JP2006327354A - 船外機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 駆動源の運転に伴って生じる振動や騒音を、操舵性能の低下を招くことなく、低減できるようにした船外機を提供する。
【解決手段】 駆動源(エンジンおよび電動モータ)が収容される駆動源部(エンジンカバーおよびモータカバー34)と、および船体に取り付けられると共に、少なくとも駆動源に接続されて駆動されるドライブシャフト40とドライブシャフト40にギヤ機構を介して接続されるプロペラからなる駆動部とを備える船外機において、駆動源部と駆動部とをラバーマウント74を介して接続する。
【選択図】 図2
【解決手段】 駆動源(エンジンおよび電動モータ)が収容される駆動源部(エンジンカバーおよびモータカバー34)と、および船体に取り付けられると共に、少なくとも駆動源に接続されて駆動されるドライブシャフト40とドライブシャフト40にギヤ機構を介して接続されるプロペラからなる駆動部とを備える船外機において、駆動源部と駆動部とをラバーマウント74を介して接続する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、船外機に関する。
従来より、内燃機関などをプロペラの駆動源として搭載した船外機が広く知られている。この種の船外機にあっては、船外機本体を船体に直接取り付けている。従って、駆動源の運転に伴って生じる振動は船体に伝達され、それによって騒音を生じる。そこで、その振動や騒音を低減させるため、船外機の懸架部(船外機を船体に固定するための機構。具体的には、スターンブラケット、スイベルケースなど)と船外機本体とをゴムなどの弾性体を介して接続するのが一般的であった(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−278684号公報(段落0009,0015,0016、図1など)
しかしながら、特許文献1に記載される技術にあっては、船外機の懸架部と船外機本体とを弾性体を介して接続しているため、弾性体の硬度を低く(柔らかく)設定し過ぎると船外機の操舵性能が低下する、具体的には、船外機のふらつきが発生するという不具合があった。そのため、操舵性能を低下させないようにある程度の硬度を確保する必要があるなど弾性体の硬度設定にも制約があることから、船外機の振動や騒音を必ずしも十分に低減できるとは限らなかった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、駆動源の運転に伴って生じる振動や騒音を、操舵性能の低下を招くことなく、低減できるようにした船外機を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、駆動源が収容される駆動源部と、および船体に取り付けられると共に、少なくとも前記駆動源に接続されて駆動されるドライブシャフトと前記ドライブシャフトにギヤ機構を介して接続されるプロペラからなる駆動部とを備える船外機において、前記駆動源部と前記駆動部とを弾性体を介して接続するように構成した。
また、請求項2に係る船外機にあっては、前記弾性体が、前記駆動源部と前記駆動部の間に挟持されるラバーマウントからなるように構成した。
また、請求項3に係る船外機にあっては、前記動力源が、内燃機関と電動モータの少なくともいずれかからなるように構成した。
請求項1に係る船外機にあっては、駆動源が収容される駆動源部と、船体に取り付けられると共に、少なくとも駆動源に接続されて駆動されるドライブシャフトとドライブシャフトにギヤ機構を介して接続されるプロペラからなる駆動部とを弾性体を介して接続するように構成したので、駆動源の振動が弾性体によって減衰され、船体に伝達されるのを抑制することができ、よって駆動源の運転に伴って生じる船外機の振動や騒音を低減することができる。また、弾性体の配置位置が船外機の懸架部でないことから、弾性体の硬度が操舵性能に影響を及ぼすことがない。従って、弾性体の硬度設定に制約が生じず、船外機の振動と騒音を効果的に低減することができる。
また、請求項2に係る船外機にあっては、弾性体が、駆動源部と駆動部の間に挟持されるラバーマウントからなるように構成したので、上記した効果に加え、簡素な構成とすることができ、弾性体の組み付けあるいは交換などの作業も容易に行うことができる。
また、請求項3に係る船外機にあっては、動力源が、内燃機関と電動モータの少なくともいずれかからなるように構成したので、動力源の種類に関わらず上記した効果を得ることができる。特に、内燃機関と電動モータとを備えた比較的小型のハイブリッド型の船外機において、上記した効果をより一層得ることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る船外機を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る船外機の部分断面図である。
図1において符号10は船外機を示す。船外機10は、ねじ式のクランプ機構12を備えた2個のスターンブラケット(図1で1個のみ示す)14を介して船体16の後部(トランサム)18に取り付けられて固定される。
船外機10の上下方向において上方の位置には、内燃機関(駆動源。以下「エンジン」という)20が配置される。エンジン20は排気量50cc程度の単気筒ガソリンエンジンであり、出力1.5kW(約2PS)を発生する。エンジン20は、図示の如く、クランクシャフト(出力軸)22が上下方向と平行、即ち、垂直方向となるように配置される。エンジン20およびクランクシャフト22は、エンジンカバー(駆動源部)24に収容される。
尚、以下において「上下方向」とは、クランクシャフト22と平行(あるいは略平行)である方向を意味し、船外機10のチルト角やトリム角によっては必ずしも重力方向と一致しない。また、「水平方向」とは、先に定義した「上下方向」と直交する方向を意味する。また、水平方向のうち、船外機10から見て船体16側、即ち、進行方向を「前方」、その逆を「後方」とする。また「左右方向」とは、水平方向のうち、前後方向と直交する方向を意味する。
船外機10においてエンジン20よりも上下方向において下方の位置には、電動モータ(駆動源。発電電動機)28が配置される。電動モータ28は、ステータ30とロータ(以下「出力軸」という)32とからなるDCブラシレスモータであり、数百Wの出力を発生する。電動モータ28は、出力軸32が上下方向と平行、即ち、垂直方向となるように配置されると共に、エンジンカバー24から連続するように形成されたモータカバー(駆動源部)34に収容される。尚、上記したエンジンカバー24およびモータカバー34は、弾性変形可能な金属材、具体的には、アルミニウム材から製作される。
図示の如く、モータカバー34には、複数個(具体的には2個)の突出部が接続される。以下、モータカバー34の前後方向において前方に接続された突出部を「第1の突出部」と呼び、符合34aで示す。また、後方に接続された突出部を「第2の突出部」と呼び、符合34bで示す。
第1の突出部34aは、モータカバー34の前方に向けて略水平方向に突出した後、前方斜め上方に向けて連続して形成される。また第2の突出部34bは、モータカバー34の後方に向けて略水平方向に突出して形成される。上記の如く形成された第1および第2の突出部34a,34bの端部にはそれぞれ、操船者などによって把持されるべき把持部34a1,34b1が接続される。
エンジン20と電動モータ28の間には、遠心クラッチ36が配置される。具体的には、エンジン20のクランクシャフト22の下端と電動モータ28の出力軸32の上端は、遠心クラッチ36を介して接続される。
電動モータ28の出力軸32の下端には、締結部(後述)38を介してドライブシャフト(駆動部。バーチカルシャフト)40の上端が着脱自在に接続される。ドライブシャフト40は、図示の如く上下方向と平行、即ち、垂直方向となるように配置され、ドライブシャフトカバー42の内部に上下方向軸回りに回転自在に支持される。
ドライブシャフト40の下端には、ギヤ機構44を介してプロペラシャフト46が接続される。ギヤ機構44は、ドライブシャフト40の下端に設けられるピニオンギヤ48と、プロペラシャフト46の端部に設けられるベベルギヤ50とからなり、それらが噛合することで、ドライブシャフト40とプロペラシャフト46とを接続させる。
ギヤ機構44およびプロペラシャフト46は、ドライブシャフトカバー42の下方に配置されたギヤケース52に収容されると共に、プロペラシャフト46は、そのギヤケース52の内部に水平軸回りに回転自在に支持される。また、プロペラシャフト46のベベルギヤ50が設けられる端部と反対側の端部、即ち、プロペラシャフト46の後端は、ギヤケース52から船外機10の後方に向けて突出され、そこにプロペラ(駆動部)54が取り付けられる。このように、駆動源であるエンジン20および電動モータ28に接続されたドライブシャフト40は、ギヤ機構44を介してプロペラ54に接続される。
これにより、電動モータ28の出力(回転出力)は、締結部38、ドライブシャフト40およびギヤ機構44(ピニオンギヤ48、ベベルギヤ50)を介してプロペラシャフト46に伝達され、プロペラ54が回転して船体16を前進あるいは後進させる方向の推力を生じる。
また、エンジン20の出力(回転出力)は、遠心クラッチ36を介して電動モータの出力軸32に伝達された後、電動モータ28の出力同様、締結部38、ドライブシャフト40およびギヤ機構44を介してプロペラシャフト46に伝達され、プロペラ54が回転して船体16を前進させる方向の推力を生じる。即ち、プロペラ54は、エンジン20の出力と電動モータ28の出力の少なくともいずれかによって回転させられる。
また、上記した第1の突出部34aの下方の位置には、バーハンドル(ティラー)56が設けられる。バーハンドル56は、図示の如く、モータカバー34から前方に向けて突出され、操船者によって操作自在とされる。ドライブシャフトカバー42は、前記したスターンブラケット14に上下方向軸回りに回転自在に支持され、よって操船者は、バーハンドル56を水平方向、正確には、左右方向に操作することによって船外機10を左右に操舵(操作)することができる。
バーハンドル56の先端には、スロットルグリップ58が設けられる。スロットルグリップ58は、操船者によって回転操作自在とされ、その内部には回転角センサ(ボリュームセンサ)60が配置される。回転角センサ60は、スロットルグリップ58の回転角(操作量)に応じた信号を、図示しないマイクロコンピュータからなる電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)へ出力すると共に、ECUは、入力された信号に応じて電動モータ28の出力を変更し、よって船体16の船速が調整される。
さらにスロットルグリップ58は、プッシュプルケーブルを介してエンジン20のスロットルバルブ(共に図示せず)に接続される。これにより、スロットルグリップ58が操作されると、スロットルバルブが開閉してエンジン回転数が調整され、船体16の船速が調整される。
尚、スロットルグリップ58の近傍には、操船者によって駆動源(エンジン20と電動モータ28)の始動指示あるいは停止指示が入力されるモードスイッチ62が設けられる。モードスイッチ62は、入力された始動あるいは停止指示に応じた信号を前記したECUへ出力すると共に、ECUは、入力された信号に応じてエンジン20および電動モータ28の駆動を制御する。
このように、船外機10は、エンジン20と電動モータ28とをプロペラ54の駆動源として備えたハイブリッド型であり、より詳しくは、排気量50cc程度のエンジン20と出力数百Wの電動モータ28とを備える比較的小型の船外機であると共に、ドライブシャフト40やプロペラ54からなる駆動部がスターンブラケット14(懸架部)を介して船体16に取り付けられる(接続される)。
次いで、前記した締結部38について詳説する。
図2は、図1に示す締結部38の拡大部分断面図であり、図3は、図2に示す締結部38を駆動源部と駆動部とに分割した状態を表す、図2と同様な拡大部分断面図である。
締結部38は、図2および図3に示す如く、モータカバー34の下端に形成される嵌合部(以下、「駆動源部側嵌合部」という)34cと、ドライブシャフトカバー42の上端に形成される嵌合部(以下、「駆動部側嵌合部」という)42aと、電動モータ28の出力軸32の下端部32aに接続(形成)される凸部66と、ドライブシャフト40の上端部40aに連結部材68を介して接続される凹部70とを備える。
図4は、図2のIV−IV線断面図である。
駆動源部側嵌合部34cは略円筒状を呈し、その内部には、空間(図3にのみ示す)72が形成される。空間72には、上記した出力軸32の下端部32aおよび凸部66が配置される。また、駆動源部側嵌合部34cの内側には、ラバーマウント(弾性体)74が配置される(組み付けられる)。
ラバーマウント74は、図2から図4に示す如く、略円筒状を呈するように形成される。ラバーマウント74は、弾性材(具体的には、クロロプレンゴム)からなり、その硬度(弾性)は、駆動源(エンジン20および電動モータ28)の振動が、駆動部(正確には、ドライブシャフトカバー42)に伝達されるのを抑制できる値(例えばHS60°程度)に設定される。
駆動部側嵌合部42aは略円筒状を呈し、その内部には、空間76が形成される。空間76には、前述したドライブシャフト40の上端部40a、連結部材68および凹部70が配置される。尚、ラバーマウント74の内周、別言すれば、駆動源部側嵌合部34cの内周は、駆動部側嵌合部42aの外周より僅かに大きくなるように設定される。
図4に示すように、凸部66は、断面視において多角形(具体的には略正方形)を呈し、その内部は中実となるように形成される。また凹部70は、断面視において多角形(具体的には略正方形)を呈し、その内部は中空であると共に、その中空部分は上記した凸部66が嵌合可能な形状とされる。
