JP6060043B2 - 草刈機 - Google Patents

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Description

本発明は、農道や畦などで法面の雑草刈り、草地での牧草刈り等ができる草刈機に関するものである。
走行しながら回転する刈刃によって草を刈る草刈機として特許文献1に開示された歩行型草刈機がある。この草刈機は、ハウジング内に縦軸心周りに回転駆動される刈刃を軸支収容した草刈部に、前後の走行車輪及び操縦ハンドルを装備していると共に、草刈部の上部にエンジンを搭載している。
エンジンには、下向きに出力軸と駆動ケースの上部に配備された入力軸とが遠心クラッチを介して同芯状に連動連結されるとともに、入力軸にはブレーキが装備されている。
ブレーキは、作業操作レバー(アクセルレバー)を走行機体に装着された操作ハンドルに近づけるように揺動させることで、エンジンの入力軸の制動を解除し、また、作業操作レバーの握りを離すと、エンジンの入力軸が制動されて刈刃の回転が停止する。草刈り時には、作業操作レバーと操作ハンドルとの両方を把持する必要がある。なお、この特許文献1にはエンジンの代わりに電動モータを利用することが開示されている。
特開2007−53993号公報
特許文献1のブレーキは、エンジンの入力軸に抵抗を付与して制動を行う機械ブレーキである。そのため、入力軸の制動を解除する際には、機械ブレーキによって入力軸に付与されている抵抗力(制動力)よりも大きな力で、作業操作レバー(アクセルレバー)を操作ハンドルに近づけなければ、入力軸の制動を解除することができない。つまり、特許文献1では、入力軸の制動を解除するための負荷(制動を解除するときの作業操作レバーの操作力)が大きく、作業操作レバーと操作ハンドルとの両方を把持しながら草刈り作業を行うことは大変であった。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、機械ブレーキを解除する力を小さくすることができる草刈機を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
草刈機は、回転駆動させて草刈りを行う刈刃と、前記刈刃の回転軸に動力を付与する電動モータと、走行機体に着脱可能で且つ前記電動モータに電力を供給するバッテリーと、前記電動モータの回転を制御する制御装置とを備え、前記刈刃の回転軸に抵抗を付与して当該回転軸の制動を行う機械ブレーキと、前記走行機体に取り付けられた操縦ハンドルと、前記操縦ハンドルに回動自在に支持されていて、一方に回動して前記操縦ハンドルに対して近接した際に前記機械ブレーキによる制動を解除し且つ他方に回動して前記操縦ハンドルに対して離反した際に前記機械ブレーキによる制動を行う作業操作レバーと、前記電動モータの回転を停止させる制動信号を前記制御装置から出力して当該電動モータの制動を行う電気指令ブレーキとを備え、前記作業操作レバーの他方への回動時に、前記機械ブレーキと電気指令ブレーキと連動して作動することにより、前記機械ブレーキと前記電気指令ブレーキとの両方で前記回転軸の制動を行うことを特徴とする。
また、草刈機は、回転駆動させて草刈りを行う刈刃と、前記刈刃の回転軸に動力を付与する電動モータと、走行機体に着脱可能で且つ前記電動モータに電力を供給するバッテリーと、前記電動モータの回転を制御する制御装置とを備え、前記刈刃の回転軸に抵抗を付与して当該回転軸の制動を行う機械ブレーキと、前記電動モータの回転を停止させる制動信号を前記制御装置から出力して当該電動モータの制動を行う電気指令ブレーキとを備え、前記機械ブレーキと電気指令ブレーキとは連動して作動し、前記制御装置には、前記機械ブレーキによって制動が行われたことを示す機械ブレーキ作動信号が入力されるようになっており、前記制御装置は、前記機械ブレーキ作動信号が入力された後に前記制動信号を出力して電気指令ブレーキを作動させることを特徴とする。
また、前記電動モータは三相誘導電動機で構成され、前記制御装置は、前記電気指令ブレーキ時に、前記三相誘導電動機が三相短絡となる制動信号を出力することを特徴とする。
また、前記電動モータは三相誘導電動機で構成され、前記制御装置は、前記電気指令ブレーキ時に、前記三相誘導電動機の回転に対して逆相となる制動信号を出力することを特徴とする。
