JP2006349256A - 自動製氷機の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】除氷運転において、製氷部の余分な加熱を抑制する。
【解決手段】自動製氷機10は、除氷運転に際して、製氷サーミスタ22が除氷温度を検知した後、遅延タイマにより除氷遅延時間だけ遅延させて製氷運転に移行するように制御手段で制御される。また制御手段は、遅延タイマにおける除氷遅延時間のカウント中に、製氷サーミスタ22より高く設定した製氷移行温度を検知したときには、該遅延タイマによる除氷遅延時間の経過を待たずに強制的に製氷運転に移行するように制御する。
【選択図】図1
【解決手段】自動製氷機10は、除氷運転に際して、製氷サーミスタ22が除氷温度を検知した後、遅延タイマにより除氷遅延時間だけ遅延させて製氷運転に移行するように制御手段で制御される。また制御手段は、遅延タイマにおける除氷遅延時間のカウント中に、製氷サーミスタ22より高く設定した製氷移行温度を検知したときには、該遅延タイマによる除氷遅延時間の経過を待たずに強制的に製氷運転に移行するように制御する。
【選択図】図1
Description
この発明は、除氷運転に際して、製氷部に設けた除氷温度検知手段が除氷温度を検知した後、除氷遅延手段により所要の除氷遅延時間だけ遅延させて製氷運転に移行する自動製氷機の制御方法に関するものである。
自動製氷機は、圧縮機や凝縮器等を備える冷凍系から導出した蒸発器を製氷部に配設し、製氷運転において、蒸発器に循環供給される冷媒により冷却される製氷部に製氷水を供給して氷塊を形成している。製氷部に氷塊が生成されると、冷凍系に介挿したホットガス弁を開放し、蒸発器にホットガス(高温冷媒)を供給して製氷部を加熱する除氷運転を行なうことで、製氷部と氷塊との氷結面を融解して氷塊を剥離してストッカ内に落下放出させる。そして、製氷部から氷塊が放出されるとホットガス弁を閉成して、再び製氷運転に移行する。このように、自動製氷機は、製氷運転と除氷運転を繰返すことで、多量の氷塊を自動的に製造するようになっている。
除氷運転から製氷運転への運転状態の切換えは、製氷部に設けた製氷サーミスタによる該製氷部の除氷温度の検知に基づいて行なわれている(例えば、特許文献1参照)。図8に示すように、除氷運転において、製氷部から氷塊を完全に離脱させるために要する熱量(Q1,Q2)は、自動製氷機の周囲温度に拘らず一定(Q1=Q2)である。ところで、例えば冬期にあって、自動製氷機の周囲温度が低い場合には、製氷部を加熱する熱が周辺雰囲気に奪われて、製氷部に熱量(Q1)を与えるのに長い時間(L1)がかかり、低温時に氷塊が製氷部から完全に離脱する温度である低温時離脱温度(T1)は低くなる。一方、夏期にあって、自動製氷機の周囲温度が高い場合には、製氷部を加熱する熱が奪われることがないので、製氷部に熱量(Q2)を与えるのに比較的短い時間(L2)で足り、高温時に氷塊が製氷部から完全に離脱する温度である高温時離脱温度(T3)も高くなる。
このため運転状態の切替えを、製氷サーミスタによる除氷温度TJの検知のみを指標とすると、自動製氷機を設置した環境や外気温の季節変動等に影響される周囲温度の高低により、以下のような不都合が生じる。
すなわち、自動製氷機の周囲温度が低温域にある場合を想定して、除氷温度を低温時離脱温度T1近傍で設定すると、周囲温度が高くなったときには、除氷温度TJにすぐに到達してしまい、製氷部に充分な熱量を与えることができず、氷塊が離脱しないまま製氷運転が開始され、二重氷の発生や氷塊の噛み込み等の問題を引き起こしてしまう。これに対し、自動製氷機の周囲温度が高温域にある場合を想定して、除氷温度TJを高温時離脱温度T3近傍で設定すると、周囲温度が低いときには、除氷温度TJに到達するまでに時間がかかるので、氷塊が離脱しているのにも拘らず除氷運転を長い間継続してしまう難点がある。
すなわち、自動製氷機の周囲温度が低温域にある場合を想定して、除氷温度を低温時離脱温度T1近傍で設定すると、周囲温度が高くなったときには、除氷温度TJにすぐに到達してしまい、製氷部に充分な熱量を与えることができず、氷塊が離脱しないまま製氷運転が開始され、二重氷の発生や氷塊の噛み込み等の問題を引き起こしてしまう。これに対し、自動製氷機の周囲温度が高温域にある場合を想定して、除氷温度TJを高温時離脱温度T3近傍で設定すると、周囲温度が低いときには、除氷温度TJに到達するまでに時間がかかるので、氷塊が離脱しているのにも拘らず除氷運転を長い間継続してしまう難点がある。
そこで、除氷温度TJを低温時離脱温度T1より低く設定すると共に、この除氷温度TJを製氷サーミスタが検知してから起動する遅延タイマを設け、この遅延タイマに予め設定した除氷遅延時間HJだけ遅延させて製氷運転に移行するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。除氷遅延時間HJは、温度の上昇曲線の傾きが一番緩やかである周囲温度が低温域である場合において、製氷サーミスタが除氷温度TJを検知してから完全に氷塊が製氷部より離脱するのに要する時間を想定して設定される。このように、製氷サーミスタと遅延タイマとを併用することで、自動製氷機における周囲温度の高低に関わりなく、製氷部から確実に除氷し得る。
特開平11−223437号公報
実開昭62−120167号公報
前述した如く、自動製氷機は周囲温度が高温域にある場合、除氷運転において熱が周囲雰囲気に奪われず、効率よく製氷部を加熱することができるので、除氷温度に短い時間で到達し、その後すぐに高温時離脱温度T3に達する。しかし、遅延タイマによる除氷遅延時間HJのカウント中は、製氷部の加熱が継続されるから、周囲温度が低温域にある場合と比較して製氷部に対して過剰な熱負荷を加えてしまう。すなわち、製氷部が高温となり、製氷部を構成する部品(特に樹脂部品)または周囲の部材に対して変形や劣化等の悪影響を及ぼす虞れがある。しかも、製氷部が過剰に加熱されているために、除氷運転から製氷運転に移行した際に、製氷部を冷却するのに時間がかかり、製氷能力を低下してしまう問題が指摘される。
すなわち本発明は、従来の技術に係る自動製氷機の制御方法に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷部に対する過剰な熱負荷を軽減することで、製氷部を保護し得る自動製氷機の制御方法を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の自動製氷機の制御方法は、
製氷部を冷却して氷塊を生成する製氷運転と、前記製氷部を加熱して氷塊を融解離脱する除氷運転とを繰返すように構成され、除氷運転に際して、除氷温度検知手段が除氷温度を検知した後、除氷遅延手段により所要の除氷遅延時間だけ遅延させて製氷運転に移行する自動製氷機の制御方法において、
前記除氷遅延手段における除氷遅延時間のカウント中に、前記除氷温度検知手段が除氷温度より高く設定した製氷移行温度を検知すると、該除氷遅延手段による除氷遅延時間の経過を待たずに強制的に製氷運転に移行するようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、除氷運転において、除氷遅延手段における除氷遅延時間のカウント中に、除氷温度検知手段が製氷移行温度を検知すると強制的に製氷運転に移行するように制御することで、自動製氷機の周囲温度が高温域にある場合に、製氷部から氷塊が離脱した状態で余分に加熱することを抑制し得る。
製氷部を冷却して氷塊を生成する製氷運転と、前記製氷部を加熱して氷塊を融解離脱する除氷運転とを繰返すように構成され、除氷運転に際して、除氷温度検知手段が除氷温度を検知した後、除氷遅延手段により所要の除氷遅延時間だけ遅延させて製氷運転に移行する自動製氷機の制御方法において、
前記除氷遅延手段における除氷遅延時間のカウント中に、前記除氷温度検知手段が除氷温度より高く設定した製氷移行温度を検知すると、該除氷遅延手段による除氷遅延時間の経過を待たずに強制的に製氷運転に移行するようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、除氷運転において、除氷遅延手段における除氷遅延時間のカウント中に、除氷温度検知手段が製氷移行温度を検知すると強制的に製氷運転に移行するように制御することで、自動製氷機の周囲温度が高温域にある場合に、製氷部から氷塊が離脱した状態で余分に加熱することを抑制し得る。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の自動製氷機の制御方法において、製氷運転から除氷運転に移行した際に、第2除氷遅延手段により前記除氷遅延時間より短く設定した除氷時間のカウントを開始し、該除氷時間が経過するまでは、前記除氷温度検知手段が製氷移行温度を検知しても除氷運転を継続する。
請求項2に係る発明によれば、除氷運転の開始時に、除氷温度検知手段が製氷移行温度を検知しても、除氷時間だけは必ず除氷運転を実施することができるから、異常を解消することが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、除氷運転の開始時に、除氷温度検知手段が製氷移行温度を検知しても、除氷時間だけは必ず除氷運転を実施することができるから、異常を解消することが可能となる。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の自動製氷機の制御方法において、製氷運転に際して、製氷温度検知手段が製氷温度を検知した後、製氷遅延手段により所要の製氷遅延時間だけ遅延させて除氷運転に移行するように設定すると共に、前記製氷温度検知手段による製氷温度の検知または製氷遅延手段による製氷遅延時間の経過に先立って、製氷運転の開始に伴ってカウントを開始するバックアップ手段に設定されたバックアップ時間が経過したときには、強制的に除氷運転に移行するようにした。
請求項3に係る発明によれば、製氷運転において、バックアップ手段によるバックアップ時間の経過により除氷運転に移行し得るから、製氷温度を検知しない異常時においても、製氷運転と除氷運転とを繰返すことができる。
請求項3に係る発明によれば、製氷運転において、バックアップ手段によるバックアップ時間の経過により除氷運転に移行し得るから、製氷温度を検知しない異常時においても、製氷運転と除氷運転とを繰返すことができる。
請求項4に係る発明は、請求項3記載の自動製氷機の制御方法において、製氷運転に際して、前記製氷遅延手段における製氷遅延時間のカウント中に、前記製氷温度検知手段が製氷温度より低く設定した除氷移行温度を検知すると、該製氷遅延手段による製氷遅延時間の経過を待たずに強制的に除氷運転に移行する。
