JP2008151854A - 光学シート - Google Patents

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Abstract

【課題】高いコントラストの映像光を得ることができる光学機能シート層を備える光学シートを提供する。
【解決手段】入射した光を制御して出射する層を有する光学シート10であって、光を透過可能に形成されるプリズム部14、14、…と、光を吸収可能に形成される光吸収部15、15、…とがシート面に沿って交互に配列される光学機能シート層13を備え、光吸収部には、光吸収粒子16、16、…を含む光吸収部を構成する材料で形成された60μm厚さのシートの透過率測定において、透過率が0.01以下となるような量の光吸収粒子が含有されることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、プラズマテレビ、液晶表示装置、及びプロジェクションスクリーン等の表示装置に用いられる光学シートに関し、詳しくは、高いコントラストで映像光を観察者に提供することのできる光学シートに関する。
プラズマテレビ、液晶表示装置、及びプロジェクションスクリーン等の表示装置に用いられる光学シートは、光源からの光(映像光)が観察者にとって適切で見易いものとなるように、コントラストを調整することのできるシートである。かかる光学シートは、各機能を有する複数の層から形成される積層構造とされており、各層がいずれかの手段で接着されている。
上記光学シートの積層構造のうち、少なくとも1層は、光学機能を有するシートとされており、シート面に沿ってプリズム部等が並列されている。当該光学機能シートの重要な機能の1つに外光がプリズム部を通過してプラズマテレビ側に入ることを抑制することがある。外光がプラズマテレビ側に入ると、観察者が見ることのできる映像のコントラストが低下してしまうからである。
これに対して、特許文献1には、コントラストを向上させるためプリズム部とプリズム部との間に形成された光吸収部を有する光学シートが開示されている。これによると該光吸収部に光吸収粒子が所定の粒径で含有され、これによりコントラストを向上させることができる。
特開2006−85050号公報
しかし、特許文献1に記載された発明でもある程度はコントラスト向上は可能であるが、近年における大画面化、又は精細化に代表される高性能化の要求によりさらなるコントラストの向上が望まれている。
そこで、本発明は高いコントラストの映像光を得ることができる光学機能シート層を備える光学シートを提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載した発明は、入射した光を制御して出射する層を有する光学シート(10)であって、光を透過可能に形成されるプリズム部(14、14、…)と、光を吸収可能に形成される光吸収部(15、15、…)とがシート面に沿って交互に配列される光学機能シート層(13)を備え、光吸収部には、光吸収粒子(16、16、…)を含む光吸収部を構成する材料で形成された60μm厚さのシートの透過率測定において、透過率が0.01以下となるような量の光吸収粒子が含有されることを特徴とする光学シートを提供することにより前記課題を解決する。
ここで、「透過率」は、入光に対する出光の強度比を意味する。そして、光吸収粒子を含有する光吸収部を構成する材料により厚さ60μmのシートを作製し、これについて透過率測定を行う。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光学シート(10)の光学機能シート層(13)の断面において、プリズム部(14、14、…)は幅の大きい下底を一方のシート面に、幅の小さい上底を他方のシート面に向けて配置される台形形状を有し、光吸収部(15、15、…)はプリズム部とプリズム部との間に具備され、底辺をプリズム部の上底と同じシート面に向けた略三角形断面を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の光学シート(10)における光吸収部(15、15、…)の略三角形断面の底辺端部からシート厚方向に延在する斜面部分と、シート出光面の法線との成す角が、シート厚方向の一方と他方とで異なるように、斜面部分が曲線及び/又は折れ線状であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の光学シート(10)における光吸収部(15、15、…)の略三角形断面の底辺端部からシート厚方向に延在する斜面部分と、シート出光面の法線と、の成す角が、シート厚方向の一方と他方とで異