JP2006349834A - 透過型スクリーン用拡散板,透過型スクリーン及び背面投射型表示装置 - Google Patents

透過型スクリーン用拡散板,透過型スクリーン及び背面投射型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 透過型スクリーンに光を投射させる投射レンズの投射瞳の径が小さい場合にも、ゲインや解像度やユニフォーミティの低下を最小限にとどめつつ、明るい映像を表示する際の映像のぎらつきを抑制する。
【解決手段】 それぞれ拡散粒子を添加した二つの第1の拡散層13,15を、第1の拡散層13,15よりも粒径の小さい拡散粒子を添加した第2の拡散層14を介して配置した拡散板7を、透過型スクリーンに設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、透過型スクリーンに投射された光を拡散するために用いる拡散板や、そうした拡散板を設けた透過型スクリーンや、背面投射型表示装置に関する。
大画面の映像表示装置の一種として、背面投射型表示装置(リアプロジェクションディスプレイ)が普及している。背面投射型表示装置は、周知の通り、映像光源から出射した映像光を、投射レンズで拡大して透過型スクリーンに背面から投射し、透過型スクリーンの正面側から映像を見るようにしたものである。
背面投射型表示装置の透過型スクリーンは、適切な視野角特性を得ることや外光の影響を小さくすること等を目的として、材質,構造,光学特性の異なる複数のスクリーンを組み合わせた構造をしている。図5は、この透過型スクリーンの一般的な構造を示す斜視図である。最も映像光源寄りには、フレネルスクリーン21が配置される。フレネルスクリーン21の観察者寄りには、レンチキュラースクリーン22が配置される。さらに、レンチキュラースクリーン22の観察者寄りには、外光下でのコントラスト向上やスクリーンの保護を目的として、透明な前面板23が配置される。
フレネルスクリーン21は、投射光学系から投射された映像光を集光する(スクリーン面に垂直な方向の光に変換する)する役割を果たす。
レンチキュラースクリーン22は、フレネルスクリーン21によって集光された光を視野角拡大のために水平方向に偏向させる役割と、光の出射側に設けた外光吸収層(ブラックストライプ)22aにより外光を遮断する役割とを果たす。
さらに、図示は省略しているが、フレネルスクリーン21またはレンチキュラースクリーン22には、垂直方向の視野角の拡大を目的として、拡散板(プラスチック等の母材板に拡散粒子を添加したもの)が設けられる。
従来、このフレネルスクリーン21やレンチキュラースクリーン22に設けられる拡散板は、図6に示すように、母材31全体に、同じ粒径の拡散粒子32を添加した単層構造のものであった(例えば、非特許文献1参照))。
ジェフリー A.清水、 他1名 「Screens for Rear Projection LCD」 1999年ディスプレイ国際ワークショップ(IDW'99) p.327−330
ところで、背面投射型表示装置の映像光源としては、古くはCRTが用いられていたが、近年は、装置の小型化等を目的として、CRTよりもサイズの小さい液晶パネルやDLP(Digital Light Processing)素子が用いられるようになっている。それに伴い、近年は、投射レンズとしても、投射瞳の径の小さいものが用いられるようになっている。
このように投射レンズの投射瞳の径が小さくなると、透過型スクリーン内の拡散板の存在を原因として、明るい映像を表示する際に「シンチレーション」と呼ばれる映像のぎらつき(微細な明暗のばらつき)が生じてしまう。
図7は、このシンチレーションの発生原理を示す図である。図7Aに示すように、投射瞳の径の大きい投射レンズ41から映像光が投射される場合には、拡散板中の拡散粒子32の広い領域から観察者側に映像光が出射されるので、拡散粒子32全体が明るく見える。これに対し、図7Bに示すように、投射瞳の径の小さい投射レンズ42から映像光が投射される場合には、拡散板中の拡散粒子32の狭い領域からしか観察者側に映像光が出射されないので、拡散粒子32の一部だけが明るく見え、微細な明暗のばらつきが生じてしまう。
