JP2004013628A - 携帯機器におけるデータ保存システム及びその携帯機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯機器1は、データを蓄積するローカルデータ記憶装置14、データを発生するデジタルデータ発生装置12、表示装置13、IDデータを管理するデータ管理装置15、サーバ2との無線通信装置16、MPU11を有する。ホームサーバ2は、携帯機器1との通信装置23と、携帯機器1等から送られてきたデジタルデータを全て蓄積するグローバルデータ記憶装置24、ここに格納されているデジタルデータの内容を管理するデータ管理装置22とを有する。IDデータはデジタルデータが記憶装置14又は24のいずれか或いは双方にある旨の情報を示すデータである。携帯機器1のメモリを自動的又は使用者の指示によりサーバ2に送信又は受信し、携帯機器1のメモリがIDデータの格納領域を含めてメモリフルになるのを自主的に回避する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯機器におけるデータ保存システム及びその携帯機器に関し、より詳細には、携帯機器のファイル管理機能としてのデータ保存システム及びその携帯機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラ,デジタル音声録音装置,デジタル動画記録装置など、その機器を携帯しデジタルデータを蓄積することで、便利に使えるような携帯機器(モバイル機器)が増加しつつある。
【0003】
そのような携帯機器においてメモリの容量の問題は重要な問題である。美しい映像や画像を蓄積するには大量のメモリが必要であるが、携帯機器は固定サイズのメモリしか内蔵されていないため、そのような大きなデータは扱えない。そこで、多少画質や音質を落としメモリ占有量を小さくすることで、多くのデータを蓄積できるように工夫している。しかし、それでも、蓄積できる画像の総量や映像の時間は制限される。
【0004】
そこで、最近は携帯機器の内蔵メモリを交換できるようなメモリパックをつくり、メモリサイズを実質的に無限に使えるようにしている。しかしながら、実際はメモリパックを無限に持って歩いているわけではなく、その数は固定であり大きな容量は期待できない。また、多くのメモリパックを持って歩かなければならなくなると、携帯性を損なう要因にもなってしまう。
【0005】
現状では、内蔵メモリやメモリパックから、携帯用のパソコンなどにデータを転送することによりこの問題を解決するのが一般的である。しかし、この場合、デジタルカメラなどと共に携帯用パソコンと接続ケーブルなど多くの小物を持って歩くことになり、実際には気軽に携帯しているといった風ではなく、重装備をしているような格好になる。
【0006】
また、携帯機器はその携帯性から紛失や破損の可能性があり、常にデジタルデータのバックアップを採っておくことは大切な作業である。しかし、一般的にバックアップの作業はデジタル機器に慣れている人でないと難しいという現実があり、たいていの人はバックアップせずに携帯機器を持ち歩いている。その場合、携帯機器を紛失破損した場合は大きな損害を招くことになる。
【0007】
図8は、従来技術による携帯機器の構成を示す図で、図8中、100は従来の携帯機器を示す。携帯機器100は、デジタルデータを発生するデジタルデータ発生装置102、ローカルデータ記憶装置104、表示装置(又は表示信号出力装置)103、及び各装置102〜104を制御するMPU101を備え、それらがバス上で接続されているものとする。携帯機器100による動作として、まず、デジタルデータ発生装置102で発生したデジタルデータはMPU101によりローカルデータ記憶装置104に保存される。正確にはMPU101がデジタルデータ発生装置102で発生したデータを加工してファイルを生成し、ローカルデータ記憶装置104に保存する。このファイルを閲覧したいときにはローカルデータ記憶装置104から指定されたファイルを読み出し、変換を行ない表示装置103に表示する。
【0008】
通常、ローカルデータ記憶装置104にファイルを書き込む空き容量が無くなった時点で、それ以上のデータは発生させられなくなっており、もし新たなデータの発生を行いたい場合にはローカルデータ記憶装置104のファイルをいくつか消去するしかない。消去するファイルが見当たらない場合は、ファイルをパソコンなどに転送し、ローカルデータ記憶装置104を空ける必要がある。しかし、この場合は携帯用のパソコンを持ち歩いているか、据え置き型パソコンに容易にたどり着けるような行動範囲にいなければならない。また、携帯機器100を紛失してしまった場合は、旅行中などの理由でまだバックアップを採っていないファイルは失われることになる。
【0009】
次に、より具体的な例として、携帯機器100としてデジタルカメラを取り上げ、その動作を述べる。なお、図8においては括弧内にデジタルカメラの場合の対応する装置を示している。デジタルカメラ100は、デジタルデータ発生装置としてCCDカメラ102、データ記憶装置として内蔵メモリ104、表示装置として液晶ディスプレイ103を有しており、それらをMPU101によって制御している。通常、CCDカメラ102により撮影された映像はMPU101により内蔵メモリ104に保存される。正確にはMPU101がCCDカメラ102のデータを加工して画像ファイルを生成し、内蔵メモリ104に保存する。画像ファイルの閲覧時には内蔵メモリ104から指定された画像ファイルを読み出し、変換を行ない液晶ディスプレイ103に表示する。
