JP2006328959A - エンジン用点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁石発電機内に設けられた点火コイルの一次コイルに誘起する電圧で点火コイルに一次電流を流して、この一次電流を遮断することにより点火用の高電圧を得る電流遮断形のエンジン用点火装置において、点火位置の進角幅を従来よりも拡大すること。
【解決手段】点火コイル1の一次側に設けられたコンデンサC1と、点火コイルの一次コイル1aの正方向誘起電圧でコンデンサC1を充電する充電回路と、コンデンサC1の放電回路を構成するスイッチ8及び9と、エンジンの点火位置よりも位相が進んだ位置でスイッチ8及び9を順次オン状態にし、点火位置でスイッチ8及び9をオフ状態にするようにスイッチ8及び9を制御する制御装置12とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁石発電機を電源として用いるエンジン用点火装置に関するものである。
一般に、刈払機等に用いる小形の汎用エンジンを点火する点火装置では、コストの低減を図るために、バッテリー等の外部電源を用いずに、エンジンにより駆動される磁石発電機を点火電源として用いている。点火装置に用いる磁石発電機としては、フライホイールの外周に磁石を取り付けて3極の磁石界磁を構成した磁石回転子と、該磁石回転子の磁極に対向する磁極部を両端に有する鉄心に点火コイルを巻回して構成した固定子とを備えたものが多く用いられている。磁石回転子はエンジンのクランク軸に取り付けられ、固定子は、エンジンのケースやカバー等に取り付けられて、その磁極部が磁石回転子の磁極に対向させられる。
この種の発電機においては、その固定子側に設けられた点火コイルの一次コイルが点火電源用のコイルとして用いられる。磁石回転子が3極に構成されているため、点火コイルの一次コイルには、正方向電圧と該正方向電圧の前後にそれぞれ発生する第1及び第2の負方向電圧とからなる1サイクル半の交流電圧が、エンジンの1回転当たり1回誘起する。
上記のような発電機を電源として用いる点火装置においては、点火コイルの一次コイルに対して並列に一次電流制御用スイッチを接続して、一次コイルに正方向電圧が誘起したときに該一次電流制御用スイッチを導通させることにより点火コイルの一次コイルから一次電流制御用スイッチを通して一次電流を流し、エンジンの点火位置で該一次電流制御用スイッチを遮断状態にすることにより点火コイルの二次コイルに点火用の高電圧を誘起させている。この種の点火装置は例えば特許文献1に示されている。
特開平1−219356号公報
最近では、小形の汎用エンジンにおいても、点火性能を向上させ、エンジンの性能を向上させるために、点火火花の放電持続時間を長くするとともに、点火位置の進角幅を広くとることが必要とされるようになっている。
電流遮断形の点火装置は、火花放電の持続時間を1msec程度まで長くすることができるという特長を有するが、上記のような磁石発電機を電源とした場合には、点火コイルの一次コイルに正方向電圧が誘起している区間でしか点火コイルに一次電流を流すことができず、その間に一次電流を遮断して点火動作を行なわせる必要があるため、点火位置をクランク角で5〜8°程度しか変化させることができず、点火位置の進角幅を広くとることができないという問題があった。
なおコンデンサ放電式の点火装置を用いてエンジンを点火するようにすれば、磁石発電機が正方向電圧を発生している区間から外れたクランク角位置でも点火動作を行なわせることができるため、進角幅を広くとることができるが、コンデンサ放電式の点火装置は、火花の放電持続時間が短い(約100μsec)という問題を有している。
本発明の目的は、磁石発電機内に設けた点火コイルの一次コイルを電源コイルとして点火動作を行なわせる電流遮断形の点火装置において、点火位置の進角幅を広くとることができるようにすることにある。
本発明は、エンジンにより駆動される磁石発電機の固定子側に一次コイルが設けられてエンジンの回転に同期して正方向電圧と該正方向電圧の前後にそれぞれ発生する第1及び第2の負方向電圧とからなる交流電圧を一次コイルにエンジンの1回転当たり1回誘起する点火コイルと、点火コイルの一次コイルに流しておいた一次電流をエンジンの点火位置で遮断することにより点火コイルの二次コイルに点火用の高電圧を誘起させる電流遮断形の一次電流制御回路とを備えたエンジン用点火装置を対象とする。
本発明は、点火コイルの一次コイルに誘起する正方向電圧により充電されるコンデンサを点火コイルの一次側に設けて、このコンデンサから点火コイルに一次電流を流すことにより、点火コイルの一次コイルに正方向電圧が誘起する区間に限定されることなく、点火位置の変化幅を拡大して、点火位置の進角幅を広くとることができるようにしたことを特徴としている。
