JP2007222970A - アクチュエータ - Google Patents

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Makiko Nakamura
真希子 中村
Hirokazu Ito
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Abstract

【課題】低コスト化を図ることができるアクチュエータを提供すること。
【解決手段】本発明のアクチュエータは、第1の弾性連結部25、25を捩れ変形させながら第1の質量部21、22を回動させ、これに伴い、第2の弾性連結部26、26を捩れ変形させながら第2の質量部23を回動させるものであって、第1の弾性連結部25、25の捩れ変形を規制または抑制するとともに、除去可能に設けられた除去部29、29を有し、除去部29、29を必要に応じて除去することにより、第1の弾性連結部25、25のバネ定数を低減することが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータに関するものである。
例えば、レーザープリンタ等にて光走査により描画を行うための光スキャナとして、捩り振動子で構成されたアクチュエータを用いたものが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
例えば、特許文献1にかかるアクチュエータ(光スキャナ)は、1自由度振動系の捩り振動子で構成されている。すなわち、かかるアクチュエータは、質量部を捩りバネを介して支持部に対し回動可能に支持して構成されている。
そして、質量部上には光反射部が設けられており、捩りバネを捩れ変形させながら質量部を回動駆動させることにより、光反射部で反射した光を走査する。これにより、光走査により描画を行うことができる。
このような捩り振動子で構成されたアクチュエータにあっては、その共振周波数で駆動すると、安定的に駆動することができる。そのため、アクチュエータを設置する機器の種類などの使用目的に応じた周波数で共振するようにアクチュエータを設計する必要がある。
しかしながら、特許文献1にかかるアクチュエータにあっては、使用目的ごとに設計を行っていたため、一旦製造した後は一定の共振周波数でしか駆動させることができない。したがって、使用目的ごとに製造ラインを設けなければならず、アクチュエータの高コスト化を招いていた。
K.E.Petersen:"Silicon Torsional Scanning Mirror",IBMJ.Res.Develop.,vol.24(1980)、P.631
本発明の目的は、低コスト化を図ることができるアクチュエータを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、質量部と、
前記質量部を支持するための支持部と、
前記質量部を前記支持部に対し回動可能とするように、前記質量部と前記支持部とを連結する弾性連結部と、
前記質量部を回動駆動させる駆動手段とを有し、
前記駆動手段が前記弾性連結部を捩れ変形させながら前記質量部を回動させるアクチュエータであって、
前記弾性連結部の捩れ変形を規制または抑制するとともに、除去可能に設けられた除去部を有し、
該除去部を必要に応じて除去することにより、前記弾性連結部のバネ定数を低減することが可能であることを特徴とする。
これにより、1つのアクチュエータにおいて、共振周波数を変更することができる。したがって、製造ラインを簡略化しつつ、使用目的(共振周波数)の異なる複数のアクチュエータを製造することができる。その結果、アクチュエータの低コスト化を図ることができる。
本発明のアクチュエータは、第1の質量部と、
前記第1の質量部を支持するための支持部と、
前記第1の質量部を前記支持部に対し回動可能とするように、前記第1の質量部と前記支持部とを連結する第1の弾性連結部と、
第2の質量部と、
前記第2の質量部を前記第1の質量部に対し回動可能とするように、前記第2の質量部と前記第1の質量部とを連結する第2の弾性連結部と、
前記第1の質量部を回動駆動する駆動手段とを有し、
前記駆動手段が前記第1の弾性連結部を捩れ変形させながら前記第1の質量部を回動させ、これに伴い、前記第2の弾性連結部を捩れ変形させながら前記第2の質量部を回動させるアクチュエータであって、
前記第1の弾性連結部および/または前記第2の弾性連結部の捩れ変形を規制または抑制するとともに、除去可能に設けられた除去部を有し、
該除去部を必要に応じて除去することにより、前記第1の弾性連結部および/または前記第2の弾性連結部のバネ定数を低減することが可能であることを特徴とする。
これにより、1つのアクチュエータにおいて、共振周波数を変更することができる。したがって、製造ラインを簡略化しつつ、使用目的(共振周波数)の異なる複数のアクチュエータを製造することができる。その結果、アクチュエータの低コスト化を図ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記除去部は、複数設けられ、前記除去部の除去数に応じて、前記第1の弾性連結部および/または前記第2の弾性連結部のバネ定数を段階的に低減することが可能であることが好ましい。
これにより、製造ラインを簡略化しつつ、使用目的(共振周波数)の異なる3つ以上のアクチュエータを製造することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記除去部は、その除去により前記第1の弾性連結部および/または前記第2の弾性連結部の実質的な長さを変えるように構成されていることが好ましい。
