JP2004215748A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート空調装置は、冷房運転中で、且つシート空調が設定されている時、シート(シートクッション3とシートバック4によって構成される)に乗員が座った状態で、シートバック4から吹き出される冷風の冷房能力が、シートクッション3から吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられている。この結果、シート空調を選択した状態で長時間冷房運転を続けても、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。また、シートクッション3から吹き出される冷風によって乗員に冷房感を与えるため、シート空調による快適感を損なわない。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗員が座るシートから冷風を吹き出すことが可能なシート空調装置を搭載した車両用空調装置に関する。
なお、本発明において冷房能力とは、吹出温度、吹出風量、あるいはその両方によって決定されるものである。即ち、冷房能力が小さい状態とは、吹出温度が高い、あるいは吹出風量が少ない、あるいはその両方の状態であり、逆に、冷房能力が大きい状態とは、吹出温度が低い、あるいは吹出風量が多い、あるいはその両方の状態である。
また、本発明において冷房能力が小さいとは、上記に加えて冷房停止をも含むものである。
【0002】
【従来の技術】
シートから冷風を吹き出すシート空調を実施する従来の技術として、特許文献1に開示される技術が知られている。
特許文献1の技術は、図14に示されるものであり、乗員の臀部や大腿部を受ける面から冷風を吹き出すことが可能なシートクッションJ1 と、乗員の肩部や腰部を受ける面から冷風を吹き出すことが可能なシートバックJ2 とを備える。そして、共通の送風機J3 によって強制送風された冷風が、シートクッションJ1 とシートバックJ2 の双方に分配供給される構造になっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−152849公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の技術(特許文献1の技術)では、車室内の冷房中にシート空調の併用を続けて長時間乗車していると、乗員の腰部が冷え過ぎてしまい、腰痛の原因となる可能性がある。
これは、シートに乗員が座ると、シートクッションJ1 の吹出部の多くが乗員の臀部や大腿部によって塞がれてしまい、シートバックJ2 側の冷房能力が高まることも要因になっている。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シート空調を選択した状態で長時間冷房運転を続けても、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことのできる車両用空調装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段を採用する車両用空調装置は、シートに乗員が座った状態で、シートバックから吹き出される冷風の冷房能力が、シートクッションから吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられたものである。
このように設けられたことにより、シート空調を選択した状態で長時間冷房運転を続けても、シートバックから吹き出される冷風の冷房能力が小さいため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
もちろん、シートクッションから吹き出される冷風によって乗員に快適な冷房感を与えることができる。
【0007】
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段を採用する車両用空調装置は、シート空調を開始してから所定時間が経過した後に、シートバックから吹き出される冷風の冷房能力が、シートクッションから吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられたものである。
このように設けられたことにより、乗員がシート空調を選択した初期の状態、即ち、冷房運転の開始直後など、乗員がシート空調による冷房感を強く望む時に、シートクッションとともに、シートバックからも大きい冷房能力の冷風を乗員に与えることができる。そして、所定時間が経過すると、シートバックから乗員の腰部へ吹き出される冷風の冷房能力が小さくなるため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
【0008】
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段を採用する車両用空調装置は、シートから吹き出される冷風の冷房能力が、室内空調装置から吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられたものである。
このように設けられたことにより、シート空調を選択した状態で長時間冷房運転を続けても、シートから吹き出される冷風の冷房能力が小さいため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
【0009】