【0010】
通常、内蔵メモリ104に画像ファイルを書き込む空き容量が無くなった時点で、それ以上の撮影はできない。もし、撮影を続けたい場合には内蔵メモリ104の画像ファイルをいくつか消去するしかない。消去する画像ファイルが見当たらない場合は、画像ファイルをパソコンなどに転送し、内蔵メモリ104を空ける必要がある。しかし、この場合は携帯用のパソコンを持ち歩いているか、据え置き型パソコンに容易にたどり着けるような行動範囲にいなければならない。また、デジタルカメラ100を紛失してしまった場合は、旅行中などの理由でまだバックアップを採っていない画像ファイルは失われることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のごとき実状に鑑みてなされたものであり、携帯機器だけを携帯するだけで、メモリの容量を気にせずにデジタルデータを発生させ貯えることが可能な、さらにこのデジタルデータを自動的にバックアップすることが可能な、携帯機器及びその携帯機器を実現するためのデータ保存システムを提供することをその目的とする。
【0012】
また、本発明は、これらの携帯機器において他の任意の機器からのデジタルデータにもアクセスすることが可能な、携帯機器及びその携帯機器を実現するためのデータ保存システムを提供することを他の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、サーバを利用し、携帯機器をこのサーバに接続し、デジタルデータが発生した、或いは発生していることが判定できたときに、サーバにデータを転送することにより、いつも携帯機器の内蔵メモリを十分な量だけ空けておくよう構成したデータ保存システム、及びそのデータ保存システムを利用した携帯機器であり、以下の各技術手段により構成される。
【0014】
第1の技術手段は、ネットワークを介して携帯機器と接続可能なサーバを利用して、該携帯機器に蓄積されたデジタルデータの一部又は全部のデータの保存を行うためのデータ保存システムであって、前記携帯機器は、デジタルデータを発生するデジタルデータ発生装置と、デジタルデータを蓄積するローカルデータ記憶装置と、デジタルデータを表示するための表示装置又は表示信号出力装置と、デジタルデータに係わるIDデータを管理するデータ管理装置と、前記サーバとのデジタルデータの送受信を無線通信で行うための無線通信装置と、それらを制御する制御装置とを有し、前記サーバは、前記携帯機器とのデジタルデータの送受信を無線又は有線通信で行うための通信装置と、前記携帯機器又は該携帯機器及びその他の機器から送られてきたデジタルデータを蓄積するグローバルデータ記憶装置と、該グローバルデータ記憶装置に格納されているデジタルデータの内容を管理するデータ管理装置と、それらを制御する制御装置とを有し、前記IDデータは、デジタルデータが前記ローカルデータ記憶装置及びグローバルデータ記憶装置のいずれか一方に格納されているか、或いは双方に格納されているかを示す情報を少なくとも含み、前記携帯機器は、自動的に或いは使用者の指示により前記サーバとの間でデータの送信又は受信を行い、前記携帯機器におけるデジタルデータ及びIDデータの格納領域がフルとなることを避ける回避手段を有することを特徴としたものである。
【0015】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記回避手段は、前記IDデータに基づいて、前記ローカルデータ記憶装置及びグローバルデータ記憶装置の双方にあるデジタルデータを優先して、前記ローカルデータ記憶装置から削除する手段を有することを特徴としたものである。
【0016】
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記回避手段は、発生した全てのデジタルデータを自動的に前記グローバルデータ記憶装置に蓄積する手段を有することを特徴としたものである。
【0017】
第4の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段において、前記携帯機器側及びサーバ側のデータ管理装置は、デジタルデータの種類を管理する手段を有し、当該データ保存システムは、任意の機器から、同種の又は互換性のあるデジタルデータを生成する他の機器が生成した前記サーバ内のデジタルデータにもアクセスできることを特徴としたものである。
【0018】
第5の技術手段は、第1乃至第4のいずれか1の技術手段に記載のデータ保存システムにおける携帯機器である。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る携帯機器におけるデータ保存システムの一構成例を示す図である。
本発明による携帯機器1におけるデータを自動的に保存する自動データ保存機能は、携帯機器1とそれにネットワーク接続可能なサーバとに係わる機能である。なお、図1においてはこのサーバとして家庭内にデジタルデータを蓄積するようなホームサーバ2を例示しているが、通常のサーバでもその基本的な部分は同様であり、まず通常のサーバを利用したシステムを説明する。
【0020】
携帯機器1は、デジタルデータを蓄積するローカルデータ記憶装置14と、デジタルデータを発生するデジタルデータ発生装置12と、デジタルデータを表示するための表示装置又は表示信号出力装置13と、IDデータを管理するデータ管理装置15と、デジタルデータを無線通信でサーバ2に送信・受信するための無線通信装置16と、それらを制御するためのMPU(Micro Processing Unit;ただし他の制御装置でもよい)11とを有するものとする。なお、デジタルデータ発生装置12はデジタルデータを生成するデジタルデータ生成装置ともいえ、デジタルデータとしては画像データ,動画像データ,音声データなどが挙げられる。一方、サーバ2は、携帯機器1からデジタルデータを無線或いは有線通信で送受信するための通信装置23と、携帯機器1やその他の機器から送られてきたデジタルデータを全て蓄積するためのグローバルデータ記憶装置24と、グローバルデータ記憶装置24に格納されているデジタルデータの内容を管理するためのデータ管理装置22とを有するものとする。
【0021】
ここで、IDデータとは、デジタルデータがローカルデータ記憶装置14又はグローバルデータ記憶装置24のどちらか、或いはどちらにもあるという情報(ローカルデータとグローバルデータとの対応情報ともいえる)を主として示すデータである。さらに、本発明に係わる携帯機器1は、自動的に或いは使用者の指示によりサーバ2との間でデータの送信又は受信を行い、携帯機器1におけるデジタルデータ及びIDデータの格納領域がフルとなることを避ける回避手段を有するものとする。すなわち、このデータ保存システムは、携帯機器1のメモリを自動的或いは使用者の指示によりサーバ2に送信又は受信し、携帯機器1のメモリがIDデータの格納領域を含めてメモリフルになるのを自主的に回避する機能を備えるものとする。また、このデータ保存システムは、保存されるデータを中心とした観点に立てば、デジタルデータを蓄積するような用途をもつ携帯機器を使ったデータ自動転送システムともいえる。
【0022】
本発明の他の実施形態として、上述した回避手段では、IDデータに基づいて、ローカルデータ記憶装置14及びグローバルデータ記憶装置24の双方にあるデジタルデータを優先して、ローカルデータ記憶装置14から削除するようにすることが好ましい。また、他の実施形態として、各実施形態における回避手段では、発生した全てのデジタルデータを自動的にグローバルデータ記憶装置24に蓄積するよう、すなわち自動的にバックアップするようにすることが好ましい。また、他の実施形態として、上述した各実施形態における携帯機器側及びサーバ側のデータ管理装置に、デジタルデータの種類を管理する手段を備えるようにし、任意の機器から、同種の又は互換性のあるデジタルデータを生成する他の機器が生成したサーバ2内のデジタルデータにもアクセス可能としてもよい。
【0023】
サーバの形態としては、携帯機器1の使用者が携帯機器1にてネットワーク3に接続するためのサーバ(インターネット接続の場合はWebサーバなど)、携帯機器1或いはその使用者を認証するための認証サーバ、グローバルデータ記憶装置24におけるデータをデータベース(DB)として管理するのであればDBを管理するためのDB管理サーバ(データ管理装置22に対応)等、階層構造をもったサーバ機能をもつコンピュータとしてもよく、実際には上述及び後述する各装置を制御し機能させるためのプログラム、或いは各装置の一部又は全部としてコンピュータを機能させるためのプログラムが格納されていればよい。また、説明上サーバ2を1つの装置として図示しているが、上述のごとく様々な種類のネットワークを介して分散させてもよいことは言及するまでもない。また、本システムのサーバを、IDC(インターネットデータセンタ)の事業者などが管理し、そこに設置し、ネットワークを介して各使用者の携帯機器にデータ保管サービスを提供するような形態を採用してもよい。
【0024】
また、本明細書におけるネットワーク3としては、有線,無線に限らず専用回線(光ファイバなどの回線も含む),電話回線などで接続されたインターネットや、インターネット技術を利用したイントラネット,エクストラネット、さらには専用回線を使用する場合でもWAN(Wide Area Network)やMAN(Metropolitan Area Network)に限らずサーバの設置場所によってはLAN(Local Area Network)で構成される形態も採り得る。ただし、携帯機器からサーバに接続するためのネットワークであるので、少なくとも携帯機器から中継局までは無線回線を利用することとなる。しかしながら、この携帯機器を汎用コンピュータ(PC)に接続して本発明に係わるデータ保存を実行可能とする装備を携帯機器に設けておいてもよい。また、このネットワークは、専用回線の使用、伝送データの暗号化、各クライアントを使用する使用者の認証など様々な方法によるセキュリティの強化を実施することが好ましい。
【0025】
以下、サーバとして本発明の適用が最も効果的に行われると予想されるホームサーバを例に本発明の各実施形態を説明する。現在、ホームネットワークに関する研究が盛んになされており、家庭内にデジタルデータを蓄積するようなシステム(ホームサーバ)の改良も進んでいる。そこで、本発明では携帯機器1をこのホームサーバ2に接続し、デジタルデータが発生した、或いは発生していることを判定できたときに、ホームサーバ2にデータを転送することにより、いつも携帯機器1の内蔵メモリを十分な量だけ空けておくといったデータ保存システムを提案する。ホームサーバ2と携帯機器1をつなぐための回線は、携帯電話などの無線回線を利用することが考えられる。電話回線は高速化し、携帯機器のデータ転送に耐えられるものになることは確実であり、本発明のような携帯機器の実現は十分可能である。なお、携帯機器1の一形態として携帯電話自体や、PDAなども採用可能であることは言及するまでもない。
【0026】
(実施例1)
以下、携帯機器1としてデジタルカメラを例に説明する。この場合、デジタルデータ発生装置12はCCDカメラであり、デジタルデータは画像ファイルとなる。また、デジタルカメラには表示装置13として液晶ディスプレイ装置が付いている。以後、簡単のためにこのように言葉を置き換えて説明する。なお、ローカルデータ記憶装置14は内蔵メモリに相当することになる。これについてはわかりやすい表現の方を選んで説明する。
【0027】
本発明では、CCDカメラ12により撮影された映像データがMPU11により加工されるところまでは従来例と同じだが、内蔵メモリ14に画像ファイルを書き込むときに、まずデータ管理装置15にアクセスするものとする。また、画像ファイルを表示するときに、直接内蔵メモリ14の画像ファイルをアクセスするのではなく、データ管理装置15にアクセスしたのち画像ファイルを表示する必要がある。
【0028】
ここで、本発明の中核をなすデータ管理装置15について説明を行なう。データ管理装置15は、内蔵メモリ14やグローバルデータ記憶装置24に格納されている画像ファイルのIDを管理する装置で、新しいIDを生成する機能と、指定されたIDに割付けられたデジタルデータが、内蔵メモリ14かグローバルデータ記憶装置24のどちらに、或いはどちらにも格納されているという情報を管理する機能(格納場所を判定する機能も含む)とを有している。また、データ管理装置15は、上述した回避手段の機能として、内蔵メモリ14の残り容量を確保する機能を持つ。さらに、判定する機能としては、携帯機器1のデータ管理装置15で直接判定のできないIDに関しては、自動的に無線通信装置16を使いホームサーバ2側のデータ管理装置22に問い合わせる機能も持っている。
【0029】
図2は、本発明の一実施形態に係るデータ保存システムにおいて取り扱うIDデータの一例を示す図である。
まず、新しいIDを生成する機能とID(しばしばID番号と呼ぶ)について説明を行なう。このIDは半永久的に同じIDが生成されないようなものである必要がある。内蔵メモリ14とグローバルデータ記憶装置24のどちらにも、同じファイルに対して同じIDは存在しないものとする。例えば図2に示すID番号41のように、携帯機器のID番号41a(″001″)+撮影日付41b(″19980811″)+その日の撮影番号41c(″000001″)という形をとったID番号が挙げられ、この場合ID番号は″00119980811000001″となる。このようにすることにより同じID番号が生成されることはない。また、ID番号の生成方法にしても、最後に生成したIDがわかっていれば簡単に生成できるという利点もある。最後の撮影日付と現在の日付を比較し同じであれば、撮影番号を加算しID番号とすればよいし、異なれば撮影日付を現在の日付とし撮影番号1のものをID番号とすればよい。また、機器ID41aはホームサーバ2により与えられた情報である。ホームサーバ2に携帯機器1を登録したときに、この機器IDがホームサーバ2のデータ管理装置22から与えられ、同じホームサーバ2に管理されている携帯機器はこの値が同じになることはない。
【0030】
データ管理装置15は、上述のごとく生成されたID番号と同時に、ローカルとグローバルのどちらの記憶装置に、どのようなファイル名で、いくらのファイルサイズのファイルが登録されたかというデータを一緒に記憶する。これにより、IDを使った問い合わせを行うことで、画像ファイルの記憶場所とファイル名やファイルサイズなどを知ることができる。以降、ID番号41と画像ファイルの記憶場所のデータ42とファイル名43とファイルサイズ(図示せず)などのセットをIDデータ40と呼ぶ。また、これを格納するメモリをIDデータメモリと呼ぶ。このメモリはデータ管理装置15,22がそれぞれ内包する記憶装置であるが(図示せず)、物理上データ記憶装置14,24の格納領域の一部を占めていてもよいし、別途格納領域を用意しておいてもよい。
【0031】
図3は、本発明の一実施形態に係るデータ保存システムにおける携帯機器側及びホームサーバ側のIDデータメモリの内容例を示す図である。
携帯機器1側のデータ管理装置15に記憶されるIDデータ(IDデータ群)45は、内蔵メモリ14に記憶されている画像ファイルに対応するIDデータ全てと、ホームサーバ2のグローバルデータ記憶装置24に記憶されている画像ファイルに対応するIDデータのいくつかである。少なくとも内蔵メモリ14にある画像ファイルに対応するIDデータは、全て携帯機器1側のデータ管理装置15に記憶される必要がある。ここで、IDデータ45としてはID番号45a,記憶場所45b,保存ファイル名45c,ファイルサイズ45dなどが図3に示す格納状態で格納されているものとする。記憶場所45bに関し、図3においてはその表記例として、携帯機器1側に記憶されている場合には″local″、ホームサーバ2側に記憶されている場合には″global″と表している。一方、ホームサーバ2側のデータ管理装置22に記憶されるIDデータ(IDデータ群)46は、グローバルデータ記憶装置24に記憶されている画像ファイルに対応したIDデータ全てが格納されている。ここで、IDデータ46としてはID番号46a,記憶場所46b,保存ファイル名46c,ファイルサイズ46dなどが図3に示す格納状態で格納されているものとする。
【0032】
次に、指定されたIDのデジタルデータを内蔵メモリ14かグローバルデータ記憶装置24のどちらから取り出すべきか判定する機能を説明する。
携帯機器側のデータ管理装置15はMPU11からIDを指定されると、そのIDに一致するIDデータがデータ管理装置15にあるか調査し、ある場合はそのIDデータを取り出す。携帯機器1側のデータ管理装置15にデータが無い場合は、自動的にホームサーバ2側のデータ管理装置22に無線通信を行いホームサーバ2側のデータ管理装置22にIDデータがあればそれを取得する。その後、IDデータをMPU11に返すことにより、指定されたIDのデジタルデータが内蔵メモリ14にあるか、グローバルデータ記憶装置24にあるかを示す。また、同時にファイル名やファイルサイズの情報なども示すようにしておけばよい。
【0033】
次に、内蔵メモリ14の残り容量を確保する機能の一部としての、自動的にデジタルデータをバックアップする機能について説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係るデータ保存システムにおける携帯機器からホームサーバへのファイル転送時のIDデータメモリ内のIDデータ処理方法の一例を説明するための図である。
内蔵メモリ14に画像ファイルが生成されると、自動的に無線通信装置16及び通信装置23を介してグローバルデータ記憶装置24に画像ファイルを転送し、バックアップを行う。このとき、MPU11にもこの通信が発生したことを通知し、MPU11は使用者に無線通信中であることを警告する。これは、無線通信中であることを使用者に掲示すると共に、通信の阻害になるような行動(電源を切るなど)を取らないように警告するためである。
【0034】
今、携帯機器1側のIDデータメモリ内にIDデータ(IDデータ群)51が、ホームサーバ2側のIDデータメモリ内にIDデータ(IDデータ群)52が、それぞれ記憶されており、IDデータ群51のファイルうちのファイル″dsc002335.jpg″(IDデータ53に対応)が転送される場合を考える。グローバルデータ記憶装置24に画像ファイルを転送した後、MPU11は画像ファイルのIDデータ53をホームサーバ2側のデータ管理装置22に転送する(実際には転送するよう制御する)。ホームサーバ2では転送の結果に従ってIDデータ群52にIDデータ53に対応するIDデータ54′を記憶し、IDデータ群56とする。ここでは転送の結果、ホームサーバ2側には″dsc002335.jpg″に係わるファイルがIDデータ54′として記憶されており、そのID記憶場所データ58は″global″となる。携帯機器1側では、ホームサーバ2から、転送の結果に従い変更されたIDデータ54を受信し、IDデータ群55とする。IDデータ54のように受信したIDデータの記憶場所データが″global″になっている場合(ファイルのバックアップ時には常に″global″となっている)は、携帯機器1側の対応するIDデータ53′に、画像ファイルが消去可能であるというマークをつける。このマークがついた画像ファイルは内蔵メモリ14が足りなくなると消去される対象となる。このマークは例えば記憶場所データ57が″local/global″つまり、内蔵メモリ14とグローバルデータ記憶装置24の双方に画像ファイルがあることを示すことで表わすことも可能である。
【0035】
このとき同時に、携帯機器側のIDデータの他の内容もホームサーバ2側から受信したIDデータの内容に更新する。例えば、ファイル名がホームサーバ2側の都合で変更されていれば、携帯機器1側のIDデータのファイル名も更新する。もちろん、このとき内蔵メモリ14のファイル名も同じように変更する。図4では、ファイル転送処理時にファイル名を変更(ファイル名+″g″)している例、すなわちファイル″dsc002335.jpg″を″gdsc002335.jpg″(IDデータ53′,54′に対応)としている例を記載している。すなわち、ホームサーバ2に転送されたファイルのファイル名を変更してホームサーバ2側に記憶し、さらに携帯機器1側のIDデータメモリ内のファイル名も同様のファイル名に変更した例を示している。これはホームサーバ2上のファイルであることを明示し、携帯機器1上にのみ存在するファイルとの区別を付けるために行ったものである。勿論、このときに携帯機器1及びホームサーバ2双方のファイルのファイル名を変更しなくてもよい。
【0036】
この転送を終えた画像ファイルのIDデータでさえ、必ずしも携帯機器1側のデータ管理装置15に存在する必要はなく、IDデータメモリに空きが無くなった場合には新しい(IDが異なる)IDデータによって上書きされる対象となる。このように本発明ではIDデータメモリのオーバーフローについても起こることがなく、ホームサーバ2の容量の許す限りの撮影を可能とする。ただし、上書き可能なIDデータは記憶場所データが″global″(又は″local/global″;ただしその携帯機器の画像ファイルの消去を伴う)となっているものに限られる。
【0037】
