JP2006330505A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP2006330505A
JP2006330505A JP2005156186A JP2005156186A JP2006330505A JP 2006330505 A JP2006330505 A JP 2006330505A JP 2005156186 A JP2005156186 A JP 2005156186A JP 2005156186 A JP2005156186 A JP 2005156186A JP 2006330505 A JP2006330505 A JP 2006330505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
elastic connecting
elastic
actuator
respect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005156186A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4581847B2 (ja
Inventor
Tomosuke Nakamura
友亮 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005156186A priority Critical patent/JP4581847B2/ja
Publication of JP2006330505A publication Critical patent/JP2006330505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4581847B2 publication Critical patent/JP4581847B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

【課題】低電圧駆動が可能で、かつ、小型化を図りつつ、大きな振れ角で所望の振動を得ることができるアクチュエータを提供すること。
【解決手段】第1の質量部21、22を回動させ、これに伴い、第2の弾性連結部28、29を捩り変形させながら、第2の質量部25を回動させるように構成されたアクチュエータであって、第2の弾性連結部28は、その途中に、分岐した2つの分岐部281、282(第2の弾性連結部29は、その途中に、分岐した2つの分岐部291、292)を有するとともに、第1の弾性連結部26、27および第2の弾性連結部28、29は、第2の質量部25の回動中心軸を含み第2の質量部25の板面に直角な面に対して対称となるように構成され、各分岐部281、282、291、292は、複数回折り曲げられたような形状をなしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータに関するものである。
アクチュエータとしては、例えば、レーザープリンタ等に用いられるポリゴンミラー(回転多面体)が知られている。
しかし、このようなポリゴンミラーにおいて、より高解像度で品質のよい印字と高速印刷を達成するには、ポリゴンミラーの回転をさらに高速にしなければならない。現在のポリゴンミラーには高速安定回転を維持するためにエアーベアリングが使用されているが、今以上の高速回転を得るのは困難となっている。また、高速にするためには、大型のモーターが必要であり、危機の小型化の面で不利であるという問題がある。このようなポリゴンミラーを用いると、構造が複雑となり、コストが高くなるといった問題も生じる。
そこで、構造の比較的簡単なアクチュエータとして、ねじり振動子を用いたもの、例えば、板状の反射ミラーをその両側で1対のねじりバネによって回動可能に支持し、1対のねじりバネをねじれ変形させながら、反射ミラーを回動(振動)させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなアクチュエータにあっては、低電圧駆動で反射ミラーの振れ角を大きくする場合、ねじりバネに必要な強度を確保しつつ、ねじりバネのバネ定数を小さくする必要がある。このような場合、ねじりバネが単なる棒状部材で構成されていると、ねじりバネを長尺化しなければならず、反射ミラーの回動軸線方向にねじりバネの寸法が大きくなり、アクチュエータの大型化を招いてしまう。
そこで、特許文献1にかかるアクチュエータでは、各ねじりバネを複数回折り曲げたような形状とし、ねじりバネに必要な強度を確保するとともに、反射ミラーの回動軸線方向にねじりバネの寸法が大きくなるのを防止しつつ、ねじりバネのバネ定数を小さくしている。
しかし、特許文献1では、反射ミラーの回動軸線を含み反射ミラーの板面に垂直な面に対して、ねじりバネが対称な形状となっていないため、駆動時に反射ミラーの回動軸線にブレを生じて、所望の振動を得ることができない。
特開平4−211218号公報
本発明の目的は、低電圧駆動が可能で、かつ、小型化を図りつつ、大きな振れ角で所望の振動を得ることができるアクチュエータを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、略板状をなす質量部と、
前記質量部を支持するための支持部と、
前記支持部に対して前記質量部を回動可能とするように、前記支持部と前記質量部とを連結する弾性連結部とを有し、
前記弾性連結部を捩り変形させながら、前記質量部を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
前記弾性連結部は、その途中に、分岐した2つの分岐部を有するとともに、前記質量部の回動中心軸を含み前記質量部の板面に直角な面に対して対称となるように構成され、
各分岐部は、複数回折り曲げられたような形状をなしていることを特徴とする。
これにより、低電圧駆動が可能で、かつ、小型化を図りつつ、大きな振れ角で所望の振動を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記弾性連結部は、前記質量部を介して、その両側に1対設けられていることが好ましい。
これにより、より確実に、質量部の回動軸線のブレを防止して、所望の振動を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、各弾性連結部が前記分岐部を有することが好ましい。
これにより、低電圧駆動が可能で、かつ、より確実に、小型化を図りつつ、大きな振れ角で所望の振動を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記弾性連結部は、前記質量部の中心を通り前記質量部の回動中心軸に直角な面に対して対称となるように構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に、所望の振動を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記質量部は、その板面に光反射部が設けられていることが好ましい。