なるように、斜面部分が折れ線状であるとともに、成す角がいずれの位置でも0度よりも大きく10度以下であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学シート(10)のプリズム部(14、14、…)が屈折率Npである樹脂により形成され、光吸収部(15、15、…)が屈折率Nbである樹脂により形成されるとともに、屈折率Npの大きさが屈折率Nbの大きさ以上であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学シート(10)が、さらに赤外線を遮断するフィルム(44)、電磁波を遮断するフィルム(45)、又は光の反射を防止するフィルム(46)から選ばれる1又は複数の光学フィルムを具備することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学シート(10)が備えられることを特徴とする表示装置を提供することにより前記課題を解決する。
請求項8に記載の発明は、プラズマテレビ(1)に備えられるプラズマディプレイパネル(51)であって、プラズマディスプレイパネルの映像出射側に請求項1〜6のいずれか一項に記載された光学シート(10)が配置されることを特徴とする。
本発明の光学シートによれば、従来に比べさらにコントラストが高い映像を提供することができる。また、映像光が供給されていない場面で、画面が従来に比べ黒みを増したものとすることもできる。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は第一実施形態にかかる本発明の光学シート10の層構成を模式的に表した図である。光学シート10は、粘着剤層11と、基材層としてのPETフィルム層12と、光学機能シート層13とを備えている。以下に各層について説明する。図1及びこれ以降に示す図では、見易さのために繰り返しとなる符号は一部省略して示す。
粘着剤層11は、後述するように光学シート10を映像提供機器等に接着させるための粘着剤が配置された層である。粘着剤層11に用いられる粘着剤は光を透過するとともに、適切に光学シート10を他に接着させることができればその材質は特に限定されるものではない。これには例えばアクリル系の共重合体を挙げることができ、その粘着力は数N/25mm〜20N/25mm程度である。
PETフィルム層12は、該PETフィルム層12上に光学機能シート層13を形成するためのベースとなるフィルムの層で、PETを主成分として形成されている。当該PETフィルム層12はPETを主成分として含有していれば良く、他の樹脂が含まれてもよい。また、各種添加剤を適切な量で添加してもよい。一般的な添加剤としては、フェノール系等の酸化防止剤、ラクトン系等の安定剤等を挙げることができる。
PETフィルム層12の厚さは特に限定されるものではないが、100μm〜200μmの範囲であることが好ましい。また、PETフィルム層12には、例えば電磁波や特定の波長の光をカットする等の機能を備えても良い。
当該基材層については、材料は必ずしもPETであることは必要なく、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、又はポリトリメチレンテレフタレート(PTT)樹脂等の「ポリエステル系樹脂」を用いることができる。本実施形態では、性能に加え、量産性、価格、入手可能性等の観点からPETを主成分とする樹脂が好ましい材料であるとして説明した。
光学機能シート層13は、断面が略台形であるプリズム部14、14、…と、該プリズム部14、14、…の間に形成された三角形断面である遮光部としての光吸収部15、15、…とを備えている。
プリズム部14、14、…は略台形断面における短い上底をPETフィルム層12とは反対側のシート面に、長い下底をPETフィルム層12の方向に向けて配置される。また、プリズム部14、14、…は、屈折率Npを有する光透過性樹脂で構成されている。これは通常、電離放射線、紫外線等により硬化する特徴を有する例えばウレタンアクリレート等により形成されている。
光吸収部15、15、…は、上述のようにプリズム部14、14、…の間に配置される三角形断面を有する要素である。当該三角形断面の底辺がPETフィルム層12とは反対側の向きに配置される。このとき該三角形断面の斜面は、光学シート10のシート面の法線に対して0度より大きく、10度以下の角度を有している。0度より大きく6度以下が好ましい。
また、光吸収部15、15、…は、プリズム部14、14、…より小さい屈折率(Nb)を有する材料が充填されて構成されている。このように光吸収部15、15…の屈折率(Nb)とプリズム部14、14、…の屈折率(Np)とをNp≧Nbとすることにより、所定の入光条件により入光した光源からからの映像光を光吸収部15、15、…とプリズム部14、14、…との界面で適切に反射させ、観察者に明るい映像を提供することができる。プリズム部14、14、…と、光吸収部15、15、…との屈折率の差は特に限定されるものではないが、0〜0.06であることが好ましい。
さらに、光吸収部15、15、…は光吸収粒子16、16、…を含有する。図2に光吸収部15、15に注目した模式図を示した。本発明の光学シート10における光吸収部15、15、…には、光吸収粒子16、16、…を含む光吸収部15、15、…を構成する材料で形成された60μm厚さのシートを作製し、当該シートの透過率測定において、透過率が0.01以下となるような量の光吸収粒子が含有される。ここで、光吸収粒子16、16、…の粒子径は、重量分布法による粒度測定で得られる平均粒径において、2μm〜6μmであることが好ましく、4μm程度であることがさらに好ましい。
光吸収粒子16、16、…とされる物質としては、適切に光を吸収する性質を有するものであればその材質は特に限定されるものではないが、例えばカーボンブラック、暗色系顔料、染料により着色された粒子を挙げることができる。これは光を遮る効果が大きく、かつ、画像の表示の妨げにならないよう色相を有していることが好ましい。これには例えば黒色、灰色、白を挙げることができるが、この中でも外反射を伴わない黒色であることがさらに好ましい。これら粒子は市販の粒子を用いることもできる。この際には、上記粒子が配置される以外の該光吸収部の部分にはバインダーが充填される。そしてバインダー材が上記の屈折率Nbである材料により構成される。バインダー材として用いられるものは特に限定されないが、これには例えば、電離放射線、紫外線等により硬化する特徴を有するエポキシアクリレート等を挙げることができる。
本発明の光吸収粒子16、16、…の上記構成により、従来に比べて多くの外光を遮ることができ、コントラストが向上された映像を提供することができる光学シートとすることが可能となる。さらに、映像光が供給されていない場面では画面を従来に比べ黒みを増したものとすることもできる。
光吸収部15、15、…の断面形状は上記したように斜面の傾きは必ずしも一定である必要はなく折れ線状とされていてもよい。さらには曲線状とされてもよい。図3に光吸収部15’、15’’の斜面が折れ線状とされた例(図3(a))、及び曲線状とされた例(図3(b))を示した。図3(a)に示した場合には、光吸収部15’の斜面(プリズム部14’、14’の斜面)は、1つの平面からではなく、2つの平面から構成されている。すなわち断面において折れ線状の斜面を有している。詳しくは、底面側の斜面は光学シートのシート出光面の法線に対して角度θを有している。一方、他方側(紙面右側)に配置される斜面は光学シート10のシート出光面の法線に対して角度θを有している。この角度は、θ>θの関係であるとともにいずれも0度より大きく、10度以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましい角度は0度より大きく6度以下である。また、2つの斜面は、光学機能シート層13の厚み方向にTとTとに分ける位置で交差する。TとTとは同じ大きさであることが好ましい。これは2つの平面により構成されている例であるが、さらに多くの平面で構成されることにより、断面における折れ線状が形成されても良い。
図3(b)に示した場合には、光吸収部15’’の斜面(プリズム部14’’、14’’、…の斜面)は曲面で構成されている。このように斜面が曲面であっても良い。この場合でも、当該斜面と光学シート10のシート出光面の法線との成す角は、底面側の他方側(紙面右側)の方が小さいことが好ましい。さらにその角度もいずれの部分でも0度より大きく10度以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましい角度は0度より大きく6度以下である。ここで、曲線とシート出光面の法線との成す角は、曲線を10等分し、各端部を結ぶ直線と、シート出光面の法線との成す角により定義される。
さらに、当該光吸収部15、15、…の形状は本実施形態のものに限定されるものではなく、外光を適切に吸収することが可能であれば適宜変更することが可能である。これには、例えば図4(a)、図4(b)に示した例を挙げることができる。図4(a)に示した光吸収部15’’’は、断面形状が矩形とされており、これに伴ってプリズム部14’’’の断面形状もプリズム部14の断面形状とは異なっている。また、図4(b)に示した光吸収部15’’’’は断面形状が5角形を有している。このように、光吸収部の断面が矩形、台形又は多角形であっても本発明の光学シートとすることができる。
光学機能シート層13は、例えば次のようにPETフィルム層12上に形成される。すなわち、まず、PETフィルムの一面側に、プリズム部となる液状の材料を塗布する。次にプリズム部形状を形成するロール金型とPETフィルムとの間に、上記プリズム部となる材料を挟んだ状態で紫外線を照射することにより硬化させ、プリズム部14、14、…を形成する。
そして、上記形成されたプリズム部14、14、…の間に、透明樹脂中に黒色の光吸収粒子16、16、…が添加された材料をスキージする等して光吸収部15、15、…を形成する。当該透明樹脂に紫外線を照射させて硬化させる。
次に、光学シート10における光路について例を挙げて説明する。図5に模式的に示した。図5(a)は、プリズム部14、14、…の下底が観察者側に向けられて配置された姿勢、図5(b)はプリズム部14、14、…の上底が観察者側に向けられて配置された姿勢をそれぞれ示している。映像光は観察者側とは反対側から提供される。光学シート10では、映像源側からプリズム部14、14…に入射した光は例えば光L1、L2、L3、L4、L5、L6等により観察者に映像を提供したり、又は一部が光吸収部15、15、…に吸収されたりする。すなわち、光L1、L4は直接プリズム部14、14、…を透過して観察者側に到達し、光L2、L5は、プリズム部14、14、…と光吸収部15、15、…との界面で反射して観察者側に到達する。また、光L3、L6は、当該反射をせずに光吸収部15、15、…の光吸収粒子16、16、…によって吸収される。一方、観察者側から光学シート10に照射するいわゆる外光も存在する。外光のうち光L11、L12で示した光は、光吸収粒子16により吸収される。外光の全てが光L11、L12のように光吸収粒子16、16、…により吸収されることはないが、少なくとも一部の外光が吸収される。本発明は上記のように、光吸収部15、15、…において上記した光吸収部15、15、…の透過率を有することにより、当該外光の吸収を多くすることが可能となる。これにより外光が映像光に及ぼす影響を低減させることができ、コントラストを向上させることが可能となる。
図6は第二実施形態に係る本発明の光学シート20の層構成を模式的に示した図である。光学シート20は、第一実施形態の光学シート10の光学機能シート層13のPETフィルム層12とは反対側面にさらにPETフィルム層22を有するものである。PETフィルム層22については上記のPETフィルム層12の説明が該当するのでここでは省略する。
図7は第三実施形態に係る本発明の光学シート30の層構成を模式的に示した図である。光学シート30は、第一実施形態の光学シート10の光学機能シート層13のPETフィルム層12とは反対側面に粘着剤層31を有するものである。粘着剤層31については上述した粘着剤層11の説明が該当するのでここでは省略する。かかる構成の場合は、例えば光源等に直接光学シート30を接着することができる。
図8は第四実施形態に係る本発明の光学シート40の層構成を模式的に示した図である。光学シート40は第一実施形態の光学シート10の粘着剤層11に赤外線を遮断するフィルム44、電磁波を遮断するフィルム45、及び光の反射を防止するフィルム46が積層された光学シートである。このように本発明では、各種機能を有するフィルムを積層させてもよい。
次に上記光学シート10が用いられる各場面について説明する。図9は光学シート10が、表示装置の1つであるプラズマテレビ1に配設された場面において、該光学シート10が備えられた部分の断面を一部拡大して模式的に示した図である。図9では、紙面右が観察者側である。
プラズマテレビ1は、図9に示したように、観察者側とは反対側からPDP51と、空気層52と、光学シート10と、ガラス層53と、赤外線カットフィルム層54と、電磁波シールド層55と、反射を防止するフィルム層56とを備えている。プラズマディスプレイパネル(PDP)51からの映像光が各層を透過することにより適切な映像光を観察者に提供することができる。
具体的には、プラズマテレビ1では、PDP51からの光(映像光)が、例えば図9に矢印A、B及びCに示したような光路により観察者に映像等を提供する。このとき光学シート10は、上記構成により、PDP51からの光(映像光)が観察者にとって適切で見易いものとなるように、コントラストを調整することができるように構成されている。従って、この場合は光学シート10によりコントラストを向上させることができるものとなる。
ここでは、光学シート10が適用される場合を示したが、光学シート10の代わりに光学シート20、30、40が用いられてもよい。光学シート30が用いられたときには、粘着剤層31により光学シート30がPDP51に直接接着される。また、光学シート40が用いられたときには光学シート40にはすでに各種機能を有するフィルムが備えられているので、赤外線カットフィルム層54と、電磁波シールド層55と、反射を防止するフィルム層56は不要である。
次に光学シート10が用いられる他の場面について説明する。図10は、光学シート10が用いられた表示装置の1つである液晶表示装置2の光学シート10が配置された部位における層構成を模式的に示した図である。構成例は透過型液晶表示装置である。液晶表示装置2は、面状光源61と、透過型液晶パネル62とを備えており、その間に光学シート10が設けられている。
面状光源61は、液晶パネル62の裏面側に配置されており、この面状光源61は、液晶パネル62に対するバックライトとしての役割を果たす。面状光源61からの面状の光は光学シート10を介して液晶パネル62の裏面に向けて出射される。このとき例えば矢印D、E及びFのような光路をとる。すなわち、このとき、光学シート10は、当該面状光が大きく広がらないように出光角度を制御して液晶パネル62の裏面に入射させる。これにより、この液晶パネル62に画像を表示する。
以上より、液晶表示装置2においては、光学シート10は視野角を制御することができる。かかる視野角制御機能を有する光学シートにも本発明の光学シートを適用することができる。
ここでは、光学シート10が適用される場合を示したが、光学シート10の代わりに光学シート20、30、40が用いられてもよい。
さらに、光学シート10が用いられる他の場面について説明する。図11は、光学シート10が用いられた表示装置の1つであるプロジェクションスクリーン3の光学シート10が配置された部位における層構成を模式的に示した図である。プロジェクションスクリーン3では、光学シート10のプリズム部における台形断面のうち下底が光源側となるように配置される。プロジェクションスクリーン3は、光源側からフレネルレンズ層71と、光学シート10と、拡散シート層72とを備えている。ここで拡散シートとは光を拡散させる機能を有するシートである。
光源からの光はフレネルレンズ71により所定の光路でこれを透過し、光学シート10を介して拡散シート層72をさらに透過し、観察者へ至る。このとき例えば矢印G、H及びIのような光路をとる。すなわち、光学シート10は、入射光の角度を制御して拡散させるように観察者側に出光させる。
以上より、プロジェクションスクリーン3においては、光学シート10は光を拡散させることができる。かかる光拡散機能を有する光学シートにも本発明の光学シートを適用することができる。
ここでは、光学シート10が適用される場合を示したが、光学シート10の代わりに光学シート20、30、40が用いられてもよい。
以上のような構成を備える光学シートに関して、以下に実施例を示しさらに詳しく説明する。ただし、本発明は実施例の範囲に限定されるものではない。
実施例として、本発明の光学シート、比較例としての光学シートについて、外光入射角とコントラスト比との関係を比較した。以下にその内容を示す。
<試験条件>
・外光の種類 : タングステンハロゲンランプ
・外光照度 :500lx
・外光の入射角度 :光学シートの法線と、該法線から垂直方向上方に配置した光源との角度で定義し、その角度は、30°、45°、60°である。
・外光の光源との距離 : 1m
<試験対象>
表1に本実施例に供された試験片の光吸収部に含有される光吸収粒子の粒径及び透過率(%)を示した。各試験片の大きさは210mm×297mm(A4サイズ)で、厚さは60μmある。透過率の測定は、光学濃度計(マクベス社製)を用いておこなった。
Figure 2008151854
<評価方法>
上記条件で外光を照射し、輝度計(ミノルタ社製 LS−110)により画面中心部を測定した。このときPDPにより当該画面を白く表示させた場合と、黒画面とした場合との輝度の比をコントラスト比とした。また、コントラスト比を定量的に評価するとともに、目視で外光が照射されたときのコントラストを総合評価した。当該総合評価では良好を○、不可を×とした。
<結果>
表2に結果を示し、さらに該表2に基づいて図12にグラフを作成した。グラフ中には結果に基づく近似線を同時に示した。
Figure 2008151854
表2、及び図12からわかるように、実施例1及び実施例2ではコントラストを向上させることができ、その効果が表れている。特に、外光入射角が大きい程その効果は大きく、顕著である。一方、比較例1、及び比較例2の光学シートでは、本発明の光学シートに比べて十分なコントラストを得ることができなかった。
以上、現時点において、最も、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う光学シート等も本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
第一実施形態にかかる本発明の光学シートの層構成を示す模式図である。 光吸収部、及びプリズム部に注目して示した模式図である。 光吸収部の形状の他の例を説明するための図である。 光吸収部の形状のさらなる他の例を説明するための図である。 光路を説明するための図である。 第二実施形態にかかる本発明の光学シートの層構成を示す模式図である。 第三実施形態にかかる本発明の光学シートの層構成を示す模式図である。 第四実施形態にかかる本発明の光学シートの層構成を示す模式図である。 本発明の光学シートが備えられたプラズマテレビの一部を拡大して光路等を説明するための図である。 本発明の光学シートが備えられた液晶表示装置の一部を拡大して光路等を説明するための図である。 本発明の光学シートが備えられたプロジェクションスクリーンの一部を拡大して光路等を説明するための図である。 実施例の結果を表すグラフである。
符号の説明
1 プラズマテレビ
2 液晶表示装置
3 プロジェクションスクリーン
10、20、30、40 光学シート
11 粘着層
12 PETフィルム層
13 光学機能シート層
14 プリズム部
15 光吸収部
16 光吸収粒子
22 PETフィルム層
31 粘着剤層
44 赤外線カットフィルム
45 電磁波カットフィルム
46 反射防止フィルム
51 プラズマディスプレイパネル(PDP)

Claims (8)

  1. 入射した光を制御して出射する層を有する光学シートであって、
    光を透過可能に形成されるプリズム部と、光を吸収可能に形成される光吸収部とがシート面に沿って交互に配列される光学機能シート層を備え、
    前記光吸収部には、光吸収粒子を含む前記光吸収部を構成する材料で形成された60μm厚さのシートの透過率測定において、透過率が0.01以下となるような量の前記光吸収粒子が含有されることを特徴とする光学シート。
  2. 前記光学機能シート層の断面において、前記プリズム部は幅の大きい下底を一方のシート面に、幅の小さい上底を他方のシート面に向けて配置される台形形状を有し、前記光吸収部は前記プリズム部と前記プリズム部との間に具備され、底辺を前記プリズム部の前記上底と同じシート面に向けた略三角形断面を有することを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
  3. 前記光吸収部の前記略三角形断面の前記底辺端部からシート厚方向に延在する斜面部分と、シート出光面の法線との成す角が、前記シート厚方向の一方と他方とで異なるように、前記斜面部分が曲線及び/又は折れ線状であることを特徴とする請求項2に記載の光学シート。
  4. 前記光吸収部の前記略三角形断面の前記底辺端部からシート厚方向に延在する斜面部分と、シート出光面の法線との成す角が、前記シート厚方向の一方と他方とで異なるように、前記斜面部分が折れ線状であるとともに、前記成す角がいずれの位置でも0度よりも大きく10度以下であることを特徴とする請求項2に記載の光学シート。
  5. 前記プリズム部が屈折率Npである樹脂により形成され、前記光吸収部が屈折率Nbである樹脂により形成されるとともに、屈折率Npの大きさが屈折率Nbの大きさ以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学シート。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学シートが、さらに赤外線を遮断するフィルム、電磁波を遮断するフィルム、色調を補正するフィルム、又は光の反射を防止するフィルムから選ばれる1又は複数の光学フィルムを具備することを特徴とする光学シート。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学シートが備えられることを特徴とする表示装置。
  8. プラズマテレビに備えられるプラズマディプレイパネルであって、
    前記プラズマディスプレイパネルの映像出射側に請求項1〜6のいずれか一項に記載された光学シートが配置されることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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