これにより、互いに共振周波数の大きく異なるアクチュエータを比較的簡単に製造することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記除去部は、前記第1の弾性連結部の途中と前記支持部または前記第1の質量部とを連結するように設けられた連結部材で構成されていることが好ましい。
これにより、比較的簡単に、第1の弾性連結部の実質的な長さを変更することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記除去部は、前記第1の弾性連結部の途中と前記支持部とを連結するように設けられた連結部材で構成されていることが好ましい。
これにより、除去部を除去しても第1の質量部の質量が変化しないので、アクチュエータの設計が簡単になる。
本発明のアクチュエータでは、前記連結部材は、前記第1の弾性連結部の途中、および/または、前記支持部または前記第1の質量部に脆弱部を介して接続されていることが好ましい。
これにより、所望時に除去部を簡単に除去することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記脆弱部は、薄肉化された薄肉部で構成されていることが好ましい。
これにより、比較的簡単に脆弱部を形成することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記除去部は、前記第2の弾性連結部の途中と前記第1の質量部または前記第2の質量部とを連結するように設けられた連結部材で構成されていることが好ましい。
これにより、比較的簡単に、第2の弾性連結部の実質的な長さを変更することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記連結部材は、前記第2の弾性連結部の途中、および/または、前記第1の質量部または前記第2の質量部に脆弱部を介して接続されていることが好ましい。
これにより、所望時に除去部を簡単に除去することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記脆弱部は、薄肉化された薄肉部で構成されていることが好ましい。
これにより、比較的簡単に脆弱部を形成することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部および/または前記第2の質量部は、板状をなしており、その平面視において、前記除去部は、前記第1の質量部および/または前記第2の質量部の回動中心軸を介して対称になるように設けられていることが好ましい。
これにより、除去部の非除去状態および除去状態のそれぞれにおいて、アクチュエータの動作をより安定的なものとすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第1の質量部上には、光反射部が設けられていることが好ましい。
これにより、本発明のアクチュエータを光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどの光学デバイスに適用することができる。
以下、本発明のアクチュエータの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明のアクチュエータの第1実施形態を説明する。
図1は、本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す平面図(内部透視図)、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1に示すアクチュエータの電極の配置を示す平面図、図4は、図1に示すアクチュエータの駆動電圧の一例(交流電圧)を示す図、図5は、印加した交流電圧の周波数と、第1の質量部および第2の質量部の振幅との関係を示すグラフである。なお、以下では、説明の便宜上、図1および図3中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
アクチュエータ1は、図1に示すように、2自由度振動系を有する基体2を有しており、この基体2の下面には、対向基板3が接合層4を介して接合されている。
基体2は、一対の第1の質量部(駆動部)21、22と、第2の質量部(可動部)23と、これらを支持するための支持部24とを備えている。
具体的には、基体2は、第2の質量部23を中心として、その一端側(図1および図2中、左側)に第1の質量部21が設けられ、他端側(図1および図2中、右側)に第1の質量部22が設けられて構成されている。
また、本実施形態では、第1の質量部21、22は、互いにほぼ同一形状かつほぼ同一寸法をなし、第2の質量部23を介して、ほぼ対称に設けられている。
第2の質量部23の上面(後述する対向基板3とは反対側の面)には、光反射部231が設けられている。これにより、アクチュエータ1を光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどの光学デバイスに適用することができる。
さらに、基体2は、図1および図2に示すように、第1の質量部21、22と支持部24とを連結する一対の第1の弾性連結部25、25と、第1の質量部21、22と第2の質量部23とを連結する一対の第2の弾性連結部26、26と、第1の質量部21、22の捩れ変形を規制する除去可能な除去部29、29とを備えている。
各第1の弾性連結部25、25および各第2の弾性連結部26、26は、同軸的に設けられており、これらを回動中心軸(回転軸)27として、第1の質量部21、22が支持部24に対して、また、第2の質量部23が第1の質量部21、22に対して回動可能となっている。
