JPH1173361A - 分散ファイルシステムならびに当該システムの放送サーバ装置およびクライアント装置 - Google Patents

分散ファイルシステムならびに当該システムの放送サーバ装置およびクライアント装置

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JPH1173361A
JPH1173361A JP9234917A JP23491797A JPH1173361A JP H1173361 A JPH1173361 A JP H1173361A JP 9234917 A JP9234917 A JP 9234917A JP 23491797 A JP23491797 A JP 23491797A JP H1173361 A JPH1173361 A JP H1173361A
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server device
broadcast
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JP9234917A
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Katsuyoshi Doi
克良 土居
Hiroyoshi Toda
浩義 戸田
Hiroyo Wakabayashi
広世 若林
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のクライアント計算機での、ファイルオ
ブジェクトのレスポンスを高速化できる分散ファイルシ
ステムを提供すること。 【解決手段】 放送サーバ装置22は、ファイルオブジ
ェクトをカテゴリ別に分類してキャッシュし放送する放
送用プロキシ64を含む。クライアント装置26は、ク
ライアントプロキシ46と、放送サーバ装置22からフ
ァイルオブジェクトを受信し、特定のカテゴリのものの
みをキャッシュするキャッシュ受信部48と、クライア
ントプロキシが処理したファイルオブジェクトリストを
放送サーバ装置22に送信するカテゴリ制御部50とを
含む。放送サーバ装置22は、ファイルオブジェクト名
称リストに基づき、カテゴリ別の仮想的なキャッシュヒ
ット率を計算する。カテゴリ制御部50は、仮想的なキ
ャッシュヒット率に基づいて、クライアント装置が選別
するファイルオブジェクトのカテゴリを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ネットワーク上に
分散した複数のサーバ装置(サーバ計算機)と、複数の
クライアント装置(クライアント計算機)と、サーバ計
算機のファイルオブジェクトをキャッシュしてクライア
ント計算機に対して放送するキャッシュ放送サーバ装置
(キャッシュ放送サーバ計算機)とが通信回線で相互接
続されている分散ファイルシステムに関し、特に、トラ
フィックの増大を回避しながら、クライアント計算機に
おけるキャッシュヒット率を向上させるための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】以下の記載において、「放送」とは、有
線LAN (ローカルエリアネットワーク)におけるIP Mul
ticastを利用する放送、デジタル衛星放送、または地上
波テレビジョン(TV)放送の垂直帰線期間にデジタルデ
ータを挿入するVBI (VerticalBlanking Interval)等
のデータ放送等のデータ放送インフラストラクチャーを
利用するものをいう。また、クライアント計算機として
は、パーソナルコンピュータまたは専用の受信セットト
ップボックス等を想定する。サーバ計算機は、World Wi
de Web(WWW) 等の情報提供システムのサーバシステムに
相当する。
【0003】従来の分散ファイルシステムにおいては、
複数のクライアント計算機からのサーバ計算機上のファ
イルオブジェクトに対する読出要求(アクセス要求)
は、一旦途中のゲートウェイ計算機で中継されていた。
ここで、ファイルオブジェクトとは、ファイルシステム
の利用するネットワークプロトコルと、ネットワークア
ドレス(サーバ計算機の名称)と、ファイル名称と、フ
ァイルの実体との組を言う。また、「ファイルオブジェ
クトの名称(ファイルオブジェクト名称)」とは、ネッ
トワークプロトコルと、ネットワークアドレスと、ファ
イル名称との組のことを言う。
【0004】ゲートウェイ計算機は、たとえば特開平4
−313126号公報に開示されているように、ディス
ク装置、半導体メモリ等からなるキャッシュファイルを
備えており、クライアント計算機からアクセス要求を受
けると、アクセス要求のあったファイルオブジェクトが
キャッシュされているか否かを調べる。アクセス要求の
あったファイルオブジェクトがキャッシュされていない
場合には、ゲートウェイ計算機はサーバ計算機から当該
ファイルオブジェクトを読出し、アクセス要求を出した
クライアント計算機に対して中継転送する。またこのと
きゲートウェイ計算機は、このファイルオブジェクトを
キャッシュファイルに書き込む。こうしてキャッシュフ
ァイルにはファイルオブジェクトが蓄積されて行く。
【0005】アクセス要求のあったファイルオブジェク
トがキャッシュされている場合、ゲートウェイ計算機は
まず、キャッシュされているファイルオブジェクトと、
サーバ計算機の当該ファイルオブジェクトとの最終変更
時間を比較する。キャッシュの内容が古くサーバ計算機
の内容が新しければ、ゲートウェイ計算機はサーバ装置
から当該ファイルオブジェクトを読出し、アクセス要求
を出したクライアント計算機にこのファイルオブジェク
トを中継するとともに、ゲートウェイ計算機内のキャッ
シュ内のファイルオブジェクトを、新しく読出されたフ
ァイルオブジェクトで更新する。
【0006】キャッシュの内容が有効であれば、サーバ
計算機からファイルオブジェクトを改めて読出すことな
く、キャッシュの内容を読出してアクセス要求を出した
クライアント計算機に対して送信する。
【0007】従来はキャッシュ付ゲートウェイ計算機は
このようにしてクライアント計算機からのアクセス要求
を処理していた。
【0008】いわゆるインターネットにおけるこうした
キャッシュ付ゲートウェイ計算機はProxy サーバと呼ば
れる。インターネットとは、その基本として、TCP/IPプ
ロトコルを利用したグローバルなネットワークである。
インターネットにおけるTCP/IPを利用した地域分散型マ
ルチメディア情報提供システムが前述のWWW システムで
ある。
【0009】WWW システムは、ネットワーク上に分散し
たファイルオブジェクトを扱うことができる。これらの
ファイルオブジェクトは、テキスト、画像、音声、ビデ
オ画像等の多様な種類のデータを含み、情報提供者側に
とっても、情報利用者(ユーザ)にとっても魅力的であ
るため、ネットワーク上におけるWWW のトラフィックが
爆発的に増加しつつある。
【0010】WWW システムの普及の要因として、ユーザ
側における操作の簡便さがある。クライアント計算機の
ユーザは、グラフィカルユーザインターフェイスをもっ
たブラウザソフトウェア(以下単に「ブラウザ」と呼
ぶ。)をクライアント計算機に搭載し、動作させるだけ
で、世界的規模のネットワーク上に分散したサーバ計算
機の保持するファイルオブジェクトで構成された情報を
次々とアクセスすることができる。ファイルオブジェク
トの存在場所は、ブラウザ上に表示される画面に埋め込
まれているため、ファイルオブジェクトの存在場所が予
め分からなくとも簡単な操作を行なうだけでそのファイ
ルオブジェクトにアクセスすることができる。こうした
操作の簡単さが、WWW システムの普及の大きな要因であ
る。
【0011】WWW システムでは、TCP/IPプロトコル上に
構築されたHypertext Transfer Protocol(HTTP) でファ
イルオブジェクトの転送を行なっている。そしてHTTPに
したがったファイル転送では、前述のゲートウェイ計算
機によりファイルオブジェクトをキャッシュし中継転送
する方式が広く行なわれている。インターネットにおけ
るこうしたProxy サーバは、クライアント計算機からネ
ットワーク上のWWW サーバ計算機のファイルオブジェク
トに対するアクセス要求があった場合に、そのアクセス
要求をサーバ計算機を代理して受付けることにより、ネ
ットワーク上のトラフィックを低減させ、アクセス要求
に対するレスポンスを高速化させる。
【0012】Proxy サーバの概念を図12に示す。図1
2を参照して、分散ファイルシステム(インターネッ
ト)280は、外部ネットワーク300と内部ネットワ
ーク302との間を接続するProxy サーバであるゲート
ウェイ計算機290と、外部ネットワーク300上の多
数のサーバ計算機292とを含む。内部ネットワーク3
02には、多数のクライアント計算機294、296等
が接続されており、それぞれユーザ304等がブラウザ
40を用いてサーバ計算機292のファイルオブジェク
ト298をアクセスする。
【0013】Proxy サーバであるゲートウェイ計算機
(以下「Proxy サーバ」と呼ぶ。)290は、内部で動
作するProxy プロセス320と、Proxy プロセス320
の利用するキャッシュファイル324と、Proxy プロセ
ス320が、キャッシュされたファイルに対するアクセ
ス要求を出したクライアント計算機名称、その時刻、ア
クセス要求が出されたファイルオブジェクト名称とを記
録するためのアクセスログ322とを含む。
【0014】図13を参照して、Proxy サーバ290
は、物理的にはネットワークインターフェースを持った
計算機であって、CPU (中央演算処理装置)340と、
CPU 340が接続された内部バス342と、内部バス3
42と内部ネットワーク(LAN)302とに接続される
ネットワークI/O 部346と、I/O 部348を介して内
部バス342に接続されたファイル装置350とを含
む。図13に示す例では、物理的には内部ネットワーク
302が外部ネットワーク300に接続されているが、
論理的には内部ネットワーク302のクライアント計算
機294は、必ずProxy サーバ290を介して外部ネッ
トワーク300に接続される。キャッシュファイル、ア
クセスログ、およびProxy プロセス320の用いる変数
等は、ファイル装置350およびメモリ344からなる
ファイルシステム内に確保される。またProxy プロセス
自体は、CPU 340により実行されるソフトウェアによ
って実現される。Proxy プロセスを実現するソフトウェ
アとしては、W3C HTTPD, DeleGate 等と呼ばれるものが
ある。
【0015】再び図12を参照して、Proxy サーバ29
0は以下のように動作する。ユーザ304が、クライア
ント計算機294上でブラウザ40を動作させ、サーバ
計算機292のファイルオブジェクト298を取得する
よう、Proxy サーバ290に対して内部ネットワーク3
02を経由してアクセス要求を出す。
【0016】Proxy サーバ290内のProxy プロセス3
20がこのアクセス要求を受ける。Proxy プロセス32
0は、このアクセス要求を受けると、キャッシュファイ
ル324をアクセスし、キャッシュされているデータの
有無を調べる。当該ファイルオブジェクトがキャッシュ
されていれば、Proxy プロセス320は、Proxy プロセ
ス320固有のファイル有効期限と、キャッシュされた
ファイルオブジェクトの最終ファイル変更時刻(タイム
スタンプ)とを比較して、キャッシュされたファイルオ
ブジェクトが有効かどうかを判定する。キャッシュされ
たファイルオブジェクトが有効であれば、キャッシュフ
ァイル324から当該ファイルオブジェクトを読出し、
内部ネットワーク302を介して、アクセス要求を出し
たクライアント計算機294にデータを送信する。
【0017】キャッシュファイル324に有効なファイ
ルオブジェクトがなければ、すなわちキャッシュされて
いるファイルオブジェクトの有効期限が過ぎているか、
またはキャッシュファイル324に当該ファイルオブジ
ェクトがキャッシュされていなければ、Proxy プロセス
320は、外部ネットワーク300を介してサーバ計算
機292に対しこのファイルオブジェクトのアクセス要
求を出す。
【0018】サーバ計算機292は、このアクセス要求
を受けると、指定されたファイルオブジェクト298を
読出し、外部ネットワーク300を経由してProxy プロ
セス320に送信する。Proxy プロセス320は、この
ファイルオブジェクトを受信すると、ログファイル32
2に、アクセスログを書き出す。Proxy プロセス320
は同時に、このファイルオブジェクトを内部ネットワー
ク302を介して、アクセス要求を出したクライアント
計算機294にデータを送信し、さらにキャッシュファ
イル324にキャッシュする。このとき、転送時のHTTP
ヘッダ情報、ファイルオブジェクトの書込み日付、アク
セス日時がキャッシュファイル324に記録される。
【0019】別のクライアント計算機296のブラウザ
40から同じファイルオブジェクトに対するアクセス要
求をProxy プロセス320に出したときにも、前述と同
様の処理がProxy プロセス320によって行なわれる。
このアクセス時が、キャッシュファイル324にキャッ
シュされた当該ファイルオブジェクトの有効期限内であ
れば、サーバ計算機292ではなくキャッシュファイル
324から当該ファイルオブジェクトが読出されてクラ
イアント計算機296に転送される。つまり、複数のク
ライアント計算機が同一のProxy サーバ290のキャッ
シュファイル324を共有するので、多くのクライアン
トからのアクセスがあるファイルオブジェクトはキャッ
シュファイル324から取り出せる確率が高くなる。
【0020】図14に示すように、クライアント計算機
360内にProxy サーバを構成するProxy プロセス46
を内蔵することも可能である。この場合、図14を参照
して、キャッシュファイル42およびアクセスログ44
もクライアント計算機360内で準備される。なお、図
14において、図12と同一の部品(構成要素)には同
一の参照符号を付してある。それらの機能も同一である
ので、それらについての詳しい説明は繰返さない。な
お、Proxy プロセス46、キャッシュファイル42、お
よびアクセスログ44はそれぞれ図12に示すProxy プ
ロセス320、キャッシュファイル324、およびアク
セスログ322と同一のものである。
【0021】ゲートウェイ計算機(Proxy サーバ)の性
能の指標の一つにキャッシュヒット率がある。キャッシ
ュヒット率をHとすると、ファイルオブジェクトの転送
時間T0は以下のようにして計算できる。
【0022】
【数1】 T0=(1−H)×Tx+H×Ti …(1) ここで、Txは外部ネットワークを利用したあるファイ
ルオブジェクトの転送時間を、TiはProxy サーバとク
ライアント計算機との間の内部ネットワークを介した当
該ファイルオブジェクトの転送時間を、それぞれ示す。
【0023】通常、内部ネットワークは十分高速であり
Tiは0とみなすことができる。したがってこの場合、
式(1)は次の式(2)で近似できる。
【0024】
【数2】 T0=(1−H)×Tx …(2) キャッシュなしの場合の転送時間はTxであるから、キ
ャッシュを使用することにより転送時間が(1−H)倍
に短縮される。たとえばキャッシュヒット率H=0.5
(50%)であれば、時間は1−0.5=0.5、すな
わち50%に短縮される。キャッシュヒット率H=0.
