JP2006340836A - 有害物分子の処理方法及びこの処理方法に用いられる薬剤 - Google Patents

有害物分子の処理方法及びこの処理方法に用いられる薬剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2006340836A
JP2006340836A JP2005168167A JP2005168167A JP2006340836A JP 2006340836 A JP2006340836 A JP 2006340836A JP 2005168167 A JP2005168167 A JP 2005168167A JP 2005168167 A JP2005168167 A JP 2005168167A JP 2006340836 A JP2006340836 A JP 2006340836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harmful
mass
molecule
molecules
treating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005168167A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5131950B2 (ja
JP2006340836A5 (ja
Inventor
Tomoyoshi Ishikawa
知義 石川
Takao Matsumura
孝雄 松村
Kenji Matsunaga
賢治 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUMURA SOGO KAGAKU KENKYUSHO KK
MIW KK
JFE Environmental Solutions Corp
Original Assignee
MATSUMURA SOGO KAGAKU KENKYUSHO KK
MIW KK
JFE Environmental Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MATSUMURA SOGO KAGAKU KENKYUSHO KK, MIW KK, JFE Environmental Solutions Corp filed Critical MATSUMURA SOGO KAGAKU KENKYUSHO KK
Priority to JP2005168167A priority Critical patent/JP5131950B2/ja
Publication of JP2006340836A publication Critical patent/JP2006340836A/ja
Publication of JP2006340836A5 publication Critical patent/JP2006340836A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5131950B2 publication Critical patent/JP5131950B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fire-Extinguishing Compositions (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

【課題】 高温にしなくてもダイオキシン類を分解することができると共に、ダイオキシン類及び重金属類の両方を処理することができる有害物分子の処理方法を提供する。
【解決手段】 粉体中の安定結合状態にある有害物分子に、その有害物分子の原子同士の化学結合を断ち切るに足るだけの電荷を持った希土類元素を含有する物質を近づけ、安定結合状態にある前記有害物分子から分解すべき目的原子を解離して、当該目的原子をイオン化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、粉体中の有害物分子の処理方法に関し、特に固体微粒子状になったダイオキシン類の無害化、又は重金属類を含む粉体からの重金属類の不溶出化を目的とする有害物分子の処理方法に関する。
ダイオキシン類は、ポリ塩化ジベンゾ−パラ−ジオキシン(PCDD、2つのベンゼン環が2つの酸素原子で並列に結びつけられ、水素の一部が塩素に置換した塩素化合物)、ポリ塩化ジベンゾ−フラン(PCDF、2つのベンゼン環が1つの酸素原子で並列に結びつけられ、水素の一部が塩素に置換した塩素化物)、及びコプラノ−PCB(Co−PCB)等の有機塩素化合物の総称で、塩素の数によってさまざまな異性体がある。なかでも2・3・7・8―四塩化ダイオキシン(TCDD)は発がん性、催奇形性を有し、皮膚、内臓障害等をもたらす史上最強の毒性物質といわれる。日本では、焼却場からの灰やパルプ工場の漂白過程でダイオキシン類が検出されている。
そして、固体微粒子状になったダイオキシン類の分解方法としては、特許文献1に記載されるように、ダイオキシン類を再加熱して熱分解する方法が採られている。また、ダイオキシン類が固体微粒子状になるのを防止する方法に、固体微粒子状になる前のダイオキシン類の生成・再合成過程において、過酸化水素水等の酸化剤を排ガス中に混入し、酸化分解する方法が採られている。
一方、重金属類の土壌への溶出も問題になっている。環境庁告示第46号には、土壌の汚染に係る環境基準が記載されていて、クロム、水銀、カドミウム、鉛等の重金属に、砒素、セレン、ふっ素、ほう素等を含めた重金属類の土壌への溶出量が制限されている。さらに、環境省告示19号の測定方法による土壌汚染に係る対象物の含有量基準が土壌汚染対策法に規定されていて、酸性・アルカリ性液による溶出量を計測することによる含有量も制限されている。また、環境庁告示13号の検定方法による産業廃棄物に含まれる金属等の土壌への溶出量も制限されている。
重金属類が土壌へ溶出するのを防止する不溶出化方法としては、特定の重金属に対して反応する重金属処理剤にて重金属原子との間で不溶化物質を生成する方法が利用されている。この他にも、キレート剤により重金属原子を選択捕集することも行なわれている。
特開2003−102864号公報
しかしながら、従来技術のダイオキシン類の無害化方法には、高温での反応が必要であるという問題があった。例えば、焼却場からの灰等には、ダイオキシン類と重金属類の双方が混入することがあるが、従来の方法では、ダイオキシン類及び重金属類を個別に処理する必要があった。
