JP2006322410A - 防音型作業機 - Google Patents

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Tomoya Ishikawa
智也 石川
Toshihiro Nagao
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Abstract

【課題】従来の防音型作業機と長さ、高さは略同一で、幅が狭い防音型作業機であって、従来の防音型作業機と同等の冷却能力、防音性能を有する防音型作業機を提供する。さらに、従来の防音型発電機に比較して冷却能力に優れた防音型作業機を提供する。
【解決手段】筐体内101に、作業機103、該作業機103を駆動するエンジン102、起動用電源を供給するバッテリ108、排気ガスを消音排気するマフラ138、該エンジン102を設置するエンジン室134と該マフラ138を設置するマフラ室132とを仕切る仕切板133を備える防音型作業機100において、該筐体101は、幅及び高さに比較して長さが大きい形状を有し、該バッテリ108は、該筐体101の長手方向の一端部に配設され、該マフラ室132は、該筐体101の上方部の壁面に通風抵抗が小さい開口面積を有する該冷却ファン137からの排風を排気する排風口112を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、防音ケース内にエンジンにより駆動される発電機やコンプレッサなどの作業機を設けた防音型作業機に関する。
防音型発電溶接機、防音型空気圧縮機をはじめとする防音型作業機は、工事現場などで使用されることが多く、トラックなどで現場まで運搬する必要がある。このため従来から防音型作業機には、種々の工夫がなされコンパクト化が図られてきた。しかしながら、市場からはさらなるコンパクト化が求められている。防音型作業機のコンパクト化は、防音型作業機の長さ、幅、高さの少なくともいずれか1以上を小さくすることで可能となるが、コンパクト化に際し、特に防音型作業機の幅を狭くすることが望まれている。トラックで一度に多数の防音型作業機を運搬する場合は、運転席と防音型作業機の長手方向とを平行にして積み込むことが多いので、防音型作業機の幅を狭くすることで、一度に多くの防音型作業機を運搬することが可能となる。また倉庫で防音型作業機を保管する際にも、幅が狭い方が、保管スペースが小さくなる。
しかしながら、防音型作業機の幅を短くすることは容易ではない。図6、図7は、従来から使用されている防音型エンジン発電機1の外観を示す斜視図、及び内部の概略的構成を示す側面図である。防音型エンジン発電機1は、エンジン2、発電体3等を支持するベッド4及び本体カバー5を有し、これらで筐体を形成する。筐体は細長い略直方体の形状を有しており、幅と高さがほぼ同等で長さが長い。前面の壁面には、起動スイッチなどの操作パネル6を備え、側面部にエンジン2の起動電源を供給するバッテリ7を備えている。側壁面の一部は扉8となっているので、容易にバッテリ7を含め内部を点検することが可能である。
本体カバー5の上面には、前部には燃料補給口9、略中央部には防音型エンジン発電機1を吊り上げる際に使用する係止装置10、後部には排風口11が設けられている。筐体内部には、操作パネル6と反対側にマフラ室12が設けられており、操作パネル6側からマフラ室12に向かって発電体3、及び発電体3に連結し発電体3を駆動するエンジン2がベッド4上に配設されている。エンジン2は、筐体のほぼ中央に位置する。発電体の側部にはバッテリ7が配設され、発電体3の上部には、燃料タンク13が配設されている。エンジン2の上部にはエンジン2が吸気する外気を浄化するクリーナホース14及びエアクリーナ15が配設されている。
エンジン2は回転軸の一端に冷却用ファン16を連結し、冷却ファン16で外気を吸引し発電体3、及びエンジン2を冷却するとともに、エンジン2を冷却するラジエータ17に冷却風を送り、ラジエータ17内のエンジン冷却媒体を冷却する。ラジエータ17の後部にマフラ18が配設されたマフラ室12を有する。マフラ室12とエンジン2を設置するエンジン室19とはラジエータ17の後側(冷却ファン16と反対側)に仕切板20を配置することで仕切られている。マフラ室内12には、さらに吸音用のガイド21が設けられている。
図6、及び図7に示すように、筐体内に多くの機器、部材をコンパクトに配設することで、防音型エンジン発電機1のコンパクト化が図られている。このため、筐体内部の余裕空間は殆どない状態である。このような状態で、防音型エンジン発電機の幅を単純に狭くすると、長さ又は高さの少なくとも一方は大きくする必要がある。本体の幅のみ狭くし、長さ又は高さを従来通りにしようとすると、エンジン、発電機、又はラジエータなどを冷却するための通風量が減少するとともに、従来以上に空間部が狭くなり、防音型エンジン発電機内の温度が上昇することは容易に想定される。
以上のように防音型作業機の幅を狭くし、なおかつ長さも従来と同等の長さを確保するためには、防音型作業機の内部のスペースの問題を解決する必要があるほか、エンジン、発電機、又はラジエータなどを冷却する冷却手段の改善、又は新たな冷却手法の開発が必要となる。また、防音型作業機の幅を狭くするに際しては、防音型作業機は防音性能も一定の性能が要求されているため、防音性を確保する必要がある。
防音型エンジン発電機の冷却技術及び騒音低減技術としては、次のような技術が開示されている。防音ケースの下部に燃料タンクを配置することで、燃料タンクの給油を容易にする防音型エンジン発電機において、問題となる排気マフラと燃料タンクとの間の断熱を解決するため、燃料タンクを冷却するための冷却風路を設ける技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。さらに特許文献1では、防音性能を高めるため、吸音材を取り付けた排風側空間を上下に仕切る遮音板を設ける技術も開示されている。
