JP2006330295A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置本体の大型化を抑制し且つ像担持体の逆回転による像担持体とクリーニング部材との間の摩擦を抑制すると共に、画質劣化を抑制可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 表面にトナーによるトナー像を担持して所定方向に回転する像担持体と、像担持体の表面に担持されたトナー像を記録媒体へ転写することにより該記録媒体へ画像を形成する転写手段と、像担持体の外周面に当接され該像担持体上の未転写残留トナーを除去するクリーニング部材と、クリーニング部材によって未転写残留トナーが除去された後に予め定められた所定量逆回転するように前記像担持体を制御する逆回転制御手段と、を備え、トナーは、トナー母粒子と、外部添加剤とを含んで構成され、トナー母粒子の形状係数SF1が140以下であり、外部添加剤が体積平均粒径1〜12μmの高級アルコール粒子を含むと共に、前記トナー中において前記トナー母粒子の体積平均粒径以下の前記高級アルコール粒子を0.15質量%以上含む。
【選択図】 なし

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、及びプリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置に係り、特に、トナー像を担持する像担持体上の未転写残留トナーを除去するクリーニング部材を備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置では、所定の回転軸を中心に回転する像担持体の表面を帯電させて、帯電された像担持体表面に光ビームを照射することにより、この像担持体の表面に画像情報に応じた静電潜像を形成し、該静電潜像をトナーによって現像することによって静電潜像に応じたトナー像を形成し、このトナー像を記録用紙や中間転写体等の被転写体に転写し、最終的にトナー像を記録用紙へ定着させる一連の画像形成プロセスによって、記録媒体へ画像を形成している。
このような画像形成装置において、被転写体へトナー像が転写された後の像担持体表面に、未転写のトナー、紙粉、あるいは帯電工程において生じた放電生成物などの異物が残留すると、画質劣化の要因となるため、これらの残留物を除去する必要がある。
このような残留物を除去する方式として、像担持体との摺擦によって機械的に残留物を除去する方式、特に、板状のクリーニングブレードを像担持体の周面に対向配置してこのクリーニングブレードの先端部を像担持体表面に圧接させる方式が多く採用されている。
ここで、トナー像の転写方式としては、像担持体上に形成されたトナー像を直接記録用紙に転写する方式と、像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写した後に中間転写体から記録用紙へ転写する方式と、が知られている。これらの方式の内、像担持体上に形成されたトナー像を直接記録媒体へ転写する方式を採用した画像形成装置では、記録用紙を像担持体と転写ロールとの間で挟持搬送することによって記録媒体へトナー像を転写しており、中間転写体にトナー像を転写する場合に比べて、転写時に記録用紙から離脱した紙粉が像担持体の周面に対向配置されたクリーニングブレードと像担持体との対向位置(すなわちクリーニングブレードの先端部分)まで到達しやすくなる。離脱した紙粉がクリーニングブレードの先端部分に堆積して、さらに堆積が進行すると、堆積された紙粉等の異物が像担持体とクリーニングブレードの先端部分との間に挟み込まれた後に、この間を通過するようになる。像担持体とクリーニングブレードの先端部分との間に異物が挟みこまれた状態になると、クリーニングブレードによるトナーのクリーニング性を阻害し、クリーニングブレードにより除去されなかったトナーにより画質劣化が引き起こされるという問題があった。また、像担持体とクリーニングブレードとの間に挟み込まれた紙粉により、クリーニングブレードの先端部分や、像担持体表面が劣化するという問題があった。
このような問題に対応するために、一連の画像形成プロセスが終了した時に像担持体を画像形成プロセス時の回転方向とは逆方向に回転(以下、逆回転という)させることによって、クリーニングブレードに堆積した非転写残留トナー等の異物を除去する技術が公開されている(例えば、特許文献1、及び特許文献2参照)。
特許文献1及び特許文献2の技術によれば、画像作成の一つのプロセスが終了した後に、像担持体表面に先端部が接触するように配置されているクリーニングブレードを像担持体から隔離して、像担持体を僅かに逆回転させている。このように、像担持体の逆回転時にクリーニングブレードを像担持体時から離間させることによって、像担持体の逆回転によってクリーニングブレードの先端部が像担持体の逆回転方向の力を受けてたわみ、これを繰り返し行うことによって生じる先端部の摩耗やクリーニングブレードの弾性劣化等の問題を回避することができる。しかしながら、クリーニングブレードを像担持体に接する位置から離間させるための機構を設ける必要があるため、装置の複雑化及び大型化を招くという問題がある。
ここで、クリーニングブレードの先端部の未転写残留トナー等の異物の堆積部では、トナーが粒径分離され、クリーニングブレードの先端部へ近づくほど粒径が細かくなっている。このような粒径分離は、トナーが球形に近づくほど、クリーニングブレードの先端部で形状がそろいやすくなるために最密配置されやすく、クリーニングブレードの先端部での微小単位像担持体表面あたりのトナー接触点数が多くなり、且つ各トナー粒子による摩擦力が同一方向に向かうため、クリーニングブレードが受ける力が大きくなり、クリーニングブレードが像担持体との当接位置から離間し、未転写残留トナーがクリーニングブレードの先端部と像担持体との間を通過するという問題がある。高転写効率を達成するには、トナーの形状をより球形に近づけることが必要であるが、球形に近づけるほどクリーニング性が悪化することから、クリーニングブレードの像担持体への線圧を上げる方法が考えられるが、線圧を上げると、像担持体とクリーニングブレード間の摩擦力が増大し、画質劣化を引き起こすとい問題が生じる。
一方、現像剤側からの検討として、トナーに脂肪酸金属塩を添加する方法(例えば、特許文献3参照)も提案されているが、この方法は、クリーニングブレードの先端部と像担持体表面との間の摩擦力低減には効果を発揮するが、脂肪酸金属塩を添加することでトナーの帯電量が大きく低下し、その結果、現像時のかぶり、トナー飛散が発生しやすくなり、その結果画質が低下してしまうことがある。
また、トナーに高級アルコールや高級脂肪酸を添加する方法も提案されており(例えば、特許文献4参照)、炭素数30〜300の高級アルコールを添加し、トナースポットの抑制が検討されている。またクリーニングブレードクリーニングにおいて高級アルコールを種々の方法で添加することで像担持体へのコメットやフィルミングの抑制が検討されている(例えば、特許文献5及び特許文献6参照)。
これらはクリーニングブレードによるクリーニング時に高級アルコールや高級脂肪酸が像担持体表面に潤滑皮膜を形成し、その皮膜により像担持体上へのトナーやトナー構成材料のフィルミングを抑制していると説明されている。しかしながら、十分な潤滑皮膜を形成させるには多量の添加量を要し、その場合はトナーの帯電不良や環境安定性の低下が新たに発生することが特許文献7に示されている。
そこで使用する高級アルコールや高級脂肪酸の炭素数を21〜29の範囲で使用することにより、少量の添加で像担持体への潤滑皮膜の形成を容易にすることが提案されている。しかしながらこの場合は、この高級アルコールが軟化しやすく、潤滑皮膜が形成されやすいが、同時に2成分現像剤のキャリアや1成分現像剤の現像スリーブ、帯電クリーニングブレードなどへの汚染が顕著になり、現像剤の帯電維持性が劣ってしまうという問題がある。
特開昭60−49381号公報 特開昭60−178478号公報 特開2000−89502号公報 特開昭63−188158号公報 特開平6−282096号公報 特開平9−6049号公報 特開2001―42562号公報
本発明は、前記従来における問題点を解決し、以下の課題を達成することを目的とする。すなわち本発明は、装置本体の大型化を抑制し且つ像担持体の逆回転による像担持体とクリーニング部材との間の摩擦を抑制すると共に、画質劣化を抑制可能な画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、以下のような画像形成装置の構成とすると共に、以下のようなトナーを用いることによって、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
前記課題を解決するための手段としての本発明は、以下の通りである。
本発明の請求項1に記載の画像形成装置は、表面にトナーによるトナー像を担持して所定方向に回転する像担持体と、該像担持体の表面に担持されたトナー像を記録媒体へ転写することにより該記録媒体へ画像を形成する転写手段と、を備えた画像形成装置であって、前記像担持体の外周面に当接され該像担持体上の未転写残留トナーを除去するクリーニング部材と、前記クリーニング部材によって未転写残留トナーが除去された後に予め定められた所定量逆回転するように前記像担持体を制御する逆回転制御手段と、を備え、前記トナーは、トナー母粒子と、外部添加剤とを含んで構成され、前記トナー母粒子の形状係数SF1が140以下であり、前記外部添加剤が体積平均粒径1〜12μmの高級アルコール粒子を含むと共に、前記トナー中において前記トナー母粒子の体積平均粒径以下の前記高級アルコール粒子を0.15質量%以上含むことを特徴としている。
形状係数SF1は下記式(1)で表されるトナー母粒子の形状係数の平均値である。
[式1]
SF1=100×πML2/4A (1)
上記式(1)において、MLは、各々のトナー母粒子の絶対最大長を表し、Aは、各々のトナー母粒子の投影面積を表す。
請求項1に記載の画像形成装置は、所定方向に回転する像担持体の表面に担持されたトナー像を、転写手段によって記録媒体へ転写する。転写手段による転写によって記録媒体へ転写されずに像担持体上に担持されている未転写残留トナーは、クリーニング部材によって除去される。像担持体は、クリーニング部材によって未転写残留トナーが除去された後に、逆回転制御手段の制御によって逆回転するように制御される。
逆回転制御手段は、好ましくは、像担持体上に担持されたトナー像が記録媒体に転写された後から、像担持体の回転が停止されるまでの間に、画像を形成するときとは反対方向へ回転、すなわち逆回転される。像担持体を逆回転する予め定められた所定量としては、クリーニング部材と像担持体との当接位置に堆積されている異物を除去可能な予め定められた量であればよい。
像担持体の逆回転により、クリーニング部材に堆積している未転写残留トナーを除去することが出来る反面、像担持体とクリーニング部材との間の摩擦力が増大して、像担持体とクリーニング部材との当接位置の摩耗による画質劣化が発生すると考えられるが、請求項1に記載の画像形成装置によれば、トナーをトナー母粒子と外部添加剤とを含んで構成し、トナー母粒子の粒度と高級アルコール粒子の粒度との関係を規定することにより、像担持体表面に十分な潤滑面を形成しつつ、クリーニング部材と像担持体との間の摩擦力の増大によるクリーニング部材及び像担持体各々の摩耗を抑制することができることを見出した。
詳細には、トナーを、トナー母粒子と外部添加剤とを含んで構成し、トナー母粒子の形状係数SF1が140以下であり、外部添加剤が体積平均粒径1〜12μmの高級アルコール粒子を含むと共に、前記トナー中において前記トナー母粒子の体積平均粒径以下の前記高級アルコール粒子を0.15質量%以上含むことによって、上記効果を見出した。
像担持体とクリーニング部材との間の摩擦力の増大を抑制するには、像担持体表面に高級アルコールによる潤滑面を形成する必要があるが、潤滑面を形成するためには、像担持体上とクリーニング部材との当接位置へ効率良く高級アルコール粒子を供給する必要がある。像担持体とクリーニング部材とが当接された位置の未転写残留トナーの堆積部では、トナーが粒径分離され、この当節位置へ近づくほど粒径が細かくなるので、外部添加剤が、トナー母粒子の体積平均粒径より小さい高級アルコール粒子0.15質量%以上含むことにより、像担持体表面に効率よく潤滑面を形成することができる。
また、クリーニング部材と像担持体との摩擦力を低減する効果を発揮させるためには、トナー母粒子へ添加する高級アルコール粒子の量を多くする必要があると考えられるが、高級アルコール粒子の添加量が増えるに従って像担持体の帯電性が低下するという問題があるが、請求項1の発明に示すように、トナー母粒子の体積平均粒径より小さい高級アルコール粒子の含有量を定めて、高級アルコール粒子の総添加量を抑制することによって、像担持体の帯電性を抑制することができる。
また、トナー母粒子のSF1を140以下とすることによって、トナー母粒子を球形に近づけることができるので、高転写効率を達成することができる。
また、外部添加剤として用いる高級アルコールの体積平均粒径を1μm以上とすることによって、クリーニングブレードと像担持体の間をすり抜けることなく、クリーニングブレードエッジに堆積しダムを形成することによって、像担持体表面に効率よく潤滑面を形成することができる。また、外部添加剤として用いる高級アルコールの体積平均粒径を12μm以下とすることによって、ベタ画像時の転写ムラによる画像劣化を抑制することが可能となり、高画質画像を得ることが可能となる。
このように、請求項1の画像形成装置によれば、クリーニング部材によって未転写残留トナーが除去された後に予め定めら得た所定量像担持体を逆回転すると共に、トナー母粒子と外部添加剤とを含んで構成されたトナーを用い、トナー母粒子の粒度と高級アルコール粒子の粒度との関係を上述のように規定したので、像担持体表面に十分な潤滑面を形成することができる。
従って、像担持体の逆回転時にクリーニング部材を像担持体から離間させる特別な機構を設けることなく、像担持体表面に十分な潤滑面を形成することにより、画像形成装置本体の大型化を抑制し且つクリーニングブレードと像担持体との間の摩擦力の増大によるクリーニングブレード及び像担持体各々の摩耗を抑制すると共に、画質劣化を抑制することができる。
また、請求項2に記載の画像形成装置では、請求項1に示す画像形成装置において、前記高級アルコール粒子の形状係数SF1を、前記トナー母粒子の形状係数SF1以上とすることによって、高級アルコール粒子が、転がりによりクリーニング部材と像担持体との当接領域をすり抜けてしまうことを抑制することができる。このため、このクリーニング部材と像担持体との当接位置に高級アルコール粒子によるダムを形成して滞留させることができ、像担持体表面に効率的に潤滑面を形成することができる。
また、請求項3に示すように、前記トナーは、前記トナー母粒子の体積平均粒径以上の高級アルコール粒子を2.5質量%未満含むことができる。
通常、高級アルコール粒子などの樹脂微粒子は、そのままの状態では着色力が無いために画質に影響しないが、ベタ領域の多い画像を形成する場合には、トナー母粒子の体積平均粒径以上の高級アルコール粒子の存在量が多くなるほど、像担持体のトナー像を転写手段により転写する転写領域において、記録媒体と像担持体との距離を広げることとなり、転写手段による転写効率が低下し、画質劣化を引き起こすという問題がある。このため、トナー母粒子の体積平均粒径以上の高級アルコール粒子の添加量を規定することによって、画質劣化を抑制することができる。
請求項4の画像形成装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記クリーニング部材は、ウレタンゴムにより形成され、反発弾性係数(JIS K6255)は10℃で18%以上、40℃で70%以下の範囲内で、かつ300%モジュラス(JIS K6251)が19600kPa以上であり、さらに引き裂き強度(JIS K6252 切込み無しアングル型 )は83300N/m以上とすることができる。
通常、球形に近いトナーをクリーニングする場合、不定形のトナーをクリーニングする場合よりもクリーニング部材の当接圧を高くする必要がある。それによりクリーニング性能は向上するが、クリーニングブレードと像担持体との間の摩擦力が増大し、クリーニングブレード及び像担持体各々の摩耗、傷が増えるという問題がある。その影響は、記録用紙から離脱した紙粉がクリーニング部材と像担持体の間に挟み込まれた場合や像担持体の逆回転時に、特に顕著に現れる。このため、クリーニング部材の、反発弾性係数、300%モジュラス、引き裂き強度を規定することによって、クリーニング部材の磨耗、傷に対する耐性を向上することができ、クリーニング部材の摩擦による劣化を抑制することができる。
また、請求項5に記載の画像形成装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置において、非画像形成時に、前記クリーニング部材に供給するトナーバンドを前記像担持体表面に形成するトナーバンド形成手段を更に備えることができる。
像担持体上に潤滑面を形成するための高級アルコール粒子は、トナー母粒子に保持または遊離した状態でクリーニング部材へ供給されるが、像担持体上に担持されるトナー像のパターンによって、クリーニング部材へ供給される高級アルコール粒子の量が像担持体上に潤滑面を形成可能な量に満たない領域が生じる場合がある。しかし、請求項5に記載の画像形成装置のトナーバンド形成手段は、像担持体上にトナー像が形成されてこのトナー像が記録媒体に転写される画像形成時を除く非画像形成時に、クリーニング部材に供給するトナーバンドを像担持体表面に形成するので、像担持体の表面全体に効率よく潤滑面を形成することができる。
