサーバ装置から予め提供
を受けておくことにより、必要な提供データを迅速に使
用できるようにすることができる。そして、必要となる
であろう提供データをWWWサーバ装置から予め提供を
受けておくことにより、提供データを要求するごとに、
WWWサーバ装置に必ずアクセスしなくてもよいので、
第1の通信路の負荷を軽減することができるとともに、
応答のレスポンスを良好にすることができる。
【0239】このように、前述した実施の形態の各通信
システムにおいては、ユーザにより要求される可能性の
高い提供データをあらかじめ推測して、通信中継装置に
接続されたデータ記憶装置に、放送型の通信路など別の
通信路によって送付しておくことにより、応答速度の向
上、通信回線の効率的利用を可能とすることができる。
【0240】なお、前述した実施の形態においては、ク
ライアント装置としては、パーソナルコンピュータ(P
C)、PDA、ノート型携帯用パーソナルコンピュータ
など通信機能を備えた各主の情報通信機器をクライアン
ト装置として用いることができる。
【0241】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、各種のネットワーク上に提供される提供データの提
供を受ける場合の応答速度を大きく向上させることがで
きるとともに、伝送容量との問題により、負荷の大きか
った提供データの従来の通信路の負荷を大幅に軽減させ
ることができる。
【0242】また、目的とする提供データを迅速に提供
を受け利用することができるので、オーディオデータや
ビデオデータ、これらの複合データである映画などのA
Vデータなどのリアルタイム性の要求されるデータをリ
アルタイムに処理して利用することができるようにされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明により情報通信システムの一実施の形
態を説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示したデータ収集装置において行われる
収集する提供データの推測処理について説明するための
フローチャートである。
【図3】図1に示したデータ収集装置において行われる
提供する提供データの絞り込み処理について説明するた
めのフローチャートである。
【図4】図1に示したデータ記憶装置において行われる
受信した提供データの記憶処理について説明するための
フローチャートである。
【図5】図1に示したデータ記憶装置において行われる
記憶した提供データの必要性について判断する処理につ
いて説明するためのフローチャートである。
【図6】図1に示した通信中継装置において行われる処
理について説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明による情報通信システムの第1の構成
例を説明するための図である。
【図8】図7に示した情報通信システムにおいて、提供
データの提供業者側が提供データの提供先を制限するた
めの方法を説明するための図である。
【図9】図7に示した情報通信システムにおいて、デー
タ収集装置からデータ記憶装置へ送信する送信データに
ついて説明するための図である。
【図10】図9に示した送信データの各項目を説明する
ための図である。
【図11】図9に示したデータボディ部の詳細なフォー
マットの一例を説明するための図である。
【図12】図9に示したデータボディ部の詳細なフォー
マットの他の例を説明するための図である。
【図13】図7に示した情報通信システムのAVデータ
についての拡張機能について説明するための図である。
【図14】図13に示した情報通信システムにおいて、
データ収集装置からデータ記憶装置に送信される送信デ
ータのフォーマットを説明するための図である。
【図15】この発明による情報通信システムの第2の構
成例を説明するための図である。
【図16】この発明による情報通信システムの第3の構
成例を説明するための図である。
【図17】この発明による情報通信システムの第4の構
成例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…第1の通信路、2…第2の通信路、3…第3の通信
路、4…第4の通信路、5…第5の通信路、10…クラ
イアント装置群、11、12、13…クライアント装
置、20…通信中継装置、30…データ記憶装置、40
…サーバ装置群、41、42、43…サーバ装置、50
…データ収集装置

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つ以上のサーバ装置と、 1つ以上クライアント装置と、 すくなくとも1つの通信中継装置と、 前記サーバ装置と前記通信中継装置とを接続する第1の
    通信路と、 前記通信中継装置と前記クライアント装置とを接続する
    第2の通信路とを備え、 前記クライアント装置から目的とする提供データの識別
    情報を送信し、前記サーバ装置が前記識別情報に対応す
    る前記提供データを決定して、これを要求元のクライア
    ント装置に提供する機能を有する情報通信システムにお
    いて、 前記クライアント装置を通じて要求される可能性のある
    提供データを推測して、これを前記サーバ装置との間に
    接続される第3の通信路を通じて前記サーバ装置から収
    集するデータ収集装置と、 前記データ収集装置との間に接続される第4の通信路を
    通じて、前記データ収集装置により収集された前記提供
    データとその提供データの識別情報との組の供給を受け
    て、これを記憶するデータ記憶装置とを設け、 前記通信中継装置は、前記クライアント装置からの前記
    識別情報に対応する前記提供データが前記データ記憶手
    段に記憶されている場合には、当該提供データを前記デ
