JP4427478B2 - 電子的情報管理装置、電子的情報管理方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体 - Google Patents

電子的情報管理装置、電子的情報管理方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体 Download PDF

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本発明は、情報記憶媒体に記録された電子的情報を管理する情報管理装置に関し、特に、周辺機器との協働により有限の記憶資源を効率的に運用して電子的情報を有効利用できるようにする情報管理装置に関する。
近年、音声及び映像等の情報のデジタル化に伴い、高密度の電子的情報を身近な情報機器で入手できるようになった。特に最近では、映像、動画像、静止画像、音声等、従来はアナログ形式で作成されていた情報がデジタル化されてさまざまな箇所に蓄積され、流通している。このようなデジタル形式の電子的情報の集合を本明細書ではコンテンツと呼ぶ。このようなコンテンツについては、複製しても劣化しないこと、情報記憶媒体に記憶することにより半永久的な保存が可能なこと、移動・複製が容易に行なえる(可搬性に優れる)こと、等の特徴がある。
こうしたコンテンツを個人的に作成することも容易になっている。例えば、現在ではデジタルカメラにより高精細の画像(場合によっては映像)を容易に撮影しデジタルデータとして保存できる。パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)上で動作するソフトウェアにより動画を作成したり、映像、動画像、静止画像、音声及びテキストを複合化したコンテンツを製作したりすることもできる。テレビジョン(以下、「TV」と呼ぶ。)放送についても、放送局でのデジタル化だけでなく、放送された番組を個人がデジタル化して保存することも可能である。
このようなコンテンツは又、前述したとおり可搬性に優れている。例えば、デジタル放送によって、DVD(Digital Versatile Disc)等によって、又はいわゆるインターネットに代表される情報インフラストラクチャを介して、コンテンツを公開したり、特定の相手に提供したりすることも容易となっている。さらには、携帯電話に代表される情報機器の高機能化、及びいわゆる情報家電の普及に伴い、いたるところで手軽にコンテンツを入手し視聴することができる。
このようにコンテンツを容易に作成することができるようになったこと、及びそれらを公開することも取得することも容易になったことにより、ユーザが利用可能なコンテンツも多量となっている。こうした状況では、ユーザが利用したいと考えるコンテンツを何らかの手段で入手することは従来と比較して容易になってきている。しかし、一度入手したコンテンツについては、手元で保存しておくことを望むユーザが大半である。幸いなことに、現在では、ハードディスク等の大容量の情報記憶媒体を搭載した情報記録装置が普及し、大量のコンテンツを一元的に保管できるようになりつつある。
しかし、それに伴いユーザが扱う情報の量も増加し、大量の情報を記憶保管し、かつ有効に利用することが困難となりつつある。例えば、コンテンツは高密度化、遍在化しつつあり、その量には事実上限りがない。一方、どのような記録装置でもその記憶容量には限界がある。その結果、コンテンツを記憶するための記憶資源の確保は困難となることが予想される。そのため、コンテンツを取捨選択して整理し、コンテンツを消去したり、別の情報記憶媒体に記録し直したりして、記憶容量を確保することが必要となる。
又、携帯型の情報端末と上記した情報記録装置とを連動させ、情報記録装置に記録されているコンテンツを自宅外で携帯型情報端末により利用するというユーザも増大している。一般に携帯型情報端末では情報記憶媒体の記憶容量は比較的少量である。したがって携帯型情報端末にコンテンツをコピーする際に、どのコンテンツをコピーするかをユーザが決め、記憶容量が十分かをユーザが判断する必要がある。さらに、携帯型情報端末等で作成した新たなコンテンツを情報記録装置に移動させようとする場合にも、情報記録装置の空き容量をチェックする必要がある。いずれの場合も、記憶媒体の空き容量が不足する場合には、コンテンツを整理して空き容量を確保する必要がある。
このように、大量の情報を記録することが可能となった現在において、情報記録装置に保存されたコンテンツを整理することは、既にユーザにとって煩わしいものとなっている。例えば現在のデジタルカメラは、一度に数百枚の画像を撮影し記録できる。それら多量の画像をいちいち見て、不要な画像を消去したり、分類して別の情報記録装置や情報記憶媒体に保存し直したりすることは、ユーザにとって非常に煩わしい作業である。
又、携帯型情報端末にデータを移動させたり複写したりして外出先でコンテンツを利用する場合、それらコンテンツをどのように管理するかが問題である。コンテンツを移動させたりする場合、携帯型情報端末でそのコンテンツが削除されたりすると、コンテンツが失われることになり、好ましくない。
そこで、情報記録装置において、情報記憶媒体の空き容量を確保するための方策として、コンテンツの取得、記録、及び消去を自動的に行なう技術が開発されている。例えば、ハードディスク等を搭載した映像記録装置の中には、記憶容量が逼迫すると、記録されているコンテンツのうち最も古いものを消去することにより、空き容量を確保するものがある。
後掲の特許文献1には、記録装置に記録済みのデータを圧縮し、元のデータに替えて記録装置に再記録する記録システムが開示されている。この記録システムでは、記録装置の残存容量が予め設定しておいた値より小さくなると、過去の視聴履歴により定まる保存優先度が低いコンテンツのうちユーザにより指定されたもの、又は放送番組のコマーシャルメッセージ部分の画質を劣化させて容量を削減したものを記録装置に記録し、元のデータを消去する。したがってこのシステムでは、記録装置に記録されているデータを実質的に消去することなく、記憶装置の空き容量を増やすことができる。
後掲の特許文献2には、データの記録時間及び番組関連情報をもとに、データの圧縮率を変更して再記録する番組の記録方法が開示されている。この方法では、番組情報が記録された時間、番組の分類を示す番組関連情報、当該番組情報の圧縮率及び記録された日時を条件として、段階的に番組情報の圧縮率を設定し、番組情報の圧縮及び再記録を行なう。これにより新しい番組ほど高密度が維持されるように記憶容量の確保を行なうことができる。
後掲の特許文献3には、記録済みのコンテンツを番組の属性によって決定した圧縮率で再記録し、タイマ録画により将来必要となる記憶容量を確保する情報記録再生装置が開示されている。この装置は、TV番組のコンテンツを記録媒体に記録する際に、電子的に配信される番組情報より当該コンテンツのジャンルを示す情報を解読し、管理データを生成して記録する。又当該データの再圧縮の可否を示す再圧縮設定フラグ及び再圧縮禁止フラグ、並びに再圧縮が可能な場合において再圧縮する順序を規定する再圧縮順序設定フラグを、記録されたコンテンツのデータの一定単位ごとに、手動で又はジャンル情報に基づき自動で付加する。この装置は、記録媒体の容量が逼迫すると、再圧縮設定フラグ及び再圧縮順序設定フラグに基づき、再圧縮が可能なデータを規定された順序で再圧縮して再記録し、再圧縮前のデータが記録されていた領域を解放する。したがってこの装置では、再圧縮してもよいコンテンツと非圧縮のまま保存しておくべきコンテンツとを、手動で又はジャンル情報に基づき自動で区別して、コンテンツに応じてデータの再圧縮及び再記録を施すことができる。
後掲の特許文献4には、撮像した画像をフラッシュメモリに保存記憶するとともに、所望の時期に所望の画像をPCに送信する電子撮像装置において、保存記憶した画像と対応付けて、PCに送信済みか否かの別を示す状態マークを付与する記録画像管理方法が開示されている。この方法では、フラッシュメモリの未使用領域が不足した場合に、状態マークに基づき、他のPCに送信済みの画像のうち、撮影日時が最も古い画像を削除する。
特開2001−243708号公報 特開2001−357613号公報 特開2003−235009号公報 特開2000−209536号公報
ハードディスク等を搭載した上記の映像記録装置は、記録されているコンテンツのうち最も古いものを消去して、空き容量を確保する。この方法で空き容量を確保しようとすると、古いコンテンツは、将来ユーザにより視聴される可能性があるか否かに関係なく消去されてしまう。そのため、ユーザがコンテンツを視聴しようと思ったときには既に当該コンテンツが勝手に消去されているおそれがある。
特許文献1から特許文献3に記載の技術ではそれぞれ、記録された情報を消去せず再圧縮することにより、空き容量を確保する。よって、情報を再圧縮することによりその分コンテンツの情報密度が低下するものの、コンテンツが勝手に消去されるという事態を回避できる。これらの技術では、ユーザの視聴履歴、ユーザが好むコンテンツのジャンル、及び記録された日時等によって、再圧縮処理の対象となるコンテンツを選択する。しかし、ユーザが好むコンテンツとユーザが保存しておきたいと思うコンテンツとは必ずしも一致しない。このようなコンテンツの選択方法で再圧縮の対象を選択すると、例えば昔に撮った写真画像等、オリジナルの状態で保存しておきたいとユーザが思うコンテンツが勝手に再圧縮されてしまうおそれがある。そのため、これらの技術では、コンテンツを再圧縮するか否かをユーザが指示できるようにし、このような事態を回避している。しかし、ユーザにとっては、コンテンツを保存するか否かをいちいち指示するのは煩わしい。
特許文献4に記載の方法では、PCに送信された画像をフラッシュメモリから消去する。したがって画像情報は移動するが失われる訳ではない。しかし、この方法では、フラッシュメモリを用いる機器で当該画像を見ることはできなくなる。フラッシュメモリから消去された後に画像を視聴するには、PCに記憶された情報の中から当該画像を探し、PCで視聴したり、改めてフラッシュメモリに複写し直したりする必要がある。フラッシュメモリに格納されていたはずの画像がフラッシュメモリから消去されてしまうため、仮にPCには画像が残っているとしても、ユーザがPCから離れた場所にいれば、その画像を直ちに利用することができなくなるという問題がある。又、元々フラッシュメモリで作成されたものではなく、PCに用意されていたコンテンツであっても、その画像を携帯情報端末で利用する必要が生じる場合がある。そうした必要が予め分かっていればフラッシュメモリに当該コンテンツを複写しておけばよいが、通常はそのようなことは予測できない。その結果、大量のコンテンツがPCに記憶しているにもかかわらず、それを有効に利用できないという問題がある。
このように、従来は、限りある記憶領域を効率的に利用し、かつ携帯型情報端末等の他の機器との協働が必要な場合、ユーザがコンテンツを有効に利用するためにはどのようにしたらよいかについての解決策は存在していなかった。
それゆえに、本発明の目的は、コンテンツを状況に応じて適切に整理し、限りある記憶資源を効率的に利用してコンテンツを記録保存するコンテンツ管理装置を提供することである。
本発明の別の目的は、コンテンツが散逸することを防ぎつつ、必要なときに必要なコンテンツを利用できるコンテンツ管理装置を提供することである。
本発明の第1の局面に係る電子的情報管理装置は、電子的情報及び当該電子的情報の属性情報を所定の情報記憶媒体に格納するための記録手段と、所定の情報記憶媒体内に所定の空き容量を確保することを求める要求に応答して、所定の情報記憶媒体中の電子的情報の属性情報に基づいて、いずれの電子的情報を選択し、各々どのような加工方法でデータ量の削減された形式に変換すれば要求を満足できるかを決定するための電子的情報・加工方法決定手段と、電子的情報・加工方法決定手段により選択された電子的情報を、電子的情報・加工方法決定手段により決定された加工方法で加工するための加工手段と、加工手段により加工された電子的情報の属性情報を、加工後の属性にしたがって更新するための属性更新手段とを含む。
記録手段は、電子的情報及びその属性情報を所定の情報記憶媒体に格納する。空き容量の確保が要求されると、電子的情報・加工方法決定手段は、いずれの電子的情報を選択し、各々どのような加工方法で加工すればよいかを属性情報に基づいて決定する。加工手段は、その決定にしたがい、選択された電子的情報を決定された加工方法で加工する。この結果、要求に応じた空き容量が確保される。属性更新手段は、加工された電子的情報の属性情報を加工後の属性にしたがって更新する。情報記憶媒体内の電子的情報の属性情報は最新の状態に保たれ、電子的情報・加工方法決定手段は、電子的情報及びその加工方法を適切に決定できる。したがって、情報記憶媒体に所定の空き容量を確保する必要が生じても、その利用者が電子的情報をいちいち整理する必要なく、情報記憶媒体内の電子的情報のデータ量を自動的に削減することができる。その結果、限りある記憶資源を効率的に利用できる。
好ましくは、電子的情報管理装置は、所定の情報記憶媒体の媒体使用状況を管理し、要求に応答して、所定の空き容量が存在するか否かを判定するための判定手段と、判定手段により所定の空き容量が存在すると判定されたことに応答して、電子的情報・加工方法決定手段の動作を抑止するための手段とをさらに含む。
所定の情報記憶媒体内に所定の空き容量が存在すると、抑止するための手段が、電子的情報・加工方法決定手段の動作を抑止する。情報記憶媒体内に所定の空き容量が存在しない場合にのみ電子的情報の加工が行なわれる。不必要に電子的情報が加工されその価値が損なわれるのを回避できる。
さらに好ましくは、電子的情報管理装置は、予め定められた条件が充足されたことに応答して、所定の電子的情報を他の装置から取得する情報取得予定を記憶するための情報取得予定記憶手段と、情報取得予定記憶手段に記憶された情報取得予定に基づき、情報取得予定のいずれかによる電子的情報の取得以前に、取得が予定されている電子的情報のデータ量を見積もり、対応する空き容量を所定の情報記憶媒体に確保することを求める要求を発生し電子的情報・加工方法決定手段に与えるための要求発生手段とをさらに含む。
情報取得予定記憶手段が情報取得予定を記憶すると、要求発生手段は、情報取得予定のいずれかによる電子的情報の取得以前に、取得が予定されている電子的情報のデータ量を見積もる。そして、そのデータ量に対応する空き容量を情報記憶媒体に確保することを求める要求を発生し電子的情報・加工方法決定手段に与える。この要求に応じて、電子的情報・加工方法決定手段及び加工手段は、空き容量を情報記憶媒体に確保する。したがって、予定された電子的情報を取得するに先立ち、格納に必要な空き容量を情報記憶媒体内に確保しておくことができる。
より好ましくは、要求発生手段は、所定の情報記憶媒体内の空き容量が所定の容量以下となり、かつ情報取得予定により電子的情報の取得予定時刻以前の所定時刻に到達したことに応答して、要求を発生し電子的情報・加工方法決定手段に与えるための手段を含む。
所定の情報記憶媒体内の空き容量が所定の容量以下となり、かつ電子的情報の取得予定時刻以前の所定の時刻に到達すると、所定の記憶容量確保の要求が電子的情報・加工方法決定手段に与えられる。この要求に応じて、電子的情報・加工方法決定手段及び加工手段は、必要な空き容量が得られるよう電子的情報の加工を行なう。したがって、取得が予定された電子的情報を格納する前に、情報記憶媒体内に取得予定の電子的情報を格納するために必要な空き容量を確保できる。
より好ましくは、要求発生手段は、取得予定により電子的情報を取得することが予定された時刻と予め定める関係にあるチェック時刻に到達したことに応答して、取得が予定されている電子的情報のデータ量を見積り、所定の情報記憶媒体内における空き容量の確保の要否を判定するための手段と、判定するための手段により空き容量の確保が必要であると判定されたことに応答して、要求を発生し電子的情報・加工方法決定手段に与えるための手段とを含む。
所定のチェック時刻に到達すると、判定するための手段は、取得が予定されている電子的情報のデータ量を見積もる。そのデータ量に基づき、所定の情報記憶媒体内における空き容量の確保が必要か否かを判定する。情報記憶媒体の空き容量が不足していると、与えるための手段は電子的情報・加工方法決定手段に対し空き容量確保の要求を与える。電子的情報・加工方法決定手段及び加工手段は、必要な空き容量が得られるよう電子的情報の加工を行なう。情報記憶媒体の空き容量が不足していなければ、要求は発生されず、空き容量を確保するための動作も行なわれない。したがって、情報取得予定が存在する場合、所定のチェック時刻になれば、その格納に必要な空き容量を情報記憶媒体に確保しておくことができる。又、空き容量が存在していれば、情報記憶媒体中の情報に対し不要な加工は行なわれない。
好ましくは、電子的情報管理装置は、所定の情報記憶媒体内の空き容量が所定の容量以下となったことに応答して、要求を発生し電子的情報・加工方法決定手段に与えるための手段をさらに含む。
情報記憶媒体の空き容量が所定の容量以下となると、電子的情報・加工方法決定手段に対し要求が与えられる。この要求に応答して、電子的情報・加工方法決定手段及び加工手段が、空き容量が基準容量に達するよう電子的情報の加工を行なう。したがって、情報記憶媒体において常に所定の容量以上の空き容量を確保しておくことが可能になる。
さらに好ましくは、電子的情報管理装置は、所定のチェック時刻に到達したことに応答して、所定の判定基準にしたがい、所定の情報記憶媒体内における空き容量の確保の要否を判定するための手段と、判定するための手段により空き容量の確保が必要であると判定されたことに応答して、要求を発生し電子的情報・加工方法決定手段に与えるための手段とをさらに含む。
所定のチェック時刻に到達すると、所定の情報記憶媒体内における空き容量の確保が必要か否かが判定され、確保が必要と判定されると、電子的情報・加工方法決定手段に対し所定の空き容量確保の要求が与えられる。電子的情報・加工方法決定手段及び加工手段は、その要求に応答して、所定の空き容量が得られるよう電子的情報の加工を行なう。定期的に情報記憶媒体内に空き容量を確保する作業が行なわれるので、常に所定の空き容量が確保できる。
より好ましくは、電子的情報・加工方法決定手段により決定される加工方法は、所定の非可逆圧縮処理を含む。加工手段は、選択された電子的情報を非可逆的圧縮処理により圧縮するための圧縮手段を含む。
情報記憶媒体内の電子的情報に非可逆圧縮処理を施すことにより、一部のコンテンツの記憶容量を大幅に削減できる。その結果、情報記憶媒体の記憶資源を有効利用することができる。さらに、電子的情報を非可逆圧縮するかどうかは、電子的情報の属性に基づいて決定される。そのため、非可逆圧縮に適した属性の電子的情報を圧縮できる。又非可逆圧縮に適さない属性の電子的情報が圧縮されるのを回避できる。
好ましくは、電子的情報管理装置は、電子的情報を利用するための情報利用手段をさらに含む。圧縮手段は、選択された電子的情報がそのままでは情報利用手段で利用できない情報形式であるときに、選択された電子的情報を、電子的情報管理装置で利用できる情報形式に非可逆圧縮するための手段を含む。
そのままでは情報利用手段で利用できない情報形式の電子的情報を、利用できる情報形式に非可逆圧縮することにより、電子的情報のデータ量を削減して情報記憶媒体に空き容量を確保するとともに、当該電子的情報を電子的情報管理装置において有効に利用することができる。
選択された電子的情報は画像データを含んでもよい。非可逆圧縮するための手段は、選択された画像データの解像度が所定の解像度まで落ちるように、選択された画像データを加工するための手段を含む。
そのままでは利用できない程高解像度の画像データの場合、利用する際には、利用可能な解像度まで解像度を落として利用する必要がある。又、画像データの利用形態によっては、高い解像度を要しない場合もある。このような画像データの解像度を落とすことにより、画像データの利用に支障をきたすことなく、データ量を削減して情報記憶媒体の空き容量を確保することができる。又、データ利用形態に対し、データ量削減による悪影響はない。
選択された電子的情報は所定のデータレートで符号化された動画データを含んでもよい。非可逆圧縮するための手段は、選択された動画データのデータレートが所定のデータレートまで落ちるように、選択された動画データを加工するための手段を含む。
そのままでは利用できない程高いデータレートの動画データの場合、利用する際には、利用可能なデータレートまでデータレートを落として利用する必要がある。又、動画データの利用形態によっては、高いデータレートを要しない場合もある。このような動画データのデータレートを落とすことにより、動画データの利用に支障をきたすことなく、データ量を削減して情報記憶媒体の空き容量を確保することができる。又、データ利用形態に対し、データ量削減による悪影響はない。
好ましくは、電子的情報・加工方法決定手段により決定される加工方法は、電子的情報の一部を所定形式で抽出する抽出処理を含む。加工手段は、選択された電子的情報から抽出処理により情報を抽出し、当該抽出された電子的情報で、選択された電子的情報を置換するための抽出手段を含む。
情報記憶媒体内の電子的情報の一部を抽出し、抽出した電子的情報で元の電子的情報を置換することにより、抽出された部分の情報を用いてもとの情報の内容を知ることができる。それ以外の部分は、情報記憶媒体から消去され、その分情報記憶媒体内に空き容量を確保できる。さらに、どの電子的情報に抽出処理を行なうかは、電子的情報の属性に基づいて決定される。そのため、抽出処理に適する属性の電子的情報に対して抽出処理を行なうことができる。又、抽出処理に適さない電子的情報に対する抽出処理を回避できる。
電子的情報は映像データを含んでもよい。抽出手段は、選択された映像データから部分的な映像データを抽出し、当該抽出された映像データで選択された映像データを置換するための手段を含む。
映像データの中には、部分的な映像データが利用可能であればよいものもある。置換するための手段は、このような映像データにおいて抽出処理を行なうことにより、部分的な映像データを残しそれ以外の部分のデータは消去する。映像データ中の必要な部分を維持したまま、情報記憶媒体内に空き容量を確保できる。
電子的情報はデータ化された放送番組を含んでもよい。抽出手段は、データ化された放送番組から当該放送番組の視聴率又は聴取率に基づき定められる区間に対応するデータを抽出し、抽出されたデータでデータ化された放送番組を置換するための手段を含む。
データ化された放送番組からその放送番組の視聴率又は聴取率に基づき定められる区間に対応するデータを抽出することにより、抽出されたデータは、視聴率又は聴取率に応じて編集された放送番組のハイライトシーンとなる。このデータで元のデータを置換することにより、データ化された放送番組が占める記憶容量は削減される。よって、放送番組のハイライトシーンを情報記憶媒体内に保持しつつ、情報記憶媒体の記憶資源を確保することができる。
好ましくは、電子的情報管理装置は、電子的情報のタイトルの情報を、所定の取得先より取得し当該電子的情報の属性情報に付加するための手段をさらに含む。電子的情報・加工方法決定手段により決定される加工方法は、タイトルの情報で電子的情報を置換する処理を含む。
所定の取得先よりタイトルの情報を取得し当該電子的情報の属性情報に付加することにより、属性情報による電子的情報の識別が容易になる。電子的情報・加工方法決定手段がタイトルの情報で電子的情報を置換することにより、電子的情報の実体は情報記憶媒体から消去されるが、情報記憶媒体内の情報で、過去に格納されていた電子的情報を識別可能にできる。特に、タイトルの情報を用いることにより電子的情報の内容がより明確に判定でき、電子的情報・加工方法決定手段による決定が正確になる。
電子的情報・加工方法決定手段により決定される加工方法は、情報記憶媒体における電子的情報の記憶領域を解放する処理を含んでもよい。
選択された電子的情報の記憶領域を加工手段が解放することにより、情報記憶媒体内に空き容量を効率的に確保できる。
好ましくは、電子的情報・加工方法決定手段により決定される加工方法は、情報記憶媒体における電子的情報及び当該電子的情報の属性情報の記憶領域を解放する処理を含む。
加工手段が、選択された電子的情報の属性情報の記憶領域を解放することにより、選択された電子的情報の属性情報を情報記憶媒体から消去できる。
加工手段は、互いに別個の加工方法により電子的情報を加工するための複数個の手段を含んでもよい。電子的情報・加工方法決定手段は、複数個の加工方法の中から各電子的情報の加工方法を決定する。加工手段はさらに、電子的情報・加工方法決定手段により選択された電子的情報を、複数個の手段のうち、電子的情報・加工方法決定手段により決定された加工方法に対応するものに与えて加工させるための手段を含む。
互いに異なる別個の加工方法のうち、電子的情報・加工方法決定手段により決定された加工方法で電子的情報を加工する。電子的情報ごとに適切な加工方法を選択的に用いて加工することができる。
好ましくは、電子的情報の属性情報は、当該電子的情報を他の機器から再取得可能か否かの別を示す再取得可否情報を含む。電子的情報管理装置は、再取得可否情報により他の機器から取得可能であることが示されている電子的情報の属性情報に対し、当該電子的情報を取得する際に参照すべき再取得用情報を付加するための手段を含む。
再取得可能な電子的情報は、他の装置から再取得すれば再び利用可能となる。これに対して、再取得が不可能な電子的情報は、所定の情報記憶媒体において損なわれると、二度と利用できなくなる。そのため、再取得の可否によってその電子的情報を所定の情報記憶媒体に保持しておくことの必要性は異なる。属性情報が再取得可否情報を含むと、電子的情報・加工方法決定手段は、再取得可否情報に基づいて、いずれの電子的情報を選択し、各々どのような加工方法でデータ量の削減された形式に変換すれば要求を満足できるかをより正確に決定できる。よって、電子的情報の散逸を防ぎ、記憶資源を効率的に運用できる。さらに、他の機器から取得可能である電子的情報の属性情報に再取得用情報を付加しておくことにより、その電子的情報を再取得用情報にしたがって他の装置から再取得することが容易になる。
より好ましくは、属性更新手段は、選択された電子的情報の属性情報の再取得可否情報により、選択された電子的情報が他の機器から取得可能であることが示されているときに、加工後の電子的情報の属性情報の再取得可否情報及び再取得用情報に、加工前の再取得可否情報及び再取得用情報を設定するための手段を含む。
他の機器から取得可能な電子的情報が加工されても、加工前の電子的情報の再取得可否情報及び再取得用情報が継承される。よって、加工後の電子的情報においても、加工前の電子的情報と同様に、他の装置から再取得可能か否かを容易かつ正確に判定できる。
再取得用情報は、選択された電子的情報のオリジナルに対するリンク情報を含んでもよい。
リンク情報を参照して、電子的情報のオリジナルを容易に再取得することができる。
好ましくは、電子的情報管理装置は、所定の条件が充足されたことに応答して、所定の情報記憶媒体に記憶された電子的情報の中から所定の選択方法により選択された電子的情報を外部装置に転送するための転送手段と、転送手段による転送が完了したことに応答して、転送された電子的情報の属性情報を、外部装置から再取得可能であることを示すように更新するための手段とをさらに含む。
転送手段により、情報記憶媒体内の電子的情報が外部装置に転送されると、転送された電子的情報は、当該外部装置より再取得可能となり、情報記憶媒体中に当該電子的情報のオリジナルを保持しておく必要性は小さくなる。外部装置から再取得可能であることを示すよう属性情報を更新することにより、電子的情報・加工方法決定手段による電子的情報の選択と、加工方法の決定とがより的確に行なえる。その結果、記憶資源を効率的に運用できる。さらに、必要が生じれば、電子的情報の属性情報をもとにこの電子的情報を外部装置から容易に再取得できる。
より好ましくは、電子的情報管理装置は、所定のプロトコルで通信を行なうことが可能な通信手段をさらに含む。外部装置は通信手段を介して電子的情報管理装置と通信可能であり、更新するための手段は、転送された電子的情報の属性情報の再取得可否情報と再取得用情報とを、再取得可能を示す値と、転送された電子的情報を通信手段を介して外部装置から取得するためのリンク情報とにそれぞれ設定するための手段を含む。
リンク情報を参照して、情報記憶媒体内の電子的情報のオリジナルを外部装置から容易に再取得できる。
電子的情報管理装置は、所定の外部記憶媒体と電子的情報の入出力を行なうことが可能な入出力手段をさらに含んでもよい。外部装置は、入出力手段を介して情報の入出力が可能な外部記憶媒体を含んでもよい。外部記憶媒体は外部記憶媒体を識別するための識別情報を有する。転送された電子的情報の記憶場所を特定する情報は、外部記憶媒体の識別情報を含む。
外部記憶装置の識別情報を参照して、電子的情報を外部記憶媒体から再取得することが容易になる。
好ましくは、電子的情報管理装置はさらに、所定の評価基準にしたがい、電子的情報に記憶優先度を付与するための記憶優先度設定手段をさらに含む。電子的情報・加工方法決定手段は、要求に応答して、いずれの電子的情報を選択し各々どのような加工方法でデータ量の削減された形式に変換すれば要求を満足できるかを、記憶優先度に基づいて決定するための手段を含む。
記憶優先度設定手段が、電子的情報に記憶優先度を付与することにより、記憶優先度を用いてどの電子的情報を所定の情報記憶媒体に優先的に維持すべきかが判定できる。決定するための手段は、加工すべき電子的情報及びその加工方法をこの記憶優先度に基づき決定することにより、優先的に維持されるべき電子的情報を情報記憶媒体に保持しつつ、電子的情報の加工による空き容量の確保を適切に行なうことができる。
より好ましくは、記憶優先度設定手段は、所定の評価基準にしたがい電子的情報の属性情報をもとに電子的情報の重要度を算出するための重要度算出手段と、情報の重要度に基づき、電子的情報に対して記憶優先度を設定して当該電子的情報に付与するための手段を含む。
属性情報に基づきコンテンツの重要度を算出し、重要度に基づいて記憶優先度を設定することにより、総合的に電子的情報を評価することができる。記憶優先度を用いて、総合的に見てどの電子的情報が所定の情報記憶媒体において重要かが判別可能になる。よって、決定するための手段は、総合的に見て重要な電子的情報を情報記憶媒体に保持しつつ、電子的情報の加工による空き容量の確保を適切に行なうことができる。
属性情報は、電子的情報が第三者により公開された電子的情報であるかユーザにより作成された電子的情報であるかの別を示す公私種別情報を含んでもよく、重要度算出手段は、公私種別情報に基づき、電子的情報の重要度を算出するための手段を含んでもよい。
ユーザが個人的に作成した電子的情報は、ユーザの管理下の情報記憶媒体にしか存在しない場合が多く、遍在する可能性は低い。そのため、このような電子的情報は再取得が困難であることが多い。又、個人的な思い入れがある場合も多い。したがってユーザが保存しておきたいと思うものである可能性が高い。これに対して、第三者により公開された電子的情報は、遍在する可能性が高く、容易に再取得できる場合が多い。このような相違を重要度に反映させることにより、重要な電子的情報を維持しつつ、電子的情報の加工による空き容量の確保を行なうことができる。
属性情報は、情報記憶媒体内の電子的情報に対するアクセス履歴を示す情報を含んでもよい。重要度算出手段は、電子的情報のアクセス履歴に基づき電子的情報の重要度を算出するための手段を含んでもよい。
算出するための手段が、アクセス履歴に基づき重要度を算出することにより、記憶優先度を電子的情報のアクセス履歴に応じた適切な値に設定することができる。すなわち、ユーザの過去のアクセス履歴に基づいてどの電子的情報が重要かを適切に判定でき、電子的情報の適切な維持が可能となる。
属性情報は、ユーザによる電子的情報の視聴状況を示す情報を含んでもよい。重要度算出手段は、電子的情報の利用状況に基づきユーザにより当該電子的情報が利用される可能性を評価することにより、電子的情報の重要度を算出するための手段を含んでもよい。
算出するための手段が、電子的情報の利用状況に基づき重要度を算出することにより、記憶優先度を電子的情報の利用状況に応じた適切な値に設定することができる。すなわち、ユーザによる電子的情報の利用状況に応じて、どの電子的情報が重要かを適切に判定でき、電子的情報の適切な維持が可能となる。
属性情報は、電子的情報に対し付与された評価を示す情報を含んでもよい。重要度算出手段は、電子的情報に対する所定の評価に基づき、電子的情報の重要度を算出するための手段を含んでもよい。
電子的情報に対する何らかの評価が得られる場合、算出するための手段が、その評価に基づき重要度を算出することにより、記憶優先度をその評価に応じた適切な値に設定することができる。すなわち、コンテンツに与えられた何らかの評価に応じて、適切な電子的情報を選択し加工することが可能となる。
属性情報は、ユーザによる電子的情報に対する評価を示す情報を含んでもよい。重要度算出手段は、ユーザによる評価に基づき電子的情報の重要度を算出するための手段を含んでもよい。
算出するための手段が、ユーザによるコンテンツの評価に基づき重要度を算出することにより、記憶優先度をその評価に応じた適切な値に設定することができる。すなわち、ユーザによる評価に応じて、適切な電子的情報を選択し加工することが可能となる。
属性情報は、電子的情報に対するユーザの利用状況を示す統計的情報を含んでもよく、重要度算出手段は、電子的情報に対するユーザの利用状況に基づき、電子的情報の重要度を算出するための手段を含んでもよい。
記憶優先度の算出においては、単に電子的重要度だけでなく、他の要因も考慮すべきである。そこで、調整手段が記憶優先度を調整することにより、優先的に保持しておくべき電子的情報を維持しつつ、電子的情報を適切に選択し加工することが可能となる。
電子的情報・加工方法決定手段はさらに、決定するための手段により選択された電子的情報であり、かつ重要度が所定の条件を充足する電子的情報を、ユーザに対し判別可能に提示しそのいずれかを選択させるための手段を含んでもよい。
重要度が所定の条件を充足する電子的情報についてユーザに選択させることにより、ユーザが消去又は加工を望まない電子的情報が知らないうちに消去又は加工される、という可能性を小さくすることができる。
電子的情報・加工方法決定手段はさらに、決定するための手段により選択された電子的情報であり、かつ重要度が所定の条件を充足する電子的情報を通知するためのメッセージを、他の装置に送信するための手段と、他の装置よりメッセージに対する返答を受信し、返答に基づき、決定するための手段により選択された電子的情報についての加工方法を変更するための手段とを含んでもよい。
重要度が所定の条件を充足する電子的情報について他の装置に通知することにより、当該他の装置を使用しているユーザは、どのような電子的情報が消去又は加工される予定かを知ることができる。さらに、変更するための手段が、その通知に対する返答を受け、返答に基づいて電子的情報についての加工方法を変更する。ユーザは、消去又は加工を望まない電子的情報が知らないうちに消去又は加工されることを回避することができる。
電子的情報管理装置はさらに、情報記憶媒体に記憶されている電子的情報の重要度をユーザに対し判別可能に提示しそのいずれかを選択させるための手段を含んでもよい。
重要度という尺度が提示されるので、ユーザによる判別が容易になる。
より好ましくは、電子的情報の属性情報は、その電子的情報を他の装置から再取得可能か否かの別を示す再取得可否情報を含む。電子的情報管理装置はさらに、電子的情報の再取得可能性情報に基づき、電子的情報の再取得の可否を判別するための手段と、判別するための手段による判別結果に基づき当該電子的情報の記憶優先度を調整するための調整手段とを含む。
再取得不可能な電子的情報が情報記憶媒体内で整理されると、その電子的情報を元の状態に復元することは不可能となる。このような電子的情報の記憶優先度を高い値に設定することにより、再取得が不可能な貴重な電子的情報を保護しつつ、再取得可能な電子的情報のデータ量を優先的に削減することができ、情報記憶媒体の記憶資源を有効利用できる。
さらに好ましくは、属性情報はさらに、電子的情報の再取得元を示す情報を含む。調整手段は、再取得元を示す情報により示される再取得元において情報が上書き可能か否かの別に基づき、電子的情報の記憶優先度を調整するための手段を含む。
再取得元において、情報の上書きが可能であれば、電子的情報が上書きにより消滅している恐れがある。逆に上書きが不可能であれば、電子的情報はその再取得元から再取得できる可能性は高い。この違いに基づき記憶優先度を設定することにより、再取得が確実な可能な電子的情報のデータ量を優先的に削減することができ、情報記憶媒体の記憶資源を有効利用できる。
より好ましくは、属性情報は、電子的情報の作成日時を示す情報を含む。電子的情報管理装置はさらに、電子的情報の作成日時に基づき電子的情報の鮮度を評価し、当該評価に応じて当該電子的情報の記憶優先度を調整するための手段を含む。
調整するための手段が、コンテンツの作成日時に基づき電子的情報の鮮度を評価し、記憶優先度を調整することにより、記憶優先度を電子的情報の鮮度に応じた適切な値に設定することができる。すなわち、鮮度に応じて適切な電子的情報を保護しつつ、情報記憶媒体の記憶資源を有効利用できる。
電子的情報管理装置はさらに、電子的情報の格納に要する所定の情報記憶媒体の容量に応じて、電子的情報の記憶優先度を調整するための手段を含んでもよい。
記憶容量が大きな情報については、さらに圧縮できる可能性が高い。したがって、記憶容量に応じて記憶優先度を調整することにより、効率的に所定の情報記憶媒体の空き容量を確保できる。
電子的情報管理装置はさらに、所定の情報記憶媒体に記憶されている電子的情報のうち、電子的情報・加工方法決定手段により整理対象に指定された電子的情報をユーザに対し判別可能に提示し、そのいずれかを選択させるための手段を含んでもよい。
電子的情報管理装置はさらに、所定の情報記憶媒体に記憶されている電子的情報のうち、電子的情報・加工方法決定手段により整理対象に指定された電子的情報を通知するためのメッセージを他の装置に送信するための手段と、当該他の装置よりメッセージに対する返答を受信し、決定するための手段により選択された電子的情報についての加工方法を返答に基づき変更するための手段とを含んでもよい。
好ましくは、電子的情報管理装置はさらに、電子的情報の取得予定を準備するための予定準備手段と、所定の評価基準にしたがい、所定の情報記憶媒体内の電子的情報の重要性と取得予定により取得が予定された電子的情報の重要性とを評価するための手段と、予定された電子的情報の重要性と選択された電子的情報の重要性とを比較するための比較手段と、比較手段による比較に応じて、加工手段を起動させる動作と、取得が予定された電子的情報に関する取得予定を破棄する動作とを選択的に実行するための手段とを含む。
取得予定が準備されると、所定の情報記憶媒体内の電子的情報の重要性と、取得が予定された電子的情報の重要性とが評価される。比較手段はいずれがより重要な電子的情報であるかを比較する。この比較結果に応じて、加工手段の起動と予定の破棄とが選択的に実行される。すなわち、情報記憶媒体内の重要な電子的情報を保護するとともに、重要性の低い電子的情報を整理し、より重要な電子的情報を情報記憶媒体内に格納することができるようになる。
好ましくは、記録手段は、電子的情報を取得するための手段と、所定の情報記憶媒体における当該電子的情報の格納位置を、当該電子的情報の属性に応じて決定するための格納位置決定手段と、情報記憶媒体の格納位置に、電子的情報を格納するための手段とを含む。
格納位置決定手段は、電子的情報の格納位置を当該電子的情報の属性に応じて決定する。取得するための手段が取得した電子的情報は当該格納位置に格納される。よって、情報記憶媒体内での電子的情報の格納位置は、電子的情報の属性に応じた位置となり、情報記憶装置内の電子的情報に、属性に基づいて容易にアクセスできる。
好ましくは、記録手段は、所定の条件が充足されたことに応答して、他の装置から、電子的情報と当該電子的情報の属性情報とを所定の情報記憶媒体に格納するための手段を含む。電子的情報管理装置はさらに、格納するための手段により他の装置からの電子的情報が格納されたことに応答して、所定の配布先に電子的情報を転送するための手段を含む。
格納するための手段が電子的情報を格納すると、それに応答して、転送するための手段が、格納された電子的情報を所定の配布先に配布する。これにより、ユーザは、所定の情報記録媒体に格納された電子的情報を、所定の配布先において入手又は利用できる。よって、ユーザにとって電子的情報を利用する機会が増大する。
電子的情報管理手段により転送された電子的情報の属性情報が、配布先において変更されることがあってもよく、電子的情報管理装置はさらに、所定の配布先に転送済みであり、かつ配布先において属性情報が変更された電子的情報を検出するための手段と、検出するための手段により検出された電子的情報の属性情報を配布先から取得するための手段と、所定の情報記憶媒体内の、検出された電子的情報の属性情報を、取得するための手段により取得された属性情報に基づき変更するための手段を含む。
転送済みの電子的情報の属性情報が配布先において変更されると、検出するための手段が、その電子的情報を検出する。検出された電子的情報の属性情報は、取得するための手段により配布先から取得される。変更するための手段は、所定の情報記憶媒体内の検出された電子的情報の属性情報を、取得された属性情報に基づき変更する。情報記憶媒体内の電子的情報の属性情報に、配布先において行なわれる変更を反映させることが可能になる。
好ましくは、記録手段は、所定の条件が充足されたことに応答して、所定の外部装置の情報記憶媒体から、電子的情報と電子的情報の属性情報とを所定の情報記憶媒体に格納するための手段を含む。電子的情報管理装置はさらに、格納するための手段により所定の外部装置から電子的情報が格納されたことに応答して、所定の外部装置の情報記憶媒体内に所定の空き容量を確保することを求める要求を発行するための手段と、要求に応答して、格納するための手段により格納された電子的情報の属性情報に基づいて、格納された電子的情報を、各々どのような加工方法でデータ量の削減された形式にすれば要求を満足できるかを決定するための手段とを含む。加工手段は、格納された電子的情報を所定の情報記憶媒体から読出し、決定するための手段により決定された加工方法で加工するための手段を含む。電子的情報管理装置はさらに、加工するための手段により加工された電子的情報を、所定の外部装置に転送するための手段を含む。
所定の外部装置の情報記憶媒体から電子的情報と当該電子的情報の属性情報とが所定の情報記憶媒体に格納されると、発行するための手段が、所定の外部装置の情報記憶媒体内に所定の空き容量を確保することを求める要求を発行する。この要求に応答して、決定するための手段は、格納するための手段により格納された電子的情報の属性情報に基づいて、当該格納された電子的情報を、各々どのような加工方法でデータ量の削減された形式にすれば要求を満足できるかを決定する。加工するための手段が、格納された電子的情報を所定の情報記憶媒体から読出し、決定するための手段により決定された加工方法で加工する。転送するための手段が、加工された電子的情報を所定の外部装置に転送する。外部装置が、転送された電子的情報でもとの電子的情報を置換することにより、外部装置の情報記憶媒体内に空き容量を確保できる。この場合でもオリジナルの電子的情報は所定の情報記憶媒体内に格納されている。よって、電子的情報のオリジナルを所定の情報記憶媒体内に集約することができ、電子的情報の散逸を防止できる。
決定するための手段は、要求に応答して、格納するための手段により格納された電子的情報の属性情報に基づいて、格納された電子的情報を選択するための第1の選択手段と、所定の情報記憶媒体内の電子的情報の属性情報に基づいて、所定の選択方法により外部装置に追加的に転送すべき電子的情報を選択するための第2の選択手段と、第1の選択手段及び第2の選択手段により選択される電子的情報の各々をどのような加工方法でデータ量の削減された形式にすれば要求を満足できるかを決定するための手段とを含んでもよい。
記録手段は、ハードディスクレコーダを含んでもよい。
本発明の第2の局面に係るコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されると、当該コンピュータを上記したいずれかの電子的情報管理装置として動作させる。したがって、このコンピュータプログラムをコンピュータで実行することにより、上記した本発明の第1の局面の作用及び効果をコンピュータで実現することができる。
本発明の第3の局面に係る記録媒体は、本発明の第2の局面に係るコンピュータプログラムを記録した、コンピュータで読取可能な記録媒体である。この記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをコンピュータで読取り実行することにより、本発明の第1の局面の作用及び効果を実現できる。
本発明の第4の局面に係る電子的情報管理方法は、所定の情報記憶媒体に格納された電子的情報を管理するための電子的情報管理方法である。この方法は、所定の情報記憶媒体内に所定の空き容量を確保することを求める要求を受けて、所定の情報記憶媒体中の電子的情報の属性情報に基づいて、いずれの電子的情報を選択し、各々どのような加工方法でデータ量の削減された形式に変換すれば要求を満足できるかを決定するステップと、決定するステップで選択された電子的情報を、決定するステップで決定された加工方法で加工するステップと、加工手段により加工された電子的情報の属性情報を、加工後の属性にしたがって更新するステップとを含む。
空き容量の確保が要求されると、その要求に応じて、決定するステップにおいていずれの電子的情報を選択し、各々どのような加工方法で加工すればよいかが属性情報に基づいて決定される。この電子的情報の選択及び加工方法の決定にしたがい、所定の情報記憶媒体内の電子的情報が加工される。さらに、更新するステップにおいて、加工された電子的情報の属性情報が加工後の属性にしたがって更新される。電子的情報の加工と属性情報の更新とにより、要求に応じた空き容量を確保しながら、次の空き容量確保のための処理に必要な情報が整備される。したがって、情報記憶媒体の利用者が格納された電子的情報をいちいち整理しなくても、情報記憶媒体内の電子的情報のデータ量を自動的に適切に削減し、限りある記憶資源を効率的に利用することができる。
本発明によると、情報記憶媒体の利用者が格納された電子的情報をいちいち整理しなくても、情報記憶媒体内の電子的情報のデータ量を削減し、適切な状態で電子的情報を保持し、限りある記憶資源を効率的に利用できる。複数の情報記憶媒体にそれぞれ同じ電子的情報を格納しておかなくても、適切なときに適切な装置又は記憶媒体を用いて電子的情報を利用することができる。コンテンツが複数の情報記憶媒体に散逸するのを防止できる。又、電子的情報の加工方法を変化させることにより、整理処理を変化させることにより、コンテンツに応じて、適切な状態で情報記憶媒体内に情報を格納できる。
電子的情報を所定の配布先に配布することができる。ユーザは、所定の情報記録媒体に格納された電子的情報を所定の配布先において利用できる。また、配布した電子的情報の属性が配布先で変更された場合に、その変更に応じて、所定の情報記憶媒体内の検出された電子的情報の属性情報を、取得された属性情報に基づき変更できる。よって、情報記憶媒体内の電子的情報の属性に、配布先において行なわれる変更を反映させることが可能になり、外部の配布先から所定の情報記憶媒体内の電子的情報の管理を行なうことが可能になる。又、電子的情報を所定の情報記憶媒体に集約させ、他の情報記憶媒体の空き容量を確保することもできる。よって、電子的情報の散逸を防ぎ、情報記憶媒体の情報資源を有効利用できるようになる。又、電子的情報を予め加工してから情報記憶媒体に格納することにより、少ない容量で情報記憶媒体に電子的情報を格納でき、情報記憶媒体の情報資源を有効利用することができる。又、情報記憶媒体において基準容量以上の空き容量を確保するように、電子的情報を加工することが可能になる。
電子的情報の重要性を評価し、重要性に応じて電子的情報を選択的に加工することにより、重要な電子的情報を保護しつつ、適切な情報形式で電子的情報を情報記憶媒体に保持させることができる。
情報記憶媒体内の重要な電子的情報を保護するとともに、重要性の低い電子的情報のデータ量を削減し、より重要な電子的情報を取得し情報記憶媒体に格納できるようになる。又、情報記憶媒体において、電子的情報の属性に応じた格納位置に電子的情報を格納でき、情報記憶装置内の電子的情報へのアクセシビリティが向上する。
[第1の実施の形態]
<概要>
以下、図面を参照しつつ本発明の具体的な実施の形態について説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、同一の部品に同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
又、「コンテンツ」とは、本明細書では電子的情報全般を指すものとし、特に、その出所にかかわらず、電子的に再生可能な動画及び音声を含む映像、画像、並びに音声等、電子的な手段を用いることによりユーザが視聴したり再生したり利用したりすることができる情報を含むが、ユーザが視聴できないようなデータであってもよい。
以下に例示する本発明の第1の実施の形態では、コンテンツを記憶しておくことの重要性を所定の評価基準にしたがって評価し、コンテンツをその重要性に応じて整理する。
コンテンツの重要性の評価に際しては、ユーザにとってのそのコンテンツの重要度と、コンテンツを再取得する可能性とを主として用いる。すなわち、ユーザにとって重要ではないと思われるコンテンツ及び再取得が容易なコンテンツを優先的に整理し、ユーザにとって重要と思われるコンテンツ及び再取得が困難なコンテンツを保護する。評価の基準としては、多様な基準のうちの任意の組合せを利用できる。
コンテンツの整理においては、整理されるべきコンテンツをもとに、当該コンテンツよりデータ量の少ない代替情報、例えば圧縮した情報、動画であれば低レートに変換したもの、コンテンツの一部のみ、又はコンテンツを識別するための情報(名称を表すテキスト又は画像等)等を準備し、コンテンツをそれら代替情報のいずれか、又はそれらの組合せで置換する。又は、コンテンツを消去する。いずれの場合も、代替情報は元のコンテンツよりデータ量が少なくなっていることが目的に照らして望ましい。
特に、再取得可能なコンテンツであれば、削除したりデータ量を大きく削減したりするような整理をすることができる。そこで、コンテンツを再取得できるか否かを示す情報、及びコンテンツを再取得する際の再取得先を特定するために参照すべき情報(以下、「再取得用情報」と呼ぶ。)を準備し、コンテンツ自体とは別に属性情報の一部として保持しておく。この情報により、コンテンツの整理を行なう際には再取得が可能なものを整理し、コンテンツの利用をする際にはオリジナルのコンテンツを再取得することが可能になる。
<構成>
図1に、第1の実施の形態に係るコンテンツ管理装置60を含むシステム全体の構成を概略的に示す。図1を参照して、本実施の形態に係るシステム40は、音声及び映像等のコンテンツを他の装置に提供するための外部機器群50と、外部機器群50からコンテンツを取得して記憶し、再生・整理・複製・移動の管理を行なうためのコンテンツ管理装置60と、コンテンツ管理装置60に対する指示操作をユーザより受けて、その指示に対応する操作信号をコンテンツ管理装置60に与えるリモートコントローラ(以下、「リモコン」と呼ぶ。)62と、コンテンツ管理装置60からコンテンツの再生出力を受けて映像及び音声等を表示する表示装置64とを含む。
外部機器群50は、放送信号を受信してコンテンツ管理装置60に供給するためのアンテナ70と、コンテンツを、いわゆるインターネット等のネットワーク72を介してコンテンツ管理装置60等のクライアントに提供するためのサーバ74と、他の装置からコンテンツを取得したり自分自身で作成したりしてコンテンツ管理装置60に送信することが可能な外部端末装置76と、外部記憶媒体等に準備されたコンテンツをコンテンツ管理装置60に入力するためのコンテンツ入力装置78とを含む。コンテンツ管理装置60とこれら装置の間の通信は、ネットワーク72又は直接的な無線通信のいずれを介して行なうこともできる。
本実施の形態では、外部機器群50はさらに、コンテンツが記録され、コンテンツ入力装置78による読出が可能な情報記憶媒体であるDVD80及びフラッシュメモリ82を含む。したがってコンテンツ入力装置78は、DVD80に対する入出力を行なうDVD記録再生機能と、フラッシュメモリ82に対する入出力を行なう図示しないフラッシュメモリドライブとを有している。
コンテンツ管理装置60は、具体的にはDVD80への録画機能を持つHD(Hard Disk)搭載AV(Audio−Visual)レコーダ等である。表示装置64は、具体的にはTV受像機、モニタ装置、及びスピーカ等である。外部端末装置76は、具体的には、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話機、及びPC等である。コンテンツ入力装置78は、具体的には、デジタルカメラ、カムコーダ、撮像機能付携帯電話機、スキャナ、及び録音装置等である。
外部機器群50からコンテンツ管理装置60に供給されるコンテンツには、コンテンツの所有者という観点から大別して2種類がある。第1の種類のコンテンツは、ユーザ以外の者により公開され管理されているコンテンツである。第2の種類のコンテンツは、ユーザにより個人的に作成され管理されているコンテンツである。本明細書では、前者のコンテンツを「公的コンテンツ」と呼び、後者のコンテンツを「私的コンテンツ」と呼ぶ。例えば、アンテナ70により供給される公共放送及び民間放送のコンテンツ、インターネット上で公開されネットワーク72を介して供給されるコンテンツ、及びDVD80等に記録された状態で流通している市販のコンテンツは、いずれも公的コンテンツに該当する。これに対して、例えばデジタルカメラ及びカムコーダ等の撮像装置で撮像されたコンテンツ等、ユーザが所有する外部端末装置76又はコンテンツ入力装置78によって準備されたコンテンツは、私的コンテンツに該当する。
コンテンツ管理装置60は、後述するように、外部機器群50から取得し記憶したコンテンツ、及び今後取得することが予定されているコンテンツについて、ユーザにとっての重要度を評価し、さらにこの重要度とコンテンツの再取得可能性等とに基づき、どの程度優先的に記憶されるべきコンテンツであるかを示す記憶優先度を設定する。記憶優先度とは、コンテンツを記憶しておくか、又は何らかの形でデータ量を削減して保存し直したり完全に消去したりする(整理する)かの指標となる評価値のことをいう。本実施の形態では、この重要度と記憶優先度とを併せてコンテンツの重要性という。何らかのタイミングで記憶領域を確保すべき要求、又は記憶領域を整理すべき要求が発生すると、必要に応じ、記憶しているコンテンツを整理することで空き領域を増加させる。
記憶しているコンテンツを整理する際には、記憶優先度が低いコンテンツを選択し、当該コンテンツを、データ量がより少ない代替情報で置換する。代替情報とは、その情報自体からはオリジナルのコンテンツを完全には再現できないが、何らかの手段によりオリジナルのコンテンツの全体又は一部を完全な形で、又は不完全ではあるがオリジナルのコンテンツと同様の形で再現することができるような情報であって、かつオリジナルのコンテンツよりデータ容量の少ないものをいう。典型的には、非可逆的圧縮処理で元のコンテンツのデータ量を削減したものが利用される。又、コンテンツを特定することが可能な情報、例えばコンテンツを表す画像又はテキストでもよい。
例えば、コンテンツが画像又は映像であれば、その解像度、色数、及びビットレート等の変更を行ない当該コンテンツを圧縮したもの、コンテンツから所定の区間のみを抽出したもの、及び当該コンテンツを表す画像(コンテンツの1シーンの縮小画像等)等が代替情報となりうる。コンテンツを表す画像又はテキストを代替情報とする場合、コンテンツ自体は消去されてもよい。ただし、コンテンツが再取得可能なものであれば、コンテンツ管理装置60は、当該コンテンツの取得先を特定する情報(以下、「再取得用情報」と呼ぶ。)をコンテンツの属性情報として保持しておく。再取得用情報さえ保持しておけば、コンテンツが消去されてもオリジナルのコンテンツを再取得することができる。
本実施の形態に係るコンテンツ管理装置60は整理対象となったコンテンツとその処理方針についての通知を作成し、ネットワーク72を介して電子メールで通知を送信する機能を持つ。本実施の形態の外部端末装置76は、ネットワーク72を介して電子メールの送受信を行なう機能を持つ。すなわち、コンテンツ管理装置60からの電子メールを受信しこれを表示する機能と、通知に対してユーザが行なう指示を受けて、その指示内容を表す情報を、ネットワーク72を介してコンテンツ管理装置60宛に電子メールで送信する機能とを持つ。コンテンツ管理装置60はさらに、電子メールを受信しその内容に基づいて、コンテンツの整理を行なう機能を持つ。
図2に、本実施の形態に係るコンテンツ管理装置60の機能的構成をブロック図形式で示す。図2を参照して、コンテンツ管理装置60は、図1に示す外部機器群50の各機器及び各情報記憶媒体との間での情報の授受を仲介するためのインタフェース100と、コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶部104とを含む。ただし、コンテンツ記憶部104が記憶するコンテンツは、後述するように、オリジナルのコンテンツデータそのものであることもあるし、オリジナルのコンテンツから得られた、データ量を削減した代替情報であることもある。
コンテンツ管理装置60はさらにリモコン62からユーザの操作を示す信号を受付けるための入力部106と、所定の条件が充足されるとインタフェース100を介して外部機器群50からコンテンツを取得し、コンテンツ記憶部104に格納する処理を行なうための記録部102と、指定されたコンテンツをコンテンツ記憶部104内から読出し、又は指定されたコンテンツに対して属性として保持されていた再取得用情報に基づきインタフェース100を介して外部機器群50からオリジナルのコンテンツを再取得し、得られたコンテンツを再生するための再生部114と、再生部114が再生したコンテンツを図1に示す表示装置に出力するための出力部116とを含む。
コンテンツ管理装置60はさらに、外部機器群50を構成する機器及び情報記憶媒体(以下、単に「外部機器」と呼ぶ。)に関し、それら外部機器を識別したり、外部機器の機能を特定したりする情報である外部機器情報を記憶するための外部機器情報記憶部120と、コンテンツ管理装置60の各ユーザに関する情報であるユーザ情報を記憶するためのユーザ情報記憶部122とを含む。
コンテンツ管理装置60はさらに、インタフェース100、記録部102、コンテンツ記憶部104、入力部106、及び再生部114に接続され、外部機器群50の機能及びそれらに付属する記憶媒体、並びにコンテンツ記憶部104を効率的に使用し、ユーザができるだけ有効に使用できるようにコンテンツを管理するためのコンテンツ管理部110と、コンテンツ管理部110の制御にしたがい、コンテンツ記憶部104中のコンテンツにより占められる記憶領域を削減するためのコンテンツの整理処理を実行するためのコンテンツ処理部112と、コンテンツ管理部110により作成されたコンテンツ取得予定を記憶するためのコンテンツ取得予定記憶部124と、コンテンツ記憶部104に格納されたコンテンツの属性を記憶するためのコンテンツ属性記憶部128と、コンテンツ管理部110がコンテンツの整理方針を決定するための基準、規則、及び処理手順等を記憶するための処理ルール記憶部126とを含む。以下、コンテンツ属性記憶部128に記憶された情報を「コンテンツ属性情報」と呼ぶ。
コンテンツ管理装置60はさらに、コンテンツ管理部110及び出力部116に接続され、コンテンツ管理部110からの指示にしたがいユーザに対するメッセージを作成し、出力部116を介して、又はインタフェース100を介して外部端末装置76(図1参照)に出力するためのメッセージ作成部118を含む。
インタフェース100は、図1に示すネットワーク72及び上記した所定の通信経路を介してサーバ74、外部端末装置76、及びコンテンツ入力装置78と通信を行なうための通信部130と、図1に示すアンテナ70を介して放送信号を受信するためのコンテンツ受信部132と、図1に示すDVD80及びフラッシュメモリ82に対するコンテンツの読出及び書込を行なうためのコンテンツ入出力部134とを含む。
記録部102は、次の機能を持つ。
(1)インタフェース100を介して外部機器群50のいずれかの機器との通信が可能になったことに応答して、その機器に格納されているコンテンツをコンテンツ記憶部104に複写するためのコンテンツ取得予定の登録要求(以下、コンテンツ取得予定の登録要求を単に「リクエスト」と呼ぶ。)を発生する機能、
(2)コンテンツ管理部110からのコンテンツの受信指示に応答して、コンテンツの受信を行なうためのリクエストを発生する機能、
(3)コンテンツ管理部110からの指示にしたがって、指定されたコンテンツを取得するためのリクエストを発生する機能、及び
(4)コンテンツをコンテンツ記憶部104に格納する処理が完了すると処理結果をコンテンツ管理部110に通知する機能。
リクエストはコンテンツ管理装置60に与えられる。コンテンツ管理装置60はこれらリクエストに応答して、以下に述べるようにコンテンツ記憶部104の空き容量チェックを行なうことになる。
図3に、図2に示す外部機器情報記憶部120に記憶される外部機器情報の構成を示す。図3を参照して、外部機器情報200は、図1に示す外部機器群50に属する外部機器にそれぞれ対応する複数のエントリを含む。各エントリは、外部機器を識別するための識別情報(以下、「ID」と呼ぶ。)202と、外部機器の種類等を示す種別204と、外部機器のユーザ206と、外部機器に記憶可能なコンテンツの容量208とを含む。外部機器がコンテンツの再生等を行なえる場合、この外部機器に対応するエントリには、外部機器の再生能力等に関する情報(図示せず)が付与される。
図4に、図2に示すユーザ情報記憶部122に記憶されるユーザ情報の構成を示す。図4を参照して、ユーザ情報220は、コンテンツ管理装置60のユーザにそれぞれ対応する1又は複数のエントリを含む。各エントリは、コンテンツ管理装置60のユーザを識別するためのユーザ名221及びID222と、ユーザの実際の名前224、性別226、及び年齢228と、ユーザの嗜好する事物を示す嗜好キーワード230と、ユーザが使用している電子メールアドレス232とを含む。電子メールアドレス232は、コンテンツの整理を行なうべきか否かをユーザに問うためのユーザ通知を行なう際に参照される。
図5に、図2に示すコンテンツ取得予定記憶部124に記憶されるコンテンツ取得予定情報の構成を示す。図5を参照して、コンテンツ取得予定情報240は、それぞれ取得予定のコンテンツに対応する複数のエントリを含む。各エントリは、コンテンツの取得が予定されている日時242と、コンテンツを提供する外部機器及び取得対象のコンテンツを示す取得対象244と、コンテンツの取得予定を入力したユーザを示す予約ユーザ246と、コンテンツ記録部104内においてコンテンツを保存する予定となっている領域を示す保存場所248と、当該コンテンツを記録するために必要な概算記憶容量250と、コンテンツの記憶優先度252とを含む。記憶優先度252及びその決定方法の詳細については後述する。
以下、図6から図8を用いて、コンテンツ属性記憶部128に格納されるコンテンツ属性情報について説明する。前述のように、コンテンツ属性情報は、コンテンツの性質により公的コンテンツの属性情報と私的コンテンツの属性情報とに分類される。
図6に、公的コンテンツについてのコンテンツ属性情報の一例を示す。図6を参照して、コンテンツ属性情報260は、コンテンツID262と、コンテンツが公開された日時264と、コンテンツの取得を指示した録画ユーザ266と、公私種別268とを含む。公的コンテンツの場合、公私種別268の値は、公的コンテンツであることを示す所定の値である。コンテンツ属性情報260はさらに、コンテンツに対してユーザが付与した評価を示すユーザ評価270と、コンテンツの録画モード272とを含む。録画モード272は、映像を記録したときの映像の解像度、動画又は映像のデータレート、音声情報のビット数、若しくは静止画を記録したときの画素数及びカラー数等の情報を含む。
コンテンツ属性情報260はさらに、コンテンツの視聴状況に関する以下の項目の情報を含む。すなわち、コンテンツ記憶部104に保存されているコンテンツの視聴を予約している視聴予約ユーザ274と、コンテンツを途中まで視聴しているユーザ、及びこのコンテンツの再生開始位置を示す再生開始ポイント276と、再生開始ポイントの数を示す再生開始ポイント数278と、既にこのコンテンツを視聴したユーザとその視聴回数とを示す視聴済みユーザ280とを含む。
コンテンツ属性情報260はさらに、対応コンテンツのコンテンツ記憶部104内のファイル名282と、コンテンツ記録部104内におけるコンテンツの保存場所283と、コンテンツのタイトル284と、ユーザによるコメント286とを含む。
コンテンツ属性情報260はさらに、コンテンツのファイルサイズ288と、このコンテンツに対して整理処理の一環として行なわれた加工処理を示す加工状態290と、コンテンツ管理装置60が他の機器等からこのコンテンツを再取得することが可能か否かを示す再取得可能性292と、コンテンツ管理装置60がコンテンツを他の機器等に出力した日時を示す外部出力日時294とを含み、再取得可能なコンテンツに関してはさらに、そのコンテンツを再取得する際に参照される情報からなる再取得用情報296を含む。再取得用情報296としては、オリジナルのコンテンツを保持している装置名(又は情報記憶媒体名)とそのファイル名、オリジナルのコンテンツが取得可能なURL(Universal Resource Locator)、放送番組等の場合のコンテンツの再放送予定に関する情報等が用いられる。再取得可能性は、再取得が可能な場合に「True」、可能か否かが不明な場合に「False」となる。
コンテンツが放送番組である場合、既存の番組情報サービス等によりその番組に関する番組案内等の情報が得られる場合がある。この場合、コンテンツ属性情報260はさらに、その番組について得られた番組案内等からなる番組属性情報300を含む。
図7に、番組属性情報300の一例を示す。図7を参照して、番組属性情報300は、番組IDと、当該番組の放送回数等を示す番組番号(NO)と、コンテンツの種類を示す種別とを含む。放送番組の場合、種別の値は、放送番組であることを示す所定の値である。番組属性情報300はさらに、番組の種類を示す番組種別と、番組の画質と、放送日時と、放送チャンネルと、タイトル及びサブタイトルと、キーワードと、出演者と、コンテンツの概要とを含む。番組種別とは、例えば連続ドラマ、ニュース、ドキュメンタリー等の区別をいう。これら情報はいずれも番組案内から得られることが想定されている。
コンテンツが公的コンテンツである場合、ネットワーク72上でそのコンテンツの視聴率及びコンテンツの格付け情報を提供するサービスが存在する場合がある。このような情報(以下、「外部評価」と呼ぶ。)が得られる場合、コンテンツ属性情報260には、外部評価に関する情報も付与される。例えば、図7に示す番組属性情報300は、外部評価として当該番組の視聴率を含んでいる。
図8に、私的コンテンツについてのコンテンツ属性情報の一例を示す。図8を参照して、私的コンテンツに関するコンテンツ属性情報320は、基本的には公的コンテンツに関するコンテンツ属性情報260(図6参照)と同様の構成を持つ。ただし、このコンテンツ属性情報320においては、日時264は、例えば当該コンテンツを作成した日となる。又、公私種別268は、「私的コンテンツ」を表す値に設定される。
コンテンツ属性情報260(又は320)の内容は、コンテンツの取得予定の発生時(番組録画の予約時)、又は外部機器からコンテンツ記憶部104にコンテンツが格納された時に記録部102からコンテンツ管理部110に与えられる。又は、コンテンツ属性情報260(又は320)の内容は、ユーザの入力に基づきコンテンツ管理部110により設定される。又は、コンテンツ処理部112がコンテンツの整理を実行した際に、コンテンツ管理部110が、コンテンツ処理部112からの通知を受けて設定する。
コンテンツ管理装置60は、コンテンツの公私種別、ユーザ又は第三者の評価、視聴履歴、及び今後当該コンテンツがユーザにより利用される可能性等に基づいてコンテンツの重要度を算出する。コンテンツ管理装置60はさらに、コンテンツがいずれかの場所から再取得可能か否かと、コンテンツの新旧の度合い(以下、「鮮度」と呼ぶ。)とを評価し、重要度とこれらの評価とを総合してコンテンツの記憶優先度を決定する。
記憶優先度にしたがってコンテンツのデータ量を削減する場合、データ量を削減してもできるだけユーザが不便を感じないようにするためにはどのような方針でコンテンツを処理すべきかが問題となる。それらを決定するのが、処理ルール記憶部126に格納される処理ルールである。処理ルールは、整理対象のコンテンツの性質・種別等により異なりうる。
以下、整理対象のコンテンツの種類別に処理ルールを説明する。まず、静止画コンテンツの整理に関する処理ルールの例について説明する。
図22に、デジタルカメラにより撮像された静止画コンテンツの処理ルールの概念を概略的に示す。図22を参照して、静止画の処理ルール800は、整理対象となるコンテンツの状態に応じた処理を複数段階にわたって規定する。処理ルール800によれば、整理処理の第1段階は、出力部116(図2参照)の再生能力に応じて画像を圧縮する処理を含む。この処理は、出力部116で再生可能な解像度及び色の階調を超える画質で記録されている静止画に適用される。出力部116の能力を超えた画質の静止画の場合、コンテンツ管理装置60で再生する場合には画質を出力部116の能力に合わせて落とす必要がある。そこで、予めコンテンツそのものを圧縮してもコンテンツ管理装置60で再生する限りはユーザにとって変化はない。
例えば、図2に示す出力部116により出力可能な画像の解像度がXGA(eXtended Graphics Array)すなわち1024×768=約78万6千画素であり色数が16ビットカラーであるものとする。ユーザによりデジタルカメラで撮影され、コンテンツ記憶部104に保存された、600万画素で24ビットカラーの静止画802Aがどのように処理されるかについて説明する。明らかに静止画802Aの画質は出力部116の能力を上回っている。静止画802Aは私的コンテンツなので、図8に示すフォーマットにしたがってコンテンツ属性情報320が保持されている。この場合、録画モード272に静止画802Aの画素数及びカラー数に関する情報が保持されている。又加工状態290は「通常」、再取得可能性292は「True」、再取得用情報296には静止画Aを撮影したデジタルカメラのIDとファイル名(又は画像番号)が保持されている。
本実施の形態において静止画802Aをこの第1段階の処理で整理する場合、静止画802Aに基づいて処理すると、コンテンツ記憶部104内の静止画802Aは、解像度がXGA以下で色数が16ビットカラーの静止画802Bで置換される。対応するコンテンツ属性情報320の加工状態290には「第1段階整理後」を示す情報が格納される。録画モード272には圧縮後の画素数及びカラー数を示す情報が格納される。再取得可能性292と再取得用情報296とには変化はない。
本実施の形態では、整理処理の第2段階は、所定の解像度への画像の縮小処理(以下、この処理を「サムネール化」と呼ぶ。)である。この処理は、出力部116で再生可能な解像度及び色の階調で記録された静止画に適用される。第1段階の整理処理の施された静止画802Bも当然この処理の対象となる。静止画802Bに第2段階の整理処理を適用すると、静止画802Bは、長辺方向の画素数が100画素の小さな画像(「サムネール画像」と呼ぶ。)802Cで置換される。対応するコンテンツ属性情報320の加工状態290には「第2段階整理後」を示す情報が格納される。録画モード272には圧縮後の画素数及びカラー数を示す情報が格納される。再取得可能性292と再取得用情報296とには変化はない。
第3段階は、サムネール画像の消去である。この処理は、第2段階のサムネール化の処理が施された整理対象に適用される。この処理では、サムネール画像802Cのデータを破棄する。静止画のタイトル284及びコンテンツID262(図8参照)等の情報はそのまま維持する。ただし加工状態290には「破棄済み」を示す情報が格納される。この処理によって、コンテンツの実体はコンテンツ記憶部104(図2参照)から消去される。コンテンツは、タイトル284及びコンテンツID262等の情報からなるデータ802Dとなる。このデータ802Dはコンテンツ属性記憶部128に記憶されたコンテンツ属性情報320から構成される。コンテンツの実体はコンテンツ記憶部104から削除されるが、属性情報には再取得用情報296が存在している。必要ならばこの再取得用情報を用いて元のコンテンツを取得することができる。
本実施の形態では、第4段階はコンテンツの完全削除である。この処理では、コンテンツ属性情報320もコンテンツ属性記憶部128から削除される。この処理により、コンテンツを利用することはできなくなる。再度コンテンツを利用したければ、改めて何らかの手段によりオリジナルのコンテンツの所在を確認して取得し直す必要がある。