そして、第1の弾性連結部25、25のそれぞれの支持部24側の部分と、支持部24との間に、除去可能な除去部29、29が設けられている。すなわち、アクチュエータ1は、第1の弾性連結部25、25の捩れ変形を規制または抑制するとともに、除去可能に設けられた除去部29、29を有している。これにより、除去部29、29は、第1の弾性連結部25、25のそれぞれの支持部24側の部分の捩れ変形を規制することができる。また、この除去部29、29を必要に応じて除去することにより、第1の弾性連結部25、25の実質的な長さを延長し、第1の弾性連結部25、25のバネ定数を変化(低減)させることができる。なお、除去部29については、後に詳述する。
このように、基体2は、第1の質量部21、22と第1の弾性連結部25、25とからなる第1の振動系と、第2の質量部23と第2の弾性連結部26、26とからなる第2の振動系とで構成された2自由度振動系を有している。
本実施形態では、このような2自由度振動系は、基体2の全体の厚さよりも薄く形成されているとともに、図2にて上下方向で基体2の上部に位置している。換言すれば、基体2には、基体2の全体の厚さよりも薄い部分(以下、薄肉部という)が形成されており、この薄肉部に異形孔が形成されることにより、第1の質量部21、22と第2の質量部23と第1の弾性連結部25、25と第2の弾性連結部26、26と除去部29、29とが形成されている。
また、本実施形態では、前記薄肉部の上面が支持部24の上面と同一面上に位置することにより、前記薄肉部の下方には、各質量部21、22、23の回動のための空間(凹部)28が形成される。
このような基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、第1の質量部21、22と、第2の質量部23と、支持部24と、第1の弾性連結部25、25と、第2の弾性連結部26、26と除去部29、29とが一体的に形成されている。
なお、基体2は、SOI基板等の積層構造の基板から、第1の質量部21、22と、第2の質量部23と、支持部24と、第1の弾性連結部25、25と、第2の弾性連結部26、26と除去部29、29とを形成したものであってもよい。
対向基板3は、例えば、シリコンまたはガラスを主材料として構成されている。
対向基板3の上面には、図2および図3に示すように、第2の質量部23に対応する部分に開口部31が形成されている。
この開口部31は、第2の質量部23が回動(振動)する際に、対向基板3に接触するのを防止する逃げ部を構成する。開口部(逃げ部)31を設けることにより、アクチュエータ1全体の大型化を防止しつつ、第2の質量部23の振れ角(振幅)をより大きく設定することができる。アクチュエータ1において、対向基板3がシリコンを主材料として構成されている場合、ガラス材料などで対向基板が構成されている場合に比し、前述のような開口部などの逃げ部を簡単にそして高精度(高アスペクト比)に形成することができる。
なお、逃げ部は、前記効果を十分に発揮し得る構成であれば、必ずしも対向基板3の下面(第2の質量部23と反対側の面)で開放(開口)していなくてもよい。すなわち、逃げ部は、対向基板3の上面に形成された凹部で構成することもできる。また、空間28の深さが第2の質量部23の振れ角(振幅)に対し大きい場合などには、逃げ部を設けなくともよい。
また、対向基板3の上面(基体2側の面)には、図3に示すように、第1の質量部21に対応する部分に、後述の接合層4を介して、一対の電極32が回動中心軸27を中心にほぼ対称となるように設けられ、また、第1の質量部22に対応する部分に、後述の接合層4を介して、一対の電極32が回動中心軸27を中心にほぼ対称となるように設けられている。すなわち、本実施形態では、一対の電極32が2組(合計4個)、設けられている。
第1の質量部21、22と各電極32とは、図示しない電源に接続されており、第1の質量部21、22と各電極32との間に交流電圧(駆動電圧)を印加できるよう構成されている。これにより、第1の質量部21、22と各電極32との間に静電引力を生じさせて、第1の質量部21、22を回動駆動させることができる。すなわち、第1の質量部21、22と各電極32とが、第1の質量部21、22を回動駆動する駆動手段を構成する。
なお、第1の質量部21、22は、各電極32と対向する面に、それぞれ、絶縁膜(図示せず)が設けられている。これにより、第1の質量部21、22と各電極32との間での短絡が発生するのが好適に防止される。
接合層4は、基体2と対向基板3とを接合する機能を有するものである。したがって、接合層4の構成材料は、前記接合が可能なものであれば特に限定されないが、基体2および対向基板3のそれぞれがシリコンを主材料として構成されている場合には、可動イオンを含むガラスを用いるのが好ましい。これにより、ともにシリコンを主材料として構成された基体2と対向基板3とを接合層4を介して陽極接合させることができる。
また、本実施形態では、接合層4の上面に上述の電極32が設けられている。これにより、電極32と第1の質量部21、22との間のギャップを調整することができる。また、接合層4を絶縁性を有する材料で構成することにより、電極32と対向基板3との間の絶縁性を確保することができる。
以上のような構成のアクチュエータ1は、次のようにして駆動する。
すなわち、第1の質量部21、22と各電極32との間に、例えば、正弦波(交流電圧)等を印加する。具体的には、例えば、第1の質量部21、22をアースしておき、図3中上側の2つの電極32に、図4(a)に示すような波形の電圧を印加し、図3中下側の2つの電極32に、図4(b)に示すような波形の電圧を印加する。すると、第1の質量部21、22と各電極32との間に静電気力(クーロン力)が生じる。
この静電気力により、第1の質量部21、22が、各電極32の方へ引きつけられる力が正弦波の位相により変化し、回動中心軸27(第1の弾性連結部25)を軸に、基体2の板面(図1における紙面)に対して傾斜するように振動(回動)する。
そして、この第1の質量部21、22の振動(駆動)に伴って、第2の弾性連結部26を介して連結されている第2の質量部23も、回動中心軸27(第2の弾性連結部26)を軸に、基体2の板面(図1における紙面)に対して傾斜するように振動(回動)する。
したがって、第2の質量部23の回動に伴い、光反射部231も回動し、光反射部231に照射された光を走査することができる。
ここで、このアクチュエータ1では、前述したように、対向基板3における、第2の質量部23に対応する部分に、開口部31が形成され、また、図2にて基体2の下面に空間28が形成され、かつ、平面視で第1の質量部21、22が空間(凹部)28内に位置するように設けられている。
このような構成により、第2の質量部23が振動し得るスペース、および、第1の質量部21、22が振動し得るスペースとして、大きなスペースが確保されている。したがって、第1の質量部21、22の質量を比較的小さく設定すること等により、第1の質量部21、22を大きな振れ角で振動させた場合や、さらに第2の質量部23が共振によって大きな振れ角で振動した場合でも、各質量部21、22、23(2自由度振動系)が対向基板3に接触することを好適に防止することができる。
このため、このようなアクチュエータ1を、例えば光スキャナに適用した場合には、より解像度の高いスキャニングを行うことが可能となる。
ここで、第1の質量部21の回動中心軸からこれにほぼ垂直な方向(長手方向)への長さ(回動中心軸と端部211との間の距離)をLとし、第1の質量部22の回動中心軸からこれにほぼ垂直な方向(長手方向)への長さ(回動中心軸と端部221との間の距離)をLとし、第2の質量部23の回動中心軸からこれにほぼ垂直な方向への長さ(回動中心軸と端部232との間の距離)をLとしたとき、本実施形態では、第1の質量部21、22が、それぞれ独立して設けられているため、第1の質量部21、22と、第2の質量部23とが干渉せず、第2の質量部23の大きさ(長さL)にかかわらず、LおよびLを小さくすることができる。これにより、第1の質量部21、22の回転角度(振れ角)を大きくすることができ、第2の質量部23の回転角度を大きくすることができる。
また、LおよびLを小さくすることにより、第1の質量部21、22と各電極32との間の距離を小さくすることができ、これにより、静電気力が大きくなり、第1の質量部21、22と各電極32に印加する交流電圧を小さくすることができる。
ここで、第1の質量部21、22および第2の質量部23の寸法は、それぞれ、L<LかつL<Lなる関係を満足するよう設定されている。これにより、LおよびLをより小さくすることができ、第1の質量部21、22の回転角度をより大きくすることができ、第2の質量部23の回転角度をさらに大きくすることができる。
この場合、第2の質量部23の最大回転角度が、20°以上となるように構成されるのが好ましい。
また、このように、LおよびLを小さくすることにより、第1の質量部21、22と各電極32との間の距離をより小さくすることができ、第1の質量部21、22と各電極32に印加する交流電圧をさらに小さくすることができる。
これらによって、第1の質量部21、22の低電圧駆動と、第2の質量部23の大回転角度での振動(回動)とを実現することができる。
このため、このようなアクチュエータ1を、例えばレーザープリンタや、走査型共焦点レーザー顕微鏡等の装置に用いられる光スキャナに適用した場合には、より容易に装置の小型化を図ることができる。
なお、前述したように、本実施形態では、LとLとはほぼ等しく設定されているが、LとLとが異なっていてもよいことは言うまでもない。
ところで、このような質量部21、22、23よりなる振動系(2自由度振動系)では、第1の質量部21、22および第2の質量部23の振幅(振れ角)と、印加する交流電圧の周波数との間に、図5に示すような周波数特性が存在している。
すなわち、かかる振動系は、第1の質量部21、22の振幅と、第2の質量部23の振幅とが大きくなる2つの共振周波数fm[kHz]、fm[kHz](ただし、fm<fm)と、第1の質量部21、22の振幅がほぼ0となる、1つの反共振周波数fm[kHz]とを有している。
この振動系では、第1の質量部21、22と電極32との間に印加する交流電圧の周波数Fが、2つの共振周波数のうち低いもの、すなわち、fmとほぼ等しくなるように設定するのが好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振幅を抑制しつつ、第2の質量部23の振れ角(回転角度)を大きくすることができる。
なお、本明細書中では、F[kHz]とfm[kHz]とがほぼ等しいとは、(fm−1)≦F≦(fm+1)の条件を満足することを意味する。
第1の質量部21、22の平均厚さは、それぞれ、1〜1500μmであるのが好ましく、10〜300μmであるのがより好ましい。
第2の質量部23の平均厚さは、1〜1500μmであるのが好ましく、10〜300μmであるのがより好ましい。
第1の弾性連結部25のばね定数kは、1×10−4〜1×10Nm/radであるのが好ましく、1×10−2〜1×10Nm/radであるのがより好ましく、1×10−1〜1×10Nm/radであるのがさらに好ましい。これにより、第2の質量部23の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
一方、第2の弾性連結部26のばね定数kは、1×10−4〜1×10Nm/radであるのが好ましく、1×10−2〜1×10Nm/radであるのがより好ましく、1×10−1〜1×10Nm/radであるのがさらに好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部23の振れ角をより大きくすることができる。
また、第1の弾性連結部25のばね定数kと第2の弾性連結部26のばね定数をkとは、k>kなる関係を満足するのが好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部23の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
さらに、第1の質量部21、22の慣性モーメントをJとし、第2の質量部23の慣性モーメントをJとしたとき、JとJとは、J≦Jなる関係を満足することが好ましく、J<Jなる関係を満足することがより好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部23の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
ところで、第1の質量部21、22と第1の弾性連結部25、25とからなる第1の振動系の固有振動数ωは、第1の質量部21、22の慣性モーメントJと、第1の弾性連結部25のばね定数kとにより、ω=(k/J1/2によって与えられる。一方、第2の質量部23と第2の弾性連結部26、26とからなる第2の振動系の固有振動数ωは、第2の質量部23の慣性モーメントJと、第2の弾性連結部26のばね定数kとにより、ω=(k/J1/2によって与えられる。
このようにして求められる第1の振動系の固有振動数ωと第2の振動系の固有振動数ωとは、ω>ωなる関係を満足するのが好ましい。これにより、第1の質量部21、22の振れ角を抑制しつつ、第2の質量部23の回転角度(振れ角)をより大きくすることができる。
なお、本実施形態の振動系は、一対の第1の弾性連結部25および一対の第2の弾性連結部26のうち少なくとも1つの内部にピエゾ抵抗素子を設けることにより、例えば、回転角度および回転周波数を検出したりすることができ、また、その検出結果を、第2の質量部23の姿勢の制御に利用することができる。
ここで、図6に基づいて、除去部29を詳細に説明する。なお、第1の質量部21側の除去部29と第1の質量部22側の除去部29とは同様の構成であるので、以下では、第1の質量部22側の除去部29を代表して説明し、第1の質量部21側の除去部29の説明は省略する。
第1の質量部22側の除去部29(以下、単に「除去部29」という)は、第1の弾性連結部25の捩れ変形を規制または抑制するとともに、除去可能に設けられている。
このような除去部29を必要に応じてその一部または全部を除去することにより、第1の振動系における第1の弾性連結部25のバネ定数を低減することが可能である。
これにより、1つのアクチュエータ1において、共振周波数を変更することができる。したがって、製造ラインを簡略化しつつ、使用目的(共振周波数)の異なる複数のアクチュエータを製造することができる。その結果、アクチュエータの低コスト化を図ることができる。
より具体的に説明すると、除去部29は、図6(a)に示すように、第1の弾性連結部25の途中と支持部24とを連結するように設けられた3対の連結部材291、292、293を有し、各連結部材291、292、293がそれぞれ独立して除去し得るようになっている(すなわち除去部が複数設けられている)。
このように除去部29が第1の弾性連結部25の途中と支持部24とを連結するように設けられた連結部材で構成されていると、比較的簡単に、第1の弾性連結部25の実質的な長さを変更することができる。
例えば、図6(a)に示すような状態のアクチュエータ1から1対の連結部材291を必要に応じて除去することにより、長さLの第1の弾性連結部25が連結部材291の幅αの分だけ延長され、図6(b)に示すように、長さL+αを有する第1の弾性連結部25’が得られる。これにより、第1の振動系のバネ定数を低減することができる。その結果、第1の振動系の共振周波数を小さくすることができる。
これと同様に、さらに1対の連結部材292を必要に応じて除去することにより、第1の弾性連結部材25’が連結部材292の幅分だけ延長され、第1の振動系のバネ定数をさらに小さくすることができる。これにより、第1の振動系のバネ定数をさらに低減することができる。その結果、第1の振動系の共振周波数をさらに小さくすることができる。
これと同様に、さらに1対の連結部材293を必要に応じて除去することにより、第1の弾性連結部材の長さを、第1の質量部22と支持部24との間の距離と等しくして、第1の振動系のバネ定数を最も小さくすることができる。これにより、第1の振動系のバネ定数を最も低減することができる。その結果、第1の振動系の共振周波数を最も小さくすることができる。
前述したように各連結部材291、292、293がそれぞれ独立して除去し得るようになっていると(すなわち、連結部材291、292、293がそれぞれ除去部を構成していると)、連結部材(除去部)の除去数に応じて、第1の弾性連結部25のバネ定数を段階的に低減することが可能である。これにより、製造ラインを簡略化しつつ、使用目的(共振周波数)の異なる複数(本実施形態では4つ)のアクチュエータを製造することができる。
その際、連結部材291、292、293(除去部)は、その除去により第1の弾性連結部25の実質的な長さを変えるように構成されているので、互いに共振周波数の大きく異なるアクチュエータを比較的簡単に製造することができる。
また、連結部材291、292、293が第1の弾性連結部25の途中と支持部24とを連結するように設けられているので、除去部29を除去しても第1の質量部22の質量が変化しないので、アクチュエータ1の設計が簡単になる。
また、各連結部材291、292、293は、第1の弾性連結部25の途中、および/または、支持部24に脆弱部を介して接続されているのが好ましい。これにより、所望時に、脆弱部を破断することにより、除去部29(連結部材291、292、293)を簡単に除去することができる。
このような脆弱部の形態としては、連結部材291、292、293の他の部分よりも機械的強度が低ければ、特に限定されず、例えば、材料を変性したもの、薄肉部(例えば、破断予定部位に沿って溝や凹部を形成することにより得られるもの)、破断予定部位に沿って互いに間隔を隔てて複数の貫通孔を並設することにより得られるもの、複数の貫通孔を互いに間隔を隔てて格子状に配設することにより得られるものなどが挙げられる。
中でも、脆弱部は、薄肉化された薄肉部で構成されているのが好ましい。これにより、アクチュエータ1の製造時にエッチングやレーザ加工などにより比較的簡単に脆弱部を形成することができる。
また、本実施形態では、板状をなす第1の質量部21、22および/または第2の質量部23の平面視において、各連結部材291、292、293(除去部)は、第1の質量部21、22および/または第2の質量部23の回動中心軸27を介して対称になるように設けられている。これにより、各連結部材291、292、293(除去部)の非除去状態および除去状態のそれぞれにおいて、アクチュエータ1の動作をより安定的なものとすることができる。
また、各連結部材291、292、293(除去部)は、第2の質量部23を介して対称になるように設けられている。これにより、各連結部材291、292、293(除去部)の非除去状態および除去状態のそれぞれにおいて、アクチュエータ1の動作をより安定的なものとすることができる。
このようなアクチュエータ1は、例えば、次のようにして製造することができる。
図7、図8は、それぞれ、第1実施形態のアクチュエータの製造方法を説明するための図(縦断面図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図7、図8中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
[A1] まず、図7(a)に示すように、シリコン基板5を用意する。
次に、シリコン基板5の一方の面に、図7(b)に示すように、支持部24と各質量部21、22、23と各弾性連結部25、26と除去部29との形状に対応するように、例えば、アルミニウム等により金属マスク6を形成する。
そして、図7(c)に示すように、シリコン基板5の他方の面に、フォトレジストを塗布し、露光、現像を行う。これにより、図7(c)に示すように、支持部24の形状に対応するように、レジストマスク7を形成する。なお、レジストマスク7の形成は、金属マスク6の形成よりも先に行ってもよい。
金属マスク6の形成方法としては、真空蒸着、スパッタリング(低温スパッタリング)、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射法、金属箔の接合等が挙げられる。なお、以下の各工程における金属膜の成膜においても、同様の方法を用いることができる。
次に、このレジストマスク7を介して、シリコン基板5の前記他方の面をエッチングした後、レジストマスク7を除去する。これにより、図7(d)に示すように、支持部24に対応する部分以外の領域に凹部51が形成される。
エッチング方法としては、例えば、プラズマエッチング、リアクティブイオンエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチング等の物理的エッチング法、ウェットエッチング等の化学的エッチング法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、以下の各工程におけるエッチングにおいても、同様の方法を用いることができる。
次に、金属マスク6を介して、シリコン基板5の前記一方の面側を、前記凹部51に対応する部分が貫通するまでエッチングする。
そして、金属マスク6を除去した後、図7(e)に示すように、第2の質量部23上に光反射部231を形成する。
なお、ここで、シリコン基板5をエッチングを行った後、金属マスク6の一部を除去せずに残存させ、これを光反射部231として用いることができる。
[A2] 次に、図8(f)に示すように、対向基板3を形成するためのシリコン基板9を用意する。
そして、シリコン基板9の一方の面に、開口部31を形成する領域を除いた部分に対応するように、例えば、アルミニウム等により金属マスクを形成する。
次に、この金属マスクを介して、シリコン基板9の一方の面側をエッチングした後、金属マスクを除去する。これにより、開口部31が形成された対向基板3が得られる。
しかる後に、例えば可動イオンを含むガラスで対向基板3の一方の面に成膜して、図8(g)に示すように、対向基板3上に接合層4を形成する。
次に、接合層4上に、図8(h)に示すように、電極32を形成する。これにより、接合層4の厚さを調整することで、電極32と第1の質量部21、22との間のギャップを調整することができる。
電極32は、接合層4に金属膜を成膜し、電極32の形状に対応するマスクを介して金属膜をエッチングを行った後、マスクを除去することにより形成することができる。
次に、図8(i)に示すように、前記工程[A1]で得られた構造体(基体2)と、前記工程[A2]で接合層4が成膜された対向基板3とを、例えば陽極接合により接合してアクチュエータ1を得る。
以上のようにして、第1実施形態のアクチュエータ1が製造される。
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第2実施形態について説明する。
図9は、本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図(内部透視図)、図10は、図9中のA−A線断面図である。
本実施形態にかかるアクチュエータ1Aは、除去部の位置が異なる以外は、前述した第1実施形態にかかるアクチュエータ1と同様である。
図9および図10に示すように、本実施形態のアクチュエータ1Aにおいて、対向基板3に支持された基体2Aは、第1の質量部21A、22Aと第1の弾性連結部25A、25Aとからなる第1の振動系と、第2の質量部23と第2の弾性連結部26A、26Aとからなる第2の振動系とで構成された2自由度振動系を有している。
そして、第2の弾性連結部26A、26Aのそれぞれの第1の質量部21A、22A側の部分と、対応する第1の質量部21A、22Aとの間に、除去可能な除去部29A、29Aが設けられている。すなわち、アクチュエータ1Aは、第2の弾性連結部26A、26Aの捩れ変形を規制または抑制するとともに、除去可能に設けられた除去部29A、29Aを有している。これにより、除去部29A、29Aは、第2の弾性連結部26A、26Aのそれぞれの第1の質量部21A、22A側の部分の捩れ変形を規制することができる。また、この除去部29A、29Aを必要に応じて除去することにより、第2の弾性連結部26A、26Aの実質的な長さを延長し、第2の弾性連結部26A、26Aのバネ定数を変化(低減)させることができる。
本実施形態においては、除去部29Aは、前述した第1実施形態の除去部29と同様に、3対の連結部材で構成されている(図9参照)。したがって、4段階で共振周波数の変更(調整)が可能である。
以上のようなアクチュエータ1Aにあっても、前述したアクチュエータ1と同様の効果を得ることができる。すなわち、1つのアクチュエータ1Aにおいて、共振周波数を変更することができる。したがって、製造ラインを簡略化しつつ、使用目的(共振周波数)の異なる複数のアクチュエータを製造することができる。その結果、アクチュエータの低コスト化を図ることができる。
以上説明したようなアクチュエータは、例えば、レーザープリンタ、バーコードリーダー、走査型共焦点レーザー顕微鏡等の光スキャナ、イメージング用ディスプレイ等に好適に適用することができる。
前述したような第1、2実施形態のアクチュエータは、2自由度振動系を有するねじり振動子を用いたアクチュエータであるため、マイクロマシン技術を用いて製造することができ、小型化を図ることができる。特に、2自由度振動系を有するねじり振動子は、駆動電圧を低減しつつ、大きな振幅で可動部(第2の質量部23)を駆動することができる。
なお、本発明は2自由度振動系以外の振動系のアクチュエータにも適用することができる。例えば、前述した第2実施形態において、第1の弾性連結部を省略し、第1の質量部を支持部に固定し、第2の弾性連結部により第2の質量部と支持部とを直接的に連結したような形態としてもよい。すなわち、本発明は、1自由度振動系を有するねじり振動子を用いたアクチュエータにも適用することができる。このようなねじり振動子を用いたアクチュエータにあっても、マイクロマシン技術を用いて製造することができるので、小型化を図ることができる。
以上、本発明のアクチュエータについて、図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
また、本発明のアクチュエータでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、例えば、本発明のアクチュエータは、第1実施形態の任意の構成と第2実施形態の任意の構成とを組み合わせるようにしてもよい。例えば、本発明のアクチュエータは、除去部29、29および除去部29A、29Aの双方を有するような形態であってもよい。
前述した実施形態では、除去部が複数設けられているものを説明したが、除去部は少なくとも1つあればよい。
また、前述した第1実施形態では、除去部29、29が、第1の弾性連結部25、25の途中と支持部24とを連結するように設けられた連結部材291、292、293で構成されたものを説明したが、除去部が、第1の弾性連結部25の途中と第1の質量部21、22とを連結するように設けられた連結部材で構成されたものでもよい。
また、前述した第2実施形態では、除去部29A、29Aが、第2の弾性連結部26A、26Aの途中と第1の質量部21A、22Aとを連結するように設けられた連結部材で構成されたものを説明したが、除去部が、第2の弾性連結部26A、26Aの途中と第2の質量部23とを連結するように設けられた連結部材で構成されたものでもよい。
また、除去部(または除去部を構成する連結部材)の大きさ、形状、配置などの形態は、第1の弾性連結部および/または第2の弾性連結部の捩れ変形を規制または抑制するとともに、除去可能に設けられているものであれば、特に限定されず、任意である。
例えば、除去部は、第1の弾例連結部および/または第2の弾性連結部と対向基板との間でこれらに接するように配置された部材で構成されていてもよい。
また、第1の弾例連結部および/または第2の弾性連結部は、複数の棒状部材で構成され、各棒状部材が捩れ変形することにより、第1の弾例連結部および/または第2の弾性連結部全体が捩れ変形するものであってもよい。この場合、少なくとも1つの棒状部材を除去可能とし、これを除去部とすることができる。
また、除去部は、弾性連結部(第1の弾性連結部や第2の弾性連結部)の表面に除去可能に設けられた膜のようなものであってもよい。
また、前述した実施形態では、静電駆動により第1の質量部21、22を回動させ、これに伴い、第2の質量部23を回動させるもの、すなわち、可動部を駆動する駆動手段として静電駆動を用いたものを説明したが、駆動手段としては、これに限定されず、圧電駆動など他の駆動方式のものを採用することもできる。また、静電駆動を用いた駆動手段としては、前述したような平行平板型以外にも、櫛歯状電極を用いたものなど他の形態であってもよい。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示すアクチュエータの電極の配置を示す平面図である。 図1に示すアクチュエータの駆動電圧の一例を示す図である。 駆動電圧(交流電圧)の周波数と、第1の質量部および第2の質量部の振幅との関係を示すグラフである。 図1に示すアクチュエータにおける共振周波数の変更方法を説明するための図である。 図1に示すアクチュエータの製造方法を説明するための図である。 図1に示すのアクチュエータの製造方法を説明するための図である。 本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図である。 図9中のA−A線断面図である。
符号の説明
1、1A……アクチュエータ 2、2A……基体 21、22、21A、22A……第1の質量部 211、221、211A、221A……端部 23……第2の質量部 231……光反射部 232……端部 24……支持部 25、25’、25A……第1の弾性連結部 26、26A……第2の弾性連結部 27……回動中心軸 28……空間 29、29’、29A……除去部 291、292、293……連結部材 3……対向基板 31……開口部 32……電極 4……接合層 5……シリコン基板 51……凹部 6……金属マスク 7……レジストマスク 9……シリコン基板 L、L、L……距離

Claims (13)

  1. 質量部と、
    前記質量部を支持するための支持部と、
    前記質量部を前記支持部に対し回動可能とするように、前記質量部と前記支持部とを連結する弾性連結部と、
    前記質量部を回動駆動させる駆動手段とを有し、
    前記駆動手段が前記弾性連結部を捩れ変形させながら前記質量部を回動させるアクチュエータであって、
    前記弾性連結部の捩れ変形を規制または抑制するとともに、除去可能に設けられた除去部を有し、
    該除去部を必要に応じて除去することにより、前記弾性連結部のバネ定数を低減することが可能であることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 第1の質量部と、
    前記第1の質量部を支持するための支持部と、
    前記第1の質量部を前記支持部に対し回動可能とするように、前記第1の質量部と前記支持部とを連結する第1の弾性連結部と、
    第2の質量部と、
    前記第2の質量部を前記第1の質量部に対し回動可能とするように、前記第2の質量部と前記第1の質量部とを連結する第2の弾性連結部と、
    前記第1の質量部を回動駆動する駆動手段とを有し、
    前記駆動手段が前記第1の弾性連結部を捩れ変形させながら前記第1の質量部を回動させ、これに伴い、前記第2の弾性連結部を捩れ変形させながら前記第2の質量部を回動させるアクチュエータであって、
    前記第1の弾性連結部および/または前記第2の弾性連結部の捩れ変形を規制または抑制するとともに、除去可能に設けられた除去部を有し、
    該除去部を必要に応じて除去することにより、前記第1の弾性連結部および/または前記第2の弾性連結部のバネ定数を低減することが可能であることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 前記除去部は、複数設けられ、前記除去部の除去数に応じて、前記第1の弾性連結部および/または前記第2の弾性連結部のバネ定数を段階的に低減することが可能である請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記除去部は、その除去により前記第1の弾性連結部および/または前記第2の弾性連結部の実質的な長さを変えるように構成されている請求項2または3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記除去部は、前記第1の弾性連結部の途中と前記支持部または前記第1の質量部とを連結するように設けられた連結部材で構成されている請求項4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記除去部は、前記第1の弾性連結部の途中と前記支持部とを連結するように設けられた連結部材で構成されている請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記連結部材は、前記第1の弾性連結部の途中、および/または、前記支持部または前記第1の質量部に脆弱部を介して接続されている請求項5に記載のアクチュエータ。
  8. 前記脆弱部は、薄肉化された薄肉部で構成されている請求項7に記載のアクチュエータ。
  9. 前記除去部は、前記第2の弾性連結部の途中と前記第1の質量部または前記第2の質量部とを連結するように設けられた連結部材で構成されている請求項4ないし8のいずれかに記載のアクチュエータ。
  10. 前記連結部材は、前記第2の弾性連結部の途中、および/または、前記第1の質量部または前記第2の質量部に脆弱部を介して接続されている請求項9に記載のアクチュエータ。
  11. 前記脆弱部は、薄肉化された薄肉部で構成されている請求項10に記載のアクチュエータ。
  12. 前記第1の質量部および/または前記第2の質量部は、板状をなしており、その平面視において、前記除去部は、前記第1の質量部および/または前記第2の質量部の回動中心軸を介して対称になるように設けられている請求項2ないし11のいずれかに記載のアクチュエータ。
  13. 前記第1の質量部上には、光反射部が設けられている請求項2ないし12のいずれかに記載のアクチュエータ。
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