請求項4に係る発明によれば、製氷運転において、製氷遅延手段における製氷遅延時間のカウント中に、製氷温度検知手段が除氷移行温度を検知すると強制的に除氷運転に移行するように制御することで、自動製氷機の周囲温度が低温域にある場合に、製氷部の過冷却を抑制し得る。
請求項4に係る発明によれば、製氷運転において、製氷遅延手段における製氷遅延時間のカウント中に、製氷温度検知手段が除氷移行温度を検知すると強制的に除氷運転に移行するように制御することで、自動製氷機の周囲温度が低温域にある場合に、製氷部の過冷却を抑制し得る。
本発明に係る自動製氷機の制御方法によれば、自動製氷機の周囲温度の高低に拘らず、製氷部の余分な加熱を抑制し得るから、製氷部の寿命および製氷能力を向上し得る。
次に、本発明に係る自動製氷機の制御方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、本願の自動製氷機の制御方法は、オープンセルタイプ、クローズセルタイプ、流下式等、製氷運転と除氷運転を繰返すことで、氷塊を生成する製氷機構を有するものであれば、何れの構成であっても適用し得る。
図1に示すように、実施例に係る自動製氷機10は、所謂オープンセルタイプの製氷機構Mと、製氷機構Mを冷却および加熱する冷凍系20と、製氷機構Mで生成された氷塊を貯留するストッカ24を内部に備えている。製氷機構Mは、下方に開口する多数の製氷小室12aを画成した製氷部12と、この製氷部12の上面に配置され、冷凍系20に接続する蒸発器14と、製氷部12の下方に配設した水皿16および製氷水タンク18とから構成される。製氷水タンク18には、外部水道源に接続した給水管26から給水弁WVの開放により製氷水が供給されると共に、製氷水タンク18に貯留した製氷水が、製氷運転に際して、ポンプモータPMで水皿16から各製氷小室12aに噴射供給される。
冷凍系20は、製氷運転において圧縮機CMの駆動下に凝縮器CNおよびキャピラリーチューブCPを介して冷媒を蒸発器14に循環供給することで(図1の実線矢印)、製氷部12と熱交換を行なって氷点下にまで冷却するよう構成される。また、圧縮機CMの吐出側には、凝縮器CNおよびキャピラリーチューブCPを回避するホットガス管28が分岐され、除氷運転においてホットガス管28に介挿したホットガス弁HVを開放することで、蒸発器14にホットガスを供給して製氷部12を加熱するようになっている(図1の2点鎖線矢印)。なお、図中の符号FMは、製氷運転時に運転(ON)されて凝縮器CNを空冷するファンモータを示す。これら自動製氷機10を構成する機器CM,FM,PM,HV,WVは、製氷運転および除氷運転を交互に繰返すように制御手段PCで運転制御され(図2参照)、電源が投入されたときには除氷運転から開始するように設定されている。
自動製氷機10は、製氷部12の適宜位置に配設した製氷サーミスタ(除氷および製氷温度検知手段)22による製氷部12の温度検知に基づいて、制御手段PCにより各機器CM,FM,PM,HV,WVを制御することで運転状態を切換えるように構成される。また、実施例1の制御手段PCは、除氷運転において除氷遅延時間HJを計時する除氷遅延手段と、製氷運転において製氷遅延時間HSを計時する製氷遅延手段とを兼用する遅延タイマ30を備えている。遅延タイマ30は、除氷運転において製氷サーミスタ22が除氷温度TJを検知した際に、除氷遅延時間HJのカウントを開始すると共に、製氷運転において製氷サーミスタ22が製氷温度TSを検知した際に、製氷遅延時間HSのカウントを開始するように設定されている。そして制御手段PCは、遅延タイマ30の除氷遅延時間HJが経過することで、除氷運転から製氷運転へ移行させ、遅延タイマ30の製氷遅延時間HSが経過することで、製氷運転から除氷運転へ移行させるように各機器CM,FM,PM,HV,WVを制御している。
前記除氷温度TJは、除氷運転の進行に伴って製氷部12の各製氷小室12aから氷塊が完全に離脱する直前の温度であって、自動製氷機10の周囲温度が低温域にある場合に想定される製氷部12から氷塊が完全に離脱する温度(低温時離脱温度)T1より低い値(例えば、13℃〜21℃程度)に設定される(図3参照)。また除氷遅延時間HJは、製氷サーミスタ22が除氷温度TJを検知してから製氷部12の各製氷小室12aから氷塊が完全に離脱するまでの時間より長く設定され、自動製氷機10の周囲温度が低い場合を想定した値(例えば、50秒程度)となっている。ここで制御手段PCは、製氷サーミスタ22から除氷温度TJの検知信号が入力されると、除氷遅延時間HJのカウントを開始し、除氷遅延時間HJが経過すると製氷運転に移行し、圧縮機CMを駆動したままポンプモータPMおよびファンモータFMを起動すると共に、ホットガス弁HVを閉成するようになっている。なお、製氷運転において、ホットガス弁HVの閉成不良等により製氷部12が冷却されず、製氷運転または除氷運転で製氷部12が異常に高温となった場合、製氷サーミスタ22が異常温度TEを検知すると、制御手段PCは各機器CM,FM,PM,HV,WVを停止すると共に、必要に応じて警報等を出力するよう構成される。異常温度TEは、除氷温度TJより高く、かつ自動製氷機10の周囲温度が高い場合に想定される製氷部12から氷塊が完全に離脱する温度(高温時離脱温度)T3より高い温度(例えば、60℃程度)に設定されている。
