JP2006335317A - シート空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シートバック側の送風において、風量を確保し、かつ、冷暖房効果も得ることができるシート空調装置を提供する。
【解決手段】 シートクッション2の下部の第1の送風機6より座面ペルチェモジュール8および背面通風ダクト18内の背面ペルチェモジュール20へそれぞれ送風する。背面通風ダクトの下流端は開口部19が、シートバック9に設けた第2の送風機13の吸気口14近傍に配置されている。バックボード16と背面通風ダクトとの間には通気口17が開口し、内気がバックボード内に流入可能となっている。これにより、第2の送風機の送風量は開口部からの冷風と通気口からの内気との混合風となり、冷房効果のある大風量の空気をシートバック表面へ送風することができる。なお、冷房効果を不要とするとき通風ドア21を閉じても、第2の送風機の送風量は減ずることなく、大風量を確保できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート表面より温風または冷風を出すシート空調装置に関する。
従来より、快適な着座感を実現するために、特に着座員の背中部への送風を行うシート空調装置として、シートクッションに設けた送風機より、長いダクトによってシートバックに設けたペルチェモジュールに送風し、このペルチェモジュールよりシートバックの表面へ空調風を吹き出すようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、シートバック内へペルチェモジュールおよび送風機を一体化して配置し、これにより着座員の背中へ空調風を送風するものも検討されている(例えば、特許文献2参照)。
あるいは、シートバックには、ペルチェモジュールを用いず送風機のみ配置して、シートバックより大風量の送風のみを行うものもある(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−215748号公報(図10) 特開2003−252036号公報 特開2003−285628号公報
上記特許文献1に記載の従来技術は、ペルチェモジュールにより昇温または降温させた空調風をシートバック表面より吹き出すことはできるが、シートバックへの装着のためにダクトを細くせざるを得ず、さらに、ペルチェモジュールでの熱交換においてダクト風量の半分は排熱に回さざるを得ず、残りの半分しかシート表面へ吹き出すことができないため、シート表面への十分な吹出風量を確保することが困難であった。
上記特許文献2に記載の従来技術は、シートバック内に送風機も配置して、ペルチェモジュールへのダクトを不要としているので、上記特許文献1の場合よりも送風量は多くとることは可能である。しかし、シートバック内への配置という点から、送風機の大きさ(寸法)は自ずと制限され、また、排熱の必要性も考慮すると、必要な風量を確保することは困難であった。
一方、上記特許文献3に記載の従来技術は、ペルチェモジュールでの排熱が不要であるので、大風量化が容易であるが、内気温度の風しか送風できないので、昇温または降温された空気を発生させることができず、冷暖房効果は期待できない。
本発明は、上記点に鑑み、シートバック側の送風において、風量を確保し、かつ、冷暖房効果も得ることができるシート空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、シートクッション(2)およびシートバック(9)の表皮より送風するシート空調装置(1)であって、シートクッションの内部に設けられ、シートクッションの吹出口(5)よりシートクッションの表面(3)へ送風する第1の送風機(6)と、シートバックの背面(15)に吸気口(14)を備え、シートバックの吹出口(12)よりシートバックの表面(10)に吸気口から吸入した空気を送風する第2の送風機(13)と、一方の上流端(18a)が第1の送風機の吐出側に接続され、他方の下流端に上流端からの風を第2の送風機の吸気口へ供給する開口部(19)が形成されるとともに、上流端と下流端との間に上流端からの風を通す背面ペルチェモジュール(20)を備える背面通風ダクト(18)と、を備え、背面通風ダクトの開口部は、第2の送風機の吸気口に近接配置されるとともに、吸気口より吸気される流量が開口部より送風される流量より多いことを特徴とする。
この発明によれば、第1の送風機から背面通風ダクトへ送風されて背面ペルチェモジュールを通って開口部より送風される風は、背面通風ダクトの開口部に近接配置された第2の送風機の吸気口より第2の送風機に吸入される。さらに、第2の送風機は、開口部からの送風量より多い流量の風を吸気口より吸入する。これにより、第2の送風機は、開口部からの比較的少ない流量の空調風を含む、この空調風より多い流量の風をシートバックの吹出口よりシートバックの表面に吹き出すことができる。したがって、シートバックには、冷暖房効果を有する大風量の風を吹き出すことができる。