これにより、アクチュエータを光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記弾性連結部は、前記質量部の回動中心軸を含み前記質量部の板面に平行な面に対して対称となるように構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に、所望の振動を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記質量部は、前記質量部の回動中心軸を含み前記質量部の板面に直角な面に対して対称となるように構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に、所望の振動を得ることができる。
本発明のアクチュエータは、第1の質量部と、
前記第1の質量部を支持するための支持部と、
前記支持部に対して前記第1の質量部を回動可能とするように、前記支持部と前記第1の質量部とを連結する第1の弾性連結部と、
略板状をなす第2の質量部と、
前記第1の質量部に対して前記第2の質量部を回動可能とするように、前記第1の質量部と前記第2の質量部とを連結する第2の弾性連結部とを有し、
前記第1の質量部を回動させ、これに伴い、前記第2の弾性連結部を捩り変形させながら、前記第2の質量部を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
前記第1の弾性連結部および前記第2の弾性連結部のうちの少なくとも一方は、その途中に、分岐した2つの分岐部を有するとともに、前記第1の弾性連結部および前記第2の弾性連結部は、前記第2の質量部の回動中心軸を含み前記第2の質量部の板面に直角な面に対して対称となるように構成され、
各分岐部は、複数回折り曲げられたような形状をなしていることを特徴とする。
これにより、低電圧駆動が可能で、かつ、小型化を図りつつ、大きな振れ角で所望の振動を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第2の弾性連結部は、前記第2の質量部を介して、その両側に1対設けられ、これに対応して、前記第1の質量部および前記第1の弾性連結部がそれぞれ1対設けられていることが好ましい。
これにより、より確実に、第2の質量部の回動軸線のブレを防止して、所望の振動を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、各第1の弾性連結部および/または各第2の弾性連結部が前記分岐部を有することが好ましい。
これにより、低電圧駆動が可能で、かつ、より確実に、小型化を図りつつ、大きな振れ角で所望の振動を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の弾性連結部および前記第2の弾性連結部は、前記第2の質量部の中心を通り前記第2の質量部の回動中心軸に直角な面に対して対称となるように構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に、所望の振動を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第2の質量部は、その板面に光反射部が設けられていることが好ましい。
これにより、アクチュエータを光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の弾性連結部および前記第2の弾性連結部は、前記第2の質量部の回動中心軸を含み前記第2の質量部の板面に平行な面に対して対称となるように構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に、所望の振動を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部および前記第2の質量部は、前記第2の質量部の回動中心軸を含み前記第2の質量部の板面に直角な面に対して対称となるように構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に、所望の振動を得ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第2の弾性連結部が前記分岐部を有し、前記第2の弾性連結部の回動中心軸からこれに直角な方向での最大長は、前記第2の質量部の回動中心軸からこれに直角な方向での最大長よりも小さいことが好ましい。
これにより、第2の弾性連結部が第2の質量部の振れ角を制限してしまうのを防止することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第2の弾性連結部の回動中心軸からこれに直角な方向での最大長は、前記第1の質量部の回動中心軸からこれに直角な方向での最大長よりも大きいことが好ましい。
これにより、本発明の効果を顕著に発揮させつつ、第2の弾性連結部が第2の質量部の振れ角を制限してしまうのを防止することができる。
以下、本発明のアクチュエータの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明のアクチュエータの第1実施形態を説明する。
図1は、本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す平面図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1に示すアクチュエータの電極の配置を示す平面図、図4は、印加する交流電圧の一例を示す図、図5は、印加した交流電圧の周波数と、第1の質量部および第2の質量部の共振曲線を示すグラフである。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
アクチュエータ1は、図1に示すような2自由度振動系を有する基体2を有しており、図2に示すように、この基体2の下部には、対向基板3が接合されている。
基体2は、1対の第1の質量部(駆動部)21、22と、1対の支持部23、24と、第2の質量部(可動部)25と、1対の第1の弾性連結部26、27と、1対の第2の弾性連結部28、29とを備えている。このような基体2にあっては、左右対称な形状となるように、第2の質量部25を中心とし、その左方に、第2の弾性連結部28、第1の質量部21、支持部23が順次配設され、右方に、第2の弾性連結部29、第1の質量部22、支持部24が順次配設されている。
1対の第1の質量部21、22は、それぞれ、板状をなし、互いにほぼ同一寸法でほぼ同一形状をなしている。
また、1対の質量部21、22の間には、第2の質量部25が設けられており、1対の質量部21、22は、第2の質量部25を中心として、ほぼ左右対称となるように設けられている。
第2の質量部25は、板状をなし、その板面に光反射部251が設けられている。これにより、アクチュエータ1を光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。
このような第1の質量部21、22および第2の質量部25にあっては、第1の質量部21、22が第1の弾性連結部26、27を介して支持部23、24に接続され、第2の質量部25が第2の弾性連結部28、29を介して第1の質量部21、22に接続されている。
第1の弾性連結部26は、第1の質量部21を支持部23に対して回動可能とするように、第1の質量部21と支持部23とを連結している。これと同様に、第1の弾性連結部27は、第1の質量部22を支持部24に対して回動可能とするように、第1の質量部22と支持部24とを連結している。
第2の弾性連結部28は、第2の質量部25を第1の質量部21に対して回動可能とするように、第2の質量部25と第1の質量部21とを連結している。これと同様に、第2の弾性連結部29は、第2の質量部25を第1の質量部22に対して回動可能とするように、第2の質量部25と第1の質量部22とを連結している。
本発明にかかるアクチュエータ1では、第2の弾性連結部28は、その途中に、分岐した2つの分岐部281、282を有している。これと同様に、第2の弾性連結部29は、その途中に、分岐した2つの分岐部291、292を有している。
そして、2つの分岐部281、282は、第2の質量部25の回動中心軸を含み第2の質量部25の板面に直角な面に対して対称となるように構成されている。これと同様に、2つの分岐部291、292は、第2の質量部25の回動中心軸を含み第2の質量部25の板面に直角な面に対して対称となるように構成されている。
すなわち、弾性連結部28、29は、それぞれ、第2の質量部25の回動中心軸を含み第2の質量部25の板面に直角な面に対して対称となるように構成されている。
そして、各分岐部281、282、291、292は、複数回折り曲げられたような形状をなしている。これにより、第2の弾性連結部28、29に必要な強度を確保するとともに、第2の質量部25の回動軸線方向への第2の弾性連結部28、29の長尺化を防止しつつ、第2の弾性連結部28、29のバネ定数を低減することができる。
本実施形態では、第1の弾性連結部26、27および第2の弾性連結部28、29は、第2の質量部25の中心を通り第2の質量部25の回動中心軸に直角な面に対して対称となるように構成されている。
また、第1の弾性連結部26、27および第2の弾性連結部28、29は、第2の質量部25の回動中心軸を含み第2の質量部25の板面に平行な面に対して対称となるように構成されている。
また、第1の質量部21、22および第2の質量部25は、第2の質量部25の回動中心軸を含み第2の質量部25の板面に直角な面に対して対称となるように構成されている。
各第1の弾性連結部26、27および各第2の弾性連結部28、29は、同軸的に設けられており、これらを回動中心軸(回転軸)として、第1の質量部21、22が支持部23、24に対して、また、第2の質量部25が第1の質量部21、22に対して回動可能となっている。
このように、基体2は、第1の質量部21、22と第1の弾性連結部26、27とで構成された第1の振動系と、第2の質量部25と第2の弾性連結部28、29とで構成された第2の振動系とを有する。すなわち、基体2は、第1の振動系および第2の振動系からなる2自由度振動系を有する。
このような2自由度振動系は、基体2の全体の厚さよりも薄く形成されているとともに、図2にて上下方向で基体2の上部に位置している。換言すれば、基体2には、基体2の全体の厚さよりも薄い部分が形成されており、この薄い部分に異形孔が形成されることにより、第1の質量部21、22と第2の質量部25と第1の弾性連結部26、27と第2の弾性連結部28、29とが形成されている。
本実施形態では、前記薄肉部の上面が支持部23、24の上面と同一面上に位置することにより、前記薄い部分の下方には、各質量部21、22、25の回動のための空間(凹部)30が形成されている。
このような基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、第1の質量部21、22と、第2の質量部25と、支持部23、24と、第1の弾性連結部26、27と、第2の弾性連結部28、29とが一体的に形成されている。
なお、基体2は、SOI基板等の積層構造を有する基板から、第1の質量部21、22と、第2の質量部25と、支持部23、24と、第1の弾性連結部26、27と、第2の弾性連結部28、29を形成したものであってもよい。その際、第1の質量部21、22と、第2の質量部25と、支持部23、24の一部と、第1の弾性連結部26、27と、第2の弾性連結部28、29とが一体的となるように、これらを積層構造の基板の1つの層で構成するのが好ましい。
前述したような基体2に接合した対向基板3は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。
対向基板3の上面には、図2および図3に示すように、第2の質量部25に対応する部分に開口部31が形成されている。
この開口部31は、第2の質量部25が回動(振動)する際に、対向基板3に接触するのを防止する逃げ部を構成する。開口部(逃げ部)31を設けることにより、アクチュエータ1全体の大型化を防止しつつ、第2の質量部25の振れ角(振幅)をより大きく設定することができる。
なお、前述したような逃げ部は、前記効果を十分に発揮し得る構成であれば、必ずしも対向基板3の下面(第2の質量部25と反対側の面)で開放(開口)していなくてもよい。すなわち、逃げ部は、対向基板3の上面に形成された凹部で構成することもできる。また、空間30の深さが第2の質量部25の振れ角(振幅)に対し大きい場合などには、逃げ部を設けなくともよい。
また、対向基板3の上面には、図3に示すように、第1の質量部21に対応する部分に、一対の電極32が第1の質量部21の回動中心軸を中心にほぼ対称となるように設けられ、また、第1の質量部22に対応する部分に、一対の電極32が第1の質量部22の回動中心軸を中心にほぼ対称となるように設けられている。すなわち、本実施形態では、一対の電極32が2組(合計4個)、設けられている。
第1の質量部21、22と各電極32とは、図示しない電源に接続されており、第1の質量部21、22と各電極32との間に交流電圧(駆動電圧)を印加できるよう構成されている。
なお、第1の質量部21、22は、各電極32と対向する面に、それぞれ、絶縁膜(図示せず)が設けられている。これにより、第1の質量部21、22と各電極32との間での短絡が発生するのが好適に防止される。
以上のような構成のアクチュエータ1は、次のようにして駆動する。
すなわち、第1の質量部21、22と各電極32との間に、例えば、正弦波(交流電圧)等を印加する。具体的には、例えば、第1の質量部21、22をアースしておき、図3中上側の2つの電極32に、図4(a)に示すような波形の電圧を印加し、図3中下側の2つの電極32に、図4(b)に示すような波形の電圧を印加する。すると、第1の質量部21、22と各電極32との間に静電気力(クーロン力)が生じる。
この静電気力により、第1の質量部21、22が、各電極32の方へ引きつけられる力が正弦波の位相により変化し、第1の弾性連結部26、27を軸に、対向基板3の板面(図1における紙面)に対して傾斜するように振動(回動)する。
そして、この第1の質量部21、22の振動(駆動)に伴って、第2の弾性連結部28、29を介して連結されている第2の質量部25も、第2の弾性連結部28、29を軸に、対向基板3の板面(図1における紙面)に対して傾斜するように振動(回動)する。
このとき、第1の弾性連結部26、27および第2の弾性連結部28、29は、第2の質量部25の回動中心軸を含み第2の質量部25の板面に直角な面に対して対称となるように構成されているので、第1の質量部21、22および第2の質量部25の回動中心軸のブレを防止して、所望の振動を得ることができる。特に、各分岐部281、282、291、292は、複数回折り曲げられたような形状をなしていて、第2の弾性連結部28、29に必要な強度を確保するとともに、第2の質量部25の回動軸線方向への第2の弾性連結部28、29の長尺化を防止しつつ、第2の弾性連結部28、29のバネ定数を低減している。そのため、小型化を図りつつ、低電圧駆動が可能である。
本実施形態では、第2の弾性連結部28、29は、第2の質量部25を介して、その両側に1対設けられ、これに対応して、1対の第1の質量部21、22および第1の弾性連結部26、27が設けられている。これにより、より確実に、第1の質量部21、22および第2の質量部25の回動軸線のブレを防止して、所望の振動を得ることができる。
また、第2の弾性連結部28、29が分岐部281、282、291、292を有する。すなわち、第2の弾性連結部28および第2の弾性連結部29の双方が分岐部を有する。これにより、低電圧駆動が可能で、かつ、より確実に、小型化を図りつつ、大きな振れ角で所望の振動を得ることができる。
また、第1の弾性連結部26、27および第2の弾性連結部28、29は、第2の質量部25の中心を通り第2の質量部25の回動中心軸に直角な面に対して対称となるように構成されている。これにより、より確実に、所望の振動を得ることができる。
また、第1の弾性連結部26、27および第2の弾性連結部28、29は、第2の質量部25の回動中心軸を含み第2の質量部25の板面に平行な面に対して対称となるように構成されている。これにより、より確実に、所望の振動を得ることができる。
また、第1の質量部21、22および第2の質量部25は、第2の質量部25の回動中心軸を含み第2の質量部25の板面に直角な面に対して対称となるように構成されている。これにより、より確実に、所望の振動を得ることができる。
また、第1の質量部21の回動中心軸からこれに直角な方向(長手方向)での長さ(最大長)をLとし、第1の質量部22の回動中心軸からこれに直角な方向(長手方向)での長さ(最大長)をLとし、第2の質量部25の回動中心軸からこれに直角な方向での長さ(最大長)をLとしたとき、本実施形態では、第1の質量部21、22が、それぞれ独立して設けられているため、第2の質量部25の大きさ(長さL)にかかわらず、第1の質量部21、22と第2の質量部25とが干渉せず、LおよびLを小さくすることができる。これにより、第1の質量部21、22の回転角度(振れ角)を大きくすることができ、その結果、第2の質量部25の回転角度を大きくすることができる。
また、LおよびLを小さくすることにより、第1の質量部21、22と各電極32との間の距離を小さくすることができ、これにより、静電気力が大きくなり、第1の質量部21、22と各電極32に印加する交流電圧を小さくすることができる。
ここで、第1の質量部21、22および第2の質量部25の寸法は、それぞれ、L<LかつL<Lなる関係を満足するよう設定されるのが好ましい。
前記関係を満たすことにより、LおよびLをより小さくすることができ、第1の質量部21、22の回転角度をより大きくすることができ、第2の質量部25の回転角度をさらに大きくすることができる。
また、第2の弾性連結部28の回動中心軸からこれに直角な方向での最大長をLとし、第2の弾性連結部28、29の回動中心軸からこれに直角な方向での最大長をLとしたときに、L、Lは、それぞれ、Lよりも小さいのが好ましい。これにより、第2の弾性連結部28、29が対向基板3に接触するのを防止することができる。その結果、第2の弾性連結部28、29が第2の質量部25の振れ角を制限してしまうのを防止することができる。また、第2の質量部25の回動軸線のブレをより確実に防止することができる。
さらに、この場合、LはLよりも大きいのが好ましく、また、LはLよりも大きいのが好ましい。これにより、本発明の効果を顕著に発揮させつつ、第2の弾性連結部28、29が第2の質量部25の振れ角を制限してしまうのを防止することができる。
この場合、第2の質量部25の最大回転角度が、20°以上となるように構成されるのが好ましい。
また、このように、LおよびLを小さくすることにより、第1の質量部21、22と各電極32との間の距離をより小さくすることができ、第1の質量部21、22と各電極32に印加する交流電圧をさらに小さくすることができる。
これらによって、第1の質量部21、22の低電圧駆動と、第2の質量部25の大回転角度での振動(回動)とを実現することができる。
このため、このようなアクチュエータ1を、例えばレーザープリンタや、走査型共焦点レーザー顕微鏡等の装置に用いられる光スキャナに適用した場合には、より容易に装置を小型化することができる。
なお、前述したように、本実施形態では、LとLとはほぼ等しく設定されているが、LとLとが異なっていてもよいことは言うまでもない。
ところで、このような質量部21、22、25よりなる振動系(2自由度振動系)では、第1の質量部21、22および第2の質量部25の振幅(振れ角)と、印加する交流電圧の周波数との間に、図5に示すような周波数特性が存在している。
すなわち、かかる振動系は、第1の質量部21、22の振幅と、第2の質量部25の振幅とが大きくなる2つの共振周波数fm[kHz]、fm[kHz](ただし、fm<fm)と、第1の質量部21、22の振幅がほぼ0となる、1つの反共振周波数fm[kHz]とを有している。
この振動系では、第1の質量部21、22と電極32との間に印加する交流電圧の周波数Fが、2つの共振周波数のうち低いもの、すなわち、fmとほぼ等しくなるように設定するのが好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振幅を抑制しつつ、第2の質量部25の振れ角(回転角度)を大きくすることができる。
なお、本明細書中では、F[kHz]とfm[kHz]とがほぼ等しいとは、(fm−1)≦F≦(fm+1)の条件を満足することを意味する。
第1の質量部21、22の平均厚さは、それぞれ、1〜1500μmであるのが好ましく、10〜300μmであるのがより好ましい。
第2の質量部25の平均厚さは、1〜1500μmであるのが好ましく、10〜300μmであるのがより好ましい。
第1の弾性連結部26、27のばね定数kは、1×10−4〜1×10Nm/radであるのが好ましく、1×10−2〜1×10Nm/radであるのがより好ましく、1×10−1〜1×10Nm/radであるのがさらに好ましい。これにより、第2の質量部25の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
一方、第2の弾性連結部28、29のばね定数kは、1×10−4〜1×10Nm/radであるのが好ましく、1×10−2〜1×10Nm/radであるのがより好ましく、1×10−1〜1×10Nm/radであるのがさらに好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部25の振れ角をより大きくすることができる。
また、第1の弾性連結部26、27のばね定数kと第2の弾性連結部28、29のばね定数をkとは、k>kなる関係を満足するのが好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部25の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
さらに、第1の質量部21、22の慣性モーメントをJとし、第2の質量部25の慣性モーメントをJとしたとき、JとJとは、J≦Jなる関係を満足することが好ましく、J<Jなる関係を満足することがより好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部25の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
ところで、第1の質量部21、22と第1の弾性連結部26、27とからなる第1の振動系の固有振動数ωは、第1の質量部21、22の慣性モーメントJと、第1の弾性連結部26、27のばね定数kとにより、ω=(k/J1/2によって与えられる。一方、第2の質量部25と第2の弾性連結部28、29とからなる第2の振動系の固有振動数ωは、第2の質量部25の慣性モーメントJと、第2の弾性連結部28、29のばね定数kとにより、ω=(k/J1/2によって与えられる。
このようにして求められる第1の振動系の固有振動数ωと第2の振動系の固有振動数ωとは、ω>ωなる関係を満足するのが好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部25の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
このようなアクチュエータ1は、例えば、次のようにして製造することができる。
図6、図7は、それぞれ、第1実施形態のアクチュエータの製造方法を説明するための図(縦断面図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図6、図7中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
[A1] まず、図6(a)に示すように、例えばシリコン基板5を用意する。
次に、シリコン基板5の一方の面に、図6(b)に示すように、支持部23、24と各質量部21、22、25と各弾性連結部26、27、28、29との形状(平面視形状)に対応するように、例えば、アルミニウム等により金属マスク6を形成する。
そして、シリコン基板5の他方の面に、フォトレジストを塗布し、露光、現像を行う。これにより、図6(c)に示すように、支持部23、24の形状に対応するように、レジストマスク7を形成する。なお、レジストマスク7の形成は、金属マスク6の形成よりも先に行ってもよい。
次に、このレジストマスク7を介して、シリコン基板5の前記他方の面をエッチングした後、レジストマスク7を除去する。これにより、図6(d)に示すように、支持部23、24に対応する部分以外の領域に凹部51が形成される。
エッチング方法としては、例えば、プラズマエッチング、リアクティブイオンエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチング等の物理的エッチング法、ウェットエッチング等の化学的エッチング法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、以下の各工程におけるエッチングにおいても、同様の方法を用いることができる。
次に、金属マスク6を介して、シリコン基板5の前記一方の面側を、前記凹部51に対応する部分で貫通するまでエッチングする。
そして、金属マスク6を除去した後、第2の質量部25上に金属膜を成膜し、光反射部251を形成する。
なお、シリコン基板5に対しエッチングを行った後、金属マスク6は除去せずに残存させ、その一部を光反射部251として用いることができる。
金属膜の成膜方法としては、真空蒸着、スパッタリング(低温スパッタリング)、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射法、金属箔の接合等が挙げられる。なお、以下の各工程における金属膜の成膜においても、同様の方法を用いることができる。
以上の工程により、図6(e)に示すように、支持部23、24と各質量部21、22、25と各弾性連結部26、27、28、29とが一体的に形成された構造体、すなわち基体2が得られる。
[A2] 次に、図7(f)に示すように、対向基板3を形成するための基板として、例えばシリコン基板9を用意する。
そして、シリコン基板9の一方の面に、開口部31を形成する領域を除いた部分に対応するように、例えば、アルミニウム等により金属マスクを形成する。
次に、この金属マスクを介して、シリコン基板9の一方の面側をエッチングした後、図7(g)に示すように、金属マスクを除去する。
次に、シリコン基板9上に、図7(h)に示すように、電極32を形成し、対向基板3が得られる。
電極32は、シリコン基板9に金属膜を成膜し、電極32の形状に対応するマスクを介して金属膜をエッチングを行った後、マスクを除去することにより形成することができる。
次に、図7(i)に示すように、前記工程[A1]で得られた構造体の基体2と、前記工程[A2]で得られた対向基板3とを直接接合により接合して、アクチュエータ1を得る。なお、基体2と対向基板3との間に可動イオンを含む硼珪酸ガラスのようなガラスを介在させ、これらを陽極接合により接合してもよい。また、シリコン基板9に代えてガラス基板を用いて、基体2と対向基板3とを陽極接合により接合することもできる。
以上のようにして、第1実施形態のアクチュエータ1が製造される。
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第2実施形態について説明する。
図8は、本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図、図9は、図8におけるA−A線断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図8中の紙面に対し手前側を「上」、紙面に対し奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」、図9中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第2実施形態のアクチュエータについて、前述した第1実施形態のアクチュエータとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態のアクチュエータ1Aは、1自由度振動系のアクチュエータである以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。
すなわち、図8及び図9に示すアクチュエータ1Aは、図1にて、前述の第1実施形態のアクチュエータ1の第1の質量部21、22および第1の弾性連結部26、27を省略し、第2の質量部25を第2の弾性連結部28、29を介して支持部23、24に接続したような構成となっている。
より具体的に説明すると、図8および図9に示すアクチュエータ1Aは、1自由度振動系を有する基体2Aが対向基板3Aに接合されている。
基体2Aは、1対の支持部23、24と、質量部(可動部)25Aと、1対の弾性連結部28A、29Aとを備えている。このような基体2Aにあっては、左右対称な形状となるように、質量部25Aを中心とし、その左方に、弾性連結部28A、支持部23が順次配設され、右方に、弾性連結部29A、支持部24が順次配設されている。
質量部25Aは、前述した第1実施形態の第2の質量部25と同様に、板状をなし、その板面に光反射部251Aが設けられている。これにより、アクチュエータ1Aを光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光デバイスに適用することができる。
このような質量部25Aは、弾性連結部28A、29Aを介して支持部23、24に接続されている。
弾性連結部28Aは、質量部25Aを支持部23に対して回動可能とするように、質量部25Aと支持部23とを連結している。これと同様に、弾性連結部29Aは、質量部25Aを支持部24に対して回動可能とするように、質量部25Aと支持部24とを連結している。
本発明にかかるアクチュエータ1Aでは、弾性連結部28A、29Aは、弾性連結部28Aは、その途中に、分岐した2つの分岐部281A、282Aを有している。これと同様に、第2の弾性連結部29Aは、その途中に、分岐した2つの分岐部291A、292Aを有している。
そして、2つの分岐部281A、282Aは、質量部25Aの回動中心軸を含み質量部25Aの板面に直角な面に対して対称となるように構成されている。これと同様に、2つの分岐部291A、292Aは、質量部25Aの回動中心軸を含み質量部25Aの板面に直角な面に対して対称となるように構成されている。
すなわち、弾性連結部28A、29Aは、それぞれ、質量部25Aの回動中心軸を含み質量部25Aの板面に直角な面に対して対称となるように構成されている。
そして、各分岐部281A、282A、291A、292Aは、複数回折り曲げられたような形状をなしている。これにより、弾性連結部28A、29Aに必要な強度を確保するとともに、質量部25Aの回動軸線方向への弾性連結部28A、29Aの長尺化を防止しつつ、弾性連結部28A、29Aのバネ定数を低減することができる。
本実施形態では、弾性連結部28A、29Aは、質量部25Aの中心を通り質量部25Aの回動中心軸に直角な面に対して対称となるように構成されている。
また、弾性連結部28A、29Aは、質量部25Aの回動中心軸を含み質量部25Aの板面に平行な面に対して対称となるように構成されている。
また、質量部25Aは、質量部25Aの回動中心軸を含み質量部25Aの板面に直角な面に対して対称となるように構成されている。
このように、基体2Aは、質量部25Aと弾性連結部28A、29Aとで構成された1自由度振動系を有する。
このような1自由度振動系は、基体2Aの全体の厚さよりも薄く形成されているとともに、図9にて上下方向で基体2Aの上部に位置している。
前述したような基体2Aに接合した対向基板3Aは、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。
対向基板3Aの上面には、図8および図9に示すように、質量部25Aに対応する部分に、一対の電極32Aが質量部25Aの回動中心軸を中心にほぼ対称となるように設けられている。
質量部25Aと各電極32Aとは、図示しない電源に接続されており、質量部25Aと各電極32Aとの間に交流電圧(駆動電圧)を印加できるよう構成されている。
なお、質量部25Aは、各電極32Aと対向する面に、絶縁膜(図示せず)が設けられている。これにより、質量部25Aと各電極32Aとの間での短絡が発生するのが好適に防止される。
以上のような構成のアクチュエータ1Aは、次のようにして駆動する。
すなわち、質量部25Aと各電極32Aとの間に、例えば、正弦波(交流電圧)等を印加する。具体的には、例えば、質量部25Aをアースしておき、一方の電極32Aに、図5(a)に示すような波形の電圧を印加し、他方の電極32Aに、図5(b)に示すような波形の電圧を印加する。すると、質量部25Aと各電極32Aとの間に静電気力(クーロン力)が生じる。
この静電気力により、質量部25Aが、各電極32Aの方へ引きつけられる力が正弦波の位相により変化し、弾性連結部28A、29Aを軸に、対向基板3Aの板面(図8における紙面)に対して傾斜するように振動(回動)する。
このとき、弾性連結部28A、29Aは、質量部25Aの回動中心軸を含み質量部25Aの板面に直角な面に対して対称となるように構成されているので、質量部25Aの回動中心軸のブレを防止して、所望の振動を得ることができる。特に、各分岐部281A、282A、291A、292Aは、複数回折り曲げられたような形状をなしていて、弾性連結部28A、29Aに必要な強度を確保するとともに、質量部25Aの回動軸線方向への弾性連結部28A、29Aの長尺化を防止しつつ、弾性連結部28A、29Aのバネ定数を低減している。そのため、小型化を図りつつ、低電圧駆動が可能である。
本実施形態では、弾性連結部28A、29Aは、質量部25Aを介して、その両側に1対設けられている。これにより、より確実に、質量部25Aの回動軸線のブレを防止して、所望の振動を得ることができる。
また、弾性連結部28A、29Aが分岐部281A、282A、291A、292Aを有する。すなわち、弾性連結部28Aおよび弾性連結部29Aの双方が分岐部を有する。これにより、低電圧駆動が可能で、かつ、より確実に、小型化を図りつつ、大きな振れ角で所望の振動を得ることができる。
また、弾性連結部28A、29Aは、質量部25Aの中心を通り質量部25Aの回動中心軸に直角な面に対して対称となるように構成されている。これにより、より確実に、所望の振動を得ることができる。
また、弾性連結部28A、29Aは、質量部25Aの回動中心軸を含み質量部25Aの板面に平行な面に対して対称となるように構成されている。これにより、より確実に、所望の振動を得ることができる。
また、質量部25Aは、質量部25Aの回動中心軸を含み質量部25Aの板面に直角な面に対して対称となるように構成されている。これにより、より確実に、所望の振動を得ることができる。
上述したようなアクチュエータ1、1Aは、各種の電子機器に適用することができ、得られる電子機器は、信頼性の高いものとなる。
以上説明したようなアクチュエータ1、1Aは、例えば、レーザープリンタ、バーコードリーダー、走査型共焦点レーザー顕微鏡等の光スキャナ、イメージング用ディスプレイ等に好適に適用することができる。
以上、本発明のアクチュエータについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のアクチュエータでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した第1の実施形態では第2の弾性連結部のみに分岐部を有するものについて説明したが、第1の弾性連結部および第2の弾性連結部の双方に分岐部を有していてもよく、また、第1の弾性連結部のみに途中に分岐部を有していてもよい。
また、前述した実施形態では、分岐部が質量部または第2の質量部の板面に平行な面上のみで複数回折れ曲がったような形状をなしているものについて説明したが、質量部または2の質量部の回動中心軸を含み質量部または第2の質量部の板面に直角な面に対して対称となるように構成されていれば、分岐部は立体的に折れ曲がった形状をなしていてもよい。
また、前述した第1、1A実施形態では、アクチュエータの中心を通り質量部(または第1の質量部、第2の質量部)の回動軸線に直角な面に対しほぼ対称(図1や図8にて左右対称)な形状をなしている構造を説明したが、非対称であってもよい。
また、前述した第1実施形態では、第1の弾性連結部を1対有するものとして説明したが、これに限定されず、例えば、2対以上であってもよい。
また、前述した第1実施形態では、第2の弾性連結部を1対有するものとして説明したが、これに限定されず、例えば、2対以上であってもよい。
また、前述した第2実施形態では、弾性連結部を1対有するものとして説明したが、これに限定されず、例えば、2対以上であってもよい。
また、前述した実施形態では、光反射部が質量部または第2の質量部の上面(対向基板とは逆側の面)に設けられている構成について説明したが、例えば、その逆の面に設けられている構成であってもよいし、両方の面に設けられている構成であってもよい。
また、前述した実施形態では、質量部または第1の質量部に対しその板厚方向に電極を対向させたものについて説明したが、質量部または第1の質量部に対しその板面に平行な方向で電極を対向させるものであってもよい。この場合、質量部または第1の質量部と、これに対向する電極とを、互いに間隔を隔てて噛み合う櫛歯状とすることができる。
また、前述した実施形態では静電駆動方式により駆動するものについて説明したが、これに限定されない。例えば、2自由度振動系を有するアクチュエータの駆動方式としては、第1の質量部を回動させ、これに伴い、第2の弾性連結部を捩り変形させながら、第2の質量部を回動させることができるものであれば、前述したものに限定されず、例えば、圧電素子を用いて第1の質量部または第1の弾性連結部に駆動力を与えて駆動するものであってもよい。また、1自由度振動系を有するアクチュエータの駆動方式としては、弾性連結部を捩り変形させながら、質量部を回動させることができるものであれば、前述したものに限定されず、例えば、圧電素子を用いて質量部または弾性連結部に駆動力を与えて駆動するものであってもよい。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示すアクチュエータの電極の配置を示す平面図である。 印加する交流電圧の一例を示す図である。 印加した交流電圧の周波数と、第1の質量部および第2の質量部の共振曲線を示すグラフある。 図1に示すアクチュエータの製造方法を説明するための図である。 図1に示すアクチュエータの製造方法を説明するための図である。 本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図である。 図8中のA−A線断面図である。
符号の説明
1、1A……アクチュエータ 2、2A……基体 21、22……第1の質量部 23、24……支持部 25……第2の質量部 25A……質量部 251、251A……光反射部 26、27……第1の弾性連結部 28、29……第2の弾性連結部 28A、29A……弾性連結部 281、281A、282、282A、291、291A、292、292A……分岐部 3、3A……対向基板 30……空間 31……開口部 32、32A……電極 5……シリコン基板 51……凹部 6……金属マスク 7……レジストマスク 9……シリコン基板

Claims (16)

  1. 略板状をなす質量部と、
    前記質量部を支持するための支持部と、
    前記支持部に対して前記質量部を回動可能とするように、前記支持部と前記質量部とを連結する弾性連結部とを有し、
    前記弾性連結部を捩り変形させながら、前記質量部を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
    前記弾性連結部は、その途中に、分岐した2つの分岐部を有するとともに、前記質量部の回動中心軸を含み前記質量部の板面に直角な面に対して対称となるように構成され、
    各分岐部は、複数回折り曲げられたような形状をなしていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記弾性連結部は、前記質量部を介して、その両側に1対設けられている請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 各弾性連結部が前記分岐部を有する請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記弾性連結部は、前記質量部の中心を通り前記質量部の回動中心軸に直角な面に対して対称となるように構成されている請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記質量部は、その板面に光反射部が設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載のアクチュエータ。
  6. 前記弾性連結部は、前記質量部の回動中心軸を含み前記質量部の板面に平行な面に対して対称となるように構成されている請求項1ないし5のいずれかに記載のアクチュエータ。
  7. 前記質量部は、前記質量部の回動中心軸を含み前記質量部の板面に直角な面に対して対称となるように構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載のアクチュエータ。
  8. 第1の質量部と、
    前記第1の質量部を支持するための支持部と、
    前記支持部に対して前記第1の質量部を回動可能とするように、前記支持部と前記第1の質量部とを連結する第1の弾性連結部と、
    略板状をなす第2の質量部と、
    前記第1の質量部に対して前記第2の質量部を回動可能とするように、前記第1の質量部と前記第2の質量部とを連結する第2の弾性連結部とを有し、
    前記第1の質量部を回動させ、これに伴い、前記第2の弾性連結部を捩り変形させながら、前記第2の質量部を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
    前記第1の弾性連結部および前記第2の弾性連結部のうちの少なくとも一方は、その途中に、分岐した2つの分岐部を有するとともに、前記第1の弾性連結部および前記第2の弾性連結部は、前記第2の質量部の回動中心軸を含み前記第2の質量部の板面に直角な面に対して対称となるように構成され、
    各分岐部は、複数回折り曲げられたような形状をなしていることを特徴とするアクチュエータ。
  9. 前記第2の弾性連結部は、前記第2の質量部を介して、その両側に1対設けられ、これに対応して、前記第1の質量部および前記第1の弾性連結部がそれぞれ1対設けられている請求項8に記載のアクチュエータ。
  10. 各第1の弾性連結部および/または各第2の弾性連結部が前記分岐部を有する請求項9に記載のアクチュエータ。
  11. 前記第1の弾性連結部および前記第2の弾性連結部は、前記第2の質量部の中心を通り前記第2の質量部の回動中心軸に直角な面に対して対称となるように構成されている請求項10に記載のアクチュエータ。
  12. 前記第2の質量部は、その板面に光反射部が設けられている請求項8ないし11のいずれかに記載のアクチュエータ。
  13. 前記第1の弾性連結部および前記第2の弾性連結部は、前記第2の質量部の回動中心軸を含み前記第2の質量部の板面に平行な面に対して対称となるように構成されている請求項8ないし12のいずれかに記載のアクチュエータ。
  14. 前記第1の質量部および前記第2の質量部は、前記第2の質量部の回動中心軸を含み前記第2の質量部の板面に直角な面に対して対称となるように構成されている請求項8ないし13のいずれかに記載のアクチュエータ。
  15. 前記第2の弾性連結部が前記分岐部を有し、前記第2の弾性連結部の回動中心軸からこれに直角な方向での最大長は、前記第2の質量部の回動中心軸からこれに直角な方向での最大長よりも小さい請求項8ないし14のいずれかに記載のアクチュエータ。
  16. 前記第2の弾性連結部の回動中心軸からこれに直角な方向での最大長は、前記第1の質量部の回動中心軸からこれに直角な方向での最大長よりも大きい請求項15に記載のアクチュエータ。
JP2005156186A 2005-05-27 2005-05-27 アクチュエータ Expired - Fee Related JP4581847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005156186A JP4581847B2 (ja) 2005-05-27 2005-05-27 アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005156186A JP4581847B2 (ja) 2005-05-27 2005-05-27 アクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006330505A true JP2006330505A (ja) 2006-12-07
JP4581847B2 JP4581847B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=37552235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005156186A Expired - Fee Related JP4581847B2 (ja) 2005-05-27 2005-05-27 アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4581847B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8179583B2 (en) 2007-06-05 2012-05-15 Seiko Epson Corporation Actuator, optical scanner and image forming device
JP2012196041A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Toshiba Corp 静電アクチュエータ
US8432596B2 (en) 2010-08-02 2013-04-30 Funai Electric Co., Ltd. Vibrating mirror element and optical scanner

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57183515U (ja) * 1981-05-18 1982-11-20
JPS63197911A (ja) * 1987-02-12 1988-08-16 Konica Corp 画像信号用光偏向子
JP2005137102A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Seiko Epson Corp アクチュエータ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57183515U (ja) * 1981-05-18 1982-11-20
JPS63197911A (ja) * 1987-02-12 1988-08-16 Konica Corp 画像信号用光偏向子
JP2005137102A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Seiko Epson Corp アクチュエータ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8179583B2 (en) 2007-06-05 2012-05-15 Seiko Epson Corporation Actuator, optical scanner and image forming device
US8432596B2 (en) 2010-08-02 2013-04-30 Funai Electric Co., Ltd. Vibrating mirror element and optical scanner
JP2012196041A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Toshiba Corp 静電アクチュエータ
US8866363B2 (en) 2011-03-16 2014-10-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Electrostatic actuator having urging members with varying rigidities

Also Published As

Publication number Publication date
JP4581847B2 (ja) 2010-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4385938B2 (ja) アクチュエータ
JP4492252B2 (ja) アクチュエータ
JP4092283B2 (ja) 2次元光スキャナ及び光学装置
JP4193817B2 (ja) アクチュエータ
US7420315B2 (en) Actuator
JP3065611B1 (ja) マイクロミラ―装置およびその製造方法
JP3759598B2 (ja) アクチュエータ
JP2008020701A (ja) 2次元光スキャナ、それを用いた光学装置および2次元光スキャナの製造方法
CN103038694A (zh) 光学扫描器件和图像显示设备
JP4507983B2 (ja) アクチュエータ
JP4581847B2 (ja) アクチュエータ
JP3910333B2 (ja) ガルバノマイクロミラーとその製造方法
JP2006309018A (ja) アクチュエータ
JP2007307662A (ja) アクチュエータ
JP2007326204A (ja) アクチュエータ
JP2005279863A (ja) アクチュエータの製造方法およびアクチュエータ
JP2003195204A (ja) 光偏向器及び光偏向器アレイ
JP2007075978A (ja) 構造体の製造方法およびアクチュエータ
JP2006167860A (ja) アクチュエータ
JP2007199213A (ja) アクチュエータ
JP4123133B2 (ja) アクチュエータ
JP2005279864A (ja) アクチュエータの製造方法およびアクチュエータ
JP4403785B2 (ja) アクチュエータの製造方法およびアクチュエータ
JP4175272B2 (ja) アクチュエータ
JP2007222970A (ja) アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees