JP2014080077A - 電動船外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロペラが水没した状態で船体の推進力により回転する場合、プロペラの過回転による電動モータ及びインバータの故障を防止でき、更に、回生運転時にはバッテリへの過充電も防止できること。
【解決手段】船外機本体11と、この船外機本体11を船体13に取り付ける取付ブラケット装置12とを有し、船外機本体11が、上部に配置された電動モータ14の駆動力により、下部に配置されたプロペラ15を回転駆動する電動船外機10において、電動モータ14からプロペラ15へ動力を伝達する動力伝達経路33(ドライブシャフト31、ベベルギア32、プロペラシャフト26等)に、この動力伝達経路33を制動状態または遮断状態に調整する経路調整手段(電磁ブレーキ44、電磁クラッチ50)が設けられたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は電動船外機に係り、特に補機として機能する電動船外機に関する。
船外機には、動力源に電動モータを備えた電動船外機が知られている(特許文献1参照)。ここで、特許文献1に記載の電動船外機は、発電機とバッテリからの電力で駆動する電動船外機であって、バッテリモードでの運転中に給電電路に異常が発生した場合、電動船外機における電動モータの回転数を制限するものである。
また、電動船外機は小型の場合が多く、エンジンを搭載した船外機を主機とし、電動船外機を補機として使用されることが多い。
特開2010−51041号公報
電動船外機を補機として使用する場合には、主機を用いて船体を推進させる際に、補機としての電動船外機のチルトアップ操作を忘れる場合がある。また、バッテリを充電させるために電動船外機を回生運転する場合には、電動船外機のチルトアップ操作を意図的に実施しない場合がある。
このような場合に主機を用いて船体を高速走行すると、図5に示すように、補機である電動船外機のプロペラが使用範囲を超えて高速回転し(例えば略10000rpm)、プロペラに連結された電動モータも高速回転してしまう。この結果、電動モータ、及びこの電動モータ制御用のインバータが故障してしまう恐れがある。更に、電動船外機を回生運転する場合には、バッテリが過充電されてバッテリ故障が生ずる恐れもある。
また、電動船外機にあっては、電動モータとプロペラは、シフト機構等を介することなく連結されているので、電動モータへ電力を供給するためのメインスイッチがON動作されたとき、プロペラが意図せずに回転して、船体が急発進する恐れもある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、プロペラが水没した状態で船体の推進力により回転する場合、プロペラの過回転による電動モータ及びインバータの故障を防止でき、更に、回生運転時にはバッテリへの過充電も防止できる電動船外機を提供することにある。
本発明は、船外機本体と、この船外機本体を船体に取り付ける取付ブラケット装置とを有し、前記船外機本体が、上部に配置された電動モータの駆動力により、下部に配置されたプロペラを回転駆動する電動船外機において、前記電動モータから前記プロペラへ動力を伝達する動力伝達経路に、この動力伝達経路を制動状態または遮断状態に調整する経路調整手段が設けられたことを特徴とするものである。
本発明によれば、プロペラが水没した状態で船体の推進力により回転する状況下では、電動モータとプロペラ間の動力伝達経路が経路調整手段により制動状態または遮断状態に調整されることで、制動状態ではプロペラ及び電動モータの過回転が防止され、遮断状態では電動モータの過回転が防止される。これにより、プロペラの過回転による電動モータ、及びこの電動モータ制御用のインバータの故障を防止でき、更に、回生運転時には電動モータに電気的に接続されたバッテリへの過充電を防止して、バッテリの故障も回避できる。
本発明に係る電動船外機の第1実施形態を示す縦断面図。 図1の電動船外機の駆動制御系を示すブロック図。 図1及び図2の電磁ブレーキをPWM制御するときの制御電圧を示すグラフ。 図2の駆動制御系が実行する動作を示すフローチャート。 エンジン駆動船外機(主機)で船体を推進したとき、電動船外機(補機)と主機の各プロペラ回転数と船体速度との関係を示すグラフ。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図4)