本発明はこれらの問題点を解決することを目的とし、従来の有害物分子の処理方法とはその原理が全く異なる新たな有害物分子の処理方法を提供する。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、粉体中の安定結合状態にある有害物分子に、その有害物分子の原子同士の化学結合を断ち切るに足るだけの電荷を持った希土類元素を含有する物質を近づけ、前記安定結合状態にある有害物分子から分解すべき目的原子を解離して、当該目的原子をイオン化することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の有害物分子の処理方法において、イオン化した前記目的原子に、安定結合状態にあった前記有害物分子の残りの原子よりさらに結合力の強い原子を近づけ、この結合力の強い原子と前記目的原子とを化学結合させて、元の安定結合状態にあった前記有害物分子とは異なる化合物を生成させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の有害物分子の処理方法において、前記有害物分子は、ダイオキシン類及び重金属類の少なくとも一方であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の有害物分子の処理方法において、前記有害物分子が重金属類である場合、前記結合力の強い原子は、アルカリ土類金属原子であり、このアルカリ土類金属原子とイオン化した前記目的原子とを化学結合させて、沈降作用を有する不溶化化合物を生成させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の有害物分子の処理方法において、前記不溶化化合物をさらに、ポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応により団粒・硬化することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の有害物分子の処理方法において、前記有害物分子がダイオキシン類である場合、前記結合力の強い原子は、金属原子であり、この金属原子と前記目的原子とを化学結合させることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6いずれかに記載の有害物分子の処理方法において、あらかじめ、ヘテロポリ酸塩類により粉体中に散在している有害物分子を吸着・濃縮させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7いずれかに記載の有害物分子の処理方法において、炉又はボイラから排出される排ガス中に薬剤を吹き込むことによって、排ガス又は飛灰中に含まれる有害物分子を処理することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の有害物分子の処理方法において、前記薬剤を、200℃以下の排ガス中に、かつ、炉又はボイラの集塵装置よりも上流側の煙道中に吹き込むことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし7いずれかに記載の有害物分子の処理方法において、常温にて粉体と薬剤を混合することによって、粉体中に含まれる有害物分子を処理することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項5に記載の有害物分子の処理方法において、常温にて粉体と薬剤及び水を混合することによって、粉体中に含まれる有害物分子を処理すると共に、前記ポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応を進行させることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1ないし7いずれかに記載の有害物分子の処理方法において、炉又はボイラの除塵設備にて捕集された灰に薬剤を混合することによって、灰に含まれる有害物分子を処理することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項5に記載の有害物分子の処理方法において、炉又はボイラの除塵設備にて捕集された灰に薬剤及び水を混合することによって、灰に含まれる有害物分子を処理すると共に、前記ポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応を進行させて、飛灰を硬化させることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項1ないし7いずれかに記載の有害物分子の処理方法において、有害物分子を含んだ汚染土壌、ヘドロ、又は下水汚泥に薬剤を混合することによって、汚染土壌中に含まれる有害物分子を処理することを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の有害物分子の処理方法において、前記汚染土壌、前記ヘドロ、又は前記下水汚泥に薬剤を混合することによって、ポゾラン反応、水和反応、及び炭酸化反応を進行させて、これらを硬化させ、第二種建設発生土以上の土壌を得ることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項1ないし7いずれかに記載の有害物分子の処理方法において、有害物分子を含むスラグに薬剤及び水を混合することによって、スラグ中に含まれる有害物分子を処理することを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項13又は請求項16に記載の有害物分子の処理方法において、前記薬剤及び前記水を混合した灰、灰、スラグ等の粉体、又は無機質粉体を加圧・成型することにより、一軸強度50kg/cm以上の固化物を得ることを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、粉体中の有害物分子を処理するために粉体に混合される薬剤であって、有害物分子の原子同士の化学結合を断ち切るに足るだけの電荷を持った希土類元素を含有する物質を含むことを特徴とする薬剤である。
請求項19に記載の発明は、粉体中の有害物分子を処理するために粉体に混合される薬剤であって、MgCl:20〜40質量%、希土類のアクチニウム系トリウムを化合させたハロゲン化物の化合物(FeCl:15〜20質量%、SiCl:5〜20質量%、CaCl:20〜40質量%)、NaOH・CaO:3〜5質量%からなる薬品を、酸素を遮断した雰囲気で粉砕した組成物Bを含むことを特徴とする薬剤である。
