JP2006311687A - リニアモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 速度を高めることができ、誘導子と電機子との位置設定を容易に行え、しかもコギング力を小さくできるリニアモータを提供する。
【解決手段】 電機子巻線が巻装されない非巻装極柱23と非巻装極柱23に接続される非巻装磁極面形成部25とを備える非巻装磁極部41と、電機子巻線16A〜16Fが巻装される巻装極柱39と巻装極柱39に接続される巻装磁極面形成部27とを備える巻装磁極部43とを交互に並べて複数の磁極部を構成する。非巻装磁極面形成部25及び巻装磁極面形成部27が並ぶ方向の非巻装磁極面形成部25の幅寸法を非巻装極柱23の幅寸法より大きくする。非巻装磁極面形成部25及び巻装磁極面形成部27が並ぶ方向の巻装磁極面形成部27の幅寸法を巻装極柱39の幅寸法より大きくする。隣接する非巻装磁極面形成部25と巻装磁極面形成部27を相互に結合する。永久磁石37を非巻装磁極面形成部25及び巻装磁極面形成部27内にそれぞれ一つずつ配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リニアモータに関するものである。
特開平2−151256号公報(特許文献1)には、固定子を構成する誘導子と可動子を構成する電機子とを備えたリニアモータが示されている。誘導子は、所定のピッチを持って並んだ複数の歯部からなる歯部列を有している。電機子は、ヨークと、ヨークに沿って所定の間隔を開けて配置されて誘導子の歯部列と対向する磁極面形成部を端部に備える磁極部と、複数の磁極部に巻装された電機子巻線と、複数の磁極面形成部内に配置されて磁極面形成部を通る磁束の磁路を変更する永久磁石とを有している。永久磁石は、磁極面形成部内にそれぞれ配置されて、隣り合う二つの永久磁石の着磁方向が逆になるように所定のピッチを持って配置されている。このリニアモータでは、磁極面形成部内に永久磁石が3個ずつ配置されている。
また、特開平2−280655号公報(特許文献2)にも、固定子を構成する誘導子と可動子を構成する電機子とを備えたリニアモータが示されている。誘導子は、所定のピッチを持って並んだ複数の歯部からなる歯部列を有している。電機子は、ヨークと、ヨークに沿って所定の間隔を開けて配置されて誘導子の歯部列と対向する磁極面形成部を端部に備える磁極部と、複数の磁極部に巻装された電機子巻線と、複数の磁極面形成部内に配置されて磁極面形成部を通る磁束の磁路を変更する永久磁石とを有している。永久磁石は、磁極面形成部内にそれぞれ配置されて、隣り合う二つの永久磁石の着磁方向が逆になるように所定のピッチを持って配置されている。このリニアモータでは、磁極面形成部内に永久磁石が1個ずつ配置されている。そして、磁極面形成部に誘導子の歯部列と対向する方向に突出する複数の小歯が形成されている。
特開平2−151256号公報 特開平2−280655号公報
しかしながら、これらの従来のリニアモータでは、推力を大きくするため誘導子の歯部列の歯部間のピッチを小さくして誘導子と電機子との間の間隔寸法を小さくしなければならない。そのため、駆動周波数が高くなり、速度を高めるには限界があり、誘導子と電機子との位置設定が面倒になるという問題があった。また、誘導子の歯部間のピッチに依存したコギング力が発生するという問題があった。そのため、特に、速度安定性が求められる精密ステージには適さなかった。
また、特許文献2に示されるリニアモータでは、磁極面形成部に誘導子の歯部列と対向する小歯を形成しなければならず、製造が煩雑であった。また、スロットの開口部が大きいため、推力を高められないという問題があった。
本発明の目的は、速度を高めることができるリニアモータを提供することにある。
本発明の他の目的は、誘導子と電機子との間の間隔寸法を大きくして、誘導子と電機子との位置設定を容易に行えるリニアモータを提供することにある。
本発明の他の目的は、コギング力を小さくできるリニアモータを提供することにある。
本発明が改良の対象とするリニアモータは、誘導子と電機子とを備えている。誘導子は、所定のピッチτpを持って並んだ複数の歯部からなる歯部列を有している。電機子は、複数の歯部が並ぶ方向に延びるヨークと、ヨークに沿って所定の間隔を開けて配置されてヨークに接続された複数の極柱と該複数の極柱の端部にそれぞれ接続されて誘導子の歯部列と対向する磁極面形成部とをそれぞれ備える複数の磁極部と、前記複数の磁極面形成部をそれぞれ励磁する複数の電機子巻線と、複数の磁極面形成部内に配置されて磁極面形成部を通る磁束の磁路を変更する1以上の永久磁石とを有する電機子とを備えている。そして、誘導子及び電機子の一方が可動子となり、他方が固定子となる。本発明では、複数の極柱には、一つおきに電機子巻線が巻装されている。また、複数の磁極面形成部が並ぶ方向の磁極面形成部の幅寸法は、複数の磁極面形成部が並ぶ方向の極柱の幅寸法より大きくなっており、複数の磁極面形成部の隣接する磁極面形成部は相互に結合されている。そして、複数の磁極面形成部の中央部内には、複数の磁極面形成部が並ぶ方向に着磁された1つの永久磁石がそれぞれ配置されており、これらの永久磁石は、隣り合う二つの磁極面形成部内にそれぞれ配置された二つの永久磁石の着磁方向が逆になるように所定のピッチτmを持って並んでいる。
言い換えるならば、複数の磁極部は、電機子巻線が巻装されない非巻装極柱と非巻装極柱に接続される非巻装磁極面形成部とを備える非巻装磁極部と、電機子巻線が巻装される巻装極柱と巻装極柱に接続される巻装磁極面形成部とを備える巻装磁極部とが交互に並んで構成されている。また、複数の磁極面形成部が並ぶ方向の非巻装磁極面形成部の幅寸法は、複数の磁極面形成部が並ぶ方向の非巻装極柱の幅寸法より大きくなっており、複数の磁極面形成部が並ぶ方向の巻装磁極面形成部の幅寸法は、複数の磁極面形成部が並ぶ方向の巻装極柱の幅寸法より大きくなっている。そして、隣接する非巻装磁極面形成部と巻装磁極面形成部は相互に結合されている。また、複数の非巻装磁極面形成部及び複数の巻装磁極面形成部のそれぞれの中央部内には、複数の磁極面形成部が並ぶ方向に着磁された1つの永久磁石がそれぞれ配置されており、これらの永久磁石は、隣り合う非巻装磁極面形成部と巻装磁極面形成部との内部にそれぞれ配置された二つの永久磁石の着磁方向が逆になるように所定のピッチτmを持って並んでいる。
本発明のように、複数の極柱の一つおきに電機子巻線を巻装して(非巻装磁極部と巻装磁極部とを交互に並べて)、隣接する磁極面形成部(隣接する非巻装磁極面形成部と巻装磁極面形成部)を相互に結合すれば、スロットによる開口部が閉塞されて誘導子と対向する電機子の磁極面の面積が大きくなる。また、永久磁石を複数の磁極面形成部(非巻装磁極面形成部及び巻装磁極面形成部)のそれぞれに1つ配置すれば、非巻装磁極部と巻装磁極部と電機子巻線の寸法を適宜に設定することにより、永久磁石の等間隔なピッチを比較的自由に設定することができる。そのため、電機子の大きさに対するモータの推力を高くすることができ、リニアモータの速度を高めることができる。また、誘導子と電機子との間の間隔寸法に比べ、誘導子の歯部のピッチ及び永久磁石のピッチを大きくすることで、誘導子と電機子との間の間隔寸法を大きくしても、推力の減少は小さくなる。そのため、誘導子と電機子との位置設定を容易に行える。