図1は、本発明に係る電動船外機の第1実施形態を示す縦断面図である。この図1に示すように、電動船外機10は、船外機本体11と取付ブラケット装置12とを有してなり、取付ブラケット装置12が船外機本体11を船体13のトランサム13Aに取り付ける。船外機本体11は、上部に配置された電動モータ14の駆動力により、下部に配置されたプロペラ15を回転駆動する。
つまり、船外機本体11は、その最上部に箱状のモータカバー16を有し、このモータカバー16の内部に形成されたモータルーム17に、船外機本体11の動力源としての電動モータ14が収納される。モータカバー16は例えば上下に分割可能に形成され、ロアモータカバー18と、このロアモータカバー18に上方から着脱自在に覆い被さるアッパーモータカバー19と、を備えて構成される。
ロアモータカバー18の前下部(図1における左側)には操舵ハンドル21が前方(図における左方)へ延設され、この操舵ハンドル21の先端に電動モータ14の出力調整用のスロットルグリップ22が設けられる。また、操舵ハンドル21の上面に、電動モータ14の正転と逆転を切り換えるシフトスイッチ23が設置される。このシフトスイッチ23は操舵ハンドル21の側面に設けてもよい。
ロアモータカバー18の下部にはエクステンションケース24が下方に向かって延設され、このエクステンションケース24の下部にロアケース25が設けられる。ロアケース25の内部にプロペラシャフト26が軸支され、このプロペラシャフト26の後端にプロペラ15が回転一体に設けられる。
モータルーム17内において、エクステンションケース24の上部にモータマウント27が一体または一体的に形成される。そして、このモータマウント27に電動モータ14が、その出力軸28を略鉛直方向に向けるよう縦置き(バーティカル)に配置される。電動モータ14は、モータマウント27に例えばボルト29によって固定される。
エクステンションケース24内には、電動モータ14の出力軸28の下端に、電磁ブレーキ44(後述)を介して連結されたドライブシャフト31が下方に向かって延び、このドライブシャフト31の下端が、ベベルギア32を介してプロペラシャフト26に連結される。電動モータ14の出力軸28の回転力(駆動力)は、ドライブシャフト31及びベベルギア32を経てプロペラシャフト26に伝達され、プロペラ15を回転させる。
ここで、上述のドライブシャフト31、ベベルギア32及びプロペラシャフト26は、電動モータ14の出力軸28も含めて、電動モータ14からプロペラ15へ動力を伝達する動力伝達経路33を構成する。
モータルーム17内には電動モータ14のほかに、この電動モータ14に電力を供給する例えばリチウムイオンバッテリ等の充電式バッテリ34と、電動モータ14の回転数等を制御する制御ユニット35とが設けられる。本実施形態では、バッテリ34が電動モータ14の後方に、制御ユニット35が電動モータ14の前方にそれぞれ配置される。
また、アッパーモータカバー19の前面には、バッテリ34の充電量(残量)等を示す表示パネル36が設けられ、この表示パネル36にメインの電源スイッチ(即ちメインスイッチ)37が設けられる。そして、制御ユニット35は、モータルーム17内において表示パネル36の後方に近接配置される。更に、バッテリ34は、モータマウント27の後方に配置されたバッテリホルダ38に着脱可能に装着される。
前記取付ブラケット装置12は、スイベルブラケット41及びクランプブラケット42を有して構成される。船外機本体11におけるエクステンションケース24の上部がスイベルブラケット41に、水平方向に回転自在に支持される。このスイベルブラケット41は、スイベル軸43を介してクランプブラケット42に鉛直方向に回動自在に支持され、このクランプブラケット42が船体13のトランサム13Aを把持可能に設けられる。
これにより、船外機本体11は、船体13に対して水平方向及び鉛直方向に旋回可能に設けられる。従って、電動船外機10は、船外機本体11を船体13に対して鉛直方向にトリム、チルト動作させることが可能になり、更に操作ハンドル21が水平方向に操作されることで、船外機本体11の向きを変更させて船体13を操舵可能とする。
ところで、動力伝達経路33には、この動力伝達経路33を制動状態に調整する経路調整手段としての電磁ブレーキ44が配設されている。この電磁ブレーキ44はブレーキ装置であり、本実施形態では電動モータ14の出力軸28とドライブシャフト31との間に設置される。但し、この電磁ブレーキ44は、ドライブシャフト31またはプロペラシャフト26に設置されてもよく、あるいは電動モータ14の出力軸28であってドライブシャフト31とは反対側に設置されてもよい。