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の薬剤において、吸着反応部として、ヘテロポリ酸塩類のモリブドリン酸アンモニウム:20〜40質量%、イオン交換反応部として、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等のセルロースに陰イオン交換基を導入したもの:10〜30質量%、チオ尿素:5〜20質量%、塩基性炭酸マグネシウム:20〜60質量%からなる組成物Aを含むことを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、請求項19又は20に記載の薬剤において、CaO:20〜50質量%、Al:30〜50質量%、SiO:10〜30質量%、MgO:10〜20質量%からなる薬品を加熱・溶融し、徐冷・粉砕した組成物:5〜15質量%、セメント系土壌硬化剤:60〜80質量%、活性炭:5〜10質量%、珪藻土:3〜10質量%、ステアリン酸亜鉛:2〜5質量%からなる組成物Cを含むことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、あたかも強い磁石のような希土類元素を含有する物質が、安定結合状態にあるダイオキシン類の化学結合を断ち切り、塩素等の目的原子を解離するので、新たにエネルギを与えて高温にしなくてもダイオキシン類を無害化することができる。また、希土類元素を含有する特殊物質は、安定状態にある重金属類の化合物の化学結合を断ち切り、イオン化させるので、重金属類を水に溶け難い物質へと反応させ易くすることができる。このように、一剤の薬剤にてダイオキシン類の無害化及び重金属類の不溶出化を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、ダイオキシン類を無害化する場合、イオン化した目的原子に結合力の強い原子を化学反応させて新しい化合物を生成することで、元のダイオキシン類が再合成するのを防止できる。また、重金属類を不溶出化する場合、重金属がイオン化したままだと水に溶け易くなるが、例えば炭酸カルシウム等の結合力の強い原子と化学結合させることで、水に溶けないような化合物を生成することができる。
本発明は、請求項3に記載の発明のように、ダイオキシン類や重金属類の処理に最適である。
請求項4に記載の発明によれば、重金属類を水に溶け難い不溶化化合物にすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、一般的な土壌固化剤が有するポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応により、不溶化化合物を団粒・固化するので、不溶化化合物と水分子との接触機会をより少なくさせることができ、不溶出効果を増すことができる。
請求項6に記載の発明によれば、ダイオキシン類を無害化することができる。
請求項7に記載の発明によれば、粉体中に散在している有害物分子を吸着・濃縮することで、反応効率を向上させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、炉又はボイラから排出される排ガス中に薬剤を混合することによって、排ガス中に含まれる重金属類の溶出量低減及びダイオキシン類の分解を同時又は個別に実現できる。
請求項9に記載の発明によれば、200℃以下の低温にてダイオキシン類を分解できる。
請求項10に記載の発明によれば、常温にて粉体と薬剤を混合することによって、粉体中に含まれる重金属類の溶出量低減及びダイオキシン類の分解を同時又は個別に実現できる。
請求項11に記載の発明によれば、空気中の水分以外に水を添加することで、ポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応を進行させることができ、より強度の高い固化物が得られる。
請求項12に記載の発明によれば、炉又はボイラの排ガス処理設備としての除塵設備にて捕集された飛灰に薬剤を混合することによって、飛灰に含まれる重金属類の溶出量低減及びダイオキシン類の分解を同時又は個別に実現できる。
請求項13に記載の発明によれば、空気中の水分以外に水を添加することで、ポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応を進行させることができ、より強度の高い飛灰の固化物が得られる。
請求項14に記載の発明によれば、有害物分子を含んだ汚染土壌、ヘドロ、又は下水汚泥に薬剤を混合することによって、これらに含まれる重金属類の溶出量低減及びダイオキシン類の分解を同時又は個別に実現できる。
請求項15に記載の発明によれば、汚染土壌、ヘドロまたは下水汚泥を再利用することができる。
請求項16に記載の発明によれば、有害物分子を含むスラグに薬剤及び水を混合することによって、スラグ中に含まれる重金属類の溶出量低減及びダイオキシン類の分解を同時又は個別に実現できる。
請求項17に記載の発明によれば、固めた飛灰を路盤材として使用することができる。
請求項18又は19に記載の発明によれば、あたかも強い磁石のような希土類元素を含有する物質が、安定結合状態にあるダイオキシン類の化学結合を断ち切り、塩素等の目的原子を解離するので、高温で反応させなくてもダイオキシン類を無害化することができる。そして、希土類元素を含有する物質は、安定状態にある重金属類の化合物をイオン化させるので、重金属類を水に溶け難い物質へと反応させ易くする。このように、一剤の薬剤にてダイオキシン類の無害化及び重金属類の不溶出化を行うことができる。
請求項20に記載の発明によれば、イオン化した目的原子に結合力の強い原子を化学反応させて、元の有害物分子と異なる新しい化合物を生成することができる。
請求項21に記載の発明によれば、ポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応を進行させることができる。
以下、本発明の一実施形態における有害物質の処理方法について説明する。まず、本発明の処理方法で使用される薬剤の構成について説明する。薬剤には以下に示される組成物A〜Cが配合される。
組成物A:粉体中の有害物分子を吸着・濃縮するための吸着反応部と、有害物分子をイオン化させるイオン交換部とを有する。具体的には組成物Aは、吸着反応部として、ヘテロポリ酸塩類のモリブドリン酸アンモニウム:20〜40質量%、イオン交換反応部として、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等のセルロースに陰イオン交換基を導入したもの:10〜30質量%、チオ尿素:5〜20質量%、塩基性炭酸マグネシウム:20〜60質量%からなる。セルロース(のり)に陰イオン交換基(多種類)を導入したものに、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドがある。セルロースに陰イオン交換基を導入する過程で、種々の反応生成物質、僅かに形を変えた物質が存在する。
組成物B:目的分子を不安定化させる不安定化部を有する。微量の希土類元素のアクチニウム系トリウムをハロゲン化物に化合させる。ハロゲン化物の化合物は、FeCl:15〜20質量%、SiCl:5〜20質量%、CaCl:20〜40質量%からなる。ハロゲン化物の化合物は、アクチニウム系トリウムの化合により、アクチニウム系トリウムの性質を示すようになっている。このような希土類の性質を示すハロゲン化物は、特殊希土類と呼ばれる。ハロゲン化物の化合物にさらに、MgCl:20〜40質量%、NaOH・CaO:3〜5質量%添加した薬品を、酸素を遮断した雰囲気で粉砕し、各薬品を同一粒径にする。希土類元素には、トリウムの他に、原子番号五七〜七一の元素群で例えば、Ce,Er,Gd等を用いてもよい。
組成物C:ポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応により、不溶化化合物を団粒・硬化する役割を有する。具体的には、CaO:20〜50質量%、Al:30〜50質量%、SiO:10〜30質量%、MgO:10〜20質量%からなる組成物を約1000℃で90分間加熱溶融し、徐冷粉砕した組成物:5〜15質量%、セメント系土壌硬化剤:60〜80質量%、活性炭:5〜10質量%、珪藻土:3〜10質量%、ステアリン酸亜鉛:2〜5質量%からなる。ここで、水和反応とは、セメントの成分、特に石灰石から生成される(CaO・SiO等)と水が反応し、結晶水として水を取り込んで水和物(3CaO・SiO・nHO等)及び水酸化カルシウム(Ca(OH))を作る反応である。水和物は粒子相互を結び付け、流動性を徐々に低下させてゆく。水和物間の結合力は分子間引力や水素結合等で保持される。ポゾラン反応のポゾランとは、フライアッシュ、火山灰、玄武岩風化土等の可溶性シリカ(SiO)分を多く含んだ粉体の総称である。ポゾランは水和反応で生じた水酸化カルシウム(Ca(OH))と常温で徐々に反応し、不溶性のゲル、ゼリー状の化合物となる。これをポゾラン反応という。この反応は通常セメントでは7日目以降におこる。炭酸化反応とは、土中の炭酸や空気中の二酸化炭素と反応して硬化していく反応である。これらの水和反応、ポゾラン反応、炭酸化反応の反応原理は、セメントの硬化反応に類似している。
重金属類の不溶出化を主目的にする場合には、例えば組成物Aを3〜20質量%、組成物Bを10〜30重量%、組成物Cを50〜80質量%配合して薬剤を得る。ダイオキシン類の無害化を主目的にする場合には、ダイオキシン類の量に合わせて、組成物Cの配合比率を減らし、組成物Aの配合比率を増やす。組成物A〜Cの配合比率の調整により、ダイオキシン類の無害化と重金属類の不溶出化の両方の目的を達成することができる。この他、粉体を礫や砂等の路盤材に再利用する場合には、組成物Cの配合比率を増やし、灰等の水分の少ない紛体を適度に加湿し、薬剤を混合する。
次に、上記に記載の薬剤を使用した有害物分子の処理方法について説明する。本発明の有害物分子の処理方法では、粉体と薬剤を混合して、粉体中に含まれる有害物分子を処理する。以下では、有害物分子の処理方法を、ダイオキシン類を無害化する方法と、重金属類を不溶化する方法に分けて説明する。
ダイオキシン類は、灰、土壌等の粉体、又はスラグ等の粉体の集合体中に含まれる。粉体に薬剤を混合すると、薬剤に含まれるヘテロポリ酸塩類が、粉体中に散在しているダイオキシン類を吸着・濃縮する。薬剤には、あたかも強い磁石のような希土類元素を含有する物質も含まれる。粉体に薬剤を混合すると、希土類元素を含有する物質が粉体中の安定結合状態にあるダイオキシン類の原子同士の化学結合を断ち切り、図1に示されるように、塩素等の目的原子1を解離する。塩素が解離すると、ダイオキシン類は毒性がなくなる。薬剤には、安定結合状態にあった前記有害物分子の残りの原子よりさらに結合力の強い原子、例えばカルシウム等が含まれるので、新しい化合物が生成されて、ダイオキシン類の再合成が防げる。以上により、ダイオキシン類の無害化が行なわれる。従来のダイオキシン類の無害化方法では、温度を上げてダイオキシン類を活性化させ、塩素を解離していた。これに対し、本実施形態では、希土類元素を含有する物質を用いて塩素を解離しているので、常温でも粉体に薬剤を混ぜればダイオキシン類を無害化することができる点に特徴がある。
重金属類も灰、土壌等の粉体、又はスラグ等の粉体の集合体中に含まれる。粉体に薬剤を混合すると、薬剤に含まれるヘテロポリ酸塩類が、粉体中に散在している重金属類を吸着・濃縮する。薬剤には希土類元素を含有する物質も含まれており、粉体に薬剤を混合すると、希土類元素を含有する物質が粉体中の安定結合状態にある重金属類の酸化物の化学結合を断ち切り、イオン化させる。さらに薬剤には、金属イオンと反応して水に溶け難い化合物を生成させる炭酸カルシウム等が含まれるので、イオン交換反応によりイオン化した金属イオンは水に溶け難い化合物に変化する。そうすると、周辺に水がきても化合物が沈殿物のように溶け出さないようになるから、土中へ重金属が溶出するのを防止することができる。水に溶け難い化合物を生成させる原子には、アルカリ土類金属を好適に用いることができる。さらに薬剤には、多数の無機元素が添加されているので、広範な種類の金属イオンに対して結合吸着粒子を形成する効果が高められる。薬剤には、一般的な土壌固化剤のような成分も含まれるので、一般的な土壌固化剤が有するポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応が進行し、不溶化化合物を団粒・固化する。このため、不溶化化合物と水分子との接触機会をより少なくさせることができ、不溶出効果を増すことができる。これを詳述するに、薬剤に含まれる塩類がポゾラン反応を早め、かつ、反応を助長させる。ポゾラン反応で生じたゲル状物質がイオン交換反応で生成した水に溶け難い化合物を包み込み、造粒化することにより水分子との接触を阻害し、溶出を防ぐ。そして、薬剤に含まれるセメント成分による水和反応により自硬性が付加され、固形化が一層補強・増強される。すなわち、イオン交換反応で生成した水に溶け難い重金属化合物を、ポゾラン反応によるゲル状物質で包み込み、造粒化し、水分子との接触を阻害する。ここまでで第一段階の不溶化を実現し、第二段階として水和反応による自硬性で固形化し、安全性を高めている。