また、請求項6に記載の画像形成装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置において、トナーを収容した収容部を有し、該収容部に収容されたトナーを前記像担持体に供給することにより該像担持体上にトナー像を形成する現像器と、前記像担持体の表面から除去したトナーを、前記収容部に向けて搬送する搬送部材とを備えることができるので、クリーニング部材によって除去された像担持体上の未転写残留トナーを有効に再利用することができる。
なお、請求項7に記載の画像形成方法によって、画像形成装置本体の大型化を抑制し且つ像担持体の逆回転による像担持体とクリーニング部材との間の摩擦を抑制すると共に、画質劣化を抑制することができる。詳細には、像担持体上にトナー像を形成する現像工程と、前記像担持体上のトナー像を記録媒体へ転写する転写工程と、該像担持体上に残存する未転写残留トナーを除去するクリーニング工程と、前記未転写残留トナーが除去された後に予め定められた所定量前記像担持体を逆回転する逆回転工程と、を含む画像形成方法であって、前記トナーが、トナー母粒子と、外部添加剤とを含んで構成され、前記トナー母粒子の形状係数SF1が140以下であり、外部添加剤が体積平均粒径1〜12μmの高級アルコール粒子を含むと共に、前記トナー中において前記トナー母粒子の体積平均粒径以下の前記高級アルコール粒子を0.15質量%以上含むことを特徴とする。
以上説明したように、本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、装置本体の大型化を抑制し且つ像担持体の逆回転による像担持体とクリーニング部材との間の摩擦を抑制すると共に、画質劣化を抑制可能な画像形成装置及び画像形成方法を提供することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
<画像形成装置>
図1に示すように、本発明の画像形成装置10は、像担持体12と、像担持体12の表面を帯電する帯電器14と、図示を省略した記憶部に予め記憶されている画像データまたは図示を省略した外部装置からネットワーク等の通信部を介して入力された画像データを読み取る画像読取装置16と、画像読取装置によって読み取られた画像データに基づいて変調した光ビームを像担持体12へ走査露光するように、光ビームを射出する露光装置18を制御すると共に画像形成装置10全体を制御する制御部20と、を含んで構成されている。
制御部20は、画像形成装置10を構成する上記各部を含む各種デバイスにデータや信号授受可能に接続されると共に、像担持体12を回転駆動するための図示を省略する駆動部に、データや信号授受可能に接続されている。
像担持体12は、画像形成処理時には、図示を省略する駆動部によって所定方向(図1中矢印A方向)に回転され、像担持体12の周辺には、回転方向(図1中矢印A方向)に添って、像担持体12を一様に帯電するための帯電器14、帯電された像担持体12を走査露光する露光装置18、露光装置18による走査露光によって像担持体12上に形成された画像データに応じた静電潜像を現像する現像器22、現像器22による現像により像担持体12上に形成されたトナー像を記録媒体24へ転写するための転写ロール26、転写ロール26により転写されずに像担持体12に残留した未転写残留トナー及び記録媒体による紙粉等の異物を像担持体12の表面から除去するためのクリーニング装置28、及び像担持体12表面の残存電位を除去する除電器30が設けられている。
現像器22は、トナーを収容する収容部36と、収容部36に収容されたトナーを撹拌搬送するための1または複数の撹拌搬送部材32と、撹拌搬送部材32によって供給されたトナーを担持すると共に担持したトナーを像担持体12へ供給するための現像ロール34と、クリーニング装置28によって像担持体12から除去された未転写残留トナーを収容部36へ搬送するための搬送部材38、及び搬送部材40と、を含んで構成されている。
なお、本発明において、帯電器14による帯電方式は、接触帯電方式、及び非接触帯電方式の何れの方法であってもよい。
また、現像器22による現像方式としては、カスケード方式、または磁気ブラシ方式等を用いることができるが、これらの方式に限定されるものではない。
なお、上記像担持体12は、本発明の画像形成装置の像担持体に相当し、転写ロール26は、本発明の転写手段に相当し、クリーニングブレード42は、本発明のクリーニング部材に相当する。
クリーニング装置28は、クリーニングブレード42を含んで構成されている。クリーニングブレード42は、像担持体12の回転軸の延在方向に延びる板状のものであって、像担持体12表面における、転写ロール26による転写位置より回転方向(図1矢印A方向)下流側で且つ、除電器30によって除電される位置より回転方向上流側に、先端部(以下、エッジ部という)が圧接されるように設けられている。
制御部20の制御によって像担持体12が回転されて(図1矢印A方向)、除電器30によって除電された後に、帯電器14によって一様に帯電されると、露光装置18から画像データに応じて変調された光ビームが像担持体12に走査露光されて像担持体12に画像データに応じた静電潜像が形成される。像担持体12上に形成された静電潜像は、現像器22によって現像され、像担持体12上にトナー像が担持される。像担持体12の回転によって、像担持体12上に担持されたトナー像の形成領域が転写ロール26の配設位置に至ると、転写ロール26に電圧が印加されると共に(例えば+極性の電圧)、像担持体12と転写ロール26によって記録媒体24が挟持搬送されることにより、記録媒体24にトナー像が転写される。画像形成装置10は、記録媒体24に転写されたトナー像を記録媒体24に定着させるための定着器44を備えており、記録媒体24上に転写されたトナー像は、定着器44によって記録媒体24に定着された後に、画像形成装置10の外部へと搬送される。
なお、像担持体12が回転され、露光装置18から画像データに応じて変調された光ビームが像担持体12に走査露光されて静電潜像が形成され、この静電潜像が現像器22によって現像されてトナー像が記録媒体24へ転写されるまでの一連の工程を、以下、画像形成プロセスと称して説明する。
クリーニングブレード42は、像担持体12が所定方向(図1の矢印A方向)に回転することによって、転写ロール26により記録媒体24に転写されずに像担持体12上に担持されている未転写残留トナー粒子や記録媒体24の紙粉等の異物を堰き止めて、像担持体12から除去する。像担持体12の表面層は、クリーニングブレード42によって削り取られる他に、この堰き止められた未転写残留トナー粒子によっても研磨され、像担持体12の表面層のリフレッシュ化が行われる。また、像担持体12の表面層とクリーニングブレード42のエッジ部との間を、未転写残留トナー粒子に含まれる、詳細を後述する外部添加剤が通過することによって潤滑剤の代わりとなり、像担持体12表面層とクリーニングブレード42とのエッジ部間の摺擦は好適に保たれる。
搬送部材38及び搬送部材40は、各々所定方向(図中矢印B及び矢印C参照)へ回転可能に設けられると共に、クリーニング装置28の底部に収容されている未定着残留トナー粒子を現像器22へと搬送可能に設けられている。
搬送部材38及び搬送部材40の回転によって、クリーニングブレード42によって像担持体12から除去された未転写残留トナー粒子は、現像器22へと搬送される。現像器22まで搬送された未転写残留トナー粒子は、収容部36に収容されているトナーとともに撹拌搬送され、再利用される。
このように、本発明の画像形成装置10は、クリーニングブレード42によって像担持体12表面から除去された未転写残留トナー粒子を回収し、有効に再利用することができるように構成されている。
<クリーニングブレード>
本発明の画像形成装置10に用いられるクリーニングブレード42の材質としては公知の材質を用いることが可能であり、例えばウレタンゴム、シリコンゴム、フッソゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム等を用いることができる。その中で特に、耐摩耗性に優れていることからポリウレタン弾性体を用いる事が好ましい。
ポリウレタン弾性体としては、一般にイソシアネートとポリオールおよび各種水素含有化合物との付加反応を経て合成されるポリウレタンが用いられている。これは、ポリオール成分として、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテル系ポリオールや、アジペート系ポリオール、ポリカプロラクタム系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオール等のポリエステル系ポリオールを用い、イソシアネート成分として、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、トルイジンジイソシアネート等の芳香族系ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等の脂肪族系ポリイソシアネート;を用いてウレタンプレポリマーを調製し、これに硬化剤を加えて、所定の型内に注入し、架橋硬化させた後、常温で熟成することによって製造されている。上記硬化剤としては、通常、1,4−ブタンジオール等の二価アルコールとトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の三価以上の多価アルコールとが併用される。
