JP7077670B2 - 車両用シート空調装置 - Google Patents

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Description

この明細書における開示は、車両用シート空調装置に関する。
特許文献1には、車両用シート空調装置が開示されている。この車両用シート空調装置は、送風機と、着座面に送風機から送られた風を通す通風穴が形成されたシートとを備える。車両用シート空調装置は、通風穴の塞がれている程度を送風機の回転数から判断し、通風穴の塞がれている程度に基づいて送風機の回転数を制御する。
特開2013‐169819号公報
車両用シート空調装置において、送風装置に使用されているモータの回転数がモータの固有振動数に対応する回転数に接近すると、振動が増幅されて騒音が大きくなる。このため、モータの回転数を制御する際には、モータの固有振動数を考慮する必要がある。
また一般的に、人の身体部位のうち背中部と大腿部では背中部の方が送風による温熱感覚の変化に敏感である。このため、車両用シート空調装置にて着座者の背中部への風量が過度に大きくなると、着座者が身体の過度な冷却を感じる虞がある。したがってモータの回転数を制御する際には、モータの固有振動数に加えて、着座者の背中部への風量も考慮する必要がある。
特許文献1には、モータの固有振動数に起因する騒音の抑制と、着座者の背中部への風量が過度に大きくなることの抑制とを両立する制御を実行することは開示されていない。
開示される目的は、モータの固有振動数に起因する騒音の抑制と、着座者の背中部への風量が過度に大きくなることの抑制とを両立する車両用シート空調装置を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された車両用シート空調装置のひとつは、車両に搭載され、着座者の上半身を支持する背もたれ部(10a)と着座者の下半身が着座する着座部(10b)とを備えるシート(10)と、回転することで空気を駆動し、背もたれ部の表面から車室内に対して空気を吹き出すまたは車室内から空気を吸い込む空気流れを形成する背もたれ側送風ファン(51a)と、背もたれ側送風ファンを回転駆動する背もたれ側モータ(52a)と、回転することで空気を駆動し、着座部の表面から車室内に対して空気を吹き出すまたは車室内から空気を吸い込む空気流れを形成する着座側送風ファン(51b)と、着座側送風ファンを回転駆動する着座側モータ(52b)と、背もたれ側モータおよび着座側モータの回転数を制御する制御部(60)と、を備え、制御部は、着座側モータの回転数が、着座側モータの固有振動数に対応する回転数を含む所定の着座側回転数範囲内か否かを判定する着座側回転数判定部(64)と、着座側モータの回転数と背もたれ側モータの回転数との差分が閾値以上であるか否かを判定する差分判定部(67)と、着座側回転数判定部において着座側モータの回転数が着座側回転数範囲内であると判定された場合には、着座側回転数範囲外に着座側モータの回転数を変更し、且つ背もたれ側モータの回転数を維持または減少させる制御を実行する回転数調整部(68)と、を有し、回転数調整部は、着座側回転数判定部において着座側モータの回転数が着座側回転数範囲内であると判定され、且つ差分判定部にて差分が閾値以上であると判定された場合には、着座側回転数範囲外まで着座側モータの回転数を減少させ、且つ背もたれ側モータの回転数を維持する制御を実行する
この開示によれば、着座側モータの回転数が、着座側モータの固有振動数に対応する回転数を含む回転数範囲である場合には、着座側モータの回転数を着座側回転数範囲外まで変更するので、着座側モータの固有振動数に起因する振動を抑制できる。またこのとき背もたれ側モータの回転数は維持または減少させるので、背もたれ側送風ファンの風量は変化しないか、減少する。このため着座者の背中部への風量が過度に大きくなることを抑制できる。以上により、モータの固有振動数に起因する騒音の抑制と、着座者の背中部への風量が過度に大きくなることの抑制を両立する制御を実行可能な車両用シート空調装置を提供できる。
第1実施形態に係る車両用シート空調装置を示す図である。 第1実施形態の制御装置の機能ブロック図である。 第1実施形態の車両用シート空調装置が実行する制御を示すフローチャートである。 第2実施形態の車両用シート空調装置が実行する制御を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
第1実施形態の車両用シート空調装置1について、図1~図4を参照して説明する。車両用シート空調装置1は、車両に搭載されて着座者である乗員の座席を提供するシート10を有する。シート10は、着座者の背部を支持する背もたれ部10aと、着座者の臀部および大腿部を支持する着座部10bとを備える。背もたれ部10aおよび着座部10bには、それぞれ送風装置50a、50bが設けられている。車両用シート空調装置1は、送風装置50a、50bの駆動によって着座者の周囲に空気の流れを形成する。車両用シート空調装置1は、所謂シートベンチレーションシステムを構成する。第1実施形態においては、車両用シート空調装置1を、シート10の表面から着座者に対して空気を吹き出すシートベンチレーションシステムとして説明する。