そのため本発明においては、上記一次電流制御回路が、点火コイルの一次側に設けられたコンデンサと、一次コイルに誘起する正方向電圧によりコンデンサを一方の極性に充電するコンデンサ充電回路と、オンオフ制御が可能な一次電流制御用スイッチを備えて、該一次電流制御用スイッチがオン状態にあるときにコンデンサに蓄積された電荷を一次電流制御用スイッチと点火コイルの一次コイルとを通して放電させることにより点火コイルに一次電流を流す一次電流通電回路と、エンジンの点火位置よりも位相が進んだクランク角位置で一次電流制御用スイッチをオン状態にし、点火位置で一次電流制御用スイッチをオフ状態にするように一次電流制御用スイッチを制御する制御手段とを備えている。
上記のように構成すると、点火コイルの一次コイルに正方向電圧が誘起している区間を過ぎたクランク角位置でも点火動作を行なわせることができるため、点火位置の変化範囲を広げて点火位置の進角幅を広くとることができる。
本発明の好ましい態様では、上記一次電流制御回路が、点火コイルの一次側に設けられたコンデンサと、一次コイルの一端とコンデンサの一端との間に接続された第1の充電用整流素子と一次コイルの他端とコンデンサの他端との間に接続された第2の充電用整流素子とを有して一次コイルに誘起する正方向電圧で第1及び第2の充電用整流素子を通してコンデンサを一方の極性に充電するコンデンサ充電回路と、一次コイルの他端とコンデンサの他端との間に設けられて一次コイルに対して直列に接続されたオンオフ制御が可能な第1のスイッチと、コンデンサの一端と一次コイルの一端との間に設けられて、オン状態になったときにコンデンサの両端の電圧を一次コイルと第1のスイッチとの直列回路に印加するオンオフ制御が可能な第2のスイッチと、一次コイルに負方向電圧が誘起したときに該負方向電圧が順方向に印加される向きの逆流阻止用整流素子と該逆流阻止用整流素子に対して直列に接続された電流制限素子とを備えて、一次コイルが負方向電圧を誘起しているときに該一次コイルに対して並列な通電路を形成する並列通電路形成回路と、点火位置の直後のクランク角位置から一次コイルが正方向電圧を発生するクランク角位置までの区間に設定された第1のクランク角位置で第1のスイッチをオン状態にし、エンジンの点火位置よりも位相が進み前記正方向電圧が発生するクランク角位置よりは位相が遅れた第2のクランク角位置で第2のスイッチをオン状態にし、点火位置で第1のスイッチ及び第2のスイッチの少なくとも一方をオフ状態にするように第1のスイッチ及び第2のスイッチを制御する制御手段とを備えている。
上記の構成では、第1のスイッチ及び第2のスイッチが一次電流制御用スイッチを構成している。上記のように、並列通電路形成回路を設けるとともに、第1のスイッチと第2のスイッチとにより一次電流制御用スイッチを構成して、一次コイルが正方向電圧を発生するクランク角位置よりも位相が進んだ第1のクランク角位置で第1のスイッチをオン状態にし、エンジンの点火位置よりも位相が進み第1のクランク角位置よりは位相が遅れた第2のクランク角位置で第2のスイッチをオン状態にし、点火位置で第1のスイッチ及び第2のスイッチの少なくとも一方をオフ状態にするように第1のスイッチ及び第2のスイッチを制御する制御手段を設けると、点火コイルの一次コイルに第1の負方向電圧が誘起したときに第1のスイッチと並列通電路形成回路とを通して制限された一次電流を流して、点火コイルの二次コイルに誘起する電圧を制限することができるため、点火コイルに第1の負方向電圧が発生したときに、該負方向電圧が点火コイルにより昇圧されて点火プラグに火花が生じるのを防ぐことができる。
本発明の好ましい態様では、上記第1のスイッチ及び第2のスイッチがトランジスタにより構成される。この場合一次電流制御回路は、点火コイルの一次側に設けられたコンデンサと、一次コイルの一端とコンデンサの一端との間に接続された第1の充電用整流素子と一次コイルの他端とコンデンサの他端との間に接続された第2の充電用整流素子とを有して一次コイルに誘起する正方向電圧で第1及び第2の充電用整流素子を通してコンデンサを一方の極性に充電するコンデンサ充電回路と、一次コイルの他端にコレクタが接続され、コンデンサの負極側端子にエミッタが接続されて一次コイルに対して直列に接続された第1のトランジスタと、コンデンサの正極性側の端子と一次コイルの一端との間に接続されて、オン状態になったときにコンデンサの両端の電圧を一次コイルと第1のトランジスタとの直列回路の両端に印加するように設けられた第2のトランジスタと、一次コイルに負方向電圧が誘起したときに該負方向電圧が順方向に印加される向きの逆流阻止用整流素子と該逆流阻止用整流素子に対して直列に接続された電流制限素子とを有して一次コイルに対して並列な通電路を形成する並列通電路形成回路と、点火位置の直後のクランク角位置から一次コイルが正方向電圧を発生するクランク角位置までの区間に設定された第1のクランク角位置で第1のトランジスタをオン状態にし、エンジンの点火位置よりも位相が進み前記正方向電圧が発生するクランク角位置よりは位相が遅れた第2のクランク角位置で第2のトランジスタをオン状態にし、点火位置で第1のトランジスタ及び第2のトランジスタの少なくとも一方をオフ状態にするように第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを制御する制御手段とを備えることにより構成される。
