JP7193719B2 - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7193719B2
JP7193719B2 JP2018240016A JP2018240016A JP7193719B2 JP 7193719 B2 JP7193719 B2 JP 7193719B2 JP 2018240016 A JP2018240016 A JP 2018240016A JP 2018240016 A JP2018240016 A JP 2018240016A JP 7193719 B2 JP7193719 B2 JP 7193719B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active layer
silicon active
mirror
region
torsion bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018240016A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020101689A (ja
Inventor
佑紀 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP2018240016A priority Critical patent/JP7193719B2/ja
Priority to US16/702,734 priority patent/US11237384B2/en
Priority to CN201911268724.3A priority patent/CN111352234B/zh
Publication of JP2020101689A publication Critical patent/JP2020101689A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7193719B2 publication Critical patent/JP7193719B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0816Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
    • G02B26/0833Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD
    • G02B26/0858Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD the reflecting means being moved or deformed by piezoelectric means
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/101Scanning systems with both horizontal and vertical deflecting means, e.g. raster or XY scanners
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/105Scanning systems with one or more pivoting mirrors or galvano-mirrors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

本発明は、光走査装置に関する。
従来から、ミラー部を両側からトーションバーにより支持し、トーションバーを軸としてミラー部を揺動させることにより、ミラー部で入射光を偏向して走査する光走査装置が知られている。このような光走査装置は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板をエッチングすることにより形成される。
トーションバーは、SOI基板に含まれるシリコン活性層により形成される。トーションバーの表面には、製造過程において酸化膜が形成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-17832号公報
しかしながら、トーションバー上の酸化膜は、トーションバーを形成するシリコン活性層よりも脆弱であるため、ミラー部の揺動時にトーションバーに発生する応力によって破損しやすい。酸化膜が破損すると、この破損が起点となってトーションバーに疲労破壊が発生するおそれがある。
開示の技術は、トーションバーの破壊を抑制することを目的とする。
開示の技術は、シリコン活性層と、前記シリコン活性層の第1領域を含むと共に、ミラー反射面を有するミラー部と、前記ミラー部を両側から支持して揺動させ、前記第1領域に隣り合い、露出表面を含む前記シリコン活性層の第2領域により形成されるトーションバーと、を有し、前記ミラー反射面は、前記シリコン活性層における前記第1領域上の酸化膜を介して形成された金属膜からなる光走査装置である。
本発明によれば、トーションバーの破壊を抑制することができる。
第1実施形態の光走査装置の上面側の斜視図である。 第1実施形態の光走査装置の下面側の斜視図である。 ミラー反射面が水平方向に傾斜した状態におけるミラー部の拡大図である。 図3中のA-A線に沿った断面の構造を示す断面図である。 図3中のB-B線に沿った断面の構造を示す断面図である。 シリコン活性層の露出部を説明する図である。 SOI基板に対する加工フローを説明するフローチャートである。 加工時におけるSOI基板の断面図である。 加工時におけるSOI基板の断面図である。 加工時におけるSOI基板の断面図である。
(第1実施形態)
以下に、図面を参照して第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態の光走査装置の上面側の斜視図である。
図1において、第1実施形態に係る光走査装置は、ミラー部40と、トーションバー50と、連結部60と、水平駆動梁70と、駆動源71と、可動枠80と、垂直駆動部110と、フレーム120と、端子130と、配線140とを有する。また、ミラー部40は、ミラー反射面10と、応力緩和領域20とを有し、垂直駆動部110は、垂直駆動梁90と、駆動源91と、連結部100とを有する。
ミラー部40は、2本のトーションバー50により同一直線上の両外側から挟持されている。ミラー部40は、中心にミラー反射面10を有し、ミラー反射面10とトーションバー50との間に応力緩和領域20を有する。各応力緩和領域20には、2つのスリット30が形成されている。また、トーションバー50は、基端部50aが連結部60を介して水平駆動梁70の内側の角に連結されている。水平駆動梁70は、表面に駆動源71を備え、外側の辺が可動枠80に連結されている。
可動枠80は、水平駆動梁70を介して連結部60、トーションバー50、及びミラー部40を支持するとともに、これらの周囲を囲んでいる。可動枠80は、奥側の一端が垂直駆動梁90の一端に連結され、可動枠80に連結された垂直駆動梁90の他端は、自身よりも外側にある垂直駆動梁90の一端に連結されている。
垂直駆動梁90は、可動枠80の両側に、可動枠80を挟むようにトーションバー50と平行に複数設けられている。可動枠80の各片側には4つの垂直駆動梁90が配置されている。4つの垂直駆動梁90は、その端部よりも外側にある連結部100により、隣接して配置された垂直駆動梁90に連結されているが、一端は内側の垂直駆動梁90の一端に連結され、他端は外側の垂直駆動梁90の一端に連結されている。
最も内側にある可動枠80に隣接した垂直駆動梁90は、一端は可動枠80の一端に連結され、他端は外側の垂直駆動梁90の一端に連結されている。また、最も外側にあるフレーム120に隣接した垂直駆動梁90は、一端がフレーム120に連結され、他端が内側にある垂直駆動梁90の一端に連結されている。また、垂直駆動梁90には、駆動源91が設けられている。
フレーム120は、最も外側の垂直駆動梁90を介して垂直駆動部110を支持する。フレーム120の表面には端子130が設けられ、配線140が接続されている。駆動源71、91は、例えば、電圧の印加に応じて伸縮する圧電素子等が用いられる。圧電素子には、例えば、ピエゾ素子が用いられる。駆動源71、91に電圧を供給するために配線140が設けられている。
なお、図1では、フレーム120は、垂直駆動部110の両側に配置されているが、実際には、垂直駆動部110及び可動枠80を取り囲むように設けられている。
また、トーションバー50の基端部50aには、圧電センサ150が設けられている。圧電センサ150は、ミラー部40が水平方向に遥動している状態におけるミラー反射面10の傾き具合(水平方向の振角)を検出する水平振角センサとして機能する。
以下、各部のより詳細な説明を行う。
ミラー部40は、ほぼ円形のミラー反射面10を中心に備える。ミラー反射面10は、銀、銅、アルミニウム等の反射率の高い金属膜により形成されている。
応力緩和領域20は、トーションバー50の捻れ応力を緩和させ、ミラー反射面10に加わる応力を低減させるために、ミラー反射面10との間に設けられたスペース部である。応力緩和領域20は、トーションバー50の捻れ運動で発生する応力を分散させ、ミラー反射面10に加わる応力を緩和することができる。
スリット30は、応力緩和領域20に印加された応力を分散させるための穴であり、応力緩和領域20内に設けられている。
トーションバー50は、ミラー部40を両側から支持するとともに、ミラー部40を水平方向に揺動させるための手段である。ここで、水平方向とは、ミラー反射面10により反射される光が高速に走査して移動する方向であり、投影面の横方向を意味する。つまり、ミラー反射面10が横方向に揺動する方向であり、トーションバー50が軸となる方向である。トーションバー50は、左右に交互に捻れることにより、ミラー部40を水平方向に揺動させる。
連結部60は、水平駆動梁70で発生した水平方向の駆動力をトーションバー50に伝達するための伝達手段である。
水平駆動梁70は、ミラー部40を水平方向に揺動させ、ミラー反射面10により反射された光を投影面の水平方向に走査させるための駆動手段である。ミラー部40の左右両側にある駆動源71に異なる位相の電圧を交互に印加することにより、左右の水平駆動梁70を交互に反対方向に反らせることができる。これにより、トーションバー50に捻れ力を与え、トーションバー50に平行な水平回転軸周りにミラー部40を揺動させることができる。
また、水平駆動梁70による駆動は、例えば、共振駆動が用いられる。本実施形態の光走査装置をプロジェクタ等に適用した場合には、例えば30kHzの共振駆動によりミラー部40が駆動される。
垂直駆動部110に含まれる垂直駆動梁90は、各々が駆動源91を備え、独立に駆動可能である。隣接する垂直駆動梁90に異なる位相の電圧を印加することにより、可動枠80を手前側又は奥側に傾くように傾動させることができる。なお、ミラー部40は、可動枠80に支持されているので、可動枠80の揺動に伴い、トーションバー50に直交する垂直回転軸周りに揺動する。
なお、垂直駆動部110は、例えば、非共振駆動により可動枠80を揺動させる。垂直駆動は、水平駆動と比較して高速駆動は要求されず、駆動周波数は、例えば、60Hz程度である。
図2は、第1実施形態の光走査装置の下面側の斜視図である。図2において、図1と同様の構成要素には、同一の参照符号を付している。
図2において、ミラー反射面10の裏面側に、リブ11が設けられている。リブ11は、駆動中におけるミラー反射面10の歪みを抑制し、ミラー反射面10を平坦に保つ機能を有する。リブ11は、ミラー反射面10の形状とほぼ外形が一致するように形成される。これにより、ミラー反射面10を全体に亘って平坦にすることができる。
連結部100の裏面側にもリブ101が形成されている。リブ101は、隣接する垂直駆動梁90の連結を補強し、剛性を高める機能を有する。
図3は、ミラー反射面10が水平方向に傾斜した状態におけるミラー部40の拡大図である。図3に示すようにミラー反射面10が傾斜した場合に、トーションバー50のほぼ中央部に応力の発生が集中する。
図4は、図3中のA-A線に沿った断面の構造を示す断面図である。図4に示すように、本実施形態の光走査装置は、SOI基板200を用いて形成されている。SOI基板200は、シリコン(Si)からなる支持基板201、BOX(Buried Oxide)層202、シリコン活性層203が、この順に積層されたものである。BOX層202は、二酸化シリコン(SiO)により形成された酸化絶縁膜である。シリコン活性層203は、単結晶シリコンからなる。
ミラー部40、トーションバー50、連結部60、及び水平駆動梁70の殆どが、弾性を有するように、支持基板201及びBOX層202をエッチング除去することで残ったシリコン活性層203をベースとしている。
なお、リブ11やリブ101は、支持基板201を、エッチングしてパターニングすることにより形成されている。
ミラー部40においては、シリコン活性層203上に表面酸化膜204が形成されている。表面酸化膜204は、シリコン活性層203に対して熱酸化処理を行うことによりシリコン活性層203の表面に形成されたシリコン熱酸化膜(SiO)である。
表面酸化膜204上には、層間絶縁膜205が形成されている。層間絶縁膜205は、アルミナ(Al)等からなる。層間絶縁膜205上には、上述のミラー反射面10を形成するための金属膜206が形成されている。金属膜206は、例えば銀合金からなる。層間絶縁膜205は、金属膜206との密着性が高い。金属膜206は、層間絶縁膜205上にスパッタ法等により形成されている。
ミラー反射面10として機能する金属膜206上には、増反射膜207が形成されている。増反射膜207は、屈折率の異なる誘電体膜が積層された積層誘電体膜である。積層誘電体膜は可視光域中の低波長域(波長550nmよりも低波長側の領域)の反射率を上げる増反射膜として機能する。増反射膜207は、例えば、アルミナ等からなる低屈折率膜上に、酸化チタン等からなる高屈折率膜が積層された積層誘電体膜である。低屈折率膜と高屈折率膜とは屈折率差が大きいことが好ましい。
基端部50a上の圧電センサ150の形成領域においては、シリコン活性層203上に表面酸化膜204が形成されている。この表面酸化膜204上に下部電極151、圧電体152、上部電極153が順に積層されている。圧電センサ150は、下部電極151、圧電体152、及び上部電極153により構成されている。
下部電極151と上部電極153とは、例えば、白金(Pt)により形成されている。圧電体152は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)薄膜である。上部電極153上には、層間絶縁膜205が形成されている。層間絶縁膜205上には、増反射膜207が形成されている。
トーションバー50は、シリコン活性層203の単体により形成されている。すなわち、トーションバー50の形成領域では、シリコン活性層203上に形成される表面酸化膜204、層間絶縁膜205、増反射膜207等の膜はすべて除去されており、シリコン活性層203が露出している。
また、応力緩和領域20や、基端部50a上の圧電センサ150を設けない領域においても、表面酸化膜204、層間絶縁膜205、増反射膜207等が除去されており、シリコン活性層203が露出している。
また、トーションバー50の形成領域では、シリコン活性層203の下面側に位置するBOX層202も除去されており、シリコン活性層203が露出している。なお、シリコン活性層203の下面において、支持基板201を除去した領域については、BOX層202はすべて除去されている。
図5は、図3中のB-B線に沿った断面の構造を示す断面図である。図5に示すように、トーションバー50の形成領域においては、シリコン活性層203の側面からも酸化膜が除去されており、シリコン活性層203が露出している。
図6は、シリコン活性層203の露出部を説明する図である。図6において、ミラー反射面10以外の部分については、トーションバー50及び応力緩和領域20の表面(上面、下面、側面)、スリット30内の側面のいずれの面からも酸化膜が除去されており、シリコン活性層203が露出している。
次に、SOI基板200に対する加工フローについて、図7~図10を参照しながら説明する。図7は、SOI基板200に対する加工フローを説明するフローチャートである。図8~図10は、加工時におけるSOI基板200の断面図である。
本実施形態の光走査装置の製造時には、図8(A)に示すように、SOI基板200上に、各種の製膜やパターニング等が行われ、ミラー部40や圧電センサ150等の素子が形成される。これらの素子の形成に伴って、SOI基板200上のトーションバー50の形成領域には、表面酸化膜204、層間絶縁膜205、増反射膜207等が形成される。
次に、図8(B)に示すように、シリコン活性層203の上面側に、ミラー部40や圧電センサ150等の素子部を覆うようにレジスト膜300を形成する(図7のステップS10)。そして、SOI基板200の上面側に対してウェットエッチングを施すことにより、図9(A)に示すように、レジスト膜300及び支持基板201から露呈したシリコン活性層203の表面上の酸化膜が除去される(ステップS11)。ここで、ウェットエッチングのエッチャントとしては、フッ酸(HF)又はフッ化アンモニウム(BHF)が用いられる。この工程で除去される酸化膜には、表面酸化膜204、層間絶縁膜205、増反射膜207が含まれる。
次に、ミラー部40、トーションバー50、連結部60、及び水平駆動梁70等を薄膜化して弾性を与えるために、支持基板201の表面にレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターンに基づいてドライエッチングを施すことにより支持基板201がパターニングされる(ステップS12)。この支持基板201のパターニングにより、上記各部が薄膜化されるとともに、図9(B)に示すように、リブ11等が形成される。
このパターニングの後、アッシングが行われる(ステップS13)。このアッシングにより、ドライエッチングにより硬化したレジストパターンの表層部分が除去される。
次に、SOI基板200の下面側に対してウェットエッチングを施すことにより、図10に示すように、支持基板201のパターニングにより露出したBOX層202が除去される(ステップS14)。なお、ステップS14におけるウェットエッチングで使用するエッチャントは、ステップS11と同様である。
この後、純水置換が行われ(ステップS15)、ウェット処理によりレジスト剥離が行われる(ステップS16)。このレジスト剥離により、SOI基板200の上面側に形成したレジスト膜300と、下面側に形成したレジストパターン(図示せず)とが除去される。そして、純水を、純水より表面張力の小さいIPA(イソプロピルアルコール)に置換するIPA置換が行われる(ステップS17)。
次に、上記の支持基板201及び酸化膜のエッチングの後、シリコン活性層203の側面に生成されるフロロカーボンの除去が行われる(ステップS18)。このフロロカーボンは、シリコン活性層203に対してクラック等の脆性破壊を発生させる原因となるため、除去することが好ましい。フロロカーボンの除去は、例えば、ハイドロフルオロエーテル(HFE)をエッチャントとしたウェットエッチングにより行われる。HFEは、メチルノナフルオロブチルエーテルとメチルノナフルオロイソブチルエーテルとを混合した混合液である。
この後、ベーパー乾燥が行われて(ステップS19)、加工が終了する。
以上の加工フローでは、ステップS11及びステップS14において、シリコン活性層203の表面から酸化膜を除去するために、ドライエッチングではなくウェットエッチングが用いられているが、これは、ドライエッチングを用いると、シリコン活性層203にエッチングダメージが生じるためである。
また、ステップS18においてもフロロカーボンの除去にウェットエッチングが用いられているが、これも、ドライエッチングを用いた場合には、シリコン活性層203にエッチングダメージが生じるためである。
以上のように、本実施形態の光走査装置では、トーションバー50を形成するシリコン活性層203は、表面から酸化膜が除去されて表面が露出した状態とされている。
仮に、シリコン活性層203の表面に酸化膜(表面酸化膜204、層間絶縁膜205、増反射膜207、BOX層202)が形成されていると、これらの酸化膜がシリコン活性層203よりも脆弱であることから、ミラー部40の揺動時に発生する応力によって破損しやすい。酸化膜が破損すると、この破損が起点となってトーションバー50に疲労破壊が発生するおそれがあるが、本実施形態では、シリコン活性層203の表面から酸化膜を除去しているため、破壊耐性が向上する。この結果、光走査装置の寿命が向上する。
また、本実施形態では、エッチング後にシリコン活性層203の側面に生じるフロロカーボンの除去も行っていることから、さらに破壊耐性が向上し、光走査装置の寿命が向上する。
なお、シリコン活性層203の表面から酸化膜やフロロカーボンを除去した後においても、シリコン活性層203の表面には、自然酸化によって数オングストローム程度の膜厚を有する自然酸化膜が形成され得る。このようにシリコン活性層203の表面に自然酸化膜が形成された状態についても、酸化膜が除去されてシリコン活性層203の表面が露出した状態に含まれる。
上記実施形態は、例えば、アイウェアやプロジェクタ等の二次元走査型の光走査装置に適用することができる。
また、上記実施形態は、光走査装置として、二次元走査型の光走査装置を例に挙げて説明しているが、二次元走査型に限られず、1方向にミラーを揺動させる一次元走査型の光走査装置であってもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 ミラー反射面、11 リブ、20 応力緩和領域、30 スリット、40 ミラー部、50 トーションバー、50a 基端部、71,91 駆動源、80 可動枠、101 リブ、110 垂直駆動部、120 フレーム、150 圧電センサ、200 SOI基板、201 支持基板、202 BOX層、203 シリコン活性層、204 表面酸化膜、205 層間絶縁膜、206 金属膜、207 増反射膜

Claims (5)

  1. シリコン活性層と、
    前記シリコン活性層の第1領域を含むと共に、ミラー反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部を両側から支持して揺動させ、前記第1領域に隣り合い、露出表面を含む前記シリコン活性層の第2領域により形成されるトーションバーと、
    を有し、
    前記ミラー反射面は、前記シリコン活性層における前記第1領域上の酸化膜を介して形成された金属膜からなる
    光走査装置。
  2. 前記トーションバーを形成する前記シリコン活性層の前記第2領域は、上面、下面、及び側面が露出した状態である請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記ミラー反射面上には、増反射膜が形成されている請求項1又は2に記載の光走査装置。
  4. 前記ミラー反射面が形成された前記シリコン活性層の前記第1領域の下面側には、リブが形成されている請求項に記載の光走査装置。
  5. 前記リブは、前記シリコン活性層の前記第1領域の下面側にBOX層を介して配置された支持基板をパターニングすることにより形成されたものである請求項に記載の光走査装置。
JP2018240016A 2018-12-21 2018-12-21 光走査装置 Active JP7193719B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018240016A JP7193719B2 (ja) 2018-12-21 2018-12-21 光走査装置
US16/702,734 US11237384B2 (en) 2018-12-21 2019-12-04 Optical scanning device
CN201911268724.3A CN111352234B (zh) 2018-12-21 2019-12-11 光扫描装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018240016A JP7193719B2 (ja) 2018-12-21 2018-12-21 光走査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020101689A JP2020101689A (ja) 2020-07-02
JP7193719B2 true JP7193719B2 (ja) 2022-12-21

Family

ID=71097629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018240016A Active JP7193719B2 (ja) 2018-12-21 2018-12-21 光走査装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11237384B2 (ja)
JP (1) JP7193719B2 (ja)
CN (1) CN111352234B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7121258B2 (ja) * 2018-03-14 2022-08-18 ミツミ電機株式会社 光走査装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140111839A1 (en) 2011-06-15 2014-04-24 Pioneer Corporation Driving apparatus
JP2014119616A (ja) 2012-12-17 2014-06-30 Canon Electronics Inc マイクロデバイス及び光偏向器並びに光学デバイス
JP2015014753A (ja) 2013-07-08 2015-01-22 パイオニア株式会社 アクチュエータ

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7006268B2 (en) * 2004-05-11 2006-02-28 Texas Instruments Incorporated Bracket for supporting a torsional hinge mirror with reduced hinge stress
JP5345102B2 (ja) * 2010-04-19 2013-11-20 日本信号株式会社 光走査装置及びその製造方法
JP5659672B2 (ja) * 2010-10-06 2015-01-28 セイコーエプソン株式会社 光スキャナー、ミラーチップ、光スキャナーの製造方法、および画像形成装置
JP5736766B2 (ja) * 2010-12-22 2015-06-17 ミツミ電機株式会社 光走査装置
JP5857602B2 (ja) * 2011-10-03 2016-02-10 ミツミ電機株式会社 光走査装置
JP6052100B2 (ja) * 2012-09-27 2016-12-27 ミツミ電機株式会社 圧電アクチュエータ及び光走査装置
JP5506976B2 (ja) * 2013-04-12 2014-05-28 スタンレー電気株式会社 光偏向器
JP5873837B2 (ja) * 2013-05-31 2016-03-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光偏向器及び光走査装置
JP5967145B2 (ja) * 2014-06-24 2016-08-10 ミツミ電機株式会社 光走査装置
JP6809018B2 (ja) 2016-07-26 2021-01-06 株式会社リコー 光偏向器、光走査装置、画像形成装置及び画像投影装置
JP6788186B2 (ja) * 2016-09-29 2020-11-25 ミツミ電機株式会社 光走査装置及び光走査装置の製造方法
JP6974696B2 (ja) * 2017-04-28 2021-12-01 ミツミ電機株式会社 光走査装置
JP6959525B2 (ja) * 2017-12-21 2021-11-02 ミツミ電機株式会社 光走査装置
JP7121258B2 (ja) * 2018-03-14 2022-08-18 ミツミ電機株式会社 光走査装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140111839A1 (en) 2011-06-15 2014-04-24 Pioneer Corporation Driving apparatus
JP2014119616A (ja) 2012-12-17 2014-06-30 Canon Electronics Inc マイクロデバイス及び光偏向器並びに光学デバイス
JP2015014753A (ja) 2013-07-08 2015-01-22 パイオニア株式会社 アクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020101689A (ja) 2020-07-02
US11237384B2 (en) 2022-02-01
CN111352234B (zh) 2023-08-08
CN111352234A (zh) 2020-06-30
US20200201029A1 (en) 2020-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9575313B2 (en) Optical deflector including mirror with extended reinforcement rib coupled to protruded portions of torsion bar
JP5293668B2 (ja) 光学反射素子
JP4427006B2 (ja) アクチュエータおよびその製造方法
JP6284427B2 (ja) 光偏向器及びその製造方法
CN206757183U (zh) 利用压电致动的振荡结构、投射mems系统
JP5345102B2 (ja) 光走査装置及びその製造方法
JP2007006587A (ja) アクチュエータ
JP4351586B2 (ja) 曲面ミラーを具備した光スキャナ及びその製造方法
JP5694007B2 (ja) Mems揺動装置
JP6788186B2 (ja) 光走査装置及び光走査装置の製造方法
JP2016212221A (ja) 光走査装置
US11143859B2 (en) Light scanning apparatus
CN110275287B (zh) 光扫描装置
JP7193719B2 (ja) 光走査装置
JP2009093105A (ja) マイクロミラー装置、およびミラー部形成方法
JPWO2015145943A1 (ja) 光走査デバイス
JP2013160891A (ja) 振動ミラー素子およびプロジェクタ機能を有する電子機器
WO2018179589A1 (ja) 光走査装置およびその製造方法
JPH08248333A (ja) M×n個の薄膜アクチュエーテッドミラーアレイの製造方法
JP6307253B2 (ja) 光偏向器及びその製造方法
JP6451115B2 (ja) 光走査装置
JP6390522B2 (ja) 光走査装置
JP7457249B2 (ja) 圧電アクチュエータ、光走査装置
JP2007199213A (ja) アクチュエータ
JP2011064731A (ja) 光スキャナ及びこの光スキャナを備えた画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7193719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150