次に、動画コンテンツの整理に関する処理ルールの例について説明する。図23に、本実施の形態における、デジタルカメラにより撮像された動画の処理ルールの概念を概略的に示す。図23を参照して、動画の処理ルール820は、静止画コンテンツの処理ルール800と同様に、整理対象となるコンテンツの状態に応じた処理を複数段階にわたり規定する。
本実施の形態では、動画に対する整理処理の第1段階は符号化レートの変更である。この処理は、デジタルハイビジョン放送の動画コンテンツ等に適用される。MPEG2(Moving Picture Expert Group 2)のHP@HL(HighProfile@HighLevel)で録画された動画822Aを例にとる。コンテンツ属性情報の構成は図6又は図8に示したとおりである。加工状態290として「通常」が設定される。再取得情報296には、オリジナルの動画822Aを作成した外部機器のIDと該当するファイル名とが設定されている。
この動画822Aが第1段階の整理処理で整理されると、動画822Aは、MP@ML(MainProfile@MainLevel)にレート変更された通常レートの動画822Bで置換される。加工状態として「第1段階整理後」が設定される。
本実施の形態における整理処理の第2段階は、シーンの切出処理である。この処理は、MP@MLで記録された動画に適用される処理である。第1段階の整理が行なわれた動画822Aもこの対象に該当する。この処理では、予めネットワーク72上で提供されるハイライトシーンを特定する情報を外部評価として取得しておく。整理処理では、この情報に基づき、動画822Bからハイライトシーンに該当する区間が抽出され、動画822Cが作成される。
図24に、シーンの切出処理に用いられるハイライトシーンを特定する情報の一例を示す。図24を参照して、ハイライトシーンの情報840は、テキストファイル形式であり、かつマークアップ言語の一形式であるXML(eXtensible Markup Language)の形式を有している。XMLでは、一つの情報の内容は開始タグ(「<○○○>」という形式のテキスト。「○○○」は項目の名称を表す任意のテキスト)と、終了タグ(「</○○○>」という形式のテキスト)との間に記述される。開始タグは、情報の名称の後に付随的な情報を含むこともある。情報項目は入れ子的に記述できる。なお、図24においては、説明のためハイライトシーンの情報840の記述の左側に行番号を付してある。
図24を参照して、この情報の1行目は、この情報がXML形式で記述された情報であることを示す。3行目から6行目までは項目「head」に関する。項目「head」にはヘッダ情報が記述される。4行目は、この情報がある番組のハイライトシーンを特定する情報であることを示す。5行目は、この情報の作成者の識別番号を示す。
7行目〜19行は項目「highlight」を記述する。項目「highlight」には、あるコンテンツのハイライトシーンの箇所を示す情報が記述される。8行目は、対象となるコンテンツのタイトルを示す。9行目には、コンテンツの再取得用情報等が記述される。
10行目〜12行目、13行目〜15行目、及び16行目から18行目の項目「scene」はそれぞれ、当該コンテンツ中のハイライトシーンを示す。項目「scene」においては、変数「level」、「start」、及び「duration」はそれぞれ、シーン切出処理の段階を規定するレベル属性、ハイライトシーンの開始時点をコンテンツにおける開始時刻を0として表す相対時刻、及び変数「start」により示される開始時点からこの項目のハイライトシーンが終了するまでの持続時間を示す。
変数「level」は、シーン切出処理の段階を規定する。本実施の形態に係る外部評価の情報860では、切出処理の段階を「low」と「high」との2段階で規定している。変数「start」は、ハイライトシーンの開始時点を、コンテンツにおける開始時刻を0とする相対時刻によって表す。変数「duration」は、変数「start」により示される開始時点からこの項目のハイライトシーンが終了するまでの持続時間を表す。例えば、10行目〜12行目までの項目「scene」は、処理の段階が「low」の切出処理において切り出されるハイライトシーンであること、コンテンツの開始後4分28秒後の時点から10分8秒間続く区間が、当該ハイライトシーンに該当すること、及び、当該ハイライトシーンのタイトルが「サラダ」であることを示す。
図25に、図24に示すハイライトシーンの情報をもとに実行される切出処理の概要を模式的に示す。図25においては、コンテンツの再生開始時刻からの時間の経過を図中の矢印の方向、即ち左から右に表す。
図25を参照して、切出処理を施す前の動画822Bは、再生されると、再生開始時点850から時間の経過に伴い表示される。
本実施の形態では、シーン切出し処理の第1段階では、低いレベル(“low”レベル)での切出処理を行なう。すなわちまず、レベル属性の値が「low」となっている「scene」項目の変数「start」及び変数「duration」を参照する。次に、再生開始時刻850を起点とし変数「start」によりそれぞれ表される時点852A及び852Bから、「duration」によりそれぞれ表される持続時間後までの区間854A及び854Bを決定する。続いて、整理対象の動画822Bから区間854A及び854Bの動画856A及び856Bを抽出する。抽出された動画856A及び856Bからなるコンテンツ860が、“low”レベルでのハイライトシーンの動画822C(図23参照)となる。
本実施の形態では、シーン切出処理の第2段階では、高いレベル(“high”レベル)での切出処理を行なう。すなわちまず、レベル属性の値が「high」となっている「scene」項目の変数「start」及び変数「duration」を参照する。次に、再生開始時刻850を起点とし変数「start」により表される時点852Cから、「duration」により表される持続時間後までの区間854Cを検出する。続いて、動画860Aから、区間854Cの動画856Cを抽出する。抽出された動画856Cからなるコンテンツ862が、“high”レベルでのハイライトシーンの動画822C(図23参照)となる。
再び図23を参照して、動画822Bは、上記のようにして切出されたハイライトシーンの動画822Cで置換される。図6及び図8に示すコンテンツ属性情報において、加工状態290には「第2段階整理処理済み」を表す値が設定される。ハイライトシーンを特定する情報に再取得用情報が存在していれば、コンテンツ属性情報の再取得可能性は「True」に設定され、再取得用情報にはハイライトシーンを特定する情報に含まれていた情報が設定される。これ以外の場合にはこれらの内容は整理前のままに維持される。
本実施の形態では、動画コンテンツの整理処理の第3段階は代表画面化である。この処理は、第2段階で切出し処理が施された動画、及び外部評価が得られない等の理由によりシーン切出し処理が適用されなかった動画に対して適用される。この処理では、例えば、処理の対象となる動画822C中から静止画像を所定の方法で抽出し、代表画面822Dとする。又は、既存の番組情報サービス等により整理対象に関する番組案内とともにタイトル画面の情報が得られる場合、当該タイトル画面を代表画面822Dとする。代表画面822Dは静止画からなる。そして、整理対象の動画データを代表画面822Dで置換する。この処理によって、動画としてのコンテンツの実体はコンテンツ記憶部104(図2参照)から消去され、静止画である代表画面822Dで置換される。代表画面822Dからオリジナルの動画コンテンツを再取得するためには、図6及び図8に示すコンテンツ属性情報内の再取得用情報296を用いる。
本実施の形態では、整理処理の第4段階はコンテンツ記憶部104からの代表画面822Dの消去である。この処理は、第3段階の代表画面化の処理が施されたコンテンツに適用される。ただし、動画のコンテンツ属性情報(図6又は図8参照)のうち、動画のタイトル284及びコンテンツID262等の情報はそのまま維持し、加工状態及び記憶容量等については加工結果に基づいて変更する。コンテンツは、タイトル284及びコンテンツID262等の情報からなるデータ822Eで置換される。これらデータ802Eからオリジナルのデータを再取得するためには、コンテンツ属性情報中の再取得用情報296を用いる。
本実施の形態では、整理処理の第5段階はコンテンツの完全削除である。この処理では、当該コンテンツのコンテンツ属性情報も消去される。その結果、このコンテンツを再取得することはできなくなる。
<コンピュータによる実現>
本実施の形態に係るコンテンツ管理装置60は、放送受信用のチューナ等の特殊な装置を除き、一般的なコンピュータハードウェアと、そのコンピュータハードウェアにより実行されるコンピュータプログラム(以下、単に「プログラム」と呼ぶ。)と、コンピュータハードウェアに格納されるデータとにより実現される。図9に、コンテンツ管理装置60の機能を実現するコンピュータの内部構成を示す。
図9を参照して、このコンピュータは、リモコン62からの入力を受ける入力装置330と、アンテナ70に接続される放送受信チューナ334と、ネットワーク72への接続を提供するためのネットワーク接続回路336と、DVD80及びフラッシュメモリ82に対するデータの入出力を実現するためのコンテンツ入出力装置338と、表示装置64に接続される出力装置332とを含む。このコンピュータはさらに、CPU(中央処理装置)339と、入力装置330、出力装置332、放送受信チューナ334、ネットワーク接続回路336、コンテンツ入出力装置338、及びCPU339に接続されたバス340と、バス340に接続され、ブートアッププログラム、プログラム命令、システムプログラム、及び作業データ等を記憶するためのメモリ342と、HDD(Hard Disk Drive)等からなり、プログラム命令、システムプログラム、及びコンテンツを形成するデータファイル等を記憶するための不揮発性メモリ344とを含む。
コンピュータにコンテンツ管理装置60の機能を実現させるためのプログラムは、コンテンツ入力装置338に挿入されるDVD80又はフラッシュメモリ82に記憶され、さらに不揮発性メモリ344に転送される。又は、プログラムはネットワーク72及びネットワーク接続回路336を介して不揮発性メモリ344に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にメモリ342にロードされる。DVD80から、フラッシュメモリ82から、又はネットワーク72を介して、直接にメモリ342にプログラムをロードしてもよい。
このプログラムは、コンピュータに本実施の形態に係るコンテンツ管理装置60の機能を実現させる複数の命令を含む。これらの機能を実現するのに必要な基本的機能のいくつかはコンピュータ上で動作するオペレーティングシステム(OS)又はサードパーティのプログラム、若しくはコンピュータにインストールされる各種ツールキットのモジュールにより提供される。したがって、このプログラムはこの実施の形態のシステム及び方法を実現するのに必要な機能全てを必ずしも含まなくてよい。このプログラムは、命令のうち、所望の結果が得られるように制御されたやり方で適切な機能又は「ツール」を呼出すことにより、上記したコンテンツ管理装置60の機能を実現するための命令のみを含んでいればよい。コンピュータの動作は周知であるので、ここでは繰返さない。
以下、コンテンツ管理装置60を実現するためのプログラムの制御構造について説明する。なお本実施の形態では、コンテンツ記憶部104の空き容量チェックを(1)定期的に、(2)コンテンツ取得予約により指定された取得開始時刻から1時間前に、(3)コンテンツ取得予約のリクエストが発生したときに、それぞれ自動的に行なう。又コンテンツ取得予約により指定された取得開始時刻の直前(例えば1分前)になると、コンテンツ記憶部104の空き容量確保のための整理処理を自動的に開始する。
図10に、コンテンツ取得予定情報の登録を行なうプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す。図10を参照して、コンテンツ取得予定情報の登録処理360が開始されると、ステップ(以下、単に「S」と表記する。)362においてリクエストの検出待ちを行なう。何らかのリクエストが発生するとS364に進む。
S364では、外部機器から得られる情報又はユーザによる指示と、外部機器情報200(図3参照)及びユーザ情報220(図4参照)とに基づき、取得すべきコンテンツを特定する。取得すべきコンテンツが特定されると、それに付随する種々の情報も特定される。なお、コンテンツ取得予約がいわゆる録画予約ではなく、外部機器がコンテンツ管理装置60に接続されたためにリクエストが発生した場合には、コンテンツ取得予定の取得予定時刻を現時点の直後とする。これにより、この場合でも録画予約の場合と同様の制御でコンテンツの管理を行なうことができる。録画予約以外の場合には予約ユーザとして何らかの情報を設定しておくことが好ましい。例えば外部機器からコンテンツを複写しようとする場合、外部機器情報200を参照してその外部機器のユーザに関する情報を得て登録すればよい。さらに、コンテンツ管理装置60内と外部機器内との両方に存在するコンテンツであり、かつその属性が当該外部機器において変化しているという条件が充足されるコンテンツがあれば、そのコンテンツの変化後の属性についての情報を取得するために、コンテンツ取得予定としての登録を行なう。
S366では、S364において特定した情報に基づきコンテンツの重要度を評価し、さらにその重要度にコンテンツの再取得可能性等を加味して記憶優先度を設定する。さらに、図5に示すコンテンツ取得予定情報240に当該コンテンツに関するエントリを追加する。処理はS362に戻る。
このようにしてコンテンツ取得予定情報240にエントリが追加される。
図11に、コンテンツ管理装置60が、コンテンツ記憶部104に記録済みのコンテンツを整理して領域を確保し、新たなコンテンツを記録するプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す。図11を参照して、この処理380が開始されると、S382において、コンテンツ取得予定情報240(図5参照)の登録待ちを行なう。図10に示す処理360により新たなコンテンツ取得予定情報240が登録されるとS384に進む。
S384では、取得予定のコンテンツのサイズに対してコンテンツの格納先であるコンテンツ記憶部104の空き容量が十分か否かを判定する。空き容量が不足していればS386に進む。空き容量が十分であればS392に進む。
S386では、整理対象判定処理を実行する。この処理では、コンテンツ記憶部104に格納済みのコンテンツの記憶優先度を算出し、記憶優先度にしたがって整理対象のコンテンツとその整理方針とを決定する。この処理の詳細については図12を用いて後述する。
S388では、整理対象として選択されたコンテンツの中に重要度が所定値以上のものがあるか否かを判定する。所定値以上のものがあればS390に進み、さもなければS392に進む。S390では、整理対象となったコンテンツとその処理方針とを通知する。すなわちメッセージを作成し表示する。又はユーザに通知するための電子メールを作成し、当該ユーザの外部端末装置76に送信する。この処理により、特に重要と思われるコンテンツが整理対象となる場合は事前にユーザにその旨が通知される。ユーザはこの通知に対し、必要であればこのコンテンツを整理処理の対象から除外したり、その整理方針を変更したりするために、適切な処理を行なうことができる。
S391では、S390での通知に対する返答を受けて、返答内容に基づき必要があれば整理対象及び整理方針の変更を行なう。例えば、リモコン62(図1参照)からの操作信号として返答を受ける。例えば外部端末装置76からの電子メールとして返答を受信する。なお、S391において、返答が受信されなかった場合、又は整理対象及び整理方針を変更しない旨の電子メールを受信した場合は、整理対象及び整理方針の変更を行なわず、S392に進む。
S392では、次の処理に進むためのトリガが発生したか否かについて判定する。既に述べたように本実施の形態では、新たなコンテンツ取得予約の登録があったとき、空き容量に関する定期的な再判定処理の実行時刻になったとき、及びコンテンツ取得予約の取得開始時刻から所定時間前(1時間前及び1分前)、のいずれかになるとこのトリガが発生する。トリガが発生すれば制御はS394に進む。さもなければ制御はS392に戻る。
S394では、S392で発生したトリガがどのような状況に対応するトリガであるかを判定する。空き容量に関する定期的な再判定処理の実行時刻に発生するトリガ又はコンテンツ取得予約の取得予定時刻の1時間前に発生するトリガであれば、S384に戻る。新たなコンテンツ取得予約の登録があったときも同様である。コンテンツ取得予定時刻の直前に発生するトリガであればS396に進む。
S396では、取得予定のコンテンツの記憶優先度と、S386において選択された整理対象の記憶優先度とを比較する。取得予定のコンテンツの記憶優先度が整理対象のコンテンツの記憶優先度より高ければ、S398に進む。さもなければS402に進む。
S398では、S386で決定された整理方針にしたがい、コンテンツを整理する。すなわち、整理対象のコンテンツに対して、図22及び図23に示したような整理方針にしたがい、圧縮、サムネール化、シーン切出、静止画像化、又は消去等、コンテンツの種類とその状態とに応じた処理を行なう。続くS400では、コンテンツの取得予定時刻になると、コンテンツ取得予定にしたがい、外部機器よりコンテンツを取得しコンテンツ記憶部104に格納して、処理を終了する。なお、変化した属性についての情報を取得する予定がある場合、S400において、属性の変化に伴い変更されるべき属性情報を取得する。これにより、外部機器に保持されているコンテンツについて、その外部機器において属性が変化した場合に、コンテンツ管理装置60が変化後の属性情報を取得し、コンテンツ管理装置60内部に保持している当該コンテンツについてのコンテンツ属性情報260(又は320)(図6又は図8参照)を更新することになる。
一方、取得予定のコンテンツの記憶優先度が整理対象のコンテンツの記憶優先度以下の場合、S402において、取得されたコンテンツに関するコンテンツ取得予定情報を破棄する。S402ではコンテンツの取得予定が破棄された旨のメッセージを出力し、処理を終了する。
図12に、図11のS386で実行される整理対象判定処理を実現するプログラムの制御構造をフローチャートで示す。図12を参照して、整理対象判定処理420が開始されると、S422では、格納済みのコンテンツのコンテンツ属性情報260(又は320)を参照し、重要性が評価されていないコンテンツの中で日時264が最も古いものを評価対象に選択する。S424では、S422で選択されたコンテンツのコンテンツ属性情報を読出す。S426では、読出したコンテンツ属性情報に基づき、コンテンツの重要度及び記憶優先度を算出する。この処理の詳細については、図13を参照して後述する。S428では、格納済みのコンテンツの中に重要性が評価されていないものがあるかを判定する。未評価のものがあればS422に戻る。未評価のものがなければS430に進む。S422からS428までの一連の処理を繰返すことにより、コンテンツ記憶部104に格納済みの各コンテンツについて重要性が評価される。すなわち、各コンテンツに対して重要度及び記憶優先度が付与される。
各コンテンツに重要度及び記憶優先度が付与された後、S430では、コンテンツの記憶優先度を昇順にソートする。S432では、記憶優先度が一番低いコンテンツを整理対象として選択する。
S434では、所定の処理ルール126(図22及び図23参照)にしたがい、S432で選択されたコンテンツ属性情報260(又は320)及び記憶優先度に応じて整理方針を決定する。S436では、整理によりコンテンツ記憶部104の空き容量がどれだけ増加するかを算出する。S438では、S436で算出した増加分を加えた新たな空き容量と、取得予定のコンテンツのサイズとを比較する。取得予定のコンテンツを記録するのに十分な空き容量が得られるか否かを判定する。十分な空き容量が得られるならば、整理対象判定処理を終了する。さもなければ、S440に進み、記憶優先度が次に低いコンテンツを整理対象として選択してS434に戻る。
S434からS440までの一連の処理を繰返すことにより、取得予定のコンテンツを記録するのに十分な空き容量が確保されるような、整理対象のコンテンツとその整理方針とが決定される。
図13に、図12に示すS426において実行される重要性評価処理を実装するプログラムの制御構造をフローチャートで示す。図13を参照して、重要性の評価処理460が開始されると、S462において、評価対象となるコンテンツの重要度Kの値を0で初期化する。実質的にはこの処理はコンテンツの再取得可能性を評価するものであるが、本実施の形態では、重要度算出の一つの要因としている。
S464では、評価対象のコンテンツの公私種別を判定する。すなわち、このコンテンツのコンテンツ属性情報(図6又は図8参照)において、公私種別268が「私的コンテンツ」となっているか「公的コンテンツ」となっているかを判定する。公私種別268が私的コンテンツとなっているならば、S466に進む。さもなければS468に進む。
S466では、重要度Kの値に50を加算する。私的コンテンツは、ユーザが個人的に作成し管理している。私的コンテンツが遍在する可能性は低く、一度そのコンテンツを失うと再取得できなくなることが多い。又繰返し利用される可能性も高い。それに対し、公的コンテンツは、ユーザ以外の提供者によって公開頒布されている。そのため、公的コンテンツは遍在する可能性が高く、一度失っても提供元からこのコンテンツを再取得することは容易であることが多い。しかも、ユーザにより繰返し利用される可能性は私的コンテンツと比較して低い。したがって、このように私的コンテンツの重要度が一般的に公的コンテンツより高めに算出されるようにする。この後制御はS472に進む。
一方、コンテンツが公的コンテンツの場合、S468では、図7に示す番組属性情報300を構成する視聴率等、コンテンツに関する外部評価を重要度Kに算入するか否かを判定する。外部評価を参入するか否かに関しては、予めユーザごとに設定されているものとする。本実施の形態では、デフォルトでは外部評価の参入はしない。重要度Kに外部評価の値を算入するという設定がされていればS470に進む。さもなければS472に進む。例えば、一般的に視聴率等の外部評価により高く評価されているコンテンツは、人気のあるコンテンツでありユーザにより視聴される可能性は高い。したがってこのように外部評価を重要度Kの算出に用いることができる。
S470では、重要度Kの値に図7に示す番組情報300を参照して視聴率を読出し、その値をKに加算する。このように公的コンテンツの重要度Kの算出にあたり外部評価を算入することで、ユーザが視聴していないが公的な評価が高いコンテンツについては削除される可能性が低くなる。この後制御はS472に進む。
S472では、評価対象に対するユーザ評価270(図6参照)を重要度Kに算入する。ユーザが個人的に気に入っており高い評価をコンテンツに対して与えている場合、ユーザにより当該コンテンツが視聴される可能性は高い。したがってこのようにユーザ評価を重要度Kの算出に用いることができる。本実施の形態では、ユーザ評価についてはリモコン62を用いてユーザが3段階、すなわち「低」、「中」、及び「高」のいずれかで設定できるものとする。ここでは、これら3段階のユーザ評価に対してそれぞれ、得点0、10、30を重要度Kに加算する。本実施の形態では、ユーザ評価はデフォルトでは「高」となるようにする。この設定により、例えば新たに取得されたコンテンツに対しユーザによる評価がまだされていない場合、ユーザの視聴前に削除されてしまう危険性を低くすることができる。なお、複数のユーザによりユーザ評価が行なわれていた場合には、ユーザ評価に対応する得点の合計を重要度Kに加算する。複数のユーザにより高い評価が与えられているコンテンツについては、削除すべきではないためである。
S474では、評価対象のコンテンツの視聴状態について評価を行ない、重要度Kにその評価値を算入する。視聴状態とは、コンテンツに関する視聴予約がされているか否か、視聴予約は何人のユーザによりされているか、現在視聴中(コンテンツを途中まで視聴した後中断している状態)のユーザが何人いるか、何箇所で視聴が中断されているか(すなわち視聴の再開ポイントがいくつ登録されているか)、視聴済みのユーザは何人いるか、等、コンテンツがユーザによりどの程度利用されているかについてコンテンツ管理装置60が収集できる情報のことをいう。