なお、空気中に含まれる水分だけでも、ポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応が進行するが、粉体に薬剤と水を混合させると、一層これらの反応が進行し、より強度の高い固形物が得られる。水を加えた後に加圧・成型することで、例えば一軸強度50kg/cm以上の固化物を得ることができ、飛灰、スラグ等の粉体を路盤材として再利用することもできるし、含水率の高い汚染土壌、ヘドロ、又は下水汚泥に薬剤を混合することによって、第二種建設発生土以上の土壌を得ることもできる。
次に、上記に記載の薬剤の使用方法について説明する。図2は、炉又はボイラから排出される排ガス中に薬剤を吹き込む例を示す。ボイラ又は炉2からは燃焼後の排ガスが排気される。排ガスは誘引送風機3によって煙道4内を流れ、除塵設備5を通過し、煙突6から排気される。そして、薬剤7を排ガス中に吹き込むと、排ガス中に含まれる飛灰中の重金属類と薬剤とが、若干の水分を含む排ガスの流れの中で、ガス流れ自身が持つ撹拌作用のもとで反応するととにより、重金属の不溶化物(水に溶けない物質)がつくられる。このため、人体にとって有害な飛灰からの重金属の溶出を低減できる。また同時に、廃ガス中の薬剤は排ガス中に含まれるダイオキシン類とガス流れの中で反応し、ベンゼン環と結合した塩素が他の物質に置換されてダイオキシン類が分解される。このため、ダイオキシン類を無害化することができる。これらの重金属の不溶化物及び無害化されたダイオキシン類は除塵設備5で捕集される。
本実施形態により得られた灰は重金属溶出量及びダイオキシン類含有量においては、土壌相当以下となっており、集塵装置としての除塵設備5から排出される段階ですでに土壌相当の安全性を確保することが可能である。よって、排出後の薬剤処理又は分解に必要な設備が不要になり、灰の利材化に広く役立つ。また、薬剤吹き込み部以降の排ガスダクト、除塵設備5等の汚染防止も併せて実現する。
ここで薬剤は、除塵設備5よりも上流側の煙道中に且つ200℃以下の排ガス中に吹き込まれる。200℃以下としたのは、ダイオキシン類が固相になると想定されるからである(本実施形態は固相のダイオキシン類を無害化するもの)。除塵設備5よりも上流側としたのは、排ガス中に含まれるのみならず、飛灰に付着するダイオキシン類も無害化させるためである。
図3は、除塵設備5にて捕集された灰に薬剤を混合する例を示す。捕集された灰には、例えば1〜30質量%の薬剤7と水8が添加される。これらの水8、薬剤7を灰9へ添加した後、これらは撹拌される。除塵設備5から排出された重金属を含む灰9に薬剤7を混合・撹拌することにより反応させ、重金属の不溶化物をつくり、人体にとって有害な灰からの重金属の溶出を低減する。また同時に、薬剤7は捕集されたダイオキシン類を含む灰9と攪拌中に反応し、ベンゼン環と結合した塩素が他の物質に置換される。このためダイオキシン類が分解・無害化される。本実施形態により得られた無害化灰10は、重金属溶出量及びダイオキシン類含有量においては土壌相当以下となる。さらに薬剤7は灰硬化機能も併せ持ち、含水率及び加圧率を調節することにより、目的とする強度(例えば粉体のまま〜土壌レベル〜コンクリートレベル)まで無害化灰10を硬化することが可能になる。灰9に薬剤7と水8を混合するだけで造粒化可能であるので、最終処分場の埋立地での飛散防止のために又は灰の利材化のために、新たにセメントを混練する必要もない。
図4は、汚染土壌、ヘドロ、又は下水汚泥に薬剤を混合する例を示す。重金属類を含む汚染土壌11に薬剤7を混合・撹拌することにより反応させ、重金属の不溶化物をつくり、人体に有害な汚染土壌からの重金属の溶出を低減する。また同時に、薬剤7はダイオキシン類を含む汚染土壌11と撹拌中に反応し、ベンゼン環と結合した塩素を他の物質に置換することにより、ダイオキシン類を分解し、無害化する。本実施形態により得られた無害化土壌12は、重金属溶出量及びダイオキシン類含有量においては土壌環境基準以下となる。さらに薬剤7は、土壌硬化剤としての機能も併せ持ち、含水率の高いヘドロ等を目的とする強度まで硬化する。例えば、下水、湖沼、港湾汚泥等は水を十分に含むので、薬剤を混合することで第二種建設発生土以上の土壌としてリサイクルすることが可能になる。汚染土壌11と薬剤7の混合物に必要に応じて加水することにより、さらに土壌を硬化することが可能になる。
図5は、高炉、電炉等の溶融設備から発生するスラグ13に薬剤7及び水を混合する例を示す。重金属類を含むスラグ表面を水浴又は水噴霧8等にて湿らせ、これに薬剤7を混合・撹拌することにより反応させ、スラグ表面を薬剤7にてコーティングする。これによりスラグ13からの重金属類の溶出を低減する。同時に、コーティングした後のスラグ13と水との接触を遮断し、スラグ13が水分を吸収することによる膨張を防止する。本実施形態は一剤にてスラグ中の重金属類の溶出を低減し、スラグ13の膨張を防止するので、スラグ13がコンクリート骨材等、水分と接触する分野で使用される場合でも利用可能になる。
<薬剤の実施例>
吸着反応部として、ヘテロポリ酸塩類のモリブドリン酸アンモニウム:27質量%、イオン交換反応部として、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等のセルロースに陰イオン交換基を導入したもの:22質量%、チオ尿素:7質量%、塩基性炭酸マグネシウム:44質量%からなる組成物を組成物Aとする。
目的分子の不安定化部として、MgCl:36質量%、希土類元素のアクチニウム系トリウムを化合させたハロゲン化物の化合物(FeCl:18質量%、SiCl:16質量%、CaCl:27質量%)、NaOH・CaO:3質量%からなる薬品を、酸素を遮断した雰囲気で粉砕した組成物を組成物Bとする。ただし、NaOH・CaOはソーダ石灰である。
CaO:32質量%、Al:41質量%、SiO:17質量%、MgO:10質量%からなる薬品を1000℃で90分間加熱・溶融し、徐冷・粉砕した組成物:10質量%、セメント系土壌硬化剤:76質量%、活性炭:5質量%、珪藻土:7質量%、ステアリン酸亜鉛:2質量%からなる組成物を組成物Cとする。
これら、組成物A:17質量%、組成物B:25質量%、組成物C:58質量%を配合・混合し、処理済組成物(薬剤)を得る。
<薬剤の使用例>
原灰及び薬剤を170℃の灯油燃焼排ガス中に吹き込み、バグフィルタにて回収した。灰は固化させていない。そして、原灰及び処理灰について環境庁告示第46号の溶出試験及び環境省告示19号の含有量試験を実施した。その結果を表1及び表2に示す。
Figure 2006340836
Figure 2006340836
原灰には、使用中の焼却炉から排出される灰を利用したので、もともと重金属類の値は大きくない。それでも、鉛、六価クロム、セレン、ふっ素、ほう素に低減効果が見られた。得られた処理灰は十分に告示46号及び19号に記載されている安全基準に入ることを確認した。また、ダイオキシン類については極めて低減できることがわかった。
次に、原灰及び処理剤を常温にて混合した。灰は固化させていない。原灰及び処理灰について環境庁告示第46号の溶出試験を実施した。その結果を表3に示す。
Figure 2006340836
表1と同様に、鉛、六価クロム、セレン、ふっ素、ほう素に低減効果が見られた。また、ダイオキシン類については極めて低減できた。
2−3−7−8TCDDを示す図。 炉又はボイラから排出される排ガス中に薬剤を吹き込む例を示す図。 除塵設備にて捕集された灰に薬剤を混合する例を示す図。 汚染土壌、ヘドロ、又は下水汚泥に薬剤を混合する例を示す図。 スラグに薬剤及び水を混合する例を示す図。
符号の説明
1…塩素(目的原子)
2…ボイラ又は炉
4…煙道
5…除塵設備
7…薬剤
8…水
9…灰
11…汚染土壌
13…スラグ

Claims (21)

  1. 粉体中の安定結合状態にある有害物分子に、その有害物分子の原子同士の化学結合を断ち切るに足るだけの電荷を持った希土類元素を含有する物質を近づけ、前記安定結合状態にある有害物分子から分解すべき目的原子を解離して、当該目的原子をイオン化することを特徴とする有害物分子の処理方法。
  2. イオン化した前記目的原子に、安定結合状態にあった前記有害物分子の残りの原子よりさらに結合力の強い原子を近づけ、この結合力の強い原子と前記目的原子とを化学結合させて、元の安定結合状態にあった前記有害物分子とは異なる化合物を生成させることを特徴とする請求項1に記載の有害物分子の処理方法。
  3. 前記有害物分子は、ダイオキシン類及び重金属類の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1又は2に記載の有害物分子の処理方法。
  4. 前記有害物分子が重金属類である場合、前記結合力の強い原子は、アルカリ土類金属原子であり、
    このアルカリ土類金属原子とイオン化した前記目的原子とを化学結合させて、沈降作用を有する不溶化化合物を生成させることを特徴とする請求項3に記載の有害物分子の処理方法。
  5. 前記不溶化化合物をさらに、ポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応により団粒・硬化することを特徴とする請求項4に記載の有害物分子の処理方法。
  6. 前記有害物分子がダイオキシン類である場合、前記結合力の強い原子は、金属原子であり、
    この金属原子と前記目的原子とを化学結合させることを特徴とする請求項3に記載の有害物分子の処理方法。
  7. あらかじめ、ヘテロポリ酸塩類により粉体中に散在している有害物分子を吸着・濃縮させることを特徴とする請求項1ないし6いずれかに記載の有害物分子の処理方法。
  8. 炉又はボイラから排出される排ガス中に薬剤を吹き込むことによって、排ガス又は飛灰中に含まれる有害物分子を処理することを特徴とする請求項1ないし7いずれかに記載の有害物分子の処理方法。
  9. 前記薬剤を、200℃以下の排ガス中に、かつ、炉又はボイラの集塵装置よりも上流側の煙道中に吹き込むことを特徴とする請求項8に記載の有害物分子の処理方法。
  10. 常温にて粉体と薬剤を混合することによって、粉体中に含まれる有害物分子を処理することを特徴とする請求項1ないし7いずれかに記載の有害物分子の処理方法。
  11. 常温にて粉体と薬剤及び水を混合することによって、粉体中に含まれる有害物分子を処理すると共に、前記ポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応を進行させることを特徴とする請求項5に記載の有害物分子の処理方法。
  12. 炉又はボイラの除塵設備にて捕集された灰に薬剤を混合することによって、灰に含まれる有害物分子を処理することを特徴とする請求項1ないし7いずれかに記載の有害物分子の処理方法。
  13. 炉又はボイラの除塵設備にて捕集された灰に薬剤及び水を混合することによって、灰に含まれる有害物分子を処理すると共に、前記ポゾラン反応、水和反応及び炭酸化反応を進行させて、飛灰を硬化させることを特徴とする請求項5に記載の有害物分子の処理方法。
  14. 有害物分子を含んだ汚染土壌、ヘドロ、又は下水汚泥に薬剤を混合することによって、汚染土壌中に含まれる有害物分子を処理することを特徴とする請求項1ないし7いずれかに記載の有害物分子の処理方法。
  15. 前記汚染土壌、前記ヘドロ、又は前記下水汚泥に薬剤を混合することによって、ポゾラン反応、水和反応、及び炭酸化反応を進行させて、これらを硬化させ、第二種建設発生土以上の土壌を得ることを特徴とする請求項14に記載の有害物分子の処理方法。
  16. 有害物分子を含むスラグに薬剤及び水を混合することによって、スラグ中に含まれる有害物分子を処理することを特徴とする請求項1ないし7いずれかに記載の有害物分子の処理方法。
  17. 前記薬剤及び前記水を混合した灰、スラグ等の粉体、又は無機質粉体を加圧・成型することにより、一軸強度50kg/cm以上の固化物を得ることを特徴とする請求項13又は請求項16に記載の有害物分子の処理方法。
  18. 粉体中の有害物分子を処理するために粉体に混合される薬剤であって、
    有害物分子の原子同士の化学結合を断ち切るに足るだけの電荷を持った希土類元素を含有する物質を含むことを特徴とする薬剤。
  19. 粉体中の有害物分子を処理するために粉体に混合される薬剤であって、
    MgCl:20〜40質量%、希土類のアクチニウム系トリウムを化合させたハロゲン化物の化合物(FeCl:15〜20質量%、SiCl:5〜20質量%、CaCl:20〜40質量%)、NaOH・CaO:3〜5質量%からなる薬品を、酸素を遮断した雰囲気で粉砕した組成物Bを含むことを特徴とする薬剤。
  20. 前記薬剤はさらに、吸着反応部として、ヘテロポリ酸塩類のモリブドリン酸アンモニウム:20〜40質量%、イオン交換反応部として、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等のセルロースに陰イオン交換基を導入したもの:10〜30質量%、チオ尿素:5〜20質量%、塩基性炭酸マグネシウム:20〜60質量%からなる組成物Aを含むことを特徴とする請求項19に記載の薬剤。
  21. 前記薬剤はさらに、CaO:20〜50質量%、Al:30〜50質量%、SiO:10〜30質量%、MgO:10〜20質量%からなる薬品を加熱・溶融し、徐冷・粉砕した組成物:5〜15質量%、セメント系土壌硬化剤:60〜80質量%、活性炭:5〜10質量%、珪藻土:3〜10質量%、ステアリン酸亜鉛:2〜5質量%からなる組成物Cを含むことを特徴とする請求項19又は20に記載の薬剤。
JP2005168167A 2005-06-08 2005-06-08 有害物分子の処理方法及びこの処理方法に用いられる薬剤 Expired - Fee Related JP5131950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005168167A JP5131950B2 (ja) 2005-06-08 2005-06-08 有害物分子の処理方法及びこの処理方法に用いられる薬剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005168167A JP5131950B2 (ja) 2005-06-08 2005-06-08 有害物分子の処理方法及びこの処理方法に用いられる薬剤

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006340836A true JP2006340836A (ja) 2006-12-21
JP2006340836A5 JP2006340836A5 (ja) 2008-11-13
JP5131950B2 JP5131950B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=37638252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005168167A Expired - Fee Related JP5131950B2 (ja) 2005-06-08 2005-06-08 有害物分子の処理方法及びこの処理方法に用いられる薬剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5131950B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013096781A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Jfe Engineering Corp 放射性セシウム含有飛灰のセメント固化物の製造方法
EP3912705A1 (en) * 2020-05-20 2021-11-24 Birch Chemicals Limited A dehumidifying composition
CN114184594A (zh) * 2021-11-24 2022-03-15 厦门大学 一种基于正电性sers基底的负电性分子sers检测方法
CN115365281A (zh) * 2022-07-04 2022-11-22 上海隅田环保科技有限公司 一种生活垃圾焚烧飞灰低温催化去毒资源化处理方法
JP7487627B2 (ja) 2020-09-25 2024-05-21 Jfeエンジニアリング株式会社 飛灰処理装置及び飛灰処理方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05317697A (ja) * 1991-03-29 1993-12-03 Agency Of Ind Science & Technol 硝酸含有水溶液中のセシウムの分離方法
JPH10249313A (ja) * 1997-03-14 1998-09-22 Toshiba Corp 含ハロゲン有機化合物の分解方法
JPH1190394A (ja) * 1997-09-24 1999-04-06 Nippon Kayaku Co Ltd 重金属含有廃棄物用処理剤及び重金属含有廃棄物の安定化処理法
JPH11290824A (ja) * 1998-02-10 1999-10-26 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd 固体状廃棄物処理剤及び固体状廃棄物の処理方法
JP2000279940A (ja) * 1999-03-30 2000-10-10 Taiheiyo Cement Corp 重金属含有土壌からの重金属溶出防止方法
JP2002079226A (ja) * 2000-09-08 2002-03-19 Jaiwat Kk ダイオキシン類等を含んだ汚染物質の処理方法
JP2004188250A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Sumikon Serutekku Kk 重金属汚染土壌の浄化方法
JP2004314058A (ja) * 2003-03-28 2004-11-11 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd 廃棄物処理方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05317697A (ja) * 1991-03-29 1993-12-03 Agency Of Ind Science & Technol 硝酸含有水溶液中のセシウムの分離方法
JPH10249313A (ja) * 1997-03-14 1998-09-22 Toshiba Corp 含ハロゲン有機化合物の分解方法
JPH1190394A (ja) * 1997-09-24 1999-04-06 Nippon Kayaku Co Ltd 重金属含有廃棄物用処理剤及び重金属含有廃棄物の安定化処理法