以上のように、本発明によれば、点火コイルの一次コイルに誘起する正方向電圧により充電されるコンデンサを点火コイルの一次側に設けて、このコンデンサから点火コイルに一次電流を流す構成をとることにより、点火コイルの一次コイルに正方向電圧が誘起する区間を過ぎた区間でも点火コイルに一次電流を流すことができるようにしたので、一次コイルに正方向電圧が誘起する区間を過ぎた区間まで点火位置を変化させることができ、点火位置の進角幅を従来よりも大幅に拡大することができる。従って本発明によれば、点火コイルを内蔵した磁石発電機を用いてコストの低減を図りながら、点火火花の放電持続時間が長く、かつ点火位置の進角幅を広くとることができる電流遮断形のエンジン用点火装置を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1及び図2は本発明の第1の実施形態の構成を示したもので、図1はその回路構成を示す回路図、図2は点火装置の外観を概略的に示した構成図である。図1において、1は一次コイル1a及び二次コイル1bを鉄心に巻回してなる点火コイルで、本発明においてはこの点火コイルがエンジンにより駆動される磁石発電機内に設けられている。点火コイル1が設けられる磁石発電機は、図2に示したように、エンジンのクランク軸2に取り付けられた磁石回転子3と、エンジンのケースやカバー等に固定された固定子4とにより構成されている。
図示の磁石回転子3は、クランク軸2に取り付けられた鉄製のフライホイール301と、フライホイール301の外周の一部に形成された凹部302内に固定されてフライホイールの径方向に着磁された永久磁石303とを備えている。この磁石回転子においては、永久磁石303の外側の磁極(図示の例ではN極)と、凹部302の両側に導出された1対の磁極(図示の例ではS極)とにより3極の磁石界磁が構成されている。
また固定子4は、磁石回転子の磁極に対向する磁極部401a,401bを両端に有するコの字形やU字形の鉄心401と、鉄心401に巻回された一次コイル1a及び1b(図2には図示せず。)とにより構成されている。図示の例では、鉄心401に巻回された一次コイル1a及び二次コイル1bが樹脂からなるモールド部402で被覆され、このモールド部内に、両コイルとともに後記する一次電流制御回路の構成部品が埋設されている。モールド部402の一端から点火コイルの二次コイルにつながる高圧コード5が導出され、点火コイルの二次コイルの誘起電圧が、高圧コード5を通してエンジンの気筒に取り付けられた点火プラグ6に印加される。
図3(A)に示すように、点火コイル1の一次コイル1aには、エンジンの回転に伴って、一つの正方向電圧Vpと、正方向電圧Vpの前後にそれぞれ発生する第1及び第2の負方向電圧Vn1及びVn2とからなる1サイクル半の交流電圧が誘起する。なお図3において、横軸にはエンジンのクランク角θをとっている。本実施形態では、一次コイルに第1の負方向電圧Vn1が発生してから第2の負方向電圧Vn2が消滅するまでの角度θ1が約30°に設定されている。
図1に示したように、点火コイル1の一次コイル1aの一端及び二次コイル1bの一端が共通接続されている。一次コイル1aの一端はアノードを該一次コイル側に向けた第1の充電用整流素子D1を通してコンデンサC1の一端(コンデンサC1の正極側端子)に接続され、一次コイル1aの他端はカソードを該一次コイル側に向けた第2の充電用整流素子D2を通してコンデンサC1の他端(コンデンサC1の負極側端子)に接続されている。この例では、一次コイル1a→整流素子D1→コンデンサC1→整流素子D2→一次コイル1aの閉回路により、一次コイルに誘起する正方向電圧でコンデンサを一方の極性に充電するコンデンサ充電回路が構成されている。
一次コイル1aの他端にはダーリントン接続された複合トランジスタからなるNPN型の第1のトランジスタTR1のコレクタが接続され、このトランジスタTR1のエミッタはコンデンサC1の他端と共に共通ライン(アースライン)7に接続されている。トランジスタTR1のベースエミッタ間及びコレクタエミッタ間にはそれぞれ抵抗R1及び抵抗R2が接続されている。本実施形態では、この第1のトランジスタTR1により、一次コイル1aの他端とコンデンサC1の他端との間に設けられて一次コイル1aに対して直列に接続されたオンオフ制御が可能な第1のスイッチ8が構成されている。
またコンデンサC1の一端にPNP型の第2のトランジスタTR2のエミッタが接続され、この第2のトランジスタTR2のコレクタが整流素子D3を通して一次コイル1aの一端に接続されている。トランジスタTR2のベースは抵抗R3を通してNPNトランジスタTR3のコレクタに接続され、トランジスタTR3のエミッタは共通ライン7に接続されている。トランジスタTR3のベースエミッタ間には抵抗R4が接続されている。
この例では、第2のトランジスタTR2により、コンデンサC1の一端と一次コイル1aの一端との間に設けられて、オン状態になったときにコンデンサC1の両端の電圧を一次コイル1aと第1のスイッチ8との直列回路に印加するオンオフ制御が可能な第2のスイッチ9が構成され、トランジスタTR3と抵抗R3及びR4とにより、第2のスイッチ9の駆動信号(ベース電流)をオンオフするスイッチ回路が構成されている。本実施形態では、第1のスイッチ8と第2のスイッチ9とが、一次電流制御用スイッチを構成している。
トランジスタTR1のエミッタには、共通ライン7を通して逆流阻止用整流素子D4のアノードが接続され、この整流素子のカソードと一次コイル1aの一端との間に電流制限素子としての抵抗R5が接続されている。
この例では、一次コイルに負方向電圧が誘起したときに該負方向電圧が第1のスイッチ8を通して順方向に印加される向きの逆流阻止用整流素子D4と抵抗R5とにより、一次コイルが負方向電圧を誘起していて、第1のスイッチ8がオン状態にあるときに、一次コイルと第1のスイッチ8との直列回路に対して並列な通電路を形成する並列通電路形成回路10が構成されている。
コンデンサC1の一端と整流素子D1のカソードとの接続点に、アノードを該接続点側に向けた整流素子D5を通して第1の電源コンデンサC2の一端が接続され、このコンデンサC2の他端が共通ライン7を通して一次コイル1aの他端に接続されている。コンデンサC2の一端にはNPNトランジスタTR4のコレクタが接続され、このトランジスタTR4のベースと共通ライン7との間に、カソードをトランジスタTR4側に向けたツェナーダイオードZD1が接続されている。トランジスタTR4のエミッタと共通ライン7との間に第2の電源コンデンサC3が接続され、トランジスタTR4のコレクタベース間に抵抗R6が接続されている。電源コンデンサC2及びC3とトランジスタTR4とツェナーダイオードZD1と抵抗R6とにより電源回路11が構成されている。
この電源回路においては、一次コイル1aが正方向電圧Vpを誘起したときに整流素子D1及びD5を通して第1の電源コンデンサC2が図示の極性に充電される。第1の電源コンデンサC2の両端の電圧が第2の電源コンデンサC3の両端の電圧よりも高いときにトランジスタTR4が導通してコンデンサC2の両端の電圧でコンデンサC3を充電する。コンデンサC2の両端の電圧が設定値を超えるとツェナーダイオードZD1が導通してトランジスタTR4に与えられるベース電流を該トランジスタTR4から側路するため、トランジスタTR4がオフ状態になり、第2の電源コンデンサC3の両端の電圧を設定値に保つ。従って、第2の電源コンデンサC3の両端に一定の直流電圧Vccが得られる。この電圧は、マイクロプロセッサを備えた制御装置12の電源端子に与えられている。
また一次コイル1aの一端に整流素子D6のアノードが接続され、この整流素子のカソードに抵抗R7とコンデンサC4とを通してNPNトランジスタTR5のベースが接続されている。トランジスタTR5のコレクタは制御装置12の入力端子A1に接続されるとともに、プルアップ抵抗R8を通して電源回路11の出力端子に接続されている。
一次コイル1aの誘起電圧がクランク角位置θsで負の半波から正の半波に移行すると、一次コイル1aから整流素子D6と抵抗R7とコンデンサC4とを通してトランジスタTR5にベース電流が流れる。これによりトランジスタTR5がオン状態になり、そのコレクタの電位が低下する。その後コンデンサC4の充電が完了すると、トランジスタTR5にベース電流が流れなくなるため、該トランジスタがオフ状態になり、そのコレクタの電位が上昇する。従って、トランジスタTR5のコレクタには、図3(B)に示すように、一次コイル1aの誘起電圧が負の半波から正の半波に移行する際の零クロス点θsで高レベルから低レベルに立下った後高レベルに復帰する波形の基準信号Vsoが得られ、この基準信号Vsoが制御装置12に入力される。本実施形態では、一次コイル1aの誘起電圧が負の半波から正の半波に移行する際の零クロス点θsを基準位置として用いる。この例では、トランジスタTR5とコンデンサC4と抵抗R7と整流素子D6とにより、基準位置検出回路13が構成されている。
制御装置12は、所定のクランク角位置で高レベルの第1の駆動信号Vs1及び第2の駆動信号Vs2をそれぞれ出力する第1及び第2の駆動信号出力端子B1及びB2を有している。第1の駆動信号出力端子B1は、抵抗R9を通してトランジスタTR1のベースに接続され、第1の駆動信号出力端子B1から高レベルの第1の駆動信号Vs1が出力されている間トランジスタTR1がオン状態を保持するようになっている。また第2の駆動信号出力端子B2が抵抗R10を通してトランジスタTR3のベースに接続されていて、第2の駆動信号出力端子B2から高レベルの第2の駆動信号Vs2が出力されている期間トランジスタTR3がオン状態になり、このトランジスタTR3がオン状態になっている期間トランジスタTR2にベース電流が流れて、該トランジスタTR2がオン状態を保持するようになっている。
制御装置12は、マイクロプロセッサに所定のプログラムを実行させることにより、第1のスイッチ8(第1のトランジスタTR1)及び第2のスイッチ9(第2のトランジスタTR2)を制御する制御手段を構成する。この制御手段は、一次コイルが正方向電圧を発生する第1のクランク角位置(基準位置θs)で第1のスイッチ8をオン状態にし、エンジンの点火位置よりも位相が進み正方向電圧が発生するクランク角位置よりは位相が遅れたクランク角位置θbで第2のスイッチ9をオン状態にし、点火位置θiで第1のスイッチ8及び第2のスイッチ9をオフ状態にするように第1のスイッチ及び第2のスイッチを制御するように構成されている。
制御装置12は、基準位置θsで基準信号Vsoが発生したときに実行する割込み処理において、基準信号発生回路12が出力する基準信号Vsoの発生周期(クランク軸が1回転する時間)からエンジンの回転速度を演算する。この回転速度を演算する過程により回転速度演算手段が構成される。制御装置12は、マイクロプロセッサが繰り返し実行するメインルーチンにおいて、この回転速度と必要に応じて考慮する他の制御条件とに対してエンジンの点火位置θiを演算する。この点火位置θiは、基準位置θsからの角度の形で演算される。この点火位置を演算する過程により点火位置演算手段が構成される。
制御装置12はまた、基準信号Vsoが発生したときに実行する割込み処理において、高レベルの第1の駆動信号Vs1を出力してトランジスタTR1(第1のスイッチ)をオン状態にするとともに、基準位置θsから既に演算されている点火位置θiまでの角度θ2の区間(図3D参照)をクランク軸が回転するのに要する時間を点火位置計時データとして、この点火位置計時データをその時の回転速度を用いて演算し、演算した点火位置計時データを点火タイマにセットしてその計測を開始させる。
更に制御装置12は、基準信号Vsoが発生したときに実行する割込み処理において、基準位置θsから第2の駆動信号Vs2の発生位置(第2のクランク角位置)θbまでの角度θ3(図3C参照)をクランク軸が回転するのに要する時間を第2の駆動信号発生位置計時データとして演算して、この計時データの計測をタイマに開始させ、該タイマが第2の駆動信号発生位置計時データの計測を完了した時に(クランク角位置θbで)出力端子B2から高レベルの第2の駆動信号Vs2を出力して、トランジスタTR3をオン状態にする。このようにしてトランジスタTR3がオン状態になることにより、トランジスタTR2にベース電流が流れ、該トランジスタTR2(第2のスイッチ)がオン状態になる。トランジスタTR2がオン状態になることにより点火コイルの一次コイル1aに一次電流I1が流れる。
制御装置12はまた、点火位置θiで、点火タイマがセットされた計時データの計測を終了したときに、第1の駆動信号Vs1及び第2の駆動信号Vs2の出力を停止させる。これによりトランジスタTR1と、トランジスタTR2及びTR3とをオフ状態にして、点火コイルの一次電流を遮断し、点火コイルの二次コイルに点火用の高電圧を誘起させる。
上記のようにして第1の駆動信号Vs1及び第2の駆動信号Vs2を発生させる過程により、一次コイルが正方向電圧を発生する第1のクランク角位置(基準位置)θsで第1のスイッチ8をオン状態にし、エンジンの点火位置よりも位相が進み正方向電圧が発生するクランク角位置よりは位相が遅れた第2のクランク角位置θbで第2のスイッチ9をオン状態にし、点火位置θiで第1のスイッチ8及び第2のスイッチ9をオフ状態にするように第1のスイッチ及び第2のスイッチを制御する制御手段が構成される。
本実施形態において制御装置12が発生する第1及び第2の駆動信号Vs1及びVs2の波形をそれぞれ図3(D)及び(C)に示した。また点火コイルの一次電流I1の波形を図3(E)に示し、コンデンサC1の両端の電圧Vc1及び電源コンデンサC2の両端の電圧Vc2の波形をそれぞれ図3(F)及び(G)に示した。これらの図を用いて本実施形態に係わる点火装置の動作を説明すると下記の通りである。