背もたれ部10aは、シートパッド20aと、表皮部材30aと、送風装置50aとを有する。背もたれ部10aおよび着座部10bは、それぞれ全体の形状を維持する金属製の骨格部材を有する。
シートパッド20aは、弾性変形可能な材料、例えば連続気泡型の発泡ポリウレタンによって構成される。シートパッド20aは、表皮部材30aに対して十分大きな厚み寸法を有する。シートパッド20aは、着座した乗員の荷重を弾性変形によって吸収し、乗員の身体の背部を支持するクッション部材である。シートパッド20aの内部には、空気が流通可能な空気通路21aが形成されている。
空気通路21aは、送風装置50aによって駆動された空気が流通する流路である。シートパッド20aの裏面から表面まで貫通するように形成されている。空気通路21aは、シートパッド20aの裏面から表面へと分岐しつつ延びるように形成されている。空気通路21aは、シートパッド20aの表面で開口するように形成されている。すなわち第1実施形態のように空気を吹き出すシートベンチレーションシステムの場合には、空気通路21aを流通した空気がシートパッド20aの表面から表皮部材30aを通過して車室内へと吹き出す。
表皮部材30aは、皮革やファブリック等によって提供される。表皮部材30aは、通気可能となるように複数の孔部やスリット等が形成された素材や、直接空気が通気可能な素材等によって提供される、通気性を有する部材である。表皮部材30aは、特にシートパッド20a表面における空気通路21aの開口位置で通気可能になっていればよい。表皮部材30aは、シートパッド20aを覆い、着座者と直接接触する部材である。表皮部材30aは、背もたれ部10aにおける背もたれ面31aを提供する。背もたれ面31aは、着座した乗員の背中が接触し得る面である。
送風装置50aは、回転することで空気を駆動するファン51aと、ファン51aを回転駆動するモータ52aと、モータ52aを保持するブラケット53aとを含んで構成されている。送風装置50aは、背もたれ部10aの背部を覆う通気部材である後背部を介して車室内の空気を吸い込み、空気通路21aに対して送風する。送風装置50aは、背もたれ部10aの背面から空気を吸い込み、背もたれ面31aから空気を吹き出す空気流れを形成する。
ファン51aは、遠心式ファン、軸流式ファン等の多様なファンによって提供することができる。ファン51aは、背もたれ側送風ファンの一例である。送風装置50aは、ファン51aの回転によって空気を駆動し、シートパッド20aの空気通路21a内に強制的に空気の流れを形成する。
モータ52aは、制御装置60によってその作動を制御される。モータ52aは、回転軸を介してファン51aと連結されている。モータ52aは、例えば直流ブラシレスモータによって提供される。モータ52aは、回転軸を介してファン51aを回転駆動する。モータ52aは、電圧を印加されることで作動する。電圧の大きさは、制御装置60によって設定される。モータ52aは、流れる電流値を制御装置60へと逐次送信可能となっている。すなわちモータ52aは、制御装置60によって電流値の変動をモニタリングされる。負荷の変動に伴う回転数の変動と、電流値の変動とは相関関係にあるので、モータ52aは、回転数の変動を制御装置60によって検出されるということもできる。
ブラケット53aは、樹脂材料や金属材料等によって形成されている。ブラケット53aには、モータ52aが圧入や嵌合等により取り付けられている。ブラケット53aは、締結具によって背もたれ部10aの図示しない骨格部材に取り付けられている。ブラケット53aが骨格部材に固定されることで、送風装置50aが背もたれ部10aに設置された状態となる。ブラケット53aは、例えばファン51aを取り囲んでファン51aに吸い込まれる空気が通過する吸込口およびファン51aによって吹き出される空気が通過する吹出口を規定するファンケーシングと結合されている。
次に着座部10bについて説明する。着座部10bは、着座者が着座する部分であり、乗員の臀部および大腿部を支持する部分である。以下の説明において、背もたれ部10aの各部構成と同一名称の構成に関しては、背もたれ部10aにおける構成と異なる点を説明し、共通する点については背もたれ部10aでの説明を援用する。
着座部10bは、背もたれ部10aと同様に、シートパッド20bと、表皮部材30bと、送風装置50bとを有する。シートパッド20bは、乗員の身体の臀部および大腿部を支持するクッション部材である。シートパッド20aの内部には、空気が流通可能な空気通路21bが形成されている。表皮部材30bは、着座部10bにおける着座面31bを提供する。着座面31bは、着座した乗員の臀部および大腿部が接触し得る面である。
送風装置50bは、送風装置50aと同様にファン51b、モータ52b、およびブラケット53bを有する。ファン51bは、着座側送風ファンの一例である。ファン51bは、その回転軸が上下方向を向くようにケーシング内に設置されている。ケーシングの吸込口は、例えば下方に向かって開口し、着座部10bの下方の空気を吸い込む。送風装置50bは、着座部10bの下方から空気を吸い込み、空気通路21bを流通させて着座面31bから空気を吹き出す空気流れを形成する。ブラケット53bが着座部10bの図示しない骨格部材に固定されることで、送風装置50bが着座部10bに設置された状態となる。
制御装置60は、車両用シート空調装置1における各送風装置50a、50bの作動を制御する。制御装置60は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータを主なハードウェア要素として備える。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能な所定のプログラムを非一時的に記憶する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。制御装置60が提供する手段および/または機能は、記憶媒体に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置60がハードウェアである電子回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって提供することができる。
制御装置60は、例えば車両用空調装置を制御するエアコンECU(Electronic Control Unit)によって提供される。または、エアコンECUとは異なるECUによって提供されてもよい。制御装置60は、車両用空調装置におけるエアミックスドアの開度、ブロワの送風量、圧縮機の吐出量等を制御する。制御装置60は、複数のセンサと接続され、各センサからの検出信号を受け取ることが可能となっている。複数のセンサとは、例えば、内気温センサ、外気温センサ、日射センサ、着座センサ等である。制御装置60は、これら検出信号と記憶された空調制御プログラムとを用いて各種演算、処理を行い、車室内空調に寄与する各種の空調機能部品を制御する制御信号を出力する。空調機能部品には、車両用空調装置に関して圧縮機、ブロワ、内外気切替ドア、エアミックスドア、吹出モードドア等が含まれ、車両用シート空調装置1に関して送風装置50a、50bが含まれる。制御装置60は、制御部の一例である。
制御装置60は、機能ブロックとして、記憶部61、回転数算出部62、背もたれ側回転数判定部63、着座側回転数判定部64、背もたれ側回転数設定部65、着座側回転数設定部66、差分判定部67、回転数調整部68を有する。
記憶部61は、背もたれ側モータ52aおよび着座側モータ52bのそれぞれの固有振動領域を記憶している。背もたれ側モータ52aの固有振動領域(背もたれ側固有振動領域)とは、背もたれ側モータ52aの固有振動数に対応する回転数である固有振動回転数を含む所定の背もたれ側回転数範囲である。背もたれ側モータ52aの固有振動回転数は、例えば、送風装置50aをシート10に取り付けた状態で、回転数を掃引しながら背もたれ側モータ52aを回転駆動させたときの、発生する振動騒音がピークとなる背もたれ側モータ52aの回転数である。着座側モータ52bの固有振動領域(着座側固有振動領域)とは、着座側モータ52bの固有振動数に対応する回転数である固有振動回転数を含む所定の着座側回転数範囲である。着座側モータ52bの固有振動回転数は背もたれ側モータ52aと同様に、送風装置50bをシート10に取り付けた状態で回転数を掃引しながら着座側モータ52bを回転駆動させたときに発生する振動騒音がピークとなる着座側モータ52bの回転数である。
所定の着座側回転数範囲および背もたれ側回転数範囲は、それぞれ固有振動回転数から回転数をずらした際に発生する振動騒音の大きさが閾値を上回る範囲に設定される。ここでの振動騒音の大きさの閾値は、例えば着座者が走行中の車両の車室内にて聞き取ることができる最小の振動騒音の大きさである。固有振動回転数および回転数範囲は、実機を用いた実験やシミュレーション等により予め設定されて制御装置60に記憶された値である。
回転数算出部62は、背もたれ側モータ52aおよび着座側モータ52bの電流値からそれぞれのモータ52a、52bの回転数を算出する。
背もたれ側回転数判定部63は、回転数算出部62にて算出された背もたれ側モータ52aの回転数が、記憶部61に記憶された固有振動領域に含まれる回転数であるか否かを判定する。
着座側回転数判定部64は、回転数算出部62にて算出された着座側モータ52bの回転数が、記憶部61に記憶された固有振動領域に含まれる回転数であるか否かを判定する。
差分判定部67は、着座側モータ52bを現在の回転数から減少させた場合の減少後回転数Nscdと、現在の背もたれ側モータ52aの回転数との差分が、閾値よりも小さいか否かを判定する。回転数Nscが回転数Nsbに接近すると、クッション側モータの回転により発生する回転音とバック側モータの回転により発生する回転音との周波数が接近し、所謂共鳴音が発生してしまう。閾値は、この共鳴音が、着座者に聞こえる程度の大きさで発生する回転数差分の範囲に基づいて設定される。閾値は、予め実機を用いた実験やシミュレーションによって求められて予め記憶部61等に記憶された値である。
背もたれ側回転数設定部65は、背もたれ側回転数判定部63および着座側回転数判定部64の判定結果に基づいて、背もたれ側モータ52aの回転数を設定する。背もたれ側回転数設定部65は、判定結果を基に、背もたれ側モータ52aを現在の回転数からどの程度上昇させるか、減少させるか、または現在の回転数から変更しないかを設定する。上昇させる場合の上昇分および減少させる場合の減少分は、例えばそれぞれ回転数に関わらず一定であってもよく、または回転数によって異なる上昇分、減少分が定められていてもよい。
着座側回転数設定部66は、背もたれ側回転数判定部63および着座側回転数判定部64の判定結果に基づいて、着座側モータ52bの回転数を設定する。着座側回転数設定部66は、判定結果を基に、背もたれ側モータ52aを現在の回転数からどの程度上昇させるか、減少させるか、または現在の回転数から変更しないかを設定する。上昇させる場合の上昇分および減少させる場合の減少分は、例えばそれぞれ回転数に関わらず一定であってもよく、または回転数によって異なる上昇分、減少分が定められていてもよい。
回転数調整部68は、背もたれ側回転数設定部65および着座側回転数設定部66の設定に基づいて、背もたれ側モータ52aの回転数Nsbおよび着座側モータ52bの回転数Nscを調整する。
次に、車両用シート空調装置1の作動および車両用シート空調装置1が形成する空気流れについて説明する。車両用シート空調装置1は、例えばインストルメントパネル等に設けられた車両用シート空調装置1の作動スイッチを乗員が投入することで作動を開始する。
作動スイッチが投入されると、制御装置が送風装置50a、50bのファンを回転駆動させ、送風を開始する。背もたれ部10aでは、送風装置50aによって車室内の空気が背もたれ部10aの後方から送風装置50aへと吸い込まれ、送風装置50aから空気通路21aに対して吹き出される。空気通路21aを通過した空気は、表皮部材30aを通過して背もたれ面31aから車室内へと吹き出される。車室内へと吹き出された空気は背もたれ面31aから前方へと向かい、着座者の上半身の背部や腰部へと吹き付けられたり、上半身の周囲を通過したりする空気流れを形成する。
着座部10bでは、送風装置50bによって車室内の空気が着座部10bの下方から送風装置50bへと吸い込まれ、空気通路21bに対して吹き出される。空気通路21bを通過した空気は、表皮部材30bを通過して着座面31bから車室内へと吹き出される。車室内へと吹き出された空気は着座面31bから上方へと向かい、着座者の下半身の大腿部や臀部へと吹き付けられたり、下半身の周囲を通過したりする空気流れを形成する。以上のようにして車両用シート空調装置1は着座者に対して空気を送風し、着座者に涼感を与える。
次に、図3のフローチャートを参照しながら制御装置60が実行する制御の一例について説明する。制御装置60は、作動スイッチが投入される等により車両用シート空調装置1の作動が開始されると図3に示す処理を実行する。
制御装置60は、まずステップS10でクッション側モータの回転数Nscを取得する。次にステップS12へと進み、バック側モータの回転数Nsbを取得した後、ステップS14へと進む。
ステップS14では、背もたれ側モータ52aの回転数Nsbが固有振動領域内であるか否かを判定する。ステップS14の処理は、背もたれ側回転数判定部63の実行する処理に相当する。ステップS14で、回転数Nsbが固有振動領域であると判定されると、ステップS16へと進む。ステップS16では、着座側モータ52bの回転数Nscが固有振動領域内であるか否かを判定する。ステップS16の処理は着座側回転数判定部64の実行する処理に相当する。ステップS16で回転数Nscが固有振動領域であると判定されると、バック側モータおよびクッション側モータの両方の回転数Nsb、Nscが同時にそれぞれの固有振動領域内に入っているので、ステップS18へと進む。
ステップS18では、回転数Nsbを固有振動領域外まで減少させる。換言すれば、送風装置50aの送風量を低下させる。ステップS18の処理の後ステップS20へと進み、回転数Nscを固有振動領域外まで上昇させる。換言すれば、送風装置50bの送風量を上昇させる。ステップS18およびステップS20の処理において、回転数Nsbの減少幅と、Nscの上昇幅とは、同程度であることが好ましい。すなわち、送風装置50aにおける送風量の減少分と同じ量だけ、送風装置50bにおける送風量を増加させる。換言すれば、ステップS18の処理を実行する直前と、ステップS20を実行した直後とで、送風装置50a、50bが送風する総送風量が実質的に同等となるように、回転数Nsb、Nscの変化量を決定する。ステップS20の処理を実行すると、再びステップS10へと戻り、図2のフローチャートの処理を繰り返す。
一方ステップS16にて、回転数Nscが固有振動領域外であると判定された場合には、ステップS22へと進む。ステップS22では、ステップS18と同様に回転数Nsbを固有振動領域外まで減少させる。その後ステップS24へと進み、回転数Nscを、回転数Nsbの減少分と同等分だけ上昇させる。すなわち、バック側モータの回転数Nsb減少によって低下した送風装置50aの風量を、送風装置50bの風量を上昇させることによって補う。特に回転数Nsbの減少分と同等分だけ回転数Nscを上昇させるため、ステップS22の直前とステップS24の直後とで送風装置50a、50bの総送風量を実質的に同等とすることができる。ステップS24の処理を実行すると、再びステップS10へと戻り、図2のフローチャートの処理を繰り返す。
次にステップS14にて回転数Nsbが固有振動領域でないと判定された場合について説明する。この場合、ステップS14からステップS26へと進む。ステップS26の処理は、ステップS16の処理と同様である。すなわちステップS26の処理も着座側回転数判定部64の実行する処理に相当する。ステップS26にて回転数Nscが固有振動領域内であると判定された場合には、ステップS28へと進む。
ステップS28では、減少後回転数Nscdと現在の回転数Nsbとの差分が閾値よりも小さいか否かを判定する。これにより、回転数Nscを固有振動領域内から外すために減少させた場合に、減少後の回転数Nscが2つのモータ52a、52b間で共鳴音を発生する程度に回転数Nsbに接近するか否かを判定する。このステップS28で差分が閾値よりも小さいと判定されると、共鳴音の発生を回避するため、ステップS30へと進む。ステップS28は、差分判定部67が実行する処理に相当する。
ステップS30では、回転数Nscを固有振動領域外まで上昇させる制御を実行する。その後ステップS32へと進み、回転数Nsbを回転数Nscの上昇分と同等分だけ減少させ、送風装置50a、50bの総送風量がステップS30の直前とステップS32の直後とで変化しないようにする。ステップS28~ステップS32の処理により、回転数Nscを減少させることで回転数Nsbに接近する可能性がある場合には、逆に回転数Nscを上昇させるように制御して、共鳴音の発生を抑制しつつ回転数Nscを固有振動領域外へと変更することができる。加えて、回転数Nsbを減少させることで、総送風量の変動を抑制することができる。ステップS32の処理を実行すると、再びステップS10へと戻り、図2のフローチャートの処理を繰り返す。
一方ステップS28で回転数Nscが回転数Nsbよりも大きくないと判定された場合には、ステップS34へと進む。ステップS34では、回転数Nscを固有振動領域外まで減少させる。ステップS34の後にステップS36へと進む。ステップS36では、回転数Nsbを維持させる。すなわち、回転数Nsbを変化させない。ステップS28~S36の処理により、回転数Nscを低下させても回転数Nsbに接近しない場合には、回転数Nscを低下させて送風装置50bにおける固有振動に起因する騒音の発生を抑制する。そして回転数Nsbを維持して送風装置50aの送風量を上昇させないことで腰冷えを抑制する。すなわち、回転数Nscを減少する場合には、総送風量の変動抑制よりも、着座者の背中部に当たる風量が上昇することで発生しうる悪影響の抑制を優先する。ステップS36の処理を実行すると、再びステップS10へと戻り、図2のフローチャートの処理を繰り返す。ステップS18、S20、S22、S24、S30、S32、S34およびS36の処理は、回転数調整部68の実行する処理に相当する。
また、ステップS26にて回転数Nscが固有振動領域外であると判定された場合には、そのままステップS10へと戻り図3のフローチャートの処理を繰り返す。
次に第1実施形態の車両用シート空調装置1がもたらす作用効果について説明する。第1実施形態の車両用シート空調装置1は、背もたれ部10aと着座部10bとを備えるシート10とを備える。車両用シート空調装置1は、回転することで空気を駆動し、背もたれ面31aから車室内に対して空気を吹き出す空気流れを形成するファン51aと、ファン51aを回転駆動する背もたれ側モータ52aとを備える。車両用シート空調装置1は、回転することで空気を駆動し、着座面31bから車室内に対して空気を吹き出す空気流れを形成するファン51bと、ファン51bを回転駆動する着座側モータ52bとを備える。車両用シート空調装置1は、背もたれ側モータ52aおよび着座側モータ52bの回転数を制御する制御装置60を備える。
制御装置60は、背もたれ側モータ52aの回転数が、背もたれ側モータ52aの固有振動数に対応する回転数を含む所定の背もたれ側回転数範囲である背もたれ側固有振動領域に含まれるか否かを判定する背もたれ側回転数判定部63を有する。制御装置60は、背もたれ側モータ52aの回転数が固有振動領域に含まれると判定された場合には、固有振動領域外まで背もたれ側モータ52aの回転数を減少させ、且つ着座側モータ52bの回転数を上昇させる制御を実行する回転数調整部68を有する。
これによれば、背もたれ側モータ52aの回転数が、背もたれ側固有振動領域に含まれる場合には、背もたれ側モータ52aの回転数を背もたれ側固有振動領域外まで減少させ、背もたれ側送風ファンの風量を減少させる。このため、背もたれ側モータ52aの固有振動数に起因する騒音を抑制しつつ、着座者が背中部の過度な冷却を感じることを抑制できる。また着座側モータ52bの回転数を上昇させるので、着座側ファンの風量を増加させ、総風量の減少を補うように風量調整できる。以上により、モータ52aの固有振動数に起因する騒音の抑制と、着座者の背中部への風量が過度に大きくなることの抑制を両立する車両用シート空調装置1を提供できる。
回転数調整部68は、背もたれ側モータ52aの回転数の減少分の大きさと着座側モータ52bの回転数の上昇分の大きさとが同等になるように背もたれ側モータ52aおよび着座側モータ52bの回転数を調整する。これによれば、背もたれ側送風ファンからの風量と着座側ファンからの風量とを合わせた総風量が、回転数の調整前と調整後とで変化してしまうことを回避できる。これにより、車両用シート空調装置1は、着座者に供給される総風量を変更することなくモータ52aの固有振動数に起因する騒音の抑制と着座者の背中部への風量が過度に大きくなることの抑制を両立することができる。
制御装置60は、着座側モータ52bの回転数が、着座側モータ52bの固有振動数に対応する回転数を含む所定の回転数範囲である着座側固有振動領域に含まれるか否かを判定する着座側回転数判定部64を有する。制御装置60は、着座側モータ52bの回転数が固有振動領域に含まれると判定された場合には、固有振動領域外に着座側モータ52bの回転数を変更し、且つ背もたれ側モータ52aの回転数を維持または減少させる制御を実行する回転数調整部68を有する。
これによれば、着座側モータ52bの回転数が、着座側固有振動領域に含まれる場合には、着座側モータ52bの回転数を着座側固有振動領域外まで変更するので、着座側モータ52bの固有振動数に起因する振動を抑制できる。またこのとき背もたれ側モータ52aの回転数は維持または減少させるので、背もたれ部10a側のファン51aの風量は変化しないか、減少する。このため着座者の背中部への風量が過度に大きくなることを抑制できる。以上により、モータ52bの固有振動数に起因する騒音の抑制と、着座者の背中部への風量が過度に大きくなることの抑制を両立する制御を実行可能な車両用シート空調装置1を提供できる。特に第1実施形態の車両用シート空調装置1は、着座側回転数判定部64と、背もたれ側回転数判定部63とを両方有する。このため、着座側モータ52bと背もたれ側モータ52aの両方の制御に関して、モータ52a、52bの固有振動数に起因する騒音の抑制と、着座者の背中部への風量が過度に大きくなることの抑制を両立することができる。
制御装置60は、着座側モータ52bの回転数および背もたれ側モータ52aの両方がそれぞれの固有振動領域に含まれると判定された場合には、着座側固有振動領域外まで着座側モータ52bの回転数を上昇させ、且つ背もたれ側固有振動領域外まで背もたれ側モータ52aの回転数を減少させる制御を実行する。
これによれば、背もたれ側モータ52aと着座側モータ52bが同時にそれぞれの固有振動領域内の回転数となった場合には、制御装置60は、背もたれ側モータ52aの回転数を背もたれ側固有振動領域外まで低下させる。且つ制御装置60は着座側モータ52bの回転数を着座側固有振動領域外まで上昇させる。これによって、背もたれ部10a側のファン51aの風量を低下させて着座者の背中部への風量増加を抑制しつつ、背もたれ側モータ52aおよび着座側モータ52bの両方においてそれぞれの固有振動数に起因する騒音の発生を抑制することができる。
制御装置60は、着座側固有振動領域外に着座側モータ52bの回転数を減少させる場合の減少後回転数Nscdを設定する着座側回転数設定部66を有する。制御装置60は、減少後回転数Nscdと背もたれ側モータ52aの回転数の差分が閾値以上であるか否かを判定する差分判定部67を有する。回転数調整部68は、着座側回転数判定部64において着座側モータ52bの回転数が着座側固有振動領域内であると判定され、且つ差分判定部67にて差分が閾値以上であると判定された場合には、設定された減少後回転数Nscdまで着座側モータ52bの回転数を減少させ、且つ背もたれ側モータ52aの回転数を維持する制御を実行する。
これによれば、着座側モータ52bの回転数を減少後回転数Nscdまで減少させても、着座側モータ52bと背もたれ側モータ52aとの回転数の差分が閾値以上であれば、着座側モータ52bの回転数を減少後回転数Nscdまで減少させる。これにより、着座側モータ52bの減少後回転数Nscdと背もたれ側モータ52aの回転数とが十分に離れている場合には、着座側モータ52bの回転数を減少させつつ背もたれ側モータ52aの回転数を維持する制御を実行できる。着座側モータ52bの減少後回転数Nscdと背もたれ側モータ52aの回転数とが十分に離れているので、2つのモータ52a、52b同士の回転音による共鳴音の発生を回避することができる。また、着座側モータ52bの回転数を減少させるので、着座側モータ52bの回転音自体を小さくするように制御できる。さらに、背もたれ側モータ52aの回転数は維持するので、背もたれ部10a側のファン51aの風量が過度に大きくなることを抑制できる。
回転数調整部68は、着座側モータ52bの回転数が着座側固有振動領域内であると判定され、且つ差分判定部67にて差分が閾値より小さいと判定された場合には、着座側固有振動領域外まで着座側モータ52bの回転数を上昇させ、且つ背もたれ側モータ52aの回転数を減少する制御を実行する。これによれば、着座側モータ52bの減少後回転数Nscdと背もたれ側モータ52aの回転数との差分が閾値より小さくなる場合には、着座側モータ52bの回転数を上昇させることで着座側固有振動領域外へと変更することができる。すなわち、着座側モータ52bの回転数を小さくすると背もたれ側モータ52aの回転数に近くなり、共鳴音が発生し得る場合には、着座側モータ52bの回転数を減少させるのではなく上昇させて、背もたれ側モータ52aの回転数に接近することを回避できる。また、この場合背もたれ側モータ52aの回転数を減少させるので、背もたれ部10a側のファン51aの風量を減少させて着座者の背中部への風量が過度に大きくなることを抑制しつつ、総風量を補うように風量調整できる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態における車両用シート空調装置1の変形例について説明する。図4において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。
第2実施形態の車両用シート空調装置1は、第1実施形態におけるステップS28の処理の代わりに図4に示すステップS29の処理を実行する点が第1実施形態と相違する。ステップS29では、現在の回転数Nscと現在の回転数Nsbとの差分が閾値よりも小さいか否かを判定する。第2実施形態においてはステップS29の処理が差分判定部67の実行する処理に相当する。換言すれば、第2実施形態において差分判定部67は現在の回転数Nscと現在の回転数Nsbとの差分が閾値より小さいか否かを判定する。差分が閾値よりも小さいと判定されるとステップS30へと進み、差分が閾値以上であると判定された場合には、ステップS34へと進む。
これにより、例えばステップS20やステップS24の処理によって回転数Nscが変更されて、回転数Nsbに共鳴音を発生する程度に接近した場合に、ステップS29の判定によってステップS30、ステップS32の処理へと進むことになる。回転数Nscを変更する制御を行った後で回転数Nscが回転数Nsbに接近した場合に、回転数Nscと回転数Nsbとの差を大きくする処理を実行できるので、背もたれ側モータ52aと着座側モータ52bとの間で共鳴音が発生することを抑制できる。また、回転数Nscと回転数Nsbとの差分が閾値以上の場合には、ステップS34、ステップS36の処理へと進むことになる。これにより、回転数Nscと回転数Nsbとが十分に離れている場合には、着座側モータ52bの回転数を減少させつつ背もたれ側モータ52aの回転数を維持する制御を実行できる。このように、減少後回転数Nscdではなく現在の回転数Nscと現在の回転数Nsbとの差分が閾値より小さいか否か判定し、その判定結果に基づいてステップS30、S32の処理またはステップS34、S36の処理のどちらかを実行する構成としてもよい。
(他の実施形態)
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上述の実施形態において、車両用シート空調装置1は、送風装置50a、50bによってシート10の背もたれ面31aおよび着座面31bから空気を吹き出す構成であるとした。これに代えて、背もたれ面31aおよび着座面31bから送風装置によって空気を吸い込む構成であってもよい。
上述の実施形態において、制御装置60はモータ52a、52bの電流値からモータ52a、52bの回転数を算出するとした。これに代えて、回転数を計測するカウンタ等によって電流値を用いることなく回転数を取得する構成であってもよい。
上述の実施形態において、制御装置60は、ステップS24において回転数Nscを回転数Nsbの減少分と同等分上昇させるとしたが必ずしも同等分だけ上昇させなくともよい。回転数Nsbの減少分よりも大きい回転数分だけ回転数Nscを減少させてもよいし、減少分よりも小さい回転数分だけ回転数Nscを減少させるようにしてもよい。ステップS32についても同様に、回転数Nscの上昇分と必ずしも同等分だけ回転数Nsbを減少させる必要はない。
上述の実施形態において、制御装置60はエアコンECUであるとしたが、制御装置60の構成はこれに限らない。制御装置60は、エアコンECUとは別のECUによって提供されてもよいし、複数のECUが制御装置60の機能ブロックの機能を分担する構成であってもよい。
上述の実施形態において、ステップS34で回転数Nscを減少させる際にはステップS36で回転数Nsbを維持するとしたが、総風量を低下させても問題ない場合には回転数Nsbを減少させる制御を行ってもよい。また、ステップS30で回転数Nscを上昇させる場合に、ステップS32にて回転数Nsbを減少させることなく維持する制御を行ってもよい。
上述の実施形態において、送風装置50aは背もたれ部10aに設置され、送風装置50bは着座部10bに設置されるとした。これに代えて、送風装置50a、50bはそれぞれシート10から離間した位置に設けられ、ダクト等でシート10に接続されている構成であってもよい。
10 シート、 10a 背もたれ部、 10b 着座部、 51a ファン(背もたれ側送風ファン)、 50b ファン(着座側送風ファン)、 52a 背もたれ側モータ、 52b 着座側モータ、 60 制御装置(制御部)、 63 背もたれ側回転数判定部、 64 着座側回転数判定部、 66 回転数設定部、 67 差分判定部、 68 回転数調整部。

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、着座者の上半身を支持する背もたれ部(10a)と前記着座者の下半身が着座する着座部(10b)とを備えるシート(10)と、
    回転することで空気を駆動し、前記背もたれ部の表面から車室内に対して空気を吹き出すまたは前記車室内から空気を吸い込む空気流れを形成する背もたれ側送風ファン(51a)と、
    前記背もたれ側送風ファンを回転駆動する背もたれ側モータ(52a)と、
    回転することで空気を駆動し、前記着座部の表面から前記車室内に対して空気を吹き出すまたは前記車室内から空気を吸い込む空気流れを形成する着座側送風ファン(51b)と、
    前記着座側送風ファンを回転駆動する着座側モータ(52b)と、
    前記背もたれ側モータおよび前記着座側モータの回転数を制御する制御部(60)と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記着座側モータの回転数が、前記着座側モータの固有振動数に対応する回転数を含む所定の着座側回転数範囲内か否かを判定する着座側回転数判定部(64)と、
    前記着座側モータの回転数と前記背もたれ側モータの回転数との差分が閾値以上であるか否かを判定する差分判定部(67)と、
    前記着座側回転数判定部において前記着座側モータの回転数が前記着座側回転数範囲内であると判定された場合には、前記着座側回転数範囲外に前記着座側モータの回転数を変更し、且つ前記背もたれ側モータの回転数を維持または減少させる制御を実行する回転数調整部(68)と、
    を有し、
    前記回転数調整部は、
    前記着座側回転数判定部において前記着座側モータの回転数が前記着座側回転数範囲内であると判定され、且つ前記差分判定部にて前記差分が前記閾値以上であると判定された場合には、前記着座側回転数範囲外まで前記着座側モータの回転数を減少させ、且つ前記背もたれ側モータの回転数を維持する制御を実行する車両用シート空調装置。
  2. 前記制御部は、
    前記背もたれ側モータの回転数が、前記背もたれ側モータの固有振動数に対応する回転数を含む所定の背もたれ側回転数範囲内か否かを判定する背もたれ側回転数判定部(63)をさらに有し、
    前記回転数調整部は、
    前記背もたれ側回転数判定部において前記背もたれ側モータの回転数が前記背もたれ側回転数範囲内であると判定された場合には、前記着座側回転数範囲外まで前記着座側モータの回転数を上昇させ、且つ前記背もたれ側回転数範囲外まで前記背もたれ側モータの回転数を減少させる制御を実行する請求項に記載の車両用シート空調装置。
  3. 前記回転数調整部は、
    前記着座側回転数判定部において前記着座側モータの回転数が前記着座側回転数範囲内であると判定され、且つ前記背もたれ側回転数判定部において前記背もたれ側モータの回転数が前記背もたれ側回転数範囲内であると判定された場合には、前記着座側回転数範囲外まで前記着座側モータの回転数を上昇させ、且つ前記背もたれ側回転数範囲外まで前記背もたれ側モータの回転数を減少させる制御を実行する請求項に記載の車両用シート空調装置。
  4. 前記回転数調整部は、
    前記背もたれ側モータの回転数の減少分の大きさと前記着座側モータの回転数の上昇分の大きさとが同等になるように前記背もたれ側モータおよび前記着座側モータの回転数を調整する請求項2または請求項3に記載の車両用シート空調装置。
  5. 前記回転数調整部は、
    前記着座側回転数判定部において前記着座側モータの回転数が前記着座側回転数範囲内であると判定され、且つ前記差分判定部にて前記差分が前記閾値より小さいと判定された場合には、前記着座側回転数範囲外まで前記着座側モータの回転数を上昇させ、且つ前記背もたれ側モータの回転数を減少する制御を実行する請求項から請求項のいずれか1項に記載の車両用シート空調装置。
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