JP2006290198A - 船外機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ハイブリッド型の船外機において、操船者の緊急停止スイッチの装着を容易にすることができると共に、操船者による船外機の操作をスムーズに行うことができるようにした船外機を提供する。
【解決手段】 エンジン(20)と電動モータ(28)とをプロペラの駆動源として備えたハイブリッド型の船外機において、エンジン(20)と電動モータ(28)とに接続されてそれらの駆動を共に停止させる緊急停止スイッチ(64)を設ける。
【選択図】 図5
【解決手段】 エンジン(20)と電動モータ(28)とをプロペラの駆動源として備えたハイブリッド型の船外機において、エンジン(20)と電動モータ(28)とに接続されてそれらの駆動を共に停止させる緊急停止スイッチ(64)を設ける。
【選択図】 図5
Description
この発明は、船外機に関し、より詳しくは、内燃機関と電動モータとをプロペラの駆動源として備えたハイブリッド型の船外機に関する。
船外機は、従来より、緊急時に船外機の内燃機関を停止させる緊急停止スイッチを備え、その緊急停止スイッチは、特許文献1の第1図に示される如く、カールコードを介して操船者の手首などに接続される。これにより、例えば操船者が航行中に船体から転落すると、カールコードが引かれ、それに応じて緊急停止スイッチが作動して内燃機関を停止させ、船体を停止するようにしている。
ところで、内燃機関と電動モータとをプロペラの駆動源として備えたハイブリッド型の船外機が種々提案されている(例えば、特許文献2参照)。
実公平05−048344号公報(第1図など)
実開昭63−158493号公報(第1図、第4図など)
しかしながら、前記した緊急停止スイッチは駆動源ごとに取り付けられるため、特許文献2に記載されるようなハイブリッド型の船外機にあっては、緊急停止スイッチが内燃機関と電動モータのそれぞれに接続される、換言すれば、緊急停止スイッチを2個備えることとなる。従って、操船者は、2個の緊急停止スイッチをカールコードを介してそれぞれ手首などに取り付ける必要があり、その装着が煩雑であった。また、2本のカールコード同士が航行中に絡み合ってしまうなど、船外機の操作の妨げになるという不都合も生じる。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、ハイブリッド型の船外機において、操船者の緊急停止スイッチの装着を容易にできると共に、船外機の操作をスムーズに行うことができるようにした船外機を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、内燃機関と電動モータとをプロペラの駆動源として備えた船外機において、前記内燃機関と前記電動モータとに接続されてそれらの駆動を共に停止させる緊急停止スイッチを設けるように構成した。
また、請求項2にあっては、前記緊急停止スイッチは少なくとも2個の接点を備え、前記少なくとも2個の接点は前記内燃機関と前記電動モータの通電回路に介挿されるように構成した。
請求項1に係る船外機にあっては、プロペラの駆動源である内燃機関と電動モータとに接続され、それらの駆動を共に停止させる緊急停止スイッチを設けるように構成したので、駆動源を複数個備える船外機(ハイブリッド型の船外機)であっても、緊急停止スイッチを複数個設けることなく、逆にいえば、1つの緊急停止スイッチでそれら駆動源の駆動を共に停止させることができる。それにより、操船者は1つの緊急停止スイッチをカールコードを介して手首などに取り付けるだけでよく、その装着が容易となる。また、カールコードも1本となるため、カールコード同士が航行中に絡み合って船外機の操作の妨げになることがなく、よって操船者の船外機の操作をスムーズにすることができる。
また、請求項2に係る船外機にあっては、緊急停止スイッチは少なくとも2個の接点を備え、少なくとも2個の接点は内燃機関と電動モータの通電回路に介挿されるように構成したので、上記した効果に加え、簡素な構成となり、具体的には、2個の接点を開閉させるだけで、内燃機関と電動モータの駆動を確実に停止させることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る船外機を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る船外機の部分断面図である。
図1において符号10は船外機を示す。船外機10は、ねじ式のクランプ機構12を備えた2個のスターンブラケット(図1で1個のみ示す)14を介して船体16の後部(トランサム)18に固定される。