この他、騒音低減に関する技術としては、エンジン上方に排風ダクトを設ける方法が開示されている(例えば特許文献2参照)。この技術は、エンジン上方に排風ダクトを設けることで、排風通路を広く、また長くし、これにより排風の抵抗を小さく抑えたまま騒音を効果的に低減するとするものである。
特開2000−282885号公報 特開2003−90224号公報
エンジン、発電機、又はラジエータなどを冷却する冷却能力を向上させる手法としては、ファンの送風性能を上昇させ、送風量を大きくする手法が考えられるが、設置スペース及び騒音の問題が懸念される。特許文献1又は特許文献2に記載の技術は、防音型作業機の幅を狭くし、なおかつ高さ、長さも従来と同等の値を確保し、従来と同等の冷却性能、防音性能を確保する技術として十分とは言えない。さらに防音型作業機の幅を狭くし、なおかつ高さ、長さも従来と同等の大きさを確保しようとすると、機器、部材の配置を変更する必要が生じ、これに伴い防音型作業機内の冷却風の風路も従来とは異なるので、従来の冷却、防音手段とは異なった手段の開発が必要となる。
以上のように、防音型作業機の幅を狭くし、なおかつ高さ及び長さも従来と同等の大きさを確保した防音型作業機の開発には、内部スペースの問題、機器、部材の冷却の問題、及び騒音の問題が伴い、これまでこれを解決する技術は開発されていない。また、従来の防音型作業機以上に冷却性能を高めることができれば、例えばエンジン溶接機にあっては、溶接使用率を高めることが可能となり、ユーザに支持されることは言うに及ばない。
本発明の目的は、従来の防音型作業機と長さ、高さは略同一で、幅が狭い防音型作業機であって、従来の防音型作業機と同等の冷却能力、防音性能を有する防音型作業機を提供することにある。さらに、従来の防音型作業機に比較して冷却能力に優れた防音型作業機を提供することにある。
本発明は、筐体内に、作業機、該作業機に連結し該作業機を駆動するエンジン、該エンジンに起動用電源を供給するバッテリ、該エンジンから排気される排気ガスを消音排気するマフラ、該エンジンを冷却する冷却ファン及びラジエータ、該エンジンを設置するエンジン室と該マフラを設置するマフラ室とを仕切る該冷却ファンから該ラジエータへ送られる冷却風を通風可能な開口部を有する仕切板を備える防音型作業機において、
該筐体は、幅及び高さに比較して長さが大きい形状を有し、
該バッテリは、該筐体の長手方向の一端部に配設され、
該マフラ室は、該筐体の上方部の壁面に通風抵抗が小さい開口面積を有する該冷却ファンからの排風を排気する排風口を備えることを特徴とする防音型作業機である。
また本発明は、本体カバーとベッドとを含み構成される筐体内に、作業機、該作業機に連結し該作業機を駆動するエンジン、該エンジンに起動用電源を供給するバッテリ、該エンジンから排気される排気ガスを消音排気するマフラ、該エンジンを冷却する冷却ファン及びラジエータ、該エンジンを設置するエンジン室と該マフラを設置するマフラ室とを仕切る該冷却ファンから該ラジエータへ送られる冷却風を通風可能な開口部を有する仕切板を備える防音型作業機において、
該ベッドは、両側部に断面矩形の凸部を有する細長い板状体であり、
該バッテリは、該ベッドの長手方向の一端部に配設され、
該ベッドの凸部は、内部に通風路を備え、該凸部を形成する前面角部近傍の壁面及び外側の側壁面に各々該通風路と連通する外気導入口を有するとともに、内側の側壁面に該作業機より前側に位置する、前面角部近傍の壁面に設けられた該外気導入口と連絡する外気を該筐体内部に取り込む吸気出口を有することを特徴とする防音型作業機である。
また本発明で、前記筐体は、幅及び高さに比較して長さが大きい形状を有し、
前記マフラ室は、前記筐体の上方部の壁面に通風抵抗が小さい開口面積を有する前記冷却ファンからの排風を排気する排風口を備えることを特徴とする請求項2に記載の防音型作業機である。
また本発明で、さらに前記ベッドは、前記ベッドの凸部に車輪を収納する車輪収納部を備え、該車輪収納部を通じて騒音が外部に漏れることを防止可能な、該車輪を収納する底面部のみ開口された防音カバーが該車輪収納部に固着されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の防音型作業機である。
また本発明で、前記マフラ室は、さらに上部の容積が中間部の容積に比較して大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の防音型作業機である。
また本発明で、前記仕切板は、側面視において前記マフラ室の上部から前記筐体の天面に向かって、エンジン室側へ傾斜していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載の防音型作業機である。
また本発明で、前記仕切板は、前記冷却ファンと前記ラジエータとの間に配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1に記載の防音型作業機である。
また本発明で、前記マフラ室は、高音域の吸音性に優れた耐候性のある吸音材が貼付された壁面を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1に記載の防音型作業機である。