本発明のクリーニングブレードは、反発弾性係数(JIS K6255)は10℃で20%以上、40℃で70%以下の範囲内で、かつ300%モジュラス(JIS K6251)が19600kPa(200kg/cm2)以上であり、さらに引き裂き強度(JIS K6252 切込み無しアングル型)は83300N/m(85kg/cm)以上であることが望ましい。
反発弾性係数が上記範囲を外れると、クリーニング性の低下が著しい。また、300%モジュラス及び引き裂き強度が低くなりすぎると、潜像担持体と摺動して変形しているクリーニングブレードのエッジ先端のエッジ欠けなどが発生し、耐久性が低下する。
本発明のクリーニングブレードにおける硬度(JIS Aスケール)としては、70以上85以下であることが好ましい。硬度が低すぎると、クリーニングブレードの腰が弱くなり当接圧が低くなり、また、潜像担持体との接触面積が増加することで、摩擦力の増大や、摺動性の低下を引き起こし、耐久性が低下しやすいため好ましくない。逆に硬度が高すぎると、潜像担持体の表面に傷が発生しやすくなるため好ましくない。
本発明のクリーニングブレードは、一般に電子写真装置における潜像担持体用のクリーニングブレードとして用いることができるような形状に成形される。潜像担持体にエッジが当接するような、いわゆるクリーニングブレード形状であれば、特に全体の形状に制限はないが、厚みとしては、一般に1.5〜2.5mmの間から選択され、好ましくは1.8〜2.2mmの間から選択される。クリーニングブレードの自由長(クリーニングブレードが装置内で固定される位置と、潜像担持体に当接するエッジ部の位置との間の長さ)としては、一般に5〜15mmの間から選択され、好ましくは7〜12mmの間から選択される。幅は、潜像担持体の軸方向の長さ(詳しくは、潜像担持体における潜像が形成される部分の軸方向の長さ)に応じて、適宜設定すればよい。
<像担持体の逆回転制御>
画像形成装置10を制御する制御部20において実行される像担持体20の回転制御について説明する。
制御部20は、画像形成装置10の装置各部を制御して、記録媒体24にトナー像を転写する画像形成プロセスを実行した後に、像担持体12の画像形成プロセス実行時における回転方向(図1の矢印A方向)への回転を停止する。
本発明の画像形成装置10では、制御部20は、画像形成プロセスの実行後で且つ像担持体12の回転が停止される前に、画像形成プロセス実行時の像担持体12の回転方向とは逆方向(図1中矢印D方向)へ所定量逆回転するように、像担持体12の回転を駆動する図示を省略した駆動部を制御する。駆動部が制御されることによって、像担持体12は逆回転される。
この逆回転の量は、クリーニングブレード42の先端部と像担持体12との間に挟み込まれている未転写残留トナーや紙粉等の異物を回避可能な量が、予め測定によって定められ、この定められた量逆回転するように、制御部20は図示を省略した駆動部を制御する。
この逆回転量は、具体的には、像担持体12の直径が84mmの条件下では、2mm〜10mmが好ましく、特に好ましくは、3mm〜9mmである。
2mm未満であるとクリーニングブレード42の先端部と像担持体12との間に挟み込まれた紙粉等の異物を確実に回避することが難しい。また10mmを超えると、クリーニングブレード42の先端部と像担持体12との間に挟み込まれた紙粉等の異物を確実に回避することは可能であるが、クリーニングブレード42の先端部への影響が大きく、ダメージが大きくなる可能性がある。
また、像担持体12の逆回転動作のタイミングに関しては、画像形成プロセス終了後に毎回作動させても良いし、閾値を設定し、それを超えた直近の画像作成プロセス終了後に作動させてもよく、適宜決めればよいが、A4の記録媒体50枚分の画像を形成する度に1回〜A4の記録媒体500枚分の画像を形成する度に1回が好ましい。50枚に1回よりも作動回数を多くすると生産性が落ちることになり、500枚に1回よりも作動回数を少なくすると紙粉の影響によるクリーニング性が低下する。
このように、像担持体12を画像形成プロセス実行時の回転方向とは逆方向に回転させることによって、クリーニングブレード42の先端部に堆積されている異物を除去することができる。
<トナーバンド形成手段>
本発明の画像形成装置10の制御部20は、画像形成プロセスにおいて、像担持体12から記録媒体24への転写時に転写ロール26に印加される電圧を逆極にして、クリーニングブレード42へトナーを多く供給するように、転写ロール26に印加する電圧を制御すると共に、トナーバンドを形成するための画像に応じた光ビームを像担持体12に走査露光するように露光装置18を制御するトナーバンド形成手段に相当するトナーバンド形成部21を含んで構成されている。
トナーバンド形成部21は、画像形成プロセス実行時以外の、非画像形成時に、トナーバンド形成処理を実行する。
トナーバンド形成処理時に像担持体12上に形成されるトナー画像としては、クリーニングブレード42の長手方向全体に、記録媒体24の端部領域も含まれる長さに、詳細を後述する高級アルコール粒子が供給されることが必須である。作成インターバルが使用環境に応じて、少なくともA4サイズの画像を1枚形成する度に1回〜A4サイズの画像を500枚形成する度に1回、回転方向幅1mm〜100mm、画像密度30〜100%のトナーバンドを形成することが好ましい。ここで形成されるトナー画像としては上記範囲内であれば、ベタ画像、ハーフトーン画像、ライン画像等いずれであっても構わない。転写されないトナー画像を作成するタイミングは、上記一定の枚数間隔で作成することが前提であり、その他使用環境の温湿度に応じて制御内容の変更、制御の有無を設定することも可能である。
ここで、像担持体12の逆回転により、クリーニングブレード42に堆積している未転写残留トナーを除去することが出来る反面、逆回転により像担持体12とクリーニングブレード42との間の摩擦力が増大して、像担持体12とクリーニングブレード42との当接位置の摩耗による画質劣化が発生すると考えられる。
しかし、本発明の画像形成装置10によれば、使用するトナーを、トナー母粒子と、外部添加剤とを含んで構成し、トナー母粒子の粒度と高級アルコール粒子の粒度との関係を規定することにより、像担持体12表面に十分な潤滑面を形成しつつ、クリーニングブレード42と像担持体12との間の摩擦力の増大によるクリーニングブレード42及び像担持体12各々の摩耗を抑制し、画質劣化を抑制することができることを見出した。
以下に、本発明の画像形成装置10で用いるトナーについて詳細に説明する。
<トナー>
本発明の画像形成装置で用いられるトナーは、トナー母粒子と外部添加剤とを含み、トナー母粒子の形状係数SF1が140以下である。また、外部添加剤が体積平均粒径1〜12μmの高級アルコール粒子を含むと共に、前記トナー中において前記トナー母粒子の体積平均粒径以下の前記高級アルコール粒子を0.15質量%以上含む。
高転写効率を達成するためにはトナーを球形に近づけることが必要である。かかる観点から、本発明の静電荷像現像用トナーは、そのトナー母粒子の形状係数SF1を140以下としている。
しかし、クリーニングメカニズムを考慮すると、以下のような問題を生じやすい。例えば、クリーニングブレード42を用いて像担持体12をクリーニングする場合、未転写残留トナーがクリーニングブレード42のニップ部でせき止められて、ダムを形成してクリーニングされているが、そのダムにおいては、トナーが粒径分離されており、クリーニングブレード42に近づくほど、粒径が細かくなっている。トナーの形状にかかわらず、クリーニングブレード42のニップ部では上述のような粒径分離性があるが、トナーが球形に近づくほど、クリーニングブレード42のニップ部で形状が揃いやすくなるために最密配置されやすく、クリーニングブレード42のニップ部での微小単位像担持体表面あたりのトナー接触点数が多くなり、かつ、その1粒1粒のトナー摩擦力は同じ方向に向くため、クリーニング時にクリーニングブレード42が受ける力の総量はかなり大きくなる。その結果、クリーニングブレード42が押し上げられたり、あるいはクリーニングブレード42のエッジが欠けてトナーがクリーニングブレード42をすり抜けたりして、クリーニング不良が発生する。そこで、球形に近いトナーを使用してもクリーニング不良を発生させないように、クリーニングブレード42の線圧を上げると、クリーニングブレードと像担持体との摩擦力はさらに大きくなり、像担持体表面の磨耗も著しくなってしまう。
このため、球形に近いトナーをクリーニングするためには、クリーニングブレード42のニップ部でのトナーと像担持体12との摩擦力を低減させることが鍵となる。通常、クリーニングブレード42表面に高級アルコールを供給し像担持体12表面に潤滑面を形成させようとするには、トナー母粒子にその高級アルコール粒子を外部添加することが一般的であるが、クリーニングブレード42のニップ部での摩擦力を低減する効果を発揮させるためには、トナー母粒子への高級アルコール粒子の添加量をかなり多くする必要があり、その結果トナーの帯電性を大きく低下させてしまう。潤滑面を容易に形成するために高級アルコール粒子の分子数を少なくすることで軟化しやすくすることは前述のようにキャリアや帯電スリーブ、帯電クリーニングブレードを汚染し帯電維持性が著しく低下してしまう。
しかし、本発明の画像形成装置10では、トナー母粒子の粒径と添加する高級アルコール粒子の粒径との関係、所定の粒径の高級アルコール粒子の含有量を規定することで、帯電特性に影響がなく、同時に像担持体12表面に十分な潤滑面を形成し、クリーニング不良の起こらないトナーを用いた画像形成装置10を提供できるものとなった。
すなわち、像担持体12表面に効率的に高級アルコールによる潤滑面を形成するためには、クリーニングブレード42近傍に高級アルコール粒子をいかに供給するかが重要であり、そのために前記のように、転写残トナーがクリーニングブレード42のニップ部でせき止められて、ダムを形成し、そのダムにおいては、トナーが粒径分離されており、クリーニングブレード42に近づくほど、粒径が細かくなっていることを利用し、トナー母粒子の体積平均粒径以下の高級アルコール粒子の量を制御することで、効率的に高級アルコールをクリーニングブレード42先端に選択的に供給し、像担持体12表面に効率的に潤滑面を形成する一方で高級アルコールの軟化点を下げずに、総添加量を抑制することで、帯電不良もなく、帯電維持性も良好な現像剤を得られることを見出した。また、同時に像担持体12表面に十分な潤滑面を形成することで、クリーニングブレード42と像担持体との摩擦力も低減し、像担持体12磨耗も抑制することが可能となった。
上記により、クリーニング性の向上と共に、クリーニングブレード42と像担持体12との摩擦低減による信頼性向上を図りながら、画像ムラなどの画質欠陥を引き起こさせず、高転写効率による高画質の画像を得ることをバランスよく達成できる画像形成装置及び画像形成方法を得ることができた。
<トナー母粒子>
本発明に用いられるトナーのトナー母粒子は、結着樹脂と着色剤とからなり、必要に応じて離型剤、シリカ及び帯電制御剤も含まれる。結着樹脂としては、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;等の単独重合体及び共重合体を例示することができ、代表的な結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等を挙げることができる。さらに、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス等を挙げることができる。これらの中では、特にスチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体が好ましい。
また、トナーの着色剤としては、マグネタイト、フェライト等の磁性粉、カーボンブラック、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.
ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロー17、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3等を代表的なものとして例示することができる。
また、本発明に用いられるトナーには、必要に応じて離型剤や帯電制御剤が添加されてもよい。離型剤としては、低分子ポリエチレン、低分子ポリプロピレン、フィッシャートロプシュワックス、モンタンワックス、カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等を代表的なものとして例示することができる。
帯電制御剤としては、公知のものを使用することができるが、アゾ系金属錯化合物、サリチル酸の金属錯化合物、極性基を含有するレジンタイプの帯電制御剤を用いることができる。湿式製法でトナーを製造する場合、イオン強度の制御と廃水汚染の低減との点で、水に溶解しにくい素材を使用するのが好ましい。なお、本発明におけるトナーは、磁性材料を内包する磁性トナー及び磁性材料を含有しない非磁性トナーのいずれであってもよい。
トナー母粒子の製造は、例えば結着樹脂と、着色剤、及び必要に応じて離型剤、帯電制御剤等とを混練、粉砕、分級する混練粉砕法;混練粉砕法にて得られた粒子を機械的衝撃力または熱エネルギーにて形状を変化させる方法;結着樹脂の重合性単量体を乳化重合させ、形成された分散液と、着色剤、及び必要に応じて離型剤、帯電制御剤等の分散液とを混合し、凝集、加熱融着させ、トナー粒子を得る乳化重合凝集法;結着樹脂を得るための重合性単量体と、着色剤、及び必要に応じて離型剤、帯電制御剤等の溶液とを水系溶媒に懸濁させて重合する懸濁重合法;結着樹脂と着色剤、及び必要に応じて離型剤、帯電制御剤等の溶液とを水系溶媒に懸濁させて造粒する溶解懸濁法;等が使用できる。また上記方法で得られたトナーをコアにして、さらに凝集粒子を付着、加熱融合してコアシェル構造を持たせる製造方法を行ってもよい。
以上のようにして製造したトナー母粒子の粒径は、体積平均粒径で2〜12μmの範囲であることが好ましく、3〜9μmの範囲であることがより好ましい。
前述のように、本発明に用いられるトナー母粒子は、現像性・転写効率の向上、高画質化の観点から擬似球形であることが必須である。トナー母粒子の球形化度は、下記式(2)の形状係数SF1を用いて表すことができるが、本発明に用いられるトナー母粒子の係数SF1の平均値は、140以下であることが必須であり、115〜140の範囲であることが好ましく。120〜140の範囲であることがより好ましい。
[式2]
SF1=(L2/A)×(π/4)×100 (2)
上記式(2)において、Lは各々のトナー母粒子の最大長を表し、Aは各々のトナー母粒子の投影面積を表す。形状係数SF1の平均値が、140より大きくなると、転写効率が低下してしまい、プリントサンプルの画質の低下が目視で確認できてしまう。
なお、前記形状係数SF1の平均値は、250倍に拡大した1000個のトナー像を光学顕微鏡から画像解析装置(LUZEX III、ニレコ社製)に取り込み、その最大長及び投影面積から、個々の粒子について前記SF1の値を求め平均したものである。
本発明に用いられるトナー母粒子は、上記の形状係数SF1と粒径とを満足する範囲のものであれば特に製造方法により限定されるものではなく、公知の方法を使用することができる。
<外部添加剤>
上記トナーに添加される外部添加剤は、体積平均粒径1〜12μmの高級アルコール粒子を含んでいる。なお、外部添加剤は、1〜12μmの高級アルコール粒子を含み、更に好ましくは、2μm〜10μmの高級アルコールを含み、更に好ましくは、3μm〜9μmの高級アルコールを含む。
高級アルコール粒子は、トナー体積平均粒径以下の該高級アルコール粒子の含有量を、あるいはトナー体積平均粒径以上の含有量を調整するために、高級アルコールの粒度分布を調整するべく粉砕したり、粉砕後に分級することで調整することができる。
トナー母粒子への高級アルコール粒子の添加量は、トナー母粒子の体積平均粒径以下の前記高級アルコール粒子を0.15質量%以上であればよく、トナー母粒子に対して高級アルコール粒子の総量は特に規定するものではないが、好ましくは0.2質量%以上2.5質量%以下であり、特に好ましくは、0.25質量%以上2.0質量%以下である。
トナー母粒子に対して高級アルコールの総量は特に規定するものではない。しかし、トナー体積平均粒径以上の高級アルコール含有量は2.5質量%以下が好ましく、さらには2質量%以下がより好ましい。
また、高級アルコールの形状係数SF1は、クリーニング性を得るためにトナー母粒子の形状係数SF1以上であることが好ましい。
これによって、高級アルコール粒子が、転がりによりクリーニングブレード42と像担持体12との当接領域をすり抜けてしまうことを抑制することができる。このため、このクリーニングブレード42と像担持体12との当接位置、すなわちクリーニングブレード42の先端に長期に渡って高級アルコール粒子によるダムを形成して滞留させることができ、像担持体12表面に効率的に潤滑面を形成することができる。
高級アルコールの炭素数は、下記一般式(1)を用いて表すことができる。炭素数は特に規定はないが、炭素数16〜150の高級脂肪族アルコール等が好ましく用いられる。より好ましくは20〜120、さらに好ましくは30〜90程度である。
Figure 2006330295