また、前記機械ブレーキは、回転を停止させる抵抗を当該回転軸に付与するバンドブレーキで構成され、前記バッテリーはリチウムイオン電池から構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
械ブレーキと電気指令ブレーキとの2つのブレーキによって刈刃の回転軸の制動を行うことができるようになるため、従来に比べて機械ブレーキでの制動力を小さくすることができる。それゆえ、例えば、機械ブレーキによる回転軸の制動を作業操作レバーを用いて解除する場合に、当該作業操作レバーを操作するための力(操作力)も、機械ブレーキの制動力を小さくすることに対応して小さくすることができる。
また、電気指令ブレーキ時に三相誘導電動機が三相短絡となる制動信号を出力するだけで、回転軸に制動をかけることができる。
また、電気指令ブレーキ時に、三相誘導電動機の回転に対して逆相となる制動信号を出力するだけで、回転軸に制動をかけることができる。
また、制御装置は、機械ブレーキ作動信号が入力後に制動信号を出力して電気指令ブレーキを作動させることから、ブレーキ時に刈刃の慣性力を機械ブレーキによって先に小さくした後に電気指令ブレーキで刈刃を停止させることができ、刈刃をすばやく停止することができる。
また、電気指令ブレーキに関し、三相誘導電動機を三相短絡状態にする「三相短絡ブレーキ」、或いは、駆動信号の波形に対して逆相の波形を有する制動信号を三相誘導電動機に出力して制動をかける「逆相ブレーキ」を採用していて電力をバッテリーに充電する回生ブレーキを用いないため、小型で且つ充電量が大きいリチウムイオン電池草刈機に搭載することができ、長時間作業をすることができる。
本発明の歩行型草刈機における全体側面図である。 同全体平面図である。 歩行型草刈機における概略系統図である。 本発明の歩行型草刈機のバンドブレーキの拡大図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び2に示すように、法面の草を刈り取り可能な歩行型草刈機1は、大別して、前後車輪2を縣架した走行機体Fと、電動モータMと、電動モータMの動力により回転する刈刃体3とを備えている。走行機体Fには、操縦ハンドルHが回動自在に取り付けられている。
なお、図2に示すように操縦ハンドルHを2点鎖線で示す向きにセットした状態が、作業者が伴走し易い標準作業状態であり、説明の便宜上、走行方向を前後方向(図2の左右方向)とし、操縦ハンドルHが偏在する側を走行機体Fの左側、その反対側を右側と呼称する。
走行機体Fは、左右側壁20を連結板21及び前後取っ手22で連結し、連結板21に駆動ケース23を挿入配置する開口24を形成し、駆動ケース23を側方から跨ぐように平面視略V字状のパイプ枠25を連結板21の上面に固定して形成されている。連結板21は前後方向複数枚で形成してもよい。パイプ枠25は一方(左側)の側壁20から突出しており、この突出部に操縦ハンドルHを取り付ける支持台26が設けられている。支持台26に操縦ハンドルHが縦軸11回り及び横軸12回り揺動自在に支持されている。
操縦ハンドルHは、丸パイプ材からなり中途部で折畳み可能に形成されたハンドル本体H1にループ状のハンドル部H2を連結することにより構成されている。ハンドル部H2には、作業操作レバー7が回動自在に支持され、この作業操作レバー7は、ループハンド
ル部H2から離れるようにスプリング等により付勢されている。例えば、作業者が作業操作レバー7を把持し、当該作業操作レバー7をスプリング力に抗してループハンドル部H2の把持部に近づけるように揺動させると、操縦ハンドルHに設けられた始動スイッチSがオン(ON)し、作業操作レバー7を離すと当該作業操作レバー7は、ループハンドル部H2から離れて始動スイッチSがオフ(OFF)する。
図2に示すように、駆動ケース23は上方から開口24に挿入して左右側壁20及び連結板21に取り付けており、該駆動ケース23の上部に電動モータMが取り付けられている。電動モータMの前側には、制御装置50が設けられ、後側には電動モータM及び制御装置50等に電力を供給するバッテリー51が設けられている。電動モータM、制御装置50、バッテリー51は、走行機体Fの前側から後側までに亘るカバーにより覆われている。
次に、図1〜3を用いて歩行型草刈機の駆動系について詳しく説明する。
