JP2006318903A - 真空または低圧環境下で気体の操作および観察を可能にする装置 - Google Patents

真空または低圧環境下で気体の操作および観察を可能にする装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電子顕微鏡の本来の設計を変えずに、気体観察の環境を形成する真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置を提供する。
【解決手段】一側に扁平部を有するケースを備える。前記ケースは、内部を分割して気体室を形成する少なくとも一枚の隔離板を有し、気体室は外部に少なくとも一つの緩衝室を有し、気体室の頂面および底面の隔離板はそれぞれ内孔を別々に有し、ケースは頂面および底面に外孔を別々に有し、外孔と内孔は同軸上に位置して扁平部に位置付けられ、ケースは緩衝室と繋がる抽気孔と気体室と繋がる送気孔を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空または低圧環境下で気体物質を操作する技術、詳しく言えば真空または低圧環境下で気体の操作および観察を可能にする装置に関するものである。
微細尺度下での観察技術において、現今よく知られているのは電子顕微鏡により最高倍率の拡大効果を達成することである。人々は電子顕微鏡の超高倍率拡大により物質のナノサイズの構造に相関する科学研究を進めることが可能になった。
電子ビームにより物体を探知することを原理とする電子顕微鏡は、ナノサイズの構造の観察を執行するために真空環境下で高電圧により電子を加速し、電磁透視鏡により焦点を絞る方法が必要である。図20に示すように電子顕微鏡61は試料を置くための試料槽(specimen chamber)62を有する。試料槽62の内部は真空である。かつ試料槽62は上極片66(pole piece)と下極片66(pole piece)を有することで電子ビームにより焦点を合わせる正確度を確保することが可能である。この二つの極片66の間の距離は通常1センチ以内である。また試料は固体でないと、真空環境下での観察を執行することができない。また液体または気体のような流体物質は、沸騰、揮発または漏出という現象が発生するため、試料とすることができない。
前述の問題を解決し、ある気体が存在している環境下でも電子顕微鏡内に置かれた試料を観察・分析するために、Hui S Wなどは1976年に水蒸気を制御可能な環境槽(Hui S W et al., Journal of Physics E 9, 69, 1976)を提出した。図21と図22に示すようにこの技術は電子顕微鏡71の試料槽72を高くするように改装し、試料槽72の内部に水槽74と環境槽76を配置し、二つの隔離板762により環境槽76の内部を分割してその中央に水蒸気層764を形成し、かつ水蒸気層764の上下に緩衝層766を別々に形成し、また水蒸気が水蒸気槽764に入り込む際に凝結現象が発生することを防止するために水槽74に水蒸気層764に連接する温度を制御可能な気管741を配置することで水蒸気層764に環境槽76の温度と同じ水蒸気を供給し、また二つの隔離板762と環境槽76の上下壁面を相互平行させこれらに電子ビームを透過させるための同軸上の穿孔763を配置し、また環境槽76の中間の水蒸気層764の一側から外部へ延ばして試料管767を形成し、また試料治具768を外部から試料管767を貫通させて環境槽76内の水蒸気層764に進入させ、そしてO型リング769により試料治具768と水蒸気層764の壁面を封じることで水蒸気層764と外部を隔離することであった。
操作する際、水槽74内の水蒸気を水蒸気層764中に流入させるように保持すると同時に、水蒸気が二つの緩衝層766から外部の穿孔763を通って環境槽76の外部へ流出することを防止するために二つの緩衝層766から気体を抜き出すことで水蒸気層764から漏出した水蒸気を抜き出す。この技術により環境槽76内の水蒸気層764において気体の圧力を50トル(torr)前後に保持することが可能である。
前述の技術は水蒸気層において圧力の極めて低い水蒸気を形成することが可能であるが、下記のような欠点があるため改善の余地がある。
電子顕微鏡の本来の設計を変更し、電子顕微鏡を分解する必要があるため、過程が相当複雑であるだけでなく、専門業者に頼るほかない。またコストが極めて高くて電子顕微鏡が壊れやすいため、この技術を大量生産化させることがなかなかできない。
電子顕微鏡の試料槽の高さを増加させると電子ビームの焦点距離が変わるため、位相差が起こり解像度を低下させる。
気体室内の気圧を増加させると気体を図22中のもっとも外側の穿孔763から真空区へ漏出させるため、気体室の内部において常圧下の操作を進めることができなくなる。緩衝室766の抽気機能を大幅に高めることで気体漏出という問題を解決することは可能であるが、急速な速度で気体を抜き出すと内部穿孔763のあたりに気体の渦が発生し電子の多重散乱という問題が起こるため、電子ビームによる結像または電子回折の実験をスムーズに進行させることは不可能である。
