JP2006322237A - 床構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】C型鋼で組まれた床支持部材に対してスペース効率がよく容易にダイナミックダンパを取付けることができ、且つ重量床衝撃音の良好な遮音性能が得られるようにした床構造を提供する。
【解決手段】C型鋼5で組まれた床支持部材に対して、複数のマルチ型ダイナミックダンパDをC型鋼5内に収納された状態で設置する。マルチ型ダイナミックダンパDは、C型鋼5のウェブの内面に取付けられる一対の取付部材1a、1bと、3本のマス部材2a、2b、2cとそれらの両端を弾性支持する三対の弾性支持部材3、…、3とによって構成される三つのダイナミックダンパと、マス部材2a、2b、2cの落下を防止する一対の落下防止部材4a、4bとを備え、30〜90Hzの範囲で三つの異なる共振周波数(45Hz、50Hz、55Hz)を有するようにチューニングされている。
【選択図】図1
【解決手段】C型鋼5で組まれた床支持部材に対して、複数のマルチ型ダイナミックダンパDをC型鋼5内に収納された状態で設置する。マルチ型ダイナミックダンパDは、C型鋼5のウェブの内面に取付けられる一対の取付部材1a、1bと、3本のマス部材2a、2b、2cとそれらの両端を弾性支持する三対の弾性支持部材3、…、3とによって構成される三つのダイナミックダンパと、マス部材2a、2b、2cの落下を防止する一対の落下防止部材4a、4bとを備え、30〜90Hzの範囲で三つの異なる共振周波数(45Hz、50Hz、55Hz)を有するようにチューニングされている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば一般住宅及び集合住宅(アパート、マンション)等の鉄骨系住宅の床構造に関する。
一般住宅等においては、床に飛び跳ねや踏み台からの降下等による衝撃が加わると振動が発生し、その振動が不快音や不快震動等の原因となることから問題となる。さらに、戸建住宅やマンション等においては、居室や廊下の床に発生する振動や衝撃音が階下に直接的に伝搬されるため、階下の住人にとっては甚だしい騒音となる場合がある。
そこで、一般住宅等の床に発生する振動や衝撃音を抑制するために、従来より種々の対策が講じられており、重量床衝撃音対策として、高質量で高剛性の軽量気泡コンクリート(以下、「ALC」ともいう。)製の床パネルを採用した床構造が知られている。このようなALC製の床パネルが採用される場合には、その床パネルが高質量であることから、その住宅の骨格を形成する柱や床梁等に鉄骨材が採用されている。よって、ALC製の床パネルは、通常、H型鋼やC型鋼等の鉄骨材で矩形に組まれた床梁上にその両端部が載置されて、複数の床パネルが隣接して並列状に配置されている。
また、例えば特許文献1及び2に開示されているように、基部に固着されたばね部材と該ばね部材に弾性支持されたマス部材とからなるダイナミックダンパを床梁等に設置して、床に発生する振動や衝撃音を低減するようにした床構造が知られている。さらに、例えば特許文献3及び4に開示されているように、ばね部材とマス部材とからなる複数個のダイナミックダンパを備え、各ダイナミックダンパの共振周波数が異なるようにチューニングされたマルチ型ダイナミックダンパが知られている。なお、これらのダイナミックダンパの共振周波数は、ばね部材のばね定数とマス部材の質量とによって基本的に決まり、その共振周波数のピークは狭い範囲に現れる。
ところで、鉄骨系住宅の床に上記のようなダイナミックダンパを設置する場合、ダイナミックダンパの振動低減効果を良好に発揮させるためには、ダイナミックダンパのマス部材は、振動体である床の総合質量に対して5〜20%程度の総合質量が必要となる。そのため、高質量のALC製床パネルが採用された鉄骨系住宅では、床の総合質量が非常に大きくなることから、マス部材の必要な総合質量を満足させるために、多数のダイナミックダンパが設置されることとなる。しかし、その場合でも、1個のダイナミックダンパのマス部材の質量が大きくなるため、ダイナミックダンパの取り扱いや取付け作業が困難になり易い。また、床下の限られた狭い空間内に多数のダイナミックダンパを設置しなければならないため、ダイナミックダンパの設置スペースも考慮しなければならない。
特開2000−355994号公報
特開2004−3280号公報
特開平9−328858号公報
特開平10−159894号公報
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、C型鋼で組まれた床支持部材に対してスペース効率がよく容易にダイナミックダンパを取付けることができ、且つ重量床衝撃音の良好な遮音性能が得られるようにした床構造を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決する本発明は、C型鋼で組まれた床支持部材に対して複数箇所にダイナミックダンパが設置された鉄骨系住宅の床構造であって、前記ダイナミックダンパは、前記C型鋼のウェブの内面に取付けられる取付部材と、柱状に形成されたマス部材と、前記取付部材に設けられて前記マス部材を弾性支持する弾性支持部材と、前記取付部材に設けられて前記マス部材の落下を防止する落下防止部材と、を備え、30〜90Hzの範囲で複数の共振周波数を有するようにチューニングされて前記C型鋼内に収納された状態で設置されていることを特徴としている。
本発明の床構造においては、C型鋼で組まれた床支持部材に対して、柱状に形成されたマス部材とマス部材を弾性支持する弾性支持部材とを有するダイナミックダンパが複数箇所に設置されている。このダイナミックダンパは、マス部材が柱状に形成されていることから、そのマス部材を並列状又は直列状に配置して複数のものを用いることが可能になり、奥行幅も狭くしてコンパクトにすることが可能となる。そのため、このダイナミックダンパは、床支持部材を構成するC型鋼の長手方向に各マス部材の長手方向が沿うようにして、C型鋼のウェブの内面に取付部材を取付けることにより、C型鋼の内部空間内に収納された状態に設置することができるため、スペース効率よく取付けることが可能となる。また、一つのマス部材の質量を2kg程度にすることにより、その取り扱いや取付け作業を容易にすることが可能となる。さらに、落下防止部材が取付部材に設けられていることから、簡易な構造によりマス部材の落下が確実に防止される。
また、複数箇所に設置されるダイナミックダンパは、各ダイナミックダンパの共振周波数が異なるようにして、30〜90Hzの範囲で複数の共振周波数を有するようにチューニングされていることから、広範囲の周波数域で、重量床衝撃音の良好な遮音性能が発揮される。そのため、家具等の有無により振動体としての床の質量が変化した場合にも対応可能となる。
本発明において、床支持部材の複数箇所に設置されるダイナミックダンパは、各ダイナミックダンパのマス部材の質量が異なるようにしたり、弾性支持部材のばね定数が異なるようしたり、或いはマス部材の質量と弾性支持部材のばね定数の両方を異なるようにすることにより、30〜90Hzの範囲で複数の共振周波数を有するようにチューニングされる。
なお、床支持部材の少なくとも1箇所に、複数のマス部材と複数の弾性支持部材とから構成されるマルチ型ダイナミックダンパが設置される場合には、そのマルチ型ダイナミックダンパの中の少なくとも一つのダイナミックダンパの共振周波数が、上記と同様の方法で異なるようにチューニングされることにより、30〜90Hzの範囲で複数の共振周波数を有するようにチューニングすることができる。また、全てのダイナミックダンパの共振周波数が同一となるようにチューニングされたマルチ型ダイナミックダンパを採用することも可能であり、その場合には、他のマルチ型ダイナミックダンパと共振周波数が異なるようにチューニングされた少なくとも一つのマルチ型ダイナミックダンパを少なくとも1箇所に設置するようにしてもよい。
このマルチ型ダイナミックダンパの好ましい態様として、距離を隔てて取付けられる一対の取付部材と、一対の取付部材の間に配置されるマス部材と、一対の取付部材にそれぞれ設けられて各マス部材の両端を弾性支持する複数対の弾性支持部材と、を備えるように構成することができる。なお、マルチ型ダイナミックダンパの複数のチューニング周波数のピッチ幅は、3〜10Hzに設定されているのが好ましい。このようにすれば、家具等の有無や移動により振動体としての床の質量が変化した場合にも充分に対応可能となる。
また、ダイナミックダンパには、柱状のマス部材が用いられていることから、それぞれのマス部材の質量が異なるように形成するようにすれば、ゴム一体加硫成形により画一的に形成されたゴム加硫成形体を含んで構成される弾性支持部材を用いることが可能になるため、低コスト化を図ることができる。この場合、ゴム加硫成形体は、例えば、取付部材に固定される金属プレートと、金属材により有底円筒状に形成されて内部に挿入されるマス部材の端部を保持するホルダと、該ホルダの底部外面と金属プレートに固着されて両者を一体的に連結するゴム弾性体とからなるものを好適に採用することができる。
本発明において、ダイナミックダンパに設けられる落下防止部材は、例えば、取付部材から各マス部材の一端部のC型鋼開口側を覆うように突出する落下規制部を有するように構成することができる。このようにすれば、落下防止部材を取付部材と一体的に簡易な構造で容易に設けることができる。なお、落下規制部は、全てのマス部材の端部を覆うように一つの部材で構成したり、或いは各マス部材の端部を別々に覆うように分割形成された複数の部材で構成することができる。
本発明に係る床構造によれば、ダイナミックダンパは、取付部材とマス部材と弾性支持部材と落下防止部材とを備え、30〜90Hzの範囲で複数の共振周波数を有するようにチューニングされてC型鋼内に収納された状態で設置されていることから、C型鋼で組まれた床支持部材に対してスペース効率がよく容易に取付けることができ、且つ重量床衝撃音の良好な遮音性能を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
図1は本実施形態に係る床構造においてマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す正面図であり、図2はそのマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す側面図であり、図3は図1のIII −III 線矢視断面図であり、図4はそのマルチ型ダイナミックダンパに用いられる弾性支持部材の平面図であり、図5は図4のV−V線矢視断面図である。
〔実施形態1〕
図1は本実施形態に係る床構造においてマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す正面図であり、図2はそのマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す側面図であり、図3は図1のIII −III 線矢視断面図であり、図4はそのマルチ型ダイナミックダンパに用いられる弾性支持部材の平面図であり、図5は図4のV−V線矢視断面図である。
本実施形態の床構造は、C型鋼5で組まれた床支持部材により上階の床を支持するように構成される鉄骨系住宅の床構造であって、C型鋼5に対して複数のマルチ型ダイナミックダンパDがC型鋼内に収納された状態で設置されている。マルチ型ダイナミックダンパDは、図1〜図3に示すように、C型鋼5のウェブの内面に距離を隔てて取付けられる一対の取付部材1a、1bと、3本のマス部材2a、2b、2cとそれらの両端を弾性支持する三対の弾性支持部材3、…、3とによって構成される三つのダイナミックダンパと、マス部材2a、2b、2cの落下を防止する一対の落下防止部材4a、4bと、を備えている。
一対の取付部材1a、1bは、1枚の鉄系金属板を略直角に折り曲げてそれぞれ断面L字形状に形成された同一形状のものであり、矩形に形成されてC型鋼5のウェブの内面に接面する状態で固定される取付基部11a、11bと、取付基部11a、11bの一端から立ち上がる矩形に形成された立上り部12a、12bとからなる。取付基部11a、11bの幅方向両端部の2箇所には、取付ボルト13が挿通される挿通孔(図示せず)が設けられている。また、立上り部12a、12bの立上り方向中間部には、幅方向の中央部及び両端部の3箇所にボルト32aが挿通される挿通孔(図示せず)が設けられている。一対の取付部材1a、1bは、C型鋼5の長手方向において立上り部12a、12bが所定距離を隔てて対向するようにして、取付基部11a、11bがC型鋼5のウェブの内面に取付ボルト13により取付けられている。
3本のマス部材2a、2b、2cは、鉄系金属により径が一定の円柱状に形成されたものであり、それぞれの長さのみが異なることにより質量が異なるようにされて、それぞれ所定の質量を有するように設定されている。この場合、マス部材2aは、最も長く形成されて最も大きい所定の質量を有し、マス部材2cは、最も短く形成されて最も小さい所定の質量を有する。3本のマス部材2a、2b、2cは、それらの長手方向がC型鋼5の長手方向に沿うようにして、一対の取付部材1a、1bの間に並列状に配置されている。これらのマス部材2a、2b、2cは、一対の取付部材1a、1bに設けられた三対の弾性支持部材3、…、3によりそれらの両端部がそれぞれ弾性支持されている。
三対の弾性支持部材3、…、3は、一対の取付部材1a、1bにそれぞれ設けられて各マス部材2a、2b、2cの両端を弾性支持するものである。この弾性支持部材3、…、3は、厚肉円筒状のスペーサ31a、31b、31cと、スペーサ31a、31b、31cを間に介してボルト32a及びナット32bにより取付部材1a、1bに固定されるゴム加硫成形体33、…、33とで構成されている。スペーサ31a、31b、31cは、一対の取付部材1a、1bの間に配置される3本のマス部材2a、2b、2cの長さが異なることから、マス部材2a、2b、2cの軸方向において各ゴム加硫成形体33、…、33の位置調整を行うために用いられる。そのため、スペーサ31a、31b、31cは、各マス部材2a、2b、2cの長さが異なるのに対応して異なる長さのものが用いられている。
ゴム加硫成形体33は、図4及び図5に示すように、中央に円孔35aを有するリング状の金属プレート35と、金属材により有底円筒状に形成されて内部に挿入されるマス部材2a、2b、2cの端部を保持するホルダ36と、ホルダ36の底部外面と金属プレート35に加硫接着されて両者を一体的に連結する厚肉円筒状のゴム弾性体37とからなる。このゴム加硫成形体33は、ゴム弾性体37を形成する加硫成形型内に金属プレート35及びホルダ36を配置して、ゴム材料を加硫成形することにより一体的に形成されている。
ホルダ36の底部中央には、ボルト32aの軸部が挿通される挿通孔36aが設けられている。ホルダ36の筒状部は、マス部材2a、2b、2cの外径と略同じ内径をもち、その開口端から少し内側に入った部位には、径方向内方に突出して周方向に一周する突条部36cが設けられている。また、ホルダ36の筒状部には、開口端から底部近傍まで軸方向に延びる4本のスリット36bが周方向において略等間隔に設けられている。このホルダ36は、開口側からマス部材2a、2b、2cの一端部が挿入されると、マス部材2a、2b、2cの外周面に突条部36cが圧接した状態になり、これにより挿入(圧入)されたマス部材2a、2b、2cを保持するようになっている。
厚肉円筒状のゴム弾性体37は、一端面がホルダ36の底部外面に加硫接着され、他端面が金属プレート35の一方の平面に加硫接着されて、ホルダ36と金属プレート35の間に同軸状に配置されている。ゴム弾性体37の内孔37aは、ボルト32aの頭部が挿入可能となるように、金属プレート35の円孔35aよりも大きくされ、ホルダ36の挿通孔36aと略同じ大きさに形成されている。このゴム弾性体37は、剪断方向のばね定数が所定の値に設定されている。
このゴム加硫成形体33は、ホルダ36の開口側から挿入したボルト32aの軸部を金属プレート35の円孔35a、スペーサ31a、31b、31cの内孔及び立上り部12a、12bの挿通孔(図示せず)に挿通させた後、立上り部12a、12bの外側に突出したボルト32aの軸部にナット32bを螺合させて緊締することにより、一対の取付部材1a、1bの各立上り部12a、12bにそれぞれ固定されている。そして、ゴム加硫成形体33、…、33のホルダ36、…、36に、開口側からマス部材2a、2b、2cの一端部をそれぞれ挿入(圧入)させて、マス部材2a、2b、2cの両端部をホルダ36、…、36に保持させることにより、マス部材2a、2b、2cは、一対の取付部材1a、1bに対して、三対の弾性支持部材3、…、3により両端を弾性支持された状態に組付けられている。
これにより、マス部材2aとこれを弾性支持する一対の弾性支持部材3、3とにより第1ダイナミックダンパが構成され、マス部材2bとこれを弾性支持する一対の弾性支持部材3、3とにより第2ダイナミックダンパが構成され、マス部材2cとこれを弾性支持する一対の弾性支持部材3、3とにより第3ダイナミックダンパが構成されている。この場合、第1ダイナミックダンパは、マス部材2aの質量とゴム弾性体37の剪断方向のばね定数とに基づいて共振周波数が45Hzとなるようにチューニングされている。また、第2ダイナミックダンパは、マス部材2bの質量とゴム弾性体37の剪断方向のばね定数とに基づいて共振周波数が50Hzとなるようにチューニングされている。さらに、第3ダイナミックダンパは、マス部材2cの質量とゴム弾性体37の剪断方向のばね定数とに基づいて共振周波数が55Hzとなるようにチューニングされている。
一対の落下防止部材4a、4bは、1枚の鉄系金属板を略直角に折り曲げてそれぞれ断面L字形状に形成された同一形状のものである。この落下防止部材4a、4bは、矩形に形成されて各取付部材1a、1bの立上り部12a、12bの外側面に接面する状態で固定される固定基部41a、41bと、矩形に形成されて立上り部12a、12bの立上り上端からマス部材2a、2b、2cの軸方向内方に突出する落下規制部42a、42bとからなる。固定基部41a、41bの所定の3箇所には、立上り部12a、12bの3箇所に設けられた挿通孔(図示せず)と符合するようにして挿通孔(図示せず)が設けられており、これらの挿通孔に挿通されたボルト32aとナット32bで緊締することにより、落下防止部材4a、4bが取付部材1a、1bにそれぞれ固定されている。この落下防止部材4a、4bは、落下規制部42a、42bが全マス部材2a、2b、2cの端部の外側(C型鋼5の開口側)に位置するように配置されていることにより、マス部材2a、2b、2cが弾性支持部材3、…、3や取付部材1a、1bから離脱した場合にも、落下規制部42a、42bにより規制されて落下しないようにされている。
以上のように構成されたマルチ型ダイナミックダンパDは、例えば図6及び図7に示すように、C型鋼5で組まれた床支持部材により上階のALC製床パネル50を支持するように構成される鉄骨系住宅の床構造において、C型鋼5内に収納された状態で複数のものが設置される。この場合には、矩形に組まれた大梁内に根太として並列状に配設された6本のC型鋼5に対して、それぞれ5セットづつ合計30セットのマルチ型ダイナミックダンパDが、大梁内において略均等に分散された状態に配置されている。
本実施形態の床構造において、上階の床に、飛び跳ねや踏み台からの下降等による衝撃が加わって振動や衝撃音が発生すると、その振動や衝撃音が床パネル50を支持するC型鋼5に伝達されることにより、C型鋼5も振動する。このとき、C型鋼5に収納された状態で設置された各マルチ型ダイナミックダンパDの第1〜第3ダイナミックダンパがC型鋼5と共振することによって、床の振動が効果的に減衰され、下階へ伝播される重量床衝撃音(63Hz帯域)が効果的に低減される。本実施形態の場合には、第1〜第3ダイナミックダンパの共振周波数が、それぞれ異なるように45Hz、50Hz及び55Hzにチューニングされていることにより、広い周波数域の重量床衝撃音に対して良好な低減効果が得られ、遮音性能が向上する。また、家具等の有無や移動により振動体としての床の質量が変化した場合にも充分に対応可能となる。
また、本実施形態の床構造では、マルチ型ダイナミックダンパDがC型鋼5のウェブの内面に設置されていることにより、重量床衝撃音をより効果的に低減することができるようにされている。これは、本願発明者等が、JIS・A1418−2「建築物の床衝撃音遮断性能の測定方法・第2部:標準重量衝撃源による方法」に基づいて、ダイナミックダンパをC型鋼のフランジに設置した場合と、C型鋼のウェブに設置した場合とにおいて、どちらが重量床衝撃音の良好な低減効果が得られるのかを調べる試験を行うことによって確認された。
即ち、ダイナミックダンパをC型鋼のフランジに設置した場合には、図8にその試験結果の等級グラフが示されているように、63Hz帯域における低減効果は、ダイナミックダンパを設置しない場合(図8にBaseと表示)に比べてΔ1.0dBであった。一方、ダイナミックダンパをC型鋼のウェブに設置した場合には、図9にその試験結果の等級グラフが示されているように、63Hz帯域における低減効果は、ダイナミックダンパを設置しない場合(図9にBaseと表示)に比べてΔ4.1dBであり、ダイナミックダンパをC型鋼のフランジに設置した場合よりも遮音性能が大幅に向上することが分かった。
なお、上記試験においては、本実施形態のマルチ型ダイナミックダンパとは異なる片持ちタイプのマルチ型ダイナミックダンパを用いたが、このマルチ型ダイナミックダンパは、C型鋼内にコンパクトに収容させた状態に設置することが困難であったため、本発明においては、マス部材を柱状のものに変更して、そのマス部材の両端を弾性支持するように構成したマルチ型ダイナミックダンパをC型鋼のウェブに設置するようにしている。
以上のように、本実施形態の床構造によれば、マルチ型ダイナミックダンパDは、柱状に形成された3本のマス部材2a、2b、2cとそれらの両端を弾性支持する三対の弾性支持部材3、…、3とにより構成されて共振周波数が45Hz、50Hz、55Hzにチューニングされた三つのダイナミックダンパを備え、C型鋼5内に収納された状態で複数設置されていることから、C型鋼5で組まれた床梁に対して、マルチ型ダイナミックダンパDをスペース効率がよく容易に取付けることができ、且つ重量床衝撃音の良好な遮音性能を得ることができる。
特に、本実施形態のマルチ型ダイナミックダンパDは、柱状に形成された3本のマス部材2a、2b、2cが採用されていることから、それらのマス部材2a、2b、2cを並列状に配置することにより、奥行幅が狭いコンパクトな構造にすることができる。また、3本のマス部材2a、2b、2cは、径が一定で長さが異なることのみにより質量が異なるようにされ、弾性支持部材3、…、3を構成するゴム加硫成形体33、…、33は、画一的に形成された1種類のものが採用されているため、低コスト化を図ることができる。さらに、本実施形態では、マス部材2a、2b、2cの両端を弾性支持するゴム加硫成形体33、…、33の位置調整を行うスペーサ31a、31b、31cが用いられているため、マス部材2a、2b、2cを長さが異なるものに交換する場合に容易に行うことができる。
また、本実施形態のマルチ型ダイナミックダンパDは、一対の取付部材1a、1bに一体的に設けられてマス部材2a、2b、2cの落下を防止する落下防止部材4a、4bを備えているため、マス部材2a、2b、2cが離脱して落下するのを確実に防止することができる。この落下防止部材4a、4bは、各取付部材1a、1bからマス部材2a、2b、2cの端部のC型鋼5開口側を覆うように突出する落下規制部42a、42bを有するように構成されていることから、落下防止部材4a、4bを取付部材と一体的に簡易な構造に設けることができるため、マルチ型ダイナミックダンパDのコンパクト化を図る上で有利となる。
〔実施形態2〕
図10は本実施形態に係る床構造においてマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す正面図であり、図11はそのマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す側面図であり、図12は図10のXII −XII 線矢視断面図である。
図10は本実施形態に係る床構造においてマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す正面図であり、図11はそのマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す側面図であり、図12は図10のXII −XII 線矢視断面図である。
本実施形態の床構造は、実施形態1の床構造と基本的構成が同じであって、C型鋼5に対して設置される複数のマルチ型ダイナミックダンパDの構成が異なる。本実施形態のマルチ型ダイナミックダンパDは、図10〜図13に示すように、C型鋼5のウェブの内面に距離を隔てて取付けられる一対の取付部材6a、6bと、マス部材2a、2b、2cの落下を防止する三対の落下防止部材7a、7b、7cの構成が実施形態1のものと異なることにより、実施形態1で採用されていたスペーサ31a、31b、31cを排除するようにしたものである。よって、実施形態1と共通する部材や部位の説明は、主要な部材等について同じ符号を図10〜図13に付すことにより省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
本実施形態における一対の取付部材6a、6bは、1枚の鉄系金属板をプレス加工することにより、対称となる同一形状に形成されている。この一対の取付部材6a、6bは、C型鋼5のウェブの内面に接面する状態で固定される取付基部61a、61bと、取付基部61a、61bの一端から立ち上がるそれぞれ独立して矩形に形成された三対の立上り部62a、62b、62cとからなる。三対の立上り部62a、62b、62cは、対をなす立上り部62a、62b、62cの間に並列状に配置される3本のマス部材2a、2b、2cの長さに応じて、マス部材2a、2b、2cの軸方向に位置ずれた状態に設けられている。
即ち、最も長いマス部材2aの軸方向両側に対向配置された一対の立上り部62a、62aは、次に長いマス部材2bの軸方向両側に対向配置された一対の立上り部62b、62bよりも、軸方向外方にずれた位置に設けられている。また、最も短いマス部材2cの軸方向両側に対向配置された一対の立上り部62c、62cは、一対の立上り部62b、62bよりも、軸方向内方にずれた位置に設けられている。
各立上り部62a、62b、62cの中央部には、弾性支持部材3、…、3を立上り部62a、62b、62cに固定する際にボルト32aが挿通される挿通孔(図示せず)が設けられており、この挿通孔に挿通されるボルト32a及びナット32bにより、弾性支持部材3、…、3が立上り部62a、62b、62cに固定されている。なお、本実施形態では、上記のように、3本のマス部材2a、2b、2cの長さに応じて、三対の立上り部62a、62b、62cの設ける位置をずらせていることにより、実施形態1において採用されていたスペーサ31a、31b、31cを不要にしている。
そして、三対の立上り部62a、62b、62cには、それぞれの立上り上端からマス部材2a、2b、2cの軸方向内方に屈曲されて突出する三対の落下防止部材7a、7b、7cが一体にそれぞれ独立して設けられている。これら三対の落下防止部材7a、7b、7cは、各マス部材2a、2b、2cの端部の外側(C型鋼5の開口側)に位置するように配置されていることにより、マス部材2a、2b、2cが弾性支持部材3、…、3や取付部材1a、1bから離脱した場合にも、落下しないように規制している。
以上のように構成された本実施形態のマルチ型ダイナミックダンパDは、実施形態1の場合と同様に、C型鋼5で組まれた根太等の床支持部材に対して、C型鋼5内に収納された状態で複数のものが設置される。これにより、本実施形態の場合にも、C型鋼5で組まれた床支持部材に対してスペース効率がよく容易に取付けることができ、且つ重量床衝撃音の良好な遮音性能を得ることができる等、実施形態1の場合と同様の作用・効果を奏する。
特に、本実施形態においては、3本のマス部材2a、2b、2cの長さに応じて、それぞれ独立して形成された三対の立上り部62a、62b、62cが位置ずれした状態に設けられていることにより、実施形態1において採用されていたスペーサ31a、31b、31cを不要にしているため、部品数を低減し、低コスト化を図ることができる。また、三対の立上り部62a、62b、62cに対して、三対の落下防止部材7a、7b、7cが一体にそれぞれ独立して設けられていることからも、部品数を低減し、低コスト化を図ることができる。
〔実施形態3〕
図13は本実施形態に係る床構造においてマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す正面図であり、図14はそのマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す平面図であり、図15はそのマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す側面図である。
図13は本実施形態に係る床構造においてマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す正面図であり、図14はそのマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す平面図であり、図15はそのマルチ型ダイナミックダンパが設置された状態を示す側面図である。
本実施形態の床構造は、C型鋼5で組まれた床支持部材により上階の床を支持するように構成される鉄骨系住宅の床構造であって、C型鋼5に対して複数のマルチ型ダイナミックダンパDがC型鋼内に収納された状態で設置されている。マルチ型ダイナミックダンパDは、図13〜図15に示すように、C型鋼5のウェブの内面に取付けられる取付部材としての取付プレート81と、3個のマス部材82a、82b、82cとそれらを弾性支持する3個の弾性支持部材83、83、83とによって構成される三つのダイナミックダンパと、各マス部材82a、82b、82cの落下を防止する3個の落下防止部材84、84、84とを備えている。
取付プレート81は、厚さ3.2mmの鉄系金属板により、幅が70mmで長さが610mmの長尺板状に形成されている。この取付プレート81の幅方向両端部には、それぞれ表面側へ略直角に立ち上がるように湾曲形成された立上り部81a、81aが設けられている。また、この取付プレート81は、長さ方向両端部の2箇所に取付孔(図示せず)が設けられており、その取付孔に挿通された取付ボルト81b、81bにより、取付プレート81の長さ方向がC型鋼5の長手方向に沿うようにして、C型鋼のウェブの内面に取付けられている。なお、取付プレート81の長さ方向両端部の取付孔が設けられた部位は、C型鋼5のウェブの内面に着座するように平坦面とされ、それら平坦面の間の部位は底上げされた状態で平坦面にされている。
3個のマス部材82a、82b、82cは、厚さが6mmで長さが170mmの鉄系金属板を5枚重ね合わせて長方体状に形成されたものであり、それぞれの幅寸法のみが異なることにより質量が異なるようにされて、それぞれ所定の質量を有するように設定されている。この場合、マス部材82aは幅が125mmで最も広くされ、マス部材82bは幅が102mmとされ、マス部材82cは幅が85mmで最も狭くされている。
各マス部材82a、82b、82cの角部の2箇所には、厚さ方向に貫通する貫通孔82d、…、82dが設けられており、その貫通孔82d、…、82dに挿通されたリベット82e、…82eによって、5枚の金属板が連結されつつ弾性支持部材83、83、83に固定されている。これにより、3個のマス部材82a、82b、82cは、取付プレート81に固定された弾性支持部材83、83、83によりそれぞれ弾性支持された状態に配設され、それらの長さ方向が取付プレート81の長さ方向に沿うようにして、互いに所定距離を隔てて直列状に配置されている。なお、各マス部材82a、82b、82cの中央部には、マス落下防止ピン84aが挿通される中央孔82f、82f、82fがそれぞれ厚さ方向に貫設されている。
弾性支持部材83、83、83は、画一的に形成されたゴム加硫成形体よりなる。各弾性支持部材83は、図16〜図18に示すように、所定距離を隔てて対向配置された上側プレート83a及び下側プレート83bと、両プレート83a、83bの間に介在して両プレート83a、83bを一体的に連結する一対のゴム弾性体83c、83cとからなる。この弾性支持部材83は、ゴム弾性体83c、83cを形成する加硫成形型内に両プレート83a、83bを配置して、ゴム材料を加硫成形することにより一体的に形成されている。
上側プレート83aは、厚さ1.6mmの鉄系金属板により、幅が85mmで長さが170mmの矩形に形成されている。下側プレート83bは、厚さ1.6mmの鉄系金属板により、幅が54mmで長さが170mmの矩形に形成されており、上側プレート83aよりも幅が狭くされている。上側プレート83a及び下側プレート83bの長さ方向両端部は、対向する端縁部どうしが互いに接近するように内側方向へ屈曲されている。また、上側プレート83a及び下側プレート83bの中央部には、マス落下防止ピン84aが挿通される中央孔83hがそれぞれ設けられている。
上側プレート83aの一方の対角線上に位置する所定の2箇所には、上側プレート83aとマス部材82a、82b、82cを連結固定するリベット82e、…82eが挿通されるリベット孔83d、83dが設けられている。また、上側プレート83aの長さ方向両端と中央孔83cの中間部の2箇所には、ゴム弾性体83c、83cを加硫成形する際にゴム材料を注入する注入孔83e、83eが設けられている。さらに、上側プレート83aの中央から幅方向の一方側へ寄った部位には、マス部材82a、82b、82cの位置決め用の突起83fが設けられている。一方、下側プレート83bの所定の4箇所には、下側プレート83bを取付プレート81に固定するリベット(図示せず)が挿通されるリベット孔83g、…、83gが設けられている。
一対のゴム弾性体83c、83cは、それぞれゴム材料で円盤状に形成され、上側プレート83a及び下側プレート83bに加硫接着されて両プレート83a、83bの間に介在されている。このゴム弾性体83c、83cは、両プレート83a、83bの長さ方向に沿ってバランスされた状態で並列状に配置されている。このこのゴム弾性体83c、83cは、剪断方向のばね定数が所定の値に設定されている。
上記のように構成された3個の弾性支持部材83、83、83は、取付プレート81に対して、下側プレート83b、83b、83bがリベット孔83d、…、83dに挿通されたリベット(図示せず)によりそれぞれ固定されている。そして、各弾性支持部材83、83、83の上側プレート83a、83a、83aに対して、上記の3個のマス部材82a、82b、82cがリベット82e、…82eによりそれぞれ固定されている。これにより、マス部材82aとこれを弾性支持する弾性支持部材83とにより第1ダイナミックダンパが構成され、マス部材82bとこれを弾性支持する弾性支持部材83とにより第2ダイナミックダンパが構成され、マス部材82cとこれを弾性支持する弾性支持部材83とにより第3ダイナミックダンパが構成されている。
この場合、第1ダイナミックダンパは、マス部材82aの質量と一対のゴム弾性体83c、83cの剪断方向のばね定数とに基づいて共振周波数が45Hzとなるようにチューニングされている。また、第2ダイナミックダンパは、マス部材82bの質量と一対のゴム弾性体83c、83cの剪断方向のばね定数とに基づいて共振周波数が50Hzとなるようにチューニングされている。さらに、第3ダイナミックダンパは、マス部材82cの質量と一対のゴム弾性体83c、83cの剪断方向のばね定数とに基づいて共振周波数が55Hzとなるようにチューニングされている。
落下防止部材84、84、84は、図13〜図15に示すように、第1〜第3ダイナミックダンパが設けられた部位に対応して取付プレート81の3箇所に設けられている。各落下防止部材84は、図19に示すように、取付プレート81に溶接により頭部が固定されたマス落下防止ピン84aと、マス落下防止ピン84aの先端部に嵌着されてかしめ固定される平座金84bとからなる。なお、各平座金84b、84b、84bは、図13〜図15に示すように、各マス落下防止ピン84a、84a、84aに対して、各弾性支持部材83、83、83及び各マス部材82a、82b、82cが中央孔83h、82fを介して嵌着された後に嵌着され、各マス落下防止ピン84a、84a、84aの先端部がかしめられることにより固定される。
各平座金84b、84b、84bの外径は、各マス部材82a、82b、82cの中央孔82f、82f、82fよりも大きくされている。これにより、各マス部材82a、82b、82cが各弾性支持部材83、83、83から離脱した場合にも、平座金84b、84b、84bで規制されることによってマス落下防止ピン84a、84a、84aから抜け出さないようにされている。
以上のように構成された本実施形態のマルチ型ダイナミックダンパDは、実施形態1の場合と同様に、C型鋼5で組まれた根太等の床支持部材に対して、C型鋼5内に収納された状態で複数のものが設置される。そして、本実施形態の場合にも、C型鋼5で組まれた床支持部材に対してスペース効率がよく容易に取付けることができ、且つ重量床衝撃音の良好な遮音性能を得ることができる等、実施形態1の場合と同様の作用・効果を奏する。
1a、1b、6a、6b…取付部材 11a、11b、61a、61b…取付基部 12a、12b、62a、62b、62c、81a…立上り部
13、81b…取付ボルト
2a、2b、2c、82a、82b、82c…マス部材 3、83…弾性支持部材 31a、31b、31c…スペーサ 32a…ボルト 32b…ナット
33…ゴム加硫成形体 35…金属プレート 35a…円孔 36…ホルダ
36a…挿通孔 36b…スリット 36c…突条部 37…ゴム弾性体
37a…内孔 4a、4b、7a、7b、7c、84…落下防止部材
41a、41b…固定基部 42a、42b…落下規制部 5…C型鋼
50…床パネル 81…取付プレート(取付部材) 82d…貫通孔
82e…リベット 82f、83h…中央孔 83a…上側プレート
83b…下側プレート 83c…ゴム弾性体 83d、83g…リベット孔
83e…注入孔 83f…突起 84a…マス落下防止ピン 84b…平座金
13、81b…取付ボルト
2a、2b、2c、82a、82b、82c…マス部材 3、83…弾性支持部材 31a、31b、31c…スペーサ 32a…ボルト 32b…ナット
33…ゴム加硫成形体 35…金属プレート 35a…円孔 36…ホルダ
36a…挿通孔 36b…スリット 36c…突条部 37…ゴム弾性体
37a…内孔 4a、4b、7a、7b、7c、84…落下防止部材
41a、41b…固定基部 42a、42b…落下規制部 5…C型鋼
50…床パネル 81…取付プレート(取付部材) 82d…貫通孔
82e…リベット 82f、83h…中央孔 83a…上側プレート
83b…下側プレート 83c…ゴム弾性体 83d、83g…リベット孔
83e…注入孔 83f…突起 84a…マス落下防止ピン 84b…平座金
Claims (7)
- C型鋼で組まれた床支持部材に対して複数箇所にダイナミックダンパが設置された鉄骨系住宅の床構造であって、
前記ダイナミックダンパは、前記C型鋼のウェブの内面に取付けられる取付部材と、柱状に形成されたマス部材と、前記取付部材に設けられて前記マス部材を弾性支持する弾性支持部材と、前記取付部材に設けられて前記マス部材の落下を防止する落下防止部材と、を備え、30〜90Hzの範囲で複数の共振周波数を有するようにチューニングされて前記C型鋼内に収納された状態で設置されていることを特徴とする床構造。 - 前記床支持部材の少なくとも1箇所には、柱状に形成されて並列状又は直列状に配置される複数の前記マス部材と、各前記マス部材を弾性支持する複数の前記弾性支持部材とを備えたマルチ型ダイナミックダンパが設置されている請求項1に記載の床構造。
- 前記マルチ型ダイナミックダンパは、距離を隔てて取付けられる一対の前記取付部材と、一対の前記取付部材の間に配置される前記マス部材と、一対の前記取付部材にそれぞれ設けられて各前記マス部材の両端を弾性支持する複数対の前記弾性支持部材とを備えている請求項2に記載の床構造。
- 前記マルチ型ダイナミックダンパは、質量が異なるように形成された複数の前記マス部材と、画一的に形成されたゴム加硫成形体を含んで構成される複数の前記弾性支持部材とを備えている請求項2又は3に記載の床構造。
- 前記ゴム加硫成形体は、前記取付部材に固定される金属プレートと、金属材により有底円筒状に形成されて内部に挿入される前記マス部材の端部を保持するホルダと、該ホルダの底部外面と前記金属プレートに加硫接着されて両者を一体的に連結するゴム弾性体とから構成されている請求項4に記載の床構造。
- 前記マルチ型ダイナミックダンパは、複数のチューニング周波数のピッチ幅が3〜10Hzに設定されている請求項2〜5に記載の床構造。
- 前記落下防止部材は、前記取付部材から各前記マス部材の端部の前記C型鋼開口側を覆うように突出する落下規制部を有する請求項2〜6に記載の床構造。
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JP2008297751A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Daiwa House Ind Co Ltd | チューンドマスダンパー |
KR20180004516A (ko) * | 2016-07-04 | 2018-01-12 | 주식회사 해광 | 이중 바닥 패널 지지용 구조물 |
-
2005
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