例えば、ユーザが繰返し視聴している場合、そのコンテンツが今後もユーザにより視聴される可能性は高い。視聴予約等によりユーザが今後このコンテンツを視聴する予定であることが明白な場合、又はユーザが途中まで視聴した後続きを視聴しようと考えて再生開始ポイントを設定している場合も、そのコンテンツがユーザにより視聴される可能性は高い。したがってこのように視聴状態を重要度Kの算出に用いることができる。
本実施の形態では、次のようにして視聴状態に関する評価値を重要度Kに算入する。図6に示すコンテンツ属性情報260の視聴予約ユーザ274を参照し、視聴予約をしているユーザの人数を評価する。視聴予約を行なっているユーザの人数に20を乗じた値を重要度Kに加算する。コンテンツ属性情報260の再生開始ポイント数278を参照し、再生開始ポイント数に3を乗じた値を重要度Kの値に加算する。再生開始ポイント276を参照し、再生開始ポイントからの視聴を予約しているユーザの延べ人数に10を乗じた値を重要度Kに加算する。さらに、コンテンツ属性情報260の視聴済みユーザ280を参照し、評価対象の総視聴回数から視聴済みユーザの人数を減じた値を求めて視聴頻度の評価を行なう。本実施の形態では、視聴頻度に5を乗じた値を重要度Kの値に加算する。
S476では、評価対象のコンテンツが今後ユーザにより視聴される可能性を予測し評価して、その評価値を重要度Kに算入する。本実施の形態では、この可能性を次のような点に着目して評価し、重要度Kに算入する。すなわち、評価対象のコンテンツが連続ドラマ等のシリーズもの又は周期的に放送される定番番組等、他のコンテンツと特定の関連性を持つ場合がある。そうしたコンテンツでは、関連している他のコンテンツをユーザが頻繁に視聴しているならば、評価対象のコンテンツをユーザが視聴する可能性は高い。したがって、そのように評価対象のコンテンツがユーザにより視聴される可能性があることを示唆するような他のコンテンツの存在とその視聴状態とを重要度Kの算出に用いる。
本実施の形態では、評価対象のコンテンツ属性情報260に番組属性情報300(図7参照)が付与されているかを判定する。付与されていれば、「番組NO」及び「番組種別」の項目を参照し、評価対象のコンテンツが例えば連続ドラマ等のシリーズもの、又は周期的に放送される定番番組等、他のコンテンツと併せて視聴されることが予測されるような関係にあるコンテンツであるか否かを判定する。評価対象のコンテンツがこのようなコンテンツに該当する場合、シリーズにおける別の回のコンテンツ等、評価対象と関係のあるコンテンツを探す。見つかったコンテンツのコンテンツ属性情報260(図6参照)を参照し、シリーズを構成するコンテンツのうちユーザが視聴したものの割合を算出する。この割合をユーザごとに算出し、その合計値に10を乗じた値を重要度Kに加算する。
この時点までに算出された重要度Kは、コンテンツ自体の重要性の指標となる。S476では、この時点での重要度Kを保持しておく。さらに、記憶優先度Lに重要度Kを代入する。
S478では、評価対象が容易に再取得できるものか否かを評価し、その評価値で記憶優先度Lを調整する。この評価では、例えばコンテンツの取得時に、再取得が可能と判定されていたか否か、オリジナルのコンテンツが消去されている可能性があるか否か等、実際のオリジナルを再取得できるか否かに関係する要因を評価する。
本実施の形態では、次のようにして記憶優先度Lを調整する。評価対象のコンテンツについて、コンテンツ属性情報260(図6参照)の再取得可能性292の値が、コンテンツが再取得可能であることを示しているか否かを判定する。再取得が可能を示す値であればさらに再取得用情報296を参照し、再取得の確実性を評価して再取得可能性の評価値を決定する。なお、再取得可能性が高い場合、コンテンツを整理してもよい場合が多い。必要なときにオリジナルのコンテンツを再取得すればよいためである。したがって、再取得可能性が高いときにはコンテンツの重要性が低く、再取得可能性が低いときにはコンテンツの重要性が高くなるように、再取得可能性の指標のとり方を定めればよい。
例えば、評価対象のコンテンツが読出専用の情報記憶媒体に予め記録された状態で市販されていたコンテンツであれば、そのコンテンツが消去される可能性はない。この場合、再取得可能性の評価値を10に設定する。又評価対象がライトワンス型の情報記憶媒体に格納済みのコンテンツであれば、同様に消去される可能性はないが読出不可に設定されることはあり得る。したがって再取得可能性の評価値を読出専用媒体のときの値より小さな5に設定する。又コンテンツの所在がネットワーク上のURLにより示されている場合、基本的には再取得可能ではあるが、URLを管理するものの都合により当該コンテンツが消去されたり別のURLに移動されたりして再取得できなくなる可能性もかなり高い。したがってこの場合再取得可能性の評価値を3に設定する。
また、取得時には再取得が可能ではないコンテンツであっても、コンテンツ管理装置60のコンテンツ入出力部134によりDVD−R等の外部記録媒体に保存用に出力済みのコンテンツ、又は、通信部130により通信可能なネットワーク上のコンテンツ蓄積サービスプロバイダ等に保存用にアップロード済みのコンテンツについても、同様に再取得可能なコンテンツとして計算する。なおこのような保存を指示するための明確な操作が行なわれた場合は、直後に当該コンテンツの整理処理を行なうようにしてもよい。
このようにして再取得可能性の評価値を算出した後、この値で記憶優先度Lを除算する。この処理により、再取得可能性の低いコンテンツの記憶優先度Lは相対的に大きく、高いコンテンツの記憶優先度Lは相対的に小さくなるように記憶優先度Lが調整される。なお本実施の形態では、再取得が不可能である又は不明であると判定されたならば、記憶優先度Lの値は変更しない。
S480では、コンテンツの鮮度を評価し、その評価値で記憶優先度Lを調整する。本実施の形態では、鮮度が高いものほど消去される可能性が小さくなるようにする。したがって本実施の形態では次のようにして記憶優先度Lを調整する。すなわち、コンテンツ属性情報260の日時264に示される日付から現在までの経過日数を求める。次にこの30を経過日数で除算し、さらに整数値になるよう四捨五入する。こうして求めた値はコンテンツが新しいほど大きくなる。したがってこの値を鮮度の評価値とする。この評価値を記憶優先度Lの値に加算する。
S482では、評価対象のサイズを評価し、その評価値で記憶優先度Lを調整する。一般的にいって、サイズの大きなコンテンツの場合にはさらに圧縮可能である可能性が高い。そこで、サイズの大きなコンテンツほど整理対象として選ばれやすくなるようにしてよいという考え方が成立する。そこで本実施の形態では、次のようにしてサイズの評価値による記憶優先度Lの調整を行なう。コンテンツ属性情報260のファイルサイズ288を参照し、評価対象のファイルサイズが何バイトであるかを特定する。このバイト数に対し、10を底とする対数を求めて評価値とする。又は、ファイルサイズのバイト数を十進数表現したときのケタ数を評価値とする。さらにこの時点での記憶優先度Lを評価値で除算し、整数値になるよう四捨五入した値を新たな記憶優先度Lとする。
このように対数又はケタ数をサイズの評価値とするのは、サイズが大きくなるほど、サイズの大きさの絶対値が持つ意味が小さくなるためである。
以上のようにして算出され調整された記憶優先度Lを、当該コンテンツの記憶優先度としてその属性情報に設定する。処理は図12に示すS428に進む。
<動作>
本実施の形態に係るコンテンツ管理装置60は以下のように動作する。
・コンテンツ取得予定情報の作成
まず、コンテンツ取得予定情報を作成する動作を説明する。コンテンツ管理装置60は、以下の3条件のいずれかが充足されると、コンテンツの取得及び記録に関する一連の動作を開始する。すなわち、
(1)ユーザが図1に示すリモコン62を操作しコンテンツの所在を指定してコンテンツの取得予約を行なったか、
(2)図1に示す外部端末装置76又はコンテンツ入力装置78から、コンテンツ管理装置60に対してコンテンツの記録を求める信号が与えられたか、又は
(3)コンテンツ管理装置60のコンテンツ入出力部134(図2参照)に、DVD80又はフラッシュメモリ82が挿入又は接続されたことをコンテンツ入出力部134が検知したか、
という3つの条件である。
第1の条件が充足された場合、図2に示す入力部106がリモコン62からの操作信号を受け、コンテンツ管理部110に与える。コンテンツ管理部110は、操作信号に基づきユーザによる指示内容を判別する。指示内容がコンテンツの取得予約を求めるものであると判別されると、コンテンツ管理部110は、指定されたコンテンツの取得及び記録に関する動作を開始する。
第2の条件が充足された場合、図1に示す外部端末装置76又はコンテンツ入力装置78が図2に示す通信部130を介してコンテンツ管理装置60と通信可能となっている。外部端末装置76又はコンテンツ入力装置78からの信号は図2に示す通信部130を介して記録部102によって受取られ、記録部102はこの信号に応じてコンテンツ管理部110に対してコンテンツの記録を指示する信号を与える。コンテンツ管理部110は、この信号に応答して、外部端末装置76又はコンテンツ入力装置78からのコンテンツの取得及び記録に関する動作を開始する。またこの際、外部端末装置76及びコンテンツ入力装置78等の外部機器と、コンテンツ管理装置60との両方に存在するコンテンツであり、かつその属性がそれら外部機器において変化しているという条件が充足されるコンテンツがあるか否かを、記録部102が探査する。例えば、コンテンツが外部機器において別のフォルダに移動され、外部機器において保存場所283(図6又は図8参照)の属性が変化している場合がある。また例えば、ユーザが外部機器を用いてコンテンツを利用し、外部機器においてコンテンツ属性情報260(又は320)のユーザ評価270、コメント286、再生開始ポイント276、視聴予約ユーザ272等の項目に相当する属性をユーザが外部機器において変更している場合もある。この条件を満たすコンテンツがあった場合も、属性情報を更新するために、取得及び記録に関する動作を開始する。
第3の条件が充足された場合、コンテンツ入出力部134から記録部102に対して情報記憶媒体が装着されたことを示す信号が与えられる。記録部102はこの信号に応答して、コンテンツ管理部110に対しコンテンツ入出力部134に装着された情報記憶媒体からコンテンツを読出しコンテンツ記憶部104に記録することを指示する信号を与える。コンテンツ管理部110はこの信号に応答して、コンテンツの取得及び記録に関する動作を開始する。
コンテンツの取得及び記録動作において、コンテンツ管理部110はまず、図5に示すコンテンツ取得予定情報240に、以下のようにしてエントリを追加し、コンテンツの取得予定の登録を行なう。
コンテンツ管理部110はまず、どの機器のコンテンツを取得するかを特定する。例えば、コンテンツが放送番組である場合、ユーザによる指示に基づいて、受信可能な放送チャネルの中から放送チャネルを選び、番組の放送時間を特定する。コンテンツが外部端末装置76又はコンテンツ入力装置78からのものである場合、図2に示す記録部102から与えられた情報と外部機器情報記憶部120に記憶されている外部機器情報200(図3参照)とを照合して外部機器のID202を特定し、取得先のアドレスを特定する。さらに、取得予定のコンテンツの種別204を特定する。
続いて、コンテンツ管理部110は、取得対象のコンテンツのファイルサイズを見積もる。ファイルサイズに関する情報は、放送コンテンツの場合には別途利用可能な番組情報から得ることができる。外部端末装置76、コンテンツ入力装置78、DVD80又はフラッシュメモリ82からコンテンツを得る場合、これら機器又はコンテンツ入出力部134から直接にファイルサイズに関する情報を得ることができる。
続いて、コンテンツ管理部110はコンテンツ取得を指示したユーザを識別し、予約ユーザを特定する。例えば、リモコン62を用いたユーザの指示にしたがって動作する場合、ユーザはリモコン62を用いてユーザ名等を入力する。コンテンツ管理部110は、入力されたユーザ名等の入力情報とユーザ情報220(図4参照)とを照合して予約ユーザを特定する。外部端末装置76、コンテンツ入力装置78からコンテンツを記録する場合、それら装置に関する外部機器情報200のユーザ206の項目からユーザ名を読出す。読出したユーザ名とユーザ情報220のユーザ名221の項目の値とを照合することによりユーザIDを特定する。
コンテンツ管理部110は、コンテンツの生成日時又は放送日時の情報を取得する。放送コンテンツの場合、ユーザによる入力を受けてもよいし、番組情報が特定され利用可能であれば番組情報から得るようにしてもよい。次にコンテンツ管理部110は、取得予定のコンテンツを記録する際のコンテンツ記憶部104内のパスを決定する。このパスの決定には階層化フォルダ構造を用いることができ、階層化には種々の方法がある。例えば、ユーザ/コンテンツ種類/コンテンツ作成年月(年又は年月日もあり得る。)という形でパスを形成することもできる。ユーザ/コンテンツ作成年月/コンテンツ種類というパス決定方法もある。
例えば、上記例では、取得予定のコンテンツが写真データであること、予約ユーザが「taro」であること、及びコンテンツの生成日時が2005年8月であることが特定された場合、階層化フォルダ構造にしたがい、コンテンツの記録予定位置をフォルダ「/user/taro/アルバム/2005年8月/」内に定める。
コンテンツ管理部110はさらに、取得対象のコンテンツが公的コンテンツであるか私的コンテンツであるかを判別し、当該コンテンツについて公私種別の値を設定する。この種別は、一般にどこからコンテンツを取得したかに依存する。例えば取得対象のコンテンツが、図1に示すアンテナ70を介して供給される放送のコンテンツ、市販のDVD、CD−ROM等に格納されているコンテンツであれば、公私種別の値を「公的コンテンツ」に設定する。取得対象のコンテンツがインターネット上で公開されたものであれば、公私種別の値を「公的コンテンツ」に設定する。取得対象のコンテンツが、図1に示す外部端末装置76又はコンテンツ入力装置78より供給されるものであれば、公私種別の値を「私的コンテンツ」に設定する。
取得対象のコンテンツが図1に示す外部端末装置76から供給されるものであれば、まず当該コンテンツについて公私種別の値が既に設定されているか否かを判別する。公私種別の値が既に設定されていれば、その値を用いる。公私種別の値が未設定であれば、外部端末装置76が当該コンテンツをどの装置から取得したかについて、確認を試みる。外部端末装置76が当該コンテンツをネットワーク経由で取得したと判定できれば(すなわちコンテンツが元々ネットワーク上で入手可能であれば)、公私種別の値を「公的コンテンツ」に設定する。外部端末装置76が当該コンテンツをユーザ所有のコンテンツ入力装置78から取得していた場合、又は外部端末装置76上でコンテンツが作成されていた場合、公私種別の値を「私的コンテンツ」に設定する。
取得対象のコンテンツがフラッシュメモリ82に記録されているものである場合も、外部端末装置76と同様にして公私種別の値を設定できる。
さらに、コンテンツ管理部110は、例えば番組属性情報300等、当該記録予定のコンテンツについてのコンテンツ属性情報260(又は320)を構成する情報のうち、事前に取得可能なものを取得してコンテンツ属性情報260又は320を作成する。さらにコンテンツ管理部110は、当該コンテンツの記憶優先度を算出する。コンテンツ管理部110は、以上のようにして得た情報を用いて、コンテンツ取得予約のエントリを作成し、コンテンツ取得予定記憶部124に格納する。
なお、コンテンツ管理装置60と外部機器との両方に存在し、かつその属性情報がその外部機器において変化しているという条件が充足されるコンテンツがあった場合には、そのコンテンツの属性情報を取得すべきである。このような場合にも、コンテンツ取得予定としての登録を行なう。
・整理対象の選択
以下に、コンテンツ管理部110が、コンテンツ取得予定情報に応じて、コンテンツ記憶部104の空き容量を判定し、整理対象を選択する動作について説明する。
コンテンツ取得予定情報240に新たなエントリが登録されたとき、定期的な空き容量チェックの時刻となったとき、若しくはコンテンツ取得予定情報240のエントリのいずれかの取得予定時刻の1時間前又は1分前になったとき、コンテンツ管理部110は、コンテンツ取得予定記憶部124からコンテンツ取得予定情報240(図5参照)を読出す。
コンテンツ管理部110は、読出したコンテンツ取得予定情報240の容量250の項目に格納されているファイルサイズとコンテンツ記憶部104の空き容量とを比較する。空き容量が取得予定のコンテンツのファイルサイズに対して不足している場合、コンテンツ記憶部104に十分な空き容量を確保する必要がある。この場合コンテンツ管理部110は、空き容量の不足量、すなわち取得予定のコンテンツのファイルサイズと空き容量との差を求める。コンテンツ管理部110はさらに、コンテンツ記憶部104に既に格納済みの各コンテンツについての重要性の評価を行ない、空き容量の不足に応じて整理対象及び整理方針を決定する。
コンテンツ管理部110は以下のようにしてコンテンツの重要性を評価する。
コンテンツ管理部110は、評価対象のコンテンツが私的コンテンツであるか公的コンテンツであるかの別に基づき、コンテンツの重要度を設定する。さらにコンテンツ管理部110は、ユーザによるコンテンツの視聴可能性に基づき、コンテンツの重要度を再算出する。コンテンツ管理部110はこの重要度を保持する。
コンテンツ管理部110はさらに、コンテンツの記憶優先度に既に算出された重要度を設定し、以下のように記憶優先度の調整を行なう。すなわち、鮮度が高いコンテンツの記憶優先度が、鮮度の低いコンテンツの記憶優先度より高い値となるよう記憶優先度を調整する。コンテンツ管理部110はさらに、コンテンツ属性情報260の再取得可能性292と再取得用情報296とを参照し、コンテンツの再取得が困難なコンテンツの記憶優先度が高い値となるように記憶優先度を調整する。さらにコンテンツ管理部110は、ファイルサイズが大きいコンテンツほど記憶優先度が低くなるように記憶優先度を調整する。
コンテンツ管理部110は、各コンテンツの記憶優先度を算出すると、記憶優先度を昇順にソートする。このソートにより、記憶優先度の低い順番にコンテンツを特定することができる。記憶優先度の低いコンテンツから順に整理対象として選択する。
・コンテンツと整理方針との決定
以下、コンテンツ管理部110が整理対象のコンテンツを選択しその整理方針を決定する動作を説明する。
まず、コンテンツ管理部110は、記憶優先度が最も低いコンテンツを整理対象として選択し、コンテンツ属性記憶部128から対応するコンテンツ属性情報260(図6参照)を読出す。コンテンツ管理部110は、処理ルール記憶部126から、コンテンツの属性に基づき、コンテンツの整理方針を決定するための基準、規則、及び処理手順等を呼出し、さらにコンテンツの記憶状態と必要な空き容量等に基づき、選択されたコンテンツをどのように整理するかを決定する。この際、コンテンツ管理部110は、例えば次のように整理方針を決定する。
選択されたコンテンツが動画であるものとする。この場合、当該コンテンツのデータを非可逆的に圧縮しても、当該コンテンツの再生が一般的な視聴に耐え得るレベルで可能である場合には、図23に示す処理ルールの第1段階の処理を適用してそのデータを圧縮するという整理方針を採用する。動画コンテンツが既に所定のレートまで圧縮されている場合には、図23に示す処理ルールにおける第2段階の処理を適用してシーン切出を行なうという整理方針を決定する。第1段階の方針決定の際に既にコンテンツが所定のレートまで圧縮され、さらなる圧縮処理を行なうと視聴不可能なまでに映像が劣化してしまう場合には、直ちにこの第2段階のシーン切出処理を採用するようにしてもよい。
第2段階のシーン切出が既に実行されている場合には、図23に示す処理ルールにおける第3段階を適用して、得られた代表画面(第3段階)でコンテンツ記憶部104中の元のコンテンツを置換するという方針を決定する。さらに、第3段階の代表画面化が既に実行されている場合には、図23に示す処理ルールにおける第4段階を適用して、代表画面をコンテンツ記憶部104から削除するという方針を採る。この際、コンテンツ属性情報260の再取得可能性292の値が「True」である場合、当該コンテンツの再取得が可能である。その場合には、コンテンツは消去してもコンテンツ属性情報260は保持しておく。この情報により、属性情報中のコンテンツの名称を画面表示することができ、当該コンテンツがユーザにより選択されたときにオリジナルのコンテンツを再取得する処理を行なうことができる。再取得可能性292の値が「False」である場合、この第4段階でコンテンツ属性情報260も削除するという方針を決定する。一方、再取得可能性292の値が「True」である場合、第4段階でコンテンツ属性情報のみが残されるが、この後、このコンテンツが整理対象として選択された場合、さらに第5段階を適用して属性情報まで削除するという方針を採ることができる。
コンテンツ管理部110は、決定した整理方針にしたがいコンテンツを加工した場合のコンテンツ記憶部104の空き容量の増加分を予測し、空き容量の不足分と比較する。空き容量の増加分の合計が不足分に満たなければ、さらなるコンテンツの整理が必要となる。コンテンツ管理部110は、次に記憶優先度が低いコンテンツを整理対象に追加し、上記と同様にその整理方針を決定して、空き容量の増加分を算出する。
このような処理が、空き容量の増加分の合計が不足分以上となるまで繰返される。この条件が充足されると、上記繰返し処理で選択された整理対象をそれぞれの整理方針にしたがい整理することにより、取得予定のコンテンツをコンテンツ記憶部104に記録するために必要な空き領域が確保できる。この条件が充足されると、コンテンツ管理部110は整理対象及び整理方針を決定する動作を終了する。
この後コンテンツ管理部110は、選択された整理対象の中に、所定値以上の重要度を持つコンテンツが含まれているかを検査する。そうしたコンテンツがあれば、そのコンテンツのコンテンツ属性情報260を参照し、タイトル等と、当該コンテンツについての整理方針とを図2に示すメッセージ作成部118に与える。メッセージ作成部118は、与えられた情報をもとに、重要度が所定値以上のコンテンツが整理対象となっている旨のメッセージを作成し、ユーザへの通知を行なう。すなわち、出力部116を介して表示装置64にメッセージを表示させる。又は、ユーザ情報220(図4参照)にあらかじめ登録された電子メールアドレス232を参照し、このメッセージからなる電子メールを、当該電子メールアドレス宛に送信する。
ユーザへの通知を表示装置64に表示し、ユーザがメッセージを見て、リモコン62を用いて整理方針の変更をコンテンツ管理装置60に対して指示すると、その指示は、入力部106を介して、コンテンツ管理部110に与えられる。コンテンツ管理部110は、与えられた指示にしたがい整理対象及び整理方針の再決定等の変更を行なう。又は、送信されたメッセージの電子メールを外部端末装置76が受信し表示して、ユーザが外部端末装置76においてメッセージを見た場合、ユーザが外部端末装置76に、整理方針の変更に関する指示を入力すると、外部端末装置76は、その指示に対応する内容の電子メールを作成する。例えば、通知された整理対象を整理してもよい旨の指示があれば、本文に“OK”と書かれた電子メールを作成する。又例えば、通知された整理対象を整理対象から除外する旨の指示があれば、本文に“NG”と書かれた電子メールを作成する。外部端末装置76は、作成した電子メールを、コンテンツ管理装置60に送信する。送信された電子メールは、通信部130を介してコンテンツ管理部110に与えられる。コンテンツ管理部110は、電子メールにより与えられた指示にしたがい整理対象及び整理方針の再決定等の変更を行なう。
以上の一連の動作により、コンテンツ記憶部104に記録済みのコンテンツについての整理方針が決定される。
・コンテンツの整理とコンテンツの記録
コンテンツ管理装置60は、以下のようにしてコンテンツ記憶部104に格納済みのコンテンツを整理し、取得予定のコンテンツを記録する。
コンテンツ管理部110は、図5に示すコンテンツ取得予定情報240において、現時点の時刻の1分後に取得予定時刻が設定されているエントリが存在すると、当該エントリから取得予定のコンテンツの記憶優先度252を読出し、整理対象の記憶優先度と比較する。
整理対象の各々についての記憶優先度が取得予定のコンテンツの記憶優先度より低ければ、コンテンツ管理部110は、コンテンツ処理部112(図2参照)に対し、整理対象の各々をそれぞれに対応する整理方針にしたがい整理する旨の命令を与える。コンテンツ処理部112は、コンテンツ記憶部104に記憶されている整理対象について、それぞれコンテンツ管理部110より与えられた整理方針にしたがい、図22及び図23に示すような処理ルールのいずれかの段階の処理を実行する。どの段階の処理を選択するかは、各コンテンツの状態と必要な空き容量の大きさとにより異なってくる。この動作により、コンテンツ記憶部104には取得予定のコンテンツを格納するのに十分な空き容量が確保される。
コンテンツ管理部110はさらに、コンテンツ取得予定情報240から当該エントリの情報を読出して記録部102に与える。コンテンツの取得予定時刻になると、記録部102は、与えられた情報にしたがいインタフェース100を介して外部機器群50からコンテンツを取得し、コンテンツ記憶部104に格納する。変化した属性について情報を取得する予定がある場合、この際に、外部機器におけるそのコンテンツの属性についての情報を取得する。これにより、その外部機器においてコンテンツの属性が変化した場合に、コンテンツ管理装置60が変化後の属性情報を取得し、コンテンツ管理装置60内部に保持している当該コンテンツについてのコンテンツ属性情報(図6又は図8参照)を更新することになる。なお、同じコンテンツが複数の外部機器に分散して存在していた場合、更新の際に、コンテンツの属性情報が分散処理におけるいわゆる「衝突」を起こす可能性がある。このような場合、例えば「楽観的並行性制御」等を適宜応用することにより、衝突に対処する。
記録部102及びコンテンツ処理部112はそれぞれ、処理の結果を図4に示すコンテンツ管理部110に与える。コンテンツ管理部110は、与えられた処理の結果に応じて、新たにコンテンツ記憶部104に記憶されたコンテンツに対してはコンテンツ属性情報260(図6参照)を作成し、整理が行なわれたがコンテンツ記憶部104から削除されていないコンテンツについては整理結果を反映するようにコンテンツ属性情報260を更新し、コンテンツ属性記憶部128に格納する。コンテンツが削除された場合でも、そのコンテンツが再取得可能なものであればその名称等と再取得先用情報を含んだコンテンツ属性情報を残しておく。もちろん、コンテンツの完全削除を行なう際にはコンテンツ属性情報も削除する。
一方、整理対象の各々についての記憶優先度と取得予定のコンテンツの記憶優先度との比較の結果、整理対象のコンテンツの中に、取得予定のコンテンツより高い記憶優先度が付与されたものがあれば、コンテンツ管理部110は、当該取得予定のコンテンツに関するエントリを破棄し、当該コンテンツの取得を中止する。コンテンツ管理部110は、図2に示すメッセージ作成部118に予定が破棄された旨のメッセージの作成を要求する。メッセージ作成部118は、当該取得予定のコンテンツの取得及び記録が破棄された旨のメッセージを作成し、出力部116を介して表示装置64に表示させる。
以上の処理により、コンテンツ記憶部104には、記憶優先度が高いコンテンツが優先的に格納される。重要性の低いコンテンツは整理される。すなわち、私的コンテンツ又はユーザにより視聴される可能性が高いコンテンツであって重要性が高いコンテンツ、再取得することが困難なコンテンツ、鮮度の高いコンテンツがコンテンツ記憶部104内で優先的に保持され、記憶優先度が低いコンテンツは整理される。
・ユーザ指示によるコンテンツの再生及び整理
以下、ユーザの指示にしたがい、コンテンツの再生及びコンテンツの整理を行なう動作について説明する。
図2を参照して、ユーザがリモコン62を操作すると、操作信号は、入力部106を介してコンテンツ管理部110に与えられる。コンテンツ管理部110は、これに応答してコンテンツ属性記憶部128を参照し、記憶優先度が上位所定数のコンテンツのコンテンツ属性情報と、記憶優先度が下位所定数のコンテンツのコンテンツ属性情報とを読出し、メッセージ作成部118に与える。メッセージ作成部118は、与えられたコンテンツ属性情報260に基づいて一覧表示画面を作成し、出力部116を介して図1に示す表示装置64に表示させる。
図14に一覧表示画面の一例を示す。図14を参照して、一覧表示画面500は、コンテンツ記憶部104に格納されているコンテンツのうち記憶優先度が最も高いものから順に5つのコンテンツを示すホットコンテンツリストと、記憶優先度が最も低いものから順に5つのコンテンツを示す次期廃棄候補コンテンツリストとからなる。
次期廃棄候補コンテンツリストには、重要度の値が所定値以上のコンテンツのうち、記憶優先度が最も低いものから順に5つのコンテンツが表示される。すなわち、ユーザにとって元々興味が希薄なコンテンツについては表示から省かれる。
次期廃棄候補コンテンツリストには、それら記憶優先度が低いコンテンツの整理方針が表示される。例えば、次期廃棄候補コンテンツリストの1位及び2位の項目には、「消」という目印が表示されている。これは、当該項目のコンテンツの整理方針が、コンテンツ記憶部104からコンテンツを消去するものであるということを示す。又、3位の項目には「圧」という目印が表示されている。これは、当該項目のコンテンツが圧縮されることを示す。又、4位と5位の項目には、「リ」という目印が表示されている。これは、当該項目のコンテンツが、整理処理によりオリジナルから劣化したりコンテンツの実体が消去されたりするコンテンツであって、再取得用情報によるオリジナルコンテンツの再取得が可能なコンテンツであることを示す。
ユーザが、この一覧表示画面500を見てリモコン62を操作し、コンテンツの一つを指定すると、その操作信号はコンテンツ管理部110に与えられる。コンテンツ管理部110はこの操作信号をもとに、指定されたコンテンツを特定する。
ユーザが指定したコンテンツの再生を指示すると、対応するコンテンツ属性情報260を参照し、そのコンテンツの実体がコンテンツ記憶部104内に存在しているか否かを判定する。実体がコンテンツ記憶部104に存在している場合、当該コンテンツのファイル名282と、所定のパス生成方法によりコンテンツ属性情報260から生成したファイルパスとを再生部114に与える。再生部114は、与えられたファイル名とファイルパスとに基づき、コンテンツ記憶部104からコンテンツを読出して再生する。コンテンツの再生出力は出力部116を介して、図1に示す表示装置64に出力され、表示装置64により表示される。コンテンツの実体がコンテンツ記憶部104内に存在していない場合には、再生部114は、コンテンツ属性情報260内の再取得用情報に基づき、インタフェース100を介してコンテンツを取得し再生する。いずれの場合においても、表示装置64には、ユーザにより指定されたコンテンツの映像及び音声等が表示される。
なお、動画等の場合、コンテンツの実体がコンテンツ記憶部104に存在している場合でも、そのコンテンツがオリジナルでない場合もある。その場合、動画のレートがオリジナルより低くなっているため、オリジナルよりも画質が低下することが通常である。
ユーザが、コンテンツを指定してオリジナルの再取得を命じた場合、コンテンツ管理部110はコンテンツ属性情報260の再取得情報に基づき、オリジナルを再取得し、コンテンツ記憶部104に記憶しなおす。この場合、本実施の形態ではオリジナルのコンテンツを取得した後、コンテンツの再生を行なう。
一方、次期廃棄候補コンテンツリストにユーザにとって消去されたくないコンテンツが表示されている場合には、ユーザは当該コンテンツを指定し、当該コンテンツの整理方針を変更することができる。
以上のように、本実施の形態に係るコンテンツ管理装置60は、ユーザにとって重要なコンテンツがより詳細に、より長くコンテンツ管理装置60内に記憶することとなり、ユーザにとって有益なコンテンツへのアクセシビリティが向上する。また、適宜外部端末装置76と連携することにより、コンテンツ管理装置60内のコンテンツ整理方針に関してユーザが外出先からコンテンツを管理することが可能となる。
また、コンテンツ管理装置60内のコンテンツと同じコンテンツが外部機器に存在し、その外部機器において、コンテンツの属性が変化した場合に、コンテンツ管理装置60は、変化した属性に応じて、内部に保持しているコンテンツのコンテンツ属性情報を更新する。すなわち、携帯端末装置及び携帯電話機等の外部機器に、コンテンツ管理装置60の管理下にあるコンテンツの複製を保持させておき、ユーザが外部機器内のコンテンツの属性を変更すると、変更された属性がコンテンツ管理装置60のオリジナルコンテンツに対して反映されるようになる。そのため、例えば、公共機関での移動中や待ち時間において、携帯電話機等の外部端末装置76により実際にコンテンツ管理装置60を操作するのと同様に、コンテンツ管理装置60内のコンテンツのフォルダ整理やユーザ評価の変更等を行なうことが可能となる。また、コンテンツ管理装置60内のコンテンツ管理において外部装置におけるコンテンツの評価も参酌されるようになるため、より有意義なコンテンツ管理が行なわれるようになる。
なお、コンテンツ管理装置60内のコンテンツと外部機器に存在するコンテンツは、完全に一致する電子的情報でなくてもよい。例えば、携帯電話機のように、情報処理能力及び記憶資源に限りのある機器に対しては、その機器で必要となるレベルに劣化したコンテンツの複製を保持するようにしておいてもよい。このようにしておくと、外部機器からこのようなコンテンツの管理を行なう際に、情報処理能力及び記憶資源に対する負担が軽減する。
本実施の形態において、ユーザによる過去所定回分の視聴履歴を総合してコンテンツの鮮度を評価するようにしてもよい。例えば、ユーザによるコンテンツの視聴が完了した時刻を所定N回の視聴分について格納した配列A(i)(i=1〜N)を、コンテンツ属性情報に合わせて記憶しておく。配列A(i)の関数として、これら要素に格納された視聴完了時刻から現在時刻までの経過時間のいずれに対しても、その値が大きくなるにしたがい関数値が単調減少するような関数を準備しておき、配列A(i)について当該関数の値を求めて評価値PFとする。
例えば、現在時刻をPT、C1及びC2を定数とし、鮮度の評価値PFを次のようにして求めることが考えられる。
Figure 0004427478
図15に、上記した式を用いて算出される評価値PFの時間の変化に伴う変化の一例を示す。図15を参照して、コンテンツ属性情報260の日時264に示される日から、1日目、7日目、13日目、14日目、及び16日目に当該コンテンツを視聴したものとする。評価値PFは、これらの日に増加し、その他の日には時間の経過とともに減少している。したがってこのような配列と関数とを用いることにより、過去の利用履歴を反映させてコンテンツの鮮度を評価できる。
なお、評価値PFのための関数は、上に記載したものには限定されず、既に述べたように各配列に格納された視聴完了時刻から現在時刻までの経過時間が大きくなればその値が単調減少するようなものであればどのようなものでもよい。又上記式でも、コンテンツ種別に応じてC1及びC2の定数を変化させてもよい。例えば、ニュース速報や天気予報等、鮮度が重要なコンテンツについて評価する場合と、ドラマや映画等、比較的鮮度が重要でないコンテンツについて評価をする場合とで、係数C1及びC2を変化させるようにしてもよい。
又、本実施の形態では、一覧表示画面500(図14参照)には、記憶優先度が上位のコンテンツと記憶優先度が下位のコンテンツとが表示されている。しかし、一覧表示画面の表示形態はこのようなものには限定されない。例えば、コンテンツ記憶部104に格納されている各コンテンツについての記憶優先度を一覧表示するようにしてもよい。図16にこのような一覧表示画面の一例を示す。
図16を参照して、この一覧表示画面520の各エントリは、あるコンテンツに対して所定の項目を表示する一覧表となっている。各エントリは、コンテンツが放送された年月日、記憶優先度を示す目印、視聴済みであるか否かの別、タイトル、及びサブタイトルを含む。
本実施の形態では、コンテンツ管理装置60と外部端末装置76は、ユーザへの通知及びその返答を電子メールによって行なったが、UDP(User Datagram Protocol)によってネットワーク72上での直接的な通信を行なうなどして、ユーザへの通知及びその返答の授受を行なうようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
<概要>
上記した第1の実施の形態に係るコンテンツ管理装置60は、コンテンツの取得予定に応じてコンテンツ記憶部104に記憶されたコンテンツを整理した。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。以下に説明する第2の実施の形態に係るコンテンツ管理装置は、基本的に第1の実施の形態に係るコンテンツ管理装置60と同様の機能を持つ装置であるが、特に、例えばデジタルカメラ又はデジタルムービー等の携帯型コンテンツ生成装置からの情報、本体の受信装置で取得した放送コンテンツ等を記憶し、さらに、格納済みのコンテンツを、同じ情報を共有することが望ましい他の情報記憶媒体又は外部機器(以下、「外部装置」と呼ぶ。)に自動的に出力する機能を持つ。すなわち、外部装置であるデジタルカメラから取得した写真や動画等のコンテンツを、自分自身の情報記憶媒体に記憶するとともに、そのデジタルカメラを所有するユーザの携帯電話や携帯型AVプレーヤ等の同じユーザの外部機器に配布する。つまり、コンテンツ配布装置としての機能を持つ。さらに、配布したコンテンツの属性が外部機器において変化した場合には、第1の実施の形態で述べたように、その変化した属性について情報を収集し、コンテンツ管理装置内部でのコンテンツの管理に活用する。
本実施の形態では、各外部装置へのコンテンツの配布は、コンテンツ生成装置からコンテンツを受取った時点で自動的に行なう。又、ユーザからの明示的な指示に応答して、所定の外部装置に外部装置に記憶されていない最新コンテンツを配布することも可能である。
なお、どの外部装置とコンテンツを共有するかは、図3に示す外部機器情報にそのためのフィールドを設けることにより識別できる。この場合、本実施の形態に係るコンテンツ管理装置のユーザと一致するユーザの所有する外部装置との間でのみ以下に説明するように自動的にコンテンツを共有する処理を行なう。この識別は、外部機器情報のユーザのフィールドをこのコンテンツ管理装置のユーザ情報と比較することにより行なう。
このように、コンテンツ配布装置として動作するコンテンツ管理装置を用いれば、コンテンツは、ユーザの所持する外部機器に配布される。コンテンツ管理装置内のコンテンツが整理されたか否かに関わりなく、ユーザがどの外部機器においても最新の状態のコンテンツを利用できるようになる。また、どの外部機器からもコンテンツ管理装置内のコンテンツの整理を行なうことができるようになる。
<構成>
図17に、本実施の形態に係るコンテンツ管理装置600の機能的構成をブロック図形式で示す。図17を参照して、コンテンツ管理装置600は、第1の実施の形態に係るコンテンツ管理装置60(図2参照)と同一のインタフェース100、コンテンツ記憶部104、コンテンツ管理部110、再生部114、出力部116、メッセージ作成部118、ユーザ情報記憶部122、コンテンツ取得予定記憶部124、処理ルール記憶部126、及びコンテンツ属性記憶部128を含む。
コンテンツ管理装置600はさらに、コンテンツ記憶部104に記憶されたコンテンツを、インタフェース100を介して接続された外部装置に対して配布するための配布部606と、図3に示す外部機器情報記憶部120の外部機器情報に加え、各外部装置を所有するユーザに関するユーザ情報を含む外部機器情報を記憶するための外部機器情報記憶部610とを含む。
コンテンツ管理装置600はさらに、図2に示す記録部102が有する機能に加えて、コンテンツの記録が終了したことを配布部606に通知する機能を有する記録部602と、図2に示す入力部106が有する機能に加えて、コンテンツの外部装置への配布を指示する操作信号をリモコン62より受けて当該操作信号を配布部606に与える機能を有する入力部604とを含む。
本実施の形態に係るコンテンツ管理装置600は、第1の実施の形態に係るコンテンツ管理装置60と同様に、コンピュータハードウェアと、そのコンピュータハードウェアにより実行されるプログラムと、コンピュータハードウェアに格納されるデータとにより実現される。
コンテンツ管理装置600は、第1の実施の形態に係るコンテンツ管理装置60が実行する処理と同様の処理を実行する。コンテンツ管理装置600はさらに、コンテンツの出力先を決定して当該コンテンツを外部装置に対して自動的に出力する処理を実行する。以下、これらコンテンツの配布に関する処理の制御構造について説明する。
図18に、コンテンツを外部装置に転送する処理の制御構造をフローチャートで示す。本実施の形態では、外部装置からの取得、及び放送受信等によって、コンテンツ管理装置600が新規コンテンツを取得すると、この処理620が自動的に開始される。
図18を参照して、この処理620が開始されると、S624において、外部機器情報として記憶された外部装置の共有情報及びその外部機器のユーザについての情報と、ユーザ情報とを用いて、取得したコンテンツを共有すべき外部装置が存在するか否かを判定する。存在すればS626に進む。さもなければ処理を終了する。なお、新たなコンテンツを外部装置から取得した場合、その外部装置を共有すべき外部装置から除外する。
S626では、S624で共有すべきと判定された外部装置のうち新規コンテンツが未配布の状態にある外部装置を一つ選択する。
S630では、S626で選択された外部装置に対して、新規コンテンツを送信し、当該装置を配布済みとする。この処理では、コンテンツの中でも外部装置に転送する意味のあるもののみを配布する。より具体的には、指定されたコンテンツの記憶優先度が所定値より低い場合には、コンテンツは外部装置には配布されない。なおこのとき、配布されるコンテンツの各々について、外部装置がコンテンツ管理装置600よりこの新規コンテンツを再取得するために用いる再取得用情報を生成し、配布されるコンテンツとともに送信する。再取得用情報は、本実施の形態ではコンテンツ管理装置600のネットワーク上での位置と、コンテンツ管理装置600内でのコンテンツの位置の両方を示すURLである。またこのとき、配布先の外部装置の諸特性に基づき、画像解像度及び動画のエンコードレート等が送付先の外部装置に適したものになるよう加工した新規コンテンツを準備し、当該加工した新規コンテンツを配布先の外部装置に送信する。
S632では、新規コンテンツを未配布の外部装置があるかを判定する。未配布の装置があればS626に戻る。さもなければ処理を終了する。
<動作>
本実施の形態に係るコンテンツ管理装置600は以下のように動作する。
コンテンツ管理装置600は、第1の実施の形態に係るコンテンツ管理装置60と同様の動作でコンテンツの取得及び記録を行なう。この動作の詳細についての説明は繰返さない。記録部602が、第1の実施の形態に係る記録部102と同様の動作でコンテンツの取得及び記録を完了させると、記録部602は、配布部606に対して記録完了の通知を与える。配布部606はこの通知に応答して動作を開始する。なお、リモコン62を用いたユーザの明示の指示があった場合にも同様の動作をするが、以下の動作と同じであるため、ここでは繰返さない。
配布部606は、記録部602からの通知に応答し、新規コンテンツを共有すべき外部装置が存在するか否かを判定する(図18、S624)。このような外部装置が存在すれば(S624でYES)、そうした外部装置の内の一つを選択する(S626)。次に当該コンテンツを必要に応じて加工し、再取得用の情報とともにこの外部装置に送信する(S630)。送信後、まだ処理の済んでいない外部装置があれば、それを選択し、上記した処理を繰返す。
こうして、コンテンツを共有すべき外部装置の全てについてコンテンツを配布する処理を終了する。また、配布すべき外部装置に通信することが出来なかった場合はその配布処理は配布キューに入れられ、定期的に配布処理が試みられる。なお、このキュー管理の処理については公知の技術であるのでその詳細についての説明は繰返さない。
仮に上記したS624の処理でコンテンツの配布が可能な外部装置がないと判定されたときには処理を終了する。
コンテンツ処理部112は、通信部130において外部装置より再取得用情報に基づいてコンテンツの再取得要求を受信すると、当該コンテンツの再配布を行なうように制御を行なう。
以上のように、本実施の形態に係るコンテンツ管理装置600は、コンテンツ記憶部104に記憶されたコンテンツを外部装置に配布し、外部装置におけるコンテンツに対する操作をコンテンツ管理装置600におけるコンテンツ管理に反映させる。これにより、ユーザにとってコンテンツ管理装置600内のコンテンツの管理を行なう機会が格段に増大する。また、コンテンツ管理装置600からの再取得用の情報を対応付けて配布するため、外部装置において再取得用の情報のみにコンテンツを圧縮することが可能となる。
[第3の実施の形態]
<概要>
上記した第2の実施の形態では、コンテンツ管理装置600は、新たに取得したコンテンツを共有すべき端末が他にあった場合に、それらの端末に対して配布を行ない、ユーザにとってのコンテンツへのアクセシビリティを向上させると共に、第1の実施の形態で述べたコンテンツ管理の内容をより充実するものとした。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。以下に説明する本発明の第3の実施の形態に係るコンテンツ管理装置は、外部装置の各々との間で、互いが保持するコンテンツに関するいわゆる同期処理を実現することができるものである。
一般に、外部装置の記憶容量はコンテンツ管理装置の記憶容量よりも小さい。そこで、外部装置とコンテンツ管理装置との間でコンテンツの同期を図る場合、種々の問題が生じる。最も大きな問題は、外部装置の記憶容量により、コンテンツ管理装置と同期できるコンテンツの量が制限されるということである。
そこで本実施の形態に係るコンテンツ管理装置は、同期相手となる外部装置の情報記憶媒体の空き容量に応じて、当該外部装置に記憶されるべきコンテンツを予め整理して転送する。すなわち、コンテンツ管理装置と外部装置との間のコンテンツの同期を、外部装置の記憶媒体の空き容量を勘案しながら行なう。
このような機能により、外部装置の情報記憶媒体の空き容量が比較的少ない場合でも、外部装置に記憶されたコンテンツと、コンテンツ管理装置内に記憶されたコンテンツとの同期を図ることができる。コンテンツ管理装置が固定して設けられる場合で、かつユーザがコンテンツ管理装置のある場所から離れる場合でも、外部装置を用いて有効にコンテンツを利用できる。
<構成>
図19に、本実施の形態に係るコンテンツ管理装置700の機能的構成をブロック図形式で示す。図19を参照して、コンテンツ管理装置700は、図2に示す第1の実施の形態に係るコンテンツ管理装置60のものと同一のコンテンツ記憶部104、コンテンツ管理部110、再生部114、出力部116、メッセージ作成部118、外部機器情報記憶部120、ユーザ情報記憶部122、コンテンツ取得予定記憶部124、処理ルール記憶部126、及びコンテンツ属性記憶部128を含む。
コンテンツ管理装置700はさらに、図17に示す第2の実施の形態に係るコンテンツ管理装置600のものと同一機能のインタフェース100及び記録部602と、コンテンツ記憶部104、外部機器情報記憶部120、ユーザ情報記憶部122、処理ルール記憶部126、及びコンテンツ属性記憶部128に接続され、外部機器情報200(図3参照)、ユーザ情報220(図4参照)、処理ルール、及びコンテンツ属性情報260(図6参照)に基づき、コンテンツの転送先の外部装置の記憶状況に基づいて必要であればコンテンツを予め整理し、付随する情報とともに外部装置に転送するためのコンテンツ書込管理部704と、第1の実施の形態に係る入力部106の機能に加えて、ユーザがリモコン62を用いて行なう、コンテンツ書込管理部704に対する指示を受け、当該指示をコンテンツ書込管理部704に与える機能を有する入力部702とを含む。
コンテンツ管理装置700はさらに、インタフェース100及びコンテンツ書込管理部704に接続され、コンテンツ書込管理部704より、コンテンツ及び付随する情報を受け、インタフェース100を介して当該コンテンツ及び付随する情報を外部装置に転送するための書込部706と、第1の実施の形態に係るコンテンツ処理部112が有する機能に加えて、コンテンツ書込管理部704の制御の下、コンテンツ記憶部104に記憶されたコンテンツから圧縮されたコンテンツを作成したり、本コンテンツ管理装置700の装置名と当該コンテンツの格納位置とに基づいて、外部機器から見た当該コンテンツの再取得用情報等の付随情報を作成したりしてコンテンツ書込管理部704に与える機能を有するコンテンツ処理部708とを含む。