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段を採用する車両用空調装置は、シート空調を開始してから所定時間が経過した後に、シートから吹き出される冷風の冷房能力が、室内空調装置から吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられたものである。このように設けられたことにより、乗員がシート空調を選択した初期の状態、即ち、冷房運転の開始直後など、乗員がシート空調による冷房感を強く望む時に、シートから大きい冷房能力の冷風を乗員に与えることができる。そして、所定時間が経過すると、シートから乗員へ吹き出される冷風の冷房能力が小さくなるため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
【0010】
〔請求項5の手段〕
請求項5の手段を採用する車両用空調装置のシートバックは、乗員の肩部を受ける面から冷風を吹き出すことが可能なハイバック吹出手段と、乗員の腰部を受ける面から冷風を吹き出すことが可能なローバック吹出手段とを備え、シートに乗員が座った状態で、ローバック吹出手段から吹き出される冷風の冷房能力が、ハイバック吹出手段から吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられたものである。
このように設けられたことにより、シート空調を選択した状態で長時間冷房運転を続けても、ローバック吹出手段から吹き出される冷風の冷房能力が小さいため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
もちろん、シートクッションおよびハイバック吹出手段から吹き出される冷風によって乗員に快適な冷房感を与えることができる。
【0011】
〔請求項6の手段〕
請求項6の手段を採用する車両用空調装置は、シート空調を開始してから所定時間が経過した後に、ローバック吹出手段から吹き出される冷風の冷房能力が、ハイバック吹出手段から吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられたものである。
このように設けられたことにより、乗員がシート空調を選択した初期の状態、即ち、冷房運転の開始直後など、乗員がシート空調による冷房感を強く望む時に、シートクッションとともに、シートバック(ハイバック吹出手段+ローバック吹出手段)からも大きい冷房能力の冷風を乗員に与えることができる。そして、所定時間が経過すると、シートバックのうち、ローバック吹出手段から乗員の腰部へ吹き出される冷風の冷房能力が小さくなるため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
【0012】
〔請求項7の手段〕
請求項7の手段を採用する車両用空調装置は、ローバック吹出手段から吹き出される冷風を加熱し、ハイバック吹出手段から吹き出される冷風を冷却するペルチェ素子を搭載するものである。
このように設けられることにより、腰部に吹き出される冷風を加熱して乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐとともに、肩部から吹き出される冷風を冷やして乗員に与える冷風感を強めることができる。
【0013】
〔請求項8の手段〕
請求項8の手段を採用する車両用空調装置のシート空調装置は、車室内に冷風を吹き出すことによって車室内を冷房することのできる室内空調装置の制御ユニットによって制御されるものである。
このように設けられることにより、シート空調装置を車室内空調運転と連動させて制御できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、多数の実施例を用いて説明する。
[第1実施例]
第1実施例を図1〜図3を参照して説明する。なお、図1は車室内全体の概略構成図、図2はシート空調装置の概略図、図3は送風機の配置位置を示す概略図である。
【0015】
本実施例の車両用空調装置は、車室内の前部から空調風(冷風、温風、除湿風等)を吹き出すことによって、車室内を冷房、暖房、除湿等を行うことのできる室内空調装置(フロントエアコン)と、乗員が座るシートから空調風を吹き出すことが可能なシート空調装置とを備える。
このシート空調装置は、室内空調装置を制御する電子制御ユニット(以下、ECU)1によって制御される。このように、1つのECU1が室内空調装置とシート空調装置の両方を制御するため、シート空調装置を車室内空調運転と連動させて制御できる。
【0016】
室内空調装置は、車室内前部のパネル2内に配置された既存の空調装置であり、乗員による操作状況に応じてフェイス吹出口、フット吹出口、デフロスタ吹出口等から空調風(冷風、温風、除湿風等)を吹き出し、車室内を冷房、暖房、除湿等するようになっている。
【0017】
シート空調装置は、乗員の臀部や大腿部を受ける面から空調風を吹き出すことが可能なシートクッション3と、乗員の肩部や腰部を受ける面から空調風を吹き出すことが可能なシートバック4とを備える。即ち、シートクッション3は、図1の丸Aで示される位置から空調風を吹き出すことが可能であり、シートバック4は図1の丸Bで示される位置から空調風を吹き出すことが可能である。
ここで、本実施例においてシートクッション3およびシートバック4から吹き出される空調風は、車室内の空気である。即ち、室内空調装置によって車室内が冷房されている状態であれば車室内に供給された冷たい空気による冷風であり、室内空調装置によって車室内が暖房されている状態であれば車室内に供給された温かい空気による温風である。
なお、以下では、冷房運転を中心に実施例を説明する。即ち、室内空調装置によって車室内が冷房されている状態で、シートクッション3およびシートバック4から冷風を吹き出す例を説明する。
【0018】
本実施例では、少なくとも冷房運転時に、シート(シートクッション3とシートバック4によって構成される)に乗員が座った状態で、シートバック4から吹き出される冷風の冷房能力が、シートクッション3から吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられている。
