JP2005076592A - 防音型エンジン駆動作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 防音ケースKの内部において、吸気口側から排風口側に向かって、作業機本体(発電機本体G)、エンジンE等を備え、吸気口14aと前記作業機本体との間に、燃料タンクT及び電装品収納箱Dを配設することにより、前記吸気口と前記燃料タンク及び電装品収納箱との間と、前記防音ケースと前記燃料タンク及び電装品収納箱との間と、に隙間を設けることにより通風路23〜27を形成した防音型エンジン駆動作業機(発電機1)とした。
【選択図】 図1
Description
また、屋外で使用する発電機の場合には、冷却空気を防音ケース内に取り入れるための吸気口においては、塵芥の侵入及び雨水の浸入の恐れがあり、防音ケースの内部に配設された各種装置に不都合を生じさせる懸念を有していた。
さらに、吸気ダクトの入口部を他の外部カバー等で覆う場合には、当該吸気ダクトの入口部にシール材を介装することにより、入口部からの雨水の浸入を二重に防止することができる。
なお、以下の説明において、作業機として、冷凍コンテナ50の後記貯蔵室51に密着して配置される防音型エンジン駆動型発電機1(以下「発電機」という)を例として説明する。
また、発電機1の左右は、図1における方向と対応するものとする。
本発明の発電機1の説明をする前に、当該発電機1が取り付けられる冷凍コンテナ50について説明する。
図1に示すように、冷凍コンテナ50は、大部分の領域を占有している搬送物を収容する貯蔵室51と、前記発電機1に接続されている冷却装置52とを備えている。
貯蔵室51は、発電機1よりも各面の寸法が大きい直方体形状に形成されており、その後面部51aにおいて、発電機1の後面部13と密着した状態で架台53上に配置されている。そして、貯蔵室51の後面部51aの上部には、貯蔵室51に冷却空気を送風するための冷却装置52が取り付けられており、その下部には前記冷却装置52に電源を供給するための発電機1が取り付けられている。
図3〜図5に示すように、本発明の発電機1は、エンジンEと、当該エンジンEにより駆動される発電機本体Gと、吐出式のエンジンファンF(冷却ファン)と、前記エンジンEに接続されているラジエータR(熱交換器)と、燃料タンクTと、電装品収納箱Dと、バッテリBと、その他の所定の装置(図示せず)が、防音ケースKの内部に収納されている。
前記防音ケースKは、底面部11(ベース)と、当該底面部11の四周を囲繞する前面部12、後面部13及び左右の側面部14,15(各々が側面部に対応する)と、上部を閉塞する上面部16を有しており、直方体形状に形成されている。
この吸気ダクト30及び排気ダクト40は、相対する面に開口部を有する四角筒状に形成されている。吸気ダクト30及び排気ダクト40は、左右の側面部14,15より小寸法に形成されており、平面視で後面部13側に偏った位置に取り付けられている。
さらに、吸気ダクト30の入口部と排気ダクト40の出口部は、冷凍コンテナ50の外部パネル55,56で閉塞されている。この当該吸気ダクト30の入口部及び排気ダクト40の出口部と各外部パネル55,56の間には、当該吸気ダクト30の入口部及び排気ダクト40の出口部の形状に対応する口字形状の止水用のシール材35,45が介設されている。
また、隔壁17の排風口側の前面部12の内壁には、導風ダクト18が取り付けられている。この導風ダクト18は、底面部及び後面部側の側面部に矩形形状の導風孔18a,18bがそれぞれ形成されているコ字形状部材(側面視)であり、奥行き方向で、隔壁17の開口部17aの中央よりやや後面部側に位置し、高さ方向には、開口部17aを覆うように設けられている。
なお、排風処理室K2には、エンジンEと排気管(図示せず)を介して接続されているマフラMが配設されている。
また、発電機本体Gの上部には、バッテリBが架台21に支持された状態で配置されている。
前記燃料タンクTは、防音ケースKの幅寸法より若干短い幅寸法、すなわち、前記吸気口14aの開口寸法と比較して、その側面寸法が大きく形成されているとともに、エンジン室K1の長さ寸法の約半分の長さ寸法となるように形成されている。そして、吸気口14aと所定の間隙を保持した状態で、当該吸気口14aを覆うようにして、燃料タンクTと左側面部14の間の通風路23が形成されるとともに、前面部12及び後面部13との間に幅狭な通風路26,27が形成されるように配置されている。また、燃料タンクTの底面部と防音ケースKの底面部11の間にも通風路24が形成されるようになっている。
本発明の発電機1の作用について説明する。
図6〜図8に示すように、防音ケースKの内部の各装置を冷却するための冷却空気(図中矢印)は、エンジンファンFの回転により、吸気ダクト30及び吸気口14aからエンジン室K1の内部に吸入される。冷却空気の一部は、燃料タンクTの側面に衝突して、幅方向にその向きを変えられ、当該燃料タンクTの側面に沿って、防音ケースKの前面部12側及び後面部13側にわかれて、燃料タンクTを冷却しながら通風路23を導風される。そして、防音ケースKの前面部12及び後面部13に衝突して、直角長手方向にその向きを変えられ、さらに通風路26,27を通って燃料タンクTを冷却しながら、発電機本体Gに導かれる。
また、冷却空気の他の一部は、燃料タンクTの側面に衝突して、斜め下方向にその向きを変えられ、当該燃料タンクTの側面に沿って下降する。そして、直角長手方向にその向きを変えられ、燃料タンクTの下面に形成された通風路24を通って、発電機本体Gの下部に導かれる。
その後、双方の冷却空気は、発電機本体G、エンジンE及びラジエータRを順に冷却して、隔壁17の開口部17aを通過するとともに導風ダクト18に導かれる。そして、その一部は導風ダクト18の底部の導風孔18aを通って排風処理室K2に吸入され、他の一部は、導風ダクト18の上部及び側面部の導風孔18bを通過して、マフラMを冷却して排風口15a及び排気ダクト40を通って機外に排出される。
特に、燃料タンクTは直方体形状に形成されており、吸気口14aに対して直交するように配置されている。従って、吸気口14aから吸入された冷却空気は、燃料タンクTに衝突して直角にその向きを変えられ、また、通風路23〜27に沿って導風される段階でさらに、直角にその向きを変えられる、すなわち、合計2回その向きを変えられるため、大きな騒音低減効果を達成することができる。
さらに、吸気ダクト30の入口部と、冷凍コンテナ50の外部パネル55との間にシール材35が介装されていることから、防音ケースKへの浸入を二重に防止することができる。
また、防音型作業機は、発電機に限られず、圧縮機、溶接機等、エンジンにより駆動される作業機本体が防音ケースの内部に収納されているものであれば、いずれにも適用可能であることは言うまでもない。
11 底面部
12 前面部
13 後面部
14,15 側面部
14a 吸気口
15a 排風口
23〜27 通風路
30 吸気ダクト
31 仕切部材
32 防塵フィルタ
35,45 シール材
40 排気ダクト
D 電装品収納箱
E エンジン
F エンジンファン(冷却ファン)
G 発電機本体(作業機本体)
K 防音ケース
R ラジエータ(熱交換器)
T 燃料タンク
Claims (3)
- 底面部と、当該底面部の四周を囲繞し前後左右を構成する側面部と、上部を閉塞する上面部から構成されている防音ケースを有し、
いずれか一つの前記側面部に吸気口が設けられ、かつ、前記吸気口側の側面部に対向する側面部に排風口が設けられており、
前記防音ケースの内部において、前記吸気口側の側面部から前記排風口側の側面部に向かって順に配設された、エンジンにより駆動される作業機本体と、当該エンジンと、冷却ファンと、冷却用熱交換器とを備え、
前記吸気口側の側面部と前記作業機本体との間に、燃料タンク及び電装品収納箱のうちの少なくとも一つを配設することにより、
前記吸気口と前記少なくとも一つの燃料タンク及び電装品収納箱との間と、
前記防音ケースと前記少なくとも一つの燃料タンク及び電装品収納箱との間に隙間を設けることにより通風路が形成されている防音型エンジン駆動作業機であって、
前記吸気口側の側面部と前記作業機本体との間に設けられる前記少なくとも一つの燃料タンク及び電装品収納箱は、所望の通風路の形状に対応して形成されており、
前記通風路を通過する冷却空気が所定風速及び所定圧力損失に応じた所定風量となるように構成されていることを特徴とする防音型エンジン駆動作業機。 - 前記燃料タンクは、前記吸気口の開口寸法と比較して、その側面寸法が大きく形成されており、
前記燃料タンクは、所定の間隙を保持した状態で、前記吸気口に対向して配置されていることを特徴とする材請求項1に記載の防音型エンジン駆動作業機。 - 前記吸気口側の側面部の外側に、防塵フィルタを備える吸気ダクトが着脱自在に設けられており、
前記吸気ダクトの内側周縁部に仕切部材が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防音型エンジン駆動作業機。
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