以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(ホームネットワークの構成)
図1は、本発明の一実施形態に関わる電子機器によって構成される、ホームネットワークの一例を示す概念図である。ホームネットワークは例えば図1に示すように、テレビ1、携帯端末2、録画機器3、録画機器4、及びアクセスポイント5から構成される。以下、テレビ1、携帯端末2、録画機器3、及び録画機器4を総称して電子機器と記載する。各電子機器はアクセスポイント5との通信を行う機能を備えており、例えばイーサネット(登録商標。以下同じ)を利用した有線接続や、無線LANを利用した無線接続によって機器間の通信を行う。また、ホームネットワークはアクセスポイント5を介さず、電子機器間を直接通信回線によって接続することで構成しても構わない。また、ホームネットワークは有線接続と無線接続とが混在するものであっても構わない。
(携帯端末の構成)
図2は、携帯端末2の内部構成を示すブロック図である。
近距離無線通信部201は、ホームネットワーク内にある電子機器との通信を行う。近距離無線通信部201は、その通信手段として例えばIEEE802.11bやIEEE802.11gなどの通信方式のような無線LANを用いることができる。あるいは、イーサネットなどの有線接続を用いることができる。近距離無線通信部201が用いる通信手段はここに列挙したものに限定されず、種々の通信方法を用いることができる。近距離無線通信部201が取得した無線信号は後述するメイン制御部206へ送信される。
操作キー202は、押しボタンなどによって構成される、所謂ハードキーを用いて構成することができる。また、タッチパネルなどを用いて構成しても構わない。操作キー202が受けた入力は入力信号としてメイン制御部206へと送信される。
ディスプレイ203は、メイン制御部206あるいはコンテンツ再生処理部217から送信された表示指示信号に従って文字あるいは画像を表示する。ディスプレイ203は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)を用いて構成することができるが、その構成方法はここに列挙するものに限定されない。
スピーカ204は、メイン制御部206あるいはコンテンツ再生処理部217から送信された音声データに従って音声を出力する。
メイン制御部206は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などの電子回路から構成される。CPUは、ROMに記憶されているプログラム、またはRAMにロードされた各種のアプリケーションプログラムに従って処理を実行する。更にCPUは、先述した各回路部から供給される信号を処理し、また種々の制御信号を生成し、携帯端末2を制御する各回路部へと供給する。これらの処理により、CPUは携帯端末2を統括的に制御する。また、RAMにはCPUが各種の処理を実行する上で必要なデータが記憶される。
記憶部220は、例えば電気的に書き換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子や、HDD(Hard Disc Drive)などから構成される。記憶部220には、メイン制御部206のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムやデータ群が格納されている。また、記憶部220にはコンテンツ再生処理部217によって再生されるコンテンツの画像データ及び音声データ、コンテンツリスト、及びコンテンツに付加されたコンテンツ情報が格納されている。このコンテンツ情報には、例えばコンテンツが画素として含む解像度の情報や、コンテンツが符号化されている符号化方式や、コンテンツの音声データが有する音声チャネル数や、コンテンツのタイトル名や、コンテンツの容量の大きさや、コンテンツが保存されている場所を示すアドレス情報や、コンテンツの作成日情報や、コンテンツの再生可能回数の情報や、コンテンツのコピー可能な回数の情報や、各コンテンツに付与されるコンテンツ識別情報などが含まれる。また、コンテンツがオリジナルコンテンツから派生して作成された場合はオリジナルコンテンツのコンテンツ識別情報を示すオリジナルコンテンツ識別情報などが含まれる。
ネットワークサービス制御部207は、先述した近距離無線通信部201を用いて各電子機器に保存されたコンテンツを視聴、検索、あるいはコピーするための制御を行う。
コンテンツ取得制御部208は、ネットワークサービス制御部207の制御に従ってホームネットワーク内の他の電子機器に保存されたコンテンツ、あるいはコンテンツ情報を取得するための制御を行う。取得したコンテンツ及びコンテンツ情報は記憶部220へと送信され、記憶部220に格納される。また、コンテンツ取得制御部208は、コンテンツ情報内に含まれるコンテンツのタイトル情報やオリジナルコンテンツ識別情報を比較する。これにより、コンテンツがオリジナルコンテンツであるか、あるいはオリジナルコンテンツからコピーされた被コピーコンテンツであるか、あるいはオリジナルコンテンツから加工された被加工コンテンツであるかを判断し、制御部206へと送信する。
外部機器制御部211は、近距離無線通信部201を用いてホームネットワーク内の他の電子機器にコンテンツの再生を指示する。また、外部機器制御部211は近距離無線通信部201を用いて、コンテンツの再生が指示された電子機器の再生能力情報を取得する。この電子機器の再生能力情報には、例えば電子機器がコンテンツを再生する際の解像度の情報や、電子機器が再生可能な動画像の符号化方式、あるいは電子機器が個別に制御可能なスピーカの数の情報などが含まれる。なお、外部機器制御部211が取得する情報はここに列挙するものに限られない。また、外部機器制御部211は、近距離無線通信部201を用いてホームネットワーク内のほかの電子機器に、コンテンツの再生、停止、早送りなどの再生指示を行う信号を送信する。
メイン制御部206は、記憶部220から出力された、再生を指示するコンテンツのコンテンツ情報と、外部機器制御部211から出力された、再生を指示する電子機器の情報とを比較する。この比較によって、再生を指示する電子機器が再生を指示するコンテンツを再生可能であるか否かを判断する。例えば、再生を指示する電子機器が再生可能な動画の符号化方式と、再生を指示するコンテンツが符号化されている動画の符号化方式が異なる場合には、電子機器でこのコンテンツを再生することができない。この様な場合には、メイン制御部206はこの判断結果を受けて、外部機器制御部による再生指示信号の送信を中止させると共に、例えばディスプレイ203やスピーカ204によって電子機器によるコンテンツの再生ができないことを携帯端末2の使用者に報知する。
コンテンツ再生処理部217は、記憶部220に格納されたコンテンツをデコード処理し、画像データ、音声データを取り出す。そして、取り出した画像データをディスプレイ203に、音声データをスピーカ204にそれぞれ出力する。
(録画機器の構成)
図3は、録画機器3の内部構成を示すブロック図である。近距離無線通信部301、操作キー302、メイン制御部306、ネットワークサービス制御部307、外部機器制御部309、コンテンツ再生処理部311、及び記憶部320については、図2を参照して説明した各ブロックと同等の機能を有するため、説明を省略する。
画像データ出力部303は、テレビ1や携帯端末2などの、録画機器3に接続された電子機器への画像データの出力を行う。音声データ出力部304は、テレビ1や携帯端末2などの、録画機器3に接続された電子機器への音声データの出力を行う。なお、画像データ出力部303と音声データ出力部304は必ずしも別々に設けられる必要はなく、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)形式の接続によって画像データと音声データとを一括して出力するものを用いても構わない。
放送波受信部305は、テレビ放送に用いられる地上波や衛星放送などの無線信号を受信し、無線信号の信号処理を行う。放送波受信部305は無線信号を信号処理することで、これを例えば映像信号、画像データ、及びコンテンツに付加されるメタ情報などに分解する。ここで、無線信号はアナログ方式、デジタル方式いずれの方式を採るものであっても構わない。また、放送波受信部が受信する信号はテレビ放送に供される信号に限られるものではなく、例えばラジオ放送や、インターネット通信に用いられる信号を受信するものであっても構わない。また、放送波受信部305は、放送波受信部305や近距離無線通信部301が受信したコンテンツの画像情報、音声情報、あるいはメタ情報などを記憶部320へ送信し格納するよう制御する。
コンテンツ取得制御部308は、図2を参照して説明したコンテンツ取得制御部208が有する機能に加えて、放送波受信部305や近距離無線通信部301から受信したコンテンツを記憶部320に格納するよう制御し、またコンテンツに付加されるコンテンツ情報の管理を行う。また、コンテンツ取得制御部308は、コンテンツを構成するデータから、特定の規則に従ってコンテンツ識別情報を生成する。従って、コンテンツ取得制御部308は、コンテンツを構成するデータが同一であるコンテンツに対しては、同一のコンテンツ識別情報を生成することとなる。コンテンツ識別情報の生成方法としては、コンテンツ取得制御部308がコンテンツを構成するデータを元としてMD5(Message Digest 5)などのハッシュ関数に代入し、そのハッシュ関数の計算結果をコンテンツ識別情報として用いる方法が考えられる。あるいは、コンテンツを構成するデータの先頭の一部分のデータを取得し、これをコンテンツ識別情報として用いても構わない。
コンテンツ変換処理部310は、例えば記憶部320に記憶されたコンテンツが符号化されている符号化方式を、別の符号化方式のものへと変換するよう制御する。また、コンテンツ変換処理部310は、記憶部320に記憶されたコンテンツの他の要素、例えばコンテンツの解像度や、コンテンツの再生時間や、コンテンツの音声情報や、あるいはコンテンツ情報の一部を変換するものであっても構わない。
なお、携帯端末2、録画機器3及び録画機器4は、ここに述べたものとは異なる機能を有していても構わないし、あるいは一部の機能を省略して構成しても構わない。また、携帯端末2は録画機器3及び録画機器4が有する機能を有していても構わないし、録画機器3及び録画機器4は携帯端末2が有する機能を有していても構わない。
(コンテンツ情報)
図4は、ホームネットワーク中の各電子機器の記憶部に格納されたコンテンツに付加されている、コンテンツ情報の一例を示した図である。以下、図4を参照しながら、コンテンツ10がコピー操作や、コンテンツ変換処理部310によるコンテンツの変換操作を受けた場合に、どのようなコンテンツ情報が付加されるかについて説明する。
例として、まず録画機器3内の記憶部320に、タイトル「Foo」なるコンテンツ10が格納されているものとする。コンテンツ10は、例えば録画機器3の放送波受信部305によって記憶部320に格納されたものや、あるいは電子機器の使用者が作製し記憶部320に格納したものであっても構わない。コンテンツ取得制御部308は、コンテンツ10に対してコンテンツ情報を付加して記憶部320に格納する。コンテンツ情報には、図4に示すようにコンテンツのタイトル情報、コンテンツの保存されているネットワーク上のアドレスを示す情報、コンテンツが符号化されている符号化方式を示す動画形式情報、コンテンツの解像度を示す情報、コンテンツの作成日を示す情報が記されている。また、コンテンツ10に対してコピー操作や変換操作を施すことが許可されている場合は、これらの操作を行える回数がコピー可能回数としてコンテンツ情報に記される。以下、他のコンテンツからコピー操作あるいは変換操作を受けて生成されたものでないコンテンツを、単にオリジナルコンテンツとして記載する。
コンテンツ取得制御部308は、先に述べたコンテンツ情報の他に、コンテンツ10にコンテンツ識別情報「12345678」を付加する。また、コンテンツ10はオリジナルコンテンツである。また、コンテンツ取得制御部308は、コンテンツ10にオリジナルコンテンツ識別情報を付加する。オリジナルコンテンツ識別情報には、そのコンテンツがコピー操作か変換操作によって生成されたコンテンツである場合には、コピー操作か変換操作の元となったコンテンツのコンテンツ識別情報が記される。一方、そのコンテンツがオリジナルコンテンツである場合には、オリジナルコンテンツ識別情報には「なし」という情報が付加される。コンテンツ10はオリジナルコンテンツであるため、コンテンツ取得制御部308はオリジナルコンテンツ識別情報に「なし」という情報を付加する。
次に、コンテンツ10を録画機器4がコピーした場合を考える。このコピー操作によって録画機器4が生成したコンテンツ11は、録画機器4内の記憶部に格納される。録画機器4内のコンテンツ識別情報生成部は、コンテンツ11が生成したことに応じてコンテンツ11にコンテンツ情報を付加して録画機器4内の記憶部へ格納する。録画機器4内のコンテンツ識別情報生成部は、図4に示すように、コンテンツ10と同様のコンテンツ11のタイトル情報、コンテンツ11が符号化されている符号化方式を示す動画形式情報、コンテンツ11の解像度を示す情報、コンテンツ11の作成日を示す情報、及びコンテンツ識別情報を付加する。そして、録画機器4内のコンテンツ識別情報生成部は、コンテンツ11の保存されているインターネット上のアドレスに合わせてコンテンツ11のアドレス情報を付加する。更に録画機器4内のコンテンツ識別情報生成部は、オリジナルコンテンツ識別情報として、コンテンツ11がコピーされた元のコンテンツであるコンテンツ10のコンテンツ識別情報「12345678」を付加する。また、コピー操作によって生成されたコンテンツを、更にコピー操作あるいは変換操作を禁止する場合には、録画機器4内のコンテンツ識別情報生成部は、コピー可能回数として「0回」という情報をコンテンツ11に付加する。
次に、録画機器3内のコンテンツ変換処理部310が、コンテンツ10をコンテンツ10とは異なる符号化方式で符号化され、コンテンツ10と異なる解像度を有するコンテンツ12へ変換した場合を考える。この変換操作によってコンテンツ変換処理部310が生成したコンテンツ12は、記憶部320に格納される。コンテンツ取得制御部308は、コンテンツ12が生成したことに応じてコンテンツ12にコンテンツ情報を付加して記憶部320に格納する。コンテンツ取得制御部308は、図4に示すように、コンテンツ10と同様のコンテンツのタイトル情報、及びコンテンツ識別情報を付加する。そして、コンテンツ取得制御部308は、コンテンツ12が符号化されている符号化方式を示す動画形式情報、コンテンツ12の解像度を示す情報、コンテンツ12の作成日を示す情報、コンテンツ12の保存されているインターネット上のアドレスに合わせてコンテンツ12のアドレス情報を付加する。更にコンテンツ取得制御部308は、オリジナルコンテンツ識別情報として、コンテンツ12が変換生成された元のコンテンツであるコンテンツ10のコンテンツ識別情報「12345678」を付加する。また、コンテンツ取得制御部308は、コンテンツ12を構成するデータに従って、コンテンツ識別情報「87654321」を付加する。また、ダビング10によって保護されたコンテンツにおいては、変換操作によって生成されたコンテンツを、更にコピー操作あるいは変換操作することができない。そのため、コンテンツ取得制御部308は、コピー可能回数として「0回」という情報をコンテンツ12に付加する。
(コンテンツのリスト表示)
図5は、携帯端末2がホームネットワーク中の録画機器3,4の記憶部に格納されているコンテンツを検索する様子を示した図である。図6は、この検索操作によって得られた検索結果をリスト表示する画面表示例である。図7は、コンテンツを検索した際の各電子機器における処理の流れを示したフローチャートである。以下、図5、図6、及び図7を参照しながら、携帯端末2がコンテンツ検索を行った場合に、各電子機器がどのような処理を行うのかについて説明する。なお、図5のホームネットワーク中の録画機器4内の記憶部には、図4を参照して述べたコンテンツ10、コンテンツ11、及びコンテンツ12に加えて、オリジナルコンテンツであるコンテンツ13が格納されているものとする。
まず、携帯端末2の近距離無線通信部201が、ホームネットワーク中の録画機器3,4の記憶部に格納されているコンテンツを検索し、これを一覧表示する指示を各電子機器へ送信する(ステップ1001及びステップ1002)。