このシンチレーションを抑制する方法の一つに、拡散粒子の濃度を高くする(添加する拡散粒子の数を増やす)という方法が考えられる。
しかし、拡散粒子の濃度を高くすると、スクリーンのゲインが低下して映像が暗くなるという問題や、解像度が低下して映像がボケるという問題が生じる。
また、このシンチレーションを抑制する別の方法としては、粒径の小さい拡散粒子を添加することにより、投射レンズの投射瞳の径が小さくても拡散粒子の広い領域から映像光が出射されるようにするという方法が考えられる。
しかし、拡散粒子の粒径を小さくすると、波長の短い青色光の散乱量が増加することにより、スクリーンの正面では映像が赤っぽく見えるようになるので、ユニフォーミティ(色の均一性)が低下するという問題が生じる。
本発明は、上述の点に鑑み、映像光源として液晶パネルやDLPを用いた背面投射型表示装置におけるように、透過型スクリーンに光を投射させる投射レンズの投射瞳の径が小さい場合にも、ゲインや解像度やユニフォーミティの低下を最小限にとどめつつ、シンチレーションを抑制することを課題としてなされたものである。
この課題を解決するために、本発明は、透過型スクリーンに投射された光を拡散するために用いる拡散板において、それぞれ拡散粒子を添加した二つの第1の拡散層を、この第1の拡散層よりも粒径の小さい拡散粒子を添加した第2の拡散層を介して配置したことを特徴とする。
この透過型スクリーン用拡散板は、二つの第1の拡散層を第2の拡散層を介して配置した三層構造の拡散板が設けられている。
スクリーンに投射された光は、まず、光源寄りの第1の拡散層に入射して拡散された後、第2の拡散層に入射する。第2の拡散層には第1の拡散層と比較して粒径の小さい拡散粒子が添加されているので、第2の拡散層に入射した光は、さらに拡散された後、観察者寄りの第1の拡散層に入射する。
このように、スクリーンに投射された光が光源寄りの第1の拡散層と第2の拡散層との両方で拡散されることにより、観察者寄りの第1の拡散層への光の入射角度がランダムになる。これにより、透過型スクリーンに光を投射させる投射レンズの投射瞳の径が小さい場合にも、観察者寄りの第1の拡散層では拡散粒子の広い領域から観察者側に映像光が出射されるようになるので、シンチレーション(明るい映像を表示する際の映像のぎらつき)が抑制される。
そして、第1の拡散層のみによって光を拡散させる場合と異なり、第1の拡散層の拡散粒子(比較的粒径の大きい拡散粒子)の濃度を低くしても十分に光を拡散することが可能になるので、ゲインの低下や解像度の低下を最小限にとどめることができる。
また、第2の拡散層のみによって光を拡散させる場合と異なり、第2の拡散層の拡散粒子(比較的粒径の小さい拡散粒子)の濃度を低くしても(例えば第1の拡散層の拡散粒子の濃度以下にしても)十分に光を拡散することが可能になるので、ユニフォーミティの低下も最小限にとどめることができる。
なお、この透過型スクリーン用拡散板において、一例として、二つの第1の拡散層の外側に、さらに、第1の拡散層よりも粒径の小さい拡散粒子を添加した二つの拡散層を配置する(五層構造にする)ことが好適である。
このように拡散板の最外層の粒径の小さくすることにより、拡散板の表面粗さが抑えられるので、拡散板にフィルムを貼り合わせたり拡散板をハードコーティングする場合に、それらの処理を容易に行うことができる。
次に、本発明は、透過型スクリーンにおいて、それぞれ拡散粒子を添加した二つの第1の拡散層を、この第1の拡散層よりも粒径の小さい拡散粒子を添加した第2の拡散層を介して配置した拡散板を設けたことを特徴とする。
この透過型スクリーンは、前述の本発明に係る拡散板を設けたものであり、この透過型スクリーンに光を投射させる投射レンズの投射瞳の径が小さい場合にも、ゲインや解像度やユニフォーミティの低下を最小限にとどめつつ、シンチレーションを抑制することができる。