近年、電子顕微鏡に相関する改装に携わっているCai P. L.の率いる研究グループは、2002年に電子顕微鏡下で気、固相化学反応を観察する実験(Cai P. L.,Microscopy & Microanalysis 8, 21, 2002)を発表した。その設計はHui S Wの設計とあまり大きな差がない。その欠点は電子顕微鏡内のpole piecesの間の空間全体(通常約1cm前後)を気体室とするため、気体室内の気体圧力を持続的に増加させれば電子と気体分子の衝突による多重散乱を深刻化させることである。従って気体室の厚さを1cmにする設計により気体室において一大気圧の気体を操作する際に電子の多重散乱という問題が起こり、電子ビームによる結像または電子回折の実験をスムーズに進行させることができなくなる
またCai P. L.の設計はHui S Wの設計概念と同じで、気体室、緩衝区とシステム全体を改装するには顕微鏡の本体を分解する必要がある。顕微鏡を分解しないとこれらの部品を装着できないため、あまり量産に適さない。
また同じ時期にそれに相関する研究に携わったのはLee T.C. (Lee T. C. et al., Rev. Sci. Instrum. 62, 1438, 1991)、Robertson I. M.(Robertson I. M. et ai., Microscopy & Research & Technique 42, 260, 1998)とSharma R.(Sharma R., Microscopy & Microanalysis 7, 494, 2001)などである。これらの設計はCai P. L.の設計とほぼ同じであるため、一大気圧状況下で操作する際に電子の多重散乱という問題が起こり、電子ビームによる結像または電子回折の実験をスムーズに進行させることができなくなる。
またHui S Wらの技術は環境装置全体を顕微鏡内部に固定することであるため、装着する際に電子ビームを環境装置の同軸上の穿孔から透過させる作業が非常に難しく、操作も極めて難しい。またCai P. L.らの設計は上下二つの極片66に照準を合わせる困難性がある。またHui S Wによる環境設計は固定式設計(下方の極片に固定する)であるため環境装置全体の高さを調整することができず、焦点を絞る区間に接しながら焦点を正確に絞る機会を失ってしまう。本発明は上述の問題に鑑みながら試作と実験が絶えず研究を進めた結果、上述の困難を克服し、電子顕微鏡の電子ビームを本発明による装置からスムーズに透過させ、かつ本発明による装置を電子顕微鏡の焦点を絞る区間内に位置付けることを可能にするものであるため、焦点を絞る作業が簡単になる。
本発明の主な目的は真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置を提供することである。これにより、電子顕微鏡の本来の設計を変えないことを前提として気体観察の環境を提供することが可能となる。
本発明のもう一つの目的は真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置を提供することである。これにより、周知の技術よりも気体の気圧パラメーターを容易に制御し、比較的高い気圧の操作を実現させることが可能となる。
本発明のまたもう一つの目的は真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置を提供することである。これにより、電子顕微鏡の解像度への影響を排除することが可能となる。
本発明のまたもう一つの目的は真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置を提供することである。その操作と組み立ては簡単である。
上述の目的を達成するために、本発明による真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置は一側に扁平部を有するケースを含み、ケースは内部に少なくとも一枚の隔離板を有することでケース内部を分割して気体室を形成し、気体室は外部に少なくとも一つの緩衝室を有し、頂面と底面の隔離板に内孔を別々に有し、またケースは頂面と底面に外孔を別々に有し、内孔と外孔は同軸上に位置し、かつ扁平部に位置付けられ、またケースは緩衝室と繋がる抽気孔と気体室と繋がる送気孔を有する。これにより、電子顕微鏡の構造を変更することなく気体観察の環境を提供し、かつ組み立てと操作を簡単化させることが可能である。
以下、本発明の構造と特徴を以下の十一個の実施例と図面に基づいて説明する。
図1と図2に示すように、本発明の第一実施例による真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置10は次のようなものを含む。
ケース11は一側に扁平12部を有し、扁平部12の厚さは、電子顕微鏡91における試料槽92(specimen chamber)(図3に示す)内の上下二枚の極片96間の距離より小さく、かつこの距離は通常1センチ以内であり、またケース11は内部に若干の隔離板14を有することでケース11内部を分割して気体室16を形成し、気体室16は外部の上下方に緩衝室18を別々に有し、気体室16の頂面と底面の隔離板14に内孔142を別々に有し、またケース11は頂面と底面に別々に外孔112を有し、内孔142と外孔112は同軸上に位置し、かつ扁平部12に位置付けられ、内孔142の直径は10〜200μm、外孔112の直径は20〜800μmである。本実施例では、内孔142の直径は100μm、外孔112の直径は200μmuであり、内孔142の直径は外孔112の直径より小さい。またケース11は気体室16に対応する設置孔114を有することで気体室16とケース11外部とを繋ぎ合わせ、またケース11は緩衝室18と繋がる二つの抽気孔116と気体室16と繋がる送気孔166を有する。
温度を制御可能な液体・気体容器21は、ケース11内の緩衝室18内に位置付けられ、液体・気体容器21は送気孔166と繋がる温度を制御可能な気管22を有することで気体室16に液体・気体容器21内における気体室16の温度と同じ気体を供給し、気体は窒素、酸素、ヘリウム、二酸化酸素またはほかの気体または前述の一種またはそれ以上の混合気体と液体・気体容器21内の蒸気の混合気体である。気管22は液体・気体容器21の中に入り込んで、その端部が液体・気体容器21内の上段に位置付けられる。図2から液体・気体容器21内に液体を入れる場合、気管22の端部は液体・気体容器21内の液体の液面より高いため液体の蒸気を供給することが可能であることが判明した。また液体・気体容器21はケース11外部と繋がる温度を制御可能な外管24を有することで直接外部から液体またはほかの気体(例えばヘリウム、窒素など)の供給を得ることが可能である。液体・気体容器21内の液体の蒸気を冷却させて凝結させることを防止するために、外部から供給されるほかの気体を液体・気体容器21と同じ温度まで予め加熱する必要がある。本実施例では、液体・気体容器21内に気体室16の温度と同じ水を注入することで気体室16に飽和水蒸気圧を供給することが可能である。
試料治具31は、試料を載せる設置台32を有し、設置台32は開口部34を有し、試料治具31は外部から設置孔114を貫通して気体室16内に入り込み、内孔142と外孔112の同軸軸心を開口34部から通過させ、また試料治具31は試料治具31と気体室16の間の隙間を塞ぐ密封ユニット36を有する。
抽気装置41は、二つの抽気孔116に連接することで二つの緩衝室18から気体を抜き出すことが可能である。
図2と図3に示すように、前述構造を有する本発明は、操作する時、まず電子顕微鏡91における試料槽92中に装着する。直接試料槽92の側面の出荷際にすでに設けられた設置孔94から入れることが可能である。また扁平部12の高さは電子顕微鏡91における二枚の極片96(pole piece)間の距離より小さい。したがって、扁平部12を二枚の極片96の間に置いて内孔142と外孔112を電子顕微鏡91の電子ビームが透過する経路にぴったりと合わせることが可能である。続いて試料99が乗せてある試料治具31を設置孔114から気体室16に入れることで試料99を内孔142と外孔112にぴったりと合わせる。
続いてケース11、隔離板14、液体・気体容器21、気管22と試料治具31の温度を制御することで気管22から注入される気体温度を気体室16、試料治具31および試料治具31前端の設置台32の温度とを一致させる。続いて液体・気体容器21により気体室16に所定の圧力を供給し、抽気装置41により二つの緩衝室18の気体を抜き出すことで、気体室16から内孔142を経て二つの緩衝室18へ拡散した気体を外孔112からケース11の外へ拡散させないように抜き出すことが可能である。また、抽気速度と液体・気体容器21の気体注入速度を制御することで気体室16内の気体を一定の圧力に保持することが可能である。これにより、真空環境下で気体室16において気体を操作する効果を奏することが可能となる。また、電子顕微鏡91の電子ビームは内孔142と外孔112を介して試料99を探知することが可能である。したがって、観察効果を奏することが可能となる。
第一実施例では、図4に示すように、液体・気体容器21をケース11外側に配置し、気管22をケース11内に挿入して送気孔166に連接することが可能である。このような構造は液体・気体容器21をケース11内に配置するような効果を有するだけでなく、未飽和蒸気の気圧範囲を提供することが可能である。これは液体・気体容器21がケース11外部に位置付けられる場合、液体・気体容器21の温度を気体室16と試料治具31前端の設置台32の温度以下に制御することが可能であるため、ケース11内の気体室16と試料治具31とともに同じ温度を維持する必要がないからである。したがって、設置台32上に載せる試料の近くに飽和蒸気圧より低い蒸気圧力環境が生じて、かつケース11外部において操作者の操作を簡単化させ、必要に応じて気体注入動作を開閉することが可能であるだけでなく、水位と供水の量を正確に判断可能であるという利便性を有する。
また、図5に示すように、本発明の第二実施例による真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置50は、前記実施例により掲示されるものとほぼ同じであるが、違うところは次の通りである。
ケース11’は内部に多数の隔離板14’により気体室16’上方の緩衝室18’上方に位置する上部外緩衝室181’と気体室16’下方の緩衝室18’下方に位置する下部外緩衝室181’を形成し、二つの緩衝室18’は別々に抽気孔116’に対応し、上下部外緩衝室181’は別々にもう一つの抽気孔117’に対応し、抽気孔116’、117’はケース11’に配置され、二つの緩衝室18’と上下部外緩衝室181’の間の隔離板14’には別々に内孔142’と外孔112’とともに同軸上に位置する緩衝孔144’を有し、また緩衝孔144’の直径は10μm〜400μmの間で、かつ内孔142’と外孔112’の直径の間である。これにより多層の緩衝室18’と181’により圧力漸減という効果を果たし、緩衝室の抽気速度の操作範囲を増加させることが可能である。気体室16’内の気圧をもっと高い圧力範囲に達することが可能とある。また、このような状況下で上部外緩衝室181’と下部外緩衝室181’の抽気速度を二つの緩衝室18’に対する抽気速度以上にする必要がある。
第二実施例の操作方法は前記第一実施例により掲示される方法と同じである。また、ケース11’内部の緩衝室の数量は第一実施例と比べて二倍に増加するため、緩衝室の抽気速度の操作は範囲が広くなり、柔軟性がある。本実施例は緩衝室18’と外緩衝室181’の抽気速度を160リットル/secと240リットル/secまたはそれ以上に制御するため、気体室16’の圧力を760トル(Torr)総圧力に増加させる気体または蒸気と気体の環境を形成し、かつ気体をケース11’の外孔112’からケース11外部の真空区域へ漏出させることを抑制することが可能である。
図6から図8に示すように、本発明の第三実施例による真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置60は前記実施例により掲示されるものとほぼ同じであるが、違うところは次の通りである。
緩衝室18’’は内部に斜面隔離板19を有することで緩衝室18’’の本来の空間を分割して二つの副緩衝室192を形成し、斜面隔離板19は内孔142’’と外孔112’’とともに同軸上に位置する緩衝孔196を有し、副緩衝室192はケース11’’上の抽気孔116’’に対応することで抽気機能を果たすことが可能である。
第三実施例では、斜面隔離板19を配置することでケース11’’の高さを増加させることなく緩衝室18’’の数量を増やす、即ち前記実施例に比べて上下方に緩衝室を一つ増やすことが可能である。したがって、前記第二実施例の如く、気体室16’’の圧力を760トルに増加させるという効果を奏することだけでなく、緩衝室の抽気速度の操作は範囲が広くなり、柔軟性がある。
図9と図10に示すように、本発明の第四実施例による真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置は次のようなものを含む。
ケース81は一側に扁平部82を有し、またケース81は内部に二枚の隔離板83を有することでケース81内部を分割して緩衝室821を形成し、緩衝室821は外部の上下方に外緩衝室822を別々に有し、緩衝室821と二つの外緩衝室822の間の隔離板83は別々に緩衝室821の頂面と底面に位置する緩衝孔831を有し、またケース81は頂面と底面に外部と繋がる外孔811を別々に有し、またケース81は緩衝室821と繋がる設置台孔812と、緩衝室821に対応する二つの抽気孔813と、二つの外緩衝室822に対応する二つの抽気孔814と、を有する。
試料治具85は、設置孔812から緩衝室821内に入り込み、また試料治具85の内部に送気管851を有する。気体ボックス86は一端に開口部861を有し、また気体ボックス86は一部分が試料治具85の前端に装着され、その開口部861により送気管851と繋がり、そして接着剤862で接着する。また試料治具85は気体ボックス86の周囲において縦壁852を有し、また試料治具85は送気管851と繋がる送気孔853を有する。設置台87は気体ボックス86内に形成され、試料を収納可能である。気体ボックス86は内部に設置台87を被覆する気体室863を有し、また気体ボックス86は頂面と底面に緩衝室821と繋がる内孔864を別々に有する。内孔864、緩衝孔831及び外孔811は同軸上に位置する。
第四実施例の操作方法は前記第二実施例により掲示される方法と同じであるため詳しい説明を省く。また、送気管851内に注入される蒸気を冷却させて凝結させることを防止するために送気管851内に注入される気体温度を送気管851壁の温度以下にするかそれらを一致させる必要がある。
第四実施例は試料治具85内に気体室863を形成することで第一実施例中の気体室を緩衝室に変換する。これによりケース81の高さを増加させることなく緩衝室の数量を増やす、即ち第一実施例に比べて緩衝室を一つ増やすことが可能である。したがって、前記第二実施例の如く、気体室の圧力を760トルに増加させるという効果を奏することだけでなく、緩衝室の抽気速度の操作は範囲が広くなり、柔軟性がある。
図11に示すのは本発明の第五実施例による真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置a10である。そのうち真空または低圧環境は電子顕微鏡91内の試料槽92であり、試料槽92は電子顕微鏡91の二つの極片96の間に位置付けられ、二つの極片96の間の電子ビームの透過する軸線Gは一対の焦点を絞る区間Raを含む。気体の操作と観察を可能にする装置a10は次のようなものを含む。
ケースa11は内部に少なくとも一つの緩衝室a12を有し、またケースa11は頂部と底部に外孔a14を別々に有する。
隔離板a21は気体室a22を囲み、また隔離板a21は気体室a22に対応する頂部と底部に内孔a24を別々に有し、二つの内孔a24の間の距離は0.7mm以下である。