図20及び図21に、本実施の形態に係るコンテンツ管理装置700が、コンテンツ管理装置700に装着された外部装置に対し、予め整理したコンテンツを転送することにより、同期処理を実現するプログラムの制御構造をフローチャートで示す。なお、この処理750Aは、コンテンツ入出力部134(図19参照)に外部装置が装着されたとき、又は通信部130が外部機器と通信可能となったときに、それら外部装置からコンテンツ管理装置のコンテンツ記憶部104にコンテンツが転送されたことに応答して開始される。コンテンツの転送では、コンテンツの属性情報として必要なものも書込まれるものとする。この処理750Aは又、ユーザの明示の指示に応答しても開始されるが、そのために必要な構成は外部装置との通信開始時等と同様であるから、ここでは繰返さない。なおこの処理750Aの起動時には、コンテンツの転送対象となる外部装置を特定する情報が与えられるものとする。
S752では、外部装置を特定する情報に基づき、転送対象の外部装置の外部機器情報を外部機器情報記憶部120から読出す。
S758では、外部装置から取得したコンテンツのうちの一つを、当該外部装置への書込対象のコンテンツとして選択する。
S760では、選択されたコンテンツが、当該外部装置においても利用されるものであるか否かを、S752で読出した外部機器情報に基づき判定する。コンテンツが外部装置で利用されないものであれば制御はS762に進む。さもなければ制御はS764に進む。外部装置で利用できないものを外部装置に記憶させておいても通常は無意味である。そこで、外部装置の記憶容量を有効に使用する意味で、ここではそうしたコンテンツの書込はしない。
S762では、選択されたコンテンツを外部装置から消去する。このとき外部装置では、当該コンテンツの属性情報についても消去する。この後制御はS770に進む。
S764では、S752で読出した外部機器情報を参照し、S758で選択されたコンテンツが、S752で取得した外部機器情報により特定される機器の再生能力で再生可能か否かを判定する。書込対象のコンテンツが、当該外部装置で再生可能であれば制御はS770に進む。書込対象のコンテンツが当該装置の再生能力を超えるものであれば制御はS766に進む。
S766では、書込対象のコンテンツを、外部装置の再生能力に応じて圧縮する。この処理により、外部装置に書込まれるコンテンツが予め整理される。
例えば、コンテンツが画像である場合を考える。コンテンツ入力装置78に内蔵された表示装置の解像度、及びコンテンツ入力装置78からのモニタ出力の解像度が640画素×480画素の約30万画素程度であったものとする。フラッシュメモリ82に記憶されているコンテンツが600万画素の静止画であった場合、当該コンテンツは、コンテンツ入力装置78の再生能力と一致しない。
この場合、コンテンツ書込管理部704は、処理ルール記憶部126に対し、当該コンテンツの解像度の変更を命令する。コンテンツ処理部708は、コンテンツ記憶部104から、当該コンテンツを読出し、640画素×480画素の約30万画素程度の解像度となるようコンテンツの圧縮を行なう。
S768では、S766で圧縮したコンテンツを外部装置に転送し、外部装置に格納されているオリジナルのコンテンツを上書きする。すなわち、圧縮されたコンテンツで外部装置に記憶されていたオリジナルのコンテンツを置換する。このとき、コンテンツ管理装置700の装置名とコンテンツ記憶部104における当該コンテンツの記憶位置とに基づいて外部装置から見た当該コンテンツの再取得用情報を作成し、外部装置に転送する。外部装置はこの再取得用情報を、圧縮されたコンテンツに対する属性情報の一部として記憶する。
S770では、取得したコンテンツのうちで、S758において未選択のコンテンツがあるか否かを判定する。未選択のコンテンツがあればS758に戻る。さもなければ制御は図21に示すS772に進む。以上の処理により、外部装置からコンテンツ管理装置700に転送されたコンテンツのうち、外部装置が利用するものについて、外部装置の再生能力に応じて圧縮された形で外部装置に書込まれる。一方、コンテンツ管理装置700にはこれらコンテンツのオリジナルが保持されていることになる。
図21を参照して、後半の処理750Bにおいては、コンテンツ管理装置700と外部記憶装置との間のコンテンツの同期をとるための残りの処理が行なわれる。S772では、コンテンツ管理装置700がコンテンツ記憶部104に保持するコンテンツのうち、S754で取得したコンテンツ以外のものであって外部装置に転送すべきものがあるか否かを判定する。転送すべきものがあればS774へ進む。さもなければ処理を終了する。ここで、転送すべきか否かの判定は、外部装置ごとに、転送すべきファイルの種類を指定しておくこと、及び外部装置の記憶内容とコンテンツ記憶部104に格納されたコンテンツの内容との比較により行なえる。このとき、第2の実施の形態と同様に、コンテンツ記憶部104に記憶されたコンテンツのうちで記憶優先度の低いコンテンツ、及びコンテンツ記憶部104から実体が削除され属性情報のみが残っているコンテンツについては本実施の形態では外部装置に転送しないものとする。
S774では、外部装置への転送対象となる転送コンテンツの合計容量を算出する。ここでは又、仮に転送コンテンツの合計容量が外部装置の空き容量よりも大きい場合、どのような方針で転送コンテンツを整理するかについての整理方針が図19に示す処理ルール記憶部126に記憶された処理ルールを参照して決定される。
S776では、転送コンテンツの合計容量と、外部装置の空き容量とを比較する。外部装置の空き容量が転送コンテンツの合計容量に対して不足していればS778に進む。空き容量が転送コンテンツの合計容量に対して十分であればS782に進む。
S778では、コンテンツ属性情報260(図6参照)の加工状態290を参照し、S774で決定された整理方針にしたがい整理可能なコンテンツを選ぶ。さらに、整理可能なコンテンツのうち整理方針にしたがい、整理対象のコンテンツを選ぶ。例えば、日時264(図6)が最も古いものを整理対象として選択する。S780では、S778で選択したコンテンツについて、外部装置から見た再取得用情報を作成し、コンテンツのタイトル、コンテンツのIDと、再取得用情報とを元の転送コンテンツに対する代替転送コンテンツとする。処理はS776に戻る。S776〜S780の処理を繰返すことにより、いずれS776における判定結果がYESとなり、制御はS782に進む。
S782では、転送コンテンツ、又はS780で生成された作成された代替転送コンテンツの全てを外部装置に転送する。S784では、S782で外部装置に転送済みのコンテンツ及びそれ以前に当該外部装置への転送対象となっていた各コンテンツを転送対象から除外し、処理を終了する。
<動作>
本実施の形態に係るコンテンツ管理装置700は以下のように動作する。
例えば、図1に示すシステムにおいて、本実施の形態に係るコンテンツ管理装置700が、第1の実施の形態に係るコンテンツ管理装置60に代えて使用されているものとする。ここで、図1に示すコンテンツ入力装置78がフラッシュメモリ82にコンテンツを記憶させたものとする。なお、フラッシュメモリ82には、コンテンツ入力装置78に付与されたID等の情報が書込まれているものとする。フラッシュメモリ82とのコンテンツ同期の際の動作に関する説明は、他の外部装置とのコンテンツ同期についても当てはまる。
図19を参照して、コンテンツ入出力部134にフラッシュメモリ82が挿入されると、書込部706はフラッシュメモリ82がコンテンツ入出力部134に装着されたことを検知し、フラッシュメモリ82とコンテンツ管理装置700との間のコンテンツの同期処理を開始する。すなわち、書込部706は、コンテンツ入出力部134を介してフラッシュメモリ82よりコンテンツ入力装置78のID等の情報を読出し、コンテンツ書込管理部704に与える。コンテンツ書込管理部704は、コンテンツ入力装置78のID等の情報に基づき、外部機器情報記憶部120の外部機器情報を読出す。
一方、記録部602は、フラッシュメモリ82に記憶されているコンテンツを取得し、コンテンツ記憶部104に格納する。コンテンツ管理部110は、取得されたコンテンツのコンテンツ属性情報をこのコンテンツの種類、外部機器情報等に基づいて作成し、コンテンツ属性記憶部128に記憶させる。コンテンツ書込管理部704は、コンテンツ属性記憶部128より上記の動作で記憶された新たなコンテンツ属性情報を読出し、書込部706に与える。書込部706は、与えられたコンテンツ属性情報をフラッシュメモリ82に書込む。これにより、フラッシュメモリ82に記憶されていたコンテンツ、及びそのコンテンツ属性情報が、コンテンツ管理装置700とフラッシュメモリ82との両方に保持されている状態となる。
このような状態において、コンテンツ書込管理部704は、フラッシュメモリ82における空き容量の確保を次のようにして行なう。すなわちまず、コンテンツ書込管理部704は、予め読出しておいたコンテンツ入力装置78の外部機器情報と、上記の一連の動作で得られたコンテンツ属性情報、すなわちフラッシュメモリ82より取得されコンテンツ記憶部104に記憶されたコンテンツについてのコンテンツ属性情報とをもとに、コンテンツ入力装置78による当該コンテンツの利用の有無を判定する。コンテンツ入力装置78にコンテンツの再生能力がない場合、フラッシュメモリ82にコンテンツを記憶させておく必要はないため、コンテンツ書込管理部704は、書込部706に対し、コンテンツの消去を命令する。書込部706は、この命令にしたがい、コンテンツ入出力部134を介して接続されたフラッシュメモリ82から当該コンテンツを消去する。
フラッシュメモリ82に記憶されているコンテンツがコンテンツ入力装置78によって利用できるものである場合、コンテンツ書込管理部704は、フラッシュメモリ82内のコンテンツとコンテンツ入力装置78の再生能力との比較を行なう。コンテンツ入力装置78の再生能力がフラッシュメモリ78内のコンテンツを再生するだけの能力に満たない場合、コンテンツ書込管理部704は、コンテンツ処理部708を用いてこのコンテンツを圧縮する。
コンテンツ書込管理部704は、コンテンツ処理部708により圧縮されたコンテンツを書込部706に与える。書込部706は、コンテンツ入出力部134を介して、フラッシュメモリ82に記憶されているコンテンツを、与えられたコンテンツで置換する。これにより、取得済みのコンテンツについては、容量削減がなされることになり、フラッシュメモリ82における空き容量が増加するとともに、コンテンツ入力装置78の性能に適合したものとなる。外部機器においてコンテンツを扱う際により軽い負荷で再生等の処理が可能となり、ユーザにとってはレスポンスが向上するという効果がある。さらにコンテンツ書込管理部は、このコンテンツに付随する情報、例えば再取得用情報をフラッシュメモリ82に転送し、当該コンテンツの属性情報の一部として記憶させる。この再取得用情報は、外部装置から見たコンテンツ管理装置700の内部のコンテンツを取得するための情報である。この情報をフラッシュメモリ82に書込むことにより、このフラッシュメモリ82が装着された外部機器がコンテンツ管理装置700に格納されたオリジナルのコンテンツを取得することができる。
コンテンツ書込管理部704はさらに、上記した処理をフラッシュメモリ82から取得したコンテンツの全てについて繰返す。したがってフラッシュメモリ82の空き容量は、同期処理開始時と比較して大きくなる。
続いて、コンテンツ書込管理部704は、その他にフラッシュメモリ82に転送すべきコンテンツがあるか否かを判定する。転送すべきコンテンツがあった場合、それら転送コンテンツ全体の合計容量の計算を行なう。このときコンテンツ書込管理部704は、処理ルール記憶部126に記憶された処理ルールを参照して、転送コンテンツについての整理方針を決定する。フラッシュメモリ82の空き容量が転送コンテンツの合計容量よりも少なかった場合、コンテンツ書込管理部704は、整理方針にしたがって転送コンテンツの中から整理対象となるコンテンツを決定する。
ここでは、合計容量が空き容量以下となるまで、転送コンテンツのうち最も古いコンテンツより順に、コンテンツの再取得用情報に加工するという整理方針が決定されるものとする。コンテンツ書込管理部704は、整理対象及びその整理方針をコンテンツ処理部708に通知し、当該整理対象の加工を命令する。
コンテンツ処理部708は、コンテンツ書込処理部からの命令にしたがい、整理対象のコンテンツをコンテンツ記憶部104から読出し、加工を行なう。例えば、コンテンツ入力装置78の再生能力に応じた圧縮を行なう。
又、コンテンツ処理部708は、当該コンテンツをコンテンツ入力装置78がコンテンツ管理装置700から再取得するために必要となる再取得用情報をコンテンツ記憶部104における当該コンテンツの保存場所に基づき作成する。この再取得用情報さえあれば、コンテンツ管理装置700からオリジナルのコンテンツを再取得できる。したがってこの際の圧縮処理には、コンテンツ自体はフラッシュメモリ82に転送せず、その再取得用情報のみを転送するということも可能である。
コンテンツ書込管理部704は、このコンテンツ圧縮処理を、転送コンテンツの全体容量がフラッシュメモリ82の空き容量より小さくなるまで繰返し行なうように、コンテンツ処理部708を制御する。転送コンテンツの全体容量がフラッシュメモリ82の空き容量より小さくなると、コンテンツ書込管理部704は転送コンテンツのうち整理対象外のコンテンツと、上記繰返し処理により圧縮されたコンテンツとを合わせて書込部706に与える。圧縮されたコンテンツについては同時に再取得用情報も書込部706に与える。
書込部706は、これら転送コンテンツをコンテンツ入出力部134を介してフラッシュメモリ82に書込む。書込部706は、整理されたコンテンツに付随する再取得用情報についてもフラッシュメモリ82に当該コンテンツの属性情報として書込む。
以上のように、コンテンツ管理装置700は、外部装置の空き容量及びコンテンツの再生能力等の情報をもとに、外部装置に記憶されているコンテンツを整理しながら、外部装置の保持するコンテンツとコンテンツ管理装置700に保持されているコンテンツとの同期をとることができる。外部装置に記憶されていたコンテンツが失われることはない。又、外部装置には、コンテンツが整理された状態で格納されるため、外部装置における記憶資源を有効利用してコンテンツ管理装置700に保持されているコンテンツを外部装置でも利用可能にすることができる。
例えば、PDAやデジタルカメラ等の携帯型情報機器には、着脱可能なフラッシュメモリ等にコンテンツを格納し、格納されたコンテンツを読出して再生するものが一般化しつつある。このような携帯型情報機器に用いられるフラッシュメモリを、コンテンツ管理装置700のコンテンツ入出力部134に挿入すると、フラッシュメモリ内のコンテンツが適切に整理され、同時にコンテンツ管理装置700に保持されているコンテンツとフラッシュメモリ内との同期をとることができる。ユーザにとって有益なコンテンツがフラッシュメモリ内に多数記憶されるようになる。コンテンツの書込まれたフラッシュメモリを携帯型情報機器に装着すると、その携帯型情報機器ではコンテンツが多数利用可能となるため、ユーザの利便性が向上する。又、フラッシュメモリ内にコンテンツの実体を保持させておかなくても、再取得用情報に基づき、コンテンツ管理装置700からコンテンツを容易に再取得して利用できる。そのため、さらに多くのコンテンツが容易に利用可能となる。
なお、上記した実施の形態において、コンテンツ管理装置、外部端末装置76、及びコンテンツ入力装置78は、ネットワークを介して又は直接的な無線通信で通信を行なったが、これら機器間の通信の方式は問わない。例えば、赤外線等を用いた光無線通信であってもよいし、電波による無線通信であってもよい。又、有線での直接的な通信を行なってもよい。又、電話回線等の広域網を経由して通信を行なってもよい。
上記した実施の形態では、外部機器群50を構成する情報記憶媒体として、DVD及びフラッシュメモリを例示した。しかし本発明はこのような実施の形態には限定されない。上記した第1の実施の形態においては、コンテンツ管理装置60で読出可能な情報記憶媒体であれば、その形態は問わない。又、上記した第2の実施の形態及び第3の実施の形態においては、読出及び書込の可能な情報記憶媒体が利用可能であればよい。
さらに、コンテンツの再取得可能性を、再取得元となる情報記憶媒体に応じて評価してもよい。例えば、読出及び書込が可能な情報記憶媒体に格納されているコンテンツは、書込によりコンテンツが消去されるおそれがある。これに対して、読出のみが可能な情報記憶媒体が再取得元である場合、その情報記憶媒体に格納されているコンテンツが消去されるおそれは少ない。そのため、このような情報記憶媒体に格納されているコンテンツの記憶優先度を、コンテンツの読出及び書込が可能な情報記憶媒体に格納されているコンテンツの記憶優先度に対して低い値に設定してもよい。
上記した第1の実施の形態では、コンテンツ管理装置60は、メッセージを作成し、図1に示す表示装置に表示させた。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。例えば、作成したメッセージを電子メール等の様態で、通信ネットワーク72(図1参照)を介してユーザが所有する携帯電話に送信するようにしてもよい。又、メッセージの出力が要求された時間が深夜である場合等には翌日の朝までメッセージの提示を延期するようにしてもよい。又、コンテンツの重要度に応じて、メッセージの提示方法を変化させるようにしてもよい。例えば、重要性の高いコンテンツに関するメッセージは電子メールで通知する等、強制的な通知を行ない、重要性が低いコンテンツについてのメッセージは、次回コンテンツ管理装置60をユーザが使用する際に、画面表示するだけにとどめるようにしてもよい。
上記した実施の形態ではコンテンツ管理装置が、基本的なコンテンツの公私種別の設定を行なっている。しかし本発明はこのような実施の形態には限定されない。例えば、図1に示す外部機器群の各機器が、コンテンツ管理装置に代わって公私種別を設定する機能を持つようにしてもよい。この場合、外部機器群の各機器は、供給すべきコンテンツに予め公私種別の設定情報を付与しておくようにしてもよい。又例えば、各コンテンツの公私種別を、ユーザが変更できるようにしてもよい。
なお、コンテンツの重要度の評価及び記憶優先度の設定に用いた指標、基準、及び処理順序は、上記した実施の形態において例示したものには限定されない。再取得が困難なコンテンツほど、ユーザが好むコンテンツほど、又は鮮度が高いコンテンツほど、記憶優先度が高くなるような傾向が得られるのであれば、他の指標や基準等を用いてもよい。
例えば、評価対象のコンテンツのユーザによる視聴時間の長さに基づく評価を行ない、重要度に算入するようにしてもよい。評価対象のコンテンツが私的コンテンツである場合には、当該コンテンツを無条件に整理対象から除外するようにしてもよい。コンテンツ管理装置の主要なユーザを予め設定しておき、主要なユーザとそれ以外のユーザの別によってコンテンツの記憶優先度を変化させるようにしてもよい。
上記した第1の実施の形態では、整理対象のコンテンツについて、当該コンテンツが圧縮可能か否かの別、及び当該コンテンツが再取得可能か否かの別によって整理方針を決定する。しかし、本実施の形態はそのような実施の形態には限定されない。整理対象のコンテンツについての記憶優先度に基づき、記憶優先度が高いものについては、整理の程度を低くすなわち圧縮率等を低く設定したり、逆に、記憶優先度が低いものは、整理の程度を高くすなわち圧縮率を高く設定したりしてもよい。例えば、整理対象に対して図22及び図23に示す処理ルールのどの段階を適用するかを、記憶優先度に応じて決定するようにしてもよい。例えば、記憶優先度の最大値と最小値との間に複数のしきい値を設け、整理対象の記憶優先度としきい値との関係によって、適用する段階を決定するようにしてもよい。
又、処理ルールにおける各段階の処理の順序関係は、図22及び図23に示す順序には限定されない。例えば、図23に示す動画の処理ルールにおいて、第2段階のハイライトシーンの切出と、第1段階のレート変更との順序を入れ替えてもよい。この場合、ハイライトシーンの切出の後に、レート変更が実行される。
上記した第1の実施の形態では、図23に示すハイライトシーンの切出処理を、ネットワーク72上で提供されるハイライトシーンの情報(図24参照)にしたがい行なっている。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されない。放送番組等の公的コンテンツについて、時間の経過に伴う視聴率の変化を表す情報をネットワーク72上で提供するサービスが存在することがある。このような情報が得られる場合、コンテンツ管理装置60は、視聴率に基づいて、ハイライトシーンの切出処理を行なうようにしてもよい。以下、視聴率に基づくハイライトシーンの切出処理を例示する。
図26に、視聴率の時間ごとの変化の一例を概略的に示す。図26は、時間の推移を横軸に、各時間における単一のコンテンツに関する視聴率を縦軸方向に示す。図26を参照して、時刻Cにおける視聴率が、このコンテンツの視聴率の最高値であったものとする。ここで、例えば視聴率のしきい値を以下のように設定する。視聴率の最高値(以下、この値を「最高視聴率」と呼ぶ。)の4割の値をしきい値Aとする。区間Aは、しきい値A以上の視聴率となっている。又、それ以外の区間の視聴率は、しきい値に満たなかったことになる。
このコンテンツが整理対象として選択され、整理方針としてハイライトシーンの切出が選択された場合、区間Aのコンテンツを切出し、それ以外の区間のコンテンツを破棄する。これにより、相対的に視聴率が高かった区間が、ハイライトシーンとして切出されることになる。さらにコンテンツの切出を行なってコンテンツの容量を削減する必要がある場合には、より高いしきい値で、コンテンツを切出すようにする。例えば、図26を参照して、視聴率の最高値の7割の値をしきい値Bとする。この値をしきい値として設定した場合、区間Bが、しきい値B以上の視聴率の区間となる。しきい値Bに基づく切出により、しきい値Aに基づく切出より、視聴率が相対的に高い区間を保持しつつさらに容量を削減できる。離散的な二つのしきい値による2段階での切出に限らず、必要とされる容量の削減量に応じてしきい値を連続的にしたり、より多数のしきい値を用いたりして削減容量を調整するようにしてもよい。又、整理対象の記憶優先度に基づいてしきい値を設定するようにしてもよい。さらには、ユーザによる設定にしたがって、しきい値を決定するようにしてもよい。
以下、視聴率に基づくハイライトシーンの切出処理の別の一例を示す。以下に示す例では、時間に伴う視聴率の変化をもとに、当該コンテンツにおける視聴率のピークを検出して当該ピーク付近のコンテンツを切出す。図27に、図26に示すコンテンツの視聴率を時間で微分することにより得られる視聴率の変化率を示す。図27を参照して、視聴率の変化率が0となる時点のうち、当該時刻を境界に、時間の推移とともに視聴率の変化率の値が正の値から負の値に転じる時点は、視聴率のピークとなる。そこで、このようなピークを検出し、その付近の区間を切出すことにより、視聴率の絶対値に関係なく、各ピークを含んだ区間D及び区間Eを切出すことが可能となる。なお、変化率が正の区間を切出すようにすると、視聴率が上昇している区間のみを切出すことが可能となる。
上記した実施の形態において、コンテンツ管理装置として、録画機能を持つHD搭載AVレコーダを例示した。しかし、本発明はこのような実施の形態には限定されない。例えば、図1に示す外部端末装置76は、他の装置から取得したコンテンツをHDレコーダ等に送信する機能を持つ。このような外部端末装置が、第2の実施の形態に係るコンテンツ管理装置600の機能を持つようにしてもよい。この場合、外部端末装置は、コンテンツ入力装置78(図1参照)が準備したコンテンツを受けてこれを内蔵された記憶装置に一旦記憶し、HD搭載AVレコーダ等の大容量の記憶装置へ送信する。さらに外部端末装置は、送信済みのコンテンツを重要度に応じて整理することにより、内蔵された記憶装置の空き容量を確保する。したがって、外部端末装置内部の記憶装置を有効活用しつつ、取得したコンテンツをHD搭載AVレコーダ等の大容量の記憶装置に中継することが可能になる。
