JP2019151238A - 車両用シート空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】日射の仰角変化に対応した送風制御が可能な車両用シート空調装置を提供する。【解決手段】車両用シート空調装置は、ステップS22で車室内に照射される日射の仰角を取得する。ステップS24で、仰角が閾仰角よりも大きいか否かを判定する。ステップS24にて仰角が閾仰角よりも大きいと判定されると、ステップS26へと進み着座側風量を背もたれ側風量に対して相対的に増加させる。ステップS24にて仰角が閾仰角以下であると判定された場合には背もたれ側風量を着座側風量に対して相対的に増加させる。【選択図】図3

Description

この明細書における開示は、車両用シート空調装置に関する。
特許文献1には、車両のシートから空調風を吹き出す車両用シート空調装置を制御する技術が開示されている。この技術では、車室内を空調する空調装置にて車室内の自動温度制御が行われているときに、車両用シート空調装置のシート温度調節強度を時間経過とともに低下させる。
特開2013‐169819号公報
特許文献1の技術では、車室内に侵入する日射の情報に基づく車両用シート空調装置の制御については開示されていない。日射の仰角が変化すると、シートに着座した着座者の身体部位に対する日射の当たり方が変化する。特許文献1の車両用シート空調装置では、日射の仰角変化に対応した制御を行うことができない。
開示される目的は、日射の仰角変化に対応した送風制御が可能な車両用シート空調装置を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された車両用シート空調装置のひとつは、車両に搭載され、着座者の上半身を支持する背もたれ部(10a)と着座者の下半身が着座する着座部(10b)とを備えるシート(10R、10L)と、背もたれ部の表面から車室内に対して空気を吹き出すまたは車室内から空気を吸い込む空気流れを形成する背もたれ側空気流形成部(50a)と、着座部の表面から車室内に対して空気を吹き出すまたは車室内から空気を吸い込む空気流れを形成する着座側空気流形成部(50b)と、背もたれ側空気流形成部が形成する空気流れの風量である背もたれ側風量および着座側空気流形成部が形成する空気流れの風量である着座側風量を制御する制御部(60)と、を備え、制御部は、車室内に侵入する日射の仰角を取得する日射仰角取得部(S22)と、仰角が、背もたれ部の受ける日射量よりも着座部の受ける日射量が大きくなる大仰角条件を満たすか否かを判定する仰角判定部(S24)と、仰角判定部にて仰角が大仰角条件を満たすと判定された場合には着座側風量を背もたれ側風量に対して相対的に増加させる風量調整部(S26、S28)と、を有する。
この開示によれば、日射の仰角が大仰角条件を満たす場合には、着座側風量を増加させることで着座者の下半身に対して上半身よりも多くの風量による空気流れを形成することができる。これにより、日射の仰角が比較的大きく、着座者の上半身よりも下半身に対して多くの日射が当たりやすい状態では乗員の下半身に対して重点的に送風することができる。以上により、日射の仰角変化に対応した送風制御が可能な車両用シート空調装置を提供することができる。
開示された車両用シート空調装置のひとつは、車両に搭載され、着座者の上半身を支持する背もたれ部(10a)と着座者の下半身が着座する着座部(10b)とを備えるシート(10R、10L)と、背もたれ部の表面から車室内に対して空気を吹き出すまたは車室内から空気を吸い込む空気流れを形成する背もたれ側空気流形成部(50a)と、着座部の表面から車室内に対して空気を吹き出すまたは車室内から空気を吸い込む空気流れを形成する着座側空気流形成部(50b)と、背もたれ側空気流形成部が形成する空気流れの風量である背もたれ側風量および着座側空気流形成部が形成する空気流れの風量である着座側風量を制御する制御部(60)と、を備え、制御部は、車室内に侵入する日射の仰角を取得する日射仰角取得部(S22)と、仰角が、着座部の受ける日射量よりも背もたれ部の受ける日射量が大きくなる小仰角条件を満たすか否かを判定する仰角判定部(S24)と、仰角判定部にて仰角が小仰角条件を満たすと判定された場合には背もたれ側風量を着座側風量に対して相対的に増加させる風量調整部(S26、S28)と、を有する。
この開示によれば、日射の仰角が比較的小さい小仰角条件を満たす場合には、背もたれ側風量を増加させることで着座者の上半身に対して上半身よりも多くの風量による空気流れを形成することができる。これにより、日射の仰角が比較的小さく、着座者の下半身よりも上半身に対して多くの日射が当たりやすい状態では乗員の上半身に対して重点的に送風することができる。以上により、日射の仰角変化に対応した送風制御が可能な車両用シート空調装置を提供することができる。