次に、本発明は、映像光を出射する映像光源と、この映像光を拡大する投射光学系と、この投射光学系によって拡大された映像光が背面から投射される透過型スクリーンとを有する背面投射型表示装置において、この透過型スクリーンに、それぞれ拡散粒子を添加した二つの第1の拡散層を、この第1の拡散層よりも粒径の小さい拡散粒子を添加した第2の拡散層を介して配置した拡散板を設けたことを特徴とする。
この背面投射型表示装置は、前述の本発明に係る拡散板を設けた透過型スクリーンを用いたものであり、投射光学系の投射瞳の径が小さい場合にも、ゲインや解像度やユニフォーミティの低下を最小限にとどめつつ、シンチレーションを抑制することができる。
本発明によれば、映像光源として液晶パネルやDLPを用いた背面投射型表示装置におけるように、透過型スクリーンに光を投射させる投射レンズの投射瞳の径が小さい場合にも、ゲインや解像度やユニフォーミティの低下を最小限にとどめつつ、シンチレーション(明るい映像を表示する際の映像のぎらつき)を抑制することができるという効果が得られる。
以下、本発明を図面を用いて具体的に説明する。図1は、本発明を適用した背面投射型表示装置の光学系の概要を示す図である。映像光源1は、例えば液晶パネルまたはDLP(Digital Light Processing)素子が用いられており、放電ランプからの照明光を映像信号に応じて変調した映像光を出射する。
映像光源1から出射された映像光は、投射レンズを含む投射光学系2で拡大され、反射ミラー3で反射されて、透過型スクリーン4に背面から投射される。
透過型スクリーン4は、基本的な構造としては、図5にも示したように、最も映像光源寄りにフレネルスクリーンが配置され、フレネルスクリーンの観察者寄りにレンチキュラースクリーンが配置され、さらに、レンチキュラースクリーンの観察者寄りに、外光下でのコントラスト向上やスクリーンの保護を目的として透明な前面板が配置された構造をしている。
フレネルスクリーンは、投射光学系から投射された映像光を集光する(スクリーン面に垂直な方向の光に変換する)する役割を果たす。
レンチキュラースクリーンは、フレネルスクリーンによって集光された光を視野角拡大のために水平方向に偏向させる役割と、光の出射側に設けた外光吸収層(ブラックストライプ)により外光を遮断する役割とを果たす。
本発明の特徴として、透過型スクリーン4のレンチキュラースクリーンには、五層構造の拡散板が設けられている。図2は、透過型スクリーン4のレンチキュラースクリーンの構造を示す側面図である。このレンチキュラースクリーン5は、水平レンチキュラーレンズシート6と拡散板7とを、水平レンチキュラーレンズシート6のほうを図1の映像光源1寄りに配置するようにして、接着剤8で貼り合わせたものである。
水平レンチキュラーレンズシート6は、母材となるシート9の映像光源1寄りの面に、水平レンチキュラーレンズ10を形成したものである。接着剤8の中には、垂直方向(図の縦方向)に延びたブラックストライプ(BS)11が混在している。
拡散板7は、映像光源1側から順に拡散層12,13,14,15,16を配置した5層構造をしている。図3は、この拡散板7の部分を拡大して示す図である。拡散板7は、アクリル系樹脂板から成る母材17に、2種類の拡散粒子18,19を交互に添加した(拡散層12,14,16では拡散粒子19を添加し、拡散層13,15では拡散粒子18を添加した)ものである。
拡散粒子19は、拡散粒子18よりも粒径が小さくなっている。拡散粒子19の濃度(単位体積当たりの個数)は拡散層12と拡散層14と拡散層16とで同一であり、拡散粒子18の濃度は拡散層13と拡散層15とで同一である。
母材17の屈折率をNとし、拡散粒子18の屈折率をNaとし、拡散粒子9の屈折率をNbとすると、これらの屈折率N,Na,Nbは、次のような関係にある。
Na−N=0.05、 Nb−N=0.05
拡散粒子18,19は、無機系の材料(ガラス)を用いた粒子であってもよいし、有機系の材料(アクリル等)を用いた粒子であってもよい。
母材17の全体の厚さは1850μmであり、各拡散層12,13,14,15,16の厚さはそれぞれ80μm,180μm,1330μm,180μm,80μmである。
拡散板7の拡散層12〜16のうち、両端の拡散層12,16と、その内側の三層の拡散層13〜15とは、異なる役割を有している。
拡散層13〜15は、シンチレーションを抑制する役割を有している。すなわち、図1の透過型スクリーン4に投射された光は、まず、映像光源1寄りの拡散層13で拡散された後、拡散層14に入射する。拡散層14には拡散層13と比較して粒径の小さい拡散粒子19が添加されているので、拡散層14に入射した光は、さらに拡散された後、観察者寄りの拡散層15に入射する。
このように、透過型スクリーン4に投射された光が拡散層13と拡散層14との両方で拡散されることにより、拡散層15への光の入射角度がランダムになる。これにより、図1の投射光学系2内の投射レンズの投射瞳の径が小さい場合にも、拡散層15では拡散粒子18の広い領域から観察者側に映像光が出射されるようになるので、シンチレーション(明るい映像を表示する際の映像のぎらつき)が抑制される。
そして、拡散層13のみによって光を拡散させる場合と異なり、拡散層13の拡散粒子18(比較的粒径の大きい拡散粒子)の濃度を低くしても十分に光を拡散することが可能になるので、ゲインの低下や解像度の低下を最小限にとどめることができる。
また、拡散層14のみによって光を拡散させる場合と異なり、拡散層14の拡散粒子19(比較的粒径の小さい拡散粒子)の濃度を低くしても(例えば拡散層13の拡散粒子18の濃度以下にしても)十分に光を拡散することが可能になるので、ユニフォーミティの低下も最小限にとどめることができる。
さらに、一般的に拡散粒子は粒径の小さいものほど高価なので、粒径の小さい拡散粒子19だけを添加するのではなく粒径の小さい拡散粒子19と粒径の大きい拡散粒子18とを交互に添加することにより、コストも低く抑えることができる。
他方、拡散層12,16は、拡散板7の最外層の粒径の小さくすることにより、拡散板7の表面粗さを抑える役割を有している。これにより、拡散板7にフィルムを貼り合わせたり拡散板7をハードコーティングする場合に、それらの処理を容易に行うことができる。
図4は、拡散粒子18の粒径Φa,濃度(1mm当たりの個数)Caと拡散粒子19の粒径Φb,濃度Cbとを何通りかに設定して拡散板7の輝度,シンチレーション値及び効率(輝度/シンチレーション値)を測定した結果を、図6に示したような単層構造の拡散板(厚さを拡散板7と同じ1850μmにして、拡散粒子18のみを添加したもの)についての測定結果と対比して示す図である。
この図において、粒径Φa,Φbの欄のpは20μmから2μmの範囲内の値であり、濃度Caの欄のαの値は3.0であり、濃度Cbの欄のβの値は0.97である。
シンチレーション値の測定方法としては、透過型スクリーン4の表面のある領域の平均輝度値に対する最大輝度値の比を求め、これをシンチレーション値とする方法を採用している。
図4の最上段に示しているように、単層構造の拡散板では、粒径Φaをpにし、濃度Caをα×10にした場合に、輝度が100になり、シンチレーション値が33になり、効率が3.0になっている。
これに対し、拡散板7では、図4の上から2段目に「ケース1」として示しているように、粒径Φaをpにし、粒径Φbを0.5pにし、濃度Caを0.74α×10にし、濃度Cbをβ×10にした場合に、輝度が75になり、シンチレーション値が20になり、効率が3.8になっている。すなわち、濃度Caが単層構造の拡散板簿の100分の1以下である(濃度Cbは濃度Caよりもさらに低い)にもかかわらず、単層構造の拡散板よりもシンチレーションが抑制されている。また、輝度は単層構造の拡散板よりも低いが、効率は単層構造の拡散板よりも高くなっている。この結果は、単層構造の拡散板よりも拡散板7のほうが効率よくシンチレーションを抑制していることを表している。
図4の上から3段目以下の各ケースでも、同様にして、濃度Caが低い(濃度Cbはさらに低い)にもかかわらず、効率よくシンチレーションを抑制している。
なお、以上の例では、母材17の屈折率Nと拡散粒子18の屈折率Naと拡散粒子9の屈折率Nbとの関係をNa−N=0.05、Nb−N=0.05とするとともに、拡散粒子18の粒径Φa,濃度Ca及と拡散粒子19の粒径Φb,濃度Cbとを図4の各ケースのような値にしたが、より一般的には、この屈折率N,Na,Nbや粒径Φa,Φbや濃度Ca,Cbが次式のような条件を満たすようにすることが望ましい。
Figure 2006349834
また、以上の例では拡散板7を5層構造にしているが、例えば、拡散層12,16の外側に、拡散粒子18を添加した拡散層をそれぞれさらに配置することにより、拡散板7を7層構造にしてもよい。
また、以上の例では拡散層13と拡散層15とに同じ粒径Φaの拡散粒子18を同じ濃度Caで添加しているが、拡散層13と拡散層15とで濃度を異ならせたり、拡散層13と拡散層15とに異なる粒径の拡散粒子を添加する(但しいずれも粒径も拡散粒子19の粒径よりは大きくする)ようにしてもよい。
同様に、拡散層14と拡散層12,16とでも、濃度を異ならせたり、異なる粒径の拡散粒子を添加する(但しいずれも粒径も拡散粒子18の粒径よりは小さくする)ようにしてもよい。
また、以上の例ではレンチキュラースクリーンに拡散板7を設けているが、フレネルスクリーンのほうに拡散板7を設けるようにしてもよい。
本発明を適用した背面投射型表示装置の光学系の概要を示す図である。 図1の透過型スクリーンのうちのレンチキュラースクリーンの構造を示す側面図である。 図2の拡散板の部分を拡大して示す図である。 図2の拡散板のシンチレーション値等の測定結果を示す図である。 透過型スクリーンの一般的な構造を示す斜視図である。 従来の透過型スクリーンに設けられている拡散板を示す図である。 シンチレーションの発生原理を示す図である。
符号の説明
1 映像光源、 2 投射光学系、 3 反射ミラー、 4 透過型スクリーン、 5 レンチキュラースクリーン、 7 拡散板、 12,13,14,15,16 拡散層、 17 母材、 18,19 拡散粒子

Claims (7)

  1. 透過型スクリーンに投射された光を拡散するために用いる拡散板において、
    それぞれ拡散粒子を添加した二つの第1の拡散層を、前記第1の拡散層よりも粒径の小さい拡散粒子を添加した第2の拡散層を介して配置したことを特徴とする透過型スクリーン用拡散板。
  2. 請求項1に記載の透過型スクリーン用拡散板において、
    前記第2の拡散層の拡散粒子の濃度が、前記第1の拡散層の拡散粒子の濃度以下であることを特徴とする透過型スクリーン用拡散板。
  3. 請求項1に記載の透過型スクリーン用拡散板において、
    二つの前記第1の拡散層の外側に、さらに、前記第1の拡散層よりも粒径の小さい拡散粒子を添加した二つの拡散層を配置したことを特徴とする透過型スクリーン用拡散板。
  4. 透過型スクリーンにおいて、
    それぞれ拡散粒子を添加した二つの第1の拡散層を、前記第1の拡散層よりも粒径の小さい拡散粒子を添加した第2の拡散層を介して配置した拡散板
    を設けたことを特徴とする透過型スクリーン。
  5. 請求項4に記載の透過型スクリーンにおいて、
    前記第2の拡散層の拡散粒子の濃度が、前記第1の拡散層の拡散粒子の濃度以下であることを特徴とする透過型スクリーン。
  6. 請求項4に記載の透過型スクリーンにおいて、
    前記拡散板は、二つの前記第1の拡散層の外側に、さらに、前記第1の拡散層よりも粒径の小さい拡散粒子を添加した二つの拡散層を配置して成ることを特徴とする透過型スクリーン。
  7. 映像光を出射する映像光源と、
    前記映像光を拡大する投射光学系と、
    前記投射光学系によって拡大された映像光が背面から投射される透過型スクリーンと
    を有する背面投射型表示装置において、
    前記透過型スクリーンに、
    それぞれ拡散粒子を添加した二つの第1の拡散層を、前記第1の拡散層よりも粒径の小さい拡散粒子を添加した第2の拡散層を介して配置した拡散板
    を設けたことを特徴とする背面投射型表示装置。
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