JP2006311239A - 無線icタグ装置及びrfidシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易構成・高感度であり、金属物体等にも実装可能な無線ICタグ装置を提供する。
【解決手段】誘電体基板1に2つのパッチ導体2A,2Bと接地導体3を形成した電波偏波変換共振反射器D1と無線ICタグ4とを組み合わせ、それら2つのパッチ導体の平面共振による効果によって無線ICタグ4のタグアンテナに流れる電流を強くすることで、小型で高感度の無線ICタグ装置を実現する。さらに、誘電体基板1の下面(実装面)に接地導体3を形成することにより、接地導体3側への電波(電界成分)の放射をなくし、金属で構成される物体や液体を収容する容器等であっても、無線ICタグ装置T1を実装できるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばRFID(Radio Frequency Identification)システムなどに用いられる無線ICタグ装置、及び、それを備えたRFIDシスに関する。
近年、RFIDシステムにおける無線ICタグは、物品のトレーサビリティ利用や、ユビキタス通信社会の構築などの重要素子として注目されている。
現在のところ、無線ICタグは、各種の物品に実装され、物品の生産・物流・販売・リサイクル過程での効率化、あるいは、人や物の管理・安全確保などの多くの分野で活用されており、更なる応用が検討されている。無線ICタグは、利用形態により様々な特性・形状が要求されることから、各種の無線ICタグが開発されている。
RFIDシステムは、情報の読み書き機能を持つリーダ(質問器)と、無線ICタグ(応答器)によって構成されている(例えば、特許文献1参照)。無線ICタグの一般的な構成例を図12に示す。図12に示す無線ICタグ4は、誘電体基板41上に形成されたタグアンテナ42(ダイポールアンテナ)と、そのタグアンテナ42のアンテナ給電点に実装されたタグIC43によって構成されている。
このようなダイポールアンテナを有する無線ICタグでは、ダイポールアンテナのアンテナ長を信号周波数の等価波長(管内波長)λgの半波長(λg/2)に設定することにより、良好な利得を得ることができる。なお、無線ICタグのアンテナとしては、ダイポールアンテナのほか、例えば、メアンダラインアンテナなども適用されている(例えば、特許文献2参照)。
また、無線ICタグ4に用いられるタグIC43は、例えば図13に示すように、高周波信号の変復調器43a、整流器43b、メモリ43c、及び、制御回路43d等よって構成されている。
以上の図12に示す無線ICタグ4において、タグアンテナ(ダイポールアンテナ)42の放射電界分布は、アンテナ長軸をX軸とすると、電界成分EtはX軸に平行となり、そのX軸を中心として全方向へ放射する。一方、X軸の軸方向に対しては電界成分の放射は生じない。なお、ICタグ43を含むタグアンテナ42の近傍では、タグIC43やIC接続部の形状的な不連続等により、X軸に対し平行とはならない電界成分も存在する。
そして、図12に示す無線ICタグ4を用いたRFIDシステムにおいては、リーダから放射された無線信号が、無線ICタグ4のタグアンテナ42により受信され、その信号がタグIC43に供給される。タグIC43では、図13に示すように、受信信号にて発生する電流が整流器43bに作用してタグIC43が起動する。そして、受信信号の一部が、タグIC43内のメモリ43cに格納されているタグ情報に従って変復調器43aでデジタル変調され、変調された無線信号がタグアンテナ42を介してリーダ側に返信される。リーダ側に返信された信号は、リーダのリーダアンテナで受信され、その応答信号をリーダにおいてデジタル復調することによりタグ情報を得る。
特開2003−249820号公報(段落[0003]) 特開2002−141727号公報
ところで、無線ICタグにおいて重要な条件は、リーダと無線ICタグとの通信品質を高めるために高感度であること、及び、金属体を含む、あらゆる物体に対してタグ特性を劣化させることなく実装可能であることである。また、無線ICタグの実装において、その取り付け方向を意識することなく装着するために、円偏波信号波を効率よく受送信できることも要求される。さらに、無線ICタグは、小型で薄いこと、及び、構成が簡単で安価に形成できることも要求される。また、一般的な無線ICタグにおいては、より多くの利用形態に対応して特性を簡単に変化させることが可能であることが好ましく、これらを実現することも重要である。
しかしながら、図12のようなダイポールアンテナを利用した一般的な無線ICタグは小型で安価であるが、通信感度は低いという問題がある。また、各種の金属筐体・物品、コンテナ、液体で充填された容器などに実装する場合は、それらの影響を受けてしまい、RFIDシステムの通信品質に悪影響が及ぶという問題もある。
本発明はそのような問題を解消するためになされたもので、簡単な構成のもとに高感度を実現することができ、しかも、金属で構成される物品・筐体、コンテナ、液体で充填された容器などの各種の物体への実装も可能な無線ICタグ装置を提供すること、及び、そのような特徴を有する無線ICタグ装置を備えたRFIDシステムを提供することを目的とする。
本発明の無線ICタグ装置は、第1及び第2の面を有する誘電体基板と、前記誘電体基板の第2の面に形成された接地導体と、前記誘電体基板の第1の面に形成され、共振周波数で平面共振する複数のパッチ導体と、タグアンテナ及びタグICからなる無線ICタグとを備え、前記複数のパッチ導体のうち、少なくとも2つのパッチ導体は電気的に非接触な状態で配置されているとともに、前記無線ICタグは、前記少なくとも2つのパッチ導体の上側または下側で当該少なくとも2つのパッチ導体の共振と同時に放射される電界成分を前記タグアンテナが受信できる位置に配置されていることを特徴としており、より具体的には、無線ICタグを、その一部が前記少なくとも2つのパッチ導体の上側または下側で当該パッチ導体と重なる位置、または、前記少なくとも2つのパッチ導体間の位置に配置している点に特徴がある。
この発明の無線ICタグ装置によれば、誘電体基板に接地導体と複数のパッチ導体とを形成し、それら複数のパッチ導体のうち、少なくとも2つのパッチ導体を電気的に非接触の状態で配置しているので、無線信号(例えばリーダから送られた信号波)が前記少なくとも2つのパッチ導体で平面共振し、これと同時に放射される強い電界成分が無線ICタグのタグアンテナに作用してタグアンテナ内に強い電流が流れる。その結果として、高感度の無線ICタグ装置を実現することができる。さらに、誘電体基板の片面(第2の面)に接地導体が形成されているので、接地導体側に電波(電界成分)の放射がなく、従って、誘電体基板の接地導体形成面側を物体への実装面とすることにより、金属で構成される物体や液体を収容する容器等への実装も可能になる。
しかも、この発明の無線ICタグ装置では、誘電体基板の2つの面にパッチ導体と接地導体とを形成した構造(電波偏波変換共振反射器)を付加するたけで、簡単な構成のもとに、上記した作用効果を達成することができる。
なお、この発明の無線ICタグ装置において、誘電体基板の第1の面に2つのパッチ導体を電気的に非接触の状態で形成して無線ICタグ装置を構成してもよいし、誘電体基板の第1の面に3つ以上のパッチ導体を電気的に非接触の状態で形成して無線ICタグ装置を構成してもよい。誘電体基板に3つ以上のパッチ導体を形成する場合においても、3つ以上のパッチ導体の共振と同時に放射される電界成分をタグアンテナで効率良く受信できる位置に無線ICタグを配置する。
本発明の無線ICタグ装置は、第1及び第2の面を有する複数の誘電体基板と、その各誘電体基板の第2の面に形成された接地導体と、前記各誘電体基板の第1の面に形成され、共振周波数で平面共振する1つまたは複数のパッチ導体と、タグアンテナ及びタグICからなる無線ICタグとを備え、前記複数の誘電体基板のうち、少なくとも2つの誘電体基板は、その一方の誘電体基板のパッチ導体と他方の誘電体基板のパッチ導体とが電気的に非接触な状態となるように配置されているとともに、前記無線ICタグは、前記少なくとも2つの誘電体基板のパッチ導体の上側または下側で、それら少なくとも2つのパッチ導体の共振と同時に放射される電界成分を前記タグアンテナが受信できる位置に配置されていることを特徴としており、より具体的には、無線ICタグを、その一部が前記少なくとも2つのパッチ導体の上側または下側で当該パッチ導体と重なる位置、または、前記少なくとも2つのパッチ導体間の位置に配置している点に特徴がある。
この発明の無線ICタグ装置によれば、独立した複数の誘電体基板にそれぞれ接地導体とパッチ導体とを形成し、それら複数の誘電体基板のうち、少なくとも2つの誘電体基板のパッチ導体を電気的に非接触の状態で配置しているので、無線信号(例えばリーダから送られた信号波)が、少なくとも2つの誘電体基板のパッチ導体(少なくとも2つのパッチ導体)で平面共振し、これと同時に放射される強い電界成分が無線ICタグのタグアンテナに作用して、タグアンテナ内に強い電流が流れる。その結果として、高感度の無線ICタグ装置を実現することができる。さらに、誘電体基板の片面(第2の面)に接地導体が形成されているので、接地導体側に電波(電界成分)の放射がなく、従って、誘電体基板の接地導体形成面側を物体への実装面とすることにより、金属で構成される物体や液体を収容する容器等への実装も可能になる。
しかも、この発明の無線ICタグ装置では、誘電体基板の2つの面にパッチ導体と接地導体とを形成した構造(電波偏波変換共振反射器)を付加するたけで、簡単な構成のもとに、上記した作用効果を達成することができる。
なお、この発明の無線ICタグ装置において、パッチ導体と接地導体が形成された2つの誘電体基板で無線ICタグ装置を構成してもよいし、パッチ導体と接地導体が形成された3つ以上の誘電体基板で無線ICタグ装置を構成してもよい。2つの誘電体基板で無線ICタグ装置を構成する場合、そのいずれか一方もしくは双方の誘電体基板に複数のパッチ導体を電気的に非接触の状態で形成してもよい。この場合、2つの誘電体基板に形成された複数(3つ以上)のパッチ導体の共振と同時に放射される電界成分をタグアンテナで効率良く受信できる位置に無線ICタグを配置する。また、3つ以上の誘電体基板で無線ICタグ装置を構成する場合も、同様に、1つもしくは複数の誘電体基板にそれぞれ複数のパッチ導体を電気的に非接触の状態で形成し、これら3つ以上の誘電体基板に形成した複数(4つ以上)のパッチ導体の共振と同時に放射される電界成分をタグアンテナで効率良く受信できる位置に無線ICタグを配置するようにしてもよい。
ここで、本出願人らは、通信感度が高くて、金属物体にも実装することが可能な無線ICタグ装置を既に提案している(特願2004−114426)。
この提案技術(以下、「先行技術1」という)では、図14に示すように、誘電体基板501の下面に接地導体503を形成し、誘電体基板501の上面に2つ(もしくは複数)のパッチ導体502A,502Bを形成するとともに、それら2つのパッチ導体502A,502Bを、1/2波長(λg/2)の電気長を有する接続伝送線路(ストリップ導体を含むマイクロストリップ線路)510で電気的に接続することにより電波偏波変換共振反射器D5を構成し、この電波偏波変換共振反射器D5に無線ICタグ4を組み合わせることで、簡単な構造で高感度な無線ICタグ装置T5を実現している。
しかし、このような先行技術1では、通信感度向上のために、1/2波長の接続伝送線路を用いているので、無線ICタグ装置の形状・寸法を小さくするには限界がある。また、製作に際して、2つ(もしくは複数)のパッチ導体と接続伝送線路との一体形成(同時形成)が必要であるため、タグの大きさや、必要な感度及び用途等を考慮した適切な無線ICタグ装置を設計・製作することが困難であるいう課題がある。
これに対し、本発明の無線ICタグ装置では、上述したように、誘電体基板(1つの誘電体基板)に電気的に非接触の状態で配置された2つのパッチ導体が共振周波数で平面共振する構造、または、個別の誘電体基板(2つの誘電体基板)にパッチ導体を形成し、それら2つのパッチ導体が共振周波数で平面共振する構造を採用しているので、1/2波長の接続伝送線路を用いることなく、2つのパッチ導体の平面共振による効果(タグアンテナ内に流れる電流を強くする効果)を利用して高感度化を達成することができる。従って、本発明の無線ICタグ装置は、先行技術1と比較して、装置の小型化及び製作性の点で優れている。
本発明の無線ICタグ装置は、第1及び第2の面を有する誘電体基板と、前記誘電体基板の第2の面に形成された接地導体と、前記誘電体基板の第1の面に形成され、共振周波数で平面共振するパッチ導体と、タグアンテナ及びタグICからなる無線ICタグとを備え、前記無線ICタグは、前記パッチ導体の下側(誘電体基板側)で、タグアンテナの全てが当該パッチ導体とは重なり合わない状態で配置されていることを特徴としている。
この発明の無線ICタグ装置によれば、無線信号(例えばリーダから送られた信号波)がパッチ導体と接地導体との間で共振し、この共振により接地導体からパッチ導体に向かう方向あるいは逆方向に電界成分が放射され、その電界成分が無線ICタグのタグアンテナに作用するので、タグアンテナ内に流れる電流が強くなる。その結果として、高感度の無線ICタグ装置を実現することができる。
また、この発明の無線ICタグ装置では、無線ICタグを、パッチ導体の下側(誘電体基板側)に配置しているので、無線ICタグ装置の薄型化を達成できる。さらに、パッチ導体の表面側には突起物を無くすことができるので、外部物体による無線ICタグの物理的損傷を防ぐことができる。また、無線ICタグを、誘電体基板の内部に埋め込むことにより、タグICの静電気による破損を防止することも可能になる。
さらに、この発明の無線ICタグ装置では、誘電体基板の2つの面にパッチ導体と接地導体とを形成した構造(電波偏波変換共振反射器)を付加するたけで、簡単な構成のもとに、上記した作用効果を達成することができる。
ここで、本発明の無線ICタグ装置において、誘電体基板の第1の面(例えば上面)と第2の面(例えば下面)とは平行であることが好ましいが、誘電体基板の第1の面が第2の面に対して傾斜する形状の誘電体基板を用いても本発明を実施することは可能である。
本発明のRFIDシステムは、前記した特徴を有する無線ICタグ装置と、無線信号により前記無線ICタグ装置の蓄積情報を読み書きするリーダによって構成されていることを特徴としている。
本発明の無線ICタグ装置によれば、1つの誘電体基板に形成した2つのパッチ導体、または、独立した誘電体基板に形成した少なくとも2つのパッチ導体の強い平面共振を利用して無線ICタグのタグアンテナに流れる電流を強くしているので、小型で高感度の無線ICタグ装置を実現することができる。さらに、誘電体基板に接地導体を形成しているので、無線ICタグ装置を、金属で構成される物体や液体を収容する容器などに実装することも可能になる。
本発明の無線ICタグ装置によれば、誘電体基板にパッチ導体と接地導体とを形成した構造と無線ICタグとを組み合わせるとともに、無線ICタグを、パッチ導体の誘電体基板側に、そのタグアンテナの全てが当該パッチ導体と重なり合わないような状態で配置し、その重なり合わない部分のタグアンテナで、パッチ導体の平面共振による電界放射を受信するため、小型で高感度の無線ICタグ装置を実現することができる上、無線ICタグの物理的損傷、及び、タグICの静電気による破損を防ぐことができる。さらに、誘電体基板に接地導体を形成しているので、無線ICタグ装置を、金属で構成される物体や液体を収容する容器などに実装することも可能になる。
そして、以上のような特徴を有する無線ICタグ装置を使用することにより、物品の生産・物流・販売・リサイクル過程での効率化、あるいは、人や物の管理・安全確保などの各種分野において、通信の感度が高くて通信の信頼性に優れたRFIDシステムを簡単に構築することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
図1は本発明の無線ICタグ装置の一例を示す平面図である。図2は図1のI−I断面図である。
この例の無線ICタグ装置T1は、平板状の誘電体基板1と、誘電体基板1の上面(第1の面)1aに形成された2つの矩形状のパッチ導体2A,2Bと、誘電体基板1の下面(第2の面)1bの全面に形成された接地導体3と、無線ICタグ4と、無線ICタグ4を載置する誘電体台5とを備えており、上記誘電体基板1に形成された2つのパッチ導体2A,2B及び接地導体3によって電波偏波変換共振反射器D1が構成されている。
この例では、電波偏波変換共振反射器D1が、楕円偏波の軸比が無限大となる直線偏波信号に有効に作用する例を示している。なお、円偏波信号を受送信する場合には、円偏波用の電波偏波変換共振反射器を使用する。その構成については後述する。
無線ICタグ4は、図12に示すものと同じ構造であり、誘電体基板41上に形成されたタグアンテナ(ダイポールアンテナ)42と、そのタグアンテナ42のアンテナ給電点に実装されたタグIC43によって構成されている。
そして、この例では、電波放射導体となる2つのパッチ導体2A,2Bを、1/2波長線路(図14参照)にて接続せずに、2つのパッチ導体2A,2Bを接近した状態(電気的に非接触の状態)で配置するとともに、それら互いに独立した2つのパッチ導体2A,2B間に無線ICタグ4を配置し、2つパッチ導体2A,2Bから放射される電磁界成分を無線ICタグ4のタグアンテナ42で受信するように構成することで、通信感度を高めている点に特徴がある。
ここで、図1及び図2に示す構造において、パッチ導体2A,2B間の間隔dは、信号周波数(通信周波数)の1/2波長(λg/2)よりも短い間隔とすることが望ましく、従って、図1及び図2に示す構造を採用することで、簡単な構成のもとに高感度化を達成できる上、無線ICタグ装置T1全体の寸法・形状を小さくすることができる。
なお、図1及び図2の構造において、無線ICタグ装置T1の高感度化を図るために、誘電体基板1上の2つのパッチ導体2A,2Bのいずれか一方もしくは双方に、これら2つのパッチ導体2A,2Bとは異なる他のパッチ導体(誘電体基板1の上面1aに形成)を、1/2波長の電気長を有する接続伝送線路(マイクロストリップ線路)によって接続するようにしてもよい。
次に、無線ICタグ4の実装位置に関して説明する。
図1及び図2において、パッチ導体2A,2Bの縦幅wの中心を通る軸をX軸とし、そのX軸上で2つのパッチ導体2A,2B間の中央においてX軸と直交する縦軸をY軸とする。これらX軸、Y軸の交点を通り紙面と直交する軸をZ軸とする。
図1及び図2に示すように、誘電体板1の上面1aに形成された2つのパッチ導体2A,2Bの上に誘電体台5が設けられており、その誘電体台5の上に無線ICタグ4が実装されている。無線ICタグ4は、タグアンテナ42のアンテナ長軸がX軸に対し平行となるように配置されている。なお、無線ICタグ4の両端部(X方向における両端部)は、無線ICタグ4のタグアンテナの形態に応じて、パッチ導体2A,2B上に重なった状態で配置されていてもよいし、パッチ導体2A,2Bには重ならない状態で配置されていてもよい。
そして、無線ICタグ4の位置は、パッチ導体2A,2Bの共振と同時に放射される電界成分をタグアンテナ42が効率よく受信できるような位置に配置する。なお、無線ICタグ4の最適配置位置は、無線ICタグ装置T1の通信感度が最大となるような位置を実験的に求めればよい。
無線ICタグ4を載置する誘電体台5は、無線ICタグ装置T1として通信感度が最大となるように、パッチ導体2A,2Bの上面または誘電体基板1の上面に対する無線ICタグ4の最適距離(Z方向の距離)を規定するために用いられる。また、無線ICタグ4のアンテナ形態により、タグアンテナ42とパッチ導体2A,2Bとが直接接触した状態となったときに、タグIC43が直流的に短絡され、タグIC43が動作不可能となることを回避する際にも用いられる。なお、無線ICタグ4の構成によっては誘電体台5を省略してもよい。
−無線ICタグ装置の動作−
次に、無線ICタグ装置T1の動作について説明する。
まず、図1及び図2において無線ICタグ4を取り外した状態を想定する。その状態を図3(A)及び(B)に示す。
図3において、2つのパッチ導体2A,2Bは、X軸の両端で開放境界となり、誘電体基板1を介して接地導体3と各パッチ導体2A,2Bとの間で形成される平面回路おいて、各パッチ導体2A,2Bの長さLを、使用する信号周波数F0に対する等価波長(管内波長)λgの略1/2に設定する。このとき、2つのパッチ導体2A,2Bは信号周波数F0で平面回路共振を伴う。なお、図3の破線は電界成分Eを示す。
このような誘電体基板1に形成された2つのパッチ導体2A,2B及び接地導体3によって構成される電波偏波変換共振反射器D1は、2つのパッチ導体2A,2Bに対して到来するX軸方向の電界成分を有する直線偏波信号成分に対して効果的に共振する。そして、到来する信号波が2つのパッチ導体2A,2Bで共振を呈したとき、共振電磁界における電界成分Eは、図3の破線で示すような分布となり、共振と同時に電界成分Eが放射される。この放射された電界成分Eは、パッチ導体2A,2Bの上方向と、横方向及び斜め上方向に向かって放射される。
ここで、2つのパッチ導体2A,2Bが近接して配置されている場合、それら2つのパッチ導体2Aとパッチ導体2Bとは同程度の強さで同様な方向で電磁界が分布する。さらに、それら2つのパッチ導体2A,2Bのうち、一方のパッチ導体2Aの右側開放端と、他方のパッチ導体2Bの左側開放端から共振し、その各共振によって放射される電界成分Eの方向は互いに逆向きとなる。それら電界成分Eは、無線ICタグ4を配置したとき、当該無線ICタグ4のタグアンテナ42に発生する電流は同方向となって強め合い、タグアンテナ42に強い電流を流す。
次に、電波偏波変換共振反射器D1において、パッチ導体2A,2Bの上側に無線ICタグ4を配置した状態(図1及び図2の状態)について説明する。
まず、無線ICタグ4を、タグアンテナ42のアンテナ長軸が、電波偏波変換共振反射器D1のX軸と平行となるように配置すると、無線ICタグ4の放射電界EtはX軸と平行となる。このとき、タグアンテナ42に対し、図中左側からは主にパッチ導体2Aの放射電界が作用(受信)し、図中右側からはパッチ導体2Bの放射電界が作用(受信)してタグアンテナ42に電流が誘起される。それら2つのパッチ導体2Aとパッチ導体2Bからの放射電界成分の方向は、X軸と平行に置かれた無線ICタグ4のタグアンテナ42のアンテナ長軸と同方向であり、その電界成分Eを受けるので、タグアンテナ42内に誘起される電流は加算されてより強い電流が流れる。このように、1つのパッチ導体を用いた場合に比べて、2つのパッチ導体2A,2Bの共振・放射する電界成分を利用することにより、タグIC43内には、強い電流が発生し、無線ICタグ4の動作がより確実なものとなる。
−RFID−
図1及び図2に示す無線ICタグ装置T1を用いて図11に示すようなシステム、つまり、リーダ101、リーダアンテナ102、及び、無線ICタグ装置T1によって構成されるRFIDシステムを構築することができる。そのRFID動作について説明する。
まず、リーダ101から送られた信号波は、電波偏波変換共振反射器D1で平面共振する。この平面共振により共振電磁界が発生すると同時に、共振電磁界が放射される。放射された電界成分Eは、放射方向に沿って配置された無線ICタグ4のタグアンテナ42に作用し、タグアンテナ42内に電流を発生させる。このとき、上記したように、1つのタグアンテナ42の両側で、それぞれ独立した2つのパッチ導体2A,2Bからの放射電界成分を取り込んで加算するため、タグアンテナ42内を流れる電流は、1つのパッチ導体の場合よりも強くなる。
そして、タグアンテナ42内を流れる電流が、タグIC43内の整流器43b(図13参照)に作用しタグIC43の駆動電圧を発生させる。これによってタグIC43が起動し、タグアンテナ42内を流れる電流はメモリ43c(図13参照)内の情報で変調される。タグアンテナ42で変調を伴った信号電流は、当該タグアンテナ42と平行な放射電界Etを発生し放射する。このようにして無線ICタグ4から放射された変調信号波は、上記説明と逆の過程をたどり、電波偏波変換共振反射器D1を介してリーダ101のリーダアンテナ102に送出される。リーダ101では、この信号波を受信・復調し、無線ICタグ4内のメモリ情報が認識される。
以上のように、この例の無線ICタグ装置T1によれば、RFID動作において、リーダ101から送られた信号波が、電波偏波変換共振反射器D1の2つのパッチ導体2A,2Bによる共振によって、無線ICタグ4に、より強い信号波を与えることができるので、通信感度を高めることができ、通信距離を延長することができる。
さらに、この例の無線ICタグ装置T1では、誘電体基板1の片側(下面)に接地導体3が形成されているので、接地導体3側へは電波放射がなく、従って、誘電体基板1の接地導体形成面側を物体への実装面とすることにより、金属で構成される物体や液体を収容する容器等への実装も可能になる。
また、以上の無線ICタグ装置T1においては、一般的な無線ICタグ4を利用することが可能であるので、無線ICタグ4を単独で使用する形態、もしくは、図1及び図2の構造のように、電波偏波変換共振反射器D1と組み合わせた形態で使用することが可能となり、これにより、1つの無線ICタグ4を用途に合わせて幅広く活用できるという利点もある。
ここで、以上の実施形態では、直線偏波信号を送受信する例を示したが、本発明はこれに限られることなく、円偏波信号を受送信する場合にも本発明を適用することができる。その具体的な構造の例を図4に示す。
この図4の構造では、誘電体基板1の上面1aに形成する2つのパッチ導体を、略正方形で互いに対向する一対の角部(対角部)にそれぞれ切欠き(面取り)C1を設けたパッチ導体12A,12Bとすることにより、円偏波信号に有効に作用する電波偏波変換共振反射器D11を構成している点に特徴がある。他に円偏波信号に有効なパッチ導体としては、上記した先行技術1で示されているような各種の形状のものを利用できる。
なお、以上の実施形態では、無線ICタグ4をパッチ導体2A,2Bの上側に配置しているが、これに限られることなく、後述する図9に示すように、無線ICタグ4をパッチ導体2A,2Bの下側に配置してもよい。この場合、無線ICタグ4の物理的損傷、及び、タグIC43の静電気による破損を防ぐことができる。
以上の実施形態では、直線偏波に効果的に共振するλg/2長の両端開放パッチ導体を用いた例を示したが、この場合、通常よく知られているように、図3(B)に示すパッチ導体2A,2Bの中央部P点上ではパッチ導体2A,2Bと接地導体3との間の電圧は0となる。従って、各パッチ導体2A,2Bの中央部P点で、Y軸方向に沿って、パッチ導体2A,2Bと接地導体3とを短絡してパッチ導体長をλg/4とすれば、無線ICタグ装置T1の更なる小型化を図ることができる。この場合、図示は省略するが、一端開放で一端短絡のパッチ導体2Aとパッチ導体2Bが対向する端部間(開放端の対向間)に無線ICタグ4を配置する。
以上の実施形態では、誘電体基板1の上面1aに2つのパッチ導体2A,2Bを電気的に非接触の状態で形成しているが、パッチ導体の配置には他の様々な形態が考えられる。具体的には、例えば、誘電体基板1の上面1aに3つ以上のパッチ導体を電気的に非接触の状態で形成し、それら3つ以上のパッチ導体の共振と同時に放射される電界成分をタグアンテナで効率良く受信できる位置に無線ICタグを配置するというような形態を挙げることができる。