なお、本実施例では、シートバック4側の冷房能力を、シートクッション3側の冷房能力より小さくする手段として、シートに乗員が座った状態で、シートバック4から吹き出される風量を、シートクッション3から吹き出される風量よりも小さく抑えることで実施する。
【0019】
上記を達成するために、シートクッション3専用の送風機(以下、クッション用ファン)5と、シートバック4専用の送風機(以下、バック用ファン)6とが独立して設けられ、クッション用ファン5およびバック用ファン6がECU1によって独立して風量制御されるように設けられている(図2参照)。
【0020】
次に、シートクッション3とシートバック4を個別に説明する。
シートクッション3は、クッション用ウレタンパッド3aの表面にクッション用スポンジ層3bを設け、更にクッション用スポンジ層3bの表面を表皮3c(革、合成革、モケット等)で覆って構成されている。
クッション用スポンジ層3bは、通気性と座り心地を満足させるためのものであり、極めて通気性に優れている。表皮3cは、例えば革製、合成革製であれば、表面に多数の吹出穴3dが開けられるが、モケット等の通気性の高い素材を用いれば、特別に吹出穴3dを設ける必要はない。
【0021】
シートクッション3の内部あるいは底部には、遠心式ファンよりなるクッション用ファン5が組み込まれている。このクッション用ファン5は、車室内の空気、即ち冷房運転中であれば車室内の冷気を吸い込み、クッション用スポンジ層3bに形成されたクッション用分配通路7の内部に強制送風するものである。
クッション用ファン5から強制送風を受けるクッション用分配通路7は、シートクッション3の上面(乗員の臀部や大腿部を受ける面)の広い範囲に分散して開口しており、クッション用ファン5から送られた空気をシートクッション3の上面から吹き出す。即ち、冷房運転中であれば車室内の冷気をクッション用ファン5が吸い込み、その冷風を乗員の大腿部や臀部へ吹き出すものである。
【0022】
シートバック4は、基本的にシートクッション3とほぼ同様の構成を備える。即ち、シートバック4は、バック用ウレタンパッド4aの表面にバック用スポンジ層4bを設け、更にバック用スポンジ層4bの表面を表皮4c(革、合成革、モケット等)で覆って構成されている。
バック用スポンジ層4bは、通気性と座り心地を満足させるためのものであり、極めて通気性に優れている。表皮4cは、例えば革製、合成革製であれば、表面に多数の吹出穴4dが開けられるが、モケット等の通気性の高い素材を用いれば、特別に吹出穴4dを設ける必要はない。
【0023】
シートバック4の内部あるいは背後には、遠心式ファンよりなるバック用ファン6が組み込まれている。このバック用ファン6は、車室内の空気、即ち冷房運転中であれば車室内の冷気を吸い込み、バック用スポンジ層4bに形成されたバック用分配通路8の内部に強制送風するものである。
バック用ファン6から強制送風を受けるバック用分配通路8は、シートバック4の前方面(乗員の肩部や腰部を受ける面)の広い範囲に分散して開口しており、バック用ファン6から送られた空気をシートバック4の前方面から吹き出す。即ち、冷房運転中であれば車室内の冷気をバック用ファン6が吸い込み、その冷風を乗員の腰部や肩部へ吹き出すものである。
【0024】
ECU1は、冷房運転中で、しかもシート空調が乗員によって選択されている時、シートに乗員が座った状態で、シートバック4から吹き出される風量が、シートクッション3から吹き出される風量よりも小さくなるように、クッション用ファン5とバック用ファン6の風量を制御するようになっている。
【0025】
第1実施例の車両用空調装置は、上述した構成を採用することにより、シート空調を選択した状態で長時間冷房運転を続けても、シートバック4から吹き出される冷風の冷房能力が小さく抑えられるため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
もちろん、シートクッション3から吹き出される冷風によって乗員に冷房感を与えることができ、乗員に対してシート空調による快適感を与えることができる。
【0026】
[第2実施例]
次に、第2実施例を説明する。なお、以下の各実施例において、第1実施例と同一符号は、同一機能物を示すものである。
上記の第1実施例では、冷房運転中で、しかもシート空調が乗員によって選択されている時、ECU1によってシートバック4から吹き出される風量が小さくなり、シートバック4による冷房能力を小さくする例を示した。
これに対し、この第2実施例は、シート空調による冷房を開始してから所定時間が経過した後に、シートバック4から吹き出される冷風の冷房能力を小さくするものである。
【0027】
この第2実施例の制御の一例を図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、室内空調装置(図4中:Fr A/C)の制御値を算出する(ステップS1 )。具体的には、吸込温度、車室内温度等のセンサ出力や、乗員による設定温度等を基に室内空調装置の制御値を算出する。
次に、シートクッション3の制御値F/Cとシートバック4の制御値F/Bを算出する(ステップS2 )。具体的には、ステップS1 で求めた制御値と、乗員によるシート設定温度等を基に、制御値F/C、F/Bを算出する(F/C、F/B=ステップS1 で求めた制御値−k×Tset シート:k=定数)。
なお、制御値とは、値が小さいほど冷房能力が大きくなるものである。また、ステップS2 で求められる制御値F/Cと制御値F/Bは基本的に同じ値である(F/C=F/B)。
【0028】
次に、ステップS2 で求めたシートバック4の制御値F/Bが、予め設定された制御値(図4中:aで示す値)より小さいか否かの判断を行う(ステップS3 )。なお、制御値aは、冷房能力が小さい値に設定されるものである。