更に、この電磁ブレーキ44は、電動モータ14へ電力を供給するための前記メインスイッチ37とは独立して設けられた電磁ブレーキ解除スイッチ45(図2)のON動作により、動力伝達経路33の制動状態を解除するよう構成されている。従って、メインスイッチ37がON動作されて電動モータ14へバッテリ34から電力が供給されたときでも、電磁ブレーキ解除スイッチ45がON動作されて動力伝達経路33の制動状態が解除されない限り、プロペラ15及び電動モータ14の回転は制動される。
また、図1に示す制御ユニット35は、図2に示すように、コントローラ46と、電動モータ14の回転数を制御するためのインバータ47とを有して構成される。このインバータ47を介して、バッテリ34からの電力が電動モータ14へ供給される。電動モータ14は、回生運転時には、プロペラ15の回転により発電機として機能して、インバータ47を介しバッテリ34を充電する。
コントローラ46は、メインスイッチ37、スロットルグリップ22及びシフトスイッチ23のほか、図示しないスイッチやセンサなどからの情報に基づいてインバータ47を制御し、電動モータ14を駆動制御する。また、コントローラ46は、電磁ブレーキ解除スイッチ45からの信号に基づき電磁ブレーキ44による動力伝達経路33の制動状態を解除する。
更に、コントローラ46は、電磁ブレーキ44による動力伝達経路33の制動状態が電磁ブレーキ解除スイッチ45により解除された後には、電動モータ14の許容上限回転数、インバータ47の上限回転数、バッテリ34の許容上限電圧に基づいて、電磁ブレーキ44による動力伝達経路33を再度制動させる。
つまり、エンジン駆動の船外機を主機として機能させて船体13を推進させるときで、補機として機能する電動船外機10の船外機本体11がチルトアップされていない場合や、補機として機能する電動船外機10を回生運転してプロペラ15の回転により電動モータ14を発電機として機能させてバッテリ34を充電する場合には、電磁ブレーキ44による動力伝達経路33の制動状態が電磁ブレーキ解除スイッチ45により解除されていれば、水没したプロペラ15は主機による船体13の推進力で回転し、これに伴い電動モータ14も回転する。
この状態で、コントローラ46は、電動モータ14の回転数が、電動モータ14の許容上限回転数とインバータ47の上限回転数とのいずれか低い値αを超えたときに、電磁ブレーキ44をON動作して動力伝達経路33を制動状態とする。
更に、電動船外機10の回生運転時には、コントローラ46は、電動モータ14の回転数が上記値α以下の場合であっても、充電過程にあるバッテリ34の電圧が、このバッテリ34の許容上限電圧βを超えたときに、電磁ブレーキ44をON動作して動力伝達経路33を制動状態とする。
ここで、電磁ブレーキ44を制動状態とする際には、コントローラ46は、電磁ブレーキ44への制御電圧を図3に示すようにパルス幅変調(PWM)制御することで、電動モータ14及びプロペラ15の回転数を急激に低下させるのではなく、徐々に低下させるようにしてもよい。
上述の電動モータ14、バッテリ34、制御ユニット35(コントローラ46、インバータ47)、メインスイッチ37、スロットルグリップ22、シフトスイッチ23、電磁ブレーキ44及び電磁ブレーキ解除スイッチ45は駆動制御系40を構成する。次に、この駆動制御系40の動作を、図4を用いて説明する。
メインスイッチ37のOFF状態では、コントローラ46は電磁ブレーキ44をON動作させており、動力伝達経路33は制動状態になっている(S1)。次に、コントローラ46は、メインスイッチ37がON動作されたか否かを判断し(S2)、メインスイッチ37がOFF動作状態にあるときには、電磁ブレーキ44をON動作状態に保持する。
コントローラ46は、ステップS2においてメインスイッチ37がON動作されたと判断したときに、電磁ブレーキ解除スイッチ45がON動作されたか否かを判断する(S3)。コントローラ46は、電磁ブレーキ解除スイッチ45がON動作されていないときには、電磁ブレーキ44をON動作状態に保持する。
コントローラ46は、ステップS3において電磁ブレーキ解除スイッチ45がON動作されたときに、電磁ブレーキ44をOFF動作(解除動作)して動力伝達経路33の制動状態を解除する(S4)。これにより、電動モータ14及びプロペラ15が回転可能状態になる。