本発明の防音型作業機は、筐体内に、作業機、作業機に連結し作業機を駆動するエンジン、エンジンに起動用電源を供給するバッテリ、エンジンから排気される排気ガスを消音排気するマフラ、エンジンを冷却する冷却ファン及びラジエータ、エンジンを設置するエンジン室とマフラを設置するマフラ室とを仕切る冷却ファンからラジエータへ送られる冷却風を通風可能な開口部を有する仕切板を備える防音型作業機において、筐体は、幅及び高さに比較して長さが大きい形状を有するので、幅の狭い所謂スリムな防音型作業機である。このスリム化は、バッテリを長手方向の一端部に配設し、筐体の上方部の壁面に設ける排風口の通風抵抗を小さくすることで実現することができる。
バッテリを筐体の長手方向の一端に配設することで、従来の防音型作業機に比較して防音型作業機の幅を狭くすることが可能となるが、バッテリの配設位置のみを変更することでは、幅を狭くすることは可能であるが、長さが長くなる。本発明では、バッテリを長手方向の一端部に配設するとともに、筐体の上方部の壁面に設ける排風口の面積を従来よりも大きくし、通風抵抗を小さくした。これにより排風がマフラ室を流通する際のマフラ室内の圧力損失が低下し、従来の防音型作業機に比較して幅が狭く、長さ及び高さが同等であって、冷却性能も従来機と同等の性能を確保することができる。
防音型作業機をスリム化することより、保管スペースを減少させることが可能なことは言うまでもないが、スリム化することに伴い、防音作業機を軽量化することが可能となり、運搬移動性能が向上する。
また本発明の防音型作業機は、バッテリの設置位置を前面側としたため、これにより、リース、レンタル業での保管状態におけるバッテリの点検がしやすくなる。リース、レンタル業者の保管スペースは一般的に狭く、保管台数を多くするために各防音型作業機の側面同士を対向させ、詰めた状態で保管している。バッテリの点検は、扉を開けて行なうため、従来の側面にバッテリを有する防音型作業機においては、詰めた状態では扉が開けられないため機械の移動が必要となる。これに対して本発明の防音型作業機は、前面の扉を開けて行なうことができるため、移動の必要性がない。
また本発明によれば、ベッドは、両側部に断面矩形の凸部を有する細長い板状体であり、バッテリは、ベッドの長手方向の一端部に配設され、ベッドの凸部は、内部に通風路を備え、凸部を形成する前面角部近傍の壁面及び外側の側壁面に各々通風路と連通する外気導入口を有するとともに、内側の側壁面に作業機より前側に位置する、前面角部近傍の壁面に設けられた外気導入口と連絡する外気を筐体内部に取り込む吸気出口を有するので、防音型作業機の冷却性能が向上する。防音型溶接機に使用すれば、溶接使用率を高めることができる。
凸部を形成する前面角部近傍の壁面に設けた外気導入口から吸気された冷却風は、凸部に設けられた通風路を通じて凸部を形成する内側の側壁面に設けられた吸気出口から排出される。このとき吸気出口は、作業機より前側に位置するので、吸気出口から排出される冷却風は、作業機前側の空間部を風路とし、エンジンの出力軸に連結する冷却ファンで吸引される。この結果、外気導入口から取込まれた冷却風は、効率的に発電機及び発電機に連結するエンジンなどを冷却するので、従来の防音型作業機に比較して本防音型作業機は、筐体内の温度上昇を抑制することができる。また、凸部を形成する前面角部近傍の壁面に設ける外気導入口と、凸部を形成する内側の側壁面に設ける吸気出口とは、直交又はクランク状に配置され一直線上に配置されないので、防音性に優れる。
また本発明の防音型作業機は、ベッドの凸部に通風路を有し、凸部を形成する前面角部近傍の壁面及び外側の側壁面に各々通風路と連通する外気導入口を有するとともに、内側の側壁面に作業機の前側に位置する、前面角部近傍の壁面に設けられた外気導入口と連絡する外気を筐体内部に取り込む吸気出口を有する。さらに筐体が幅及び高さに比較して長さが大きい形状を有し、マフラ室は、筐体の上方部の壁面に通風抵抗が小さい開口面積を有する冷却ファンからの排風を排気する排風口を備えるので、本体形状がスリムでかつ冷却性能に優れた防音型作業機を提供することができる。
また本発明によれば、ベッドはさらにベッドの凸部に車輪を収納する車輪収納部を備え、車輪収納部を通じて騒音が外部に漏れることを防止可能な、車輪を収納する底面部のみ開口された防音カバーが車輪収納部に固着されているので、防音型作業機を移動可能な車輪を有する防音型作業機であっても、車輪収納部から騒音が外部に洩れることがなく防音性に優れている。
また本発明によれば、マフラ室は、さらに上部の容積が中間部の容積に比較して大きいので、マフラ室の排風抵抗が小さくなる。その結果、防音型作業機内の通風量を十分に確保することが可能となり、エンジン等の温度上昇を抑制することができる。これによりスリム化した防音型作業機であっても、防音型作業機の高さ及び長さを大きくすることなく従来機と同等以上の冷却性能を確保することができる。
また本発明によれば、仕切板は、側面視においてマフラ室の上部から筐体の天面に向かって、エンジン室側へ傾斜しているので、マフラ室の容積は上部に向かって直線的に増加するとともに、排風をスムーズに行うことが可能となり、防音型作業機内の通風量をより多くすることができる。尚、テーパー形状は、排風口からマフラ室上部の間でスムーズに排風が流れればよいのであって、一直線のテーパー形状に限らず、多段階の角度を有するテーパー形状や緩やかに湾曲した形状等にしてもよい。これによりスリム化した防音型作業機であっても、防音型作業機の高さ及び長さを大きくすることなく従来機と同等以上の冷却性能を確保することができる。
また本発明によれば、仕切板は、冷却ファンとラジエータとの間に配置されるので、マフラ室の容積を大きくすることが可能となり、マフラ室の排風抵抗が小さくなる。その結果、防音型作業機内の通風量を十分に確保することが可能となり、エンジン等の温度上昇を抑制することができる。これによりスリム化した防音型作業機であっても、防音型作業機の高さ及び長さを大きくすることなく従来機と同等以上の冷却性能を確保することができる。
また本発明によれば、マフラ室は、高音域の吸音性に優れた耐候性のある吸音材が貼付された壁面を有するので、従来の防音型作業機のマフラ室に装着されていた防音用のガイドを装着することなく、防音性能を高めることができる。防音用のガイドを取付ける必要がないので、マフラ室の長さを小さくことが可能となり、スリム化した防音型作業機であっても、防音型作業機の高さ及び長さを従来機と同等とすることができる。
図1は本発明の実施の一形態としての防音型エンジン発電機100の外観を示す斜視図である。また図2は防音型エンジン発電機100の内部の概略的構成を示す側面図である。防音型エンジン発電機100は、エンジン102、発電体103等を支持するベッド104及び本体カバー105を有し、これらで筐体101を形成する。ベッド104は底部に、車輪を取付可能な車輪収納部を有する。筐体101は細長い略直方体の形状をしており、幅が高さに比べて小さく長さが長い。前面の壁面の上部には、エンジン102の起動停止などの操作を行うキースイッチや、発電出力を取り出すコンセント、計器類などが配置されている操作パネル106を有する。
また前面の下部は、扉107となっており、この扉107を介して筐体101内部に配設されるバッテリ108の点検を、容易に行うことができる。筐体101の上面には、略中央部に燃料を補給するための燃料補給口109が設けられている。この燃料補給口109は、筐体101内に配設される燃料タンク110と連結しており、燃料補給口109から補給された燃料は、燃料タンク110に貯留される。また筐体101の上面の略中央部に、防音型エンジン発電機100を吊り上げる際に使用する係止装置111が設けられている。さらに筐体101の上面の後部には、壁面に防音型エンジン発電機100を冷却した冷却風を排気するための排風口112が開口されている。筐体101の側面には、筐体内部の機器などを点検するための扉113が壁面の一部に設けられている。
ベッド104前面の壁面の両側部に、発電体、エンジンなどを冷却する外気を取り入れるための外気導入口120a、120bが設けられている。さらにベッド104の両側面の壁面にも、外気導入口121a、122a(反対の側面にも外気導入口121b、122bが設けられている。)が設けられている。後述するようにこの外気導入口120a、120b、121a、121b、122a、122bから外気を取り入れ、筐体101内の発電体103、エンジン102、ラジエータ130などを冷却し、温度の高くなった冷却風は、筐体の後部天面に設けられた排風口112から排気される。
本発明の防音型エンジン発電機100外観は、図6に示した従来の防音型エンジン発電機1の外観と比較して高さ、長さは同等であるものの幅が狭くなっており、見た目にもスリム感を与える。また外気導入口120a、120bがベッドの前面の壁面に設けられている点、筐体101の上面に儲けられた排風口112の大きさが、図6に示した従来の防音型エンジン発電機1と比較して大きい点に外観上の特徴を有する。
筐体101の内部には、図2に示すように前面側の下部にバッテリ108が配設されている。バッテリ108の後方には、発電体103と発電体103を駆動するエンジン102とが連結した状態で配設されており、エンジン102は、ベッド104のほぼ中央部に配設されている。エンジン102の後方には、マフラ室132とエンジン室134とを仕切るための仕切り板133が配設されている。
発電体103の上部には、エンジン102に供給する燃料を貯留する燃料タンク110が配設されている。燃料タンク110の上端に設けられた燃料補給口109は、筐体101の上面から突出しており、燃料補給が容易な構造となっている。本燃料タンク110は、筐体101の幅を狭くするため、従来の燃料タンクに比較して、幅を狭くしている。またエンジン102の上部には、クリーナホース135a、135b、クリーナホース135a、135bに接続するエアクリーナ136が配設されており、エンジン102は、クリーナホース135a、135b及びエアクリーナ136を通じて筐体内に吸気された外気を浄化して取入れる。
エンジン102は、回転軸の一端にベルトを介して冷却用ファン137を連結する。冷却ファン137の後方(操作パネル106と反対側)は、エンジン102を冷却するラジエータ130が取付けられている。冷却ファン137は、エンジン起動と共に回転作動し、ベッド104の前面及び側面の壁面に設けられた外気導入口120a、120b、121a、121b、122a、122bを介して外気を吸引し、発電体103、エンジン102を吸引した外気で冷却する。同時に冷却ファン137は、冷却風をラジエータ130に送り、ラジエータ130内のエンジン冷却媒体を冷却する。ラジエータ130を冷却した冷却風は、ラジエータ130後方のマフラ室132に送られる。
マフラ室132は、エンジン102から排気される排気ガスを消音し排気するマフラ138が配設されている。エンジン102から排出された排気ガスは、管体139を通じてマフラ138に導かれ、マフラ138と連結する煙突140を通じて、筐体101上部から大気中に放出される。このマフラ138も筐体101の幅を狭くするための工夫がなされている。図3は、本発明のマフラ138の外観を示す斜視図、図8は、本発明の比較例であって、従来の防音型エンジン発電機1に使用されているマフラ18の外観を示す斜視図である。従来の防音型エンジン発電機1に使用されているマフラ18においては、円筒形状のマフラ18の長手方向の端部閉止板に出口パイプ30が固着されている。これに対して、本発明の防音型エンジン発電機100に使用するマフラ138は、円筒形状のマフラ138の長手方向の一端の上部に出口パイプ141が固着されている。これにより、マフラ138の長手方向の長さを短くすることが可能となる。
冷却ファン137とラジエータ130との間には、仕切り板133が配設されており、この仕切板133は、マフラ室132の壁面を形成するとともに、マフラ室132とエンジン室134とを区分けしている。仕切板133の略中央部には、冷却ファン137からの冷却風をラジエータ130に通風可能な開口部を有している。これによりラジエータ130を効率的に冷却することが可能となる。マフラ室132は、仕切り板133でエンジン室134と仕切られているため、冷却ファン137から送られる冷却風を排出する排気ダクトとして機能する。またマフラ室132は、筐体101の上面つまり天面に冷却風(排風)を排気する排気口112を有する。
マフラ室132を側面から見ると、下部から中間部にかけて仕切板133と筐体101を形成する背面の壁板142とが略平行となっている。エンジン室134とマフラ室132とを仕切る仕切板133は、上部から筐体の天面に向かって、マフラ室の容積が広くなる方向に直線的に傾斜するテーパー部143を有する。マフラ室132の壁面142には、高音域の吸音性に優れた耐候性に優れる、例えば多孔質材料に不織布を施した吸音材(図示を省略)が貼付されている。
上記のような構成を有する本防音型エンジン発電機100は、従来の防音型エンジン発電機1と対比すると下記のような特徴を有する。図6、図7に示すように従来の防音型エンジン発電機1では、バッテリ7が側面部に配設されていたのに対し、本防音型エンジン発電機100は、図1、図2に示すようにバッテリ108が、操作パネル106の下部、つまり筐体101の長手方向の一端部に配設されている。このようにバッテリ108を筐体101の長手方向の一端に配設することで、本防音型エンジン発電機100の幅を狭くすることができる。さらに、本防音型エンジン発電機100では、マフラ室132の天面に設けられた排風口112を、従来の防音型エンジン発電機1の排風口11に比較して大きくしていることも特徴の一つである。
バッテリ108を単に側面端部から、前面端部に移設するだけでは、筐体101の容積を従来機と同等に確保しようとすれば、長さ又は高さを変更する必要が生じる。筐体101の幅のみを小さくし、高さ、長さを従来機と同等としようとすれば、エンジン室134にはほとんどスペースがないことから、マフラ室132を狭くせざるを得ない。しかしマフラ室132は、排気ダクトとして機能するため、単純に長さ(筐体の長手方向)を小さくすると、筐体101の幅が狭くなったことと相まって、従来の防音型エンジン発電機1のマフラ室12に比較してマフラ室132の容積が小さくなり、通風抵抗が大きくなる。
マフラ室132の通風抵抗の上昇は、エンジン102等を冷却する冷却風量の低下につながる結果、エンジン102等の冷却能力が低下するため、マフラ室132の通風抵抗を上昇させないことが必要となる。本発明では、マフラ室132を冷却風(排風)が通過する際の抵抗は、マフラ室132の下部から上部にかけての形状のみならず、マフラ室132の天面に設けられた排風口112の面積にも大きく依存することを見出し、排風口112の面積を従来の防音型エンジン発電機1の排風口11に比較して、大きくすることでマフラ室132全体の排風抵抗を減少させることに成功した。
本防音型エンジン発電機100では、エンジン室134とマフラ室132との仕切板133を図2に示すように、側面視において上部144から天面に向かってテーパー形状143とし、面積を増加させている。これにより同じ高さで比較すれば、マフラ室132の上部144の容積は、マフラ室132の中間部の容積に比較して大きくなっている。また仕切板133をエンジン室134側に傾斜させることで、排風の排出がスムーズとなり、マフラ室132の排風抵抗をより低減させることができる。
仕切板133をテーパー形状143(エンジン室134側へ傾斜)として、天面に向かって面積を直線的に増加させることが好ましいが、必ずしもこの形状に限定する必要はない。テーパー形状は、排風口112からマフラ室上部144の間でスムーズに排風が流れればよいのであって、一直線のテーパー形状に限らず、多段階の角度を有するテーパー形状や緩やかに湾曲した形状等にしてもよい。また、仕切り板133を直角に折り曲げ、段差をつけた状態で天面の排風口112を、マフラ室132の上部144の面積に比較して大きくしても、マフラ室132全体の通風抵抗を減少させることができる。
上記のように、平面視において、マフラ室132の天面近傍の面積をマフラ室の中間部の面積に比較して大きくすることで、天面に設けた排風口112の面積を大きくすることが可能となるが、排風口112の面積を大きくする方法はこれに限定されない。本実施形態では、筐体101の天面に排風口112を設ける例を示したが、排風口112は、必ずしも天面にのみ設ける必要はなく、天面のほか筐体の上方の壁面、つまり背面、側面の壁面の上方に設けてもよい。背面、側面の壁面の上方に排風口を設ける場合にあっては、マフラ室132は、平面視において、マフラ室132の天面近傍の面積をマフラ室の中間部の面積に比較して必ずしも大きくする必要はない。よって、仕切板133もテーパー部143を設けることなく、鉛直方向に延ばした構造であってもよい。要するに排風口は、冷却風(排風)が通過する際の通風抵抗が十分に小さい開口面積を備えていれば、開口位置、形状などは特に問われない。
また、本防音型エンジン発電機100では、従来の防音型エンジン発電機1ではラジエータ17の後方に位置していたエンジン室19とマフラ室12とを仕切る仕切板20を、冷却ファン137とラジエータ130との間に配置することでマフラ室132の容積を確保している。また、マフラ室132の長さを短くするため、従来の防音型エンジン発電機1のマフラ室12に装着されていたエンジン音を直接外に出さぬよう効果を持たせる吸音用のガイド21をなくした。本防音型エンジン発電機100では、防音性能を確保するため壁面142に耐候性を有する吸音材を貼付している。
図4は、本防音型エンジン発電機100の筐体内の冷却風の流れを概略的に示す図である。また図9は、比較例として図7に示した従来の防音型エンジン発電機1の筐体内の冷却風の流れを概略的に示す図である。図4及び図9は、共に風洞実験の結果に基づくものであり、図中の太い矢印が冷却風の流れを示している。比較例である従来の本防音型エンジン発電機1のマフラ室内12の冷却風は、ガイド21に衝突し一度下部方向に送られた後、方向転換し天面の排風口11に向かう複雑な風路を経ている。これに対して、本発明の防音型エンジン発電機100のマフラ室内132の排風の流れは、ガイドが装着されていないため、天面に設けられた排風口112に向かって排風がスムーズに送られている様子が分かる。これによりマフラ室132の通風抵抗が低減される。
上記のような構成を採用することで、従来の防音型エンジン発電機1に比較して幅が狭く、長さ及び高さが同等であって、冷却性能、防音性能も従来の防音型エンジン発電機と同等以上の性能を確保することができる。防音型エンジン発電機100をスリム化することより、保管スペースを減少させることが可能なことは言うまでもないが、スリム化すること伴い、防音型エンジン発電機100を軽量化することが可能となり、運搬移動性能が向上する。
また本発明の防音型エンジン発電機100は、バッテリの設置位置を前面側としたため、リース、レンタル業での保管状態におけるバッテリの点検がしやすくなる。リース、レンタル業者の保管スペースは一般的に狭く、保管台数を多くするために各防音型エンジン発電機の側面同士を対向させ詰めた状態で保管している。バッテリの点検は、扉を開けて行うため、従来の側面にバッテリを有する防音型エンジン発電機においては、詰めた状態では扉が開けられないため機械の移動が必要となる。これに対して本発明の防音型エンジン発電機は、前面の扉を開けて行なうことができるため、移動の必要性がない。本発明の実施形態では、バッテリ108の設置位置を前面側としているが、筐体101の長手方向の他端部であるマフラ室132の下方部のマフラ138を略バッテリ108分より上方に移設し、マフラ室132の下方部の一角を仕切って、筐体101後端部に点検扉を付けてバッテリ108を設置することも可能である。
次の外気導入の要領について、従来の防音型エンジン発電機1で採用されていた外気導入の要領と対比しつつ説明する。図5は、本防音型エンジン発電機100の外気導入の要領を説明するための図である。図10は、従来の防音型エンジン発電機1の外気導入の要領を説明するための図である。図5、図10中の太い矢印が、外気の流れを示す。
本発明の外気導入口120a、120b、121a、121b(図示省略)、122a、122b(図示省略)は、ベッド104の凸部150a、150bの前面の壁面151a、151bの両側部、凸部150a、150bを形成する外側の各々側壁面152a、152b(図示省略)に2箇所設けられている。本防音型エンジン発電機100において、側面部に設けられた外気導入口121a、121b、122a、122bは、ベッド104の凸部150a、150bに取付けられた車輪を取付可能な車輪収納部160a、160b、161a、161bの近傍に位置する。
取入れられた外気の出口である吸気出口162a(図示省略)、162b、163a(図示省略)、163bは、凸部150a、150bを形成する内側の側壁面153a(図示省略)、153bに各々2箇所設けられている。前方に吸気出口162a、162bは、バッテリ108と発電103体との間に位置する。また後方の吸気出口163a、163bは、エンジン102にとほぼ同位置である。またベッドの凸部150a、150bの外側の側壁面152a、152bには、各々サイドプレート154a、154bが装着され使用される。
これに対して従来の防音型エンジン発電機1の外気導入口40a、40b(図示省略)、41a、41b(図示省略)、42a、42b(図示省略)、43a、43b、44a、44bは、ベッド4の凸部50a、50bを形成する外側の各々側壁面52a、52b(図示省略)に3箇所、凸部50a、50bを形成する底面の壁面に各々2箇所設けられている。凸部50a、50bの外側の側壁面52a、52bに設けられた外気導入口40a、40b、41a、41b、42a、42bは、前方と、後方に設けられている。
凸部50a、50bを形成する底面の壁面に設けられた外気導入口43a、43b、44a、44bは、車輪を取付可能な車輪収納部60a、60b、61a、61bに設けられている。取り入れられた外気を排気する吸気出口62a、62b、63a、63b、64a、64bは、凸部50a、50bを形成する内側の側壁面53a(図示省略)、53bに各々2箇所、凸部50a、50bを形成する上面の壁面54a、54b前方に1箇所設けられている。
従来の防音型エンジン発電機1においては、ベッド4の一方の凸部50aの上面54aにバッテリ7が載置されるので、凸部50a、50bの上面54a、54bの幅が本発明のベッド104の凸部150a、150bの上面に比較して大きい。このため、凸部50a、50b内に形成される通風路内に、吸引された外気を分配するための仕切板70a、70b(図示省略)が設けられている。前方側面の外気導入口40a、40bから吸引される外気は、前方の凸部50a、50bの上面54a、54bに設けられた吸気出口64a、64b、及び前方の内側の側壁面53a、53bに設けられた吸気出口62a、62bから排出される。凸部50a、50b内は空間となっており、通風路が形成されているが、仕切板70a、70bが後方へ外気が吸引されることを防止している。
車輪を取付可能な車輪収納部60a、60bに装着される車輪収納体65a、65bも、前方の外気導入口40a、40b及び41a、41bから吸引された外気が通風路を経由して後方に吸引されることに抵抗を持たせる役目を果すが、凸部50a、50bの幅に比較して車輪収納部65a、65bの幅が狭いため、大きな抵抗とはなり得ない。抵抗の役目を果たしているのは、仕切板70a、70bである。
前方の凸部50a、50bの上面に設けられた吸気出口64a、64b、前方の内側の側壁面53a、53bに設けられた吸気出口62a、62bから排出される外気は、発電体3を冷却する。凸部50a、50bの外側の壁面52a、52bの後方部に設けられた外気導入口42a、42bから、吸引された外気は、凸部50a、50bの内側の側壁面53a、53bに設けられた外気排出口63a、63bから排出され、エンジン2を冷却する。仕切板70を設けることにより、エンジン2を冷却する冷却風が減少することを防止するため、車輪収納体65a、65b、66a、66bの上面を開口し車輪収納部60a、60b、61a、61bからも外気が取入れている。
従来の防音型エンジン発電機1と本発明の防音型エンジン発電機100とでは、機器の配置、筐体の幅などが異なるため、従来と同様の外気導入口、外気の出口である吸気出口とすることはできない。たとえば、本発明の防音型エンジン発電機100では、ベッド104の長手方向の一端部にバッテリ108が配設されているので、従来の防音型エンジン発電機のベッド4の凸部50a、50bに設けられた前方の吸気出口62a、62bのみを本発明の発電体103の位置に合わせると、外気導入口60a、60bと吸気出口62a、62bとが近接し、筐体内の騒音が外部に洩れやすくなる。よって、機器の配置などを考慮し外気導入口、吸気出口を配設する必要がある。
本防音型エンジン発電機100において、エンジン102を起動することにより、エンジン102の回転軸に連結する冷却ファン137が回転し、外気導入口120a、120b、121a、121b、122a、122bから外気が筐体101内に吸込まれる。凸部150a、150bの前面の壁面151a、151bに形成された外気導入口120a、120bから吸引された外気は、凸部150a、150b内に形成される通風路を経由して、前方の吸気出口162a、162bから排出される。車輪収納部160a、160bには、底面のみ開口する直方体の車輪収納体165a、165bが取付けられているので、凸部150a、150bの前面の壁面151a、151bに形成された外気導入口120a、120bから吸引された外気は、この車輪収納体165a、165bが、抵抗となって後方に進むことなく、前方の外気排出口162a、162bから排出される。
前方の吸気出口162a、162bは、バッテリ108と発電体103との間に位置するので、吸気出口から排出される外気は、直ちに発電体103を冷却する。発電体103を冷却した冷却風は、冷却ファン137の吸引力によりエンジン102等を冷却後、ラジエータ130を冷却する。これにより効率的に発電体103等を冷却することができる。一方、凸部150a、150bの外側の側壁面152a、152bに設けられた外気吸入口121a、121b、122a、122bから吸引された外気は、凸部150a、150b内に形成される通風路を経由して、後方の外気排出口163a、163bから排出される。側面の外気導入口121a、121b、122a、122bの正面には、各々車輪収納体165a、165b、166a、166bが位置するため、吸引される外気は、この車輪収納体165a、165b、166a、166b衝突しながら、抵抗の少ない車輪収納体間を流通し、内側の側壁面153a、153bに設けられた吸気出口163a、163bから排出される。
後方の吸気出口163a、163bは、エンジン102とほぼ同一の位置に設けられているため、吸気出口163a、163bから排出される外気が、直接エンジン102に衝突しエンジン102を効率的に冷却する。以上のように外気導入口及び吸気出口を配設することにより、少ない風量で効率的に発電体103、エンジン102等を冷却することが可能となった。効率的に筐体101内を冷却することが可能となったことから、従来と同等の風量を有する冷却ファン137を使用すれば、従来以上に筐体101内を冷却することが可能となる。
外気導入口及び吸気出口は、冷却性能に影響を及ぼす一方、筐体101内で発生する騒音が外部に洩れることにも影響する。しかしながら、本防音型エンジン発電機100では、前面の外気導入口120a、120bと前方の吸気出口162a、162bとを直交させることで、筐体101内の騒音が外部に洩れることを防止している。また側面の外気導入口121a、121b、122a、122bについては、正面に車輪収納体165a、165b、166a、166bを配設することで騒音を防止した。さらに従来の防音型エンジン発電機1では、車輪収納体65a、65b、66a、66bの上部が開放されていたのに対して、本発明の防音型エンジン発電機100では、車輪収納体165a、165b、166a、166bの上部を閉止することで、車輪収納体を防音カバーとし、ここから外部に騒音が漏洩することを防止した。
なお、本実施形態では、筐体の前面の壁面に151a、151bに外気導入口120a、120bを設ける例を示したけれども、必ずしもこれに限定されるものではない。必要に応じて、側面の壁面152a、152bの前面側の端部に設けることも可能である。要するに、外気導入口120a、120bは、前面角部近傍の壁面に設ければよい。
以上のことから、冷却性能及び防音性能に優れた防音型エンジン発電機を提供することが可能となった。プロトタイプの防音型エンジン発電機を試作し、従来と同出力の防音型エンジン発電機と比較した結果、幅を従来の防音型エンジン発電機の80%とすることで可能となり、2トントラックに積載可能な台数が、従来の4台から5台となった。また乾燥質量が低減されたことで、運搬が容易となった。
以上本発明の実施形態においては、防音型エンジン発電機を例に取り説明したけれども、本発明は防音型エンジン発電機に限定されるものではなく、防音型空気圧縮機などの防音型作業に適用可能なことは言うまでもない。
本発明の実施の一形態としての防音型エンジン発電機100の外観を示す斜視図である。 図1の防音型エンジン発電機100の内部の概略的構成を示す側面図である。 図1の防音型エンジン発電機100に取付られるマフラ138の外観を示す斜視図である。 図1の本防音型エンジン発電機100の筐体101内の冷却風の流れを概略的に示す図である。 図1の本防音型エンジン発電機100の外気導入の要領を説明するための図である。 従来の防音型エンジン発電機1の外観を示す斜視図である。 従来の防音型エンジン発電機1の内部の概略的構成を示す側面図である。 従来の防音型エンジン発電機1に取付られるマフラ18の外観を示す斜視図である。 従来の本防音型エンジン発電機1の筐体内の冷却風の流れを概略的に示す図である。 従来の防音型エンジン発電機1の外気導入の要領を説明するための図である。
符号の説明
100 防音型エンジン発電機
101 筐体
102 エンジン
103 発電体
104 ベッド
105 本体カバー
108 バッテリ
112 排風口
120a、120b 外気導入口
121a、121b 外気導入口
122a、122b 外気導入口
130 ラジエータ
132 マフラ室
133 仕切板
134 エンジン室
137 冷却ファン
138 マフラ
142 マフラ室壁面
143 仕切板テーパー部
144 マフラ室上部
150a、150b ベッドの凸部
151a、151b ベッドの前側の壁面
152a、152b ベッドの外側の側壁面
153a、153b ベッドの内側の側壁面
160a、160b 車輪収納部
161a、161b 車輪収納部
162a、162b 吸気出口
163a、163b 吸気出口
165a、165b 車輪収納体
166a、166b 車輪収納体

Claims (8)

  1. 筐体内に、作業機、該作業機に連結し該作業機を駆動するエンジン、該エンジンに起動用電源を供給するバッテリ、該エンジンから排気される排気ガスを消音排気するマフラ、該エンジンを冷却する冷却ファン及びラジエータ、該エンジンを設置するエンジン室と該マフラを設置するマフラ室とを仕切る該冷却ファンから該ラジエータへ送られる冷却風を通風可能な開口部を有する仕切板を備える防音型作業機において、
    該筐体は、幅及び高さに比較して長さが大きい形状を有し、
    該バッテリは、該筐体の長手方向の一端部に配設され、
    該マフラ室は、該筐体の上方部の壁面に通風抵抗が小さい開口面積を有する該冷却ファンからの排風を排気する排風口を備えることを特徴とする防音型作業機。
  2. 本体カバーとベッドとを含み構成される筐体内に、作業機、該作業機に連結し該作業機を駆動するエンジン、該エンジンに起動用電源を供給するバッテリ、該エンジンから排気される排気ガスを消音排気するマフラ、該エンジンを冷却する冷却ファン及びラジエータ、該エンジンを設置するエンジン室と該マフラを設置するマフラ室とを仕切る該冷却ファンから該ラジエータへ送られる冷却風を通風可能な開口部を有する仕切板を備える防音型作業機において、
    該ベッドは、両側部に断面矩形の凸部を有する細長い板状体であり、
    該バッテリは、該ベッドの長手方向の一端部に配設され、
    該ベッドの凸部は、内部に通風路を備え、該凸部を形成する前面角部近傍の壁面及び外側の側壁面に各々該通風路と連通する外気導入口を有するとともに、内側の側壁面に該作業機より前側に位置する、前面角部近傍の壁面に設けられた該外気導入口と連絡する外気を該筐体内部に取り込む吸気出口を有することを特徴とする防音型作業機。
  3. 前記筐体は、幅及び高さに比較して長さが大きい形状を有し、
    前記マフラ室は、前記筐体の上方部の壁面に通風抵抗が小さい開口面積を有する前記冷却ファンからの排風を排気する排風口を備えることを特徴とする請求項2に記載の防音型作業機。
  4. さらに前記ベッドは、前記ベッドの凸部に車輪を収納する車輪収納部を備え、該車輪収納部を通じて騒音が外部に漏れることを防止可能な、該車輪を収納する底面部のみ開口された防音カバーが該車輪収納部に固着されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の防音型作業機。
  5. 前記マフラ室は、さらに上部の容積が中間部の容積に比較して大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の防音型作業機。
  6. 前記仕切板は、側面視において前記マフラ室の上部から前記筐体の天面に向かって、エンジン室側へ傾斜していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載の防音型作業機。
  7. 前記仕切板は、前記冷却ファンと前記ラジエータとの間に配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1に記載の防音型作業機。
  8. 前記マフラ室は、高音域の吸音性に優れた耐候性のある吸音材が貼付された壁面を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1に記載の防音型作業機。
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