図3に示すように、駆動ケース23には、駆動伝達軸13と刈刃軸4とが回転自在に支持されている。駆動伝達軸13の上部は、筒カップリング27を介して電動モータMの出力軸M1が連結されている。即ち、電動モータMの出力軸M1は減速器を介さずに駆動伝達軸13に接続している。駆動伝達軸13の下部は、刈刃クラッチCを介して刈刃軸4が連結されている。刈刃軸4の下部は、駆動伝達軸13から下方に突出しており、当該刈刃軸4の下部に刈刃体3が着脱自在に取り付けられている。即ち、駆動伝達軸13及び刈刃軸4によって、刈刃体3(刈刃3C)に回転動力を伝達する回転軸が構成されていて、電動モータMの動力が回転軸(駆動伝達軸13及び刈刃軸4)を介して直接、刈刃体3(刈刃3C)に伝達される構造となっている。
図1に示すように、刈刃体3は、円板に形成されて中央部が刈刃軸4に取り付けられた支持体3Aと、この支持体3Aの上面に周方向等間隔に立設された羽根3Bと、支持体3Aの外周部に取り付けられて回転駆動しながら草刈りを行う刈刃3Cとで構成されている。したがって、刈刃クラッチCによって駆動伝達軸13及び刈刃軸4を接続した状態で、駆動伝達軸13を回転駆動することによって、刈刃体3(刈刃3C)を回転させることができる。
また、歩行型草刈機1には、刈刃3Cの回転軸に抵抗を付与することで当該回転軸の回転の制動を行う機械ブレーキ60が備えられている。この機械ブレーキ60は、バンドブレーキで構成されている。
図4に示すように、バンドブレーキ60は、回転軸の1つである筒カップリング27の外周面の周りに当該外周面から離間して配置されたバンド61と、このバンド61を筒カップリング27の外周面に対して近接離反させる作動機構68とを備えている。
詳しくは、バンド61の一端は走行機体Fのフレームに固定されている。また、バンド61は、フレームに固定された一端側から筒カップリング27に向けて延設されると共に、筒カップリング27の外周面に沿って延設されており、バンドブレーキ61の他端は作動機構68のブレーキアーム62に固定されている。
作動機構68は、時計回り又は反時計回りに揺動自在に枢支されブレーキアーム62と、このブレーキアーム62と走行機体Fとの間に設けられ且つ当該ブレーキアーム62の揺動を一方向(時計周り)に付勢するコイルスプリング65と、このコイルスプリング65の付勢に抗してブレーキアーム62を他方向(反時計周り)に揺動させるワイヤーケーブル66とを備えている。
詳しくは、ブレーキアーム62は、走行機体Fに固定された枢支軸63を中心に時計回り又は反時計回りに揺動自在に枢支されていて、バンド61の他端が連結されると共に、ワイヤーケーブル66が連結されている。このワイヤーケーブル66は作業操作レバー7に連結されていて、作業操作レバー7を操作することによってワイヤーケーブル66を一方向に引っ張る動作、即ち、制動解除動作を行うことができる。
次に、バンドブレーキ60による制動動作及び制動解除動作について説明する。
図1に示すように、作業操作レバー7を作業者が操作していない状態では、当該作業操作レバー7は、ループハンドル部H2から離れていて、バンドブレーキ60は制動動作と
なる。
バンドブレーキ60が制動動作であるとき、ブレーキアーム62は、コイルスプリング65の付勢力によって時計周りに揺動し、この時計周りの揺動によってバンド61は筒カップリング27の外周面に近づいて(近接して)、当該バンド61は筒カップリング27に圧接する。即ち、作業操作レバー7を作業者が操作していない状態では、バンド61が筒カップリング27の外周面に圧接するようになり、筒カップリング27の回転が制動(ブレーキ)される。
一方、作業操作レバー7を作業者が操作し、当該作業操作レバー7をループハンドル部H2の把持部に近づけると、ワイヤーケーブル66が一方向に引っ張られ、バンドブレーキ60は制動解除動作となる。
バンドブレーキ60が制動解除動作であるとき、即ち、ワイヤーケーブル66の引っ張り力がコイルスプリング65の付勢力よりも大きいとき、ブレーキアーム62は、コイルスプリング65の付勢力に抗して反時計回りに揺動する。反時計周りの揺動によって筒カップリング27の外周面に圧接していたバンド61は、当該筒カップリング27の外周面から離れ(離反し)、当該バンド61による圧接は解除される。即ち、作業操作レバー7を作業者が操作すると、バンド61が筒カップリング27の外周面から離れ、筒カップリング27の制動が解除される。
なお、上述した実施形態では、機械ブレーキ60をバンドブレーキとしたが、機械ブレーキ60は、刈刃3Cの回転軸に抵抗を付与することで当該回転軸の制動を行うものであればよく、例えば、ディスクブレーキであっても、その他のブレーキであってもよい。