JPH11290824A (ja) * 1998-02-10 1999-10-26 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd 固体状廃棄物処理剤及び固体状廃棄物の処理方法
JP2000279940A (ja) * 1999-03-30 2000-10-10 Taiheiyo Cement Corp 重金属含有土壌からの重金属溶出防止方法
JP2002079226A (ja) * 2000-09-08 2002-03-19 Jaiwat Kk ダイオキシン類等を含んだ汚染物質の処理方法
JP2004188250A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Sumikon Serutekku Kk 重金属汚染土壌の浄化方法
JP2004314058A (ja) * 2003-03-28 2004-11-11 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd 廃棄物処理方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013096781A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Jfe Engineering Corp 放射性セシウム含有飛灰のセメント固化物の製造方法
EP3912705A1 (en) * 2020-05-20 2021-11-24 Birch Chemicals Limited A dehumidifying composition
JP7487627B2 (ja) 2020-09-25 2024-05-21 Jfeエンジニアリング株式会社 飛灰処理装置及び飛灰処理方法
CN114184594A (zh) * 2021-11-24 2022-03-15 厦门大学 一种基于正电性sers基底的负电性分子sers检测方法
CN114184594B (zh) * 2021-11-24 2023-11-14 厦门大学 一种基于正电性sers基底的负电性分子sers检测方法
CN115365281A (zh) * 2022-07-04 2022-11-22 上海隅田环保科技有限公司 一种生活垃圾焚烧飞灰低温催化去毒资源化处理方法
CN115365281B (zh) * 2022-07-04 2024-05-24 上海隅田环保科技有限公司 一种生活垃圾焚烧飞灰低温催化去毒资源化处理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5131950B2 (ja) 2013-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2009001719A1 (ja) 有害物質の不溶化剤及び有害物質の不溶化方法
JP5131950B2 (ja) 有害物分子の処理方法及びこの処理方法に用いられる薬剤
JP2005146275A (ja) 土壌、土質改良及び固化安定剤
CN108421805A (zh) 一种电解锰渣固化稳定化处理方法
JP2006340836A5 (ja)
JP5768293B2 (ja) フッ素含有無機系廃棄物を用いる土壌固化材の製造方法及び得られた土壌固化材並びに同土壌固化材を用いる軟弱な土壌の固化方法
KR100613113B1 (ko) 배기 가스처리제, 그 제조방법 및 배기 가스의 처리방법
WO1997012662A1 (fr) Procede de traitement des gaz brules et des poussieres
JPH09299905A (ja) 有害廃棄物処理剤および処理方法
JP3867307B2 (ja) ばいじんの処理方法
JPH09248541A (ja) 廃棄物処理方法
JPH0999215A (ja) 排ガス及びばいじんの処理方法
JP3971813B2 (ja) 低温度における焼却灰の重金属類及びダイオキシン類の処理方法
JPH11165147A (ja) 重金属含有廃棄物用処理剤及び重金属含有廃棄物の安定化処理法
JP3854337B2 (ja) 焼却灰用固化剤および固化生成物
JPH10272435A (ja) 重金属含有廃棄物用処理剤及び重金属含有廃棄物の安定化処理法
JP2004105783A (ja) 土壌の固化処理材および固化処理方法
JPH0217228B2 (ja)
JP3814337B2 (ja) 焼却灰のセメント化方法
JP2005233537A (ja) ペーパースラッジの処理方法
JP2003080223A (ja) 化学汚染物質の処理方法
JP2006346663A (ja) 汚染土壌の処理方法及び土壌固化材
JP2003181243A (ja) 排ガス及びばいじんの処理方法
JP4136025B2 (ja) 焼却灰を主原料とする砂の代替品およびその製造方法
JP3005617B2 (ja) 焼却灰の安定固化方法及び固化生成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080602

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080602

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080602

A072 Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20081104

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110930

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20111014

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20111017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120816

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5131950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees