JP2006316843A - せん引き抜き装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガス栓本体(31)の一方に開放すると共にその開放端に筒状部(33)が連設されているせん収容部(30)から、せん収容部(30)内に固着されたせん(3)を、傷を付けたり破損させたりすることなく、少ない力で引き抜けることができるせん引き抜き装置を提供すること。
【解決手段】 筒状部(33)の開放端部に架設され且つせん収容部(30)に向かって開放する断面略コ字状の固定具(1)と、(3)の上面中央に突設された操作軸(32)に抜け止め状態に連結され且つ軸線方向に沿った雌ネジ部(23)が固定具(1)側に開放するように形成されている連結具(2)と、固定具(1)により軸線方向に進退移動阻止状態に位置決めされた状態にて雌ネジ部(23)に螺合可能な引き抜き用ボルト(11)とからなり、連結具(2)の引き抜き方向側には空間(S)が設けられていること。
【選択図】 図1

Description

この発明は、せん引き抜き装置、特に、ガス栓本体内に収容されているせんを回動させずに引き抜くためのせん引き抜き装置に関する。
一般に、ガスメータ用ガス栓としては、図8に示すように、ガス栓本体(31)に挿通するガス流路(31a)の中央部に、図面では上方に開放するせん収容部(30)が形成されていると共に、前記せん収容部(30)内には操作ハンドル(35)で回動可能な円錐台形のせん(3)が挿入されている。
前記せん(3)にはガス通過孔(図示せず)が貫通していると共に、ガス栓本体(31)のガス流路(31a)と一致させた全開状態と、これから90度回動させた全閉状態との間で回動するようになっている。
前記せん収容部(30)の上方には筒状部(33)が延長形成されてあり、せん(3)の上面中央には、操作軸(32)が突設されている。前記操作軸(32)の上部は、両側面が平行にカットされて一対の平面部(34)(34)が形成された角軸部(44)となっている。
操作ハンドル(35)は、ガス栓本体(31)の前記筒状部(33)内に挿入させる筒部(51)が設けられていると共に、前記筒部(51)内には、前記せん(3)の操作軸(32)の角軸部(44)がちょうど嵌合する角凹部(50)が形成されており、せん(3)の角軸部(44)を操作ハンドル(35)の角凹部(50)内に嵌合させることにより、前記操作ハンドル(35)と前記せん(3)とは相対回動阻止状態に連結される構成となっている。
又、ガス栓本体(31)の筒状部(33)に操作ハンドル(35)を装着するときには、ガス栓本体(31)内のせん(3)の上面と操作ハンドル(35)との間に押えバネ(4)を圧縮状態で介在させる。これにより、せん(3)は、前記押えバネ(4)の付勢力によって、せん収容部(30)内に弾性的に押し込まれた状態で収容されることとなる。
上記ガスメータ用ガス栓は、屋外に設置されるものであるから、ガス栓本体(31)内に雨水が浸入し易く、特に、長期に渡ってせん(3)を回動させない場合には、せん(3)とガス栓本体(31)との摺動面が錆び付き、せん(3)がせん収容部(30)の内周面に食い付き、せん(3)の回動操作ができなくなることがある。
このような場合、工具等により、操作ハンドル(35)又はせん(3)の操作軸(32)の角軸部(44)に、通常の回動操作力以上の大きな回転力を加えることによって、前記せん(3)のせん収容部(30)への食い付きを強制的に解消させて、せん(3)をせん収容部(30)から取り外し、せん(3)の摺動面にグリスを塗布し直す等のメンテナンス作業を行っていた。
特開2002−5333号公報 特開2005−24076号公報
しかしながら、従来の構成のガス栓では、ガス栓本体(31)内に固着したせん(3)を取り外すために、せん(3)をせん収容部(30)内で強制的に回動させていたため、せん(3)の表面に回動方向の傷がついたり、操作ハンドル(35)や、せん(3)の操作軸(32)等が破損する不都合があり、ガス漏れの原因となるおそれがあった。
せん(3)を回動させずに、せん収容部(30)から軸線方向にまっすぐに引き抜くことができれば、せん(3)やせん収容部(30)の内周面等に回動方向に沿って傷がついたり、操作軸(32)が破損したりする不都合を防止することができるが、せん収容部(30)内に錆び付いて固着されているせん(3)を回動させずに引き抜くことは困難である。
本発明は、特に、ガスメータ用のガス栓において、ガス栓本体のせん収容部内に錆等により固着してしまったせんを、せん及びガス栓本体等に傷を付けたり、一部を破損させたりすることなく、せん収容部から少ない力で引き抜くことができるガス栓の引き抜き装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために講じた本発明の解決手段は、『ガス栓本体の一方に開放すると共にその開放端に筒状部が連設されているせん収容部から、前記せん収容部内で回動操作するための操作軸が上面中央に突設されているせんを引き抜くためのせん引き抜き装置であって、
前記筒状部の開放端部に架設され且つ前記せん収容部側に向かって開放する断面略コ字状の固定具と、
前記操作軸に抜け止め状態に連結され且つ前記操作軸の軸線方向に沿った雌ネジ部が前記固定具側に開放するように形成されている連結具と、
前記固定具により前記軸線方向に進退移動阻止状態に位置決めされた状態にて前記連結具の前記雌ネジ部に螺合可能な引き抜き用ボルトとからなり、
前記連結具の引き抜き方向側には空間が設けられている』ことである。
上記引き抜き装置を用いて、せん収容部からせんを取り外すには、まず、操作ハンドル及び、操作ハンドルとせんとの間に介在されているバネ等の部品を取り外し、せん収容部の筒状部内にせんの上面と操作軸が露出する態様とする。そして、前記操作軸に連結具を抜け止め状態に連結させると共に、固定具を筒状体の開放端部に架設させる。
固定具は前記せん収容部側に向かって開放する断面略コ字状に構成されているから、前記固定具と筒状部との間の空間に、前記連結具を位置させる構成としたものでは、前記連結具の上面と固定具の頂部との間に空間が形成される態様となり、その状態で、前記固定具は筒状体の開放端部に位置決め状態に固定される。
その後、引き抜き用ボルトを前記固定具に固定させながら、前記連結具に設けられている雌ネジ部に螺合させる。
前記引き抜き用ボルトは固定具によって軸線方向に進退移動阻止状態に位置決めされていると共に、前記雌ネジ部は前記軸線方向に沿って形成されているから、前記引き抜き用ボルトを前記連結具の雌ネジ部に螺合させ、締め付け方向に強制的に回動させると、前記引き抜き用ボルトのネジ軸部が前記連結具の雌ネジ部に螺合していき、それに伴って、連結具が引き抜き方向側の空間内に移動させられていく。せんは、前記連結具に抜け止め状態に連結されていることから、前記せんも前記連結具と共に引き抜き方向に移動させられ、回動することなく、前記せん収容部から引き抜かれることとなる。
(2)請求項2に係る発明のガス栓は、『ガス栓本体の一方に開放すると共にその開放端に筒状部が連設されているせん収容部から、前記せん収容部内で回動操作するための操作軸が上面中央に突設されているせんを引き抜くためのせん引き抜き装置であって、
前記筒状部の開放端部に架設され且つ前記せん収容部側に向かって開放する断面略コ字状の固定具と、
前記固定具の内方にて前記操作軸に抜け止め状態に連結される連結具と、
前記連結具に抜け止め状態に連結され且つ前記操作軸の軸線方向に沿って前記固定具を貫通する貫通孔に貫通可能な引き抜き用ボルトと、
前記固定具よりも外方にて軸線方向に進退移動阻止状態に位置決めされ且つ前記引き抜き用ボルトの前記貫通孔から外方に突出している部分に螺合するナット部とからなり、
前記連結具の引き抜き方向側には空間が設けられている』ことを特徴とするもので、これも、請求項1に係る発明の作用と同様に、操作ハンドルとせん上面の各種部品を取外した状態で、前記操作軸に連結具を抜け止め状態に連結させると共に、固定具を筒状体の開放端部に架設させる。但し、引き抜き用ボルトは前記連結具に連結させると共に、そのネジ軸部は、固定具に設けられ且つ前記操作軸の軸線方向に沿った貫通孔を貫通して固定具の外方へ突出させる。そして、その突出部分にナットを螺合させて締め付ける。前記ナットは、前記外方にて、固定具によって進退移動阻止状態に位置決めされているから、これを締め付けると、その螺合に伴って、引き抜き用ボルトが前記外方へ向かって移動させられる。これにより、前記引き抜き用ボルトに連結されている連結具と、さらに、連結国連結されている前記せんが回動することなく引き上げられる。
(3)請求項3に係る発明のガス栓は、請求項1又は2に記載のガス栓において、『前記連結具は、前記操作軸を両側から挟持する第1、第2挟持体からなり、これら第1、第2挟持体は、前記操作軸を介して、前記引き抜き用ボルトの螺合方向に対して直角方向に締め付け可能な締め付けボルトの締め付けによって結合される』ものであり、操作軸は第1、第2挟持体に螺合させた締め付けボルトの締め付け力で挟持され、この締め付け方向は、せんの引き抜き方向に対して直角であるから、連結具がせんと共に引き抜かれる際に、前記第1、第2挟持体による操作軸に対する挟持力に影響を及ぼすことがない。尚、第1、第2挟持体の前記操作軸に対接する各面に、凹凸や粗さを設けて摩擦抵抗を大きくしたり、前記第1、第2挟持体間の間隔を操作軸の基端部側に向かって狭くなるように設定したりすることにより、締め付けボルトを締め付けて両者を結合させる際に、前記操作軸に対して一層強固に固定されることとなる。
請求項1に係る発明によれば、引き抜きボルトを締め付け方向に回動させるだけで、又、請求項2に係る発明によれば、ナットを回動させるだけで、せんを、せん収容部内で回動させることなく、連結具と共にせん収容部からまっすぐに引き抜くことができるから、せんがせん収容部内で錆び等によって固着されている場合でも、せん及びせん収容部の内周面等に回動方向の傷をつけることなく、又、各部を破損させたりすることなく、せん収容部から少ない力で引き抜けることができる。よって、メンテナンス時の作業性が向上する。
請求項3に係る発明によれば、締め付けボルトを締め付けることにより、第1、第2挟持体からなる連結具を操作軸に強固に連結させることができるので、連結具がせんから不用意に外れるといった不都合がなく、せんを連結具と共に確実に引き抜くことができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
1.第1番目の実施の形態のせん引き抜き装置について
図1は、本願発明の第1番目の実施の形態におけるのせん引き抜き装置を、操作ハンドルやバネ等を除いたガス栓本体(31)に組み立けた状態を示す断面図である。
この実施の形態のガス栓本体(31)は、従来のものと同様に、上方に開放すると共に逆円錐台形状のせん(3)を収容するせん収容部(30)と、その上方開放端に連続する筒状部(33)とを備えた構成となっており、せん収容部(30)は、ガス栓本体(31)のガス流路(31a)に連通すると共に、前記せん(3)の上面には、操作ハンドル(図8参照)を相対回動阻止状態に取り付けるための操作軸(32)が突設されている。
上記ガス栓本体(31)のメンテナンス時において、前記せん(3)がせん収容部(30)内に錆び付いて固着してしまっている場合、同図に示すような引き抜き装置をガス栓本体(31)に組み付ける。
この実施の形態の前記引き抜き装置は、操作軸(32)に連結させる連結具(2)と、前記連結具(2)を上方から覆うようにガス栓本体(31)の筒状部(33)の開放端部に架設させる固定具(1)と、前記固定具(1)の頂部中央に設けた貫通孔(10)に挿通させる引き抜き用ボルト(11)とから構成されるものとする。
連結具(2)について説明する。
連結具(2)は、図1及び図2に示すように、操作軸(32)を両側から包むように挟み込む第1挟持体(21)と第2挟持体(22)とから構成されており、両者は、操作軸(32)の角軸部(44)の両端側から対応させると共に、前記角軸部(44)の平面部(34)側の両側方上部域にて、一対の締め付けボルト(20)(20)によって締め付けられることにより、中央に設けられた円弧状面(21a)(22a)で前記操作軸(32)の周面を挟圧する態様に結合されることとなる。
前記第1挟持体(21)は、操作軸(32)及び第2挟持体(22)の上方をも覆うように構成され、その頂部(27)には、雌ネジ部(23)が上方に開放するように形成されている。
又、前記締め付けボルト(20)の螺合位置よりも上方にて、第1挟持体(21)と第2挟持体(22)とが対接する対接面には、図1のような凸部(24)が突設されている。前記凸部(24)を設けておくことにより、締め付けボルト(20)を締め付けたとき、対接面間に凸部(24)が介在される締め付けボルト(20)の上方域よりも、操作軸(32)の周面に直接対接する締め付けボルト(20)の下方域の方が締め付け力が強固となり、連結具(2)を操作軸(32)に、抜け止め状態に確実に連結させることができる。
さらに、操作軸(32)の周面に対接する前記締め付けボルト(20)の下方域には、図1に示すような凹凸を設けたり、粗面を形成したりして、摩擦抵抗が大きくなるように工夫してある。
尚、上記凸部(24)の代わりに、図3に示すような、楔型の部材(25)を介在させたり、又は、第1、第2挟持体(21)(22)の前記円弧状面(21a)(22a)を下方に向かって縮径するテーパ状に構成したりしても、同様な効果を得ることができ、第1挟持体(21)と第2挟持体(22)とせん(3)とは一体的に連結されることとなる。
上記したように、連結具(2)と固定具(1)とをガス栓本体(31)の上部に組み付けた状態において、前記第1挟持体(21)の頂部(27)と固定具(1)との間には、空間(S)が形成されるように設定されている。
又、固定具(1)の、締め付けボルト(20)(20)に対応する箇所には空隙部(12)が設けられている。これにより、せん(3)の操作軸(32)に連結具(2)の第1挟持体(21)と第2挟持体(22)をセットした後に、その上から固定具(1)を組み付け、この状態で、空隙部(12)から締め付けボルト(20)(20)を挿入して締め付ける組み付け方法を可能としている。
組み付け後、引き抜き用ボルト(11)のネジ軸部(11b)を固定具(1)の上方から挿通させると共に、前記第1挟持体(21)の雌ネジ部(23)に螺合させる。尚、上記引き抜き用ボルト(11)の頭部(11a)の外径は、前記貫通孔(10)より大径に設定されているものとし、頭部(11a)が固定具(1)の貫通孔(10)の周縁に当接した状態にて、前記引き抜き用ボルト(11)のネジ軸部(11b)は雌ネジ部(23)に対して最終締め付け位置にまで達していないように各部の寸法関係は設定されているものとする。
図1の状態にセットされた引き抜き装置において、引き抜き用ボルト(11)を工具によって、締め付け方向へ回動させる。
引き抜き用ボルト(11)は、頭部(11a)が、固定具(1)の貫通孔(10)の周縁に係止されていることから軸線方向に降下できない。よって、引き抜き用ボルト(11)を締め付けることにより、ネジ軸部(11b)を雌ネジ部(23)に螺合させると、図4に示すように、雌ネジ部(23)が形成されている第1挟持体(21)が、前記上方の空間(S)内へ移動させられる。第1挟持体(21)は、第2挟持体(22)及び操作軸(32)と、締め付けボルト(20)(20)によって一体的に連結されていることから、第1挟持体(21)が引き上げられると同時に、第2挟持体(22)及びせん(3)も引き上げられることとなる。
このように、せん(3)はせん収容部(30)内で回動することなく、まっすぐにせん収容部(30)から引き抜くことができる。
2.第2番目の実施の形態のせん引き抜き装置について
第2番目の実施の形態のせん引き抜き装置は、図5及び図6に示すように、固定具(1)は、下方及び側方に開放するコ字状体に形成されていると共に、せん(3)の上面に突設されている操作軸(32)の角軸部(44)の両端部側に前記コ字状体の両側板(1b)(1b)が配設されるようにその端縁を前記筒状部(33)の開放端部に固定させるものとする。
又、連結具(2)は、角軸部(44)の平面部(34)(34)側に第1、第2挟持体(21)(22)がそれぞれ位置するように配設されると共に、第1挟持体(21)の頂部(27)が、前記固定具(1)の頂部(1a)より上方に位置するようにセットされるものとする。
第1挟持体(21)と第2挟持体(22)とを連結させるための締め付けボルト(20)(20)は、第2挟持体(22)に形成された挿通孔及び固定具(1)の両側板(1b)(1b)間を通過した後、第1挟持体(21)に螺合される構成となっており、第1、第2挟持体(21)(22)の、操作軸(32)の周面に対接する面には、下端部に、滑り止め用の鉤部(28)が設けられていると共に、締め付けボルト(20)(20)の上方に位置する第1挟持体(21)と第2挟持体(22)との対向面には、上記した第1番目の実施の形態の場合と同様に、凸部(24)を突設させて、締め付けボルト(20)(20)の締め付けによって、締め付けボルト(20)(20)の上方よりも下方が、操作軸(32)の前記周面に強固に対接するように設定してある。これにより、第1挟持体(21)と第2挟持体(22)とで操作軸(32)を両側から強固に挟持されることとなり、前記締め付けボルト(20)(20)を締め付けることにより、第1挟持体(21)と第2挟持体(22)とせん(3)とは一体化することとなる。
又、第1挟持体(21)の頂部(27)には、雌ネジ部(23)が軸線方向に形成されていると共に、前記雌ネジ部(23)には引き抜き用ボルト(11)が螺合されている。
前記引き抜き用ボルト(11)のネジ軸部(11b)を雌ネジ部(23)に螺合させると共に前記ネジ軸部(11b)の端部を前記固定具(1)の頂部(1a)の上面に当接させた状態にて、前記連結具(2)の頂部(27)の上面と引き抜き用ボルト(11)の頭部(11a)との間に、所定高さの空間(S)が形成されるように設定されている。
この第2番目の実施の形態のものでは、ネジ軸部(11b)の端部が連結具(2)の頂部(27)の上面に当接することによって、引き抜き用ボルト(11)は、軸線方向に進退移動阻止状態に位置決めされた状態となる。この状態で、引き抜き用ボルト(11)を締め付け方向に回動させると、ネジ軸部(11b)の雌ネジ部(23)への螺合に伴って、第1挟持体(21)と第2挟持体(22)とせん(3)とが一体的に上昇させられる。よって、せん(3)はせん収容部(30)から上方へまっすぐに引き抜かれることとなる。
3.第3番目の実施の形態のせん引き抜き装置について
図7に示す第3番目の実施の形態のせん引き抜き装置は、連結具(2)を構成する第1、第2挟持体(21)(22)及び固定具(1)は、上記した第1番目の実施の形態のせん引き抜き装置と同様に組み付けられる構成とするが、この実施の形態のものでは、固定具(1)の頂部(1a)及び第1挟持体(21)の頂部(27)には、共に、引き抜き用ボルト(11)のネジ軸部(11b)が挿通可能な貫通孔(10)(26)が貫通しており、前記貫通孔(26)の径は引き抜き用ボルト(11)の頭部(11a)の外径よりも小さく形成しておくことにより、前記貫通孔(26)に引き抜き用ボルト(11)のネジ軸部(11b)を頂部(27)の下方から(せん(3)側から)挿通させると、引き抜き用ボルト(11)は連結具(2)に対して上方に抜け止め状態に固定されることとなる。
さらに、この状態で、引き抜き用ボルト(11)のネジ軸部(11b)を貫通孔(10)にも連続して挿通させて、ネジ軸部(11b)の端部を前記貫通孔(10)から固定具(1)よりも上方に突出させる。そして、前記ネジ軸部(11b)のうち、固定具(1)よりも上方に突出した部分には、ナット(13)を螺合させておく。
ナット(13)が固定具(1)の頂部(1a)の上面に当接した状態にて、連結具(2)の頂部(27)と固定具(1)の頂部(1a)との間には、空間部(S)が形成されているものとする。
尚、ナット(13)には、ハンドル部(14)が左右に突設されており、ハンドル部(14)を回すことにより、ナット(13)は引き抜き用ボルト(11)に螺合されていく。
この実施の形態のものでは、引き抜き用ボルト(11)のネジ軸部(11b)に螺合させたナット(13)を固定具(1)の頂部(1a)の上面に当接させた状態にて、ハンドル部(14)を持ってナット(13)を締め付け方向に回動させると、ナット(13)と引き抜き用ボルト(11)のネジ軸部(11b)とが螺合することとなるが、このとき、ナット(13)は下方に移動することができないから、ナット(13)の回動に伴って、引き抜き用ボルト(11)が上方へ移動していくこととなる。
引き抜き用ボルト(11)は、連結具(2)に対して抜け止め状態に接続されているため、引き抜き用ボルト(11)が上方へ移動させられると、連結具(2)さらには、せん(3)も上方へ移動させられ、せん(3)はせん収容部(30)からまっすぐに引き抜かれることとなる。
このように、上記各実施の形態に示したせん引き抜き装置を用いることにより、引き抜き用ボルト(11)又はナット(13)を締め付け方向に回動させる力で、せん収容部(30)内に錆び等により固着しているせん(3)を、回動させることなく且つ不用意な傷を付けることなく、まっすぐに引き抜くことができる。
本願発明の第1番目の実施の形態におけるせん引き抜き装置をガス栓本体に組み付けた状態を示す断面図。 本願発明の第1番目の実施の形態におけるせん引き抜き装置の連結具の横断面図。 本願発明の第1番目の実施の形態におけるせん引き抜き装置の連結具の他の例を示す要部拡大断面図。 図1の状態からせん(3)が引き上げられた状態を示す説明図。 本願発明の第2番目の実施の形態におけるせん引き抜き装置をガス栓本体に組み付けた状態を示す断面図。 図5のX−X断面図。 本願発明の第3番目の実施の形態におけるせん引き抜き装置をガス栓本体に組み付けた状態を示す断面図。 従来のガス栓の分解斜視図。
符号の説明
(1) ・・・・・・・・固定具
(10)・・・・・・・・貫通孔
(11)・・・・・・・・引き抜き用ボルト
(2) ・・・・・・・・連結具
(23)・・・・・・・・雌ネジ部
(3) ・・・・・・・・せん
(30)・・・・・・・・せん収容部
(31)・・・・・・・・ガス栓本体
(33)・・・・・・・・筒状部
(34)・・・・・・・・操作軸
(S) ・・・・・・・・空間

Claims (3)

  1. ガス栓本体の一方に開放すると共にその開放端に筒状部が連設されているせん収容部から、前記せん収容部内で回動操作するための操作軸が上面中央に突設されているせんを引き抜くためのせん引き抜き装置であって、
    前記筒状部の開放端部に架設され且つ前記せん収容部側に向かって開放する断面略コ字状の固定具と、
    前記操作軸に抜け止め状態に連結され且つ前記操作軸の軸線方向に沿った雌ネジ部が前記固定具側に開放するように形成されている連結具と、
    前記固定具により前記軸線方向に進退移動阻止状態に位置決めされた状態にて前記連結具の前記雌ネジ部に螺合可能な引き抜き用ボルトとからなり、
    前記連結具の引き抜き方向側には空間が設けられていることを特徴とするせん引き抜き装置。
  2. ガス栓本体の一方に開放すると共にその開放端に筒状部が連設されているせん収容部から、前記せん収容部内で回動操作するための操作軸が上面中央に突設されているせんを引き抜くためのせん引き抜き装置であって、
    前記筒状部の開放端部に架設され且つ前記せん収容部側に向かって開放する断面略コ字状の固定具と、
    前記固定具の内方にて前記操作軸に抜け止め状態に連結される連結具と、
    前記連結具に抜け止め状態に連結され且つ前記操作軸の軸線方向に沿って前記固定具を貫通する貫通孔に貫通可能な引き抜き用ボルトと、
    前記固定具よりも外方にて軸線方向に進退移動阻止状態に位置決めされ且つ前記引き抜き用ボルトの前記貫通孔から外方に突出している部分に螺合するナット部とからなり、
    前記連結具の引き抜き方向側には空間が設けられていることを特徴とするせん引き抜き装置。
  3. 請求項1又は2に記載のせん引き抜き装置において、前記連結具は、前記操作軸を両側から挟持する第1、第2挟持体からなり、これら第1、第2挟持体は、前記操作軸を介して、前記引き抜き用ボルトの螺合方向に対して直角方向に締め付け可能な締め付けボルトの締め付けによって結合されることを特徴とするせん引き抜き装置。
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