前記製氷温度TSは、製氷運転の進行に伴って各製氷小室12aに氷塊が完全に生成する直前の温度であって、自動製氷機10の周囲温度が高い場合に想定される製氷部12に氷塊が完全に生成する温度(高温時生成温度)T4より高い値に設定される(図7参照)。また、製氷遅延時間HSは、製氷サーミスタ22が製氷温度TSを検知してから各製氷小室12aに氷塊が完全に生成されるまでの時間より長く設定され、自動製氷機10の周囲温度が高い場合を想定した値となっている。なお制御手段PCは、製氷サーミスタ22から製氷温度TSの検知信号が入力されると、製氷遅延時間HSのカウントを開始し、製氷遅延時間HSが経過することで、圧縮機CMを駆動したままポンプモータPMおよびファンモータFMを停止すると共に、ホットガス弁HVを開放するようになっている。
製氷サーミスタ22は、除氷温度TJおよび製氷温度TSだけではなく、除氷運転における除氷温度TJを検知した後、遅延タイマ30による除氷遅延時間HJのカウント中に、予め設定した製氷移行温度TK1も検知するように設定されている。製氷移行温度TK1は、少なくとも除氷温度TJより高い温度であって、実施例1では高温時離脱温度T3より高く、かつ前述した異常温度TEより低い温度(例えば、50℃程度)に設定される。そして制御手段PCは、遅延タイマ30による除氷遅延時間HJのカウント中に、製氷サーミスタ22から製氷移行温度TK1の検知信号が入力されると、遅延タイマ30による除氷遅延時間HJの経過を待たず、強制的に製氷運転に移行するように制御している。
〔実施例1の作用〕
次に、実施例1に係る自動製氷機の制御方法の作用について、図4のフローチャートを参照して説明する。電源を投入(ON)すると(ステップS1)、除氷運転から開始され、圧縮機CMを起動すると共に、ホットガス弁HVが開放されることで、ホットガス管28を介して蒸発器14に流通するホットガスにより製氷部12が加熱される(ステップS2)。このとき、ポンプモータPMおよびファンモータFMは停止している。除氷運転の進行につれて製氷部12は加熱される。なお、製氷運転中に電源が切られ、製氷部12に氷塊が生成されている状態で電源が再投入された場合は、除氷運転の進行につれて製氷部12と氷塊の氷結状態は次第に解除され、自重により製氷部12から離脱し、ストッカ24に放出される。また、製氷サーミスタ22により製氷部12が除氷温度TJに到達したか否かの判定がなされる(ステップS3)。製氷サーミスタ22が除氷温度TJを検知するまで製氷部12は加熱され、この温度検知信号が制御手段PCに入力されることで、製氷部12を加熱したまま遅延タイマ30による除氷遅延時間HJのカウントが開始される(ステップS4)。
次に、実施例1に係る自動製氷機の制御方法の作用について、図4のフローチャートを参照して説明する。電源を投入(ON)すると(ステップS1)、除氷運転から開始され、圧縮機CMを起動すると共に、ホットガス弁HVが開放されることで、ホットガス管28を介して蒸発器14に流通するホットガスにより製氷部12が加熱される(ステップS2)。このとき、ポンプモータPMおよびファンモータFMは停止している。除氷運転の進行につれて製氷部12は加熱される。なお、製氷運転中に電源が切られ、製氷部12に氷塊が生成されている状態で電源が再投入された場合は、除氷運転の進行につれて製氷部12と氷塊の氷結状態は次第に解除され、自重により製氷部12から離脱し、ストッカ24に放出される。また、製氷サーミスタ22により製氷部12が除氷温度TJに到達したか否かの判定がなされる(ステップS3)。製氷サーミスタ22が除氷温度TJを検知するまで製氷部12は加熱され、この温度検知信号が制御手段PCに入力されることで、製氷部12を加熱したまま遅延タイマ30による除氷遅延時間HJのカウントが開始される(ステップS4)。
次に、製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知したか否かが判定され(ステップS5)、製氷移行温度TK1を検知していない場合は、遅延タイマ30における除氷遅延時間HJが経過したか否かが判定される(ステップS6)。除氷運転は、製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知するか、または除氷遅延時間HJが経過するまで継続される。製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知し、この検知信号が制御手段PCに入力されると、制御手段PCは遅延タイマ30が除氷遅延時間HJをカウントしている途中であってもステップS6を判定することなく、残りの除氷遅延時間HJのカウントを省略して直ちに製氷運転(ステップS7)に移行する。また、製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知しなかった場合には、遅延タイマ30による除氷遅延時間HJの経過により直ちに製氷運転(ステップS7)に移行する。従って、製氷サーミスタ22が除氷温度TJを検知してから、遅延タイマ30で除氷遅延時間HJをカウントしている最中に、離脱温度T1,T2,T3に到達するので、何れの温度域であっても、製氷部12から氷塊を確実に離脱させることができる。更に除氷運転において、製氷サーミスタ22が異常温度TEを検知することで、制御手段PCは各機器CM,FM,PM,HV,WVを停止するので、製氷運転中にホットガス弁HVの閉成不良が起きても製氷部12の異常加熱を防止し得る。
