JP2007335384A - 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置 - Google Patents

電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置 Download PDF

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Abstract

【課題】明瞭な観察を進めることが可能な電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置を提供する。
【解決手段】電子顕微鏡90は上下に配置される二つの極片91を有し、極片91は中央に電子ビーム流道92を有し、間に所定の距離を置いて試料室94を形成する。緩衝室16は複数の隔離板11と二つの極片91とにより構成され、試料室94の上方と下方とに別々に位置付けられ、互いに所定の距離を置き、そのうちの一つの緩衝室16は試料室94の中まで延伸され、試料室94の一端に近い隔離板11に内孔141を有し、遠く離れる隔離板11に外孔161を有する。内孔141と外孔161とは同軸上に位置付けられ、電子ビーム径路Rに接する。緩衝室16は抽気源17に連接される。気体源15は試料室94に連接され、試料室94内の気体を所定の圧力に維持可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は電子顕微鏡、詳しく言えば電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置に関するものである。
周知技術では、電子顕微鏡を操作し物体を観察する際、電子顕微鏡内の試料腔室は真空環境に限定されるため、観察対象物非発揮性固体でなければ観察を行うことができない。発揮性物体、例えば液体または気体の流体物質の場合、真空試料腔室に入れられた後、大量の気体が発生するため、電子束が物体を通過して回折するか或いは結像することができないだけでなく、顕微鏡電子銃などの高真空区域における真空度が低下するか或いは汚染され、電子顕微鏡が損壊する事態を招く。
現今、一部の研究者、例えばCai P. L.は、非特許文献1により電子顕微鏡において提供可能な観測環境を提出した。しかし、その欠点はその試料室の設計では液体の注入量を有効に制御できず、注入した液体が滴状になりやすいため、液体の厚さが厚くなりすぎ、電子ビームが試料を透過できず、観察及び分析を進めることができなくなってしまう事態を招く。またもう一つの深刻な欠点は液体表面から揮発した大量の蒸気または外部から気体室へ注入された高圧気体が上下極片の間の空間全体(気体室)に充満しているため、試料室の圧力を常圧に近い状態または圧力の比較的高い状態に維持して観察と分析を進めることができないことである。従って、電子が大量の気体分子に衝突して発生した多重散乱を深刻化させると同時に電子ビームによる結像または電子回折の実験をスムーズに進行させることができなくなってしまう。
また、今まで電子顕微鏡の内部構造と結合し、かつ電子顕微鏡において明瞭に観察を進めることを可能にする環境はまた提出されていなかった。
上述の問題を解決するために、本発明者は研究と実験を繰り返した結果、電子顕微鏡の試料室と二つの極片を統合しかつ観察を可能にする気体・液体環境を提出した。これにより所定の圧力の気体・液体を提供可能なだけでなく、従来の技術よりも気体・液体の厚さがよりいっそう薄くなり、電子ビームを観察する際に非弾性散乱が起こりにくいため、電子顕微鏡の観察に適合し、観察結果がよりいっそう明瞭になる。
Cai P. L.,Microscopy & Microanalysis 8, 21, 2002
本発明の主な目的は電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置を提供することである。電子顕微鏡の試料室との結合により従来の技術よりもよりいっそう薄い気体・液体観察環境を提供し、明瞭な観察を進めることが可能である。
本発明のもう一つの目的は本発明の主な目的は電子顕微鏡の試料室と結合し、かつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置を提供することである。これにより使用者が気体・液体圧力を制御しやすくなるだけでなく、気体分子による多重散乱を大幅に減少させ、よりいっそう明瞭な観察を進めることが可能である。
上述の目的を達成するために、本発明による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置において、電子顕微鏡は内部に上下に配置される二つの極片(Pole Piece)を有し、それぞれの極片の中央に電子ビームを透過させるための電子ビーム流道を有し、かつ二つの極片の間に所定の距離を置いて電子顕微鏡の試料室を形成するものである。観察に適用可能である気体・液体環境は試料室と二つの極片とを結合し、かつ少なくとも二つの緩衝室と一つの気体源とを備える。少なくとも二つの緩衝室は複数の隔離板と二つの極片との組み合わせにより構成され、かつ緩衝室は試料室の上方と下方とに別々に位置付けられ、互いに所定の距離を置き、またそのうちの一つの緩衝室は試料室の中まで延伸され、かつ空間上、試料室と重なり、また緩衝室は試料室の一端に近い隔離板において内孔を有し、試料室の一端から遠く離れる隔離板において外孔を有し、内孔と外孔とは同軸上に位置付けられ、かつ電子顕微鏡の電子ビーム径路に接し、また緩衝室は抽気を可能にするように抽気源に連接される。気体源は試料室に気体を供給するように連接され、かつ試料室内の気体を所定の圧力に維持可能である。二つの内孔の距離が二つの極片の間の距離より短い。内孔を有する隔離板は試料室内または電子ビーム流道内に位置することが可能である。
これにより電子顕微鏡の試料室と結合可能な環境を形成し、内部において気体・液体環境を配置し、明瞭な観察を進めることが可能である。
以下、13個の実施例と図面とに基づいて本発明の構造と特徴とを説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置10において、電子顕微鏡90は、内部に上下に配置される二つの極片91を有し、それぞれの極片91の中央に電子ビームを透過させるための電子ビーム流道92を有し、かつ二つの極片91の間に所定の距離を置いて電子顕微鏡90の試料室94を形成する。観察に適用可能である気体・液体環境装置10は試料室94と二つの極片91とを結合し、かつ下記のものを備える。
二つの緩衝室16は複数の隔離板11と二つの極片91との組み合わせにより構成される。本実施例では、一つの緩衝室16は隔離板11により上方の極片91の底部に形成され、もう一つの緩衝室16は隔離板11により下方の極片91の頂部に形成されるため、二つの緩衝室16は試料室94の上方と下方とに別々に位置する。また緩衝室16は互いに所定の距離を置き、かつ極片91の電子ビーム流道92を備える。また二つの緩衝室16は試料室94の中まで延伸され、かつ空間上、試料室94と重なる。また緩衝室16は試料室94の一端に近い隔離板11において内孔141を有し、試料室94の一端から遠く離れる隔離板11において外孔161を有する。内孔141と外孔161とは同軸上に位置付けられ、かつ電子顕微鏡90の電子ビーム径路Rに接する。また緩衝室16は抽気を可能にするように抽気源17に連接される。気体源15は試料室94に気体を供給するように連接され、かつ試料室94内の気体を所定の圧力に維持可能である。二つの内孔141の距離は二つの極片91の間の距離より短い。また本実施例では内孔141を有する隔離板11は試料室94内に位置付けられる。
第1実施例を操作する際、気体源15により試料室94に気体を供給する。このとき気体は内孔141を介して試料室94から緩衝室16中に拡散する。内孔141により制限されるため、緩衝室16中に拡散する気体の量は極めて少ない。従って緩衝室16内の気体圧力は試料室94内の気体圧力よりも小さい。また抽気源17を介してそれぞれの緩衝室16に対し抽気することにより緩衝室16内の気体を外孔161から拡散させないように抜き出すことが可能である。また電子顕微鏡90の(真空状態を保持するための)抽気設備により気体を完全に抜き出して真空状態を保持することも可能である。これにより試料室94内において気体を所定の圧力に保持することが可能となる。このとき電子ビームが内孔141と外孔161とから、電子ビーム径路Rに位置するように試料室94内に置かれた試料(図中未表示)を透過する際、所定の圧力の気体環境下で観察を進めることが可能である。そのうち電子顕微鏡を高解析度(×30万倍)にして観察を進めるという条件下では二つの内孔141の距離は2mm以下であり、試料室94内の気体圧力は200Torr以上である。また装着の際に二つの内孔141の距離を0.7mmに設定すれば、試料室94内の気体圧力を1気圧(1atm)に達するように操作することが可能である。試料室94内の気体圧力の増大に伴い単位体積内の気体分子が増加するため、試料室94の高さを低くすることにより電子ビームが気体分子に衝突する状態を減少させ、非弾性散乱が結像解析度に影響を与えるという問題を減少させることが可能である。
また第1実施例において、図1に示すように試料室94の壁面、極片91、及び隔離板11を含む表面には防水材料96が設けられるため、試料室94内に水気を置いた時、水気と極片または隔離板とが化学作用を生成して腐食されることを防止することが可能である。
図2は第1実施例に類似している変形状態、即ち緩衝室16’の位置をやや調整した後の状態を示す模式図である。その構造と操作方法は図1により掲示されたものとほぼ同じであるため、詳細な説明を省く。
図3に示すように、本発明の第2実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置20は前記第1実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
第2実施例において、それぞれの緩衝室26は、隔離板21を介して二つの極片91の相対的な端に位置する電子ビーム流道92の周縁に沿い試料室94へ所定の長さで延びる管部263が形成され、管部263は試料室94に近い末端に内端板264と内端板264上に形成される内孔241とを有し、他端に外端板265と外端板265上に形成される外孔261とを有し、またそれぞれの緩衝室26は電子ビーム流道92、管部263、内端板264、及び外端板265から囲まれて形成される。
また第2実施例の操作方法は前記第1実施例とほぼ同じであるため、説明を省く。
続いて図4と図5は第2実施例に類似している変形状態、即ち二つの緩衝室(図4において符号が26’、図5において符号が26’’である)の位置をやや調整した後の状態を示す模式図である。その構造と操作方法は図1により掲示されたものとほぼ同じであるため、詳細な説明を省く。ここで注目すべきなのは図4に示すように下方の緩衝室26’において内孔141’を有する隔離板11’が電子ビーム流道92’内に位置付けられることである。
続いて図6に示すように、本発明の第3実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置30は前記第2実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
緩衝室36は隔離板31により内部を分割して内緩衝室38を形成し、相隣する緩衝室36と内緩衝室38との間の隔離板は緩衝孔381を有し、緩衝孔381と内孔341と外孔361とは同軸であり、緩衝室36と内緩衝室38とは抽気源37に別々に連接される。
前記第2実施例と比べて、第3実施例は上下に一層の緩衝室(即ち内緩衝室38)が多い。このような多層の圧力差による抽気方法は試料室94内の気体圧力がよりいっそう高くなることを許容し、かつ気体を外孔から拡散させないように制御することが可能である。そのほかの操作方法は前記第2実施例とほぼ同じであるため、詳細な説明を省く。
続いて図7に示すように、本発明の第4実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置40は前記第3実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
緩衝室46は複数の隔離板41から囲まれてボックス状を呈し、かつそれぞれの極片91上に固定され、そして極片91の電子ビーム流道92の外部、なおかつ二つの極片91の間に位置付けられる。
また第4実施例の操作方法は前記第3実施例とほぼ同じであるため、詳細な説明を省く。
続いて図8に示すように、本発明の第5実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置50は前記第4実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
緩衝室56はさらに隔離板51により内部を囲んで内緩衝室58を形成し、相隣する緩衝室56と内緩衝室58との間の隔離板51は緩衝孔581を有し、緩衝孔581、内孔541、及び外孔561は同軸であり、また緩衝室56と内緩衝室58とは抽気源57に別々に連接される。
また第5実施例の構造は前記第4実施例とほぼ同じであり、その操作方法は前記第3実施例とほぼ同じであるため、詳細な説明を省く。
続いて図9に示すように、本発明の第6実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置60において、電子顕微鏡90は内部に上下に配置される二つの極片91を有し、それぞれの極片91の中央に電子ビームを透過させるための電子ビーム流道92を有し、かつ二つの極片91の間に所定の距離を置いて電子顕微鏡90の試料室94を形成するものである。観察に適用可能である気体・液体環境60は試料室94と二つの極片91とを結合し、かつ下記のものを備える。
気体室64は複数の隔離板61から囲まれて形成され、気体室64の頂面及び底面の隔離板61は内孔641を別々に有する。また気体室64は気体源65に連接される。また気体室64は支持ユニット643により二つの極片91の間に位置するように支持される。本実施例では支持ユニット643は試料治具である。
試料室94は二つの内孔641を有し、かつ抽気源67に連接される。
極片91は上に電子ビーム径路Rに接する少なくとも一つの隔離板61を有する。本実施例では極片91上の隔離板61は極片91と取り組んでボックスBを形成し、かつ試料室94内に位置付けられる。ボックスBは内部に外緩衝室69を有し、かつ極片91の電子ビーム流道92と繋がり、そして抽気源67’(電子顕微鏡90の既存の抽気設備または外接抽気源などでもよい)に連接される。極片91上の隔離板61は外孔661を有する。そのうち内孔641と外孔661とは同軸上に位置付けられ、電子顕微鏡90の電子ビーム径路Rに接する。
第6実施例を操作する際、気体源65により気体室64に気体を供給する。このとき気体は内孔641を介して気体室64から試料室94中に拡散する。内孔641により制限されたため、試料室94中に拡散した気体の量が極めて少ない。従って試料室94内の気体圧力が気体室64内の気体圧力よりも小さい。また抽気源67を介してそれぞれの試料室94に対し抽気することにより気体を外孔661から拡散させないように抜き出すことが可能である。極めて少ない気体が外孔661から外緩衝室69中に拡散した場合でも、抽気源67’(電子顕微鏡90の既存の抽気設備、即ち極片91の電子ビーム流道92内部から気体を抜き出す抽気設備または独立の抽気設備などでもよい)を介して気体を完全に抜き出して真空状態を維持することにより、気体室64内において気体を一定の圧力に維持することが可能である。このとき電子ビームが内孔641と外孔661とから、電子ビーム径路Rに位置するように気体室内に置かれた試料(図中未表示)を透過する際、所定の圧力の気体環境下で観察を進めることが可能である。また試料室94と外緩衝室69とに対する抽気方法、即ち多層の圧力差による抽気方法は気体室64内の気体圧力が1気圧または1気圧以上に達すことを許容可能なだけでなく、かつ気体が電子顕微鏡内に漏洩し、損害を与えるという問題がない。また本実施例では気体室64の高さは二つの内孔641の間の距離により定義される。前記第1実施例から二つの内孔641の間の距離が小さければ小さいほど気体室64内の許容可能な気体圧力がさらに大きくなることが判明した。気体室64内の気体圧力の増大に伴い単位体積内の気体分子が増加するため、気体室64の高さを低くすることにより電子ビームが気体分子に衝突する状態を減少させ、非弾性散乱が結像解析度に影響を与えるという問題を減少させることが可能である。
図10は第6実施例に類似している変形状態を示す模式図である。縦の隔離板61’は支持ユニットとなり、気体室64’は中間に形成されかつ気体源65’に連接され、それぞれの極片91上の隔離板61’はそれぞれの極片91の頂面に貼り付けされ、電子ビーム流道92と取り組んで抽気源67’に連接される外緩衝室69’を形成し、気体室と外緩衝室69’と取り組んで内緩衝室68’を形成する。内緩衝室68’は別の抽気源67’に連接される。図10のうちの内緩衝室68’は、図9のうちの試料室94の効果に同等であり、ほかの構造と操作方法は図9により掲示されたものとほぼ同じであるため、詳細な説明を省く。
続いて図11に示すように、本発明の第7実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置70は前記第6実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
気体室74は複数の隔離板71により二つの内緩衝室78を形成し、二つの内緩衝室78は別々に気体室74の上下方に位置付けられ、かつ気体室74との間のそれぞれの隔離板71において緩衝孔781を有し、緩衝孔781、内孔741、及び外孔761は同軸である。また二つの内緩衝室78は抽気源77に別々に連接され、気体室74は気体源75に連接される。
また第7実施例の構造は前記第6実施例と比べて二つの内緩衝室78が多い。また前記第3実施例の記載の通り、多層の気圧差による抽気方法により気体室74内の気体圧力が高くなることを許容することが可能である。ほかの操作方法は前記第6実施例とほぼ同じであるため、詳細な説明を省く。
続いて図12に示すように、本発明の第8実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置80は前記第7実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
気体室84はさらに複数の隔離板81により内部を分割して液体室82を形成し、液体室82は液体源83に連接される。また気体室84は液体室82の頂面と底面とを包含し、液体室82の頂面及び底面の隔離板は気孔821を有する。気孔821、内孔841、及び緩衝孔881は同軸である。
液体室82内の液体の厚さが極めて薄いため、電子ビームが液体室82内の液体を透過する際に大量の非弾性散乱が発生しない。また液体を漏洩させず蒸気のような方法で気孔821から蒸発させ気体室84へ拡散させるために気孔821の直径を非常に小さくする必要がある。また気体源85を介して気体室84に所定の圧力の蒸気を供給することにより液体室82内の液体を気孔821から外部へ揮発させないように抑制することが可能である。また同時に抽気源87を介して内緩衝室88と試料室94とに対し抽気することにより、液体室82内において一層の液体を保持し、観察に適用可能な液体環境を提供することが可能である。
また第8実施例のほかの操作状態は前記第7実施例とほぼ同じであるため、詳細な説明を省く。
続いて図13に示すように、本発明の第9実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置a10は前記第7実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
二つの内孔a141のうちの一つの内孔a141は薄膜F(上方の内孔a141)により封じられるように設けられる。薄膜Fは厚さが極めて薄い(約20‐50μm)ため電子ビームを透過させることが可能であり、また気体漏洩を遮断可能であるため、気体室a14内の気体を別の内孔a141から外部へ拡散させることが可能となる。また薄膜Fの設計により気体を上方の内孔a141から透過させないようにするため、気体室a14上方に内緩衝室a18を配置する必要がなくなる。従って、下方のみに内緩衝室a18を配置すれば不対称な状態を呈する。
また第9実施例のほかの構造と操作方法は前記第7実施例とほぼ同じであるため、詳細な説明を省く。
続いて図14と図15に示すように、本発明の第10実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置b10において、電子顕微鏡90は内部に上下に配置される二つの極片91を有し、それぞれの極片91の中央に電子ビームを透過させるための電子ビーム流道92を有し、かつ二つの極片91の間に所定の距離を置いて電子顕微鏡90の試料室94を形成するものである。観察に適用可能である気体・液体環境b10は試料室94と二つの極片91とを結合し、かつ下記のものを備える。
複数の隔離板b11は二つの極片91の間に配置され、二つの極片91の電子ビーム流道92と試料室94とから構成される空間を囲んで長形空間b21を形成し、そして長形空間の内部を分割して気体室b14と少なくとも一つの緩衝室b16とを形成する。気体室b14は独立の隔離板b11から構成されるボックスB内に形成され、かつ長形空間b21と分離可能である。気体室b14の頂面及び底面の隔離板b11は内孔b141を有し、緩衝室b16は多様な状態を呈する。例えば気体室全体を被覆しかつ二つの内孔を有するような状態(図中未表示、大きい杯と小さい杯とが互いにかぶさるような状態)を呈することも可能である。本実施例では気体室b14は上下方に二つの内孔b141を有する緩衝室b16を別々に有し、二つの緩衝室b16は電子ビーム流道92中に位置するように二つの極片91に別々に形成される。また上方の緩衝室b16の頂面に位置する隔離板b11は外孔b161を有し、下方の緩衝室b16の底面に位置する隔離板b11は外孔b161を有する。気体室b14は気体源b15に連接され、二つの緩衝室b16は抽気源b17に別々に連接される。
またボックスBと二つの極片91との間は複数の密封ユニットb22により封じられる。本実施例では密封ユニットb22はO形リングである。図に示すように密封ユニットb22は二つの極片91のうちの上極片91の底面と下極片91の頂面とに別々に位置付けられる。これにより長形空間b21と外部の試料室94空間とを隔離することが可能である。
第10実施例の操作方法は気体源b15により気体室b14に気体を供給し、抽気源b17により緩衝室b16に対し抽気することである。そのほかの操作方法は前記第1実施例とほぼ同じであるため詳細な説明を省く。
また実際に第10実施例を使用する際、ボックスBに密封ユニットb22を被せ、そののちボックスBと密封ユニットb22との組合せを電子顕微鏡90の既存の試料室の挿入孔98側面から試料室94に挿入する。このとき密封ユニットb22は二つの極片91に突き当たり、二つの緩衝室b16と気体室b14とが結合して長形空間を形成し、かつ試料室94と互いに繋がらないように隔離される。このような側面方向から挿入する方法は非常に簡単で、かつ電子顕微鏡91の本来の設計を変更することなく、試料室94から独立する長形空間b21を形成することが可能である。
続いて図16に示すように、本発明の第11実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置c10は前記第10実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
気体室c14と二つの緩衝室c16とは隔離板c11により独立のボックスB内に形成される。ほかの構造、例えばボックスBと二つの極片91との間に位置する密封ユニットc22などの構造および操作方法は前記第10実施例とほぼ同じであるため詳細な説明を省く。
続いて図17に示すように、本発明の第12実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置d10は前記第11実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
二つの緩衝室d16と気体室d14との間には独立のボックスB内に形成される内緩衝室d18を有する。内緩衝室d18と緩衝室d16との間の隔離板d11は緩衝孔d181を有する。内孔d141、緩衝孔d181、及び外孔d161は同軸であり、内緩衝室d18は第二抽気源d17’に連接される。
また第12実施例は前記第11実施例と比べて二層、緩衝室が多い。また前記第3実施例の記載の通り、多層の気圧差による抽気方法により気体室d14内の気体圧力が高くなることを許容することが可能である。ほかの操作方法は前記第11実施例とほぼ同じであるため、詳細な説明を省く。
続いて図18に示すように、本発明の第13実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置e10は前記第10実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
気体室e14は独立のボックスB内に形成される。二つの緩衝室e16は二つの極片91の電子ビーム流道92の外に別々に形成され、かつ二つの極片91の間に位置付けられる。密封ユニットe22はボックスBと二つの緩衝室e16の隔離板e11との間に位置付けられる。
また第13実施例におけるボックス内の気体室は前記第10実施例により掲示された気体室よりも薄いため、高解析度の観察を進めやすくなる。ほかの操作状態は前記第10実施例とほぼ同じであるため詳細な説明を省く。
前記実施例を挙げて説明したのは本発明の核心技術下(気体室、緩衝室、電子顕微鏡90の二つの極片91、及び試料室94空間を組み合わせる)で実施可能な様態である。そのほかに本発明の効果に同等な応用、または本発明の延伸と見なされる応用が様々ある。例えば(図12参照)第8実施例における液体室を気体室に変えれば気体室の上下に二層の緩衝室を有することが可能である。或いは第8実施例における内緩衝室の外部に一層の緩衝室を増設すれば多層の圧力差による抽気効果をさらに向上させ、気体室内の許容可能な気体圧力を高めることが可能である。また第10実施例において、気体室を有するボックスを試料治具上に形成すれば、操作上の利便性がさらによくなる。
上述したものをまとめてみると、本発明の実施例の長所は下記の通りである。
(1)液体・気体観察環境をよりいっそう薄くできる。本発明の実施例の技術は電子顕微鏡の二つの極片と試料室とを組み合わせることにより電子顕微鏡の電子ビームを透過させ、観察を進めるものであるため、周知の技術と比べて観察を進める際に非弾性散乱が発生するという問題が起こりにくく、かつよりいっそう明瞭に観察することができる。また本発明の実施例は極めて薄い液体観察環境を生成する機能を有するため、生体細胞、細菌、ウイルス、薬剤、化学反応などの観察を進めることが可能である。
(2)制御が容易である。本発明の実施例はよりいっそう薄い液体・気体観察環境を有するため、観察環境内の気体・液体圧力の操作可能な範囲が大幅に高まる。言い換えれば本発明の実施例による環境は圧力のもっと高い気体が気体室に存在することを許容し、明瞭な観察を進めることが可能である。
本発明の第1実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置の構造を示す模式図である。 本発明の第1実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置のもう一つの構造を示す模式図である。 本発明の第2実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置の構造を示す模式図である。 本発明の第2実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置のもう一つの構造を示す模式図である。 本発明の第2実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置のまたもう一つの構造を示す模式図である。 本発明の第3実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置の構造を示す模式図である。 本発明の第4実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置の構造を示す模式図である。 本発明の第5実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置の構造を示す模式図である。 本発明の第6実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置の構造を示す模式図である。 本発明の第6実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置のもう一つの構造を示す模式図である。 本発明の第7実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置の構造を示す模式図である。 本発明の第8実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置の構造を示す模式図である。 本発明の第9実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置の構造を示す模式図である。 本発明の第10実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置のもう一つの構造を示す模式図である。 図14の一部分のユニットを示す模式図である。 本発明の第11実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置の構造を示す模式図である。 本発明の第12実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置の構造を示す模式図である。 本発明の第13実施例による電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置の構造を示す模式図である。
符号の説明
10 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、11 隔離板、141 内孔、15 気体源、16、16’ 緩衝室、161 外孔、17 抽気源、20 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、21 隔離板、241 内孔、26、26’、26"緩衝室、261 外孔、263 管部、264 内端板、265 外端板、30 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、31 隔離板、341 内孔、36 緩衝室、361 外孔、37 抽気源、38 緩衝室、381 緩衝孔、40 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、41 隔離板、46 緩衝室、50 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、51 隔離板、541 内孔、56 緩衝室、561 外孔、57 抽気源、58 内緩衝室、581 緩衝孔、60 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、61、61’ 隔離板、64、64’ 気体室、641 内孔、643 支持ユニット、65、65’ 気体源、661 外孔、67、67’ 抽気孔、68’ 内緩衝室、69、69’ 外緩衝室、70 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、71 隔離板、74 気体室、741 気体室、761 外孔、77 抽気源、78 内緩衝室、781 緩衝孔、80 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、81 隔離板、82 液体室、821 気孔、83 液体源、84 気体室、85 気体源、841 内孔、86 緩衝室、861 外孔、87 抽気源、881 緩衝孔、90 電子顕微鏡、91 極片、92 電子ビーム流道、94 試料室、96 防水材料、98 挿入孔、a10 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、a14 気孔、a141、b10 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、b11 隔離板、b14 気体室、b141 内孔、b15 気体源、b16 緩衝室、b161 外孔、b17 抽気源、b21 長形空間、b22 密封ユニット、c10 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、c11 隔離板、c14 気体室、c16 緩衝室、c22 密封ユニット、d10 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、d11 隔離板、d14 気体室、d141 内孔、d16 緩衝室、d161 外孔、d17’ 第二抽気源、d18 内緩衝室、d181 緩衝孔、e10 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置、e11 隔離板、e14 気体室、e16 緩衝室、e22 密封ユニット、B ボックス、F 薄膜、R 電子ビーム径路

Claims (24)

  1. 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置であって、
    電子顕微鏡は、内部に上下に配置される二つの極片を有し、それぞれの極片の中央に電子ビームを透過させるための電子ビーム流道を有し、かつ二つの極片の間に所定の距離を置いて電子顕微鏡の試料室が形成され、
    試料室と二つの極片とを結合し、少なくとも二つの緩衝室及び気体源を備え、
    少なくとも二つの緩衝室は、複数の隔離板と二つの極片との組み合わせにより構成され、緩衝室は試料室の上方と下方とに別々に位置付けられ、互いに所定の距離を置き、そのうちの一つの緩衝室は試料室の中まで延伸され、空間上、試料室と重なり、緩衝室は試料室に近い一端の隔離板において内孔を有し、試料室から遠く離れる一端の隔離板において外孔を有し、内孔と外孔とは同軸上に位置付けられ、電子顕微鏡の電子ビーム径路に接し、緩衝室は抽気を可能にするように抽気源に連接され、
    気体源は、試料室に気体を供給するように連接され、試料室内の気体を所定の圧力に維持可能であり、
    二つの内孔の距離は二つの極片の間の距離より短く、内孔を有する隔離板は試料室内または電子ビーム流道内に位置することが可能であることを特徴とする電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  2. 緩衝室は隔離板により極片上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  3. 緩衝室は極片の電子ビーム流道を有することを特徴とする請求項2に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  4. さらに二つの極片の相対的な端に位置する電子ビーム流道の周縁に沿い試料室へ所定の長さで延びる管部を形成し、管部は末端に内端板を有し、
    内孔は内端板上に形成され、
    電子ビーム流道は管部に向かい合う他端に外端板を有し、外端板は電子ビーム流道、管部、及び内端板と取り組んで緩衝室を形成し、
    外孔は外端板上に形成されることを特徴とする請求項3に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  5. 緩衝室は隔離板により内部を分割して内緩衝室を形成し、緩衝室と内緩衝室との間の隔離板は緩衝孔を有し、緩衝孔と内孔と外孔とは同軸であり、緩衝室と内緩衝室とは抽気源に別々に連接されることを特徴とする請求項4に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  6. 緩衝室は極片の電子ビーム流道の外、なおかつ二つの極片の間に位置付けられることを特徴とする請求項2に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  7. 緩衝室は複数の隔離板から囲まれボックス状を呈するように形成され、かつ極片上に固定されることを特徴とする請求項6に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  8. 緩衝室は隔離板により内部を囲んで内緩衝室を形成し、緩衝室と内緩衝室との間の隔離板は緩衝孔を有し、緩衝孔と内孔と外孔とは同軸であり、緩衝室と内緩衝室とは抽気源に別々に連接されることを特徴とする請求項7に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  9. 試料室の壁面、極片、及び隔離板を含む表面には防水材料を有することを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  10. 電子顕微鏡を高解析度にして観察を進めるという条件下では二つの内孔の距離は2mm以下であり、試料室内の気体圧力は200Torr以上であることを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  11. 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置であって、
    電子顕微鏡は、内部に上下に配置される二つの極片を有し、それぞれの極片の中央に電子ビームを透過させるための電子ビーム流道を有し、二つの極片の間に所定の距離を置いて電子顕微鏡の試料室が形成され、
    試料室と二つの極片とを結合し、気体室を備え、
    気体室は、複数の隔離板から囲まれて形成され、気体室の頂面及び底面の隔離板は内孔を別々に有し、気体室は気体源に連接され、気体室は支持ユニットにより二つの極片の間に位置するように支持され、
    試料室は、二つの内孔を有し、かつ抽気源に連接され、
    極片は、電子ビーム径路に接する少なくとも一つの隔離板を有し、隔離板は外孔を有し、
    そのうち内孔と外孔とは同軸上に位置付けられ、電子顕微鏡の電子ビーム径路に接することを特徴とする電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  12. 極片上の隔離板は極片と取り組んでボックスを形成し、ボックスは内部に外緩衝室を形成し、かつ抽気源に連接されることを特徴とする請求項11に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  13. 気体室は複数の隔離板により内部を囲んで少なくとも一つの内緩衝室を形成し、内緩衝室と気体室との間の隔離板は緩衝孔を有し、内緩衝室は抽気源に連接され、緩衝孔と内孔と外孔とは同軸であることを特徴とする請求項11に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  14. 気体室は複数の隔離板により内部を分割して液体室を形成し、液体室は液体源に連接され、気体室は液体室の頂面と底面とを包含し、液体室の頂面及び底面の隔離板は気孔を有し、気孔、内孔、緩衝孔、及び外孔は同軸であることを特徴とする請求項13に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  15. 二つの内孔のうちの一つの内孔は薄膜により封じられるように設けられることを特徴とする請求項11に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  16. 電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置であって、
    電子顕微鏡は、内部に上下に配置される二つの極片を有し、それぞれの極片の中央に電子ビームを透過させるための電子ビーム流道を有し、二つの極片の間に所定の距離を置いて電子顕微鏡の試料室が形成され、
    試料室と二つの極片とを結合し、複数の隔離板、緩衝室、及び気体室を備え、
    複数の隔離板は、二つの極片の間に配置され、二つの極片の電子ビーム流道と試料室とから構成される空間を囲んで長形空間を形成し、長形空間の内部を分割して気体室と少なくとも一つの緩衝室とを形成し、気体室の頂面及び底面の隔離板は内孔を別々に有し、
    緩衝室は、二つの内孔を有し、緩衝室の頂面に位置する隔離板は外孔を別々に有し、気体室は気体源に連接され、緩衝室は抽気源に連接され、そのうち気体室及び緩衝室において気体室は長形空間と分離可能であり、かつ長形空間と外部の試料室空間とを隔離するために分離可能な気体室と長形空間との間は複数の密封ユニットにより封じられることを特徴とする電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  17. 気体室は上下方に緩衝室を別々に有することを特徴とする請求項16に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  18. 気体室は独立のボックス内に形成され、二つの緩衝室は電子ビーム流道中に位置するように二つの極片に別々に形成され、
    密封ユニットはボックスと二つの極片との間に位置付けられることを特徴とする請求項17に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  19. 気体室及び二つの緩衝室は独立のボックス内に形成され、
    密封ユニットはボックスと二つの極片との間に位置付けられることを特徴とする請求項17に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  20. 二つの緩衝室と気体室との間には内緩衝室を有し、内緩衝室と緩衝室との間の隔離板は緩衝孔を有し、内孔、緩衝孔、及び外孔は同軸であり、内緩衝室は第二抽気源に連接されることを特徴とする請求項17に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  21. 気体室、二つの緩衝室、及び二つの内緩衝室は独立のボックス内に形成され、
    密封ユニットはボックスと二つの極片との間に位置付けられることを特徴とする請求項20に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  22. 密封ユニットは二つの極片のうちの上極片の底面と下極片の頂面とに別々に位置付けられることを特徴とする請求項18から20のいずれか一項に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  23. 気体室は独立のボックス内に形成され、
    二つの緩衝室は二つの極片の電子ビーム流道の外に別々に形成され、二つの極片の間に位置付けられ、
    密封ユニットはボックスと二つの緩衝室の隔離板との間に位置付けられることを特徴とする請求項17に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
  24. 密封ユニットはO形リングであることを特徴とする請求項16に記載の電子顕微鏡の試料室と結合しかつ観察に適用可能である液体・気体環境提供装置。
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