図5は、図2に示す締結部38を右側から見た側面図である。
駆動源部側嵌合部34cの下端付近には、凸部66と凹部70を固定するための固定部80が形成される。固定部80は、駆動源部側嵌合部34cの側面から突出して形成される第1の固定部材80aおよび第2の固定部材80bと、第1および第2の固定部材80a,80bとの間に形成される間隙部82とを備える。
第1の固定部材80aには、ボルト84が挿通されるべき挿通孔86が穿設されると共に、第2の固定部材80bには、前記したボルト84と係合可能なネジ孔88が穿設される。また間隙部82は、図5に示すように、駆動源部側嵌合部34cの下端から上方に向けて所定の距離だけ切り欠いて形成される。以下、図5において左側の切り欠き面を「第1の切り欠き面82a」とすると共に、右側の切り欠き面を「第2の切り欠き面82b」とする。
これにより、ボルト84を締め付けると、第1および第2の固定部材80a,80bの離間距離は減少し、それに伴ってモータカバー34の駆動源部側嵌合部34cは弾性変形して間隙部82が変形させられる、具体的には、第1および第2の切り欠き面82a,82bの離間距離が減少させられる。
一方、ボルト84を緩めると、第1および第2の固定部材80a,80bの離間距離が増加し、それに伴ってモータカバー34の駆動源部側嵌合部34cは弾性変形して間隙部82が変形させられる、具体的には、第1および第2の切り欠き面82a,82bの離間距離が増加させられる。尚、図5においてボルト84を締め付けた状態を実線で示すと共に、ボルト84を緩めた状態を2点鎖線で示す。
次いで、上記の如く構成された船外機10を船体16に取り付ける作業について説明する。
図6は、船外機10の取り付け作業を説明するための、図1と同様な船外機10の部分断面図である。
操船者などはスターンブラケット14を、クランプ機構12を操作して船体16に接続(固定)する。これにより、スターンブラケット14に接続されたドライブシャフト40、ギヤ機構44およびプロペラ54などの駆動部が船体16に取り付けられる。
次いで操船者などは、駆動源が収容されたエンジンカバー24およびモータカバー34を、モータカバー34の把持部34a1,34b1を把持しつつ駆動部の上方に移動させる。その後エンジンカバー24およびモータカバー34を、図6に矢印で示す如く、下方に移動させ、ドライブシャフトカバー42の駆動部側嵌合部42aにモータカバー34の駆動源部側嵌合部34cを嵌合させる。これにより、ラバーマウント74はモータカバー34と駆動部のドライブシャフトカバー42の間に挟持される。またこのとき、ドライブシャフト40の凹部70に出力軸32の凸部66を嵌合させる。
その後、固定部80のボルト84を締め付けることで、第1および第2の切り欠き面82a,82bの離間距離が減少、即ち、駆動源部側嵌合部34cの内周が減少する。これにより、駆動源部側嵌合部34cの内周面34c1は、駆動部側嵌合部42aの外周面42a1に圧着され、よって駆動源部側嵌合部34cが駆動部側嵌合部42aに固定される。
駆動源部側嵌合部34cが駆動部側嵌合部42aに固定されることで、出力軸32の凸部66は、ドライブシャフト40の凹部70から外れることがなく、よって凸部66と凹部70は確実に固定される。これにより、出力軸32からの回転出力が締結部38を介してドライブシャフト40へ伝達可能な状態となる。上記のようにして船外機10は、船体16に取り付けられる。
一方、船外機10を船体16から取り外すときは、上記とは逆の作業が行われる。具体的には、固定部80のボルト84を緩めることで、第1および第2の切り欠き面82a,82bの離間距離が増加、即ち、駆動源部側嵌合部34cの内周が増加する。これにより、駆動源部側嵌合部34cの内周面34c1と駆動部側嵌合部42aの外周面42a1が圧着されなくなる、換言すれば、駆動源部側嵌合部34cと駆動部側嵌合部42aの固定が解除される。
その後、操船者などは、把持部34a1,34b1を把持し、エンジンカバー24およびモータカバー34を上方に持ち上げて駆動部から取り外す。次いで、クランプ機構12を操作してスターンブラケット14を船体16から取り外すことで、ドライブシャフト40、ギヤ機構44およびプロペラ54などの駆動部が船体16から取り外される。
このように、この発明の第1実施例に係る船外機10にあっては、エンジン20、電動モータ28が収容されるエンジンカバー24、モータカバー34と、船体16に取り付けられると共に、少なくともエンジン20および電動モータ28に接続されて駆動されるドライブシャフト40とドライブシャフト40にギヤ機構44を介して接続されるプロペラ54からなる駆動部とをラバーマウント74を介して接続するように構成したので、エンジン20などの駆動源の振動がラバーマウント74によって減衰され、船体16に伝達されるのを抑制することができ、よって駆動源の運転に伴って生じる船外機10の振動や騒音を低減することができる。また、ラバーマウント74の配置位置が船外機10の懸架部でないことから、ラバーマウント74の硬度が操舵性能に影響を及ぼすことがない。従って、ラバーマウント74の硬度設定に制約が生じず、船外機10の振動と騒音を効果的に低減することができる。
また、船外機の振動や騒音を低減するための従来技術における弾性体は、ボルト、ワッシャおよびナットなどによって固定されるため、その構成が複雑になると共に、弾性体の取り付け作業などを容易に行うことができないという不都合があった。しかしながら、船外機10にあっては、弾性体が、駆動源部(正確には、モータカバー34)と駆動部(正確には、ドライブシャフトカバー42)の間に挟持されるラバーマウント74からなるように構成したので、簡素な構成とすることができ、ラバーマウント74の組み付けあるいは交換などの作業も容易に行うことができる。
また、動力源が、エンジン20と電動モータ28の少なくともいずれかからなるように構成したので、動力源の種類に関わらず、船外機10の振動と騒音を効果的に低減することができる。特に、エンジン20と電動モータ28とを備えた比較的小型のハイブリッド型の船外機10において、船外機10の振動と騒音をより一層効果的に低減することができる。
以上の如く、この発明の第1実施例にあっては、駆動源(エンジン20と電動モータ28)が収容される駆動源部(エンジンカバー24およびモータカバー34)と、および船体(16)に取り付けられると共に、少なくとも前記駆動源に接続されて駆動されるドライブシャフト(40)と前記ドライブシャフトにギヤ機構(44)を介して接続されるプロペラ(54)からなる駆動部とを備える船外機(10)において、前記駆動源部と前記駆動部とを弾性体(ラバーマウント74)を介して接続するように構成した。
また、前記弾性体が、前記駆動源部(24,34)と前記駆動部(40,54)の間に挟持されるラバーマウント(74)からなるように構成した。
また、前記動力源が、内燃機関(20)と電動モータ(28)の少なくともいずれかからなるように構成した。
尚、上記において、船外機10を駆動源部と駆動部の2つに分割するように構成したが、例えば駆動部をさらに分割して3つ、あるいはそれ以上に分割してもよい。
また、固定部80は、第1、第2の固定部材80a,80b、間隙部82およびボルト84などからなる如く構成したが、それに限られるものではなく、駆動源部側嵌合部34cと駆動部側嵌合部42aとを固定すると共に、凸部66と凹部70とを固定できる構成であればよい。
また、電動モータ28をDCブラシレスモータとしたが、他の方式のモータを使用してもよい。
また、エンジン20の排気量を50cc程度とし、電動モータ28の出力を数百Wとすると共に、ラバーマウント74の硬度をHS60°程度となるようにしたが、それらは例示であって限定されるものではない。
また、エンジン20と電動モータ28の間には、遠心クラッチ36を配置するように構成したが、電磁クラッチなどを用いてもよい。
10 船外機、16 船体、20 エンジン(駆動源)、24 エンジンカバー(駆動源部)、28 電動モータ(駆動源)、34 モータカバー(駆動源部)、40 ドライブシャフト(駆動部)、44 ギヤ機構、54 プロペラ(駆動部)、74 ラバーマウント(弾性体)
Claims (3)
- 駆動源が収容される駆動源部と、および船体に取り付けられると共に、少なくとも前記駆動源に接続されて駆動されるドライブシャフトと前記ドライブシャフトにギヤ機構を介して接続されるプロペラからなる駆動部とを備える船外機において、前記駆動源部と前記駆動部とを弾性体を介して接続するように構成したことを特徴とする船外機。
- 前記弾性体が、前記駆動源部と前記駆動部の間に挟持されるラバーマウントからなることを特徴とする請求項1記載の船外機。
- 前記動力源が、内燃機関と電動モータの少なくともいずれかからなることを特徴とする請求項1または2記載の船外機。
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Cited By (2)
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2005
- 2005-05-25 JP JP2005152134A patent/JP2006327354A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080805 |