請求項2に記載のように、吸気口近傍には、開口部における空気流れを吸気口へ導くガイド部材(22)を設けるようにすれば、開口部から吹き出される背面ペルチェモジュールによる空調風を効率的に第2の送風機に吸入させることができる。
また、請求項3に記載のように、シートバックの背面側には、第2の送風機の吸気口および背面通風ダクトを覆うバックボード(16)を設けるとともに、ガイド部材をバックボードのシートバック側の面に設けるようにすれば、シート空調装置の組み付け時に、開口部とガイド部材および吸気口との位置決めを容易に行うことができる。また、バックボードが吸気口を覆うことにより、吸気口に吸入される空気温度の急激な変化を抑制することができる。
さらに、請求項4に記載のように、背面通風ダクト内に、背面通風ダクト内の流量を調節する通風ドア(21)を設けることにより、第2の送風機の吸気口に吸入される風の冷暖房効果を調節することができる。
請求項5に記載の発明は、クールダウンの要否を判定するとともに、クールダウン要と判定された場合に通風ドアを開いて、背面通風ダクトを全開とし、かつ、背面ペルチェモジュールを作動させる制御手段(30)を備えることを特徴とする。
これにより、特に、シート温度が高くクールダウンが必要とみなされる場合に、開口部から冷房効果を奏する風を吹き出して第2の送風機に吸入させることができ、シートバックの表面へこの冷房効果のある大風量の送風を行うことができる。
さらに、請求項6に記載のように、制御手段は、クールダウン不要と判定された場合に通風ドアを閉じて、背面通風ダクトを全閉とし、かつ、背面ペルチェモジュールの作動を停止させることができる。これにより、例えばシート温度が低下してクールダウンが不要となった場合に、シートバック表面への送風において冷房効果を抑制した送風を行うことができるので、感覚が敏感な腰部に対して冷えすぎを防止して快適な空調フィーリングを与えることができる。
なお、請求項7に記載のように、シートクッションには、第1の送風機の吐出側とシートクッションの吹出口との間に座面ペルチェモジュール(8)を設けるようにすれば、シートクッションより、冷暖房効果のある空調風を吹き出すことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本第1実施形態のシート空調装置1の概略構成を示す図である。なお、図1中の矢印は、風の流れ方向を示している。
シート空調装置1は、シートクッション2の表面3へ送風する第1の送風機6と、シートバック9の表面10へ送風する第2の送風機13とを備えている。
第1の送風機6は、シートクッション2のクッション材4の下部に配置され、第1の送風機6の吐出側に接続されたダクト7により座面ペルチェモジュール8へ送風する。この送風により、座面ペルチェモジュール8で熱交換された冷気、または暖気が、シートクッション2の吹出口5より通気性を備えた表皮で構成されるクッション表面3へ吹き出される。
なお、座面ペルチェモジュール8および後述する背面ペルチェモジュール20は、周知の構成を備え、ペルチェ素子に通電される電流の方向に応じて、冷却および排熱(加熱)方向を変える、すなわち、吹出側より吹き出す風を冷房風および暖房風のいずれにも切替えて利用することできる。このとき、ペルチェモジュール8、20に入る送風量の約半分に相当する排熱側の風は、空調に寄与しないものとして、空調に影響を与えない場所に排出される。
第2の送風機13は、シートバック9のクッション材11の背面側15に吸気口14が開口するように配置され、吸気口14から吸入した空気をシートバック9の吹出口12より通気性を備えた表皮で構成されるシートバッククッション11の表面10へ吹き出す。
第1の送風機6の吐出側には、また、背面通風ダクト18の上流端18aが接続されている。背面通風ダクト18は、シートバック9の背面側15を覆うように形成されたバックボード16内で、シートバック9の背面側15に沿って上方へ延在している。そして、図2の斜視図に示すように、背面通風ダクト18の他方の下流端に形成された開口部19が、バックボード16で覆われた空間内に開放され、第2の送風機13の吸気口14に近接して開口するよう配置されている。
なお、背面通風ダクト18とバックボード16との間には、通気口17が形成されており、シートバック9付近の内気がこの通気口17よりシートバック9の背面側15へ流入できるようになっている。また、第2の送風機13の送風量、すなわち吸気口14を通過する流量は、開口部19より吹き出される風の流量より大きくなるよう設定されている。
背面通風ダクト18内には、開口部19付近に背面ペルチェモジュール20が配置されている。これにより、第1の送風機6より背面通風ダクト18内に送風された風が背面ペルチェモジュール20を通過するとき熱交換されて空調風(冷気または暖気)となり、開口部19より吸気口14に向けて吹き出される。
これにより、第2の送風機13の作動により吸気口14において負圧が形成されると、背面通風ダクト18を通って開口部19より吹き出される空調風は、開口部19に近接する吸気口14における負圧により第2の送風機13に吸入されるとともに、通気口17より吸気口14の周囲に達した内気も第2の送風機13に吸入される。
したがって、第2の送風機13は、圧損の影響が抑制され、十分な風量の空調風と内気との混合した風を吹出口12へ送風することができる。
背面通風ダクト18内には、上流端18a付近に通風ドア21が設けられている。通風ドア21は、図示しないアクチュエータにより開度が調節され、全開位置の開度のとき、背面通風ダクト18内の通風抵抗を最小、すなわち流量を最大とし、全閉位置の開度のとき背面通風ダクト18を遮断して流量を0とする。また、全開と全閉との間の開度に調節されることにより、背面通風ダクト18内の流量をその開度に応じたものに設定することができる。
なお、通風ドア21が全閉状態のとき、第1の送風機6が発生する風は、全量がダクト7より座面ペルチェモジュール8へ送られる。それに対して、通風ドア21が全開状態のときは、第1の送風機6が発生する風の一部が背面通風ダクト18へ流れ込み、残りの送風量が座面ペルチェモジュール8へ送られる。
次に、本第1実施形態のシート空調装置1の電気制御部について説明する。シート空調装置1は、制御手段としてのシート空調ECU30を備えている。シート空調ECU30は、マイクロコンピュータおよび周辺回路により構成されている。
図3に示すように、シート空調ECU30の入力側には、シート温度センサ31とエアコンECU32とが接続されている。シート温度センサ31は、シートクッション2またはシートバック9のクッション材4、11の適宜箇所に配設され、クッション材4または11の温度に代表されるシート温度を検出しその検出信号をシート空調ECU30へ出力する。
エアコンECU32は、フロントエアコンの制御装置であり、本実施形態では、フロントエアコン制御に用いられる内気温度、外気温度、日射量および目標吹出温度TAOを表す信号をシート空調ECU30へ出力する。
シート空調ECU30の出力側には、第1の送風機6、第2の送風機13、座面ペルチェモジュール8、背面ペルチェモジュール20および通風ドア21が接続されている。
シート空調ECU30は、第1および第2の送風機6、13のモータをそれぞれデューティ制御して第1および第2の送風機6、13に必要な風量を発生させる。
また、シート空調ECU30は、座面ペルチェモジュール8および背面ペルチェモジュール20の各ペルチェ素子への通電方向の制御および通電のON−OFF制御を行い、座面および背面ペルチェモジュール8、20のそれぞれにおいて冷却(または加熱)作動を行わせる。
さらに、シート空調ECU30は、通風ドア21を回動するためのアクチュエータ(図示せず)を回転駆動し、通風ドア21を全開状態ないし全閉状態の位置へ位置決めする。
次に、シート空調装置1の作動について説明する。図4は、シート空調ECU30が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。この制御ルーチンは、シート空調ECU30の電源がオンされるとともに開始され、所定時間ごとに繰り返される。
まずステップS100で、クールダウンが必要か否かが判定される。この判定においては、シート温度センサ31により検出されたシート温度がしきい値以上であれば、クールダウン要、すなわちシートの温度を急速に低下させる必要があると判定するものである。
なお、この判定において、エアコンECU32からの内気温度、外気温度、日射量および目標吹出温度TAO等の値を用いてクールダウン要と判定することも可能である。あるいは、フロントエアコンがマニュアル駆動の場合は、フロントエアコンにおいて冷房運転が選択された直後を、クールダウン要と判定してもよい。
クールダウン不要と判定されたら、ステップS170へ移行し、シート空調装置1における定常運転を行う。クールダウン要と判定されたら、ステップS110へ移行し、通風ドア21を全開とする。
さらに、次のステップS120で、第1の送風機(座面ファン)6および第2の送風機(背面ファン)13を、それぞれ最大送風レベルで作動させる。また、ステップS130で座面ペルチェモジュール8および背面ペルチェモジュール20を共にONとする。
この状態におけるシート空調装置1の配風状態を図5を用いて説明する。なお、図5において、カッコ内に風量比を示し、第1の送風機6の送風量を3、第2の送風機13の送風量を1.5とし、各ペルチェモジュール8、20における排熱風量は通過風量の半分として図示している。また、各部での圧損、風漏れ等がないものとしている。
