JP2007199213A - アクチュエータ - Google Patents

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洋和 山賀
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Abstract

【課題】設計自由度の高く、高速かつ大振幅で駆動することができるアクチュエータを提供すること。
【解決手段】本発明のアクチュエータ1は、第1の質量部21、22と、支持部24と、第1の質量部21、22と支持部24とを連結する第1の弾性連結部25、28と、第2の質量部23と、第2の質量部23と第1の質量部21、22とを連結する第2の弾性連結部26と、第1の質量部21、22を駆動する駆動手段とを有し、駆動手段が、第1の弾性連結部25、28を捩れ変形させながら、第1の質量部21、22を回動させ、これに伴い、第2の弾性連結部26を捩れ変形させながら、第2の質量部23を回動させるものであって、第1の弾性連結部25、28は、第1の質量部21、22を介してその両側にそれぞれ設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータに関するものである。
例えば、レーザープリンタ等にて光走査により描画を行うための光スキャナとして、捩り振動子で構成されたアクチュエータを用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、特許文献1にかかるアクチュエータ(光スキャナ)は、2自由度振動系のねじり振動子で構成されている。すなわち、かかるアクチュエータは、第1の質量部を第1のねじりバネを介して支持部に対し回動可能に支持して構成された第1の振動系と、第2の質量部を第2のねじりバネを介して第1の質量部に対し回動可能に支持して構成された第2の振動系とを有する。
そして、第2の質量部上には光反射部が設けられており、第1のねじりバネを捩れ変形させながら第1の質量部を回動駆動させることにより、これに伴って、第2のねじりバネを捩れ変形させながら第2の質量部を回動駆動させて、光反射部で反射した光を走査する。これにより、光走査により描画を行うことができる。
このようなアクチュエータにあっては、第1のねじりバネのバネ定数を高く設定し、第2の質量部を高速かつ大振幅で駆動することができる。
しかしながら、特許文献1にかかるアクチュエータにあっては、第1の質量部の片側のみで第1のねじりバネを介して第1の質量部と支持部とを支持しているため、第1の質量部にその回動中心軸まわりに捩る方向の力が加わってしまう。特に、第1のねじりバネのバネ定数が高いと、第1の質量部の回動中心軸方向での長さが大きい場合には、かかる力が、変形しないことを前提で設計された第1の質量部に捩り変形を生じさせ、第1の振動系におけるバネ定数を低下させてしまう。そのため、アクチュエータの設計自由度が低くなってしまい、所望の特性を有すアクチュエータを製造することが難しい。
特開平7−92409号公報
本発明の目的は、設計自由度の高く、高速かつ大振幅で駆動することができるアクチュエータを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、第1の質量部と、
前記第1の質量部を支持するための支持部と、
前記支持部に対して前記第1の質量部を回動可能とするように前記第1の質量部と前記支持部とを連結する第1の弾性連結部と、
第2の質量部と、
前記第1の質量部に対して前記第2の質量部を回動可能とするように前記第2の質量部と前記第1の質量部とを連結する第2の弾性連結部と、
前記第1の質量部を駆動する駆動手段とを有し、
前記駆動手段が、前記第1の弾性連結部を捩れ変形させながら、前記第1の質量部を回動させ、これに伴い、前記第2の弾性連結部を捩れ変形させながら、前記第2の質量部を回動させるアクチュエータであって、
前記第1の弾性連結部は、前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
これにより、第1の質量部をその両側で第1の弾性連結部を介して支持した状態で回動させるので、第1の弾性連結部から第1の質量部へその回動中心軸まわりに捩る方向の力が加わるのを低減することができる。そのため、第1の弾性連結部のバネ定数を高くしても、第1の質量部の捩れ変形を防止することができる。その結果、アクチュエータの設計自由度の向上を図ることができる。また、第1の弾性連結部のバネ定数を高く設定することにより、第2の質量部を高速かつ大振幅で駆動することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記駆動手段は、前記第1の質量部の回動中心軸に直角な方向での少なくとも一方の端部に駆動力を与えて、前記第1の質量部を駆動することが好ましい。
このように第1の質量部に駆動力を与えたときに、与えられた駆動力は第1の質量部の両側からそれぞれの第1の弾性連結部へ分散して伝達される。そのため、第1の質量部の回動中心軸まわりの捩れ変形を防止することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部のうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部は、前記第1の質量部の回動中心軸を介して互いに対向する1対の棒状連結部材で構成されていることが好ましい。
これにより、各棒状連結部材を主として曲げ変形させることにより、第1の弾性連結部全体を捩れ変形させることができる。そのため、第1の弾性連結部に生じる応力を低減することができる。その結果、大きな振れ角(大振幅)での駆動をより確実に行うことができる。また、第1の弾性連結部に生じる応力を低減することができるため、第1の弾性連結部のバネ定数を高く設定し、高周波(高速)での駆動をより確実に行うことができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部は、板状をなしており、前記1対の棒状連結部材同士の対向方向は、前記第1の質量部の板面にほぼ平行であることが好ましい。
これにより、1枚の基板に対しエッチングなどの加工を1回行うだけで簡単に、第1の質量部および第1の弾性連結部を形成することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部のうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部において、前記1対の棒状連結部材と前記第1の質量部との接続部における前記1対の棒状連結部材同士の間隔をDとし、前記1対の棒状連結部材と前記支持部との接続部における前記1対の棒状連結部材同士の間隔をDとしたときに、D≧Dの関係を満たすことが好ましい。
これにより、第1の質量部の回動中心軸まわりの捩れ変形を防止しつつ、第1の質量部の回動をより円滑なものとすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部のうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部において、前記1対の棒状連結部材と前記第1の質量部との接続部における前記1対の棒状連結部材同士の間隔をDとし、前記第1の質量部の回動中心軸に直角な方向での最大長をLとしたときに、D/Lは、0.5〜1であることが好ましい。
これにより、第1の質量部の回動中心軸まわりの捩れ変形を防止しつつ、第1の質量部の回動をより円滑なものとすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部のうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部において、前記1対の棒状連結部材と前記支持部との接続部における前記1対の棒状連結部材同士の間隔をDとし、前記第1の質量部の回動中心軸に直角な方向での最大長をLとしたときに、D/Lは、0〜0.5であることが好ましい。
これにより、第1の質量部の回動中心軸まわりの捩れ変形を防止しつつ、第1の質量部の回動をより円滑なものとすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部のうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部において、前記1対の棒状連結部材と前記第1の質量部との接続部における前記1対の棒状連結部材同士の間隔をDとし、前記棒状連結部材の長さをDとしたときに、D≧Dの関係を満たすことが好ましい。
これにより、第1の質量部の振れ角を抑制しつつ、第1の質量部をより高周波で駆動することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記駆動手段は、交流電圧を受けて前記第1の質量部を駆動するものであり、前記交流電圧の周波数が、前記第1の質量部と前記第2の質量部とが共振する2自由度振動系の共振周波数のうち低いものと略等しくなるように設定されていることが好ましい。
これにより、第1の質量部の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部の振れ角を大きくすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部は、互いの捩りモーメントがほぼ等しいことが好ましい。
これにより、第1の質量部をより円滑に回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部は、前記第1の質量部を介して互いに対称に設けられていることが好ましい。
これにより、設計を簡単なものとしつつ、第1の質量部をより円滑に回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第2の質量部には、光反射部が設けられていることが好ましい。
これにより、本発明のアクチュエータを光スキャナ、光アッテネータ、光スイッチなどの光学デバイスに適用することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部は、前記第2の質量部を介してその両側に1対設けられ、これに対応して、前記第2の質量部を介してその両側にそれぞれ前記第1の弾性連結部および前記第2の弾性連結部が設けられていることが好ましい。
これにより、第1の質量部および第2の質量部をより円滑に回動駆動することができる。
以下、本発明のアクチュエータの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかるアクチュエータを示す平面図、図2(a)は、図1中のA−A線断面図、図2(b)は、図1中のB−B線断面図、図2(c)は、図1中のC−C線断面図、図3は、図1に示すアクチュエータの電極の配置を示す平面図、図4は、図1に示すアクチュエータの駆動電圧の一例(交流電圧)を示す図、図5は、駆動電圧(交流電圧)の周波数と、第1の質量部および第2の質量部の振幅との関係を示すグラフである。なお、以下では、説明の便宜上、図1および図3中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
アクチュエータ1は、2自由度振動系を有するアクチュエータである。このようなアクチュエータ1は、図1に示すように、2自由度振動系を有する基体2を有しており、この基体2の下部には、対向基板3が接合されている。
基体2は、第1の振動系のための1対の第1の質量部(駆動部)21、22と、第2の振動系のための第2の質量部(可動部)23と、これらを支持するための支持部24とを備えている。
具体的には、基体2は、第2の質量部23を中心として、その一端側(図1および図2中、左側)に第1の質量部21が設けられ、他端側(図1および図2中、右側)に第1の質量部22が設けられて構成されている。
また、本実施形態では、第1の質量部21、22は、互いにほぼ同一形状かつほぼ同一寸法をなし、第2の質量部23を介して、ほぼ対称に設けられている。これにより、第1の質量部21、22および第2の質量部23の回動駆動を円滑なものとすることができる。
第2の質量部23の上面(後述する対向基板3とは反対側の面)には、光反射部231が設けられている。
さらに、基体2は、前述したもの加えて、図1および図2に示すように、第1の質量部21、22と支持部24とを連結する2対の第1の弾性連結部25、25、28、28と、第1の質量部21、22と第2の質量部23とを連結する1対の第2の弾性連結部26、26とを備えている。
各第1の弾性連結部25、25、28、28および各第2の弾性連結部26、26は、同軸的に設けられており、これらを回動中心軸(回転軸)27として、第1の質量部21、22が支持部24に対して、また、第2の質量部23が第1の質量部21、22に対して回動可能となっている。
このように、基体2は、第1の質量部21、22と第1の弾性連結部25、25、28、28とからなる第1の振動系と、第2の質量部23と第2の弾性連結部26、26とからなる第2の振動系とを有する2自由度振動系を構成する。
このような2自由度振動系は、基体2の全体の厚さよりも薄く形成されているとともに、図2にて上下方向で基体2の上部に位置している。換言すれば、基体2には、基体2の全体の厚さよりも薄い部分(以下、薄肉部という)が形成されており、この薄肉部に異形孔が形成されることにより、第1の質量部21、22と第2の質量部23と第1の弾性連結部25、25、28、28と第2の弾性連結部26、26とが形成されている。
本実施形態では、前記薄肉部の上面が支持部24の上面と同一面上に位置することにより、前記薄肉部の下方には、各質量部21、22、23の回動のための空間(凹部)29が形成される。
このような基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、第1の質量部21、22と、第2の質量部23と、支持部24と、第1の弾性連結部25、25、28、28と、第2の弾性連結部26、26とが一体的に形成されている。
なお、基体2は、SOI基板等の積層構造の基板から、第1の質量部21、22と、第2の質量部23と、支持部24と、第1の弾性連結部25、25、28、28と、第2の弾性連結部26、26を形成したものであってもよい。
ここで、第1の弾性連結部25、25、28、28について、より具体的に説明すると、第1の質量部21を介してその回動中心軸方向での両側にそれぞれ第1の弾性連結部(一方の側に第1の弾性連結部25、他方の側に第1の弾性連結部28)が設けられ、これと同様に、第1の質量部22を介してその回動中心軸方向での両側にそれぞれ第1の弾性連結部(一方の側に第1の弾性連結部25、他方の側に第1の弾性連結部28)が設けられている。
これにより、第1の振動系にて、第1の質量部21をその両側で第1の弾性連結部25、28を介して支持した状態で回動させるので、第1の弾性連結部25、28から第1の質量部21へその回動中心軸まわりに捩る方向の力が加わるのを低減することができる。これと同様に、第1の質量部22をその両側で第1の弾性連結部25、28を介して支持した状態で回動させるので、第1の弾性連結部25、28から第1の質量部22へその回動中心軸まわりに捩る方向の力が加わるのを低減することができる。
そのため、第1の弾性連結部25、28のバネ定数を高くしても、第1の質量部21、22の捩れ変形を防止することができる。その結果、所望の振動特性を有するアクチュエータ1を製造するに際における設計自由度の向上を図ることができる。例えば、第1の質量部21、22の厚さと第1の弾性連結部25、28の厚さとを同じにしつつ、第1の質量部21、22の幅(回動中心軸27方向での長さ)を大きくするとともに、第1の弾性連結部25、28のバネ定数を大きく設定しても、第1の質量部21、22の不本意なねじれ変形を防止して、所望の振動特性を得ることができる。また、第1の弾性連結部25、28のバネ定数を高く設定することにより、第2の質量部23を高速かつ大振幅で駆動することができる。
特に、本実施形態では、第1の質量部21または第1の質量部22を介してその両側に設けられた第1の弾性連結部25、28のうち、第1の弾性連結部25は、図1および図2に示すように、第1の質量部21または第1の質量部22の回動中心軸を介して互いに対向する1対の棒状連結部材251、252で構成されている。これと同様に、第1の弾性連結部28も、図1および図2に示すように、第1の質量部21または第1の質量部22の回動中心軸を介して互いに対向する1対の棒状連結部材281、282で構成されている。
これにより、各棒状連結部材251、252を主として曲げ変形させることにより、第1の弾性連結部25全体を捩れ変形させることができる。また、各棒状連結部材281、282を主として曲げ変形させることにより、第1の弾性連結部28全体を捩れ変形させることができる。
そのため、第1の弾性連結部25、28に生じる応力を低減することができる。その結果、大きな振れ角(大振幅)での駆動をより確実に行うことができる。また、第1の弾性連結部25、28に生じる応力を低減することができるため、第1の弾性連結部25、28のバネ定数を高く設定し、高周波(高速)での駆動をより確実に行うことができる。
また、1対の棒状連結部材251、252同士および1対の棒状連結部材281、282同士の対向方向は、第1の質量部21または第1の質量部22の板面にほぼ平行である。これにより、後述するように1枚の基板に対しエッチングなどの加工を1回行うだけで簡単に、第1の質量部21、22および第1の弾性連結部25、28等を形成することができる。
また、第1の質量部21の回動中心軸を介して互いに対向する1対の棒状連結部材251、252と第1の質量部21との接続部における当該1対の棒状連結部材251、252同士の間隔をDとし、1対の棒状連結部材251、252と支持部24との接続部における1対の棒状連結部材251、252同士の間隔をDとしたときに、D=Dの関係を満たしている。
これにより、第1の質量部21の回動中心軸まわりの捩れ変形を防止しつつ、第1の質量部21の回動をより円滑なものとすることができる。また、D=Dの関係を満たしていると、第1の弾性連結部25、28の設計を容易なものとすることができる。
また、第1の質量部21の回動中心軸に直角な方向での最大長をLとしたときに、D/Lは、0.5〜1の範囲内となっている。これにより、第1の質量部21の回動中心軸まわりの捩れ変形を防止しつつ、第1の質量部21の回動をより円滑なものとすることができる。
また、棒状連結部材251および棒状連結部材252のそれぞれの長さをDとしたときに、D>Dの関係を満たしている。これにより、第1の質量部21の振れ角を抑制しつつ、第1の質量部21をより高周波で駆動することができる。
なお、前述したようなD、D、D、Lの関係について、第1の質量部21の回動中心軸を介して互いに対向する1対の棒状連結部材281、282に関しても、前述したような関係を満たしており、前述したような効果を得ることができる。また、第1の質量部22の回動中心軸を介して互いに対向する1対の棒状連結部材251、252および1対の棒状連結部材281、282に関しても同様である。また、これらの関係は、以下の説明においても、特に説明する事項以外、同様である。
対向基板3は、シリコンを主材料として構成されている。
対向基板3の上面には、図2および図3に示すように、第2の質量部23に対応する部分に開口部31が形成されている。
この開口部31は、第2の質量部23が回動(振動)する際に、対向基板3に接触するのを防止する逃げ部を構成する。開口部(逃げ部)31を設けることにより、アクチュエータ1全体の大型化を防止しつつ、第2の質量部23の振れ角(振幅)をより大きく設定することができる。本発明のアクチュエータ1は、対向基板3がシリコンを主材料として構成されているため、ガラス材料などで対向基板が構成されている場合に比し、前述のような開口部などの逃げ部を簡単にそして高精度(高アスペクト比)に形成することができる。
なお、逃げ部は、前記効果を十分に発揮し得る構成であれば、必ずしも対向基板3の下面(第2の質量部23と反対側の面)で開放(開口)していなくてもよい。すなわち、逃げ部は、対向基板3の上面に形成された凹部で構成することもできる。また、空間29の深さが第2の質量部23の振れ角(振幅)に対し大きい場合などには、逃げ部を設けなくともよい。
また、対向基板3の上面には、図3に示すように、第1の質量部21に対応する部分に、絶縁層4を介して、1対の電極32が回動中心軸27を中心にほぼ対称となるように設けられ、また、第1の質量部22に対応する部分に、絶縁層4を介して、1対の電極32が回動中心軸27を中心にほぼ対称となるように設けられている。すなわち、本実施形態では、1対の電極32が2組(合計4個)、設けられている。
第1の質量部21、22と各電極32とは、図示しない電源に接続されており、第1の質量部21、22と各電極32との間に交流電圧(駆動電圧)を印加できるよう構成されている。すなわち、各電極32と、図示しない電源とで、第1の質量部21、22を駆動するための駆動手段を構成する。
このような駆動手段は、第1の質量部21、22の回動中心軸に直角な方向での少なくとも一方の端部に駆動力を与えて、第1の質量部21、22を駆動する。
このように第1の質量部21、22に駆動力を与えたときに、与えられた駆動力は第1の質量部21、22の両側からそれぞれの第1の弾性連結部へ分散して伝達される。そのため、第1の質量部の回動中心軸まわりの捩れ変形を防止することができる。
なお、第1の質量部21、22は、各電極32と対向する面に、それぞれ、絶縁膜(図示せず)が設けられている。これにより、第1の質量部21、22と各電極32との間での短絡が発生するのが好適に防止される。
以上のような構成のアクチュエータ1は、次のようにして駆動する。
すなわち、第1の質量部21、22と各電極32との間に、例えば、正弦波(交流電圧)等を印加する。具体的には、例えば、第1の質量部21、22をアースしておき、図3中上側の2つの電極32に、図4(a)に示すような波形の電圧を印加し、図3中下側の2つの電極32に、図4(b)に示すような波形の電圧を印加する。すると、第1の質量部21、22と各電極32との間に静電気力(クーロン力)が生じる。
この静電気力により、第1の質量部21、22が、各電極32の方へ引きつけられる力が正弦波の位相により変化し、回動中心軸27(第1の弾性連結部25、28)まわりに、基体2の板面(図1における紙面)に対して傾斜するように振動(回動)する。
そして、この第1の質量部21、22の振動(駆動)に伴って、第2の弾性連結部26を介して連結されている第2の質量部23も、回動中心軸27(第2の弾性連結部26)を軸に、基体2の板面(図1における紙面)に対して傾斜するように振動(回動)する。
ここで、第1の質量部21の回動中心軸27からこれにほぼ垂直な方向(長手方向)での長さ(回動中心軸27との端部211との間の距離)をLとし、第1の質量部22の回動中心軸27からこれにほぼ垂直な方向(長手方向)での長さ(回動中心軸27と端部221との間の距離)をLとし、第2の質量部23の回動中心軸27からこれにほぼ垂直な方向での長さ(回動中心軸27と端部232との間の距離)をLとしたとき、本実施形態では、第1の質量部21、22が、それぞれ独立して設けられているため、第1の質量部21、22と、第2の質量部23とが干渉せず、第2の質量部23の大きさ(長さL)にかかわらず、LおよびLを小さくすることができる。これにより、第1の質量部21、22の回転角度(振れ角)を大きくすることができ、第2の質量部23の回転角度を大きくすることができる。
また、LおよびLを小さくすることにより、第1の質量部21、22と各電極32との間の距離を小さくすることができ、これにより、静電気力が大きくなり、第1の質量部21、22と各電極32に印加する交流電圧を小さくすることができる。
ここで、第1の質量部21、22および第2の質量部23の寸法は、それぞれ、L<LかつL<Lなる関係を満足するよう設定されるのが好ましい。
前記関係を満たすことにより、LおよびLをより小さくすることができ、第1の質量部21、22の回転角度をより大きくすることができ、第2の質量部23の回転角度をさらに大きくすることができる。
この場合、第2の質量部23の最大回転角度が、20°以上となるように構成されるのが好ましい。
また、このように、LおよびLを小さくすることにより、第1の質量部21、22と各電極32との間の距離をより小さくすることができ、第1の質量部21、22と各電極32に印加する交流電圧をさらに小さくすることができる。
これらによって、第1の質量部21、22の低電圧駆動と、第2の質量部23の大回転角度での振動(回動)とを実現することができる。
このため、このようなアクチュエータ1を、例えばレーザープリンタや、走査型共焦点レーザー顕微鏡等の装置に用いられるアクチュエータに適用した場合には、より容易に装置を小型化することができる。
なお、前述したように、本実施形態では、LとLとはほぼ等しく設定されているが、LとLとが異なっていてもよいことは言うまでもない。
ところで、このような質量部21、22、23よりなる振動系(2自由度振動系)では、第1の質量部21、22および第2の質量部23の振幅(振れ角)と、印加する交流電圧の周波数との間に、図5に示すような周波数特性が存在している。
すなわち、かかる振動系は、第1の質量部21、22の振幅と、第2の質量部23の振幅とが大きくなる2つの共振周波数fm[kHz]、fm[kHz](ただし、fm<fm)と、第1の質量部21、22の振幅がほぼ0となる、1つの反共振周波数fm[kHz]とを有している。
この振動系では、第1の質量部21、22と電極32との間に印加する交流電圧の周波数Fが、2つの共振周波数のうち低いもの、すなわち、fmとほぼ等しくなるように設定するのが好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振幅を抑制しつつ、第2の質量部23の振れ角(回転角度)を大きくすることができる。
なお、本明細書中では、F[kHz]とfm[kHz]とがほぼ等しいとは、(fm−1)≦F≦(fm+1)の条件を満足することを意味する。
第1の質量部21、22の平均厚さは、それぞれ、1〜1500μmであるのが好ましく、10〜300μmであるのがより好ましい。
第2の質量部23の平均厚さは、1〜1500μmであるのが好ましく、10〜300μmであるのがより好ましい。
第1の弾性連結部25、28のばね定数kは、それぞれ、1×10−4〜1×10Nm/radであるのが好ましく、1×10−2〜1×10Nm/radであるのがより好ましく、1×10−1〜1×10Nm/radであるのがさらに好ましい。これにより、第2の質量部23の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
一方、第2の弾性連結部26のばね定数kは、1×10−4〜1×10Nm/radであるのが好ましく、1×10−2〜1×10Nm/radであるのがより好ましく、1×10−1〜1×10Nm/radであるのがさらに好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部23の振れ角をより大きくすることができる。
また、第1の弾性連結部25、28のばね定数k(第1の弾性連結部25のばね定数と第1の弾性連結部28のばね定数との合計)と第2の弾性連結部26のばね定数をkとは、k>kなる関係を満足するのが好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部23の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
また、第1の質量部21または第1の質量部22を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部25、28は、互いの捩りモーメントがほぼ等しいのが好ましい。これにより、第1の質量部21、22をより円滑に回動させることができる。
このような場合に、本実施形態では、第1の質量部21または第1の質量部22を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部25、28は、第1の質量部21または第1の質量部22を介して互いに対称に設けられているので、設計を簡単なものとしつつ、第1の質量部21、22をより円滑に回動させることができる。
さらに、第1の質量部21、22の慣性モーメントをJとし、第2の質量部23の慣性モーメントをJとしたとき、JとJとは、J≦Jなる関係を満足することが好ましく、J<Jなる関係を満足することがより好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部23の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
ところで、第1の質量部21、22と第1の弾性連結部25、25、28、28とからなる第1の振動系の固有振動数ωは、第1の質量部21、22の慣性モーメントJと、第1の弾性連結部25、28のばね定数kとにより、ω=(k/J1/2によって与えられる。一方、第2の質量部23と第2の弾性連結部26、26とからなる第2の振動系の固有振動数ωは、第2の質量部23の慣性モーメントJと、第2の弾性連結部26のばね定数kとにより、ω=(k/J1/2によって与えられる。
このようにして求められる第1の振動系の固有振動数ωと第2の振動系の固有振動数ωとは、ω>ωなる関係を満足するのが好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部23の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
このようなアクチュエータ1は、例えば、次のようにして製造することができる。
図6、図7は、それぞれ、第1実施形態のアクチュエータの製造方法を説明するための図(縦断面図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図6、図7中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
[A1] まず、図6(a)に示すように、シリコン基板5を用意する。
次に、シリコン基板5の一方の面に、図6(b)に示すように、支持部24と各質量部21、22、23との形状に対応するように、例えば、アルミニウム等により金属マスク6を形成する。
そして、図6(c)に示すように、シリコン基板5の他方の面に、フォトレジストを塗布し、露光、現像を行う。これにより、図6(c)に示すように、支持部24の形状に対応するように、レジストマスク7を形成する。なお、レジストマスク7の形成は、金属マスク6の形成よりも先に行ってもよい。
次に、このレジストマスク7を介して、シリコン基板5の前記他方の面をエッチングした後、レジストマスク7を除去する。これにより、図6(d)に示すように、支持部24に対応する部分以外の領域に凹部51が形成される。
エッチング方法としては、例えば、プラズマエッチング、リアクティブイオンエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチング等の物理的エッチング法、ウェットエッチング等の化学的エッチング法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、以下の各工程におけるエッチングにおいても、同様の方法を用いることができる。
次に、金属マスク6を介して、シリコン基板5の前記一方の面側を、前記凹部51に対応する部分が貫通するまでエッチングする。
そして、金属マスク6を除去した場合、この後、第2の質量部23上に金属膜を成膜し、光反射部231を形成する。
なお、ここで、シリコン基板5をエッチングを行った後、金属マスク6は除去してもよく、除去せずに残存させてもよい。金属マスク6を除去しない場合、第2の質量部23上に残存した金属マスク6は光反射部231として用いることができる。
金属膜の成膜方法としては、真空蒸着、スパッタリング(低温スパッタリング)、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射法、金属箔の接合等が挙げられる。なお、以下の各工程における金属膜の成膜においても、同様の方法を用いることができる。
以上の工程により、図6(e)に示すように、各質量部21、22、23、支持部24、および各弾性連結部25、26、28が一体的に形成された構造体、すなわち基体2が得られる。
[A2] 次に、図7(f)に示すように、対向基板3を形成するためのシリコン基板9を用意する。
そして、シリコン基板9の一方の面に、開口部31を形成する領域を除いた部分に対応するように、例えば、アルミニウム等により金属マスクを形成する。
次に、この金属マスクを介して、シリコン基板9の一方の面側をエッチングした後、金属マスクを除去する。これにより、開口部31が形成された対向基板3が得られる。
しかる後に、対向基板3の一方の面に、図7(g)に示すように、絶縁層4を形成する。
次に、絶縁層4上に、図7(h)に示すように、電極32を形成する。これにより、絶縁層4の厚さを調整することで、電極32と第1の質量部21、22との間のギャップを調整することができる。
電極32は、絶縁層4に金属膜を成膜し、電極32の形状に対応するマスクを介して金属膜をエッチングを行った後、マスクを除去することにより形成することができる。
次に、図7(i)に示すように、前記工程[A1]で得られた構造体の基体2と、前記工程[A2]で得られた対向基板3とを、接合してアクチュエータ1を得る。
以上のようにして、第1実施形態のアクチュエータ1が製造される。
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態について、前述した第1実施形態と同様の事項に関しては、その説明を省略する。
図8は、本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図である。
本実施形態にかかるアクチュエータ1Aは、第1の弾性連結部材の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態にかかるアクチュエータ1と同様である。
より具体的には、図8に示すように、本実施形態のアクチュエータ1Aにおいては、第1の質量部21または第1の質量部22と支持部24とを連結する第1の弾性連結部25Aを構成する1対の棒状連結部材251A、252A同士の間の距離が支持部24に向けて漸減している。また、これと同様に、第1の質量部21または第1の質量部22と支持部24とを連結する第1の弾性連結部28Aを構成する1対の棒状連結部材281A、282A同士の間の距離が支持部24に向けて漸減している。
すなわち、1対の棒状連結部材251A、252Aと第1の質量部21または第1の質量部22との接続部における1対の棒状連結部材251A、252A同士の間隔をDとし、1対の棒状連結部材251A、252Aと支持部24との接続部における1対の棒状連結部材251A、252A同士の間隔をDとしたときに、D>Dの関係を満たしている。また、1対の棒状連結部材281A、282Aと第1の質量部21または第1の質量部22との接続部における1対の棒状連結部材281A、282A同士の間隔と、1対の棒状連結部材281A、282Aと支持部24との接続部における1対の棒状連結部材281A、282A同士の間隔との関係についても同様である。
このように、第1の弾性連結部25A、28Aのうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部において、D>Dの関係を満たしていると、第1の質量部21、22の回動中心軸27まわりの捩れ変形を防止しつつ、第1の質量部21、22の回動をより円滑なものとすることができる。
また、1対の棒状連結部材251A、252Aと第1の質量部21または第1の質量部22との接続部における1対の棒状連結部材251A、252A同士の間隔Dと、第1の質量部21または第1の質量部22の回動中心軸27に直角な方向での最大長Lとの関係について、0<D<Lの関係を満たしている。なお、1対の棒状連結部材281A、282Aと第1の質量部21または第1の質量部22との接続部における1対の棒状連結部材281A、282A同士の間隔と、第1の質量部21または第1の質量部22の回動中心軸27に直角な方向での最大長との関係についても同様である。
特に、本実施形態のような場合に、第1の弾性連結部25A、28Aのうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部において、0<D<Lの関係を満たしていると、第1の質量部21、22の回動中心軸27まわりの捩れ変形を防止しつつ、第1の質量部21、22の回動をより円滑なものとすることができる。
また、1対の棒状連結部材251A、252Aと支持部24との接続部における1対の棒状連結部材251A、252A同士の間隔Dと、第1の質量部21または第1の質量部22の回動中心軸27に直角な方向での最大長Lとの関係について、0≦D<0.8Lの関係を満たしている。また、1対の棒状連結部材281A、282Aと支持部24との接続部における1対の棒状連結部材281A、282A同士の間隔と、第1の質量部21または第1の質量部22の回動中心軸27に直角な方向での最大長Lとの関係についても、同様である。
特に、本実施形態のような場合に、第1の弾性連結部25A、28Aのうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部において、0≦D<0.8Lの関係を満たしていると、第1の質量部21、22の回動中心軸27まわりの捩れ変形を防止しつつ、第1の質量部21、22の回動をより円滑なものとすることができる。
以上、本発明のアクチュエータについて、図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、本発明のアクチュエータでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、本発明のアクチュエータは、第1実施形態の任意の構成と第2実施形態の任意の構成とを組み合わせるようにしてもよい。
また、第1の弾性連結部や棒状連結部材のそれぞれの形状、大きさ、配置などは、前述した実施形態のものに限定されない。
例えば、前述した実施形態では平面視において第1の弾性連結部25、28が互いに第1の質量部21または第1の質量部22に対して対称なものについて説明したが、第1の弾性連結部25、28が互いに第1の質量部21または第1の質量部22に対して非対称であってもよい。
また、平面視において、第1の弾性連結部25、28が互いに回動中心軸27に対して対称なものについて説明したが、第1の弾性連結部25、28が互いに回動中心軸27に対して非対称であってもよい。
また、前述した実施形態では、1対の第1の質量部21、22を備えるものについて説明したが、第1の質量部は1つであってもよいし、3つ以上あってもよい。また、平面視において、前述した実施形態では第2の質量部を介して対称な形状のアクチュエータを説明したが、第2の質量部を介して非対称な形状をなしていてもよい。
また、前述した実施形態では、可動部を駆動する駆動手段として静電駆動を用いたものを説明したが、駆動手段としては、これに限定されず、圧電駆動、電磁駆動など他の駆動方式のものを採用することもできる。また、静電駆動を用いた駆動手段としては、前述したような平行平板型以外にも、櫛歯状電極を用いたものなど他の形態であってもよい。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す平面図である。 (a)は、図1中のA−A線断面図、(b)は、図1中のB−B線断面図、(c)は、図1中のC−C線断面図である。 図1に示すアクチュエータの電極の配置を示す平面図である。 図1に示すアクチュエータの駆動電圧の一例(交流電圧)を示す図である。 駆動電圧(交流電圧)の周波数と、第1の質量部および第2の質量部の振幅との関係を示すグラフである。 第1実施形態のアクチュエータの製造方法を説明するための図である。 第1実施形態のアクチュエータの製造方法を説明するための図である。 本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
符号の説明
1、1A……アクチュエータ 2……基体 21、22……第1の質量部 211、221……端部 23……第2の質量部 231……光反射部 232……端部 24……支持部 25、25A、28、28A……第1の弾性連結部 251、251A、252、252A、281、281A、282、282A……棒状連結部材 26……第2の弾性連結部 27……回動中心軸 29……空間 3……対向基板 31……開口部 32……電極 4……絶縁層 5……シリコン基板 51……凹部 6……金属マスク 7……レジストマスク 9……シリコン基板 L、L、L、D、D、D……距離

Claims (13)

  1. 第1の質量部と、
    前記第1の質量部を支持するための支持部と、
    前記支持部に対して前記第1の質量部を回動可能とするように前記第1の質量部と前記支持部とを連結する第1の弾性連結部と、
    第2の質量部と、
    前記第1の質量部に対して前記第2の質量部を回動可能とするように前記第2の質量部と前記第1の質量部とを連結する第2の弾性連結部と、
    前記第1の質量部を駆動する駆動手段とを有し、
    前記駆動手段が、前記第1の弾性連結部を捩れ変形させながら、前記第1の質量部を回動させ、これに伴い、前記第2の弾性連結部を捩れ変形させながら、前記第2の質量部を回動させるアクチュエータであって、
    前記第1の弾性連結部は、前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記駆動手段は、前記第1の質量部の回動中心軸に直角な方向での少なくとも一方の端部に駆動力を与えて、前記第1の質量部を駆動する請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部のうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部は、前記第1の質量部の回動中心軸を介して互いに対向する1対の棒状連結部材で構成されている請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記第1の質量部は、板状をなしており、前記1対の棒状連結部材同士の対向方向は、前記第1の質量部の板面にほぼ平行である請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部のうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部において、前記1対の棒状連結部材と前記第1の質量部との接続部における前記1対の棒状連結部材同士の間隔をDとし、前記1対の棒状連結部材と前記支持部との接続部における前記1対の棒状連結部材同士の間隔をDとしたときに、D≧Dの関係を満たす請求項3または4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部のうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部において、前記1対の棒状連結部材と前記第1の質量部との接続部における前記1対の棒状連結部材同士の間隔をDとし、前記第1の質量部の回動中心軸に直角な方向での最大長をLとしたときに、D/Lは、0.5〜1である請求項3ないし5のいずれかに記載のアクチュエータ。
  7. 前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部のうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部において、前記1対の棒状連結部材と前記支持部との接続部における前記1対の棒状連結部材同士の間隔をDとし、前記第1の質量部の回動中心軸に直角な方向での最大長をLとしたときに、D/Lは、0〜0.5である請求項3ないし6のいずれかに記載のアクチュエータ。
  8. 前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部のうちの少なくとも一方の第1の弾性連結部において、前記1対の棒状連結部材と前記第1の質量部との接続部における前記1対の棒状連結部材同士の間隔をDとし、前記棒状連結部材の長さをDとしたときに、D≧Dの関係を満たす請求項3ないし7のいずれかに記載のアクチュエータ。
  9. 前記駆動手段は、交流電圧を受けて前記第1の質量部を駆動するものであり、前記交流電圧の周波数が、前記第1の質量部と前記第2の質量部とが共振する2自由度振動系の共振周波数のうち低いものと略等しくなるように設定されている請求項1ないし8のいずれかに記載のアクチュエータ。
  10. 前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部は、互いの捩りモーメントがほぼ等しい請求項1ないし9のいずれかに記載のアクチュエータ。
  11. 前記第1の質量部を介してその両側にそれぞれ設けられた第1の弾性連結部は、前記第1の質量部を介して互いに対称に設けられている請求項10に記載のアクチュエータ。
  12. 前記第2の質量部には、光反射部が設けられている請求項1ないし11のいずれかに記載のアクチュエータ。
  13. 前記第1の質量部は、前記第2の質量部を介してその両側に1対設けられ、これに対応して、前記第2の質量部を介してその両側にそれぞれ前記第1の弾性連結部および前記第2の弾性連結部が設けられている請求項1ないし12のいずれかに記載のアクチュエータ。
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