さて、走行機体Fには、当該走行機体Fを走行させる走行装置30が搭載されている。走行装置30は、左右側壁20の前後に貫通支持された前後軸5に、前後車輪2を装着して構成されている。走行機械Fには、駆動伝達軸13からの動力を前後軸5に伝達する伝達機構31が設けられている。
伝達機構31は、駆動伝達軸13の動力を取り出す動力取出部32と、動力取出部32から取り出された動力を前後軸5に伝達する動力伝達部33とを備えている。
動力取出部32は、駆動伝達軸13の上下中途部であって電動モータMの出力軸M1と刈刃クラッチCとの間に設けられたウオームギヤ32Aと、このウオームギヤ32Aに噛合したウオームホイール32Bと、このウオームホイール32Bの出力軸34に回転自在に設けられた第1ギヤ34Aと、この第1ギヤ34Aに噛合した第2ギヤ34Bとを備えている。動力取出部32では、駆動伝達軸13の動力を、ウオームギヤ32A、ウオームホイール32B、第1ギヤ34A及び第2ギヤ34Bを介して第2ギヤ34Bに設けたベベルピニオン軸35へ動力伝達する。
動力伝達部33は、前後車輪2の前後進を切り換えると共に、チェーン駆動によって動力を伝達するものである。詳しくは、動力伝達部33は、ベベルピニオン軸35と一体回転する前後進噛合体38と、シフタを介して択一的に噛み合うベベルギア39A、39Bとを備えている。シフタによってベベルギア39A、39Bに対する前後進噛合体38の噛み合いを切り換えることにより、ベベルギア39A、39Bと一体回転する伝達軸40の回転方向(前進回転方向、後進回転方向)を変えて、前後進の切換を行う。
また、動力伝達部33は、一体回転する伝達軸40と一体回転する駆動スプロケット37Aを設けると共に、前後軸5と一体回転する従動スプロケット37Bを設けて、駆動スプロケット37A及び従動スプロケット37Bをチェーンによって駆動する構成となっている。
以上、伝達機構31によれば、ウオームギヤ32A、ウオームホイール32B、第1ギヤ34A及び第2ギヤ34B、ベベルピニオン軸35、前後進噛合体38、ベベルギア39A、39B、伝達軸40、駆動スプロケット37A、従動スプロケット37B、チェーンを介して、駆動伝達軸13の回転駆動力が伝えられる。
次に、歩行型草刈機1の電気制御系について説明する。
図3に示すように、歩行型草刈機1には、当該歩行型草刈機1の制御を行う制御装置50と、この制御装置50や電動モータM等に電力を供給するバッテリー51が搭載されて
いる。
バッテリー51は、リチウムイオン電池から構成されている。このバッテリー51には、当該バッテリー51の過充電や過放電の防止を行う保護回路(図示省略)が搭載されている。バッテリー51は、歩行型草刈機1の走行機体Fに着脱自在に取り付けられている。バッテリー51への充電は、歩行型草刈機1からバッテリー51を取り外し、バッテリー51の専用充電器を住宅等のコンセント等(交流電源100V)に接続することにより行うことができる。即ち、このバッテリー51は、専用充電器を用いて充電ができるもので、充電時の電圧や電流等の値は専用充電器等によって設定されている。
制御装置50は、電動モータMの回転数やトルクを制御したり、電動モータMの制動を制御するもので、特に、電動モータMの回転を停止させる制動信号を当該電動モータMに出力して当該電動モータMの電気的な制動を行うことができるものである。
具体的には、制御装置50は、インバータ52と、制御部53とを備えていて、制御部53がインバータ52に制御信号を出力し、インバータ52は制御部53から出力された制御信号に基づいて、電動モータMに駆動信号や制動信号を出力することにより電動モータMの駆動や制動がなされる。
詳しくは、インバータ52は、バッテリー51から供給された直流電力を交流電力に変換するものであって、制御部53から出力された制御信号に基づいて当該インバータ52に内臓された複数のスイッチ素子を切替えることにより、電動モータMの所定回転数や所定トルクを示す交流電流(交流電圧)を駆動信号として電動モータMに出力する。また、インバータ52は、制御部53から出力された制御信号に基づいて複数のスイッチ素子を切替えることにより、電動モータMの回転を停止させる交流電流(交流電圧)を制動信号として電動モータMに出力する。
制御部50は、CPU等で構成され、通常モード54と、電気ブレーキモード(電気指令ブレーキ)55とを備えている。通常モード54及び電気ブレーキモード55は、制御部50に格納されたプログラム等から構成されている。また、制御部50には、機械ブレーキ(バンドブレーキ)60が作動したとき(バンドブレーキ60が制動動作したとき)の信号(機械ブレーキ作動信号という)が入力される。なお、操作ハンドル7の離し動作(作業操作レバー7がループハンドル部H2の把持部から離れた動作)をセンサで検知して、そのセンサで検知した信号を機械ブレーキ作動信号としてもよいし、ワイヤーケーブル66が制動方向に移動したことをセンサで検知して、その信号を機械ブレーキ作動信号としてもよい。或いは、ブレーキアーム62が時計周り(制動方向)に回動したことをセンサで検知し、検知した信号を機械ブレーキ作動信号としてもよい。
通常モード54は、草刈作業時に所定回転数や所定トルクで電動モータMを回転させるときのモードであって、機械ブレーキ作動信号が入力されていないときに起動する。即ち、通常モードは、作業者が作業操作レバー7をループハンドル部H2の把持部に近づけることによりバンドブレーキ60が制動解除動作したときに作動する。制御部50の通常モード54が起動(作動)すると、当該制御部50は、所定回転や所定トルクを示す制御信号(例えば、スイッチ素子をオン、オフさせる信号)をインバータ52に出力する。インバータ52は、制御信号に基づいて作動し、駆動信号を電動モータMに出力することにより電動モータMは回転する。
電気ブレーキモード55は、電動モータMの回転を停止させる制御信号をインバータ52に出力するもので、電気ブレーキモード55は、機械ブレーキ60と連動して動作する。具体的には、電気ブレーキモード55は、機械ブレーキ作動信号が入力されたときに起動する。即ち、電気ブレーキモードは、作業者が作業操作レバー7を離し当該作業操作レバー7がループハンドル部H2の把持部から離れてバンドブレーキ60が制動動作したときに当該バンドブレーキ60に連動して作動する。
制御部50の電気ブレーキモード55が起動(作動)した時、即ち、電気指令ブレーキ時には、当該制御部50は、電動モータMを三相短絡状態する制御信号をインバータ52に出力する。インバータ52は、制御信号に基づいて作動し、三相短絡状態にする制動信号を電動モータMに出力し、電動モータMの回転を停止する。つまり、電気ブレーキモー
ド55は、機械ブレーキ作動信号が入力された後に起動し、制動信号をインバータ52に出力し、これにより、電気指令ブレーキを作動させる。
なお、制御部50は、電気ブレーキモード55であるとき、電動モータMを短絡状態にして当該電動モータMを停止させる制御信号をインバータ52に出力するものであればよく、短絡のうち、三相短絡状態に限定されない。
また、電気ブレーキモード55による電動モータMの制動は、三相短絡に限定されず、電動モータMの回転に対して逆相となる制動信号を出力することにより行ってもよい。この場合、制御部50は、インバータ52が出力する制動信号が、電動モータMの駆動信号の波形(駆動波形)に対して逆相の波形(逆相波形)となるように当該インバータ52を作動させる制御信号をインバータ52に出力する。インバータ52は、制御信号に基づいて作動し、逆相波形となる制動信号を電動モータMに出力し、電動モータMの回転を停止する。
以上によれば、機械ブレーキ60に連動して電気ブレーキモード(電気指令ブレーキ)55によって電動モータMを制動しているため、刈刃3Cの回転軸の制動を機械ブレーキ60と電気指令ブレーキとの両方で行うことができる。それゆえ、機械ブレーキ60によって回転軸に抵抗を与えるための力(制動力)を小さくすることができ、作業者による機械ブレーキ60を作動させたり解除するための負荷を低減することができる。即ち、機械ブレーキ60におけるコイルスプリング65の付勢力を小さくすることができるため、作業者は少ない力で作業操作レバー7をループハンドル部H2の把持部に近づけることができ、作業者の作業操作レバー7の操作負荷を小さくすることができる。
また、先に機械ブレーキ60を作動させた後に電気指令ブレーキを作動させていることから、ブレーキ時には、慣性力が大きな状態で回転している刈刃3Cの回転を当該刈刃3Cの回転軸に直接作用する機械ブレーキ60(物理的に回転軸に接触して当該回転軸の回転を止める機構)によって制動して慣性力を弱め、慣性力が小さくなった時点で電気指令ブレーキをかけて回転軸を停止することができ、この両者の動作によって出来るだけ早く刈刃3Cの回転を停止することができる。
また、機械ブレーキ60の他に電気ブレーキモード(電気指令ブレーキ)55を搭載しているため、電気指令ブレーキにおける制動力の調整を簡単に行うことができる。加えて、歩行型草刈機1に機械ブレーキ60と電気指令ブレーキ55との両方を採用しているため、制動したときの制動距離を短くすることができる。
また、電気指令ブレーキ55によって、電動モータMの制動を行うにあたっては、当該電動モータMを三相短絡にすることで制動を行う三相短絡ブレーキ、或いは、電動モーMへの駆動信号(駆動波形)に対して逆相となる逆相波形の信号を出力することで制動を行う逆相ブレーキとを用いているため、回生ブレーキのようにバッテリー51への充電負荷をかけることを防止することができる。つまり、電気指令ブレーキ55として回生ブレーキを用いた場合、回生の電力をバッテリー51に充電しなければならず、回生電力を充電するための充電保護回路が必要になるが、本発明では、回生ブレーキを用いていないため(回生ブレーキを除いているため)、回生電力を充電するための充電保護回路は必要ではなく、コンパクトで且つ安価に構成することができる。特に、リチウムイオン電池の場合は、他の電池に比べて充電時での過充電等を防止する必要があるが、これに加えて、回生ブレーキを採用すると、充電保護回路が複雑となるが、本発明では、回生ブレーキを採用していないため、上述した問題はなく、歩行型草刈機1において簡単にバッテリー51のシステムを構築することができる。
本発明の実施形態は以上であるが、本発明は、この実施形態にのみ制約されるものではなく、請求項に記載の範囲内で種々変更して実施することができる。
1 歩行型草刈機
3C 刈刃
13 回転軸
50 制御装置
51 バッテリー
55 電気指令ブレーキ
60 機械ブレーキ
F 走行機体
M 電動モータ

Claims (5)

  1. 回転駆動させて草刈りを行う刈刃と、前記刈刃の回転軸に動力を付与する電動モータと、走行機体に着脱可能で且つ前記電動モータに電力を供給するバッテリーと、前記電動モータの回転を制御する制御装置とを備え、
    前記刈刃の回転軸に抵抗を付与して当該回転軸の制動を行う機械ブレーキと、 前記走行機体に取り付けられた操縦ハンドルと、
    前記操縦ハンドルに回動自在に支持されていて、一方に回動して前記操縦ハンドルに対して近接した際に前記機械ブレーキによる制動を解除し且つ他方に回動して前記操縦ハンドルに対して離反した際に前記機械ブレーキによる制動を行う作業操作レバーと、
    前記電動モータの回転を停止させる制動信号を前記制御装置から出力して当該電動モータの制動を行う電気指令ブレーキとを備え、
    前記作業操作レバーの他方への回動時に、前記機械ブレーキと電気指令ブレーキと連動して作動することにより、前記機械ブレーキと前記電気指令ブレーキとの両方で前記回転軸の制動を行うことを特徴とする草刈機。
  2. 回転駆動させて草刈りを行う刈刃と、前記刈刃の回転軸に動力を付与する電動モータと、走行機体に着脱可能で且つ前記電動モータに電力を供給するバッテリーと、前記電動モータの回転を制御する制御装置とを備え、
    前記刈刃の回転軸に抵抗を付与して当該回転軸の制動を行う機械ブレーキと、前記電動モータの回転を停止させる制動信号を前記制御装置から出力して当該電動モータの制動を行う電気指令ブレーキとを備え、前記機械ブレーキと電気指令ブレーキとは連動して作動し、
    前記制御装置には、前記機械ブレーキによって制動が行われたことを示す機械ブレーキ作動信号が入力されるようになっており、前記制御装置は、前記機械ブレーキ作動信号が入力された後に前記制動信号を出力して電気指令ブレーキを作動させることを特徴とする草刈機。
  3. 前記電動モータは三相誘導電動機で構成され、前記制御装置は、前記電気指令ブレーキ時に、前記三相誘導電動機が三相短絡となる制動信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の草刈機。
  4. 前記電動モータは三相誘導電動機で構成され、前記制御装置は、前記電気指令ブレーキ時に、前記三相誘導電動機の回転に対して逆相となる制動信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の草刈機。
  5. 前記機械ブレーキは、回転を停止させる抵抗を当該回転軸に付与するバンドブレーキで構成され、前記バッテリーはリチウムイオン電池から構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の草刈機。
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