船外機10の上下方向において上方の位置には、内燃機関(駆動源。以下「エンジン」という)20が配置される。エンジン20は排気量50cc程度の単気筒ガソリンエンジンであり、出力1.5kW(約2PS)を発生する。図示の如く、エンジン20はクランクシャフト(出力軸)22が上下方向と平行に配置されると共に、エンジン20およびクランクシャフト22は、エンジンカバー24によって覆われる。
尚、以下において「上下方向」とは、クランクシャフト22と平行(あるいは略平行)である方向を意味し、船外機10のチルト角やトリム角によっては必ずしも重力方向と一致しない。また、「水平方向」とは、先に定義した「上下方向」と直交する方向を意味する。また、水平方向のうち、船外機10から見て船体16側、即ち、進行方向を「前方」、その逆を「後方」とする。また「左右方向」とは、水平方向のうち、前後方向と直交する方向を意味する。
船外機10においてエンジン20よりも上下方向において下方の位置には、電動モータ(駆動源。発電電動機)28が配置される。電動モータ28は、ステータ30とロータ(出力軸)32とからなるDCブラシレスモータであり、数百Wの出力を発生する。図示の如く、電動モータ28は、ロータ32が上下方向と平行に配置されると共に、モータカバー34によって覆われる。
エンジン20と電動モータ28の間には、遠心クラッチ36が配置される。具体的には、エンジン20のクランクシャフト22の下端と電動モータ28のロータ32の上端は、遠心クラッチ36を介して接続される。
電動モータ28のロータ32の下端には、ドライブシャフト40の上端が接続される。ドライブシャフト40は、図示の如く上下方向と平行に配置され、ドライブシャフトカバー42の内部に上下方向軸回りに回転自在に支持される。ドライブシャフト40の下端には、ピニオンギヤ44が設けられると共に、ピニオンギヤ44は、ドライブシャフトカバー42の下方に接続されたギヤケース46の内部に配置される。
ギヤケース46の内部には、水平軸回りに回転自在に支持されたプロペラシャフト48が収容される。プロペラシャフト48の一端はギヤケース46から船外機10の後方に向けて突出され、そこにプロペラ50が取り付けられる。またプロペラシャフト48の外周には、ベベルギヤ52が配置されると共に、前記したピニオンギヤ44と噛合して回転させられる。
これにより、電動モータ28の出力(回転出力)は、ドライブシャフト40、ピニオンギヤ44およびベベルギヤ52を介してプロペラシャフト48に伝達され、プロペラ50が回転して船体16を前進あるいは後進させる方向の推力を生じる。
また、エンジン20の出力(回転出力)は、遠心クラッチ36を介して電動モータのロータ32に伝達された後、電動モータ28の出力同様、ドライブシャフト40、ピニオンギヤ44およびベベルギヤ52を介してプロペラシャフト48に伝達され、プロペラ50が回転して船体16を前進させる方向の推力を生じる。即ち、プロペラ50は、エンジン20の出力と電動モータ28の出力の少なくともいずれかによって回転させられる。
このように、船外機10は、船体16に取り付けられると共に、エンジン20と電動モータ28とをプロペラ50の駆動源として備えたハイブリッド型の船外機であり、より詳しくは、排気量50cc程度のエンジン20と出力数百Wの電動モータ28とを備えた小型の船外機である。
船外機10のエンジンカバー24の下方には、バーハンドル56が設けられる。バーハンドル56は、図示の如く、モータカバー34から前方に向けて突出され、操船者によって操作自在とされる。ドライブシャフトカバー42は、前記したスターンブラケット14に上下方向軸回りに回転自在に支持され、よって操船者は、バーハンドル56を水平方向、正確には、左右方向に操作することによって船外機10を左右に操舵(操作)することができる。
バーハンドル56の先端には、スロットルグリップ58が設けられる。スロットルグリップ58は、操船者によって回転操作自在とされ、その内部には回転角センサ(ボリュームセンサ)60が配置される。回転角センサ60は、スロットルグリップ58の回転角(操作量)に応じた信号を出力する。
さらにスロットルグリップ58は、プッシュプルケーブルを介してエンジン20のスロットルバルブ(共に図示せず)に接続される。従って、スロットルグリップ58が操作されると、スロットルバルブが開閉してエンジン回転数が調整され、船体16の船速が調整される。
またバーハンドル56は、エンジン20と電動モータ28の始動(駆動)指示あるいは停止指示が操船者によって入力されるモードスイッチ62と、エンジン20と電動モータ28とに接続されてそれらの駆動を共に停止させる緊急停止スイッチ64とを備える。
