JP2006321105A - 中間転写型熱転写印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置の簡素化を図ることができる中間転写型熱転写印刷装置を提供する。
【解決手段】 中間転写型熱転写印刷装置1は、赤外光を投光部57aから発し、インクリボンRの転写用塗布部を透過した赤外光を受光部57bで受光し、受光した赤外光の強度に対応した電気信号を出力するフォトセンサ57を備えている。そして、フォトセンサ57から出力される電気信号のレベル変化に基づいて、インクリボンR上における塗布部同士の境界の位置が検出され、当該境界の位置に基づいて、各塗布部の頭出しが行われる。このフォトセンサ57は、黒インク塗布部を透過した検出光を受光部57bで受光した場合に、出力する電気信号が所定の電圧になるように、投光部57aの検出光の強度が調整されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷画像をフィルム上に一旦転写した後、フィルム上の画像を記録媒体の表面に再転写するための中間転写型熱転写印刷装置に関するものである。
従来、このような装置におけるインクリボンの頭出しに関する技術として、特開平11−180016号公報がある。この公報に記載されたインクリボンの色検出センサは、インクリボン上の長手方向に連続する4色のインク塗布面の色を検出するためのセンサであり、例えば、熱転写プリンタ等に利用される。この色検出センサは、発光波長が異なる2つの光源と、インクリボンを挟んでこの2つの光源に対向する1つの受光センサを備えている。そして、2つの光源からそれぞれの点灯タイミングで異なる波長の光をそれぞれ発し、それぞれの波長の光についてのインク塗布面による光吸収の状態を受光センサで検出し、その光吸収の組合せによって、インク塗布面の色を検出している。
特開平11−180016号公報
しかしながら、この色検出センサは、異なる発光波長の2種類の光源を用いる複雑な構成を有している。中間転写型熱転写印刷装置にあっては、装置の簡素化が望まれているが、上記色検出センサをインクリボンの頭出し用として中間転写型熱転写印刷装置で用いるとすれば、2つの光源の煩雑な制御が必要になる等の問題があり、適切に装置の簡素化を図ることができない。
本発明は、装置の簡素化を図ることができる中間転写型熱転写印刷装置を提供することを目的とする。
本発明の中間転写型熱転写印刷装置は、インクリボン上で搬送方向に配設された複数種類の転写用塗布部が、サーマルヘッドとプラテンローラとの協働によりフィルムの透明受像層に順次熱転写されて透明受像層上に画像が形成され、このフィルムを、ヒートローラで加熱させながら記録媒体に押圧することによって、記録媒体の表面にフィルムの透明受像層を貼着させる中間転写型熱転写印刷装置において、インクリボンの搬送路上に設けられ、転写用塗布部を検出するための検出光を投光部から発し、転写用塗布部を透過した検出光を受光部で受光し、受光した検出光の強度に対応したレベルの電気信号を出力するフォトセンサと、インクリボンの搬送中においてフォトセンサから出力される電気信号のレベル変化に基づいて、インクリボン上で隣接する転写用塗布部同士の境界の位置を検出し、当該境界の位置に基づいて、各転写用塗布部の頭出しを行う頭出し手段と、を備え、フォトセンサは、転写用塗布部のうち黒色のインクが塗布された黒インク塗布部を透過した検出光を受光部で受光した場合に、出力する電気信号が所定のレベルになるように、投光部が発する検出光の強度が調整されていることを特徴とする。
この中間転写型熱転写印刷装置では、フォトセンサの投光部から発せられる検出光がインクリボン上の転写用塗布部に透過し、透過したその検出光が受光部で受光され、受光された検出光の強度に対応したレベルの電気信号がフォトセンサから出力される。各転写用塗布部に塗布されたものは、検出光の透過率がそれぞれ異なるので、受光部で受光される検出光は、転写用塗布部の種類ごとに強度が異なることになる。よって、フォトセンサから出力される電気信号も、検出される転写用塗布部の種類ごとに異なることになる。このフォトセンサの感度調整として、透過率が一番低い黒色のインク塗布部を検出した場合に出力される電気信号を基準とし、その電気信号が所定のレベルになるように、投光部の検出光の強度が調整されている。フォトセンサの感度がこのように調整されることで、各転写用塗布部を検出した場合に、転写用塗布部の種類の区別を可能とするようなレベルの電気信号がそれぞれ出力されることになる。
このような中間転写型熱転写印刷装置において、インクリボンの搬送中に、転写用塗布部の境界がフォトセンサを通過した瞬間には、フォトセンサから出力される電気信号のレベルが変化することになる。この場合、フォトセンサの感度は上記のように調整されているので、境界の通過を認識できる程度に電気信号のレベルが顕著に変化することになる。従って、転写用塗布部の境界の位置を、電気信号のレベル変化の位置として明確に検出することができ、検出したこの境界の位置に基づいて、各転写用塗布部の頭出しをすることが可能になる。このように、上記中間転写型熱転写印刷装置によれば、フォトセンサの感度を上記のように調整することにより、1種類の検出光の強度差によって転写用塗布部の境界の位置を検出することができる。すなわち、インクリボンの頭出しが、1つの投光部と1つの受光部のみの簡易な構成のセンサによって可能となるので、装置の簡素化を図ることができる。
本発明によれば、中間転写型熱転写印刷装置の簡素化を図ることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る中間転写型熱転写印刷装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1に示すように、中間転写型熱転写印刷装置1は、カードプリンタとも呼ばれ、印刷画像を厚さ約20μm程度の透明なフィルムFに一旦転写した後、このフィルムFから記録媒体(例えばプラスチック製のキャッシュカード、クレジットカード、プリペードカード、ICカードなど)Sに再転写する装置である。このような熱転写印刷装置1は、カードSを発行する際に利用され、高品位な画像をカードSの表面に印刷することできる。従って、セキュリティを高める目的で顔写真の入ったカードSの発行をも可能にする。
このような中間転写型熱転写印刷装置1は、印刷予定のプラスチック製カードSを積層状態でセッティングするためのストック部2を有する。カードSは、送出し爪3の進退運動によってストック部2の一番下から一枚ずつ繰り出され、ストック部2から繰り出されたカードSは、反転部4内に一旦装填される。反転部4が水平状態から90度回転した後、送りローラ6によってカードSが上昇すると、カードSは磁気読み/書き部7内に送り込まれる。そして、この磁気読み/書き部7で、カードSの磁気ストライプ内に所定の情報を書き込んだり、磁気ストライプ内の所定の情報を読み取る。
これに対して、送りローラ6によってカードSが下降すると、カードSは、非接触IC読み/書き部8内に送り込まれる。そして、この非接触IC読み/書き部8で、カードSのIC内に所定の情報を書き込んだり、IC内の所定の情報を読み取る。その後、反転部4から送り出されたカードSは、着脱自在なクリーニングローラ10を通過した後、ガイド溝12で両側を支持されながら、搬送ローラ11によりカードSは画像印刷される直前まで移動する。
なお、磁気検出や非接触IC検出が必要ない場合には、反転部4は水平に維持される。また、磁気読み/書き部7又は非接触IC読み/書き部8で不適切と判断されたカードSは、反転部4の回転後、送りローラ6によってイジェクトボックス9内に排出される。
次に、カードSへの画像転写を可能にするために、この熱転写印刷装置1は、フィルムFに画像を熱転写する記録部(一次転写部)Aと、フィルムFに転写された画像とカードSとを対向させて、カードSに画像を熱転写する再転写部(二次転写部)Bと、画像転写後のカードSの反りを矯正する反り矯正部Cとを備えている。
さらに、この熱転写印刷装置1は、抜き差しにより交換可能なフィルムカートリッジ13とリボンカートリッジ14とを有している。リボンカートリッジ14では、カラーインクリボンRが上下一対のボビン17,18に巻かれており、ボビン17,18がリボン搬送用モータ51,53によって回転されることで、記録部AにおいてカラーインクリボンRが上下に搬送される。図2に示すように、このリボンカートリッジ14内のカラーインクリボンRには、溶融性又は昇華性の各色のインク又は、このインクをカードS表面に貼着させるためのプライマが塗布された塗布部(転写用塗布部)55c〜55pが、長手方向に隙間なく配置されている。具体的には、カラーインクリボンR上には、シアンのインクが塗布されたシアン塗布部55c、マゼンタのインクが塗布されたマゼンタ塗布部55m、イエローのインクが塗布されたイエロー塗布部55y、黒のインクが塗布された黒インク塗布部55kに、更にプライマが塗布されたプライマ塗布部55pを加えた5種類の塗布部を1フレームとして周期的に塗布部が設けられている。そして、これらのシアン塗布部55c、マゼンタ塗布部55m、イエロー塗布部55y、黒インク塗布部55k、及びプライマ塗布部55pの長手方向の長さは、すべて等しくなっている。
また、フィルムカートリッジ13では、フィルムFが上下一対のボビン15,16に巻かれている。フィルムカートリッジ13内のフィルムFは、図3に示すように、シート基材40上に剥離層41を介して透明受像層42が設けられた構造をなしている。詳細は後述するが、フィルムFのこのような構造によって、記録部(一次転写部)Aで所望の画像を透明受像層42に転写することができ、剥離層41によって、この透明受像層42を再転写部(二次転写部)Bでシート基材40から容易に剥離することができる。
ここで、前述した記録部Aでは、水平方向に進退可能なフィルム引出しローラ19a,19bと、プラテンローラ(通称「プラテン」)20との協働により、プラテンローラ20の略半周面にフィルムFが押し当てられるように巻き付けられる。また、カラーインクリボンRは、ボビン17,18の回転によって上下方向に搬送され、第1色目のシアン塗布部55cがサーマルヘッド21の位置に頭出しされる。そして、このシアン塗布部55cが、サーマルヘッド21によって、プラテンローラ20上のフィルムFに押し当てられ、フィルムFとカラーインクリボンRとを同期させながら下方に送ることで、加熱状態のサーマルヘッド21によって、シアンのインクがフィルムFの透明受像層42上に熱転写される。このとき、シアン塗布部55cにおける搬送方向の前端側及び後端側には、それぞれマージン領域が設定されており、このマージン領域に挟まれた転写領域のみがフィルムFに押し当てられて、記録画像に対応して転写されることになる。このため、使用済みのシアン塗布部55cの転写領域は転写画像に合わせてシアンインクが抜け落ち、シアン塗布部55c両端のマージン領域にはシアンインクが完全に残ったままの状態でサーマルヘッド21よりも下流に搬送される。
次に、ラック・ピニオン駆動機構22によってサーマルヘッド21を後退させて、フィルムFとカラーインクリボンRとを離間させ、プラテンローラ20を逆転させながらフィルムFを上昇させて元の位置に復帰させる。そして、ボビン17,18の回転によってカラーインクリボンRを搬送させて、マゼンタ塗布部55mの頭出しを行い、上記同様にマゼンタのインクをフィルムFの透明受像層42上に熱転写させる。その後、上記のような転写動作を繰り返しながら、透明受像層42上に、イエロー、ブラックの順に色を重層させ、更にプライマをこのカラー画像を覆うように矩形状に転写して一次転写を完了し、所望のカラー画像をフィルムFの透明受像層42上に作り出す。
その後、フィルム引出しローラ19a,19bをプラテンローラ20から離間させた状態で、供給側ボビン15及び巻取り側ボビン16の回転によってフィルムF上の記録画像をヒートローラ23の手前まで移動させる。このとき、カードSの先端は、フィルムF上の記録画像の先端と位置合わせされ、カードSとフィルムFとは、重ね合わされた状態で再転写部Bに送り込まれる。
図4に示すように、この再転写部Bにおいて、位置合わせされたカードSとフィルムFとは、重ね合わされた状態でヒートローラ23と押圧ローラ24とで挟み込まれ、160〜200°Cに加熱されたヒートローラ23と押圧ローラ24との協働により、カードSとフィルムFとを加圧搬送させながら、フィルムF上の記録画像をカードSの表面に徐々に転写させる。その後、フィルムFのシート基材40は、剥離層41を境にして、カードSの表面に貼着した透明受像層42と分離し、カードSから剥離しながらボビン16に巻き取られていく。このようにして、画像が形成された透明受像層42がカードS表面に残されることで、カードSの表面に画像が印刷されることになる。また、ヒートローラ23によって加熱されたカードSには反りが発生するので、カードSは、反り矯正部Cに送り込まれて加圧処理された後、真っ直ぐな状態で装置1外に排出される。
このような装置1にあっては、一次転写の際、上述のように、記録部Aにおいて、各塗布部55c,55m,55y,55k,55pについての転写動作ごとに、各塗布部55c〜55pを順次サーマルヘッド21の位置に頭出しすることが必要である。そこで、図1及び図5に示すように、装置1は、各塗布部55c〜55pの頭出しのためのフォトセンサ57を備えている。フォトセンサ57はカラーインクリボンRの搬送路上においてサーマルヘッド21よりも下流側に位置し、使用済みの各塗布部55c〜55pを検出する。このフォトセンサ57は、赤外光(検出光)Lを発する投光部57aとその赤外光Lを受光する受光部57bとを備えたフォトインタラプタ型のセンサである。フォトセンサ57は、装置1内において、投光部57aと受光部57bとの間にカラーインクリボンRを通過させるように設置されており、投光部57aから発せられる赤外光Lは、カラーインクリボンRの塗布部55c〜55pを透過して受光部57bに受光される。フォトセンサ57とサーマルヘッド21との搬送路上の距離は、塗布部55c〜55pのちょうど1枚分に設定されており、例えば、フォトセンサ57の位置にシアン塗布部55cがある時には、サーマルヘッド21の位置にマゼンタ塗布部55mが位置し、フォトセンサ57の位置にマゼンタ塗布部55mがある時には、サーマルヘッド21の位置にイエロー塗布部55yが位置することになる。カラーインクリボンRの各塗布部55c〜55pに塗布された各色インク及びプライマは、互いに赤外光Lの透過率が異なるため、フォトセンサ57が検出した塗布部の種類ごとに、受光部57bで受光される赤外光Lの強度が異なることになる。
そして、フォトセンサ57は、受光部57bで受光された赤外光Lの強度が低いほど高い電圧(レベル)の電気信号を出力し、この赤外光Lの強度が高いほど低い電圧の電気信号を出力する。従って、フォトセンサ57は、受光部57bで受光された赤外光Lの強度に応じた電圧の電気信号iを出力する。具体的には、図6に示すように、フォトセンサ57は、シアン塗布部55cを検出したときには2.25V(線図C参照)、マゼンタ塗布部55mを検出したときには2.07V(線図M参照)、イエロー塗布部55yを検出したときには2.18V(線図Y参照)、黒インク塗布部55kを検出したときには3.18V(線図K参照)、プライマ塗布部55pを検出したときには2.00V(線図P参照)の電気信号iを出力する。以上のようなフォトセンサ57を用いることにより、検出された塗布部が、上記5種類のうち何れのものであるかを、フォトセンサ57から出力される電気信号iのレベルによって区別することができる。
図5に示すように、このフォトセンサ57から出力された電気信号iは、処理部(頭出し手段)61に入力される。この処理部61は、CPU63及びメモリ69を有し、更に、機能的な構成要素として、電気信号の電圧を増幅する差動増幅部67と電気信号の電圧を検出してA/D変換しデジタル信号を出力するレベル検出部65とを有している。このような処理部61に電気信号iが入力された場合、電気信号iは差動増幅部67によって増幅されてレベル検出部65に入力され、レベル検出部65では入力された電気信号が電圧に応じてA/D変換され、変換後のデジタル信号がCPU63に入力されることになる。
このCPU63は、メモリ69に格納されているプログラムコード及びデータを読み出すことにより、カラーインクリボンRの搬送の制御を行う。すなわち、CPU63は、レベル検出部65からのデジタル信号を受け、フォトセンサ57を通過中の塗布部が5種類のうちの何れのものであるかを認識する。そして、CPU63は、認識した塗布部の種類に基づいて、モータ(頭出し手段)51,53に駆動信号jを送信することで、カラーインクリボンRを搬送させる。なお、CPU63には、カラーインクリボンRの送り量を検出するためのエンコーダ64が接続されているので、インクリボンRの送り量をフィードバック制御することも可能である。
装置1の記録部Aにおける一次転写は、上述したフォトセンサ57、モータ51,53及び処理部61による各塗布部55c〜55pの頭出しを含め、以下のように行われる。一次転写の開始前においては、図8に示すように、プライマ塗布部55pの後端側のマージン領域がサーマルヘッド21の転写位置Q1に停止している状態である。このとき、黒インク塗布部55kの後端側のマージン領域がフォトセンサ57の検出位置Q2に停止している。この状態から一次転写が開始され、図5及び図7に示すように、まず、処理部61がモータ53に駆動信号jを送信して、カラーインクリボンRを下方へ搬送開始する(S702)。そして、図9に示すように、この搬送中において、黒インク塗布部55kのマージン領域とプライマ塗布部55pのマージン領域との境界がフォトセンサ57の検出位置Q2を通過した時には、黒インクとプライマとの赤外光透過率の相違によって、受光部57bに入射する赤外光Lの強度が変化する。このため、フォトセンサ57から処理部61に入力される電気信号iの電圧が3.18Vから2.00Vに変化することになり、それに伴って、CPU63に入力されるデジタル信号も変化する。
そして、CPU63は、このデジタル信号の変化によって、黒インク塗布部55kとプライマ塗布部55pとの上記の境界を検出し(S704)、それに対応してモータ53への駆動信号jを停止させ、カラーインクリボンRの搬送を停止する(S706)。このとき、転写位置Q1と検出位置Q2との間の搬送距離と、プライマ塗布部55pの搬送方向の長さとが等しいので、記録部Aのサーマルヘッド21の転写位置Q1には、シアン塗布部55cの前端が停止することになる。以上のような処理によって、サーマルヘッド21の位置でシアン塗布部55cの頭出しが完了する。このようなカラーインクリボンRの頭出し方法によれば、カラーインクリボンRの送り量をリボンRの搬送系によって厳密に管理する必要がなく、確実な頭出しが可能となる。また、塗布部の境界の検出によりカラーインクリボンRの位置を認識しているので、リボンR上に頭出し専用のマークを設ける必要がなく、カラーインクリボンRのインク塗布面を有効に利用することができる。
そして、頭出しの完了後、カラーインクリボンRのシアン塗布部55cを、サーマルヘッド21によってフィルムFに押し当てて、シアンのインクをフィルムFの透明受像層42上に熱転写させる(S708)。
続いて、カラーインクリボンRとフィルムFとを離間させた後、処理部61がモータ53に駆動信号jを送信して、再びカラーインクリボンRの搬送を開始する(S702)。そして、再び上述のS704、S706の処理が行われることで、サーマルヘッド21の位置へのマゼンタ塗布部55mの頭出しが完了する。なお、マゼンタ塗布部55m、イエロー塗布部55y、黒インク塗布部55k、及びプライマ塗布部55pの搬送方向の長さも、転写位置Q1と検出位置Q2との間の搬送距離に等しいので、上記S702〜S706の処理によれば、塗布部55m〜55pについてもシアン塗布部55cと同様に頭出しが可能である。
このようなS702〜S708の処理を、合計5回繰り返す(S710)ことにより、透明受像層42上に、シアンインク→マゼンタインク→イエローインク→黒インク→プライマが重層された画像が形成され、一次転写を完了する。
このような一次転写において、上述した各塗布部55c〜55pの頭出しが適切に行われるためには、フォトセンサ57によって、各塗布部の境界を確実に検出しなければならない。このためには、処理部61が、隣接する塗布部同士を確実に区別できることが必要である。従って、各塗布部に対応してフォトセンサ57から出力される電気信号iが、各種類の塗布部同士の間で互いに適度な電圧差を有することが必要である。ところが、フォトセンサ57の感度には個体ごとのバラツキがあるので、フォトセンサ57の感度が高すぎて出力される電気信号iの電圧が全体的に高すぎる場合や、感度が低すぎて電圧が全体的に低すぎる場合がある。そのような場合には、各種類の塗布部同士の電圧差が明確に現れず、処理部61において電気信号iの電圧の区別が適切に出来ない。
そこで、中間転写型熱転写印刷装置1は、図5に示すように、CPU63からの電気信号pをD/A変換し、センサ57の投光部57aに対して赤外光の投光のための電圧qを供給する出力変換器71を備えている。そして、中間転写型熱転写印刷装置1のフォトセンサ57は、装置1の工場出荷時やメンテナンス時等に、以下のような感度調整がなされている。
図5及び図10に示すように、まず、処理部61がモータ53に駆動信号jを送信し、カラーインクリボンRを下方に搬送させる(S802)。この搬送は、5つの塗布部がフォトセンサ57を通過するまで継続される(S810)。5つの塗布部を搬送する間、処理部61は、フォトセンサ57が各塗布部を検出するごとに、電気信号iを取得し(S804)、その搬送中に取得した各電気信号iのうち、最も高い電圧であるか否かを判断する(S806)。もし、最も高い電圧の電気信号iであると判断した場合には、その電圧を、黒インク塗布部55kに対応する電気信号iの電圧として記憶する(S808)。そして、5つの塗布部がフォトセンサ57を通過した後(S810)、上記電圧の記憶を保持したまま次の処理に移行する。
続いて、処理部61がモータ51に駆動信号jを送信し、上記黒インク塗布部55kに対応する電圧として記憶した電圧と同じ電圧の電気信号iが、フォトセンサ57から得られるまで、カラーインクリボンRを上方に搬送させ、停止させる(S812)。こうして、フォトセンサ57の位置に黒インク塗布部55kが停止し、受光部57bは黒インク塗布部55kを透過した赤外光Lを受光することになる。このときに、得られた電気信号iが、3.18V(所定のレベル)からずれている場合、処理部61は、出力変換器71への電気信号pを決定するパラメータを変更することで、3.18Vの電気信号iが得られるように調整する(S814)。
すなわち、電気信号iが3.18Vよりも高い場合には、上記パラメータを変更して電気信号pを変更し、電圧qを上昇させることで、投光部57aが発する赤外光Lの強度を上昇させる。このことで、黒インク塗布部55kを透過し受光部57bに受光される赤外光Lの強度が上昇するので、フォトセンサ57から出力される電気信号iの電圧が降下するように調整されることになる。逆に、電気信号iが3.18Vよりも低い場合には、上記パラメータを変更して電気信号pを変更し、電圧qを低下させることで、投光部57aが発する赤外光Lの強度を低下させる。このことで、黒インク塗布部55kを透過し受光部57bに受光される赤外光Lの強度が低下するので、フォトセンサ57から出力される電気信号iの電圧が上昇するように調整されることになる。こうして調整された上記パラメータは、メモリ69に保存され(S816)、次回以降の運転時にも用いられる。
上述のように、黒インク塗布部55kに対応する電気信号iの電圧を基準として赤外光Lの強度を調整すれば、他の塗布部55c,55m,55y,55pに対応する電気信号iの電圧は、それぞれ、自動的に2.25V、2.07V、2.18V、2.00Vとなる。これらの電圧は、処理部61によって互いの電圧差を明確に区別することが可能な値である。よって、塗布部の境界がフォトセンサ57の位置を通過した際、処理部61では、電気信号iの電圧変化によって、境界を確実に検出することができるので、各塗布部の確実な頭出しが可能となる。
また、上述した中間転写型熱転写印刷装置1によれば、フォトセンサ57から出力される1種類の電気信号iの変化によって、塗布部の境界を確実に検出することができる。そして、その境界に基づいてカラーインクリボンRの頭出しが可能になるので、フォトセンサ57の投光部及び受光部をそれぞれ1つずつにすることができ、装置1の簡素化を図ることができる。
本発明に係る中間転写型熱転写印刷装置の一実施形態を示す断面図である。 カラーインクリボンを示す平面図である。 フィルムを示す断面図である。 カードからフィルムを剥離している途中の状態を示す断面図である。 カラーインクリボンの頭出し手段の構成を示すブロック図である。 フォトセンサから出力される電気信号の電圧を示す図である。 カラーインクリボンの頭出しの処理を示すフロー図である。 一次転写の開始前のカラーインクリボンの状態を示す斜視図である。 塗布部の境界が検出された状態を示す斜視図である。 フォトセンサの感度調整の処理を示すフロー図である。
符号の説明
1…中間転写型熱転写印刷装置、20…プラテンローラ、21…サーマルヘッド、23…ヒートローラ、42…透明受像層、51,53…モータ(頭出し手段)、55c…シアン塗布部(転写用塗布部),55m…シアン塗布部(転写用塗布部),55y…イエロー塗布部(転写用塗布部),55k…黒インク塗布部(転写用塗布部),55p…プライマ塗布部(転写用塗布部)、57…フォトセンサ、57a…投光部、57b…受光部、61…処理部(頭出し手段)、i…電気信号、F…フィルム、L…赤外光(検出光)、R…カラーインクリボン、S…カード(記録媒体)。

Claims (1)

  1. インクリボン上で搬送方向に配設された複数種類の転写用塗布部が、サーマルヘッドとプラテンローラとの協働によりフィルムの透明受像層に順次熱転写されて前記透明受像層上に画像が形成され、このフィルムを、ヒートローラで加熱させながら記録媒体に押圧することによって、前記記録媒体の表面に前記フィルムの前記透明受像層を貼着させる中間転写型熱転写印刷装置において、
    前記インクリボンの搬送路上に設けられ、前記転写用塗布部を検出するための検出光を投光部から発し、前記転写用塗布部を透過した前記検出光を受光部で受光し、受光した前記検出光の強度に対応したレベルの電気信号を出力するフォトセンサと、
    前記インクリボンの搬送中において前記フォトセンサから出力される前記電気信号のレベル変化に基づいて、前記インクリボン上で隣接する前記転写用塗布部同士の境界の位置を検出し、当該境界の位置に基づいて、各前記転写用塗布部の頭出しを行う頭出し手段と、を備え、
    前記フォトセンサは、
    前記転写用塗布部のうち黒色のインクが塗布された黒インク塗布部を透過した前記検出光を前記受光部で受光した場合に、出力する前記電気信号が所定のレベルになるように、前記投光部が発する前記検出光の強度が調整されていることを特徴とする中間転写型熱転写印刷装置。
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