もし、通信の遮断などにより転送に失敗した場合はIDデータは更新されない。そして、通信が可能になるのを待つ。この場合には、通常のデジタルカメラの使い方と同様になるため、MPU11に通信不能の通知を行ない、MPU11は使用者に警告を発する。通信が可能になった時点で自動的に画像ファイルの転送は再試行される。
【0038】
次にデジタルカメラで撮影した場合の動作について順に説明する。
使用者から撮影指示があった時(図1では入力装置は省略)、MPU11はCCD12から画像データを読み出し、一時的記憶装置に画像ファイルを構築する(図1では一時記憶装置は省略)。MPU11は画像ファイルを内蔵メモリ14に格納する前に、データ管理装置15に新しいIDの生成を指示し、データ管理装置15からIDを受け取る。MPU11は受け取ったIDに画像ファイルの格納場所(この場合は内蔵メモリ14)とファイル名、ファイルサイズなどをまとめたIDデータを作り、データ管理装置15にIDデータの登録を指示する。その後、画像ファイルを内蔵メモリ14に格納する。この時点ではIDデータの記憶場所データは″local″となっている。
【0039】
さらに、通信可能領域にいる場合は上述のように、無線通信装置16を通しホームサーバ2との通信を確立する。確立できた場合は画像ファイルを、ホームサーバ2のグローバルデータ記憶装置24に転送する。転送した画像ファイルのIDデータは新しいIDデータに付け替えられる。このときIDデータの記憶場所データは″local/global″となる。これは、上述した消去可能マークである。
【0040】
さらに、データ管理装置15は内蔵メモリ14の残り容量をIDデータ群から算出し、もし残量が設定値(自由に設定可能とする)以下になった場合、消去可能マークのついているIDデータに対応する画像ファイルを内蔵メモリ14から消去する。消去に成功すると、IDデータの消去可能マークを削除し、記憶場所データを″global″とする。これにより、内蔵メモリ14はいつでも一定量の空きがあることになり、FULLになることがなく、デジタルカメラの撮影を楽しむことができる。
【0041】
さらにデジタルカメラで撮影した画像ファイルを閲覧する方法を説明する。
閲覧の方法には様々な方法があり、一覧で表示する方法、使用者の指示により探し出した画像を表示する方法などが考えられる。ここで、使用者の指示により探し出した画像を表示できれば、他の全ての閲覧方法は応用により実現できるので、その方法のみを説明する。使用者からの閲覧指示は仮に日付と撮影番号を入力し、該当する画像ファイルを表示するものであるとしよう。本来なら、内蔵メモリ14に格納されていて即座に閲覧できる画像ファイルや直前に撮影した画像ファイルなどをすぐに閲覧できる方法があると便利なのだが、それは応用でいくらでも可能なので、ここでは言及しない。
【0042】
図5及び図6は、それぞれ本発明の一実施形態に係るデータ保存システムにおける携帯機器でのファイル閲覧時のIDデータメモリ内のIDデータ処理方法の一例を説明するための図である。
図5を参照してIDデータが携帯機器側のIDデータメモリに存在する場合の閲覧に係わる処理を、携帯機器1側のIDデータメモリ内にIDデータ(IDデータ群)61が、ホームサーバ2側のIDデータメモリ内にIDデータ(IDデータ群)62が、それぞれ記憶されており、ID番号が″0012001010100001″のファイル(IDデータ63に対応)を呼び出す場合を例として説明する。一方、図6を参照してIDデータがホームサーバ側のIDデータメモリに存在する場合の閲覧に係わる処理を、携帯機器1側のIDデータメモリ内にIDデータ(IDデータ群)71が、ホームサーバ2側のIDデータメモリ内にIDデータ(IDデータ群)72が、それぞれ記憶されており、ID番号が″0012001010100001″のファイル(IDデータ73に対応)を呼び出す場合を例として説明する。なお、図5を参照した説明を基本として、図6を参照した説明をしばしば括弧書きで説明する。
【0043】
使用者により日付と撮影番号が入力されると、MPU11はそのデータからID番号64(74)を生成する。この例では日付と撮影番号に機器IDを付加してID番号64(74)を生成する。ただし、検索して閲覧する場合については図7を参照して後述する。MPU11は、このID番号64(74)をデータ管理装置15に送りIDデータを要求する。データ管理装置15は、指示されたID番号がIDデータメモリに格納されているかどうか検査する。もし、格納されていればそのIDデータをMPU11に送信する。図5の例では、ID番号64に対応するIDデータはIDデータ63としてIDデータ群61に存在するので、IDデータ63をMPU11に送る。図6の例のように、もし格納されていない時はホームサーバ2のデータ管理装置22を無線通信で呼び出し、ID番号74を指示してIDデータ73′を取得し、その後、そのIDデータ73′をMPU11に送信する。もし、グローバルデータ記憶装置24にも対応するデータがなければエラーが返り、それは最終的に使用者に提示される。
【0044】
MPU11は携帯機器1(ホームサーバ2)のIDデータメモリから受け取ったIDデータ63′(73′)から、目的の画像ファイルがどこに存在するかを知ることとなる。もし、内蔵メモリ14であれば内蔵メモリ14から目的のファイルを取り出し液晶ディスプレイ13に画像を表示する。もし、図5に示す例(IDデータ63′の記憶場所は″global″となっている)及び図6に示す例(IDデータ73′の記憶場所は″global″となっている)のように、グローバルデータ記憶装置24に目的の画像ファイルがあれば、無線通信でホームサーバ2のグローバルデータ記憶装置24から画像ファイルを一時格納記憶装置に呼び出し、液晶ディスプレイ13に表示する。このとき同時にIDデータも取得する。その後、使用者の指示があった場合は画像表示を終了する。
【0045】
このとき、グローバルデータ記憶装置24から画像ファイルを呼び出した場合には再度この画像を表示する可能性を考え、内蔵メモリ14に一時的に保存しておくと便利である。これには、ホームサーバ2から送られてきたIDデータにより、内蔵メモリ14のIDデータ63をIDデータ63″に更新する(図5のIDデータ群65参照)、又は内蔵メモリ14のIDデータ群71にIDデータ73″を追加する(図6のIDデータ群75参照)ことにより実現できる。同時にIDデータのファイル名に従い画像ファイルも内蔵メモリ14に保存する。IDデータ63″(73″)の記憶場所データ67(77)を″local/global″として保存するので、この画像ファイルは前述のように内蔵メモリ14が足りなくなった場合は消去される対象となる。
【0046】
(実施例2)
さて、使用者が新たにデジタルカメラをもう一台購入した場合を想定する。
新しいデジタルカメラをホームサーバ2に登録すると先ほどのデジタルカメラと異なる機器IDがホームサーバ2によって付与される。これにより、新しいデジタルカメラも同じホームサーバ2にデータを自動転送できるようになる。ところで、同じホームサーバ2を使って同じ画像ファイルを蓄積しているのであれば、新しいデジタルカメラのほうで古いデジタルカメラの画像ファイルを呼び出したい衝動に駆られるはずである。
【0047】
本発明の他の実施形態として、このような呼び出しを可能とするために、上述のごときシステムのデータ管理装置15,22にデジタルデータの種類を管理する手段をさらに追加することにより、任意の機器から、同種の或いは互換性のあるデジタルデータを生成する他の機器が生成したデジタルデータにもアクセスできるようにすることが好ましい。すなわち、本発明のデータ管理装置15,22の管理するIDデータにデジタルデータの種類を付加して、これを管理する種類管理機能を追加する。種類管理機能は、種類データが一致するIDデータをフィルタリング機能と、その携帯機器で使用できる種類データを保持する機能を持つ。種類データは携帯機器のデータ管理装置15に予め設定されているもので、生成されたデジタルデータにより相応しい値が割り当てられる。
【0048】
以下に新しいデジタルカメラから先ほどのデジタルカメラの映像を取り出す動作を示す。
この場合、画像ファイルの閲覧の手順は先ほどのものと異なり、まず条件に一致する画像ファイルを使用者に提示してから、実際に閲覧する画像を選んでもらうという手順をとる。使用者からの閲覧指示は日付を入力し、その日付に該当する画像ファイルを全て提示し、その中から実際に閲覧する画像ファイルを選択するとしよう。使用者により日付が入力されると、MPU11はそのデータから検索IDを生成する。検索IDはIDの一部しか設定されず、その他の情報が付加されていないIDであり、付加されていない部分はどんな値のIDとも一致するとする。実施例1のように携帯機器で別々にデジタルデータを扱う場合は、機器IDと撮影日付からなる検索用IDを生成する。しかし、ここでは機器を限定しないため機器IDも設定しない、撮影日付だけの検索用IDを生成する。
【0049】
図7は、本発明の一実施形態に係るデータ保存システムにおける携帯機器のファイル検索時のIDデータメモリ内のIDデータ処理方法の一例を説明するための図である。
今、携帯機器1側のIDデータメモリ内にIDデータ(IDデータ群)81が、ホームサーバ2側のIDデータメモリ内にIDデータ(IDデータ群)82が、それぞれ記憶されており、ID番号が″***20010101*****″のファイルを検索する場合を考える。また、種類データ81e,82eの例として、デジタルカメラの画像ファイルの種類データを″photo″、その他の機器のテキストファイルのものを″text″とする。
【0050】
検索用ID(検索用ID番号)85が生成されるとデータ管理装置15は、その検索用ID85と一致するIDデータ83,84をリストアップする。また、同時にホームサーバ2のデータ管理装置22を無線通信で呼び出し、検索用ID85を指示して一致するIDデータのリスト86を取得し、先ほどのリスト(IDデータ83,84からなるリスト)と合成する。合成に際してホームサーバ側のIDデータと携帯機器側のIDデータが一致するもの(ファイル″gdsc000102.jpg″が該当)は、一つのIDデータとする作業を行う。合成が終了するとデータ管理装置15は携帯機器で扱えない種類データをもつIDデータを種類管理機能でフィルタリングし、扱える種類データをもつIDデータだけにしてそのリスト87をMPU11に通知する。これが検索結果となる。このように、種類データは携帯機器で表示できないデータを誤って呼び出すことがないように使用される。種類データが″photo″でないものは削除されるが、異なる機器IDのIDデータ88(ここでは″002200101010001″)は結果として取得されることとなる。
【0051】