図示は省略するが、モードスイッチ62は、プロペラ50をエンジン20の駆動によって回転させる「エンジン駆動」と、電動モータ28の駆動によって回転させる「電動モータ駆動」と、エンジン20と電動モータ28の駆動によって回転させる「エンジン・電動モータ駆動」と、エンジン20と電動モータ28の駆動を停止させる「エンジン・電動モータ停止」の4つのポジションを有し、それらのいずれかが操船者によって選択自在とされる。尚、モードスイッチ62は、操船者によって選択されたポジションに応じて、後述する第1および第2の可動スイッチをオンあるいはオフさせる。
緊急停止スイッチ64には、そのオン、オフのトリガーとなるタブ(ロックプレート)70が着脱自在に接続される。タブ70には、伸縮自在なカールコード72の一端が接続されると共に、カールコード72の他端には、留め具74が接続される。尚、図示は省略するが、留め具74は操船者の手首や腰などに取り付けられる。
また船体16の適宜位置には、エンジン20と電動モータ28に電圧を供給するバッテリ(後述)を収容するバッテリボックス(水密容器)76が脱離自在に配置される(搭載される)。
図2は、バッテリおよびバッテリボックス76を説明するための拡大側断面図である。また図3は、図2に示すバッテリなどの平面図であり、図4は、図2に示すバッテリなどを図2において左側から見た側面図である。
バッテリボックス76は樹脂材から製作されると共に、複数個、具体的には2個の部材からなる分割構造とされる。以下、上下方向において上側に配置された部材を「上側部材」と呼び、符合76aで示す。また、下側に配置された部材を「下側部材」と呼び、符合76bで示す。尚、図3は上側部材76aを取り外した状態を示す。
上側部材76aと下側部材76bの当接部分76cは、隙間なく組み付けられる。即ち、バッテリボックス76は水密(気密)状態、換言すれば、防水構造とされる。また上側部材76aの適宜位置には、バッテリの外部接続コネクタ(後述)が取り付けられるべき取付孔76d(図2にのみ示す)が複数個、具体的には2個穿設される。
バッテリボックス76の内部には、空間80が形成されると共に、空間80の中央部付近には、前記したバッテリ(出力電圧12[V])82が配置される。バッテリ82は、その上部に、操船者などによって把持される把持部84を備える。これにより、バッテリ82を陸上で充電する場合などには、操船者あるいは整備者が把持部84を把持しつつバッテリ82を適宜な位置に移動させて充電を行う。
また、バッテリ82の側面(図2,3において右側の側面)82aには、電動モータ28の駆動を制御する電動モータコントロールユニット(制御装置。以下「コントローラ」という)86が配置される。コントローラ86は、図示しないROM、RAM、CPUからなるマイクロコンピュータと、電動モータ28への電圧を供給する電源回路(通電回路。後述)などを備えると共に、簡易防水構造からなるコントローラケース88に収容される。
一方、側面82aの反対の側面(図2,3において左側の側面)82bには、コントローラ86に接続される周辺機器、具体的には、後述する電子回路を過電流から保護するためのメインフューズ90およびサブフューズ92と、前記したモードスイッチ62で選択されたポジションに応じて作動するメインリレー(モータパワーリレー)94と、緊急停止スイッチ64のオン、オフに応じて作動する電動モータ用エマージェンシーリレー96およびエンジン用エマージェンシーリレー98とが取り付けられる。
このように、コントローラ86をバッテリ82の側面82aに、周辺機器(メインフューズ90など)を反対の側面82bに取り付ける、換言すれば、コントローラ86と周辺機器を、バッテリ82の重量のバランスが崩れないように、バッテリ82の左右の側面82a,82bに取り付ける。
バッテリ82の上面には、バッテリ82からの電圧やコントローラ86からの信号などを外部機器(具体的には、エンジン20、電動モータ28、バーハンドル56のモードスイッチ62および緊急停止スイッチ64など)へ出力するための外部接続コネクタ100が複数個(2個)取り付けられる。図2によく示すように、外部接続コネクタ100は、バッテリボックス76の取付孔76dから露出するように配置される。外部接続コネクタ100には、図1に示す如く、複数本(2本)のケーブル102の一端が接続される一方、ケーブル102の他端は、前記した外部機器に接続される。
ここで、図5を参照して船外機10の構成、具体的にはコントローラ86および緊急停止スイッチ64などについて詳説する。
図5は、コントローラ86および緊急停止スイッチ64などを備えた船外機のシステム図である。