    ータ記憶装置から取得し、前記第2の通信路を通じて要
    求元の前記クライアント装置に提供することを特徴とす
    る情報通信システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の情報通信システムであっ
    て、 前記通信中継装置は、 前記クライアント装置から送信された前記識別情報に関
    する情報を即時に、あるいは、内部に蓄積した上で一定
    期間ごとに、第5の通信路を通じて、前記データ収集装
    置に送信することができるものであり、 データ収集装置は、 前記通信中継装置から送信された前記識別情報に関する
    前記情報に基づいて、前記サーバ装置から取得すべき提
    供データを推測することを特徴とする情報通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の情報通信システムであっ
    て、 前記データ収集装置は、 保持している情報と、他から新たに取得可能な情報との
    両方、あるいは、その一方を考慮して、前記第1の通信
    路を通じて前記サーバ装置から取得すべき提供データを
    推測することを特徴とする情報通信システム。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の情報通信システムであっ
    て、 前記第4の通信路は、ブロードキャスト型のものである
    ことを特徴とする情報通信システム。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の情報通信システムであっ
    て、 前記データ収集装置は、 前記識別情報とこれに対応する前記提供データとの組に
    対して、さらにデータ選択キー情報を付与し、これらを
    前記データ記憶装置に対して提供することができるもの
    であり、 前記データ記憶装置は、 前記データ収集装置から提供された前記提供データの中
    からこれに付与されている前記データ選択キー情報に基
    づき、前記データ収集装置からの提供データを選択的に
    記憶するようにすることを特徴とする情報通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の情報通信システムであっ
    て、 前記データ収集装置は、 前記データ記憶装置が選択的に記憶すべき前記提供デー
    タを決定するためのデータ選択キー情報リストを、予め
    提供するようにすることを特徴とする情報通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の情報通信システムであっ
    て、 前記データ記憶装置は、 既に記憶されている提供データの必要性を判定する機能
    を有し、 前記第4の通信路により前記データ収集装置から送られ
    た新規の提供データを記憶する際に、既に記憶されてい
    る前記提供データのうち最も必要性の低い提供データか
    ら、当該新規の提供データを記憶するのに必要なサイズ
    に相当する数の前記提供データを消去することを特徴と
    する情報通信システム。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の情報通信システムであっ
    て、 前記データ記憶装置は、 既に記憶されている前記提供データの必要性判定を、前
    記提供データが送付されてからの時間、前記提供データ
    を前記クライアント装置に提供した回数、前記提供デー
    タを取得したサーバ装置についての情報、前記提供デー
    タのサイズ、前記データの種類のうちの少なくとも1つ
    を用いて行うことを特徴とする情報通信システム。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の情報通信システムであっ
    て、 前記データ収集装置は、 提供する前記識別情報とこれに対応する前記提供データ
    との組に対して、さらに当該提供データが前記データ記
    憶装置内で存在すべき期間に関する情報を付与すること
    ができるものであり、 データ記憶装置は、 前記情報収集装置からの前記存在すべき期間に関する情
    報に基づいて消去する提供データを決定することを特徴
    とする情報通信システム。
  10. 【請求項10】請求項1に記載の情報通信システムであ
    って、 前記第4の通信路は、 時間当たりの通信可能なデータ容量が変動するものであ
    り、 前記データ収集手段は、 前記第4の通信路によって送信されるデータ容量の変化
    に対応して送付対象とする前記識別情報とこれに対応す
    る前記提供データの組を変更することを特徴とする情報
    通信システム。
  11. 【請求項11】請求項1に記載の情報通信システムであ
    って、 前記第4の通信路は、 通信を行う時間が予め限られているものであり、 前記データ収集手段は、 前記第4の通信路によって通信可能な時間長に対応し
    て、送付対象とする前記識別情報とこれに対応する前記
    提供データの組を変更する機能を有することを特徴とす
    る情報通信システム。
  12. 【請求項12】請求項1に記載の情報通信システムであ
    って、 前記データ収集装置は、 前記第3の通信路を通じて、前記識別情報とこれに対応
    する前記提供データの組を収集する際に、さらにデータ
    の更新日時を付与することができるものであり、 前記通信中継装置は、 前記クライアント装置から前記第2の通信路を通じて提
    供された前記識別情報に対応する前記提供データが、前
    記データ記憶装置に存在した場合において、前記サーバ
    装置に対して、前記第1の通信路を介して識別情報を送
    付し、これに対応する提供データの更新日時を取得し、
    前記データ記憶装置に記憶されている前記提供データに
    付与された更新日時より新しい場合には、前記第1の通
    信路を通じて前記サーバ装置から対応する前記提供デー
    タを取得し、前記クライアント装置に前記提供データを
    送付する機能を有することを特徴とする情報通信システ
    ム。
  13. 【請求項13】請求項1に記載の情報通信システムであ
    って、 前記データ収集装置は、 前記第3の通信路を通じて、前記識別情報とこれに対応
    する前記提供データの組を収集する際に、さらにデータ
    の更新日時を付与することができるものであり、 前記通信中継装置は、 前記クライアント装置からから前記第2の通信路を介し
    て提供された前記識別情報に対応する前記提供データ
    が、前記データ記憶装置に存在した場合、記憶されてい
    る前記提供データを即時に前記クライアント装置に送付
    し、その後、前記サーバ装置に対して、前記第1の通信
    路を介して前記識別情報を送信し、対応する提供データ
    の更新日時を取得するようにし、前記データ記憶装置に
    記憶されている前記提供データに付与されている更新日
    時より新しい場合には、前記第1の通信路を通じて前記
    サーバ装置から対応する前記提供データを取得し、要求
    元の前記クライアント装置に前記データを送信する機能
    を有し、 前記クライアント装置は、 送信した前記識別情報に対応する前記提供データが一旦
    提供されたのち、再度対応する提供データが提供された
    場合には、先の提供データと入れ替える機能を有するこ
    とを特徴とする情報通信システム。
  14. 【請求項14】請求項1に記載の情報通信システムであ
    って、 前記クライアント装置は、 ユーザに前記識別情報に対応する前記提供データの選択
    を行わせる際に、前記第2の通信路を介して前記通信中
    継装置に対して前記識別情報を送付し、 前記通信中継装置は、 提供された前記識別情報に対応する提供データが前記デ
    ータ記憶装置に存在するかを判定し、判定結果を前記第
    2の通信路を通じて前記クライアント装置に送付し、 前記クライアント装置は、 前記判定結果に基づいて、ユーザに前記識別情報に対応
    する前記提供データを提供する場合にその表示形式を変
    更する機能を有することを特徴とする情報通信システ
    ム。
  15. 【請求項15】請求項1に記載の情報通信システムであ
    って、 前記データ収集装置は、 前記識別情報に対応する前記提供データとして、予め登
    録するようにして保持している高品質の提供データを用
    いる機能を有することを特徴とする情報通信システム。
  16. 【請求項16】請求項1に記載の情報通信システムであ
    って、 前記通信中継装置は、 前記クライアント装置に提供する前記提供データの種類
    に対応して、前記クライアント装置への前記提供データ
    の送信方法を変えることを特徴とする情報通信システ
    ム。
  17. 【請求項17】請求項16に記載の情報通信システムで
    あって、 前記通信中継装置は、 前記クライアント装置に提供する前記提供データがスト
    リーム形式でのみ送信可能なものであるある場合には、
    当該提供データについて、ストリーム形式としてのみ送
    信することを特徴とする情報通信システム。
  18. 【請求項18】請求項1に記載の情報通信システムであ
    って、 前記通信中継装置と第6の通信路を通じて接続される課
    金サーバを備え、 前記通信中継装置は、 前記クライアント装置に提供した前記提供データごと
    に、その識別情報と提供回数とを即時に、あるいは、一
    定期間ごとに、第6の通信路を通じて前記課金サーバ装
    置に送信し、 前記課金サーバ装置は、 前記通信中継装置からの前記識別情報と前記提供回数と
    に基づいて、課金処理を行う機能を有することを特徴と
    する情報通信システム。
  19. 【請求項19】請求項18に記載の情報通信システムで
    あって、 前記第6の通信路と、前記課金サーバ装置とは、通信衛
    星システムにおける過課金処理のために用意された通信
    路および課金サーバ装置を、あるいは、ケーブルテレビ
    放送における課金処理のために用意された通信路および
    課金サーバ装置を利用することを特徴とする情報通信シ
    ステム。
  20. 【請求項20】請求項18に記載の情報通信システムで
    あって、 前記課金サーバは、 全クライアント装置から送られた前記識別情報と利用回
    数とを集計する機能を備えるとともに、前記識別情報に
    より識別される前記データの提供者に関する情報を保持
    しており、前記集計結果に基づいて前記提供者ごとの課
    金額を算出する機能を有することを特徴とする情報通信
    システム。
  21. 【請求項21】請求項1に記載の情報通信システムであ
    って、 前記データ収集装置は、 データ収集に先立って、前記サーバ装置から取得したデ
    ータの内部に、あるいは、前記識別情報に基づいて決定
    される別の識別情報に対応した提供データに、あるい
    は、データ収集装置に予め登録するようにされて保持す
    るようにされている提供データに付加するようにされて
    いる情報提供意思表示情報に基づいて、データを収集す
    る機能を有することを特徴とする情報通信システム。
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