<実施形態2>
図5は本発明の無線ICタグ装置の他の例を示す平面図である。図6は図5のJ−J断面図である。
この例の無線ICタグ装置T2は、平板状の2枚の誘電体基板21A,21Bと、その各誘電体基板21A,21Bの上面(第1の面)21Aa,21Baにそれぞれ形成された矩形状のパッチ導体22A,22Bと、各誘電体基板21A,21Bの下面(第2の面)21Ab,21Bbの全面にそれぞれ形成された接地導体23A,23Bと、無線ICタグ4と、無線ICタグ4を載置する誘電体台25とを備えている。
以上の2枚の誘電体基板21A,21Bのうち、一方の誘電体基板21Aに形成されたパッチ導体22A及び接地導体23Aによって電波偏波変換共振反射器D21が構成され、他方の誘電体基板21Bに形成されたパッチ導体22B及び接地導体23Bによって電波偏波変換共振反射器D22が構成されている。そして、この例では、それら2つの電波偏波変換共振反射器D21,D22を近接した状態で配置している点に特徴がある。
なお、この例においても、電波偏波変換共振反射器D21,D22が、楕円偏波の軸比が無限大となる直線偏波信号に有効に作用する例を示している。
無線ICタグ4は、図12に示すものと同じ構造であり、誘電体基板41上に形成されたタグアンテナ(ダイポールアンテナ)42と、そのタグアンテナ42のアンテナ給電点に実装されたタグIC43によって構成されている。
次に、この例の無線ICタグ4の実装位置に関して説明する。
図5及び図6において、パッチ導体22A,22Bの縦幅wの中心を通る軸をX軸とし、そのX軸上で2つのパッチ導体22A,22B間の中央においてX軸と直交する縦軸をY軸とする。これらX軸、Y軸の交点を通り紙面と直交する軸をZ軸とする。
図5及び図6に示すように、誘電体板21A,21Bの上面に形成されたパッチ導体22A,22Bの上に誘電体台25が設けられており、その誘電体台25の上に無線ICタグ4が実装されている。無線ICタグ4は、タグアンテナ42のアンテナ長軸がX軸に対し平行となるように配置されている。なお、無線ICタグ4の両端部(X方向における両端部)は、無線ICタグ4のタグアンテナの形態に応じて、パッチ導体22A,22B上に重なった状態で配置されていてもよいし、パッチ導体22A,22Bには重ならない状態で配置されていてもよい。
そして、無線ICタグ4の位置は、パッチ導体22A,22Bの共振と同時に放射される電界成分を無線ICタグ4内のタグアンテナ42が効率よく受信できるような位置に配置する。なお、無線ICタグ4の最適配置位置は、無線ICタグ装置T2の通信感度が最大となるような位置を実験的に求めればよい。
無線ICタグ4を載置する誘電体台25は、無線ICタグ装置T2として通信感度が最大となるように、パッチ導体22A,22Bの上面または誘電体基板21A,21Bの上面に対する無線ICタグ4の最適距離(Z方向の距離)を規定するために用いられる。また、無線ICタグ4のアンテナ形態により、タグアンテナ42とパッチ導体21A,21Bとが直接接触した状態となったときに、タグIC43が直流的に短絡され、タグIC43が動作不可能となることを回避する際にも用いられる。なお、無線ICタグ4の構成によっては誘電体台25を省略してもよい。
−無線ICタグ装置の動作−
次に、無線ICタグ装置T2の動作について、図7(A)及び(B)を参照しながら説明する。図7には無線ICタグ4を取り外した状態を示している。
まず、図7において、各パッチ導体22A,22Bは、X軸の両端で開放境界となり、それぞれ、誘電体基板21A,21Bを介して接地導体23A,23Bとパッチ導体22A,22Bとの間で形成される平面回路おいて、各パッチ導体22A,22Bの長さLを、使用する信号周波数F0に対する等価波長(管内波長)λgの略1/2に設定すると、各パッチ導体22A,22Bは信号周波数F0で平面回路共振を伴う。なお、図7の破線は共振による電界成分Eを示す。
図7において、例えば、電波偏波変換共振反射器D22を取り外した状態で信号波を受けると、電波偏波変換共振反射器D21においては、図7の破線Eで示した電界成分が共振し電界成分が同時に放射される。この状態で、無線ICタグ4を電波偏波変換共振反射器D21上に配置したとき、無線ICタグ4は、その共振・放射電界を受けて動作する。このとき、無線ICタグ4のタグアンテナ(ダイポールタグアンテナ)42のアンテナ長軸は電界成分Eと平行であるので、タグアンテナ42内に信号電流が流れタグIC43が動作する。
次に、図7に示すように、電波偏波変換共振反射器D21及び無線ICタグ4に電波偏波変換共振反射器D22を近接して配置し、これら電波偏波変換共振反射器D21,D22で信号波を受けると、その各電波偏波変換共振反射器D21,D22のパッチ導体22A,22Bの平面共振により電波成分Eが放射される。これらパッチ導体22A,22Bの平面共振にて放射された電界成分Eは同じ強さで、Z軸からみれば互いに逆向きの分布となるため、それら電界成分Eにより無線ICタグ4のタグアンテナ42に発生する電流は同方向となり強め合う。その結果として、無線ICタグ4のタグIC43にはより強い信号波が供給され、無線ICタグ装置T2の全体として、より高感度特性を発揮することができる。
なお、この例の場合も、電波偏波変換共振反射器D21のパッチ導体22Aと電波偏波変換共振反射器D22のパッチ導体22Bとの距離(間隔)は、λg/2長よりも短くすることが好ましい。
−RFID動作−
図5及び図6に示す無線ICタグ装置T2を用いて図11に示すようなシステム、つまり、リーダ101、リーダアンテナ102、及び、無線ICタグ装置T2によって構成されるRFIDシステムを構築することができる。そのRFID動作について説明する。
まず、リーダ101から送られた信号波は各電波偏波変換共振反射器D21、D22で平面共振する。この平面共振により共振電磁界が発生するとともに、その共振電磁界が放射される。放射された電界成分Eは、放射方向に沿って配置された無線ICタグ4のタグアンテナ42に作用し、タグアンテナ42内に電流を発生させる。このとき、上記したように、独立した2つのパッチ導体22A,22Bから放射した電界成分Eによってタグアンテナ42内を流れる電流は、1つのパッチ導体の場合よりも強くなる。
そして、タグアンテナ42内を流れる電流が、タグIC43内の整流器43b(図13参照)に作用し、タグIC43の駆動電圧を発生させる。これによってタグIC43が起動しタグアンテナ42内を流れる電流はメモリ43c(図13参照)内の情報で変調される。タグアンテナ42で変調を伴った信号電流は、当該タグアンテナ42と平行な放射電界を発生し放射する。このようにして無線ICタグから放射された変調信号波は、上記説明と逆の過程をたどり、電波偏波変換共振反射器D21,D22を介してリーダ101のリーダアンテナ102に送出される。リーダ101では、この信号波を受信・復調し、無線ICタグ4内のメモリ情報が認識される。
以上のように、この例の無線ICタグ装置T2によれば、RFID動作において、リーダから送られた信号波が、2つの電波偏波変換共振反射器D21,D22の各パッチ導体22A,22Bによる共振により、無線ICタグ4により強い信号波を与えることができるので、通信感度を高めることができ、通信距離を延長することができる。
さらに、この例の無線ICタグ装置T2では、各誘電体基板21A,21Bの片側(下面)に接地導体23A,23Bが形成されているので、それら接地導体23A,23B側には電波放射がなく、従って、各誘電体基板21A,21Bの接地導体形成面側を物体への実装面(接地面)とすることにより、金属で構成される物体や液体を収容する容器等への実装も可能になる。なお、各電波偏波変換共振反射器D21,D22の接地面は、同一平面とする必要はなく、2つのパッチ導体22A,22Bの面が互いに異なる向きとなるように設置すれば、無線ICタグ装置としての放射特性を変更することが可能になる。
また、以上の無線ICタグ装置T2においては、一般的な無線ICタグ4を利用することが可能であるので、無線ICタグ4を単独で使用する形態、もしくは、図5及び図6の構造のように、2つの電波偏波変換共振反射器D21,D22と組み合わせた形態で使用することが可能となり、これにより、1つの無線ICタグ4を用途に合わせて幅広く活用できるという利点もある。
さらに、以上の無線ICタグT2では、2つの電波偏波変換共振反射器D21,D22を分割することが可能であるので、それら2つの電波偏波変換共振反射器D21,D22うち、いずれか1つの電波偏波変換共振反射器D21またはD22を用いて無線ICタグ装置を構成する場合と、2つの電波偏波変換共振反射器D21,D22を用いて無線ICタグ装置を構成する場合のいずれかを選択することが可能になる。これにより、利用形態(例えば使用目的や性能)に合わせた無線ICタグ装置を容易に実現することができる。
ここで、以上の実施形態では、直線偏波信号を送受信する例を示したが、本発明はこれに限られることなく、円偏波信号を受送信する場合にも本発明を適用することができる。その場合、各パッチ導体22A,22Bを、上記した図4に示すように、略正方形で互いに対向する一対の角部(対角部)にそれぞれ切欠き(面取り)C1を設けたパッチ導体とすればよい。
なお、以上の実施形態では、無線ICタグ4をパッチ導体22A,22Bの上側に配置しているが、これに限られることなく、後述する図9に示すように、無線ICタグ4をパッチ導体22A,22Bの下側に配置してもよい。この場合、無線ICタグ4の物理的損傷、及び、タグIC43の静電気による破損を防ぐことができる。
以上の実施形態では、直線偏波に効果的に共振するλg/2長の両端開放パッチ導体を用いた例を示したが、この場合、通常よく知られているように、図7(B)に示すパッチ導体22A,22Bの中央部P点上ではパッチ導体22A,22Bと接地導体23A,23Bとの間の電圧は0となる。従って、各パッチ導体22A,22Bの中央部で、これら2つのパッチ導体22A,22Bと接地導体23A,23Bとの間を短絡してパッチ導体長をλg/4とすれば、無線ICタグ装置T2の更なる小型化を図ることができる。この場合、図示は省略するが、一端開放で一端短絡のパッチ導体22Aとパッチ導体22Bが対向する端部間(開放端の対向間)に無線ICタグ4を配置する。
以上の実施形態では、パッチ導体22A,22B及び接地導体23A,23Bが形成された2つの誘電体基板21A,21Bを用いて無線ICタグ装置T2を構成しているが、パッチ導体の配置には、他の様々な形態が考えられる。
具体的には、例えば2つの誘電体基板で無線ICタグ装置を構成する場合、そのいずれか一方もしくは双方の誘電体基板に複数のパッチ導体を電気的に非接触の状態で形成し、それら複数(3つ以上)のパッチ導体の共振と同時に放射される電界成分をタグアンテナで効率良く受信できる位置に無線ICタグを配置する形態を挙げることができる。また、パッチ導体と接地導体が形成された3つ以上の誘電体基板で無線ICタグ装置を構成するとともに、それら3つ以上の誘電体基板のいずれか1つもしくは複数の誘電体基板に複数のパッチ導体を電気的に非接触の状態で形成し、それら3つ以上の誘電体基板に形成した複数(4つ以上)のパッチ導体の共振と同時に放射される電界成分をタグアンテナで効率良く受信できる位置に無線ICタグを配置する形態などを挙げることができる。
以上の実施形態1、2では、タグアンテナとしてダイポールアンテナを用いた無線ICタグを適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、例えば、メアンダラインアンテナや折り返しダイポールアンテナを用いた無線ICタグなど、直線偏波電界成分を有するものであれば各種のICタグを利用することができる。
また、メアンダラインをタグアンテナとする無線ICタグを用いた場合、アンテナ長が短くなるため、2つのパッチ導体の間隔を狭くすることができ、無線ICタグ装置全体を更に小型化することができる。
<実施形態3>
図8は本発明の無線ICタグ装置の他の例を示す平面図である。図9は図8のK−K断面図である。
この例の無線ICタグ装置T3は、平板状の誘電体基板31と、誘電体基板31の上面(第1の面)31aに形成された矩形状のパッチ導体32と、誘電体基板31の下面(第2の面)1bの全面に形成された接地導体33と、無線ICタグ4とを備えており、上記誘電体基板31に形成されたパッチ導体32及び接地導体33によって電波偏波変換共振反射器D3が構成されている。
この例では、電波偏波変換共振反射器D3が、楕円偏波の軸比が無限大となる直線偏波信号に有効に作用する例を示している。
無線ICタグ4は、図12に示すものと同じ構造であり、誘電体基板41上に形成されたタグアンテナ(ダイポールアンテナ)42と、そのタグアンテナ42のアンテナ給電点に実装されたタグIC43によって構成されている。
なお、この例においても、パッチ導体32の長さLを、使用する信号周波数F0に対する等価波長(管内波長)λgの略1/2に設定している。
そして、誘電体基板31には、パッチ導体32の下部でX軸に沿って誘電体基板31の端部まで一定幅で延びる空洞31cが設けられており、その空洞31c内に無線ICタグ4が挿入配置されている。無線ICタグ4は、空洞31cの内部に、タグアンテナ(ダイポールアンテナ)42のアンテナ長軸がX軸と平行となるように配置されている。さらに、図8に示すように、タグアンテナ42であるダイポールアンテナの図中左側の部分及びタグIC43が、パッチ導体32の下側(誘電体基板31側)に位置し、ダイポールアンテナの右側部分の大部分がパッチ導体32とは重なり合わない状態(平面視でタグアンテナ42の全てがパッチ導体32の下側に重なり合わず外側に突出する状態)で配置されている。
−無線ICタグ装置の動作−
この例の無線ICタグ装置T3の動作について図10(A)及び(B)を参照しながら説明する。なお、図10には無線ICタグ4を取り除いた状態を示している。
まず、図10(A)及び(B)に示すように、無線ICタグ4を取り外している場合、リーダから送信された信号波はパッチ導体32と接地導体33と間で共振する。このときの共振電磁界のうち、電界成分の分布を電界成分Eとして示す。電界成分Eは、誘電体基板31を介してパッチ導体32と接地導体33との間において、図中の破線Eで示すような分布となる。また、同時に電界成分Eは、パッチ導体32の上方向と斜め上方向、そして誘電体基板31の横方向に放射される。
次に、誘電体基板31の空洞31cに無線ICタグ4を挿入配置した状態では、無線ICタグ4の放射電界Etはタグアンテナ42のアンテナ長軸と平行な放射特性を有するので、電波偏波変換共振反射器D3が共振し、同時に放射する電界成分Eのうち、誘電体基板31内の横方向や斜め上方向でX軸に平行な電界成分Eをタグアンテナ42が有効に捉えることができる。その結果として、無線ICタグ4のタグアンテナ(ダイポールアンテナ)42に電流が強く流れる。これにより、通信感度を高めることができ、通信距離を延長することができる。
ここで、図10において、パッチ導体32の下側に位置しているタグアンテナ部においては、共振電界EがX軸と直交するため、この部分の電界成分Eによるタグアンテナ42に対する効果は小さい。このような点を考慮すると、パッチ導体32の開放端から外側で誘電体基板31の内部、もしくは、誘電体基板31の表面近傍で共振・放射される電波信号波を無線ICタグアンテナで捉えられるように、タグアンテナ42の位置は、接地導体33から離れた位置つまり誘電体基板31の表面に近くなるような位置に配置することが好ましい。
−RFID−
図8及び図9に示す無線ICタグ装置T3を用いて図11に示すようなシステム、つまり、リーダ101、リーダアンテナ102、及び、無線ICタグ装置T3によって構成されるRFIDシステムを構築することができる。そのRFID動作について説明する。
まず、リーダ101から送られた信号波は、電波偏波変換共振反射器D3で平面共振する。この平面共振により共振電磁界が発生するとともに、その共振電磁界が放射される。放射された電界成分は、放射方向に沿って配置された無線ICタグ4のタグアンテナ42に作用し、タグアンテナ42内に電流を発生させる。
そして、タグアンテナ42内を流れる電流が、タグIC43内の整流器43b(図13参照)に作用しタグIC43の駆動電圧を発生させる。これによってタグIC43が起動し、タグアンテナ42内を流れる電流はメモリ43c(図13参照)内の情報で変調される。タグアンテナ42で変調を伴った信号電流は、当該タグアンテナ42と平行な放射電界を発生させ放射する。このようにして無線ICタグ4から放射された変調信号波は、上記説明と逆の過程をたどり、電波偏波変換共振反射器D3を介してリーダ101のリーダアンテナ102に送出される。リーダ101では、この信号波を受信・復調し、無線ICタグ4内のメモリ情報が認識される。
以上のように、この例の無線ICタグ装置T3によれば、RFID動作において、リーダから送られた信号波が、電波偏波変換共振反射器D3のパッチ導体32による共振によって、無線ICタグ4に強い信号波を与えることができるので、高感度を実現することが可能になる。
また、この例の無線ICタグ装置T3では、誘電体基板31の片側(下面)に接地導体3が形成されているので、接地導体3側へは電波放射がなく、従って、誘電体基板31の接地導体形成面側を物体への実装面とすることにより、金属で構成される物体や液体を収容する容器等への実装も可能になる。
さらに、この例の無線ICタグ装置T3では、無線ICタグ4を、パッチ導体32の下側(誘電体基板31側)に配置しているので、無線ICタグ装置T3の薄型化を達成できる。また、パッチ導体32の表面側には突起物を無くすことができるので、外部物体による無線ICタグ43の物理的損傷を防ぐことができる。さらに、無線ICタグ4を、誘電体基板31の空洞31c内部に配置しでいるので、タグIC43の静電気による破損を防止することも可能になる。
なお、以上の実施形態では、タグアンテナとしてダイポールアンテナを用いた無線ICタグを適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、例えば、メアンダラインアンテナや折り返しダイポールアンテナを用いた無線ICタグなど、直線偏波電界成分を有するものであれば、各種のICタグを利用することができる。
以上の実施形態では、誘電体基板31に空洞31cを設けて、その空洞31c内に無線ICタグT3を配置しているが、これに限られることなく、無線ICタグ4が、例えば誘電体フィルム等で形成されている場合、その無線ICタグ4をパッチ導体と誘電体基板との間に挟み込むようにしてもよい。
ここで、以上の実施形態では、直線偏波信号を送受信する例を示したが、これに限られることなく、円偏波信号を受送信する場合にも本発明を適用することができる。その場合、パッチ導体32を、上記した図4に示すように、略正方形で互いに対向する一対の角部(対角部)にそれぞれ切欠き(面取り)C1を設けたパッチ導体とすればよい。また、上記した先行技術1で示された他の形状のパッチ導体を利用することができる。
以下、本発明の実施例を比較例とともに説明する。
<実施例1>
上記した実施形態1の無線ICタグ装置とその比較例の各性能を実験により評価した。ただし、実験には、2.4GHz帯RFIDシステムを用い、リーダの出力を2.45GHzで300mWとすとともに、リーダアンテナには、利得14dBiの円偏波アンテナを用いた。また、無線ICタグとして、ポリプロピレン誘電体基板上にダイポールアンテナ(タグアンテナ)を形成し、そのダイポールアンテナの中央部にタグICを実装した一般的な無線ICタグを用いた。
−実験結果−
[比較例1−1]
まず、2.45GHzにおいて、上記した無線ICタグ単体の通信距離を、上記のリーダとリーダアンテナを用いて測定したところ、通信距離は88cmであった。
[比較例1−2]
次に、図4の構造において、パッチ導体12Bを形成せずに、1つの円偏波用のパッチ導体12Aだけを形成して電波偏波変換共振反射器を構成し、そのパッチ導体12Aの上側に上記した無線ICタグを搭載して無線ICタグ装置を作製した。この無線ICタグ装置の通信距離を、上記のリーダとリーダアンテナを用いて測定したところ、通信距離は252cmに延長した。
このように通信距離が延びたのは、左旋円偏波信号が電波偏波変換共振反射器のパッチ導体12Aで直線偏波に変換され、無線ICタグに効率よく信号波が供給されたため、偏波変換による3dB分の向上と、電波偏波変換共振反射器の利得増加効果の約6dBが加わった結果である。なお、電波偏波変換共振反射器としては、次に述べる発泡誘電体基板及びパッチ導体と同じものを用いて形成している。
[実施例1−1]
図4の構造において、厚さ3mm厚の発泡誘電体基板を用い、その発泡誘電体基板の裏面に金属箔膜による接地導体を形成する一方、発泡誘電体基板の上面に、図4に示す円偏波用の2つのパッチ導体つまり略正方形で対角部に切欠C1を有するパッチ導体12A,12Bを近接した状態で形成して電波偏波変換共振反射器D11を作製した。なお、各パッチ導体12A,12Bの一辺を約53mmとし、それら2つのパッチ導体12A,12Bの間隔dを13mmとした。
以上の無線ICタグ装置の通信距離を、上記のリーダとリーダアンテナを用いて測定したところ、通信距離は350cmであった。この通信距離の延長は、比較例1−2と比較して、パッチ導体12Bによる利得増加分の約3dBが加わったものと見なせる。
このように、実施形態1の構造を適用すれば、一般的な無線ICタグの通信距離を約4倍の長さに拡張することができる。このことは、RFIDシステムとして大きな通信品質の向上となる結果、リーダの送信電力を低くことが可能となるか、もしくは、より小型のタグアンテナの利用が可能となる等、活用性の高い高性能RFIDシステムを提供することができる。
<実施例2>
上記した実施形態3の無線ICタグ装置とその比較例の各性能を実験により評価した。ただし、実験には、2.4GHz帯RFIDシステムを用い、リーダの出力を2.45GHzで300mWとすとともに、リーダアンテナには、利得14dBiの円偏波アンテナを用いた。また、無線ICタグとして、ダイポールアンテナ(タグアンテナ)にタグICを実装し、ポリプロピレン素材でケーシングしたものを用いた。無線ICタグの外形寸法は厚さ:4mm、長さ:74mm、幅:15mmとした。
−実験結果−
[比較例2−1]
まず、2.45GHzにおいて、上記した無線ICタグ単体の通信距離を、上記のリーダとリーダアンテナを用いて測定したところ、通信距離は99cmであった。
[実施例2−1]
図8及び図9の構造において、4mm厚さの発泡誘電体基板を用い、パッチ導体32として、一辺が53mmの略正方形であり、その略正方形の互いに対向する一対の角部(対角部)に切欠き(面取り)C1を設けたパッチ導体(図4参照)を形成して電波偏波変換共振反射器を構成し、その電波偏波変換共振反射器の誘電体基板31の空洞31cに、上記した無線ICタグを挿入配置して無線ICタグ装置を作製した。なお、最大の通信距離が得られるように無線ICタグの挿入位置を実験的に調整した。
以上の無線ICタグ装置の通信距離を、上記のリーダとリーダアンテナを用いて測定したところ、通信距離は211cmであり、無線ICタグ単体に比べて約2倍以上の性能改善を図ることができた。この結果から、無線ICタグを誘電体基板の内部に配置しても、無線ICタグの通信性能を向上させることが可能であることが判る。
本発明の無線ICタグ装置の一例を示す平面図である。 図1のI−I断面図である。 図1の無線ICタグ装置の動作説明図である。 図1の無線ICタグ装置の変形例を示す平面図である。 本発明の無線ICタグ装置の他の例を示す平面図である。 図5のJ−J断面図である。 図5の無線ICタグ装置の動作説明図である。 本発明の無線ICタグ装置の別の例を示す平面図である。 図8のK−K断面図である。 図8の無線ICタグ装置の動作説明図である。 RFIDシステムの構成例を示す図である。 無線ICタグの一例を示す平面図である。 無線ICタグに用いられるタグICの構成例を示すブロック図である。 電波偏波変換共振反射器と無線ICタグとを組み合わせた無線ICタグ装置の一例を示す平面図及び縦断面図を併記して示す図である。
符号の説明
T1 無線ICタグ装置
D1 電波偏波変換共振反射器
1 誘電体基板
1a 上面(第1の面)
1b 下面(第2の面
2A,2B パッチ導体
3 接地導体
4 無線ICタグ
41 誘電体基板
42 タグアンテナ(ダイポールアンテナ)
43 タグIC
5 誘電体台
T2 無線ICタグ装置
D21,D22 電波偏波変換共振反射器
21A,21B 誘電体基板
21Aa,21Ba 上面(第1の面)
21Ab,21Bb 下面(第2の面)
22A,22B パッチ導体
23A,23B 接地導体
25 誘電体台
T3 無線ICタグ装置
D3 電波偏波変換共振反射器
31 誘電体基板
31a 上面(第1の面)
31b 下面(第2の面
31c 空洞
32 パッチ導体
33 接地導体
101 リーダ
102 リーダアンテナ

Claims (5)

  1. 第1及び第2の面を有する誘電体基板と、前記誘電体基板の第2の面に形成された接地導体と、前記誘電体基板の第1の面に形成され、共振周波数で平面共振する複数のパッチ導体と、タグアンテナ及びタグICからなる無線ICタグとを備え、
    前記複数のパッチ導体のうち、少なくとも2つのパッチ導体は電気的に非接触な状態で配置されているとともに、前記無線ICタグは、前記少なくとも2つのパッチ導体の上側または下側で当該少なくとも2つのパッチ導体の共振と同時に放射される電界成分を前記タグアンテナが受信できる位置に配置されていることを特徴とする無線ICタグ装置。
  2. 第1及び第2の面を有する複数の誘電体基板と、その各誘電体基板の第2の面に形成された接地導体と、前記各誘電体基板の第1の面に形成され、共振周波数で平面共振する1つまたは複数のパッチ導体と、タグアンテナ及びタグICからなる無線ICタグとを備え、
    前記複数の誘電体基板のうち、少なくとも2つの誘電体基板は、その一方の誘電体基板のパッチ導体と他方の誘電体基板のパッチ導体とが電気的に非接触な状態となるように配置されているとともに、前記無線ICタグは、前記少なくとも2つの誘電体基板のパッチ導体の上側または下側で、それら少なくとも2つのパッチ導体の共振と同時に放射される電界成分を前記タグアンテナが受信できる位置に配置されていることを特徴とする無線ICタグ装置。
  3. 請求項1または2記載の無線ICタグ装置において、前記無線ICタグは、その一部が前記少なくとも2つのパッチ導体の上側または下側で当該パッチ導体と重なる位置、または、前記少なくとも2つのパッチ導体間の位置に配置されていることを特徴とする無線ICタグ装置。
  4. 第1及び第2の面を有する誘電体基板と、前記誘電体基板の第2の面に形成された接地導体と、前記誘電体基板の第1の面に形成され、共振周波数で平面共振するパッチ導体と、タグアンテナ及びタグICからなる無線ICタグとを備え、
    前記無線ICタグは、前記パッチ導体の下側で前記タグアンテナの全てが当該パッチ導体とは重なり合わない状態で配置されていることを特徴とする無線ICタグ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の無線ICタグ装置と、無線信号により前記無線ICタグ装置の蓄積情報を読み書きするリーダとを備えていることを特徴とするRFIDシステム。
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