バッテリ82は、マイナス端子がコントローラ86のGND(グラウンド)端子に接続される一方、プラス端子は、メインフューズ90(図5で「MAIN FUSE」と示す)およびメインリレー94の可動スイッチ94aを介してコントローラ86のBat(バッテリ)端子に接続される。
メインフューズ90と可動スイッチ94aの間には、第1のサブフューズ92aと第2のサブフューズ92b(図5で共に「SUB FUSE」と示す)の一端が接続される。第1のサブフューズ92aの他端は、エンジン20の点火回路(通電回路)104を介してイグニッションコイル106に接続されると共に、第2のサブフューズ92bの他端は、前記した緊急停止スイッチ64(図において「EMER SW」で示す)に接続される。
また、メインリレー94の励磁コイル94bは、その一端がコントローラ86のリレー端子に接続される一方、他端は第2のサブフューズ92bと緊急停止スイッチ64の間に接続される。
第2のサブフューズ92bと緊急停止スイッチ64の間には、さらにモードスイッチ62(図5において「MODE SW」で示す)、より詳しくはモードスイッチ62の第1の可動スイッチ62aの一端が接続される。第1の可動スイッチ62aの他端は、コントローラ86のKEYIN端子に接続される。モードスイッチ62は、さらに第2の可動スイッチ62bを備えると共に、第2の可動スイッチ62bの一端は、図示のように、接地端子110に接続される一方、他端はエンジン20の点火回路104に接続される。
上記した緊急停止スイッチ64は少なくとも2個の接点を備える、具体的には電動モータ用エマージェンシーリレー96とエンジン用エマージェンシーリレー98、より具体的には電動モータ用エマージェンシーリレー96の励磁コイル96aとエンジン用エマージェンシーリレー98の励磁コイル98aの一端に接続される。これら2個の励磁コイル96a,98aの他端は、図示の如く、共に接地端子112に接続される。
電動モータ用エマージェンシーリレー96の可動スイッチ96bの一端は、コントローラ86のEMERGND端子に接続される一方、他端はEMERSW端子に接続される。また、エンジン用エマージェンシーリレー98の可動スイッチ98bの一端は、前記したモードスイッチ62の第2の可動スイッチ62bと点火回路104との間に接続される一方、他端は接地端子112に接続される。
コントローラ86は、前述した如く、電源回路(通電回路。図示せず)を備え、その電源回路には、電動モータ28(図において「BLM」で示す)が接続される。尚、コントローラ86には、さらに回転角センサ60が接続され、前述したスロットルグリップ58の回転角に応じた信号が入力される。
以下、船外機10の動作、具体的には、コントローラ86および緊急停止スイッチ64の動作について説明すると、操船者によってモードスイッチ62の「エンジン・電動モータ駆動」のポジションが選択されると、モードスイッチ62の第1の可動スイッチ62aがオン(導通)される一方、第2の可動スイッチ62bはオフ(遮断)される。
これにより、バッテリ82からの電圧は、第1の可動スイッチ62aを介してコントローラ86のKEYIN端子に供給(印加)される。それに応じてコントローラ86は、メインリレー94の励磁コイル94bに通電して可動スイッチ94aをオンし、バッテリ82からの電圧を前記した電源回路を介して電動モータ28へ供給して電動モータ28を始動(駆動)させる。
また、モードスイッチ62の第2の可動スイッチ62bがオフされることでエンジン20の点火回路104は、接地端子110から切り離される。そのためバッテリ82からの電圧は、点火回路104を介してイグニッションコイル106に供給される。この状態で、図示しないリコイルスタータを操船者が操作することにより、エンジン20が始動(駆動)される。
モードスイッチ62の「エンジン駆動」のポジションが選択されると、第1の可動スイッチ62aおよび第2の可動スイッチ62bは、共にオフされる。これにより、バッテリ82からの電圧は、コントローラ86のKEYIN端子に供給されなくなる。それに応じてコントローラ86は、メインリレー94の励磁コイル94bへの通電を断って可動スイッチ94aをオフし、バッテリ82から電動モータ28への電圧の供給を停止し、電動モータ28の駆動を停止させる。また、第2の可動スイッチ62bがオフされると、前述したように、バッテリ82から電圧が点火回路104を介してイグニッションコイル106に供給される。この状態で、リコイルスタータが操作されてエンジン20が駆動される。