また、トナーに添加される前記高級アルコールにさらなる滑剤粒子としてグラファイト、二硫化モリブデン、滑石、脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪酸金属塩等の固体潤滑剤や、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン等の低分子量ポリオレフィン類;加熱により軟化点を有するシリコーン類;オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、ステアリン酸アミド等のような脂肪族アミド類;カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、木ロウ、ホホバ油等のような植物系ワックス;ミツロウのような動物系ワックス;モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス等のような鉱物、石油系ワックス;及びそれらの変性物を併用してもよい。
本発明におけるトナーの外部添加剤は少なくとも高級アルコールを含むが、それ以外は何を用いてもよいが、少なくとも1種は、粉体流動性、帯電制御等の機能を担う、1次粒径が平均粒径で10〜70nmの小径無機酸化物であることが好ましい。小径無機酸化物としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタン酸化物(酸化チタン、メタチタン酸等)、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、カーボンブラック等を挙げることができる。
これらの無機酸化物微粒子は公知のものを使用することができるが、精密な帯電制御を行うためには、シリカと酸化チタンとを併用することが好ましい。特に、体積平均粒径が20〜60nmを用いることが、透明性に影響を与えず、良好な帯電性、環境安定性、流動性、耐ケーキング性、安定した負帯電性・画質維持性が得られる点で好ましい。
また、小径無機微粒子については、表面処理することにより、分散性が高くなり、粉体流動性をあげる効果が大きくなる。表面処理としては、具体的に、ジメチルジメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、メチルトリメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン等による疎水化処理が好ましく用いられる。
前記小径無機酸化物の添加量はトナー母粒子100質量部に対し、0.5〜5.0質量部の範囲であることが好ましい。
本発明に用いられるトナーは、前記トナー母粒子及び上記外部添加剤をヘンシェルミキサーあるいはVブレンダー等で混合することによって製造することができる。また、トナー母粒子を湿式にて製造する場合は、湿式にて外添することも可能である。
<キャリア>
本発明の二成分現像剤に使用し得るキャリアとしては、特に制限はなく、公知のキャリアを用いることができる。例えば芯材表面に樹脂被覆層を有する樹脂コートキャリアを挙げることができる。またマトリックス樹脂に磁性粉末などが分散された樹脂分散型キャリアであってもよい。
キャリアに使用される被覆樹脂・マトリックス樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコーン樹脂またはその変性品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレア樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂等を例示することができるが、これらに限定されるものではない。
一般に、キャリアは適度な電気抵抗値を有することが好ましく、その抵抗調整のために、導電性微粉末を前記樹脂中に分散させることが好ましい。前記導電性微粉末としては、金、銀、銅といった金属やカーボンブラック、さらに酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム、酸化スズ、カーボンブラック等を例示することができるが、これらに限定されるものではない。
また、キャリアの芯材としては、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物、ガラスビーズ等が挙げられるが、キャリアを磁気ブラシ法に用いるためには、磁性材料であることが好ましい。キャリアの芯材の体積平均粒径としては、10〜100μmの範囲であることが好ましく、25〜50μmの範囲であることがより好ましい。
キャリアの芯材の表面に樹脂被覆するには、前記被覆樹脂、及び必要に応じて各種添加剤を、適当な溶媒に溶解した被覆層形成用溶液により被覆する方法が採られる。溶媒としては、特に限定されるものではなく、使用する被覆樹脂、塗布適性等を勘案して適宜選択すればよい。
具体的な樹脂被覆方法としては、キャリアの芯材の粉末を被覆層形成用溶液中に浸漬する浸漬法、被覆層形成用溶液をキャリアの芯材表面に噴霧するスプレー法、キャリアの芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧する流動床法、ニーダーコーター中でキャリアの芯材と被覆層形成用溶液とを混合し、溶剤を除去するニーダーコーター法が挙げられる。
<現像剤>
本発明の二成分現像剤は、以上説明したトナーとキャリアとを混合することで製造される。当該現像剤における前記トナーと上記キャリアとの混合比(質量比)は、トナー:キャリア=1:99〜20:80程度の範囲であることが好ましく、3:97〜12:88の範囲であることがより好ましい。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、「部」はすべて「質量部」を意味する。
−物性の測定方法−
<トナー母粒子、外部添加剤の粒度分布>
粒度分布測定装置(マルチサイザー:日科機社製)を用い、アパーチャー径100μmのもので測定した。
<クリーニングブレードの反発弾性>
クリーニングブレードの反発弾性は、JIS K6255加硫ゴム物理試験方法に従い、クリーニングブレードを各温度(10℃、23℃、40℃)の雰囲気中に2時間放置した後、高分子計器株式会社 反発弾性試験機EPH―50型を用いて測定した。
<クリーニングブレードの300%モジュラス>
クリーニングブレードの300%モジュラスは、JIS K6251加硫ゴム物理試験方法に従い、クリーニングブレードを常温(23℃)の雰囲気中に2時間放置した後、常温(23℃)の雰囲気で、300%伸張時の引張強さを測定した。
<クリーニングブレードの引き裂き強度>
クリーニングブレードの引き裂き強度は、JIS K6252(切込み無しアングル型)加硫ゴム物理試験方法に従い、クリーニングブレードを常温(23℃)の雰囲気中に2時間放置した後、常温(23℃)の雰囲気で定められた治具により、一定の速度で引っ張り、試験片が引き裂かれるまでの最大荷重を測定し、下記式(3)に示す計算式に基き、引き裂き強度Trを算出する方法を適用して求めた。
[式3]
Tr=F/t (3)
上記式(3)において、Trは引き裂き強度(N/cm)を表し、Fは最大荷重(N)を表し、tは試験片の試験部分の厚さ(cm)を表す。
<画像濃度>
画像濃度計(X−Rite404A:X−Rite社製)を用いて測定した。
<キャリア体積固有抵抗>
キャリアの試料をセル(100mmφ、厚み1.0mm)の下部電極上に充填し、上部電極をセットし、その上から3.43kgの荷重を加えダイヤルゲージで厚みを測定した。次に、電圧を印加し、電流値を読み取ることにより、体積固有抵抗を求めた。
−トナー母粒子の製造−
<樹脂微粒子分散液の調製>
スチレン370g、n−ブチルアクリレート30g、アクリル酸8g、ドデカンチオール24g、及び四臭化炭素4gを混合して溶解したものを、非イオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成社製)6g及びアニオン性界面活性剤(ネオゲンSC:第一工業製薬社製)10gをイオン交換水550gに溶解したものにフラスコ中で乳化分散させ、10分間ゆっくり混合しながら、これに過硫酸アンモニウム4gを溶解したイオン交換水50gを投入した。窒素置換を行った後、前記フラスコ内を攪拌しながら、内容物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続した。その結果、平均粒径が152nmであり、ガラス転移温度Tgが58℃、質量平均分子量Mwが11700の樹脂粒子が分散された樹脂微粒子分散液が調製された。この分散液の固形分濃度は40質量%であった。
<着色剤分散液の調製>
カーボンブラック(モーガルL:キャボット社製)60g、ノニオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成社製)6g、及びイオン交換水240gを混合して溶解したものを、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間攪拌し、その後、アルティマイザーにて分散処理して平均粒径が250nmである着色剤(カーボンブラック)粒子が分散された着色剤分散剤(1)を調製した。
<離型剤分散液の調製>
パラフィンワックス(HNP0190:日本精蝋社製、融点85℃)100g、カチオン性界面活性剤(サニゾールB50:花王社製)5g、及びイオン交換水240gを混合し、95℃に加熱して、丸型ステンレス鋼製フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、平均粒径が550nmである離型剤粒子が分散された離型剤分散液を調製した。
<トナー母粒子K1の作製>
樹脂微粒子分散液234部、着色剤分散液30部、離型剤分散液40部、ポリ水酸化アルミニウム(浅田化学社製、Paho2S)1.9部、及びイオン交換水600部を、丸型ステンレス鋼鉄フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて混合し、分散した後、加熱用オイルバス中でフラスコ内を攪拌しながら55℃まで加熱した。55℃で40分保持した後、体積平均粒径D50が5.0μmの凝集粒子が生成していることを確認した。さらに加熱用オイルバスの温度を上げて56℃で2時間保持したところ、凝集粒子の体積平均粒径D50は6.1μmとなった。その後、この凝集粒子を含む分散液に34部の樹脂微粒子分散液を追加した後、加熱用オイルバスの温度を50℃にして30分間保持した。この凝集粒子を含む分散液に、1N水酸化ナトリウム液を加えることにより系のpHを7.0に調整した後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁気シールを用いて攪拌を継続しながら80℃まで加熱し、4時間保持した。冷却後、反応生成物を濾別し、イオン交換水で4回洗浄した後、凍結乾燥して、体積平均粒径D50は6.5μm、形状係数SF1の平均値は132のトナー母粒子K1を作製した。
<トナー母粒子K2の作製>
ポリエステル樹脂(テレフタル酸とビスフェノールAエチレンオキサイド付加物とシクロヘキサンジメタノールとから得られた線状ポリエステル、ガラス転移温度Tg:62℃、数平均分子量Mn:12000、質量平均分子量Mw:32000)100部、カーボンブラック(モーガルL:キャボット社製)5部、及びカルナウバワックス6部の混合物をエクストルーダで混練し、ジェットミルで粉砕した後、風力式分級機で分級し、体積平均粒径D50が6.5μm、形状係数SF1の平均値が145のトナー母粒子K2を作製した。
<高級アルコールA1の調整>
市販の高級アルコール(東洋ペトロライト社製:ユニリン)をエクストルーダーで溶融混練したのち、ジェットミルで粉砕し、体積平均径D50=8.4μm、16%径D16=5.0μm、84%径D84=12.2μm、GSD=1.56、形状係数SF1=145の高級アルコール微粒子A1を得た。高級アルコールA1において、K1及びK2トナーの体積平均粒径D50(6.5μm)サイズ以下の割合は30%であった。また、高級アルコールA1の炭素数は57〜73であった。
<高級アルコールA2の調整>
高級アルコール粒子A1と同様の条件で溶融混練したのち、ジェットミルで粉砕し、体積平均径D50=10.5μm、16%径D16=6.2μm、84%径D84=15.2μm、GSD=1.57、形状係数SF1=145の高級アルコール微粒子A2を得た。高級アルコールA2において、K1及びK2トナーの体積平均粒径D50(6.5μm)サイズ以下の割合は18%であった。
<高級アルコールA3の調整>
高級アルコール粒子A1と同様の条件で溶融混練したのち、ジェットミルで粉砕したのち風力分級機(エルボージェット:日東工業製)で分級し、体積平均径D50=5.6μm、16%径D16=3.8μm、84%径D84=7.8μm、GSD=1.41、形状係数SF1=145の高級アルコール微粒子A3を得た。高級アルコールA3において、K1及びK2トナーの体積平均粒径D50(6.5μm)サイズ以下の割合は60%であった。
<高級アルコールA4の調整>
高級アルコール粒子A1と同様の条件で溶融混練したのち、ジェットミルで粉砕し、体積平均径D50=8.4μm、16%径D16=5.0μm、84%径D84=12.2μm、GSD=1.56、形状係数SF1=125の高級アルコール微粒子A4を得た。高級アルコールA4において、K1及びK2トナーの体積平均粒径D50(6.5μm)サイズ以下の割合は30%であった。
−キャリアの作製−
トルエン17部、スチレン−メタクリレート共重合体(成分比:40/60)3部、及びカーボンブラック(R330:キャボット社製)0.2部を混合し、10分間スターラーで撹拌させて、カーボンブラックが分散した被覆層形成用溶液を調製した。次に、この被覆液とフェライト粒子(体積平均粒径:45μm)100部とを真空脱気型ニーダーに入れて、60℃において30分撹拌した後、さらに加温しながら減圧して脱気し、乾燥させることによりキャリアを作製した。このキャリアは、1000V/cmの電界印加時の体積固有抵抗値が1014Ωcmであった。
-クリーニングブレード
本実施例では、下記表1に示される各物性の3種類のクリーニングブレードB1〜B3を用いた。
Figure 2006330295
(実施例1)
前記トナー母粒子K1:100部に、ルチル型酸化チタン(平均粒径20nm、n−デシルトリメトキシシラン処理)1.0部、シリカ(気相酸化法により作製、体積平均粒径40nm、シリコーンオイル処理)1.5部、前記高級アルコールA1を0.5部を加え、5リットルヘンシェルミキサーを用い、周速30m/sで15分間ブレンドを行った後、45μmの目開きのシーブを用いて粗大粒子を除去し、トナーを作製した。また、上記キャリア100部と、このトナー8部と、をV−ブレンダーにより40rpmで20分間攪拌し、212μmの目開きを有するシーブで篩分することにより電子写真用現像剤を作製した。そのときのトナー中に含まれる、トナー母粒子の体積平均粒径以下の高級アルコール量は、0.15部であり、トナー中に含まれる、トナー母粒子の体積平均粒径以上の高級アルコール量は、0.35部であった(表2参照)。
前記トナー中の、トナー中に含まれる、トナー母粒子の体積平均粒径以下の高級アルコール量の算出には、あらかじめコールターカウンターなどでトナー母粒子の粒度分布と高級アルコールの粒度分布を測定しておき、それらから、トナー中のトナー母粒子の平均粒径以下の高級アルコールの含有量を算出してもよいし、添加後のトナー顕微鏡画像などのカラー画像により、着色粒子である、トナー粒子と白色粒子である高級アルコールを画像解析により分離し、各々の粒度分布を算出してもかまわない。本実施例では前者の方法を用いて算出した。
上記の現像剤を用い、実験機にはDocuCentre507(富士ゼロックス社製)を改造したものを用いた。表3に示すように、クリーニングブレードはB1を用い、厚さ2mm、自由長9mm、セッティング角度28°、像坦持体12表面に対し1.2mmの食い込み量で2.8g/mmの圧力で像担持体12にカウンター方向に接触するようにした。さらに、回収されたトナーは、図1に示す搬送部材によって、潤滑剤粒子とともに現像器22の収容部36まで搬送し、再利用した。表3に示すように、トナーバンドは像担持体12軸方向に現像領域幅全面で、回転方向幅が45mm、画像密度が100%のものをA3サイズの画像を150枚分記録媒体に形成する度に1回(図3中、「作成間隔枚/回」)、非画像形成サイクル(画像形成サイクルが実行されていないとき、すなわち非画像形成時)中に入れた。像担持体12の逆転動作は、逆転量5mmを、A3サイズの画像を記録媒体に100枚分形成する毎に1回、画像形成終了時、像担持体12が停止する直前に入れた。
上記の画像形成装置10を用いて、高温高湿(28℃、80%RH)及び低温低湿(10℃、20%RH)で、A3紙(紀州ファインPPC 紀州製紙(株)製)を各10万枚、計20万枚の走行試験を行った。これらのコピー元の画像は、画像密度が5%のものである。
表4に示すように、評価は、転写効率、像担持体表面におけるトナーのクリーニング性、クリーニングブレードのダメージ、および採取画像における転写ムラについて行った。
転写効率は、高温高湿(28℃、80%RH)の環境下にて、5cm×2cmのソリッドパッチを現像させ、像担持体表面のトナー像を、テープ表面の粘着性を利用して転写し、その質量(W1)を測定した。次に、同様のトナー像を、紙(P紙:富士ゼロックスオフィスサプライ社製)表面に転写させ、その転写画像の重量(W2)を測定した。これらより、以下の式により転写効率を求め、転写性を評価した。上記評価の判断基準は以下の通りとした。
転写効率(%)=(W2/W1)×100
〔転写効率評価基準〕
・○:転写効率が90%以上
・△:転写効率が85%以上90%未満
・×:転写効率が85%未満
クリーニング性は、走行試験中の画質による評価と、走行試験後のストレス条件で評価を行った。画質による評価は、下記基準にて官能評価した。
〔走行試験中の画質評価基準〕
・○ :帯状のスジ未発生
・× :帯状のスジが軽微に発生
・××:帯状のスジが広範囲に発生
また、走行試験後のストレス条件による評価は、20万枚走行後の画像形成装置に、未転写の画像密度100%画像をクリーニングさせ、クリーニング後の像担持体ドラム表面を、下記基準にて官能評価した。上記評価の判断基準は以下の通りとした。
〔走行試験後のストレス条件による評価基準〕
・○ :クリーニング不良未発生