又例えば、コンテンツ管理装置自体が、コンテンツ入力装置の機能を持つようにしてもよい。例えば、図1に示すコンテンツ管理装置60がさらに、撮像機能又は録音機能を内蔵するようにしてもよい。より具体的には、コンテンツ管理装置はHD搭載のカムコーダ等の装置であってもよい。この場合、コンテンツ管理装置内部で生成されたコンテンツは、私的コンテンツに該当するものとなり、かつ外部の装置又は情報記憶媒体への書込を行なわない限り外部からの再取得の不可能なコンテンツとなる。そのためコンテンツ管理装置は、内部でコンテンツが生成された時点で、当該コンテンツの公私種別を、自動的に「私的コンテンツ」に設定する。又、当該コンテンツの重要度を別途高い値に設定するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ管理装置60を含むシステム全体の構成を示す概略図である。 第1の実施の形態に係るコンテンツ管理装置60の機能的構成を示すブロック図である。 外部機器情報記憶部120に記憶される外部機器情報200の一例を示す図である。 ユーザ情報記憶部122に記憶されるユーザ情報220の一例を示す図である。 コンテンツ取得予定記憶部124に記憶されるコンテンツ取得予定情報240の一例を示す図である。 コンテンツ属性記憶部128に記憶されるコンテンツ属性情報260の一例を示す図である。 放送番組においてコンテンツ属性情報に含まれる番組属性情報の一例を示す図である。 コンテンツ属性記憶部128に記憶されるコンテンツ属性情報の別の一例を示す図である。 コンテンツ管理装置60の機能を実現するコンピュータの内部構造を示す図である。 コンテンツ取得予定情報を作成する処理の制御構造を示すフローチャートである。 コンテンツの取得及び管理処理の制御構造を示すフローチャートである。 図11のS386に示す整理対象判定処理の詳細を示すフローチャートである。 図12のS426に示す記録重要度の評価処理の詳細を示すフローチャートである。 コンテンツ属性情報に基づくコンテンツの一覧表示画面の一例を示す図である。 コンテンツの鮮度の評価により得られる優先度の変化の一例を示すグラフである。 コンテンツ属性情報に基づくコンテンツの一覧表示画面の別の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係るコンテンツ管理装置600の機能的構成を示すブロック図である。 コンテンツの転送処理の制御構造を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係るコンテンツ管理装置700の機能的構成を示すブロック図である。 外部機器が保持するコンテンツを管理する処理の制御構造の一部を示すフローチャートである。 外部機器が保持するコンテンツを管理する処理の制御構造の一部を示すフローチャートである。 デジタルカメラにより撮像された静止画コンテンツの処理ルールの概念を概略的に示す図である。 デジタルカメラにより撮像された動画コンテンツの処理ルールの概念を概略的に示す図である。 シーンの切出処理に用いられるハイライトシーンを特定する情報の一例を示す図である。 図24に示すハイライトシーンの情報をもとに実行される切出処理の概要を示す模式図である。 コンテンツの視聴率の時間ごとの変化の一例を概略的に示すグラフである。 図26に示すコンテンツの視聴率を時間で微分することにより得られる視聴率の変化率を示すグラフである。
符号の説明
50 外部機器群、60,600,700 コンテンツ管理装置、62 リモコン、64 表示装置、70 アンテナ、72 ネットワーク、74 サーバ、76 外部端末装置、78 コンテンツ入力装置、80 DVD、82 フラッシュメモリ、100 インタフェース、102,602 記録部、104 コンテンツ記憶部、106,604,702 入力部、110 コンテンツ管理部、112,708 コンテンツ処理部、114 再生部、116 出力部、118 メッセージ作成部、120 外部機器情報記憶部、122 ユーザ情報記憶部、124 コンテンツ取得予定記憶部、126 処理ルール記憶部、128 コンテンツ属性記憶部、200 外部機器情報、220 ユーザ情報、240 コンテンツ取得予定情報、260,320 コンテンツ属性情報、300 番組属性情報、330 入力装置、332 出力装置、334 放送受信チューナ、336 ネットワーク接続回路、338 コンテンツ入出力装置、339 CPU、340 バス、342 メモリ、344 不揮発性メモリ、606 配布部、706 書込部、704 コンテンツ書込管理部

Claims (50)

  1. 電子的情報及び当該電子的情報の属性情報を所定の情報記憶媒体に格納するための記録手段と、
    前記所定の情報記憶媒体に格納されている電子的情報の各々に対して、その重要度と再取得可能性とに基づいて記憶優先度を設定し付与するための記憶優先度設定手段と、
    前記所定の情報記憶媒体内に所定の空き容量を確保することを求める要求に応答して、前記所定の情報記憶媒体中の電子的情報の属性情報と、前記記憶優先度設定手段により電子的情報に対して付与される記憶優先度とに基づいて、いずれの電子的情報を選択し、各々どのような加工方法でデータ量の削減された形式に変換すれば前記要求を満足できるかを決定するための電子的情報・加工方法決定手段と、
    前記電子的情報・加工方法決定手段により選択された電子的情報を、前記電子的情報・加工方法決定手段により決定された加工方法で加工するための加工手段と、
    前記加工手段により加工された電子的情報の属性情報を、加工後の属性にしたがって更新するための属性更新手段とを含む、電子的情報管理装置。
  2. 前記所定の情報記憶媒体の媒体使用状況を管理し、前記要求に応答して、前記所定の空き容量が存在するか否かを判定するための判定手段と、
    前記判定手段により前記所定の空き容量が存在すると判定されたことに応答して、前記電子的情報・加工方法決定手段の動作を抑止するための手段とをさらに含む、請求項1に記載の電子的情報管理装置。
  3. 予め定められた条件が充足されたことに応答して、所定の電子的情報を他の装置から取得する情報取得予定を記憶するための情報取得予定記憶手段と、
    前記情報取得予定記憶手段に記憶された情報取得予定に基づき、情報取得予定のいずれかによる電子的情報の取得以前に、取得が予定されている電子的情報のデータ量を見積り、対応する空き容量を前記所定の情報記憶媒体に確保することを求める前記要求を発生し前記電子的情報・加工方法決定手段に与えるための要求発生手段とをさらに含む、請求項1又は請求項2に記載の電子的情報管理装置。
  4. 前記要求発生手段は、前記所定の情報記憶媒体内の空き容量が所定の容量以下となり、かつ前記情報取得予定により電子的情報の取得予定時刻以前の所定時刻に到達したことに応答して、前記要求を発生し前記電子的情報・加工方法決定手段に与えるための手段を含む、請求項3に記載の電子的情報管理装置。
  5. 前記要求発生手段は、前記取得予定により電子的情報を取得することが予定された時刻と予め定める関係にあるチェック時刻に到達したことに応答して、取得が予定されている電子的情報のデータ量を見積り、前記所定の情報記憶媒体内における空き容量の確保の要否を判定するための手段と、
    前記判定するための手段により前記空き容量の確保が必要であると判定されたことに応答して、前記要求を発生し前記電子的情報・加工方法決定手段に与えるための手段とを含む、請求項3に記載の電子的情報管理装置。
  6. 前記所定の情報記憶媒体内の空き容量が所定の容量以下となったことに応答して、前記要求を発生し前記電子的情報・加工方法決定手段に与えるための手段をさらに含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子的情報管理装置。
  7. 所定のチェック時刻に到達したことに応答して、所定の判定基準にしたがい、前記所定の情報記憶媒体内における空き容量の確保の要否を判定するための手段と、
    前記判定するための手段により前記空き容量の確保が必要であると判定されたことに応答して、前記要求を発生し前記電子的情報・加工方法決定手段に与えるための手段とをさらに含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子的情報管理装置。
  8. 前記電子的情報・加工方法決定手段により決定される加工方法は、所定の非可逆圧縮処理を含み、
    前記加工手段は、前記選択された電子的情報を前記非可逆圧縮処理により圧縮するための圧縮手段を含む、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電子的情報管理装置。
  9. 電子的情報を利用するための情報利用手段をさらに含み、
    前記圧縮手段は、前記選択された電子的情報がそのままでは前記情報利用手段で利用できない情報形式であるときに、前記選択された電子的情報を、前記電子的情報管理装置で利用できる情報形式に非可逆圧縮するための手段を含む、請求項8に記載の電子的情報管理装置。
  10. 前記選択された電子的情報は画像データを含み、
    前記非可逆圧縮するための手段は、前記選択された画像データの解像度が所定の解像度まで落ちるように前記選択された画像データを加工するための手段を含む、請求項9に記載の電子的情報管理装置。
  11. 前記電子的情報は所定のデータレートで符号化された動画データを含み、
    前記非可逆圧縮するための手段は、前記選択された動画データのデータレートが所定のデータレートまで落ちるように前記選択された動画データを加工するための手段を含む、請求項9に記載の電子的情報管理装置。
  12. 前記電子的情報・加工方法決定手段により決定される加工方法は、前記電子的情報の一部を所定形式で抽出する抽出処理を含み、
    前記加工手段は、前記選択された電子的情報から前記抽出処理により情報を抽出し、当該抽出された電子的情報で、前記選択された電子的情報を置換するための抽出手段を含む、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電子的情報管理装置。
  13. 前記電子的情報は映像データを含み、
    前記抽出手段は、前記選択された映像データから部分的な映像データを抽出し、当該抽出された映像データで前記選択された映像データを置換するための手段を含む、請求項12に記載の電子的情報管理装置。
  14. 前記電子的情報はデータ化された放送番組を含み、
    前記抽出手段は、前記データ化された放送番組から当該放送番組の視聴率又は聴取率に基づき定められる区間に対応するデータを抽出し、当該抽出されたデータで前記データ化された放送番組を置換するための手段を含む、請求項12に記載の電子的情報管理装置。
  15. 前記電子的情報のタイトルの情報を、所定の取得先より取得し当該電子的情報の属性情報に付加するための手段をさらに含み、
    前記電子的情報・加工方法決定手段により決定される加工方法は、前記タイトルの情報で前記電子的情報を置換する処理を含む、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電子的情報管理装置。
  16. 前記電子的情報・加工方法決定手段により決定される加工方法は、前記情報記憶媒体における前記電子的情報の記憶領域を解放する処理を含む、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電子的情報管理装置。
  17. 前記電子的情報・加工方法決定手段により決定される加工方法は、前記情報記憶媒体における前記電子的情報及び当該電子的情報の属性情報の記憶領域を解放する処理を含む、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電子的情報管理装置。
  18. 前記加工手段は、互いに別個の加工方法により電子的情報を加工するための複数個の手段を含み、
    前記電子的情報・加工方法決定手段は、前記複数個の加工方法の中から各電子的情報の加工方法を決定し、
    前記加工手段はさらに、前記電子的情報・加工方法決定手段により選択された電子的情報を、前記複数個の手段のうち、前記電子的情報・加工方法決定手段により決定された加工方法に対応するものに与えて加工させるための手段を含む、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電子的情報管理装置。
  19. 前記電子的情報の属性情報は、当該電子的情報を他の機器から再取得可能か否かの別を示す再取得可否情報を含み、
    さらに、前記再取得可否情報により他の機器から取得可能であることが示されている電子的情報の属性情報に対し、当該電子的情報を取得する際に参照すべき再取得用情報を付加するための手段を含む、請求項1〜請求項18のいずれかに記載の電子的情報管理装置。
  20. 前記属性更新手段は、前記選択された電子的情報の属性情報の再取得可否情報により、前記選択された電子的情報が他の機器から取得可能であることが示されているときに、前記加工後の電子的情報の属性情報の再取得可否情報及び再取得用情報に、加工前の再取得可否情報及び再取得用情報を設定するための手段を含む、請求項19に記載の電子的情報管理装置。
  21. 前記再取得用情報は、選択された電子的情報のオリジナルに対するリンク情報を含む、請求項19に記載の電子的情報管理装置。
  22. 所定の条件が充足されたことに応答して、前記所定の情報記憶媒体に記憶された電子的情報の中から所定の選択方法により選択された電子的情報を外部装置に転送するための転送手段と、
    前記転送手段による転送が完了したことに応答して、転送された電子的情報の属性情報を、前記外部装置から再取得可能であることを示すように更新するための手段とをさらに含む、請求項19に記載の電子的情報管理装置。
  23. 所定のプロトコルで通信を行なうことが可能な通信手段をさらに含み、
    前記外部装置は前記通信手段を介して前記電子的情報管理装置と通信可能であり、
    前記更新するための手段は、前記転送された電子的情報の属性情報の再取得可否情報と再取得用情報とを、再取得可能を示す値と前記転送された電子的情報を前記外部装置から前記通信手段を介して取得するためのリンク情報とにそれぞれ設定するための手段を含む、請求項22に記載の電子的情報管理装置。
  24. 所定の外部記憶媒体と電子的情報の入出力を行なうことが可能な入出力手段をさらに含み、
    前記外部装置は、前記入出力手段を介して電子的情報の入出力が可能な外部記憶媒体を含み、当該外部記憶媒体は当該外部記憶媒体を識別するための識別情報を有し、
    前記転送された電子的情報の記憶場所を特定する情報は、当該外部記憶媒体の識別情報を含む、請求項22に記載の電子的情報管理装置。
  25. 前記記憶優先度設定手段は、
    所定の評価基準にしたがい前記所定の情報記憶媒体に記憶された電子的情報の属性情報をもとに前記電子的情報の重要度を算出するための重要度算出手段と、
    前記電子的情報の重要度と、前記電子的情報の再取得可否情報とに基づき、前記記憶優先度を設定して当該電子的情報に付与するための手段を含む、請求項19−請求項21のいずれかに記載の電子的情報管理装置。
  26. 前記属性情報は、前記電子的情報が第三者により公開された電子的情報であるかユーザにより作成された電子的情報であるかの別を示す公私種別情報を含み、
    前記重要度算出手段は、前記公私種別情報に基づき、前記電子的情報の重要度を算出するための手段を含む、請求項25に記載の電子的情報管理装置。
  27. 前記属性情報は、前記情報記憶媒体内の電子的情報に対するアクセス履歴を示す情報を含み、
    前記重要度算出手段は、前記電子的情報のアクセス履歴に基づき前記電子的情報の重要度を算出するための手段を含む、請求項25に記載の電子的情報管理装置。
  28. 前記属性情報は、ユーザによる前記電子的情報の視聴状況を示す情報を含み、
    前記重要度算出手段は、前記視聴状況に基づき前記ユーザにより当該電子的情報が視聴される可能性を評価することにより、前記電子的情報の重要度を算出するための手段を含む、請求項25に記載の電子的情報管理装置。
  29. 前記属性情報は、前記電子的情報に対し付与された所定の評価を示す情報を含み、
    前記重要度算出手段は、前記所定の評価に基づき、前記電子的情報の重要度を算出するための手段を含む、請求項25に記載の電子的情報管理装置。
  30. 前記属性情報は、ユーザによる前記電子的情報に対する評価を示す情報を含み、
    前記重要度算出手段は、前記評価を示す情報に基づき前記電子的情報の重要度を算出するための手段を含む、請求項25に記載の電子的情報管理装置。
  31. 前記属性情報は、前記電子的情報に対するユーザの利用状況を示す統計的情報を含み、
    前記重要度算出手段は、前記統計的情報に基づき、前記電子的情報の重要度を算出するための手段を含む、請求項25に記載の電子的情報管理装置。
  32. 前記電子的情報・加工方法決定手段はさらに、前記決定するための手段により選択された電子的情報であり、かつ前記重要度が所定の条件を充足する電子的情報を、ユーザに対し判別可能に提示しそのいずれかを選択させるための手段を含む、請求項25に記載の電子的情報管理装置。
  33. 前記電子的情報・加工方法決定手段はさらに、前記決定するための手段により選択された電子的情報であり、かつ前記重要度が所定の条件を充足する電子的情報を通知するためのメッセージを、他の装置に送信するための手段と、
    前記他の装置よりメッセージに対する返答を受信し、前記決定するための手段により選択された電子的情報についての加工方法を前記返答に基づき変更するための手段とを含む、請求項25に記載の電子的情報管理装置。
  34. さらに、前記電子的情報の重要度をユーザに対し判別可能に提示しそのいずれかを選択させるための手段を含む、請求項25に記載の電子的情報管理装置。
  35. 前記再取得用情報は、前記電子的情報の再取得元を示す情報を含む、請求項19に記載の電子的情報管理装置。
  36. 前記記憶優先度設定手段は、前記再取得元を示す情報により示される再取得元において情報が上書き可能か否かの別に基づいて、前記電子的情報の記憶優先度をさらに調整する、請求項35に記載の電子的情報管理装置。
  37. 前記属性情報は、前記電子的情報の作成日時を示す情報を含み、
    前記電子的情報管理装置はさらに、前記電子的情報の作成日時に基づき前記電子的情報の鮮度を評価し、当該評価に応じて当該電子的情報の記憶優先度を調整するための手段を含む、請求項に記載の電子的情報管理装置。
  38. さらに、前記電子的情報の格納に要する前記所定の情報記憶媒体の容量に応じて、前記電子的情報の記憶優先度を調整するための手段を含む、請求項に記載の電子的情報管理装置。
  39. さらに、前記所定の情報記憶媒体に記憶されている電子的情報のうち、前記電子的情報・加工方法決定手段により前記整理対象に指定された電子的情報をユーザに対し判別可能に提示しそのいずれかを選択させるための手段を含む、請求項1に記載の電子的情報管理装置。
  40. さらに、前記所定の情報記憶媒体に記憶されている電子的情報のうち、前記電子的情報・加工方法決定手段により前記整理対象に指定された電子的情報を通知するためのメッセージを、他の装置に送信するための手段と、
    前記他の装置よりメッセージに対する返答を受信し、前記決定するための手段により選択された電子的情報についての加工方法を前記返答に基づき変更するための手段とを含む、請求項1に記載の電子的情報管理装置。
  41. 電子的情報の取得予定を準備するための予定準備手段と、
    所定の評価基準にしたがい、前記所定の情報記憶媒体内の電子的情報の重要性と、前記取得予定により取得が予定された電子的情報の重要性とを評価するための手段と、
    前記予定された電子的情報の重要性と、前記所定の情報記憶媒体内の電子的情報の重要性とを比較するための比較手段と、
    前記比較手段による比較に応じて、前記加工手段を起動させる動作と、前記取得が予定された電子的情報に関する取得予定を破棄する動作とを選択的に実行するための手段とをさらに含む、請求項1に記載の電子的情報管理装置。
  42. 前記記録手段は、
    電子的情報を取得するための手段と、
    所定の情報記憶媒体における当該電子的情報の格納位置を、当該電子的情報の属性に応じて決定するための格納位置決定手段と、
    前記情報記憶媒体の前記格納位置に、前記電子的情報を格納するための手段とを含む、請求項1に記載の電子的情報管理装置。
  43. 前記記録手段は、所定の条件が充足されたことに応答して、他の装置から、前記電子的情報と当該電子的情報の属性情報とを前記所定の情報記憶媒体に格納するための手段を含み、
    前記電子的情報管理装置はさらに、前記格納するための手段により前記他の装置からの電子的情報が格納されたことに応答して、所定の配布先に当該電子的情報を転送するための手段を含む、請求項1に記載の電子的情報管理装置。
  44. 前記電子的情報管理装置により転送された電子的情報の属性情報が、前記配布先において変更されることがあり、
    前記電子的情報管理装置はさらに、前記所定の配布先に転送済みであり、かつ前記配布先において前記属性情報が変更された電子的情報を検出するための手段と、
    前記検出するための手段により検出された電子的情報の属性情報を前記配布先から取得するための手段と、
    前記所定の情報記憶媒体内の、前記検出された電子的情報の属性情報を、前記取得するための手段により取得された属性情報に基づき変更するための手段を含む、請求項43に記載の電子的情報管理装置。
  45. 前記記録手段は、所定の条件が充足されたことに応答して、所定の外部装置の情報記憶媒体から、前記電子的情報と当該電子的情報の属性情報とを前記所定の情報記憶媒体に格納するための手段を含み、
    前記情報管理装置はさらに、
    前記格納するための手段により前記所定の外部装置から電子的情報が格納されたことに応答して、前記所定の外部装置の情報記憶媒体内に所定の空き容量を確保することを求める要求を発行するための手段と、
    前記要求に応答して、前記格納するための手段により格納された電子的情報の属性情報に基づいて、当該格納された電子的情報を、各々どのような加工方法でデータ量の削減された形式にすれば前記要求を満足できるかを決定するための手段とを含み、
    前記加工手段は、前記格納された電子的情報を前記所定の情報記憶媒体から読出し、前記決定するための手段により決定された加工方法で加工するための手段を含み、
    さらに、前記加工するための手段により加工された電子的情報を、前記所定の外部装置に転送するための手段を含む、請求項1に記載の電子的情報管理装置。
  46. 前記決定するための手段は、
    前記要求に応答して、前記格納するための手段により格納された電子的情報の属性情報に基づいて、当該格納された電子的情報を選択するための第1の選択手段と、
    前記所定の情報記憶媒体内の電子的情報の属性情報に基づいて、所定の選択方法により前記外部装置に追加的に転送すべき電子的情報を選択するための第2の選択手段と、
    前記第1の選択手段及び前記第2の選択手段により選択される電子的情報の各々をどのような加工方法でデータ量の削減された形式にすれば前記要求を満足できるかを決定するための手段とを含む、請求項45に記載の電子的情報管理装置。
  47. 前記記録手段は、ハードディスクレコーダを含む、請求項1に記載の電子的情報管理装置。
  48. コンピュータにより実行されると、当該コンピュータを請求項1〜請求項47のいずれかに記載の電子的情報管理装置として動作させる、コンピュータプログラム。
  49. 請求項48に記載のコンピュータプログラムを記録した、コンピュータで読取可能な記録媒体。
  50. 所定の情報記憶媒体に格納された電子的情報を管理するための電子的情報管理方法であって、
    前記所定の情報記憶媒体に格納されている電子的情報の各々に対して、その重要度と再取得可能性とに基づいて記憶優先度を設定し付与するステップと、
    前記所定の情報記憶媒体内に所定の空き容量を確保することを求める要求を受けて、所定の情報記憶媒体中の電子的情報の属性情報と、当該電子的情報に対して付与された記憶優先度とに基づいて、いずれの電子的情報を選択し、各々どのような加工方法でデータ量の削減された形式に変換すれば前記要求を満足できるかを決定するステップと、
    前記決定するステップにおいて選択された電子的情報を、前記決定するステップで決定された加工方法で加工するステップと、
    前記加工手段により加工された電子的情報の属性情報を、加工後の属性にしたがって更新するステップとを含む、電子的情報管理方法。
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