モードスイッチ62の「電動モータ駆動」のポジションが選択されると、第1の可動スイッチ62aおよび第2の可動スイッチ62bは、共にオンされる。これにより、前述の如く、バッテリ82からの電圧がコントローラ86のKEYIN端子に供給され、それに応じてコントローラ86はメインリレー94をオンし、電動モータ28を駆動させる。一方、第2の可動スイッチ62bがオンされることで点火回路104は、接地端子110に接続される。そのためバッテリ82からの電圧は、イグニッションコイル106に供給されなくなり、エンジン20の駆動が停止される。
モードスイッチ62の「エンジン・電動モータ停止」のポジションが選択されると、第1の可動スイッチ62aがオフされる一方、第2の可動スイッチ62bはオンされる。これにより、バッテリ82からの電圧は、コントローラ86のKEYIN端子に供給されなくなり、それに応じてコントローラ86は、メインリレー94をオフして電動モータ28の駆動を停止させる。また、第2の可動スイッチ62bがオンされることで点火回路104は、接地端子110に接続され、エンジン20の駆動が停止される。
尚、「電動モータ駆動」または「エンジン・電動モータ駆動」のポジションが選択されているときの電動モータ28の出力は、回転角センサ60から入力された信号、換言すれば、操船者によるスロットルグリップ58の操作量(回転角)に応じて変更され、船体16の船速が調整される。
次いで、緊急停止スイッチ64の動作について説明する。緊急停止スイッチ64は、その上部に接続されたタブ70(図1に示す)が引き抜かれたときにオンされる。具体的に説明すると、タブ70は操船者の手首などにカールコード72を介して取り付けられる。そのため、例えば操船者が航行中に船体から誤って転落すると、カールコード72は転落した操船者の方向に引かれる。これにより、タブ70は緊急停止スイッチ64から引き抜かれ、緊急停止スイッチ64がオンされる。
緊急停止スイッチ64がオンされると、電動モータ用エマージェンシーリレー96の励磁コイル96aにバッテリ82からの電圧が供給され、可動スイッチ96bがオンする、即ち、コントローラ86のEMERSW端子とEMERGND端子が導通する。それに応じてコントローラ86は、メインリレー94の励磁コイル94bへの通電を断って可動スイッチ94aをオフし、バッテリ82から電動モータ28への電圧の供給を停止し、電動モータ28の駆動を停止させる。
さらに、緊急停止スイッチ64がオンされると、エンジン用エマージェンシーリレー98の励磁コイル98aにも電圧が供給され、可動スイッチ98bがオンする。これにより、エンジン20の点火回路104は、接地端子112に接続される。そのためバッテリ82からの電圧は、イグニッションコイル106に供給されなくなり、エンジン20の駆動が停止される。
このように、この発明の第1実施例に係る船外機10にあっては、船体16に配置されてエンジン20と電動モータ28に電圧を供給するバッテリ82と、電動モータ28の駆動を制御するコントローラ86とを備えると共に、コントローラ86をバッテリ82の近傍に配置するように構成、即ち、コントローラ86を、エンジン20などが配置される船外機10側ではなく、バッテリ82が配置される船体16側に配置するように構成したので、エンジン20の振動や熱などによるコントローラ86への影響が低減され、よってコントローラ86の耐震性や耐熱性などのための構造を簡素化できると共に、コスト的にも有利にすることができる。
また、バッテリ82が配置される船体側にあっては、船外機10の内部に比してスペースの制約が少ないため、コントローラ86の取り付けレイアウトの自由度を向上させることができる。
また、さらに、バッテリ82とコントローラ86とを収容するバッテリボックス76を、船体16に配置するように構成、換言すれば、コントローラ86を船体16に配置されたバッテリボックス76の内部に収容するように構成したので、コントローラ86が被水する可能性が、コントローラを船外機内部に配置する従来技術に比して減少し、コントローラ86(正確には、コントローラ86を収容するコントローラケース88)の防水構造を簡素なもの、即ち、簡易防水構造にできると共に、外部からの衝撃に対する耐衝撃性も向上させることができる。
また、バッテリボックス76を船体16に脱離自在に配置するように構成したので、バッテリ82を陸上で充電するときなど、操船者あるいは整備者は、バッテリ82が収容されたバッテリボックス76を船体16から脱離させる(取り外す)ことで、バッテリ82を容易に陸上へ移動させることができる。