補機(電動船外機10)における水没したプロペラ15が主機による船体13の推進力により回転し、これに伴い補機の電動モータ14が回転する状況下で、補機のコントローラ46は、電動モータ14の回転数が、電動モータ14の許容上限回転数とインバータ47の上限回転数とのいずれか低い値α以下であるか否かを判断する(S5)。このコントローラ46は、電動モータ14の回転数が前記値αを超えたときに、電磁ブレーキ44をON動作して動力伝達経路33を制動状態とし(S6)、電動モータ14及びプロペラ15の過回転を防止する。
ステップS5において、電動モータ14の回転数がこの電動モータ14の許容上限回転数とインバータ47の上限回転数とのいずれか低い値α以下であるときには、補機のコントローラ46は、バッテリ34の電圧が許容上限電圧β以下であるか否かを判断する(S7)。補機である電動船外機10の回生運転によってそのバッテリ34の電圧が許容上限電圧βを超えたときに、この補機のコントローラ46は、電磁ブレーキ44をON動作させて動力伝達経路33を制動状態とし(S6)、バッテリ34への過充電を防止する。バッテリ電圧が許容上限電圧β以下の場合には、電磁ブレーキ解除スイッチ45がON動作して電磁ブレーキ44をOFF動作し(S3)、動力伝達経路33の制動状態を解除する(S4)。
尚、ステップS5及びS6の動作は、電動船外機10が回生運転される場合に限らず、船体13に推進力を付与するための通常運転時にも適用されて、電動船外機10の電動モータ14の過回転を防止する。
以上のように構成されたことから、本第1実施形態によれば、次の効果(1)及び(2)を奏する。
(1)例えば、電動船外機10の船外機本体11をチルトアップさせ忘れた場合や、電動船外機10を回生運転させる場合などのように、プロペラ15が水没した状態で船体13の推進力により回転する状況下では、電動モータ14とプロペラ15間の動力伝達経路33が電磁ブレーキ44により制動状態に調整されることで、プロペラ15及び電動モータ14の過回転が防止される。これにより、プロペラ15の過回転による電動モータ15、及びこの電動モータ制御用のインバータ47の故障を防止でき、更に電動船外機10の回生運転時には、発電機として機能する電動モータ14に電気的に接続されたバッテリ34への過充電を防止して、このバッテリ34の故障も回避できる。
(2)電磁ブレーキ44は、メインスイッチ37とは独立して設けられた電磁ブレーキ解除スイッチ45のON動作によって、動力伝達経路33の制動状態を解除する。このため、メインスイッチ37がON動作されてバッテリ34から電動モータ14へ電力が供給されたときでも、電磁ブレーキ解除スイッチ45がON動作されて動力伝達経路33の制動状態が解除されない限り、プロペラ15の回転は制動される。従って、メインスイッチ37の意図しない操作により船体13が急発進することを防止できる。
[B]第2実施形態(図1〜図4)
第2実施形態における経路調整手段は、第1実施形態の電磁ブレーキ44に代えて、動力伝達経路33を遮断状態または接続状態とするクラッチ装置(例えば電磁クラッチ50)を用いたものである。この電磁クラッチ50は、電磁ブレーキ44が動力伝達経路33を制動状態とする代わりに、動力伝達経路33を遮断状態として、プロペラ15の回転を電動モータ14へ伝達しないようにする。
この電磁クラッチ50は、図2及び図4のステップS3及びS4に示すように、メインスイッチ37とは独立して設けられた電磁クラッチ接続スイッチ51(図2)のON動作によるコントローラ46からの信号によって、動力伝達経路33を遮断状態から接続状態とする。
更に、電磁クラッチ50による動力伝達経路33の遮断状態は、図4のステップS5及びS6に示すように、水没して船体13の推進力で回転するプロペラ15が電動モータ14を回転させるとき、この電動モータ14の回転数が電動モータ14の許容上限回転数とインバータ47の上限回転数とのいずれか低い値αを超えたときに、コントローラ46により実施される。
また、電磁クラッチ50による動力伝達経路33の遮断状態は、図4のステップS7及びS6に示すように、水没して船体13の推進力で回転するプロペラ15が電動モータ14を回転させ、この電動モータ14に接続されたバッテリ34を充電するとき、このバッテリ34の電圧がバッテリ34の許容上限電圧を超えたときに、コントローラ46により実施される。
従って、経路調整手段として電磁クラッチ50を用いた本第2実施形態では、次の効果(3)及び(4)を奏する。
(3)例えば、電動船外機10の船外機本体11をチルトアップさせ忘れた場合や、電動船外機10を回生運転させる場合などのように、プロペラ15が水没した状態で船体13の推進力により回転する状況下では、電動モータ14とプロペラ15間の動力伝達経路33が電磁クラッチ50により遮断状態に調整されることで、電動モータ14の過回転が防止される。これにより、プロペラ15の過回転による電動モータ15、及びこの電動モータ制御用のインバータ47の故障を防止でき、更に電動船外機10の回生運転時には、発電機として機能する電動モータ14に電気的に接続されたバッテリ34への過充電を防止して、このバッテリ34の故障も回避できる。
(4)電磁クラッチ50は、メインスイッチ37とは独立して設けられた電磁クラッチ接続スイッチ51のON動作によって、動力伝達経路33を遮断状態から接続状態とする。このため、メインスイッチ37がON動作されてバッテリ34から電動モータ14へ電力が供給されたときでも、電磁クラッチ接続スイッチ51がON動作されて動力伝達経路33が接続状態にされない限り、電動モータ14によってプロペラ15が回転することはない。従って、メインスイッチ37の意図しない操作により船体13が急発進することを防止できる。
以上、本発明を上記各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形してもよい。
10 電動船外機
11 船外機本体
12 取付ブラケット装置
13 船体
14 電動モータ
15 プロペラ
26 プロペラシャフト
28 出力軸
31 ドライブシャフト
32 ベベルギア
33 動力伝達経路
34 バッテリ
35 制御ユニット
37 メインスイッチ
44 電磁ブレーキ(経路調整手段)
45 電磁ブレーキ解除スイッチ
46 コントローラ
47 インバータ
50 電磁クラッチ(経路調整手段)
51 電磁クラッチ接続スイッチ
α 低い値
β 許容上限電圧

Claims (7)

  1. 船外機本体と、この船外機本体を船体に取り付ける取付ブラケット装置とを有し、前記船外機本体が、上部に配置された電動モータの駆動力により、下部に配置されたプロペラを回転駆動する電動船外機において、
    前記電動モータから前記プロペラへ動力を伝達する動力伝達経路に、この動力伝達経路を制動状態または遮断状態に調整する経路調整手段が設けられたことを特徴とする電動船外機。
  2. 前記経路調整手段による動力伝達経路の制動状態または遮断状態は、水没して船体の推進力で回転するプロペラが電動モータを回転させるとき、この電動モータの回転数が、この電動モータの許容上限回転数と前記電動モータ制御用のインバータの上限回転数とのいずれか低い値を超えたときに実施されるよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の電動船外機。
  3. 前記経路調整手段による動力伝達経路の制動状態または遮断状態は、水没して船体の推進力で回転するプロペラが電動モータを回転させ、この電動モータに接続されたバッテリを充電するとき、このバッテリの電圧が、このバッテリの許容上限電圧を超えたときに実施されるよう構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の電動船外機。
  4. 前記経路調整手段は動力伝達経路に設けられ、この動力伝達経路を制動状態とするブレーキ装置であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動船外機。
  5. 前記経路調整手段は動力伝達経路に設けられ、この動力伝達経路を遮断状態または接続状態とするクラッチ装置であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動船外機。
  6. 前記動力伝達経路を制動状態とするブレーキ装置は、電動モータへ電力を供給するためのメインスイッチとは独立して設けられたブレーキ解除スイッチの動作により、前記動力伝達経路の制動状態を解除するよう構成されたことを特徴とする請求項4に記載の電動船外機。
  7. 前記動力伝達経路を遮断状態または接続状態とするクラッチ装置は、電動モータへ電力を供給するためのメインスイッチとは独立して設けられたクラッチ接続スイッチの動作により、前記動力伝達経路を遮断状態から接続状態とするよう構成されたことを特徴とする請求項5に記載の電動船外機。
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