JP2006344678A - 熱処理方法および熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所望のレジストパターン寸法が得られるウェーハの熱処理方法および熱処理装置を提供する。
【解決手段】 ウェーハ11と離間して対向し、昇降自在な複数の発熱体12を有する加熱ステージ13と、複数の発熱体12をそれぞれ支持すると共に、複数の発熱体12を昇降してウェーハ11との距離を可変する支持手段14と、ウェーハ11と加熱ステージ13の基準面との距離を検出する距離検出手段15と、距離検出手段15からの信号に基づいて、支持手段14に複数の発熱体12とウェーハ11間の距離を調整する制御信号を送出する制御手段16と、を具備する。
ウェーハ11の反りによる発熱体12とウェーハ11間の距離のばらつきを補正して、ウェーハ11を均一に加熱する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱処理方法および熱処理装置に係り、特に半導体ウェーハに形成されたレジストの熱処理方法および熱処理装置に関する。
従来、半導体ウェーハの枚葉式熱処理のうち、例えばウェーハにレジストを塗布した後に行なうベーキングや、現像されたレジストパターンの焼き固め等の熱処理においては、加熱ステージへ半導体ウェーハを密着させておこなわれていた。
近年、半導体ウェーハの裏面汚染を防止するために、半導体ウェーハを保持ピンのように接触面積の小さなもので保持し、加熱ステージに対し半導体ウェーハを非接触で熱処理する方法が用いられている。
然しながら、半導体ウェーハを非接触で熱処理する場合に、半導体ウェーハの温度の面内均一性が加熱ステージと半導体ウェーハ間の距離のばらつきに大きく影響されるという問題がある。
半導体ウェーハの温度の面内均一性は、レジストパターン寸法のばらつきの原因となり、半導体デバイスの特性およびそのばらつきに大きな影響を与える。
これに対して、3個の支持点で保持されるウェーハと加熱ステージとの距離が調整できる熱処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示された熱処理装置は、半導体ウェーハを保持する3個の支持点の高さをそれぞれ独立に調整できる支持手段と、半導体ウェーハと加熱ステージとの距離を検出する手段または半導体ウェーハの温度を検出する手段と、距離または温度の検出信号を受け、支持点の高さを調整する制御信号を前記支持手段にフィードバックするコントローラとを具備している。
然しながら、特許文献1に開示された熱処理装置では、半導体ウェーハが平坦な場合には半導体ウェーハと加熱ステージとの距離を面内で均一にすることができるが、半導体ウェーハが反っている場合には半導体ウェーハと加熱ステージとの距離を面内で均一にすることができない問題がある。
即ち、半導体ウェーハには、成膜やエッチング等のプロセスを経ることにより反りが生るので、半導体ウェーハの反りによる加熱ステージとの距離のばらつきを補正することができないという問題がある。
その結果、半導体ウェーハの仮想的な平面に対して加熱ステージとの距離を調整せざるを得ないので、最終的に所望のレジストパターン寸法が得られず、少なからず不良が発生する。
従って、パターン寸法不良となった半導体ウェーハを救済するために、リソグラフィー工程におけるリワーク率が高くなるという問題がある。
この問題は、半導体ウェーハの大口径化とレジストパターンの微細化という両極化の進展により、ますます顕著になってきている。
特開平6−177141号公報(3頁、図1)
本発明は、所望のレジストパターン寸法が得られるウェーハの熱処理方法および熱処理装置を提供する。
本発明の一態様の熱処理装置は、ウェーハ主面と離間して対向し、昇降自在な複数の発熱体を有する加熱ステージと、前記複数の発熱体をそれぞれ支持すると共に、前記複数の発熱体を昇降して前記ウェーハとの距離を可変する支持手段と、前記支持手段に、前記複数の発熱体と前記ウェーハ間の距離を調整する制御信号を送出する制御手段と、を具備することを特徴としている。
また、本発明の別態様の熱処理装置は、ウェーハ主面と離間して対向し、昇降自在な複数の発熱体を有する加熱ステージと、前記複数の発熱体をそれぞれ支持すると共に、前記複数の発熱体を昇降して前記ウェーハとの距離を可変する支持手段と、前記ウェーハと前記加熱ステージの基準面との距離を検出する距離検出手段および前記ウェーハの温度を検出する温度検出手段のうち少なくともいずれかの検出手段と、前記検出手段からの信号に基づいて、前記支持手段に前記複数の発熱体と前記ウェーハ間の距離を調整する制御信号を送出する制御手段と、を具備することを特徴としている。
本発明の一態様の熱処理方法は、ウェーハ主面と離間して対向し、昇降自在な複数の発熱体を有する加熱ステージに前記ウェーハを載置する工程と、前記ウェーハの反り分布を求める工程と、前記反り分布に基づいて、前記複数の発熱体と前記ウェーハ間の距離が等しくなるように、前記発熱体の高さを調整する工程と、前記複数の発熱体により前記ウェーハを加熱処理する工程と、を具備することを特徴としている。
また、本発明の別態様の熱処理方法は、ウェーハ主面と離間して対向し、昇降自在な複数の発熱体を有する加熱ステージに前記ウェーハを載置する工程と、前記ウェーハの温度分布を求める工程と、予め定めた前記ウェーハの温度と前記複数の発熱体間の距離との関係に基づいて、前記温度分布を仮想距離分布に変換する工程と、前記仮想距離分布に基づいて、前記複数の発熱体と前記ウェーハ間の仮想距離が等しくなるように、前記発熱体の高さを調整する工程と、前記複数の発熱体により前記ウェーハを加熱処理する工程と、を具備することを特徴としている。
更に、本発明の別態様の熱処理方法は、ウェーハ上にレジスト膜を形成し、前記レジスト膜にパターンを露光してベークおよび現像処理を行なうことにより、レジストパターンを形成する工程と、前記レジスト開口パターンの寸法分布を求める工程と、予め定めた前記ウェーハの熱処理温度と前記レジスト開口パターン寸法との関係に基づいて、前記レジスト開口パターンの寸法分布を仮想温度分布に変換する工程と、予め定めた前記ウェーハの温度と前記複数の発熱体間の距離との関係に基づいて、前記仮想温度分布を仮想距離分布に変換する工程と、前記ウェーハ主面と離間して対向し、昇降自在な複数の発熱体を有する加熱ステージにウェーハを載置する工程と、前記仮想距離分布に基づいて、前記複数の発熱体と前記ウェーハ間の仮想距離が等しくなるように、前記発熱体の高さを調整する工程と、前記複数の発熱体により前記ウェーハを加熱処理する工程と、を具備することを特徴としている。
本発明によれば、所望のレジストパターン寸法が得られる熱処理方法および熱処理装置が提供できる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1について図1乃至図3を用いて説明する。図1は本発明の実施例1に係る熱処理装置の構成を示す図で、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図、図2は熱処理装置の発熱体の構造を示す断面図、図3は熱処理方法を示すフローチャートである。
図1に示すように、本実施例の熱処理装置10はウェーハ11と離間して対向し、非接触でウェーハ11を加熱する昇降自在な複数の発熱体12を有する加熱ステージ13と、複数の発熱体12をそれぞれ支持すると共に、複数の発熱体12を昇降してウェーハ11との距離を可変できる支持手段14とを具備している。
更に、ウェーハ11と加熱ステージ13の基準面との距離を検出する距離検出手段15と、距離検出手段15からの信号に基づいて支持手段14に複数の発熱体12と前記ウェーハ11との間の距離をそれぞれ調整する制御信号を送出する制御手段16とを具備している。
複数の発熱体12は互いに隣接し、ウェーハ11の形状に合わせて格子状に配置されている。
加熱ステージ13は、ベースプレート17に載置され、上部にはウェーハ11を外周部で保持するためのガイドピン18を有している。
支持手段14は、複数の発熱体12をそれぞれ昇降させるための伸縮自在なアクチュエータ19、例えば圧電素子ユニットと、アクチュエータ19を駆動するためのアクチュエータ駆動部20を有している。
アクチュエータ19の圧電素子ユニットは、アクチュエータ駆動部20から印加される電圧に応じて伸縮する。一般に、圧電素子ユニットに1E6V/m程度の電界を印加すると、圧電素子ユニットは全長の0.1%程度伸縮する。
距離検出手段15は、加熱ステージ13の中心部から放射状に複数の発熱体12に隣接して配置された複数のギャップセンサ21、例えば静電容量センサと、加熱ステージ13上にウェーハ11が有るときと無いときの静電容量の差からウェーハ11と加熱ステージ13の基準面との距離を算出する距離算出部22とを有している。
距離算出部22は、算出した距離から、複数の発熱体12に対応したウェーハ11の反り分布データを、例えば補間法により作成し、作成された反り分布データを制御手段16に送出する。
制御手段16は、ウェーハ11の反り分布データに基づいて、アクチュエータ駆動部20にアクチュエータ19の伸縮量を指示する制御信号を送出する。
アクチュエータ駆動部20は、制御信号に基づいてアクチュエータ19の伸縮量を与える駆動電圧をアクチュエータ19に印加する。
これにより、アクチュエータ19の伸縮量に応じて発熱体12を自在に昇降させることが可能である。
図2に示すように、発熱体12は、例えば金属製の柱状筐体30と、筐体30内に収納されたヒータ31および熱電対32と、ヒータ31および熱電対32の周囲を電気的絶縁するために筐体30内に充填された絶縁体33とを備えている。
更に、発熱体12は、筐体30の底面から外部に突出し、ヒータ31および熱電対32を外部に電気的接続するためのリードピン34、35と、筐体30の上部に断熱部36を介して冠着され、上面から熱を効率よく輻射するために黒体化処理された蓋体37を備えている。
リードピン34、35は、アクチュエータ19に載置されたソケット体38に着脱自在に嵌合し、温度制御部39に電気的接続されている。
これにより、発熱体12の蓋体37がヒータ31により加熱されて黒体化処理された上面からウェーハ11を効率よく加熱し、且つ発熱体12の断熱部36が筐体30の下部に伝わる熱を遮断することが可能である。
従って、複数の発熱体12により非接触でウェーハ11を加熱するとともに、複数の発熱体12とウェーハ11間の距離を自由に制御することが可能である。
図3に示すように、本実施例の熱処理方法は、始に、ヒータ31に通電し、温度制御部39により複数の発熱体12がそれぞれ所定の温度に加熱される(ステップS01)。
次に、熱処理するウェーハ11がガイドピン18に合わせて加熱ステージ13に載置される(ステップS02)。
次に、複数のギャップセンサ21によりウェーハ11を載置する前と載置した後の静電容量の差からウェーハ11と加熱ステージ13の基準面とのそれぞれの距離が測定される(ステップS03)。
次に、測定された複数の距離データから、補間法により複数の発熱体12に対応したウェーハ11の反り分布データが作成される(ステップS04)。
次にウェーハ11の反り分布データに基づいて、複数の発熱体12とウェーハ11間の距離が等しくなるようにアクチュエータ19が駆動され、複数の発熱体12の高さがそれぞれ調整される(ステップS05)。
次に、ウェーハ11に所定時間の熱処理が施され(ステップS06)、熱処理が終了すると(ステップS06のYes)、ウェーハ11が加熱ステージ13から取り出される(ステップS07)。
次に、熱処理すべきウェーハ11の有無がチェックされ(ステップS08)、熱処理すべきウェーハ11がある場合に(ステップS08のYes)、ステップS02に戻りステップS02からステップS07により熱処理が繰り返される。
一方、次に熱処理すべきウェーハ11が無い場合は、熱処理が終了する。
図4乃至図6は、ウェーハ11の反り分布データに基づいてアクチュエータ19を駆動し、複数の発熱体12とウェーハ11間の距離を等しく制御して熱処理する工程を模式的に示す断面図である。
図4(a)に示すように、ウェーハ11が上に凸状にh1だけ反っている場合には、図4(b)に示すように、複数の発熱体12とウェーハ11間の距離Lが等しくなるように、凸状のカーブに倣って中央部のアクチュエータ19がより多く伸長するので、図4(c)に示すように、中央部の発熱体12が凸状に盛り上がる。
また、図5(a)に示すように、ウェーハ11が上に凹状にh2だけ反っている場合には、図5(b)に示すように、複数の発熱体12とウェーハ11間の距離Lが等しくなるように、凹状のカーブに倣って中央部のアクチュエータ19がより多く収縮するので、中央部の発熱体12が凹状に沈下する。
更に、図6(a)に示すように、ウェーハ11がM字状にh3だけうねっている場合には、図6(b)に示すように、複数の発熱体12とウェーハ11間の距離Lが等しくなるように、M字状のカーブに倣ってアクチュエータ19が伸縮するので、外周部の発熱体12が盛り上がり、中央部の発熱体12が沈下する。
ウェーハ11の直径が、例えば300mmφ、発熱体12の大きさが、例えば10mm□のとき、約700個の発熱体12を格子状に敷き詰めることにより、ウェーハ11を加熱できる加熱ステージ13が構成される。
ウェーハ11の反り量h1〜h3が、例えば100μm程度の場合には、アクチュエータ19の伸縮量も100μm程度必要となる。
圧電セラミックスを100μm程度の薄い層にして電極で挟み、それを数百〜千層ほど積層することによりアクチュエータ19が構成される。
以上説明したように、本実施例では、昇降自在な複数の発熱体12を有する過熱ステージ13により、反り分布による複数の発熱体12とウェーハ11間の距離のばらつきを補正することができる。
その結果、ウェーハ11の面内温度分布の不均一が補償されるので、レジストパターン寸法のバラツキが減少し、所望のレジストパターン寸法が得られる。
従って、レジストパターン寸法不良となったウェーハを救済するために、リソグラフィー工程におけるリワーク率を低減することができる。
ここでは、アクチュエータ19が圧電素子ユニットを有する場合について説明したが、エアシリンダ式アクチュエータや電磁式アクチュエータであっても構わないが、圧電素子ユニットが消費電力、サイズ、扱い易さ等の点で適当であり、好ましい。
また、発熱体12がヒータ31を内蔵した抵抗加熱方式である場合について説明したが、その他の加熱方式、例えば赤外線ランプ加熱方式でも構わない。
更に、ギャップセンサ21をウェーハ11の中心から放射状に配置した場合について説明したが、その他の配置、例えば升目状に配置しても構わない。
本発明の実施例2について図7および図8を用いて説明する。図7は本発明の実施例2に係る熱処理装置を示す図で、図7(a)はその平面図、図7(b)は図7(a)のB−B線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図、図8は熱処理方法を示すフローチャートである。
本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、ウェーハの温度を検出する温度検出手段を有することにある。
即ち、図7に示すように、本実施例の熱処理装置50は、隣接して格子状に配列された複数の発熱体12を有する加熱ステージ51と、加熱ステージ51に載置されたウェーハ11の温度を非接触で検出する温度検出手段52とを具備している。
温度検出手段52は、温度センサ53と、温度センサ53の検出信号から複数の発熱体12に対応したウェーハ11の温度分布データを、例えば補間法により作成し、作成された温度分布データを制御手段16に送出する温度算出部54とを有している。
温度センサ53は、レジストベークの場合のウェーハ温度が、100〜200℃程度なので、例えば焦電素子や、遠赤外線領域に受光感度を有するInAs、HgCdTe等の半導体素子が利用できるが、精度を確保するために予め熱電対を貼り付けたダミーウェーハを用いてウェーハ温度を較正しておくことが望ましい。
図8に示すように、本実施例の熱処理方法では、図3に示すステップS02に従いウェーハ11を加熱ステージ51に載置し、温度センサ53によりウェーハ11の複数箇所の温度を測定する(ステップ10)。
次に、測定された複数の温度データから、補間法により複数の発熱体12に対応したウェーハ11の温度分布データΔT1が作成される(ステップS11)。
次に、図9に示す予め定めたウェーハ11の温度と発熱体12間の距離との関係、例えば1℃/10μmに基づいて、温度分布ΔT1を仮想的な距離分布に変換し、複数の発熱体12とウェーハ11との仮想的な距離が等しくなるように複数の発熱体12の高さの修正量を求める(ステップ12)。
次に、修正量に基づいてアクチュエータ19が駆動され、複数の発熱体12の高さがそれぞれ調整される(ステップS13)。
図10は、修正量に基づいてアクチュエータ19を駆動し、複数の発熱体12の高さを調整して熱処理する工程を模式的に示す断面図である。
図10(a)に示すように、熱処理前のウェーハ11の温度分布ΔT1が、ウェーハ11の中央部の温度が高く、外周部の温度が低い上に凸形状の場合には、図10(b)に示すように、外周部のアクチュエータ19が伸長し、中央部のアクチュエータ19が収縮するので、外周部の発熱体12が盛り上がり、中央部の発熱体12が沈下する。
これにより、外周部の発熱体12とウェーハ11間の距離L2、L3が中央部の発熱体12とウェーハ11間の距離L1より短くなり、より強く加熱されるので均一な温度分布ΔT2を得ることが可能である。
以上説明したように、本実施例では、ウェーハ11の温度を直接測定して、複数の発熱体12とウェーハ11間の距離をそれぞれ調整しているので、ウェーハ11の反り以外の温度変動要因を抑えることができる利点がある。
ここでは、ウェーハ11が反りの影響が無視できる程度に平坦である場合について説明したが、ウエーハ11の反りの影響が無視できない場合には、距離検出手段15と温度検出手段52の両方を具備すればよい。
即ち、始に反り分布データに基づいて複数の発熱体12とウェーハ11間の距離が等しくなる第1の修正量を求め、次に温度分布データに基づいて温度分布を仮想距離分布に変換して第2の修正量を求める。
この第1および第2の修正量の和により、複数の発熱体12とウェーハ11間の距離を調整することにより、ウェーハに反りがある場合にも均一な温度分布ΔT2を得ることが可能である。
本発明の実施例3について図11および図12を用いて説明する。図11は本発明の実施例3に係る熱処理装置を示す図で、図11(a)はその平面図、図11(b)は図11(a)のC−C線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図、図12は熱処理方法を示すフローチャートである。
本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、外部データに基づいて発熱体とウェーハ間の距離を調整するようにしたことにある。
即ち、図11に示すように、本実施例の熱処理装置60は外部データを入手する外部データ入力部61を具備している。
外部データ入力部61は、例えば被熱処理ウェーハ上に形成された複数のレジスト開口パターン寸法データを入手し、複数の発熱体12に対応したウェーハ11のレジスト開口パターンの寸法分布データを、例えば補間法により作成し、作成されたレジスト開口パターンの寸法分布データを制御手段16に送出する。
図12に示すように、本実施例の熱処理方法では、図3に示すステップS01に続いて、予め測定された複数のレジスト開口パターン寸法データを入手する(ステップ20)。
次に、入手した複数のレジスト開口パターン寸法データから、補間法により複数の発熱体12に対応したウェーハ11のレジスト開口パターンの寸法分布データΔW1が作成される(ステップS21)。
次に、図13に示す予め定めたウェーハ11の熱処理温度と熱処理後のレジスト開口パターン寸法との関係に基づいて、レジスト開口パターンの寸法分布データΔW1をウェーハ11の仮想温度分布に変換する(ステップS22)。
次に、図9に示すウェーハ11の温度と発熱体12との距離の関係に基づいて、仮想温度分布を仮想距離分布に変換し、複数の発熱体12の高さの修正量を求める(ステップ23)。
次に、ウェーハ11が加熱ステージ51に載置される(ステップS24)。
次に、得られた修正量に基づいてアクチュエータ19が駆動され、複数の発熱体12のそれぞれの高さが調整される(ステップS25)。
図14は、修正量に基づいてアクチュエータ19を駆動し、複数の発熱体12のそれぞれの高さを調整して熱処理する工程を模式的に示す断面図である。
図14(a)に示すように、熱処理前のウェーハ11のレジスト開口パターン寸法分布データΔW1がウェーハ11の一方向に傾く、所謂片流れ分布の場合には、図14(b)に示すように、一方のアクチュエータ19が収縮し、他方のアクチュエータ19が伸長するので、一方の発熱体12が盛り上がり、他方の発熱体12が沈下する。
これにより、一方の発熱体12とウェーハ11間の距離L2が他方の発熱体12とウェーハ11間の距離L3より短くなるので、ウェーハ11の一方が他方より強く加熱される。
その結果、一方のレジストの収縮量が他方より大きくなり、均一なレジスト開口パターンの寸法分布ΔW2を得ることが可能である。
以上説明したように、本実施例では、レジスト開口パターン寸法を直接測定して、複数の発熱体12とウェーハ11間の距離をそれぞれ調整しているので、レジストパターン寸法精度が向上する利点がある。
ここでは、ウェーハ11が反りによる影響が無視できる程度に平坦である場合について説明したが、ウェーハ11の反りによる影響が無視できない場合には、レジスト開口パターン寸法データおよび反りデータの両方を入手すればよい。
即ち、始に反りデータに基づいてウェーハ11と複数の発熱体12の間のそれぞれの距離が略等しくなる第1の修正量を求め、次にレジスト開口パターン寸法データに基づいて寸法分布を、仮想温度分布を介して仮想距離分布に変換して第2の修正量を求める。
この第1および第2の修正量の和により、複数の発熱体12とウェーハ11間の距離を調整することにより、ウェーハに反りがある場合にも均一なレジスト開口パターンの寸法分布ΔW2を得ることが可能である。
また、外部データがレジスト開口パターン寸法データの場合について説明したが、ウェーハ11の反りデータであっても構わない。反りデータの場合には、図3に示すフローチャートに従って熱処理を行なうことができる。
上述した実施例においては、加熱ステージ13が格子状に配列されたサイズの等しい複数の発熱体12を有する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、異なるサイズの複数の発熱体であっても構わない。
例えば、ウェーハ11の反り分布や、ウェーハ上に形成されたレジストパターンの寸法分布の特徴に応じて、変化の大きな領域にはサイズの小さな発熱体を密に配置し、変化の少ない領域にはサイズの大きな発熱体を疎に配置することにより、発熱体12およびアクチュエータ19の数を削減しても同様の効果を得ることができる。
本発明の実施例1に係る熱処理装置の構成を示す図で、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例1に係る発熱体を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る熱処理方法を示すフローチャート。 本発明の実施例1に係るウェーハを熱処理する工程を示す断面図。 本発明の実施例1に係るウェーハを熱処理する工程を示す断面図。 本発明の実施例1に係るウェーハを熱処理する工程を示す断面図。 本発明の実施例2に係る熱処理装置の構成を示す図で、図7(a)はその平面図、図7(b)は図7(a)のB−B線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例2に係る熱処理方法を示すフローチャート。 本発明の実施例2に係るウェーハ温度と発熱体の距離との関係を模式的に示す図。 本発明の実施例2に係るウェーハを熱処理する工程を示す断面図。 本発明の実施例3に係るに係る熱処理装置の構成を示す図で、図11(a)はその平面図、図11(b)は図11(a)のC−C線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例2に係る熱処理方法を示すフローチャート。 本発明の実施例3に係る熱処理温度とレジスト開口パターン寸法の関係を示す図。 本発明の実施例3に係るウェーハを熱処理する工程を示す断面図。
符号の説明
10、50、60 熱処理装置
11 ウェーハ
12 発熱体
13、51 加熱ステージ
14 支持手段
15 距離検出手段
16 制御手段
17 ベースプレート
18 ガイドピン
19 アクチュエータ
20 アクチュエータ駆動部
21 ギャップセンサ
30 筐体
31 ヒータ
32 熱電対
33 絶縁体
34、35 リードピン
36 断熱部
37 蓋体
38 ソケット体
39 温度制御部
52 温度検出手段
53 温度センサ
54 温度算出部
61 外部データ入力部
62 レジストパターン

Claims (5)

  1. ウェーハ主面と離間して対向し、昇降自在な複数の発熱体を有する加熱ステージと、
    前記複数の発熱体をそれぞれ支持すると共に、前記複数の発熱体を昇降して前記ウェーハとの距離を可変する支持手段と、
    前記支持手段に、前記複数の発熱体と前記ウェーハ間の距離を調整する制御信号を送出する制御手段と、
    を具備することを特徴とする熱処理装置。
  2. ウェーハ主面と離間して対向し、昇降自在な複数の発熱体を有する加熱ステージと、
    前記複数の発熱体をそれぞれ支持すると共に、前記複数の発熱体を昇降して前記ウェーハとの距離を可変する支持手段と、
    前記ウェーハと前記加熱ステージの基準面との距離を検出する距離検出手段および前記ウェーハの温度を検出する温度検出手段のうち少なくともいずれかの検出手段と、
    前記検出手段からの信号に基づいて、前記支持手段に前記複数の発熱体と前記ウェーハ間の距離を調整する制御信号を送出する制御手段と、
    を具備することを特徴とする熱処理装置。
  3. ウェーハ主面と離間して対向し、昇降自在な複数の発熱体を有する加熱ステージに前記ウェーハを載置する工程と、
    前記ウェーハの反り分布を求める工程と、
    前記反り分布に基づいて、前記複数の発熱体と前記ウェーハ間の距離が等しくなるように、前記発熱体の高さを調整する工程と、
    前記複数の発熱体により前記ウェーハを加熱処理する工程と、
    を具備することを特徴とする熱処理方法。
  4. ウェーハ主面と離間して対向し、昇降自在な複数の発熱体を有する加熱ステージに前記ウェーハを載置する工程と、
    前記ウェーハの温度分布を求める工程と、
    予め定めた前記ウェーハの温度と前記複数の発熱体間の距離との関係に基づいて、前記温度分布を仮想距離分布に変換する工程と、
    前記仮想距離分布に基づいて、前記複数の発熱体と前記ウェーハ間の仮想距離が等しくなるように、前記発熱体の高さを調整する工程と、
    前記複数の発熱体により前記ウェーハを加熱処理する工程と、
    を具備することを特徴とする熱処理方法。
  5. ウェーハ上にレジスト膜を形成し、前記レジスト膜にパターンを露光してベークおよび現像処理を行なうことにより、レジストパターンを形成する工程と、
    前記レジスト開口パターンの寸法分布を求める工程と、
    予め定めた前記ウェーハの熱処理温度と前記レジスト開口パターン寸法との関係に基づいて、前記寸法分布を仮想温度分布に変換する工程と、
    予め定めた前記ウェーハの温度と前記複数の発熱体間の距離との関係に基づいて、前記仮想温度分布を仮想距離分布に変換する工程と、
    前記ウェーハ主面と離間して対向し、昇降自在な複数の発熱体を有する加熱ステージにウェーハを載置する工程と、
    前記仮想距離分布に基づいて、前記複数の発熱体と前記ウェーハ間の仮想距離が等しくなるように、前記発熱体の高さを調整する工程と、
    前記複数の発熱体により前記ウェーハを加熱処理する工程と、
    を具備することを特徴とする熱処理方法。
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