JP2006319365A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シリサイド膜の底面とpn接合界面との間の距離を広く保つことが可能であり、しかも制御性よく半導体装置を製造することが可能な製造方法を提供する。
【解決手段】 第1導電型の半導体領域81上に形成された第2導電型の半導体領域87上に第1のシリサイド膜89を形成する工程と、第1のシリサイド膜上に(Si−H)基を含むシリコン化合物膜90を塗布によって形成する工程と、熱処理により第1のシリサイド膜に含まれる金属とシリコン化合物膜に含まれるシリコンとを反応させて第2のシリサイド膜91を形成する工程とを備える。
【選択図】 図12

Description

本発明は、半導体装置の製造方法、特にシリサイド膜の形成方法に関する。
近年の半導体素子、特にロジック系のシリコン半導体素子において、寄生抵抗を低減するための技術として、サリサイド(SALICIDE : Self-aligned Silicide)プロセスが広く用いられている。このサリサイドプロセスは、ゲート電極及びソース・ドレイン領域に自己整合的にシリサイドを形成するものである。
しかし、近年の半導体素子の微細化に伴い、ソース・ドレイン拡散層の深さがしだいに浅くなってきた結果、以下に述べるような問題が顕在化するようになってきている。
サリサイドプロセス等の寄生抵抗低減プロセスに求められるスペックの一つとして、ゲート電極のシート抵抗値があるが、この抵抗値は微細化が進んでもほぼ同じ値に保つことが要求されている。ゲート電極上に貼りつけるシリサイド膜のシート抵抗値を一定に保つためには、シリサイドの膜厚を一定に保つ必要がある。一方で、ソース・ドレイン拡散層の深さは、微細化の進行に伴ってしだいに浅くなっていくため、同じ膜厚のシリサイド膜を貼りつけた場合には、シリサイド膜の底面とソース・ドレイン拡散層の底面(pn接合面)との間の距離はしだいに狭くなっていく。すなわち、従来の一般的なサリサイドプロセスでは、ソース・ドレイン拡散層のシリコンと金属とを反応させてシリサイドを形成することから、もともとのソース・ドレイン拡散層の上面(シリコン基板の上面)よりも下方にもシリサイドが形成されるため、ソース・ドレイン拡散層の深さが浅くなるにしたがって、シリサイド膜の底面とソース・ドレイン拡散層の底面との間の距離が狭くなっていく。
このように、シリサイド膜の底面とソース・ドレイン拡散層のpn接合面との間の距離が狭くなってくると、ソース・ドレイン拡散層における接合リーク電流が増大してしまうという問題が発生し、半導体装置の特性や信頼性を著しく悪化させることになる。
このような問題を解決するため、シリコンの選択成長技術を用いたエレベーテド・ソース・ドレイン構造も提案されている。このエレベーテド・ソース・ドレイン構造では、シリコンの露出面上(ポリシリコンゲート電極上及びソース・ドレイン拡散層上)にシリコン膜を選択成長させ、選択成長したシリコン膜と金属とを反応させてシリサイドが形成される。そのため、通常のサリサイドプロセスの場合に比べて、シリサイド膜の底面とソース・ドレイン拡散層の底面との距離を大きく取ることが可能である。
しかしながら、このようなシリコンの選択成長を用いる技術は、成長させるシリコン膜の膜厚を制御することが困難であるという問題や、完全な選択成長ができずに、素子分離絶縁膜等の絶縁膜上にもシリコンが成長してしまい、短絡不良が発生してしまうという問題がある。また、選択成長がなされるシリコン表面にわずかでも自然酸化膜等のシリコン酸化膜が存在する場合には、シリコンの成長ができなくなってしまうため、CVD装置中での高温(850℃以上)の水素アニール等によってシリコン酸化膜の除去を行う必要がある。そのため、微細トランジスタのソース・ドレイン・エクステンション拡散層を広げてしまい、素子特性を劣化させてしまうという問題も発生する。
このように、寄生抵抗を低減するための技術として、ゲート電極上及びソース・ドレイン拡散層上に自己整合的にシリサイドを形成するサリサイドプロセスがあるが、通常のサリサイドプロセスでは、ソース・ドレイン拡散層の深さが浅くなるにしたがって、シリサイド膜の底面とソース・ドレイン拡散層の底面(pn接合面)との距離が狭くなり、その結果、ソース・ドレイン拡散層の接合リーク電流が増大し、半導体装置の特性や信頼性が悪化するという問題があった。
このような問題を解決するため、シリコンの選択成長を用いたエレベーテド・ソース・ドレイン構造も提案されているが、選択成長させるシリコン膜の膜厚制御や、シリコン領域上にのみシリコン膜を選択成長させるための制御が困難であり、やはり特性や信頼性に優れた半導体装置を得ることが困難であった。