3(30%)であれば時間は1−0.3=0.7、すな
わち70%に短縮される。すなわち、待ち時間が30%
に短縮される。これが、複数のクライアント計算機によ
って単一のキャッシュファイルを共有することによる効
果である。
【0025】キャッシュ蓄積量が増大するとヒットする
確率が高くなる。複数のクライアント計算機が同一キャ
ッシュを利用するため、あるクライアント計算機がアク
セスするファイルオブジェクトは既に他のクライアント
計算機によってアクセスされている場合が多くなるから
である。
【0026】キャッシュヒット率を向上させる方策とし
て、以下が知られている。まず、できるだけ興味の似た
複数のクライアント計算機ユーザによって同一キャッシ
ュを共有させるようにすること、および、できるだけ大
容量のファイルシステムに多数のファイルオブジェクト
をキャッシュすること、である。こうすることで、再度
同一のファイルオブジェクトが利用される確率が高まる
からである。
【0027】キャッシュヒット率を向上させるための技
術として、クライアント計算機が利用するProxy サーバ
のアクセスログをもとに、そのProxy サーバを利用する
他の複数のクライアント計算機にキャッシュファイルの
ファイルオブジェクトを放送する方式が考えられる。こ
の方式によって、多数のクライアント計算機が、単一の
キャッシュファイルを仮想的に共有する。しかもこの場
合、キャッシュファイルは各クライアント計算機内部に
存在することになる。あるクライアント計算機がアクセ
スしたファイルオブジェクトが他のクライアント計算機
のキャッシュファイルにも配送され蓄積されるので、各
クライアント計算機のキャッシュ蓄積量が増大し、キャ
ッシュヒット率が向上することが期待され、ひいてはア
クセス速度が改善されることが期待される。
【0028】発明者の経験によれば、ある企業の数百人
のユーザ集団でキャッシュファイルを共有した場合に
は、キャッシュ蓄積量0MB(メガバイト)ではヒット率
0%、100MB程度で30%、300MB程度で40%、
そして1GB(ギガバイト)では50%位となる。すなわ
ちキャッシュ蓄積量の増加に対応してヒット率も向上す
る。ただし、キャッシュ蓄積量の増加に対するキャッシ
ュヒット率の伸びは50%程度までで鈍化する傾向があ
る。また、ユーザ数が増大し、ユーザの興味を持つサー
バ計算機の対象が広がるとキャッシュヒット率は低下す
る傾向がある。たとえばいわゆるインターネットプロバ
イダ等、不特定多数のユーザが対象のゲートウェイ計算
機では、20GB程度のキャッシュファイル蓄積量でもヒ
ット率は40%程度である。
【0029】ところで、WWW の世界では、ファイルオブ
ジェクトの変化率は1日あたり5%程度であることが観
測されている。したがってほとんどのファイルオブジェ
クトは変化しないということができる。しかし、キャッ
シュ有効期限を24時間以内程度に設定しておかなけれ
ば、既に古くなった内容のファイルオブジェクトがキャ
ッシュされておりユーザがそれを読出してしまうことが
有り得る。
【0030】そこで、ユーザのアクセスログをもとに、
ユーザのアクセス要求に対する処理とは別に、周期的に
Proxy サーバのキャッシュファイルの自動更新を行なう
ことが考えられる。たとえば夜間等、ネットワークトラ
フィックの少ない時間帯に自動でサーバ装置からファイ
ルオブジェクトを取得してキャッシュ更新処理を行な
う。この周期をキャッシュ有効期限と同程度とすれば、
キャッシュ内のこれらファイルオブジェクトについて
は、常に有効期限以内であることが保証できる。
【0031】具体的には、前回の自動更新後、キャッシ
ュ有効期限切れになる前に、キャッシュされているファ
イルオブジェクトについてサーバ計算機に対してその最
新性のチェックをかける。更新されていればそのファイ
ルオブジェクトをサーバ計算機から取得してキャッシュ
することによりキャッシュされているデータを最新デー
タとする。変化がなければキャッシュファイルシステム
の最終変更時刻をその時刻に更新し、キャッシュの最新
性を確保する。
【0032】これによりユーザが利用する時間帯にはキ
ャッシュの最新性チェックを省略し、ただちにキャッシ
ュファイルからオブジェクトを取り出せるメリットがあ
り、応答時間の短縮に効果がある。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これと同様の
処理をクライアントProxy キャッシュにおいて行えばク
ライアント計算機の数だけキャッシュ更新アクセスがサ
ーバ計算機に集中する。したがってトラフィックが爆発
的に増加するという問題がある。また、こうした処理に
は長時間にわたってキャッシュ更新処理のためネットワ
ーク接続を行う必要があり、専用線で接続されたProxy
サーバ計算機以外では実現が困難であるという問題もあ
る。
【0034】さらに、以下の様な課題もある。前述のキ
ャッシュ放送方式では、デジタル衛星放送を利用すれば
1Mbps 以上の伝送速度は簡単に確保でき、24時間放送す
れば10GB程度の放送が可能である。しかしクライアント
計算機ではパーソナルコンピュータのように記憶媒体の
大きさは1GB 程度であるから10GBもの蓄積は不可能であ
る。したがって、受信されたファイルオブジェクトを何
らかの方式にしたがって取捨選択してキャッシュするこ
とが必要になる。したがって、クライアント計算機のユ
ーザが必要としているものだけを蓄積し、残りは捨てる
機構を提供することが課題となる。
【0035】また他の課題として次のようなものがあ
る。従来のキャッシュ放送方式では、放送するためのキ
ャッシュ付きProxy サーバ計算機が用意されていた。そ
して、クライアント計算機がこのProxy サーバ計算機を
利用してサーバ計算機をアクセスすることで、どのよう
なファイルオブジェクトが利用されるかを調査し、どの
ファイルオブジェクトをキャッシュして放送すべきかを
決定していた。
【0036】しかしこの場合、クライアント計算機が多
数であればProxy サーバ計算機へのアクセスが集中し処
理負荷が過大となるという問題となる。Proxy サーバ計
算機であるゲートウェイ計算機のファイルオブジェクト
中継能力は有限であり、利用できるクライアント計算機
の台数には限度がある。例えばCERN httpd proxy では
毎秒5から10ファイルオブジェクトの中継しかできな
い。これはクライアント計算機台数にして百台〜数百台
程度までからのアクセスの処理能力にしか相当しないこ
とが経験上知られている。
【0037】また、クライアント計算機とゲートウェイ
計算機とが遠隔地にありネットワークが細い場合もあり
うる。すなわちクライアント計算機は地方A のインター
ネットプロバイダに接続されたパーソナルコンピュータ
であるが、キャッシュを共有し放送するためのProxy サ
ーバ計算機は衛星放送基地Bにありその間のネットワー
クが必ずしも近くて帯域が十分あるとは言えない場合が
ありうる。このようなボトルネックが生ずるのは、クラ
イアント計算機同士がキャッシュファイルオブジェクト
を共有するためにゲートウェイ計算機のキャッシュを利
用するというアーキテクチャを採用したことが原因であ
る。
【0038】さらに、次のような課題がある。従来の単
体のキャッシュ能動的更新型Proxyサーバ技術ではキャ
ッシュ更新作業の結果が該当Proxy サーバにのみ利用さ
れる。他のProxy サーバにはそうしたキャッシュ更新作
業の結果が反映されない。例えば前述のクライアント計
算機の内蔵するProxy サーバが能動的にキャッシュを更
新する場合その成果は他のクライアントとは共有できな
い。したがって、ネットワークおよびサーバ計算機に対
するキャッシュ更新の負荷はクライアントの数だけ増加
することになる。
【0039】この発明は、上述した問題を解決するため
になされたもので、請求項1〜8に記載の発明の目的
は、複数のクライアント計算機での、ファイルオブジェ
クトのレスポンスを高速化できる分散ファイルシステム
を提供することである。
【0040】請求項9〜13に記載の発明の目的は、複
数のクライアント計算機での、ファイルオブジェクトの
レスポンスを高速化できる放送サーバ装置を提供するこ
とである。
【0041】請求項14〜21に記載の発明の目的は、
複数のクライアント計算機が接続される分散ファイルシ
ステム内で用いられる、ファイルオブジェクトのレスポ
ンスを高速化できるクライアント装置を提供することで
ある。
【0042】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の分散フ
ァイルシステムはネットワーク上のサーバ装置と通信可
能な放送サーバ装置と、サーバ装置および放送サーバ装
置と通信可能で、放送サーバ装置により放送されるファ
イルオブジェクトを受けるクライアント装置とを含むフ
ァイル配送のための分散ファイルシステムである。 放
送サーバ装置は、ファイルオブジェクトを複数個のカテ
ゴリに分類してキャッシュし、カテゴリ識別情報ととも
に放送するための放送用プロキシサーバ手段を含む。ク
ライアント装置は、キャッシュを有し、ユーザによるサ
ーバ装置のファイルオブジェクトに対するアクセス要求
をサーバ装置を代理して処理するためのプロキシサーバ
手段と、放送サーバ装置によって放送されたファイルオ
ブジェクトを受信し、予め設定されたカテゴリのファイ
ルオブジェクトのみを選別してプロキシサーバ手段に与
えてキャッシュさせるための選別手段と、プロキシサー
バ手段に記録されたファイルオブジェクト名称のリスト
を放送サーバ装置に送信するためのカテゴリ制御手段と
を含む。放送サーバ装置はさらに、リスト送信手段によ
り送信されたファイルオブジェクト名称のリストに基づ
き、各カテゴリ別の仮想的なキャッシュヒット率を計算
してクライアント装置に提示するためのキャッシュヒッ
ト率計算手段を含む。カテゴリ制御手段は、キャッシュ
ヒット率計算手段により提示された仮想的なキャッシュ
ヒット率に基づいて、クライアント装置におけるキャッ
シュヒット率が高くなるように、選別手段により選別さ
れるファイルオブジェクトのカテゴリを設定する クライアント装置から送られたファイルオブジェクト名
称のリストに基づき、仮想的なキャッシュヒット率が計
算され、クライアント装置に提示される。クライアント
装置では、この仮想的なキャッシュヒット率に基づい
て、選別手段で選別されるカテゴリが、キャッシュヒッ
ト率が高くなるように設定される。すなわちユーザのよ
く利用するカテゴリのファイルオブジェクトがキャッシ
ュされるように、選別手段の選択するカテゴリが設定さ
れる。したがって、クライアント装置のプロキシサーバ
のキャッシュ容量に限度があるときに、キャッシュヒッ
ト率を高めることができるように、かつユーザの介入な
くキャッシュ内容を選択でき、キャッシュを有効利用で
きる。またこのカテゴリの設定は、ユーザの利用状況を
反映した、プロキシサーバ手段によりキャッシュされた
ファイルオブジェクト名称のリストの状況に応じて変化
するので、ユーザの嗜好が変わっても常にキャッシュヒ
ット率を高く保つことができる。
【0043】請求項2に記載の発明にかかる分散ファイ
ルシステムは、請求項1に記載の分散ファイルシステム
であって、放送サーバ装置は、各カテゴリ別のキャッシ
ュサイズをクライアント装置に通知するための手段をさ
らに含む。カテゴリ制御手段は、放送サーバ装置から通
知された各カテゴリ別のキャッシュサイズと、プロキシ
サーバ装置のキャッシュの割当領域とから、選別手段に
より選別可能なカテゴリ数を定め、選別手段の選別する
カテゴリ数の上限として設定する。
【0044】したがって、請求項1に記載の発明の作用
・効果に加えて、クライアント側のキャッシュの容量の
上限が予め指定されているときに、このキャッシュを最
も有効利用してキャッシュ率を高めることができるよう
に、かつできるだけ幅広いカテゴリの数を定めることが
できる。
【0045】請求項3に記載の発明にかかる分散ファイ
ルシステムは、請求項1または2に記載の分散ファイル
システムであって、クライアント装置は、特定のカテゴ
リ番号を記憶する手段をさらに含む。選別手段は、特定
のカテゴリ番号のファイルオブジェクトを排除してプロ
キシサーバ手段に与える。
【0046】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または2に記載の発明の作用・効果に加えて、特定のカ
テゴリ番号のファイルオブジェクトが排除されるので、
ユーザが望んでいないカテゴリのファイルオブジェクト
を受信することが回避され、クライアント装置のキャッ
シュ用記憶領域を節約できる。
【0047】請求項4に記載の発明にかかる分散ファイ
ルシステムは、請求項1または2に記載の分散ファイル
システムであって、クライアント装置は、特定のカテゴ
リ番号を記憶する手段をさらに含む。選別手段は、特定
のカテゴリ番号のファイルオブジェクトを常に選択して
プロキシサーバ手段に与える。
【0048】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
または2に記載の発明の作用・効果に加えて、特定のカ
テゴリ番号のファイルオブジェクトが常にキャッシュ対
象とされるので、アクセス頻度が低くとも必須のカテゴ
リのファイルオブジェクトをキャッシュすることがで
き、クライアント装置のキャッシュの内容をユーザの業
務に適したものとすることができる。
【0049】請求項5に記載の発明にかかる分散ファイ
ルシステムは、請求項1に記載の分散ファイルシステム
であって、カテゴリ制御手段は、プロキシサーバ手段に
記録されたファイルオブジェクト名称のうち、テキスト
データに相当するファイルオブジェクト名称のみを選択
してファイルオブジェクトのリストとして放送サーバ装
置に送信する。
【0050】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、ファイルオブジェクトの
リストから、テキストオブジェクト以外のものは排除さ
れる。放送サーバ装置に送信されるリストの容量が削減
され、放送サーバ装置での処理負荷が軽減される。
【0051】請求項6に記載の発明にかかる分散ファイ
ルシステムは、ネットワーク上のサーバ装置と通信可能
な放送サーバ装置と、サーバ装置および放送サーバ装置
と通信可能なクライアント装置とを含むファイル配送の
ための分散ファイルシステムである。放送サーバ装置
は、サーバ装置から受けたファイルオブジェクトを複数
個のカテゴリに分類してキャッシュし、カテゴリ識別情
報とともに放送するための放送プロキシサーバ手段を含
む。クライアント装置は、キャッシュを有し、ユーザに
よるサーバ装置のファイルオブジェクトに対するアクセ
ス要求をサーバ装置を代理して処理するとともに、アク
セスされたファイルオブジェクト名称をカテゴリ識別情
報とともに記録するためのプロキシサーバ手段と、放送
サーバ装置により放送されるファイルオブジェクトを受
信してプロキシサーバ手段にキャッシュさせるための手
段と、プロキシサーバ手段により記録されたファイルオ
ブジェクト名称のリストを放送サーバ装置に送信するた
めの手段とを含む。放送サーバ装置はさらに、送信され
たファイルオブジェクト名称のリストに基づいてサーバ
装置からファイルオブジェクトを収集して放送手段に与
え、クライアント装置に向けて放送させるための手段を
含む。
【0052】この請求項6に記載の発明によれば、放送
サーバ装置がサーバ装置から収集するファイルオブジェ
クトは、各クライアント装置から送信されたファイルオ
ブジェクト名称のリストに基づくものである。また、各
リストはカテゴリ識別情報を含み、ファイルオブジェク
トはカテゴリ別に蓄積される。そのため、あるカテゴリ
を選択しているユーザには、別の、同一のカテゴリを選
択しているユーザがアクセスしたファイルオブジェクト
が放送され、そのクライアント装置にキャッシュされる
ことになり、自己のアクセスのみに限定されず、そのカ
テゴリの情報をより多くキャッシュすることができる。
【0053】請求項7に記載の分散ファイルシステム
は、ネットワーク上のサーバ装置と通信可能な放送サー
バ装置と、サーバ装置および放送サーバ装置と通信可能
で、放送サーバ装置により放送されるファイルオブジェ
クトを受けるクライアント装置とを含むファイル配送の
ための分散ファイルシステムである。放送サーバ装置
は、キャッシュを有し、サーバ装置のファイルオブジェ
クトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理して処理
するための放送用プロキシサーバ手段と、所定の方式に
したがって定められる時刻に、キャッシュされたファイ
ルオブジェクトの、サーバ装置における最終変更時刻情
報を放送するための放送手段とを含む。クライアント装
置は、キャッシュを有し、サーバ装置のファイルオブジ
ェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理して処
理し、アクセスされたファイルオブジェクトの最終変更
時刻(HTTP ヘッダに含まれるLast-Modified:フィールド
の時刻) を記録するためのプロキシサーバ手段と、ユー
ザによるファイルオブジェクトへのアクセス要求があっ
たときに、プロキシサーバ手段の記録を参照して、当該
ファイルオブジェクトのキャッシュファイルの最終ファ
イル変更時刻と予め定められたキャッシュ有効時間とに
基づいて、サーバ装置へのアクセス要求を発行する処理
と、キャッシュから当該ファイルオブジェクトを読みだ
してユーザに返す処理とのいずれかを選択的に実行する
ための手段と、放送サーバ装置から受信した最終変更時
刻情報に基づき、プロキシサーバ手段により記録された
各ファイルオブジェクトの最終変更時刻を更新する処理
と、無効と判定されたファイルオブジェクトに対するア
クセス要求をプロキシサーバ手段に対して発行する処理
とを選択的に実行するための手段とを含む。
【0054】請求項7に記載の発明によれば、各クライ
アント装置は、実際にファイルオブジェクトにアクセス
しなくとも、放送サーバ装置から放送される最終変更時
刻情報に基づいて、各キャッシュ内のファイルオブジェ
クトの有効・無効状況を判定することができる。有効で
あれば最終ファイル変更時刻を受信時刻に更新し、無効
であれば改めて当該ファイルオブジェクトをプロキシサ
ーバ手段を通して入手することができ、併せて最終ファ
イル変更時刻や、キャッシュされたHTTPヘッダのLast-M
odified:フィールドの時刻も更新することができる。以
後に実際にユーザによるアクセス要求が発生したとき
に、ファイルオブジェクトが有効と判定される可能性が
高くなり、無効と判定されたときのサーバ装置へのアク
セスが不要となり、ネットワークのトラフィックの増大
を防止でき、またアクセス要求に対するレスポンスを良
くすることができる。
【0055】請求項8に記載の発明にかかる分散ファイ
ルシステムは、放送サーバ装置と、放送サーバ装置によ
り放送されるファイルオブジェクトを受けるクライアン
ト装置とを含むファイル配送のための分散ファイルシス
テムである。放送サーバ装置は、ファイルオブジェクト
を複数個のカテゴリ別にキャッシュし、カテゴリ識別情
報とともに放送するための手段を含む。クライアント装
置は、キャッシュを有し、ユーザによるサーバ装置のフ
ァイルオブジェクトに対するアクセス要求をサーバ装置
を代理して処理するとともに、アクセスされたファイル
オブジェクト名称を記録するためのプロキシサーバ手段
と、放送サーバ装置によって放送されたファイルオブジ
ェクトを受信し、予め設定されたカテゴリ識別情報を有
するファイルオブジェクトのみを選別してプロキシサー
バ手段に与えカテゴリ識別情報とともにキャッシュさせ
るための選別手段と、プロキシサーバ手段によって処理
された最新のカテゴリ識別情報を記憶するための手段
と、プロキシサーバ手段に記録されたファイルオブジェ
クト名称のカテゴリ別リストを、放送サーバ装置に送信
するためのカテゴリ別リスト送信手段と、プロキシサー
バ手段によるサーバ装置へのアクセスがあったときに、
アクセスされたファイルオブジェクトのカテゴリ識別情
報として記憶された最新のカテゴリ識別情報を設定する
ための手段とを含む。放送サーバ装置はさらに、カテゴ
リ別リスト送信手段により送信されたファイルオブジェ
クト名称のカテゴリ別リストに基づいてサーバ装置から
ファイルオブジェクトを収集して放送手段に与え、クラ
イアント装置に向けて放送させてクライアント装置のキ
ャッシュにカテゴリ別に蓄積させるための手段を含む。
【0056】請求項8に記載の発明によれば、クライア
ントがキャッシュされていないファイルオブジェクトを
サーバ装置にアクセスして入手したとき、プロキシサー
バ手段による記録の際のカテゴリ識別情報として、その
直前にアクセスされた最新のファイルオブジェクトのカ
テゴリ識別情報に設定する。一般に、ユーザは同一のカ
テゴリに属するファイルオブジェクトをアクセスする傾
向があるので、このようにすることで新規にキャッシュ
されたファイルオブジェクトのカテゴリを適切に設定で
きる。そうして設定されたカテゴリ識別情報が放送サー
バ装置に送信され、ファイルオブジェクトのカテゴリ別
の蓄積および放送に使用されるので、各クライアント装
置において、対応のカテゴリのファイルオブジェクトの
キャッシュヒット率を高くすることができる。
【0057】請求項9に記載の発明にかかる放送サーバ
装置は、ファイルオブジェクトを複数個のカテゴリに分
類してキャッシュし、カテゴリ識別情報とともに放送す
るための放送用プロキシサーバ手段と、クライアント装
置から送信されてくる、クライアント装置によってアク
セスされたファイルオブジェクト名称のリストに基づ
き、クライアント装置における各カテゴリ別の仮想的な
キャッシュヒット率を計算してクライアント装置に提示
するためのキャッシュヒット率計算手段とを含む。
【0058】請求項9に記載の発明によれば、こうして
計算された仮想的なキャッシュヒット率を用いて、クラ
イアント装置側で適切なカテゴリを選択することができ
る。したがって、クライアント装置におけるキャッシュ
ヒット率を高めることが可能になる。
【0059】請求項10に記載の発明にかかる放送サー
バ装置は、請求項9に記載の放送サーバ装置であって、
各カテゴリ別のキャッシュサイズをクライアント装置に
通知するための手段をさらに含む。
【0060】請求項10に記載の発明によれば、クライ
アント装置側では、放送サーバ装置側から通知されが各
カテゴリ別のキャッシュサイズに基づき、キャッシュ対
象として選別するカテゴリの数を、自己のキャッシュ割
当領域に合わせて設定できる。そのため、各クライアン
ト装置は、キャッシュヒット率を高めながら、できるだ
け広い範囲のカテゴリのファイルオブジェクトをキャッ
シュすることができる。
【0061】請求項11に記載の発明にかかる放送サー
バ装置は、サーバ装置から受けたファイルオブジェクト
を複数個のカテゴリに分類してキャッシュし、カテゴリ
識別情報とともに放送するための放送プロキシサーバ手
段と、クライアント装置から送信された、クライアント
装置がアクセスしたファイルオブジェクト名称のリスト
に基づいてサーバ装置からファイルオブジェクトを収集
して放送手段に与え、クライアント装置に向けて放送さ
せるための手段とを含む。
【0062】請求項11に記載の発明によれば、放送サ
ーバ装置は、クライアント装置のアクセスした記録を反
映したリストに基づいてファイルオブジェクトを収集し
放送する。実際の各クライアント装置によるファイルオ
ブジェクトのアクセスを反映した形でファイルオブジェ
クトが各クライアント装置にキャッシュされるので、各
クライアント装置おけるキャッシュヒット率を高くする
ことができる。
【0063】請求項12に記載の発明にかかる放送サー
バ装置は、キャッシュを有し、サーバ装置のファイルオ
ブジェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理し
て処理するための放送用プロキシサーバ手段と、所定の
方式にしたがって定められる時刻に、キャッシュされた
ファイルオブジェクトの、サーバ装置における最終変更
時刻情報を放送するための放送手段とを含む。
【0064】請求項12に記載の発明によれば、放送用
プロキシサーバ手段がアクセスしキャッシュしたファイ
ルオブジェクトの最終変更時刻が、各クライアント装置
に対して放送される。各クライアント装置では、自己の
キャッシュしているファイルオブジェクトに含まれるLa
st-Modified:フィールドの最終変更時刻と、放送された
最終変更時刻とを照合し、一致するならばその受信され
た時刻を以て最終変更時刻に更新することができる。す
なわち最終変更時刻の確認を、受信時にすることで、放
送プロキシサーバにおいて最新性が確認された時刻から
わずかな遅延を以て一致させることができる。正確には
放送プロキシサーバにおいて最新性が確認された時刻と
受信時刻との間にはずれが生ずるが、その場合は放送時
に最新性確認時刻を含めて放送し、受信時にその時刻を
最終ファイル変更時刻とすれば正確である。一致しない
ときには、すなわちサーバ装置のファイルオブジェクト
の最終変更時刻の方が新しければ、改めてプロキシサー
バ手段を介してそのファイルオブジェクトを入手でき、
併せてその最終変更時刻を最新のものに更新できる。そ
のクライアント装置において以後にそのファイルオブジ
ェクトファイルへのアクセス要求が発生したときに、そ
のファイルオブジェクトが有効と判定される可能性が高
くなる。無効と判定されたときに、当該ファイルオブジ
ェクトを入手するためにサーバ装置に対してアクセスを
行なう必要がなくなる。その結果、ネットワークのトラ
フィックを軽減できるとともに、アクセス要求に対する
レスポンスを速くすることができる。
【0065】請求項13に記載の発明にかかる放送サー
バ装置は、ファイルオブジェクトを複数個のカテゴリ別
にキャッシュし、カテゴリ識別情報とともに放送するた
めの手段と、クライアント装置から送信された、クライ
アント装置によってアクセスされたファイルオブジェク
ト名称のカテゴリ別リストに基づいてサーバ装置からフ
ァイルオブジェクトを収集して放送手段に与え、クライ
アント装置に向けて放送させてクライアント装置のキャ
ッシュにカテゴリ別に蓄積させるための手段とを含む。
【0066】請求項13に記載の発明によれば、クライ
アント装置によるアクセス結果を反映したファイルオブ
ジェクトが収集され、放送サーバ装置によって放送され
る。各クライアントでは、自己のアクセス結果を反映し
たファイルオブジェクトをさらにキャッシュすることが
でき、それぞれのキャッシュのキャッシュヒット率を高
く維持することができる。また、複数のクライアント装
置からのカテゴリ別リストに基づいてファイルオブジェ
クトが収集されるので、あるカテゴリを選択したユーザ
のクライアント装置のキャッシュには、そのカテゴリを
選択した他のユーザのアクセス結果に基づいたファイル
オブジェクトもキャッシュされることになり、キャッシ
ュのヒット率を高めることができる。
【0067】請求項14に記載の発明にかかるクライア
ント装置は、キャッシュを有し、ユーザによるサーバ装
置のファイルオブジェクトに対するアクセス要求をサー
バ装置を代理して処理するためのプロキシサーバ手段
と、放送サーバ装置によって放送されたファイルオブジ
ェクトを受信し、予め設定されたカテゴリのファイルオ
ブジェクトのみを選別してプロキシサーバ手段に与えて
キャッシュさせるための選別手段と、プロキシサーバ手
段に記録されたファイルオブジェクト名称のリストを放
送サーバ装置に送信するためのカテゴリ制御手段とを含
む。放送サーバ装置は、カテゴリ制御手段により送信さ
れたファイルオブジェクト名称のリストに基づき、各カ
テゴリ別の仮想的なキャッシュヒット率を計算してクラ
イアント装置に提示するためのキャッシュヒット率計算
手段を含む。カテゴリ制御手段は、放送サーバ装置のキ
ャッシュヒット率計算手段により提示された仮想的なキ
ャッシュヒット率に基づいて、クライアント装置におけ
るキャッシュヒット率が高くなるように、選別手段によ
り選別されるファイルオブジェクトのカテゴリを設定す
る。
【0068】請求項14に記載の発明によれば、放送サ
ーバ装置で計算された仮想的なキャッシュヒット率に基
づいて、クライアント装置で選別されるファイルオブジ
ェクトのカテゴリを、キャッシュヒット率が高くなるよ
うに設定することができる。
【0069】請求項15に記載の発明にかかるクライア
ント装置は、請求項14に記載のクライアント装置であ
って、放送サーバ装置は、各カテゴリ別のキャッシュサ
イズをクライアント装置に通知するための手段をさらに
含む。カテゴリ制御手段は、放送サーバ装置から通知さ
れた各カテゴリ別のキャッシュサイズと、プロキシサー
バ装置のキャッシュの割当領域とから、選別手段により
選別可能なカテゴリ数を定め、選別手段の選別するカテ
ゴリ数の上限として設定する。
【0070】請求項15に記載の発明によれば、請求項
14に記載の発明の作用・効果に加え、クライアント装
置は、プロキシサーバのカテゴリ別のキャッシュ容量に
基づいて、選別手段のカテゴリ数の上限を設定すること
ができる。そのため、限定されたキャッシュ容量の制限
のもとで、キャッシュヒット率を高めながら、できるか
ぎり幅広いカテゴリのファイルオブジェクトをキャッシ
ュすることが可能になる。
【0071】請求項16に記載の発明にかかるクライア
ント装置は、請求項14または15に記載のクライアン
ト装置であって、特定のカテゴリ番号を記憶する手段を
さらに含み、選別手段は、特定のカテゴリ番号のファイ
ルオブジェクトを排除してプロキシサーバ手段に与え
る。
【0072】請求項16に記載の発明によれば、請求項
14または15に記載の発明の作用・効果に加え、ユー
ザが望まないカテゴリファイルオブジェクトをキャッシ
ュすることを回避でき、キャッシュ領域を有効利用でき
る。
【0073】請求項17に記載の発明にかかるクライア
ント装置は、請求項14または15に記載のクライアン
ト装置であって、クライアント装置は、特定のカテゴリ
番号を記憶する手段をさらに含む。選別手段は、特定の
カテゴリ番号のファイルオブジェクトを常に選択してプ
ロキシサーバ手段に与える。
【0074】請求項17に記載の発明によれば、請求項
14または15に記載の発明の作用・効果に加え、アク
セス頻度が低くとも必須のカテゴリのファイルオブジェ
クトをキャッシュしておくことができ、キャッシュヒッ
ト率を高めながら、ユーザのクライアント装置のキャッ
シュファイルの内容をそのユーザの業務に適したものに
維持することができる。
【0075】請求項18に記載の発明にかかるクライア
ント装置は、請求項14に記載のクライアント装置であ
って、カテゴリ制御手段は、プロキシサーババ手段に記
録されたファイルオブジェクト名称のうち、テキストデ
ータに相当するファイルオブジェクト名称のみを選択し
てファイルオブジェクト名称のリストとして送信するた
めの手段を含む。
【0076】請求項18に記載の発明によれば、請求項
14に記載の発明の作用・効果に加え、テキストデータ
に相当するファイルオブジェクト名称のみが選択されて
放送サーバ装置に送信され、他の種類のファイルオブジ
ェクト名称は送信の対象から除外される。放送サーバ装
置ではこの送信されたファイルオブジェクト名称に基づ
いて処理を行なうため、テキストデータ以外のものも含
めて送信する場合と比較して放送サーバ装置における処
理負荷が軽減される。
【0077】請求項19に記載の発明にかかるクライア
ント装置は、ネットワーク上のサーバ装置と通信可能な
放送サーバ装置と、サーバ装置および放送サーバ装置と
通信可能なクライアント装置とを含むファイル配送のた
めの分散ファイルシステムにおいて用いられるクライア
ント装置である。放送サーバ装置は、サーバ装置から受
けたファイルオブジェクトを複数個のカテゴリに分類し
てキャッシュし、カテゴリ識別情報とともに放送するた
めの放送プロキシサーバ手段を含む。クライアント装置
は、キャッシュを有し、ユーザによるサーバ装置のファ
イルオブジェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を
代理して処理するとともに、アクセスされたファイルオ
ブジェクト名称を記録するためのプロキシサーバ手段
と、放送サーバ装置により放送されるファイルオブジェ
クトを受信してプロキシサーバ手段にキャッシュさせる
ための手段と、プロキシサーバ手段により記録されたフ
ァイルオブジェクト名称のリストを放送サーバ装置に送
信するための手段とを含む。
【0078】請求項19に記載の発明によれば、クライ
アント装置のプロキシサーバ手段により記録されたファ
イルオブジェクト名称が放送サーバ装置に送信される。
放送サーバ装置はこの送信されたファイルオブジェクト
名称に基づいてサーバ装置からファイルオブジェクトを
収集してクライアント装置に対して放送する処理を行な
うことができる。そのため、各クライアントのキャッシ
ュには、各クライアントにおけるアクセス結果を反映し
たファイルオブジェクトが蓄積されることになり、キャ
ッシュヒット率を高めることができる。
【0079】請求項20に記載の発明にかかるクライア
ント装置は、キャッシュを有し、サーバ装置のファイル
オブジェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理
して処理するための放送用プロキシサーバ手段と、所定
の方式にしたがって定められる時刻に、キャッシュされ
たファイルオブジェクトの、サーバ装置における最終変
更時刻情報を放送するための放送手段とを含む放送サー
バ装置と通信可能である。クライアント装置は、キャッ
シュを有し、ユーザによるサーバ装置のファイルオブジ
ェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理して処
理するとともに、アクセスされたファイルオブジェクト
名称の最終変更時刻を記録するためのプロキシサーバ手
段と、ユーザによるファイルオブジェクトへのアクセス
要求があったときに、プロキシサーバ手段の記録を参照
して、当該ファイルオブジェクトの最終ファイル変更時
刻と予め定められたキャッシュ有効時間とに基づいて、
サーバ装置へのアクセス要求を放送サーバ装置に発行す
る処理と、キャッシュから当該ファイルオブジェクトを
読みだしてユーザに返す処理とのいずれかを選択するた
めの手段と、放送サーバ装置から受信した最終変更時刻
情報に基づき、プロキシサーバ手段により記録された各
ファイルオブジェクトの最終ファイル変更時刻を更新す
る処理と、無効と判定されたファイルオブジェクトに対
するアクセス要求をプロキシサーバ手段に対して発行す
る処理とを選択的に実行するための手段とを含む。
【0080】請求項20に記載の発明によると、放送サ
ーバ装置から送信された各ファイルオブジェクトの最終
変更時刻に基づいて、各クライアントにおいてキャッシ
ュされているファイルオブジェクトの最終ファイル変更
時刻が更新される。以後にこのファイルオブジェクトに
対するアクセス要求が発生したときに、最終ファイル変
更時刻と予め定められたキャッシュ有効時間とに基づい
て、当該ファイルオブジェクトが有効かどうかが判定さ
れる。最終変更時刻が、放送サーバ装置から最終変更時
刻が放送されたときに更新されているので、実際のアク
セス要求の際にキャッシュされているファイルオブジェ
クトが有効とされる確率が高くなり、その結果あらため
てファイルオブジェクトを入手するためにサーバ装置に
対してアクセスする必要が生ずる頻度が低くなる。その
結果、ネットワークのトラフィックの増大を防止でき、
またアクセス要求に対するレスポンスを速くすることが
できる。
【0081】請求項21に記載の発明にかかるクライア
ント装置は、放送サーバ装置と、放送サーバ装置により
放送されるファイルオブジェクトを受けるクライアント
装置とを含むファイル配送のための分散ファイルシステ
ムにおいて用いられるクライアント装置である。放送サ
ーバ装置は、ファイルオブジェクトを複数個のカテゴリ
別にキャッシュし、カテゴリ識別情報とともに放送する
ための手段を含む。このクライアント装置は、キャッシ
ュを有し、ユーザによるサーバ装置のファイルオブジェ
クトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理して処理
するとともに、アクセスされたファイルオブジェクト名
称を記録するためのプロキシサーバ手段と、放送サーバ
装置によって放送されたファイルオブジェクトを受信
し、予め設定されたカテゴリ識別情報を有するファイル
オブジェクトのみを選別してプロキシサーバ手段にカテ
ゴリ識別情報とともに与えてキャッシュさせるための選
別手段と、プロキシサーバ手段により処理された最新の
カテゴリ識別情報を記憶するための手段と、プロキシサ
ーバ手段に記録されたファイルオブジェクト名称のカテ
ゴリ別リストを、放送サーバ装置に送信するための手段
と、プロキシサーバ手段によるサーバ装置へのアクセス
があったときに、アクセスされたファイルオブジェクト
のカテゴリ識別情報として記憶された最新のカテゴリ識
別情報を設定するための手段とを含む。
【0082】請求項21に記載の発明によれば、クライ
アントがキャッシュされていないファイルオブジェクト
をサーバ装置にアクセスして入手したとき、プロキシサ
ーバ手段による記録の際のカテゴリ識別情報として、そ
の直前にアクセスされた最新のカテゴリ識別情報が設定
される。一般に、ユーザは同一のカテゴリに属するファ
イルオブジェクトをアクセスする傾向があるので、この
ようにすることで新規にキャッシュされたファイルオブ
ジェクトのカテゴリを適切に設定できる。そうして設定
されたカテゴリ識別情報が放送サーバ装置に送信され、
ファイルオブジェクトのカテゴリ別の蓄積および放送に
使用されるので、各クライアント装置において、対応の
カテゴリのファイルオブジェクトのキャッシュヒット率
を高くすることができる。
【0083】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]実施の形態1の詳細を述べるに先立ち、
まず用語を定義する。この発明の主な適用分野として既
に述べたようにWWWシステムがある。WWW システムでは
ネットワーク上に分散したファイルオブジェクト名称は
Uniform Resource Locator(URL) とよばれる形式で表現
され、特定される。URL の例を以下に示す。
【0084】
【数3】 このURL のうち、「1」で示される「http」の部分は使
用するプロトコルを特定する。「2」で示される「www.
