JP2006329833A - 計器用表示板とその製法及びそれを備える計器 - Google Patents

計器用表示板とその製法及びそれを備える計器 Download PDF

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Abstract

【課題】金属の質感を強調できる計器用表示板を提供する。
【解決手段】計器用表示板2は、表示意匠22、23として第1凸部22a、23aが前面に形成された金属板20を備え、金属板20の前面が前面側より照明される計器用表示板2であって、金属板20が第1凸部22a、23aの上面で露出するように金属板20の前面に形成された表示層26aを備える。これにより、金属の質感を強調できる計器用表示板を提供できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、金属板から形成された計器用表示板と、その製法、及び、それを備える計器に関するものである。
近年、見映えの向上等を目的として、金属板から形成された計器用表示板を備える計器が提案されている。例えば、凸部を表示意匠(文字)として前面に形成された金属板(計器用表示板)と、この計器用表示板の前面を上部照明する照明手段とを備える計器が開示されている(特許文献1を参照)。
この実施例においては、凸部の上面に明色の塗装をし、凸部の上面を含まない金属板の前面(背景部)に暗色の塗装をし、これらを照明手段により照明する旨が記載されている。このため、凸部とその背景部とのコントラストにより、視認性が向上するとともに、計器用表示板からの照り返しにより、乗員に金属の質感を付与でき、夜間などにおいても、乗員に高級感を付与できる。
特開2003−4494号公報
しかし、金属板の前面の全域(凸部の上面とその背景部の両方)を塗装するため、乗員に金属の質感を充分に付与できるとは言い難い。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、金属の質感を強調できる計器用表示板とその製法及びそれを備える計器を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の計器用表示板は、表示意匠として第1凸部が前面に形成された金属板を備え、金属板の前面が前面側より照明される計器用表示板であって、金属板が第1凸部の上面で露出するように金属板の前面に形成された表示層を備える構成とする。
この構成では、金属板が、その前面側より照明されるものであり、且つ、金属板を第1凸部の上面で露出させるように、表示層が金属板の前面に形成される。これにより、前面側の照明による金属板からの照り返しが、第1凸部の上面で生じる。この結果、乗員に対して、金属の質感を強調でき、高級感を向上できる。
請求項2に記載の計器用表示板は、表示層が、金属板と異なる色調を有する構成とする。
この構成では、表示層が、金属板の金属板と異なる色調(色相、明度、彩度)を有するため、上述の効果に加え、第1凸部(表示意匠)の視認性を向上できる。
請求項3に記載の計器用表示板は、金属板が、アルミニウムから形成され、表示層が、金属板を陽極酸化した酸化膜から形成される構成とする。
この構成では、表示層が、アルミニウム板を陽極酸化した酸化膜から形成され、これにより、表示層を簡易に形成でき、上述の効果を簡易に得ることができる。
請求項4に記載の計器用表示板は、金属板の前面または裏面に形成された環状の第2凸部を備える構成とする。
この構成では、金属板の前面または裏面に環状の第2凸部を形成するため、金属板の強度を向上できる。これにより、金属板の取り扱いが容易となり、上述の効果に加えて、計器用表示板を安価に製造できる。
請求項5に記載の計器用表示板は、第1凸部の上面を保護するために上面に形成された、無色透明の保護膜を備える構成とする。
この構成では、無色透明の保護膜を第1凸部の上面に形成するため、上述の効果を損なわないで、第1凸部の上面において金属板が劣化(さびの発生等)することを防止できる。
請求項6に記載の計器用表示板は、第1凸部の上面が、微小な凹凸を有する構成とする。
この構成では、第1凸部の上面が微小な凹凸を有するため、第1凸部の上面において、照明手段の照明による金属板からの照り返しが、より強調される。これにより、乗員に対して、金属の質感をさらに強調でき、高級感をより向上できる。
請求項7に記載の計器用表示板は、第1凸部の上面を含まない金属板の前面が、微小な凹凸を有する構成とする。
この構成では、第1凸部の上面を含まない金属板の前面が、微小な凹凸を有するため、高級感をより向上できる。
請求項8に記載の計器用表示板は、第1凸部の上面を含まない金属板の前面が、上面と異なる幾何学模様の微小な凹凸を有する構成とする。
この構成では、第1凸部の上面を含まない金属板の前面が、上面と異なる幾何学模様の微小な凹凸を有するため、より高級感を付与できると共に、第1凸部(表示意匠)の視認性を向上できる。
請求項9に記載の計器用表示板は、幾何学模様は、ヘアライン模様ある構成とする。
この構成でも、上述の効果を得ることができる。
請求項10に記載の計器は、請求項6または請求項8に記載の計器用表示板を備える計器であって、金属板の前面を照明する照明手段を備え、表示意匠が、複数の目盛と複数の文字の少なくとも一方を有し、第1凸部の上面が、表示意匠の配列方向に対して略沿う凹凸ラインまたは表示意匠の配列方向に対して略垂直な凹凸ラインを有し、照明手段が、表示意匠の配列方向に略沿う部位から表示意匠を略均一に照明できるように構成される構成とする。
この構成では、第1凸部の上面が、表示意匠の配列方向に対して略沿う凹凸ラインまたは表示意匠の配列方向に対して略垂直な凹凸ラインを有し、照明手段が、表示意匠の配列方向に略沿う部位から表示意匠を略均一に照明できるように構成される。これにより、第1凸部の上面において、照明手段の照明による金属板からの照り返し(反射状態)が、均一化される。この結果、乗員に対して、金属の質感を均一に強調でき、高級感をさらに向上できる。
請求項11に記載の計器は、表示意匠が、環状に配列され、照明手段が、環状に略沿う形状に構成される構成とする。
この構成においても、上述の効果を得ることができる。
請求項12に記載の計器は、照明手段が、光源と、光源が発した光を表示意匠へ導く環状の導光部材とを備え、導光部材が、光源が発した光を表示意匠に向かって出射する出射面を表示意匠の外周であって表示板の前面側に備える構成とする。
この構成では、照明手段が、環状の導光部材が、光源が発した光を表示意匠に向かって出射する出射面を表示意匠の外周であって表示板の前面側に備える。これにより、上述の効果を簡易な構成で得ることができる。
請求項13に記載の計器用表示板の製法は、表示意匠として第1凸部が前面に形成された金属板と、金属板が第1凸部の上面で露出するように金属板の前面に形成された表示層とを備え、金属板の前面が前面側より照明される計器用表示板の製法であって、表示層を第1凸部の上面を含めて金属板の前面に形成する表示層形成工程と、第1凸部の上面から表示層を機械加工により除去する除去工程とを備える製法である。
この製法では、表示層を第1凸部の上面を含めて金属板の前面に形成する表示層形成工程と、第1凸部の上面から表示層を機械加工により除去する除去工程とを備える。これにより、金属板が第1凸部の上面で露出するように、表示層を金属板の前面に形成することができる。このため、前面側の照明による金属板からの照り返しが、第1凸部の上面で生じる。この結果、乗員に対して、金属の質感を強調でき、高級感を向上できる。
請求項14に記載の計器用表示板の製法は、表示層形成工程の前工程として、第1凸部を金属板の前面に形成する凸部形成工程を備える製法である。
この製法では、表示層形成工程の前工程として、第1凸部を金属板の前面に形成する凸部形成工程を備えるため、凸部形成工程により表示層が損なわれることがない。
請求項15に記載の計器用表示板の製法は、凸部形成工程において、環状の第2凸部を、金属板の前面または裏面に形成する製法である。
この製法では、凸部形成工程において、環状の第2凸部を、金属板の前面または裏面に形成するため、金属板の強度を向上できる。これにより、除去工程において、金属板がそることを低減でき、その結果、金属板において加工を予定しない部位を機械加工してしまう不具合を防止できる。
請求項16に記載の計器用表示板の製法は、前記凸部形成工程の前工程として、金属板の前面を微小な凹凸を有するように加工する凹凸加工工程を備える製法である。
この製法では、前記凸部形成工程の前工程として、金属板の前面を微小な凹凸を有するように加工する凹凸加工工程を備えるため、この凹凸加工を容易に行うことができる。
請求項17に記載の計器用表示板の製法は、除去工程において、第1凸部の上面を機械加工により微小な凹凸を有するように加工する製法である。
この製法では、除去工程において、第1凸部の上面を機械加工により微小な凹凸を有するように加工する。このため、コストアップしないで、第1凸部の上面において、照明手段の照明による金属板からの照り返しを、より強調できる。これにより、コストアップしないで、乗員に対して、金属の質感をさらに強調でき、高級感をさらに向上できる。
請求項18に記載の計器用表示板の製法は、除去工程の後工程として、無色透明の保護膜を第1凸部の上面を保護するために上面に形成する保護膜形成工程を備える製法である。
この製法では、除去工程の後工程として、無色透明の保護膜を第1凸部の上面を保護するために上面に形成する保護膜形成工程を備える。これにより、上述の効果を損なわないで、第1凸部の上面において金属板が劣化(さびの発生等)することを防止できる。
請求項19に記載の計器用表示板の製法は、金属板がアルミニウムから形成され、表示層形成工程において、表示層を、金属板を陽極酸化することによって酸化膜として形成する製法である。
この製法では、表示層形成工程において、表示層を、アルミニウム板を陽極酸化した酸化膜から形成する。これにより、表示層を簡易に形成でき、上述の効果を簡易に得ることができる。
以下、本発明による計器用表示板を、自動車に搭載されるコンビネーションメータ1に適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
(構成)
図1は、本発明の一実施形態による計器用表示板である文字盤2を備える計器であるコンビネーションメータ1の正面図である。図1の矢印が示す上下方向が自動車の上下方向と同じである。
図1は、本発明の一実施形態による計器用表示板である文字盤2を備える計器であるコンビネーションメータ1の正面図である。
図2は、図1中のII−II線断面図である。
図3は、図2中のIII部(文字盤2)の製造工程図である。
図4(a)は、図3中のIVA−IVA線断面図であり、図4(b)は、図3中のIVB−IVB線断面図である。
図5は、図1に示すコンビネーションメータ1の電気回路構成を説明する回路構成図である。
コンビネーションメータ1は、自動車の運転席前方に配置されて当該自動車に関する各種車両情報を表示する。本実施形態によるコンビネーションメータ1は、図1に示すように、走行速度を表示する速度計を構成する。
速度計は、表示意匠である文字(数字を含む)21と目盛22,23,24とを有する文字盤2と、指針3等とから構成される。速度計は、指針3が文字盤2の前面(図2中の矢印が示す上側の面)に沿って回動し、これにより、当該自動車の走行速度を表示して運転者に視認させるものである。また、後述する環状の遮光リング9が、目盛22,23,24の外周に設けられる。
文字盤2の背後(図2の矢印が示す下側)には、ムーブメント4、発光ダイオード5、光源である発光ダイオード6、導光部材7、リフレクタ8、およびプリント基板10が配置される。プリント基板10は、コンビネーションメータ1の電気回路部を構成するものであり、ムーブメント4と発光ダイオード5、6は、プリント基板10に実装される。
ムーブメント4は、例えば交差コイル式アクチュエータ、あるいはステッピングモータ等から構成され、外部からの電気信号(本実施形態においては車速に関する信号)に対応した角度だけシャフト41を回動させるものである。シャフト41は、文字盤2の貫通孔27を通して前面側、つまり図2の矢印が示す上側へ延出し、その先端に指針3が固定される。
発光ダイオード5は、指針3を例えば赤色で発光表示させるものであり、リフレクタ8は、発光ダイオード5の発する光を指針3に導くものである。リフレクタ8は、高反射率を得るために、白色の樹脂等から形成される。
発光ダイオード6は、文字盤2の前面を照明するものであり、導光部材7は、発光ダイオード6の発する例えば白色光を文字盤2の前面に導くものである。
導光部材7は、無色透明のアクリル樹脂等から形成され、反射面71と出射面72を備える。反射面71は、導光部材7中へ導かれた発光ダイオード6からの白色光を、出射面72へ反射するものであり、出射面72は、この反射光を。文字盤2の前面に向かって出射するものである。
導光部材7は、図1に示すように、目盛22,23,24の全外周側に、環状に形成される。具体的に、目盛22,23,24の配列方向に略沿う部位からこれらを略均一に照明できるように、出射面72を、目盛22,23,24の全外周であって文字盤2の前面側に配置する。
また、発光ダイオード6は、導光部材7の下側(図2の矢印が示す下側)に、図1に示すように、環状に均等間隔に(図1では、6個)配置される。これにより、文字盤2の前面が上部から均一に照明される。発光ダイオード6からの白色光を例えば赤色に着色して文字盤2の前面に向かって出射させる透光性の着色層72aを、「120」から「160」の文字21に対応する出射面72に形成する。
遮光リング9は、例えば遮光性を有する黒色の樹脂から形成され、装飾用の加飾リングであり、且つ、発光ダイオード10からの光が導光部20を介して運転者の目に直接入射することを防止するものである。
コンビネーションメータ1の筐体は、意匠板11と、文字盤2や指針3の前面側(図2の矢印が示す上側)を覆う図示しない透明なフロントカバーと、プリント基板10の背後側(図2の矢印が示す下側)を覆う図示しないケースとから構成される。文字盤2は、例えば、リフレクタ8に対して固定される。
本発明の特徴である文字盤2は、図2から図4に示すように、金属板であるアルミニウム板20から形成される。図3では、文字盤2の製造工程を、図2中の文字盤2のIII部を拡大して示す。
工程S1で、所定の厚さ寸法のアルミニウム板20を、例えば文字盤2の9枚分の400×400mmサイズに切断する。
凹凸加工工程である工程S2で、アルミニウム板20の前面(図3中の矢印が示す上側の面)に、図1に示す微小な凹凸である第2ヘアライン26を、文字盤2の9枚分、回転砥石により形成する。第2ヘアライン26は、貫通孔27と略同心円状に形成され、文字盤2に高級感やスポーティ感等を与える装飾模様である。
凸部形成工程である工程S3で、400×400mmサイズのアルミニウム板20を、9枚に分割すると共に、第1凸部22aを、表示意匠である大目盛22としてアルミニウム板20(文字盤2)の前面(図3の矢印が示す上側の面)に形成する。尚、同時に、第1凸部23a(図1)を、表示意匠である中目盛23としてアルミニウム板20の前面に形成し、第2凸部25(図1と図2)をアルミニウム板20の前面に形成する。
表示層形成工程である工程S4で、アルミニウム板20を、例えば、所定温度で所定濃度の硫酸の電解液中でアルミニウム板20を陽極として、所定条件の直流電流を通電する。これにより、アルミニウム板20の前面に厚さ10ミクロン程度の多孔質の酸化膜を形成する(陽極酸化する)。この無色の酸化膜を、アルミニウム板20と異なる色調(色相、明度、彩度)の例えば、灰色に染色し、この酸化膜に封口処理を施すことにより表示層であるアルマイト処理膜26aを形成する。
除去工程である工程S5で、機械加工である切削により、第1凸部22aの上面(図3の矢印が示す上側の面)のアルマイト処理膜26aと第2ヘアライン26を除去し、アルミニウム板20がこれらの上面で露出させる。同時に、図4(a)に示す微小な凹凸である第1ヘアライン22b(図1において第1ヘアライン23b)を、大目盛22(中目盛23)の配列方向に対して略垂直な凹凸ラインを有するように、貫通孔27を中心として放射状に、即ち、第2ヘアライン26と異なる模様で形成する。
環状の第2凸部25によりアルミニウム板20の強度が向上するため、工程S5においてアルミニウム板20がそることを低減できる。この結果、アルミニウム板20において加工を予定しない部位を機械加工してしまう不具合を防止できる。また、第2凸部25は、装飾用リングを兼ねるものである。
保護膜形成工程である工程S6で、無色透明の保護膜22cを、工程S5で露出された第1凸部22aの上面に、この上面を保護するためにホットスタンプ印刷等により形成する。同時に、同じ保護膜(図示しない)を第1凸部23aの上面に形成すると共に、例えば白色の表示膜を文字21や小目盛24として形成し、文字盤2を完成させる(工程S7)。
以上説明した本実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成について、図5に基づいて説明する。
マイクロコンピュータ等から構成される制御装置12には、バッテリ15から電力が常時供給され、イグニッションスイッチ14がその操作ポジション(オフポジション、オンポジション)を検出可能に接続され、当該自動車の車速を検出する車速センサ13や図示しないセンサやスイッチ等がそれらの信号を入力可能に接続される。
また、車速センサ13からの検出信号に応じて制御装置12によって駆動されるムーブメント4や、発光ダイオード5、6も、制御装置12に接続される。
(作動)
イグニッションスイッチ14がオンされると、図5において、制御装置13は、それを検出して作動を開始し、車速センサ13からの出力信号に基づき、ムーブメント4を駆動し、発光ダイオード5、6を点灯させる。
点灯した発光ダイオード5の発する光は、リフレクタ8により指針3に導かれ、指針3を赤色で発光表示させる。
点灯した発光ダイオード6の発する白色光は、図2中の矢印P1が示す光路に従って導光部材7中へ導かれ、反射面71で反射して出射面72から文字盤2の前面に向かって白色光として出射する。これにより、「120」から「160」の文字21の領域を除いた文字盤2の前面が、白色光で照明される。
アルミニウム板20が、第1凸部22a、23aの上面で、無色透明の保護膜22cを通して露出して視認されるように構成されているため、出射面72からの白色光によるアルミニウム板20からの照り返しが、第1凸部22a、23aの上面で生じる。この結果、運転者に対して、第1凸部22a、23aによる立体感を付与でき、金属の質感を強調でき、このため、高級感を向上できる。
また、保護膜22cにより、上述の効果を損なわないで、第1凸部の上面においてアルミニウム板20が劣化(さびの発生等)することを防止できる。
また、導光部材7と発光ダイオード6が、目盛22、23を略均一に照明できるように、構成され、且つ、第1ヘアライン22b、23bが、目盛22、23の配列方向に対して略垂直な凹凸ラインを有するように形成されている。このため、第1凸部22a、23aの上面で生じるアルミニウム板20からの照り返しが、均一で且つより強調され、運転者に対して、金属の質感を均一で且つより強調でき、高級感をより向上できる。
また、アルマイト処理膜26aが、アルミニウム板20と異なる色調を有し、且つ、第1ヘアライン22b、23bが、第2ヘアライン26と異なる模様で形成されているため、目盛22、23の視認性もより向上する。
また、点灯した発光ダイオード6に発する白色光は、図2中の矢印P2が示す光路に従って導光部材7中へ導かれ、反射面71で反射して出射面72から着色層で赤色光に着色されて、文字盤2の前面に向かって出射する。これにより、「120」から「160」の文字21の領域の文字盤2の前面が、赤色光で照明される。これにより、簡易にレッドゾーンを設けることができる。
以上、本発明において、計器用表示板である文字盤2は、表示意匠である目盛22、23として第1凸部22a、23aが前面に形成された金属板であるアルミニウム板20を備え、アルミニウム板20の前面が前面側より照明される文字盤2であって、アルミニウム板20が第1凸部22a、23aの上面で露出するようにアルミニウム板20の前面に形成された表示層であるアルマイト処理膜26aを備える。
これにより、前面側の照明によるアルミニウム板20からの照り返しが、第1凸部22a、23aの上面で生じる。この結果、運転者に対して、金属の質感を強調でき、高級感を向上できる。
尚、上述の例と反対に、第1ヘアライン22b、23bを、貫通孔27と略同心円状に形成し、第2ヘアライン26を、貫通孔27を中心として放射状に形成することができる。
また、第1ヘアライン22b、23bを、第1凸部22a、23aの上面に形成しないで、第1凸部22a、23aの上面を鏡面状とすることができる。
また、アルミニウム板20の代わりにステンレス板等を用いることができる。
また、第1凸部を小目盛24や文字21として形成することができる。
また、第2凸部25をアルミニウム板20の裏面(図2の矢印が示す下側の面)に形成することができる。
また、保護膜22cを省略しても勿論よい。
また、計器として速度計を形成しているが、これらに限る必要は無く、他の計器、例えばと回転計や燃料計等と置き換える、あるいは追加しても良い。
また、計器として、指針計器に限るものではない。
図1は、本発明の一実施形態による計器用表示板である文字盤2を備える計器であるコンビネーションメータ1の正面図である。 図2は、図1中のII−II線断面図である。 図3は、図2中のIII部(文字盤2)の製造工程図である。 図4(a)は、図3中のIVA−IVA線断面図であり、図4(b)は、図3中のIVB−IVB線断面図である。 図5は、図1に示すコンビネーションメータ1の電気回路構成を説明する回路構成図である。
符号の説明
1 コンビネーションメータ(計器)、2 文字盤(計器用表示板)
20 アルミニウム板(金属板)、21 文字(表示意匠)、22 大目盛(表示意匠)
22a 第1凸部、 22b 第1ヘアライン(微小な凹凸)、22c 保護膜
23 中目盛(表示意匠)、23a 第1凸部、23b 第1ヘアライン(微小な凹凸)
24 小目盛(表示意匠)、25 第2凸部、26 第2ヘアライン(微小な凹凸)
26a アルマイト処理膜(表示層)、27 貫通孔、3 指針
4 ムーブメント、41 シャフト、5 発光ダイオード、6 発光ダイオード(光源)
7 導光部材、71 反射面、72 出射面、72a 着色層
8 リフレクタ、9 遮光リング、10 プリント基板、11 意匠板
12 制御装置、13 車速センサ、14 イグニッションスイッチ、15 バッテリ

Claims (19)

  1. 表示意匠として第1凸部が前面に形成された金属板を備え、該金属板の該前面が該前面側より照明される計器用表示板であって、
    前記金属板が前記第1凸部の上面で露出するように前記金属板の前記前面に形成された表示層を備えることを特徴とする計器用表示板。