本発明は、上記従来の課題に対してなされたものであり、シリサイド膜の底面とソース・ドレイン拡散層等におけるpn接合界面との間の距離を広く保つことが可能であり、しかも制御性よく特性や信頼性に優れた半導体装置を製造することが可能な半導体装置の製造方法を提供することを目的としている。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体領域上に形成された第2導電型の半導体領域上に金属膜を形成する工程と、前記金属膜上に非晶質シリコン膜を形成する工程と、熱処理により前記金属膜に含まれる金属と前記非晶質シリコン膜に含まれるシリコンとを反応させてシリサイド膜を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明では、半導体領域(単結晶シリコン領域)上に金属膜を、該金属膜上に非晶質シリコン膜を形成し、その後、熱処理によってシリサイド膜を形成している。非晶質シリコンは、単結晶シリコンに比べて、シリコン原子の結合力が弱く反応性が高い等の理由から、熱処理によるシリサイド化反応は、非晶質シリコン膜と金属膜との間で優先的に起こる。したがって、シリサイド化反応において、第2導電型の半導体領域がほとんど浸食されることなく、シリサイド膜を形成することができ、第1導電型の半導体領域と第2導電型の半導体領域とのpn接合界面とシリサイド膜底面との距離を広く保つことが可能となる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体領域上に形成された第2導電型の半導体領域上に第1のシリサイド膜を形成する工程と、前記第1のシリサイド膜上に非晶質シリコン膜を形成する工程と、熱処理により前記第1のシリサイド膜に含まれる金属と前記非晶質シリコン膜に含まれるシリコンとを反応させて第2のシリサイド膜を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明では、半導体領域(単結晶シリコン領域)上に第1のシリサイド膜を、該第1のシリサイド膜上に非晶質シリコン膜を形成し、その後、熱処理によって第2のシリサイド膜を形成している。したがって、上述したのと同様の理由により、熱処理によるシリサイド化反応は、非晶質シリコン膜と第1のシリサイド膜との間で優先的に起こる。したがって、上述したのと同様の理由により、第1導電型の半導体領域と第2導電型の半導体領域とのpn接合界面とシリサイド膜底面との距離を広く保つことが可能となる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体領域上に形成された第2導電型の半導体領域上に金属膜を形成する工程と、前記金属膜上に(Si−H)基を含むシリコン化合物膜を形成する工程と、熱処理により前記金属膜に含まれる金属と前記シリコン化合物膜に含まれるシリコンとを反応させてシリサイド膜を形成する工程と、を備えたことを特徴とする
本発明では、半導体領域(単結晶シリコン領域)上に金属膜を、該金属膜上に(Si−H)基を含むシリコン化合物膜を形成し、その後、熱処理によってシリサイド膜を形成している。前記シリコン化合物膜は、単結晶シリコンに比べて、シリコン原子の結合力が弱く反応性が高く、さらに密度も低いため、熱処理によるシリサイド化反応は、シリコン化合物膜と金属膜との間で優先的に起こる。したがって、シリサイド化反応において、第2導電型の半導体領域がほとんど浸食されることなく、シリサイド膜を形成することができ、第1導電型の半導体領域と第2導電型の半導体領域とのpn接合界面とシリサイド膜底面との距離を広く保つことが可能となる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体領域上に形成された第2導電型の半導体領域上に第1のシリサイド膜を形成する工程と、前記第1のシリサイド膜上に(Si−H)基を含むシリコン化合物膜を形成する工程と、熱処理により前記第1のシリサイド膜に含まれる金属と前記シリコン化合物膜に含まれるシリコンとを反応させて第2のシリサイド膜を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明では、半導体領域(単結晶シリコン領域)上に第1のシリサイド膜を、該第1のシリサイド膜上にシリコン化合物膜を形成し、その後、熱処理によって第2のシリサイド膜を形成している。したがって、上述したのと同様の理由により、熱処理によるシリサイド化反応は、シリコン化合物膜と第1のシリサイド膜との間で優先的に起こる。したがって、上述したのと同様の理由により、第1導電型の半導体領域と第2導電型の半導体領域とのpn接合界面とシリサイド膜底面との距離を広く保つことが可能となる。