また、本発明では、複数の磁極面形成部が並ぶ方向の非巻装磁極面形成部の幅寸法を複数の磁極面形成部が並ぶ方向の非巻装極柱の幅寸法より大きくし、複数の磁極面形成部が並ぶ方向の巻装磁極面形成部の幅寸法を複数の磁極面形成部が並ぶ方向の巻装極柱の幅寸法より大きくするので、磁気抵抗を低下させずに、電機子巻線の占有体積を増やすことができ、電機子巻線の発熱量を抑制することができる。
歯部列のピッチτpと永久磁石列のピッチτmとは、τm=τp×(6n±1)/(6n)(nは自然数)の関係に設定することができる。このように設定すれば、誘導子の歯部列のピッチτpに対する永久磁石列のピッチτmが微妙にずれることによって、各誘導子の歯部によって生じるコギング力が打ち消されて、電機子全体のコギング力を小さくできる。
複数の電機子巻線の数は、N相×M(Nは2以上の整数、Mは1以上の整数)とすることができる。
電機子は、電機子ユニットと複数の巻装部材とを有するように構成できる。この場合、電機子ユニットは、ヨークと、非巻装極柱と非巻装磁極面形成部と巻装磁極面形成部とを一体に構成し、巻装部材は、巻装極柱と巻装極柱に巻装された電機子巻線とを有するように構成する。そして、巻装部材を、ヨークと巻装磁極面形成部とに嵌合して電機子ユニットに取付ければよい。このようにすれば、巻装部材を嵌合により電機子ユニットに取付るだけで、非巻装磁極部と巻装磁極部とが交互に並び且つ隣接する非巻装磁極部と巻装磁極面形成部とが結合した電機子を容易に形成することができる。
電機子巻線と非巻装磁極面形成部と巻装磁極面形成部との間に間隙をそれぞれ形成し、この間隙内と非巻装磁極面形成部の表面と前記磁極面形成部の表面とには、電機子巻線を冷却する冷却管をつづら折りの状態で配置することができる。このようにすれば、間隙及び冷却管の形状及び寸法を適宜に設定することにより、冷却管を電機子ユニットに取付けた後に複数の巻装部材を電機子ユニットに取付ることができる。そのため、冷却管及び電機子ユニットの脱着を容易に行うことができる。
誘導子の歯部列は、スキューさせることができる。即ち、歯部列の歯部の長手方向を、可動子の移動方向と直交する方向に対して傾斜させることができる。このようにすれば、リニアモータのコギング力をさらに小さくできる。
巻装部材の電機子巻線が巻装される方向の長手方向の長さ寸法は、非巻装極柱の電機子巻線と隣接する部分の長さ寸法より短かくするのが好ましい。このようにすれば、電機子巻線が電機子ユニットから突出する寸法を小さくすることができる。
本願の他の発明が改良の対象とするリニアモータは、一対の誘導子と電機子とを備えている。一対の誘導子は、所定のピッチτpを持って並んだ複数の歯部からなる歯部列をそれぞれ有している。電機子は、1対の誘導子の対向する方向に延びる複数の極柱と該複数の極柱の両端部に接続されて1対の誘導子の歯部列とそれぞれ対向する複数の一対の磁極面形成部とをそれぞれ備える複数の磁極部と、複数の一対の磁極面形成部をそれぞれ励磁する複数の電機子巻線と、複数の一対の磁極面形成部内にそれぞれ配置されて磁極面形成部を通る磁束の磁路を変更する1以上の永久磁石とを有している。そして、誘導子及び電機子の一方が可動子となり、他方が固定子となる。本発明では、複数の極柱には一つおきに電機子巻線が巻装されている。また、複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向の磁極面形成部の幅寸法は、複数の磁極面形成部が並ぶ方向の極柱の幅寸法より大きくなっている。そして、複数の一対の磁極面形成部の一方の複数の磁極面形成部の隣接する磁極面形成部は相互に結合されており、複数の一対の磁極面形成部の他方の複数の磁極面形成部の隣接する磁極面形成部は相互に結合されている。そして、複数の一対の非巻装磁極面形成部及び複数の一対の巻装磁極面形成部のそれぞれの中央部内には、複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向に着磁された1つの永久磁石がそれぞれ配置されており、これらの永久磁石は、隣り合う二つの磁極面形成部内にそれぞれ配置された二つの永久磁石の着磁方向が逆になるように所定のピッチτmを持って並んでいる。
言い換えるならば、複数の磁極部は、1対の誘導子の対向する方向に延びて電機子巻線が巻装されない非巻装極柱と非巻装極柱の両端に接続される一対の非巻装磁極面形成部とを備える非巻装磁極部と、1対の誘導子の対向する方向に延びて電機子巻線が巻装される巻装極柱と巻装極柱の両端に接続される一対の巻装磁極面形成部とを備える巻装磁極部とが交互に並んで構成されている。また、複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向の一対の非巻装磁極面形成部の幅寸法は、複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向の非巻装極柱の幅寸法より大きくなっており、複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向の一対の巻装磁極面形成部の幅寸法は、複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向の巻装極柱の幅寸法より大きくなっている。そして、一対の非巻装磁極面形成部の一方の非巻装磁極面形成部と該非巻装磁極面形成部に隣接する一対の巻装磁極面形成部の一方の巻装磁極面形成部とが相互に結合されており、一対の非巻装磁極面形成部の他方の非巻装磁極面形成部と該非巻装磁極面形成部に隣接する一対の巻装磁極面形成部の他方の巻装磁極面形成部とが相互に結合されている。そして、複数の一対の非巻装磁極面形成部及び複数の一対の非巻装磁極面形成部のそれぞれの中央部内には、複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向に着磁された1つの永久磁石がそれぞれ配置されており、これらの永久磁石は、隣り合う非巻装磁極面形成部と巻装磁極面形成部との内部にそれぞれ配置された二つの永久磁石の着磁方向が逆になるように所定のピッチτmを持って並んでいる。
本発明によれば、上述したリニアモータと同様に、電機子の大きさに対するモータの推力を高くすることができ、リニアモータの速度を高めることができる。また、誘導子と電機子との間の間隔寸法に比べ、誘導子の歯部のピッチ及び永久磁石のピッチを大きくすることで、誘導子と電機子との間の間隔寸法を大きくしても、推力の減少は小さくなる。そのため、誘導子と電機子との位置設定を容易に行える。また、磁気抵抗を低下させずに、巻線の占有体積を増やすことができ、巻線の発熱量を抑制することができる。