点火コイルの一次コイル1aが第1の負方向電圧Vn1を発生すると、一次コイル1a→抵抗R2→整流素子D4→抵抗R5→一次コイル1aの経路で制限された一次電流I1が流れる。このように、一次コイル1aに負方向電圧が誘起したときに制限された一次電流を流すようにしておくと、負方向電圧Vn1が昇圧されて点火コイルの二次コイルに高電圧が誘起するのを防ぐことができる。
基準位置(第1のクランク角位置)θsで一次コイル1aが正方向電圧Vpを発生すると、制御装置12が第1の駆動信号Vs1を発生するため、トランジスタTR1がオン状態になる。またこの正方向電圧Vpで充電用整流素子D1及びD2を通してコンデンサC1が図示の極性に充電され、コンデンサC1の両端の電圧Vc1が図3(F)に示すように上昇する。正方向電圧Vpがピークに達すると、コンデンサC1の充電が止まる。次いでエンジンのクランク角位置が第2のクランク角位置θbに一致すると、制御装置12が第2の駆動信号Vs2を発生するため、トランジスタTR3がオン状態になり、トランジスタTR2がオン状態になる。トランジスタTR2がオン状態になると、コンデンサC1に蓄積された電荷がトランジスタTR2と一次コイル1aとトランジスタTR1とを通して放電するため、点火コイルに一次電流I1が流れる。エンジンのクランク角位置が点火位置θiに一致すると、第1の駆動信号Vs1及び第2の駆動信号Vs2が消滅するため、トランジスタTR1及びTR2がオフ状態になり、一次電流が遮断される。これにより点火コイルの二次コイル1bに点火用の高電圧が誘起する。この高電圧はエンジンの気筒に取り付けられた点火プラグ6に印加されるため、該点火プラグで火花放電が生じ、エンジンが点火される。
上記の説明では、点火位置で第1のスイッチ8及び第2のスイッチ9の双方をオフ状態にするようにしたが、いずれか一方をオフ状態にすれば一次電流は遮断されるので、点火位置では、第1のスイッチ8及び第2のスイッチの一方のみをオフ状態にするようにしても良い。即ち、点火位置では、第1のスイッチ8及び第2のスイッチの少なくとも一方をオフ状態にするように制御装置を構成すればよい。
また上記の例では、一次コイルに正方向電圧Vpが発生するクランク角位置を第1のクランク角位置として、該第1のクランク角位置で第1のスイッチ8(トランジスタTR1)をオン状態にするようにしているが、第1のスイッチ8をオン状態にするタイミングは、点火位置θiの直後のクランク角位置(点火動作が完了したクランク角位置)から正方向電圧Vpが発生するクランク角位置までの間の区間の任意の位置とすることができる。例えば、第1の負方向電圧Vn1が発生するクランク角位置を第1のクランク角位置(基準位置θs)としてもよい。
即ち、制御装置は、点火位置θiの直後のクランク角位置から一次コイル1aが正方向電圧Vpを発生するクランク角位置までの区間に設定された第1のクランク角位置で第1のスイッチ8をオン状態にし、エンジンの点火位置θiよりも位相が進み正方向電圧が発生するクランク角位置よりは位相が遅れた第2のクランク角位置で第2のスイッチ9をオン状態にし、点火位置θiで第1のスイッチ8及び第2のスイッチ9の少なくとも一方をオフ状態にするように第1のスイッチ8及び第2のスイッチ9を制御すればよい。
磁石発電機内に設けた点火コイルの一次コイルを電源として動作する従来の電流遮断形の点火装置においては、図7(A),(B)に示すように、一次コイルが正方向電圧Vpを発生している区間しか一次電流I1を流すことができなかったため、一次コイルに第1負方向電圧Vn1が発生するクランク角位置と第2の負方向電圧Vn2が消滅するクランク角位置との間の角度θ1を30°とした場合、点火位置の変化範囲はせいぜい5°ないし8°であり、図8に示すように、エンジンの回転速度に対する点火位置の進角範囲は5°ないし8°以下であった。
これに対し、本発明においては、点火コイル1の一次コイルに誘起する正方向電圧Vpにより充電されるコンデンサC1を点火コイルの一次側に設けて、このコンデンサから点火コイルに一次電流を流すようにしたので、一次電流を遮断する位置を点火コイルの一次コイルに正方向電圧Vpが誘起する区間に限定することなく、第2の負方向電圧Vn2が消滅するクランク角位置よりも更に遅れたクランク角位置まで遅らせることができる。そのため、点火位置の変化幅を従来よりも広げて、図4に示すように、広い進角幅αをとることができる。本発明による場合、進角幅αは、一次コイルに第1負方向電圧Vn1が発生するクランク角位置と第2の負方向電圧Vn2が消滅するクランク角位置との間の角度θ1(上記の例では30°)よりも大きくすることが可能である。
上記の実施形態では、2つのトランジスタ(スイッチ)TR1とTR2とにより一次電流制御用スイッチを構成したが、本発明においては、一次電流制御回路が、点火コイルの一次側に設けられたコンデンサと、一次コイルに誘起する正方向電圧によりコンデンサを一方の極性に充電するコンデンサ充電回路と、オンオフ制御が可能な一次電流制御用スイッチを備えて、該一次電流制御用スイッチがオン状態にあるときにコンデンサに蓄積された電荷を一次電流制御用スイッチと点火コイルの一次コイルとを通して放電させることにより点火コイルに一次電流を流す一次電流通電回路と、エンジンの点火位置よりも位相が進んだクランク角位置で一次電流制御用スイッチをオン状態にし、点火位置で一次電流制御用スイッチをオフ状態にするように一次電流制御用スイッチを制御する制御手段とを備えていればよく、いずれか一方のトランジスタ(スイッチ)のみにより一次電流制御用スイッチを構成することもできる。
例えば図5に示すように、トランジスタTR2(スイッチ9)のみにより一次電流制御用スイッチを構成することもできる。図5に示した点火装置の構成は、図1に示された点火装置からトランジスタTR1と、整流素子D2と、抵抗R1及びR2とを省略したものに相当する。この場合、制御装置12は、トランジスタTR3に与える駆動信号Vs2のみを出力する。図5に示した点火装置の各部の信号波形を図6(A)ないし(F)に示した。
図5に示した点火装置においては、一次コイル1aに負方向電圧Vn1が発生したときに一次コイル1a→整流素子D4→抵抗R5→一次コイル1aの経路で制限された一次電流I1が流れる。一次コイル1aに正方向電圧Vpが発生すると、充電用整流素子D1を通してコンデンサC1が充電される。制御装置12は、基準位置θsから角度θ3離れたクランク角位置θbで高レベルの駆動信号Vs2をトランジスタTR3に与える。これによりトランジスタTR3がオン状態になるため、トランジスタTR2がオン状態になり、コンデンサC1からトランジスタTR2と整流素子D3とを通して点火コイルに一次電流I1が流れる。制御装置12は点火位置θiで駆動信号Vs2を消滅させる。駆動信号Vs2が消滅するとトランジスタTR3がオフ状態になり、これによりトランジスタTR2がオフ状態になるため、点火コイルの一次電流I1が遮断され、点火コイルの二次コイル1bに点火用の高電圧が誘起する。
図5に示したように、一つのスイッチ9のみにより一次電流制御用スイッチを構成すると、一次電流制御回路の構成を簡単にすることができる。
本発明の第1の実施形態の構成を示した回路図である。 同実施形態の点火装置の外観を示した構成図である。 図1の点火装置の動作を説明するための波形図である。 図1の点火位置により得られる進角特性を示したグラフである。 本発明の第2の実施形態の構成を示した回路図である。 図5の点火装置の動作を説明するための波形図である。 従来装置の電流遮断式の点火装置の動作を説明するための波形図である。 図7の点火装置により得られる進角特性を示したグラフである。
符号の説明
1 点火コイル
2 クランク軸
3 磁石回転子
4 固定子
6 点火プラグ
8 第1のスイッチ
9 第2のスイッチ
12 制御装置
13 基準位置検出回路
C1 コンデンサ
TR1 第1のトランジスタ
TR2 第2のトランジスタ
TR3 トランジスタ
D1 整流素子
D2 整流素子

Claims (3)

  1. エンジンにより駆動される磁石発電機の固定子側に一次コイルが設けられて前記エンジンの回転に同期して正方向電圧と該正方向電圧の前後にそれぞれ発生する第1及び第2の負方向電圧とからなる交流電圧を前記一次コイルに前記エンジンの1回転当たり1回誘起する点火コイルと、前記点火コイルの一次コイルに流しておいた一次電流を前記エンジンの点火位置で遮断することにより前記点火コイルの二次コイルに点火用の高電圧を誘起させる電流遮断形の一次電流制御回路とを備えたエンジン用点火装置において、
    前記一次電流制御回路は、
    前記点火コイルの一次側に設けられたコンデンサと、
    前記一次コイルに誘起する前記正方向電圧により前記コンデンサを一方の極性に充電するコンデンサ充電回路と、
    オンオフ制御が可能な一次電流制御用スイッチを備えて、該一次電流制御用スイッチがオン状態にあるときに前記コンデンサに蓄積された電荷を前記一次電流制御用スイッチと前記点火コイルの一次コイルとを通して放電させることにより前記点火コイルに一次電流を流す一次電流通電回路と、
    前記エンジンの点火位置よりも位相が進んだクランク角位置で前記一次電流制御用スイッチをオン状態にし、前記点火位置で前記一次電流制御用スイッチをオフ状態にするように前記一次電流制御用スイッチを制御する制御手段と、
    を備えているエンジン用点火装置。
  2. エンジンにより駆動される磁石発電機の固定子側に一次コイルが設けられて前記エンジンの回転に同期して、前記一次コイルの一端の電位を他端の電位よりも高くする正方向電圧と該正方向電圧の前後にそれぞれ発生する第1及び第2の負方向電圧とからなる交流電圧を前記一次コイルに前記エンジンの1回転当たり1回誘起する点火コイルと、前記点火コイルの一次コイルに流しておいた一次電流を前記エンジンの点火位置で遮断することにより前記点火コイルの二次コイルに点火用の高電圧を誘起させる電流遮断形の一次電流制御回路とを備えたエンジン用点火装置において、
    前記一次電流制御回路は、
    前記点火コイルの一次側に設けられたコンデンサと、
    前記一次コイルの一端と前記コンデンサの一端との間に接続された第1の充電用整流素子と前記一次コイルの他端と前記コンデンサの他端との間に接続された第2の充電用整流素子とを有して前記一次コイルに誘起する前記正方向電圧で前記第1及び第2の充電用整流素子を通して前記コンデンサを一方の極性に充電するコンデンサ充電回路と、
    前記一次コイルの他端と前記コンデンサの他端との間に設けられて前記一次コイルに対して直列に接続されたオンオフ制御が可能な第1のスイッチと、
    前記コンデンサの一端と前記一次コイルの一端との間に設けられて、オン状態になったときに前記コンデンサの両端の電圧を前記一次コイルと第1のスイッチとの直列回路に印加するオンオフ制御が可能な第2のスイッチと、
    前記一次コイルに負方向電圧が誘起したときに該負方向電圧が順方向に印加される向きの逆流阻止用整流素子と該逆流阻止用整流素子に対して直列に接続された電流制限素子とを備えて、前記一次コイルが負方向電圧を誘起しているときに、前記一次コイルに対して並列な通電路を形成する並列通電路形成回路と、
    前記点火位置の直後のクランク角位置から前記一次コイルが正方向電圧を発生するクランク角位置までの区間に設定された第1のクランク角位置で前記第1のスイッチをオン状態にし、前記エンジンの点火位置よりも位相が進み前記正方向電圧が発生するクランク角位置よりは位相が遅れた第2のクランク角位置で前記第2のスイッチをオン状態にし、前記点火位置で前記第1のスイッチ及び第2のスイッチの少なくとも一方をオフ状態にするように前記第1のスイッチ及び第2のスイッチを制御する制御手段と、
    を具備したことを特徴とするエンジン用点火装置。
  3. エンジンにより駆動される磁石発電機の固定子側に一次コイルが設けられて前記エンジンの回転に同期して、前記一次コイルの一端の電位を他端の電位よりも高くする正方向電圧と該正方向電圧の前後にそれぞれ発生する第1及び第2の負方向電圧とからなる交流電圧を前記一次コイルに前記エンジンの1回転当たり1回誘起する点火コイルと、前記点火コイルの一次コイルに流しておいた一次電流を前記エンジンの点火位置で遮断することにより前記点火コイルの二次コイルに点火用の高電圧を誘起させる電流遮断形の一次電流制御回路とを備えたエンジン用点火装置において、
    前記一次電流制御回路は、
    前記点火コイルの一次側に設けられたコンデンサと、
    前記一次コイルの一端と前記コンデンサの一端との間に接続された第1の充電用整流素子と前記一次コイルの他端と前記コンデンサの他端との間に接続された第2の充電用整流素子とを有して前記一次コイルに誘起する前記正方向電圧で前記第1及び第2の充電用整流素子を通して前記コンデンサを一方の極性に充電するコンデンサ充電回路と、
    前記一次コイルの他端にコレクタが接続され、前記コンデンサの負極側端子にエミッタが接続されて前記一次コイルに対して直列に接続された第1のトランジスタと、
    前記コンデンサの正極性側の端子と前記一次コイルの一端との間に接続されて、オン状態になったときに前記コンデンサの両端の電圧を前記一次コイルと第1のトランジスタとの直列回路の両端に印加するように設けられた第2のトランジスタと、
    前記一次コイルに負方向電圧が誘起したときに該負方向電圧が順方向に印加される向きの逆流阻止用整流素子と該逆流阻止用整流素子に対して直列に接続された電流制限素子とを有して前記一次コイルに対して並列な通電路を形成する並列通電路形成回路と、
    前記点火位置の直後のクランク角位置から前記一次コイルが正方向電圧を発生するクランク角位置までの区間に設定された第1のクランク角位置で前記第1のトランジスタをオン状態にし、前記エンジンの点火位置よりも位相が進み前記正方向電圧が発生するクランク角位置よりは位相が遅れた第2のクランク角位置で前記第2のトランジスタをオン状態にし、前記点火位置で前記第1のトランジスタ及び第2のトランジスタの少なくとも一方をオフ状態にするように前記第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを制御する制御手段と、
    を具備したことを特徴とするエンジン用点火装置。
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