JP2006317717A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤担持体への現像剤の供給能力が向上した現像装置、及びこれを備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】非磁性1成分現像剤を担持する、表面が移動可能な現像剤担持体4Aと、現像剤担持体4Aに非接触で対向配置された現像剤搬送部材5と、を有し、現像剤搬送部材5により現像剤担持体4Aと現像剤搬送部材5との間に搬送された現像剤が現像剤担持体4A上に供給される現像装置1において、現像剤は、球形度合を表す形状係数SF−1の値が100〜135であり、凹凸度合を表す形状係数SF−2の値が100〜120である構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式、静電記録方式を利用したレーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置にて用いられる現像装置、及び該画像形成装置に関するものである。
従来、例えば、複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置では、全面帯電した電子写真感光体(感光体)に、レーザ等の光書き込みユニットで露光することにより静電像(潜像)を形成する。その後、現像装置内の現像剤担持体が、静電像に現像剤を付着させることにより、静電像を顕像化する。そして、感光体に付着した現像剤を紙などの記録媒体に転写して出力画像が形成される。
静電像をトナー像とするための現像方法には、大別して1成分現像方式と、2成分現像方式とがある。1成分現像方式では、現像剤として実質的に樹脂トナー粒子(トナー)のみから成る1成分現像剤が使用される。一方、2成分現像方式では、主に樹脂トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)とを備える2成分現像剤が使用される。1成分現像剤、2成分現像剤のいずれにおいても、トナーの帯電性の安定化や流動性の調整などのために、トナー粒子には外添剤(補助粒子)が加えられることがある。
1成分現像方法としては、例えば、次のような乾式1成分接触現像法が提案され、実用化されている。この方法は、現像剤として非磁性1成分現像剤を用いる。そして、現像剤を担持して感光体へと搬送する現像剤担持体を、回転する感光体に対して押圧又は接触させることで、静電像を現像する。或いは、現像剤担持体を感光体に対して非接触とした状態で現像を行う非接触現像方式もある。
非磁性1成分現像剤を用いる現像方法は、現像剤に磁性材料が不要であり、装置の簡略化及び小型化が容易である。又、非磁性1成分現像剤を使用する現像方法は、色味が良好であることからフルカラー画像形成装置への応用が容易である等の多くの利点を有している。
非磁性1成分現像剤を利用した現像装置においては、磁気力により現像剤担持体にトナーを供給することができないので、現像剤担持体にトナーを供給するその他の手段が必要とされる。
一般的に、非磁性1成分現像剤を用いる現像装置においては、現像剤担持体としての現像ローラに接触して配置された、現像剤供給回収部材としての供給回収ローラにより、現像装置内のトナーが現像ローラへ供給される。現像ローラに供給されたトナーは、現像ローラに当接して配置された現像剤量規制手段としての規制ブレードにより、現像ローラ上に薄層状にされる。現像ローラから感光体上の静電像にトナーを付着させる現像動作が終了した後に、現像に使用されなかったトナーは、供給回収ローラにより現像ローラから剥ぎ取られる。こうして剥ぎ取られたトナーは、現像装置内に収容されて再び現像剤として利用される。
上述のような一般的な構成の場合、現像ローラと供給回収ローラとが接触しており、かつ接触面での摩擦が大きい。そのため、現像ローラ及び供給回収ローラの回転に必要なトルクが大きく、消費電力が増大する。又、現像ローラと供給回収ローラの接触面で現像剤が強く擦れるために、トナーが劣化し易い。更に、現像工程終了後(即ち、感光体との接触部又は対向部を通過した後)の現像ローラ上に残留するトナーが、供給回収ローラに接触することによりトナー層が乱れる。このことが、非画像領域にトナーが供給される、所謂、地かぶり、或いは濃淡むらの原因となる。
そこで、現像剤担持体にトナーを供給するための手段として、現像剤担持体と非接触である、現像剤搬送部材としての供給ローラを用いる方法が提案されている(特許文献1参照)。このような現像装置では、現像ローラ等の現像剤担持体と供給ローラとが非接触であるため、これらの駆動トルクが小さく、トナーも劣化し難い。又、トナー層が乱れないため地かぶりや濃淡むら対策にある程度の効果がある。
しかしながら、従来の球形度合が低く、凹凸度合の高い現像剤を用いた場合、上述のように現像剤担持体と供給ローラとが非接触である構成では、供給ローラによって十分にトナーが搬送されないため、現像剤担持体に供給されるトナー量が充分なものではなかった。従って、現像に供されるトナー量が充分でないため、画像面積の多い画像を現像すると、画像濃度の低下、白抜け、濃度むらにより画質が低下することがあった。
特開昭63−48576号公報
本発明の目的は、現像剤担持体への現像剤の供給能力が向上した現像装置、及びこれを備える画像形成装置を提供することである。
本発明のより詳細な目的の一つは、現像剤担持体と、現像剤担持体上に現像剤を供給するための現像剤搬送部材とが非接触であって、現像剤担持体及び現像剤搬送部材の駆動トルクを小さくし、現像剤の劣化を低減すると共に、現像剤の乱れを抑制して地かぶり、濃淡むら等の画像不具合を抑制するのに有利な構成を用いながら、しかも画像面積の多い画像を現像する場合にも画像濃度の低下、白抜け、濃度むら等の画像不具合の発生を抑制することのできる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る現像装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、非磁性1成分現像剤を担持する、表面が移動可能な現像剤担持体と、前記現像剤担持体に非接触で対向配置された現像剤搬送部材と、を有し、前記現像剤搬送部材により前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との間に搬送された現像剤が前記現像剤担持体上に供給される現像装置において、前記現像剤は、球形度合を表す形状係数SF−1の値が100〜135であり、凹凸度合を表す形状係数SF−2の値が100〜120であることを特徴とする現像装置である。
本発明の他の態様によると、転写材に現像剤による像を形成して出力する画像形成装置において、静電像が形成される像担持体と、前記静電像を現像するための上記本発明の現像装置と、を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、現像剤担持体への現像剤の供給能力が向上する。本発明により得られる作用効果の一つとして、現像剤担持体と、現像剤担持体上に現像剤を供給するための現像剤搬送部材とが非接触であって、現像剤担持体及び現像剤搬送部材の駆動トルクを小さくし、現像剤の劣化を低減すると共に、現像剤の乱れを抑制して地かぶり、濃淡むら等の画像不具合を抑制するのに有利な構成を用いながら、しかも画像面積の多い画像を現像する場合にも画像濃度の低下、白抜け、濃度むら等の画像不具合の発生を抑制し得ることが挙げられる。
以下、本発明に係る現像装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
[画像形成装置]
先ず、図2を参照して、本発明に従って構成される現像装置を備える画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。本実施例では、画像形成装置100は、画像形成装置本体(装置本体)に対して通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ、原稿読み取り装置等からの画像情報信号に従って、電子写真方式を利用して転写材(記録用紙、OHPシート、布等)に画像を形成して出力するレーザビームプリンタである。又、本実施例の画像形成装置100は、非磁性1成分現像剤(トナー)を使用する現像装置1を備えている。
画像形成装置100は、像担持体としてドラム型の感光体、即ち、感光ドラム21を有する。感光ドラム21は、矢印a方向に回転駆動される。回転する感光ドラム21の表面は、帯電手段としての帯電ローラ22によって所定の極性(本実施例では負極性)・電位に帯電される。帯電した感光ドラム21の表面は、露光手段(光書き込みユニット)としてのレーザスキャナ23によって画像情報信号に応じて走査露光される。これにより、感光ドラム21上に静電像が形成される。感光ドラム21に形成された静電像は、次いで、現像装置1によって現像剤のトナーが供給されて、可視像、即ち、トナー像として可視化される。
一方、感光ドラム21上へのトナー像の形成とタイミングを合わせて、感光ドラム21と転写手段としての転写ローラ24とが対向する転写部Nに、図示しない転写材供給部から被転写体としての転写材Pが搬送されてくる。そして、感光ドラム21上のトナー像は、転写ローラ24の作用により転写材P上に転写される。この時、転写ローラ24には、図示しない転写バイアス出力手段から、トナーの正規の帯電極性(本実施例では負極性)とは逆極性のバイアスが印加される。
トナー像が転写された転写材Pは、その後定着手段としての図示しない定着器に搬送される。転写材P上のトナーは、定着器によって加熱、加圧されることによって転写材Pに定着される。その後、転写材Pは、装置本体外に排出される。
又、トナー像の転写後に感光ドラム21上に残留したトナーは、クリーニング手段としてのクリーニングブレード25により除去されて、図示しない廃トナー容器に回収される。
[現像装置]
図1に本実施例における現像装置1の概略断面を示す。本実施例では、現像装置1は、現像剤として非磁性1成分現像剤、即ち、トナーAを用いる。現像装置1は、容器(現像容器枠体)2を有する。容器2において、後述する現像剤担持体4Aよりも後部の空間は、容器2の底板を上方に伸張した仕切り2dを介して2つの空間に分かれている。即ち、容器2内は、現像剤担持体4Aの後部に位置するバッファ空間(現像室)2bと、更にその後部の補給室2aと、に分けられている。バッファ空間2bには、現像剤担持体4Aなどの現像手段が配置される。補給室2a内には、バッファ空間2bに供給するトナーAが収納される。補給室2a内には、現像剤攪拌搬送部材としての攪拌羽根3が配置されている。又、補給室2aとバッファ空間2bとの間は、トナー搬送開口部2cによって連通している。撹拌羽根3は、矢印d方向に回転駆動され、補給室2a内のトナーAをバッファ空間2bへと供給する。
容器2のバッファ空間2bは、感光ドラム1と対向する部分が一部開口しており、その開口部2eから一部露出するように、現像剤担持体としてのベルトスリーブ4Aが配置されている。ベルトスリーブ4Aは、外周部に微小な凹凸が設けられた薄膜円筒体で、回転体10の周長よりも僅かに長い周長を有し、回転体10に外装されている。ベルトスリーブ4Aとしては、アルミニウム等の導電性の金属製ベルト(スリーブ)を好適に用いることができる。回転体10としては、ゴムローラを好適に用いることができる。又、ベルトスリーブ4Aは、両端側に位置する図示しない押圧部材で感光ドラム21の反対側が回転体10の外周面に密着されている。これにより、感光ドラム21との対向部に形成されたベルトスリーブ4Aの膨らみが感光ドラム21の外周面に面接触する。ベルトスリーブ4Aは、回転体10と共に矢印b方向に回転する。即ち、ベルトスリーブ4Aと感光ドラム21とは、接触部にてそれぞれの表面移動方向が順方向となるように回転する。
更に、バッファ空間2b内において、ベルトスリーブ4Aの周囲には、供給ローラ5と、現像ブレード6と、掻取部材7と、弾性部材8とが配置されている。
ベルトスリーブ4Aにトナーを供給するための現像剤搬送部材としての供給ローラ5は、ベルトスリーブ4Aと非接触に対向配置されている。供給ローラ5は、矢印c方向に回転駆動される。即ち、ベルトスリーブ4Aと供給ローラ5とは、対向部でそれぞれの表面移動方向が逆方向になるように回転する。供給ローラ5としては、外周部に微小な凹凸が設けられたアルミニウム棒等の金属製ローラを好適に用いることができる。供給ローラ5は、ベルトスリーブ4Aの表面移動方向と交差する方向における現像領域以上の範囲にわたりトナーを供給できるようになっている。
供給ローラ5の外周部には、容器2の底板に設けられた保持部材9に取り付けられた掻取部材7の先端が圧接されている。掻取部材7としては、ポリエチレンテレフタレートのフィルム等の板状の弾性体を好適に用いることができる。本実施例では、掻取部材7は、供給ローラ5の表面移動方向上流側に自由端を向けて、その端部で供給ローラ5に当接する。又、本実施例では、掻取部材7は、現像装置1に設置した状態で、供給ローラ5の軸方向と略平行に、供給ローラ5上のトナー担持領域の略全域にわたり延在する長さを有する。
弾性部材8は、ベルトスリーブ4Aの表面移動方向において、ベルトスリーブ4Aから感光ドラム21にトナーを供給する現像領域よりも下流で、ベルトスリーブ4Aと供給ローラ5との最近接位置よりも上流においてベルトスリーブ4Aに接触して配置される。弾性部材8は、容器2の底板に設けられた保持部材9に取り付けられている。弾性部材8は、本実施例では、容器2からトナーが漏れ出ないようにシール部材としての機能を有する。弾性部材8としては、発泡弾性部材を好適に用いることができる。本実施例では、弾性部材8として、断面矩形の連続発泡性のポリウレタンフォームを使用した。弾性部材8の材料としては、ウレタンフォームに限定されるものでなく、シリコーンゴムやエチレンプロピレンジエンゴム(EPDMゴム)等の一般的なゴムを発泡させたものなどを使用してもよい。又、発泡弾性部材は、連続発泡性のものに限定されるものではなく、独立発泡性のものを使用することもできる。弾性部材8は、現像装置1に設置した状態で、ベルトスリーブ4Aの表面移動方向と交差する方向において、ベルトスリーブ4A上のトナー担持領域の略全域にわたり延在する長さを有する。
又、ベルトスリーブ4A上のトナー量を規制する、現像剤量規制手段としての現像ブレード6は、容器2の天井部に設けられた保持部材11に取り付けられ、一側面がベルトスリーブ4Aの外周部に面で当接する。現像ブレード6は、ベルトスリーブ4Aの表面移動方向において、ベルトスリーブ4Aと供給ローラ5との最近接位置より下流(即ち、弾性部材8よりも下流)において、ベルトスリーブ4Aに接触する。現像ブレード6としては、板状の弾性体である、ステンレス鋼、リン青銅等の金属薄板を好適に用いることができる。
詳しくは後述するが、本実施例では、現像剤として、球形度合を表す形状係数SF−1の値が100〜135であり、凹凸度合を表す形状係数SF−2の値が100〜120であるトナーAが、容器2に収容されている。
補給室2a内のトナーAは、攪拌羽根3の矢印d方向の回転によりバッファ空間2bに供給される。バッファ空間2bでは、供給ローラ5の矢印c方向の回転により、その外周面と接触するトナーAが摩擦により荷電され、供給ローラ5の外周面に静電的に保持される。供給ローラ5上のトナーAは、掻取部材7によって掻き取られる。これにより、トナーAは、供給ローラ5とベルトスリーブ4Aとの間の空間、より詳細には、供給ローラ5とベルトスリーブ4Aと弾性部材8と、更には掻取部材7とによって囲まれた空間である現像剤供給部Xに導入されて集まり、トナーAの粉圧が高まる。現像剤供給部XにおいてトナーAはベルトスリーブ4Aと供給ローラ5との間に保持される。この粉圧とベルトスリーブ4Aの矢印b方向の回転によって、ベルトスリーブ4AにトナーAが供給される。ベルトスリーブ4Aに保持されたトナーAは、現像ブレード6によって規制され、ベルトスリーブ4A上に薄層を形成する。又、トナーAは、現像ブレード6との接触により荷電される。
現像ブレード6を通過したトナーAは、ベルトスリーブ4Aと共に矢印b方向に移動し、感光ドラム21とベルトスリーブ4Aとの接触領域(現像領域)で、矢印a方向に移動している感光ドラム21の外周面に接触する。この際、図示しない現像バイアス出力手段により出力された現像バイアス電圧が、ベルトスリーブ4Aに印加される。この電圧の作用により、感光ドラム21に形成されている静電像に従って、トナーAはベルトスリーブ4Aから感光ドラム21に移動する。これにより、感光ドラム21上の静電像が顕像化される。本実施例では、感光ドラム21上の帯電電荷が露光により減衰した部分(明部)に感光ドラム21の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーを付着させる。
静電像の顕像化に使われずに、ベルトスリーブ4Aに付着したまま現像領域を通過したトナーAは、ベルトスリーブ4Aと共に弾性部材8とベルトスリーブ4Aとの接触部を通過後、バッファ空間2bに戻され、再利用される。
ここで、トナーの球形度合について説明する。トナーの球形度合は、トナー粒子の形状係数SF−1及びSF−2を用いて示すことが可能である。トナー粒子の形状係数SF−1及びSF−2は、本発明においては、日立製作所社製の走査型電子顕微鏡FE−SEM(S−800)を用いてトナー像を無作為に100個サンプリングし、その画像情報をインターフェースを介してニレコ社製の画像解析装置(Luzex3)に導入して解析を行い、下式より算出して得られた値として定義する。
SF−1={(MXLNG)/AREA}×(π/4)×100
SF−2={(PERI)/AREA}×(1/4π)×100
(MXLNG:絶対最大長、AREA:トナー投影面積、PERI:周長)
このトナー粒子の形状係数SF−1は、球形度合を示しており、135より大きいと球形から徐々に不定形となる。又、トナー粒子の形状係数SF−2は、凹凸度合を示しており、120より大きいとトナー粒子の表面に凹凸が顕著になる。完全な球形ではSF−1=SF−2=100である。
トナー形状の作用効果としては、次のことが挙げられる。トナーの形状を球形とすることで、トナーの流動性が向上し、供給ローラ5からスムーズにトナーが供給され、ベルトスリーブ4Aと供給ローラ5との間の空間(現像剤供給部)Xにおける粉圧を高めることができる。これにより、ベルトスリーブ4Aに供給されるトナー量を充分に多くすることができ、現像に供されるトナーの量が増加する。そのため、画像面積の多い画像を現像する場合にも、画像濃度の低下、白抜け、濃度むら等の画像不具合の発生を防ぐことができる。
以下、より具体的な例を参照して本実施例の効果を更に説明する。以下の具体例は本発明の例示の目的に提供されるものであって、本発明をこれらの例のみに限定することを意図するものではない。
(具体例1)
本具体例では、本実施例の現像装置1において、トナーAとして重合トナーである次のトナーA1を用いた。トナーA1の製法は次の通りである。
重合トナーを作製するために、先ず、水系媒体を調製した。イオン交換水710gに0.1M−NaPO水溶液450gを投入して、60℃に加温した後、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて12000rpmにて攪拌した。これに1.0M−CaCl水溶液68gを徐々に添加して、Ca(POを含む水系媒体を得た。
次に、重合性単量体組成物を調製した。
モノマー: スチレン 165g
n−ブチルアクリレート 35g
着色剤: C.I.ピグメントブルー15:3 15g
荷電制御剤: サリチル酸金属化合物 3g
極性レジン: 飽和ポリエステル 10g
(酸価14、ピーク分子量:8000)
離型剤: エステルワックス(融点70℃) 50g
上記処方による原料を60℃に加温し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、12000rpmにて均一に溶解及び分散した。これに重合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)10gを溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
得られた水系媒体中に、上記重合性単量体組成物を投入し、60℃、N雰囲気下においてTK式ホモミキサーにて10000rpmで10分間攪拌して、重合性単量体組成物を造粒した。その後、パドル攪拌翼で攪拌しつつ、80℃に昇温して10時間反応させた。重合反応終了後、減圧下で残存モノマーを除去し、冷却した後、塩酸を加えてリン酸カルシウムを溶解させた。その後、濾過、水洗、乾燥をして、着色懸濁粒子(重合トナー粒子)を得た。
得られた重合トナー粒子100重量部と、BET法による比表面積が200 m/gである疎水性シリカ微粉末2.2重量部とを混合して、外添処理されたトナーA1を調製した。得られたトナーA1は、重量平均粒径が6.0μm、形状係数SF−1が115、形状係数SF−2が110であった。
尚、トナーの平均粒径及び粒度分布は、コールターカウンターTA−II型又はコールターマルチサイザー(コールター社製)を用いた方法など、種々の方法で測定可能である。ここでは、コールターマルチサイザー(コールター社製)を用いた方法により測定した。コールターマルチサイザー(コールター社製)には、個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びPC9801パーソナルコンピューター(NEC製)を接続した。電解液は1級塩化ナトリウムを用いて、1%NaCl水溶液を調整した。例えば、ISOTON R−II(コールターサイエンティフィックジャパン社製)が使用できる。
測定法としては、上記電解水溶液100〜150mL中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜5mL加え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、コールターマルチサイザーにより、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、2μm以上のトナー粒子の体積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算出する。それから、体積分布から求めた体積基準の重量平均粒径、個数分布から求めた個数基準の長さ平均粒径を求めることができる。
(具体例2)
本具体例では、本実施例の現像装置1において、トナーAとして重合トナーである次のトナーA2を用いた。トナーA2の製法は次の通りである。
先ず、水系媒体を調製した。イオン交換水710gに、0.1M−NaPO水溶液450gを投入して60℃に加温した後、TKホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて12000rpmにて攪拌した。これに、1.0M−CaCl水溶液68gを徐々に添加して、Ca(POを含む水系媒体を得た。
次に、重合性単量体組成物を調製した。
モノマー: スチレン 165g
n−ブチルアクリレート 35g
着色剤: C.I.ピグメントブルー15:3 15g
荷電制御剤: サリチル酸金属化合物 3g
極性レジン: 飽和ポリエステル 10g
(酸価14、ピーク分子量:8000)
上記処方を60℃に加温し、TKホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて12000rpmにて均一に溶解及び分散した。これに重合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)10gを溶解し、重合性単量体組成物を調整した。
得られた水系媒体中に、上記重合性単量体組成物を投入し、60℃でN雰囲気下においてTK式ホモミキサーを用いて10000rpmで10分間攪拌して、重合性単量体組成物を造粒した。その後、パドル攪拌翼で攪拌しつつ、80℃に昇温して10時間反応させた。重合反応終了後、トナーA1と同一条件の減圧下で残存モノマーを除去し、冷却した後、塩酸を加えてリン酸カルシウムを溶解させた。その後、濾過、水洗、及び乾燥を行って、着色懸濁粒子(重合トナー粒子)を得た。
得られた重合トナー粒子100重量部と、BET法による比表面積が200m/gである疎水化処理されたシリカ微粉末1.5重量部とを混合して、外添処理されたトナーA2を調製した。得られたトナーA2は、重量平均粒径が5.5μm、形状係数SF−1が120、形状係数SF−2が115であった。
(比較例1)
比較例1として、使用するトナーを除いて本実施例の現像装置1と同一構成である現像装置を用意した。本比較例の現像装置では、トナーAとして粉砕トナーである次のトナーA3を用いた。トナーA3の製法は次の通りである。
スチレン−アクリル系樹脂 100重量部
カーボンブラック 5重量部
低分子量エチレン−プロピレン共重合体 4重量部
負荷電制御剤(アゾ染料系金属錯体) 1重量部
上記組成の混合物を、140℃に加熱された2軸エクストルーダーで溶融混練した後、ハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェットミルで微粉砕して微粉砕物(粉砕トナー粒子)を得た。
得られた粉砕トナー粒子100重量部と、BET法による比表面積が200m/gである疎水化処理されたシリカ微粉末1.5重量部とを混合して、外添処理されたトナーA3を調製した。得られたトナーA3は、重量平均粒径が5.0μm、形状係数SF−1が145、形状係数SF−2が133であった。
本実施例の画像形成装置100に上記具体例1、具体例2、比較例1の現像装置1を搭載し、画像出力を行い、画像濃度低下について評価した。評価基準を表1に示す。
Figure 2006317717
評価結果を表2に示す。
Figure 2006317717
画像濃度低下はSF−1とSF−2の値に大きく依存し、SF−1の値が100〜135であり、SF−2の値が100〜120であれば、画像濃度はほとんど低下しないことが確認された。
以上説明したように、本実施例によれば、ベルトスリーブ4Aと供給ローラ5とは非接触である。このため、これらベルトスリーブ4A及び供給ローラ5を回転させるために必要なトルクを小さくし、トナーの劣化を低減することができると共に、地かぶり、濃淡むら等の画像不具合を抑制することができる。そして、本実施例によれば、トナーの球形度合が高く、凹凸度合が低いために、供給ローラ5からスムーズにトナーが供給され、ベルトスリーブ4Aと供給ローラ5との間の空間(現像剤供給部)Xにおける粉圧が高まる。そのことにより、現像に供されるトナーの量が増加するため、画像面積の多い画像を現像する場合にも、画像濃度の低下、白抜け、濃度むら等の画像不具合の発生を抑制することができる。
実施例2
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例では、現像装置が備える現像剤担持体等の現像手段の構成が実施例1とは異なる。現像装置及び画像形成装置のその他の構成は実施例1のものと実質的に同じであるので、実施例1のものと実質的に同一又は相当する機能、構成を有する要素には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
図3に本実施例における現像装置1の概略断面を示す。本実施例の現像装置1には、実施例1の現像装置1におけるベルトスリーブ4Aと回転体10とが設けられておらず、替わりに現像剤担持体としての現像ローラ4Bが設けられている。現像ローラ4Bは、バッファ空間2bの開口部2eから一部露出するように、感光ドラム21に対して接触して配置され、図示矢印b方向に回転する。即ち、現像ローラ4Bと感光ドラム21とは、接触部にてそれぞれの表面移動方向が順方向となるように回転する。現像ローラ4Bとしては、芯金の外周に、外周部に微小な凹凸が設けられ電気抵抗値が調整された弾性層が形成された弾性ローラを好適に用いることができる。弾性層としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、エピクロロヒドリンゴム、ニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等の一般的なゴムが使用可能である。又、現像ローラ4Bとしては、弾性層自身を最表層としてもよいが、トナーに与える帯電性を考慮して、弾性層と異なる材料にて表層を形成してもよい。負帯電性トナーを用いる場合には、表層としてウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂等が使用可能である。又、正帯電性のトナーを用いる場合には、表層としてフッ素樹脂等が使用可能である。
又、本実施例の現像装置1には、実施例1の現像装置1における掻取部材7が設けられておらず、替わりに現像ローラ4Bと供給ローラ5とに接触する弾性部材12が設けられている。即ち、本実施例では、弾性部材12は、現像ローラ4Bに接触する第1の部分12aと、供給ローラ5に接触する第2の部分12bを有する。本実施例では、弾性部材12は、シール及び掻き取り部材としての機能を有する。これにより、現像装置1の構成を簡略化することができる。本実施例における弾性部材12としては、実施例1にて用いた弾性部材8と同様の発泡弾性部材を好適に用いることができる。
斯かる構成において、供給ローラ5に保持されたトナーAは、弾性部材12によって掻き取られる。これにより、トナーAは、供給ローラ5と現像ローラ4Bとの間の空間、より詳細には、供給ローラ5と現像ローラ4Bと弾性部材12とによって囲まれた空間である現像剤供給部Xに集まり、トナーAの粉圧が高まる。現像剤供給部XにおいてトナーAは現像ローラ4Bと供給ローラ5との間に保持される。この粉圧及び現像ローラ4Bの回転によって、現像ローラ4BにトナーAが供給される。尚、本実施例では、図示しない現像バイアス出力手段により出力された現像バイアス電圧は、現像ローラ4Bに印加される。
以下、より具体的な例を参照して本実施例の効果を更に説明する。以下の具体例は本発明の例示の目的に提供されるものであって、本発明をこれらの例のみに限定することを意図するものではない。
(具体例3)
本具体例では、本実施例の現像装置1において、トナーAとして重合トナーである上述のトナーA1を用いた。
(比較例2)
比較例2として、使用するトナーを除いて本実施例の現像装置1と同一構成である現像装置を用意した。本比較例の現像装置では、トナーAとして粉砕トナーである上述のトナーA3を用いた。
本実施例の画像形成装置100に上記具体例3、比較例2の現像装置1を搭載し、画像出力を行い、画像濃度低下について評価した。評価基準は、実施例1にて示した通りである。評価結果を表3に示す。
Figure 2006317717
本実施例の構成においても、実施例1と同様に、画像濃度低下はSF−1とSF−2の値に大きく依存し、SF−1の値が100〜135であり、SF−2の値が100〜120であれば、画像濃度はほとんど低下しないことが確認された。
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果を奏し得る。即ち、現像ローラ4Bと供給ローラ5とは非接触である。このため、これら現像ローラ4B及び供給ローラ5を回転させるために必要なトルクを小さくし、トナーの劣化を低減することができると共に、地かぶり、濃淡むら等の画像不具合を抑制することができる。そして、本実施例によれば、トナーの球形度合が高く、凹凸度合が低いために、供給ローラ5からスムーズにトナーが供給され、現像ローラ4Bと供給ローラ5との間の空間(現像剤供給部)Xにおける粉圧が高まる。そのことにより、現像に供されるトナーの量が増加するため、画像面積の多い画像を現像する場合にも、画像濃度の低下、白抜け、濃度むら等の画像不具合の発生を抑制することができる。更に、本実施例では、現像ローラ4Bと供給ローラ5との両方に接触する弾性部材12を使用することで、現像装置1の構成の簡略化を図ることができる。これにより、装置の小型化、組み立ての手間やコストの削減において有利である。
実施例3
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例では、現像装置が備える現像剤担持体等の現像手段の構成が実施例1、2とは異なる。現像装置及び画像形成装置のその他の構成は実施例1、2のものと同じであるので、実施例1、2のものと実質的に同一又は相当する機能、構成を有する要素には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
図4に本実施例における現像装置1の概略断面を示す。本実施例の現像装置1には、実施例2の現像装置1における弾性部材12が設けられておらず、替わりに現像ローラ4Bと供給ローラ5との間に挟みこんで配置された掻取壁部材13が設けられている。掻取壁部材13は、容器2に支持部材14によって支持されている。支持部材14は、掻取壁部材13によって掻き取られたトナーAを回収するための回収通路15として、支持部材14を貫通する、トナーAが通過可能な穴が開けられている。
更に説明すると、本実施例の現像装置1には、現像ローラ4Bから感光ドラム21にトナーを供給する現像領域よりも現像ローラ4Bの表面移動方向下流で、現像ローラ4Bと供給ローラ5との最近接位置よりも現像ローラ4Bの表面移動方向上流において、現像ローラ4Bと供給ローラ5との間に設置され、少なくとも一部が現像ローラ4Bに当接する掻取壁部材13が設けられている。掻取壁部材13としては、これに限定されるものではないが、発泡弾性部材を好適に用いることができる。本実施例では、掻取壁部材13として、断面矩形の連続発泡性のポリウレタンフォームを使用した。掻取壁部材13は、圧縮して現像ローラ4Bと供給ローラ5との間に配置することができる。又、掻取壁部材13は、例えば少なくとも1つの角部(現像ローラ4Bの表面移動方向上流側の角部など)で現像ローラ4Bに当接するように配置することができる。掻取壁部材13の材料としては、ウレタンフォームに限定されるものでなく、発泡弾性部材として、シリコーンゴムやエチレンプロピレンジエンゴム(EPDMゴム)等を発泡させた発泡ゴム等を使用してもよい。又、発泡弾性部材は、連続発泡性のものに限定されるものではなく、独立発泡性のものを使用することもできる。掻取壁部材13は、現像装置1に設置した状態で、現像ローラ4Bの軸方向と略平行に、現像ローラ4B上のトナー担持領域の略全域にわたり延在する長さを有する。
掻取壁部材13は、支持部材14に支持されている。支持部材14は、容器2と別部材であっても、一体的に形成されていてもよい。支持部材14としては、これに限定されるものではないが、板状の弾性体である、ポリエチレンテレフタレートのフィルム等の樹脂製フィルムを好適に用いることができる。この支持部材14は、その長手方向が現像ローラ4Bの軸方向に沿うように配置される。そして、現像ローラ4Bの表面移動方向に沿う方向(現像ローラ4の軸方向と交差する方向)において、支持部材14の一方の端部に掻取壁部材13が取り付けらる。この掻取壁部材13が設置されている側の支持部材14の端部は、供給ローラ5に接触させることができる。又、現像ローラ4Bの表面移動方向に沿う方向において、支持部材13のもう一方の端部は、容器2に取り付けられている。回収通路15は、現像ローラ4Bから剥ぎ取られたトナーが支持部材14上に堆積しないように形状、大きさ、数が設定される。
補給室2a内のトナーAは、攪拌羽根3の矢印d方向の回転によりバッファ空間2bに供給される。バッファ空間2bでは、供給ローラ5の矢印c方向の回転により、その外周面と接触するトナーAが摩擦により荷電され、供給ローラ5の外周面に静電的に保持される。供給ローラ5上のトナーAは、掻取壁部材19によって掻き取られる(塞き止められる)。これにより、トナーAは、供給ローラ5と現像ローラ4Bとの間の空間、より詳細には、供給ローラ5と現像ローラ4Bと掻取壁部材5とによって囲まれた空間である現像剤供給部Xに集まり、トナーAの粉圧が高まる。現像剤供給部XにおいてトナーAは現像ローラ4Bと供給ローラ5との間に保持される。この粉圧と現像ローラ4Bの回転によって、現像ローラ4BにトナーAが供給される。現像ローラ4Bに保持されたトナーAは、現像ブレード6によって規制され、現像ローラ4B上に薄層を形成する。又、トナーAは、現像ブレード6との接触により荷電される。
現像ブレード6を通過したトナーAは、現像ローラ4Bと共に矢印b方向に移動し、感光ドラム21と現像ローラ4Bとの接触領域(現像領域)で、矢印a方向に移動している感光ドラム21の外周面に接触する。この際、図示しない現像バイアス出力手段により出力された現像バイアス電圧が現像ローラ4Bに印加される。この電圧の作用により、感光ドラム21に形成されている静電像に従って、トナーAは現像ローラ4Bから感光ドラム21に移動する。これにより、感光ドラム21上の静電像が顕像化される。
静電像の顕像化に使われずに、現像ローラ4Bに付着したまま現像領域を通過したトナーAは、現像ローラ4Bと共に移動して、掻取壁部材13によって掻き取られる。現像ローラ4Bから掻き取られたトナーAは、支持部材14に空けられている回収通路15を通って、バッファ空間2bに戻され再利用される。斯かる構成によれば、現像に供されなかったトナーを現像ローラ4Bから剥ぎ取り、回収通路15を通過させて、供給ローラ5により現像ローラ4Bから離れる方向に搬送する。そして、新たに供給ローラ5によって搬送されて現像剤供給部Xに押し込まれているトナーが現像ローラ4Bに供給される。これにより、連続して繰り返し使用されることによるトナーの劣化を軽減することができる。
以下、より具体的な例を参照して本実施例の効果を更に説明する。以下の具体例は本発明の例示の目的に提供されるものであって、本発明をこれらの例のみに限定することを意図するものではない。
(具体例4)
本具体例では、本実施例の現像装置1において、トナーAとして重合トナーである上述のトナーA1を用いた。
(比較例3)
比較例3として、使用するトナーを除いて本実施例の現像装置1と同一構成である現像装置を用意した。本比較例の現像装置では、トナーAとして粉砕トナーである上述のトナーA3を用いた。
本実施例の画像形成装置100に上記具体例4、比較例3の現像装置1を搭載し、画像出力を行い、画像濃度低下について評価した。評価基準は、実施例1にて示した通りである。評価結果を表4に示す。
Figure 2006317717
本実施例の構成においても、実施例1、2と同様に、画像濃度低下はSF−1とSF−2の値に大きく依存し、SF−1の値が100〜135であり、SF−2の値が100〜120であれば、画像濃度はほとんど低下しないことが確認された。
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1、2と同様の効果を奏し得ると共に、更に、掻き取り壁部材13と回収通路14を使用することで、トナーの劣化の軽減を図ることができる。
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。例えば、上記実施例では、球形トナーを重合法により製造する例を示した。懸濁重合法などの重合法によりトナーを製造すると特別な球形化処理を行うことなく、比較的容易に所望の形状の球形トナーを得ることができる。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、粉砕法により製造したトナーを、機械的な衝撃を与える方法や熱気流中で加熱する方法などにより球形化処理を施し、所望の形状の球形トナーを得ることができる。
又、例えば、上記各実施例では、現像装置1が像担持体と現像剤担持体とが接触する接触現像方式を用いるものとして説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、像担持体と現像剤担持体とが非接触である非接触現像方式を用いた現像装置においても等しく適用することができる。
又、現像剤担持体としての実施例1におけるベルトスリーブと、実施例2、3における現像ローラとを入れ替えて用いてもよい。
又、本発明は、複数の像担持体に対してそれぞれ現像装置が対応して設けられるか、或いは単一の像担持体に対して複数の現像装置が設けられて、例えばフルカラー画像の形成が可能なカラー画像形成装置においても等しく適用することができる。複数種類(色)のトナー像を像担持体上で直接重ね合わせたり、転写材上に順次に転写することで転写材上で直接重ね合わせたり、又は中間転写体上で重ね合わせた後に転写材に転写したりすることにより、フルカラー画像等を出力することのできる画像形成装置が斯界にて周知である。
更に、本発明に係る現像装置は、画像形成装置本体(装置本体)に対して着脱可能なカートリッジとされていてもよい。カートリッジには、現像装置が単独で装置本体に対して着脱可能とされた現像カートリッジがある。又、カートリッジには、現像装置の他に、少なくとも感光体が枠体によって一体的にカートリッジ化されたプロセスカートリッジがある。プロセスカートリッジは更に、帯電手段、クリーニング手段のうち少なくとも1つを有していてよい。このような装置本体に対して着脱可能なカートリッジは、装置本体が備える装着ガイド、位置決め部材等の装着手段を介して装置本体に取り外し可能に装着される。
本発明に係る現像装置の一実施例の概略断面図である。 本発明に係る画像形成装置の一実施例の要部概略構成図である。 本発明に係る現像装置の他の実施例の概略断面図である。 本発明に係る現像装置の更に他の実施例の概略断面図である。
符号の説明
1 現像装置
2 容器(現像容器枠体)
3 攪拌羽根(現像剤攪拌搬送部材)
4A ベルトスリーブ(現像剤担持体)
4B 現像ローラ(現像剤担持体)
5 供給ローラ(現像剤搬送部材)
6 現像ブレード(現像剤量規制手段)
7 掻取部材
8 弾性部材(シール部材)
12 弾性部材(シール及び掻取部材)
13 掻取壁部材
14 支持部材
15 回収通路
21 感光ドラム(像担持体)
100 画像形成装置

Claims (7)

  1. 非磁性1成分現像剤を担持する、表面が移動可能な現像剤担持体と、前記現像剤担持体に非接触で対向配置された現像剤搬送部材と、を有し、前記現像剤搬送部材により前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との間に搬送された現像剤が前記現像剤担持体上に供給される現像装置において、
    前記現像剤は、球形度合を表す形状係数SF−1の値が100〜135であり、凹凸度合を表す形状係数SF−2の値が100〜120であることを特徴とする現像装置。
  2. 更に、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との最近接位置よりも前記現像剤担持体の表面移動方向上流において前記現像剤担持体に接触する弾性部材を有し、前記現像剤搬送部材は、少なくとも前記現像剤担持体、前記弾性部材及び前記現像剤搬送部材によって囲まれ、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との間に現像剤を保持する現像剤供給部に現像剤を搬送することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記弾性部材は、更に前記現像剤搬送部材に接触し、前記現像剤搬送部材から現像剤を掻き取り、該弾性部材により掻き取られた現像剤が前記現像剤供給部に導入されることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 更に、前記現像剤搬送部材から該現像剤を掻き取る掻取部材を有し、該掻取部材により掻き取られた現像剤が前記現像剤供給部に導入されることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  5. 更に、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との最近接位置よりも前記現像剤担持体の表面移動方向上流において、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との間に設置され、前記現像剤担持体に当接して前記現像剤担持体から現像剤を掻き取る掻取壁部材と、前記掻取壁部材によって掻き取られた現像剤が通過する回収通路と、を有し、前記現像剤搬送部材は、少なくとも前記現像剤担持体、前記現像剤搬送部材及び前記掻取壁部材によって囲まれ、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との間に現像剤を保持する現像剤供給部に現像剤を搬送することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  6. 前記現像剤搬送部材は、更に前記掻取壁部材により掻き取られ前記回収通路を通過した現像剤を搬送することを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 転写材に現像剤による像を形成して出力する画像形成装置において、静電像が形成される像担持体と、前記静電像を現像するための請求項1〜6のいずれかの項に記載の現像装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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