JP2006322625A - 窯業用窯、焼成方法及び窯業用補助燃料 - Google Patents
窯業用窯、焼成方法及び窯業用補助燃料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006322625A JP2006322625A JP2005143809A JP2005143809A JP2006322625A JP 2006322625 A JP2006322625 A JP 2006322625A JP 2005143809 A JP2005143809 A JP 2005143809A JP 2005143809 A JP2005143809 A JP 2005143809A JP 2006322625 A JP2006322625 A JP 2006322625A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- kiln
- flame
- ash
- fired
- auxiliary fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Abstract
【解決手段】 窯業用窯は、耐火物で囲まれた窯1の内部に火炎を導入する火炎導入口3と窯1の中から排気を排出する煙突4と窯1の内部に設けられ火炎により加熱される焼成物9を置く焼成物置き場8とを有し、さらに窯(1)の外壁に補助燃料を投入する投入口(6)を開口したものである。このような陶芸用窯を用い、窯1の内部を焼成物が焼成される温度に加熱した状態で、コーヒー豆の殻と灰類とを混合した補助燃料を投入口6から窯1の内部投入しながら焼成物9を焼成する。
【選択図】 図1
Description
登り窯等により焼成されていた。何れも燃料は薪を使用していた。このような従来からの窯は、いわゆる灰かぶりや火色等といわれる表面に独特の被膜を形成した陶器を焼くことができるため、趣向性の高い陶器の製作を目的とする分野で多く使用されてきた。特に中世になって中国の宋から伝わったとされる登り窯は独特の趣のある陶器を焼成することが出来る。
しかし、石油バーナーやガスバーナーを使用ことから、焼成時間の短縮は図れるものの、薪を使用することから前記のような薪窯の問題が残ることになる。しかも、熱量が異なる石油バーナーやガスバーナーと薪燃料との併用により、特に薪燃料の燃焼管理が難しく、思うような陶器の焼成がしにくいという課題がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、実施例をあげて詳細に説明する。
窯1の壁の火炎導入口3に近い側部には、コーヒー豆の殻と灰類とを混合した補助燃料を投入する投入口6が設けられている。また、窯1の壁の上部には、窯1内部の火炎や焼成物9の様子を観察する覗き窓10が設けられている。これらの投入口6と覗き窓10は、大小の違いはあるが、基本的には何れも同じ形状で、蓋7により開閉可能である。従って、投入口6が窯1の内部を観察する覗き窓として使用され、覗き窓10が補助燃料を投入する投入口として使用されることもある。適宜の覗き窓10からは、窯1の内部の温度を測定するための熱電対12が導入されている。
窯1の中に投入する補助燃料は、コーヒー殻と灰を適宜調合したものである。コーヒー殻はコーヒーの実をローストし、挽いたものでコーヒーを抽出した後の粉状の残渣を使う。これは家庭では生ごみなどと一緒に処分される。また飲料メーカーがコーヒー飲料を製造する際に出るコーヒー殻の残渣は産業廃棄物として処分される。また灰は主に木灰で、マツ、ヒノキ、クヌギ、ナラ等の灰を使用する。その他土灰を若干混合することもある。これらのコーヒー殻と釉薬の原料である木灰類を混ぜて、これを補助燃料とする。
1.コーヒー殻:松灰の調合で100:7
この割合で調合したものを窯1の中に6時間前後断続的に1200℃から1300℃の温度帯で投入すると、一般的に灰かぶり作品と呼ばれるものが出来上がる。
2.コーヒー殻:松灰:土灰の調合で100:5.5:1.5
この割合で調合したものを窯1の中に6時間前後断続的に1200℃から1300℃の温度帯で投入すると、伊賀焼き風の灰かぶり作品が出来上がる。
3.コーヒー殻:松灰の調合で100:1
この割合で調合したものを窖窯や登り窯に6時間前後断続的に1200℃から1300℃の温度帯で投入すると、信楽風、信楽緋色風、生地によっては備前風の作品が出来上がる。
これに対し、木灰のみを窯1に投入すると、短時間に木灰が焼成物に付着し、投入量が少量であっても炉内で一気に溶融してしまうので変化の少ない焼成物となってしまう。薪窯で焼成されたものと同様の焼成物を再現するには、適度な量の木灰を何度も重ねるように焼成物に付着させることが必要である。そういう意味でもコーヒー殻に混ぜ込んで炉内で徐々に焼成物に降りかかるようにすることが自然な風合いを出すことにつながる。つまり、木灰のみを窯1に投入すると薪窯で焼成された焼成物を再現することが困難となってしまう。また、一気に溶融した木灰は、炉壁にも付着し炉壁を著しく傷める結果となってしまう。木灰を徐々に焼成物に降りかかるようにするため、コーヒー殻以外にオガクズでも実験してみたところ、コーヒー殻ほど良い結果は出ない。これは恐らくコーヒー殻にはタンニンという苦味の成分が含まれているため、これが灰の付着効果を促進しているものと推定される。
3 火炎導入口
4 煙突
8 焼成物置き場
6 投入口
7 投入口の蓋
9 焼成物
Claims (3)
- 耐火物で囲まれた窯(1)の内部に火炎を導入する火炎導入口(3)と窯(1)の中から排気を排出する煙突(4)と窯(1)の内部に設けられ火炎により加熱される焼成物(9)を置く焼成物置き場(8)とを有する窯業用窯において、窯(1)の外壁にコーヒー豆の殻と灰類とを混合した補助燃料を投入する投入口(6)を開口したことを特徴とする窯業用窯。
- 投入口(6)は耐火物からなる蓋(7)により開閉可能になっていることを特徴とする請求項1に記載の窯業用窯。
- 耐火物で囲まれた窯(1)の内部に火炎を導入する火炎導入口(3)と窯(1)の中から排気を排出する煙突(4)と窯(1)の内部に設けられ火炎により加熱される焼成物(9)を置く焼成物置き場(8)とを有し、さらに窯(1)の外壁にコーヒー豆の殻と灰類とを混合した補助燃料を投入する投入口(6)を開口した陶芸用窯を用い、火炎導入口(3)からバーナー(2)の炎を窯(1)の内部に吹き付けて、窯(1)の内部を焼成物が焼成される温度に加熱した状態で、コーヒー豆の殻と灰類とを混合した補助燃料を投入口(6)から窯(1)の内部投入しながら焼成物(9)を焼成することを特徴とする焼成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005143809A JP4777688B2 (ja) | 2005-05-17 | 2005-05-17 | 窯業用窯、焼成方法及び窯業用補助燃料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005143809A JP4777688B2 (ja) | 2005-05-17 | 2005-05-17 | 窯業用窯、焼成方法及び窯業用補助燃料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006322625A true JP2006322625A (ja) | 2006-11-30 |
JP4777688B2 JP4777688B2 (ja) | 2011-09-21 |
Family
ID=37542449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005143809A Expired - Fee Related JP4777688B2 (ja) | 2005-05-17 | 2005-05-17 | 窯業用窯、焼成方法及び窯業用補助燃料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4777688B2 (ja) |
-
2005
- 2005-05-17 JP JP2005143809A patent/JP4777688B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4777688B2 (ja) | 2011-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI599748B (zh) | 燃燒爐 | |
US20170002284A1 (en) | Fire cube | |
JP4777688B2 (ja) | 窯業用窯、焼成方法及び窯業用補助燃料 | |
CN205783765U (zh) | 节能环保反烧锅炉 | |
CN209802097U (zh) | 一种新的陶瓷烧制窑具 | |
JP2009002594A (ja) | 小型籾殻灰製造燃焼炉 | |
EA004014B1 (ru) | Способ сборки портативной печи, способ эксплуатации портативной печи, портативная печь (варианты) | |
CN205746800U (zh) | 燃煤锅炉 | |
JP2001294475A (ja) | 陶芸窯及び陶芸窯を用いた無釉焼締め陶の製造方法 | |
JP3907591B2 (ja) | 陶芸用窯 | |
KR100551129B1 (ko) | 자죽염 제조 방법 및 장치 | |
CA2852290C (en) | Quick fire cube | |
KR100300133B1 (ko) | 토기의 제조방법 및 장치 | |
CN219063441U (zh) | 一种双层炉膛双燃料陶炉 | |
JP3223011U (ja) | ロケットストーブ | |
JP7242111B1 (ja) | 薪ストーブ | |
JP2005180891A (ja) | 焼成炉 | |
JP2006104427A5 (ja) | ||
CN210374597U (zh) | 一种无烟柴烧古灶 | |
CN106016248A (zh) | 燃煤锅炉 | |
JP2006104427A (ja) | 燻焼式炭焼き窯 | |
CN206709614U (zh) | 一种节能环保型柴窑 | |
JPH02248355A (ja) | 陶器の焼成方法 | |
CN1142381C (zh) | 原煤燃烧器 | |
JP3052386U (ja) | 木炭を火力として焼成する陶芸窯 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080404 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20080404 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080405 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080605 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110331 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110608 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110630 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |