JPH11306069A - 送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、並びに送受信システムおよび送受信方法 - Google Patents

送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、並びに送受信システムおよび送受信方法

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JPH11306069A
JPH11306069A JP10114799A JP11479998A JPH11306069A JP H11306069 A JPH11306069 A JP H11306069A JP 10114799 A JP10114799 A JP 10114799A JP 11479998 A JP11479998 A JP 11479998A JP H11306069 A JPH11306069 A JP H11306069A
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Application number
JP10114799A
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English (en)
Inventor
Ikuhiko Nishio
郁彦 西尾
Yoshihisa Gonno
善久 権野
Kazuo Haraoka
和生 原岡
Yasuaki Yamagishi
靖明 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
Original Assignee
Sony Corp
Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテンツの更新管理を、容易に行う。 【解決手段】 サーバ2において、データベース3に登
録されたコンテンツが更新されると、その更新後のコン
テンツのハッシュ値が計算され、そのハッシュ値を含
み、コンテンツの新しさとしてのバージョンを報知する
ためのデータであるイベントが作成され、送信される。
受信端末5では、イベントが受信され、イベントが有す
るハッシュ値に基づいて、自身が記憶しているコンテン
ツのバージョンの新旧が判定される。そして、受信端末
5では、古いバージョンのコンテンツが記憶されている
場合、イベントによって新しさが報知されたコンテンツ
への更新を行うためのデータであるサブジェクトが、サ
ーバ2に要求され、そのサブジェクトに基づいて、コン
テンツが更新される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信装置および送
信方法、受信装置および受信方法、並びに送受信システ
ムおよび送受信方法に関し、特に、例えば、分散型デー
タベースにおいて、1のデータベースの更新に伴って、
他のデータベースの更新を行うためのデータの配信を行
う場合などに用いて好適な送信装置および送信方法、受
信装置および受信方法、並びに送受信システムおよび送
受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、分散型データベースでは、1の
データベースの更新に伴って、他のデータベースも更新
し、すべてのデータベースの記憶内容を同一にしておく
必要がある。このようなデータの更新は、一般に、各デ
ータに、バージョンを付して管理されている(版管理さ
れている)。
【0003】即ち、例えば、データが更新されるごとに
増加されていく連続的な数字などをバージョンとして用
いて、バージョンどうしを比較することで、データの更
新がなされたかどうかが管理される。
【0004】ここで、バージョンは、データが更新され
るごとに変化していくから、データの新しさを表す情報
であるということができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
においては、データが更新されるごとに増加されていく
連続的な数字などをバージョンとして用いていたため、
データが更新されるごとに、そのバージョンを表す数字
を、正しく増加させ、さらには、そのように正しく増加
させた数字を、更新後のデータと対応付けて管理する必
要があり、面倒であった。
【0006】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、データの更新管理を、容易に行うことが
できるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の送信装
置は、コンテンツを入力として、所定の関数を演算する
演算手段と、コンテンツを入力とする所定の関数の演算
結果を含み、そのコンテンツの新しさを報知するための
報知データを作成する報知データ作成手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0008】請求項9に記載の送信方法は、コンテンツ
を入力として、所定の関数を演算し、コンテンツを入力
とする所定の関数の演算結果を含み、そのコンテンツの
新しさを報知するための報知データを作成することを特
徴とする。
【0009】請求項10に記載の受信装置は、コンテン
ツを入力とする所定の関数の演算結果を含み、そのコン
テンツの新しさを報知するための報知データを受信する
受信手段と、報知データが有する所定の関数の演算結果
に基づいて、コンテンツの更新の有無を判定する判定手
段と、判定手段の判定結果に基づいて、報知データによ
って新しさが報知されたコンテンツへの更新を行うため
の更新データを取得する取得手段とを備えることを特徴
とする。
【0010】請求項18に記載の受信方法は、コンテン
ツを入力とする所定の関数の演算結果を含み、そのコン
テンツの新しさを報知するための報知データを受信し、
報知データが有する所定の関数の演算結果に基づいて、
コンテンツの更新の有無を判定し、その判定結果に基づ
いて、報知データによって新しさが報知されたコンテン
ツへの更新を行うための更新データを取得することを特
徴とする。
【0011】請求項19に記載の送受信システムは、送
信装置が、コンテンツを入力として、所定の関数を演算
する演算手段と、コンテンツを入力とする所定の関数の
演算結果を含み、そのコンテンツの新しさを報知するた
めの報知データを作成する報知データ作成手段とを有
し、受信装置が、報知データを受信する受信手段と、報
知データが有する所定の関数の演算結果に基づいて、コ
ンテンツの更新の有無を判定する判定手段と、判定手段
の判定結果に基づいて、報知データによって新しさが報
知されたコンテンツへの更新を行うための更新データを
取得する取得手段とを有することを特徴とする。
【0012】請求項20に記載の送受信方法は、送信装
置において、コンテンツを入力として、所定の関数を演
算し、コンテンツを入力とする所定の関数の演算結果を
含み、そのコンテンツの新しさを報知するための報知デ
ータを作成し、受信装置において、報知データを受信
し、報知データが有する所定の関数の演算結果に基づい
て、コンテンツの更新の有無を判定し、その判定結果に
基づいて、報知データによって新しさが報知されたコン
テンツへの更新を行うための更新データを取得すること
を特徴とする。
【0013】請求項1に記載の送信装置においては、演
算手段は、コンテンツを入力として、所定の関数を演算
し、報知データ作成手段は、コンテンツを入力とする所
定の関数の演算結果を含み、そのコンテンツの新しさを
報知するための報知データを作成するようになされてい
る。
【0014】請求項9に記載の送信方法においては、コ
ンテンツを入力として、所定の関数を演算し、コンテン
ツを入力とする所定の関数の演算結果を含み、そのコン
テンツの新しさを報知するための報知データを作成する
ことを特徴とする。
【0015】請求項10に記載の受信装置においては、
受信手段は、コンテンツを入力とする所定の関数の演算
結果を含み、そのコンテンツの新しさを報知するための
報知データを受信し、判定手段は、報知データが有する
所定の関数の演算結果に基づいて、コンテンツの更新の
有無を判定するようになされている。取得手段は、判定
手段の判定結果に基づいて、報知データによって新しさ
が報知されたコンテンツへの更新を行うための更新デー
タを取得するようになされている。
【0016】請求項18に記載の受信方法においては、
コンテンツを入力とする所定の関数の演算結果を含み、
そのコンテンツの新しさを報知するための報知データを
受信し、報知データが有する所定の関数の演算結果に基
づいて、コンテンツの更新の有無を判定し、その判定結
果に基づいて、報知データによって新しさが報知された
コンテンツへの更新を行うための更新データを取得する
ようになされている。
【0017】請求項19に記載の送受信システムにおい
ては、演算手段は、コンテンツを入力として、所定の関
数を演算し、報知データ作成手段は、コンテンツを入力
とする所定の関数の演算結果を含み、そのコンテンツの
新しさを報知するための報知データを作成するようにな
されている。受信手段は、報知データを受信し、判定手
段は、報知データが有する所定の関数の演算結果に基づ
いて、コンテンツの更新の有無を判定するようになされ
ている。取得手段は、判定手段の判定結果に基づいて、
報知データによって新しさが報知されたコンテンツへの
更新を行うための更新データを取得するようになされて
いる。
【0018】請求項20に記載の送受信方法において
は、送信装置では、コンテンツを入力として、所定の関
数を演算し、コンテンツを入力とする所定の関数の演算
結果を含み、そのコンテンツの新しさを報知するための
報知データを作成するようになされている。一方、受信
装置では、報知データを受信し、報知データが有する所
定の関数の演算結果に基づいて、コンテンツの更新の有
無を判定し、その判定結果に基づいて、報知データによ
って新しさが報知されたコンテンツへの更新を行うため
の更新データを取得するようになされている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明するが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各
手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするた
めに、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但
し、一例)を付加して、本発明の特徴を記述すると、次
のようになる。
【0020】即ち、請求項1に記載の送信装置は、デー
タベースに登録されたコンテンツの提供のためのデータ
の送信を行う送信装置において、コンテンツを入力とし
て、所定の関数を演算する演算手段(例えば、図2に示
すハッシュ値計算部16など)と、コンテンツを入力と
する所定の関数の演算結果を含み、そのコンテンツの新
しさを報知するための報知データを作成する報知データ
作成手段(例えば、図2に示すデータ構成部17など)
と、報知データを、コンテンツの提供を受ける受信装置
に送信する送信手段(例えば、図2に示す通信制御部1
1や伝送部18など)とを備えることを特徴とする。
【0021】請求項10に記載の受信装置は、データベ
ースに登録されたコンテンツの提供を受けるためのデー
タの受信を行う受信装置において、コンテンツを入力と
する所定の関数の演算結果を含み、そのコンテンツの新
しさを報知するための報知データを受信する受信手段
(例えば、図8に示す受信部21や通信制御部31な
ど)と、報知データが有する所定の関数の演算結果に基
づいて、コンテンツの更新の有無を判定する判定手段
(例えば、図8に示す更新判定部30など)と、判定手
段の判定結果に基づいて、報知データによって新しさが
報知されたコンテンツへの更新を行うための更新データ
を取得する取得手段(例えば、図8に示す受信部21お
よびイベント処理部29や、イベント処理部29および
通信制御部31など)と、更新データに基づいて、コン
テンツを更新する更新手段(例えば、管理部23など)
とを備えることを特徴とする。
【0022】請求項14に記載の受信装置は、報知デー
タを要求する要求手段(例えば、図8に示すイベント処
理部29および通信制御部31など)をさらに備え、受
信手段が、要求手段の要求に対応して送信されてくる報
知データを受信することを特徴とする。
【0023】請求項19に記載の送受信システムは、デ
ータベースに登録されたコンテンツの提供のためのデー
タの送信を行う送信装置と、送信装置からのデータを受
信する受信装置とを備える送受信システムであって、送
信装置が、コンテンツを入力として、所定の関数を演算
する演算手段(例えば、図2に示すハッシュ値計算部1
6など)と、コンテンツを入力とする所定の関数の演算
結果を含み、そのコンテンツの新しさを報知するための
報知データを作成する報知データ作成手段(例えば、図
2に示すデータ構成部17など)と、報知データを、受
信装置に送信する送信手段(例えば、図2に示す通信制
御部11や伝送部18など)とを有し、受信装置が、報
知データを受信する受信手段(例えば、図8に示す受信
部21や通信制御部31など)と、報知データが有する
所定の関数の演算結果に基づいて、コンテンツの更新の
有無を判定する判定手段(例えば、図8に示す更新判定
部30など)と、判定手段の判定結果に基づいて、報知
データによって新しさが報知されたコンテンツへの更新
を行うための更新データを取得する取得手段(例えば、
図8に示す受信部21およびイベント処理部29や、イ
ベント処理部29および通信制御部31など)と、更新
データに基づいて、コンテンツを更新する更新手段(例
えば、図8に示す管理部23など)とを有することを特
徴とする。
【0024】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
【0025】図1は、本発明を適用したデータ配信シス
テム(本明細書中において、システムとは、複数の装置
が論理的に集合した物をいい、各構成の装置が同一筐体
中にあるか否かは問わない)の一実施の形態の構成例を
示している。
【0026】情報提供者A乃至Cは、各種のデータが記
憶されたデータベース1a乃至1cを有している。な
お、データベース1a乃至1cには、例えば、交通情
報、天気情報、株価情報その他のリアルタイムで変化す
るデータや、そのようにリアルタイムでは変化しないも
の、さらには、テキストデータ、画像データ、音声デー
タ、コンピュータプログラムなどのあらゆるもの(ポイ
ントキャストによって提供されるフォーマットのデータ
や、WWW(World Wide Web)で提供されるホームペー
ジを構成するデータなども含む)を記憶させることがで
きるようになされている。ここで、例えば、交通情報
や、天気情報などのひとまとまりの情報(例えば、1の
ファイル)を、以下、適宜、コンテンツ(contents)と
いう。
【0027】データベース1a乃至1cに記憶されたコ
ンテンツが更新されると、即ち、データベース1a乃至
1cに記憶されたコンテンツが変更されたり、また、そ
こにコンテンツが新規に登録されたり、あるいは、そこ
に記憶されているコンテンツが削除されると、その更新
を行うための更新コンテンツ情報が、放送局を構成する
サーバ2に送信され、サーバ2では、その更新コンテン
ツ情報に基づいて、データベース3が更新される。
【0028】ここで、更新コンテンツ情報としては、コ
ンテンツが変更された場合は、例えば、その変更後のコ
ンテンツが、新規のコンテンツが登録された場合は、例
えば、その新規のコンテンツが、コンテンツが削除され
た場合は、例えば、そのコンテンツの削除指令が、それ
ぞれデータベース1a乃至1cからサーバ2に対して送
信される。なお、この場合、更新コンテンツ情報は、コ
ンテンツが変更されたときには、その変更後のコンテン
ツに等しく、また、新規のコンテンツが登録されたとき
には、その新規のコンテンツに等しい。
【0029】サーバ2は、データベース3の登録内容を
更新すると、更新コンテンツ情報に、その更新コンテン
ツ情報によって更新されるコンテンツを識別するための
ID(Identification)を付加したデータ(以下、適
宜、サブジェクト(subject)という)(更新データ)
を生成する。即ち、データベース3に記憶されたコンテ
ンツには、各コンテンツを識別するためのIDが対応付
けられており、更新コンテンツ情報によって更新される
コンテンツのIDが、更新コンテンツ情報に付加される
ことで、サブジェクトが生成される。
【0030】また、サーバ2では、サブジェクトを取得
するためのデータも生成される。即ち、サブジェクト
は、後述するように、サーバ2から放送ネットワーク4
を介して送信される場合があり、この場合、サブジェク
トを取得するには、サブジェクトが放送される時刻やチ
ャンネルなどが必要な場合がある。また、サブジェクト
は、後述するように、URL(Uniform Resorce Locato
r)などと対応付けられ、サーバ2(さらには、通信ネ
ットワーク6上の、サーバ2以外の図示せぬサーバ)で
管理される場合があり、この場合、サブジェクトを取得
するには、そのURLが必要となる。そこで、サーバ2
では、このような情報が、サブジェクトを取得するため
のデータとして生成される。
【0031】さらに、サーバ2は、サブジェクトを取得
するためのデータに、そのデータに基づいて取得される
サブジェクトによって更新されるコンテンツのIDを付
加したデータ(以下、適宜、イベント(event)とい
う)を生成する。
【0032】サーバ2において、サブジェクトと、その
サブジェクトの取得するためのイベントが生成される
と、これらは、所定の送信スケジュールにしたがい、例
えば、衛星回線や、CATV網、地上波、その他の、少
なくとも、多数のユーザに一斉同報が可能な一方向(双
方向でもよい)のネットワークである放送ネットワーク
4を介して、例えば、IRD(Integrated Receiver an
d Decoder)やSTB(Set Top Box)などでなる受信端末
5に対して送信される。
【0033】即ち、サブジェクトが生成され、その取得
のためのイベント(そのサブジェクトと同一のIDが付
加されたイベント)が生成されると、基本的には、まず
最初に、イベントが、放送ネットワーク4を介して送信
される。さらに、このようにして送信されたイベントの
中に、サブジェクトの放送時刻やチャンネルなどが記述
されたものがある場合には、その放送時刻に、そのチャ
ンネルで、サブジェクトが、放送ネットワーク4を介し
て送信される。
【0034】ここで、サーバ2においては、例えば、サ
ブジェクトの送信スケジュールがたてられ(放送時刻お
よび放送チャンネルなどが決められ)、その送信スケジ
ュールに基づいて、イベントに、そのサブジェクトの放
送時刻や放送チャンネルなどが記述される。そして、そ
のイベントの送信スケジュールがたてられる。
【0035】以上のようにして放送ネットワーク4を介
して送信(配信)されてくるイベントは、ユーザの受信
端末5で受信される。受信端末5では、受信したイベン
トのうち、ユーザが所望するコンテンツについてのもの
が選択され、その選択されたイベントに基づいて、サブ
ジェクトが取得される。
【0036】即ち、例えば、イベントに、サブジェクト
の放送時刻やチャンネルが含まれている場合には、サー
バ2において、上述したように、その放送時刻に、その
チャンネルで、サブジェクトが、放送ネットワーク4を
介して送信されてくるから、受信端末5では、そのよう
にして送信されてくるサブジェクトが受信される。
【0037】また、例えば、イベントに、サブジェクト
に対応付けられたURLが含まれている場合には、受信
端末5は、そのURLに基づき、サーバ2に対して、例
えば、アナログ公衆網や、ISDN(Integrated Servi
ces Digital Network)、インターネット、その他の、
少なくとも双方向通信が可能なネットワークである通信
ネットワーク6を介してアクセスし、サブジェクトを要
求して受信する。
【0038】受信端末5は、以上のようにしてサブジェ
クトを取得した後、そのサブジェクトに基づいて、コン
テンツを更新する。
【0039】以上のように、図1のデータ配信システム
においては、サブジェクトの取得方法が記述されたイベ
ントが、放送ネットワーク4を介して配信され、受信端
末5において、そのイベントに基づき、サブジェクトが
取得され、コンテンツの更新が行われるので、受信端末
5の負荷の増大を抑えつつ、効率的なデータ配信を行う
ことができる。
【0040】即ち、一般に、コンテンツの更新(特に、
コンテンツの変更と新規登録)のための更新コンテンツ
情報を含むサブジェクトのデータ量は多く、さらに、サ
ブジェクトは、コンテンツの更新に対応して生成される
ため、いつ発生するか分からない。従って、そのような
不定期に発生し、かつデータ量の多いサブジェクトだけ
を、なるべく早期に、放送ネットワーク4を介して送信
するとすれば、サーバ2は、現時点において空いている
チャンネルを使用して、サブジェクトを送信する必要が
ある。しかしながら、この場合、受信端末5では、い
つ、どのチャンネルで送信されてくるか分からないサブ
ジェクトを待つ必要があり、負担が大になる。
【0041】これに対して、イベントは、サブジェクト
の取得方法の記述を含むものであるから、一般に、その
データ量は、更新コンテンツ情報を含むサブジェクトよ
りも、はるかに少なく、このため、例えば、ある狭帯域
のチャンネルの、決まった時間において送信することが
可能である。従って、この場合、受信端末5では、その
チャンネルにおいて、決まった時間に送信されてくるイ
ベントを受信すれば良く、その負荷は、サブジェクトの
送信を待つ場合に比較して、はるかに小さくて済む。
【0042】さらに、本実施の形態では、イベントが、
広い地域に亘って一斉同報が可能な放送ネットワーク4
を介して送信されるため、受信端末5の数の増加が、サ
ーバ2や放送ネットワーク4の負荷に影響を与えること
もない。
【0043】そして、本実施の形態では、サブジェクト
は、通信ネットワーク6を介して提供されるだけでな
く、放送ネットワーク4を介しても提供されるので、サ
ブジェクトの取得のために、サーバ2にアクセスが集中
することはほとんどなく、従って、サブジェクトの効率
的な配信が可能となる。
【0044】なお、放送ネットワーク4と通信ネットワ
ーク6とは、物理的に別々のネットワークである必要は
ない。即ち、放送ネットワーク4を、例えば、CATV
網で構成する場合においては、そのCATV網は通信ネ
ットワーク6として利用することも可能である。また、
放送ネットワーク4によるデータの配信を、例えば、イ
ンターネットなどを利用したIP(Internet Protoco
l)マルチキャストで行う場合においては、通信ネット
ワーク6は、そのインターネットで構成することも可能
である。
【0045】さらに、サーバ2からの受信端末5へのデ
ータ(イベントおよびサブジェクト)の送信は、例え
ば、スクランブルをかけて行い、これにより、特定のユ
ーザ(受信契約を結んだユーザ)のみ、データの受信が
可能なようにすることも可能である。
【0046】次に、図2は、図1のサーバ2の構成例を
示している。
【0047】通信制御部11は、例えば、モデムや、T
A(Terminal Adapter)などで構成され、通信ネットワ
ーク6を介しての通信を制御するようになされている。
資源割当部12は、放送ネットワーク4を介してのデー
タの送信のための資源割当を行うようになされている。
即ち、資源割当部12は、登録部15からのコンテンツ
の更新の知らせを受け、その更新に伴い、イベントおよ
びサブジェクトを、放送ネットワーク4を介して送信す
るための資源の割当(例えば、イベントおよびコンテン
ツの送信チャンネルや、送信時刻(時間)、データレー
ト、送信回数(送信頻度)などの決定)を行うようにな
されている。資源割当部12によるイベントおよびサブ
ジェクトの送信のための資源の割当結果は、データ構成
部17および伝送部18に供給されるようになされてい
る。
【0048】データ検索部13は、通信ネットワーク6
を介して受信端末5から送信されているイベントまたは
サブジェクトの要求を、通信制御部11から受信し、そ
のイベントまたはサブジェクトに対応する更新コンテン
ツ情報を、データベース3から検索する。そして、デー
タ検索部13は、その更新コンテンツ情報を、構成部1
7に供給することにより、イベントまたはサブジェクト
を構成させ、通信制御部11に供給するようになされて
いる。
【0049】登録部15は、情報提供者A乃至Cのデー
タベース1a乃至1cから供給される更新コンテンツ情
報を受信し、その更新コンテンツ情報に基づいて、コン
テンツ(データベース3)を更新するようになされてい
る。即ち、情報提供者A乃至Cのデータベース1a乃至
1cからは、更新コンテンツ情報とともに、その更新コ
ンテンツ情報によって更新されるコンテンツのIDも供
給されるようになされている。登録部15は、この更新
コンテンツ情報およびIDを受信し、そのIDに対応す
るコンテンツを、データベース3から検索する。さら
に、登録部15は、そのようにして検索したコンテンツ
を、更新コンテンツ情報に基づいて更新し、その後、コ
ンテンツを更新した旨を、資源割当部12およびデータ
構成部17に出力する。なお、登録部15は、データベ
ース1a乃至1cからの更新コンテンツ情報およびID
も、データベース3に登録するようになされている。
【0050】ハッシュ値計算部16は、データ構成部1
7に内蔵されており、データベース3を参照し、登録部
15によって更新されたコンテンツ(更新後のコンテン
ツ)を入力として、所定の関数を演算するようになされ
ている。ここで、ハッシュ値計算部16で演算される関
数は、入力の変化に伴い、その関数値も変化するもので
(同一のデータからは、同一の関数値が得られ、異なる
データからは、異なる関数値が得られるもので)、ここ
では、例えば、ハッシュ関数が採用されている。なお、
ハッシュ値の求め方としては、例えば、ディジタルサイ
ン(署名)を用いた公開鍵暗号化方式におけるMD5や
SHA−1と呼ばれるアルゴリズムを適用することがで
きる。
【0051】データ構成部17は、登録部15からコン
テンツを更新した旨を受信すると、その更新がなされた
コンテンツについての更新コンテンツ情報を、データベ
ース3から読み出し、その更新コンテンツ情報が配置さ
れたサブジェクトを生成して、伝送部18に出力するよ
うになされている。さらに、データ構成部17は、その
サブジェクトを取得するためのイベントも生成し、伝送
部18に出力するようになされている。
【0052】伝送部18は、データ構成部17からのイ
ベントやサブジェクトを、資源割当部12の資源の割当
結果にしたがって、即ち、例えば、所定のチャンネル
で、所定の時刻に、所定のデータレートなどで、放送ネ
ットワーク4を介して送信するようになされている。
【0053】以上のように構成されるサーバ2では、デ
ータベース3にデータを登録(データベースの登録内容
を更新)する登録処理、サブジェクトおよびイベントを
生成し、放送ネットワーク4を介して伝送するデータ伝
送処理、および受信端末5から通信ネットワーク6を介
してイベントやサブジェクトの要求があった場合に、そ
のイベントやサブジェクトを検索し、通信ネットワーク
6を介して送信するデータ検索処理などが行われるよう
になされている。
【0054】まず、図3のフローチャートを参照して、
サーバ2が行う登録処理について説明する。
【0055】登録処理では、まず最初に、ステップS1
において、情報提供者A乃至Cのデータベース1a乃至
1cのうちのいずれかから更新コンテンツ情報とIDが
配信されてきたか否かが、登録部15によって判定さ
れ、配信されてきていないと判定された場合、ステップ
S1に戻る。また、ステップS1において、更新コンテ
ンツ情報およびIDが配信されてきたと判定された場
合、ステップS2に進み、登録部15は、例えば、その
更新コンテンツ情報に、そのIDを付加し、データベー
ス3に登録する。
【0056】ここで、データベース1a乃至1cから
は、更新コンテンツ情報とIDとが、例えば、図4に示
すようなフォーマットで供給されるようになされてい
る。
【0057】IDは、ここでは、例えば、交通情報や、
天気情報、株価情報、さらには、それらの情報を構成す
る構成要素などの1のファイルに記録されるコンテンツ
ごとなどに、あらかじめ割り当てられているユニークな
もので、ここでは、IDとして、例えば、URLなどが
採用されている。
【0058】登録部15は、データベース1a乃至1c
から配信されてきた更新コンテンツ情報に、同じくデー
タベース1a乃至1cから配信されてきたIDを付加し
て、データベース3に登録すると、さらに、ステップS
2において、そのIDを構成するIDと同一のIDを有
するIDが付加されているコンテンツを、データベース
3から検索し、更新コンテンツ情報に基づいて更新す
る。
【0059】その後、登録部15は、ステップS3にお
いて、コンテンツが更新された旨を、資源割当部12お
よびデータ構成部17に出力し、ステップS1に戻る。
【0060】資源割当部12は、コンテンツが更新され
た旨を受信すると、その更新に関するイベントおよびサ
ブジェクトを、放送ネットワーク4を介して送信するた
めの資源の割当を行い、その割当結果を、データ構成部
17および伝送部18に出力する。データ構成部17
は、コンテンツが更新された旨を受信すると、その更新
がなされたコンテンツについての更新コンテンツ情報
を、データベース3から読み出し、サブジェクトを生成
して、伝送部18に出力する。さらに、データ構成部1
7は、そのサブジェクトを取得するためのイベントを、
資源割当部12の資源割当結果などを用いて生成し、伝
送部18に出力する。そして、伝送部18では、データ
構成部17からのイベントやサブジェクトが、資源割当
部12の資源の割当結果にしたがって、放送ネットワー
ク4を介して送信される。即ち、資源割当部12、デー
タ構成部17、および伝送部18では、例えば、図5の
フローチャートにしたがったデータ伝送処理が行われ
る。
【0061】即ち、データ伝送処理では、まず最初に、
ステップS11において、資源割当処理が行われる。具
体的には、ステップS11では、資源割当部12におい
て、コンテンツが更新された旨が受信されると、その更
新に関するイベントおよびコンテンツを、放送ネットワ
ーク4を介して送信するための放送チャンネルや、放送
時刻、データレート、送信回数などが決定される。これ
らの資源割当結果は、データ構成部17および伝送部1
8に供給される。
【0062】そして、ステップS12において、データ
構成部17は、イベントおよびサブジェクトを生成す
る。即ち、データ構成部17は、データベース3から、
コンテンツの更新に用いられた更新コンテンツ情報と、
それに付加されているIDとを読み出し、例えば、図6
(A)に示すようなサブジェクトを構成する。なお、図
6(A)においては(同図(B)においても同様)、I
Dの直後に、判別フラグが配置されているが、この判別
フラグは、データがサブジェクトか、またはイベントで
あるかを表す。
【0063】また、データ構成部17は、サブジェクト
について、そのサブジェクトに付加されているIDと同
一のIDを付加した、例えば、図6(B)に示すような
イベントを構成する。即ち、イベントは、サブジェクト
に付加されているIDと同一のIDに続けて、バージョ
ン情報、判別フラグを順次配置し、さらに、放送スケジ
ュール情報やサーバアクセス情報を配置して構成され
る。
【0064】バージョン情報は、イベントと同一のID
を有するサブジェクトに基づいて更新が行われることに
より得られるコンテンツの新しさを表すもので、ここで
は、その更新後のコンテンツを入力として、ハッシュ関
数を演算することにより得られるハッシュ値が、バージ
ョン情報として採用されている。即ち、データ構成部1
7が内蔵するハッシュ値計算部16は、イベントと同一
のIDを有するサブジェクトに基づいて更新が行われる
ことにより得られるコンテンツ(更新後のコンテンツ)
(但し、コンテンツが削除される場合には、例えば、N
ULLが更新後のコンテンツとされる)を、データベー
ス3から読み出し、それを入力としてハッシュ関数を演
算する。データ構成部17では、このようにして得られ
る更新後のコンテンツのハッシュ値が、そのコンテンツ
に対応するイベントに含められる。
【0065】なお、ハッシュ値は、データの効率的な伝
送と、バージョン情報として用いるためのユニーク性と
のバランスから、数百ビット程度以下とするのが望まし
い。
【0066】放送スケジュール情報は、サブジェクト
が、放送ネットワーク4を介して放送される場合に、そ
れを受信するのに参照される情報で、これには、資源割
当部12からの資源割当結果であるサブジェクトの放送
チャンネル、放送時刻(時間)、データレート、送信回
数などが含まれる。従って、受信端末5では、イベント
を構成する放送スケジュール情報を参照することで、そ
のイベントを構成するIDのコンテンツを更新するため
のサブジェクトの放送チャンネルや放送時刻などを認識
することができ、これにより、そのサブジェクトを受信
することが可能となる。
【0067】サーバアクセス情報は、サブジェクトが、
サーバ2から通信ネットワーク6を介して送信される場
合に、通信ネットワーク6を介して、そのサブジェクト
を要求するのに参照される情報で、これには、例えば、
サーバ2のIPアドレスや電話番号などが含まれる。
【0068】即ち、サーバ2は、サブジェクトを、図5
のデータ伝送処理において、放送ネットワーク4を介し
て送信する他、受信端末5からの要求に対応して、デー
タベース3に記憶された更新コンテンツ情報およびそれ
に付加されているIDとから、図6(A)に示したサブ
ジェクトを構成し、そのサブジェクトを、通信ネットワ
ーク6を介して送信するようにもなされており、このよ
うにして、サブジェクトを取得する場合に、受信端末5
において、サーバアクセス情報が参照される。ここで、
サーバアクセス情報としてのサーバ2のIPアドレスや
電話番号などは、サーバ2を特定するための情報とし
て、データ構成部17で管理されている。
【0069】なお、上述したように、IDとして、UR
Lを採用する場合においては、そのURLに基づいて、
サブジェクトを要求することができるから、この場合に
は、サーバアクセス情報は、イベントに含めなくても良
い。
【0070】また、サブジェクトを、放送ネットワーク
4を介してのみ提供する場合には、そのサブジェクトに
ついてのイベントには、サーバアクセス情報は配置され
ない。逆に、サブジェクトを、通信ネットワーク6を介
してのみ提供する場合には、そのサブジェクトについて
のイベントには、放送スケジュール情報は配置されな
い。
【0071】さらに、サブジェクトが、放送ネットワー
ク4を介して、複数のチャンネルや、複数の時刻に送信
される場合には、そのサブジェクトについてのイベント
には、その複数のチャンネルや複数の時刻それぞれに対
応する放送スケジュール情報が配置される。同様に、サ
ブジェクトが、通信ネットワーク6を介して、サーバ2
以外の、図示せぬサーバからも提供される場合には、そ
のサブジェクトについてのイベントには、その複数のサ
ーバそれぞれに対応するサーバアクセス情報が配置され
る(但し、この場合には、IDとして、URLを採用す
ることは困難となる)。
【0072】なお、放送スケジュール情報とサーバアク
セス情報の両方が存在する場合や、放送スケジュール情
報またはサーバアクセス情報が複数存在する場合には、
それらのすべてを、1のイベントに含めるのではなく、
それらの1つごとに、イベントを生成しても良い。
【0073】ここで、イベントは、そこに含まれる放送
スケジュール情報やサーバアクセス情報に注目すれば、
対応するサブジェクトを取得するためのデータというこ
とができる。また、イベントは、そこに含まれるバージ
ョン情報に注目すれば、対応するコンテンツの新しさを
報知するためのデータということができる。
【0074】図5に戻り、ステップS12において、以
上のようなイベントおよびサブジェクトが生成される
と、そのイベントやサブジェクトは、データ構成部17
から伝送部18に供給される。伝送部18では、ステッ
プS13において、データ構成部17からのイベントや
サブジェクトが、資源割当部12からの資源割当結果に
したがって、放送ネットワーク4を介して送信される。
即ち、イベントやサブジェクトは、例えば、所定の送信
チャンネルで、所定の送信時刻に、所定のデータレート
で、放送ネットワーク4を介して送信され、ステップS
14に進む。
【0075】ステップS14では、データ構成部17か
らのイベントやサブジェクトの送信を、資源割当部12
からの資源割当結果に含まれる送信回数だけ繰り返し行
ったかどうかが、伝送部18によって判定され、行って
いないと判定された場合、ステップS13に戻り、イベ
ントやサブジェクトの伝送が繰り返される。即ち、放送
ネットワーク4によるデータの送信は、サーバ2から受
信端末5の一方向にのみ行われるため、それらの間で、
データの送受信が正確に行われたかどうかの確認を行う
ことができない。そこで、サーバ2では、データの送信
が、資源割当部12による資源の割当結果である送信回
数だけ繰り返されるようになされており、これにより、
受信端末5において、正確なデータの受信が行われる確
率を向上させるようになされている。
【0076】一方、ステップS14において、データ構
成部17からのイベントやサブジェクトの送信を、資源
割当部12からの資源割当結果に含まれる送信回数だけ
繰り返し行ったと判定された場合、データ伝送処理を終
了する。
【0077】なお、一般に、イベントはデータ量が少な
く、サブジェクトはデータ量が多いから、資源割当部1
2では、送信回数は、基本的に、イベントについては多
くなり、サブジェクトについては少なくなるように、資
源割当が行われる。従って、受信端末5において、放送
ネットワーク4を介して送信されてくるイベントを取り
こぼす確率(受信できない確率)は小さくなり、さら
に、イベントを正常受信することができれば、例えば、
それに含まれる放送スケジュール情報を参照すること
で、サブジェクトが、放送ネットワーク4を介して送信
されてくるチャンネルや時刻などを認識することがで
き、その結果、送信回数の少ないイベントを取りこぼす
確率も小さくすることができる。また、仮に、イベント
に基づいて、放送チャンネルや放送時刻などを認識した
サブジェクトの受信に失敗した場合であっても、あるい
は、放送時刻より先に、サブジェクトを必要とする場合
などであっても、イベントに、サーバアクセス情報が含
まれていれば、そのサーバアクセス情報に基づき、通信
ネットワーク6を介して、サーバ2やミラーサーバ7に
アクセスすることで、サブジェクトを、早期、かつ確実
に取得することができる。
【0078】次に、図7のフローチャートを参照して、
サーバ2で行われるデータ検索処理について説明する。
【0079】この場合、ステップS21において、受信
端末5から通信ネットワーク6を介して、イベントやサ
ブジェクトなどを要求する要求データが送信されてきた
かどうかが、通信制御部11によって判定され、送信さ
れてきていないと判定された場合、ステップS21に戻
る。また、ステップS21において、要求データが送信
されてきたと判定された場合、通信制御部11は、その
要求データを、データ検索部13に転送する。データ検
索部13は、要求データを受信すると、ステップS22
において、その要求データによって要求されるイベント
やサブジェクトを構成するのに必要な情報を、データベ
ース3から検索する。さらに、データ検索部13は、そ
の情報を、データ構成部17に供給し、要求データが要
求するイベントやサブジェクトを構成させ、ステップS
23に進む。
【0080】ステップS23では、データ検索部13
は、データ構成部17に構成させたイベントやサブジェ
クトを受信し、通信制御部11に供給する。通信制御部
11は、データ検索部13からのイベントやサブジェク
トを受信し、要求データを送信してきた受信端末(ここ
では、受信端末5)に、通信ネットワーク6を介して送
信して、ステップS21に戻る。
【0081】次に、図8は、図1の受信端末5の構成例
を示している。
【0082】受信部21は、サーバ2から放送ネットワ
ーク4を介して送信されてくるデータ、即ち、ここで
は、イベントやサブジェクトを受信し、選択部22に出
力するようになされている。選択部22は、受信部21
からのイベントやサブジェクトを選択し、管理部23に
供給するようになされている。管理部23は、選択部2
2からイベントが供給された場合、そのイベントを、必
要に応じて、イベント記憶部28に供給するようになさ
れている。また、管理部23は、選択部23からサブジ
ェクトが供給された場合、必要に応じて、そのサブジェ
クトに基づき、データベース24を更新するようにもな
されている。なお、管理部23には、通信制御部31か
らサブジェクトが供給される場合もあり、管理部23
は、通信制御部31からサブジェクトを受信した場合、
そのサブジェクトに基づいて、データベース24を更新
するようになされている。
【0083】データベース24は、例えば、大容量のハ
ードディスクや光磁気ディスク、その他の記録媒体で構
成され、コンテンツを記憶するようになされている。
【0084】読み出し部25は、操作部27の操作に対
応して、データベース24に記憶されたコンテンツを読
み出し、出力部26に供給するようになされている。な
お、読み出し部25は、データベース24からのコンテ
ンツの読み出しを、イベント処理部29の制御にしたが
っても行うようになされている。出力部26は、例え
ば、ディスプレイやスピーカなどで構成され、読み出し
部25などからのデータを表示し、または音声として出
力するようになされている。操作部27は、例えば、読
み出し部25に、データベース24に登録されたコンテ
ンツを読み出させるための指示を与える場合、その他、
受信端末5に所定の入力を与える場合に操作される。
【0085】イベント記憶部28は、管理部23から供
給されるイベントを一時記憶するようになされている。
イベント処理部29は、イベント記憶部28に記憶され
たイベントに関する処理を行うようになされている。更
新判定部30は、イベント処理部29の制御にしたが
い、コンテンツの更新の有無の判定を行うようになされ
ている。通信制御部31は、イベント処理部29の制御
の下、通信ネットワーク6を介しての通信制御を行うよ
うになされている。
【0086】以上のように構成される受信端末5では、
サーバ2から放送ネットワーク4を介して送信されてく
るデータを受信する受信処理、イベント記憶部28に記
憶されたイベントに基づいて、サブジェクトを取得し、
そのサブジェクトに基づいてデータベース24を更新す
るイベント処理、およびデータベース24に登録された
コンテンツを出力するデータ出力処理などが行われるよ
うになされている。
【0087】まず、図9のフローチャートを参照して、
受信処理について説明する。
【0088】サーバ2から放送ネットワーク4を介して
データが送信されてくると、受信部21では、ステップ
S31において、そのデータ、即ち、イベントまたはサ
ブジェクトが受信され、選択部22に供給される。選択
部22では、ステップS32において、受信部21から
のイベントまたはサブジェクトが選択すべきものである
かどうかが判定される。
【0089】即ち、サーバ2から放送ネットワーク4を
介して送信されてくるすべてのイベントやサブジェクト
を受信するとした場合には、データベース24やイベン
ト記憶部28として、記憶容量の膨大なものが必要とな
る。また、ユーザには好みがあり、各ユーザが、サーバ
2のデータベースに記憶されたコンテンツすべてを必要
としていることはほとんどない。それにもかかわらず、
サーバ2のデータベース3の登録内容すべてを、データ
ベース24に反映するのは好ましくない。
【0090】そこで、選択部22に、例えば、ユーザが
所望するコンテンツについてのIDを登録しておくと、
選択部22は、そのIDと同一のIDを有するイベント
およびコンテンツだけを選択するようになされている。
この場合、ステップS32における判定は、ユーザが登
録したIDと、受信部21から供給されるイベントやサ
ブジェクトに付加されているIDとを比較することで行
われる。
【0091】ステップS32において、受信部21から
のイベントまたはサブジェクトが選択すべきものでない
と判定された場合、即ち、例えば、ユーザが登録したI
Dと、受信部21から供給されたイベントまたはサブジ
ェクトに記述されているIDとが一致しない場合、次の
イベントまたはサブジェクトが、放送ネットワーク4を
介して送信されてくるのを待って、ステップS31に戻
る。従って、この場合、イベントはイベント記憶部28
に記憶されず、また、サブジェクトに基づくデータベー
ス24の更新も行われない。
【0092】一方、ステップS32において、受信部2
1からのイベントまたはサブジェクトが選択すべきもの
であると判定された場合、即ち、例えば、ユーザが登録
したIDと、受信部21から供給されたイベントまたは
サブジェクトに記述されているIDとが一致する場合、
選択部22は、そのイベントまたはサブジェクトを、管
理部23に供給する。管理部23は、選択部22からイ
ベントまたはサブジェクトを受信すると、ステップS3
3に進み、そのイベントまたはサブジェクトが、新規の
コンテンツに関するものかどうかを判定する。
【0093】ステップS33において、選択部22から
のイベントまたはサブジェクトが、新規のコンテンツに
関するものであると判定された場合、即ち、そのイベン
トまたはサブジェクトに含まれているIDと同一のID
のコンテンツが、データベース24に登録されていない
場合、ステップS34をスキップして、ステップS35
に進む。
【0094】また、ステップS33において、選択部2
2からのイベントまたはサブジェクトが、新規のコンテ
ンツに関するものでないと判定された場合、即ち、その
イベントまたはサブジェクトに含まれているIDと同一
のIDのコンテンツが、データベース24に登録されて
いる場合、ステップS34に進み、管理部23におい
て、その既にデータベース24に登録されているコンテ
ンツ(以下、適宜、既登録コンテンツという)のバージ
ョンが、選択部22からのイベントまたはサブジェクト
に対応するコンテンツのバージョンと等しいかどうかが
判定される。なお、このステップS34におけるコンテ
ンツのバージョンの判定は、例えば、後述する図10の
ステップS43および44における場合と同様にして行
われる。
【0095】ステップS34において、既登録コンテン
ツのバージョンが、選択部22からのイベントまたはサ
ブジェクトに対応するコンテンツのバージョンと等しい
と判定された場合、即ち、ここでは、図5のデータ伝送
処理で説明したように、信頼性を向上させるため、サー
バ2からは、同一のサブジェクトが放送ネットワーク4
を介して繰り返し送信されるが、そのように繰り返し行
われる送信のうちの、過去に行われた送信によるサブジ
ェクトによって、既登録コンテンツの更新が、既に行わ
れている場合、ステップS35乃至S37をスキップ
し、次に、イベントまたはサブジェクトが送信されてく
るのを待って、ステップS31に戻る。従って、この場
合、イベントは、イベント記憶部28に記憶されず、ま
た、サブジェクトに基づくデータベース24の更新も行
われない。
【0096】一方、ステップS34において、既登録コ
ンテンツのバージョンが、選択部22からのイベントま
たはサブジェクトに対応するコンテンツのバージョンと
等しくないと判定された場合(選択部22からのイベン
トまたはサブジェクトに対応するコンテンツのバージョ
ンが、既登録コンテンツのバージョンより新しい場
合)、ステップS35に進み、管理部23において、選
択部22からのデータが、イベントまたはサブジェクト
のうちのいずれであるかが、判別フラグを参照すること
で判定される。
【0097】ステップS35において、選択部22から
のデータがサブジェクトであると判定された場合、ステ
ップS36に進み、管理部23は、そのサブジェクトに
基づき、データベース24を更新する。
【0098】即ち、サブジェクトにおいて、更新コンテ
ンツ情報として、新規のコンテンツが配置されている場
合には、サブジェクトに含まれるIDに、その新規のコ
ンテンツが対応付けられ、データベース24に新規登録
される。
【0099】また、サブジェクトにおいて、更新コンテ
ンツ情報として、更新後のコンテンツが配置されている
場合には、サブジェクトに含まれるIDと同一のIDを
有するIDが対応付けられたコンテンツが、データベー
ス24から検索され、その検索されたコンテンツが、更
新後のコンテンツ(サブジェクトに配置されているコン
テンツ)に変更される。
【0100】さらに、サブジェクトにおいて、更新コン
テンツ情報として、コンテンツの削除指令が配置されて
いる場合には、サブジェクトに含まれるIDと同一のI
Dを有するIDが対応付けられたコンテンツが、データ
ベース24から検索され、そのコンテンツに対応付けら
れているIDとともに削除される。
【0101】なお、上述の図3で説明した登録処理のス
テップS2において行われる、更新コンテンツ情報に基
づくコンテンツの更新も、これと同様にして行われる。
【0102】ステップS36において、以上のようにし
て、データベース24の更新が行われた後は、次に、イ
ベントまたはサブジェクトが送信されてくるのを待っ
て、ステップS31に戻る。
【0103】一方、ステップS35において、選択部2
2からのデータがイベントであると判定された場合、ス
テップS37に進み、管理部23は、そのイベントを、
イベント記憶部28に供給して一時記憶させる。そし
て、次に、イベントまたはサブジェクトが送信されてく
るのを待って、ステップS31に戻る。
【0104】なお、ステップS37において、イベント
記憶部28に記憶されたイベントは、後述するイベント
処理(図10)や、データ出力処理(図11)におい
て、イベント処理部29によって、イベント記憶部28
から読み出された後に消去されるようになされている。
【0105】次に、図10のフローチャートを参照し
て、イベント処理について説明する。なお、イベント処
理は、受信端末5において定期的に行われる。但し、イ
ベント処理は、不定期に行うことも可能である。
【0106】イベント処理では、まず最初に、ステップ
S41において、イベント記憶部28を対象とした検索
が、イベント処理部29によって行われ、ステップS4
2に進み、イベント記憶部28に、イベントが記憶され
ているかどうかが判定される。ステップS42におい
て、イベントが、イベント記憶部28に記憶されていな
いと判定された場合、イベント処理を終了する。
【0107】また、ステップS42において、イベント
記憶部28に、イベントが記憶されていると判定された
場合、イベント処理部29は、イベント記憶部28から
イベントを読み出す(複数のイベントが記憶されている
場合には、例えば、そのうちの1つを読み出す)ととも
に、そのイベントと同一のIDのコンテンツ(既登録コ
ンテンツ)を、読み出し部25を制御することにより、
データベース24から読み出し、更新判定部30に供給
する。更新判定部30は、イベント処理部29からイベ
ントと既登録コンテンツとを受信すると、既登録コンテ
ンツが、そのイベントによって更新が報知された最新の
バージョンのコンテンツに更新済みのものであるかどう
かを判定する。
【0108】即ち、更新判定部30では、ステップS4
3において、既登録コンテンツを入力として、図2のサ
ーバ2を構成するハッシュ値計算部16における場合と
同様にしてハッシュ関数が演算され、そのハッシュ値
(既登録コンテンツのハッシュ値)が求められる。さら
に、更新判定部30では、ステップS44において、既
登録コンテンツのハッシュ値と、イベントに含まれるバ
ージョン情報(図2のハッシュ値計算部16において、
更新後のコンテンツを入力として計算されたハッシュ
値)とが等しいかどうかが判定される。ステップS44
において、既登録コンテンツのハッシュ値と、イベント
に含まれるバージョン情報とが等しい(同一である)と
判定された場合、既登録コンテンツは、更新済みのもの
(最新のバージョンのもの)であると判定され、この場
合、既登録コンテンツは更新する必要がないので、イベ
ント処理を終了する。
【0109】一方、ステップS44において、既登録コ
ンテンツのハッシュ値と、イベントに含まれるバージョ
ン情報とが等しくない(異なる)と判定された場合、既
登録コンテンツは、更新済みのものではない(古いバー
ジョンのものである)と判定され、その更新が行われ
る。
【0110】即ち、この場合、ステップS45に進み、
イベント処理部29は、イベント記憶部28から読み出
したイベントに基づいてサブジェクトを取得する。
【0111】具体的には、イベント処理部29は、イベ
ントに配置された放送スケジュール情報にしたがい、対
応するサブジェクト(イベントと同一のIDのサブジェ
クト)を受信するように、受信部21を制御する。この
場合、受信部21で受信されたサブジェクトは、選択部
22を介して管理部23に供給される。また、イベント
処理部29は、イベントに配置されたサーバアクセス情
報に基づき、対応するサブジェクトを要求する要求デー
タを、通信ネットワーク6を介してサーバ2に送信する
ように、通信制御部31を制御する。この場合、サーバ
2では、図7で説明したデータ検索処理が行われること
により、サブジェクトが、通信ネットワーク6を介して
送信されてくる。このサブジェクトは、通信制御部31
で受信され、やはり、管理部23に供給される。管理部
23は、以上のようにしてサブジェクトを受信すると、
ステップS46において、そのサブジェクトに基づい
て、データベース24を更新し、イベント処理を終了す
る。
【0112】次に、図11のフローチャートを参照し
て、データ出力処理について説明する。なお、データ出
力処理も、例えば、図10のデータ要求処理と同様に、
基本的には、定期的に起動されるようになされている。
【0113】データ出力処理では、まず最初に、ステッ
プS51において、操作部27が、データ(本実施の形
態では、コンテンツ)を出力するように操作されたか否
かが、読み出し部25によって判定され、そのようには
操作されていないと判定された場合、データ出力処理を
終了する。
【0114】また、ステップS51において、操作部2
7が、コンテンツを出力するように操作されたと判定さ
れた場合、ステップS52に進み、出力の要求されたコ
ンテンツ(以下、適宜、要求コンテンツという)につい
てのイベント、即ち、要求コンテンツのIDと同一のI
Dが付加されているイベントが、イベント記憶部28に
記憶されているかどうかが、イベント処理部29によっ
て判定される。即ち、読み出し部25は、データベース
24から要求コンテンツのIDを読み出し、イベント処
理部29に供給する。そして、イベント処理部29は、
読み出し部25からのIDと同一のIDを有するイベン
トが、イベント記憶部28に記憶されているかどうかを
判定する。
【0115】ステップS52において、要求コンテンツ
のIDと同一のIDが付加されているイベントが、イベ
ント記憶部28に記憶されていると判定された場合、ス
テップS53に進み、データベース24の更新処理が行
われる。即ち、ステップS53では、図10のステップ
S43乃至S46における場合と同様の処理が行われ、
これにより、要求コンテンツが更新される。そして、ス
テップS54に進み、読み出し部25は、その更新後の
要求コンテンツを、データベース24から読み出し、出
力部26に供給して出力させ、データ出力処理を終了す
る。
【0116】一方、ステップS52において、要求コン
テンツのIDと同一のIDが付加されているイベント
が、イベント記憶部28に記憶されていないと判定され
た場合、ステップS55に進み、要求コンテンツの更新
の有無を確認すべきかどうかが、読み出し部25によっ
て判定される。即ち、ステップS55では、読み出し部
25は、例えば、出力部26を制御することにより、要
求コンテンツが更新されているかもしれず、その更新の
有無を確認するかどうかの入力を促すメッセージを表示
させる。そして、読み出し部25では、このメッセージ
に対応して、ユーザが操作部27を操作することにより
与えられる入力に基づいて、要求コンテンツの更新の有
無を確認すべきかどうかが判定される。
【0117】ステップS55において、要求コンテンツ
の更新の有無を確認すべきでない(確認する必要がな
い)と判定された場合(そのように、操作部27が操作
された場合)、ステップS54に進み、読み出し部25
は、要求コンテンツを、データベース24から読み出
し、出力部26に供給して出力させ、データ出力処理を
終了する。即ち、この場合、データベース24に、現在
記憶されている要求コンテンツが出力される。
【0118】また、ステップS55において、要求コン
テンツの有無を確認すべきであると判定された場合、ス
テップS56に進み、サーバ2に対して、要求コンテン
ツの更新状況の問い合わせが行われる。即ち、ステップ
S56では、読み出し部25は、要求コンテンツのID
をイベント処理部29に供給する。イベント処理部29
は、読み出し部25からのIDを有するイベントを要求
する要求データを構成し、さらに、通信制御部31を制
御することにより、その要求データを、通信ネットワー
ク6を介して、サーバ2に送信させる。
【0119】この場合、サーバ2では、図7で説明した
データ検索処理が行われることにより、要求データに対
応するイベント(ここでは、要求コンテンツと同一のI
Dを有するイベント)が、通信ネットワーク6を介して
送信されてくるので、このイベントが、通信制御部31
で受信され、イベント処理部29に供給される。
【0120】イベント処理部29において、イベントが
受信されると、ステップS57において、そのイベント
に基づき、要求コンテンツが、サーバ2側で既に更新さ
れているかどうかが判定される。即ち、ステップS57
では、サーバ2から受信したイベントと、データベース
24から読み出された要求コンテンツとを用いて、図1
0のステップS43およびS44における場合と同様の
処理が行われることにより、要求コンテンツが、サーバ
2側で既に更新されているかどうかが判定される。
【0121】ステップS57において、要求コンテンツ
が、サーバ2側で更新されていないと判定された場合、
即ち、データベース24に登録されている要求コンテン
ツが、データベース3に登録されているものと同一のも
のであり、従って、最新バージョンのものである場合、
ステップS54に進み、その最新バージョンの要求コン
テンツが、データベース24から読み出され、出力部2
6から出力されて、データ出力処理を終了する。
【0122】また、ステップS57において、要求コン
テンツが、サーバ2側で既に更新されていると判定され
た場合、即ち、データベース24に登録されている要求
コンテンツが、データベース3に登録されているものと
異なり、従って、最新のバージョンのものではない場
合、ステップS58,S59に順次進み、図10のステ
ップS45,S46それぞれにおける場合と同様の処理
が行われ、これにより、データベース24に登録されて
いる要求コンテンツが、最新のバージョンのものに更新
される。そして、ステップS54に進み、その更新後の
要求コンテンツが、データベース24から読み出され、
出力部26から出力されて、データ出力処理を終了す
る。
【0123】以上のように、コンテンツを入力として、
ハッシュ関数を演算し、その結果得られるハッシュ値
を、そのコンテンツのバージョンとして用いるようにし
たので、コンテンツを、そのバージョンと対応付けて管
理せずに済むようになる。その結果、例えば、時事ニュ
ースや天気予報などに用いられる、頻繁に更新が行われ
るようなコンテンツなどの更新管理も、容易に行うこと
が可能となる。
【0124】即ち、サーバ2側では、コンテンツの更新
が行われるたびに、従来のように、バージョンを表す数
字を増加させ、コンテンツと対応付けて記憶しておく必
要がなくなる。さらに、サーバ2側および受信端末5側
のいずれにおいても、コンテンツのバージョンを、その
ハッシュ値を計算することによって認識することができ
る。
【0125】また、本実施の形態では、サーバ2から、
放送ネットワーク4を介して、イベントを送信するよう
にしたので、受信端末5では、そのイベントに含まれる
バージョン情報としてのハッシュ値と、自身が記憶して
いるコンテンツのハッシュ値とを比較することで、コン
テンツの更新の有無を認識することができる。
【0126】ところで、図1の通信ネットワーク6とし
て、例えば、インターネットを採用する場合において
は、受信端末5から、サーバ2が提供するイベントやサ
ブジェクトにアクセスするには、現在提供されているA
PI(Application Program Interface)だけでは不十
分である。
【0127】即ち、例えば、最近注目されているJava
(商標)では、WWW(World Wide Web)上などにおけ
る、URLで識別される情報に対してアクセスするため
に、URLオブジェクトが定義されているが、このUR
Lオブジェクトでは、例えば、次のようなAPIが提供
されている。
【0128】 equals(Object) 2つURLを比較する。 getContent() URLで特定されるファイルの内容(コンテンツ)を返
す。 getFile() URLで特定されるファイルのファイル名を返す。 getHost() URLで特定されるホスト名(ドメイン名)を返す。 getPort() URLで特定されるTCP/IPのポートを返す。 getProtocol() URLで特定されるプロトコル名を返す。 getRef() URLのアンカ(anchor)を返す。 hashCode() URLのハッシュ値を返す。 openConnection() URLによって参照されるサーバ側のオブジェクトへの
コネクションを 表すオブジェクト(URLConnectionオブ
ジェクト)を返す。 openStream() URLへのコネクションを確立し、そのコネクションに
よって得られる ストリームを返す。 sameFile(URL) 2つのURLを、refフィールドを除いて比較する。 set(String,String,int,String,String) URLの各フィールドに、プロトコル名(String)、ド
メイン名(Stri ng)、ポート番号(int)、ファイル名
(String)、refフィールド(St ring)をセットする。 setURLStreamHandlerFactory(URLStreamHandlerFactor
y) openStream()で読み出されるストリームに対して処理を
施すURLStreamH andlerFactoryを設定する。 toExternForm() URLを返す。 toString() URLを返す。
【0129】なお、これらのAPIの詳細については、
例えば、http://java.sun.com/products/jdk/1.2/docs/
api/java.net.URL.htmlで表されるURLのホームペー
ジ(1998年2月16日現在)や、デビットフラナガ
ン著、「Javaのクイックリファレンス」、オライリ
ージャバン発行などに開示されている。
【0130】アプリケーションでは、これらのAPIを
利用して、例えば、以下のようにして、インターネット
上の情報へのアクセスが行われる。
【0131】 aURL = URL("http://www.foo.com/bar/index.html"); anObj = aURL.getContent(); なお、このプログラムは、Java言語によるもので、1行
目では、URLがhttp://www.foo.com/bar/index.html
で表される情報へアクセスするためのURLオブジェク
トであるaURLオブジェクトが生成されている。また、2
行目では、aURLオブジェクトのgetContent()が呼び出さ
れ、これにより、anObjに、http://www.foo.com/bar/in
dex.htmlで表される情報(ファイルの内容)(コンテン
ツ)がセットされている。
【0132】しかしながら、既に提供されているメソッ
ド(従来のメソッド)getContent()によれば、基本的
に、サーバに記憶されている情報にアクセスがなされ、
その情報が受信される。これに対して、図1のデータ配
信システムでは、受信端末5が、例えば、イベント処理
やデータ出力処理において、自身が有するデータベース
24に記憶されているコンテンツにアクセスする場合が
ある。
【0133】さらに、図1のデータ配信システムでは、
受信端末5が、イベント処理やデータ出力処理におい
て、データベース24におけるコンテンツの更新や、そ
の更新状況の確認などを行う場合もあるが、上述のAP
Iでは、これらのいずれの処理のためのインターフェイ
スも提供されない。
【0134】そこで、本実施の形態では、URLオブジ
ェクトが提供するAPIに、新たに、getContents(), g
etContentsHash(), isUpdated(hash), isUpdated(), Up
date(hash), Update(), getLatestContents()の7つの
メソッドを追加することとする。
【0135】ここで、図12は、図1のデータ配信シス
テムを簡略化した図である。
【0136】いま、例えば、同図に示すように、サーバ
2側においては、データベース3に、IDとしてのUR
Lがhttp://www.foo.bar/index.htmlで表されるファイ
ル(コンテンツ)fsが記憶されており、受信端末5側
においては、データベース24に、やはり、IDとして
のURLがhttp://www.foo.bar/index.htmlで表される
ファイル(コンテンツ)frが記憶されているものとす
る。
【0137】この場合、受信端末5では、上述の新たな
7つのAPIを提供するURLオブジェクトが、データ
ベース3に記憶されているファイルfs、およびデータ
ベース24に記憶されているファイルfrについて生成
される。そして、このURLオブジェクトによって、フ
ァイルfsやfrへのアクセス、その他の処理が行わ
れ、これにより、イベント処理やデータ出力処理が行わ
れる。
【0138】即ち、URLオブジェクトが新たに提供す
るメソッドgetContents()は、受信端末5のデータベー
ス24に記憶されているファイルfrの内容(コンテン
ツ)を返す。このメソッドgetContents()によって、図
11のデータ出力処理におけるステップS54の処理が
実現される。なお、従来のURLオブジェクトが提供す
るメソッドgetContent()は、上述したように、サーバ2
側のデータベース3に記憶されているファイルfsの内
容(コンテンツ)を返す点で、新たなメソッドgetConte
nts()とは異なる。即ち、従来提供されているメソッドg
etContent()では、サーバ2へのアクセスが生じるが、
新たなメソッドgetContents()では、サーバ2へのアク
セスは生じない。
【0139】メソッドgetContentsHash()は、データベ
ース24に記憶されているファイルfrのハッシュ値
(コンテンツのハッシュ値)を計算して返す。このメソ
ッドgetContentsHash()によって、図10のイベント処
理におけるステップS43の処理が実現される。
【0140】メソッドisUpdated(hash)は、データベー
ス24に記憶されているファイルfrのハッシュ値を計
算し(この点は、メソッドgetContentsHash()と同一で
ある)、そのハッシュ値と、引数であるハッシュ値hash
とを比較する。そして、その比較結果を返す。このメソ
ッドisUpdated(hash)によれば、図10のイベント処理
におけるステップS43およびS44の処理が実現され
る。即ち、イベントのバージョン情報が、引数hashとさ
れ、メソッドisUpdated(hash)が呼び出されると、デー
タベース24に記憶されているファイルfrのハッシュ
値が計算され、引数hashと比較される。そして、その両
者が等しいか、等しくないかを表す1ビットが返され
る。従って、メソッドisUpdated(hash)によれば、デー
タベース24に記憶されているファイルfrが、データ
ベース3に記憶されているファイルfsと同一のもの、
即ち、最新のバージョンのものであるか、またはファイ
ルfsと異なるもの、即ち、古いバージョンのものであ
るかを認識することができる。
【0141】メソッドisUpdated()は、引数として与え
られるハッシュ値hashの替わりに、データベース24に
記憶されたファイルfrに対応するイベント(ファイル
frと同一のIDを有するイベント)を、通信ネットワ
ーク6を介してサーバ2に要求し、それに対応して、サ
ーバ2から通信ネットワーク6を介して送信されてくる
イベントのバージョン情報を用いる点を除いて、メソッ
ドisUpdated(hash)と同様の処理を行う。従って、メソ
ッドisUpdated()によれば、データベース24に記憶さ
れたファイルfrの更新状況の確認を、そのファイルf
rに対応するイベントが、イベント記憶部28に記憶さ
れていなくても行うことができる。このメソッドisUpda
ted()によって、図11のデータ出力処理におけるステ
ップS56およびS57の処理が実現される。
【0142】メソッドUpdate(hash)は、データベース2
4に記憶されているファイルfrを、引数であるハッシ
ュ値hashで表されるバージョンのファイルに更新する。
このメソッドUpdate(hash)によれば、図10のイベント
処理におけるステップS45およびS46の処理が実現
される。即ち、イベント記憶部28から、データベース
24に記憶されているファイルfrに対応するイベント
が読み出され、そのイベントのバージョン情報が、引数
hashとされて、メソッドUpdate(hash)が呼び出される
と、そのイベントに対応するサブジェクトが取得され、
そのサブジェクトに基づき、データベース24に記憶さ
れているファイルfrが更新される。なお、サブジェク
トを、放送ネットワーク4または通信ネットワーク6の
うちのいずれを介して取得するかは、例えば、受信端末
5の設定や、APIを利用するアプリケーションなどに
依存する。
【0143】メソッドUpdate()は、データベース24に
記憶されているファイルfrを最新のバージョンに更新
するためのサブジェクトを、通信ネットワーク6を介し
て要求し、それにより、サーバ2から通信ネットワーク
6を介して送信されてくるサブジェクトに基づいて、フ
ァイルfrを、最新のバージョンのもの、即ち、データ
ベース3に記憶されているファイルfsと同一のものに
更新する。このメソッドUpdate()によって、図11のデ
ータ出力処理におけるステップS58およびS59の処
理が実現される。なお、ここでは、メソッドisUpdated
(hash)およびisUpdated()の両方を設けたこととのバラ
ンスを考慮して、メソッドUpdate(hash)およびUpdate()
の両方を設けるようにしたが、本実施の形態では、サブ
ジェクトを取得するにあたって、引数hashとされるバー
ジョン情報は、特に必要ではないため、メソッドUpdate
(hash)またはUpdate()のうちの、引数hashを有するメソ
ッドUpdate(hash)は設けなくても良い。
【0144】メソッドgetLatestContents()は、URL
オブジェクトが管理する最新のバージョンのファイルの
内容を返す。即ち、図12において、データベース24
に記憶されているファイルfrが、データベース3に記
憶されているファイルfsと同一のものであれば、ファ
イルfrの内容を、そのまま返し、データベース24に
記憶されているファイルfrが、データベース3に記憶
されているファイルfsと異なるものであれば、ファイ
ルfrを、ファイルfsと同一のものに更新し、その更
新後の内容を返す。
【0145】具体的には、ファイルfrに対応するイベ
ントが、イベント記憶部28に記憶されている場合に
は、そのイベントのバージョン情報が引数hashとされ、
メソッドisUpdated(hash)が呼び出される。さらに、そ
の戻り値として、ファイルfrの更新が行われていない
(更新前のファイルである)という結果が得られた場合
には、Update(hash)が呼び出され、ファイルfrが更新
される。そして、getContents()が呼び出され、更新後
のファイルfrが出力される。
【0146】一方、ファイルfrに対応するイベント
が、イベント記憶部28に記憶されていない場合には、
メソッドisUpdated()が呼び出される。さらに、その戻
り値として、ファイルfrの更新が行われていないとい
う結果が得られた場合には、Update()が呼び出され、フ
ァイルfrが更新される。そして、getContents()が呼
び出され、更新後のファイルfrが出力される。
【0147】なお、メソッドisUpdated(hash)またはisU
pdated()の呼び出し後、その戻り値として、ファイルf
rの更新が行われている(最新のバージョンのファイル
である)という結果が得られた場合には、getContent
s()が呼び出され、その最新のバージョンのファイルf
rが出力される。
【0148】このメソッドgetLatestContents()によっ
て、図11のデータ出力処理におけるステップS52乃
至S59の処理が実現される。
【0149】以上のようなAPIを、新たに定義するこ
とで、ユーザは、データベース24のコンテンツ(ファ
イル)の更新を効率良く行うことが可能となる。
【0150】即ち、従来定義されているAPIだけによ
れば、メソッドgetContent()が呼び出されることで、サ
ーバ2側のデータベース3に登録されている最新のバー
ジョンのファイルfsが、常に出力される。従って、メ
ソッドgetContent()が呼び出されると、ファイルfrが
ファイルfsと同一のものであるかどうかにかかわら
ず、通信ネットワーク6を介して、ファイルfsが読み
出され、いわば無駄な通信コストが生じることになる。
【0151】これに対して、新たに定義したAPIを加
えた場合によれば、図10のイベント処理や、図11の
データ出力処理を行うためのインターフェイスが提供さ
れ、これにより、ファイルfrがファイルfsと同一の
ものであるとき(ファイルfrが最新のバージョンのも
のであるとき)には、データベース24から、ファイル
fsが読み出されるから、無駄な通信コストが生じるこ
とを防止することができる。
【0152】なお、新たに定義したAPIを利用して、
図10のイベント処理や、図11のデータ出力処理を実
現する場合、アプリケーション側では、イベントやサブ
ジェクトが、放送ネットワーク4または通信ネットワー
ク6のうちのいずれを介して提供されるのかを考慮する
必要はない。即ち、ユーザは、そのようなことを気にせ
ずに、新たに定義されたAPIを利用して、アプリケー
ションを制作することができる。
【0153】以上、本発明を適用したデータ配信システ
ムについて説明したが、このようなデータ配信システム
は、例えば、分散型データベースにおける多数のデータ
ベースへのデータの配信を行う場合や、IPマルチキャ
ストによりデータを配信する場合、その他、データを不
特定多数に配信する場合に、特に有用である。
【0154】なお、本実施の形態では、放送ネットワー
ク4と通信ネットワーク6の両方を利用するようにした
が、放送ネットワーク4および通信ネットワーク6の両
方を備えることは必須ではない。即ち、本発明は、少な
くとも双方向の通信が可能なネットワークを備えるシス
テムに適用可能である。
【0155】また、本実施の形態では、サブジェクトに
含める更新コンテンツ情報として、更新後のコンテンツ
そのものなどを配置するようにしたが、更新コンテンツ
情報としては、その他、例えば、更新前のコンテンツ
に、更新後のコンテンツへの変更内容を反映させるため
のデータ(例えば、更新前のコンテンツを、更新後のコ
ンテンツに変更する実行形式のコンピュータプログラム
や、更新後のコンテンツと更新前のコンテンツとの差分
など)などを配置することも可能である。
【0156】さらに、本実施の形態では、サブジェクト
を、放送ネットワーク4と通信ネットワーク6との両方
から提供するようにしたが、サブジェクトは、通信ネッ
トワーク6のみを利用して、要求があった場合にのみ提
供することも可能である。これは、イベントについても
同様である。
【0157】また、本実施の形態では、イベントとサブ
ジェクトの両方を提供するようにしたが、サブジェクト
だけ提供するようにすることも可能である。但し、この
場合には、受信端末5において、サブジェクトに基づい
て更新が行われることにより得られるコンテンツのバー
ジョンを認識することができるように、サブジェクト
に、バージョン情報を含めるか、または更新後のコンテ
ンツそのものを、更新コンテンツ情報として用いる必要
がある。
【0158】さらに、本実施の形態では、コンテンツの
ハッシュ値を、そのコンテンツのバージョンとして用い
るようにしたが、ハッシュ関数以外の、異なる入力に対
して、異なる出力が得られる関数(写像)を用いて、コ
ンテンツを変換し、その変換により得られる値を、コン
テンツのバージョンとして用いることも可能である。
【0159】また、本実施の形態では、コンテンツを識
別するためのIDとして、URLを用いるようにした
が、IDとしては、その他、例えば、ユニークな番号な
どを用いるようにすることなどが可能である。
【0160】さらに、本実施の形態では、Javaで提供さ
れるURLオブジェクトに関して、新たなAPIを定義
したが、この新たなAPIは、その他、例えば、C++
や、smalltalkなどにおいて定義することも可
能である。
【0161】
【発明の効果】本発明の送信装置および送信方法によれ
ば、コンテンツを入力として、所定の関数が演算され、
コンテンツを入力とする所定の関数の演算結果を含み、
そのコンテンツの新しさを報知するための報知データが
作成される。従って、コンテンツの新しさを、特に管理
しなくても、容易に認識することが可能となる。
【0162】本発明の受信装置および受信方法によれ
ば、コンテンツを入力とする所定の関数の演算結果を含
み、そのコンテンツの新しさを報知するための報知デー
タが受信され、報知データが有する所定の関数の演算結
果に基づいて、コンテンツの更新の有無が判定される。
そして、その判定結果に基づいて、報知データによって
新しさが報知されたコンテンツへの更新を行うための更
新データが取得される。従って、コンテンツの更新を、
効率良く行うことが可能となる。
【0163】本発明の送受信システムおよび送受信方法
によれば、送信装置において、コンテンツを入力とし
て、所定の関数が演算され、コンテンツを入力とする所
定の関数の演算結果を含み、そのコンテンツの新しさを
報知するための報知データが作成される。一方、受信装
置において、報知データが受信され、報知データが有す
る所定の関数の演算結果に基づいて、コンテンツの更新
の有無が判定される。そして、その判定結果に基づい
て、報知データによって新しさが報知されたコンテンツ
への更新を行うための更新データが取得される。従っ
て、コンテンツの更新管理を、容易に行うことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデータ配信システムの一実施
の形態の構成例を示す図である。
【図2】図1のサーバ2の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】サーバ2が行う登録処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図4】データベース1a乃至1cから供給される情報
のフォーマットを示す図である。
【図5】サーバ2が行うデータ伝送処理を説明するため
のフローチャートである。
【図6】サブジェクトおよびイベントのフォーマットを
示す図である。
【図7】サーバ2が行うデータ検索処理を説明するため
のフローチャートである。
【図8】図1の受信端末5の構成例を示すブロック図で
ある。
【図9】受信端末5が行う受信処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図10】受信端末5が行うイベント処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図11】受信端末5が行うデータ出力処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図12】イベント処理およびデータ出力処理を行うた
めに、新たに定義したAPIを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1a乃至1c データベース, 2 サーバ, 3 デ
ータベース, 4 放送ネットワーク, 5 受信端
末, 6 通信ネットワーク, 11 通信制御部,
12 資源割当部, 13 データ検索部, 15 登
録部, 16 ハッシュ値計算部, 17 データ構成
部, 18 伝送部, 21 受信部,22 選択部,
23 管理部, 24 データベース, 25 読み
出し部,26 出力部, 27 操作部, 28 イベ
ント記憶部, 29 イベント処理部, 30 更新判
定部, 31 通信制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原岡 和生 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山岸 靖明 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データベースに登録されたコンテンツの
    提供のためのデータの送信を行う送信装置において、 前記コンテンツを入力として、所定の関数を演算する演
    算手段と、 前記コンテンツを入力とする前記所定の関数の演算結果
    を含み、そのコンテンツの新しさを報知するための報知
    データを作成する報知データ作成手段と、 前記報知データを、前記コンテンツの提供を受ける受信
    装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする送
    信装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の関数は、入力の変化に伴い、
    その関数値も変化するものであることを特徴とする請求
    項1に記載の送信装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の関数は、ハッシュ関数である
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  4. 【請求項4】 前記送信手段は、前記報知データを、一
    斉同報が可能な同報ネットワークを介して送信すること
    を特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  5. 【請求項5】 前記送信手段は、前記受信装置から、前
    記報知データの要求があったとき、その要求された前記
    報知データを送信することを特徴とする請求項1に記載
    の送信装置。
  6. 【請求項6】 前記送信手段は、前記報知データによっ
    て新しさが報知される前記コンテンツへの更新を行うた
    めの更新データも送信することを特徴とする請求項1に
    記載の送信装置。
  7. 【請求項7】 前記送信手段は、前記受信装置から、前
    記更新データの要求があったときに、その要求された前
    記更新データを送信することを特徴とする請求項6に記
    載の送信装置。
  8. 【請求項8】 前記送信手段は、前記更新データを、一
    斉同報が可能な同報ネットワークまたは双方向の通信が
    可能な双方向ネットワークを介して送信することを特徴
    とする請求項6に記載の送信装置。
  9. 【請求項9】 データベースに登録されたコンテンツの
    提供のためのデータの送信方法において、 前記コンテンツを入力として、所定の関数を演算し、 前記コンテンツを入力とする前記所定の関数の演算結果
    を含み、そのコンテンツの新しさを報知するための報知
    データを作成し、 前記報知データを、前記コンテンツの提供を受ける受信
    装置に送信することを特徴とする送信方法。
  10. 【請求項10】 データベースに登録されたコンテンツ
    の提供を受けるためのデータの受信を行う受信装置にお
    いて、 前記コンテンツを入力とする所定の関数の演算結果を含
    み、そのコンテンツの新しさを報知するための報知デー
    タを受信する受信手段と、 前記報知データが有する前記所定の関数の演算結果に基
    づいて、前記コンテンツの更新の有無を判定する判定手
    段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記報知データに
    よって新しさが報知された前記コンテンツへの更新を行
    うための更新データを取得する取得手段と、 前記更新データに基づいて、前記コンテンツを更新する
    更新手段とを備えることを特徴とする受信装置。
  11. 【請求項11】 前記所定の関数は、入力の変化に伴
    い、その関数値も変化するものであることを特徴とする
    請求項10に記載の受信装置。
  12. 【請求項12】 前記所定の関数は、ハッシュ関数であ
    ることを特徴とする請求項10に記載の受信装置。
  13. 【請求項13】 前記受信手段は、一斉同報が可能な同
    報ネットワークを介して送信されてくる前記報知データ
    を受信することを特徴とする請求項10に記載の受信装
    置。
  14. 【請求項14】 前記報知データを要求する要求手段を
    さらに備え、 前記受信手段は、前記要求手段の要求に対応して送信さ
    れてくる前記報知データを受信することを特徴とする請
    求項10に記載の受信装置。
  15. 【請求項15】 前記取得手段は、前記更新データを要
    求し、その要求に対応して送信されてくる前記更新デー
    タを受信することを特徴とする請求項10に記載の受信
    装置。
  16. 【請求項16】 前記取得手段は、一斉同報が可能な同
    報ネットワークまたは双方向の通信が可能な双方向ネッ
    トワークを介して送信されてくる前記更新データを受信
    することを特徴とする請求項10に記載の受信装置。
  17. 【請求項17】 前記判定手段は、既に記憶しているコ
    ンテンツを入力として、前記所定の関数を演算し、その
    演算結果と、前記報知データが有する前記所定の関数の
    演算結果とを比較することで、前記コンテンツの更新の
    有無を判定することを特徴とする請求項10に記載の受
    信装置。
  18. 【請求項18】 データベースに登録されたコンテンツ
    の提供を受けるためのデータの受信方法において、 前記コンテンツを入力とする所定の関数の演算結果を含
    み、そのコンテンツの新しさを報知するための報知デー
    タを受信し、 前記報知データが有する前記所定の関数の演算結果に基
    づいて、前記コンテンツの更新の有無を判定し、 その判定結果に基づいて、前記報知データによって新し
    さが報知された前記コンテンツへの更新を行うための更
    新データを取得し、 前記更新データに基づいて、前記コンテンツを更新する
    ことを特徴とする受信方法。
  19. 【請求項19】 データベースに登録されたコンテンツ
    の提供のためのデータの送信を行う送信装置と、 前記送信装置からのデータを受信する受信装置とを備え
    る送受信システムであって、 前記送信装置は、 前記コンテンツを入力として、所定の関数を演算する演
    算手段と、 前記コンテンツを入力とする前記所定の関数の演算結果
    を含み、そのコンテンツの新しさを報知するための報知
    データを作成する報知データ作成手段と、 前記報知データを、前記受信装置に送信する送信手段と
    を有し、 前記受信装置は、 前記報知データを受信する受信手段と、 前記報知データが有する前記所定の関数の演算結果に基
    づいて、前記コンテンツの更新の有無を判定する判定手
    段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記報知データに
    よって新しさが報知された前記コンテンツへの更新を行
    うための更新データを取得する取得手段と、 前記更新データに基づいて、前記コンテンツを更新する
    更新手段とを有することを特徴とする送受信システム。
  20. 【請求項20】 データベースに登録されたコンテンツ
    の提供のためのデータの送信を行う送信装置と、 前記送信装置からのデータを受信する受信装置と を備える送受信システムの送受信方法であって、 前記送信装置において、 前記コンテンツを入力として、所定の関数を演算し、 前記コンテンツを入力とする前記所定の関数の演算結果
    を含み、そのコンテンツの新しさを報知するための報知
    データを作成し、 前記報知データを、前記コンテンツの提供を受ける受信
    装置に送信し、 前記受信装置において、 前記報知データを受信し、 前記報知データが有する前記所定の関数の演算結果に基
    づいて、前記コンテンツの更新の有無を判定し、 その判定結果に基づいて、前記報知データによって新し
    さが報知された前記コンテンツへの更新を行うための更
    新データを取得し、 前記更新データに基づいて、前記コンテンツを更新する
    ことを特徴とする送受信方法。
JP10114799A 1998-04-24 1998-04-24 送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、並びに送受信システムおよび送受信方法 Pending JPH11306069A (ja)

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JP10114799A JPH11306069A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、並びに送受信システムおよび送受信方法

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