MPU11はそのリストを使用者に提示して、一つのIDデータを選択させる。MPU11は選択されたIDデータのID部分をデータ管理装置15に指示し、画像ファイルの呼び出しを要求する。
これ以降の動作は実施例1と同じとなり、説明を省略する。
【0052】
【発明の効果】
以上、本発明によりいつでも内蔵メモリのバックアップとFullを心配をすること無く、撮影を楽しむことのできるデジタルカメラなどの携帯機器を実現でき、携帯機器をメモリ容量の束縛から開放することができる。また、グローバルなデータ領域をいろいろな携帯機器で共通に使用できるので、別の携帯機器でも同じデータ領域を共有することになり、マルチメディアデータなどの管理も非常に楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯機器におけるデータ保存システムの一構成例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るデータ保存システムにおいて取り扱うIDデータの一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るデータ保存システムにおける携帯機器側及びホームサーバ側のIDデータメモリの内容例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るデータ保存システムにおける携帯機器からホームサーバへのファイル転送時のIDデータメモリ内のIDデータ処理方法の一例を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るデータ保存システムにおける携帯機器でのファイル閲覧時のIDデータメモリ内のIDデータ処理方法の一例を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るデータ保存システムにおける携帯機器でのファイル閲覧時のIDデータメモリ内のIDデータ処理方法の一例を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るデータ保存システムにおける携帯機器のファイル検索時のIDデータメモリ内のIDデータ処理方法の一例を説明するための図である。
【図8】従来技術による携帯機器の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…携帯機器、2…ホームサーバ、3…ネットワーク、11…携帯機器側のMPU、12…デジタルデータ発生装置、13…表示装置又は表示信号出力装置、14…ローカルデータ記憶装置、15…携帯機器側のデータ管理装置、16…無線通信装置、21…ホームサーバ側のMPU、22…ホームサーバ側のデータ管理装置、23…通信装置、24…グローバルデータ記憶装置。
Claims (5)
- ネットワークを介して携帯機器と接続可能なサーバを利用して、該携帯機器に蓄積されたデジタルデータの一部又は全部のデータの保存を行うためのデータ保存システムであって、
前記携帯機器は、デジタルデータを発生するデジタルデータ発生装置と、デジタルデータを蓄積するローカルデータ記憶装置と、デジタルデータを表示するための表示装置又は表示信号出力装置と、デジタルデータに係わるIDデータを管理するデータ管理装置と、前記サーバとのデジタルデータの送受信を無線通信で行うための無線通信装置と、それらを制御する制御装置とを有し、
前記サーバは、前記携帯機器とのデジタルデータの送受信を無線又は有線通信で行うための通信装置と、前記携帯機器又は該携帯機器及びその他の機器から送られてきたデジタルデータを蓄積するグローバルデータ記憶装置と、該グローバルデータ記憶装置に格納されているデジタルデータの内容を管理するデータ管理装置と、それらを制御する制御装置とを有し、
前記IDデータは、デジタルデータが前記ローカルデータ記憶装置及びグローバルデータ記憶装置のいずれか一方に格納されているか、或いは双方に格納されているかを示す情報を少なくとも含み、
前記携帯機器は、自動的に或いは使用者の指示により前記サーバとの間でデータの送信又は受信を行い、前記携帯機器におけるデジタルデータ及びIDデータの格納領域がフルとなることを避ける回避手段を有することを特徴とするデータ保存システム。 - 前記回避手段は、前記IDデータに基づいて、前記ローカルデータ記憶装置及びグローバルデータ記憶装置の双方にあるデジタルデータを優先して、前記ローカルデータ記憶装置から削除する手段を有することを特徴とする請求項1記載のデータ保存システム。
- 前記回避手段は、発生した全てのデジタルデータを自動的に前記グローバルデータ記憶装置に蓄積する手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ保存システム。
- 前記携帯機器側及びサーバ側のデータ管理装置は、デジタルデータの種類を管理する手段を有し、当該データ保存システムは、任意の機器から、同種の又は互換性のあるデジタルデータを生成する他の機器が生成した前記サーバ内のデジタルデータにもアクセスできることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1記載のデータ保存システム。
- 請求項1乃至4のいずれか1記載のデータ保存システムにおける携帯機器。
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