・× :クリーニング不良が軽微に発生
・××:クリーニング不良が広範囲に発生
クリーニングブレード42の先端部のダメージは、走行試験を終えたクリーニングブレード42の先端エッジ部に、欠けやめくれがあるか否かを、レーザー顕微鏡VK8510(株式会社キーエンス社製)にて拡大観察し、下記基準にて官能評価した。
〔クリーニングブレード先端部の走行試験中の観察による評価基準〕
・○:大きな欠け無し
・×:大きな欠け有り
転写ムラは、A3全面、画像密度30%のハーフトーン画像を用いて、下記基準にて官能評価した。
〔転写ムラ 走行試験中の画質による評価基準〕
・○:目視上ムラ無し
・×:目視できるムラ有り
評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(実施例2)
高級アルコールA1のトナーへの添加量を0.9部にした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(実施例3)
高級アルコールA1のトナーへの添加量を3.0部にした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(実施例4)
高級アルコールをA2に、トナーへの添加量を0.9部にした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(実施例5)
高級アルコールA2のトナーへの添加量を3.0部にした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(実施例6)
高級アルコールをA3に、トナーへの添加量を0.3部にした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(実施例7)
高級アルコールA3のトナーへの添加量を0.9部にした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(実施例8)
高級アルコールA3のトナーへの添加量を3.0部にした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(実施例9)
トナーバンドの回転方向幅を8mmにした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(比較例1)
高級アルコールA1のトナーへの添加量を0.3部にし、トナー中に含まれるトナー母粒子の体積平均粒径以下の高級アルコール量を0.09部にし、トナー中に含まれるトナー母粒子の体積平均粒径以上の高級アルコール量を0.21部にした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(比較例2)
高級アルコールをA2にし、トナーへの添加量を0.5部にし、トナー中に含まれるトナー母粒子の体積平均粒径以下の高級アルコール量を0.09部にし、トナー中に含まれるトナー母粒子の体積平均粒径以上の高級アルコール量を0.41部にした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(比較例3)
高級アルコールをA3にし、トナーへの添加量を0.15部にし、トナー中に含まれるトナー母粒子の体積平均粒径以下の高級アルコール量を0.09部にし、トナー中に含まれるトナー母粒子の体積平均粒径以上の高級アルコール量を0.06部にした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(比較例4)
トナーバンドの生成を無しにすると共に、像担持体逆回転の制御を無しにした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。
(比較例5)
像担持体逆転を無しにした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す
(比較例6)
トナー微粒子をK2に、トナーへの添加量を0.5部にすると共に、トナー母粒子の形状係数SF1を140以上である145とした以外は、実施例1と同じようにして評価まで行なった。評価条件を表2及び表3に示すと共に、評価結果を表4に示す。


Figure 2006330295
Figure 2006330295
Figure 2006330295
上記表4から明らかなように、本発明の画像形成装置による実施例1〜9は、比較例1〜6に対して、転写効率、走行試験中の画質、走行試験後のストレス条件におけるクリーニング性、クリーニングブレードの先端部のダメージ、及び転写ムラの全てにおいて、良好な結果が得られた。
一方、トナー母粒子の体積平均粒径以下の高級アルコール粒子の含有量が、0.15部以下の比較例1、2、及び3については、何れも走行試験において帯状のスジの発生、クリーニング不良、及びクリーニングブレードの先端部へ大きな欠けが発生した。また、トナー母粒子の形状係数が140以上である比較例6については、転写効率が悪かった。また、像担持体を逆回転しない場合には、本発明の画像形成装置で用いられるトナーを用いた場合であっても、比較例4及び比較例5に示すように、走行試験において帯状のスジの発生、クリーニング不良、及びクリーニングブレードの先端部へ大きな欠けが発生した。
本発明の画像形成装置の一例を表す概略構成図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12 像坦持体
22 現像器
26 転写ロール
34 現像ロール
36 収容部
38 搬送部材
40 搬送部材
42 クリーニングブレード

Claims (7)

  1. 表面にトナーによるトナー像を担持して所定方向に回転する像担持体と、該像担持体の表面に担持されたトナー像を記録媒体へ転写することにより該記録媒体へ画像を形成する転写手段と、を備えた画像形成装置であって、
    前記像担持体の外周面に当接され該像担持体上の未転写残留トナーを除去するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材によって未転写残留トナーが除去された後に予め定められた所定量逆回転するように前記像担持体を制御する逆回転制御手段と、
    を備え、
    前記トナーは、トナー母粒子と、外部添加剤とを含んで構成され、
    前記トナー母粒子の形状係数SF1が140以下であり、
    前記外部添加剤が体積平均粒径1〜12μmの高級アルコール粒子を含むと共に、前記トナー中において前記トナー母粒子の体積平均粒径以下の前記高級アルコール粒子を0.15質量%以上含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記高級アルコール粒子の形状係数SF1は、前記トナー母粒子の形状係数SF1以上であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記トナーは、前記トナー母粒子の体積平均粒径以上の高級アルコール粒子を2.5質量%未満含む請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記クリーニング部材は、ウレタンゴムにより形成され、反発弾性係数(JIS K6255)は10℃で18%以上、40℃で70%以下の範囲内で、かつ300%モジュラス(JIS K6251)が19600kPa以上であり、さらに引き裂き強度(JIS K6252 切込み無しアングル型 )は83300N/m以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 非画像形成時に、前記クリーニング部材に供給するトナーバンドを前記像担持体表面に形成するトナーバンド形成手段を更に備えた請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. トナーを収容した収容部を有し、該収容部に収容されたトナーを前記像担持体に供給することにより該像担持体上にトナー像を形成する現像器と、前記像担持体の表面から除去したトナーを、前記収容部に向けて搬送する搬送部材とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 像担持体上にトナー像を形成する現像工程と、前記像担持体上のトナー像を記録媒体へ転写する転写工程と、該像担持体上に残存する未転写残留トナーを除去するクリーニング工程と、前記未転写残留トナーが除去された後に予め定められた所定量前記像担持体を逆回転する逆回転工程と、を含む画像形成方法であって、
    前記トナーが、トナー母粒子と、外部添加剤とを含んで構成され、
    前記トナー母粒子の形状係数SF1が140以下であり、
    前記外部添加剤が体積平均粒径1〜12μmの高級アルコール粒子を含むと共に、前記トナー中において前記トナー母粒子の体積平均粒径以下の前記高級アルコール粒子を0.15質量%以上含むことを特徴とする画像形成方法。
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