  2. 前記表示層は、前記金属板と異なる色調を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の計器用表示板。
  3. 前記金属板は、アルミニウムから形成され、
    前記表示層は、前記金属板を陽極酸化した酸化膜から形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の計器用表示板。
  4. 前記金属板の前記前面または裏面に形成された環状の第2凸部を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の計器用表示板。
  5. 前記第1凸部の前記上面を保護するために該上面に形成された、無色透明の保護膜を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の計器用表示板。
  6. 前記第1凸部の前記上面は、微小な凹凸を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の計器用表示板。
  7. 前記第1凸部の前記上面を含まない前記金属板の前記前面は、微小な凹凸を有することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の計器用表示板。
  8. 前記第1凸部の前記上面を含まない前記金属板の前記前面は、該上面と異なる幾何学模様の微小な凹凸を有することを特徴とする請求項6に記載の計器用表示板。
  9. 前記幾何学模様は、ヘアライン模様あることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の計器用表示板。
  10. 請求項6または請求項8に記載の計器用表示板を備える計器であって、
    前記金属板の前面を照明する照明手段を備え、
    前記表示意匠は、複数の目盛と複数の文字の少なくとも一方を有し、
    前記第1凸部の前記上面は、前記表示意匠の配列方向に対して略沿う凹凸ラインまたは該表示意匠の該配列方向に対して略垂直な凹凸ラインを有し、
    前記照明手段は、前記表示意匠の前記配列方向に略沿う部位から該表示意匠を略均一に照明できるように構成されることを特徴とする計器。
  11. 前記表示意匠は、環状に配列され、
    前記照明手段は、前記環状に略沿う形状に構成されることを特徴とする請求項10に記載の計器。
  12. 前記照明手段は、光源と、該光源が発した光を前記表示意匠へ導く環状の導光部材とを備え、
    前記導光部材は、前記光源が発した光を前記表示意匠に向かって出射する出射面を該表示意匠の外周であって前記表示板の前面側に備えることを特徴とする請求項11に記載の計器。
  13. 表示意匠として第1凸部が前面に形成された金属板と、該金属板が該第1凸部の上面で露出するように該金属板の該前面に形成された表示層とを備え、該金属板の該前面が該前面側より照明される計器用表示板の製法であって、
    前記表示層を前記第1凸部の前記上面を含めて前記金属板の前記前面に形成する表示層形成工程と、
    前記第1凸部の前記上面から前記表示層を機械加工により除去する除去工程とを備えることを特徴とする計器用表示板の製法。
  14. 前記表示層形成工程の前工程として、前記第1凸部を前記金属板の前記前面に形成する凸部形成工程を備えることを特徴とする請求項13に記載の計器用表示板の製法。
  15. 前記凸部形成工程において、環状の第2凸部を、前記金属板の前記前面または裏面に形成することを特徴とする請求項14に記載の計器用表示板の製法。
  16. 前記凸部形成工程の前工程として、前記金属板の前記前面を微小な凹凸を有するように加工する凹凸加工工程を備えることを特徴とする請求項14または請求項15に記載の計器用表示板の製法。
  17. 前記除去工程において、前記第1凸部の前記上面を機械加工により微小な凹凸を有するように加工することを特徴とする請求項13ないし請求項16のいずれか一項に記載の計器用表示板の製法。
  18. 前記除去工程の後工程として、無色透明の保護膜を前記第1凸部の前記上面を保護するために該上面に形成する保護膜形成工程を備えることを特徴とする請求項13ないし請求項17のいずれか一項に記載の計器用表示板の製法。
  19. 前記金属板は、アルミニウムから形成され、
    前記表示層形成工程において、前記表示層を、前記金属板を陽極酸化した酸化膜から形成することを特徴とする請求項13ないし請求項18のいずれか一項に記載の計器用表示板の製法。
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