以上のように、上述した本発明の半導体装置の各製造方法によれば、第1導電型の半導体領域と第2導電型の半導体領域とのpn接合界面とシリサイド膜底面との距離を広く保つことができるため、接合リーク電流の増大を招くことなく素子の微細化を達成することができる。また、従来のエレベーテド・ソース・ドレイン構造のように、シリコンの選択成長といった不安定な制御を伴う工程を行わなくてもよい。よって、特性や信頼性に優れた半導体装置を制御性よく製造することが可能となる。
なお、前記各製造方法において、前記金属は、IVa族、 Va族、VIa族及び VIII族のなかから選択された金属であることが好ましい。具体的には、コバルト(Co)、パラジウム(Pd)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、オスミニウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属であることが好ましい。また、前記金属膜は、前記金属元素のいずれか1種類からなる単一膜でもよいし、複数の前記金属元素の合金膜でもよく、さらに前記単一膜或いは合金膜の積層膜でもよい。
本発明によれば、シリコンの選択成長といった不安定な工程なしに、半導体領域のpn接合界面とシリサイド膜底面との距離を広く保つことができるため、接合リーク電流の増大を抑制することができ、特性や信頼性に優れた半導体装置を制御性よく製造することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態における第1の基本概念を説明するための図である。
まず、図1(a)に示すように、p型単結晶シリコン領域11上に形成されたn型単結晶シリコン領域12上に、コバルト等の貴金属からなる金属膜13を形成する。続いて、図1(b)に示すように、スパッタリング法或いは低温(550℃以下)でのCVD法等により、金属膜13上に非晶質シリコン膜(a−Si膜)14を堆積する。
その後、図1(c)に示すように、非晶質シリコン膜14が結晶化(多結晶化)しない程度の温度(550℃以下)での熱処理を行うことにより、シリサイド膜15が形成される。この熱処理により、金属膜13とn型単結晶シリコン領域12との間、及び金属膜13と非晶質シリコン膜14との間で、金属原子及びシリコン原子の相互拡散が生じ得るが、非晶質シリコン膜14は、シリコン原子の結合力が弱い等の理由から、金属膜13と非晶質シリコン膜14との間の相互拡散が支配的となり、シリサイド化反応は非晶質シリコン膜14と金属膜13との間で優先的に起こる。したがって、n型単結晶シリコン領域12の厚さ(高さ)が実質的に変わることなく、n型単結晶シリコン領域12上にシリサイド膜15が形成される。
図2は、本発明の第1の実施形態における第2の基本概念を説明するための図である。
まず、図2(a)に示すように、p型単結晶シリコン領域21上に形成されたn型単結晶シリコン領域22上に、コバルト等の貴金属からなる金属膜23を形成する。続いて、図2(b)に示すように、熱処理によって、金属膜23に含まれる金属とn型単結晶シリコン領域22に含まれるシリコンとを反応させ、シリサイド膜24を形成する。さらに、図2(c)に示すように、シリサイド膜24上に非晶質シリコン膜25を堆積する。
その後、図2(d)に示すように、非晶質シリコン膜25が結晶化(多結晶化)しない程度の温度での熱処理を行う。この熱処理により、シリサイド膜24とn型単結晶シリコン領域22との間、及びシリサイド膜24と非晶質シリコン膜25との間で、金属原子及びシリコン原子の相互拡散が生じ得るが、図1の例と同様の理由により、シリサイド膜24と非晶質シリコン膜25との間の相互拡散が支配的となる。したがって、シリサイド膜24に含まれる金属原子と非晶質シリコン膜25に含まれるシリコン原子とが優先的に反応し、結果としてシリサイド膜24の位置は上方に移動する。
さらに熱処理を継続すると、図2(e)に示すように、最終的にはシリサイド膜24は最表面にまで達する。また、シリサイド膜24が移動した後の領域には、単結晶のシリコン領域が残る。
図3は、本発明の第1の実施形態における第3の基本概念を説明するための図である。
まず、図3(a)に示すように、p型単結晶シリコン領域31上に形成されたn型単結晶シリコン領域32上に、コバルト等の貴金属からなる金属膜33を形成する。続いて、図3(b)に示すように、熱処理によって、金属膜33に含まれる金属とn型単結晶シリコン領域32に含まれるシリコンとを反応させ、シリサイド膜34aとして、例えばコバルトモノシリサイド(CoSi)を形成する。さらに、図3(c)に示すように、シリサイド膜34a上に非晶質シリコン膜35を堆積する。
その後、図2(d)に示すように、非晶質シリコン膜35が結晶化(多結晶化)しない程度の温度での熱処理を行う。この熱処理により、シリサイド膜34aに含まれる金属原子(例えばコバルト)と、非晶質シリコン膜35に含まれるシリコン原子が反応して、シリサイド膜34a(例えばコバルトモノシリサイド)がシリサイド膜34b(例えばコバルトダイシリサイド)に変換される。シリサイド膜34bのシリコンの比率はシリサイド膜34aよりも高く、シリサイド膜34bはシリサイド膜34aよりも厚くなる。また、このシリサイド化反応は非晶質シリコン膜35側で優先的に起こるため、n型単結晶シリコン領域32の厚さ(高さ)は実質的に変わらない。
以下、上述した基本概念に基づく半導体装置の製造方法を、MISトランジスタ(MOSトランジスタ)の製造方法を例に説明する。
図4(a)〜図5(i)は、本発明の第1の実施形態に係る第1の製造工程例を示した工程断面図である。
まず、図4(a)に示すように、n型単結晶シリコン基板51上に、素子分離絶縁領域形成用の溝を形成し、この溝中にシリコン酸化膜等の絶縁膜を埋め込むことにより、素子分離絶縁領域52を形成する。続いて、ホウ素等のp型不純物をシリコン基板51にイオン注入し、さらに熱処理を行うことで、p型ウエル領域53を形成する。
次に、図4(b)に示すように、熱酸化等を用いてシリコン基板51表面にゲート絶縁膜54を形成する。続いて、多結晶シリコン膜を堆積し、この多結晶シリコン膜をパターニングすることで、ゲート電極55を形成する。その後、ゲート電極55をマスクにして、砒素等のn型不純物をシリコン基板51にイオン注入する。さらに、900℃、10秒程度の熱処理を行うことにより、浅いn型拡散層(ソース・ドレイン・エクステンション領域56)を形成する。
次に、図4(c)に示すように、全面にシリコン窒化膜等の絶縁膜を堆積し、この絶縁膜に対してRIE等の異方性エッチングを行うことで、側壁絶縁膜57を形成する。この側壁絶縁膜57をマスクにして、砒素等のn型不純物をシリコン基板51にイオン注入し、さらに1000℃、10秒程度の熱処理を行うことにより、深いn型拡散層(ソース・ドレイン領域58)を形成する。なお、不純物イオン注入工程及び熱処理工程によって、ゲート電極55にもn型の不純物が導入され活性化される。
次に、図4(d)に示すように、ゲート電極55表面及びソース・ドレイン領域58表面に存在する自然酸化膜を希フッ酸溶液等でエッチング除去し、その後、スパッタ法などにより全面に金属膜としてコバルト膜59を堆積する。
その後、図4(e)に示すように、500℃、30秒程度の熱処理を行うことで、コバルト膜59をゲート電極55のシリコン及びソース・ドレイン領域58のシリコンと反応させて、コバルトモノシリサイド(CoSi)膜60aをゲート電極55上及びソース・ドレイン領域58上に選択的に形成する。
さらに、図4(f)に示すように、塩酸又は硫酸と過酸化水素水との混合溶液を用いて、コバルトモノシリサイドに変化しなかったコバルト膜59をエッチング除去する。その後、750℃、30秒程度の熱処理を行うことにより、コバルトモノシリサイド膜10aをより低抵抗なコバルトダイシリサイド(CoSi2 )膜10b(膜厚35nm程度)に変化させる。このようにして、ゲート電極55上及びソース・ドレイン領域58上にコバルトダイシリサイド膜10bが選択的に形成される。
次に、図5(g)に示すように、温度500℃の減圧CVD法によって、全面に非晶質シリコン膜61を20nm程度堆積する。
さらに、図5(h)に示すように、500℃、1時間程度の熱処理を行うことにより、コバルトダイシリサイド(CoSi2 )膜60bを非晶質シリコン膜61の方向へ移動させる。
その後、図5(i)に示すように、コバルトダイシリサイド膜60bによって浸食されなかった非晶質シリコン膜61を、CF4 + 酸素プラズマによるプラズマエッチングのような等方性エッチングを用いて選択的に除去する。
このように、本製造工程例によれば、コバルトシリサイド膜上に非晶質シリコン膜を形成し、熱処理によってコバルトシリサイド膜を上方に移動させるため、シリサイド膜厚を薄くしなくても、シリサイド膜底面とソース・ドレイン拡散層底面との距離を大きく取ることが可能となる。したがって、接合リーク電流の増大なしに素子の微細化を進めることが可能になる。
なお、図5(h)に示した工程において、さらに熱処理時間を延長して非晶質シリコン膜61の膜厚分以上にコバルトシリサイド膜61bを移動させたり(図6(a)参照)、非晶質シリコン膜61の膜厚をさらに厚くして熱処理時間を延長したりする(図6(b)参照)ことで、シリサイド膜底面とソース・ドレイン拡散層底面との距離をさらに広げることが可能となる。したがって、製造するトランジスタのソース・ドレイン拡散層深さやゲート電極高さなどの構造パラメータに応じて、シリサイドの移動量をある程度任意に選ぶことが可能である。
図7(a)〜図7(d)は、本発明の第1の実施形態に係る第2の製造工程例を示した工程断面図である。
本製造工程例は、コバルトモノシリサイド(CoSi)相からコバルトダイシリサイド(CoSi2 )相への相変化過程も、シリサイド膜底面とソース・ドレイン拡散層底面との距離を大きくすることに利用した例である。なお、途中の工程(図4(a)〜図4(e)の工程)までは第1の製造工程例と同様であるため、それ以後の工程について説明する。
図4(e)の工程の後、コバルトモノシリサイドに変化しなかったコバルト膜をエッチング除去し、さらに、図7(a)に示すように、温度500℃の減圧CVD法によって全面に非晶質シリコン膜61を20nm程度堆積する。
続いて、図7(b)に示すように、500℃で熱処理を行うことで、コバルトモノシリサイド(CoSi)膜60aをコバルトダイシリサイド(CoSi2 )膜60bに変換する。熱処理により、コバルトモノシリサイド膜60aと単結晶シリコン基板51との界面、及びコバルトモノシリサイド膜60aと非晶質シリコン膜61との界面で、コバルト原子とシリコン原子との相互拡散が生じ得るが、単結晶シリコン基板51界面での相互拡散よりも、シリコン原子どうしの結合が弱い非晶質シリコン膜61界面での相互拡散の方が、エネルギー的に容易である。そのため、コバルトモノシリサイドからコバルトダイシリサイドへの相変化の際に生じる体積膨張(約2倍)は、主に非晶質シリコン膜61側へと進行することになる。
その後、図7(c)に示すように、さらに熱処理を行うことにより、第1の製造工程例と同様に、コバルトダイシリサイド膜60bを非晶質シリコン膜61の方向へ移動させることができる。
その後、図7(d)に示すように、コバルトダイシリサイド膜60bによって浸食されなかった非晶質シリコン膜61を、CF4 + 酸素プラズマによるプラズマエッチングのような等方性エッチングを用いて選択的に除去する。
このように、本製造工程例によれば、コバルトモノシリサイド膜上に非晶質シリコン膜を形成し、熱処理によってコバルトモノシリサイド膜をコバルトダイシリサイド膜に変換してシリサイド膜厚を増加させるため、シリサイド膜厚を厚くし且つ、シリサイド膜底面とソース・ドレイン拡散層底面との距離を大きく取ることが可能となる。したがって、接合リーク電流の増大なしに素子の微細化を進めることが可能になる。
図8(a)〜図8(e)は、本発明の第1の実施形態に係る第3の製造工程例を示した工程断面図である。
本製造工程例は、シリサイド膜に用いる金属として、コバルトの代わりにパラジウム(Pd)を用いた例である。なお、途中の工程(図4(a)〜図4(c)の工程)までは、第1の製造工程例と同様であるため、それ以後の工程について説明する。
図4(c)の工程の後、図8(a)に示すように、ゲート電極55表面及びソース・ドレイン領域58表面に存在する自然酸化膜を希フッ酸溶液等でエッチング除去し、その後、スパッタ法などにより全面にパラジウム膜63を20nm程度堆積する。
続いて、図8(b)に示すように、400℃、30秒程度の熱処理を行うことで、パラジウム膜63をゲート電極55のシリコン及びソース・ドレイン拡散層58のシリコンと反応させて、パラジウムシリサイド(Pd2 Si)膜64をゲート電極55上及びソース・ドレイン領域58上に選択的に形成する。このシリサイド化反応において、パラジウムシリサイド膜64表面は、シリサイド化反応を行う前のゲート電極55表面やソース・ドレイン拡散層58表面よりも上方にせり上がるため、コバルトをシリサイド材料として用いる場合よりもシリサイド膜底面とソース・ドレイン拡散層底面との距離が大きくなるという利点がある。その後、塩酸と硝酸の混合液を主成分としたエッチング液を用いて、未反応のパラジウム膜63のみを選択的にエッチング除去する。
次に、図8(c)に示すように、温度500℃の減圧CVD法によって全面に非晶質シリコン膜61を20nm程度堆積する。
続いて、図8(d)に示すように、400℃、1時間程度の熱処理を行うことにより、パラジウムシリサイド(Pd2 Si)膜64を非晶質シリコン膜61の方向へ移動させる。
その後、図8(e)に示すように、パラジウムシリサイド膜64によって浸食されなかった非晶質シリコン膜61を、CF4 + 酸素プラズマによるプラズマエッチングのような等方性エッチングを用いて選択的に除去する。
本製造工程例では、パラジウムをシリサイド材料として用いることで、シリサイデーション直後のシリサイド膜が、基板主面に対して上方にせり上がるという特徴ある。また、シリサイド膜を非晶質シリコン膜側へ移動させるために行う熱処理温度を低くすることができ、この熱処理中に非晶質シリコン膜の多結晶化が進行することなしに、シリサイド膜の移動を行えるという利点もある。
なお、上述した各製造工程例では、n型MISトランジスタを例に説明したが、p型MISトランジスタについても、本発明は同様に適用可能である。
(実施形態2)
上述した第1の実施形態は、金属膜上或いはシリサイド膜上に非晶質シリコン膜を形成し、金属膜或いはシリサイド膜に含まれる金属原子と非晶質シリコン膜に含まれるシリコン原子とを反応させることで、シリサイド膜の底面とソース・ドレイン拡散層の底面(pn接合面)との距離を広くするものであったが、本実施形態は、(Si−H)n 基を含むシリコン化合物膜を金属膜上或いはシリサイド膜上に形成することで、第1の実施形態と同様に、シリサイド膜の底面とソース・ドレイン拡散層の底面(pn接合面)との距離を広くするものである。したがって、基本的な概念は第1の実施形態と同様であり、第1の実施形態の図1〜図3で示した基本的な方法を同様に適用することが可能である。
図9(a)〜図9(d)は、本発明の第2の実施形態に係る第1の製造工程例を示した工程断面図である。
まず、図9(a)に示すように、抵抗率15Ω・cmのp型単結晶シリコン基板71上に、素子分離絶縁領域(フィールド酸化膜)72を形成する。さらに、シリコン基板71にn型の不純物をイオン注入して、n型シリコン領域73を形成する。続いて、金属膜74としてチタン膜を全面にスパッタリング法によって30nm程度堆積する。続いて、図9(b)に示すように、n型シリコン領域73上以外の金属膜74をエッチング除去する。
次に、図9(c)に示すように、(Si−H)n 基を含む原料液をN2 雰囲気下で全面に回転塗布し、(Si−H)n 基を含むシリコン化合物膜75を形成する。続いて、図9(d)に示すように、N2 雰囲気等の非酸素雰囲気下で750℃、10秒のランプアニールを行ない、シリコン化合物膜75に含まれるシリコン原子と金属膜74に含まれる金属原子とを反応させてシリサイド膜76を形成する。金属膜74とシリコン基板71(n型シリコン領域73)との反応は進みにくく、シリサイド化は金属膜74とシリコン化合物膜75の界面から優先的に起こる。また、素子分離絶縁領域(フィールド酸化膜)72上のシリコン化合物膜75は、フィールド酸化膜から酸素を供給されてシリコン酸化膜となる。なお、得られたシリサイド膜76の表面抵抗は約30Ω/□であった。
比較例として、図10(a)〜図10(c)に示すように、シリコン化合物膜を形成せずに、同様のアニール処理を行った。その結果、シリサイド膜76aの表面抵抗は約60Ω/□であった。これは、シリサイド膜76aとして高抵抗のC49相が形成されたことによる。また、SEMで断面構造を観察した結果、シリサイド膜76aの底面での凹凸が大きく、シリサイド膜76aの底面は図9に示した本実施形態の場合よりも深い位置であった。
本実施形態のシリコン化合物膜は、単結晶シリコンと金属とのシリサイド反応に比べて、低温アニールでも容易にシリサイドが得られる。これは、塗布形成されたシリコン化合物膜は、スパッタ膜やCVD膜に比較して20〜30%密度が低く、反応しやすいSiラジカル基を多く含むため、金属表面でのシリサイド化反応が容易に進むためである。したがって、シリコン化合物膜と金属膜との間でシリサイド化が優先的に起き、pn接合界面とシリサイド膜底面との距離を広く保つことが可能である。また、アモルファス状態であるシリコン化合物膜から形成されたシリサイド膜と下地のシリコン基板との界面は、シリコン結晶面の影響を受けないため平滑に保たれ、この点においてもpn接合界面とシリサイド膜底面との距離を広く保つことに寄与する。
図11(a)〜図11(i)は、本発明の第2の実施形態に係る第2の製造工程例を示した工程断面図である。
まず、図11(a)に示すように、p型単結晶シリコン基板81上に、素子分離絶縁領域(フィールド酸化膜)82を形成する。さらに、シリコン基板81にゲート絶縁膜(ゲート酸化膜)83及びノンドープ多結晶シリコンからなるゲート電極84を形成する。
次に、図11(b)に示すように、ゲート電極84をマスクとして、シリコン基板81にn型不純物をイオン注入し、さらに不純物活性化のための熱処理を施すことで、低不純物濃度のソース・ドレイン領域85を形成する。
次に、図11(c)に示すように、気相成長法によりシリコン酸化膜86を全面に形成する。続いて、図11(d)に示すように、異方性エッチングによってシリコン酸化膜をエッチング除去し、ゲート電極84の両側の側壁にのみシリコン酸化膜86からなる側壁絶縁膜を形成する。続いて、側壁絶縁膜86をマスクとしてn型不純物をイオン注入し、さらに不純物活性化のための熱処理を行うことで、高不純物濃度のソース・ドレイン領域87を形成する。このとき同時に、ゲート電極84においてもn型不純物の導入及び活性化が行われる。
次に、図11(e)に示すように、Ti/Coの積層膜からなる金属膜88をスパッタリング法によって全面に堆積する。続いて、図12(f)に示すように、ランプアニールにより、窒素雰囲気中で650℃、10秒の熱処理を行うことで、シリコン基板81(ソース・ドレイン領域87)及びゲート電極84に含まれるシリコン原子と金属膜88に含まれるコバルト原子とを反応させ、選択的にコバルトモノシリサイド膜(CoSi膜、シリサイド低温相)89を形成する。さらに、未反応部分の金属膜88をウエットエッチングで除去する。
次に、図12(g)に示すように、(Si−H)n 基を含む原料液をN2 雰囲気下で全面に回転塗布し、(Si−H)n 基を含むシリコン化合物膜90を形成する。続いて、図12(h)に示すように、N2 雰囲気等の非酸素雰囲気下で750℃、10秒の熱処理を行ない、シリコン化合物膜90に含まれるシリコン原子とコバルトモノシリサイド膜89に含まれるコバルト原子とを反応させて、コバルトモノシリサイド膜89をコバルトダイシリサイド膜(CoSi2 膜、シリサイド高温相)91に変換する。このとき、コバルトモノシリサイド膜89とシリコン基板81(ソース・ドレイン領域87)との反応は進みにくく、シリサイド反応はコバルトモノシリサイド膜89とシリコン化合物膜90との間で優先的に起こる。
続いて、図12(i)に示すように、未反応のシリコン化合物膜90を除去する。その後、通常のMISトランジスタ(MOSトランジスタ)の製造過程に従って、層間絶縁膜、コンタクトホール及び配線等を形成し、さらに保護膜を形成した後、保護膜にボンディングパッド用の開孔を設け、MISトランジスタが形成される。
このように、本製造工程例によれば、コバルトモノシリサイド膜上にシリコン化合物膜を形成し、熱処理によってコバルトモノシリサイド膜をコバルトダイシリサイド膜に変換してシリサイド膜厚を増加させるため、シリサイド膜底面とソース・ドレイン拡散層底面との距離を大きく取ることが可能となる。したがって、接合リーク電流の増大なしに素子の微細化を進めることが可能になる。
なお、上述した製造工程例では、n型MOSトランジスタを例に説明したが、p型MOSトランジスタについても、本発明は同様に適用可能である。さらにCMOS集積回路、バイポーラトランジスタ集積回路、Bi−CMOS集積回路等の製造などにも、本発明は同様に適用可能である。
本実施形態におけるシリコン化合物の原料は、(Si−H)n 基からなる水素化珪素であり、その代表的な分子式はSin 2n又はSin 2n+2で表される。具体的には、Sin 2nで表されるものとしては、シクロテトラシラン(Si4 8 )、シクロペンタシラン(Si5 10)、シクロヘキサシラン(Si6 12)、シクロヘプタシラン(Si7 14)などがあげられる。また、Sin 2n+2で表されるものとしては、トリシラン(Si3 8 )、テトラシラン(Si4 10)、ペンタシラン(Si5 12)、ヘキサシラン(Si6 14)、ヘプタシラン(Si7 16)、オクタシラン(Si8 18)、ノナシラン(Si9 20)などがあげられる。また、これらの原料を塗布する際には、これらの原料を溶媒に溶解して用いる。
塗布手段としては、原料溶液の回転塗布、ノズル塗布、原料溶液ミストの吹き付け塗布、原料溶液への浸漬、バブリングなどを用いることが可能であるが、塗布段階で塗布層が酸化することを防止するために、非酸化性雰囲気で塗布することが必要である。
なお、シリサイドを形成するための金属として、コバルト(Co)以外にも、パラジウム(Pd)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、オスミニウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属、或いはそれらの合金膜又は積層膜を用いても、同様の効果を得ることが可能である。図13は、その一例として、パラジウム膜表面にシリコン化合物膜を形成した後、熱処理によってパラジウムシリサイド膜(Pd2 Si膜)を形成したときのX線回折結果を示したものである。
また、金属膜の形成は、スパッタリング法の他、塗布法やCVD法を用いることも可能である。また、金属膜の少なくとも一部に、上述した金属の窒化物や窒素を含んだ膜を用いた場合には、窒素雰囲気以外の不活性ガス中での熱処理を行うことも可能である。また、熱処理に先立ち或いは熱処理と同時に、UV等の光照射を行うことにより、密着性を向上させることが可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
本発明の実施形態における基本概念の一例を説明するための図。 本発明の実施形態における基本概念の他の例を説明するための図。 本発明の実施形態における基本概念の他の例を説明するための図。 本発明の第1の実施形態に係る第1の製造工程例を示した工程断面図。 本発明の第1の実施形態に係る第1の製造工程例を示した工程断面図。 本発明の第1の実施形態に係る第1の製造工程例について、その変形例を示した断面図。 本発明の第1の実施形態に係る第2の製造工程例を示した工程断面図。 本発明の第1の実施形態に係る第3の製造工程例を示した工程断面図。 本発明の第2の実施形態に係る第1の製造工程例を示した工程断面図。 本発明の第2の実施形態に係る第1の製造工程例について、その比較例を示した工程断面図。 本発明の第2の実施形態に係る第2の製造工程例を示した工程断面図。 本発明の第2の実施形態に係る第2の製造工程例を示した工程断面図。 本発明の実施形態に係り、Pd2 Si膜のX線回折結果を示した図。
符号の説明
11、21、31…p型単結晶シリコン領域
12、22、32…n型単結晶シリコン領域
13、23、33…金属膜
14、25、35…非晶質シリコン膜
15、24、34a、34b…シリサイド膜
51、71、81…シリコン基板
52、72、82…素子分離絶縁領域
53…ウエル領域
54、83…ゲート絶縁膜
55、84…ゲート電極
56、58、85、87…ソース・ドレイン領域
57、86…側壁絶縁膜
59、74、88…金属膜
60a、60b、76、89、91…シリサイド膜
61…非晶質シリコン膜
63…パラジウム膜
64…パラジウムシリサイド膜
73…n型シリコン領域
75、90…シリコン化合物膜

Claims (5)

  1. 第1導電型の半導体領域上に形成された第2導電型の半導体領域上に第1のシリサイド膜を形成する工程と、
    前記第1のシリサイド膜上に(Si−H)基を含むシリコン化合物膜を塗布によって形成する工程と、
    熱処理により前記第1のシリサイド膜に含まれる金属と前記シリコン化合物膜に含まれるシリコンとを反応させて第2のシリサイド膜を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. MISトランジスタのソース・ドレイン領域の露出面を含む素子形成面上に金属膜を形成する工程と、
    熱処理により前記金属膜に含まれる金属と前記ソース・ドレイン領域に含まれるシリコンとを反応させて、前記ソース・ドレイン領域の露出面に対して自己整合的に第1のシリサイド膜を形成する工程と、
    前記第1のシリサイド膜を含む素子形成面上に(Si−H)基を含むシリコン化合物膜を塗布によって形成する工程と、
    熱処理により前記第1のシリサイド膜に含まれる金属と前記シリコン化合物膜に含まれるシリコンとを反応させて、前記ソース・ドレイン領域の露出面に対して自己整合的に第2のシリサイド膜を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2のシリサイド膜は、前記第1のシリサイド膜を上方に移動させたものである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2のシリサイド膜を形成する工程は、前記第1のシリサイド膜をシリコンの比率が第1のシリサイド膜よりも高い第2のシリサイド膜に変換する工程である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記金属は、IVa族、 Va族、VIa族及び VIII族のなかから選択された金属である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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