JP2006323620A - 医療事故防止支援システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子カルテシステムの電子カルテ入出力部101 より入力された指示情報を基に、整列チェック項目生成部202で、指示情報に関連するチェック項目を、チェック項目データベース203から検索する。検索したチェック項目を基に、インシデント統計処理部204で、インシデントデータベース205からチェック項目別に発生頻度を集計する。集計したチェック項目別のインシデント発生頻度を基に、チェック項目の順番を並べ替えて、指示情報と関連付けて医療事故防止情報入出力部207に提示する。チェック項目を医療事故のリスクの高い順から優先的に確認可能とすることで、より効果的に医療事故のリスクを低減できる医療事故防止支援システムを実現する。
【選択図】図1
Description
医療事故を未然に予知し防ぐためには、医療事故には至らないが危険性のある出来事の報告である、インシデントレポート( ヒヤリ・ハット報告) を如何に活用するかが鍵となる。インシデントレポートは、一歩間違えば事故につながる危険な行為などのことで、発生日時、発生場所、当事者情報、患者情報、行為の情報などから構成され、さらには具体的な内容が、自由文で記載されているものである。インシデントの原因を究明するためには、レポートに当事者のみならず関係した従事者の行為の因果関係を時間経過に沿って客観的かつ正確に記載する必要がある。しかし従来の紙での報告では、報告者( 医師、看護師などの医療従事者) により文章で提出された報告内容には、不備な点や説明不足の物も多いことが問題となっている。そこでインシデントレポートを電子化することで、即座に報告可能であり、必須入力項目を定型文のテンプレートで入力することで簡便な入力と構造化した個人差に影響されにくい正確な文章で報告できる技術がある(例えば、非特許文献1参照)。
また、電子カルテ入出力部で指示情報と指示者コメントを入力し、インシデントが発生した場合に、関連チェック項目対応インシデントを指示者コメントと関連付けてインシデントデータベースに登録し、第二の指示情報を入力する際に、指示に関する指示者コメントの候補を関連チェック項目対応インシデントの発生頻度が多いあるいは少ない順に提示できるようにした。
これにより、指示に関るインシデントへの注意喚起を看護師などの指示受け者に適切に伝達でき、医療リスクを低減できるようになる。
また、関連チェック項目に対応した関連チェック項目対応インシデントが多い指示に関しては、例えば、薬の効果が同じ別の薬を代替案として指示者に提示することで、指示に関る医療事故のリスクを低減できる効果がある。
ステップ309以降は、実施例1と同様に処理され、電子カルテ制御部102を通じて電子カルテデータベース103に実施情報が登録される。
実施例3によると、関連チェック項目に対応したインシデントが多い指示に関しては、例えば、薬の効果が同じ別の薬を代替案として指示者に提示することで、指示に関る医療事故のリスクを低減できる効果がある。
ここで、電子カルテ入出力部101で入力された指示情報と指示者コメントを、医療事故防止情報入出力画面1000で入力し、指示者コメントと関連チェック項目を確認して、実施内容を記録するまでの一連の流れを、図1と図12〜図15を用いて説明する。
102 電子カルテ制御部
103 電子カルテデータベース
201 電子カルテ連携部
202 整列チェック項目生成部
203 チェック項目データベース
204 インシデント統計処理部
205 インシデントデータベース
206 画面構成部
207 医療事故防止情報入出力部
1000 医療事故防止情報入出力画面
1100 操作者情報部
1200 実施情報部
1210 指示情報部
1220 整列チェック項目リスト部
1221 チェックボックス
1222 参照ボタン
1223 入力ボタン
1230 インシデント参照ボタン
1240 インシデント入力ボタン
1250 関連チェック項目確認ボタン
1260 実施確認ボタン
1270 指示者コメント表示部
1300 関連チェック項目インシデント情報部
1310 インシデント詳細情報部
1320 統計情報部
1330インシデント確認ボタン
1340 反映入力ボタン
1400 インシデント入力部
1410 インシデント詳細入力部
1411 発生日時
1412 発生場所
1413 当事者情報
1414 患者情報
1415 行為情報
1416 分類情報
1417 具体的内容
1420インシデント登録ボタン
2000 電子カルテ指示入力画面
2100 操作者情報部
2200 指示入力部
2210 処方指示部
2220 薬品選択部
2300 薬品情報部
2310 代替薬品候補
2320 変更ボタン
2400 登録ボタン
2500 指示者コメント入力部
2510 指示者コメント送信先リスト
2520 指示者コメント記述リスト
2530 指示者コメント編集部。
Claims (4)
- 電子カルテ入出力部と、電子カルテ制御部と、電子カルテデータベースを備える電子カルテシステムと連携した医療事故防止支援システムであって、
インシデント情報を格納したインシデントデータベースと、
チェック項目を格納したチェック項目データベースと、
前記電子カルテ入出力部より入力された指示情報を前記電子カルテ制御部より取得する電子カルテ連携部と、
前記チェック項目データベースから収集した前記指示情報に関連する関連チェック項目を抽出する整列チェック項目生成部と、
インシデントデータベースから前記関連チェック項目に関するインシデントの発生頻度を集計するインシデント統計処理部と、
集計したインシデント発生頻度の多いまたは少ない順に前記関連チェック項目を並べた整列チェック項目リストを作成し、前記電子カルテ連携部で収集した前記指示情報と前記整列チェック項目リストを関連付けて構成する画面構成部と、
前記指示情報と前記整列チェック項目リストを関連づけて表示する医療事故防止情報入出力部とを有することを特徴とする医療事故防止支援システム。 - 請求項1記載の医療事故防止支援システムであって、前記画面構成部は、前記整列チェック項目リストの各々の前記関連チェック項目毎に、対応するインシデント登録画面を構成し、前記医療事故防止情報入出力部は、前記関連チェック項目に対応付けた関連チェック項目対応インシデントを、前記インシデント統計処理部を通して、前記インシデントデータベースに登録することを特徴とする医療事故防止支援システム。
- 請求項1又は2に記載の医療事故防止支援システムであって、前記インシデント統計処理部は、前記電子カルテ入出力部で入力された前記指示情報に関る、前記関連チェック項目対応インシデントの発生頻度を集計し、前記電子カルテ入出力部で、第二の指示情報を入力する際に、前記チェック項目対応インシデントの発生頻度の多い指示の代替案を前記電子カルテ入出力部に提示し、入力可能とすることを特徴とした医療事故防止支援システム。
- 請求項1〜3いずれかに記載の医療事故防止支援システムであって、前記医療事故防止情報入出力部は、前記指示情報と指示者からの指示者コメントを表示し、前記関連チェック項目対応インシデントを前記指示者コメントに対応づけて前期インシデント統計処理部より前記インシデントデータベースに登録させ、第二の指示情報を入力する際に、前記指示者コメントの候補を前記関連チェック項目対応インシデントの発生頻度の多いまたは少ない順に提示することを特徴とする医療事故防止支援システム。
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