また、本発明のリニアモータでは、電機子の水平方向に一対の誘導子を配置することができるため、電機子と一対の誘導子との間の磁気吸引力を打ち消すことができ、電機子を安定して一対の誘導子の間に配置することができる。
このようなリニアモータでも、ピッチτpと前記ピッチτmとを、τm=τp×(6n±1)/(6n)(nは自然数)の関係を有しているように設定すれば、誘導子の歯部列のピッチτpに対する永久磁石列のピッチτmが微妙にずれることによって、各誘導子の歯部によって生じるコギング力が打ち消されて、電機子全体のコギング力を小さくできる。
複数の電機子巻線の数は、N相×M(Nは2以上の整数、Mは1以上の整数)とすることができる。
電機子は、電機子ユニットと複数の巻装部材とを有するように構成できる。この場合、電機子ユニットは、非巻装極柱と一対の非巻装磁極面形成部と一対の巻装磁極面形成部とを一体に構成し、巻装部材は、巻装極柱と巻装極柱に巻装された電機子巻線とを有するように構成する。そして、巻装部材を一対の巻装磁極面形成部に嵌合して電機子ユニットに取付ければよい。このようにすれば、巻装部材を嵌合により電機子ユニットに取付るだけで、非巻装磁極部と巻装磁極部とが交互に並び且つ隣接する非巻装磁極部と巻装磁極面形成部とが結合した電機子を容易に形成することができる。
電機子巻線と一対の非巻装磁極面形成部の一方の非巻装磁極面形成部と一対の巻装磁極面形成部の一方の巻装磁極面形成部との間に間隙をそれぞれ形成し、この間隙内と一方の非巻装磁極面形成部の表面と一方の巻装磁極面形成部の表面とには、電機子巻線を冷却する第1の冷却管をつづら折りの状態で配置することができる。また、電機子巻線と一対の非巻装磁極面形成部の他方の非巻装磁極面形成部と一対の巻装磁極面形成部の他方の巻装磁極面形成部との間に間隙をそれぞれ形成し、この間隙内と他方の非巻装磁極面形成部の表面と他方の巻装磁極面形成部の表面とには、電機子巻線を冷却する第2の冷却管をつづら折りの状態で配置することができる。このようにすれば、間隙、第1の冷却管及び第2の冷却管の形状及び寸法を適宜に設定することにより、第1の冷却管及び第2の冷却管を電機子ユニットに取付けた後に複数の巻装部材を電機子ユニットに取付ることができる。そのため、冷却管及び電機子ユニットの脱着を容易に行うことができる。
一対の誘導子の歯部列は、それぞれ異なる方向にスキューさせることができる。即ち、一方の誘導子の歯部の長手方向を可動子の移動方向と直交する方向に対してそれぞれ異なる方向に傾斜させることができる。このようにすれば、スキューによって生じるピッチング方向のコギング力を相殺でき、可動子を支持するガイド部材に加わる力を軽減できる。
巻装部材の電機子巻線が巻装される方向の長手方向の長さ寸法は、非巻装極柱の前記電機子巻線と隣接する部分の長さ寸法より短かくするのが好ましい。このようにすれば、電機子巻線が電機子ユニットから突出する寸法を小さくすることができる。
本発明によれば、複数の極柱の一つおきに電機子巻線を巻装して(非巻装磁極部と巻装磁極部とを交互に並べて)、隣接する磁極面形成部(非巻装磁極面形成部と巻装磁極面形成部)を相互に結合するので、スロットによる開口部が閉塞されて誘導子と対向する電機子の磁極面の面積が大きくなる。また、永久磁石を複数の磁極面形成部(非巻装磁極面形成部及び巻装磁極面形成部)のそれぞれに1つ配置するので、巻装磁極部と非巻装磁極部と電機子巻線の寸法を適宜に設定することにより、永久磁石の等間隔なピッチを比較的自由に設定することができる。そのため、電機子の大きさに対するモータの推力を高くすることができ、リニアモータの速度を高めることができる。また、誘導子と電機子との間の間隔寸法に比べ、誘導子の歯部のピッチ及び永久磁石のピッチを大きくすることで、誘導子と電機子との間の間隔寸法を大きくしても、推力の減少は小さくなる。そのため、誘導子と電機子との位置設定を容易に行える。
また、本発明では、複数の磁極面形成部が並ぶ方向の非巻装磁極面形成部の幅寸法を複数の磁極面形成部が並ぶ方向の非巻装極柱の幅寸法より大きくし、複数の磁極面形成部が並ぶ方向の巻装磁極面形成部の幅寸法を複数の磁極面形成部が並ぶ方向の巻装極柱の幅寸法より大きくするので、磁気抵抗を低下させずに、電機子巻線の占有体積を増やすことができ、電機子巻線の発熱量を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態のリニアモータの側面図である。図1に示すように、本例のリニアモータは、固定子を構成する誘導子1と可動子を構成する電機子3と可動ステージ5と基台7とを有している。誘導子1は、電機子3の移動方向(矢印D)に所定のピッチτpを持って並んだ複数の歯部9からなる歯部列11を有しており、磁性材料からなる複数の鋼板が積層されて構成されている。図2に示すように、誘導子1の歯部列11は、スキューしている。即ち、歯部列11の歯部9の長手方向は、電機子3の移動方向と直交する方向(図2の上下方向)に対して傾斜している。なお、図2は、可動ステージ5を取り除いて図1の上方からみたリニアモータの平面図である。
電機子3は、図1及び図2に示すように、電機子ユニット13と6つの巻装部材15と永久磁石列17とを有している。図3に示すように、電機子ユニット13は、ヨーク21と7つの非巻装極柱23と7つの非巻装磁極面形成部25と6つの巻装磁極面形成部27とが一体になって構成されている。ヨーク21は、歯部列11と同じ方向に延びる直方体を有している。このヨーク21には、歯部列11と直交する方向に延びて上方に開口する断面がT字型の3つの溝21aが等間隔で形成されている。図1に示すように、3つの溝21aには、可動ステージ5が嵌合構造により固定されている。この可動ステージ5は、誘導子1の両側に配置された基台7の一対の側壁7aに摺動可能に支持されている。なお、図1では、一対の側壁7aの内、一方の側壁7aのみを表している。このような構成により、電機子3は、誘導子1に対して所定の間隔を隔てて移動可能に配置されることになる。
図3に戻って説明すると、7つの非巻装極柱23は、後述する電機子巻線16A〜16Fが巻装されない極柱であり、ヨーク21に沿って等間隔に接続されている。7つの非巻装磁極面形成部25は、7つの非巻装極柱23の端部にそれぞれ接続されており、歯部列11と対向するように配置されている。非巻装磁極面形成部25及び巻装磁極面形成部27が並ぶ方向の非巻装磁極面形成部25の幅寸法は、非巻装磁極面形成部25及び巻装磁極面形成部27が並ぶ方向の非巻装極柱23の幅寸法より大きくなっている。
6つの巻装磁極面形成部27は、7つの非巻装磁極面形成部25と交互に隣接するように配置されている。非巻装磁極面形成部25及び巻装磁極面形成部27が並ぶ方向の巻装磁極面形成部27の幅寸法は、非巻装磁極面形成部25及び巻装磁極面形成部27が並ぶ方向の後述する巻装極柱39の幅寸法より大きくなっている。そして、6つの巻装磁極面形成部27のそれぞれは、隣接する非巻装磁極面形成部25と相互に結合されている。これにより、ヨーク21と隣接する2つの非巻装極柱23と巻装磁極面形成部27との間には、空隙29が形成されることになる。非巻装磁極面形成部25と巻装磁極面形成部27との間には、電機子ユニット13を構成する複数の電磁鋼板を束ねる図示しない螺子が挿入される孔31が空隙29と連通するように形成されている。この孔31は、後述する巻装磁極面形成部27と誘導子1との間に発生する磁束及び非巻装磁極面形成部25と誘導子1との間に発生する磁束の流れを妨げない形状及び寸法を有している。
また、非巻装磁極面形成部25及び巻装磁極面形成部27のそれぞれの中央部内には、誘導子1と対向する面と非巻装磁極面形成部25及び巻装磁極面形成部27が並ぶ方向と直交する方向に開口する永久磁石嵌合溝35が一つずつ形成されている。図1に示すように、複数の永久磁石嵌合溝35内には、非巻装磁極面形成部25及び巻装磁極面形成部27が並ぶ方向に着磁された複数の永久磁石37がそれぞれ嵌合されている。複数の永久磁石37により永久磁石列17が形成されている。これらの永久磁石37は、隣り合う非巻装磁極面形成部25及び巻装磁極面形成部27内にそれぞれ配置された二つの永久磁石37の着磁方向が逆になるように所定のピッチτmを持って並んでいる。本例では、歯部列11のピッチτpと永久磁石列17のピッチτmとは、τm=τp×(6n±1)/(6n)(nは自然数)の関係を有している。
図4に示すように、6つの巻装部材15は、巻装極柱39と電機子巻線16A〜16Fとをそれぞれ有している。巻装極柱39は、ほぼ直方体の極柱本体39aと極柱本体39aの両端に設けられた一対の嵌合部39bとを一体に有している。極柱本体39aには、電機子巻線16A〜16Fがそれぞれ巻装されている。嵌合部39bは、極柱本体39aから離れるにしたがって断面積が大きくなる形状を有している。6つの巻装部材15は、空隙29内にそれぞれ配置された状態で電機子ユニット13に取付られている。具体的には、巻装部材15の一対の嵌合部39bの一方の嵌合部39bがヨーク21に形成された被嵌合溝21bに嵌合し、他方の嵌合部39bが巻装磁極面形成部27に形成された被嵌合溝27aに嵌合することにより、巻装部材15は電機子ユニット13に取付られている。また、図2に示すように巻装部材15の巻装極柱39の電機子巻線16A〜16Fが巻装される方向の長手方向の長さ寸法L1は、非巻装極柱23の電機子巻線16A〜16Fと隣接する部分の長さ寸法L2より短かくなっている。このため、本例では、電機子巻線16A〜16Fが電機子ユニット13から突出する寸法L3を小さくすることができる。本例では、図1に示すように、非巻装極柱23と非巻装磁極面形成部25とにより非巻装磁極部41が構成され、巻装極柱39と巻装磁極面形成部27とにより巻装磁極部43が構成されている。これにより、電機子3は、非巻装磁極部41と巻装磁極部43とが交互に並ぶ構成を有することになる。言い換えるならば、磁極部(41,43)の一つおきの磁極部(43)に電機子巻線16A〜16Fがそれぞれ巻装されることになる。
また、電機子巻線16A〜16Fと非巻装磁極面形成部25と巻装磁極面形成部27との間(孔31と空隙29とが連通する部分)には、三角形の断面の間隙45がそれぞれ形成されることになる。これらの間隙45内と非巻装磁極面形成部25の表面と巻装磁極面形成部27の表面とには、電機子巻線16A〜16Fを冷却する冷却管47がつづら折りの状態で配置されている。
図5に示すように、冷却管47は、歯部列11と同じ方向に延びる複数の管部分47aと歯部列11が延びる方向と直交する方向に延びる管部分47bと管部分47aと平行な方向に延びる管部分47cとを有している。そして、管部分47aが巻装磁極面形成部27の表面に位置し、管部分47bが間隙45内に位置し、管部分47cが非巻装磁極面形成部25の表面に位置するように、冷却管47は配置されている。
本例では、次のようにして冷却管47及び巻装部材15を電機子ユニット13に取り付けた。まず、電機子ユニット13の空隙29内に管部分47bが位置するように、冷却管47を管部分47bが延びる方向(矢印Aの方向)に移動して空隙29の一方の開口部29a(図2参照)から空隙29内に挿入する。次に、冷却管47を管部分47bが延びる方向と直交する方向(矢印Aと直交する方向)に移動して、管部分47aを巻装磁極面形成部27の表面に位置させ、管部分47bを間隙45内に位置させ、管部分47cを非巻装磁極面形成部25の表面に位置させる。次に、巻装部材15を空隙29の一方の開口部29aから空隙29内に挿入して、巻装部材15の一対の嵌合部39bをヨーク21の被嵌合溝21b及び巻装磁極面形成部27の被嵌合溝27aにそれぞれ嵌合して、冷却管47及び巻装部材15の取り付けを完了する。本例によれば、冷却管47及び巻装部材15の脱着を嵌合構造により容易に行うことができる。
本例のリニアモータでは、2つおきに並ぶ電機子巻線16Aと電機子巻線16Dとに相互に逆方向のU相の電流が流れ、2つおきに並ぶ電機子巻線16Cと電機子巻線16Fとに相互に逆方向のV相の電流が流れ、2つおきに並ぶ電機子巻線16Bと電機子巻線16Eとに相互に逆方向のW相の電流が流れる。そして、例えば、電機子巻線16Aの周囲では、図6に示すように、巻装磁極面形成部27内の永久磁石37→誘導子1の歯部9→図面向かって左側に隣接する歯部9→非巻装磁極面形成部25内の永久磁石37→非巻装極柱23→巻装部材15→巻装磁極面形成部27内の永久磁石37と磁束M1が流れる。また、巻装磁極面形成部27内の永久磁石37→誘導子1の歯部9→図面向かって右側に隣接する歯部9→非巻装磁極面形成部25内の永久磁石37→非巻装極柱23→巻装部材15→巻装磁極面形成部27内の永久磁石37と磁束M2が流れる。そして、図7に示すように、各磁極部41,43で発生する磁束に変化が生じて矢印F1の方向に推力が発生して、電機子1は誘導子1に対して往復動を行う。なお、図7では、比較的強い磁束を実線で表わし、比較的弱い磁束を破線で表わしている。
本例のリニアモータによれば、非巻装磁極部41と巻装磁極部43とを交互に並べて、隣接する非巻装磁極面形成部25と巻装磁極面形成部27とを相互に結合するので、スロットによる開口部が閉塞されて誘導子1と対向する電機子3の磁極面の面積が大きくなる。また、永久磁石37を非巻装磁極面形成部25及び巻装磁極面形成部27のそれぞれに1つずつ配置するので、非巻装磁極部41と巻装磁極部43と電機子巻線16A〜16Fの寸法を適宜に設定することにより、永久磁石列の永久磁石の等間隔なピッチを比較的自由に設定することができる。そのため、電機子3の大きさに対するモータの推力を高くすることができ、リニアモータの速度を高めることができる。また、誘導子1と電機子3との間の間隔寸法に比べ、誘導子1の歯部9のピッチτp及び永久磁石のピッチτmを大きくすることで、誘導子1と電機子3との間の間隔寸法を大きくしても、推力の減少は小さくなる。そのため、誘導子1と電機子3との位置設定を容易に行える。
また、本例のリニアモータでは、非巻装磁極面形成部25の歯部列11の延びる方向の幅寸法を非巻装極柱23の歯部列11の延びる方向の幅寸法より大きくし、巻装磁極面形成部27の歯部列11の延びる方向の幅寸法を巻装極柱39の歯部列11の延びる方向の幅寸法より大きくするので、磁気抵抗を低下させずに、電機子巻線16A〜16Fの占有体積を増やすことができ、電機子巻線16A〜16Fの発熱量を抑制することができる。
図8は、本発明の第2の実施の形態のリニアモータの正面図であり、図9は、リニアモータの要部の平面図(図8をIX−IX線から見た図)であり、図10は、リニアモータの要部を側面から見た模式図(図8をX−X線から見た模式図)である。各図に示すように、本例のリニアモータは、固定子を構成する一対の誘導子101A,101Bと可動子を構成する電機子103と可動ステージ105と基台107と位置検出装置108とを有している。一対の誘導子101A,101Bは、電機子103の移動方向(図9の矢印D)に所定のピッチτpを持って並んだ複数の歯部109からなる歯部列111をそれぞれ有しており、磁性材料からなる複数の鋼板が積層されて構成されている。図10に示すように、一対の誘導子101A,101Bのそれぞれの歯部列111は、それぞれ異なる方向にスキューしている。即ち、一方の誘導子101Aの歯部109の長手方向は、電機子103の移動方向と直交する方向に対して傾斜している。また他方の誘導子101Bの歯部109の長手方向は、一方の誘導子101Aの歯部109とは異なる方向に傾斜している。本例では、歯部列111がスキューしていないと仮定した場合の歯部列111の歯部109の端部が、実際にスキューした場合に歯部109の歯部列111の延びる方向にずれる長さがτp/6n(nは自然数)となっている。
電機子103は、図9に示すように、電機子ユニット113と6つの巻装部材115と一対の永久磁石列117A,117Bとを有している。図11に示すように、電機子ユニット113は、7つの非巻装極柱119と7つの一対の非巻装磁極面形成部121A,121Bと7つの一対の巻装磁極面形成部123A,123Bとが一体になって構成されている。7つの非巻装極柱119は、後述する電機子巻線が巻装されない極柱であり、歯部列111が延びる方向に等間隔で配置されている。7つの一対の非巻装磁極面形成部121A,121Bは、7つの非巻装極柱119の両端にそれぞれ接続されている。7つの一対の非巻装磁極面形成部121A,121Bの内、7つの一方の非巻装磁極面形成部121Aは、一対の誘導子101A,101Bの一方の誘導子101Aの歯部列111と対向するように配置されている。7つの一対の非巻装磁極面形成部121A,121Bの内、7つの他方の非巻装磁極面形成部121Bは、一対の誘導子101A,101Bの他方の誘導子101Bの歯部列111と対向するように配置されている。一対の非巻装磁極面形成部121A,121Bが並ぶ方向の該一対の非巻装磁極面形成部121A,121Bのそれぞれの幅寸法は、一対の非巻装磁極面形成部121A,121Bが並ぶ方向の非巻装極柱119の幅寸法より大きくなっている。
6つの一対の巻装磁極面形成部123A,123Bは、一対の誘導子101A,101Bのそれぞれの歯部列111と対向するように配置されている。また、6つの一対の巻装磁極面形成部123A,123Bが並ぶ方向の該一対の巻装磁極面形成部123A,123Bの幅寸法は、6つの一対の巻装磁極面形成部123A,123Bが並ぶ方向の後述する巻装極柱139の幅寸法より大きくなっている。6つの一対の巻装磁極面形成部123A,123Bの内、6つの一方の巻装磁極面形成部123Aは、一方の非巻装磁極面形成部121Aと交互に隣接するように配置されている。そして、6つの一方の巻装磁極面形成部123Aは、隣接する一方の非巻装磁極面形成部121Aと相互に結合されている。6つの一対の巻装磁極面形成部123A,123Bの内、6つの他方の巻装磁極面形成部123Bは、他方の非巻装磁極面形成部121Bと交互に隣接するように配置されている。そして、6つの他方の巻装磁極面形成部121Bは、隣接する他方の巻装磁極面形成部123Bと相互に結合されている。
以上の構成により、隣接する2つの非巻装極柱119と一対の巻装磁極面形成部123A,123Bとの間には、空隙125が形成されることになる。また、一方の非巻装磁極面形成部121Aと一方の巻装磁極面形成部123Aとの間、及び他方の非巻装磁極面形成部121Bと他方の巻装磁極面形成部123Bとの間には、孔127が空隙125と連通するようにそれぞれ形成されている。図8に示すように孔127が延びる電機子ユニット113の両端には、螺子取付具129が配置されている。螺子取付具129内には孔127に連通する貫通孔129aが形成されている。電機子ユニット113は、孔127及び貫通孔129aを貫通する螺子131により、可動ステージ105に固定されている。この可動ステージ105は、一対の誘導子101A,101Bの両側に配置された基台107の一対の側壁107aに滑車133を介して摺動可能に支持されている。このため、電機子103は、一対の誘導子101A,101Bと所定の間隔を隔てて、一対の誘導子101A,101Bに対して移動可能に配置されることになる。また、本例では、一対の側壁107aの一方の側壁に位置検出装置108の検出器108aを配置し、可動ステージ105にスケール108aと所定の間隔を隔てて対向する被検出器108bを配置している。これにより、電機子103の位置検出を行っている。
図11に戻って説明すると、一方の非巻装磁極面形成部121Aと一方の巻装磁極面形成部123Aのそれぞれの中央部には、一方の誘導子101Aと対向する面と一方の非巻装磁極面形成部121A及び一方の巻装磁極面形成部123Aが並ぶ方向と直交する方向に開口する永久磁石嵌合溝135が一つずつ形成されている。図9に示すように、複数の永久磁石嵌合溝135内には、一方の非巻装磁極面形成部121A及び一方の巻装磁極面形成部123Aが並ぶ方向に着磁された複数の永久磁石137がそれぞれ嵌合されている。これらの永久磁石137は、隣り合う一方の非巻装磁極面形成部121Aと一方の巻装磁極面形成部123A内にそれぞれ配置された二つの永久磁石137の着磁方向が逆になるように所定のピッチτmを持って並んでいる。また、他方の非巻装磁極面形成部121Bと他方の巻装磁極面形成部123Bのそれぞれの中央部にも、他方の誘導子101Aと対向する面と他方の非巻装磁極面形成部121B及び他方の巻装磁極面形成部123Bが並ぶ方向と直交する方向に開口する永久磁石嵌合溝135が一つずつ形成されている。複数の永久磁石嵌合溝135内には、他方の非巻装磁極面形成部121B及び他方の巻装磁極面形成部123Bが並ぶ方向に着磁された複数の永久磁石137がそれぞれ嵌合されている。これらの永久磁石137は、隣り合う他方の非巻装磁極面形成部121Bと他方の巻装磁極面形成部123B内にそれぞれ配置された二つの永久磁石137の着磁方向が逆になるように所定のピッチτmを持って並んでいる。本例では、歯部列111のピッチτpと永久磁石列117のピッチτmとは、τm=τp×(6n±1)/(6n)(nは自然数)の関係を有している。
図12に示すように、6つの巻装部材115は、巻装極柱139と電機子巻線141A〜141Fとをそれぞれ有している。巻装極柱139は、ほぼ直方体の極柱本体139aと極柱本体139aの両端に設けられた一対の嵌合部139bとを一体に有している。極柱本体139aには、電機子巻線141A〜141Fがそれぞれ巻装されている。嵌合部139bは、極柱本体139aから離れるにしたがって断面積が大きくなる形状を有している。6つの巻装部材115は、空隙125内にそれぞれ配置された状態で電機子ユニット113に取付られている。具体的には、巻装部材115の一対の嵌合部139bの一方の嵌合部139bが一方の巻装磁極面形成部123Aに形成された被嵌合溝123aに嵌合し、他方の嵌合部139bが他方の巻装磁極面形成部123Bに形成された被嵌合溝123aに嵌合することにより、巻装部材115は電機子ユニット113に取付られている。また、図8に示すように巻装部材115の巻装極柱139の電機子巻線141A〜141Fが巻装される方向の長手方向の長さ寸法L5は、非巻装極柱119の電機子巻線141A〜141Fと隣接する部分の長さ寸法L6より短かくなっている。このため、本例では、電機子巻線141A〜141Fが電機子ユニット113から突出する寸法L7を小さくすることができる。本例では、図9に示すように、非巻装極柱119と一対の非巻装磁極面形成部121A,121Bとにより非巻装磁極部143が構成され、巻装極柱139と一対の巻装磁極面形成部123A,123Bとにより巻装磁極部145が構成されている。これにより、電機子103は、非巻装磁極部143と巻装磁極部145とが交互に並ぶ構成を有することになる。言い換えるならば、磁極部(143,145)の一つおきの磁極部(145)に電機子巻線141A〜141Fがそれぞれ巻装されることになる。
また、電機子巻線141A〜141Fと一対の非巻装磁極面形成部121A,121Bの一方の非巻装磁極面形成部121Aと一対の巻装磁極面形成部123A,123Bの一方の巻装磁極面形成部123Aとの間(孔127と空隙125とが連通する部分)には、三角形の断面の間隙147Aがそれぞれ形成されることになる。これらの間隙147A内と一方の非巻装磁極面形成部121Aの表面と一方の巻装磁極面形成部123Aの表面とには、電機子巻線141A〜141Fを冷却する第1の冷却管149Aがつづら折りの状態で配置されている。また、電機子巻線141A〜141Fと一対の非巻装磁極面形成部121A,121Bの他方の非巻装磁極面形成部121Bと一対の巻装磁極面形成部123A,123Bの他方の巻装磁極面形成部123Bとの間(孔127と空隙125とが連通する部分)にも、三角形の断面の間隙147Bがそれぞれ形成されることになる。これらの間隙147B内と他方の非巻装磁極面形成部121Bの表面と他方の巻装磁極面形成部123Bの表面とには、電機子巻線141A〜141Fを冷却する第2の冷却管149Bがつづら折りの状態で配置されている。第1及び第2の冷却管149A,149Bは、図5に示す冷却管47と基本的には同じ構造を有している。そして、第1の実施の形態と同様にして、第1及び第2の冷却管149A,149Bを取り付けた後に巻装部材115の取り付けることにより、第1及び第2の冷却管149A,149B及び巻装部材115の脱着を容易に行うことができる。
本例のリニアモータでは、2つおきに並ぶ電機子巻線141Aと電機子巻線141Dとに相互に逆方向のU相の電流が流れ、2つおきに並ぶ電機子巻線141Cと電機子巻線141Fとに相互に逆方向のV相の電流が流れ、2つおきに並ぶ電機子巻線141Bと電機子巻線141Eとに相互に逆方向のW相の電流が流れる。そして、図13に示すように、非巻装磁極面形成部121A内の永久磁石137→誘導子101Aの歯部109→図面向かって右側に隣接する歯部109→巻装磁極面形成部123A内の永久磁石137→巻装磁極面形成部123B内の永久磁石137→誘導子101Bの歯部109→図面向かって左側に隣接する歯部109→非巻装磁極面形成部121B内の永久磁石137→非巻装磁極面形成部121A内の永久磁石137と磁束M11が流れる。また、非巻装磁極面形成部123A内の永久磁石137→誘導子101Aの歯部109→図面向かって右側に隣接する歯部109→巻装磁極面形成部121A内の永久磁石137→巻装磁極面形成部121B内の永久磁石137→誘導子101Bの歯部109→図面向かって左側に隣接する歯部109→非巻装磁極面形成部123B内の永久磁石137→非巻装磁極面形成部123A内の永久磁石137と磁束M12が流れる。これにより、矢印F2,F3の方向に推力が発生して、電機子103は一対の誘導子101A,101Bに対して往復動を行う。
本例のリニアモータによれば、電機子103の水平方向に一対の誘導子101A,101Bを配置することができるため、電機子103と一対の誘導子101A,101Bとの間の磁気吸引力を打ち消すことができ、電機子103を安定して一対の誘導子101A,101Bの間に配置することができる。
なお、上記例では、電機子103は、1つの電機子ユニット113を備えているが、図14に示すように電機子は、複数(この例では3つ)の電機子ユニット213,313A,313Bを備えて構成することもできる。この場合、電機子ユニット213の隣接する電機子ユニット313A,313Bと対向する面に嵌合凸部213aと被嵌合凹部213bを形成する。また、電機子ユニット313A,313Bの隣接する電機子ユニット2131と対向するそれぞれの面に嵌合凸部313aと被嵌合凹部313bを形成する。嵌合凸部213a及び嵌合凸部313aは、隣接する電機子ユニットに向かうにしたがって断面積が大きくなる形状を有している。被嵌合凹部213b及び被嵌合凹部313bは、嵌合凸部313a及び嵌合凸部213aとそれぞれ嵌合可能な形状を有している。そして、嵌合凸部313aと被嵌合凹部213bとを嵌合し、嵌合凸部213aと被嵌合凹部313bとを嵌合して、3つの電機子ユニット213,313A,313Bを連結する。このようにすれば、複数の電機子ユニットを用意することにより、所望の磁極数の電機子を容易に形成することができる。
本発明の第1の実施の形態のリニアモータの側面図である。 可動ステージを取り除いて図1の上方からみたリニアモータの平面図である。 図1に示すリニアモータに用いる電機子ユニットの側面図である。 図1に示すリニアモータに用いる巻装部材の側面図である。 図1に示すリニアモータに用いる冷却管の平面図である。 図1に示すリニアモータの磁束の流れを説明するために用いる図である。 図1に示すリニアモータの磁束の流れ及びリニアモータの動きを説明するために用いる図である。 本発明の第2の実施の形態のリニアモータの正面図である。 図8に示すリニアモータの要部の平面図(図8をVIII−VIII線から見た図)である。 図8に示すリニアモータの要部を側面から見た模式図(図8をIX−IX線から見た模式図)である。 図8に示すリニアモータに用いる電機子ユニットの平面図である。 図8に示すリニアモータに用いる巻装部材の平面図である。 図8に示すリニアモータの磁束の流れを説明するために用いる図である。 電機子を複数の電機子ユニットを備えて構成する場合を説明するために用いる図である。
符号の説明
1 誘導子
3 電機子
9 歯部
11 歯部列
13 電機子ユニット
15 巻装部材
16A〜16F 電機子巻線
17 永久磁石列
21 ヨーク
23 非巻装極柱
25 非巻装磁極面形成部
27 巻装磁極面形成部
37 永久磁石
39 巻装極柱
41 非巻装磁極部
43 巻装磁極部
47 冷却管
101A,101B 一対の誘導子
103 電機子
109 歯部
111 歯部列
113 電機子ユニット
115 巻装部材
117A,117B 一対の永久磁石列
119 非巻装極柱
121A,121B 一対の非巻装磁極面形成部
123A,123B 一対の巻装磁極面形成部
137 永久磁石
139 巻装極柱
141A〜141F 電機子巻線
143 非巻装磁極部
145 巻装磁極部
149A 第1の冷却管
149B 第2の冷却管

Claims (16)

  1. 所定のピッチτpを持って並んだ複数の歯部からなる歯部列を有する誘導子と、
    前記複数の歯部が並ぶ方向に延びるヨークと、前記ヨークに沿って所定の間隔を開けて配置されて前記ヨークに接続された複数の極柱と前記複数の極柱の端部にそれぞれ接続されて前記誘導子の歯部列と対向する複数の磁極面形成部とをそれぞれ備える複数の磁極部と、前記複数の磁極面形成部をそれぞれ励磁する複数の電機子巻線と、前記複数の磁極面形成部内に配置されて前記磁極面形成部を通る磁束の磁路を変更する1以上の永久磁石とを有する電機子とを備え、
    前記誘導子及び前記電機子の一方が可動子となり、他方が固定子となるリニアモータであって、
    前記複数の極柱には一つおきに前記電機子巻線が巻装されており、
    前記複数の磁極面形成部が並ぶ方向の前記磁極面形成部の幅寸法は、前記複数の磁極面形成部が並ぶ方向の前記極柱の幅寸法より大きくなっており、
    前記複数の磁極面形成部の隣接する前記磁極面形成部は相互に結合されており、
    前記複数の磁極面形成部の中央部内には、前記複数の磁極面形成部が並ぶ方向に着磁された1つの前記永久磁石がそれぞれ配置されており、
    前記永久磁石は、隣り合う二つの前記磁極面形成部内にそれぞれ配置された二つの前記永久磁石の着磁方向が逆になるように所定のピッチτmを持って並んでいることを特徴とするリニアモータ。
  2. 所定のピッチτpを持って並んだ複数の歯部からなる歯部列を有する誘導子と、
    前記複数の歯部が並ぶ方向に延びるヨークと、前記ヨークに沿って所定の間隔を開けて配置されて前記ヨークに接続された複数の極柱と前記複数の極柱の端部にそれぞれ接続されて前記誘導子の歯部列と対向する複数の磁極面形成部とをそれぞれ備える複数の磁極部と、前記複数の磁極面形成部をそれぞれ励磁する複数の電機子巻線と、前記複数の磁極面形成部内に配置されて前記磁極面形成部を通る磁束の磁路を変更する1以上の永久磁石とを有する電機子とを備え、
    前記誘導子及び前記電機子の一方が可動子となり、他方が固定子となるリニアモータであって、
    前記複数の磁極部は、前記電機子巻線が巻装されない非巻装極柱と前記非巻装極柱に接続される非巻装磁極面形成部とを備える非巻装磁極部と、前記電機子巻線が巻装される巻装極柱と前記巻装極柱に接続される巻装磁極面形成部とを備える巻装磁極部とが交互に並んで構成されており、
    前記複数の磁極面形成部が並ぶ方向の前記非巻装磁極面形成部の幅寸法は、前記複数の磁極面形成部が並ぶ方向の前記非巻装極柱の幅寸法より大きくなっており、
    前記複数の磁極面形成部が並ぶ方向の前記巻装磁極面形成部の幅寸法は、前記複数の磁極面形成部が並ぶ方向の前記巻装極柱の幅寸法より大きくなっており、
    隣接する前記非巻装磁極面形成部と前記巻装磁極面形成部は相互に結合されており、
    前記複数の非巻装磁極面形成部及び前記複数の巻装磁極面形成部のそれぞれの中央部内には、前記複数の磁極面形成部が並ぶ方向に着磁された1つの前記永久磁石がそれぞれ配置されており、
    前記永久磁石は、隣り合う前記非巻装磁極面形成部と前記巻装磁極面形成部との内部にそれぞれ配置された二つの前記永久磁石の着磁方向が逆になるように所定のピッチτmを持って並んでいることを特徴とするリニアモータ。
  3. 前記ピッチτpと前記ピッチτmとは、τm=τp×(6n±1)/(6n)(nは自然数)の関係を有している請求項1または2に記載のリニアモータ。
  4. 前記複数の電機子巻線の個数は、N相×M(Nは2以上の整数、Mは1以上の整数)からなる請求項1または2に記載のリニアモータ。
  5. 前記電機子は、電機子ユニットと複数の巻装部材とを有しており、
    前記電機子ユニットは、前記ヨークと、前記非巻装極柱と前記非巻装磁極面形成部と前記巻装磁極面形成部とが一体になって構成されており、
    前記巻装部材は、前記巻装極柱と前記巻装極柱に巻装された前記電機子巻線とを有しており、
    前記巻装部材は、前記ヨークと前記巻装磁極面形成部とに嵌合されて前記電機子ユニットに取付けられていることを特徴とする請求項2に記載のリニアモータ。
  6. 前記電機子巻線と前記非巻装磁極面形成部と前記巻装磁極面形成部との間には、間隙がそれぞれ形成されており、
    前記間隙内と前記非巻装磁極面形成部の表面と前記巻装磁極面形成部の表面とには、前記電機子巻線を冷却する冷却管がつづら折りの状態で配置されており、
    前記間隙及び前記冷却管は、前記冷却管を前記電機子ユニットに取付けた後に前記複数の巻装部材を前記電機子ユニットに取付ることができる形状及び寸法を有していることを特徴とする請求項5に記載のリニアモータ。
  7. 前記誘導子の前記歯部列は、スキューしていることを特徴とする請求項5に記載のリニアモータ。
  8. 前記巻装部材の前記電機子巻線が巻装される方向の長手方向の長さ寸法は、前記非巻装極柱の前記電機子巻線と隣接する部分の長さ寸法より短いことを特徴とする請求項5に記載のリニアモータ。
  9. 所定のピッチτpを持って並んだ複数の歯部からなる歯部列をそれぞれ有する一対の誘導子と、
    前記1対の誘導子の対向する方向に延びる複数の極柱と該複数の前記極柱の両端部に接続されて前記1対の誘導子の歯部列とそれぞれ対向する複数の一対の磁極面形成部とをそれぞれ備える複数の磁極部と、前記複数の一対の磁極面形成部をそれぞれ励磁する複数の電機子巻線と、前記複数の一対の磁極面形成部内にそれぞれ配置されて前記磁極面形成部を通る磁束の磁路を変更する1以上の永久磁石とを有する電機子とを備え、
    前記誘導子及び前記電機子の一方が可動子となり、他方が固定子となるリニアモータであって、
    前記複数の極柱には一つおきに前記電機子巻線が巻装されており、
    前記複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向の前記磁極面形成部の幅寸法は、前記複数の磁極面形成部が並ぶ方向の前記極柱の幅寸法より大きくなっており、
    前記複数の一対の磁極面形成部の一方の複数の磁極面形成部の隣接する前記磁極面形成部は相互に結合されており、
    前記複数の一対の磁極面形成部の他方の複数の磁極面形成部の隣接する前記磁極面形成部は相互に結合されており、
    前記複数の一対の磁極面形成部の中央部内には、前記複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向に着磁された1つの前記永久磁石がそれぞれ配置されており、
    前記永久磁石は、隣り合う二つの前記磁極面形成部内にそれぞれ配置された二つの前記永久磁石の着磁方向が逆になるように所定のピッチτmを持って並んでいることを特徴とするリニアモータ。
  10. 所定のピッチτpを持って並んだ複数の歯部からなる歯部列をそれぞれ有する一対の誘導子と、
    前記1対の誘導子の対向する方向に延びる複数の極柱と該複数の前記極柱の両端部に接続されて前記1対の誘導子の歯部列とそれぞれ対向する複数の一対の磁極面形成部とをそれぞれ備える複数の磁極部と、前記複数の一対の磁極面形成部をそれぞれ励磁する複数の電機子巻線と、前記複数の一対の磁極面形成部内にそれぞれ配置されて前記磁極面形成部を通る磁束の磁路を変更する1以上の永久磁石とを有する電機子とを備え、
    前記誘導子及び前記電機子の一方が可動子となり、他方が固定子となるリニアモータであって、
    前記複数の磁極部は、前記1対の誘導子の対向する方向に延びて前記電機子巻線が巻装されない非巻装極柱と前記非巻装極柱の両端に接続される一対の非巻装磁極面形成部とを備える非巻装磁極部と、前記1対の誘導子の対向する方向に延びて前記電機子巻線が巻装される巻装極柱と前記巻装極柱の両端に接続される一対の巻装磁極面形成部とを備える巻装磁極部とが交互に並んで構成されており、
    前記複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向の前記一対の非巻装磁極面形成部の幅寸法は、前記複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向の前記非巻装極柱の幅寸法より大きくなっており、
    前記複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向の前記一対の巻装磁極面形成部の幅寸法は、前記複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向の前記巻装極柱の幅寸法より大きくなっており、
    前記一対の非巻装磁極面形成部の一方の非巻装磁極面形成部と該非巻装磁極面形成部に隣接する前記一対の巻装磁極面形成部の一方の巻装磁極面形成部とが相互に結合されており、
    前記一対の非巻装磁極面形成部の他方の非巻装磁極面形成部と該非巻装磁極面形成部に隣接する前記一対の巻装磁極面形成部の他方の巻装磁極面形成部とが相互に結合されており、
    前記複数の一対の非巻装磁極面形成部及び前記複数の一対の巻装磁極面形成部のそれぞれの中央部内には、前記複数の一対の磁極面形成部が並ぶ方向に着磁された1つの前記永久磁石がそれぞれ配置されており、
    前記永久磁石は、隣り合う前記非巻装磁極面形成部と前記巻装磁極面形成部との内部にそれぞれ配置された二つの前記永久磁石の着磁方向が逆になるように所定のピッチτmを持って並んでいることを特徴とするリニアモータ。
  11. 前記ピッチτpと前記ピッチτmとは、τm=τp×(6n±1)/(6n)(nは自然数)の関係を有している請求項9または10に記載のリニアモータ。
  12. 前記複数の電機子巻線の個数は、N相×M(Nは2以上の整数、Mは1以上の整数)からなる請求項9または10に記載のリニアモータ。
  13. 前記電機子は、電機子ユニットと複数の巻装部材とを有しており、
    前記電機子ユニットは、前記非巻装極柱と前記一対の非巻装磁極面形成部と前記一対の巻装磁極面形成部とが一体になって構成されており、
    前記巻装部材は、前記巻装極柱と前記巻装極柱に巻装された前記電機子巻線とを有しており、
    前記巻装部材は、前記一対の巻装磁極面形成部に嵌合されて前記電機子ユニットに取付られていることを特徴とする請求項10に記載のリニアモータ。
  14. 前記電機子巻線と前記一対の非巻装磁極面形成部の一方の非巻装磁極面形成部と前記一対の巻装磁極面形成部の一方の巻装磁極面形成部との間には、間隙がそれぞれ形成されており、
    前記間隙内と前記一方の非巻装磁極面形成部の表面と前記一方の巻装磁極面形成部の表面とには、前記電機子巻線を冷却する第1の冷却管がつづら折りの状態で配置されており、
    前記電機子巻線と前記一対の非巻装磁極面形成部の他方の非巻装磁極面形成部と前記一対の巻装磁極面形成部の他方の巻装磁極面形成部との間には、間隙がそれぞれ形成されており、
    前記間隙内と前記他方の非巻装磁極面形成部の表面と前記他方の巻装磁極面形成部の表面とには、前記電機子巻線を冷却する第2の冷却管がつづら折りの状態で配置されており、
    前記間隙、前記第1の冷却管及び前記第2の冷却管は、前記第1の冷却管及び前記第2の冷却管を前記電機子ユニットに取付けた後に前記複数の巻装部材を前記電機子ユニットに取付ることができる形状及び寸法を有していることを特徴とする請求項13に記載のリニアモータ。
  15. 前記一対の誘導子の前記歯部列は、それぞれ異なる方向にスキューしていることを特徴とする請求項13に記載のリニアモータ。
  16. 前記巻装部材の前記電機子巻線が巻装される方向の長手方向の長さ寸法は、前記非巻装極柱の前記電機子巻線と隣接する部分の長さ寸法より短いことを特徴とする請求項13に記載のリニアモータ。
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