xxx.co.jp 」はネットワーク上の HTTP サーバ計算機の
アドレスを示すものであり、ネットワーク上でユニーク
に選ばれている。「3」で示される「/test/index.htm
l」はサーバ計算機のファイル名称を示す。
【0085】proxyプロセスはファイルオブジェクトの
中継記録としてコモンログフォーマットと呼ばれる形式
に従ったアクセスログ( ファイルオブジェクト転送記
録) を生成する。アクセスログは、内部ネットワークの
クライアント計算機名称、時刻、“HTTPメソッド (ファ
イル取得要求)"、サーバ計算機の状態コード、ファイル
オブジェクトのデータサイズ等を含む。標準的なアクセ
スログ形式を以下の表1に示す。
【0086】
【表1】
【0087】サーバ計算機の状態コードとは、サーバ計
算機がクライアント計算機からの要求に対して発する三
桁の数字で表される応答である。例えば、200の場合
は、要求が正常に受付けられた旨を示す。状態コードの
最初の数字はカテゴリを示しており、1 、2 、3 、4 、
5 が使用される。200 番台の状態コードはクライアント
計算機の要求を問題なく理解したことを、300 番台の状
態コードはサーバ計算機からファイルオブジェクトの再
転送の必要があることを、400 番台の状態コードは存在
しない URLをクライアント計算機がアクセスした場合の
エラーを、 500番台の状態コードはサーバ計算機のエラ
ーを、それぞれ表わしている。 100番台の状態コードは
将来のために予約されており、現在は使用されていな
い。
【0088】ファイルオブジェクトのデータサイズは、
ファイルオブジェクトのバイト数を示す。
【0089】図1を参照して、本実施の形態にかかる分
散ファイルシステム20は、放送サーバ22と、複数の
クライアント計算機26、28等と、ネットワーク上に
接続された多数のWeb サーバ24とを含む。
【0090】放送サーバ22は、ファイルオブジェクト
を後述するカテゴリ別にキャッシュするための複数のキ
ャッシュファイルシステム62と、放送Proxy サーバ部
64と、キャッシュ送出制御部70と、クライアント計
算機26、28等からアクセスログを受信し、各クライ
アントに対する仮想キャッシュヒット率を計算する仮想
キャッシュヒット率算出部80を持つアクセスログ受信
用WWW サーバ60と、キャッシュ送出制御部70が送出
するファイルオブジェクトのリストである放送リスト6
8と、キャッシュ送出制御部70から与えられるファイ
ルオブジェクトを各クライアントに向けて放送するため
の放送ハードウエア72とを含む。
【0091】クライアント計算機26、28等は基本的
に互いに同じ構成を有する。たとえばクライアント計算
機26は、カテゴリ制御部50と、キャッシュ受信部4
8と、クライアントProxy サーバ部46と、そのキャッ
シュファイル42と、アクセスログ44と、カテゴリ制
御部50が使用するワークファイル56と、デジタル衛
星放送の受信ボードまたはネットワークカード等の放送
受信ハードウエア部52と、ブラウザ40とを含む。ブ
ラウザ40は、クライアント計算機26で動作していて
もよいし、ローカルネットワークで結ばれた他のクライ
アント計算機において動作してもよい。ブラウザ40は
クライアントProxy 46を経由してサーバ計算機24を
アクセスする。
【0092】クライアント計算機としては、具体的には
パーソナルコンピュータで、1GB程度のディスク装置と
モデム等の比較的低速なネットワーク手段とを持ってい
るものが想定される。現在パーソナルコンピュータのデ
ィスク装置は1GB以上が普通になってきており今後もデ
ィスク装置の容量は増加するものと思われる。また工場
出荷時にあらかじめOS(オペレーティング・システム)
やアプリケーション・ソフトウェア等がディスクに格納
されるようになっているが、それでもディスク装置の未
使用領域は500MB以上存在する。したがって前述のよ
うにクライアント計算機26のキャッシュファイル42
として300MB程度の容量を確保することは困難ではな
い。
【0093】クライアントProxy 46においては、ファ
イルオブジェクトはクライアント計算機26のファイル
システムに適合した形で格納される必要がある。たとえ
ばhttp://www.cnn.com/index.html というファイルオブ
ジェクトは、クライアント計算機26のディスク装置
(仮にCドライブとする。)のC:\cache\http\www.cnn.
com\index.htmlというファイルに変換してキャッシュさ
れるものとする。このようにクライアントProxy 46に
よってキャッシュされたファイルオブジェクト全体を以
下「クライアントキャッシュ」と呼ぶ。また、クライア
ントキャッシュのうちの個々のファイルオブジェクトも
同じ名称で呼ぶことがある。
【0094】本実施の形態では、クライアントキャッシ
ュのファイルオブジェクトの記録としてのアクセスログ
44がクライアント計算機26、28等から放送サーバ
計算機22に送信され、放送サーバ計算機22がこれら
アクセスログに基づいてWebサーバ24からファイルオ
ブジェクトを取得してキャッシュファイルシステム62
にキャッシュし、これらファイルオブジェクトを複数の
クライアント計算機に対して放送する。各クライアント
計算機26、28等は、放送されたファイルオブジェク
トをキャッシュファイル42に格納することでクライア
ントキャッシュを増大させてヒット率を向上させ、Web
サーバ計算機24へのアクセスを見かけ上高速化する。
【0095】放送サーバ22における放送用Proxy サー
バプロセス64は、ファイルオブジェクトをカテゴリご
とにキャッシュファイルシステム62に分類し保持す
る。カテゴリは、各カテゴリごとのキャッシュの総量が
100MB程度になるように分類されている。既に述べ
た、現在利用可能なProxy ソフトウエアでは、キャッシ
ュサイズの上限を指定することができる。したがってカ
テゴリのこのような細分化は既存の技術を適切に利用す
ることで実現できる。本実施の形態および以下に述べる
他の実施の形態においては、放送サーバ計算機22はUN
IXをOSとする計算機であるものとする。もちろん、放送
サーバ計算機がUNIXをOSとする計算機に限定されるわけ
ではなく、適切なソフトウェアが動作する、ネットワー
クインタフェースを有するものであればどのようなもの
でもよい。
【0096】たとえば放送サーバ計算機22におけるカ
テゴリとディレクトリとは以下の表2に示すように細分
化される。
【0097】
【表2】
【0098】なお、カテゴリごとにWeb サーバ計算機2
4から情報を収集する方法としては、たとえば、オフラ
インリーダソフトウェアと呼ばれる市販のソフトウェア
を使って特定URL 以下の階層を定期的に放送用Proxy サ
ーバ64経由でアクセスする等の方法がある。オフライ
ンリーダソフトウェアとしてはForeFront 社の商品名We
bWhackerやXaxon 社の商品名NetRecorder 等がある。
【0099】キャッシュファイルシステム62の各カテ
ゴリのカテゴリサイズは、放送サーバ計算機22で運用
するWWW サーバ60等を通じてクライアント計算機のメ
モリに通知することができる。なお、この通知をするサ
ーバプロセスはWWW サーバ60とは独立したものであっ
てもよい。したがって、クライアント計算機26、28
等のキャッシュ用割り当て領域がユーザにより指定され
ていれば、その領域の大きさと、通知された各カテゴリ
のキャッシュサイズとに基づいて、何個のカテゴリを受
信するかをクライアント計算機側で決定できる。
【0100】放送サーバ側でのキャッシュ形式は以下の
通りである。なお以下の説明では、ファイルオブジェク
トがキャッシュディレクトリ名を先頭として「キャッシ
ュdirectory 名/ カテゴリ番号/ プロトコル/ サーバ計
算機名称/URLファイル部名称」なるファイルパスおよび
ファイル名でキャッシュされるものとする。例えば「ht
tp://www.sharp.co.jp/news/index.htmlというファイル
オブジェクトは「/cache/3/http/www.sharp.co.jp/news
/index.html 」等としてキャッシュされる。ここで、
「/cache/3/ 」の「3」はカテゴリIDである。
【0101】たとえばhttp://www.asahi.com/ 等の新聞
社のサーバ計算機のオブジェクトは国内ニュース、海外
ニュース等に分類されてキャッシュされる。これらの分
類は人為的に行う方法と自動化する方法とがある。自動
化する方法については実施の形態2で説明する。
【0102】キャッシュされたファイルオブジェクトの
実体は、サーバ計算機からのHTTP応答ヘッダとボディ部
とを一体にしてファイルにしたものである。例えば、
「/cache/3/http/www.sharp.co.jp/news/index.html 」
ではファイルオブジェクトは以下の形式である。
【0103】
【表3】
【0104】ここで「\r\n」は改行を意味する。HTTP応
答ヘッダは1行目から6行目までであり、その後には\r
\nの空行で分離されたボディ部が続く。ここではボディ
部はHTML(HyperText MarkUp Language)で記述されたテ
キストとなっている。
【0105】放送サーバ計算機22のキャッシュ送出制
御部70は以下のように動作する。キャッシュ送出制御
部70は、一定の時間間隔ごとに、またはスケジュール
された時刻になる等一定の方式にしたがって定められた
タイミングになると、以下の処理手順に従ってキャッシ
ュファイル62内のファイルオブジェクトを放送する。
なお各カテゴリごとにキャッシュ送出のための処理プロ
セスが存在し、それぞれのカテゴリごとの処理を並行し
て行うものとする。ここではそのうちのひとつのプロセ
スの処理を示す。
【0106】一回の放送処理に対しては、予めその終了
時刻と、最大放送バイト量MAX[id]とを指定しておく。
ここで「id」とあるのは、カテゴリの識別番号である。
すなわち、各カテゴリ別に最大放送バイト量が定められ
る。
【0107】図2を参照して、キャッシュ送出制御部7
0は、カテゴリの放送リスト68をまず作成する(ステ
ップ90。以下「ステップ」の記載は省略する。)。例
えば放送サーバ計算機22がUNIX OS採用の計算機であ
れば第1のキャッシュカテゴリの全てのファイルオブジ
ェクトの名称をリストにするには、ファイルリストを再
帰的に出力するfindコマンドを使って次のようなコマン
ドをOSに対して発行する。
【0108】
【数4】 cd /cache/1/http/; /bin/find . -print > list1.txt …(4) これにより放送リスト68(ファイル名を「list1.txt
」とする。)には次のようなファイル名称がリストさ
れる。
【0109】
【表4】
【0110】次にファイルリストをもとに放送を行う前
準備としてヘッダ付けを行う(92)。
【0111】放送に際しては放送リスト68を読出し、
読出し位置の情報に対応するファイルをオープンし、カ
テゴリIDとURL 名ヘッダとをHTTP応答ヘッダ部に付加す
る。カテゴリIDはX-CategoryID: 、URL ヘッダはX-URL:
というヘッダを識別子として使用する。URL ヘッダ
は、キャッシュ放送されるファイルオブジェクトがどの
URL オブジェクトかを識別するために使用するもので、
キャッシュファイル名からURL を復元する。
【0112】すなわち「/cache/3/http/www.sharp.co.j
p/news/index.html 」というファイルに関しては放送用
データの構造は以下のようになっている。
【0113】
【表5】
【0114】放送ハードウェア72に送出されるのはこ
のデータである。続いて、送出バイト数の上限のチェッ
クを行なうためのメモリ変数に以下に示されるように累
積放送バイト数を加算する。
【0115】
【数5】 Total[CategoryID] += このファイルオブジェクトのバイト数 …(5) 放送ヘッダを付加したファイルオブジェクトを放送ハー
ドウェア部72に送り出す(94)。放送ハードウェア
部72は、指定ファイルオブジェクトをクライアント計
算機26、28等までの経路に応じて送出する。放送ハ
ードウェア部72は、この実施の形態ではデジタル衛星
放送を利用したり有線LAN のMulticastIPを利用したり
して放送する。
【0116】クライアント計算機26、28等では、受
信ハードウェア部52、54等により放送サーバ22に
より送出されたファイルオブジェクトを受信できる。
【0117】ふたたび図2を参照して、指定時刻が来る
か、または、累積放送バイト数が指定バイト数を超える
かした場合は終了する(ステップ96において「yes 」
と判定された場合)。
【0118】以上の送出フローによりキャッシュカテゴ
リIDとURL 名称とが付加されたファイルオブジェクトが
放送された。なお、既に述べたように、カテゴリ毎に上
記放送プロセスが並行動作する。
【0119】クライアント計算機は以下の様に動作す
る。例としてクライアント計算機26について説明す
る。クライアント計算機26では放送キャッシュ受信部
48と、キャッシュ付きクライアントProxy サーバ46
とが常時動いている。ユーザはこのクライアントProxy
サーバ46経由でWeb サーバ計算機24をアクセスする
ようにブラウザ40を設定して利用する。Proxy サーバ
46は、ユーザによるアクセス要求がブラウザ40から
与えられると、キャッシュ42に当該ファイルオブジェ
クトがあるかどうか調べ、なければネットワークを経由
してファイルオブジェクトをWeb サーバ計算機24から
取得し、キャッシュファイル42にキャッシュするとと
もにブラウザ40にファイルオブジェクトを返す。この
とき、アクセスログ44にアクセスログが記録される。
【0120】一方、放送サーバ22が放送したファイル
オブジェクトは、クライアント計算機26の受信ハード
ウエア部52により受信されキャッシュ受信部48に与
えられる。キャッシュ受信部48は、受信したファイル
オブジェクトのうち、予め指定されたカテゴリ(カテゴ
リ制御部50が保持するカテゴリリストにより決定され
る。)のもののみをクライアントProxy サーバプロセス
46のキャッシュ42に引き渡す。
【0121】カテゴリ制御部50は、受信カテゴリを決
定するカテゴリリストCategoryID[] 配列をメモリに保
持する。またカテゴリ制御部50は、後述する仮想ヒッ
ト率を保持するテーブルHit[ ]、MisHit[ ] 配列を各Ca
tegoryIDごとに持つ。
【0122】図3を参照して、キャッシュ受信部50は
以下のように動作する。まず、キャッシュ受信部48の
初期化処理として、CategoryIDを初期化する(10
0)。これはユーザにGraphics User Interface を使っ
た入力画面を使って決めさせてもよい。また、ランダム
に複数選んでもよい。
【0123】仮に初期化されたCategoryID[ ]={0,5,8
}とする。カテゴリの数は有限としここでは3個とす
る。前述したとおり、この配列内に保持されたカテゴリ
のファイルオブジェクトしかクライアント計算機26の
キャッシュ42にキャッシュされない。これによりクラ
イアント計算機26のキャッシュファイル42の容量と
して必要なのは、カテゴリごとのキャッシュサイズの合
計となる。したがって、カテゴリ分類をしないでキャッ
シュする場合と比較して少ない容量のキャッシュでよ
い。例えば各カテゴリ100MBであればクライアント計
算機26のキャッシュ容量の合計は300MBとなる。
【0124】次に、キャッシュ受信部48は受信ハード
ウェア部52を監視するループ処理に入る。受信ハード
ウェア部52を監視してデータ受信があれば、キャッシ
ュ受信部48はまず、受信されたファイルオブジェクト
のヘッダを読み、そのX-CategoryID: フィールドの数
字、すなわちカテゴリ識別番号とカテゴリ制御部50の
保持するCategoryID[ ] 配列とを比較する。両者が一致
した場合は、受信したファイルオブジェクトをクライア
ントProxy プロセス46の管理するキャッシュとしてキ
ャッシュファイル42に蓄積する(102)。そうでな
い場合は捨てる。
【0125】このとき、受信したファイルオブジェクト
の識別にはファイルオブジェクトのHTTPヘッダに埋め込
まれたX-URL:ヘッダを利用する。たとえば、受信したフ
ァイルオブジェクトのX-URL ヘッダが「X-URL: http:/
/www.sharp.co.jp/news/index.html」であればこのファ
イルオブジェクトを「C:\cache\http\www.sharp.co.jp\
news\index.html」にコピーすることによってクライア
ントProxy 46のキャッシュとすることができる。
【0126】以後、このループ処理を繰返す。なお、ク
ライアントProxy サーバプロセス46のアクセスログ
は、前述した表1の標準形式にカテゴリIDを追加した形
式であるものとする。アクセスログ44にはブラウザ4
0経由でアクセスされたものだけ記録する。クライアン
トProxy のアクセスログ形式を以下に示す。
【0127】
【表6】
【0128】カテゴリIDは受信キャッシュオブジェクト
のX-CategoryID: から取り出した情報である。なおユー
ザがアクセスしたURL がキャッシュにない場合、そのフ
ァイルオブジェクトはサーバ計算機24のうちの該当す
るものから取得することになる。こうして取得されたフ
ァイルオブジェクトはX-CategoryID: フィールドを持た
ない。そのため、そのままではこのファイルオブジェク
トをカテゴリに分類することができない。このときに
は、その直前のURL のカテゴリIDを使用する。すなわ
ち、直前にアクセスしたファイルオブジェクトのカテゴ
リIDを変数Categorynow に記憶し、新たに取得されたフ
ァイルオブジェクトのカテゴリとする。
【0129】このようにしても、新たに取得されたファ
イルオブジェクトが正しいカテゴリに分類される可能性
は非常に高い。これはブラウザを使ってユーザのアクセ
スしているURL のカテゴリは徐々にしか変化しない、と
いう現象に由来する。例えばニュース系のURL をアクセ
スし始めればハイパーリンクをたどりながら新しいURL
をブラウジングしてゆくが、これらはいずれもニュース
カテゴリに属することが多いであろう。したがってある
ファイルオブジェクトの属するカテゴリは、その直前に
アクセスされたファイルオブジェクトの属するカテゴリ
と高い確率で等しくなることが期待できる。これは、ニ
ュース系に限らず他のカテゴリの場合についても同様で
ある。
【0130】ここで、もし直前のURL のカテゴリIDが不
定であれば、止むを得ないのでCategoryID[]配列の最初
の要素をそのカテゴリとする。すなわち次の処理をす
る。
【0131】
【数6】Categorynow = CategoryID[0]; …(6) 表6に掲げた例では、各ファイルオブジェクトの属する
カテゴリのカテゴリIDはそれぞれ0、2、5である。
【0132】こうして受信されたファイルオブジェクト
を、各クライアント計算機のクライアントProxy 46の
キャッシュとして使用できると、各クライアント計算機
におけるそれらURL へのアクセスを高速化できる。
【0133】カテゴリ制御部50は以下のように動作す
る。カテゴリ制御部50はアクセスログ44を監視し、
一定以上蓄積されればそれを放送サーバ計算機22に通
知する。これを受信した放送サーバ計算機22は、後述
するようにそのクライアント計算機に対するカテゴリご
との仮想キャッシュヒット率を計算し当該クライアント
に送信してくる。カテゴリ制御部50は、こうして放送
サーバ計算機22から送信されてくるカテゴリ毎の仮想
キャッシュヒット率を受信し、そのクライアント計算機
においてヒット率が最も高くなるように、カテゴリID
配列に記憶されるカテゴリIDを変化させる。
【0134】図4を参照して、カテゴリ制御部50で行
なわれる処理手順は以下のとおりである。まず、ステッ
プ110で、クライアントProxy サーバ46のアクセス
ログファイル44をオープンし、書き込み位置をファイ
ルの末尾に移動する。アクセスカウント変数counter=0
に初期化する。AccessLog.txt という空のワークファイ
ル56を作成する。変数MAXURL=1000 に初期化する。
【0135】続いて、ステップ112でユーザがクライ
アントProxy サーバ46経由でURLをアクセスするごと
に発生するアクセスログよりURL 部を取り出す。そし
て、それらURL のうちテキストファイルオブジェクトの
みワークファイルAccessLog.txt にコピーし、counter
に1加算する。なおURL のうちテキストファイルオブジ
ェクトはURL の末尾に「/」、「.htm」または「.html
」等を有するものとして識別することができる。この
ようにテキストファイルオブジェクトのみを抽出するこ
とにより、放送用サーバ計算機22に送信されるアクセ
スログが少なくなり、放送サーバ計算機22で実行され
る処理負荷が軽減される。これについては後述する。
【0136】counter の値がMAXURL値を超えると、ステ
ップ114でcounter をリセットし0にする。また放送
サーバ計算機22で動くWWWサーバ、たとえば「http://
broadcast.foo.bar.co.jp/」なるURL のサーバに対して
HTTPのPOSTメソッドを使って現在のCategoryIDとユーザ
アクセスログが記録されたワークファイルAccessLog.tx
t とを送り出す。このあとワークファイルAccessLog.tx
t を空にする。
【0137】この時の送出データ形式は次の表7に示す
ようになる。すなわち送出データは、現在のクライアン
トの使用カテゴリを示すCategoryID: ヘッダと、それに
続くURL 名称とカテゴリIDとのリストである。
【0138】
【表7】
【0139】放送サーバ計算機22のWWW サーバ60の
仮想キャッシュヒット率算出部80は、POSTされたURL
リストをもとに、放送サーバ計算機60のキャッシュ6
2にキャッシュされている内容と比較することで各キャ
ッシュカテゴリごとのキャッシュヒット率を計算し、結
果をパーセント表示でクライアント計算機に返す。この
ときの応答データの形式の例を次の表8に示す。
【0140】
【表8】
【0141】このステップにより、この例ではユーザが
実際に頻繁にアクセスしているURLが属するカテゴリの
上位はカテゴリIDは3、5、6であり、カテゴリIDの
3、5、6がキャッシュ選別のためのカテゴリに適して
いることがわかる。
【0142】続いてステップ118で、ステップ116
の結果に基づいてカテゴリの変更が行なわれる。初期値
はCategoryID[ ]={0,5,8}となっていたが、前ス
テップでの仮想キャッシュヒット率の高い順から3個を
選ぶとCategoryID[ ]={3,5,6}となる。これによ
り以後は受信部ではカテゴリIDが3,5,6 のもののみが選
択受信されるようになる。こうしてカテゴリを変更する
ことにより、クライアント計算機26のクライアントPr
oxy サーバ46におけるキャッシュヒット率が高くな
り、ブラウザ40を経由したアクセスが高速化できる。
【0143】なお、カテゴリIDのうち特定の番号をクラ
イアント側で記憶しておきCategoryID変更時に選択しな
いようにすることも容易にできる。こうすることで、ユ
ーザが望んでいないカテゴリの受信を回避しクライアン
ト計算機のキャッシュ用記憶エリアを節約できる。
【0144】また、カテゴリIDのうち特定の番号をクラ
イアント側で記憶しておきCategoryID変更時には必ずそ
の番号が含まれるようにすることも容易にできる。こう
することにより、たとえばアクセス頻度は高くないがユ
ーザの業務上で必須とみなせるカテゴリのファイルオブ
ジェクトを自動選択において必ず選択するようにでき
る。そのため、ユーザの利用環境を最適に保つことがで
きる。
【0145】この実施の形態ではPOSTされたCategoryI
D: の値は利用されていないが、後述する実施の形態2
では利用する。
【0146】放送サーバ計算機22でのアクセスログ受
け付けWWW サーバ60の仮想キャッシュヒット率算出部
80での仮想ヒット率の計算は、以下の手順によって実
行される。なお、放送サーバでのアクセスログ受け付け
WWW サーバでは、アクセスログをクライアントから受け
ると、CGI(Common Gateway Interfae)を利用しカテゴリ
制御部50からの仮想キャッシュヒットクエリに対して
各カテゴリごとのキャッシュヒット率を算出して、テキ
スト形式でクライアントに応答する。
【0147】図5を参照して、URL カウンタ変数 URLc
ount =0,ヒットカウント配列Hitrate[ ] を初期値0で
始める(130)。
【0148】ユーザからPOSTされたURL リストから1行
取り出し、そのURL について、キャッシュされたファイ
ルが存在するか否かを各キャッシュファイルについて確
認する(132)。たとえば取り出されたURL が「htt
p://www.cnn.com/index.html」であれば以下が存在する
か否かを確認する。
【0149】
【表9】 /cache/0/http/www.cnn.com/index.html /cache/1/http/www.cnn.com/index.html /cache/2/http/www.cnn.com/index.html /cache/3/http/www.cnn.com/index.html /cache/4/http/www.cnn.com/index.html /cache/5/http/www.cnn.com/index.html /cache/6/http/www.cnn.com/index.html /cache/7/http/www.cnn.com/index.html /cache/8/http/www.cnn.com/index.html /cache/9/http/www.cnn.com/index.html この確認には、システムコールであるfopen( )を用い
る。取り出されたURL が存在するならHitrate[Category
ID] を1加算する。処理URL 数を数えるため変数URLcou
ntに1加算する。
【0150】ステップ134で、全てのURL に対して上
述のステップ132の処理を行なったか否かを調べ、全
てのURL に対しての処理が終了していなければステップ
132に戻り処理を次のURL に対して繰返す。
【0151】全てのURL に対しての処理が完了したらHi
trate[ ]結果をURL 総数で割って%表示にする(13
6)。これにより、クエリを行なったクライアント計算
機について、各カテゴリごとの仮想ヒット率が計算でき
る。この結果がクライアント計算機に返答される。
【0152】以上のようにクライアントのアクセスログ
をもとに放送サーバ計算機22側でカテゴリごとの仮想
キャッシュヒット率を算出し、クライアントに返すこと
で、クライアントのカテゴリ制御部50は、最もヒット
率が高くなるように、選択されるカテゴリを適応的に変
更してゆくことができる。その結果、クライアント側で
は最小限のキャッシュサイズで最大の効果をあげること
ができる。
【0153】ユーザによるクライアントProxy 46経由
のブラウザ利用ステップは以下のようになる。以下の説
明はクライアントProxy 46の動作に対するものであ
る。
【0154】ユーザ30(図1参照)がクライアント計
算機26に搭載されたブラウザ40を用いて、キャッシ
ュファイル42を有するクライアントProxy プロセス4
6を経由してWeb サーバ計算機24のファイルオブジェ
クト http://www.sharp.co.jp/をアクセスするものとす
る。
【0155】図6を参照して、このユーザアクセスが、
クライアントProxy 46により受け付けられる(14
0)。
【0156】続いて、対応のファイルオブジェクトがク
ライアントキャッシュに存在するか否か、存在する場合
にはさらにその有効期限が過ぎていないかどうかがチェ
ックされる(142)。このとき、クライアント計算機
のファイルでは「http://www.sharp.co.jp/index.html
というファイルオブジェクトが「C:\cache\http\www.sh
arp.co.jp\index.html」と変換されているものとする。
キャッシュの最終変更時刻はこのファイルの最終ファイ
ル変更時刻を利用する。有効期限は予め定められている
もので、変数EXPIREに保持し、例えば24時間等と設定さ
れている。ファイルの最終ファイル変更時刻から変数EX
PIREにより特定される時間が経過していればそのファイ
ルオブジェクトは有効期限切れとする。有効期限以内の
キャッシュファイルがあれば制御はステップ144に進
み、なければ制御はステップ146に進む。
【0157】有効期限内のキャッシュありの場合には、
ステップ144でキャッシュファイル42からオブジェ
クトを取り出しブラウザ40に渡す。このとき応答ヘッ
ダ部にX-CategoryID: フィールドがあればそれは放送サ
ーバ計算機22から放送されてキャッシュファイル42
に格納されたファイルオブジェクトである。そこで、、
応答ヘッダからカテゴリIDを取り出し一時記憶変数Cate
gorynow に記憶する。この一時記憶変数Categorynow
は、Web サーバ24から取得された、カテゴリIDの付さ
れていないファイルオブジェクトに付すべきカテゴリID
として使用される。
【0158】ファイルオブジェクトがないかまたは期限
切れであればステップ146でサーバ計算機へアクセス
し、最新のファイルオブジェクトを取得する。このとき
の手順は以下の通りである。このときには、HTTPの規約
に従ってサーバ計算機のTCP/IPの80番のポートをオープ
ンし以下のようなコマンドを書き込むとファイルオブジ
ェクトが読み出される。
【0159】
【表10】 GET /index.html HTTP/1.0\r\n \r\n このオブジェクトはクライアントProxy 46のキャッシ
ュファイル42にキャッシュされるとともにクライアン
ト計算機26のブラウザ40に転送される。期限切れの
場合の手続に関してはHTTPプロトコルに規定されてい
る。それによれば、キャッシュファイルオブジェクトの
HTTPヘッダにあるLast-Modified: フィールドの時刻を