ケースa11と隔離板a21は互いに組み合わせることが可能である。本実施例では隔離板a21はケースa11内において気体室a22を形成し、緩衝室a12はケースa11と隔離板a21の間に形成され、内孔a24と外孔a14は同軸上に位置し、電子ビームの透過する軸線Gを包含し、緩衝室a12は上方に位置する内孔a24を包含し、上方に位置する内孔a24は気体室a22の他側(即ち下方)の内孔a24に向かい合い、圧力調整機制a28を施す。本実施例では圧力調整機制a28は緩衝室a12から延伸して形成されるため同一の緩衝室a12とみなすことができる。つまり緩衝室a12は二つの内孔a24を包含する。ケースa11は緩衝室a12と繋がる二つの抽気孔a16を有し、隔離板a21は気体室a22と繋がる送気孔a26を有する。また気体室a22は焦点を絞る区間Raに接する。つまり試料槽92中のケースa11の最高位置は焦点を絞る区間Raの最上端より低い或はそれと一致する気体室a22の底辺であり、試料槽92中のケースa11の最低位置は焦点を絞る区間Raの最下端より高い或はそれと一致する気体室a22の頂辺である。本実施例では、気体室a22は焦点を絞る区間Raの中間に位置付けられる。二つの内孔a24の間の距離は0.7mm以下であるためよりいっそう明確に観察することが可能である。したがって気体層が厚すぎることから生じる電子散乱で影像が明晰にならないという問題がない。
第五実施例の操作方法は前記第一実施例とほぼ同じであり、特に抽気孔a16により気体を抜き出す操作方法と送気孔a26により気体を注入する操作方法は前記第一実施例と同じである。また第一実施例の操作方法との違いは、試料を気体室a22に入れて確実に焦点を絞り観察を進めるために気体室a22の焦点を絞る区間Raに接させなければならないことである。
図12と図13に示すように、本発明の第六実施例による真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置b10は前記第五実施例により掲示されるものとほぼ同じであるが、違うところは次の通りである。
隔離板b21はケースb11と分離可能である。つまり隔離板b21に囲まれて形成される気体室b22はケースb11と緩衝室b12と分離可能である。本実施では隔離板b21は試料治具b25上に形成され、隔離板b21と試料治具b25の間には気体室b22が形成される。試料治具b25と隔離板b21とケースb11の間は少なくとも一つの密封ユニットb29(O型リング)により封じられる。
第六実施例の操作方法は使用の際に隔離板b21をケースb11内に入れて密封ユニットb29を試料治具b25と隔離板b21とケースb11の間に位置させることにより密封効果を果たすことである。そのほかの操作方法は前記実施例と同じであり、また抽気方法と送気方法もほぼと同じであるため詳細な説明を省く。
図14と図15に示すように、本発明の第七実施例による真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置c10は前記第六実施例により掲示されるものとほぼ同じであるが、違うところは次の通りである。
試料治具c25は隔離板c21により気体室c22を形成し、ケースc11は若干の隔離板c17により緩衝室c12の内部を分割して内緩衝室c18を形成し、二つの緩衝孔c19は別々に内緩衝室c18の頂部と底部に位置するように隔離板17に設けられ、緩衝孔c19と内孔c24と外孔c14は同軸上に位置し、内緩衝室c18は両側に抽気孔c181を別々に有し、またケースc11は二つの抽気孔c181と繋がる二つの気体流道c182を有する。またケースc11は前側に内緩衝室c18と繋がる挿入孔c111を有し、試料治具c25において隔離板c21により形成される気体室c22は挿入孔c111から入り込む。
構造上、第七実施例は第六実施例と比べてさらに内緩衝室c18が一つ多いため第二実施例の如く緩衝室を増加させる効果を有する。第七実施例の操作方法は前記第六実施例と同じであり、また抽気方法と送気方法もほぼ同じであるため詳細な説明を省く。
図16に示すように、本発明の第八実施例による真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置d10は前記第六実施例により掲示されるものとほぼ同じであるが、違うところは次の通りである。
第八実施例では、試料治具d25は第六実施例の如く隔離板d21により気体室d22を形成するほかに試料治具d25の外部は隔離板d27により囲まれ、気体室d22を被覆する内緩衝室d28を形成し、外部の隔離板d27は内緩衝室d28の頂面と底面に別々に対応する緩衝孔d29を有し、緩衝孔d29と内孔d24は同軸上に位置する。ケースd11は試料治具d25上の隔離板d27と分離または結合可能であり、使用の際に両者を結合させればよい。
第八実施例は第六実施例と比べて内緩衝室d28が一つ多く、内緩衝室d28は試料治具d25上に形成される。第八実施例の操作方法は前記第六実施例と第七実施例とほぼ同じであり、また抽気孔または送気孔の設置位置は状況に応じて側面または前記第七実施例のように前後側に決めることが可能であり、また抽気方法と送気方法もほぼ同じであるため詳細な説明を省く。
図17に示すように、本発明の第九実施例による真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置e10は前記第八実施例により掲示されるものとほぼ同じであるが、違うところは次の通りである。
ケースe11は直接隔離板e21を被覆する。つまりケースe11と隔離板e21は試料治e25上に組み立てられ、隔離板e21は試料治具e25上において気体室e22と内緩衝室e28を形成し、ケースe11は外側に近い隔離板e21との間に緩衝室e12を形成する。内孔e24、緩衝孔e29と外孔e14は同軸上に位置する。
第九実施例の操作状態は前記第二実施例とほぼ同じであり、また抽気方法と送気方法も同じであるため詳細な説明を省く。
図18に示すように、本発明の第十実施例による真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置f10は前記第五実施例により掲示されるものとほぼ同じであるが、違うところは次の通りである。
圧力調整機制f28は第五実施例における圧力調整機制(緩衝室と結合する)と異なり、下方の内孔f24を封じるように設けられる薄膜である。第十実施例では、緩衝室f12は上方の内孔f24のみを包含する。これにより圧力調整機制f28は気体室f22内の気体を下方の内孔f24から外部へ漏出させないように抑止し、圧力調整と緩衝の効果を達成することが可能である。
第十実施例の操作方法は前記第五実施例とほぼ同じであり、また抽気方法と送気方法もほぼ同じであるため詳細な説明を省く。
図19に示すように、本発明の第十一実施例による真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置g10は前記第五実施例により掲示されるものとほぼ同じであるが、違うところは次の通りである。
圧力調整機制g28は下方の外孔g14を封じるように設けられる薄膜であり、緩衝室g12は二つの内孔g24を包含する。これにより圧力調整機制g28は緩衝室g12内の気体を下方の外孔g14から外部へ漏出させないように抑止し、圧力調整と緩衝効果を達成することが可能である。
第十一実施例の使用方法は前記第五実施例とほぼ同じであり、また抽気孔または送気孔の設置位置は状況に応じて側面または前記第七実施例のように前後側に決めることが可能であり、また抽気方法と送気方法もほぼ同じであるため詳細な説明を省く。
上述により、本発明の長所は下記の通りである。
電子顕微鏡の本来の設計を変更する必要がない。本発明は直接電子顕微鏡の出荷際にすでに設けられた設置孔から入れ、かつ単一ユニットを入れるものであるため、周知技術により直接環境槽を電子顕微鏡に設定する取付け作業が複雑、量産が難しいという問題を解決することが可能である。また本発明の取付けはかなり簡単であるため、簡単な訓練を受けさえすればよい。またコストが低くて電子顕微鏡を故障させることはないため、産業上の量算の需要を満たす技術に適用することが可能である。
本発明の取付けは簡単なものであるため、操作者は電子顕微鏡を分解して調整することを必要とせず、外部から抽気速度、気体を供給する速度パラメーターを簡単に制御することが可能である。したがって、気圧のパラメーターの制御が容易である。
本発明は電子顕微鏡の試料槽の高さを調整する必要がないため、電子ビームの焦点を絞る距離を変えることはない。したがって、周知技術の結像効果または解像度が落ちるという問題を解決することが可能である。
先行技術では、電子ビームが気体を透過する経路はpole piece間の距離またはそれ以上に設定される。これに対し、本発明は扁平部の設計を導入することで気体室を極限薄型化させ、電子ビームが気体を透過する距離を大幅に短縮することが可能である。したがって、電子ビームがたくさんの気体分子に衝突することで多重散乱を深刻化させるため解像度を低下させるという問題はない。また、本発明は気体室の外に多層の緩衝室を配置する設計を採用するため、適当な圧力に異なる緩衝室が存在するのは許可され、かつ緩衝室に対する抽気速度の操作・制御は範囲が広くなる。したがって、多層の緩衝室を操作する方法により気体室内の気圧を一大気圧に増加させることを可能にする環境に達する。
本発明の第一実施例の外観を示す模式図である。 本発明の第一実施例の断面を示す模式図である。 本発明の第一実施例の実施状態を示す模式図である。 本発明の第一実施例のもう一つの実施状態を示す模式図である。 本発明の第二実施例の断面を示す模式図である。 本発明の第三実施例の断面を示す模式図である。 本発明の第三実施例の外観を示す立体図である 本発明の第三実施例の横向断面、即ち上から見た内部状態を示す模式図である。 本発明の第四実施例の断面を示す模式図である。 図9の一部分を拡大した模式図である。 本発明の第五実施例の断面、即ち電子顕微鏡内に装着されている状態を示す模式図である。 本発明の第六実施例の一部分の分解断面を模式図である。 本発明の第六実施例の組立後の断面図である。 本発明の第七実施例の一部分のユニット、即ちケース構造を示す模式図である。 本発明の第七実施例の組立後の断面図である。 本発明の第八実施例の組立後の断面図である。 本発明の第九実施例の組立後の断面図である。 本発明の第十実施例の断面を示す模式図である。 本発明の第十一実施例の断面を示す模式図である。 周知の電子顕微鏡の試料槽内部を示す模式図である。 周知の技術により環境槽が改装された電子顕微鏡に装着されている状態を示す模式図である。 周知の環境槽の断面を示す模式図である。
符号の説明
10:真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置、11:ケース、112:外孔、114:設置孔、116:抽気孔、12:扁平部、14:隔離板、142:内孔、16:気体室、166:送気孔、18:緩衝室、21:液体・気体容器、22:気管、24:外管、31:試料治具、32:設置台、34:開口部、36:密閉ユニット、41:抽気装置、50:真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置、11’:ケース、112’:外孔、116’、117’:抽気孔、14’:隔離板、142’:内孔、144’:緩衝孔、16’:気体室、18’:緩衝室、181’:上、下部外緩衝室、60:真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置、11’’:ケース、:112’’:外孔、116’’:抽気孔、142’’:内孔、16’’:気体室、18’’:緩衝室、19:隔離板、192:副緩衝室、196:緩衝孔、80:真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置、81:ケース、811:外孔、812:設置孔、813:抽気孔、814:抽気孔、82:扁平部、821:緩衝室、822:外緩衝室、83:隔離板、831:緩衝孔、85:試料治具、851:送気管、852:縦壁、853:送気管、86:気体ボックス、861:開口、862:接着剤、863:気体室、864:内孔、87:設置台、91:電子顕微鏡、92:試料槽、94:設置孔、96:極片、99:試料

Claims (28)

  1. 一側に扁平部を有するケースを備え、
    前記ケースは、内部を分割して気体室を形成する少なくとも一枚の隔離板を有し、気体室は外部に少なくとも一つの緩衝室を有し、気体室の頂面および底面の隔離板はそれぞれ内孔を別々に有し、ケースは頂面および底面に外孔を別々に有し、外孔と内孔は同軸上に位置して扁平部に位置付けられ、ケースは緩衝室と繋がる抽気孔と気体室と繋がる送気孔を有することを特徴とする真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  2. 気管により送気孔と繋がることで気体室に気体を供給する液体・気体容器を備えることを特徴とする請求項1に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  3. 気体は、蒸気または特定気体または蒸気と特定気体の混合物のいずれか一つであることを特徴とする請求項2に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  4. 特定気体は、窒素(N2)、酸素(O2)、二酸化炭素(CO2)、不活性気体またはその混合物のいずれか一つであることを特徴とする請求項3に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  5. 液体・気体容器は、緩衝室内に位置付けられることを特徴とする請求項2に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  6. 液体・気体容器は、ケース外部に位置付けられることを特徴とする請求項2に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  7. 設置台を有する試料治具をさらに備え、
    前記設置台は開口部を有し、ケースは気体室と繋がる設置孔を有し、試料治具は外部から設置孔を貫通して気体室内に置かれ、内孔と外孔の同軸軸心を開口部から通過させ、また試料治具は試料治具と気体室の間の隙間を塞ぐ密封ユニットを有することを特徴とする請求項1に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  8. 抽気孔に連接する抽気装置をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  9. 内孔の直径は10〜200μm、外孔の直径は20〜800μmであり、かつ内孔の直径は外孔の直径より小さいことを特徴とする請求項1に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  10. 扁平部の厚さは、電子顕微鏡における試料槽(specimen chamber)内の上下二枚の極片(pole piece)間の距離より小さいことを特徴とする請求項1に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  11. ケース内の緩衝室の上下方には上部外緩衝室と下部外緩衝室を別々に有し、緩衝室と上部緩衝室と下部緩衝室は抽気孔に対応し、抽気孔はケースに配置され、緩衝室と上、下部外緩衝室の間の隔離板には内孔と外孔とともに同軸上に位置する緩衝孔を別々に有することを特徴とする請求項10に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  12. 緩衝孔の直径は10μm〜400μmの間であり、かつ緩衝孔の直径は内孔の直径と外孔の直径の間であることを特徴とする請求項11に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  13. 上部外緩衝室と下部外緩衝室の抽気速度は緩衝室の抽気速度より速いことを特徴とする請求項11に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  14. 緩衝室は内部に斜面隔離板を有することで緩衝室の空間を分割して二つの副緩衝室を形成し、斜面隔離板は内孔と外孔とともに同軸上に位置する緩衝孔を有し、副緩衝室はケース上の抽気孔に対応することを特徴とする請求項1に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  15. ケースを備え、
    前記ケースは、一側に扁平部を有し、ケースの内部に隔離板を少なくとも一つ有することでケースの内部を分割して緩衝室を形成し、緩衝室の外部に外緩衝室を有し、緩衝室と外緩衝室の間の隔離板は別々に緩衝室の頂面と底面に位置する緩衝孔を少なくとも二つ有し、
    ケースは頂面と底面に外部と繋がる外孔を別々に有し、
    ケースは緩衝室と繋がる設置孔と、緩衝室と外緩衝室に対応する二つの抽気孔と、を有し、
    試料治具は、設置孔から緩衝室内に入り込み、試料治具の内部に送気管と、一端に開口部を有する気体ボックスとを有し、気体ボックスは一部分が試料治具の前端に装着され、その開口部により送気管と繋がり、試料治具は送気管と繋がる送気孔を有し、設置台は気体ボックス内に形成され、試料を収納可能であり、気体ボックスは内部に気体室を有し、気体ボックスの頂面と底面に緩衝室と繋がる内孔を別々に有し、内孔、緩衝孔及び外孔は同軸上に位置することを特徴とする真空または低圧環境下で液体の操作及び観察を可能にする装置。
  16. 気体ボックスと試料治具の間は、接着剤により接着されることを特徴とする請求項15に記載の真空または低圧環境下で液体の操作及び観察を可能にする装置。
  17. 試料治具は、気体ボックスにおいて縦壁を有することを特徴とする請求項15に記載の真空または低圧環境下で液体の操作及び観察を可能にする装置。
  18. 真空または低圧環境が電子顕微鏡内の試料槽であり、試料槽が電子顕微鏡の二つの極片の間に位置付けられ、二つの極片の間の電子ビームの透過する軸線上が一対の焦点を絞る区間を含む真空または低圧環境下で気体の操作と観察を可能にする装置であって、
    内部に少なくとも一つの緩衝室を有し、その頂部または底部に外孔を有するケースと、
    気体室を囲み、かつ気体室に対応する頂面と底面に内孔を別々に有する少なくとも一つの隔離板と、を備え、
    ケースと隔離板は内孔と外孔が同軸上に位置するように互いに組み合わせることが可能であり、緩衝室は少なくとも一つの内孔を包含し、前記内孔は気体室の他側の内孔または外孔に向かい合い圧力調整機制を施し、内孔と外孔は電子ビームの透過する軸線を包含し、ケースは緩衝室と繋がる抽気孔を有し、隔離板は気体室と繋がる送気孔を有し、また気体室は焦点を絞る区間に接することを特徴とする真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  19. 試料槽中のケースの最高位置は焦点を絞る区間の最上端より低い或はそれと一致する気体室の底辺であり、試料槽中のケースの最低位置は焦点を絞る区間の最下端より高い或はそれと一致する気体室の頂辺であることを特徴とする請求項18に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  20. 隔離板はケースと分離可能であるため隔離板に囲まれて形成される気体室はケースと分離可能であり、隔離板とケースの間は少なくとも一つの密封ユニットにより封じられることを特徴とする請求項18に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  21. 隔離板により形成される気体室は試料治具上に装着されることを特徴とする請求項20に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  22. ケースは若干の隔離板により緩衝室の内部を分割して内緩衝室を形成し、二つの緩衝孔は別々に内緩衝室の頂部と底部に位置するように隔離板に設けられ、緩衝孔と内孔と外孔は同軸上に位置し、内緩衝室は両側に抽気孔を別々に有し、またケースは二つの抽気孔と繋がる二つの気体流道を有し、またケースは内緩衝室と繋がる挿入孔を有し、試料治具において隔離板により形成される気体室は挿入孔から入り込むことを特徴とする請求項21に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  23. 複数の隔離板は試料治具上において気体室と、気体室を被覆する内緩衝室とを形成し、内緩衝室を被覆する隔離板は内緩衝室の頂面と底面に別々に対応する緩衝孔を有し、緩衝孔と内孔は同軸上に位置することを特徴とする請求項21に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  24. ケースと隔離板は試料治具上に組み立てられ、隔離板は試料治具上において気体室と、気体室を被覆する内緩衝室とを形成し、ケースは内緩衝室を形成する隔離板との間に緩衝室を形成し、内孔、緩衝孔と外孔は同軸上に位置することを特徴とする請求項23に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  25. 圧力調整機制は内孔を封じるように設けられる薄膜であることを特徴とする請求項18に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  26. 圧力調整機制は外孔を封じるように設けられる薄膜であることを特徴とする請求項18に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  27. 圧力調整機制は緩衝室から延伸して形成されるため同一の緩衝室とみなすことができ、つまり緩衝室は二つの内孔を包含し、ケースは頂面と底面に外孔を別々に有し、内孔と外孔は同軸上に位置することを特徴とする請求項18に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。
  28. 二つの内孔の間の距離は0.7mm以下であることを特徴とする請求項18に記載の真空または低圧環境下で気体の操作及び観察を可能にする装置。



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