製氷運転に移行すると、制御手段PCは、圧縮機CMを駆動したまま、ファンモータFMを起動すると共に、ホットガス弁HVを閉成して冷媒を凝縮器CNおよびキャピラリーチューブCPを介して蒸発器14に供給して該蒸発器14を冷却することで、製氷部12が氷温まで冷却される(ステップS7)。同時に、ポンプモータPMにより製氷水タンク18の製氷水を水皿16から各製氷小室12aに噴射供給することで、次第に氷塊が生成される。また、製氷サーミスタ22が製氷温度TSを検知したか否かの判定がなされる(ステップS8)。製氷運転の進行につれて製氷部12の温度が低下して、製氷サーミスタ22が製氷温度TSを検知し、この検知信号が制御手段PCに入力されることで、遅延タイマ30による製氷遅延時間HSのカウントが開始される(ステップS9)。次に、遅延タイマ30の製氷遅延時間HSが経過したか否かが判定される(ステップS10)。遅延タイマ30の製氷遅延時間HSが経過するまで製氷運転は継続され、周囲温度の高低に拘らず製氷部12に氷塊が確実に生成される。遅延タイマ30の製氷遅延時間HSが経過すると、制御手段PCにより製氷運転から除氷運転(ステップS2)に移行する。そして、所定量の氷塊が得られるまで前述したステップS2以降の各ステップが繰返される。
除氷運転において、自動製氷機10は、その周囲温度が低温域にある場合(図3の実線参照)には、低温の周囲雰囲気に熱が奪われるから、製氷サーミスタ22が除氷温度TJを検知した後、低温時離脱温度T1に達するまでに時間がかかる。また、周囲温度が常温域にある場合(図3の1点鎖線参照)には、除氷温度TJと常温時に氷塊が完全に離脱する常温時離脱温度T2との間に温度差があるため、製氷サーミスタ22が除氷温度TJを検知した後、常温時離脱温度T2に達するまでに時間がかかる。更に、自動製氷機10の周囲温度が低温域または常温域にある場合には、温度の上昇度合が緩いため、氷塊が完全に離脱してから、製氷部12等が余分に加熱される度合が比較的小さい。
一方、自動製氷機10の周囲温度が高温域にある場合には、周囲雰囲気に熱が奪われることなく急激に温度上昇するから、除氷温度TJを検知した後、高温時離脱温度T3へ比較的短い時間で到達する。従来の如く、遅延タイマ30の除氷遅延時間HJの経過のみを製氷運転への移行の条件としていると、高温時離脱温度T3に到達して氷塊が製氷部12から完全に離脱した後、除氷遅延時間HJが経過するまでの時間が比較的長く、しかも急激に温度上昇するために製氷部12は過剰に加熱され(図3の破線参照)、製氷部12は高温となってしまう難点がある。しかし、実施例1の自動製氷機10は、製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知した際に、強制的に製氷運転に移行するので、製氷部12が過剰に加熱されず、高温時離脱温度T3からの余分な温度上昇を抑制し得る(図3の2点鎖線参照)。このように、自動製氷機10は、その周囲温度が高くても低くても、氷塊の離脱温度T1,T2,T3に達してからの製氷部12の余分な温度上昇を抑制することができる。
このように、自動製氷機10は、製氷移行温度TK1の検知により除氷運転が終了するから、製氷部12の過剰な加熱を回避し、製氷部12を構成する部材および製氷部12の周辺に配置した部材に対する熱負荷を最小限に抑えることができる。従って、熱負荷に起因する各部材の変形や劣化を抑制して、これら部材を保護して寿命を向上し得る。また、自動製氷機10の周囲温度が高温域にある場合であっても、製氷運転に切り替わった時点の温度を、比較的低くすることができるから、製氷運転において熱負荷が抑制され、氷塊を生成するために要する時間を短縮し、自動製氷機10の製氷能力を向上し得る。しかも、除氷運転において、製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知した際に、遅延タイマ30のカウントを省略するから、除氷運転の時間自体も短縮することができ、これも製氷能力の向上に繋がる。
実施例2の自動製氷機は、基本的に実施例1で説明した自動製氷機の構成と同様であって、製氷運転が長くなった場合に強制的に除氷運転に移行するためのバックアップタイマ(バックアップ手段)34を制御手段PCに備えている(図5参照)。なお、実施例1の自動製氷機10と同一の部材および温度や時間等の指標は、同一の符号を付して説明を省略する。
前記バックアップタイマ34は、遅延タイマ30による除氷遅延時間HJの経過または製氷サーミスタ22による製氷移行温度TK1の検知に基づく製氷運転への切換えによりバックアップ時間HBのカウントを開始するようになっている。また制御手段PCは、バックアップタイマ34によるバックアップ時間HBの経過により、製氷サーミスタ22による製氷温度TSの検知の有無または遅延タイマ30による製氷遅延時間HSの経過の有無に拘らず、直ちに除氷運転に移行するように制御している。なお、バックアップ時間HBは、自動製氷機10の周囲温度が高温域にある場合に製氷部12に氷塊が完全に生成するためにかかる時間より長く設定される。
