JP2006314559A - 超音波診断用カプセル - Google Patents

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Abstract

【課題】低他のチップ化可能な電子回路と同様に昇圧回路をチップ化可能に構成して小型化し、さらに電力効率を向上して低消費電力化可能な超音波診断用カプセルを実現する。
【解決手段】超音波診断用カプセルは、超音波断層画像を取得するための超音波パルスを送受波する超音波振動子と、この超音波振動子を駆動するための電圧を供給するカプセル内電源部とを有して体腔内に導入可能に構成されている。超音波診断用カプセルは、カプセル内電源部から供給される供給電圧を脈動させて脈流電圧を生成するスイッチング部61と、このスイッチング部61により生成された脈流電圧を昇圧するコンデンサ及びダイオード部としてのコッククロフト・ウォルトン回路62と、超音波振動子21を駆動するためのパルスタイミング信号をコッククロフト・ウォルトン回路62からの昇圧電圧に重畳して駆動パルス信号を生成するパルス発生回路63とを設けて構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、体腔内に導入可能な超音波診断用カプセルに関する。
従来から超音波診断装置は、診断等に広く用いられている。従来の超音波診断装置は、体外又は体内から生体組織へ超音波振動子からの超音波パルスを繰り返し送波し、生体組織から反射される超音波パルスのエコー信号を受波して超音波断層画像を構築している。
また、最近では、カプセル型医療装置が使用される状況になって来ている。このカプセル型医療装置は、患者の口腔から飲み込まれ体腔内に導入されるようになっている。このようなカプセル型医療装置は、細長な挿入部を有する内視鏡でも到達が困難であった体腔内深部へ容易に到達して観察、診断等の医療行為が可能である。
上記カプセル型医療装置としては、例えば、特開平09−135832号公報に記載されている、超音波断層画像を取得可能な超音波診断用カプセルが提案されている。この超音波診断用カプセルでは、超音波振動子を回転させると同時に、長手軸方向に対して直交する方向であるラジアル方向に超音波パルスを送受波して超音波断層画像を取得するようになっている。
このような従来の超音波診断用カプセルにおいて、超音波振動子に印加するための駆動パルス信号を生成する駆動パルス生成部は、例えば図10に示すように構成されている。図10は従来の超音波診断装置に用いられる駆動パルス生成部を示す回路ブロック図、図11は図10の駆動パルス生成部における直流電圧を示すグラフ、図12は図10の駆動パルス生成部におけるパルスタイミング信号及び駆動パルス信号を示すグラフである。
図10に示すように従来の駆動パルス生成部100は、バッテリから出力される3,4Vの低い直流電圧に対してスイッチング部101により脈流電圧とし、この脈流電圧を昇圧トランス102により昇圧する。駆動パルス生成部100は、この昇圧した交流電圧に対して整流・平滑部103により整流・平滑化して略150Vの高い直流電圧を生成し、この生成した直流電圧に対してパルス発生回路104により超音波制御部(不図示)からのパルスタイミング信号を重畳して駆動パルス信号を生成している。
上記スイッチング部101は、発振部101aからの発振周波数に基づき、FET( 電界降下型トランジスタ)やバイポーラトランジスタ等のスイッチングIC101bにより上記バッテリからの直流電圧を脈動させるようになっている。また、上記パルス発生回路104は、パルスタイミング信号をスイッチングドライバ104aにより切り替え、この切り替えたパルスタイミング信号をスイッチングIC104bにより直流電圧に重畳して駆動パルス信号を生成するようになっている。なお、バッテリから出力される直流電圧は図11の実線で、整流・平滑化された高い直流電圧は図11の破線で、パルスタイミング信号は図12の実線で、このパルスタイミング信号を高い直流電圧に重畳して生成した駆動パルス信号は図12の破線で各々表している。
特開平09−135832号公報
上記従来の超音波診断用カプセルに用いられる駆動パルス生成部は、昇圧トランスを用いている。昇圧トランスは、一次側コイルと二次側コイルとを異なる巻き数比でコアに巻回して構成しているのでチップ化が不可能であり、チップ化可能なその他の電子回路に比べて大型化しその分設置場所を取ってしまう。また、昇圧トランスは電力効率が悪く、バッテリの消費電力が増大してバッテリの使用時間が短くなる。
このため、上記昇圧トランスを用いる従来の超音波診断用カプセルは、大型化してしまうとともに、電力効率が悪く体腔内における稼動時間が短くなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、他のチップ化可能な電子回路と同様に昇圧回路をチップ化可能に構成して小型化し、さらに電力効率を向上して低消費電力化可能な超音波診断用カプセルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明による超音波診断用カプセルは、超音波断層画像を取得するための超音波パルスを送受波する超音波振動子と、この超音波振動子を駆動するための電圧を供給する電圧供給部とを有し、体腔内に導入可能な超音波診断用カプセルであって、前記電圧供給部から供給される供給電圧を脈動させて脈流電圧を生成するスイッチング部と、前記スイッチング部により生成された脈流電圧を昇圧するコンデンサ及びダイオード部と、前記超音波振動子を駆動するためのパルスタイミング信号を前記コンデンサ及びダイオード部からの昇圧電圧に重畳して駆動パルス信号を生成するパルス発生部と、を具備したことを特徴としている。
本発明の超音波診断用カプセルは、他のチップ化可能な電子回路と同様に昇圧回路をチップ化可能に構成して小型化でき、さらに電力効率を向上して低消費電力化できるという効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
図1ないし図8は本発明の実施例1に係わり、図1は実施例1のカプセル型超音波診断装置を示す全体構成図、図2は図1のカプセル型超音波診断装置の回路構成を示すブロック図、図3は図2のカプセル側信号処理部の構成を示すブロック図、図4は図2のカプセル側制御部の構成を示すブロック図、図5は図4の駆動パルス生成部の構成を示すブロック図、図6は図5の駆動パルス生成部における直流電圧を示すグラフ、図7は図5の駆動パルス生成部におけるパルスタイミング信号及び駆動パルス信号を示すグラフ、図8は図5の駆動パルス生成部の変形例を示すブロック図、図9は超音波振動子の構成を示す概略説明図である。
図1及び図2に示すように実施例1のカプセル型超音波診断装置1は、超音波診断用カプセル2と、体外に設けた超音波観測装置3とを有して構成されている。前記超音波診断用カプセル2は、患者の口腔から飲み込まれることにより体腔内に導入され、前記超音波観測装置3と通信して体腔内の目的部位において超音波を送受波して超音波断層画像を得るように構成している。
前記超音波診断用カプセル2は、超音波部11と、カプセル側信号処理部12と、カプセル内電源部13と、カプセル側制御部14と、カプセル側送受信部15と、カプセル側アンテナ16とを有して構成されている。
前記超音波部11は、体内の生体組織へ超音波パルスを送波し、生体組織から反射してきた超音波パルスのエコー信号を受波する超音波振動子21を有している。この超音波部11には、前記超音波振動子21を回転駆動するモータ等の回転駆動部22が設けられている。尚、前記回転駆動部22には、図示しないエンコーダを備え、このエンコーダからのエンコーダ信号を前記カプセル側信号処理部12及び前記カプセル側制御部14に出力するようになっている。なお、前記超音波部11は、図示しないが超音波振動子21の周囲が流動パラフィン等の超音波伝達媒体で満たされている。
前記カプセル側信号処理部12は、前記エンコーダ信号に基づき、前記超音波部11の超音波振動子21からのエコー信号に対して信号処理し、得られた画像信号を前記カプセル側制御部14へ出力するようになっている。
前記カプセル内電源部13は、電圧供給部として前記超音波診断用カプセル2内の各部へ電源電力を供給するバッテリ(不図示)を有して構成されている。なお、前記カプセル内電源部13は、バッテリの代わりに設けた発電手段により発電するように構成してもよい。この場合、発電手段は、体腔内におけるカプセルの移動動作により発電してもよいし、前記超音波観測装置3からの無線通信信号から発電エネルギーを取り出すように構成してもよいし、また体外の交流磁界により電磁誘導して発電エネルギーを取り出すように構成してもよい。
このカプセル内電源部13からの供給電圧は前記カプセル側制御部14に供給され、このカプセル側制御部14は、後述するように前記超音波部11の超音波振動子21を駆動するための駆動パルス信号を生成し、この生成した駆動パルス信号を前記超音波振動子21に出力してこの超音波振動子21を駆動するようになっている。
前記カプセル側制御部14は、前記超音波振動子21の送受波タイミングと同期して前記回転駆動部22を駆動するための駆動信号を出力するようになっている。
これにより、超音波診断用カプセル2は、前記回転駆動部22が超音波振動子21を前記超音波診断用カプセル2の長手中心軸に対して垂直な方向であるラジアル方向に回転駆動するようになっている。すなわち、超音波診断用カプセル2は、長手中心軸に対して垂直な向きの超音波断層画像を得るラジアル走査が行われる。
また、前記カプセル側制御部14は、前記カプセル側信号処理部12を介して超音波振動子21からのエコー信号を読み出し、前記カプセル側信号処理部12により信号処理させる。前記カプセル側制御部14は、前記カプセル側信号処理部12により信号処理した画像信号を前記カプセル側送受信部15を介して前記超音波観測装置3へ送信するようになっている。
前記カプセル側送受信部15は、前記カプセル側制御部14を介して前記カプセル側信号処理部12からの画像信号を変調して前記カプセル側アンテナ16から電波として発信するようになっている。
一方、前記超音波観測装置3は、装置側アンテナ31と、装置側送受信部32と、装置側信号処理部33と、装置側制御部34と、画像処理部35と、モニタ36と、操作入力部37と、装置内電源部38とを有して構成されている。前記装置側アンテナ31は、前記超音波診断用カプセル2と無線通信を行うようになっている。
前記装置側送受信部32は、前記装置側アンテナ31により受信した前記超音波診断用カプセル2からの電波の搬送波(キャリア信号)を選択的に抽出し、検波等して画像信号を復調するようになっている。前記装置側信号処理部33は、前記装置側送受信部32からの画像信号にA/D変換処理を行うようになっている。
前記画像処理部35は、前記装置側制御部34を介して入力される画像信号を画像信号処理して標準的な映像信号を生成するようになっている。この画像処理部35は、生成した映像信号を前記モニタ36に出力してこのモニタ36の表示画面に前記超音波診断用カプセル2からの超音波断層画像を表示する。
前記装置側制御部34は、キーボードやマウス等の操作入力部37が接続されており、この操作入力部37から入力される操作情報に基づき、前記画像処理部35を制御して操作者の所望するような画像信号処理を施すようになっている。
前記装置内電源部38は、商用電源からの電源電力を各構成部等へ供給するように構成されている。尚、装置内電源部38は、図示しないバッテリを有して構成してもよい。
次に、図3を参照してカプセル側信号処理部12の構成を説明する。
図3に示すようにカプセル側信号処理部12は、アンプ41と、フィルタ42と、カプセル側画像処理部43とを有して構成されている。前記アンプ41は、前記超音波部11の前記超音波振動子21からのエコー信号を増幅するようになっている。
前記フィルタ42は、必要な信号のみを通過させるBPF( Band-Pass Filter )により形成されている。前記フィルタ42は、前記アンプ41により増幅された前記超音波エコー信号に対して、高周波域及び低周波域の信号を除去して超音波断層画像を生成するのに必要な周波数成分を取り出すようになっている。
前記カプセル側画像処理部43は、前記フィルタ42により取り出されたエコー信号に対してA/D変換処理後、前記回転駆動部22からのエンコーダ信号に基づき、画像信号処理を行うようになっている。
次に、図4を参照してカプセル側制御部14の構成を説明する。
図4に示すようにカプセル側制御部14は、超音波制御部51と、回転駆動制御部52と、駆動パルス生成部53とを有して構成されている。
前記超音波制御部51は、前記カプセル側送受信部15からの受信信号に基づき、各部を制御するようになっている。また、前記超音波制御部51は、前記回転駆動部22からのエンコーダ信号に応じて前記超音波部11、前記カプセル側信号処理部12を制御する。
さらに具体的に説明すると、前記超音波制御部51は、前記回転駆動部22からのエンコーダ信号に応じて前記カプセル側信号処理部12の前記カプセル側画像処理部43へ画像制御信号を出力して前記カプセル側画像処理部43を制御して画像信号処理を実行させる。また、前記超音波制御部51は、前記カプセル側画像処理部で生成された画像信号を前記カプセル側送受信部15を出力し前記カプセル側アンテナ16を介して前記超音波観測装置3へ送信させる。
また、前記超音波制御部51は、前記回転駆動部22からのエンコーダ信号に応じて前記回転駆動制御部52及び前記駆動パルス生成部53を制御することにより、前記回転駆動部22及び前記超音波振動子21を制御するようになっている。
前記超音波制御部51は、前記回転駆動部22からのエンコーダ信号から同期信号を生成し、前記回転駆動制御部52へ出力する。一方、前記超音波制御部51は、パルスタイミング信号生成部として前記回転駆動部22からのエンコーダ信号からパルスタイミング信号を生成し、前記駆動パルス生成部53へ出力する。
前記回転駆動制御部52は、前記カプセル内電源部13からの供給電圧に前記超音波制御部51からの同期信号を重畳して前記回転駆動部22を回転駆動するための駆動信号を生成し、前記回転駆動部22へ出力するようになっている。
前記駆動パルス生成部53は、前記カプセル内電源部13からの供給電圧を昇圧し、この昇圧した供給電圧に前記超音波制御部51からのパルスタイミング信号を重畳して駆動パルス信号を生成するように構成されている。
図5に示すように前記駆動パルス生成部53は、スイッチング部61と、コンデンサ及びダイオード部としてのコッククロフト・ウォルトン回路62と、パルス発生回路63とを有して構成されている。
前記スイッチング部61は、発振周波数を生成する発振部61aと、この発振部61aからの発振周波数に基づき、前記カプセル内電源部13からの供給電圧を脈動させるFET( 電界降下型トランジスタ)やバイポーラトランジスタ等に構成されているスイッチングIC61bとから構成されている。
前記コッククロフト・ウォルトン回路62は、コンデンサとダイオードのみで構成された倍電圧整流回路を所定数接続して構成されている。このコッククロフト・ウォルトン回路62は、前記カプセル内電源部13からの供給電圧(3,4Vの直流電圧)を前記スイッチング61bにより脈動されて当該供給電圧を例えば略150Vの直流電圧に昇圧するようになっている。
前記パルス発生回路63は、パルスタイミング信号を切り替えるスイッチングドライバ63aと、このスイッチングドライバ63aにより切り替えたパルスタイミング信号を前記コッククロフト・ウォルトン回路62からの直流電圧に重畳して駆動パルス信号を生成し、この生成した駆動パルス信号を前記超音波振動子21へ出力するスイッチングIC63bとから構成されている。
このように構成されているカプセル型超音波診断装置1は、被験者により超音波診断用カプセル2が飲み込まれて体腔内に導入されて超音波観測が行われる。
前記カプセル型超音波診断装置1は、体腔内において前記超音波診断用カプセル2がカプセル内電源部13を電力供給状態にすると、超音波観測を開始する。
前記超音波診断用カプセル2は、前記カプセル側制御部14から駆動パルス信号を出力して超音波振動子21を駆動する。前記超音波振動子21は、駆動パルス信号により超音波振動して超音波パルスを繰り返し送波し、生体組織から反射される超音波パルスのエコー信号を受波する。
この超音波パルスの送受波と同時に前記超音波診断用カプセル2は、前記カプセル側制御部14から駆動信号を出力して超音波部11の回転駆動部22を駆動し、超音波振動子21を回転駆動する。
これにより、超音波診断用カプセル2は、超音波振動子21が超音波パルスを送受波してラジアル走査を行い、生体組織からのエコー信号を得る。このエコー信号は、カプセル側信号処理部12に送信される。
カプセル側信号処理部12は、前記超音波振動子21からのエコー信号に対して前記アンプ41により増幅し、前記フィルタ42により高帯域の周波数信号を除去し、前記カプセル側画像処理部43により画像処理され画像信号を出力する。前記カプセル側信号処理部12は、前記カプセル側画像処理部43により画像処理した画像信号を前記カプセル側制御部14を介して前記カプセル側送受信部15へ出力する。
前記カプセル側送受信部15は、画像信号に対して汎用の無線通信規格に基づく通信信号に変換処理してカプセル側アンテナ16により電波として発信する。前記超音波観測装置3は、前記超音波診断用カプセル2からの電波を前記装置側アンテナ31から受信して前記装置側送受信部32により受信処理する。
前記装置側送受信部32は、前記装置側アンテナ31から受信した信号に対して目的の周波数帯を効率良く増幅して変復調信号を抽出して復調し、画像信号を出力する。装置側送受信部32からの画像信号は、前記装置側信号処理部33により信号処理される。前記装置側信号処理部33は、前記装置側送受信部32からの画像信号に対してA/D変換処理を行い、前記装置側制御部34に出力する。
前記装置側制御部34は、前記装置側信号処理部33により信号処理した画像信号を前記画像処理部35へ出力する。更に、前記装置側制御部34は、前記操作入力部37から入力される操作情報に基づき、前記画像処理部35を制御して操作者の所望するような画像処理を施す。
前記画像処理部35は、前記装置側制御部34を介して入力される画像信号を画像処理して標準的な映像信号を生成し、この生成した映像信号を前記モニタ36に出力してこの表示画面に超音波断層画像を表示させる。操作者は、モニタ36の表示画面に表示される超音波断層画像を見ながら診断を行う。
前記超音波振動子21を駆動する際、前記カプセル側制御部14は、前記回転駆動部22からのエコー信号に基づきパルスタイミング信号を前記超音波制御部51から前記駆動パルス生成部53に出力する。
前記駆動パルス生成部53は、スイッチング部61、コッククロフト・ウォルトン回路62により前記カプセル内電源部13からの供給電圧(3,4Vの直流電圧)を昇圧して略150Vの高い直流電圧を生成し、この生成した直流電圧に対してパルス発生回路63により超音波制御部51からのパルスタイミング信号を重畳して駆動パルス信号を生成し、この駆動パルス信号を前記超音波振動子21へ出力する。
このとき、前記カプセル内電源部13から出力される供給電圧は図6の実線で、前記コッククロフト・ウォルトン回路62により昇圧された供給電圧は図6の破線で、前記超音波制御部51から出力されるパルスタイミング信号は図7の実線で、前記駆動パルス生成部53により生成される駆動パルス信号は、図7の破線で表される波形である。
これにより、前記駆動パルス生成部53は、前記回転駆動部22のエンコーダ信号に同期して前記超音波振動子21を駆動するための駆動パルス信号を生成することができる。
前記駆動パルス生成部53は、昇圧トランスの代わりにチップ化し易いコンデンサ及びダイオードにより構成される前記コッククロフト・ウォルトン回路62を用いている。
このため、前記駆動パルス生成部53は、大型化して設置場所を取る上に電力効率の悪い昇圧トランスに比べて、小型化できる上に電力効率がよい。
また、前記駆動パルス生成部53は、前記コッククロフト・ウォルトン回路62により高い直流電圧を得ることができるので、昇圧トランスを用いた場合に比べて整流・平滑する必要がないので整流・平滑回路が必要ない分、回路を小型化できる。
この結果、本実施例の超音波診断用カプセル2は、他のチップ化可能な電子回路と同様に昇圧回路をチップ化可能に構成して小型化でき、さらに電力効率を向上して低消費電力化できる。これにより、本実施例の超音波診断用カプセル2は、内蔵バッテリの小型化、稼動時間の延長ができ、さらなる小型化が可能となる。
なお、前記駆動パルス生成部は、図8に示すように前記コッククロフト・ウォルトン回路62の後段にさらにコンデンサ64を用いて構成してもよい。
図8に示すように駆動パルス生成部53Bは、前記コッククロフト・ウォルトン回路62の後段にこのコッククロフト・ウォルトン回路62から出力される電力を一時的に貯めるコンデンサ64を設けて構成されている。このコンデンサ64は、アルミ電界コンデンサ、電気二重層キャパシタである。
これにより、駆動パルス生成部53Bは、前記超音波振動子21へ印加する電圧がより高い場合、パルスタイミング信号のパルス幅が広い場合に使用できる。
なお、上述した超音波診断用カプセル2は、印加電圧を低くするために高い機械的品質係数( Qm値; mechanical Quality factor )を有する超音波振動子21を用いて構成している。このQm値は、機械振動において共振系の質を表し、共振特性の鋭さの度合いを表す定数である。一般的に、Qm値は、共振系が蓄積している振動エネルギーと単位時間当りに外界と出入りするエネルギーとの比である。
一般に、超音波の音圧と超音波振動子の振幅と印加電圧とは比例関係にあり、
超音波の音圧∝超音波振動子の振幅∝印加電圧×Qm値
である。
したがって、同じ音圧を出す場合には、高いQm値の超音波振動子を用いると印加電圧を低くすることができる。さらに印加電圧の低減は、駆動パルス生成部の小型化(例えば、コッククロフト・ウォルトン回路)につながる。さらに具体的に説明すると、図9に示すように超音波振動子21は、圧電素子21aの前面に整合層21bが配置され、圧電素子21aの背面にダンピング層(バッキング材)21cが配置されて構成されている。
前記超音波振動子21は、Qm値を大きくするために、例えば前記ダンピング層21cを薄く形成している。これにより、前記超音波振動子21は、Qm値を大きくして印加電圧を低くしている。また、このように構成することにより、超音波振動子21は小型化できる。
なお、本発明は、以上述べた実施例のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
[付記]
以上詳述した本発明の実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができる。
(付記項1)
超音波断層画像を取得するための超音波パルスを送受波する超音波振動子と、この超音波振動子を駆動するための電圧を供給する電圧供給部とを有し、体腔内に導入可能な超音波診断用カプセルであって、
前記電圧供給部から供給される供給電圧を脈動させて脈流電圧を生成するスイッチング部と、
前記スイッチング部により生成された脈流電圧を昇圧するコンデンサ及びダイオード部と、
前記超音波振動子を駆動するためのパルスタイミング信号を前記コンデンサ及びダイオード部からの昇圧電圧に重畳して駆動パルス信号を生成するパルス発生部と、
を具備したことを特徴とする超音波診断用カプセル。
(付記項2)
前記コンデンサ及びダイオード部は、コンデンサ及びダイオードにより構成したコッククロフト・ウォルトン回路であることを特徴とする付記項1に記載の超音波診断用カプセル。
(付記項3)
前記コンデンサ及びダイオード部から出力される昇圧電圧を一時的に貯めるコンデンサをさらに有することを特徴とする付記項1または2に記載の超音波診断用カプセル。
(付記項4)
超音波断層画像を取得するための超音波パルスを送受波する超音波振動子と、この超音波振動子を駆動するための電圧を供給する電圧供給部とを有し、体腔内に導入可能な超音波診断用カプセルであって、
前記超音波振動子を駆動するためのパルスタイミング信号を生成するパルスタイミング信号生成部と、
前記電圧供給部から供給される供給電圧を脈動させて脈流電圧を生成するスイッチング部と、
前記スイッチング部により生成された脈流電圧を昇圧するコンデンサ及びダイオード部と、
前記パルスタイミング信号生成部により生成されたパルスタイミング信号を前記コンデンサ及びダイオード部からの昇圧電圧に重畳して駆動パルス信号を生成するパルス発生部と、
を具備したことを特徴とする超音波診断用カプセル。
本発明の超音波診断用カプセルは、他のチップ化可能な電子回路と同様に昇圧回路をチップ化可能に構成して小型化でき、さらに電力効率を向上して低消費電力化できるので、超音波内視鏡や超音波プローブ等が到達困難な小腸などの部位において超音波断層画像を取得するのに適している。
実施例1のカプセル型超音波診断装置を示す全体構成図である。 図1のカプセル型超音波診断装置の回路構成を示すブロック図である。 図2のカプセル側信号処理部の構成を示すブロック図である。 図2のカプセル側制御部の構成を示すブロック図である。 図4の駆動パルス生成部の構成を示すブロック図である。 図5の駆動パルス生成部における直流電圧を示すグラフである。 図5の駆動パルス生成部におけるパルスタイミング信号及び駆動パルス信号を示すグラフである。 図5の駆動パルス生成部の変形例を示すブロック図である。 超音波振動子の構成を示す概略説明図である。 従来の超音波診断装置に用いられる駆動パルス生成部を示す回路ブロック図である。 図10の駆動パルス生成部における直流電圧を示すグラフである。 図10の駆動パルス生成部におけるパルスタイミング信号及び駆動パルス信号を示すグラフである。
符号の説明
1 カプセル型超音波診断装置
2 超音波診断用カプセル
3 超音波観測装置
11 超音波部
12 カプセル側信号処理部
13 カプセル内電源部
14 カプセル側制御部
15 カプセル側送受信部
16 カプセル側アンテナ
21 超音波振動子
22 回転駆動部
51 超音波制御部
52 回転駆動制御部
53 駆動パルス生成部
61 スイッチング部
62 コッククロフト・ウォルトン回路
63 パルス発生回路

Claims (3)

  1. 超音波断層画像を取得するための超音波パルスを送受波する超音波振動子と、この超音波振動子を駆動するための電圧を供給する電圧供給部とを有し、体腔内に導入可能な超音波診断用カプセルであって、
    前記電圧供給部から供給される供給電圧を脈動させて脈流電圧を生成するスイッチング部と、
    前記スイッチング部により生成された脈流電圧を昇圧するコンデンサ及びダイオード部と、
    前記超音波振動子を駆動するためのパルスタイミング信号を前記コンデンサ及びダイオード部からの昇圧電圧に重畳して駆動パルス信号を生成するパルス発生部と、
    を具備したことを特徴とする超音波診断用カプセル。
  2. 前記コンデンサ及びダイオード部は、コンデンサ及びダイオードにより構成したコッククロフト・ウォルトン回路であることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断用カプセル。
  3. 前記コンデンサ及びダイオード部から出力される昇圧電圧を一時的に貯めるコンデンサをさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の超音波診断用カプセル。
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