取り出してGET に追加することで最新のオブジェクトが
サーバ計算機より得られる。
【0160】
【表11】例) GET /index.html HTTP/1.0\r\n If-Modified-Since: 日付\r\n \r\n この場合ファイルオブジェクトが変化していなければサ
ーバからは以下のような応答が得られる筈である。
【0161】
【表12】 HTTP/1.0 304 Not modified\r\n Date: Thu, 05 Jun 1997 06:25:53 GMT\r\n Server: NCSA/1.5\r\n \r\n この応答が得られれば、キャッシュされているファイル
「C:\cache\http\www.sharp.co.jp\index.html」の最終
ファイル変更時刻だけを現在の時刻に更新する。
【0162】最後に、ステップ148で、クライアント
Proxy プロセス46は、アクセスログ44を「C:\proxy
\log\970528.log 」というファイルに記録する。ここで
「970528」は1997年5 月28日のログであることを意味す
る。アクセスログのひとつの行は以下の様になってい
る。
【0163】
【表13】 localhost - - [ 時刻] "GET http://www.sharp.co.jp/
index.html HTTP/1.0" 200 1717 5\r\n ここで、最後のフィールドの数字はX-CategoryID:フィ
ールドのカテゴリ番号でありCategorynow 変数に記憶さ
れていたものである。
【0164】以上述べた実施の形態1では放送サーバ計
算機22は、ファイルオブジェクトを複数のカテゴリに
分類して蓄積し、カテゴリ識別番号とともに放送する。
クライアントは、受信されたファイブオブジェクトのう
ち、ユーザの利用するカテゴリのものだけを選択してキ
ャッシュに蓄積すればよい。したがって、クライアント
側が小さいキャッシュ容量ですむという効果を得ること
ができる。たとえば各カテゴリ100MB として100 カテゴ
リに分類された放送サーバ計算機22側のキャッシュは
10GBにもなるが、クライアント側はこれら全てを受信す
る必要はない。たとえば、ディスクの空きエリアを考慮
して3カテゴリだけ受信することができる。この場合、
クライアント側のキャッシュ容量として必要なのは30
0MB程度となる。しかも受信カテゴリは最大の効果を生
むように自動的に変化し適応してゆくのでユーザがカテ
ゴリを選択する操作は不要である。
【0165】またクライアント計算機は受信カテゴリID
の選択だけでファイルオブジェクトの取捨選択ができ
る。そのためデジタル衛星放送等高速な伝送速度による
放送手段によって情報配布が行われても、クライアント
側では容易にその速度に追随して取捨選択できるという
利点もある。
【0166】また、カテゴリIDのうち特定の番号をクラ
イアント側で記憶しておき、CategoryID変更時に選択し
ないようにしておけば、ユーザが望んでいないカテゴリ
の受信を回避できる。その結果、クライアント計算機の
キャッシュ用記憶エリアを節約できる。
【0167】またさらに、カテゴリIDのうち特定の番号
をクライアント側で記憶しておき、CategoryID変更時に
は必ずその番号が含まれるようにしておけば、アクセス
頻度はそれ程高くないが、ユーザの業務上では必須のカ
テゴリが自動選択において必ず選択されるようにでき
る。 [ 実施の形態2]図7に、本願発明の実施の形態2にか
かる分散ファイルシステムのブロック図を示す。図7に
おいて、図1に示される各構成要素と同一の構成要素に
は同一の参照符号を付してある。それらの機能も同一で
ある。したがって、それらについての詳細な説明は繰返
さない。
【0168】図7を参照して、この実施の形態2にかか
る分散ファイルシステム160は、ネットワークに接続
された複数のWeb サーバ24と、放送サーバ計算機16
2と、複数のクライアント計算機26、28等とを含
む。
【0169】放送サーバ計算機162は、実施の形態1
の放送サーバ計算機22のアクセスログ受信用WWW サー
バ170に代えて、クライアント計算機26、28等か
ら受信したアクセスログに基づいて、複数のクライアン
ト計算機に共通のURL リスト184を作成するためのUR
L リスト蓄積部182をさらに含むアクセスログ受信用
WWW サーバ170を含む。また、実施の形態1のキャッ
シュ送出制御部70に代えて、URL リスト184をURL
の出現頻度順に並べ替えた放送リスト68を作成し、こ
の放送リスト68により定められる順序にしたがって、
キャッシュ62に蓄積されたファイルオブジェクトをク
ライアント計算機に向けて放送するためのキャッシュ送
出制御部186を含んでいる。
【0170】この構成により、多数のクライアント計算
機の望んでいる情報が優先的に放送サーバ計算機162
から放送されることになる。したがって、仮想的に複数
のクライアント計算機が共有するProxy キャッシュをク
ライアント側で実現し、ヒット率を向上させてサーバ計
算機のファイルオブジェクトのアクセスを見かけ上向上
させることができる。
【0171】この実施の形態によると、放送用Proxy サ
ーバ64は個々のクライアント計算機のファイルオブジ
ェクト取得要求を個別に受け付ける必要がない。したが
って放送用サーバ計算機162がネットワーク上でクラ
イアント計算機の近くにある必要がない。その上、一つ
の放送用サーバ計算機162がサポートできるクライア
ント計算機の上限数が大幅に増加するという効果を奏す
ることができる。
【0172】以下、この実施の形態の分散ファイルシス
テムの各部の動作について具体的に説明する。クライア
ント計算機26からあるファイルオブジェクトへのユー
ザアクセスの仕方は実施の形態1とまったく同じであ
る。したがってここでは詳細な説明は繰返さない。
【0173】放送サーバ計算機162は以下のように動
作する。放送サーバ計算機162は実施の形態1の放送
サーバ計算機22と同様であるが、図4のステップ11
4でlogpost されたアクセスログの内容から、実施の形
態1で行われた仮想ヒット率を計算するだけではなく、
URL リストをカテゴリ別に収集し、頻度順に並べ替える
点で相違する。
【0174】アクセスログ受信用WWW サーバ170のUR
L リスト蓄積部182は、クライアント計算機26、2
8等からアクセスログの通知を監視し、URL リスト18
4に蓄積する。放送サーバ計算機162はこのURL 情報
を受け取ると放送サーバ内部のキャッシュ付きプロキシ
サーバ64およびネットワークを経由してWeb サーバ計
算機24からファイルオブジェクトを取得しカテゴリID
に応じてキャッシュファイル62にキャッシュする。カ
テゴリIDは、実施の形態1で述べた方法によってアクセ
スログに付与されている。キャッシュ送出制御部186
は、URL リスト184をURL の出現頻度順に並べ替えた
放送リスト68を作成し、この放送リスト68により定
められる順序にしたがって、キャッシュ62に蓄積され
たファイルオブジェクトをクライアント計算機に向けて
放送する。
【0175】たとえば、クライアント計算機26とは別
のクライアント計算機28もクライアント計算機26と
同様の構成であるものとする。クライアント計算機28
は、、キャッシュ受信部48を持ち、ブロードキャスト
されたファイルオブジェクトをキャッシュ受信部48で
受信しキャッシュファイル42に書き込む。このキャッ
シュファイル42はクライアントProxy 46のキャッシ
ュであるので、ユーザ32サーバ計算機をアクセスする
ときのキャッシュとして利用しうる。すなわちクライア
ント計算機26と28とが仮想的にひとつのキャッシュ
を共有していることになるので、他のユーザのアクセス
結果までキャッシュに反映できアクセスの高速化が実現
できる。
【0176】すなわち本発明では、複数のクライアント
計算機が利用する、共有されるキャッシュファイルを有
するゲートウェイ計算機は用いられないが、ゲートウェ
イ計算機と同様のキャッシュ機構(すなわちファイルオ
ブジェクトの共有機能)が個々のクライアント計算機に
おいて実現されるという効果を奏する。
【0177】以下に、放送サーバ計算機162における
処理手順を述べる。頻度順リスト作成部182は、CGI
で起動されるアクセスログ受け付けプロセスlogpost と
して実現される。なおURL 10000 件ごとに放送部を起動
するよう定数MAX=10000 を持つものとする。またカテゴ
リ毎にURL 情報収集バッファURLlist.ID.logというファ
イルを持ち、行数をメモリ変数URLcounter[ID]に持つも
のとする。この初期値は0とする。なお、放送部の起動
は、一定周期ごとにすることにしてもよく、また蓄積UR
L のうち、異なるURL が一定数となったときにおこなっ
ても、または手動で行なってもよい。
【0178】図8を参照して、アクセスログ受け付けプ
ロセスのステップ190で、アクセスログ受信用WWW サ
ーバ(http://broadcast.foo.bar.co.jp/cgi-bin/logpo
st)の仮想キャッシュヒット率算出部80は、POSTされ
たURL リストをもとに各キャッシュカテゴリでのキャッ
シュヒット率を計算し、結果をパーセント表示でクライ
アント計算機に返す。これは実施の形態1と同じであ
る。この計算の結果、カテゴリ別の仮想キャッシュヒッ
ト率が次のように求められるものとする。
【0179】
【表14】
【0180】このステップにより、実施の形態1の場合
と同様に、ユーザが実際に頻繁にアクセスしているURL
はカテゴリIDが3,5,6のものであること、したがっ
てカテゴリIDの3、5、6が、クライアント計算機に設
定するものとして適していることがわかる。
【0181】続いて、ステップ192で、POSTメソッド
でクライアントから送られてきたURL リストを仕分けし
カテゴリ別にURLlist.ID.logファイル186に追加す
る。ここで「ID」はカテゴリIDであり、この実施の形
態では0から9までである。また変数URLcounter[ID]
(ID=3,5,6) に、送られてきた各カテゴリの行数分のURL
数を加算する。この処理が、図7に示す頻度順リスト作
成部182の処理のうち、URL の蓄積処理に相当する。
以上でlogpost の動作は終了する。
【0182】次にキャッシュ送出制御部186は以下の
ように動作する。なお、キャッシュ送出制御部186
は、各カテゴリごとに起動されたプロセスにより実現さ
れるものとする。ここではカテゴリ2用のキャッシュ送
出制御部186の動きを例として説明する。
【0183】図9を参照して、URLcounter[2] > MAXか
どうかを判定する(210)。判定結果がYES であれば
十分多くのURL 情報が蓄積されたものと考えることがで
きるので、サーバ計算機24へのアクセスと、キャッシ
ュされたファイルオブジェクトの放送とを開始するため
にステップ214以下の処理を行う。判定結果がNOで
あればsleep 60秒として休止し(212)ステップ21
0に制御を戻す。
【0184】ステップ214では頻度順処理が行われ
る。URL リストであるURLlist.2.log184には次のよ
うなアクセスログが蓄積されている。
【0185】
【表15】
【0186】ステップ214では、このアクセスログを
URL の出現頻度順に並べ替える。本実施の形態では、放
送サーバ計算機162としてUNIX OSを用いたものが想
定されているので、sort, uniq, awk 等のUNIX標準装備
のコマンドを使ってこの処理を実現できる。たとえば以
下のコマンドをOSに対して発行すればよい。
【0187】
【数7】 cat URLlist.2.log | sort | uniq -c | sort -n -r |awk ' {print $2} ' > broadlist.2.log …(7) このコマンドによって、アクセスログをURL の出現頻度
順に並べ替えることができる。こうして得られたファイ
ルを放送リスト(broadlist.2.log )68として、キャ
ッシュファイル62内のファイルオブジェクトをキャッ
シュ送出制御部186から送出する。この処理により、
放送するオブジェクトはユーザのアクセス頻度の高いオ
ブジェクトから優先的に放送されることになる。
【0188】なお、上記処理にパターンマッチングのフ
ィルタを入れてある特定のパターンにマッチするものは
放送リストbroadlist.2.log から排除することもでき
る。たとえば排除文字列がファイル/reject.txt 200
にあり、その内容が以下の通りであるとする。
【0189】
【表16】 www.xxxx.yyyy.com .adult porn この排除リストにより、fgrep コマンドを使って特定の
パターンを含むURL を放送リストから除去することがで
きる。コマンドは以下のようになる。
【0190】
【数8】 cat URLlist.2.log | fgrep -v /reject.txt |sort | uniq -c | sort -n -r |awk ' {print $2}' > broadlist.2.log …(8) 続いてステップ216でサーバアクセスを行う。具体的
には、放送リスト68であるbroadlist.2.log をオープ
ンし、放送リスト68に記載されているURL にしたがい
順次、放送用Proxy サーバhttp://broadcast.foo.bar.c
o.jp:10082/経由でWeb サーバ計算機をアクセスする。
なおProxy サーバのキャッシュのうち、/cache/2/ とい
うディレクトリ内にカテゴリ2のためのキャッシュファ
イルを作成する。「/cache/2/ 」の「2」はカテゴリ番
号を意味する。
【0191】すなわちこのステップでは、サーバbroadc
ast.foo.bar.co.jp のポート10082に対しコネクション
をはって以下を書き込む。
【0192】
【表17】 GET http://naragw.sharp.co.jp/sps/index.html HTTP/
1.0\r\n \r\n これにより放送用Proxy サーバ64がWeb サーバ計算機
から放送リストのURLで特定されるファイルオブジェク
トを取得しキャッシュする。また、応答データとしてフ
ァイルオブジェクトが読み出せる。
【0193】次に、ステップ218で、カテゴリIDとUR
L 名ヘッダとを付加してこのファイルオブジェクトを放
送する。カテゴリIDはX-CategoryID: 、URL ヘッダはX-
URL:というヘッダを識別子として使用する。URL ヘッダ
はキャッシュ放送においてどのURL オブジェクトかを識
別するために使用するもので、キャッシュファイル名か
らURL を復元する。これは実施の形態1の場合と同様で
ある。
【0194】たとえば、キャッシュされたファイルオブ
ジェクトが「/cache/2/http/naragw.sharp.co.jp/sps/i
ndex.html 」の場合には、放送されるオブジェクトの内
容は以下のようになる。
【0195】
【表18】
【0196】以下、HTMLのテキストデータが続く。この
データが放送ハードウェア部72に送出される。また、
累積放送バイト数を加算する。
【0197】最後に、放送リスト68であるbroadlist.
2.log の末尾に達したか、または規定累積バイト数を超
えたか、または規定時間を超えたか、が判定され、いず
れの条件も成立していなければステップ216に制御を
戻し、ステップ216以下の処理を繰返す。以上が本実
施の形態の分散ファイルシステムの動作である。
【0198】この実施の形態2では、放送されるキャッ
シュファイルオブジェクトはユーザのアクセスログから
収集したもので、かつ各カテゴリに関連付けされた情報
である。そのためあるカテゴリを選んでいるユーザには
他のユーザのアクセスしたものも含めたそのカテゴリの
情報のみが伝達される。従ってユーザの選択しているカ
テゴリのURL 情報を、他人のアクセス結果まで反映して
キャッシュすることができる。また実施の形態1と同様
にキャッシュヒット率が高くなるように、クライアント
計算機で設定されるカテゴリが、アクセス結果を反映し
て自動的に変更されるので、ユーザの嗜好にしたがって
自然に設定カテゴリを変えてゆくことが可能となる。
【0199】また放送内容を決定する場合に頻度順処理
やフィルタ処理をかけることで有限の放送時間内に最も
効果的な放送内容から先に放送できるので、クライアン
ト計算機におけるキャッシュ効果を高くすることができ
るというメリットがある。 [ 実施の形態3]本願発明の実施の形態3にかかる分散
ファイルシステムの概略構成を図10に示す。この実施
の形態3の分散ファイルシステム240では、実施の形
態2のキャッシュ放送手順の中でサーバ計算機をアクセ
スして最新情報に更新した際に、ファイルオブジェクト
の最終変更日付が得られるのでこれを別途放送する。そ
して、クライアントのキャッシュをこの放送された最終
変更日付を用いて適宜変更したり、ファイルオブジェク
トを取得したりして最新状態に保つ点に特徴がある。
【0200】一般に、放送用Proxy サーバのアクセスロ
グではサーバ計算機の状態コードが記録されている。そ
して、状態コードが304 番の場合、ファイルオブジェク
トに変化がなかったということを意味する。そこで、放
送用Proxy サーバのキャッシュのファイルオブジェクト
のHTTPヘッダ部からLast-Modified: フィールドにある
日付(Ltime) を抽出し、これをこのファイルオブジェク
トの最終変更日付として放送する。日付の形式は「Frid
ay, 30-May-97 01:03:52 GMT」等とし、Last-Modified:
フィールドと同じものとする。データ形式は通常のHT
TPと同じである。またヘッダとして「VALID 」を使用す
る。このようにヘッダに「VALID 」を使用するので、こ
の最終変更日付の放送を仮に「VALID 放送」と名付け
る。
【0201】VALID 放送データの例を以下の表に示す。
【0202】
【表19】 HTTP/1.0 200 OK\r\n X-URL: http://broadcast.foo.bar.co.jp/cache/\r\n Content-type: text/html \r\n VALID http://www.sharp.co.jp/image/mebius/index.ht
ml Friday, 30-May-9701:03:52 GMT\r\n VALID http://www.sharp.co.jp/image/zaurus/index.ht
ml Friday, 30-May-97 01:03:52 GMT\r\n VALID http://www.foo.bar.co.jp/sample/aaa.gif Fr
iday, 30-May-97 01:03:52 GMT\r\n VALID http://www.foo.bar.com/news/header.gif Fr
iday, 30-May-97 01:03:52 GMT\r\n VALID http://www.news.foo.com/weather/japan/index.
html Friday,30-May-9701:03:52 GMT\r\n 図10を参照して、この分散ファイルシステム240
は、Web サーバ計算機24と、放送サーバ計算機242
と、複数のクライアント計算機246、248等とを含
む。
【0203】放送サーバ計算機242の構成は、図7に
示す実施の形態2の放送サーバ計算機162とほぼ同様
であるが、放送時に得られたファイルオブジェクトの最
終変更時刻を放送する機能をさらに有するキャッシュ送
出制御部250をキャッシュ送出制御部186に代えて
有する点で異なっている。またクライアント計算機24
6の構成は、図7に示すクライアント計算機26とほぼ
同様であるが、放送サーバ計算機242から放送され
る、ファイルオブジェクトの最終変更時刻の情報(VALI
D 放送)を受信してこの最終変更時刻の情報のみを他と
区別して抽出する機能を有するキャッシュ受信部252
をキャッシュ受信部48に代えて含む点、このキャッシ
ュ受信部252が、最終変更時刻の情報にしたがって、
キャッシュファイル42の該当ファイルの最終ファイル
変更時刻を更新したり、クライアントProxy 46を経由
してファイルオブジェクトをWeb サーバ24から取得し
てキャッシュさせたりする機能をさらに有する点、で異
なっている。
【0204】以下、クライアント計算機246における
キャッシュ受信部252の動作を図11とともに説明す
る。前述したとおり、キャッシュ受信部252は、VALI
D 放送を受信した場合、キャッシュファイルに書き込む
のではなく、これはVALID 放送であると解釈して以下の
動作を行なう。
【0205】まずステップ260で、受信したVALID 放
送から作成したリスト(VALID リストと呼ぶ)の1行を
読む。
【0206】読出した情報に基づいてクライアントキャ
ッシュファイル42をアクセスし、キャッシュされたフ
ァイルがあればそのLast-Modified: フィールドの時刻
とLtime を比較する。両者が同じならばキャッシュされ
ているファイルは有効であると判断し、さもなければ無
効であると判断する(262)。有効のときは制御はス
テップ266に、無効のとき制御はステップ264に、
それぞれ進む。
【0207】有効と判断されたときは、ステップ266
でこのキャッシュされているファイルの最終ファイル変
更時刻を現在の値に更新する。この処理の結果、現在か
ら有効期限以内の時間にわたって再びキャッシュが有効
となる。すなわち、現時点でこのファイルオブジェクト
をWeb サーバから取寄せた場合と同じ効果を生ずる。
【0208】例えばクライアントキャッシュされている
ファイルの最終ファイル変更時刻が「1997年6 月20日20
時30分10秒」であれば、このキャッシュされているファ
イルのパスおよびファイル名を用いてクライアントOSの
システムコールを呼んでこのファイルの最終ファイル変
更時刻を現在時刻、たとえば「1997年6 月21日21時12分
30秒」に変更する。この処理により、あたかも1997年6
月21日21時12分30秒にこのクライアントがこのファイル
オブジェクトをWeb サーバから取得したかのような効果
を生ずる。すなわち、仮にキャッシュ有効期限を示す変
数EXPIRE=24時間であれば、キャッシュ有効期限が「現
在の時刻1997年 6月21日21時12分30秒+ 24時間」とし
て計算しなおされる。この結果、1997年 6月21日21時12
分30秒までキャッシュファイルオブジェクトが有効に変
更されたことになる。もちろん、放送用プロキシサーバ
でWeb サーバをアクセスして最新性を確認した時刻が本
当に正確な最新性確認時刻であるので、確認時刻と放送
時刻とが数時間以上開くようならば最新性確認時刻もUR
L とともに放送してもよい。
【0209】また無効と判断されとときは、キャッシュ
されているファイルオブジェクトが古い可能性がある。
そこで、ステップ264でサーバ計算機をアクセスして
ファイルオブジェクトを取得し最新情報に更新する。
【0210】ステップ262、264、および266の
処理によって、ユーザの介在なしに能動的にキャッシュ
を更新することができる。
【0211】ただし、常時ネットワーク接続されていな
いクライアント計算機ではステップ264を省略しても
良い。その代わりキャッシュされているファイルオブジ
ェクトの日付を現在時刻からキャッシュ有効期限を減算
した時間とし、強制的にそのキャッシュファイルオブジ
ェクトを期限切れとする。こうすると、次回にユーザが
そのファイルオブジェクトをアクセスしたときにキャッ
シュされているファイルオブジェクトの期限の評価が行
われ、ステップ264の処理と同じ処理が行われる。
【0212】筆者らの観測によればインターネット上で
変化するファイルオブジェクトの割合は1日あたり5%程
度である。つまり、放送された最終変更時刻情報のうち
5%程度がこのステップ264の処理を引き起こすだけで
ある。従ってこれらのファイルオブジェクトに対してユ
ーザアクセス時にキャッシュファイルの期限確認をおこ
なっても5%程度に過ぎず、影響は小さい。
【0213】再び図11を参照して、ステップ268で
VALID リストの最後まで処理が終了したか否かを判定
し、最後まで終了していなければステップ260以下の
処理を繰返す。こうして、受信されたVALID リストの全
ての行に対して上記操作を行う。
【0214】以上のような操作を行えば、放送サーバで
情報の更新確認処理がされたファイルオブジェクトの状
態がクライアント計算機のキャッシュにも反映される。
インターネット上のWWW サーバのオブジェクトは一日あ
たり5%程度しか変化しないので、95% 程度のオブジェク
トはVALID 放送を受信するだけで自動的に最新状態であ
ることが保証される。
【0215】低速ネットワーク(例えば転送速度128kbp
s のネットワーク)を経由した場合、ファイルの最新性
確認には平均5秒を要することが観測されている。一
方、有効期限以内のファイルオブジェクトに対するアク
セスがあったとき、クライアントProxy を経由している
と、ネットワークアクセスが発生しないので0.1秒程度
でキャッシュファイルからブラウザへ当該ファイルオブ
ジェクトを取出しうる。すなわち、本実施の形態によっ
てキャッシュされている大部分のファイルオブジェクト
について最新性が保証されていると、サーバ計算機に対
する問い合わせが抑制され応答速度が向上する。本実施
の形態では、VALID 放送によってキャッシュの95% が最
新状態であると保証されれば、キャッシュヒット率50%
のときURLあたりのアクセス時間短縮効果は以下のよう
に算出できる。
【0216】
【数9】 0.5x 0.95 x 5 秒=2.5 秒 …(9) また放送を使っているのでクライアント計算機の数が多
数であってもキャッシュ更新処理のトラフィックの増加
が少ないという利点もある。VALID 放送自体は情報量が
URL あたりURL 長さ+時刻情報バイト数である。1URL
あたりのデータ長が100バイトとすると、総バイト数
は以下の式で計算できる。
【0217】
【数10】 100 バイトx URL 数 …(10) したがって100 万URL ( キャッシュ蓄積量10GBに相当す
る) 分のVALID 放送をしても、その情報量はわずかに10
0Mバイトであり、1Mbps 程度の速度で放送すれば1000秒
程度で放送終了する。したがって使用する放送帯域がわ
ずかですみ、コストが低くすむという効果も奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る分散ファイルシス
テムの構成の概略をブロック図形式で示す図である。
【図2】実施の形態1の放送サーバ装置で行なわれるフ
ァイルオブジェクトの放送処理のフローチャートであ
る。
【図3】実施の形態1のクライアント装置で行なわれる
キャッシュ受信処理のフローチャートである。
【図4】実施の形態1のクライアント装置で行なわれる
アクセスログ送信処理のフローチャートである。
【図5】実施の形態1の放送サーバ装置で行なわれる仮
想キャッシュヒット率算出処理のフローチャートであ
る。
【図6】実施の形態1のクライアント装置でのクライア
ントProxy によるユーザアクセスの処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図7】実施の形態2に係る分散ファイルシステムの構
成の概略をブロック図形式で示す図である。
【図8】実施の形態2のアクセスログ受付処理のフロー
チャートである。
【図9】実施の形態2の放送サーバ装置で行なわれる放
送処理のフローチャートである。
【図10】実施の形態3に係る分散ファイルシステムの
構成の概略をブロック図形式で示す図である。
【図11】実施の形態3のクライアント装置におけるVA
LID 放送受信処理のフローチャートである。
【図12】複数クライアントによるキャッシュ共有を採
用した従来の分散ファイルシステムをブロック図形式で
示す図である。
【図13】一般的なProxy サーバのハードウエア構成を
示す図である。
【図14】クライアント装置にProxy サーバを内蔵した
場合の分散ファイルシステムをブロック図形式で示す図
である。
【符号の説明】
20、160、240 分散ファイルシステム 22、162、242 放送サーバ計算機 26、28、246、248 クライアント計算機 42 キャッシュファイル 44 アクセスログ 46 クライアントProxy 48、252 キャッシュ受信部 50 カテゴリ制御部 62 キャッシュファイル 64 放送用Proxy サーバ 68 放送リスト 60、170 アクセスログ受信用WWW サーバ 70、286、250 キャッシュ送出制御部 80 キャッシュヒット率算出部 182 URL リスト蓄積部 184 URL リスト

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上のサーバ装置と通信可能
    な放送サーバ装置と、サーバ装置および前記放送サーバ
    装置と通信可能で、前記放送サーバ装置により放送され
    るファイルオブジェクトを受けるクライアント装置とを
    含むファイル配送のための分散ファイルシステムであっ
    て、 前記放送サーバ装置は、ファイルオブジェクトを複数個
    のカテゴリに分類してキャッシュし、カテゴリ識別情報
    とともに放送するための放送用プロキシサーバ手段を含
    み、 前記クライアント装置は、 キャッシュを有し、ユーザによるサーバ装置のファイル
    オブジェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理
    して処理するためのプロキシサーバ手段と、 前記放送サーバ装置によって放送されたファイルオブジ
    ェクトを受信し、予め設定されたカテゴリのファイルオ
    ブジェクトのみを選別して前記プロキシサーバ手段に与
    えてキャッシュさせるための選別手段と、 前記プロキシサーバ手段に記録されたファイルオブジェ
    クト名称のリストを前記放送サーバ装置に送信するカテ
    ゴリ制御手段とを含み、 前記放送サーバ装置はさらに、前記リスト送信手段によ
    り送信されたファイルオブジェクト名称のリストに基づ
    き、各カテゴリ別の仮想的なキャッシュヒット率を計算
    して前記クライアント装置に提示するためのキャッシュ
    ヒット率計算手段を含み、 前記カテゴリ制御部は、前記キャッシュヒット率計算手
    段により提示された仮想的なキャッシュヒット率に基づ
    いて、前記クライアント装置におけるキャッシュヒット
    率が高くなるように、前記選別手段により選別されるフ
    ァイルオブジェクトのカテゴリを設定する、分散ファイ
    ルシステム。
  2. 【請求項2】 前記放送サーバ装置は、前記各カテゴリ
    別のキャッシュサイズを前記クライアント装置に通知す
    るための手段をさらに含み、 前記カテゴリ制御手段は、前記放送サーバ装置から通知
    された前記各カテゴリ別のキャッシュサイズと、前記プ
    ロキシサーバ装置のキャッシュの割当領域とから、前記
    選別手段により選別可能なカテゴリ数を定め、前記選別
    手段の選別するカテゴリ数の上限として設定する、請求
    項1に記載の分散ファイルシステム。
  3. 【請求項3】 前記クライアント装置は、 特定のカテゴリ番号を記憶する手段をさらに含み、 前記選別手段は、前記特定のカテゴリ番号のファイルオ
    ブジェクトを排除して前記プロキシサーバ手段に与え
    る、請求項1または2に記載の分散ファイルシステム。
  4. 【請求項4】 前記クライアント装置は、 特定のカテゴリ番号を記憶する手段をさらに含み、 前記選別手段は、前記特定のカテゴリ番号のファイルオ
    ブジェクトを常に選択して前記プロキシサーバ手段に与
    える、請求項1または2に記載の分散ファイルシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記カテゴリ制御手段は、前記プロキシ
    サーバ手段に記録されたファイルオブジェクト名称のう
    ち、テキストデータに相当するファイルオブジェクト名
    称のみを選択して前記リストとして送信する、請求項1
    に記載の分散ファイルシステム。
  6. 【請求項6】 ネットワーク上のサーバ装置と通信可能
    な放送サーバ装置と、サーバ装置および前記放送サーバ
    装置と通信可能なクライアント装置とを含むファイル配
    送のための分散ファイルシステムであって、 前記放送サーバ装置は、サーバ装置から受けたファイル
    オブジェクトを複数個のカテゴリに分類してキャッシュ
    し、カテゴリ識別情報とともに放送するための放送プロ
    キシサーバ手段を含み、 前記クライアント装置は、 キャッシュを有し、ユーザによるサーバ装置のファイル
    オブジェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理
    して処理するとともに、アクセスされたファイルオブジ
    ェクト名称を記録するためのプロキシサーバ手段と、 前記放送サーバ装置により放送されるファイルオブジェ
    クトを受信して前記プロキシサーバ手段にキャッシュさ
    せるための手段と、 前記プロキシサーバ手段により記録されたファイルオブ
    ジェクト名称のリストを前記放送サーバ装置に送信する
    ための手段とを含み、 前記放送サーバ装置はさらに、送信された前記ファイル
    オブジェクト名称のリストに基づいてサーバ装置からフ
    ァイルオブジェクトを収集して前記放送手段に与え、ク
    ライアント装置に向けて放送させるための手段を含む、
    分散ファイルシステム。
  7. 【請求項7】 ネットワーク上のサーバ装置と通信可能
    な放送サーバ装置と、サーバ装置および前記放送サーバ
    装置と通信可能で、前記放送サーバ装置により放送され
    るファイルオブジェクトを受けるクライアント装置とを
    含むファイル配送のための分散ファイルシステムであっ
    て、 前記放送サーバ装置は、 キャッシュを有し、サーバ装置のファイルオブジェクト
    に対するアクセス要求をサーバ装置を代理して処理する
    ための放送用プロキシサーバ手段と、 所定の方式にしたがって定められる時刻に、前記キャッ
    シュ中のファイルオブジェクトの、サーバ装置における
    最終変更時刻情報を放送するための放送手段とを含み、 前記クライアント装置は、 キャッシュを有し、ユーザによるサーバ装置のファイル
    オブジェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理
    して処理し、アクセスされたファイルオブジェクトの最
    終変更時刻を記録するためのプロキシサーバ手段と、 ユーザによるファイルオブジェクトへのアクセス要求が
    あったときに、前記プロキシサーバ手段の記録を参照し
    て、当該ファイルオブジェクトの最終ファイル変更時刻
    と予め定められたキャッシュ有効時間とに基づいて、サ
    ーバ装置へのアクセス要求を発行する処理と、前記キャ
    ッシュから当該ファイルオブジェクトを読みだしてユー
    ザに返す処理とのいずれかを選択的に実行するための手
    段と、 前記放送サーバ装置から受信した最終変更時刻情報に基
    づき、前記プロキシサーバ手段により記録された各ファ
    イルオブジェクトの最終ファイル変更時刻を更新する処
    理と、無効と判定されたファイルオブジェクトに対する
    アクセス要求をプロキシサーバ手段に対して発行する処
    理とを選択的に実行するための手段とを含む、分散ファ
    イルシステム。
  8. 【請求項8】 放送サーバ装置と、前記放送サーバ装置
    により放送されるファイルオブジェクトを受けるクライ
    アント装置とを含むファイル配送のための分散ファイル
    システムであって、 前記放送サーバ装置は、ファイルオブジェクトを複数個
    のカテゴリ別にキャッシュし、カテゴリ識別情報ととも
    に放送するための手段を含み、 前記クライアント装置は、 キャッシュを有し、ユーザによるサーバ装置のファイル
    オブジェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理
    して処理するとともに、アクセスされたファイルオブジ
    ェクト名称を記録するためのプロキシサーバ手段と、 前記放送サーバ装置によって放送されたファイルオブジ
    ェクトを受信し、予め設定されたカテゴリ識別情報を有
    するファイルオブジェクトのみを選別して前記プロキシ
    サーバ手段に与えカテゴリ識別情報とともにキャッシュ
    させるための選別手段と、 前記プロキシサーバ手段によって処理された最新のカテ
    ゴリ識別情報を記憶するための手段と、 前記プロキシサーバ手段に記録されたファイルオブジェ
    クト名称のカテゴリ別リストを、前記放送サーバ装置に
    送信するためのカテゴリ別リスト送信手段と、 前記プロキシサーバ手段によるサーバ装置へのアクセス
    があったときに、アクセスされたファイルオブジェクト
    のカテゴリ識別情報として前記記憶された最新のカテゴ
    リ識別情報を設定するための手段とを含み、 前記放送サーバ装置はさらに、前記カテゴリ別リスト送
    信手段により送信されたファイルオブジェクト名称のカ
    テゴリ別リストに基づいてサーバ装置からファイルオブ
    ジェクトを収集して前記放送手段に与え、クライアント
    装置に向けて放送させてクライアント装置の前記キャッ
    シュにカテゴリ別に蓄積させるための手段を含む、分散
    ファイルシステム。
  9. 【請求項9】 ネットワーク上のサーバ装置と通信可能
    な放送サーバ装置と、サーバ装置および前記放送サーバ
    装置と通信可能で、前記放送サーバ装置により放送され
    るファイルオブジェクトを受けるクライアント装置とを
    含むファイル配送のための分散ファイルシステムにおい
    て用いられる放送サーバ装置であって、 ファイルオブジェクトを複数個のカテゴリに分類してキ
    ャッシュし、カテゴリ識別情報とともに放送するための
    放送用プロキシサーバ手段と、 クライアント装置から送信されてくる、前記クライアン
    ト装置によってアクセスされたファイルオブジェクト名
    称のリストに基づき、前記クライアント装置における各
    カテゴリ別の仮想的なキャッシュヒット率を計算して前
    記クライアント装置に提示するためのキャッシュヒット
    率計算手段を含む、放送サーバ装置。
  10. 【請求項10】 前記放送サーバ装置は、前記各カテゴ
    リ別のキャッシュサイズを前記クライアント装置に通知
    するための手段をさらに含む、請求項9に記載の放送サ
    ーバ装置。
  11. 【請求項11】 ネットワーク上のサーバ装置と通信可
    能な放送サーバ装置と、サーバ装置および前記放送サー
    バ装置と通信可能なクライアント装置とを含むファイル
    配送のための分散ファイルシステムにおいて用いられる
    放送サーバ装置であって、 サーバ装置から受けたファイルオブジェクトを複数個の
    カテゴリに分類してキャッシュし、カテゴリ識別情報と
    ともに放送するための放送プロキシサーバ手段と、 クライアント装置から送信された、前記クライアント装
    置がアクセスしたファイルオブジェクト名称のリストに
    基づいてサーバ装置からファイルオブジェクトを収集し
    て前記放送手段に与え、クライアント装置に向けて放送
    させるための手段とを含む、放送サーバ装置。
  12. 【請求項12】 ネットワーク上のサーバ装置と通信可
    能な放送サーバ装置と、サーバ装置および前記放送サー
    バ装置と通信可能で、前記放送サーバ装置により放送さ
    れるファイルオブジェクトを受けるクライアント装置と
    を含むファイル配送のための分散ファイルシステムにお
    いて用いられる放送サーバ装置であって、 キャッシュを有し、サーバ装置のファイルオブジェクト
    に対するアクセス要求をサーバ装置を代理して処理する
    ための放送用プロキシサーバ手段と、 所定の方式にしたがって定められる時刻に、前記キャッ
    シュ中のファイルオブジェクトの、サーバ装置における
    最終変更時刻情報を放送するための放送手段とを含む、
    放送サーバ装置。
  13. 【請求項13】 放送サーバ装置と、前記放送サーバ装
    置により放送されるファイルオブジェクトを受けるクラ
    イアント装置とを含むファイル配送のための分散ファイ
    ルシステムにおいて用いられる放送サーバ装置であっ
    て、 ファイルオブジェクトを複数個のカテゴリ別にキャッシ
    ュし、カテゴリ識別情報とともに放送するための手段
    と、 クライアント装置から送信された、前記クライアント装
    置によってアクセスされたファイルオブジェクト名称の
    カテゴリ別リストに基づいてサーバ装置からファイルオ
    ブジェクトを収集して前記放送手段に与え、クライアン
    ト装置に向けて放送させてクライアント装置の前記キャ
    ッシュにカテゴリ別に蓄積させるための手段を含む、放
    送サーバ装置。
  14. 【請求項14】 ネットワーク上のサーバ装置と通信可
    能な放送サーバ装置と、サーバ装置および前記放送サー
    バ装置と通信可能で、前記放送サーバ装置により放送さ
    れるファイルオブジェクトを受けるクライアント装置と
    を含むファイル配送のための分散ファイルシステムにお
    いて用いられるクライアント装置であって、 前記放送サーバ装置は、ファイルオブジェクトを複数個
    のカテゴリに分類してキャッシュし、カテゴリ識別情報
    とともに放送するための放送用プロキシサーバ手段を含
    み、 前記クライアント装置は、 キャッシュを有し、ユーザによるサーバ装置のファイル
    オブジェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理
    して処理するためのプロキシサーバ手段と、 前記放送サーバ装置によって放送されたファイルオブジ
    ェクトを受信し、予め設定されたカテゴリのファイルオ
    ブジェクトのみを選別して前記プロキシサーバ手段に与
    えてキャッシュさせるための選別手段と、 前記プロキシサーバ手段に記録されたファイルオブジェ
    クト名称のリストを前記放送サーバ装置に送信するため
    のカテゴリ制御手段とを含み、 前記放送サーバ装置はさらに、前記カテゴリ制御手段に
    より送信されたファイルオブジェクト名称のリストに基
    づき、各カテゴリ別の仮想的なキャッシュヒット率を計
    算して前記クライアント装置に提示するためのキャッシ
    ュヒット率計算手段を含み、 前記カテゴリ制御手段は、前記キャッシュヒット率計算
    手段により提示された仮想的なキャッシュヒット率に基
    づいて、前記クライアント装置におけるキャッシュヒッ
    ト率が高くなるように、前記選別手段により選別される
    ファイルオブジェクトのカテゴリを設定する、クライア
    ント装置。
  15. 【請求項15】 前記放送サーバ装置は、前記各カテゴ
    リ別のキャッシュサイズを前記クライアント装置に通知
    するための手段をさらに含み、 前記カテゴリ制御手段は、前記放送サーバ装置から通知
    された前記各カテゴリ別のキャッシュサイズと、前記プ
    ロキシサーバ装置のキャッシュの割当領域とから、前記
    選別手段により選別可能なカテゴリ数を定め、前記選別
    手段の選別するカテゴリ数の上限として設定する、請求
    項14に記載のクライアント装置。
  16. 【請求項16】 前記クライアント装置は、 特定のカテゴリ番号を記憶する手段をさらに含み、 前記選別手段は、前記特定のカテゴリ番号のファイルオ
    ブジェクトを排除して前記プロキシサーバ手段に与え
    る、請求項14または15に記載のクライアント装置
  17. 【請求項17】 前記クライアント装置は、 特定のカテゴリ番号を記憶する手段をさらに含み、 前記選別手段は、前記特定のカテゴリ番号のファイルオ
    ブジェクトを常に選択して前記プロキシサーバ手段に与
    える、請求項14または15に記載のクライアント装
    置。
  18. 【請求項18】 前記カテゴリ制御手段は、前記プロキ
    シサーバ手段に記録されたファイルオブジェクト名称の
    うち、テキストデータに相当するファイルオブジェクト
    名称のみを選択してファイルオブジェクト名称のリスト
    として前記放送サーバ装置に与える、請求項14に記載
    のクライアント装置。
  19. 【請求項19】 ネットワーク上のサーバ装置と通信可
    能な放送サーバ装置と、サーバ装置および前記放送サー
    バ装置と通信可能なクライアント装置とを含むファイル
    配送のための分散ファイルシステムにおいて用いられる
    クライアント装置であって、 前記放送サーバ装置は、サーバ装置から受けたファイル
    オブジェクトを複数個のカテゴリに分類してキャッシュ
    し、カテゴリ識別情報とともに放送するための放送プロ
    キシサーバ手段を含み、 前記クライアント装置は、 キャッシュを有し、ユーザによるサーバ装置のファイル
    オブジェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理
    して処理するとともに、アクセスされたファイルオブジ
    ェクト名称を記録するためのプロキシサーバ手段と、 前記放送サーバ装置により放送されるファイルオブジェ
    クトを受信して前記プロキシサーバ手段にキャッシュさ
    せるための手段と、 前記プロキシサーバ手段により記録されたファイルオブ
    ジェクト名称のリストを前記放送サーバ装置に送信する
    ための手段とを含む、クライアント装置。
  20. 【請求項20】 ネットワーク上のサーバ装置と通信可
    能な放送サーバ装置と、サーバ装置および前記放送サー
    バ装置と通信可能で、前記放送サーバ装置により放送さ
    れるファイルオブジェクトを受けるクライアント装置と
    を含むファイル配送のための分散ファイルシステムにお
    いて用いられるクライアント装置であって、 前記放送サーバ装置は、 キャッシュを有し、サーバ装置のファイルオブジェクト
    に対するアクセス要求をサーバ装置を代理して処理する
    ための放送用プロキシサーバ手段と、 所定の方式にしたがって定められる時刻に、前記キャッ
    シュされたファイルオブジェクトの、サーバ装置におけ
    る最終変更時刻情報を放送するための放送手段とを含
    み、 前記クライアント装置は、 キャッシュを有し、ユーザによるサーバ装置のファイル
    オブジェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理
    して処理するとともに、アクセスされたファイルオブジ
    ェクト名称を最終変更時刻とともに記録するためのプロ
    キシサーバ手段と、 ユーザによるファイルオブジェクトへのアクセス要求が
    あったときに、前記プロキシサーバ手段の記録を参照し
    て、当該ファイルオブジェクトの最終ファイル変更時刻
    と予め定められたキャッシュ有効時間とに基づいて、サ
    ーバ装置へのアクセス要求を前記放送サーバ装置に発行
    する処理と、前記キャッシュから当該ファイルオブジェ
    クトを読みだしてユーザに返す処理とのいずれかを選択
    するための手段と、 前記放送サーバ装置から受信した最終変更時刻情報に基
    づき、前記プロキシサーバ手段により記録された各ファ
    イルオブジェクトの最終ファイル変更時刻を更新する処
    理と、無効と判定されたファイルオブジェクトに対する
    アクセス要求をプロキシサーバ手段に対して発行する処
    理とを選択的に実行するための手段とを含む、クライア
    ント装置。
  21. 【請求項21】 放送サーバ装置と、前記放送サーバ装
    置により放送されるファイルオブジェクトを受けるクラ
    イアント装置とを含むファイル配送のための分散ファイ
    ルシステムにおいて用いられるクライアント装置であっ
    て、 前記放送サーバ装置は、ファイルオブジェクトを複数個
    のカテゴリ別にキャッシュし、カテゴリ識別情報ととも
    に放送するための手段を含み、 前記クライアント装置は、 キャッシュを有し、ユーザによるサーバ装置のファイル
    オブジェクトに対するアクセス要求をサーバ装置を代理
    して処理するとともに、アクセスされたファイルオブジ
    ェクト名称を記録するためのプロキシサーバ手段と、 前記放送サーバ装置によって放送されたファイルオブジ
    ェクトを受信し、予め設定されたカテゴリ識別情報を有
    するファイルオブジェクトのみを選別して前記プロキシ
    サーバ手段にカテゴリ識別情報とともに与えてキャッシ
    ュさせるための選別手段と、 前記プロキシサーバ手段によって処理された最新のカテ
    ゴリ識別情報を記憶するための手段と、 前記プロキシサーバ手段に記録されたファイルオブジェ
    クト名称のカテゴリ別リストを、前記放送サーバ装置に
    送信するための手段と、 前記プロキシサーバ手段によるサーバ装置へのアクセス
    があったときに、アクセスされたファイルオブジェクト
    のカテゴリ識別情報として前記記憶された最新のカテゴ
    リ識別情報を設定するためのカテゴリ手段とを含む、ク
    ライアント装置。
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