録画機器3はこの検索指示を近距離無線通信部301によって受信し、メイン制御部306へと送信する。メイン制御部306はこの検索指示を受けて、記憶部320内に格納されたコンテンツ情報を参照する。そして、メイン制御部306は記憶部320内に格納されたコンテンツ情報を、近距離無線通信部301を用いて携帯端末2へ送信する(ステップ1003)。ここで、記憶部320内に格納されているコンテンツはコンテンツ10とコンテンツ11の2つであるため、録画機器3はこの2つのコンテンツ情報を携帯端末2へ送信することとなる。録画機器4でも同様の処理が行われ、録画機器4の記憶部に格納されたコンテンツ情報が携帯端末2へと送信される(ステップ1004)。同様に、録画機器4の記憶部内に格納されているコンテンツはコンテンツ12とコンテンツ13の2つであるため、録画機器4はこの2つのコンテンツ情報を携帯端末2へと送信することとなる。
次に、携帯端末2は近距離無線通信部201によって、録画機器3と録画機器4から送信されたコンテンツ情報の受信を行う。近距離無線通信部201は、受信したコンテンツ情報をメイン制御部206へと送信する。メイン制御部206は、受信したコンテンツ情報をコンテンツ取得制御部208へと送信する。コンテンツ取得制御部208は、受信したコンテンツ情報が予めコンテンツリストとして記憶部220に格納されているコンテンツ情報と一致するか否かを比較する(ステップ1005)。コンテンツ取得制御部208が、受信したコンテンツ情報はコンテンツリストに既に格納されている、と判断した場合は(ステップ1005のYES)、携帯端末2のディスプレイ203にコンテンツリストを表示し(ステップ1010)、処理を終了する。一方、コンテンツ取得制御部208が、受信したコンテンツ情報のうちコンテンツリストに含まれないコンテンツ情報がある、と判断した場合は(ステップ1005のNO)、コンテンツ取得制御部208は、当該コンテンツ情報を参照し、コンテンツ識別情報及びオリジナルコンテンツ識別情報を読み出す(ステップ1006)。そして、コンテンツ取得制御部208は当該コンテンツ情報がコンテンツリストにあるコンテンツのコンテンツ情報と関連があるか否かを判断する(ステップ1007)。ここで、関連があるか否かの判断は、コンテンツリストに登録されたコンテンツと新たに受信したコンテンツ情報のコンテンツとが、次の2つの関係にあるか否かで判断する。1つ目は、オリジナルコンテンツと、オリジナルコンテンツからコピーされたコンテンツ(以下、単に被コピーコンテンツと記載する)の関係、2つ目は、オリジナルコンテンツと、オリジナルコンテンツから変換されたコンテンツ(以下、単に被変換コンテンツと記載する)の関係である。例えばコンテンツ10とコンテンツ11とは、オリジナルコンテンツと被コピーコンテンツとの関係にあるため、コンテンツ取得制御部208は両者を関係があるコンテンツとして判断する。一方、コンテンツ10とコンテンツ13とは、両者がオリジナルコンテンツであるため、コンテンツ取得制御部208は両者を関係がないコンテンツとして判断する。コンテンツ取得制御部208が受信したコンテンツ情報がコンテンツリストにあるコンテンツのコンテンツ情報と関連がないとメイン制御部206が判断した場合(ステップ1007のNO)は、メイン制御部206は、受信したコンテンツ情報を新規コンテンツとしてコンテンツリストに登録し、このコンテンツリストを記憶部220に格納し(ステップ1008)、ステップ1005に戻る。一方、コンテンツ取得制御部208が受信したコンテンツ情報がコンテンツリストにあるコンテンツのコンテンツ情報と関連があるとメイン制御部206が判断した場合(ステップ1007のYES)は、メイン制御部206は受信したコンテンツ情報を関係のあるコンテンツとグループ化してコンテンツリストに登録して記憶部220に格納し(ステップ1009)、ステップ1005に戻る。
先述した検索処理によってメイン制御部206が記憶部220に格納されたコンテンツリストの更新を終えると、メイン制御部206はディスプレイ203にコンテンツリストを表示するよう制御する。図6(a)に、メイン制御部206がディスプレイ203に表示するコンテンツリストの表示例を示す。
図5に述べたホームネットワークにおいてコンテンツリストの表示を行う場合、コンテンツ取得制御部208がコンテンツリストに登録したコンテンツは、コンテンツ10、コンテンツ11、コンテンツ12、及びコンテンツ13の4つとなる。この4つのコンテンツのうち、コンテンツ11及びコンテンツ12は、オリジナルコンテンツであるコンテンツ10から生成した被コピーコンテンツあるいは被変換コンテンツである。そのため、コンテンツ取得制御部208は、図7を参照して述べたステップ1009で、これら3つを関係があるコンテンツとしてグループ化してコンテンツリストに登録する。従って、図6(a)に示すように、メイン制御部206は、コンテンツ10、コンテンツ11、コンテンツ12を同一のタイトル「Foo」を持つコンテンツとして一纏めにして、コンテンツリストを表示する。一方で、これらのコンテンツと関係がないとして判断されたコンテンツ13はタイトル「Baa」を持つコンテンツとして別に表示される。そして、タイトル「Foo」を持つコンテンツがコンテンツリストに3つ登録されていることを示すために、タイトル「Foo」が表示されているウインドウの右側に、コンテンツ数「3」を表示する。
また、携帯端末2の使用者が操作キー202を用いてコンテンツリストに表示されたコンテンツを選択すると、メイン制御部206がコンテンツ情報の詳細を表示するようにしてもよい。図6(b)は、図6(a)を参照して述べたコンテンツリストが表示されている際に、携帯端末2の使用者が操作キー202を操作してタイトル「Foo」を持つコンテンツを選択し、そのコンテンツ情報をディスプレイ206に表示させた場合の画面表示例である。メイン制御部206は、ディスプレイ206にコンテンツ10、コンテンツ11、コンテンツ12のコンテンツ情報を表示する。携帯端末2の使用者は、ディスプレイ206に表示されたコンテンツの選択し、選択したコンテンツに対するコンテンツの再生、コピー、移動、及び変換操作を行っても構わない。なお、図6(a)に示したコンテンツリストの表示内容は、コンテンツのタイトルに限られるものではなく、コンテンツのファイル名、コンテンツの作成日、あるいはコンテンツ識別情報など、種々のコンテンツ情報を表示させてもよい。
従来の電子機器におけるコンテンツリストの表示例を図6(c)に示す。従来の電子機器におけるコンテンツリストは、ホームネットワーク内に存在するコンテンツをグループ化せずに表示するものであった。そのため、図5に示すホームネットワークにおいてコンテンツリストの表示を行うと、同一のタイトル「Foo」を持つコンテンツが3つ並んで表示されてしまうこととなる。同じタイトルを持つコンテンツが複数表示されてしまうことで、電子機器の使用者にとって表示されたコンテンツリストが煩雑に感じられる虞があった。本実施例においてはコンテンツをグループ化して表示するために、コンテンツの一覧性を保つことができ、電子機器の使用者によりわかりやすくコンテンツリストを認識させることができる。
なお、本実施例においては、コンテンツがオリジナルコンテンツと被コピーコンテンツあるいは被変換コンテンツの関係にある場合に、コンテンツをグループ化して表示する例を述べた。しかし、コンテンツをグループ化してコンテンツリストに登録する条件はこれに限定されるものではない。例えば、コンテンツリストに登録されているコンテンツのうち、同一のタイトルを持つコンテンツをグループ化してコンテンツリストに登録しても構わない。あるいは、コンテンツ情報の一要素、例えば動画形式、解像度、作成日、URL、及びコピー残り回数などの要素が共通するものをグループ化して、コンテンツリストに登録しても構わない。また、図6(b)を参照して述べたコンテンツ情報の表示画面においては、オリジナルコンテンツを示す情報をディスプレイ206に表示させてもよい。
また、本実施例において、携帯端末2がコンテンツ検索操作を行い、携帯端末2のディスプレイ206にコンテンツリストを表示する例を述べた。しかし、コンテンツ検索操作のその表示方法はこれに限られるものではなく、例えばテレビ1がコンテンツ検索操作を行い、テレビ1の画面にコンテンツリストを表示させるものであっても構わない。あるいは、携帯端末2がコンテンツ検索操作を行い、テレビ1の画面にコンテンツリストを表示させるものであっても構わない。
(コンテンツの再生)
図8は、携帯端末2がホームネットワーク中の録画機器3の記憶部に格納されているコンテンツを、ディスプレイ203及びスピーカ204を用いて再生する様子を示した図である。図9は、コンテンツを再生した際の各電子機器における処理の流れを示したフローチャートである。以下、図8、図9を参照しながら、携帯端末2がコンテンツ再生を行った場合に、各電子機器がどの様な処理を行うのかについて説明する。なお、本実施例においては、携帯端末2がタイトル「Foo」を持つコンテンツの再生を行う場合の処理について述べる。
まず、携帯端末2の使用者が、操作キー202を通じて再生したいコンテンツのタイトルを指定する(ステップ2001)。このタイトルの指定は、例えば図7(a)を参照しながら述べたコンテンツリストから所望のタイトルを選択することで行っても構わないし、あるいは操作キー202から所望のタイトル名を入力することで行っても構わない。また、再生したコンテンツの指定方法は、コンテンツのタイトル指定に限られない。例えば、再生したいコンテンツのコンテンツ作成日や、コンテンツのファイル名、コンテンツのアドレス情報、あるいはコンテンツ識別情報などの、様々なコンテンツ情報を用いてコンテンツを指定して構わない。
コンテンツのタイトルの指定が行われると、メイン制御部206は携帯端末2のコンテンツ再生能力を取得する(ステップ2002)。本実施例においてコンテンツ再生能力とは、具体的にはディスプレイ203の解像度、スピーカ204のチャネル数、あるいはコンテンツ再生処理部で復号可能な動画の符号化方式などを指す。
コンテンツ再生能力の取得が行われると、メイン制御部206は記憶部220に格納されたコンテンツリストを参照し、コンテンツリストからコンテンツ情報を取得し、ステップ2001で選択されたタイトル名を有するコンテンツのコンテンツ情報を抽出する(ステップ2003)。