第1の送風機6が発生する送風量3のうち、座面ペルチェモジュール8側には送風量2、通風ドア21が全開となった背面通風ダクト18側には残りの送風量1が流れる。座面ペルチェモジュール8で半分の送風量1の冷風とし、これがシートクッション2の吹出口5よりクッション表面3へ吹き出される。
一方、背面通風ダクト18へ送られた風の半分の送風量0.5が背面ペルチェモジュール20で冷風となり開口部19より吹き出される。第2の送風機13は、この開口部19からの冷風0.5と、通気口17よりバックボード16内に流入した内気を残りの風量1分吸入し、これら冷気と内気の混合風量1.5をシートバック9の吹出口12よりシートバック表面10へ送風する。
このように、特にシートバック9では、第2の送風機13が発生する最大送風量をそのままシートバック表面10より着座員の背中へ吹き出すことができると共に、その吹出風は、背面ペルチェモジュール20にて冷却された風を無駄なく含むことができる。したがって、クールダウンが必要なときにシートバック9へ大風量かつ冷房効果の高い送風を行うことができる。
換言すれば、シートバック9の吹出口12より冷房効果のある大風量の風を吹き出すために、背面ペルチェモジュール20への送風量を少なくすることができるので、背面通風ダクト18を細くすることができる。そして、第1の送風機6においてシートバック9への送風量を少なくすることができるので、第1の送風機6を必要以上に大型化する必要なく、すなわち、比較的小型、低能力のもので、シートクッション2における吹出風量を多くすることができる。
ステップS140で、クールダウンが不要か、すなわち、クールダウンを終了してよいか否かが判定される。この判定においては、シート温度センサ31により検出されたシート温度がしきい値以下となれば、クールダウン終了と判定するものである。
なお、この判定において、エアコンECU32からの内気温度、外気温度、日射量および目標吹出温度TAO等の値を用いてクールダウン不要と判定することも可能である。あるいは、フロントエアコンがマニュアル駆動の場合は、ステップS100におけるクールダウン開始の時点から一定時間経過後を、クールダウン終了と判定してもよい。
クールダウン終了と判定されないときはステップS110へ戻ってクールダウン作動を継続し、クールダウン終了と判定されたときには、ステップS150へ移行して、通風ドア21を全閉状態とする。
同時に、ステップS160で背面ペルチェモジュール160への通電をOFFとする。これにより、送風量が0となった背面通風ダクト18内で、誤ってペルチェモジュール160を作動させることによるペルチェ素子の損傷を防止することができる。
その後、ステップS170において、シート空調装置1の定常運転が行われる。定常運転では、シートクッション2において必要な冷房能力を発生するよう第1の送風機6および座面ペルチェモジュール8が制御され、一方、シートバック9においては、腰冷え感を解消するために必要な内気の送風量を発生するよう第2の送風機13が制御される。
このクールダウン終了後の定常運転時における、シート空調装置1の配風状態を図6を用いて説明する。なお、図6においても、図5と同様、第1の送風機6の送風量を3、第2の送風機13の送風量を1.5とし、各ペルチェモジュール8、20における排熱風量は通過風量の半分として図示している。また、各部での圧損、風漏れ等がないものとしている。
第1の送風機6が発生する送風量3は、背面通風ダクト18へは流れ込むことができないため、全量が座面ペルチェモジュール8へ送風され、そのうちの半分の風量1.5が冷風となってシートクッション2の吹出口5より表面3へ吹き出される。
一方、背面通風ダクト18の開口部19からの吹出風量は0であるので、第2の送風機13が吸気口14より吸入する風量1.5は、全て通気口17よりバックボード16内に流入した内気である。
これにより、シート空調装置1は、シートクッション2においては、背面通風ダクト18への配風がないため第1の送風機8が発生する送風量全てを座面ペルチェモジュール8へ送ることができる。一方、シートバック9側では、第1の送風機8の送風量に拘わらず、単独にシートバック9の表面10への内気送風量を発生することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本第2実施形態は、上記第1実施形態とは、背面通風ダクト18の開口部19にガイド部材22を設けた点のみが異なり、他の構成は同じである。以下、異なる構成のみについて説明する。
図7は、第2実施形態の開口部19近傍の概略構成を示す図である。第1実施形態と同様、背面通風ダクト18の開口部19は、バックボード16で覆われた空間内に開放され、第2の送風機13の吸気口14に近接して開口するよう配置されている。