このステップS3 の判断結果がNOの場合は、ステップS2 で求められたシートバック4の冷房能力が十分小さく、あえてシートバック4の冷房能力を小さくする必要がないため、ステップS2 で求められたシートバック4の制御値F/Bを変更することなく、ステップS4 へ進む。なお、ステップS4 では、上記で算出された制御値が得られるように、室内空調装置およびシート空調装置の各部のアクチュエータの制御を実施し、その後リターンする。
【0029】
ステップS3 の判断結果がYES の場合は、ステップS3 の条件が所定時間(図4中:c分)以上経過しているか否かの判断を行う(ステップS5 )。
このステップS5 の判断結果がNOの場合は、シート空調を開始してから所定時間cが経過していない、あるいは乗員がシート空調の冷房能力を大きくしてから所定時間cが経過していないと判断する。このため、ステップS2 で求められたシートバック4の制御値F/Bを変更することなく、ステップS4 へ進む。このステップS4 では、制御値F/B、F/Cの冷房能力が得られるように、クッション用ファン5とバック用ファン6の制御を実施する。この結果、シートバック4から吹き出される冷風の冷房能力が抑えられることなく、シート空調が実施される。
【0030】
一方、ステップS5 の判断結果がYES の場合は、シート空調を開始してから所定時間が経過している、あるいは乗員がシート空調の冷房能力を大きくしてから所定時間が経過していると判断する。そして、ステップS2 で求められたシートバック4の制御値F/Bを冷房能力の小さな制御値(図4中:bで示す値)に変更する(ステップS6 )。なお、制御値bは、冷房能力が小さい値に設定されるものである。
【0031】
次に、シートバック4の制御値F/Bを冷房能力の小さな制御値bに変更する制御が所定時間(図4中:d分)以上に亘って継続しているか否かの判断を行う(ステップS7 )。このステップS7 の判断結果がYES の場合はステップS3 へ戻る。
一方、ステップS7 の判断結果がNOの場合はステップS4 へ進み、制御値F/Bを冷房能力の小さい制御値bとしてバック用ファン6の制御を実施する。この結果、シートバック4から吹き出される冷風の冷房能力が小さく抑えられる。
【0032】
この第2実施例では、上記の構成に設けたことにより、シート空調の開始直後や、乗員がシート空調の冷房能力を大きくした直後など、乗員がシート空調による冷房感を強く望む時に、シートクッション3とシートバック4の両方の冷房能力を大きくできるため、乗員に十分な冷房感を与えることができる。そして、所定時間が経過すると、シートバック4の冷房能力が小さくなるため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
【0033】
[第1、第2実施例の変形例]
上記の第1、第2実施例のシート空調装置は、室内空調装置から吹き出された車室内の空気(冷気)をシートクッション3およびシートバック4から吹き出す例を示した。しかし、車両に搭載されている既存の室内空調装置とシート空調装置とをダクト等によって接続し、室内空調装置で温調した空調風を直接的にシートから吹き出すようにして、シートバック4から吹き出す冷風の冷房能力を下げるように設けても良い。
【0034】
上記の第1、第2実施例のシート空調装置は、風量制御だけでシートバック4の冷房能力を小さくする例を示した。しかし、シートバック4から吹き出される空調風の温度を高めることで、シートバック4の冷房能力を小さくしても良い。また、シートバック4から吹き出す冷風の温度を高めるとともに、シートバック4から吹き出す冷風の風量を下げてシートバック4の冷房能力を小さくしても良い。
【0035】
[第3実施例]
上記の第1、第2実施例では、室内空調装置による冷房運転中で、しかもシート空調が乗員によって選択されている時に、シートバック4の冷房能力を小さくして乗員の腰部の冷え過ぎを防いだ例を示した。
これに対し、この第3実施例は、室内空調装置による冷房運転中で、しかもシート空調が乗員によって選択されている時、シート(シートクッション3とシートバック4の両方)から吹き出される冷風の冷房能力を小さく抑えるものである。
【0036】
この第3実施例の制御の一例を図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、室内空調装置(図5中:Fr A/C)の制御値を算出する(ステップS11)。具体的には、吸込温度、車室内温度等のセンサ出力や、乗員による設定温度等を基に室内空調装置の制御値を算出する。
次に、シート空調装置の制御値αを算出する(ステップS12)。具体的には、ステップS11で求めた制御値と、乗員によるシート設定温度等を基に、制御値αを算出する(α=ステップS11で求めた制御値−k×Tset シート:k=定数)。
【0037】
次に、ステップS12で求めたシート空調装置の制御値αが、予め設定された制御値(図5中:aで示す値)より大きいか否かの判断を行う(ステップS13)。なお、制御値aは、冷房能力が小さい値に設定されるものである。
このステップS13の判断結果がYES の場合は、ステップS12で求められたシート空調の冷房能力が十分小さく、あえてシート空調の冷房能力を小さくする必要がないため、ステップS12で求められたシート空調装置の制御値αを変更することなく、ステップS14へ進む。なお、ステップS14では、上記で算出された制御値が得られるように、室内空調装置およびシート空調装置の各部のアクチュエータの制御を実施し、その後リターンする。
【0038】
ステップS13の判断結果がNOの場合は、シート空調の冷房能力が大きく、長時間続けると腰部の痛みの要因になる可能性があると判断し、ステップS12で求められたシート空調装置の制御値αを冷房能力の小さな制御値(図5中:bで示す値)に変更する(ステップS15)。なお、制御値bは、冷房能力が小さい値に設定されるものである。その後、ステップS14へ進み、各部のアクチュエータの制御を実施する。即ち、シート空調の冷房能力が小さく抑えられる。
