JP2010525742A - ストリップ・アレー・アンテナ - Google Patents

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Abstract

本発明の代表的な実施形態は、導電性接地平面と、この接地平面からオフセット距離の位置に配置された導電性ストリップのアレーとを有するアンテナを提供する。導電性経路は、それぞれ対応するストリップの中央部に取り付けられ、ストリップを接地平面に接続する。導電性リップは、それぞれ対応する導電性ストリップの縁部に取り付けられ、接地平面に向かってほぼ中間まで延びる。アレーのサイズは、このアンテナによってサポートされる基本放射モードの波長より小さい。有利には、このアンテナは、従来技術による同等なサイズのパッチ・アンテナの帯域幅の約3倍の帯域幅を有する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2007年4月23日に出願された米国仮特許出願第60/925,813号の優先権を主張し、その教示を参照により本明細書に組み込む。
本発明は、無線電子装置に関し、より詳細には無線トランシーバ用アンテナに関する。
無線通信方式の継続的な開発により、従来の有線伝送は徐々に無線伝送に取って代わられつつある、または無線伝送によって補完されつつある。現在、ラップトップ・コンピュータおよび携帯情報端末など多数の携帯型電子データ処理装置は、データを送受信するために無線通信方法を使用している。さらに、携帯電話およびコードレス電話の利用が著しく増加している。
W.L. Stutzman および G.A.Thiele、「Antenna Theory and Design」(第2版、1998年、Wiley、New York、式5−77、第215頁)
携帯無線通信デバイスの設計における一般的な1つの問題は、そのアンテナに関連する。外部ダイポールまたはモノポール構造がアンテナとして使用されると、一般に、通常の使用中に簡単に壊れることがある。また、このデバイスに外部アンテナおよびそのコンジット(conduit)を組み込む費用により、最終製品の費用が大幅に増加することもある。これらの理由のうち少なくともいくつかの理由で、無線装置の製造業者が外部アンテナの代わりにまたはそれに加えて平面(たとえば、パッチ)アンテナを使用することが多い。
従来のパッチ・アンテナは、プリント回路基板の片面に導電性接地平面を、基板の他面に導電性パッチを形成することにより製造されることが多い。しかし、このアンテナ構造に伴う1つの問題は、その共振特性が高いために帯域幅が比較的狭いことである。残念なことに、パッチ・アンテナのサイズを大きくせずにその帯域幅を増加させる既知の方法は比較的複雑であり、かつ/または一般的に大量生産での使用には適していない。
本発明の代表的な実施形態は、導電性接地平面と、この接地平面からオフセット距離の位置に配置された導電性ストリップのアレーとを有するアンテナを提供する。導電性経路は、それぞれ対応するストリップの中央部に取り付けられ、ストリップを接地平面に接続する。導電性リップは、それぞれ対応する導電性ストリップの縁部に取り付けられ、接地平面に向かってほぼ中間まで延びる。アレーのサイズは、このアンテナによってサポートされる基本放射モードの波長より小さい。有利には、このアンテナは、従来技術による同等なサイズのパッチ・アンテナの帯域幅の約3倍の帯域幅を有する。
一実施形態によれば、本発明のアンテナは、(1)導電性表面と、(2)この導電性表面からオフセット距離の位置に配置された2つ以上の導電性ストリップを有するアレーであって、前記2つ以上の導電性ストリップが1つまたは複数のギャップによって相互に離隔されているアレーとを備える。導電性ストリップと隣接するギャップとを合わせた幅は、アンテナの基本放射モードの波長より小さい。
別の実施形態によれば、本発明のアンテナは導電管を備える。この管の第1の側面には管の長手方向軸に沿って配向されたスロットがあり、前記スロットは第1の側面内に第1および第2の縁部を形成する。このアンテナはさらに、第1縁部に取り付けられ管の第2の側面に向かって延びる第1導電性リップを備える。
本発明のその他の態様、特徴、および利点は、以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面からより完全に明らかになるであろう。
A及びBはそれぞれ従来技術によるパッチ・アンテナの上面図と断側面図である。 A及びBはそれぞれ従来技術によるモデル・パッチ・アンテナの上面図と断側面図である。 図2のアンテナの代表的なリターン・ロスを示すグラフである。 A乃至Dは4つのモデル共振器の断側面図であり、この共振器のいくつかを使用して、本発明の種々の実施形態による平面アンテナまたはコンフォーマル・アンテナを構築することができる。 図4に示す共振器のうちいくつかの電磁特性を示すグラフである。 図4に示す共振器のうちいくつかの電磁特性を示すグラフである。 図4に示す共振器のうちいくつかの電磁特性を示すグラフである。 本発明の一実施形態による共振器の3次元斜視図である。 本発明の一実施形態によるストリップ・アレー・アンテナの3次元斜視図である。 図8はサイズが類似した図2および図7のアンテナのリターン・ロスを比較するグラフである。 図8はサイズが類似した図2および図7のアンテナのリターン・ロスを比較するグラフである。 図9はそれぞれ本発明の別の実施形態によるストリップ・アレー・アンテナの3次元斜視図と断側面図である。 図9はそれぞれ本発明の別の実施形態によるストリップ・アレー・アンテナの3次元斜視図と断側面図である。 図9のアンテナのリターン・ロスを示すグラフである。 本発明のさらに別の実施形態によるアンテナの3次元斜視切欠図である。
パッチ・アンテナ:
図1A〜図1Bは、それぞれ従来技術によるパッチ・アンテナ100の上面図と断側面図を示す。アンテナ100は、導電性接地平面102から比較的短いオフセット距離(d)の位置に配置された長さLおよび幅Wの平坦な方形導体(パッチ)106を有する。パッチ106は、電気誘電率εを有する誘電体基板104によって支えられている。接地平面102の開口110を介して送られる導電性プローブ(ワイヤ)108は、パッチ106を外部伝送線路(明示せず)に結合する。プローブ108には、接地平面102との直接的な電気的接触はない。
プローブ108を介してパッチ106に印加される駆動信号は、パッチ106の長さLおよび/または幅Wにわたって振動するモードを励起することができる。LがWより大きいと仮定すると、基本モード(アンテナ設計において最も重要である)は、長さLにわたって振動するモードである。このモードでは、長さLが基板104の材料中の信号波長の約2分の1(より正確には、L≒0.49λ/√ε (λは自由空間の波長))である場合、アンテナ100は共振状態である。共振周波数において、アンテナ100は非常に効果的にエネルギーを放射し、外部伝送線路に容易にインピーダンス整合することができる。アンテナ100の帯域幅(BW)は、次の式(1)で近似される。
Figure 2010525742
式中、BWは、共振周波数を基準にして2:1未満の電圧定在波比(VSWR)を特徴とする比帯域幅として定義されている(たとえば、W. L. Stutzman および G. A. Thiele、「Antenna Theory and Design」、第2版、1998年、Wiley、New York、式 5−77、215頁を参照)。
平面アンテナおよびコンフォーマル・アンテナでは、厚さdをできる限り小さくすることが望ましい。しかし、式(1)は、dを減少させるとそれに応じて帯域幅も減少することを示している。多数の応用例では、共振周波数に影響を与えずにアンテナの側方寸法(lateral dimension)(たとえば、LおよびW)をできる限り小さくすることも望ましい。このサイズの減少は、たとえば電気誘電率εを増加させることによって達成することができる。しかし、式(1)は、εを増加させてもやはり帯域幅が減少することを示している。式(1)は、Wを減少させると帯域幅が増加することを示しているが、通常、指定の放射抵抗および良好なインピーダンス整合を得るには、特定のアスペクト比(L/W)を維持する必要があることに留意されたい。したがって、帯域幅を改善するためにアスペクト比を任意に変更することはできない。
パッチ・アンテナの有利な特性のいくつか(たとえば、薄型、低姿勢、および相当な単一指向性)を保持しつつも、同等のサイズで帯域幅が拡張された平面アンテナまたはコンフォーマル・アンテナを有することが望ましい。また、低周波数(たとえば、<500MHz)の応用例向けに設計されたパッチ・アンテナは、主として誘電体基板のサイズおよび重量が比較的大きいために、比較的重くなり得る(たとえば、重量が約1ポンド以上)ことに留意されたい。したがって、このような低周波数アンテナの物理的サイズおよび/またはその中で使用される(比較的重い)基板材料の量を減少させることが望ましい。
モデル・アンテナの構造:
共振構造の挙動は、その振動の固有モードを考慮することによって解析し理解することができる。有効な共振アンテナは、放射モードに強く結合する振動の固有モードを有する。この結合の強度は共振モードの品質係数(QまたはQ値)と呼ばれるパラメータを用いて定量化でき、品質係数は蓄積エネルギーと放射電力の比に比例する。品質係数は、共振モードがエネルギーを放射モードに移す割合によって決まる。低いQは、エネルギーが移る割合が高く放出が多いことに相当する。
共振アンテナの帯域幅を最大にするために、その共振モードの放射Q値を最小にすることが望ましい。というのは、アンテナの帯域幅がQ値に反比例して変化するからである。実際のアンテナではまた、たとえば導体損失または誘電損失により、エネルギーの一部が吸収される。吸収損失によりアンテナの総合的なQ値が低下するが、アンテナの放射効率も減少する。後者は好ましくない影響である。したがって、Q値を最小にしようとする場合、最小にしようとするのは放射Q値(すなわち、モードの放射減衰のみから決定されるQ)である。このサブセクションでは、「Q値」という用語が具体的にはモードの放射Q値を指すように、吸収損失がないと仮定する。その場合、モードのエネルギーの大部分が吸収ではなく放射によって消散することが保証されるので、放射Qを最小にすることによって、帯域幅だけでなく効率も最適化する。
共振アンテナの挙動を理解するために、まず、伝送線路給電部がないこのアンテナ構造を解析する。給電されない構造(以下「共振器」と言う)は、振動の1つまたは複数の固有モードを有する。通常、放射Q値が比較的低い単一の基本共振モードを特定し、次にアンテナの動作においてこのモードを用いることが望ましい。共振器構造はまた、基本モードのQ値より高いQ値と基本モードの放射パターンとは異なる放射パターンとを有する複数の他の高次モードを有することもできる。これらの高次モードは、アンテナの動作帯域幅全体にわたって僅かに励起することができる。ただし、動作帯域幅内のアンテナの特性は、基本モードによって決定される。
Q値が比較的低い基本共振モードを有する共振器を設計した後の次のステップは、共振器構造に給電部を組み込み、アンテナとして機能できるようにすることである。この給電部が、伝送線路のインピーダンスがアンテナのインピーダンスに整合できるように共振モードを励起することが望ましい。この結果は、アンテナの放射抵抗の値が伝送線路のインピーダンスに比較的近い場合に、および整合周波数においてアンテナのリアクタンスがゼロに近い場合に達成される。集中定数素子であるコンデンサおよび/またはインダクタを使用して、インピーダンス整合を支援できる(たとえば、リアクタンスをゼロに調整する)ことが知られている。給電点におけるアンテナのインピーダンスはまた、給電部の形状および/または配置を適切に変更することによっても変更することができる。給電部が共振器の基本モードを効果的に励起することが望ましい。共振器構造に対する外乱が最小限の状態で給電部が共振器に組み込まれているとき、給電されない共振器に対して実行されるモード解析は、インピーダンス整合アンテナの動作周波数および帯域幅を予測するのに十分に正確である。構成によっては、給電構造が、下にある共振器構造のモードの挙動を変更する幾何学的特徴を示すことがある。これらの場合、アンテナの挙動をより深く理解するために、給電構造の特定の態様を共振器のモード解析に組み込むことが有用であろう。
図2A〜図2Bは、それぞれ従来技術によるモデル・パッチ・アンテナ200の上面図と断側面図を示す。アンテナ200がアンテナ100と異なる点は、その接地平面202がパッチ206と概ね面一である(すなわち、同一平面上にある)ことである。接地平面202はパッチ206の下で誘電体基板208に入り込むように凹設され、誘電体基板208はパッチおよび接地平面を支えている。接地平面(ground plane)202(厳密には同一平面(planar)でないので、「接地表面(ground surface)」という用語で説明するほうがより正確である)の凹部および面一部は、導電性垂直壁203によって電気的に接続される。接地平面202の凹部内の開口210を介して送られる導電性プローブ(ワイヤ)208は、パッチ206を外部伝送線路(明示せず)に結合する。プローブ208には、接地平面202との直接的な電気的接触はない。
アンテナ200の共振器を、有限要素計算法を実施する市販の数値固有モードソルバを使用して解析した。計算領域の外側境界に完全整合層(PML)を組み込むことによって、固有モードソルバが複合振動周波数を返し、これにより共振器の基本共振周波数および放射Q値を求めることができる。計算に使用した形状については、基板204の厚さは4mm、パッチ206の側方寸法は3.8×4.9cm、接地平面202の凹部(中心はパッチの下にあると仮定)の側方寸法は5.0×6.0cm、接地平面および基板の側方寸法は無限とした。接地平面202およびパッチ206の材料は完全に導電性であると仮定し、基板材料は2.1の誘電率を有すると仮定する。これらのパラメータを用いると、固有モードソルバから、2043MHzで共振モードとなり、Qが32.6であることが分かる。この共振器が、パッチ206の長軸に沿って中心から約6.5mm離れて配置されたプローブ208によって励起される場合、アンテナ200は共振周波数付近で50オームの伝送線路にインピーダンス整合される。
図3は、上記パラメータを用いて実施され実験的に測定されたアンテナ200のリターン・ロスをグラフで示したものである。ゼロdBのリターン・ロスは、アンテナに印加された電力の100%が給電線路に反射される、すなわち放射に向かうエネルギー伝達によるエネルギー損失がないことを意味する。リターン・ロスのdB値が低いほど、アンテナから放射されるエネルギーの割合が高くなる。図3で示されるように、アンテナ200のこの実装形態は、約45MHzの−10dBリターン・ロス帯域幅、すなわち共振周波数(2060MHz)に対して約2.2%の比帯域幅を有する。この比帯域幅は、約30.3のQ値を有するアンテナに対して予想されたものである。図3のデータと上記の数値固有モード解析の結果を比較することにより、本発明者らは、後者は共振周波数およびQ値の予測においてかなり正確であると考えている。
図4A〜図4Dは4つのモデル共振器410、420、430、および440の断側面図を示す。この共振器のいくつかを使用して、本発明の種々の実施形態による平面アンテナまたはコンフォーマル・アンテナを構築することができる。図4の共振器は、図の平面から無限に伸びると仮定する。共振器410(図4A)は、アンテナ100に全体的に類似している。共振器420、430、および440(それぞれ図4B〜図4D)は本発明の諸実施形態を表す。
共振器410の特性を解析した結果、対応するパッチ・アンテナ(たとえば、図1のアンテナ100)の比較的高いQ値(および小さい帯域幅)は、放射モードへの比較的弱い結合によって生じることが明らかになった。この結合が弱いのは、共振モードが主にパッチ406の下に閉じ込められ、図4Aの2つの斜め矢印によって示されるように、パッチの2つの縁部で放射モードに結合できるだけだからである。結合強度は、パッチ406と接地平面402の間の空間を充填する基板の厚さおよび電気誘電率の影響を受ける。誘電率が高く基板が薄いほど、放射モードからの共振モードの分離を増加させ、それによりQ値を増加させる傾向がある。