第1実施形態に係る車両用シート空調装置を示す図である。 第1実施形態の車両用シート空調装置を車両前方側から見た図である。 第1実施形態の車両用シート空調装置が実行する制御を示すフローチャートである。 第2実施形態の車両用シート空調装置を車両前方側から見た図である。 第2実施形態の車両用シート空調装置が実行する制御を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る車両用シート空調装置を示す図である。 第3実施形態の車両用シート空調装置が実行する制御を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
第1実施形態の車両用シート空調装置1について、図1〜図4を参照して説明する。車両用シート空調装置1は、着座者である乗員の座席を提供するシート10R、10Lを有する。シート10Rは、図2に示すように車幅方向における右側に設けられた右側シートであり、シート10Lは、車幅方向における左側に設けられた左側シートである。シート10R、10Lは、それぞれ着座者の背部を支持する背もたれ部10aと、着座者の臀部および大腿部を支持する着座部10bとを備える。背もたれ部10aおよび着座部10bには、それぞれ送風装置50a、50bが設けられている。車両用シート空調装置1は、送風装置50a、50bの駆動によって着座者の周囲に空気の流れを形成する。車両用シート空調装置1は、所謂シートベンチレーションシステムを構成する。第1実施形態においては、車両用シート空調装置1を、シート10R、10Lの表面から着座者に対して空気を吹き出すシートベンチレーションシステムとして説明する。
背もたれ部10aは、シートパッド20aと、表皮部材30aと、送風装置50aとを有する。背もたれ部10aおよび着座部10bは、それぞれ全体の形状を維持する金属製の骨格部材を有する。
シートパッド20aは、弾性変形可能な材料、例えば連続気泡型の発泡ポリウレタンによって構成される。シートパッド20aは、表皮部材30aに対して十分大きな厚み寸法を有する。シートパッド20aは、着座した乗員の荷重を弾性変形によって吸収し、乗員の身体の背部を支持するクッション部材である。シートパッド20aの内部には、空気が流通可能な空気通路21aが形成されている。
空気通路21aは、送風装置50aによって駆動された空気が流通する流路である。シートパッド20aの裏面から表面まで貫通するように形成されている。空気通路21aは、シートパッド20aの裏面から表面へと分岐しつつ延びるように形成されている。空気通路21aは、シートパッド20aの表面で開口するように形成されている。すなわち第1実施形態のように空気を吹き出すシートベンチレーションシステムの場合には、空気通路21aを流通した空気がシートパッド20aの表面から表皮部材30aを通過して車室内へと吹き出す。
表皮部材30aは、皮革やファブリック等によって提供される。表皮部材30aは、通気可能となるように複数の孔部やスリット等が形成された素材や、直接空気が通気可能な素材等によって提供される、通気性を有する部材である。表皮部材30aは、特にシートパッド20a表面における空気通路21aの開口位置で通気可能になっていればよい。表皮部材30aは、シートパッド20aを覆い、着座者と直接接触する部材である。表皮部材30aは、背もたれ部10aにおける背もたれ面31aを提供する。背もたれ面31aは、着座した乗員の背中が接触し得る面である。
送風装置50aは、電動モータによって回転駆動するファンと、ファンを収容するケーシングとを含んで構成されている。ファンは、遠心式ファン、軸流式ファン等の多様なファンによって提供することができる。送風装置50aは、ファンの回転によって空気を駆動し、シートパッド20aの空気通路内に強制的に空気の流れを形成する。送風装置50aは、ファンの回転数を変化させることで吹き出す風量を調整することができる。送風装置50aは、例えばシートパッド20aの背面に配置され、背もたれ部10aの骨格部材に取り付けられている。送風装置50aは、背もたれ部10aの背部を覆う通気部材である後背部を介して車室内の空気を吸い込み、空気通路21aに対して送風する。送風装置50aは、背もたれ部10aの背面から空気を吸い込み、背もたれ面31aから空気を吹き出す空気流れを形成する。送風装置50aは、ファンの回転数を変更することで背もたれ面31aから車室内に対して空気を吹き出す空気流れの風量、すなわち背もたれ側風量を変更可能である。送風装置50aは、背もたれ側空気流形成部の一例である。
次に着座部10bについて説明する。着座部10bは、着座者が着座する部分であり、乗員の臀部および大腿部を支持する部分である。以下の説明において、背もたれ部10aの各部構成と同一名称の構成に関しては、背もたれ部10aにおける構成と異なる点を説明し、共通する点については背もたれ部10aでの説明を援用する。
着座部10bは、背もたれ部10aと同様に、シートパッド20bと、表皮部材30bと、送風装置50bとを有する。シートパッド20bは、乗員の身体の臀部および大腿部を支持するクッション部材である。シートパッド20aの内部には、空気が流通可能な空気通路21bが形成されている。表皮部材30bは、着座部10bにおける着座面31bを提供する。着座面31bは、着座した乗員の臀部および大腿部が接触し得る面である。
送風装置50bは、例えばシートパッド20bの下部にて骨格部材に取り付けられている。送風装置50bのファンは、その回転軸が上下方向を向くようにケーシングに収容されている。吸込口は、例えば下方に向かって開口し、着座部10bの下方の空気を吸い込む。送風装置50bは、着座部10bの下方から空気を吸い込み、空気通路21bを流通させて着座面31bから空気を吹き出す空気流れを形成する。送風装置50bは、ファンの回転数を変更することで着座面31bから車室内に対して空気を吹き出す空気流れの風量、すなわち着座側風量を変更可能である。送風装置50bは、着座側空気流形成部の一例である。
制御装置60は、車両用シート空調装置1における各送風装置50a、50bの作動を制御する。制御装置60は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータを主なハードウェア要素として備える。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能な所定のプログラムを非一時的に記憶する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。制御装置60が提供する手段および/または機能は、記憶媒体に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置60がハードウェアである電子回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって提供することができる。
制御装置60は、例えば車両用空調装置を制御するエアコンECU(Electronic Control Unit)によって提供される。またはエアコンECUとは異なるECUによって提供されてもよい。制御装置60は、車両用空調装置におけるエアミックスドアの開度、ブロワの送風量、圧縮機の吐出量等を制御する。制御装置60は、複数のセンサと接続され、各センサからの検出信号を受け取ることが可能となっている。複数のセンサとは、例えば、内気温センサ、外気温センサ、日射センサ70、着座センサ等である。制御装置60は、これら検出信号と記憶された空調制御プログラムとを用いて各種演算、処理を行い、車室内空調に寄与する各種の空調機能部品を制御する制御信号を出力する。空調機能部品には、車両用空調装置に関して圧縮機、ブロワ、内外気切替ドア、エアミックスドア、吹出モードドア等が含まれ、車両用シート空調装置1に関して送風装置50a、50bが含まれる。制御装置60は、制御部の一例である。
日射センサ70は、車室内に侵入する日射の量および方向(仰角と方位角)を検出するセンサである。日射センサ70は例えば車室内のダッシュボード等に設けられる。日射センサ70は、例えばそれぞれ異なる方向への指向性をもって配置された複数の受光素子を備えている。日射センサ70は、複数の受光素子のそれぞれが検出する日射量に基づいて日射の仰角および方位角を演算する演算部を備えている。日射センサ70は、日射の仰角を検出する日射仰角検出部、日射が車幅方向における右側と左側のどちらから照射しているかを検出する日射方位検出部、および日射量を検出する日射量検出部の一例である。
次に、車両用シート空調装置1の作動および車両用シート空調装置1が形成する空気流れについて説明する。車両用シート空調装置1は、例えばインストルメントパネル等に設けられた車両用シート空調装置1の作動スイッチを乗員が投入することで作動を開始する。
作動スイッチが投入されると、制御装置60が送風装置50a、50bのファンを回転駆動させ、送風を開始する。背もたれ部10aでは、送風装置50aによって車室内の空気が背もたれ部10aの後方から送風装置50aへと吸い込まれ、送風装置50aから空気通路21aに対して吹き出される。空気通路21aを通過した空気は、表皮部材30aを通過して背もたれ面31aから車室内へと吹き出される。車室内へと吹き出された空気は背もたれ面31aから前方へと向かい、着座者の上半身の背部や腰部へと吹き付けられたり、上半身の周囲を通過したりする空気流れを形成する。
着座部10bでは、送風装置50bによって車室内の空気が着座部10bの下方から送風装置50bへと吸い込まれ、空気通路21bに対して吹き出される。空気通路21bを通過した空気は、表皮部材30bを通過して着座面31bから車室内へと吹き出される。車室内へと吹き出された空気は着座面31bから上方へと向かい、着座者の下半身の大腿部や臀部へと吹き付けられたり、下半身の周囲を通過したりする空気流れを形成する。以上のようにして車両用シート空調装置1は着座者に対して空気を送風し、着座者に涼感を与える。
次に、図3のフローチャートを参照しながら制御装置60が実行する制御の一例について説明する。制御装置60は、作動スイッチが投入される等により車両用シート空調装置1の作動が開始されると図3に示す処理を実行する。制御装置60は、まずステップS10で日射センサ70より日射量の情報を取得して、ステップS12へと進む。ステップS12では、ステップS10で取得した日射量が、開始閾値よりも大きいか否かを判定する。ステップS10は、日射量判定部の一例である。
開始閾値とは、日射の仰角および方位角に基づいて風量配分を決定する処理を開始する必要があるか否かを判定するための閾値である。開始閾値は、日射仰角の変化による着座者に対する日射の照射部位の変化が、着座者の温熱感にある程度以上の変化をもたらすと判断できる大きさの日射量が設定される。すなわち、開始閾値以下の日射量が検出された場合には、日射仰角が変化しても着座者の温熱感に大きな変化をもたらさないとみなせるため、日射の仰角および方位角に基づいて風量配分を決定する処理を実行する必要がないと判断できる。開始閾値は、実験等に基づいて予め決定される。開始閾値は、閾日射量の一例である。
ステップS12にて日射量が開始閾値以下であると判定された場合には、ステップS26へと進み、背もたれ側風量を着座側風量よりも小さい風量に設定する。これにより、日射量が比較的小さい場合には、ステップS14〜ステップS24までの処理を省略してステップS26の処理を実行できる。したがって、日射量が比較的小さい場合に、背もたれ側風量を着座側風量よりも小さくして着座者の腰冷えを抑制可能な風量配分に設定することができる。
一方でステップS12にて日射量が開始閾値よりも大きいと判定されると、ステップS14へと進む。ステップS14では、日射方位角の情報を取得して、ステップS16へと進む。
ステップS16では、取得した日射方位角が閾方位角よりも大きいか否かを判定する。閾方位角は、例えば180度である。閾方位角は、車幅方向について車両の右側と左側のどちらから多く日射が照射されているかを判別するための閾値である。例えば車両の前方を方位角で0度とすると、日射方位角が0度から180度までの間だと車両の右側から日射が照射され、日射方位角が180度から360度までの間だと車両の左側から日射が照射されることになる。ステップS16で日射方位角が閾方位角より小さいと判定されると、ステップS18へと進む。
ステップS18では、右側シート10Rの風量を左側シート10Lの風量よりも小さい風量に設定する。右側シート10Rの風量と左側シート10Lの風量の差は、例えば日射方位角が90度に近いほど大きい値に設定される。すなわち、日射がより車両の真横方向に近い方向から照射されており、右側シート10Rと左側シート10Lに照射される日射量の差が大きくなるほど、左右のシート10R、10Lの風量差を大きく設定する。または、方位角が90度に近いか否かに関わらず一定の風量差が設定されてもよい。
一方ステップS16で日射方位角が閾方位角以上であると判定されると、ステップS20へと進む。ステップS20では、左側シート10Lの風量を右側シート10Rの風量よりも小さい風量に設定する。右側シート10Rの風量と左側シート10Lの風量の差は、例えば日射方位角が270度に近いほど大きい値に設定される。または、方位角が270度に近いか否かに関わらず一定の風量差が設定されてもよい。ステップS16、S18、S20は、日射センサ70での日射方位角の検出結果に基づいて日射が多く照射している側に配置されたシート10R、10Lの風量を、反対側のシート10R、10Lの風量に対して相対的に増加させる方位風量調整部の一例である。
ステップS18またはステップS20のいずれかの処理を行うと、ステップS22へと進む。ステップS22では、日射センサ70から日射仰角の情報を取得する。ステップS22は、日射仰角取得部の一例である。仰角の情報を取得すると、ステップS24へと進む。
ステップS24では、ステップS22で取得した日射仰角が閾仰角以上であるか否かを判定する。閾仰角は、車室内に侵入してシート10R、10Lの着座部10bの受ける日射量と背もたれ部10aの受ける日射量の大小関係を判断する指標となる値である。日射仰角が閾仰角以上である場合には、車両の窓から侵入する日射が車両のルーフパネル等に遮蔽され、背もたれ部10aの受ける日射量が着座部10bの受ける日射量よりも小さくなる。日射仰角が閾仰角より小さい場合には、日射が車両の前方部位等で遮蔽され、着座部10bの受ける日射量が背もたれ部10aの受ける日射量よりも小さくなる。
また閾仰角は、シート10R、10Lに着座した乗員の上半身に照射される日射量と下半身に照射される日射量の大小関係を判断する指標となる値であるということもできる。閾仰角は、車室内のシート10R、10Lの位置や、車両のボディの形状等を考慮して決定され、あらかじめ制御装置60に記憶された値である。日射仰角が閾仰角よりも大きいことは、大仰角条件の一例であり、日射仰角が閾仰角以下であることは、小仰角条件の一例である。ステップS24は、仰角判定部の一例である。
ステップS24で日射仰角が閾仰角以上であると判定された場合には、背もたれ部10aの受ける日射量が着座部10bの受ける日射量よりも小さいと判断できるので、ステップS26へと進む。ステップS26では、背もたれ部10aから吹き出す風量が着座部10bから吹き出す風量よりも小さくなるように送風装置50a、50bの回転数を決定し、ステップS30へと進む。このときの背もたれ側風量および着座側風量の総量は、日射量が大きいほど大きい値になるように設定される。
一方ステップS24で日射仰角が閾仰角よりも小さいと判定された場合には、着座部10bの受ける日射量が背もたれ部10aの受ける日射量よりも小さいと判断できるので、ステップS28へと進む。ステップS28では、着座部10bから吹き出す風量が背もたれ部10aから吹き出す風量よりも小さくなるように送風装置50a、50bの回転数を決定し、ステップS30へと進む。このときの背もたれ側風量および着座側風量の総量は、日射量が大きいほど大きい値になるように設定される。ステップS26およびステップS28は、風量調整部の一例である。
ステップS30では、送風装置50a、50bを設定されたそれぞれの回転数で回転駆動させ、各送風装置50a、50bからの送風を開始する。すなわち、ステップS26の処理を経た場合には、着座部10bから吹き出す風量が背もたれ部10aから吹き出す風量よりも小さくなる。一方ステップS28の処理を経た場合には、着座部10bから吹き出す風量が背もたれ部10aから吹き出す風量よりも小さくなる。
次に第1実施形態の車両用シート空調装置1がもたらす作用効果について説明する。第1実施形態の車両用シート空調装置1は、車両に搭載され、着座者の上半身を支持する背もたれ部10aと着座者の下半身が着座する着座部10bとを備えるシート10R、10Lを備える。車両用シート空調装置1は、背もたれ面31aから車室内に対して空気を吹き出す空気流れを形成する送風装置50aと、着座面31bから車室内に対して空気を吹き出す空気流れを形成する送風装置50bとを備える。車両用シート空調装置1は、送風装置50aが形成する空気流れの風量である背もたれ側風量および送風装置50bが形成する空気流れの風量である着座側風量を制御する制御装置60を備える。制御装置60は、車室内に侵入する日射の仰角を取得し、取得した仰角が背もたれ部10aの受ける日射量よりも着座部10bの受ける日射量が大きくなる大仰角条件を満たすか否かを判定する。制御装置60は、仰角が大仰角条件を満たすと判定された場合には着座側風量を背もたれ側風量に対して相対的に増加させる。
これによれば、日射の仰角が大仰角条件を満たす場合には、着座側風量を増加させることで着座者の下半身に対して上半身よりも多くの風量による空気流れを形成することができる。これにより、日射の仰角が比較的大きく、着座者の上半身よりも下半身に対して多くの日射が当たりやすい状態では乗員の下半身に対して重点的に送風することができる。以上により、日射の仰角変化に対応した送風制御が可能な車両用シート空調装置1を提供することができる。
制御装置60は、車室内に侵入する日射の仰角を取得し、取得した仰角が着座部10bの受ける日射量よりも背もたれ部10aの受ける日射量が大きくなる小仰角条件を満たすか否かを判定する。仰角が小仰角条件を満たすと判定された場合には背もたれ側風量を着座側風量に対して相対的に増加させる。
これによれば、日射の仰角が比較的小さい小仰角条件を満たす場合には、背もたれ側風量を増加させることで着座者の上半身に対して上半身よりも多くの風量による空気流れを形成することができる。これにより、日射の仰角が比較的小さく、着座者の下半身よりも上半身に対して多くの日射が当たりやすい状態では乗員の上半身に対して重点的に送風することができる。以上により、日射の仰角変化に対応した送風制御が可能な車両用シート空調装置1を提供することができる。特に第1実施形態の車両用シート空調装置1は、日射仰角が大仰角条件を満たすか否かと小仰角条件を満たすか否かの両方を判定するため、日射の仰角変化により細やかに対応した送風制御が可能である。
車両用シート空調装置1は、日射の方位角が閾方位角よりも小さい場合には、右側シート10Rから吹き出す風量を左側シート10Lから吹き出す風量よりも小さく設定する。また日射の方位角が閾方位角以上である場合には、右側シート10Rから吹き出す風量を左側シート10Lから吹き出す風量よりも大きく設定する。これによれば、右側シート10Rと左側シート10Lのうち、車幅方向に関して日射が照射する側に設けられたシートから吹き出す風量を大きくすることができる。したがって、日射の仰角に対応した送風制御に加えて、車幅方向における日射の照射方向に対応した送風制御が可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態における車両用シート空調装置1の変形例について説明する。図4、図5において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。
第2実施形態の車両用シート空調装置1は、図4に示すように、背もたれ部10aに2つの送風装置50a1、50a2を有し、着座部10bに2つの送風装置50b1、50b2を有する。送風装置50a1、50a2、50b1、50b2は、それぞれ独立して回転数を制御可能である。シートパッド20a、20bには、それぞれの送風装置50a1、50a2、50b1、50b2に対応する空気通路が形成されている。すなわち、それぞれの送風装置50a1、50a2、50b1、50b2から吹き出された空気は、互いに混合することなく別の空気通路を流通してシートパッド20a、20bの表面から吹き出す。
空気通路の一方は、シートパッド20a、20bの表面の右側領域Rに開口し、他方はシートパッド20a、20bの表面の左側領域Lに開口している。ここで右側領域Rと左側領域Lとは、シートパッド20a、20bを幅方向に2等分したうちの右側の領域と左側の領域である。すなわち、各送風装置50a1、50a2、50b1、50b2の回転数を独立に制御することにより、1つのシート10R、10Lの右側領域Rから吹き出す風量と、左側領域Lから吹き出す風量とを別々に制御することが可能である。すなわち送風装置50a1、50a2、50b1、50b2は、右側領域Rと左側領域Lとで形成する空気流れの風量を変更可能な領域風量変更部の一例である。
次に第2実施形態の車両用シート空調装置1において制御装置60が実行する制御の一例を図6のフローチャートを参照して説明する。制御装置60は、ステップS16にて日射方位角が閾方位角を下回ると判定された場合には、ステップS19へと進む。
ステップS19では、右側領域Rの風量を左側領域Lの風量よりも小さい風量に設定する。右側領域Rの風量と左側領域Lの風量の差は、例えば日射方位角が90度に近いほど大きい値に設定される。すなわち、日射がより車両の真横方向に近い方向から照射されており、右側領域Rと左側領域Lに照射される日射量の差が大きくなるほど、右側領域Rと左側領域Lとの風量差を大きく設定する。または、方位角が90度に近いか否かに関わらず一定の風量差が設定されてもよい。
一方ステップS16で日射方位角が閾方位角以上であると判定されると、ステップS21へと進む。ステップS21では、左側領域Lの風量を右側領域Rの風量よりも小さい風量に設定する。右側領域Rの風量と左側領域Lの風量の差は、例えば日射方位角が270度に近いほど大きい値に設定される。または、方位角が270度に近いか否かに関わらず一定の風量差が設定されてもよい。ステップS16、S19、S21では、日射センサ70における日射方位角の検出結果に基づいて、右側領域Rと左側領域Lのうち日射が多く照射している側の領域での風量を反対側の領域で形成する風量に対して相対的に増加させるように各送風装置を制御する。ステップS16、S19、S21は、領域風量調整部の一例である。ステップS19またはステップS21のいずれかの処理を行うと、ステップS22へと進む。ステップS22以降の処理は、第1実施形態と同様であるため省略する。
第2実施形態の車両用シート空調装置1は、日射の方位角が閾方位角よりも小さい場合には、シート10R、10Lの右側領域Rから吹き出す風量をシート10R、10Lの左側領域Lから吹き出す風量よりも小さく設定する。また日射の方位角が閾方位角以上である場合には、シート10R、10Lの右側領域Rから吹き出す風量をシート10R、10Lの左側領域Lから吹き出す風量よりも大きく設定する。これにより、1つのシート10R、10Lにおいて車幅方向における日射が照射する側の風量を大きくすることができる。したがって、1つのシート10R、10Lにて日射の仰角変化に対応した送風制御に加えて日射の方位角変化に対応した送風制御が可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態における車両用シート空調装置1の変形例について説明する。図6、図7において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。
第3実施形態の車両用空調シート装置は、図6に示すように送風する空気を加熱可能な加熱部90を有する。加熱部90は、例えばPCTヒータやニクロム線ヒータ等の電気ヒータ、冷凍サイクルの凝縮器等の熱交換器といった多様な加熱装置によって提供することができる。加熱部90は、例えば送風装置50a、50bとともにシート10R、10Lに設置され、送風装置50a、50bから吹き出された空気を加熱する。加熱部90は、制御装置60によってその作動を制御される。
車両用シート空調装置1は、送風の際に加熱部90を作動させることで、加熱空気を温風として吹き出す温風モードを有する。車両用シート空調装置1は、温風モードによって着座者に対して温感を与えることができる。車両用シート空調装置1は、加熱部90を作動させずに送風のみを実行して着座者に涼感を与える送風モードと、上述の温風モードとを選択的に切り替えて制御することができる。温風モードと送風モードの切り替えは、スイッチ等で乗員が操作可能であってもよく、車両用空調装置の空調モードとの連動によって実行されるようにしてもよい。
次に第3実施形態の車両用シート空調装置が実行する制御の一例について図7のフローチャートを参照して説明する。車両用シート空調装置1は、送風モードを実行する場合には、第1実施形態の図3のフローチャートと同様の処理を実行する。車両用シート空調装置1は、温風モードを実行する場合に、図7のフローチャートの処理を実行する。図7のステップS310〜S316、S322〜S324の処理は、それぞれ図3のフローチャートのステップS10〜S16、S22〜S24の処理と同様の処理であるため、説明を省略する。
ステップS316で日射方位角が閾方位角より小さいと判定されると、ステップS318へと進む。ステップS318では、右側シート10Rの風量を左側シート10Lの風量よりも大きい風量に設定する。これにより、左側シート10Lよりも右側シート10Rから温風を多く吹き出し、照射される日射量が小さい乗員の上半身に対してより温感を与えることが可能となる。
一方ステップS316で日射方位角が閾方位角以上であると判定されると、ステップS20へと進む。ステップS20では、左側シート10Lの風量を右側シート10Rの風量よりも大きい風量に設定する。これにより、右側シート10Rよりも左側シート10Lから温風を多く吹き出し、照射される日射量が小さい乗員の上半身に対してより温感を与えることが可能となる。
ステップS318またはステップS320のいずれかの処理を行うと、ステップS322、S324の処理を実行する。制御装置60は、ステップS324にて日射仰角が閾仰角より大きいと判定されると、ステップS326で背もたれ部10aの風量を着座部10bの風量に対して大きくなるように設定する。これにより、着座部10bよりも背もたれ部10aから温風を多く吹き出し、照射される日射量が小さい乗員の上半身に対してより温感を与えることが可能となる。
一方で、ステップS324にて日射仰角が閾仰角以下であると判定されると、ステップS328で着座部10bの風量を背もたれ部10aの風量に対して大きくなるように設定する。これにより、背もたれ部10aよりも着座部10bから温風を多く吹き出し、照射される日射量が小さい乗員の下半身に対してより温感を与えることが可能となる。
(他の実施形態)
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上述の実施形態において、車両用シート空調装置1は、送風装置によってシート10R、10Lの背もたれ面31aおよび着座面31bから空気を吹き出す構成であるとした。これに代えて、背もたれ面31aおよび着座面31bから送風装置によって空気を吸い込む構成であってもよい。
上述の実施形態において、背もたれ部10aから吹き出される空気流れの風量および着座部10bから吹き出される空気流れの風量は、それぞれ別の送風装置50a、50bによって調整されるとした。これに代えて、共通の送風装置と、共通の送風装置により送風される空気が背もたれ部10aおよび着座部10bのそれぞれへと送風される際の風量配分を調整可能なダンパとを備えていてもよい。この場合、送風装置のファンの回転数およびダンパの位置によって背もたれ側風量と着座側風量が調整される。この場合、共通の送風装置およびダンパが、背もたれ側空気流形成部であり且つ着座側空気流形成部となる。
上述の実施形態において、日射仰角が閾仰角より大きい値であると大仰角条件を満たし、閾仰角以下であると小仰角条件を満たすとした。すなわち、日射仰角は大仰角条件または小仰角条件のいずれかを満たすとした。これに代えて、日射仰角が大仰角条件と小仰角条件のどちらも満たさない仰角範囲が設定されていてもよい。
第1実施形態および第3実施形態において、車両用シート空調装置1は、日射方位角に基づいて右側シート10Rと左側シート10Lの風量を調整するとしたが、この風量制御を実行しなくてもよい。
10R 右側シート(シート)、 10L 左側シート(シート)、 10a 背もたれ部、 10b 着座部、 60 制御部、 50a 背もたれ側空気流形成部、 50a1、50a2、50b1、50b2 送風装置(領域風量変更部)、 50b 着座側空気流形成部、 領域風量変更部、 70 日射方位検出部、 70 日射量検出部、 90 加熱部、 L 左側領域、 R 右側領域、 S10 日射量判定部、 S16、S18、S20 方位風量調整部、 S16、S19、S21 領域風量調整部、 S22 日射仰角取得部、 S24 仰角判定部、 S26、S28 風量調整部。

Claims (8)

  1. 車両に搭載され、着座者の上半身を支持する背もたれ部(10a)と前記着座者の下半身が着座する着座部(10b)とを備えるシート(10R、10L)と、
    前記背もたれ部の表面から車室内に対して空気を吹き出すまたは前記車室内から空気を吸い込む空気流れを形成する背もたれ側空気流形成部(50a)と、
    前記着座部の表面から前記車室内に対して空気を吹き出すまたは前記車室内から空気を吸い込む空気流れを形成する着座側空気流形成部(50b)と、
    前記背もたれ側空気流形成部が形成する空気流れの風量である背もたれ側風量および前記着座側空気流形成部が形成する空気流れの風量である着座側風量を制御する制御部(60)と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記車室内に侵入する日射の仰角を取得する日射仰角取得部(S22)と、
    前記仰角が、前記背もたれ部の受ける日射量よりも前記着座部の受ける日射量が大きくなる大仰角条件を満たすか否かを判定する仰角判定部(S24)と、
    前記仰角判定部にて前記仰角が前記大仰角条件を満たすと判定された場合には前記着座側風量を前記背もたれ側風量に対して相対的に増加させる風量調整部(S26、S28)と、
    を有する車両用シート空調装置。
  2. 車両に搭載され、着座者の上半身を支持する背もたれ部(10a)と前記着座者の下半身が着座する着座部(10b)とを備えるシート(10R、10L)と、
    前記背もたれ部の表面から車室内に対して空気を吹き出すまたは前記車室内から空気を吸い込む空気流れを形成する背もたれ側空気流形成部(50a)と、
    前記着座部の表面から前記車室内に対して空気を吹き出すまたは前記車室内から空気を吸い込む空気流れを形成する着座側空気流形成部(50b)と、
    前記背もたれ側空気流形成部が形成する空気流れの風量である背もたれ側風量および前記着座側空気流形成部が形成する空気流れの風量である着座側風量を制御する制御部(60)と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記車室内に侵入する日射の仰角を取得する日射仰角取得部(S22)と、
    前記仰角が、前記着座部の受ける日射量よりも前記背もたれ部の受ける日射量が大きくなる小仰角条件を満たすか否かを判定する仰角判定部(S24)と、
    前記仰角判定部にて前記仰角が前記小仰角条件を満たすと判定された場合には前記背もたれ側風量を前記着座側風量に対して相対的に増加させる風量調整部(S26、S28)と、
    を有する車両用シート空調装置。
  3. 前記制御部は、
    前記車室内に侵入する日射量が閾日射量よりも小さいか否かを判定する日射量判定部(S10)を有し、
    前記日射量判定部にて前記日射量が前記閾日射量よりも小さいと判定された場合には、前記仰角判定部の判定結果に関わらず、前記背もたれ側風量を前記着座側風量に対して相対的に減少させる請求項1または請求項2に記載の車両用シート空調装置。
  4. 前記日射が車幅方向における右側と左側のどちら側から多く照射しているかを検出する日射方位検出部(70)を備え、
    前記シートは前記車幅方向において前記車室内の右側に設けられた右側シート(10R)および前記右側シートに対して前記車室内の左側に設けられた左側シート(10L)を含み、
    前記制御部は、
    前記日射方位検出部の検出結果に基づいて、前記車幅方向において前記日射が多く照射している側に配置された前記シートの風量を、反対側に配置された前記シートの風量に対して相対的に増加させる方位風量調整部(S16、S18、S20)をさらに有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用シート空調装置。
  5. 前記シートの表面を車幅方向に分割した領域のうち右側の領域である右側領域(R)と、前記右側領域に対して左側の領域である左側領域(L)とで形成する空気流れの風量を変更可能な領域風量変更部(50a1、50a2、50b1、50b2)と、
    前記日射が前記車幅方向における右側と左側のどちらから照射しているかを検出する日射方位検出部(70)と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記日射方位検出部の検出結果に基づいて、前記右側領域と前記左側領域のうち、前記車幅方向において前記日射が多く照射している側の領域で形成する空気流れの風量を、反対側の領域で形成する空気流れの風量に対して相対的に増加させるように前記領域風量変更部を制御する領域風量調整部(S16、S19、S21)をさらに有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用シート空調装置。
  6. 前記空気を加熱する加熱部(90)をさらに有し、
    前記制御部は、
    前記加熱部によって前記空気を加熱する場合には、前記仰角判定部にて前記仰角が前記大仰角条件を満たすと判定されると、前記背もたれ側風量を前記着座側風量に対して相対的に増加させる請求項1に記載の車両用シート空調装置。
  7. 前記空気を加熱する加熱部(90)をさらに有し、
    前記制御部は、
    前記加熱部によって前記空気を加熱する場合には、前記仰角判定部にて前記仰角が前記小仰角条件を満たすと判定されると、前記着座側風量を前記背もたれ側風量に対して相対的に増加させる請求項2に記載の車両用シート空調装置。
  8. 日射量を検出する日射量検出部(70)を備え、
    前記制御部は、
    前記日射量検出部が検出する前記日射量が大きいほど前記背もたれ側風量および前記着座側風量の総量を大きくする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車両用シート空調装置。
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