【0039】
この第3実施例では、上記のように、室内空調装置が冷房運転を行う際に、シート空調の冷房能力を小さくしたことにより、シート空調の冷房運転を実施した状態で長時間冷房運転を続けても、シートから吹き出される冷風の冷房能力が小さいため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
【0040】
[第4実施例]
上記の第3実施例では、室内空調装置による冷房運転中で、しかもシート空調が乗員によって選択されている時、シート空調の冷房能力を小さくする例を示した。
これに対し、この第4実施例は、シート空調による冷房を開始してから所定時間が経過した後に、シート空調の冷房能力を小さくするものである。
【0041】
この第4実施例の制御の一例を図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、室内空調装置(図6中:Fr A/C)の制御値を算出する(ステップS21)。具体的には、吸込温度、車室内温度等のセンサ出力や、乗員による設定温度等を基に室内空調装置の制御値を算出する。
次に、シート空調装置の制御値αを算出する(ステップS22)。具体的には、ステップS21で求めた制御値と、乗員によるシート設定温度等を基に、制御値αを算出する(α=ステップS21で求めた制御値−k×Tset シート:k=定数)。
【0042】
次に、ステップS22で求めたシート空調装置の制御値αが、予め設定された制御値(図6中:aで示す値)より小さいか否かの判断を行う(ステップS23)。なお、制御値aは、冷房能力が小さい値に設定されるものである。
このステップS23の判断結果がNOの場合は、ステップS22で求められたシート空調の冷房能力が十分小さく、あえてシート空調の冷房能力を小さくする必要がないため、ステップS22で求められたシート空調装置の制御値αを変更することなく、ステップS24へ進む。なお、ステップS24では、上記で算出された制御値が得られるように、室内空調装置およびシート空調装置の各部のアクチュエータの制御を実施するものであり、その後リターンする。
【0043】
ステップS23の判断結果がYES の場合は、ステップS23の条件が所定時間(図6中:c分)以上経過しているか否かの判断を行う(ステップS25)。
このステップS25の判断結果がNOの場合は、シート空調の冷房を開始してから所定時間cが経過していない、あるいは乗員がシート空調の冷房能力を大きくしてから所定時間cが経過していないと判断する。このため、ステップS22で求められたシート空調装置の制御値αを変更することなく、ステップS24へ進む。このステップS24では、制御値αの冷房能力が得られるように、シート空調の制御を実施する。この結果、シート空調の冷房能力が抑えられることなく、シート空調の冷房運転が実施される。
【0044】
一方、ステップS25の判断結果がYES の場合は、シート空調の冷房を開始してから所定時間が経過している、あるいは乗員がシート空調の冷房能力を大きくしてから所定時間が経過していると判断する。そして、ステップS22で求められたシート空調装置の制御値αを冷房能力の小さな制御値(図6中:bで示す値)に変更する(ステップS26)。なお、制御値bは、冷房能力が小さい値に設定されるものである。
【0045】
次に、シート空調装置の制御値αを冷房能力の小さな制御値bに変更する制御が所定時間(図6中:d分)以上に亘って継続しているか否かの判断を行う(ステップS27)。このステップS27の判断結果がYES の場合はステップS23へ戻る。
一方、このステップS27の判断結果がNOの場合はステップS24へ進み、制御値αを冷房能力の小さい制御値bとしてシート空調の制御を実施する。この結果、シート空調から吹き出される冷風の冷房能力が小さく抑えられる。
【0046】
この第4実施例では、上記の構成に設けたことにより、シート空調による冷房運転の開始直後や、乗員がシート空調の冷房能力を大きくした直後など、乗員がシート空調による冷房感を強く望む時に、シート空調の冷房能力を大きくできるため、シート空調によって乗員に十分な冷房感を与えることができる。そして、所定時間が経過すると、シート空調の冷房能力が小さくなるため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
【0047】
[第3、第4実施例の変形例]
上記の第3、第4実施例では、室内空調装置の冷房運転時に、シート空調装置の冷房能力を小さく抑えて乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐ例を示した。つまり、シートクッション3とシートバック4の冷房能力を共に小さく抑えた。また、第3、第4実施例と、上述した第1、第2実施例とを組み合わせても良い。
即ち、室内空調装置の冷房運転時に、シートバック4の冷房能力を小さく抑えて乗員の腰部の冷え過ぎを更に防ぐようにしても良い。
【0048】
上記の第3、第4実施例のシート空調装置は、室内空調装置から吹き出された車室内の空気(冷気)をシート(シートクッション3およびシートバック4)から吹き出す例を示した。しかし、車両に搭載されている既存の室内空調装置とシート空調装置とをダクト等を用いて接続し、室内空調装置で温調した空調風を直接的にシートから吹き出すようにし、室内空調装置が冷房運転を行う際にシート空調の冷房能力を小さくしても良い。
【0049】
上記の第3、第4実施例のシート空調装置は、風量制御だけでシート空調の冷房能力を小さくする例を示した。しかし、シート空調から吹き出させる冷風の温度を上げることにより、シート空調の冷房能力を小さくしても良い。もちろん、シート空調の風量を下げるとともに、シート空調の吹出温度を上げることでシート空調の冷房能力を小さくしても良い。
【0050】
[第5実施例]
第5実施例を図7、図8を参照して説明する。
第5実施例のシートバック4は、乗員の肩部を受ける面のみから冷風を吹き出すことが可能なハイバック吹出手段11と、乗員の腰部を受ける面のみから冷風を吹き出すことが可能なローバック吹出手段12とを備える。つまり、ハイバック吹出手段11は、シートバック4の上側から乗員の肩部へ向けて空調風を吹き出す手段であり、ローバック吹出手段12は、シートバック4の下側から乗員の腰部へ向けて空調風を吹き出す手段である。
【0051】
この第5実施例では、少なくとも冷房運転時に、シートに乗員が座った状態で、ローバック吹出手段12から吹き出される冷風の冷房能力が、ハイバック吹出手段11およびシートクッション3から吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられている。
なお、本実施例は、ローバック吹出手段12側の冷房能力を、ハイバック吹出手段11側の冷房能力より小さくする手段として、シートに乗員が座った状態で、ローバック吹出手段12から吹き出される風量を、ハイバック吹出手段11から吹き出される風量よりも小さく抑えることで実施するものである。
【0052】
上記を達成するために、ハイバック吹出手段11専用の送風機(以下、ハイバック用ファン)6aと、ローバック吹出手段12専用の送風機(以下、ローバック用ファン)6bとが独立して設けられ、ハイバック用ファン6a、ローバック用ファン6bおよびクッション用ファン5が、ECU1によって独立して風量制御されるように設けられている(図7参照)。
【0053】
ハイバック用ファン6aおよびローバック用ファン6bは、共にシートバック4の内部あるいは背後に組み込まれている(図8参照)。
ハイバック用ファン6aは、車室内の空気、即ち冷房運転中であれば車室内の冷気を吸い込み、バック用スポンジ層4bの上側に形成されたハイバック用分配通路8aの内部に強制送風するものである。ハイバック用ファン6aから強制送風を受けるハイバック用分配通路8aは、シートバック4の上側前方面(乗員の肩部を受ける面)の広い範囲に分散して開口しており、ハイバック用ファン6aから送られた冷風を乗員の肩部に向けて吹き出す。
【0054】
一方、ローバック用ファン6bは、車室内の空気、即ち冷房運転中であれば車室内の冷気を吸い込み、バック用スポンジ層4bの下側に形成されたローバック用分配通路8bの内部に強制送風するものである。ローバック用ファン6bから強制送風を受けるローバック用分配通路8bは、シートバック4の下側前方面(乗員の腰部を受ける面)の広い範囲に分散して開口しており、ローバック用ファン6bから送られた冷風を乗員の腰部に向けて吹き出す。
【0055】
ECU1は、冷房運転中で、しかもシート空調が乗員によって選択されている時、シートに乗員が座った状態で、ローバック吹出手段12から吹き出される風量が、ハイバック吹出手段11およびシートクッション3から吹き出される風量よりも小さくなるように、ハイバック用ファン6a、クッション用ファン5の風量を多く、ローバック用ファン6bの風量を少なく制御する。
【0056】
第5実施例の車両用空調装置は、上述した構成を採用することにより、シート空調を選択した状態で長時間冷房運転を続けても、ローバック吹出手段12から吹き出される冷風の冷房能力が小さいため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
もちろん、ハイバック吹出手段11およびシートクッション3から吹き出される冷風によって乗員に冷房感を与えることができ、乗員に対してシート空調による快適感を与えることができる。
【0057】
[第6実施例]
次に、第6実施例を説明する。なお、この第6実施例では図面を用いないが、この第6実施例中に示す各符号は、上記の各実施例の同一符号と同一機能物を示すものである。
上記の第5実施例では、冷房運転中で、しかもシート空調が乗員によって選択されている時、ローバック吹出手段12から吹き出される風量が小さくなる例を示した。
これに対し、この第6実施例は、シート空調による冷房を開始してから所定時間が経過した後に、ローバック吹出手段12から吹き出される風量を小さくするものである。
【0058】
この第6実施例では、上記のように設けたことにより、シート空調の開始直後のように、乗員がシート空調による冷房感を強く望む時に、シートクッション3、ハイバック吹出手段11、ローバック吹出手段12の全ての冷房能力(この実施例では風量)を大きくできるため、乗員に十分な冷房感を与えることができる。そして、所定時間が経過すると、ローバック吹出手段12の冷房能力が小さくなるため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
【0059】
[第7実施例]
第7実施例を図9を参照して説明する。なお、図9(a)はバック用スポンジ層4bに形成されたハイバック用分配通路8aおよびローバック用分配通路8bの配置図、図9(b)はバック用ウレタンパッド4aに取り付けられたバック用ファン6の取付図である。
【0060】
上記の第5、第6実施例では、ハイバック吹出手段11とローバック吹出手段12の風量を可変する手段として、ハイバック用ファン6aとローバック用ファン6bの風量を可変する例を示した。
これに対し、この第7実施例は1つのバック用ファン6を用いて、ローバック吹出手段12から吹き出される風量が、ハイバック吹出手段11およびシートクッション3から吹き出される風量よりも小さくなるように風量制御するものである。
【0061】
上記の風量制御を達成するために、本実施例は次の構成を採用している。
本実施例のシートバック4には、バック用ファン6の吐出風をハイバック用分配通路8aに導くハイバック用連通路13aと、バック用ファン6の吐出風をローバック用分配通路8bに導くローバック用連通路13bとが設けられている。そして、シートバック4には、ローバック用連通路13bの開口面積を連続的あるいは段階的に可変するダンパ(開閉ドア)14が配置されている。
このダンパ14は、図示しないアクチュエータ(電動モータ等)によって開閉制御される。このアクチュエータは、ECU1によって制御されるものであり、ローバック用連通路13bの開口面積をダンパ14によって小さくすることによって、ローバック吹出手段12から吹き出される風量が少なく制御されるものである。
【0062】
ECU1は、冷房運転中で、しかもシート空調が乗員によって選択されている時に、ダンパ14によってローバック用連通路13bの開口面積を小さくする。この作動により、シート空調を選択した状態で長時間冷房運転を続けても、ローバック吹出手段12から吹き出される冷風の冷房能力が小さいため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
あるいは、ECU1は、シート空調による冷房を開始してから所定時間が経過した後に、ダンパ14によってローバック用連通路13bの開口面積を小さくする。この作動により、シート空調の開始直後など、乗員がシート空調による冷房感を強く望む時に、シートクッション3、ハイバック吹出手段11、ローバック吹出手段12の全ての冷房能力(この実施例では風量)を大きくできるため、乗員に十分な冷房感を与えることができる。そして、所定時間が経過すると、ローバック吹出手段12の冷房能力が小さくなるため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
【0063】
[第8実施例]
第8実施例を図10〜図12を参照して説明する。なお、図10はシート空調装置の概略を示す構成図、図11(a)はバック用スポンジ層4bに形成されたハイバック用分配通路8aおよびローバック用分配通路8bの配置図、図11(b)はバック用ウレタンパッド4aに取り付けられた分岐・ペルチェユニット15の取付図である。
【0064】
この第8実施例は、次の3つの特徴を備える。
(1)1つの送風機16の吐出風を送風ダクト16aによって、クッション用分配通路7(符号図2参照)と、分岐・ペルチェユニット15(ペルチェ素子が内蔵されるとともに、送風された空調風をハイバック用連通路13aとローバック用連通路13bに分配するユニット)とに導き、シートクッション3、ハイバック吹出手段11、ローバック吹出手段12のそれぞれから空調風を吹き出させる。
(2)ローバック吹出手段12の吹出風量を小さくするために、ローバック用連通路13bの開口面積を連続的あるいは段階的に可変するダンパ14(開閉ドア)が配置されている。
(3)ハイバック用連通路13aとローバック用連通路13bの分岐部分にペルチェ素子(図示しない)を内蔵する分岐・ペルチェユニット15を配置し、ハイバック用連通路13aに導かれる空気を冷却(冷房能力を大きくする手段)するとともに、ローバック用連通路13bに導かれる空気を加熱(冷房能力を小さくする手段)する。
【0065】
上記(2)のダンパ14は、上述した第7実施例と同様に制御されるものである。つまり、冷房運転中で、しかもシート空調が乗員によって選択されている時に、ダンパ14によってローバック用連通路13bの開口面積が小さくなるように操作される。この作動により、シート空調を選択した状態で長時間冷房運転を続けても、ローバック吹出手段12から吹き出される冷風の冷房能力が小さいため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
あるいは、シート空調による冷房を開始してから所定時間が経過した後に、ダンパ14によってローバック用連通路13bの開口面積が小さくなるように操作される。この作動により、シート空調の開始直後など、乗員がシート空調による冷房感を強く望む時に、シートクッション3、ハイバック吹出手段11、ローバック吹出手段12の全ての冷房能力を大きくできるため、乗員に十分な冷房感を与えることができる。そして、所定時間が経過すると、ローバック吹出手段12の冷房能力が小さくなるため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
【0066】
上記(3)のペルチェ素子は、電圧を印加すると、一方の面で吸熱(冷却)し、他方の面で放熱(加熱)する性質を有する周知なものであり、分岐部分に配置して電圧を印加することで、上述したように、ハイバック用連通路13aに導かれる空気を冷却し、ローバック用連通路13bに導かれる空気を加熱する。
なお、ペルチェ素子に与えられる電圧は、ECU1に制御されるものであり、例えば図12に示されるように、シート空調の制御値が小さいほど、印加電圧が高くなるように制御される。
【0067】
このようにペルチェ素子が通電制御されることにより、シート空調に要求される冷房能力が高い時に、ローバック用連通路13bに導かれる空気が強く加熱される。つまり、シート空調による冷房能力が高い時に、乗員の腰部へ吹き出される空調風の冷房能力が小さくなる。
この結果、シート空調を選択した状態で長時間冷房運転を続けても、ローバック吹出手段12から吹き出される冷風の冷房能力を小さくできるため、乗員の腰部の冷え過ぎを防ぐことができる。
【0068】
[第9実施例]
第9実施例を図13を参照して説明する。なお、図13(a)はバック用スポンジ層4bに形成されたハイバック用分配通路8aおよびローバック用分配通路8bの配置図、図13(b)はバック用ウレタンパッド4aに取り付けられた分岐・ペルチェユニット15の取付図である。
【0069】
上記の第8実施例では、分岐・ペルチェユニット15を、ハイバック用連通路13aとローバック用連通路13bの直前に設けた例を示したが、この第9実施例は、分岐・ペルチェユニット15を送風ダクト16aの途中に設けたものである。このように設けても、上記第8実施例と同様の効果を得ることができる。