共振モードが放射モードに結合する強度を増加させる1つの可能な方法が図4Bに示唆されている。より具体的には、共振器420のパッチ構造は一連のギャップ424を有し、そこから、垂直の矢印によって示されるように、追加エネルギーが放射することができる。しかし、共振器420のQ値が共振器410のQ値より低いと結論できるには、共振器420の電磁挙動のさらなる解析が必要である。たとえば、1つの問題は、共振器410の共振モードはパッチ全体にわたって連続的に(前後に)流れる電流を特徴とするが、共振器420のストリップ・アレー構造内のギャップ424によって、そのような電流が連続的に流れなくなることであろう。しかも、共振器420が共振器410の共振周波数に十分に近い共振周波数を有することでさえ、直ちに分かるわけではない。
共振器420の電磁挙動を解析する前に、ストリップ422およびギャップ424の個々の幅がλ未満、より典型的にはλ/2未満であることは言及に値する。しかも、共振器が有限数のストリップ422を有する場合、すべてのストリップ422およびギャップ424の全幅は約λ未満、より典型的には約λ/2未満になり得る。したがって、共振器420の構造は従来の漏れ波アンテナの構造とは異なる。より具体的には、漏れ波アンテナでは、漏洩した放射により遠方界で構造的に干渉が起きるように離隔されている「欠陥」(たとえば、方形導波管の小さなスロット)によって、束縛モードの進行波が放射モードに漏洩する。後者の影響は典型的には、「欠陥」の間に約1λだけ間隔を置くことによって達成される。このように間隔を置くことによって、従来の漏れ波アンテナのサイズはλより大きくなり、したがって(関連する寸法では)共振器420より大きくなる。
図5Aは、共振器420のバンド図をグラフで示したものである。より具体的には、図5Aのバンド図は、ストリップ422およびギャップ424の無限周期配列を有する共振器420に対応している。各ストリップ422の幅は約0.8cmである。空間周期は約1.2cmである。接地平面402とストリップ平面の間隔は約0.4cmで、それらの平面の間の空間は、約25の誘電率を有する材料(図4Bで明示せず)で充填されている。
図5Aの曲線502および504は、共振器420でサポートされる各モードに関して、周波数f(=ω/2π)対スケーリングされた波数k/πの関係をプロットしたものである。破線506はいわゆる「ライト・ライン(light line)」で、自由空間内を伝搬する波の分散関係(k=ω/c)を図示する。あるモードがライト・ラインより上に位置する場合、そのモードは放射モードに結合される(漏洩モードと呼ばれることが多い)ことが知られている。曲線502によって表される第1バンドには漏洩モードはない。しかし、曲線504によって表される第2バンドには、漏洩モードがある。たとえば、約2233MHzの周波数でk=0の漏洩モードがある。このモードは、共振器420の上記の無限周期ストリップ・アレー構造の基本放射モードである。
図5Bは、この基本放射モードの周波数を、共振器420内のストリップ422の数の関数としてグラフで示したものである。図5Aのバンド図を生成するために使用されたすべてのパラメータ(ストリップ422の数を除く)を同様に使用して、図5Bのデータを生成した。ストリップ422の数が10から3に減少する(パッチ構造の全幅が70%減少)とき、共振周波数は約1.5%しか変化しない。したがって、共振器410の共振周波数とは異なり、共振器420の共振周波数は、ストリップ・アレー構造の全幅に強く依存しない。むしろ、共振周波数を決定するのに主要な役割を果たすのは、ストリップ・アレー構造内の単一の空間周期のインダクタンスおよびキャパシタンスである。この特性は、比較的小型の(たとえば、波長λより小さい)アンテナを製造するのに有利である。たとえば、2200MHzにおいて、波長は約13.6cmである。図5Bによれば、1.2cmの空間周期では、共振器420の共振周波数は、約1/4〜3/4波長というパッチ幅の範囲内で実質的に変化しない。
次に図4Cを参照すると、図中に示す共振器430は、共振器420に全体的に類似している。ただし、共振器430は、ストリップ422およびギャップ424に加えて、複数の平坦な導電性経路432を有する。各経路432は、対応するストリップ422をストリップの中央に沿って接地平面402に電気的に接続する。
図5Cは共振器430のある実装形態のバンド図をグラフで示したものであり、共振器430のこの実施形態は、図5Aに対応する共振器420の実装形態に全体的に類似している。より具体的には、図5Aに関して記載したものと同じ寸法と相対位置を有するストリップ422の無限配列がある。ストリップ422を有する平面と接地平面402の間の空間は、同様に約25の誘電率を有する材料(図4Cでは明示せず)で充填される。
図5Aおよび図5Cを参照すると、経路432が存在することにより、バンド構造が若干変更されている。より具体的には、図5Cのバンド508(拘束モードを有する)は、図5Aの対応するバンド502より平らである。しかし、図5Cの放射バンド510は、図5Aの対応する放射バンド504に非常に類似している。放射バンド504と510は類似しているが、拘束されたバンド502と508の違いが、基本放射モードならびに高次放射モード(図5Aおよび図5Cで明示せず)がそれぞれのアンテナ構造内に分布される形に影響を及ぼす。特定の応用例では、基本放射モード(たとえば、バンド510ではk=0のモード)を最適化すること、ならびに高次放射モードの負の影響を最小限にすることがどちらも有利な場合がある。経路432は、基本放射モードに著しい影響を及ぼさずに高次モードを処理する手段を提供する。
次に図4Dを参照すると、図中に示す共振器440は、共振器430に全体的に類似している。ただし、共振器440は、経路432に加えて、複数の導電性リップ442を有する。各リップ442は、ストリップ422の縁部に取り付けられ、接地平面402に向かって下方に延びる。リップ442は、空間周期のインダクタンスとキャパシタンスの両方を増加させるように設計され、共振周波数を低下させるために使用することができる。あるいは、リップ442は、同じ共振周波数を得るために使用できるが、この場合、低誘電率の基板を使用する。たとえば、リップ442が接地平面402に向かって中間まで下方に延びており、基板の誘電率が約10の場合、共振器440は、5周期構造で約2237MHzの共振周波数を有する。この値は、基板の誘電率が約25である類似の共振器430の値に近い。このリップ442は、低誘電率材料が一般的に高誘電率材料より安価、軽量で、抵抗損失が低いことから、これを設けることが有利になり得る。さらに、リップ442を使用して、たとえば共振器の特定の領域のみに高誘電率材料を含めることによって、構造中に存在する高誘電率材料の量を減少させること、または基板材料も共に削減することが可能である。後者の特徴は、比較的低い周波数で動作するアンテナにおいて重要となり得る。
ストリップ・アレー・アンテナ:
図6は、本発明の一実施形態による共振器600の3次元斜視図を示す。共振器600は、モデル共振器430(図4C)に全体的に類似している。ただし、共振器430と600の1つの違いは、後者に含まれるストリップ622(5つある)の長さが有限なことである。もう1つの違いは、共振器600が、平坦な経路432の代わりに複数の円筒形の導電性ポスト632を有することである。各ポスト632は、それぞれのストリップ622を接地平面602に接続する。共振器の全体にわたって分布された複数の導電性ポスト632を有することは、必ずしも複数の平坦な経路432を有することと同等ではないが、両方の構造は類似の影響を有する。すなわち、高次モードの共振周波数を、それらの構造の形状および/または分布を変更することによって制御することができる。共振器600のいくつかの実施形態では、導電性ポスト632は任意選択であるが、それは、基本共振モードが導電性ポストの有無に関係なく実質的に同じ特性を有し、応用例によってはストリップ622と接地平面602の間に直接的な電気的接続がなくても目標性能特性が達成できるからであることに留意されたい。
一実施形態では、共振器600の基板604は回路基板の一部である。導電性ポスト632は、この回路基板内のバイアを使用して形成される。接地平面602とストリップ622は、基板604の反対側に取り付けられる。共振器600は、たとえば図1に示した構成に類似した構成においてより大きな接地平面の上に位置してもよいし、たとえば図2に示した構成に類似した構成においてより大きな接地平面に凹設されてもよいし、または、たとえば接地平面602のサイズがストリップ・アレーを合わせた設置面積と実質的に一致する独立構造であってもよい。
外側境界に配置されたPMLを有する上記の有限要素法による固有モードのシミュレーションを使用して、共振器600と、サイズが類似したモデル・パッチ・アンテナ200(図2)を比較した。このシミュレーションから、共振器600がアンテナ200で使用されている接地平面に類似したより大きな接地平面に凹設されているとき、類似の共振周波数において、共振器600の放射Q値は約17〜19(ストリップ622の特定の寸法および導電性ポスト632の分布に応じた正確な値)であることが明らかになった。アンテナ200のQ値は約33であり、共振器600のQ値の約2倍であることを想起されたい。
図7は、本発明の一実施形態によるストリップ・アレー・アンテナ700の3次元斜視図を示す。アンテナ700は共振器600に全体的に類似しており、この2つのデバイスの類似の要素は、下2桁が同じラベルで指定されている。ただし、共振器600とアンテナ700の1つの違いは、後者において、中心ストリップ722の中央部が1対の導体板726a〜bによって置き換えられるように中心ストリップ722が変更されていることである。中心ストリップの端部はそれぞれ728a〜bと示されている。接地平面702は、ストリップ722と728a〜bと板726a〜bとを合わせた設置面積と実質的に一致する凹部を有し、アンテナ200の接地平面202に全体的に類似している。
アンテナ700は、板726a〜bに接続された平衡電流源(I)に結合される。この平衡電流源は、板の電荷が、時間変化しながら、互いに大きさが実質的に等しく極性が実質的に反対のままであるように、板726a〜bの内外に振動電流を駆動する。そのように駆動されると、板726a〜bは電気ダイポール波源と同様に機能し、その電流が周囲の構造に電流を誘導して、アンテナ700の基本放射モードを励起する。数値シミュレーションから、アンテナ700は、図7に示すようにストリップ728a〜bの対応する縁部間に引かれた線を若干超えて延長する板726a〜bを有することによって、50オームのインピーダンスにインピーダンス整合できることが見出された。その場合、小型の分路コンデンサを給電点で使用して、共振周波数における過度リアクタンスを消すことができる。
図8A〜図8Bは、サイズが類似したアンテナ200と700のリターン・ロスをグラフを使用して比較している。より具体的には、曲線802はアンテナ200のリターン・ロスを示す。曲線804(図8A)および806(図8B)は、2つの異なる分路キャパシタンス(それぞれ1.5pFおよび1.9pFで、50オームの伝送線路に沿って給電点からそれぞれ1.9cmおよび1.4cm後方に位置する)を有するアンテナ700のリターン・ロスを示す。予想とおり、ストリップ・アレー・アンテナ700の帯域幅はパッチ・アンテナ200より大きい。−10dBのリターン・ロスにおいて、曲線804に対応するアンテナの構成は、アンテナ200の約2倍の帯域幅をもたらす。曲線806は、分路キャパシタンスおよび/またはその位置を変更することによって帯域幅をさらに拡張できるが、リターン・ロス曲線がより浅くなることを示す。
図9A〜図9Bは、本発明の別の実施形態によるストリップ・アレー・アンテナ900を示す。図9Aはアンテナ900の3次元斜視図を示し、図9Bは図9AにおいてAAと示された面に沿ったこのアンテナの断側面図を示す。アンテナ900は、モデル共振器440(図4D)に全体的に類似しており、この2つのデバイスの類似の要素は、下2桁が同じラベルで指定されている。
アンテナ900において、最も外側の2つの平面導体932は、接地平面902とストリップ922を有する面との間の2つのサイド・ギャップを閉鎖する。導電性リップ942は、ストリップ922の縁部から接地平面902に向かって中間まで下方に延びる。平坦な導電性仕切り952(共振器440には、これに対応する要素はない)は、接地平面902からストリップ922に向かって中間まで上方に延びる。固体誘電体(たとえば、10.6の誘電率を有する基板)のブロック954は、隣接するストリップ922間のスロットにのみ挿入される。接地平面902とストリップ922の間の残りの空間は、空気(誘電率は1)で充填される。中心ストリップ922は、細い切り込みによって4つの部分に分割される。中心ストリップの端部はそれぞれ928a〜bと示されている。中心ストリップの中央部には1対の導体板926a〜bがあり、これらはアンテナ700の導体板726a〜bと同様の形で平衡電流源に結合される。
給電点におけるアンテナ900のインピーダンス応答は、平衡電流源に接続された部分のサイズおよび形状を調整することによって微調整することができる。たとえば、板926a〜bの縁部に接続されるリップは、他のリップを基準として短縮または伸長することができる。このようにして、アンテナ900は、外部の同調素子がなくても、50オームにインピーダンス整合することができる。
アンテナ900の共振器が、リニア・アレー内に並んで配置される4つの基本ブロック(空間周期)990(図9Bを参照)から構成されることに留意されたい。各ブロック990は、略方形の導電管である。この管の1つの側面に、管の長手方向軸に沿って配向されたスロットがあり、隣接する2つのストリップ922の縁部がスロットを囲む。リップ942は、管の長手方向軸に略平行に配向され、スロットを囲む枠に取り付けられて、内側に延びる。仕切り952は、管の長手方向軸に略平行に配向され、これも接地平面902から内側に延びる。一実施形態では、図9Bに示されるように、管内の左の仕切り952は管の左側(平面導体932)と左のリップ942のほぼ中間に配置され、右の仕切り952は管の右側(平面導体932)と右のリップ942のほぼ中間に配置される。
一般に、アンテナ900に類似したアンテナは、N個のブロック900を使用して構成することができる。ここで、Nは任意の正の整数である。このアンテナで板926a〜bを有する給電構造が使用される場合、N=2がアンテナのブロック990の最小数となる。ただし、異なる給電構造、たとえば単一のブロック990内部に格納できる給電構造が使用される場合、アンテナはN=1を含む任意の数のブロック990で実施することができる。Nの選択は、アンテナの所望のサイズ、目標利得、および帯域幅パラメータによって決まる。Nを増加させると、通常、利得および帯域幅の値が増加するが、アンテナも(λ単位で)大きくなる。
図10は、アンテナ900のリターン・ロスをグラフで示したものである。図に示されるように、アンテナ900は10dBのレベルで7%の比帯域幅を有する。有利には、この値は従来技術による同等なサイズのパッチ・アンテナ100の約3倍である。アンテナ900の追加の利点は、比較的少ない量の誘電体基板材料(図9のブロック954を参照)を有し、その結果、比較的軽量になることである。
図11は、本発明のさらに別の実施形態によるアンテナ1100の切欠図を示す。アンテナ1100は、アンテナ900(図9)に全体的に類似している。ただし、アンテナ900と1100の1つの違いは、後者が不平衡給電部で動作するように適合されていることである。図11では、アンテナ1100の前半分は駆動ループ1160を示すために切り取られており、駆動ループ1160はストリップ1122aと1122bの間に、かつそれらの間のギャップの下に配置される。駆動ループ1160を介して流れる振動電流は、周囲の導電性構造に電流を誘導し、それによりアンテナ1100の基本放射モードを励起する。駆動ループ1160は中央のブロック1190内に完全に閉じ込められていることに留意されたい。アンテナ1100が3つのブロック1190を有するように図示されているが、アンテナ1100は、たった1つのブロック1190を有する実装形態を含めて、異なる数のそのようなブロックで同様に実施できることが当業者には理解されよう。
一実施形態では、駆動ループ1160は、たとえば図11に示すように、同軸ケーブル(一種の不平衡給電源)に直接接続することができる。同軸ケーブルがアンテナ900の信号源の役割を果たす場合、給電回路は典型的には、同軸ケーブルから受信した不平衡な駆動信号を板926a〜bを駆動するのに適した平衡信号に変換するように構成されたバランを組み込む。対照的に、アンテナ1100は、バランのない同軸ケーブルまたは他の不平衡給電源から直接駆動することができる。
アンテナ700、900、および1100はそれぞれ直線偏波された放射器であり、そのスロット付き表面からブロードサイド放射パターンを放出する。アンテナの横サイズ(たとえば、ストリップ722、922、または1122の長さによって決まるサイズ)は目標利得および帯域幅の特性に基づいて選択され、またアンテナ性能への高次モード/共振の影響を最小限に抑えることができる。横サイズは、典型的には、特定の閾値より小さくなるように、たとえば高次共振がまったく生じないように選択される。閾値は、断面形状の特性、ならびに基板材料の存在および誘電率によって異なる。接地平面の横方向サイズは、従来のパッチ・アンテナたとえばアンテナ100と同様に、前後の発光強度比に影響を与える。
本発明のアンテナは、種々の技術を使用して実施することができる。上記のプリント回路基板技術は、典型的には、比較的高い共振周波数に対して使用され、アンテナの物理的サイズは比較的小さい。比較的低い共振周波数では、曲げた金属薄板からアンテナ構造を形成することが望ましいことがある。本明細書では、「管」という用語は必ずしも円形断面を意味するものではなく、開端を有するあらゆる断面の略筒状構造を示す。共振周波数は、アンテナの特定の形状およびその中で使用される基板材料の誘電率によって決定される。形状を変更することによって、所望の共振周波数が、種々の値の誘電率で、また形状によっては基板材料をまったく使用しなくても達成することができる。基板を使用するかどうか、どの誘電率の基板を使用するかは、アンテナのサイズおよび帯域幅の規格によって決めることができる。
アンテナは、選択した共振器構造を基に、その構造に比較的小さな変更を施すことによって給電部を収容するように構成することができる。図7、9A、および11は、共振周波数を著しく乱さずに給電部を組み込むための手法例を示す。他の手法も可能である。平衡給電部または不平衡給電部を使用することができる。共振器構造の上面または底面とは異なる平面内にアンテナの励起源を配置することも可能である。たとえば、板726a〜b(図7)に類似したダイポール波源の平板は、ストリップ・アレー平面の上または下に配置することができる。プローブまたは信号給電線路は、接地平面内の開口を介して、または他の適切なコンジットを使用して、共振器に給電することができる。
本発明のアンテナを平面アンテナに関して説明してきたが、本発明のアンテナはそれに限定されるものではない。導電性材料からなる平坦でない薄板を接地底面として有するコンフォーマル・アンテナを同様に構成することができる。そのようなコンフォーマル・アンテナで使用されるストリップおよび板は、一般的に、しかし必然的に、たとえばアンテナ構造全体を通して基体シートまたは表面から一定のオフセット距離を有することによってそのトポロジに従う。
本発明のアンテナを放射の放出に関して説明してきたが、本発明のアンテナは同様に放射の受信に使用することができる。後者の場合、対応する駆動構造(たとえば、プローブまたはループ)は、アンテナへエネルギーを結合するコンジットではなく、アンテナからのエネルギーを結合するコンジットとして動作する。
本発明を例示的な実施形態に関して説明してきたが、この説明は、限定的な意味に解釈されることを意図するものではない。説明した実施形態の種々の変更形態ならびに本発明の他の実施形態は、本発明に関係する技術分野の当業者には明らかであり、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の原理および範囲に含まれるとみなされる。
特に明記しない限り、各数値および範囲は、「約」または「およそ」という語がその値または範囲の値の前にあるかのように近似していると解釈すべきである。
添付の特許請求の範囲に記載される本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の本質を説明するために説明し図示した部品の細部、材料、および配置について当業者により種々の変更を加えることができることはさらに理解されよう。
本明細書に記載された例示の方法のステップは必ずしも記載された順序で実行される必要はないことを理解されたい。また、そのような方法のステップの順序は単なる例示にすぎないことを理解されたい。同様に、そのような方法に追加のステップを含めてもよく、本発明の種々の実施形態に一致する方法において特定のステップを省略または結合してもよい。
本明細書における「一実施形態」または「ある実施形態」という表現は、その実施形態に関して説明した特定の特徴、構造、または特性を本発明の少なくとも1つの実施形態に含むことができることを意味する。本明細書ではさまざまな場所で「一実施形態では」という語句を使用しているが、必ずしもすべてが同一の実施形態を指すとは限らず、また個別の実施形態または代替実施形態が必ずしも他の実施形態と相互に排他的であるとは限らない。「実装形態」という用語についても同様である。
詳細な説明を通じて、スケーリングされていない図面は例示的なものにすぎず、本発明を限定するためではなく説明するために使用されている。高さ、長さ、幅、上面、底面、左、および右などの用語を使用したのは、あくまでも本発明の説明を簡単にするためであり、本発明を特定の方向に限定することを意図したものではない。たとえば、高さは垂直方向の上昇の制約のみを意味するものではなく、図に示す3次元構造の3つの次元のうちの1つを特定するために使用される。そのような「高さ」は、ストリップが水平の場合は垂直となるが、ストリップが垂直の場合は水平となり、以下同様である。同様に、すべての図が異なる層を水平な層として示すが、そのような方向は説明にすぎず、限定として解釈されるべきではない。
また、この説明の目的上、「結合する」、「結合」、「結合される」、「接続する」、「接続」、または「接続される」という用語は、エネルギーを2つ以上の要素または構造間で移動できる当技術分野で周知のあらゆる形態または後に開発される形態を指し、1つまたは複数の追加の要素の介在は、必須ではないが企図されている。反対に、「直接結合される」、「直接接続される」などの用語は、そのような追加の要素/構造がないことを示す。

Claims (10)

  1. 導電性表面と、
    前記導電性表面からオフセット距離の位置に配置された2つ以上の導電性ストリップを有するアレーとを含み、前記2つ以上の導電性ストリップが1つまたは複数のギャップによって相互に離隔され、導電性ストリップと隣接するギャップとを合わせた幅がアンテナの基本放射モードの波長より短い、アンテナ。
  2. 前記アレーの全幅が前記波長より小さい、請求項1に記載の発明。
  3. それぞれ対応する導電性ストリップを前記導電性表面に電気的に接続する複数の導体と、
    それぞれ対応するストリップに取り付けられ、前記導電性表面に向かって延びる複数の導電性リップとを含み、前記ストリップの少なくとも1つが2つの前記導電性リップを有し、さらに、
    それぞれ前記導電性表面に取り付けられ、対応するストリップに向かって延びる複数の平坦な導電性仕切りと、
    をさらに含む、請求項1に記載の発明。
  4. 前記導体のそれぞれが、前記対応する導電性ストリップに取り付けられた第1縁部と、前記導電性表面に取り付けられた第2縁部とを有する平坦な導電性経路である、請求項3に記載の発明。
  5. 前記導電性表面と前記2つ以上の導電性ストリップとの間に配置された固体誘電体基板をさらに含み、前記導体のそれぞれが、導電性材料で充填された前記誘電体基板内のバイアである、請求項3に記載の発明。
  6. 前記導電性リップのそれぞれが前記導電性表面に向かって前記オフセット距離の約1.5倍延び、
    前記導電性仕切りのそれぞれが前記対応するストリップに向かって前記オフセット距離の約1.5倍延びる、請求項3に記載の発明。
  7. 管の第1の側面に管の長手方向軸に沿って配向されたスロットがある導電管を含み、前記スロットが前記第1の側面内に第1および第2縁部を形成し、さらに、
    前記第1縁部に取り付けられ、前記管の第2の側面に向かって延びる第1導電性リップを含む、アンテナ。
  8. 前記第2縁部に取り付けられ、前記第2の側面に向かって延びる第2の導電性リップと、
    それぞれが前記管の前記第2の側面に取り付けられ、前記第1の側面に向かって延びる第1および第2の導電性仕切りと、
    をさらに含む、請求項7に記載の発明。
  9. 前記導電管が略方形の断面積を有し、前記第2の側面が前記第1の側面と略平行であり、
    前記導電性リップのそれぞれが前記第2の側面に向かって前記第1の側面と前記第2の側面の間隔の約1.5倍延び、
    前記導電性仕切りのそれぞれが前記第1の側面に向かって前記第1の側面と前記第2の側面の間隔の約1.5倍延び、
    前記第1および第2のリップならびに前記第1および第2の仕切りのそれぞれが、前記管の第3および第4の側面と略平行に配向された平面導体であり、
    前記第1仕切りが前記第3の側面と前記第1リップのほぼ中間に配置され、
    前記第2仕切りが前記第4の側面と前記第2リップのほぼ中間に配置され、
    前記スロットに挿入された固体誘電体材料からなるブロックをさらに備え、前記管の少なくとも1つの内側部分が固体誘電体で充填されない、請求項8に記載の発明。
  10. 前記導電管がリニア・アレーをなす複数の導電管の1つであり、前記複数の導電管が、その第1の側面がスロット付きの導電性表面を形成し、その第2の側面が導電性基体を形成するように並べて配置された、請求項7に記載の発明。
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