JP3052386U - 木炭を火力として焼成する陶芸窯 - Google Patents
木炭を火力として焼成する陶芸窯Info
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- JP3052386U JP3052386U JP1997012010U JP1201097U JP3052386U JP 3052386 U JP3052386 U JP 3052386U JP 1997012010 U JP1997012010 U JP 1997012010U JP 1201097 U JP1201097 U JP 1201097U JP 3052386 U JP3052386 U JP 3052386U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】木炭で得られる火力で本焼の陶芸を楽しめる陶
芸窯を提供する。 【解決手段】熱効率を高める保温材(3、4)と断熱材
(5)を窯壁に使用し熱焼効率を高めるスロットル(火
超し)(17)構造を採用する事により、木炭の火力で
本焼の焼成温度を実現する。
芸窯を提供する。 【解決手段】熱効率を高める保温材(3、4)と断熱材
(5)を窯壁に使用し熱焼効率を高めるスロットル(火
超し)(17)構造を採用する事により、木炭の火力で
本焼の焼成温度を実現する。
Description
【0001】
本考案は、木炭を火力として焼成する陶芸窯による係るものである。 地中に穴を堀り、土の器等を置き、その上で木をもやして素焼の陶器を作った穴 窯の技法の上にあるものである。
【0002】
従来、この種の陶芸窯としては、硅そう土よりなるコンロに陶土を入れ木炭で素 焼及び楽焼の陶器が作れることが知られている。また、従来スロットル(火越し )としては金属製又は陶製の火格子が使用されている。
【0003】
従来の技術では、木炭を火力として得られる窯内温度は600℃〜900℃くら いで、素焼又は楽焼を作るのが限度であった。素焼や楽焼は破損しやすく汚れが 付着しやすいという欠点がある。陶芸愛好家は、自分の手で本格的な本焼を楽し むことができる。
【0004】 従来のスロットル(火超し)は金属製又は陶製の火格子を部品として用いる構造 で、この火格子が高温時に破損しやすいという欠点がある。
【0005】 本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、そ の目的とするところは、木炭の火力のみで本焼のできる1000℃〜1250℃ の窯内温度の得られる陶芸窯を提供しようとするものである。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案の窯は窯の壁材として硅酸カルシウム保温材 を内壁(3、4)に用いセラミックスファイバーを断熱材として外壁(5)に用 いる二層構造とすることによって熱の放散を少くし保温効率を高め本焼に必要な 1000℃〜1250℃が得られるようにした。
【0007】 窯の内壁を構成する円筒状保温材の内、最も内側の円筒(4)を窯の底部(2) より送風口(11)の高さだけ持ち上げることにより窯底部に円筒(4)の厚さ 分だけ空間が出来る。この構造により送風口(11)より入った風が窯底内に均 一に送り込まれ優れたスロットル(火超し)として機能し、燃焼効率を高める。 同時にこのスロットル(火超し)構造は窯本体の構造に組み込まれており、火格 子のような部品を必要としない。
【0008】 保温効率を高める二層構造の窯壁と、燃焼効率を高めるスロットル(火超し)構 造を有する本陶芸窯は、木炭の火力のみで本焼に必要な1000℃〜1250℃ の高温を得られる陶芸窯である。
【0009】
考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。 図1〜図3で示したとおり、円筒状の窯で本体と蓋からなり、保温材をステンレ ス又は鉄板でおおったものである。ステンレス又は鉄板の窯外装(7)の窯底( 6)にセラミックスファイバーを円状に切って入れる。その上の窯底(2)に硅 酸カルシウムの保温材を同じく円状に切ってのせる。窯底(2)の上に円筒状の 内壁(3)、内壁(4)を置く。内壁(3)(4)は共に硅酸カルシウム保温材 でできており、内壁(4)は、送風口の高さ分だけ持ち上げた状態で内壁(3) に接着する。こうすることによって窯底部に送風口(11)より入った風が通る 空間ができこれがスロットル(火超し)(17)となる。又、内壁(4)は内壁 (3)より短くし、作品(16)を入れる窯内の空間を大きくし焼台(8)をそ の上部で支える。こうしてできた内壁(3)(4)をセラミックスファイバーで 包み外壁(5)とする。そして窯本体に送風口(11)を開け、その大きさに合 わせた送風栓(9)を断熱レンガでつくる。蓋(1)は硅酸カルシウム保温材を 円状に切り、図−2の通り火口穴(10)を開ける。 これをステンレス又は鉄板で上部と側面のみをおおう。 窯本体に取手(13)(14)と足(12)を付ける。
【0010】 考案の陶芸窯は、小さく切った木炭数個に着火し、これを窯の底部に入れ、同じ く小さく切った木炭をその上に入れる。焼台(8)を入れ、その上に作品(16 )を入れて窯本体の上に蓋(1)をのせる。送風栓(9)を送風口に差し込み、 窯内の木炭(15)が時間をかけて全体に着火するようにする。 火口穴(10)より炎が立つようになれば送風栓(9)を取り、窯内が最高温度 に達するようにする。火口穴(10)からの炎がおさまったら再び送風栓(9) を差し込み窯内温度を保ち、少しづつ温度を下げる。素焼と本焼の違いは窯に入 れる木炭の量によって調整する。
【0011】
本考案は上述のとおり構成されているので次の効果を奏する。
【0012】 請求項1において窯内温度は1000℃〜1250℃に達し木炭の火力で本焼が 可能となる。
【0013】 請求項2において火格子という部品は不要となると同時に破損の心配は無用とな る。更に窯内は均一な熱効力を得ることにより陶土は均一に焼成される。
【0014】 従来コンロに使用していた木炭の火力によって、陶芸愛好家は自分の手で本格的 な本焼を楽しむ事が出来る。
【図1】陶芸窯の斜視図である
【図2】陶芸窯の蓋部分の平面図である。
【図3】陶芸窯の断面図である。
【符号の説明】 1 蓋 2 窯底 3 内壁(外側) 4 内壁(内側) 5 外壁 6 窯底 7 ステンレス(又は鉄板)カバー 8 焼台 9 送風栓 10 火口穴 11 送風口 12 足 13 取手 14 取手 15 木炭 16 作品 17 スロットル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項 2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項 3
【補正方法】変更
【補正内容】
Claims (3)
- 【請求項1】火力として木炭を用い、窯の内壁材(3、
4)に硅酸カルシウム保温材を使用し、その外側をセラ
ミックスファイバー断熱材(5)でおおうことによって
陶土の焼成を可能にした構造の陶芸窯。 - 【請求項2】窯の内壁を直径の異なる2個の円筒状保温
材(3、4)で構成一番内側の円筒状保温材(4)を窯
底部(2)より送風口(11)の上部まで持ち上げたス
ロットル(火超し)構造(17)を持つ陶芸窯。 - 【請求項3】木炭を火力として、窯内熱効率を高める保
温材(3、4)と断熱材(5)の2層構造を持ち、燃焼
効率を高めるスロットル(火超し)構造(17)をそな
えた本焼を可能にする陶芸窯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997012010U JP3052386U (ja) | 1997-12-27 | 1997-12-27 | 木炭を火力として焼成する陶芸窯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997012010U JP3052386U (ja) | 1997-12-27 | 1997-12-27 | 木炭を火力として焼成する陶芸窯 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3052386U true JP3052386U (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=43186506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997012010U Expired - Lifetime JP3052386U (ja) | 1997-12-27 | 1997-12-27 | 木炭を火力として焼成する陶芸窯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3052386U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114018052A (zh) * | 2021-11-22 | 2022-02-08 | 石家庄铁道大学 | 一种多功能陶瓷乐烧反应桶 |
-
1997
- 1997-12-27 JP JP1997012010U patent/JP3052386U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114018052A (zh) * | 2021-11-22 | 2022-02-08 | 石家庄铁道大学 | 一种多功能陶瓷乐烧反应桶 |
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