次に、コンテンツ情報の抽出が行われると、メイン制御部206は携帯端末2のコンテンツ再生能力とコンテンツ情報とを比較し、携帯端末2でコンテンツが再生可能であるか否かを判断する(ステップ2004)。例えば、ディスプレイ203の解像度が320ピクセル×240ピクセルであったとすると、コンテンツ10はそれより大きな1440ピクセル×1080ピクセルの解像度を持つため、ディスプレイ203でコンテンツ10を正しく表示することができない。この場合には、メイン制御部206はコンテンツ10を再生可能ではないと判断される(ステップ2004のNO)。あるいは、コンテンツ再生処理部217が3GP(Third Generation Pertnership project)に規定される符号化方式のみを復号可能であった場合、コンテンツ11はMPEG(Movin Picture Experts Group)に規定される符号化方式であるため、コンテンツ再生処理部217はコンテンツ11を正しく復号することができない。この場合には、メイン制御部206はコンテンツ11を再生可能ではないと判断される(ステップ2004のNO)。一方、コンテンツ12は先述した解像度がディスプレイ203の解像度と同等であり、またコンテンツの符号化方式もコンテンツ再生処理部217で復号可能な符号化方式であるため、メイン制御部206はコンテンツ11を再生可能であるとして判断する(ステップ2004のYES)。
メイン制御部206が、コンテンツを再生可能であると判断すると(ステップ2004のYES)、メイン制御部206は再生可能と判断されたコンテンツを再生可能リストに登録し、記憶部220に格納する(ステップ2005)。その後、メイン制御部206は、コンテンツリストに登録されているコンテンツのうち全てのコンテンツに、ステップ2004に述べた再生可否の判断を行ったか否かを判断する(ステップ2006)。再生可否の判断が行われていないコンテンツがあるとメイン制御部206が判断した場合は(ステップ2006のNO)、メイン制御部206は再びステップ2003に戻り処理を再開する。一方、全てのコンテンツについて再生可否の判断が行われたとメイン制御部206が判断した場合は(ステップ2006のYES)、メイン制御部206は、記憶部220を参照して再生可能リストに複数のコンテンツが登録されているか否かを判断する(ステップ2007)。
複数のコンテンツが登録されているとメイン制御部206が判断した場合は(ステップ2007のYES)、メイン制御部206は複数のコンテンツのうち1つのコンテンツを選択する(ステップ2008)。このコンテンツの選択方法は、例えば再生可能リストに登録されたコンテンツのうち、最も解像度の値が高いコンテンツを選択することで行われる。あるいは、再生可能リストに登録されたコンテンツのうち、最も音声の再生チャネル数の多いコンテンツを選択しても良い。これにより、電子機器の使用者は複数のコンテンツの中から、最も視聴時の質の高いコンテンツを自動で選択することができる。あるいは、コンテンツの選択はコンテンツの符号化方式によって選択されても構わないし、再生可能リストに登録されたコンテンツの中にオリジナルコンテンツが登録されている場合は、オリジナルコンテンツを優先して選択しても構わない。あるいは、再生可能リストに登録されたコンテンツのうち最も作成日が新しいコンテンツを選択しても構わない。あるいは、その他のコンテンツ情報に基づいて選択するものであっても構わないし、再生可能リストに登録されたコンテンツの中からランダムに1つのコンテンツを選択するものであっても構わない。
一方、再生可能リストに登録されたコンテンツが1つであった場合は(ステップ2007のNO)、メイン制御部206は当該登録されたコンテンツを選択する。
コンテンツの選択が行われると、メイン制御部206は選択したコンテンツの再生要求を、当該コンテンツを記憶部に格納する電子機器に対して、近距離無線通信部201を介して送信する(ステップ2009)。例えばタイトル「Foo」を持つコンテンツ12が選択されたとすると、コンテンツの再生要求はコンテンツ12を記憶部320に格納する録画機器3に対して送信される。録画機器3は近距離無線通信部301を介して再生要求を受信し、これをメイン制御部306へと送信する。メイン制御部306は、この再生要求に応じて近距離無線通信部301を介してコンテンツ11を携帯端末2へと送信する(ステップ2010)。携帯端末2のメイン制御部206は、近距離無線通信部201を介してコンテンツ11を受信し、記憶部220へと格納する。メイン制御部206はコンテンツ再生処理部217を介してコンテンツ11の再生処理を行う(ステップ2011)。
ここで、コンテンツ録画機器3と携帯端末2との間で行われるコンテンツ11の送受信処理は、所謂ストリーミングによる送受信が行われる。ストリーミングによる送受信は、例えば録画機器3のメイン制御部306がコンテンツ11を小さなデータサイズにより構成されるデータブロックに分割し、メイン制御部306が近距離無線部301を通じデータブロック単位でデータを送信することにより行われる。携帯端末2のメイン制御部206は、近距離無線部201を通じてデータブロック単位でのコンテンツ11の受信を行う。受信したデータブロックは記憶部220へと格納され、コンテンツ再生処理部217を介してデータブロック単位での再生処理が行われる。そして、メイン制御部206は、再生の終了したデータブロックを記憶部220から破棄する。データブロック単位のデータの送受信を次々に行うことにより、コンテンツ再生処理部217は途切れなくコンテンツ11の再生を行うことができる。
また、コンテンツ11の再生方法はこれに限られるものではなく、例えば以下の方法に基づいてコンテンツ11の再生を行っても構わない。まず、録画機器3のメイン制御部306がコンテンツ11の全てのデータを送信する。携帯端末2のメイン制御部206はコンテンツ11を記憶部220へ格納し、コンテンツ再生処理部217を通じてコンテンツ11の再生を行う。そして、メイン制御部206はコンテンツ11の再生が終了すると、記憶部220に格納されたコンテンツ11のデータを削除する。
以上の処理によって、電子機器の使用者が再生を所望するコンテンツのタイトルを入力することで、ホームネットワーク内にあるコンテンツのうち再生機器に合わせた最適なコンテンツを自動で選択して再生することが可能となる。なお、再生リストの作成処理、再生リスト中のコンテンツの選択処理などは、携帯端末2の他に各電子機器が行うものであっても構わない。
(コンテンツの再生指示)
図10は、録画機器3の記憶部に格納されているコンテンツを、テレビ1を用いて再生する様子を示した図である。コンテンツの選択やテレビ1への再生指示は、携帯端末2を介して行われる。図11は、携帯電話2がコンテンツの再生指示を送信した際のテレビ1、携帯電話機2及び録画機器3処理の流れを示したフローチャートである。以下、図10、図11を参照しながら、携帯端末2がコンテンツ再生を行った場合に、各電子機器がどの様な処理を行うのかについて説明する。なお、本実施例においては、携帯端末2がタイトル「Foo」を持つコンテンツの再生を、テレビ1を用いて行う場合の処理について述べる。
まず、携帯端末2の使用者が操作キー202を通じて、ホームネットワーク中に存在し、コンテンツを再生し得る電子機器の検索指示を行う。携帯端末2のメイン制御部206は、近距離無線通信部201を通じて各電子機器へ検索要求を送信する(ステップ3001)。本実施例において検索要求はテレビ1、録画機器3、及び録画機器4へと送信される。検索要求を受信した各電子機器は、自身がコンテンツを再生可能である事を示す検索応答を、携帯端末2へと送信する。本実施例においては、コンテンツ再生が可能である電子機器はテレビ1であるため、テレビ1が検索応答を携帯端末2へと送信する(ステップ3002)。携帯端末2の使用者は操作キー202を通じて、再生したいコンテンツの選択を行う(ステップ3003)。このコンテンツの選択は、例えば先述したコンテンツリストから使用者が再生を希望するコンテンツを選択することで行われる。続いて、携帯端末2の使用者は操作キー202を通じて、コンテンツの再生を行わせたい電子機器の選択を行う(ステップ3004)。この電子機器の選択は、例えばステップ3002で述べた検索応答のあった電子機器のうち、使用者が再生を行わせたい電子機器を選択することで行われる。本実施例においては、携帯端末2の使用者はタイトル「Foo」を持つコンテンツを、テレビ1を用いて再生する例を述べる。使用者による再生コンテンツ及び電子機器の選択が行われると、メイン制御部206は近距離無線通信部201を用いて再生要求をテレビ1へと送信する。この再生要求には、ステップ3003で選択されたコンテンツ情報が含まれる。
再生要求を受信したテレビ1は、コンテンツの再生能力の取得を行い、コンテンツの取得及び再生を行う。図11のステップ3006からステップ3015に示す処理は、図9を参照して説明したステップ2002からステップ2011で先述した処理と同様であるため、説明を省略する。
以上の処理によって、電子機器の使用者が再生を所望するコンテンツのタイトル及び再生を希望する電子機器を選択することで、ホームネットワーク内にある所望の電子機器を用いてコンテンツを再生することが可能となる。なお、本実施例においては再生要求を受信したテレビ1がステップ3006からステップ3012の処理を行うものとして述べたが、テレビ1の替わりに再生要求を送信した携帯端末2や、その他の電子機器がステップ3006からステップ3012の処理を行うものとしても構わない。
(コンテンツのコピー)
図12は、携帯端末2がホームネットワーク中の電子機器の記憶部に格納されているコンテンツをコピー操作し、携帯端末2の記憶部220へとコピーする様子を示した図である。図13は、コピー操作を行う際の各電子機器における処理の流れを示したフローチャートである。以下、図12、図13を参照しながら、携帯端末2がコピー操作を行った場合に、各電子機器がどの様な処理を行うのかについて説明する。なお、本実施例においては、携帯端末2がコンテンツ12を記憶部220へとコピーする場合の処理について述べる。
まず、携帯端末2の使用者が、操作キー202を通じてコピーを行いたいコンテンツのタイトルを指定する(ステップ4001)。このタイトルの指定は、例えば図7(a)を参照しながら述べたコンテンツリストから所望のタイトルを選択することで行っても構わないし、あるいは操作キー202から所望のタイトル名を入力することで行っても構わない。そして、メイン制御部206は記憶部220に格納されたコンテンツリストを参照し、コンテンツリスト中のコンテンツにコピーの可否判断が未だ行われていないコンテンツがあるか否かを判断する(ステップ4002)。メイン制御部206が、コンテンツリスト中の全てのコンテンツを確認し、コピー可能なコンテンツが存在しないと判断すると(ステップ4002のNO)、メイン制御部206はコピー処理を中断する(ステップ4003)。
一方、メイン制御部206が、コンテンツリスト中にコピーの可否を未だ判断していないコンテンツが存在すると判断すると(ステップ4002のYES)、メイン制御部206はコンテンツリストからコンテンツ識別情報を取得する(ステップ4004)。そして、コンテンツ取得制御部208がコンテンツ識別情報を読み取ることで、メイン制御部206はコンテンツがオリジナルコンテンツか否かを判断する(ステップ4005)。例えばダビング10などのコンテンツ保護法式によって保護されたコンテンツは、オリジナルコンテンツでないコンテンツをコピー操作することができない。そのため、メイン制御部206はコンテンツがオリジナルコンテンツでないと判断すると(ステップ4005のNO)、ステップ4002に戻り他のコンテンツの判断を行う。一方、制御部206はコンテンツがオリジナルコンテンツであると判断すると(ステップ4005のYES)、メイン制御部206は当該コンテンツのコンテンツ識別情報から、当該コンテンツを記憶部に格納している電子機器を識別する。
なお、コンテンツ取得制御部208がコピー可能回数を読み取り可能な場合には、ステップ4005でコンテンツ取得制御部208がオリジナルコンテンツの情報の他に、コピー可能回数を読み取るものであっても構わない。この場合、メイン制御部206は、ステップ4005においてコピー可能回数が0回である場合にはNO、コピー可能回数が1回以上である場合にはYESと判断する。ステップ4005においてメイン制御部206がYESと判断した場合は、メイン制御部206は近距離無線通信部201を介して、識別した電子機器へとコピー要求を送信する(ステップ4006)。本実施例においては携帯端末2がタイトル「Foo」を持つコンテンツのコピー要求を行うため、オリジナルコンテンツであるコンテンツ11を記憶部320に格納する録画機器3へとコピー要求が送信されることとなる。
ここで、本実施例においてはコンテンツがオリジナルコンテンツであると判断された場合はメイン制御部206がコピー要求を送信する例を述べた。ホームネットワーク中にオリジナルコンテンツが複数存在する場合には、メイン制御部206がコンテンツ再生処理部217の再生能力を取得し、メイン制御部206が図9のステップ2008で述べたコンテンツの選択処理に基づいてコピーするコンテンツを選択してもよい。
コピー要求を受信した録画機器3の近距離無線通信部301は、メイン制御部306へとコピー要求を送信する。メイン制御部306はコピー要求を受信すると、記憶部320に格納されたコンテンツ情報を参照し、コピー要求を受けたコンテンツのコピー可能回数を読み取る(ステップ4008)。そして、メイン制御部320はこのコピー可能回数が0回である場合にはコピー操作が不可能であると判断し(ステップ4008のNO)、コピー禁止通知を近距離無線通信部301を通じて携帯端末2へと送信する(ステップ4009)。
一方、メイン制御部は、コピー可能回数が1回以上である場合にはコピー操作が可能であると判断し(ステップ4008のYES)、当該コンテンツのコピー可能回数を1回分減少させる(ステップ4010)。そして、メイン制御部206は当該コンテンツの複製を作成し、記憶部320へと格納させる(ステップ4011)。そして、コンテンツ取得制御部308は、コピーされたコンテンツにコンテンツ識別情報、及びオリジナルコンテンツ情報を付与する(ステップ4012)。本実施例においては、コピーされたコンテンツのオリジナルコンテンツ識別情報には、「12345678」などのコンテンツ10のコンテンツ識別情報が付与されることとなる。そして、メイン制御部306は、近距離無線通信部301を介して、携帯端末2へとコピーされたコンテンツを送信する(ステップ4013)。
なお、ステップ4005において、メイン制御部206がオリジナルコンテンツ情報の替わりにコピー可能回数を用いてコピー操作の可否を判断していた場合には、ステップ4007からステップ4009に述べたコピー可能回数の確認処理を省略しても構わない。また、本実施例においては携帯端末2がコピー要求を送信し、携帯端末2の記憶部220へコピーされたコンテンツを格納させる例を示した。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば携帯端末2が送信するコピー要求によって、他の電子機器である録画機器4の記憶部へコピーされたコンテンツを格納させても構わない。また、コンテンツ10のコピーは、コンテンツ10と同等のデータを記憶部220へと格納させることで行っても構わないし、携帯端末2の再生能力に合わせて変換されたコンテンツを記憶部220へと格納させることで行っても構わない。
以上の処理によって、電子機器の使用者がコピーを所望するコンテンツのタイトルを入力することで、ホームネットワーク中にあるコンテンツのうち、コピーが可能なコンテンツを自動で選択してコピー操作を行うことが可能となる。
上述した一連の処理によって、ホームネットワーク中の各電子機器は、オリジナルコンテンツ識別情報を用いたコンテンツの管理を行う。これにより、電子機器の使用者は、例えばオリジナルコンテンツと被コピーコンテンツ、及び被加工コンテンツをグループ化してコンテンツリストに表示させることが可能となる。これにより、電子機器の使用者は一覧性の高いコンテンツリストを閲覧することができる。また、コンテンツの再生処理やコピー処理を行う際に、オリジナルコンテンツ情報などのコンテンツ情報を用いて再生するコンテンツ、あるいはコピーするコンテンツの選択を行う。これにより、電子機器の使用者はコンテンツのタイトルを選択する、という簡単な動作で、再生機器の能力などに合わせた最適なコンテンツを選択することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、構成要素を変形して具体化しても良い。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宣な組み合わせにより、種々の発明を形成しても良い。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。