実施例2の自動製氷機は、除氷遅延時間HJおよび製氷遅延時間HSをカウントする遅延タイマ30とは別に、除氷運転完了の条件付けをする除氷タイマ(第2除氷遅延手段)32を制御手段PCに備えている(図5参照)。この除氷タイマ32は、除氷運転の開始に伴って除氷時間HKのカウントを開始するよう設定される。実施例2の制御手段PCは、除氷運転において除氷タイマ32の除氷時間HKが経過したことを条件として、製氷移行温度TK1の検知または除氷遅延時間HJの経過により製氷運転に移行するように制御している。すなわち、製氷サーミスタ22が除氷温度TJを検知した後、遅延タイマ30による除氷遅延時間HJのカウント中に、製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知しても、除氷タイマ32の除氷時間HKが経過するまでは製氷運転に移行しないようになっている。ここで除氷時間HKは、例えば50秒程度に設定された除氷遅延時間HJより短い時間(例えば、2秒程度)に設定される。そして、製氷運転から除氷運転に切換えられた時点で、製氷部12が既に製氷移行温度TK1に達していても、除氷運転を省略することなく、必ず除氷運転を行なうようになっている。なお、バックアップタイマ34を設けない実施例1の構成についても、除氷タイマ32を設けて必ず除氷時間HKだけ除氷運転を行なう実施例2の構成を適用し得る。
〔実施例2の作用〕
次に、実施例2に係る自動製氷機の制御方法の作用について、図6のフローチャートを参照して説明する。なお、基本的なステップは、実施例1で図4のフローチャートを参照して説明したものと同様であるので、同じステップは同一の符号を付し説明を省略する。電源を投入(ON)したとき(ステップS1)、または製氷運転から除氷運転に移行すると、除氷タイマ32で除氷時間HKのカウントが開始されると共に(ステップS20)、除氷運転が開始される(ステップS2)。また、製氷サーミスタ22が除氷温度TJを検知したか否かの判定がなされる(ステップS3)。そして、製氷サーミスタ22が除氷温度TJを検知することで、遅延タイマ30による除氷遅延時間HJのカウントが開始される(ステップS4)。
次に、実施例2に係る自動製氷機の制御方法の作用について、図6のフローチャートを参照して説明する。なお、基本的なステップは、実施例1で図4のフローチャートを参照して説明したものと同様であるので、同じステップは同一の符号を付し説明を省略する。電源を投入(ON)したとき(ステップS1)、または製氷運転から除氷運転に移行すると、除氷タイマ32で除氷時間HKのカウントが開始されると共に(ステップS20)、除氷運転が開始される(ステップS2)。また、製氷サーミスタ22が除氷温度TJを検知したか否かの判定がなされる(ステップS3)。そして、製氷サーミスタ22が除氷温度TJを検知することで、遅延タイマ30による除氷遅延時間HJのカウントが開始される(ステップS4)。
次に、除氷タイマ32による除氷時間HKが経過したか否かの判定がなされ(ステップS21)、除氷時間HKが経過している場合は、製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知したか否かが判定される(ステップS5)。また製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知していない場合は、遅延タイマ30における除氷遅延時間HJが経過したか否かが判定される(ステップS6)。なお、除氷タイマ32の除氷時間HKが経過する前に、製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知しても、製氷運転には移行せずに除氷運転が継続される。製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知することで、制御手段PCは遅延タイマ30が除氷遅延時間HJをカウントしている途中であっても直ちに製氷運転(ステップS22)に移行する。そして、製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知しなかった場合には、遅延タイマ30による除氷遅延時間HJの経過により直ちに製氷運転(ステップS22)に移行する。
除氷運転を終了すると、先ずバックアップタイマ34によるバックアップ時間HBのカウントが開始されると共に、所定の製氷運転が開始される(ステップS7)。製氷サーミスタ22が製氷温度TSを検知すると(ステップS8)、遅延タイマ30による製氷遅延時間HSのカウントが開始され(ステップS9)、遅延タイマ30による製氷遅延時間HSの経過により(ステップS10)、製氷運転から除氷運転(ステップS20)に移行する。また、バックアップタイマ34によるバックアップ時間HBの経過前に、製氷サーミスタ22が製氷温度TSを検知しない場合または製氷遅延時間HSが経過しなかった場合は、当該バックアップ時間HBの経過に伴って製氷運転から強制的に除氷運転に移行する(ステップS23,ステップS24)。そして、所定量の氷塊が得られるまで前述したステップS20以降の各ステップが繰返される。
実施例2の自動製氷機は、製氷運転を開始してからバックアップ時間HBが経過することで強制的に除氷運転に移行するように構成してあるから、製氷サーミスタ22が故障や外れた場合でも、氷塊を生成することができる。また、冷凍系20から冷媒が漏出する等の故障により製氷能力が低下した場合に、不完全な形であっても取り敢ず氷塊を生成することができ、氷塊が全く生成されないといった事態を避けることができる。ところで、ホットガス弁HVに異物が詰まる等して閉成不良が起きた場合、製氷運転においてホットガスが蒸発器14に供給されるから、製氷部12は冷却されないことがある。このとき、製氷部12の温度は高い状態のまま、バックアップタイマ34によるバックアップ時間HBの経過により除氷運転を開始してしまう。すなわち、実施例1の構成では、除氷運転において製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知することで、除氷運転を行なうことなく、製氷運転に再び移行してしまう虞れがある。
しかし、実施例2の自動製氷機は、除氷運転において、除氷タイマ32による除氷時間HKの経過前に、製氷サーミスタ22が製氷移行温度TK1を検知しても無効にされて製氷運転に移行することがなく、除氷時間HKだけ除氷運転が必ず実施される。そして、除氷運転時にホットガス弁HVを開放してホットガスをホットガス管28に流通させることで、異物詰まり等によるホットガス弁HVの閉止不良を解消し得る可能性がある。また、製氷部12の過剰な加熱を抑制して、製氷部12または製氷部12近傍の部材の変形や劣化等を抑制し得るから、これら部材の寿命を向上し得る。
(変更例)
実施例1および実施例2の自動製氷機は、除氷運転において、遅延タイマ30による除氷遅延時間HJのカウント中に、製氷サーミスタ22による製氷移行温度TK1の検知に基づいた運転の切換えによって、製氷部12等の過剰な熱負荷を抑制する構成である。これに対し、変更例の自動製氷機は、前述した除氷運転における熱負荷を抑制する構成に加えて、製氷運転において、遅延タイマ30による製氷遅延時間HSのカウント中に、製氷サーミスタ22が除氷移行温度TK2を検知した際に、強制的に除氷運転に移行するよう構成されている。なお、実施例1および実施例2と同一の部材および温度や時間等の指標は、同一の符号を付して説明を省略する。
実施例1および実施例2の自動製氷機は、除氷運転において、遅延タイマ30による除氷遅延時間HJのカウント中に、製氷サーミスタ22による製氷移行温度TK1の検知に基づいた運転の切換えによって、製氷部12等の過剰な熱負荷を抑制する構成である。これに対し、変更例の自動製氷機は、前述した除氷運転における熱負荷を抑制する構成に加えて、製氷運転において、遅延タイマ30による製氷遅延時間HSのカウント中に、製氷サーミスタ22が除氷移行温度TK2を検知した際に、強制的に除氷運転に移行するよう構成されている。なお、実施例1および実施例2と同一の部材および温度や時間等の指標は、同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、除氷移行温度TK2は、少なくとも製氷温度TSより低い温度であって、自動製氷機10の周囲温度が低温域にある場合に製氷部12に氷塊が完全に生成される温度である低温時生成温度T6より低い温度に設定される。また制御手段PCは、遅延タイマ30による製氷遅延時間HSのカウント中に、製氷サーミスタ22から除氷移行温度TK2の検知信号が入力されると、遅延タイマ30による製氷遅延時間HSの経過を待たず、強制的に除氷運転に移行するように制御している。
製氷運転において、変更例の自動製氷機10は、その周囲温度が高温域にある場合(図7の2点鎖線参照)には、高温の周囲雰囲気に阻害されて、製氷サーミスタ22が製氷温度TSを検知した後、高温時に氷塊が完全に生成する高温時生成温度T4に達するまでに時間がかかる。また、周囲温度が常温域にある場合(図7の1点鎖線参照)には、製氷温度TSと常温時に氷塊が完全に離脱する常温時生成温度T5との間に温度差があるため、製氷サーミスタ22が製氷温度TSを検知した後、常温時生成温度T5に達するまでに時間がかかる。このため、自動製氷機10の周囲温度が高温域または常温域にある場合は、氷塊が完全に生成してから、製氷部12等が余分に冷却される度合が比較的小さい。一方、自動製氷機10の周囲温度が低温域にある場合に、前述の如く遅延タイマ30による製氷遅延時間HSの経過のみを除氷運転への移行の条件としていると、低温時生成温度T6に到達して氷塊が完全に生成した後、急激に温度低下するから、遅延タイマ30の製氷遅延時間HSが経過するまで製氷部12は過冷却される(図3の破線参照)。しかし、変更例の自動製氷機10は、製氷サーミスタ22が除氷移行温度TK2を検知した際に、強制的に除氷運転に移行するので、製氷部12が過剰に温度低下せず、低温時生成温度T6からの温度低下を最小限に抑制し得る(図7の実線参照)。このように、変更例の自動製氷機10は、製氷運転において、その周囲温度が高くても低くても、氷塊の生成温度T4,T5,T6に達してからの製氷部12の余分な温度低下を抑制することができる。
このように、変更例の自動製氷機10は、除氷移行温度TK2の検知により製氷運転が終了するから、製氷部12の過冷却を回避し得る。また、自動製氷機10の周囲温度が低温域にある場合であっても、除氷運転に切り替わった時点の温度を、比較的高くすることができるから、除氷運転において必要とされる熱量が軽減され、氷塊を製氷部12から離脱するために要する時間を短縮し、自動製氷機10の製氷能力を向上し得る。しかも、製氷運転において、製氷サーミスタ22が除氷移行温度TK2を検知した際に、遅延タイマ30のカウントを省略するから、製氷運転の時間自体も短縮することができ、これも製氷能力の向上に繋がる。
なお本発明では、前述した実施例1,実施例2および変更例で説明した自動製氷機に限られるものではなく、種々の変更が可能である。
(1)除氷温度検知手段および製氷温度検知手段を、製氷サーミスタで兼用する構成について説明したが、別々に配設してもよい。また、除氷温度検知手段および製氷温度検知手段の配設位置についても、製氷部の温度変化を検知し得る位置であれば、例えば蒸発器に配設して該蒸発器の温度変化を検知することで、間接的に製氷部の温度変化を検知する構成も採用し得る。
(2)除氷遅延手段および製氷遅延手段を、遅延タイマで兼用する構成について説明したが、別々のものであってもよい。また、除氷遅延手段および製氷遅延手段を制御手段に組込む構成でなく、別体に配設してもよい。
(1)除氷温度検知手段および製氷温度検知手段を、製氷サーミスタで兼用する構成について説明したが、別々に配設してもよい。また、除氷温度検知手段および製氷温度検知手段の配設位置についても、製氷部の温度変化を検知し得る位置であれば、例えば蒸発器に配設して該蒸発器の温度変化を検知することで、間接的に製氷部の温度変化を検知する構成も採用し得る。
(2)除氷遅延手段および製氷遅延手段を、遅延タイマで兼用する構成について説明したが、別々のものであってもよい。また、除氷遅延手段および製氷遅延手段を制御手段に組込む構成でなく、別体に配設してもよい。
22 製氷サーミスタ(除氷温度検知手段,製氷温度検知手段)
30 遅延タイマ(除氷遅延手段,製氷遅延手段),32 除氷タイマ(第2除氷遅延手段)
34 バックアップタイマ(バックアップ手段),TJ 除氷温度,TS 製氷温度
HJ 除氷遅延時間,HS 製氷遅延時間,HB バックアップ時間,HK 除氷時間
TK1 製氷移行温度,TK2 除氷移行温度
30 遅延タイマ(除氷遅延手段,製氷遅延手段),32 除氷タイマ(第2除氷遅延手段)
34 バックアップタイマ(バックアップ手段),TJ 除氷温度,TS 製氷温度
HJ 除氷遅延時間,HS 製氷遅延時間,HB バックアップ時間,HK 除氷時間
TK1 製氷移行温度,TK2 除氷移行温度
Claims (4)
- 製氷部(12)を冷却して氷塊を生成する製氷運転と、前記製氷部(12)を加熱して氷塊を融解離脱する除氷運転とを繰返すように構成され、除氷運転に際して、除氷温度検知手段(22)が除氷温度(TJ)を検知した後、除氷遅延手段(30)により所要の除氷遅延時間(HJ)だけ遅延させて製氷運転に移行する自動製氷機の制御方法において、
前記除氷遅延手段(30)における除氷遅延時間(HJ)のカウント中に、前記除氷温度検知手段(22)が除氷温度(TJ)より高く設定した製氷移行温度(TK1)を検知すると、該除氷遅延手段(30)による除氷遅延時間(HJ)の経過を待たずに強制的に製氷運転に移行するようにした
ことを特徴とする自動製氷機の制御方法。 - 製氷運転から除氷運転に移行した際に、第2除氷遅延手段(32)により前記除氷遅延時間(HJ)より短く設定した除氷時間(HK)のカウントを開始し、該除氷時間(HK)が経過するまでは、前記除氷温度検知手段(22)が製氷移行温度(TK1)を検知しても除氷運転を継続する請求項1記載の自動製氷機の制御方法。
- 製氷運転に際して、製氷温度検知手段(22)が製氷温度(TS)を検知した後、製氷遅延手段(30)により所要の製氷遅延時間(HS)だけ遅延させて除氷運転に移行するように設定すると共に、前記製氷温度検知手段(22)による製氷温度(TS)の検知または製氷遅延手段(30)による製氷遅延時間(HS)の経過に先立って、製氷運転の開始に伴ってカウントを開始するバックアップ手段(34)に設定されたバックアップ時間(HB)が経過したときには、強制的に除氷運転に移行するようにした請求項2記載の自動製氷機の制御方法。
- 製氷運転に際して、前記製氷遅延手段(30)における製氷遅延時間(HS)のカウント中に、前記製氷温度検知手段(22)が製氷温度(TS)より低く設定した除氷移行温度(TK2)を検知すると、該製氷遅延手段(30)による製氷遅延時間(HS)の経過を待たずに強制的に除氷運転に移行する請求項3記載の自動製氷機の制御方法。
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---|---|---|---|---|
JP2008256246A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 自動製氷機の運転方法 |
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- 2005-06-15 JP JP2005175554A patent/JP2006349256A/ja active Pending
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