【0070】
[第5〜第9実施例の変形例]
上記の第5〜第9実施例のシート空調装置は、室内空調装置から吹き出された車室内の空気(冷気)をシート(シートクッション3およびシートバック4)から吹き出す例を示した。しかし、車両に搭載されている既存の室内空調装置とシート空調装置とをダクト等によって接続し、室内空調装置で温調した空調風を直接的にシートから吹き出すようにして、室内空調装置が冷房運転を行う際にローバック吹出手段12の冷房能力を小さくしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車室内全体の概略構成図である(第1実施例)。
【図2】シート空調装置の概略構成図である(第1実施例)。
【図3】送風機の配置位置を示す概略図である(第1実施例)。
【図4】シート空調装置の制御の一例を示すフローチャートである(第2実施例)。
【図5】シート空調装置の制御の一例を示すフローチャートである(第3実施例)。
【図6】シート空調装置の制御の一例を示すフローチャートである(第4実施例)。
【図7】シート空調装置が搭載されたシートの断面図の概略断面図である(第5実施例)。
【図8】送風機の配置位置を示す概略図である(第5実施例)。
【図9】バック用スポンジ層とバック用ウレタンパッドの概略図である(第7実施例)。
【図10】シート空調装置の概略を示す構成図(第8実施例)。
【図11】バック用スポンジ層とバック用ウレタンパッドの概略図である(第8実施例)。
【図12】シート空調の制御値とペルチェ素子の印加電圧との関係を示すグラフである(第8実施例)。
【図13】バック用スポンジ層とバック用ウレタンパッドの概略図である(第9実施例)。
【図14】シート空調装置の概略を示す構成図(従来例)。
【符号の説明】
1 ECU(電子制御ユニット)
3 シートクッション
4 シートバック
5 クッション用ファン
6 バック用ファン
7 クッション用分配通路
8 バック用分配通路
11 ハイバック吹出手段
12 ローバック吹出手段
15 分岐・ペルチェユニット
Claims (8)
- 乗員の臀部や大腿部を受ける面から冷風を吹き出すことが可能なシートクッションと、
乗員の肩部や腰部を受ける面から冷風を吹き出すことが可能なシートバックと、を備えた車両用空調装置において、
シートに乗員が座った状態で、前記シートバックから吹き出される冷風の冷房能力が、前記シートクッションから吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられたことを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1に記載の車両用空調装置において、
前記シートから冷風を吹き出すシート空調を開始してから所定時間が経過した後に、前記シートバックから吹き出される冷風の冷房能力が、前記シートクッションから吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられたことを特徴とする車両用空調装置。 - 車室内に冷風を吹き出すことによって車室内を冷房可能な室内空調装置と、
乗員が座るシートから冷風を吹き出すことが可能なシート空調装置と、を備えた車両用空調装置において、
前記シートから吹き出される冷風の冷房能力が、前記室内空調装置から吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられたことを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項3に記載の車両用空調装置において、
前記シートから冷風を吹き出すシート空調を開始してから所定時間が経過した後に、前記シートから吹き出される冷風の冷房能力が、前記室内空調装置から吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられたことを特徴とする車両用空調装置。 - 乗員の臀部や大腿部を受ける面から冷風を吹き出すことが可能なシートクッションと、
乗員の肩部や腰部を受ける面から冷風を吹き出すことが可能なシートバックと、を備えた車両用空調装置において、
前記シートバックは、乗員の肩部を受ける面から冷風を吹き出すことが可能なハイバック吹出手段と、乗員の腰部を受ける面から冷風を吹き出すことが可能なローバック吹出手段とを備え、
シートに乗員が座った状態で、前記ローバック吹出手段から吹き出される冷風の冷房能力が、前記ハイバック吹出手段から吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられたことを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項5に記載の車両用空調装置において、
前記シートから冷風を吹き出すシート空調を開始してから所定時間が経過した後に、前記ローバック吹出手段から吹き出される冷風の冷房能力が、前記ハイバック吹出手段から吹き出される冷風の冷房能力より小さくなるように設けられたことを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項5または請求項6に記載の車両用空調装置において、
前記ローバック吹出手段から吹き出される冷風を加熱し、前記ハイバック吹出手段から吹き出される冷風を冷却するペルチェ素子を搭載することを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の車両用空調装置において、
乗員が座るシートから冷風を吹き出すことが可能なシート空調装置は、車室内に冷風を吹き出すことによって車室内を冷房することのできる室内空調装置の制御ユニットによって制御されることを特徴とする車両用空調装置。
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