また、コントローラ86に接続される周辺機器(具体的には、メインフューズ90、サブフューズ92、メインリレー94、電動モータ用エマージェンシーリレー96およびエンジン用エマージェンシーリレー98)をバッテリ82に取り付けるように構成、別言すれば、周辺機器をコントローラ86と同様に、船体16側に配置するように構成したので、コントローラ86と周辺機器とを接続するケーブルは船体16側に配線されるため、操船者などは、船外機10を船体16に着脱する着脱する際、前記したケーブルを着脱する必要がない、即ち、船外機10と船体側の機器(具体的には、バッテリ82など)とを接続するケーブル102のみを着脱するだけでよく、よって船外機10の取り付け(組み付け)作業を簡易化することができる。
また、メインフューズ90とサブフューズ92を、バッテリ82に取り付けるように構成したので、バッテリ82からメインフューズ90、サブフューズ92までのノーフューズ回路、換言すれば、過電流が流れる部位を極力少なくでき、船外機10の信頼性を向上させることができる。
また、コントローラ86をバッテリ82の側面82aに、周辺機器を反対の側面82bに取り付ける、換言すれば、コントローラ86と周辺機器を、バッテリ82の重量のバランスが崩れないように、バッテリ82の左右の側面82a,82bに取り付けるように構成したので、操船者は、バッテリ82が収容されたバッテリボックス76を容易に移動させることができる。
また、外部接続コネクタ100をバッテリ82の上面、別言すれば、バッテリボックス76の上面に取り付けるように構成したので、操船者などによる船外機10と船体側の機器とを接続するケーブル102の着脱作業を、工具などを使用することなく、容易に行うことができる。
また、プロペラ50の駆動源であるエンジン20と電動モータ28とに接続され、それらの駆動を共に停止させる緊急停止スイッチ64を設けるように構成したので、駆動源を複数個備える船外機(ハイブリッド型の船外機)10であっても、緊急停止スイッチを複数個設けることなく、逆にいえば、1つの緊急停止スイッチ64でそれら駆動源の駆動を共に停止させることができる。それにより、操船者は1つの緊急停止スイッチ64をカールコード72を介して手首などに取り付けるだけでよく、その装着が容易となる。
また、カールコード72も1本となるため、カールコード同士が航行中に絡み合って船外機10の操作の妨げになることがなく、よって操船者の船外機の操作をスムーズにすることができる。
また、緊急停止スイッチ64は少なくとも2個の接点(具体的には、電動モータ用エマージェンシーリレー96とエンジン用エマージェンシーリレー98)を備え、少なくとも2個の接点はエンジン20と電動モータ28の通電回路(エンジン20の点火回路104とコントローラ86の電源回路)に介挿されるように構成したので、簡素な構成となり、具体的には、2個の接点を開閉させるだけ、正確には2個の接点をオンするだけで、エンジン20と電動モータ28の駆動を確実に停止させることができる。
以上の如く、この発明の第1実施例にあっては、内燃機関(エンジン20)と電動モータ(28)とをプロペラ(50)の駆動源として備えた船外機(10)において、前記内燃機関と前記電動モータとに接続されてそれらの駆動を共に停止させる緊急停止スイッチ(64)を設けるように構成した。
また、前記緊急停止スイッチ(64)は少なくとも2個の接点(電動モータ用エマージェンシーリレー96、エンジン用エマージェンシーリレー98)を備え、前記少なくとも2個の接点は前記内燃機関と前記電動モータの通電回路(点火回路104、電源回路)に介挿されるように構成した。
尚、上記において、電動モータ28をDCブラシレスモータとしたが、他の方式のモータを使用してもよい。
また、エンジン20の排気量を50cc程度とし、電動モータ28の出力を数百Wとすると共に、バッテリボックス76を樹脂材から製作するようにしたが、それらは例示であって限定されるものではない。
また、エンジン20と電動モータ28の間には、遠心クラッチ36を配置するように構成したが、電磁クラッチなどを用いてもよい。
10 船外機、20 エンジン(内燃機関)、28 電動モータ、50 プロペラ、64 緊急停止スイッチ、96 電動モータ用エマージェンシーリレー(接点)、98 エンジン用エマージェンシーリレー(接点)、104 点火回路(通電回路)
Claims (2)
- 内燃機関と電動モータとをプロペラの駆動源として備えた船外機において、前記内燃機関と前記電動モータとに接続されてそれらの駆動を共に停止させる緊急停止スイッチを設けたことを特徴とする船外機。
- 前記緊急停止スイッチは少なくとも2個の接点を備え、前記少なくとも2個の接点は前記内燃機関と前記電動モータの通電回路に介挿されることを特徴とする請求項1記載の船外機。
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