バックボード16のシートバック9側の面には、ガイド部材22が一体的に設けられている。これは、例えば、樹脂製のバックボード16にガイド形状の部材22を成形することができる。
ガイド部材22は、矩形平板がその一辺方向に凹形状となるよう曲げられた形状を有している。そして、バックボード16のシートバック9への組み付け時、ガイド部材22の先端部22aが、吸気口14の開口部19に近接する辺の対向辺に近接するように、成形されている。
これにより、開口部19から吹き出される背面ペルチェモジュール20を通過した風を効果的に第2の送風機13の吸気口14へ導くことができる。しかも、ガイド部材22の周辺端部22bは、開口部19との間で開放されているので、通気口17よりバックボード16内に流入して周辺端部22b付近に存在する空気(内気)をも第2の送風機13に吸い込ませることができる。
なお、ガイド部材22は、図8に示すように、背面通風ダクト18から延長して設けてもよい。さらには、ガイド部材22を、第2の送風機13の吸気口14端部より延長して設けてもよい。
第1実施形態のシート空調装置1の概略構成を示す図である。 図1における開口部近傍を示す斜視図である。 電気制御部の構成を示す図である。 第1実施形態における制御ルーチンを示すフローチャートである。 クールダウン時のシート空調装置の配風状態を説明するための図である。 定常運転時のシート空調装置の配風状態を説明するための図である。 第2実施形態における開口部近傍を示す図である。 他の実施形態におけるガイド部材を示す図である。
符号の説明
1…シート空調装置、2…シートクッション、3…シートクッション表面(表皮)、
5…吹出口、6…第1の送風機、8…座面ペルチェモジュール、9…シートバック、
10…シートバック表面(表皮)、12…吹出口、13…第2の送風機、
14…吸気口、16…バックボード、18…背面通風ダクト、19…開口部、
20…背面ペルチェモジュール、21…通風ドア、30…シート空調ECU。

Claims (7)

  1. シートクッション(2)およびシートバック(9)の表皮より送風するシート空調装置(1)であって、
    前記シートクッションの内部に設けられ、前記シートクッションの吹出口(5)より前記シートクッションの表面(3)へ送風する第1の送風機(6)と、
    前記シートバックの背面(15)に吸気口(14)を備え、前記シートバックの吹出口(12)より前記シートバックの表面(10)に前記吸気口から吸入した空気を送風する第2の送風機(13)と、
    一方の上流端(18a)が前記第1の送風機の吐出側に接続され、他方の下流端に前記上流端からの風を前記第2の送風機の前記吸気口へ供給する開口部(19)が形成されるとともに、前記上流端と下流端との間に前記上流端からの風を通す背面ペルチェモジュール(20)を備える背面通風ダクト(18)と、を備え、
    前記背面通風ダクトの開口部は、前記第2の送風機の前記吸気口に近接配置されるとともに、前記吸気口より吸気される流量が前記開口部より送風される流量より多いことを特徴とするシート空調装置。
  2. 前記吸気口近傍には、前記開口部における空気流れを前記吸気口へ導くガイド部材(22)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート空調装置。
  3. 前記シートバックの背面側には、前記第2の送風機の吸気口および前記背面通風ダクトを覆うバックボード(16)が設けられ、前記ガイド部材は前記バックボードの前記シートバック側の面に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のシート空調装置。
  4. 前記背面通風ダクト内には、前記背面通風ダクト内の流量を調節する通風ドア(21)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のシート空調装置。
  5. クールダウンの要否を判定するとともに、前記クールダウン要と判定された場合に前記通風ドアを開いて、前記背面通風ダクトを全開とし、かつ、前記背面ペルチェモジュールを作動させる制御手段(30)を備えることを特徴とする請求項4に記載のシート空調装置。
  6. 前記制御手段は、前記クールダウン不要と判定された場合に前記通風ドアを閉じて、前記背面通風ダクトを全閉とし、かつ、前記背面ペルチェモジュールの作動を停止させることを特徴とする請求項5に記載のシート空調装置。
  7. 前記シートクッションには、前記第1の送風機の吐出側と前記シートクッションの吹出口との間に座面ペルチェモジュール(8)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のシート空調装置。
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